JP2000091409A - 精密基板収納容器及びその組立方法 - Google Patents

精密基板収納容器及びその組立方法

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JP2000091409A JP25349898A JP25349898A JP2000091409A JP 2000091409 A JP2000091409 A JP 2000091409A JP 25349898 A JP25349898 A JP 25349898A JP 25349898 A JP25349898 A JP 25349898A JP 2000091409 A JP2000091409 A JP 2000091409A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体の構成要素の組立時における寸法誤
差を減少させ、精密基板の支持精度等を向上させ得る精
密基板収納容器及びその組立方法を提供する。 【解決手段】 ウェーハを収納する容器本体1の構成要
素群と、構成要素群の一の構成要素とこれに組み合わさ
れる他の構成要素とを結合する位置決め取付手段37と
を備える。構成要素群を、ウェーハ収納用のポッド2、
ポッド2の天井に螺着されるロボティックハンドル、ポ
ッド2の底面に螺着されるボトムプレート4、ボトムプ
レート4に螺着される複数の位置決め具、ポッド2の内
部に螺着される一対のカラム、及びポッド2の内部に螺
着されるリヤリテーナから構成する。また、位置決め取
付手段37を、ポッド2に成形される嵌合ボス38と、
ボトムプレート4等に成形される嵌合突部39とから構
成する。そして、嵌合ボス38の嵌合内周面に案内テー
パ面41を、嵌合突部39の嵌合周面には案内テーパ面
41に面接触する位置決めテーパ面42をそれぞれ成形
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェーハや
マスクガラス等からなる精密基板の収納、貯蔵、保管、
搬送、輸送、又は加工装置に対する位置決め接続等に使
用される精密基板収納容器及びその組立方法に関し、よ
り詳しくは、容器本体を構成する構成要素群の取付構造
の改良と組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの厳しい価格競争に伴
い、半導体デバイスの製造に関わる半導体ウェーハ(以
下、ウェーハと略称する)やマスクガラス等の精密基板
は、歩留まり向上によるコストダウンを目的とし、例え
ば300mmウェーハ等に代表されるよう、口径の大型化
が急ピッチで進められている。これと同時に、近年、半
導体回路が益々微細に構成されてきているので、精密基
板を加工する製造工場はもとより、精密基板の運搬や輸
送等に使用される精密基板収納容器についても高度にク
リーンな状態が要求されてきている。例えば、ウェーハ
に形成される回路のデザインルールは0.25μm〜
0.18μmへの移行が検討されており、半導体の製造
工場のクリーンルームはクラス1以上が要求されてい
る。
【0003】また、半導体デバイスの製造に使用される
ウェーハの品質レベルとしては、口径200mmウェーハ
で0.17μm以上のパーティクルが20個以下、金属
汚染が1×1010個/cm2以下が要求されている。
【0004】上記要求を満たす方法として、精密基板の
加工に必要な複数の工程を高度にクリーンな環境とし、
この複数のクリーンな環境間で密閉状態の精密基板収納
容器を運搬したり、搬送したりする方法(SMIF)が提案さ
れ、有力となっている。こうした中、精密基板を汚染さ
せることなく収納したり、搬送することが可能で、しか
も、精密基板の加工装置に直接接続が可能な精密基板収
納容器が鋭意研究、開発されている。
【0005】この種の精密基板収納容器は、図示しない
が、複数枚のウェーハを整列収納する容器本体と、この
容器本体の開口正面をシール状態に閉鎖する着脱自在の
蓋体と、この蓋体の閉塞状態を維持するロック手段とか
ら構成されている。容器本体は、ウェーハを整列収納す
るフロントオープンボックス構造のポッド(Pod)と、こ
のポッドの天井に螺着されるロボティックハンドルと、
ポッドの底面に螺着されるボトムプレートと、ポッドと
ボトムプレートのいずれか一方に取り付けられる複数の
位置決め具と、ポッドの内部両側に螺着されてウェーハ
の左右両側縁部を支持する一対のカラムと、ポッドの内
部背面に螺着されてウェーハの後端縁部を支持するリヤ
リテーナとを組み立てて構成されている。
【0006】なお、この種の精密基板収納容器の関連先
行技術文献として、特開平8−279546号、9−8
8398号、8−340043号、特表平4−5052
34号、又は7−504536号公報等があげられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】精密基板収納容器は、
以上のように複数の構成要素を単に組み立てて製造され
るので、組立に伴い構成要素の寸法誤差が累積して大き
くなり、ウェーハの支持精度や加工装置に対する位置決
め精度が悪化することとなる。この結果、ウェーハをロ
ーディング又はアンローディングする際、ポッドやウェ
