JP2000086471A - 染毛剤組成物 - Google Patents

染毛剤組成物

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JP2000086471A
JP2000086471A JP10259525A JP25952598A JP2000086471A JP 2000086471 A JP2000086471 A JP 2000086471A JP 10259525 A JP10259525 A JP 10259525A JP 25952598 A JP25952598 A JP 25952598A JP 2000086471 A JP2000086471 A JP 2000086471A
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hair
dye
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hair dye
acid
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JP10259525A
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Suketake Kawai
祐岳 河合
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Hoyu Co Ltd
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Hoyu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 染料を増やしたり、染毛時間を延長したりす
ることなく、また特別な器具や高度な技術を必要とせず
に、むら無く均一に良好な染毛力を得ることができ、か
つ地肌の汚れが少なく安全性面で有利な染毛剤を提供す
ること。 【解決手段】酸化還元反応、溶解反応あるいは中和反応
などの化学反応により、毛髪適用時に自己発熱する染毛
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は染毛剤組成物に関し、詳
しくは、毛髪への適用時に混合することにより発熱し、
染毛力を高める効果を有する多剤型の染毛剤組成物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】染毛剤には、酸化染料と酸化剤を、毛髪
に適用する際に反応させる永久染毛剤、直接染料を含有
し溶剤で毛髪に浸透させる半永久染毛剤、そして主に顔
料を樹脂などを用いて毛髪表面に付着させる一時染毛剤
がある。一時染毛剤は染料を物理的に毛髪に付着させる
だけものであり、染毛力を向上させるために、染料濃度
を上げたり、好適な樹脂を選択したりする方法が採られ
ている。一方、半永久染毛剤は染料を毛髪内部にまで浸
透させて染毛するものであり、さらに永久染毛剤は毛髪
内部に浸透した染料を化学的に反応させて染毛する機構
を採っている。従って、半永久染毛剤と永久染毛剤の染
毛力を向上させるには様々な物理化学的因子への関与が
重要となる。一般に、半永久染毛剤と永久染毛剤の染毛
力を向上させる方法として、染料濃度を増加させる、ま
たは適用時間を長くして染料の毛髪への浸透量を増や
す、あるいは加温器等により毛髪を加温して染料が発色
するための化学反応を促進させる等の方法が採られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】染毛力を向上させるた
めの方法として上述したように様々な方法が挙げられる
が、課題もある。染料を増加すると染毛力が増すと同時
に、一般には毛髪より染まりにくい頭皮まで染めてしま
い、汚れが目立つようになる。また、指示された適用時
間を超えて長時間適用することは、皮膚への接触時間も
長くなることを意味しており、安全性の面からも好まし
くない。美容院では加温器等を用いることにより染毛力
を向上させたり、適用時間を短縮したりされているが、
家庭で同様の操作を行うことは実質的に不可能である。
【0004】また、頭部の温度差や毛髪の損傷度合いに
より根元付近、毛先付近が染まりやすく、中間部が染ま
りにくい傾向があり、また頭部でも染まりやすい部分と
染まりにくい部分があるため、全体をムラなく均一に染
めるためには高度な塗布技術が必要とされていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、毛髪適用時に自己発
熱する染毛剤を提供することにより課題が解決されるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、多
剤型の染毛剤において、混合使用時に発熱することを特
徴とする染毛剤組成物である。
【0006】本発明の染毛剤組成物は、発熱することに
より染料の毛髪への浸透性を向上させ、かつ酸化染毛剤
においては酸化反応を促進させることができるため、適
用時間を延ばしたり特別な器具を必要とすることなく、
従来より少ない染料で良好な染毛力が得られ、また従来
通りの量の染料を用いれば短い適用時間で従来通りの染
毛力が得られるものである。
【0007】また、本発明の染毛剤組成物は、毛髪の毛
先から根元まで均一な染毛力が得られるものであるが、
これは次のような理由によるものと推測される。頭髪
は、頭皮に近い部分(根元部分)は頭皮からの体温の影
響により37℃に近くなり、頭皮から遠い毛先部分や頭
部表面は室温(20〜25℃)に近く、およそ10℃以
上の温度差ができることがある。この温度差のために従
