JP2000098369A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2000098369A
JP2000098369A JP10273427A JP27342798A JP2000098369A JP 2000098369 A JP2000098369 A JP 2000098369A JP 10273427 A JP10273427 A JP 10273427A JP 27342798 A JP27342798 A JP 27342798A JP 2000098369 A JP2000098369 A JP 2000098369A
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light
liquid crystal
crystal display
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JP10273427A
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English (en)
Inventor
Yoshitsugu Kawahigashi
佳嗣 川東
Akira Murakami
晃 村上
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光板部材を容易に交換できる液晶表示装置
を提供する。 【解決手段】 液晶表示装置51は、偏光子を含む偏光
板部材53,54の間にLCDパネル52を配置して構
成され、偏光板部材53,54が独立して配置される。
光源ランプ55からの光は、直接あるいは導光板56に
よって導かれて光拡散板57および偏光板部材54に入
射し、直線偏光となる。該光は、偏光板部材54の上方
に間隙を空けて配置したLCDパネル52に入射し、楕
円偏光となる。該光は、LCDパネル52の上に配置し
た偏光板部材53に入射し、直線偏光となる。これらの
部材は上下ベゼル59,58で覆われる。偏光板部材5
3,54は、2枚の透明樹脂板の間に偏光子を配置して
構成され、さらに位相差板を含む。透明樹脂板は、光を
偏光させる性質をもたない無軸性の透明樹脂板である。
また、表示面側の偏光板部材53の表面に防眩加工が施
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報機器、AV
(オーディオビジュアル)機器および広告表示器などの
表示装置に適用される液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来技術である液晶表示装置1
を示す断面図である。液晶表示装置1は、1灯式エッジ
ライト方式の照明機構を備える。液晶表示装置1を構成
するLCD(液晶表示)パネル2の各表面には、偏光板
部材3,4がそれぞれ貼合わせられる。また、LCDパ
ネル2はTCP(テープキャリアパッケージ)15とと
もに実装基板14に実装される。LCDパネル2、偏光
板部材3,4、実装基板14、およびTCP15を含ん
で、表示部材が構成される。
【0003】表示面とは反対側の偏光板部材4側には、
レンズ12、光拡散板7、導光板6および光反射シート
11がこの順番に配置される。導光板6の側面には光源
ランプ5が配置され、該光源ランプ5からの光は直接あ
るいは導光板6によって導かれてLCDパネル2に入射
する。前記レンズ12、光拡散板7、導光板6、光反射
シート11、光源ランプ5およびランプ配線10を含ん
で照明部材が構成され、これらは下ベゼル8の上に配置
され、枠状体13によって覆われ、固定される。
【0004】下ベゼル8と枠状体13によって固定され
た照明部材の上部には緩衝スペーサ16を介して前記表
示部材が配置され、さらに上ベゼル9が配置される。こ
のようにしてすべての構成要素が下ベゼル8と上ベゼル
9とによって覆われ、固定される。
【0005】図9は、偏光板部材3を説明するための断
面図であり、図9(A)はLCDパネル2に貼付ける前
の偏光板部材3aを示す断面図であり、図9(B)は貼
付けた状態を示す断面図である。偏光板部材3aは、偏
光子17の各表面に保護層18,19を設け、さらに一
