JP2000103273A - 車両用座席 - Google Patents

車両用座席

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JP2000103273A
JP2000103273A JP10275566A JP27556698A JP2000103273A JP 2000103273 A JP2000103273 A JP 2000103273A JP 10275566 A JP10275566 A JP 10275566A JP 27556698 A JP27556698 A JP 27556698A JP 2000103273 A JP2000103273 A JP 2000103273A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡単でコンパクトなサブマリン抑止機
構を備えた車両用座席を提供する。 【解決手段】 座席10に設けるサブマリン抑止機構1
5は、クッションフレーム12に設けたブラケット2
0,25と、リンク22,27と、リンク22,27に
よって支持されるサブマリン抑止体30を備えている。
リンク22,27はその一端側が支軸21,26によっ
てブラケット20,25に回動自在に支持され、リンク
22,27の他端側が斜め上方に向いた姿勢となってい
る。サブマリン抑止体30は、第1ロッド35および第
2ロッド36と、車両衝突時に各ロッド35,36を伸
び側に作動させるガスを発生するガス発生体を備えてい
る。衝突時にガス発生体60が燃焼し、ロッド35,3
6が伸び側に移動したとき、その動きに連動してリンク
22,27が回動上昇し、サブマリン抑止体30が上昇
位置まで移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両の
前席あるいは後席において衝突時のサブマリン現象を防
止するための車両用座席に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の前面衝突時に、シートベルトが
正規の状態で乗員に装着されていないと、シートベルト
に拘束された乗員が下方へ潜り込む姿勢になり、腰ベル
トが骨盤から外れてしまう現象(いわゆるサブマリン現
象)を生じることがある。このようなサブマリン現象が
生じると、乗員の臀部あるいは下肢が前下方に移動し、
シートベルトが乗員の腹部にかかったり、下肢が乗員前
方のインストルメントパネルに二次衝突することが考え
られる。
【0003】このサブマリン現象を抑制するために、従
来より、シートフレーム前端部に突起を設けたり、パネ
ルを設けることが提案されている。あるいは、特開平5
−229378号公報のようにエアバッグを利用したも
のや、実開平2−149328号公報のように機械的に
シート前端部を持ち上げるもの、あるいは実公平7−2
7240号公報のように火薬アクチュエータを用いて機
械的に持ち上げるものなどが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述の突
起やパネルを設ける従来技術ではフレームが「く」字形
に変形して十分なサブマリン抑止効果を発揮できないと
いう問題があった。また前述のエアバッグを用いるもの
や機械的に座部を持ち上げる従来技術は、いずれも構造
が複雑であり、部品点数も多く、しかもコンパクトさに
欠けるため、座部内の狭い空間にこれらの機構を収容す
ることに困難を伴い、レイアウト上の困難さなどもあっ
て製品化しにくいのが実情であった。
【0005】従って本発明の目的は、構成が簡単でコン
パクトでかつ確実に作動するようなサブマリン抑止機構
を有する車両用座席を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用座席は、
請求項1に記載したように、座部に設けるクッションフ
レームと、クッションフレームの両側部に設けたブラケ
ットと、前記一対のブラケット間にわたって設けられか
つ第1ロッドおよびこの第1ロッドに挿入された第2ロ
ッドおよび車両の衝突時にガスを発生するガス発生体を
有していて前記ガス発生体からガスが発生したときに前