来の染毛剤組成物では毛髪の毛先から根元まで均一な染
毛力を得ることは難しかったが、本発明の染毛剤組成物
は自己発熱により組成物自体が体温近くの温度にするこ
とができ、体温の影響を受けることなく、根元から毛先
までを均一の温度で染めることが可能となっためであ
る。以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明の染毛剤組成物に利用される発熱原
理には、酸化還元反応、溶解反応および中和反応が挙げ
られ、各反応時に放出されるエネルギーが熱源となる。
【0009】各反応を利用するには、適用直前に各反応
が起こるような環境を作りだせばよい。すなわち、多剤
型で分離保管しておいた酸化剤と還元剤、有機溶剤と水
あるいは酸と塩基を使用直前に混合することにより達成
される。また、酸化剤と還元剤あるいは酸とアルカリの
両者ともが粉末であれば、水分の非存在下において安定
に共存できる条件下で保存しておき、使用時に溶解液で
溶いて反応させることもできる。
【0010】これらの反応に用いる還元剤としては、チ
オグリコール酸、システイン、アセチルシステインおよ
びそれらの塩類、亜硫酸塩類、ピロ亜硫酸塩類、チオ硫
酸塩類などが挙げられる。
【0011】酸化剤としては、過酸化水素、過酸化尿
素、過炭酸塩類、過ホウ酸塩類、過硫酸塩類、臭素酸塩
類、過酸化ストロンチウム、過酸化亜鉛、過酸化バリウ
ムおよび過酸化ナトリウムなどが挙げられる。
【0012】これらの中でも、還元剤として亜硫酸ナト
リウムおよび/またはピロ亜硫酸ナトリウム、酸化剤と
して過酸化水素を用いると染色効果および発熱効果の点
で特に好ましい。さらにこの組み合わせに、過硫酸アン
モニウム、過硫酸ナトリウムおよび過硫酸カリウムから
選ばれる1種または2種以上を配合すると、発熱効果を
さらに高めることができる。
【0013】有機溶剤としては、グリセリン、ポリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチ
レングリコールおよびN−メチル−2−ピロリドンが挙
げられ、発熱効果の点で、グリセリン、ポリエチレング
リコールおよびN−メチル−2−ピロリドンから選ばれ
る1種または2種以上が好ましい。
【0014】塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、アンモニア、モノエタノールアミン、トリエ
タノールアミンおよび2−アミノ−2−メチル−1−プ
ロパノールなどが挙げられる。酸としては、塩酸、リン
酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸、レブリン酸などが
挙げられる。
【0015】これらの中でも、塩基として水酸化ナトリ
ウムおよび/または水酸化カリウム、酸として塩酸を用
いると発熱効果の点で特に好ましい。
【0016】これら発熱反応の中でも、発熱効果の点か
ら酸化還元反応と溶解反応が好ましく、さらに発熱の持
続性の点から酸化還元反応が好ましい。
【0017】配合量は、反応させる物質により発熱量が
異なるため一概には言えないが、混合薬剤の発熱温度が
30〜45℃の範囲となるように配合することが好まし
い。30℃より低いと染毛促進効果が弱く、また45℃
より高くなると熱すぎて、不快感を与えるため好ましく
ない。
【0018】酸化還元反応を利用する場合、その発熱量
は主に還元剤の量に依存し、通常は還元剤を1.0〜
5.0重量%配合すると、発熱温度が30〜45℃とな
り好ましい。また、溶解反応を利用する場合は、染料等
を含有する水性組成物からなる剤と有機溶剤のみからな
る剤を、通常1:0.5〜2の比率で混合することによ
り、この温度が達成される。
【0019】本発明の染毛剤組成物に配合する染料は、
酸化染料、直接染料あるいはそれらを混合しても、いず
れでもよく、その効果を充分に発揮することができる。
【0020】酸化染料は、通常、主要中間体とカプラー
に分類され、主要中間体としては、フェニレンジアミン
類、アミノフェノール類、ジアミノピリジン類等および
それらの塩類の1種または2種以上が挙げられる。塩類
としては塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が挙げられる。これ
らの中でもパラフェニレンジアミン、パラトルイレンジ
アミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−パラ
フェニレンジアミン、N−フェニル−パラフェニレンジ
アミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、2−ク
ロロパラフェニレンジアミン、N,N−ジメチルパラフ
ェニレンジアミン、パラアミノフェノール、オルトアミ
ノフェノール、パラメチルアミノフェノール、2,6−
ジクロロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェニル
スルファミン酸、2,5−ジアミノピリジンおよびそれ
らの塩類が染毛力の点から好ましい。その配合量は本発
明の染毛剤組成物の混合使用時濃度で0.01〜10重
量%であり、0.01重量%よりも少ないと十分な染毛
効果が得られず、10重量%を越えても、その効果は変
わらず経済的ではない。さらには0.1重量%〜5重量
%が好ましく、0.1重量%以上配合することにより、
より優れた染毛効果が得られる。一方、5重量%を越え
た場合は染毛効果の上昇は少なくなる。
【0021】また、カプラーとしては、レゾルシン、ピ
ロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタ
フェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、2,4
−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオー
ル、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−
ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−
ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、
5−アミノオルトクレゾール、ジフェニルアミン、パラ
メチルアミノフェノール、フロログルシン、2,4−ジ
アミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、
没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、
五倍子、1−メトキシ−2−アミノ−4−(2−ヒドロ
キシエチル)アミノベンゼン、5−(2−ヒドロキシエ
チルアミノ)−2−メチルフェノール等およびそれらの
塩類の1種または2種以上を配合することができる。そ
の配合量は本発明の染毛剤組成物の混合使用時濃度で
0.01〜10重量%であり、0.01重量%よりも少
ないと十分な染色性が得られず、10重量%を越えて
も、その効果は変わらず経済的ではない。さらには、
0.1重量%〜5重量%が好ましく、0.1重量%以上
配合することにより、より優れた染色性が得られる。一
方、5重量%を越えた場合は染色性の上昇は少なくな
る。その他、「医薬部外品原料規格」(1991年6月
発行,薬事日報社)に収載された成分も適宜、用いるこ
とができる。
【0022】直接染料としては、タール系色素や天然色
素などの公知のものが使用でき、1種または2種以上併
用してもよい。その中でも、ニトロ系染料、アゾ染料、
ニトロソ染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染
料、キノリン染料、アントラキノン染料またはインジゴ
染料が、良好な染毛効果を得られ好ましく、また、これ
らの染料は、本発明の染毛剤組成物の混合使用時濃度で
0.01〜10重量%配合するのが最も良い。0.01
重量%より少ない場合、染毛効果は不十分であり、逆に
10重量%より多い場合には、染毛力が向上しないばか
りか頭皮、手指への染着が著しくなり望ましくない。
【0023】直接染料の具体例としては、ニトロパラフ
ェニレンジアミン、パラニトロオルトフェニレンジアミ
ン、パラニトロメタフェニレンジアミン、2−アミノ−
4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノ
ール、1−アミノ−4−メチルアミノアントラキノン、
1,4−ジアミノアントラキノン、ピクラミン酸および
それらの塩、「医薬品等に使用することができるタール
色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生省)により
定められた染料(以下、法定色素と略す)、すなわち法
定色素赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104
号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤
色201号、赤色218号、赤色225号、赤色227
号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤
色231号、赤色232号、赤色401号、赤色501
号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色
505号、赤色506号、だいだい色201号、だいだ
い色205号、だいだい色207号、だいだい色402
号、だいだい色403号、黄色4号、黄色5号、黄色2
01号、黄色202号の(1)、黄色202号の
(2)、黄色203号、黄色204号、黄色402号、
黄色403号の(1)、黄色404号、黄色405号、
黄色406号、黄色407号、青色1号、青色2号、青
色201号、青色202号、青色203号、青色205
号、青色403号、緑色3号、緑色201号、緑色20
2号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、か
っ色201号、紫色201号、紫色401号および黒色
401号、さらには、International Cosmetic Ingredi
ent Dictionary and Handbook Seventh Edition(米国
CTFA発行)に収載されている、BASIC BLU
E 6、BASIC BLUE 7、BASIC BLUE
9、BASIC BLUE 26、BASIC BLUE
41、BASIC BLUE 99、BASIC BRO
WN 4、BASIC BROWN 16、BASIC B
ROWN 17、BASIC GREEN 1、BASI
C RED 2、BASIC RED 22、BASIC
RED 76、BASIC VIOLET 1、BASI
C VIOLET 3、BASIC VIOLET 10、
BASIC VIOLET 14、BASICYELLO
W 11、BASIC YELLOW 57、HC BLU
E NO.2、HC BLUE NO.4、HC BLUE
NO.5、HC BLUE NO.6、HC BLUE N
O.7、HC BLUE NO.8、HC BLUE NO.
