JP2004109424A - 積層偏光フィルム、偏光光源装置及び液晶表示装置 - Google Patents

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西来 拓也
Taku Honda
本多 卓
Keiichi Mizuguchi
水口 圭一
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Abstract

【課題】室内での輝度向上、及び屋外での視認性を高めることができる積層偏光フィルムを提供し、さらにはそれを用いた視認性に優れる偏光光源装置及び液晶表示装置を提供する。
【解決手段】吸収型偏光フィルム21と反射型偏光フィルム22とが、両者の偏光透過軸が略平行となるように積層され、さらにその反射型偏光フィルム22側に、正の二軸配向性を有する位相差層23が積層されてなる積層偏光フィルム10が提供される。いずれかの位置に光拡散層24を積層することもできる。積層偏光フィルム10の位相差層23側には、導光板52等を有する光源部材及び反射板53を配置して、偏光光源装置64とされ、さらに、その積層偏光フィルム10側に液晶セル30及び前面側吸収型偏光フィルム41を配置して、液晶表示装置65とされる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透過型液晶表示装置並びにそれに好適な偏光光源装置及び積層偏光フィルムに関するものである。詳しくは、透過型液晶表示装置において、背面照明装置にまで到達した外光を効率よく再び液晶表示装置から出射させることで、画面輝度を高め、さらに、屋外での太陽光下などの外光が強い環境下において、画面の視認性を低下させない積層偏光フィルム、並びにそれを用いた偏光光源装置及び透過型液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置は、小型、軽量であるため、様々な分野で使用されている。液晶表示装置における液晶分子は、ブラウン管(CRT)などに使用されている発光物質ではなく、単に光の偏光状態を制御する光バルブとしての機能しか持たないために、何らかの方法で照明しないと液晶表示部が暗くて見えない。そこで、液晶表示部の背面に光源装置を配置したものが、透過型液晶表示装置である。
【0003】
従来の透過型液晶表示装置について、図8をもとに説明する。液晶表示装置は一般に、液晶セル30内に封入された液晶分子の配向状態を電気的に変化させることで、そこを通過する光の偏光状態を制御するものであり、液晶セル30は、対向する一対の透明電極、すなわち背面側透明電極31及び前面側透明電極32と、それらの間に挟持された液晶層33とで構成される。図示は省略するが、液晶セル30はこのほか、両最表面に配置されるセル基板、液晶層33を配向させるための配向膜、カラー表示であればカラーフィルター層なども有している。
【0004】
液晶セル30の前面には、そこを透過した光の偏光状態を検出する吸収型偏光フィルム41が配置され、その他、位相差フィルム42などの光学素子も配置されている。一方、液晶セル30の背面には、特定の偏光光のみを取り出して液晶セル30に向けて出射するための偏光光源装置91が、必要に応じて背面側の位相差フィルム(図示せず)を介して配置される。偏光光源装置91は、液晶セル30と面する位置に、吸収型偏光フィルム21を配置し、さらにその背面に必要に応じて拡散シート55とレンズシート56とを配置し、さらにその背面側に光源装置60を配置して構成される。光源装置60は、光源51を側方又は下方に有する導光板52と、導光板52の背後の反射板53とで構成されており、光源51が側方に配置されている場合、そこからの光は反射鏡54で反射されて、事実上そのすべてが導光板52に導かれ、さらに吸収型偏光フィルム21側へ出射するようになっている。以上のような形で、透過型液晶表示装置90が構成されている。
【0005】
近年、背面側吸収型偏光フィルムと光源装置の間に反射型偏光フィルムを挿入する輝度向上システムの採用が増えてきた。この輝度向上システムは、例えば、特表平 9−511844 号公報(特許文献1)に記載されているように、光源装置からの出射光のうち背面側吸収型偏光フィルムが吸収してしまう偏光成分を、反射型偏光フィルムで事前に反射させて光源装置に戻すことにより、再利用可能とするものである。このような輝度向上システムを利用すれば、消費電力を増すことなく透過輝度を上げることができるし、逆に、透過輝度を維持したままで消費電力を少なくすることもできる。
【0006】
反射型偏光フィルムを利用した輝度向上システムの透過輝度向上効果をさらに高める方法が、例えば、特開 2001−147321号公報(特許文献2)に提案されている。この公報には、反射型直線偏光フィルムと位相差フィルムとを互いの光軸が45°又は135°で交わるように配置する方式が開示されており、位相差フィルムとして1/4波長板が例示されている。
【0007】
輝度向上システムは、反射型直線偏光フィルムで反射された偏光光を、その反射型直線偏光フィルムを透過する偏光光に変換することで機能を発現させるものなので、この変換効率が高ければ、輝度向上率を高くすることができる。反射型直線偏光フィルムに位相差フィルムを組み合わせることで、反射された偏光光は円偏光となる。そして、円偏光は反射される際に偏光の向きが反転する。すなわち、右回り円偏光は反射後は左回り円偏光となり、逆に、左回り円偏光は反射後は右回り円偏光となる。したがって、反射型直線偏光フィルムにより反射された偏光光は、位相差フィルムを通過することで円偏光に変換された後、光源装置背面に組み込まれている反射板で反射される際に偏光反転を生じ、再び位相差フィルムを通過した後では、直線偏光の偏光方向が当初とは直交し、反射型直線偏光フィルムを透過する偏光光に変換されている。つまり、反射型偏光フィルムと位相差フィルムを組み合わせることにより、理想的には、光源装置からの光が反射型偏光フィルムにおける1回の反射による往復で、すべて反射型直線偏光フィルムを通過し、さらにはそれと同軸に配置された背面側吸収型偏光フィルムを通過するようになるため、輝度を高めることができる。
【0008】
【特許文献1】特表平9−511844号公報
【特許文献2】特開2001−147321号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、透過型液晶表示装置は、ノート型パーソナルコンピュータやデスクトップ型パーソナルコンピュータの液晶モニター、液晶テレビ、ビデオカメラ、携帯情報端末などに広く利用されているが、これらは、室内では特に問題なく使用できるのに対し、屋外の特に太陽光下で使用すると、視認性が著しく低下してしまうことが多い。これは、太陽光が主に液晶表示装置の最表面で反射されてしまい、液晶表示部を通らないために生じる現象である。この現象を改善するためには、液晶表示装置の最表面に無反射処理を施し、画素の開口率を高めるなどの対策を施すことが考えられる。このようにすれば、太陽光を一度、図8に示されるような透過型液晶表示装置の背面側に配置されている光源装置60まで到達させ、そこに組み込まれている反射板53等により反射させて、再び外部に出射させ、液晶表示部の照明光として利用することができる。