記第2ロッドが第1ロッドから伸び出る方向に作動する
サブマリン抑止体と、前記サブマリン抑止体の第1ロッ
ドと第2ロッドが前記伸び側に移動するときこのサブマ
リン抑止体を上昇させる方向に連動させるべく前記サブ
マリン抑止体を前記ブラケットに連結するリンクとを具
備している。
【0007】この発明では、衝突が検知されたときにガ
ス発生体が急速にガスを発生することにより、アクチュ
エータ内蔵形のサブマリン抑止体の第1ロッドと第2ロ
ッドが互いに伸びる方向に作動するとともに、その作動
に伴ってサブマリン抑止体がリンクを介して上方位置ま
で瞬時に移動する。こうして乗員が座部に沈み込むサブ
マリン現象が抑制される。
【0008】この発明は、請求項2に記載したように、
前記一対のリンクは、それぞれ、一端側を前記各ブラケ
ットに回動自在に取付けてリンクの他端側を斜め上方に
向けた姿勢とし、これら一対のリンクの前記他端側に前
記第1ロッドと第2ロッドの端部を軸によって回動自在
に連結し、前記第1ロッドと第2ロッドが伸び側に移動
したとき前記リンクが回動上昇するとともに前記サブマ
リン抑止体が上昇するようにしたことを含んでいる。こ
のように構成された本発明は、サブマリン抑止体が伸び
側に作動したときにその動きがリンクを回動上昇させる
方向にダイレクトに作用することにより、サブマリン抑
止体が所望高さまで瞬時に上昇する。
【0009】この発明は、請求項3に記載したように、
前記サブマリン抑止体は、前記第1ロッドと第2ロッド
が前記伸び側に移動したのち縮み側に戻ることを阻止す
るための戻り抑止機構を備えていることを含んでいる。
このものでは、作動後に何らかの反力等がロッドを縮め
る方向に加わってもロッドが縮むことを回避でき、サブ
マリン抑止体を所望高さに確実に維持することができ
る。
【0010】この発明は、請求項4に記載したように、
第1ロッドと第2ロッドの前記ブラケット寄りの領域
に、衝突時に上方から加わる乗員の荷重に関して座席中
央寄りの部位よりも変形しやすい変形調整部を設けたこ
とを含んでいる。このものは、衝突によってサブマリン
抑止体が上昇して乗員の荷重を受けるときに、望ましい
形状にサブマリン抑止体を変形させることができ、乗員
の荷重を受ける部位の荷重分散化が図れて面圧を下げる
ことを可能ならしめる。
【0011】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態](図1〜図
5) この車両用座席10は、座部11のフレーム(クッショ
ンフレーム)12と、クッションフレーム12の両側部
に位置する左右一対のサイドフレーム部13,14間に
設けるサブマリン抑止機構15とを具備している。
【0012】サブマリン抑止機構15は、一方のサイド
フレーム部13に固定された第1ブラケット20と、こ
の第1ブラケット20に前後方向の支軸21によって上
下方向に回動自在に支持された第1リンク22と、他方
のサイドフレーム部14に固定された第2ブラケット2
5と、この第2ブラケット25に前後方向の支軸26に
よって上下方向に回動自在に支持された第2リンク27
と、これら第1リンク22と第2リンク27間に架け渡
されて座部11の幅方向に延びるサブマリン抑止体30
などを備えている。
【0013】第1リンク22と第2リンク27は、それ
ぞれ一端側が前記支軸21,26によって支持され、他
端側が互いに向かい合うように斜め上方に突き出た姿勢
となっており、支軸21,26を中心に上下方向に回動
できるようになっている。ブラケット20,25は、ボ
ルトやリベット等の締結部材31あるいは溶接等の固定
手段により、サイドフレーム部13,14に固定され
る。
【0014】サブマリン抑止体30は、クッションフレ
ーム12を横切る方向(座席の幅方向)に延びる中空の
第1ロッド35と、この第1ロッド35に対し軸線方向
に移動可能に挿入された第2ロッド36を含んでいる。
第1ロッド35と第2ロッド36は互いに同一軸線上に
位置している。
【0015】第1ロッド35の一端部35aは、前記支
軸21と平行な連結軸40によって第1リンク22に回
動自在に支持されている。この端部35aの近傍に、塑
性加工によって内側に凹ませた凹部41を形成すること
により、端部35aの近傍領域の上下方向の断面二次モ