9、HC BLUE NO.10、HC BLUE NO.1
1、HC BLUE NO.12、HC BLUE NO.1
3、HC BROWN NO.1、HC BROEN NO.
2、HC GREEN NO.1、HC ORANGE N
O.1、HC ORANGE NO.2、HC ORANG
E NO.3、HC ORANGE NO.5、HCRED
NO.1、HC RED NO.3、HC RED NO.
7、HC RED NO.8、HC RED NO.9、HC
RED NO.10、HC RED NO.11、HC R
ED NO.13、HC RED NO.14、HC VIO
LET NO.1、HC VIOLET NO.2、HC Y
ELLOW NO.2、HC YELLOW NO.4、H
C YELLOW NO.5、HC YELLOW NO.
6、HCYELLOW NO.7、HC YELLOW N
O.8、HC YELLOW NO.9、HC YELLO
W NO.10、HC YELLOW NO.11、HC Y
ELLOW NO.12、HC YELLOW NO.1
3、HC YELLOW NO.14およびHC YELL
OW NO.15などが挙げられる。
【0024】天然色素としては、ベニバナ黄、ベニバナ
赤、クチナシ黄、クチナシ青、β−カロチン、パプリカ
色素、コチニール、シコニン、ラッカイン酸、ウコンエ
キス、クロロフィル、リボフラビン、水溶性アナトー、
イカスミ末、カラメル、グアイアズレン、銅クロロフィ
リンナトリウム、カカオ色素およびモナスカス色素など
が挙げられる。
【0025】これら直接染料の中でも塩基性染料に分類
されるものを用いると、染色効果に優れ、また皮膚の汚
れも少なく、特に良好な結果を示した。
【0026】また、酸性染料に分類される染料を用いる
ときは、毛髪適用時の組成物のpHが1〜7であること
が好ましく、より好ましくは1.5〜6である。通常、
酸性染料を用いて染毛する場合、pHは1.5〜4程度
に調節しなければ良好な染毛力が得られないが、本発明
の場合、その発熱効果により、pHがやや高くても良好
な染毛力を示すことがわかった。
【0027】さらに、本発明の染毛剤組成物には本発明
の効果を妨げない範囲において、通常の染毛剤に用いら
れる従来公知の成分を配合することができる。例えば、
高級アルコール、炭化水素、エステル油、脂肪酸、界面
活性剤、増粘剤、アルコール類、シリコーン類、紫外線
吸収剤、防腐剤、pH調整剤、アルカリ剤、動・植物抽
出成分、香料、パール化剤などが挙げられる。
【0028】染毛剤組成物の剤型は、粉末状、液状、ク
リーム状、乳液状、ジェル状およびムース状などが挙げ
られ、これらの組み合わせでも良い。例えば、還元剤と
酸化剤配合製剤が各々液状で、染料部は粉末状であるよ
うな形態も考えられる。いずれにしても、各主要成分が
安定な形態で保管されうる剤型の組み合わせが好まし
い。
【0029】使用時の多剤の混合方法に関しては、各々
を任意の割合でトレー上で混合する、あるいは多剤同時
吐出機構を持つ包材を使用して、吐出と同時に混合する
方法などが考えられる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に実施例を挙げて本発明を具体
的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、
以下の実施例の記述に限定されるものではない。また、
各組成物の配合値は特記しない限り重量%である。
【0031】
