JP2000084936A - タイヤ加硫方法および装置 - Google Patents

タイヤ加硫方法および装置

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JP2000084936A
JP2000084936A JP25964098A JP25964098A JP2000084936A JP 2000084936 A JP2000084936 A JP 2000084936A JP 25964098 A JP25964098 A JP 25964098A JP 25964098 A JP25964098 A JP 25964098A JP 2000084936 A JP2000084936 A JP 2000084936A
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JP
Japan
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mold
arc
single link
tire
lower mold
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JP25964098A
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Teruo Shinto
照雄 新堂
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 弧状セグメント22を半径方向外側に円滑に
移動させる。 【解決手段】 加硫終了後、加硫済みタイヤを搬出の
ために上昇させると、弧状セグメント22は該加硫済みタ
イヤからの引き上げ力によって半径方向内側が持ち上げ
られるよう揺動する。このとき、単リンク35にはコイル
スプリング43から大きな回転モーメントが付与されるた
め、該単リンク35はピン37を中心に起立するよう外側に
揺動する。この結果、弧状セグメント22の半径方向外端
は僅かに押し上げられ、下モールド12の上面との間の摩
擦抵抗が効果的に低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、上、下およびセ
クターモールドを用いて未加硫タイヤを加硫する加硫方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特願平9ー293623号
において、構造簡単でかつ安価でありながら、取出し時
におけるタイヤの欠損等を防止することができるタイヤ
加硫装置を提案した。このものは、タイヤの一方のサイ
ドウォール部を主に型付けする下モールドと、下モール
ドに接近離隔可能でタイヤの他方のサイドウォール部を
主に型付けする上モールドと、下、上モールド間に設置
され、全体としてリング状を呈するとともに円周方向に
並べられた複数個の弧状セグメントからなり、タイヤの
トレッド部を主に型付けするセクターモールドと、セク
ターモールドに接近離隔可能で、該セクターモールドに
接近したとき、内周に設けられたテーパ面により弧状セ
グメントを同期して半径方向内側に移動させて互いに密
着させるテーパリングとを備え、前記下、上、セクター
モールドが互いに密着して閉止したとき、内部に未加硫
タイヤを収納する加硫空間が形成されるタイヤ加硫装置
において、上端部が各弧状セグメントの半径方向外側部
に下端部が下モールドに回動可能に連結され、モールド
閉止時に上方に向かって半径方向内側に傾斜している単
リンクと、各弧状セグメントと下モールドとの間に介装
され、該弧状セグメントに対して上昇力を付与し半径方
向内側に向かうに従い上方となるよう傾斜させる上昇力
付与手段と、前記単リンクが下モールドとの連結点を中
心として直立位置を越えるまで外側に揺動したとき、該
単リンクの揺動を停止させるストッパーとを設けたもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなタイヤ加硫装置にあっては、タイヤ加硫後、各弧状
セグメントを半径方向外側に同期移動させる際、これら
弧状セグメントが下モールドに引っ掛かって移動が停止
し、加硫済みタイヤの取出しが困難となってしまうこと
があるという問題点がある。その理由は、以下の通りで
ある。即ち、前述のように各弧状セグメントを半径方向
外側に同期移動させるとき、これら弧状セグメントには
加硫済みタイヤから引き上げ力が、また、上昇力付与手
段から上昇力が付与されるが、このときの引き上げ力お
よび上昇力はいずれも単リンクと弧状セグメントとの連
結点より半径方向内側の位置の弧状セグメントに付与さ
れるため、該弧状セグメントは半径方向内側が持ち上げ
られるよう揺動しようとする。このとき、単リンクが一
時的に不動点として機能することがあるが、このような
ときには前記弧状セグメントは単リンクと弧状セグメン