ーハを擦り、ウェーハの汚染という問題が生じる。特
に、複数の取付箇所を有する面積の大きなボトムプレー
トをポッドに高精度に取り付けることは実に困難であ
る。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、容器本体の構成要素の組立時における寸法誤差を減
少させ、精密基板の支持精度や加工装置に対する位置決
め精度を向上させることのできる精密基板収納容器及び
その組立方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、上記課題を達成するため、容器本体に精密基板
を収納するものであって、該容器本体を構成する構成要
素群と、この構成要素群の少なくとも一の構成要素とこ
れに組み合わされる他の構成要素とを結合する位置決め
取付手段とを含んでなることを特徴としている。なお、
上記構成要素群を、上記精密基板を収納する一端面が開
口した箱形のポッドと、このポッドの天井に取り付けら
れるロボティックハンドルと、該ポッドの底面に取り付
けられるボトムプレートと、該ポッドと該ボトムプレー
トのいずれか一方に取り付けられる複数の位置決め具
と、該ポッドの内部両側に取り付けられて上記精密基板
の両側部を支持する一対のカラムと、該ポッドの内部他
端に取り付けられて該精密基板の端部を支持するリテー
ナとから構成することが好ましい。
【0010】また、上記位置決め取付手段を、上記一の
構成要素と上記他の構成要素のいずれか一方に設けられ
る嵌合ボスと、該一の構成要素と該他の構成要素のいず
れか他方に設けられて該嵌合ボスに嵌まる嵌合突部とか
ら構成し、該嵌合ボスの嵌合周面に開口部から内底部に
向かうにしたがい徐々に狭まる案内傾斜面を形成し、上
記嵌合突部の嵌合周面には、先端部側から末端部側に向
かうにしたがい徐々に広がり、上記案内傾斜面に接触す
る位置決め傾斜面を形成することが好ましい。また、上
記位置決め取付手段を構成要素と一体成形することが困
難な場合には、上記位置決め取付手段を別部品で形成
し、上記一の構成要素に設けられて上記嵌合ボス又は上
記嵌合突部の外周に嵌まるテーパ孔と、該嵌合ボス又は
該嵌合突部の周面に形成されて該テーパ孔のテーパに接
触するテーパ面とをさらに追加して用いることが望まし
い。
【0011】また、上記構成要素群の少なくとも一の構
成要素とこれに組み合わされる他の構成要素とを結合す
る調整位置決め取付手段を備え、この調整位置決め取付
手段を、該一の構成要素と該他の構成要素のいずれか一
方に設けられる調整嵌合ボスと、該一の構成要素と該他
の構成要素のいずれか他方に設けられて該調整嵌合ボス
に嵌まる調整嵌合突部とから構成し、該調整嵌合ボス内
を長軸と短軸とで区画形成し、該調整嵌合ボスの長軸方
向と短軸方向の各嵌合周面に開口部から内底部に向かう
にしたがい徐々に狭まる第一、第二の案内傾斜面をそれ
ぞれ形成し、上記調整嵌合突部の嵌合周面には、先端部
側から末端部側に向かうにしたがい徐々に広がり、上記
第一の案内傾斜面とは隙間を介して対向し、上記第二の
案内傾斜面とは接触する位置決め傾斜面を形成すること
が望ましい。
【0012】さらに、上記調整位置決め取付手段を構成
要素と一体成形することが困難な場合、上記調整位置決
め取付手段を別部品で形成し、上記一の構成要素に設け
られて上記調整嵌合ボス又は上記調整嵌合突部の外周面
に嵌まるテーパ孔と、該調整嵌合ボス又は該調整嵌合突
部の周面に形成されて該テーパ孔のテーパに接触するテ
ーパ面とをさらに追加して用いるのが良い。
【0013】また、請求項7記載の発明においては、上
記課題を達成するため、構成要素群を組み合わせて精密
基板収納用の容器本体を構成する組立方法であって、上
記構成要素群の少なくとも一の構成要素とこれに組み合
わされる他の構成要素とを、上記請求項3記載の位置決
め取付手段と上記請求項5記載の調整位置決め取付手段
とを用いて結合することを特徴としている。
【0014】ここで、特許請求の範囲における精密基板
は、半導体等の製造分野で使用される単数複数(例え
ば、13枚又は25枚)の半導体ウェーハ(シリコンウェ
ーハ等)をいい、大口径(例えば、200mm〜300mm以
上)の半導体ウェーハを含む。但し、なんらこれに限定
されるものではなく、情報通信、電気、若しくは電子の
製造分野で使用される単数複数のアルミディスク、液晶
セル、石英ガラス、又はマスク基板等を含む。
【0015】容器本体を構成する構成要素群、位置決め
取付手段、及び又は調整位置決め取付手段は、アクリル
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネイト(PC)、ポリエ
ーテルエーテルケトン(PEEK)、アクリロニトリル、ポリ
ブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエーテルイミド(PE
I)、ポリエーテルスルホン(PES)、又はポリプロピレン(P
P)等の樹脂を適宜用いて成形することができる。また、
必要に応じて透明処理、帯電防止処理、又は着色等を施
すこともできる。300mmウェーハキャリアとして使用
される場合、容器本体の外観は、SEMI規格E47.