【実施例】 実施例1及び比較例1 実施例1(半永久染毛剤;酸化還元反応) <第1剤> 実施例1 比較例1 HC RED NO.1 1.0 1.0 モノエタノールアミン 2.0 2.0 亜硫酸ナトリウム 3.0 − ヒドロキシエチルセルロース 2.0 2.0 グリセリン 5.0 5.0 精製水 残 部 残 部 <第2剤> 35%過酸化水素水 14.0 14.0 クエン酸 0.2 0.2 リン酸水素二ナトリウム 0.2 0.2 ヒドロキシエチルセルロース 2.0 2.0 精製水 残 部 残 部
【0032】第1剤と第2剤を各々1:1で混合し、黒
髪の毛束を染毛した。実施例1は混合の前後で組成物の
温度が24℃→39℃に上昇したが、比較例1は温度変
化はなかった。染毛結果は、発熱効果を利用した実施例
1は比較例1に比べ色濃く鮮やかに赤く均一に染色され
た。また、実施例1を10分適用したときの染毛力と、
比較例1を20分適用したときの染毛力がほぼ同じとな
り、放置時間をおよそ1/2短縮することが出来た。
【0033】実施例2及び比較例2 実施例2(半永久染毛剤;溶解反応) <第1剤> 実施例2 比較例2 赤色106号 0.2 0.2 黄色203号 0.6 0.6 ベンジルアルコール 10.0 10.0 エチルアルコール 15.0 15.0 ヒドロキシエチルセルロース 2.0 2.0 クエン酸 5.0 5.0 精製水 残 部 残 部 <第2剤> N−メチル−2−ピロリドン 80.0 − グリセリン 20.0 − 精製水 − 100.0
【0034】第1剤と第2剤を各々1:1で混合した。
そのときのpHは2.3であった。この混合組成物を用
いて黒髪の毛束を染毛した結果、発熱効果を利用した実
施例2は比較例2に比べ、濃く鮮やかなオレンジ色に染
色された。また、実施例2を20分適用と、比較例2を
30分適用とでほぼ同程度の染毛力を示し、放置時間は
およそ1/3短縮することが出来た。実施例2は混合の
前後で組成物の温度が26℃→36℃に上昇したが、比
較例1は温度変化はなかった。
【0035】 実施例3及び比較例3 実施例3(永久染毛剤;酸化還元反応) <1剤> 実施例3 比較例3 亜硫酸ナトリウム 2.0 − パラフェニレンジアミン 0.5 0.5 硫酸N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル) パラフェニレンジアミン 2.0 2.0 レゾルシン 1.0 1.0 パラアミノフェノール 0.5 0.5 メタアミノフェノール 0.5 0.5 セチルアルコール 5.0 5.0 ポリエチレングリコール 5.0 5.0 ポリオキシエチレンセチルエーテル 8.0 8.0 ドデシル硫酸ナトリウム 1.2 1.2 強アンモニア水 5.0 5.0 精製水 残 部 残 部 <2剤> 35%過酸化水素水 17.0 17.0 クエン酸 0.1 0.1 精製水 残 部 残 部
【0036】第1剤と第2剤を各々1:1で混合し、白
髪混じりの毛束を染毛した。実施例3は混合の前後で組
成物の温度が24℃→37℃に上昇したが、比較例3は
温度変化はなかった。染毛結果は、発熱効果を利用した
実施例3は白髪が黒褐色に濃く染色され、黒髪とのなじ
みが良好であった。一方比較例3は、灰褐色に染まり、
白髪が目立った。また、実施例3を20分適用したとき
の染毛力と、比較例3を30分適用したときの染毛力が
ほぼ同じとなり、放置時間をおよそ1/3短縮すること
が出来た。
【0037】 実施例4(永久染毛剤;溶解反応) <1剤> 実施例4 比較例4 パラフェニレンジアミン 1.0 1.0 硫酸N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル) パラフェニレンジアミン 2.5 2.5 レゾルシン 1.0 1.0 パラアミノフェノール 0.5 0.5 メタアミノフェノール 0.5 0.5 セチルアルコール 5.0 5.0 ポリオキシエチレンセチルエーテル 8.0 8.0 ドデシル硫酸ナトリウム 1.2 1.2 強アンモニア水 5.0 5.0 精製水 残 部 残 部 <2剤> 35%過酸化水素水 17.0 17.0 クエン酸 0.1 0.1 精製水 残 部 残 部 <第3剤> ポリエチレングリコール400 70.0 − N−メチル−2−ピロリドン 30.0 − 精製水 − 100.0