トとの連結点を揺動中心として揺動することになるた
め、弧状セグメントの半径方向外端が大きな力で下モー
ルドの上面に押し付けられ、この結果、これらの間に大
きな摩擦抵抗が発生するからである。
【0004】この発明は、弧状セグメントを半径方向外
側に円滑に移動させることができるタイヤ加硫方法およ
び装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、モー
ルド閉止時における単リンクの延在方向に対してほぼ直
交する方向の揺動力を各弧状セグメントに付与して、単
リンクを下モールドとの連結点を中心として外側に揺動
させる揺動力付与手段を設けることにより達成すること
ができる。そして、このような揺動力付与手段を設ける
と、弧状セグメントが加硫済みタイヤからの引き上げ力
によって半径方向内側が持ち上げられるよう揺動すると
き、単リンクには揺動力付与手段から単リンクの延在方
向にほぼ直交する揺動力に基づく大きな回転モーメント
が付与されるため、該単リンクは下モールドとの連結点
を中心として起立するよう外側に揺動する。この結果、
弧状セグメントの半径方向外端は前記単リンクの揺動に
より僅かに押し上げられ、これにより、該半径方向外端
は下モールドの上面との間の摩擦抵抗が効果的に低減さ
れて該上面上を円滑に摺動することができる。ここで、
単リンクの延在方向に対して揺動力の作用方向をほぼ直
交させているが、具体的には、両者の交差角が60度〜 1
20度の範囲が用いられる。
【0006】また、請求項4、5に記載のように構成す
れば、簡単な構造で大きな揺動力を弧状セグメントに付
与することができる。さらに、請求項6、7に記載のよ
うに構成すれば、単リンクの揺動によって単リンクの延
在方向と揺動力の作用方向との間の交差角が変化して
も、揺動力付与手段の出力端と弧状セグメントとは点接
触を維持するため、揺動力付与手段の出力端と弧状セグ
メントとの間の摩擦抵抗を小さな値に抑制することがで
きる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1実施形態を
図面に基づいて説明する。図1において、11はタイヤ加
硫装置であり、このタイヤ加硫装置11は図示していない
下基台に固定された下モールド12を有し、この下モール
ド12の上面には未加硫タイヤTの下側のサイドウォール
部Sを主に型付けする、ここでは下側のビード部Bを共
に型付けする型付け面13が形成されている。この下モー
ルド12の上方には図示していない上基台に固定された上
モールド15が設置され、この上モールド15は上基台と共
に図示していない昇降手段により昇降され、下モールド
12に対して離隔接近することができる。そして、この上
モールド15の下面には未加硫タイヤTの上側のサイドウ
ォール部Sを主に型付けする、ここでは上側のビード部
Bを共に型付けする型付け面16が形成されている。前記
下モールド12と上モールド15との間には全体としてリン
グ状を呈するセクターモールド20が設置され、このセク
ターモールド20の内周には未加硫タイヤTのトレッド部
Dを主に型付けする型付け面21が形成されている。前記
セクターモールド20は円周方向に並べられた複数個、こ
こでは9個の弧状セグメント22から構成され、これらの
弧状セグメント22の外周には上方に向かうに従い半径方
向内側に傾斜したテーパ面22aが形成されている。
【0008】25は下降端に位置しているとき、セクター
モールド20を半径方向外側から囲むテーパリングであ
り、このテーパリング25の上端は前記上モールド15に固
定されており、この結果、上モールド15が昇降すると、
テーパリング25はセクターモールド20に離隔接近する。
前記テーパリング25の内周には前記弧状セグメント22の
テーパ面22aと同一勾配のテーパ面25aが形成されてい
る。この結果、前記テーパリング25が上モールド15と共
に下降してセクターモールド20に接近すると、各弧状セ
グメント22はテーパ面22a、25aの楔作用により半径方
向内側に同期して移動する。そして、前記弧状セグメン
ト22が半径方向内側限まで移動すると、これら弧状セグ
メント22は互いに密着して連続リング状となるが、この
とき、セクターモールド20は下降端の上モールド15およ
び下モールド12に密着するため、これら上、下、セクタ
ーモールド15、12、20は閉止して内部に未加硫タイヤT
を収納するドーナツ状の加硫空間26を形成するととも
に、型付け面16、13、21は連続して加硫済みタイヤの外
形形状に合致する。31は下モールド12の半径方向内端部
上面に当接している下クランプリング、32は昇降可能で
上モールド15の半径方向内端部下面に当接することがで
きる上クランプリングであり、これら下、上クランプリ
ング31、32には屈曲可能な加硫ブラダ33の両端がそれぞ
れ気密状態で取り付けられている。そして、この加硫ブ