【0010】
この際、太陽光は背面側吸収型偏光フィルム21を通過してから光源装置60に入射し、光源装置60で反射されてから、再び背面側吸収型偏光フィルム21に入射することになる。したがって、この間で偏光状態が変わらなければ、背面側吸収型偏光フィルム21に再度入射するときに吸収される不要な偏光光がないため、効率的に太陽光を利用でき、よって、太陽光下での視認性を向上させることができる。実際の液晶表示装置には、拡散シート55やレンズシート56のような偏光状態を変換させる材料が使用されているため、太陽光の利用効率はやや低下する。そこで、反射型偏光フィルムを配置すれば、先述の輝度向上システムが機能し、太陽光の利用効率を高めることができる。
【0011】
しかし、室内で輝度向上効果を高めるのに有効であった、反射型直線偏光フィルムに位相差フィルムを積層する方式を透過型液晶表示装置に適用した場合、屋外での視認性はかえって低下することが判明した。この原因は定かでないが、例えば、以下のようなことが考えられる。すなわち、太陽光を利用するためには、太陽光が背面側吸収型偏光フィルムを通過し、光源装置で反射されて、再び背面側吸収型偏光フィルムに入射する際に、偏光状態が変化しないほうが好ましいのに対し、位相差フィルムを積層した場合には、再び背面側吸収型偏光フィルムに入射する際には、偏光状態が変換され、理想的な状態ではすべての光が反射される偏光光となっているため、再び光源装置に反射されることになり、さらに1往復しなければならない。そこで、反射型直線偏光フィルムと光源装置の間で、位相差フィルムを使用しない場合の倍となる2往復を経なければならず、その過程で散逸等により光の利用効率が低下することが考えられる。
【0012】
このように、室内での輝度向上率を高める目的で位相差フィルムを用いれば、屋外では視認性が低下するという問題がある。したがって、例えば、ノート型パーソナルコンピュータやデスクトップ型パーソナルコンピュータの液晶モニターなどの主として室内で使用する用途に対しては、反射型直線偏光フィルムと位相差フィルムの積層体を適用することは効果的であるが、例えば、携帯電話や携帯情報端末など、室内と屋外とで同じように使用される機器に搭載される液晶表示装置に対しては、反射型直線偏光フィルムと位相差フィルムの積層体を適用すると、室内では明るい画面を見ることができるが、屋外ではかえって画面が暗くなるという問題があった。
【0013】
そこで、本発明の目的は、反射型偏光フィルムを配置した液晶表示装置において、位相差層を積層することによる透過輝度の上昇を維持しながら、屋外での太陽光利用効率をも維持し、屋内外いずれにおいても良好な視認性を確保することにある。より具体的には、室内での輝度向上、及び屋外での視認性を高めることができる積層偏光フィルムを提供し、さらにはそれを用いた視認性に優れる偏光光源装置及び液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、吸収型偏光フィルムと反射型偏光フィルムと位相差層とがこの順に積層された積層偏光フィルムを用いる輝度向上システムにおいて、位相差層に正の二軸配向性を持たせることで、透過輝度向上効果を高く維持したまま、反射輝度向上効果の低下を抑え、もって、透過輝度と反射輝度を合わせた全体の輝度が高められることを見出した。なお、ここでいう透過輝度とは、液晶表示装置内の光源から発せられた光によって照明される偏光光源装置及び液晶表示画面の輝度を指す。また反射輝度とは、液晶表示装置外の外部環境から入射する光によって照明される偏光光源装置及び液晶表示画面の輝度を指す。
【0015】
本発明によれば、吸収型偏光フィルムと反射型偏光フィルムと正の二軸配向性を有する位相差層とがこの順に積層され、かつ吸収型偏光フィルムの偏光透過軸と反射型偏光フィルムの偏光透過軸が略平行になるように配置されてなる積層偏光フィルムが提供される。
【0016】
ここで、正の二軸配向性を有する位相差層は、1/4波長位相差層として機能するものであるのが好ましく、この場合、反射型偏光フィルムの偏光透過軸と、正の二軸配向性を有する1/4波長位相差層の光軸とが、略45°又は135°で交わるように積層されていることが好ましい。好ましい正の二軸配向性を有する1/4波長位相差層としては、1枚の二軸延伸フィルムからなるものや、光軸の異なる位相差フィルムが少なくとも2枚積層されてなるものが挙げられる。後者における位相差フィルムには、一軸延伸フィルムを使用することができる。
【0017】
上記の積層偏光フィルムには、光拡散性を付与するため、面内位相差値が30nm以下である光拡散層を、さらに少なくとも1層積層することができる。この光拡散層は、いずれの位置に配置してもよい。またこの光拡散層は、接着性を有していてもよい。これらの積層偏光フィルムの取扱いを容易にし、さらに、不要な界面反射を避けるため、隣り合うフィルム又は層の少なくとも一対が感圧接着剤により密着積層されていることが好ましい。
【0018】
また本発明によれば、上記いずれかの積層偏光フィルムと、光源部材及び反射板を備え、光源部材及び反射板がこの順で積層偏光フィルムの位相差層側に配置されてなる偏光光源装置が提供される。
【0019】
さらに本発明によれば、上記偏光光源装置と、液晶セル及び前面側吸収型偏光フィルムを備え、液晶セル及び前面側吸収型偏光フィルムがこの順で偏光光源装置の積層偏光フィルム側に配置されている液晶表示装置も提供される。ここで、液晶セルと前面側吸収型偏光フィルムとの間には、光拡散層が積層されていてもよい。また、積層偏光フィルムから前面側吸収型偏光フィルムに至る各部材の隣り合う少なくとも一対が感圧接着剤により密着積層されていることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明を明確にするため、以下に詳細な説明を行う。本発明は、反射型偏光フィルムを用いた輝度向上システムに位相差層を組み合わせる場合に、位相差層として特に、正の二軸配向性を有するものを使用することで、室内における位相差層による輝度向上効果を維持したまま、屋外における太陽光の有効利用ができるようになることを見出したものである。
【0021】