方の保護層18の上にさらに保護シート20を設け、他
方の保護層19の上に接着層21を介してセパレータ2
2を設けて構成される。LCDパネル2に貼付ける時に
は、セパレータ22を剥がし、露出した接着層21とL
CDパネル2を構成する一方基板部材23の表面とを当
接する。偏光板部材4も同様にして構成され、セパレー
タ22を剥がすことによって露出した接着層21とLC
Dパネル2を構成する他方基板部材24の表面とを当接
する。
【0006】なお、LCDパネル2は、基本的に、一方
基板部材23と他方基板部材24とで液晶層25を挟持
して構成される。一方および他方基板部材23,24
は、LCDパネル2の方式に応じて適宜構成され、概
ね、透光性基板および該透光性基板の液晶層側表面に設
けられる表示用の電極を含んで構成される。また、液晶
層25を構成する液晶材料もLCDパネル2の方式に応
じて適宜選ばれる。
【0007】図10は、他の偏光板部材3を説明するた
めの断面図であり、図10(A)はLCDパネル2に貼
付ける前の偏光板部材3bを示す断面図であり、図10
(B)は貼付けた状態を示す断面図である。偏光板部材
3bは、前記偏光板部材3aとほぼ同様に構成される
が、保護層19の上に接着層21を介して位相差板26
を設け、該位相差板26の上に接着層27を介してセパ
レータ22を設けて構成される。
【0008】図11は、前記液晶表示装置1を示す分解
斜視図である。前述したようにレンズ12、光拡散板
7、導光板6、光反射シート11、光源ランプ5および
ランプ配線10を含んで構成される照明部材29の上に
は、LCDパネル2、偏光板部材3,4、実装基板14
およびTCP15を含んで構成される表示部材28が配
置され、さらに上ベゼル9が配置されて、液晶表示装置
1が構成される。
【0009】図12は、偏光子17の偏光機能を説明す
るための図である。偏光子17が有する偏光機能は、光
の進行方向に垂直で、特定の方向に強く振動する光だけ
を透過し、他の光は吸収するものである。このような偏
光子17の偏光機能は、たとえばPVA(ポリビニルア
ルコール)から成るフィルムを延伸し、ヨウ素や二色性
染料を含む溶液に浸し、ヨウ素分子や染料分子をフィル
ムの延伸軸方向に吸着または分散させて配向させること
によって、得られる。図12では、透過軸(Y軸)と延
伸軸である吸収軸(Z軸)とを有する偏光子17に光源
からの光が入射したとき、吸収軸方向(延伸軸方向)に
振動する光は吸収され、吸収軸方向とは垂直な方向振動
する光は透過する。
【0010】偏光板部材3,4を透過軸あるいは吸収軸
同士が互いに直交するようにしてTN(ツイステッドネ
マティック)型のLCDパネル2に貼付けることによっ
て、液晶層に電圧が印加されていないときには、一方偏
光板部材を透過した光が他方偏光板部材を透過し、白色
表示状態となる。液晶層に電圧が印加されているときに
は、一方偏光板部材を透過した光は他方偏光板部材で吸
収され、黒色表示状態となる。このような表示方式を、
一般に、NW(ノーマリホワイト)方式またはポジ方式
という。また反対に、偏光板部材3,4を透過軸あるい
は吸収軸同士が互いに平行となるようにしてTN型のL
CDパネル2に貼付けることによって、液晶層に電圧が
印加されていないときに黒色表示状態となり、液晶層に
電圧が印加されているときに白色表示状態となるNB
(ノーマリブラック)方式またはネガ方式となる。
【0011】偏光板部材3,4に関して、偏光子17
は、上述したように基材であるPVAフィルムにヨウ素
分子や染料分子を吸着または分散させたものである。保
護層18,19は、アクリル樹脂やTAC(トリアセチ
ルセルロース)樹脂で実現される。保護フィルム20
は、アクリル樹脂やTAC樹脂のフィルムで実現され
る。接着層21,27には、アクリル系樹脂が使用され
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】液晶表示装置1を過酷
な環境下で使用すると、偏光板部材3,4が劣化し、交
換の必要が生じる。そのためには、LCDパネル2に貼
付けた偏光板部材3,4を剥離し、新たな偏光板部材
3,4を貼付ける必要がある。一方、従来から液晶表示