ーメントを、座席中央寄りの部位よりも小さくしてい
る。また、第1ロッド35の端部35aの近傍領域の上
面側を少し平坦に潰すことにより、受圧面積拡大部42
を形成している。第1ロッド35の他端部35bは第2
ロッド36を挿入可能な内径で開口している。
【0016】第2ロッド36の一端部36aは、前記支
軸26と平行な連結軸45によって第2リンク27に回
動自在に支持されている。この端部36aの近傍に、塑
性加工によって内側に凹ませた凹部46を形成すること
により、端部36aの近傍領域の上下方向の断面二次モ
ーメントを、座席中央寄りの部位よりも小さくしてい
る。また、第2ロッド36の端部36aの近傍領域の上
面側を少し平坦に潰すことにより、受圧面積拡大部47
を形成している。
【0017】第2ロッド36の他端部36bは一端部3
6aよりも小径に形成され、この他端部36bが、第1
ロッド35の端部35bの開口から第1ロッド35の内
部に挿入されている。これら第1ロッド35と第2ロッ
ド36は互いに端部35b,36bを嵌合した状態にお
いて、軸線方向に相対移動可能である。
【0018】第1リンク22と第2リンク27は、図2
に実線で示すように、連結軸40,45が支軸21,2
6よりも上に位置するよう上向きの角度αで傾斜した状
態の下降位置から、2点鎖線で示す上昇位置にわたって
上下方向に回動自在である。ここで各リンク22,27
が前記下降位置にあるときの連結軸40,45間の距離
をL1,リンク22,27が前記上昇位置にあるときの
連結軸40,45間の距離をL2とすると、L2がL1
よりも(2×L3)分だけ長くなるようにしている。
【0019】言い換えると、連結軸40,45間の距離
がL1のときサブマリン抑止体30は前記下降位置、す
なわち図3(A)にH1で示す高さにあり、連結軸4
0,45間の距離がL2となるまでサブマリン抑止体3
0が伸びたときに、サブマリン抑止体30が前記上昇位
置、すなわち図3(A)にH2で示す高さまで移動する
ように構成されている。
【0020】リンク22,27は、前記下降位置まで下
がった状態において、ブラケット20,25の下部スト
ッパ壁20a,25aに当接可能とし、リンク22,2
7がそれ以上下がることを阻止するようになっている。
なお、リンク22,27が前記上昇位置まで移動したと
き、第2ロッド36の拡径部48(図4に示す)が第1
ロッド35のストッパ部49に当接することにより、ロ
ッド35,36がそれ以上伸びることが抑制されるよう
にしている。
【0021】このためサブマリン抑止体30はリンク2
2,27を介してブラケット20,25に取付けられた
状態において、連結軸40,45間の距離が前記L2よ
りも大きくなることが阻止される。従って第1ロッド3
5と第2ロッド36は、リンク22,27が回動できる
範囲(サブマリン抑止体30が上下できる範囲)におい
て、図2に示すように少くともL5以上の重なりしろが
確保される。ブラケット20,25には、ロッド35,
36の端部35a,36aが入り込むことのできる開口
20b,25bが形成されている。
【0022】アクチュエータ内蔵形サブマリン抑止体3
0の一例は、図4に示すように構成されている。このも
のは、円筒状の第1ロッド35の軸線方向中間部の内側
に固定されたカラー50を有している。このカラー50
を第1ロッド35に固定する手段の一例は、第1ロッド
35の一部を外側から塑性変形させることによる「かし
め」加工であるが、かしめ以外の手段によって固定して
もかまわない。図中の符号51はかしめ部を示してい
る。
【0023】第1ロッド35の内部にピストン部55が
設けられている。ピストン部55は第2ロッド36の先
端に固定されており、第1ロッド35に対してその軸線
方向に移動自在としている。前記カラー50とピストン
部55との間にガス膨張室56が形成されている。ピス
トン部55には、ガス膨張室56をシールするためのオ
ーリング等のシール材57が設けられている。
【0024】ピストン部55にガス発生体(スクイブ:
火薬)60が設けられている。ガス発生体60にはリー
ド線61が接続されたヒータ等の点火系62が内蔵され
ている。リード線61は車両の衝突を検出するセンサ6