通常、液晶表示装置を見る場合には、表示画面のほぼ法線方向から見ることになる。すなわち、室内では、背面側の光源装置から主に法線方向に出射された光が、背面側偏光フィルム、液晶セル、前面側偏光フィルム等を順次通過することで表示画像が形成され、それを見ることになる。一方、屋外では、太陽光を一度背面側の光源装置まで取り込む必要があるが、取り込んだ後は、あたかも当初から光源装置から出射したかの如く、主に法線方向に出射される光を見ることになる。ここで、太陽光がどこから液晶表示装置に入射し、背面側の光源装置に到達するかを考慮する必要がある。すなわち、表示画面の法線方向には、使用者がその表示画面を見るためにいるので、法線方向からは太陽光は入射することができない。あるいは、使用者が太陽光の入射を遮り、液晶表示装置が使用者の影に入るため、太陽光を利用することはできない。つまり、太陽光を利用する際には、太陽光は、使用者のいない角度方向からしか入射しえず、すなわち、法線方向以外の角度からしか入射しえない。
【0022】
先に述べたように、輝度向上システムに位相差層による偏光変換機能を適用することは、室内での表示装置の利用、すなわち、光源装置から発した光を利用して表示画面を見るためには有効であり、屋外での表示装置の利用、すなわち、太陽光などの外光を取り込んだ状態で表示画面を見る際には逆効果となる。しかしながら、光源装置から発した光を利用する場合と外光を利用する場合とでは、その光路が異なるので、この光路の違い、すなわち、外光が光源装置に至るまでの光路において、位相差層がその機能を発現しなければ、外光に対する悪影響を排除することが可能となる。つまり、位相差層が、法線方向に対しては有効に機能するが、太陽光が入射する方向である斜め方向に対して有効に機能しなければ、太陽光を取り込む際の悪影響を排除することができる。一般に正の二軸性といわれる位相差層は、その位相差機能が光線入射角に大きく依存する。したがって、かかる正の二軸性を有する位相差層を使用することにより、法線方向に対しては有効に位相差機能を発現し、斜め方向に対しては位相差機能が十分に発現しなくなるため、室内と屋外での性能を両立させることが可能となる。
【0023】
以下、本発明の具体例を示す図面を参照しながら、説明を進める。図1は、本発明に係る積層偏光フィルム10の層構成を示す断面模式図である。この図に示すように、本発明の積層偏光フィルム10は、吸収型偏光フィルム21と反射型偏光フィルム22と正の二軸配向性を有する位相差層23とがこの順に積層されたものである。この際、図2の(a)に模式的に軸の向きを示すように、吸収型偏光フィルム21の偏光透過軸71と反射型偏光フィルム22の偏光透過軸72とが略平行となるようにする。
【0024】
吸収型偏光フィルム21は、特定振動方向の偏光光を透過し、それと直交する方向の偏光光を吸収するものである。吸収型偏光フィルムの偏光透過軸とは、特定振動方向の偏光がその偏光フィルムの垂直方向から入射したときに、透過率が最大となる方向をいう。
【0025】
このような吸収型偏光フィルムとしては、例えば、公知のヨウ素系偏光フィルムや染料系偏光フィルムが使用できる。ヨウ素系偏光フィルムとは、延伸したポリビニルアルコールフィルムにヨウ素が吸着されたフィルムであり、染料系偏光フィルムとは、延伸したポリビニルアルコールフィルムに二色性染料が吸着されたフィルムである。これらの偏光フィルムは、耐久性向上のため、その片面又は両面を高分子フィルムで被覆したものが好ましい。保護のために被覆する高分子の材質としては、二酢酸セルロースや三酢酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ノルボルネン系樹脂などが使用できる。
【0026】
吸収型偏光フィルムの厚みは特に限定されないが、液晶表示素子などに本発明の積層偏光フィルムを使用する場合には、吸収型偏光フィルムは薄いほうが好ましい。具体的には1mm以下、さらには0.2mm 以下であるのが好ましい。
【0027】
反射型偏光フィルム22は、特定振動方向の偏光光を透過し、それと直交する方向の偏光光を反射するものである。反射型偏光フィルムの偏光透過軸とは、特定振動方向の偏光がこの偏光フィルムの垂直方向から入射したときに、透過率が最大となる方向をいい、偏光反射軸とは、それと直交する方向をいう。反射型偏光フィルムには、直線偏光に対して偏光分離機能を有する反射型直線偏光フィルムと、円偏光に対して偏光分離機能を有する反射型円偏光フィルムとがある。
【0028】
反射型直線偏光フィルムとしては、例えば、ブリュースター角による偏光成分の反射率の差を利用した反射型偏光フィルム(例えば、特表平 6−508449 号公報に記載のもの)、微細な金属線状パターンを施工した反射型偏光フィルム(例えば、特開平 2−308106 号公報に記載のもの)、少なくとも2種の高分子フィルムが積層されており、屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射型偏光フィルム(例えば、特表平 9−506837 号公報に記載のもの)、高分子フィルム中に少なくとも2種の高分子で構成される海島構造を有し、屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射型偏光フィルム(例えば、米国特許第 5,825,543号明細書に記載のもの)、高分子フィルム中に粒子が分散し、屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射型偏光フィルム(例えば、特表平 11−509014号公報に記載のもの)、高分子フィルム中に無機粒子が分散し、粒子のサイズによる散乱能差に基づく反射率の異方性を利用する反射型偏光フィルム(例えば、特開平9−297204 号公報に記載のもの)などが挙げられる。反射型円偏光フィルムとしては、例えば、コレステリック液晶による選択反射特性を利用した反射型偏光フィルム(例えば、特開平 3−45906号公報に記載のもの)などが挙げられる。
【0029】
反射型偏光フィルムの厚みは特に限定されないが、液晶表示素子などに本発明の複合偏光フィルムを使用する場合には、反射型偏光フィルムも薄いほうが好ましい。具体的には、1mm以下、さらには0.2mm 以下であるのが好ましい。そこで、少なくとも2種の高分子フィルムが積層され、屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射型偏光フィルムや、高分子フィルム中に少なくとも2種の高分子で構成される海島構造を有し、屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射型偏光フィルム、また、コレステリック液晶による選択反射特性を利用した反射型偏光フィルムは、本発明による積層偏光フィルムの厚みを薄くするために特に好ましい。
【0030】