装置の大型化に際して、特に、LCDパネル2の液晶層
厚の均一性やLCDパネル2の基板部材を構成する透光
性基板の反りは、表示品位に大きく影響する。したがっ
て、新たな偏光板部材3,4を貼付ける際にLCDパネ
ル2にかかる応力によって、液晶表示装置1の表示品位
が低下する。また、貼付け後の環境条件の変化によって
偏光板部材が変形し、LCDパネル2に応力がかかり、
液晶表示装置1の表示品位が低下する。
【0013】図13は、特開平1−164921号公報
に開示された液晶表示装置31を示す分解斜視図であ
る。液晶表示装置31では、表示品位を高く保ったま
ま、偏光板部材を交換することができる。すなわち、偏
光板部材35,40をLCDパネル36ではなく、光拡
散板34や見切り板39に貼付けている。液晶表示装置
1は、具体的に、実装基板38にTCP37とともに実
装されたLCDパネル36を挟んで、偏光板部材35が
貼付けられた光拡散板34と、偏光板部材40が貼付け
られた見切り板39とを配置し、光拡散板34のLCD
パネル36とは反対側に光源ランプ32配置し、さらに
該ランプ32からの光をLCDパネル36へ向けて反射
する光反射部材33を設けて構成される。
【0014】しかし、図13に示される液晶表示装置3
1では、偏光板部材35,40を光拡散板34や見切り
板39に貼付けるための機構が必要となる。また、光拡
散板34や見切り板39を偏光板部材35,40の変形
に耐え得る構造にしなければならない。また、偏光板部
材35,40を貼付ける光拡散板34や見切り板39
は、液晶表示装置の機種に応じて多種にわたる。したが
って、各種の光拡散板34や見切り板39に応じて偏光
板部材35,40を貼付けなければならず、汎用性が劣
り、取扱いが複雑で難しい。
【0015】また、LCDパネルに偏光板部材を貼付け
た場合、LCDパネルに起因する不良が発生すると、L
CDパネルだけでなく偏光板部材も取換えなければなら
ず、交換に要するコストが高価となる。これは、偏光板
部材を光拡散板や見切り板に貼付けた場合であっても同
じである。
【0016】さらに、偏光板部材をLCDパネルなどの
他の部材に貼付けることは、その作業に含まれる摩擦や
接触によってごみや異物が発生する。発生したごみや異
物が表示にかかわる部分に付着すると液晶表示装置の表
示品位が低下するので、好ましくない。
【0017】本発明の目的は、偏光板部材を容易に交換
することができる液晶表示装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、液晶表示パネ
ルと、偏光子を含む少なくとも1つの偏光板部材とを備
える液晶表示装置において、前記偏光板部材を独立して
配置したことを特徴とする液晶表示装置である。
【0019】本発明に従えば、偏光板部材を独立して配
置したので、偏光板部材が劣化して交換の必要性が生じ
たとき、液晶表示パネルなどの他の部材に対する影響を
考慮することなく、偏光板部材を容易に交換することが
できる。すなわち、偏光板部材は液晶表示パネルに貼付
けないので、液晶表示パネルに応力がかかることはな
く、したがって液晶層厚の均一性が低下したり、透光性
基板が反ったりすることはない。このため、液晶表示装
置の表示品位を高く保持したまま、偏光板部材を交換す
ることができる。また、液晶表示パネルなどの他の部材
に対して、偏光板部材を貼付けるための機構やその種類
を考慮する必要がないので、汎用性に優れ、取扱いが容
易となる。また、液晶表示パネルや他の部材に起因する
不良が発生した場合、その部品のみを交換すればよく、
交換に要するコストが低減する。さらに、偏光板部材を
液晶表示パネルなどの他の部材に貼付けないので、ごみ
や異物の発生がなく、液晶表示装置の表示品位の低下が
防止できる。
【0020】また本発明は、入射光を透過または遮断し
て表示を行う液晶表示装置において、光源と、前記光源
が側方に配置される導光板と、前記導光板上に配置され
る光拡散板と、前記光拡散板上に配置される偏光子を含
む偏光板部材と、前記偏光板部材の上方に配置される液
晶表示パネルと、前記液晶表示パネル上に配置される偏
光子を含む第2の偏光板部材と、前記光源、導光板、光
拡散板、偏光板部材、液晶表示パネルおよび第2の偏光