3に接続され、衝突が検出された時にリード線61を介
して点火系62に供給される電流によって着火し、ガス
発生体60が急速に燃焼してガスが発生するようになっ
ている。なお、センサ63はエアバッグに使用される衝
突検知センサを用い、エアバッグの展開と同期してガス
発生体60に着火させるように構成してもよい。
【0025】次に前記第1の実施形態(図1〜図5)の
作用について説明する。
【0026】この実施形態のサブマリン抑止体30は、
縮めた状態(長さがL1の状態)にして連結軸40,4
5とリンク22,27およびブラケット20,25を介
してクッションフレーム12に組付けられる。そして車
両が通常の運行状態にあるとき(非衝突時)に、サブマ
リン抑止体30は図3(A)に示す下降位置(高さH
1)にある。このため乗員Mはサブマリン抑止体30に
関して違和感なく着座することができる。
【0027】衝突時にセンサ63が作動し、リード線6
1を介して供給される電流によってガス発生体60が着
火し、ガス発生体60が急速に燃焼する。これにより膨
張するガスがガス膨張室56に噴出する。このため、第
2ロッド36が第1ロッド35から突き出る方向に移動
することにより、連結軸40,45間の距離がL2に広
がる。このためサブマリン抑止体30が図3(A)に示
す上昇位置H2まで移動することになり、乗員Mの臀部
あるいは大腿部が座部11の下方に沈みこむことが抑制
され、サブマリン現象が防止される。
【0028】この実施形態の場合、ガス発生体60が燃
焼する際のガス噴出による反力は、第2ロッド36を図
4において右方向に動かす推力となり、しかもガス発生
に伴なう内圧増大によって第1ロッド35が左方向に押
し返されるため、エネルギーロスが少く高効率にロッド
35,36を伸び側に作動させることができる。
【0029】サブマリン抑止機構15が作動したとき、
すなわちサブマリン抑止体30が伸び側に作動して上昇
しかつ乗員の荷重がサブマリン抑止体30の上方から加
わる場合、サブマリン抑止体30の全長にわたって断面
二次モーメントが均一であると、図5(A)に模式的に
示すようにサブマリン抑止体30の中央部が大きく曲が
るような変形挙動を示す。このように変形した場合、乗
員の大腿部あるいは臀部とサブマリン抑止体30との接
触長さが部分的となるため、荷重が集中しやすく、面圧
が高くなる傾向となる。
【0030】この点を考慮してこの実施形態では、サブ
マリン抑止体30の両端部付近に凹部41,46などか
らなる変形調整部を設けたことにより、図5(B)に示
すように、サブマリン抑止体30の変形が、乗員Mの臀
部あるいは大腿部とサブマリン抑止体30との接触長が
長くなるような形状(サブマリン抑止体30の長手方向
中間部が比較的平坦となる形状)に撓む。
【0031】しかもサブマリン抑止体30の上面側に受
圧面積拡大部42,47を設けたことにより、乗員とサ
ブマリン抑止体30との受圧面積も可及的広くとること
ができるようになる。このため、作動時のピーク反力が
下がり、均等反力に近付くとともに、ピーク面圧も下が
り、サブマリン抑止体30のエネルギー吸収能力も高く
なる。
【0032】前述したようにこの実施形態の車両用座席
10によれば、通常運行時にはサブマリン抑止体30が
着座違和感の原因になることがなく、衝突時にはサブマ
リン抑止体30が所定高さまで上昇することにより、サ
ブマリン現象を効果的に防止することができる。
【0033】なお、図3(B)に示すように、衝突時に
乗員Mが移動する方向(前下方)Pに対して、サブマリ
ン抑止体30が直角方向に移動(上昇)するように、サ
ブマリン抑止機構15に傾斜角度θをつけてクッション
フレーム12に取付けるようにしてもよい。こうするこ
とにより、荷重Pの入力時にサブマリン抑止体30に回
転モーメントが作用することを回避できる。 [第2の実施形態](図6) 図6に示す実施形態は、サブマリン抑止体30に戻り抑
止機構80を設けた例である。すなわち車両衝突時にガ
ス発生体60が燃焼し、第1ロッド35と第2ロッド3
6が互いに伸び側に移動したのち縮み側に戻ることがな
いようにしている。そのための構造として、ピストン部
55の外周部にテーパ面81を形成し、テーパ面81と