本発明では、以上のような吸収型偏光フィルム21と反射型偏光フィルム22との積層体に対し、反射型偏光フィルム22の外側にさらに、正の二軸配向性を有する位相差層23を積層する。正の二軸配向性とは、面内の二軸方向に屈折率の異方性を示し、その二軸方向の屈折率がいずれも厚み方向の屈折率よりも大きいことをいう。具体的には、層の面内における最大屈折率方向をx軸、それと直交する面内の軸をy軸、厚み方向をz軸として、それぞれの軸方向における屈折率をn、n及びnとしたときに、n≧n>nとなることを意味する。換言すれば、配向状態を表すのに使用されるNz係数= (n−n)/(n−n) が1より大きいということになる。本発明で使用する正の二軸配向性を有する位相差層は、そのNz係数が少なくとも1.5 より大きいことが必要であり、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは5以上である。なお、本明細書でいう位相差層の光軸とは、最大屈折率方向、すなわちx軸方向を指す。
【0031】
反射型偏光フィルムとして反射型円偏光フィルムを使用する場合には、 n≒n>nである完全な正の二軸配向性を有する位相差層を用いればよく、n の値は特に限定されない。反射型偏光フィルムとして反射型直線偏光フィルムを使用する場合には、位相差層に対して法線方向に透過する直線偏光を円偏光に変換する必要があるので、正の二軸配向性を有する位相差層23は、1/4波長位相差層であることが好ましい。そのためには、層の厚みをdとして、面内位相差値R=(n−n)×dが、可視光域の1/4波長に相当する100nm以上170nm以下であることが好ましく、120nm以上、また150nm以下であれば、より好ましい。
【0032】
正の二軸配向性を有する位相差層23の材質は、特に限定されない。また、単層であってもよいし、2層以上の積層体からなるものであってもよい。積層する際には、同種の位相差フィルムを積層してもよいし、異種の位相差フィルムを積層してもよい。位相差フィルムの例としては、ポリカーボネート系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリサルフォン系樹脂、ノルボルネン系樹脂をはじめとする環状ポリオレフィン系樹脂などの合成高分子や、二酢酸セルロース、三酢酸セルロースなどの天然高分子からなるフィルムを一軸又は二軸に延伸したもの、また、透明高分子フィルム上に光学異方性のある化合物又は液晶組成物からなる層を配向させたものなどを挙げることができる。
【0033】
完全な正の二軸配向性を有する、すなわちn≒n>n となる位相差層は、合成高分子又は天然高分子を二軸延伸する方法により作製することができるが、その他、合成高分子又は天然高分子を一軸延伸してなる一軸配向性のフィルム、すなわちn>nのフィルムを2枚用い、それぞれの延伸軸が直交するように貼り合わせる方法、無機層状化合物やディスコティック液晶などの二軸性化合物を面内で配向させる方法、ネマティック液晶などの一軸性化合物を塗布してなる2層を直交積層する方法などによっても、作製することができる。
【0034】
正の二軸配向性を有する1/4波長位相差層は、合成高分子又は天然高分子を二軸延伸する方法により作製することができるが、その他、合成高分子又は天然高分子を一軸延伸してなる一軸配向性、すなわちn>nのフィルムを光軸が異なるように2枚以上貼り合わせる方法、ネマティック液晶などの一軸性化合物を塗布してなる2層以上を光軸が異なるように積層する方法、無機層状化合物やディスコティック液晶などの二軸性化合物を面内で配向させてなる完全二軸配向性位相差層を一軸配向性位相差層に積層する方法などによっても、作製することができる。ここで、光学異方性のある化合物又は液晶組成物が配向塗布されてなる層と延伸フィルムとを積層して使用する場合には、延伸フィルム上に光学異方性のある化合物又は液晶組成物を塗布配向させることで、厚みを薄くすることができる。
【0035】
位相差層23が単層からなるか、又は光軸が揃った2層以上の積層体からなる場合には、位相差層の面内の屈折率が最大となる方向をx軸、面内におけるx軸と直交する方向をy軸、厚み方向をz軸とし、それぞれの軸方向における屈折率をn、n及びn とし、また層の厚みをdとして、面内位相差値Rは、前述の式 R=(n−n)×d で表される。面内の屈折率が最大となるx軸方向は遅相軸であり、面内でそれと直交するy軸方向は進相軸である。一方、位相差層が2層以上の積層体からなり、かつそれを構成する少なくとも1対の光軸が平行でない場合には、位相差層面内の最大屈折率方向を直接的に定義することが困難になる。その場合は、2枚の偏光子を互いの偏光透過軸が平行となるように配置し、その間に対象の位相差層を挿入して回転させ、最大透過率を与える軸方向を求める。そして、その軸方向が遅相軸に相当するか進相軸に相当するかを判別し、遅相軸に相当すればその軸をx軸、また進相軸に相当すればその軸と面内で直交する軸をx軸とし、見かけ上の面内位相差値Rを測定する。なお、2枚の位相差フィルムをそれぞれの遅相軸が直交するように積層した場合、その積層体全体の面内位相差値は、理論的には、2枚の位相差フィルム各々の面内位相差値の差となるので、2枚のうち面内位相差値の大きい位相差フィルムの遅相軸が、積層体全体の遅相軸(x軸)となる。本明細書では、いずれの場合も、x軸(遅相軸)方向をその位相差層の光軸とする。
【0036】
吸収型偏光フィルム21と反射型偏光フィルム22とは、図2(a)を参照して先に述べたように、前者の偏光透過軸71と後者の偏光透過軸72とが略平行になるように配置することで、最大の輝度向上効果が発揮される。そして、そこにさらに、正の二軸配向性を有する位相差層23を積層するに際しては、反射型偏光フィルム22の偏光透過軸72と、正の二軸配向性を有する位相差層23の光軸73とのなす角度を調整することにより、輝度向上効率を調整できる。正の二軸配向性を有する位相差層23が1/4波長位相差層である場合には、図2の(a)〜(c)に模式的に軸の向きを示すように、吸収型偏光フィルム21の偏光透過軸71と反射型偏光フィルム22の偏光透過軸72とが略平行となるように配置し、さらに、それらの偏光透過軸71,72と位相差層23の光軸73とが、45°又は135°の角度をなすように配置することで、最大の輝度向上効果を発現させることができる。実用的には、これらの角度を中心に±5°以内であれば、さしたる支障はない。
【0037】