板部材を覆う筺体とを備えることを特徴とする液晶表示
装置である。
【0021】本発明に従えば、光源からの光は、直接あ
るいは導光板によって導かれて、光拡散板で拡散され
て、偏光板部材を通過して液晶表示パネルに入射する。
該入射光は液晶表示パネルの液晶分子の配向によって制
御され、さらに第2の偏光板部材を透過または第2の偏
光板部材で吸収され、このようにして入射光を透過また
は遮断して表示が行われる。上述のこれらの各部材は筺
体によって覆われる。このような液晶表示装置におい
て、2つの偏光板部材は他の部材とは独立して構成され
る。したがって、液晶表示パネルなどの他の部材に対す
る影響を考慮することなく、偏光板部材を容易に交換す
ることができる。これによって、液晶表示装置の表示品
位を高く保持できる。また、部品交換における汎用性に
優れ、取扱いが容易となり、交換に要するコストが低減
する。
【0022】また本発明の前記偏光板部材は、2枚の透
明樹脂板の間に偏光子を配置して構成されることを特徴
とする。
【0023】本発明に従えば、上述したような偏光板部
材は、基体となる2枚の透明樹脂板によって偏光子を挟
んで構成されるので、高い機械的強度を有し、偏光板部
材単独での支持性に優れ、高い耐衝撃性をもつ。したが
って、液晶表示パネルなどの他の部材から独立して確実
に偏光板部材を設けることができる。
【0024】また本発明の前記偏光板部材は、位相差板
をさらに含むことを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、上述したような位相差板
を含む偏光板部材は、STN(スーパーツイステッドネ
マティック)型などの液晶表示パネルの液晶層で生じた
光の位相差による着色を補償し、無彩色化することが可
能である。また、基体となる2枚の透明樹脂板によって
偏光子を挟んで構成されるので、高い機械的強度を有
し、偏光板部材単独での支持性に優れ、高い耐衝撃性を
もつ。したがって、液晶表示パネルなどの他の部材から
独立して確実に偏光板部材を設けることができる。
【0026】また本発明の前記透明樹脂板は、光を偏光
させる性質をもたない無軸性の透明樹脂板であることを
特徴とする。
【0027】本発明に従えば、偏光板部材の単独での支
持性を高く保持するための前記透明樹脂板を上述したよ
うな樹脂板で実現することによって、偏光子が光源など
から発せられる熱の影響を受けて、偏光性が乱れてしま
うことが防止できる。また、無軸性であるので、偏光板
部材をさらに硬質化することができ、平板化が可能とな
る。
【0028】また本発明は、表示面側に配置される2つ
の前記偏光板部材のうちのいずれか一方偏光板部材の表
面には、防眩加工が施されていることを特徴とする。
【0029】本発明に従えば、表示面側に配置される偏
光板部材に対して防眩加工を施すことによって、表示面
における外光の乱反射を防止することができる。したが
って、表示の視認性を向上することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある液晶表示装置51を示す断面図である。液晶表示装
置51は、1灯式エッジライト方式の照明機構を備え
る。液晶表示装置51は、LCDパネル52と、少なく
とも1つ(本実施形態では2つ)の偏光板部材53,5
4とを含んで構成され、偏光板部材53,54を独立し
て配置したことを最大の特徴とする。
【0031】液晶表示装置51を構成する光源ランプ5
5は、導光板56の一側面56aに配置される。光源ラ
ンプ55は、たとえば線状の冷陰極管であり、導光板側
面56aに沿って配置され、ランプ配線60が導出され
ている。導光板56は、たとえばPMMA(ポリメタク
リル酸メチル)などのアクリル系樹脂およびPC(ポリ
カーボネート)樹脂から成る透明プラスチックで実現さ
れる。
【0032】導光板56の一方表面56bの上には、光
拡散板57が配置される。光拡散板57は、たとえば透
明樹脂に酸化チタンなどの光拡散材料を含有させた樹脂
配合物から成るシート、または片面あるいは両面に光拡
散材料を含有する塗料を塗布した透明シートで実現され
る。導光板56の一方表面56bに対向する他方表面5
6cの上には、光反射板61が配置される。光反射板6