【0038】第1剤、第2剤及び第3剤を1:1.5:
2で混合し、白髪混じりの毛束を染毛した。染毛結果
は、発熱効果を利用した実施例4は白髪が黒褐色に濃く
染色され、黒髪とのなじみが良好であった。一方比較例
4は、灰褐色に染まり、白髪が目立った。
【0039】実施例5(酸化染毛剤:中和反応) <第1剤> パラフェニレンジアミン 1.0 レゾルシン 0.5 パラアミノフェノール 0.2 メタアミノフェノール 0.5 アンモニア水 5.0 水酸化ナトリウム 4.0 アスコルビン酸 0.2 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5 パラフィン 2.0 セタノール 1.5 POE(10)ラウリルエーテル 0.5 POE(20)ラウリルエーテル 1.0 グリセリン 5.0 ポリエチレングリコール600 1.0 精製水 残 部 <第2剤> 過酸化水素 5.0 塩酸 10.0 フェナセチン 0.3 精製水 残 部
【0040】実施例5の第1剤及び第2剤を1:1で混
合し、白髪混じり毛束を染毛した。発熱効果により、短
時間で良好な染毛結果が得られ、実施例5では白髪がダ
ークブラウンに染毛され目立たなくなった。
【0041】実施例6(半永久染毛料;中和反応) <第1剤> 水酸化カリウム 4.0 ベンジルアルコール 5.0 エタノール 10.0 精製水 残 部 <第2剤> 塩酸 12.0 精製水 残 部 <第3剤> 黒色401号 0.75 紫色401号 1.0 だいだい色205号 1.5 ヒドロキシエチルセルロース 40.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 5.0 シクロデキストリン 残 部
【0042】第1剤、第2剤及び第3剤を2:2:1で
混合し、pH3.5の半永久染毛料を得た。中和反応に
よる発熱効果により、白髪混じりの毛束は短時間で茶褐
色に染まり、良好な染毛結果が得られた。また、実施例
6のように染料部を第3剤とすることにより、酸や塩基
あるいは還元剤や酸化剤により劣化しやすい染料等も、
利用することが出来るようになる。
【0043】
【発明の効果】毛髪適用時に自己発熱する染毛剤を提供
することにより、従来と同濃度の染料を配合した場合
は、より短時間放置で望ましい染毛力が得られ、従来と
同程度の放置時間で染毛する時には、染料濃度を低減し
ても、染料の浸透効果の向上により望ましい染毛力を得
ることができる。また、特別な器具や高度な技術を必要
とすることがない。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多剤型の染毛剤において、混合使用時に発
    熱することを特徴とする染毛剤組成物。
  2. 【請求項2】発熱原理が酸化還元反応である請求項1記
    載の染毛剤組成物。
  3. 【請求項3】発熱原理が溶解反応である請求項1記載の
    染毛剤組成物。
  4. 【請求項4】発熱原理が酸と塩基の中和反応である請求
    項1記載の染毛剤組成物。
  5. 【請求項5】染料が直接染料のみから成ることを特徴と
    する請求項1から4のいずれか1項に記載の染毛剤組成
    物。
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