本発明では、反射型偏光フィルムと光源装置の間で生じる輝度向上システムを最適なものにすることを主たる目的とするので、図8に示したような形で光源装置に通常用いられる拡散シート55は、使用しないほうが好ましい場合がある。そのためには、光拡散層を積層偏光フィルムに組み込んでしまうのが好ましい。光拡散層を積層する場所は、その光拡散層の面内位相差値が30nm以下であれば特に制限されない。この場合の例を図3に示す。図3の(a)は、図1に示した吸収型偏光フィルム21/反射型偏光フィルム22/正の二軸配向性を有する位相差層23からなる層構成において、吸収型偏光フィルム21の外側に光拡散層24を配置したものである。図3の(b)は、吸収型偏光フィルム21と反射型偏光フィルム22の間に光拡散層24を配置したものである。図3の(c)は、反射型偏光フィルム22と正の二軸配向性を有する位相差層23の間に光拡散層24を配置したものである。図3の(d)は、正の二軸配向性を有する位相差層23の外側に光拡散層24を配置したものであり、この場合には、光拡散層24の面内位相差値は30nm以下であることがもちろん好ましいが、それより大きくても使用可能である。
【0038】
光拡散層24は高い全光線透過率を示すほうがよいことから、その全光線透過率は80%以上であるのが好ましく、より好ましくは90%以上である。また、光拡散層24の拡散性能を表す指標であるヘイズ率は、所望とする拡散性能に応じて任意に設定されるが、通常は30%以上95%以下、好ましくは60%以上95%以下である。ここでヘイズ率とは、(拡散光線透過率/全光線透過率)×100(%)で表される数値である。
【0039】
光拡散層24の材質は特に制限されないが、例えば、有機又は無機の微粒子が分散された高分子フィルムや光拡散性感圧接着剤、屈折率変調型光拡散フィルムなどが好適に用いられる。積層偏光フィルムの部材点数を減らして厚みを薄くするために、有機又は無機の微粒子が分散された光拡散性感圧接着剤は、特に好ましい光拡散層の一つである。ここで、有機又は無機の微粒子を構成する材質としては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、シリコーン、シリカ、酸化チタンなどを挙げることができる。母体となる感圧接着剤としては、公知の各種のものが使用でき、例えば、アクリレート系感圧接着剤、ゴム系感圧接着剤、シリコーン系感圧接着剤、ウレタン系感圧接着剤などが挙げられる。中でもアクリレート系感圧接着剤が好ましく使用できる。
【0040】
本発明による積層偏光フィルムの取扱い性を容易にするために、構成するフィルムや層間を感圧接着剤で密着するのが好ましい。密着することで、不要な反射による光のロスを防ぐこともできる。感圧接着剤としては、公知の各種のものが使用できる。例えば、アクリレート系感圧接着剤、ゴム系感圧接着剤、シリコーン系感圧接着剤、ウレタン系感圧接着剤などが挙げられる。中でもアクリレート系感圧接着剤が好ましく使用される。感圧接着剤の厚みは特に制限されないが、通常1μm 以上100μm 以下であり、好ましくは20μm 以上、また好ましくは50μm 以下である。
【0041】
本発明の積層偏光フィルムに、光学補償を行うための位相差フィルムを積層することもできる。適当な位相差フィルムの例として、ポリカーボネート系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリサルフォン系樹脂、ノルボルネン系樹脂をはじめとする環状ポリオレフィン系樹脂などの合成高分子や、二酢酸セルロース、三酢酸セルロースなどの天然高分子からなるフィルムを一軸又は二軸延伸してなるフィルム、また、透明高分子フィルム上に光学異方性のある化合物又は液晶組成物を塗布してなるフィルム(例えば、富士写真フィルム株式会社から販売されている“WVフィルム”、日本石油化学株式会社から販売されている“NHフィルム”や“LCフィルム”、住友化学工業株式会社から販売されている“VACフィルム”など;いずれも商品名)が挙げられる。液晶セルの光学補償を目的とする場合には、積層偏光フィルムの液晶セル側に位相差フィルムが配置される。これらの部材は、空気層の介在による光のロスを防ぐため、感圧接着剤により密着積層することが望ましい。
【0042】
本発明による積層偏光フィルムは、その吸収型偏光フィルム側を出射光面とする偏光光源装置とすることができる。また、その偏光光源装置における吸収型偏光フィルム側に表示用液晶セルを配置して、透過型液晶表示装置とすることができる。これらの偏光光源装置及び透過型液晶表示装置について、図4に断面模式図で示す例をもとに説明する。
【0043】
図4に示す例では、図3(a)に示したのと同じ、正の二軸配向性を有する位相差層23、反射型偏光フィルム22、吸収型偏光フィルム21、及び光拡散層24の順で積層された積層偏光フィルム10の位相差層23側に、光源装置60を配置して、偏光光源装置64が構成されている。
【0044】
図4における光源装置60は、サイドライト式と呼ばれるもので、光源51、導光板52及び、導光板52の背面に配置された反射板53を備えており、導光板52の側面に配置された光源51からの光は、光源51の導光板52に面しない側を覆う反射鏡54で反射されて、まず導光板52内に取り込まれ、その中を進むとともに、反射板53での反射と相まって、導光板52の前面側から均一に光が放出されるようになっている。光源装置60は基本的に、光源部材と反射板を備えており、図4に示したサイドライト式の場合は、光源51と導光板52とで光源部材を構成している。このような光源装置60が、積層偏光フィルム10の正の二軸配向性を有する位相差層23側に配置されて、偏光光源装置64が構成されている。また、積層偏光フィルム10の吸収型偏光フィルム21側が液晶セル30の背面に対向配置され、液晶セル30の前面側には位相差フィルム42と吸収型偏光フィルム41が配置されて、透過型液晶表示装置65が構成されている。
【0045】
図4には、図3(a)に示した積層偏光フィルム10を用いた例を示したが、この積層偏光フィルム10を、図3(b)〜(d)に示したものに変えることももちろん可能である。いずれの積層偏光フィルムを用いる場合も、光源部材と反射板とを備える光源装置60は、積層偏光フィルム10の位相差層23側に配置される。
【0046】
従来の偏光光源装置においては、図8に示したような拡散シート55やレンズシート56が広く用いられている。本発明による偏光光源装置64にも、これらの一方又は双方を配置することができるが、これらは反射型偏光フィルムと光源装置の間における偏光状態を乱す原因になるため、可能であれば配置しないほうが好ましい。
【0047】
図4に示す偏光光源装置64又は透過型液晶表示装置65において、光源装置60に用いる光源51は特に限定されず、公知の偏光光源装置や液晶表示装置に採用されているものが、本発明においても同様に使用できる。適当な光源51として、具体的には例えば、冷陰極管、発光ダイオード、無機又は有機のエレクトロルミネッセンス(EL)ランプなどが挙げられる。
【0048】