1は、たとえばTiO (酸化チタン)およびBaSO4
(硫酸化バリウム)などの白色顔料にガラス、シリカお
よびガラスビーズなどの反射材料を配合した塗料を、片
面または両面に塗布したPET(ポリエチレンテレフタ
レート)製支持シートで実現される。またあるいは、ア
ルミニウムおよび銀などを蒸着したPET製支持シート
で実現される。なお、光反射板61は光拡散性を持たせ
るために導光板56の他方表面56cとの間に間隙を空
けて配置することが好ましい。
【0033】光拡散板57の上には、レンズ62が配置
される。レンズ62は、たとえば集光レンズである。前
記光源ランプ55、ランプ配線60、導光板56、光拡
散板57、光反射板61およびレンズ62を含んで照明
部材が構成される。レンズ62の上には、偏光板部材5
4が配置される。偏光板部材54は、後述するようにし
て構成される。下ベゼル58の上に、上述した照明部材
および偏光板部材54が配置され、枠状体63によって
覆われ、固定される。枠状体63は、表示にかかる開口
部近傍の周囲部がABS(アクリロニトリル・ブタジエ
ン・スチレン)樹脂などの断熱樹脂で形成され、それ以
外の本体部分はPCなどの樹脂で形成される。
【0034】偏光板部材54の上方には、LCDパネル
52が配置される。偏光板部材54とLCDパネル52
との間には間隙が設けられ、本実施形態では約0.8m
mの間隙が設けられる。LCDパネル52はTCP65
とともに実装基板64に実装され、枠状体63の上に緩
衝スペーサ66を介して配置される。LCDパネル52
の上には偏光板部材53が配置される。偏光板部材53
は、前記偏光板部材54とともに後述するようにして構
成される。偏光板部材53の上には、上ベゼル59が配
置される。このようにしてすべての構成要素が下ベゼル
58と上ベゼル59とによって覆われ、下ベゼル58と
上ベゼル59とが接合されて、固定される。
【0035】図2は、偏光板部材53を示す断面図であ
る。偏光板部材53は、偏光子67の各表面に保護層6
8,69を設け、保護層68,69の上に接着層70,
73を介して透明樹脂板71,74をそれぞれ設け、さ
らに透明樹脂板71,74の上に保護シート72,75
をそれぞれ設けて構成される。偏光板部材54も同様に
して構成される。
【0036】偏光板部材53,54に関して、偏光子6
7は、光の進行方向に垂直で、特定の方向に強く振動す
る光だけを透過し、他の光は吸収する偏光機能を有す
る。偏光子67は、たとえばPVAから成るフィルムを
延伸し、ヨウ素や二色性染料などの高温および高湿に対
して耐久性の高い染料を含む溶液に浸し、ヨウ素分子や
染料分子をフィルムの延伸軸方向に吸着または分散させ
配向させることによって、作成される。
【0037】保護層68,69は、アクリル樹脂やTA
Cなどの光学的等方性を有しかつ透明性の高い樹脂で実
現される。保護シート72,75は、アクリル樹脂やT
ACのシートで実現される。接着層70,73には、透
明性に優れるアクリル系樹脂が使用される。透明樹脂板
71,74は、たとえばアクリル樹脂やPCなどの光を
偏光させる性質をもたない無軸性の透明樹脂板で実現さ
れる。透明樹脂板71,74としてPET樹脂などから
成る2軸性の樹脂板は、偏光を乱すので使用しないのが
好ましい。
【0038】偏光板部材53,54は、基体となる透明
樹脂板71,74の間に偏光子67を配置して構成され
るので、高い機械的強度を有し、単独での支持性に優
れ、高い耐衝撃性をもつ。したがって、LCDパネル5
2などの他の部材から独立して確実に設けることができ
る。
【0039】また、保護シート72,75によって、製
品として搬送する場合などにおいて、透明樹脂板71,
74の表面にきずがつくことを防止することができる。
なお、搬送時には、耐湿性が高く、帯電防止を図った、
アルミニウムなどから成る容器に収容することが好まし
い。
【0040】また、偏光板部材53,54の単独での支
持性を高く保持するための前記透明樹脂板71,74を
上述したような特性の樹脂板で実現することによって、
偏光子67が光源ランプ55などから発せられる熱の影
響を受けて、偏光性が乱れてしまうことが防止できる。