1−0097、E1.9及び各修正バロットにほぼ準拠
して構成することが可能である。
【0016】少なくとも一の構成要素と他の構成要素の
組み合わせとしては、主にポッドとボトムプレート、ボ
トムプレートと複数の位置決め具、又はポッドと複数の
位置決め具等があげられる。また、通常の組み合わせと
しては、ポッドとロボティックハンドル、ポッドとボト
ムプレート、ボトムプレートと複数の位置決め具若しく
はポッドと複数の位置決め具、ポッドと一対のカラム、
及び又はポッドと単数複数のリヤリテーナ等があげられ
る。但し、これらに限定されるものではなく、ポッドと
ボトムプレートのいずれかとID等の識別突起やタグと
の組み合わせ、あるいはポッドとサイドハンドルとの組
み合わせ等も広く含めることができる。また、嵌合ボス
と嵌合突部、及び又は調整嵌合ボスと調整嵌合突部を嵌
め合わせる際、締結具を併せて使用すると良い。この締
結具としては、単数複数のボルトからなる螺子部材の
他、ナット、座金、及び又はOリング等があげられる。
【0017】嵌合ボスや調整嵌合ボスは、ポッドとボト
ムプレートのいずれかに単数複数設けられるのが通常だ
が、そうでなくとも良い。同様に、嵌合突部や調整嵌合
突部は、上記以外の構成要素に単数複数設けられるのが
通常だが、そうでなくとも良い。また、案内傾斜面、第
一の案内傾斜面、第二の案内傾斜面、及び又は位置決め
傾斜面は、精度良く位置決めできるのであれば、テーパ
面でも、それ以外の湾曲面、双曲面、若しくは冠球面で
も良い。さらに、テーパ孔は、主にポッドに設けられる
が、必要に応じてポッド以外に設けることも可能であ
る。さらにまた、調整嵌合ボスは、その内部が長軸と短
軸とで区画形成されるので、ほぼ小判形、楕円形、長孔
形、又はこれらに類似した形状に形成される。
【0018】請求項1記載の発明によれば、容器本体を
製造する場合には、容器本体の構成要素群の一部又は全
部を位置決め取付手段を介して組み立てるので、組み立
てに伴う誤差の累積を抑制あるいは防止することがで
き、構成要素の取付位置を精度良く維持できる。また、
一部又は全部の構成要素を組み合わせて容器本体を製造
するので、ユーザ毎の仕様変更(例えば、形状、寸法、
又は材質等)に際しても、該当する構成要素を交換する
だけで対応することができる。オプション部品の追加の
場合も同様に、該当するオプション部品を追加したり、
着け替えるだけで対応することが可能となる。これによ
り、オプション部品用の金型等も作り変える必要等がな
く、オプション部品の取付位置の選択自由度も大きくな
る。
【0019】また、請求項3記載の発明によれば、容器
本体を製造する場合、相互に別体のポッド、ロボティッ
クハンドル、ボトムプレート、複数の位置決め具、一対
のカラム、及びリテーナ等を位置決め取付手段を介して
組み立てる。この際、嵌合ボスの案内傾斜面に嵌合突部
の位置決め傾斜面が接触し、この接触により、嵌合ボス
の中心部に嵌合突部が精度良く位置決めされる。また、
嵌合突部は、その位置決め傾斜面の位置により、高さ方
向が精度良く位置決めされる。このような組立により、
別構成要素のロボティックハンドルやボトムプレート等
がポッドに高精度の位置決め状態で取り付けられる。ロ
ボティックハンドルやボトムプレート等をポッドにそれ
ぞれ後から組み付けて容器本体を製造するので、例えポ
ッドが一種類でも、様々なオプションの追加変更が可能
になる。
【0020】また、請求項5記載の発明によれば、容器
本体を製造する場合、相互に別体のポッド、ボトムプレ
ート、複数の位置決め具、及び一対のカラム等を調整位
置決め取付手段を介して組み立てる。この際、調整嵌合
ボスの第一の案内傾斜面方向、換言すれば、位置調整上
問題の少ない方向に調整嵌合突部を適宜ずらせば、位置
を調整することができる。また、調整嵌合ボスの第二の
案内傾斜面に調整嵌合突部の位置決め傾斜面が接触し、
この接触により、調整嵌合ボスに調整嵌合突部が精度良
く位置決めされる。また、調整嵌合突部は、その位置決
め傾斜面の位置により、高さ方向が精度良く位置決めさ
れる。このような組立により、別構成要素のボトムプレ
ートや位置決め具等がポッドに高精度の位置決め状態で
取り付けられる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明する。本実施形態における精密基
板収納容器及びその組立方法は、図1、図2、図8、図
9、及び図10に示すように、複数枚のウェーハWを整
列収納する容器本体1、この容器本体1の開口正面をシ
ール状態に閉鎖する着脱自在の蓋体10、この蓋体10
に内蔵されてその閉塞状態を維持するインナロックタイ
プのロック手段16、容器本体1を構成する構成要素群
用の位置決め取付手段37、容器本体1を構成する構成
要素群用の調整位置決め取付手段43、及び遊び取付手
段50を備えている。
【0022】容器本体1は、図1ないし図4に示すよう
に、複数枚のウェーハWを所定のピッチで上下に並べて
整列収納する大型のポッド2と、このポッド2の天井の
中央部に螺着される搬送把持用のロボティックハンドル
3と、ポッド2の底面に円柱形を呈した複数のリブを介
して螺着されるボトムプレート4と、このボトムプレー