第1ロッド35の内面との間に、ボール等の転がり部材
82をピストン部55の周方向に複数個収容し、かつ、
転がり部材82をテーパ面81に押し付けるための弾性
部材(例えばゴム製オーリング)83を収容している。
【0034】このような戻り抑止機構80を備えたサブ
マリン抑止体30は、ガス発生体60の燃焼によってロ
ッド35,36が互いに伸び側に移動するときには、転
がり部材82がテーパ面81から離れようとするためロ
ッド35,36が伸び側に移動することが許容される。
ロッド35,36が伸びたのち何らかの力がロッド3
5,36を縮み側に移動させる方向に作用した場合に、
転がり部材82がテーパ面81に食い込むようになるた
め、いわゆるワンウェイ・リニヤクラッチと同様にロッ
ド35,36が縮み側に移動することが阻止される。こ
のため、サブマリン抑止体30を前記上昇位置H2にさ
らに確実に保持することができる。
【0035】この第2の実施形態をはじめとして、後述
する各実施形態の基本的な構成と作用については第1の
実施形態の座席装置10と共通であるから、各実施形態
に共通する部位に共通の符号を付して説明は省略する。 [第3の実施形態](図7) この実施形態は、ピストン部55に設けた雄ねじ部92
を第2ロッド36の雌ねじ部93にねじ込むことによ
り、ピストン部55を第2ロッド36に固定するように
している。このようなねじ込み式のピストン部55を採
用すれば、ガス発生体60を収容したピストン部55を
第2ロッド36に容易に組付けることができる。 [第4の実施形態](図8) この実施形態は、第2ロッド36にアクチュエータ10
0を組込んだものである。アクチュエータ100は、シ
リンダ101と、このシリンダ101に収容されたガス
発生体60と、ガス膨張室102と、シリンダ101の
軸線方向に移動可能に挿入されたピストン103と、ピ
ストン103と一体にシリンダ101の軸線方向に移動
可能なセンターロッド104と、ばね105などを備え
ている。センターロッド104の外端にカラー106が
設けられている。このカラー106は第1ロッド35に
固定される。
【0036】この実施形態は、衝突によってガス発生体
60が燃焼したとき、その膨張ガスの噴出によってシリ
ンダ101を図示右側に動かす推力が生じるとともに、
膨張ガスの圧力によってピストン103とセンターロッ
ド104がシリンダ101から出る方向に駆動される。
ここでセンターロッド104はカラー106を介して第
1ロッド35に拘束され、かつ、シリンダ101はスト
ッパ壁107を介して第2ロッド36と一体化するか
ら、第2ロッド36が第1ロッド35から抜け出る方向
に移動することになる。このため第1の実施形態(図1
〜図5)で述べたものと同様に、リンク22,27が支
軸21,26を中心に回動上昇するとともにサブマリン
抑止体30が上昇し、サブマリン現象を抑制することが
できる。
【0037】この実施形態(図8)は、アクチュエータ
100が第2ロッド36に収容されているためピストン
径が小さく、従ってガス発生後のピストン103の移動
に伴う圧力低下が少く、ガス発生時のピストン103の
押出し力を維持したまま、ロッド35,36を伸び側位
置まで作動させることができる。このため乗員の荷重が
サブマリン抑止体30に加わってもロッド35,36を
十分に伸ばすことが可能で、サブマリン抑止体30を所
望の上昇位置まで瞬時に移動させることができる。
【0038】また、アクチュエータ100が第2ロッド
36に収容されているため、アクチュエータ内蔵形サブ
マリン抑止体30をコンパクトにユニット化することが
できるとともに、サブマリン抑止機構15を組立てたり
座部11に組込む際にアクチュエータ100を単独で扱
うことができ、その扱いが容易である。
【0039】
【発明の効果】本発明のサブマリン抑止機構を備えた車
両用座席によれば、衝突時以外はサブマリン抑止体が座
部下に降下した状態となっているため異物感がなく、し
かも衝突時には瞬時に上方位置まで移動することによ
り、サブマリン現象を効果的に抑制でき、乗員の安全性
がさらに向上する。本発明のサブマリン抑止機構はアク
チュエータ内蔵形のコンパクトなサブマリン抑止体を備
えているため構成が簡単であり、部品数が少なくしかも