また、無軸性であるので、偏光板部材53,54をさら
に硬質化することができ、平板化が可能となる。
【0041】なお、LCDパネル52は、基本的に、一
方基板部材76と他方基板部材77とで液晶層78を挟
持して構成される。一方および他方基板部材76,77
は、LCDパネル52の方式に応じて適宜構成され、概
ね、透光性基板や該透光性基板の液晶層側表面に設けら
れる表示用の電極を含んで構成される。また、液晶層7
8を構成する液晶材料もLCDパネル52の方式に応じ
て適宜選ばれる。
【0042】図3は、他の偏光板部材53を示す断面図
である。偏光板部材53は、図2の偏光板部材53とほ
ぼ同様に構成されるが、保護層69の上に接着層73を
介して位相差板79を設け、該位相差板79の上に接着
層80を介して透明樹脂板74を設けて構成される。
【0043】図4は、前記液晶表示装置51を示す分解
斜視図であり、図5は全体を示す斜視図である。なお、
図1は図5のI−I断面図である。前述したように、光
源ランプ55、ランプ配線60、導光板56、光拡散板
57、光反射板61およびレンズ62を含んで構成され
る照明部材81の上には、偏光板部材54、LCDパネ
ル52、偏光板部材53がこの順番に配置され、さらに
上ベゼル59が配置されて、液晶表示装置51が構成さ
れる。
【0044】図6は、液晶表示装置51における表示の
原理を説明するための図である。ここでは、TN型のL
CDパネル52および図2に示される位相差板を含まな
い偏光板部材53,54を用いたNW方式の例を説明す
る。なお、図6中では偏光板部材53,54の偏光子6
7のみを示している。
【0045】透過軸と延伸軸である吸収軸とを有する偏
光子67に光源からの光が入射したとき、吸収軸方向
(延伸軸方向)に振動する光は吸収され、吸収軸方向と
は垂直な方向に振動する光は透過する。2枚の偏光子6
7を透過軸あるいは吸収軸同士が互いに直交するように
してTN型のLCDパネル52を挟んで配置することに
よって、液晶層に電圧が印加されていないときには、一
方偏光子67を透過した光が他方偏光子67を透過し、
白色表示状態となる。液晶層に電圧が印加されていると
きには、一方偏光子67を透過した光は他方偏光子67
で吸収され、黒色表示状態となる。
【0046】なお、NB方式では、2枚の偏光子67を
透過軸あるいは吸収軸同士が互いに平行となるようにし
てTN型のLCDパネル52を挟んで配置され、液晶層
に電圧が印加されていないときには、一方偏光子67を
透過した光が他方偏光子67で吸収され、黒色表示状態
となる。液晶層に電圧が印加されているときには、一方
偏光子67を透過した光は他方偏光子67を透過し、白
色表示状態となる。
【0047】図7は、液晶表示装置51における他の表
示の原理を説明するための図である。ここでは、STN
型のLCDパネル52および図3に示される位相差板を
含む偏光板部材53,54を用いたNB方式の例を説明
する。なお、図7中では偏光板部材53,54の偏光子
67および位相差板79のみを示している。
【0048】2枚の偏光子67は、その透過軸あるいは
吸収軸同士が互いに直交するようにしてSTN型のLC
Dパネル52を挟んで配置される。液晶層に電圧が印加
されていないとき、一方偏光子67を透過した直線偏光
は液晶層を通過することによって楕円偏光となる。この
楕円偏光は、位相差板79によって直線偏光となり、他
方の偏光子67で吸収され、黒色表示状態となる。液晶
層に電圧が印加されているとき、一方偏光子67を透過
した直線偏光は液晶層を通過することによって楕円偏光
となる。この楕円偏光は、位相差板79によって直線偏
光に近い楕円偏光となり、他方偏光子67を透過し、白
色表示状態となる。
【0049】たとえばSTN型の液晶表示装置51で説
明すると、光源ランプ55から出射した光は、直接、光
拡散板57、レンズ62および偏光板部材54に入射す
る。またあるいは、導光板56に入射し、導光板56の
表面56cに設けられた光反射板61と、導光板56の
出射端面で反射、拡散および全反射を繰返しながら、導
光板56の出射面である表面56bに導かれ、光拡散板
57、レンズ62および偏光板部材54に入射する。
【0050】光は、偏光板部材54で直線偏光に変換さ