ト4に螺着される複数(本実施形態では3個)の位置決め
具5と、ポッド2の内部両側に螺着されて相互に対向
し、ほぼU字形又はV字形の支持スロットで複数枚のウ
ェーハWの左右両側縁部を支持する振動防止用の一対の
カラム6と、ポッド2の内部背面に複数並べて螺着さ
れ、ほぼU字形又はV字形の支持スロットで複数枚のウ
ェーハWの後端縁部を支持する振動防止用のリヤリテー
ナ7とを組み立てて構成される。
【0023】ポッド2は、図1に示すように、正面が開
口した透明のフロントオープンボックス構造に成形さ
れ、その左右両外側面にはサイドハンドル8がそれぞれ
着脱自在に装着されており、この一対のサイドハンドル
8がマニュアル操作や運搬時に使用される。また、ボト
ムプレート4は、同図に示すように、基本的には平面ほ
ぼY字形に成形され、その前部両側と後部とにキネマテ
ィックカップリング(ブイグループともいう)からなる位
置決め具5がSEMIスタンダードの定めに基づいてそれぞ
れ螺着される。このボトムプレート4のほぼ中央部には
円形の貫通孔9が穿孔成形され、この貫通孔9に図示し
ない加工装置の係止爪が嵌挿されることにより、加工装
置のロードポート上に搭載されるポッド2が±0.5mm
以内、好ましくは±0.25mm以内(以下、単に高精度
と記載する)で位置決め固定される。
【0024】蓋体10は、図1に示すように、ポッド2
と同様の合成樹脂を用いて成形された表面プレート11
と、表面が開口したほぼ箱形の裏面プレート12とから
構成され、この裏面プレート12の開口表面に表面プレ
ート11が締結具を介して覆着されている。表面プレー
ト11の中央両側には鍵孔13がそれぞれ穿孔成形さ
れ、各鍵孔13に加工装置のドア開閉装置のアタッチメ
ントが挿通される。また、裏面プレート12の中央部に
はリヤリテーナ7と基本的には同様の構成のフロントリ
テーナ14が必要に応じて着脱自在に装着固定され、裏
面プレート12の外周には熱可塑性エラストマ、シリコ
ーンゴム、又はフッ素ゴム等からなる枠形のシールガス
ケット15が図示しない突起や溝等を介し着脱自在に嵌
合されている。
【0025】ロック手段16は、図6や図7に示すよう
に、ポッド2の開口一端面の内周面上下にそれぞれ穿孔
成形される複数のクランプ穴17と、蓋体10の周面上
下に穿孔成形されて複数のクランプ穴17に対向する複
数の貫通孔18と、蓋体10の内部両側の中央に軸支さ
れて外部からのアクセス操作で回転する一対の回転プレ
ート19と、各回転プレート19の回転で蓋体10の内
外方向に直線的にスライドする複数の動力伝達プレート
20と、各動力伝達プレート20のスライドを案内する
ガイド部材21と、各動力伝達プレート20の突出時に
各貫通孔18から突出して各クランプ穴17に嵌入し、
各動力伝達プレート20の復帰時には各貫通孔18内に
復帰する合成樹脂製のクランプ部材22とから構成され
ている。
【0026】各回転プレート19は、ポリアセタール樹
脂等を用いて円板形に成形され、その表面の中心部には
有底円筒形の操作突部23が突出成形されており、この
操作突部23内に鍵孔13を貫通したアタッチメントが
着脱自在に嵌挿される。各回転プレート19の表面外周
には円柱形を呈した一対の連結ピン24が突出成形さ
れ、各連結ピン24には摩擦低減部材である円筒形の回
転ローラが必要に応じ回転可能に嵌入される。
【0027】なお、ドア開閉装置と各回転プレート19
との接続位置や寸法はSEMI規格でポッド2のサイズ毎に
定められている。例えば、300mmウェーハ用の蓋体1
0の規格は、SEMI規格のE62に対応して定められてい
る。
【0028】複数の動力伝達プレート20は、ポリアセ
タール樹脂等を用いて基本的には長方形の板形に成形さ
れ、長手方向の中心軸が回転プレート19の中心を通る
よう、蓋体10の内部両側の上下にそれぞれスライド可
能に配置されている。各動力伝達プレート20の末端部
は側方に向けほぼ半円弧形に湾曲成形されて回転プレー
ト19の表面外周の一部を被覆し、連結ピン24又は回
転ローラに嵌入される案内溝25が穿孔成形されてい
る。
【0029】案内溝25は、連結ピン24の軌跡とほぼ
等しい曲率の第一の案内溝26と、連結ピン24の軌跡
よりも大きな曲率の第二の案内溝27と、これら第一、
第二の案内溝26、27を接続する変曲部28とから構
成されている。このように成形された各第一の案内溝2
6は、蓋体10の内外方向に各動力伝達プレート20を
直線運動させるよう機能する。また、各第二の案内溝2
7は、各動力伝達プレート20が立体的な経路で直線運
動するよう案内する。
【0030】各動力伝達プレート20の中央付近には小
判形を呈した複数のガイド長孔29が長手方向に所定の
間隔をおいて穿孔成形されている。また、各動力伝達プ
レート20の左右両側部にはガイドピン30がそれぞれ
突出成形され、各ガイドピン30には摩擦低減部材であ
る円筒形の回転ローラが必要に応じ回転可能に嵌入され
る。
【0031】ガイド部材21は、裏面プレート12の内
面に突出成形されて複数のガイド長孔29にそれぞれ遊
嵌する第一のガイド31と、第二のガイド32とから構
成されている。第一のガイド31は、円柱形に成形さ
れ、摩擦低減部材である回転ローラ33が必要に応じ回