反射板53も特に限定されず、公知の偏光光源装置や液晶表示装置に採用されているものが使用できる。具体的には例えば、内部に空洞を形成した白色プラスチックシート、酸化チタンや亜鉛華の如き白色顔料を表面に塗布したプラスチックシート、屈折率の異なる少なくとも2種のプラスチックフィルムを積層してなる多層プラスチックシート、アルミニウムや銀の如き金属からなるシートなどが挙げられる。これらのシートは、鏡面加工されたもの、粗面加工されたもののいずれも使用可能である。反射板を構成するプラスチックシートの材質も特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ノルボルネン系樹脂、ポリウレタン、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレートなどが使用できる。
【0049】
図4に示す導光板52は、光源51から発せられた光を内部に取り込み、面状発光体として機能するものであり、やはり公知の偏光光源装置や液晶表示装置に採用されているものが使用できる。このような導光板として、例えば、プラスチックシートやガラス板からなり、背面側に、凹凸処理や白色ドット印刷処理、ホログラム処理などを施したものが挙げられる。プラスチックシートで導光板を構成する場合、その材質は特に限定されないが、ポリカーボネート、ノルボルネン系樹脂、ポリメチルメタクリレートなどが好ましく使用される。
【0050】
光源装置の出射面側に必要な場合に配置される拡散シート55(図8に示したもの)は、入射光を散乱透過するシートであり、通常は全光線透過率が60%以上、ヘイズ率が10%以上の光学素子である。ここで、拡散シートの全光線透過率は、高ければ高いほどよく、80%以上の全光線透過率を示すものがより好ましい。このような拡散シートとしては、特に限定されるものでないが、例えば、プラスチックシートやガラス板を粗面化処理したもの、内部に空洞を形成したり粒子を添加したりしたプラスチックシートやガラス板などが使用できる。ここでいうプラスチックシートの材質も特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ノルボルネン系樹脂、ポリウレタン、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレートなどが挙げられる。粗面化処理も特に限定されないが、サンドブラストや、エンボスロールの圧着による加工、プラスチック粒子やガラス粒子、シリカ粒子の如き粒子を樹脂に混合したものを表面に塗工する方法などを挙げることができる。
【0051】
光源装置の出射面側に必要な場合に配置されるレンズシート56(図8に示したもの)は、光源から発せられた光を集光するものであり、やはり公知の偏光光源装置や液晶表示装置に採用されているものが使用できる。このようなレンズシートとしては、例えば、プラスチックシート上に微細な多数のプリズムを形成したもの、凸レンズや凹レンズを敷き詰めたマイクロレンズアレイなどが挙げられる。
【0052】
本発明による透過型液晶表示装置65は、図4に例を示すような、偏光光源装置64の出射光面である積層偏光フィルム10側に、液晶セル30と前面側吸収型偏光フィルム41とをこの順に配置したものである。ここで、液晶セル30と前面側吸収型偏光フィルム41の間には、必要に応じて、位相差フィルム42を1枚又は複数枚配置することができ、また必要に応じて、液晶セル30の前面側に光拡散層を配置することもできる。さらには、位相差フィルムと光拡散層の両者を配置してもよい。光拡散層は、面内位相差値が30nm以下であるのが好ましい。透過型液晶表示装置を構成する各部材、特に積層偏光フィルム10から前面側吸収型偏光フィルム41に至るまでの各部材は、隣り合う少なくとも一対が感圧接着剤により密着積層されているのが好ましく、さらには、隣り合うすべての部材同士が感圧接着剤により密着積層されているのが一層好ましい。
【0053】
液晶表示装置65に用いる液晶セル30は、透過光量をスイッチングするために液晶を2枚の基板間に封入し、電圧印加により液晶の配向状態を変化させる機能を有する装置である。2枚の基板のそれぞれ内側には、背面側透明電極31及び前面側透明電極32が配置され、それらの間に液晶層33が挟持されている。図示は省略するが、液晶セル30はこのほか、液晶層33を配向させるための配向膜、カラー表示であればカラーフィルター層なども有している。本発明において、液晶セル30を構成する液晶の種類やその駆動方式は特に限定されず、公知のツイステッドネマティック(TN)液晶やスーパーツイステッドネマティック(STN)液晶などが使用でき、また、薄膜トランジスタ(TFT)駆動方式、垂直配向(VA)方式、 In−Plane 駆動方式、光学補償ベンド(OCB)など、偏光を用いて表示を行うあらゆる方式に本発明を適用することができる。
【0054】
前面側吸収型偏光フィルム41については、先に本発明の積層偏光フィルムを構成する吸収型偏光フィルムの例として説明したのと同様のものを用いることができる。液晶セル30と前面側偏光フィルム41との間に必要に応じて配置される位相差フィルム42としては、通常、樹脂の延伸フィルムが用いられ、適当な例としては、ポリカーボネート系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリサルフォン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ノルボルネン系樹脂をはじめとする環状ポリオレフィン系樹脂などの合成熱可塑性高分子や、三酢酸セルロースをはじめとする天然高分子などを、テンターなどの延伸装置により一軸又は二軸に延伸してなるフィルムが挙げられる。また、透明高分子フィルムに液晶化合物を塗布してなるフィルム、例えば、富士写真フィルム株式会社から販売されている“WVフィルム”(商品名)、日本石油化学株式会社から販売されている“LCフィルム”(商品名)、住友化学工業株式会社から販売されている“VACフィルム”(商品名)などを、位相差フィルム42として用いることもできる。さらに、液晶セル30の前面側に光拡散層を積層する場合は、先に半透過半反射性偏光フィルムを構成する光拡散層の例として説明したのと同様のものを用いることができる。
【0055】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、例中で積層偏光フィルムの作製に用いた材料は、次のとおりである。
【0056】
(1) 吸収型偏光フィルム
SRW062A :ヨウ素系吸収型偏光フィルム、住友化学工業株式会社から入手。
【0057】
(2) 反射型偏光フィルム
DBEF−P:2種の高分子フィルムが積層され、屈折率異方性による反射率の異方性を利用した反射型偏光フィルム、住友スリーエム株式会社から入手。
【0058】
(3) 位相差層(位相差フィルム)
SEF340138、SEF460275、SEF460565、SEF460690:いずれも、ポリカーボネート樹脂が一軸延伸された位相差フィルム、住友化学工業株式会社から入手。