れ、偏光板部材54とLCDパネル52との間の間隙に
出射され、偏光状態を変えずにそのままLCDパネル5
2に入射する。液晶層では光が常光線と異常光線とに別
れ、直線偏光が楕円偏光になる。電圧印加時には、その
複屈折効果によって、常光線と異常光線とに位相差が生
じ、該位相差によって干渉色(着色)が生じる。LCD
パネル52を出射した光は偏光板部材53に入射し、該
偏光板部材53によって位相差が打ち消されて、偏光板
部材53を透過あるいは偏光板部材53で吸収される。
このようにして、位相差によって生じた着色が無彩色化
される。
【0051】以上のように本実施形態では、偏光板部材
53,54を独立して配置して液晶表示装置51を構成
したので、偏光板部材53,54が劣化して交換の必要
性が生じたとき、LCDパネル52などの他の部材に対
する影響を考慮することなく、偏光板部材53,54を
容易に交換することができる。
【0052】たとえば、LCDパネル52に応力をかけ
ることなく偏光板部材53,54が交換できるので、液
晶層厚の均一性を高く保持することができ、液晶表示装
置51の表示品位を高く保持することができる。
【0053】また、LCDパネル52、光拡散板57お
よびレンズ62などの他の部材に対して、偏光板部材5
3,54を貼付けるための機構やその種類を考慮する必
要がないので、汎用性に優れ、取扱いが容易となる。
【0054】また、ある部材に不良が発生した場合、そ
の部材のみを交換すればよく、交換に要するコストが低
減する。
【0055】さらに、偏光板部材53,54を貼付けな
いので、ごみや異物の発生がなく、液晶表示装置51の
表示品位を高く保持できる。
【0056】また、表示面側に配置される偏光板部材5
3の表面には防眩加工が施されていることが好ましい。
これによって、表示面における外光の乱反射を防止する
ことができ、表示の視認性を向上することができる。防
眩加工は、たとえば光拡散物質であるシリカをアクリル
樹脂に混入し、2μm〜3μm厚で偏光板部材53の表
面、たとえば透明樹脂板の表面に塗布することによって
行うことができる。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、偏光板部
材を独立して配置するようにしたので、偏光板部材が劣
化して交換の必要性が生じたとき、液晶表示パネルなど
の他の部材に対する影響を考慮することなく、偏光板部
材を容易に交換することができる。したがって、液晶表
示装置の表示品位を高く保持でき、また部品交換におけ
る汎用性に優れ、取扱いが容易となり、交換に要するコ
ストが低減する。
【0058】また本発明によれば、光源からの光を導光
板で導き、光拡散板で拡散して、偏光板部材を介して液
晶表示パネルに入射し、さらに第2の偏光板部材を透過
または第2の偏光板部材で吸収され、このようにして入
射光を透過または遮断して表示を行う液晶表示装置にお
いて、2つの偏光板部材を他の部材とは独立して構成す
るようにしたので、液晶表示パネルなどの他の部材に対
する影響を考慮することなく、偏光板部材を容易に交換
することができる。
【0059】また本発明によれば、偏光板部材を基体と
なる透明樹脂板によって偏光子を挟んで構成したので、
偏光板部材の機械的強度が向上し、優れた支持性および
高い耐衝撃性を有する。したがって、液晶表示パネルな
どの他の部材から独立して確実に偏光板部材を設けるこ
とができる。
【0060】また本発明によれば、位相差板を含む偏光
板部材によってSTN型などの液晶表示パネルの液晶層
で生じた光の位相差による着色を補償して無彩色化する
ことができる。このような偏光板部材を基体となる透明
樹脂板によって偏光子を挟んで構成したので、偏光板部
材の機械的強度が向上し、優れた支持性および高い耐衝
撃性を有する。
【0061】また本発明によれば、偏光板部材を構成す
る透明樹脂板を偏光性をもたない無軸性の樹脂からなる
樹脂板で実現したので、偏光子が光源などから発せられ
る熱の影響を受けて、偏光性が乱れてしまうことが防止
できる。また、無軸性であるので、偏光板部材をさらに
硬質化することができ、平板化が可能となる。
【0062】また本発明によれば、表示面側に配置され