転可能に嵌入される。第二のガイド32は、表面プレー
ト11と裏面プレート12の内部対向面にそれぞれ突出
成形される複数対の対向ガイドを備えている。各一対の
対向ガイドの対向湾曲面は、各ガイドピン又は各回転ロ
ーラを挟んで直線運動する動力伝達プレート20が蓋体
10の表裏方向に立体的に運動するよう機能する。
【0032】クランプ部材22は、動力伝達プレート2
0の先端部にピンを介して軸支される回転可能な第一の
アーム34と、この第一のアーム34の先端部と末端部
が一体化した第二のアーム35とから構成されている。
第二のアーム35は、ほぼL字形に屈曲成形されてその
先端部が第一のアーム34とほぼ直角方向に指向し、こ
の先端部がクランプ穴17用の嵌入押さえ部36とされ
ており、この嵌入押さえ部36にはクランプ穴17内に
摺接する円筒形の回転ローラ(摩擦低減部材)がピンを介
して軸支されている。第二のアーム35の末端部は、蓋
体10の内部外周における貫通孔18の近傍にピンを介
して軸支され、第二のアーム35、換言すれば、クラン
プ部材22を蓋体10の内外方向に回転させる。
【0033】位置決め取付手段37は、図2、図8、及
び図9等に示すように、ポッド2とロボティックハンド
ル3の一部、ポッド2とボトムプレート4の一部、ボト
ムプレート4と各位置決め具5の一端部、ポッド2と各
カラム6の一端部、及びポッド2と各リヤリテーナ7を
それぞれ着脱自在に結合固定するよう機能する。以下、
この位置決め取付手段37を、ポッド2とボトムプレー
ト4を例に説明すると、位置決め取付手段37は、ポッ
ド2の底面に突出成形される複数の嵌合ボス38と、ボ
トムプレート4に突出成形されて各嵌合ボス38に嵌入
される複数の嵌合突部39と、これら嵌合ボス38と嵌
合突部39の中心部に螺挿されて締結するボルト40と
から構成されている。
【0034】嵌合ボス38は、有底の円筒形に成形さ
れ、その嵌合内周面の一部に開口部(図9の下方側)から
内底部(図9の上方側)に向かうにしたがい徐々に狭まる
案内テーパ面41が成形されている。また、嵌合突部3
9は、円柱形に成形され、その嵌合周面の一部には先端
部側(図9の上方側)から末端部側(図9の下方側)に向か
うにしたがい徐々に半径外方向に広がり、案内テーパ面
41に面接触する位置決めテーパ面42が成形されてい
る。
【0035】調整位置決め取付手段43は、図2、図
8、及び図10等に示すように、ポッド2とボトムプレ
ート4の残部、ボトムプレート4と各位置決め具5の他
端部、及びポッド2と各カラム6の他端部をそれぞれ着
脱自在に結合固定する。この調整位置決め取付手段43
を、上記と同様、ポッド2とボトムプレート4を例に説
明すると、調整位置決め取付手段43は、ポッド2の底
面に突出成形される複数の調整嵌合ボス44と、ボトム
プレート4に突出成形されて各嵌合ボス38に嵌入され
る複数の調整嵌合突部45と、これら調整嵌合ボス44
と調整嵌合突部45の中心部に螺挿されて締結するボル
ト46とから構成されている。
【0036】調整嵌合ボス44は、有底のほぼ楕円筒形
に成形され、その嵌合内周面の一部に開口部(図10の
下方側)から内底部(図10の上方側)に向かうにしたが
い徐々に狭まる第一、第二の案内テーパ面47、48が
それぞれ成形されている。第一の案内テーパ面47は位
置精度上問題のない方向、換言すれば、長軸方向(図1
0の左右方向)に亘って成形され、第二の案内テーパ面
48は短軸方向(図10の紙面の奥方向)に亘って成形さ
れている。
【0037】調整嵌合突部45は、円柱形に成形され、
その嵌合周面の一部には先端部側(図10の上方側)から
末端部側(図10の下方側)に向かうにしたがい徐々に半
径外方向に広がる位置決めテーパ面49が成形されてい
る。この位置決めテーパ面49は、第一の案内テーパ面
47とは隙間を介して対向し、第二の案内テーパ面48
とは面接触するよう作用する。
【0038】さらに、遊び取付手段50は、図2や図8
等に示すように、ポッド2とロボティックハンドル3の
残部、及びポッド2とボトムプレート4の残部をそれぞ
れ着脱自在に結合固定する。以下、ポッド2とロボティ
ックハンドル3の残部を例にして詳説すると、遊び取付
手段50は、ポッド2の天井の中央部に複数突出成形さ
れる有底円筒形の嵌合ボスと、ロボティックハンドル3
の残部に突出成形されて各嵌合ボスに位置調整可能に遊
嵌される嵌合突部と、これら嵌合ボスと嵌合突部の中心
部に螺挿されて締結するボルトとから構成されている。
【0039】上記構成において、容器本体1を製造する
には、高精度に成形された別部品のポッド2、ロボティ
ックハンドル3、ボトムプレート4、複数の位置決め具
5、一対のカラム6、及びリヤリテーナ7を位置決め取
付手段37、調整位置決め取付手段43、並びに遊び取
付手段50を介して組み立てる。この際、嵌合ボス38
の案内テーパ面41に嵌合突部39の位置決めテーパ面
42が面接触し、この面接触により、嵌合ボス38の中
心位置に嵌合突部39が高精度に位置決めされる。ま
た、嵌合突部39は、その位置決めテーパ面42の位置
により、高さ方向が高精度に位置決めされる。これらの
構成により、ポッド2に、ロボティックハンドル3、ボ
トムプレート4、複数の位置決め具5、一対のカラム