SEN340140、SEN490275:いずれも、ノルボルネン系樹脂が一軸延伸された位相差フィルム、住友化学工業株式会社から入手。
【0059】
これらの位相差フィルムについて、王子計測機器株式会社製の自動複屈折率計“KOBRA−21ADH ”を用い、波長550nmにおいて、面内位相差値及びNz係数を測定した。結果を表1に示した。
【0060】
【表1】
Figure 2004109424
【0061】
(4) 光拡散層
光拡散性感圧接着剤#B:面内位相差値が0nmであり、微粒子が分散したヘイズ率78%のアクリレート系感圧接着剤、住友化学工業株式会社から入手。
【0062】
(5) 感圧接着剤
感圧接着剤#7:無色透明なアクリレート系感圧接着剤、住友化学工業株式会社から入手。
【0063】
参考例1
日本電気株式会社製のTFTカラー液晶モジュール“NL10276AC24−05”から液晶パネルを取り外し、光源装置の光出射側に内臓されている拡散フィルムを株式会社きもと製の拡散フィルムである“ライトアップ 100TL4 ”に置き換えて、光源装置80とした。図5に示すように、反射型偏光フィルム22(DBEF−P)、光拡散層24(光拡散性感圧接着剤#B)、吸収型偏光フィルム21(SRW062A )及び感圧接着剤82(感圧接着剤#7)をこの順で密着積層して、積層フィルム83を作製した。この際、吸収型偏光フィルム21の偏光透過軸と反射型偏光フィルム22の偏光透過軸が平行となるように配置した。この積層フィルム83を1.1mm 厚のガラス板81に感圧接着剤82側で貼り合わせ、さらに上記光源装置80の上に、ガラス板81が上側となるように配置して、偏光光源装置85を作製した。この偏光光源装置85について、以下の(A)に示す方法で透過輝度及び反射輝度を測定し、結果を表2に示した。
【0064】
(A)輝度評価方法
大塚光学株式会社製のラウンドルーペ(商品名“ENV−B−2 ”)からルーペを取り外したものの台座上に、上で作製した偏光光源装置85を水平に配置した。図6に示すように、ラウンドルーペの環状蛍光灯87を水平に配置し、さらに台座(図示せず)からの高さを調節することで、環状蛍光灯点灯時の台座に対する照明角度88(台座の法線方向に対するライトの傾き)を15°に調節した。台座の上方には、輝度計89(株式会社トプコン製の商品名“BM−7”)を輝度測定用に配置した。測定は、すべて暗室にて行った。
【0065】
(A−1)透過輝度の測定
光源装置80を点灯し、環状蛍光灯87を消灯した状態で、輝度計89により偏光光源装置85の透過輝度を測定した。
【0066】
(A−2)反射輝度の測定
光源装置80を消灯し、環状蛍光灯87を点灯した状態で、輝度計89により偏光光源装置85の反射輝度を測定した。
【0067】
実施例1
位相差フィルム SEF460275(面内位相差値275nm)と、位相差フィルム SEF340138(面内位相差値138nm)とを、互いの光軸が直交するように感圧接着剤#7を介して密着積層し、正の二軸配向性を有する1/4波長位相差層を作製した。この正の二軸配向性を有する1/4波長位相差層について、王子計測機器株式会社製の自動複屈折率計“KOBRA−21ADH ”を用い、波長550nmにおいて面内位相差値及びNz係数を測定した。結果を表2に示した。
【0068】
ここで作製した正の二軸配向性を有する1/4波長位相差層23は、図7に示すように、第1の位相差フィルム23a(SEF460275 )と第2の位相差フィルム23b(SEF340138 )とが、感圧接着剤82(感圧接着剤#7)を介して積層されたものである。そして同図に示すように、この1/4波長位相差層23の第1の位相差フィルム23a(SEF460275 )側に感圧接着剤82を介して、参考例1で作製した積層フィルム83を、その反射型偏光フィルム22側で密着積層し、積層偏光フィルム10を作製した。この際、反射型偏光フィルム22の偏光透過軸と、正の二軸配向性を有する1/4波長位相差層23の光軸とが45°で交わるように配置した。この積層偏光フィルム10をその積層フィルム83の感圧接着剤82側で1.1mm 厚のガラス板81に貼り合わせ、さらに参考例1で使用した光源装置80の上に、ガラス板81が上側となるように配置して、偏光光源装置86を作製した。この偏光光源装置86について、参考例1と同様の方法で、透過輝度及び反射輝度を測定し、結果を表2に示した。
【0069】
実施例2
位相差フィルム SEF460690(面内位相差値700nm)と、位相差フィルム SEF460565(面内位相差値560nm)とを、互いの光軸が直交するように感圧接着剤#7を介して密着積層し、正の二軸配向性を有する1/4波長位相差層を作製した。この正の二軸配向性を有する1/4波長位相差層について、波長550nmにおける面内位相差値及びNz係数を測定し、また、SEF460690 を第1の位相差フィルム23a、SEF460565 を第2の位相差フィルム23bとして、実施例1(図7)と同様の形態で積層偏光フィルム10を作製し、同様の方法で透過輝度及び反射輝度を測定した。結果を表2に示した。
【0070】
実施例3
位相差フィルム SEN490275(面内位相差値275nm)と、位相差フィルム SEN340140(面内位相差値138nm)とを、互いの光軸が直交するように感圧接着剤#7を介して密着積層し、正の二軸配向性を有する1/4波長位相差層を作製した。この正の二軸配向性を有する1/4波長位相差層について、波長550nmにおける面内位相差値及びNz係数を測定し、また、SEN490275 を第1の位相差フィルム23a、SEN340140 を第2の位相差フィルム23bとして、実施例1(図7)と同様の形態で積層偏光フィルム10を作製し、同様の方法で透過輝度及び反射輝度を測定した。結果を表2に示した。
【0071】
比較例1
参考例1で作製し、図5に示した積層フィルム83の反射型偏光フィルム22側に、位相差フィルム SEF340138(面内位相差値138nm)を、前者の偏光透過軸と後者の光軸が45°で交わるように、感圧接着剤#7を介して密着積層し、積層偏光フィルムを作製した。この積層偏光フィルムを、実施例1における正の二軸配向性を有する1/4波長位相差層の替わりに用い、その他は実施例1と同様の形態で、透過輝度及び反射輝度を測定した。結果を表2に示した。
【0072】
【表2】
Figure 2004109424
【0073】
表2からわかるように、参考例1の偏光光源装置に対し、通常の1/4波長位相差フィルム SEF340138 を加えた比較例1では、透過輝度が1.05倍未満の向上に留まる一方で、反射輝度が 0.85倍未満に低下する。これに対し、同じ偏光光源装置に正の二軸配向性を有する1/4波長位相差層を加えた実施例1〜3では、参考例1に比べ、透過輝度が 1.05倍以上に向上し、一方で、反射輝度は参考例1に比べれば低下するものの、参考例1に対する反射輝度比は 0.85倍以上で、反射輝度の低下割合は15%以下に留まっている。したがって、吸収型偏光フィルム及び反射型偏光フィルムに加えて、このように正の二軸配向性を有する位相差層を配置することで、液晶表示装置の輝度を一層向上させることができるようになり、外光も有効に利用できる。