る偏光板部材に対して防眩加工を施したので、表示面に
おける外光の乱反射を防止して、表示の視認性を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である液晶表示装置51
を示す断面図である。
【図2】偏光板部材53を示す断面図である。
【図3】他の偏光板部材53を示す断面図である。
【図4】液晶表示装置51を示す分解斜視図である。
【図5】液晶表示装置51の全体を示す斜視図である。
【図6】液晶表示装置51における表示の原理を説明す
るための図である。
【図7】液晶表示装置51における他の表示の原理を説
明するための図である。
【図8】従来技術である液晶表示装置1を示す断面図で
ある。
【図9】偏光板部材3を説明するための断面図であり、
図9(A)はLCDパネル2に貼付ける前の偏光板部材
3aを示す断面図であり、図9(B)は貼付けた状態を
示す断面図である。
【図10】他の偏光板部材3を説明するための断面図で
あり、図10(A)はLCDパネル2に貼付ける前の偏
光板部材3bを示す断面図であり、図10(B)は貼付
けた状態を示す断面図である。
【図11】液晶表示装置1を示す分解斜視図である。
【図12】偏光子17の偏光機能を説明するための図で
ある。
【図13】特開平1−164921号公報に開示された
液晶表示装置31を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
51 液晶表示装置 52 LCD(液晶表示)パネル 53,54 偏光板部材 55 光源ランプ 56 導光板 57 光拡散板 58 下ベゼル 59 上ベゼル 63 枠状体 67 偏光子 68,69 保護層 70,73,80 接着層 71,74 透明樹脂板 72,75 保護フィルム 76,77 基板部材 78 液晶層 79 位相差板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA16Z FA23Z FA26X FA32Z FA42Z FA50X FB02 FB06 FB08 FC12 HA07 HA10 LA02 LA04 LA09 LA20 LA21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示パネルと、偏光子を含む少なく
    とも1つの偏光板部材とを備える液晶表示装置におい
    て、 前記偏光板部材を独立して配置したことを特徴とする液
    晶表示装置。
  2. 【請求項2】 入射光を透過または遮断して表示を行う
    液晶表示装置において、 光源と、 前記光源が側方に配置される導光板と、 前記導光板上に配置される光拡散板と、 前記光拡散板上に配置される偏光子を含む偏光板部材
    と、 前記偏光板部材の上方に配置される液晶表示パネルと、 前記液晶表示パネル上に配置される偏光子を含む第2の
    偏光板部材と、 前記光源、導光板、光拡散板、偏光板部材、液晶表示パ
    ネルおよび第2の偏光板部材を覆う筺体とを備えること
    を特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記偏光板部材は、2枚の透明樹脂板の
    間に偏光子を配置して構成されることを特徴とする請求
    項1または2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記偏光板部材は、位相差板をさらに含
    むことを特徴とする請求項1または2記載の液晶表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記透明樹脂板は、光を偏光させる性質
    をもたない無軸性の透明樹脂板であることを特徴とする
    請求項3記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 表示面側に配置される2つの前記偏光板
    部材のうちのいずれか一方偏光板部材の表面には、防眩
    加工が施されていることを特徴とする請求項1または2
    記載の液晶表示装置。
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