6、及び各リヤリテーナ7がそれぞれ高精度に位置決め
設置される。
【0040】こうして製造した容器本体1にウェーハW
を収納する場合には、先ず、ポッド2にスライスされた
複数枚のウェーハWがリヤリテーナ7、及び一対のカラ
ム6を介し整列収納され、ポッド2の開口正面に蓋体1
0がシールガスケット15を介して嵌合されるととも
に、複数枚のウェーハWにフロントリテーナ14が圧接
され、ロック手段16が加工装置のドア開閉装置に施錠
操作される。
【0041】すると、回転プレート19の操作突部23
にアタッチメントが挿入されて回転プレート19を時計
方向に90°回転させ、各動力伝達プレート20がガイ
ド部材21に案内されつつ蓋体10の内部内方向から内
部外方向に直線立体的に突出して第一のアーム34を揺
動させ、末端部を中心として第二のアーム35が蓋体1
0の内部外方向に揺動して貫通孔18から嵌入押さえ部
36を露出させ、この嵌入押さえ部36の回転ローラが
クランプ穴17に嵌合係止して蓋体10の固定状態を強
固に維持する。
【0042】この際、各第二のアーム35の嵌入押さえ
部36は、梁の機能を発揮する各動力伝達プレート20
とほぼ一直線となった状態でクランプ穴17に嵌合係止
する。したがって、回転プレート19に加わった動力が
クランプ部材22に一直線、かつ円滑に伝達される。ま
た、嵌入押さえ部36は、円運動して貫通孔18に接触
することなく露出する。
【0043】次いで、収納、保管、又は輸送されたウェ
ーハWを処理したい場合、先ず、ロック手段16が加工
装置のドア開閉装置に解錠操作され、回転プレート19
の操作突部23にアタッチメントが挿入されて回転プレ
ート19を反時計方向に90°回転させ、各動力伝達プ
レート20がガイド部材21に案内されつつ蓋体10の
内部外方向から内部内方向に直線立体的に復帰して第一
のアーム34を復帰揺動させる。この第一のアーム34
の復帰揺動により、第二のアーム35が蓋体10の内部
内方向に揺動して貫通孔18内に嵌入押さえ部36を復
帰させ、蓋体10が取り外し可能な状態となる。この
際、嵌入押さえ部36は貫通孔18に接触することなく
円運動して復帰する。
【0044】こうして蓋体10が開放可能となったら、
ポッド2から蓋体10が真空吸着により取り外され、そ
の後、ポッド2の下方から複数枚のウェーハWが順次取
り出され、ウェーハWに所定の処理が施される。
【0045】上記構成によれば、FOUP(フロントオープ
ニングユニファイトポッド)の構成要素群の嵌合ボス3
8と嵌合突部39、及び調整嵌合ボス44と調整嵌合突
部45とがそれぞれ高精度の位置決め機能を発揮するの
で、構成要素群を後から組み立てて容器本体1を製造し
ても、寸法誤差が累積して拡大することがなく、ウェー
ハWの支持精度や加工装置に対する位置決め精度を維持
向上させることができる。したがって、ウェーハWをロ
ーディング・アンローディング・リローディングする
際、ポッド2やウェーハWを擦り、ウェーハWの汚染を
招くことがない。ポッド2に問題のボトムプレート4を
高精度に取り付けることも可能になる。また、多数のボ
ルト40を用いて取り付ける場合にも、一部の取付箇所
に位置決め取付手段37を用いれば、残部の取付箇所に
は調整可能な遊び取付手段50を用いるだけで良い。
【0046】また、施錠操作時に第二のアーム35の嵌
入押さえ部36が動力伝達プレート20とほぼ一直線の
状態で蓋体10を固定するので、安定した大きな係止力
で蓋体10を固定することができる。よって、各動力伝
達プレート20に動力が局部的に作用して撓んだり、こ
の撓みに伴う係止力の減少を実に有効に防止することが
でき、ポッド2の全開口正面を長期にわたり十分、かつ
均一にシールすることが可能になる。また、高剛性の合
成樹脂を使用して各動力伝達プレート20を成形するこ
とができるので、金属部品を軽減、あるいは省略するこ
とができ、洗浄時等の金属イオン発生によるウェーハW
の汚染の抑制防止も期待できる。
【0047】また、接触部分に回転ローラ33等がそれ
ぞれ軸支されているので、摩擦抵抗が著しく減少し、樹
脂粉の発生を抑制防止することができる。さらに、第二
のアーム35が貫通孔18の近傍に軸支されているの
で、蓋体10の厚さを必要最小限に薄くすることが可能
になる。
【0048】次に、図11は本発明の第2の本実施形態
を示すもので、この場合には、ボトムプレート4の形状
を変更し、ポッド2の底面に相互に独立した複数の位置
決め具5を位置決め取付手段37及び調整位置決め取付
手段43を介して螺着するようにしている。その他の部
分については、上記実施形態と同様であるので説明を省
略する。
【0049】本実施形態においても、上記実施形態と同
様の作用効果が期待でき、しかも、ポッド2に複数の位
置決め具5をボトムプレート4を介して間接的に螺着す
るのではなく、ポッド2に小型の高精度に形成された複
数の位置決め具5を直接螺着するので、位置決め精度の
大幅な向上が期待できる。また、本発明に係る組立方法
を用いるので、各位置決め具5の取付位置の調整も容易
化する。さらに、複数の位置決め具5は金属部品と接触
して摩耗しやすいので、PEEKのような高価なエンジニア