座部内の狭いスペースに組込むことが容易である。この
発明のサブマリン抑止機構は自動車の前席は勿論のこ
と、後席にも容易に組込むことができる。
【0040】そしてサブマリン抑止体にアクチュエータ
を一体に組込んでユニット化したことにより、シート座
部への組込みが容易となり、また、シートの種類にかか
わらず各種シートクッションフレームに容易に組付ける
ことができ、組付レイアウト設計の自由度が増すもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す車両用座席の
斜視図。
【図2】図1に示された座席の一部の正面図。
【図3】図1に示された座席と乗員の側面図。
【図4】図1に示された座席のサブマリン抑止機構の一
部の断面図。
【図5】図1に示された座席の作動態様を示すサブマリ
ン抑止体の正面図。
【図6】本発明の第2の実施形態を示すサブマリン抑止
機構の一部の断面図。
【図7】本発明の第3の実施形態を示すサブマリン抑止
機構の一部の断面図。
【図8】本発明の第4の実施形態を示すサブマリン抑止
機構の一部の断面図。
【符号の説明】
10…車両用座席 12…クッションフレーム 15…サブマリン抑止機構 20,25…ブラケット 22,27…リンク 30…サブマリン抑止体 35…第1ロッド 36…第2ロッド 60…ガス発生体 80…戻り抑止機構 100…アクチュエータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】座部に設けるクッションフレームと、 前記クッションフレームの両側部に設けたブラケット
    と、 前記一対のブラケット間にわたって設けられかつ第1ロ
    ッドおよびこの第1ロッドに挿入された第2ロッドおよ
    び車両の衝突時にガスを発生するガス発生体を有してい
    て前記ガス発生体からガスが発生したときに前記第2ロ
    ッドが第1ロッドから伸び出る方向に作動するサブマリ
    ン抑止体と、 前記サブマリン抑止体の第1ロッドと第2ロッドが前記
    伸び側に移動するときこのサブマリン抑止体を上昇させ
    る方向に連動させるべく前記サブマリン抑止体を前記ブ
    ラケットに連結するリンクと、 を具備したことを特徴とする車両用座席。
  2. 【請求項2】前記一対のリンクは、それぞれ、一端側を
    前記各ブラケットに回動自在に取付けてリンクの他端側
    を斜め上方に向けた姿勢とし、これら一対のリンクの前
    記他端側に前記第1ロッドと第2ロッドの端部を軸によ
    って回動自在に連結し、前記第1ロッドと第2ロッドが
    伸び側に移動したとき前記リンクが回動上昇するととも
    に前記サブマリン抑止体が上昇するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の車両用座席。
  3. 【請求項3】前記サブマリン抑止体は、前記第1ロッド
    と第2ロッドが前記伸び側に移動したのち縮み側に戻る
    ことを阻止するための戻り抑止機構を備えていることを
    特徴とする請求項1記載の車両用座席。
  4. 【請求項4】前記第1ロッドと第2ロッドの前記ブラケ
    ット寄りの領域に、衝突時に上方から加わる乗員の荷重
    に関して座席中央寄りの部位よりも変形しやすい変形調
    整部を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用座
    席。
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DE102004046723A1 (de) * 2004-09-27 2006-04-06 Acts Advanced Car Technology Systems Gmbh & Co.Kg Sitz für ein Fahrzeug
DE102006032649A1 (de) * 2006-07-13 2008-01-17 Autoliv Development Ab Sicherheitseinrichtung
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