【0074】
参考例2
参考例1で用いた光源装置80中の拡散シート“ライトアップ 100TL4 ”を、株式会社きもと製の拡散フィルムである“ライトアップ 100SXE ”に変更した以外は、参考例1と同様の方法で評価した。結果を表3に示した。
【0075】
実施例4
参考例2で用いた光源装置に、実施例1で作製した積層偏光フィルムを 1.1mm厚のガラス板に貼り合わせたものを、実施例1と同様の形態で配置し、参考例2と同様にして評価した。結果を表3に示した。
【0076】
実施例5
参考例2で用いた光源装置に、実施例2で作製した積層偏光フィルムを 1.1mm厚のガラス板に貼り合わせたものを、実施例2と同様の形態で配置し、参考例2と同様にして評価した。結果を表3に示した。
【0077】
実施例6
参考例2で用いた光源装置に、実施例3で作製した積層偏光フィルムを 1.1mm厚のガラス板に貼り合わせたものを、実施例3と同様の形態で配置し、参考例2と同様にして評価した。結果を表3に示した。
【0078】
比較例2
参考例2で用いた光源装置に、比較例1で用いたのと同じ位相差フィルム SEF340138が積層された積層偏光フィルムを、比較例1と同様の形態で配置し、参考例2と同様にして評価した。結果を表3に示した。
【0079】
【表3】
Figure 2004109424
【0080】
表3からわかるように、参考例2の偏光光源装置に対し、通常の1/4波長位相差フィルム SEF340138 を加えた比較例2では、透過輝度が1.05倍未満の向上に留まる一方で、反射輝度が 0.9倍未満に低下する。これに対し、同じ偏光光源装置に正の二軸配向性を有する1/4波長位相差層を加えた実施例4〜6では、参考例2に比べ、透過輝度が 1.05倍以上に向上し、一方で、反射輝度は参考例1に比べれば低下するものの、参考例1に対する反射輝度比は 0.9倍以上で、反射輝度の低下割合は10%以下に留まっている。
【0081】
【発明の効果】
本発明の積層偏光フィルムを使用すれば、透過型液晶表示装置の透過輝度を高められるとともに、外光の利用効率が上がるため、屋外での表示画面の視認性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層偏光フィルムについて、層構成の一例を示す断面模式図である。
【図2】本発明の積層偏光フィルムについて、軸構成の例を示す模式図である。
【図3】本発明の積層偏光フィルムについて、光拡散層を積層した場合の層構成の例を示す断面模式図である。
【図4】本発明に係る液晶表示装置の一例を示す断面模式図である。
【図5】参考例1で評価した偏光光源装置の構成を示す断面模式図である。
【図6】参考例1で輝度測定に使用した装置の構成を示す断面模式図である。
【図7】実施例1で評価した偏光光源装置の構成を示す断面模式図である。
【図8】従来の透過型液晶表示装置の構成を示す断面模式図である。
【符号の説明】
10……積層偏光フィルム、
21……吸収型偏光フィルム、
22……反射型偏光フィルム、
23……正の二軸配向性を有する位相差層、
23a,23b……位相差フィルム、
24……光拡散層、
30……液晶セル、
31,32……透明電極、
33……液晶層、
41……前面側吸収型偏光フィルム、
42……前面側位相差フィルム、
51……光源、
52……導光板、
53……反射板、
54……反射鏡、
55……拡散シート、
56……レンズシート、
60……光源装置、
64……偏光光源装置、
65……透過型液晶表示装置、
71……吸収型偏光フィルムの偏光透過軸、
72……反射型偏光フィルムの偏光透過軸、
73……正の二軸配向性を有する1/4波長位相差層の光軸、
80……参考例で用いた光源装置、
81……ガラス板、
82……感圧接着剤、
83……参考例で評価した積層フィルム、
85……参考例で用いた偏光光源装置、
86……実施例で用いた偏光光源装置、
87……環状蛍光灯、
88……環状蛍光灯点灯時の照明角度、
89……輝度計、
90……従来の透過型液晶表示装置、
91……従来の偏光光源装置。

Claims (12)

  1. 吸収型偏光フィルムと反射型偏光フィルムとが、両者の偏光透過軸が略平行となるように積層され、さらにその反射型偏光フィルム側に、正の二軸配向性を有する位相差層が積層されてなることを特徴とする、積層偏光フィルム。
  2. 正の二軸配向性を有する位相差層が1/4波長位相差層として機能するものであって、反射型偏光フィルムの偏光透過軸と、正の二軸配向性を有する1/4波長位相差層の光軸とが、略45°又は135°で交わるように積層されている請求項1に記載の積層偏光フィルム。
  3. 正の二軸配向性を有する位相差層が、1枚の二軸延伸フィルムからなる請求項1又は2に記載の積層偏光フィルム。
  4. 正の二軸配向性を有する位相差層が、光軸の異なる位相差フィルムが少なくとも2枚積層されたものである請求項1又は2に記載の積層偏光フィルム。
  5. 位相差フィルムの少なくとも1枚が、一軸延伸フィルムである請求項4に記載の積層偏光フィルム。
  6. さらに、面内位相差値30nm以下の光拡散層が少なくとも1層積層されている請求項1〜5のいずれかに記載の積層偏光フィルム。
  7. 光拡散層が接着性を有する請求項6に記載の積層偏光フィルム。
  8. 隣り合うフィルム又は層の少なくとも一対が感圧接着剤により密着積層されている請求項1〜7のいずれかに記載の積層偏光フィルム。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の積層偏光フィルム、光源部材及び反射板を備え、該光源部材及び反射板が、この順で積層偏光フィルムの位相差層側に配置されていることを特徴とする、偏光光源装置。
  10. 請求項9に記載の偏光光源装置、液晶セル及び前面側吸収型偏光フィルムを備え、該液晶セル及び前面側吸収型偏光フィルムがこの順で偏光光源装置の積層偏光フィルム側に配置されていることを特徴とする、液晶表示装置。
  11. 液晶セルと前面側吸収型偏光フィルムとの間に、面内位相差値30nm以下の光拡散層が積層されている請求項10に記載の液晶表示装置。
  12. 積層偏光フィルムから前面側吸収型偏光フィルムに至る各部材の隣り合う少なくとも一対が感圧接着剤により密着積層されている請求項10又は11に記載の液晶表示装置。
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