リングプラスチックを用いて成形する場合、複数の位置
決め具5を小部品として共通化を図ることにより、コス
トダウンが可能となる。
【0050】次に、図12は本発明の第3の本実施形態
を示すもので、この場合には、位置決め取付手段37と
してテーパ孔51を一構成部品として新たに備え、この
テーパ孔51に嵌合ボス38と嵌合突部39のいずれか
一方を選択的に嵌入し、この嵌合ボス38又は嵌合突部
39の周面にはテーパ孔51のテーパ52に面接触する
テーパ面53を成形するようにしている。
【0051】以下、この構成をポッド2と各カラム6を
例に説明する。本実施形態においては、ポッド2の複数
箇所に円形のテーパ孔51をそれぞれ穿孔成形し、各テ
ーパ孔51に別体とした嵌合ボス38をその外周のテー
パ面53を介して密嵌するとともに、テーパ孔51の周
縁部と嵌合ボス38との間にOリング54を介在し、嵌
合ボス38とカラム6の嵌合突部39をOリング54を
介して嵌合し、これら嵌合した嵌合ボス38と嵌合突部
39をボルト40を介して結合固定するようにしてい
る。その他の部分については、上記実施形態と同様であ
るので説明を省略する。
【0052】本実施形態においても、上記実施形態と同
様の作用効果が期待でき、しかも、ポッド2に嵌合ボス
38や嵌合突部39を直接成形することが困難な場合で
も、簡易な構成で位置決め状態に螺着することができ、
位置決め精度の著しい向上が期待できる。
【0053】次に、図13は本発明の第4の本実施形態
を示すもので、この場合には、調整位置決め取付手段4
3としてテーパ孔51Aを一構成部品として新たに備
え、このテーパ孔51Aに調整嵌合ボス44と調整嵌合
突部45のいずれか一方を選択的に嵌入し、この調整嵌
合ボス44又は調整嵌合突部45の周面にはテーパ孔5
1Aのテーパ52Aに面接触するテーパ面53Aを成形
するようにしている。
【0054】上記構成をポッド2と各カラム6を例に説
明する。本実施形態においては、ポッド2の複数箇所に
円形のテーパ孔51Aをそれぞれ穿孔成形し、各テーパ
孔51Aに別体の調整嵌合ボス44をその外周のテーパ
面53Aを介して密嵌するとともに、テーパ孔51の周
縁部と調整嵌合ボス44との間にOリング54Aを介在
し、調整嵌合ボス44とカラム6の調整嵌合突部45を
Oリング54Aを介して嵌合し、これら嵌合した調整嵌
合ボス44と調整嵌合突部45をボルト46を介して結
合固定するようにしている。その他の部分については、
上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0055】本実施形態においても、上記実施形態と同
様の作用効果が期待でき、ポッド2に調整嵌合ボス44
や調整嵌合突部45を直接成形することが困難な場合で
も、簡単な構成で位置決め状態に螺着でき、位置決め精
度の著しい向上が可能となる。
【0056】なお、上記実施形態においては、平面ほぼ
Y字形のボトムプレート4等を示したが、なんらこれに
限定されるものではない。例えば、平面ほぼV字形や矩
形等のボトムプレート4を使用しても良い。また、上記
実施形態では一対の連結ピン24を備えた回転プレート
19を示したが、なんらこれに限定されるものではな
く、例えばカム機構、螺子機構、ラック・ピニオン機
構、又はリンク機構等を使用して各動力伝達プレート2
0をスライドさせるものでも良い。また、位置決め取付
手段37や調整位置決め取付手段43を使用しない場
合、ボトムプレート4に複数の位置決め具5を一体成形
することも可能である。さらに、遊び取付手段50をポ
ッド2とロボティックハンドル3等に配設したが、これ
ら以外の箇所に適宜設けることもできる。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、容器本体
の構成要素の組立時における寸法誤差を減少させること
ができるので、精密基板の支持精度や加工装置に対する
位置決め精度を向上させることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る精密基板収納容器及びその組立方
法の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係る精密基板収納容器及びその組立方
法の実施形態を示す平面図である。
【図3】本発明に係る精密基板収納容器及びその組立方
法の実施形態を示す正面図である。
【図4】本発明に係る精密基板収納容器及びその組立方
法の実施形態を示す側面説明図である。
【図5】本発明に係る精密基板収納容器及びその組立方
法の実施形態におけるフロントリテーナを示す斜視図で
ある。
【図6】本発明に係る精密基板収納容器及びその組立方
法の実施形態における蓋体とロック手段を示す斜視図で
ある。
【図7】図6のVII-VII線断面図である。
【図8】本発明に係る精密基板収納容器及びその組立方
法の実施形態を示す底面図である。
【図9】図8のIX-IX線縦断面図である。
【図10】図8のX-X線縦断面図である。
【図11】本発明に係る精密基板収納容器及びその組立
方法の第2の実施形態を示す底面図である。
【図12】本発明に係る精密基板収納容器及びその組立
方法の第3の実施形態を示す縦断面図である。
【図13】本発明に係る精密基板収納容器及びその組立
方法の第4の実施形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 ポッド 3 ロボティックハンドル 4 ボトムプレート 5 位置決め具 6 カラム 7 リヤリテーナ 10 蓋体 16 ロック手段 37 位置決め取付手段 38 嵌合ボス 39 嵌合突部 40 ボルト 41 案内テーパ面(案内傾斜面) 42 位置決めテーパ面(位置決め傾斜面) 43 調整位置決め取付手段 44 調整嵌合ボス 46 ボルト 47 第一の案内テーパ面(第一の案内傾斜面) 48 第二の案内テーパ面(第二の案内傾斜面) 49 位置決めテーパ面(位置決め傾斜面) 50 遊び取付手段 51 テーパ孔 51A テーパ孔 52 テーパ 52A テーパ 53 テーパ面 53A テーパ面 W ウェーハ(精密基板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E096 AA06 BA16 BA17 CA02 DA05 DA26 DC04 EA02X EA02Y FA03 FA10 GA04 GA05 5F031 BB04 BC03 HH07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体に精密基板を収納する精密基板
    収納容器であって、 該容器本体を構成する構成要素群と、この構成要素群の
    少なくとも一の構成要素とこれに組み合わされる他の構
    成要素とを結合する位置決め取付手段とを含んでなるこ
    とを特徴とする精密基板収納容器。
  2. 【請求項2】 上記構成要素群は、上記精密基板を収納
    する一端面が開口した箱形のポッドと、このポッドの天
    井に取り付けられるロボティックハンドルと、該ポッド
    の底面に取り付けられるボトムプレートと、該ポッドと
    該ボトムプレートのいずれか一方に取り付けられる複数
    の位置決め具と、該ポッドの内部両側に取り付けられて
    上記精密基板の両側部を支持する一対のカラムと、該ポ
    ッドの内部他端に取り付けられて該精密基板の端部を支
    持するリテーナとを含んでなる請求項1記載の精密基板
    収納容器。
  3. 【請求項3】 上記位置決め取付手段は、上記一の構成
    要素と上記他の構成要素のいずれか一方に設けられる嵌
    合ボスと、該一の構成要素と該他の構成要素のいずれか
    他方に設けられて該嵌合ボスに嵌まる嵌合突部とを含
    み、該嵌合ボスの嵌合周面に開口部から内底部に向かう
    にしたがい徐々に狭まる案内傾斜面を形成し、上記嵌合
    突部の嵌合周面には、先端部側から末端部側に向かうに
    したがい徐々に広がり、上記案内傾斜面に接触する位置
    決め傾斜面を形成した請求項1又は2記載の精密基板収
    納容器。
  4. 【請求項4】 上記位置決め取付手段は、上記一の構成
    要素に設けられて上記嵌合ボス又は上記嵌合突部に嵌ま
    るテーパ孔と、該嵌合ボス又は該嵌合突部の周面に形成
    されて該テーパ孔のテーパに接触するテーパ面とをさら
    に含んでなる請求項3記載の精密基板収納容器。
  5. 【請求項5】 上記構成要素群の少なくとも一の構成要
    素とこれに組み合わされる他の構成要素とを結合する調
    整位置決め取付手段を備え、 この調整位置決め取付手段は、該一の構成要素と該他の
    構成要素のいずれか一方に設けられる調整嵌合ボスと、
    該一の構成要素と該他の構成要素のいずれか他方に設け
    られて該調整嵌合ボスに嵌まる調整嵌合突部とを含み、
    該調整嵌合ボス内を長軸と短軸とで区画形成し、該調整
    嵌合ボスの長軸方向と短軸方向の各嵌合周面に開口部か
    ら内底部に向かうにしたがい徐々に狭まる第一、第二の
    案内傾斜面をそれぞれ形成し、上記調整嵌合突部の嵌合
    周面には、先端部側から末端部側に向かうにしたがい徐
    々に広がり、上記第一の案内傾斜面とは隙間を介して対
    向し、上記第二の案内傾斜面とは接触する位置決め傾斜
    面を形成した請求項1、2、3、又は4記載の精密基板
    収納容器。
  6. 【請求項6】 上記調整位置決め取付手段は、上記一の
    構成要素に設けられて上記調整嵌合ボス又は上記調整嵌
    合突部に嵌まるテーパ孔と、該調整嵌合ボス又は該調整
    嵌合突部の周面に形成されて該テーパ孔のテーパに接触
    するテーパ面とをさらに含んでなる請求項5記載の精密
    基板収納容器。
  7. 【請求項7】 構成要素群を組み合わせて精密基板収納
    用の容器本体を構成する精密基板収納容器の組立方法で
    あって、 上記構成要素群の少なくとも一の構成要素とこれに組み
    合わされる他の構成要素とを、上記請求項3記載の位置
    決め取付手段と上記請求項5記載の調整位置決め取付手
    段とを用いて結合するようにしたことを特徴とする精密
    基板収納容器の組立方法。
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