ラダ33はその内部に高温、高圧の加硫媒体が注入される
と、未加硫タイヤT内でドーナツ状に膨張し、該未加硫
タイヤTを下、上、セクターモールド12、15、20の型付
け面13、16、21に押付けながら加硫する。
【0009】35は上端部が各弧状セグメント22の半径方
向外側部にピン36を介して回動可能に連結された単リン
クであり、該単リンク35の下端部は下モールド12の半径
方向外端部にピン37を介して回動可能に連結されてお
り、これにより、単リンク35はセクターモールド20の中
心軸を含む鉛直面に平行な平面内を揺動することができ
る。ここで、これら単リンク35は各弧状セグメント22の
周方向両端にそれぞれ配置されているとともに、弧状セ
グメント22が半径方向内側限まで移動して下、上、セク
ターモールド12、15、20が閉止しているとき、上方に向
かって半径方向内側に傾斜している。また、これら単リ
ンク35は各弧状セグメント22が半径方向外側に移動する
と、下モールド12との連結点、即ちピン37を中心として
外側に向かって揺動する。38は下モールド12の半径方向
外端部に形成され略上下方向に延びるストッパーとして
の複数、詳しくは単リンク35と同数の当接面であり、こ
れら当接面38には前記単リンク35が直立位置を若干越え
た外側位置まで揺動したとき当接する。そして、このよ
うに単リンク35が当接面38に当接すると、該単リンク35
は外側への揺動が停止されるが、このとき、弧状セグメ
ント22は半径方向外側限に位置している。ここで、前述
のように単リンク35が外側位置まで揺動すると、該単リ
ンク35は前述とは逆方向、即ち上方に向かって半径方向
外側に傾斜するようになるため、半径方向内側に向かう
外力を受けなければ内側に向かって揺動することはな
い。
【0010】40は揺動力付与手段であり、この揺動力付
与手段40は前記ピン37より半径方向内側の下モールド12
に形成された複数、ここでは弧状セグメント22と同数の
収納穴41を有し、これらの収納穴41の中心軸は下、上、
セクターモールド12、15、20の閉止時における単リンク
35の延在方向に対してほぼ直交、ここでは実質上直交し
ている。また、これら収納穴41の上端開口は各弧状セグ
メント22の下端部に形成された傾斜面22bに対向してい
るが、これらの傾斜面22bは前記下、上、セクターモー
ルド12、15、20の閉止時における単リンク35の延在方向
に平行に延びている。42はこれら収納穴41内に摺動可能
に挿入された伝達部材であり、これらの伝達部材42の先
端、即ち揺動力付与手段40の出力端は略球面の一部、こ
の実施形態では球面の一部から構成され、前記弧状セグ
メント22の傾斜面22bにそれぞれ点接触している。ま
た、これら収納穴41内にはコイルスプリング43が収納さ
れ、該コイルスプリング43は伝達部材42と収納穴41の底
面との間に介装されることで、前記伝達部材42を弧状セ
グメント22の傾斜面22bに押し付ける。前述した収納穴
41、伝達部材42、コイルスプリング43は全体として、モ
ールド12、15、20の閉止時における単リンク35の延在方
向に対してほぼ直交する方向、この実施形態では実質上
直交する方向の揺動力を各弧状セグメント22に付与し
て、単リンク35をピン37、即ち下モールド12との連結点
を中心として外側に揺動させる前記揺動力付与手段40を
構成する。ここで、ほぼ直交とは、具体的にはこれらの
間の交差角Gが60度〜 120度の範囲のことである。そし
て、前述のように揺動力付与手段40にコイルスプリング
43を用いれば、簡単な構造で大きな揺動力を弧状セグメ
ント22に付与することができる。また、前述のように伝
達部材42の先端(揺動力付与手段40の出力端)を略球面
の一部から構成すれば、単リンク35の揺動によって単リ
ンク35の延在方向と揺動力の作用方向との間の交差角G
が変化しても、伝達部材42の先端と弧状セグメント22の
傾斜面22bとは点接触を維持するため、伝達部材42の先
端と弧状セグメント22との間の摩擦抵抗を小さな値に抑
えることができる。
【0011】次に、この発明の第1実施形態の作用につ
いて説明する。今、単リンク35は直立位置を越えるまで
外側に揺動し当接面38に当接することで停止しており、
一方、各弧状セグメント22は半径方向外側限まで移動す
るとともに、半径方向内側に向かうに従い上方となるよ
う傾斜した状態で停止しているとする。このとき、未加
硫タイヤTをタイヤ加硫装置11内に搬入して下モールド
12上に横置きで載置し、下側のサイドウォール部S、ビ
ード部Bを型付け面13に接触させる。
【0012】次に、上モールド15を下降させ、該上モー
ルド15を下モールド12に接近させるとともに、テーパリ
ング25をセクターモールド20に接近させる。この結果、
弧状セグメント22はテーパリング25のテーパ面25aに押
されてピン36を中心にその下面が下モールド12の上面と
ほぼ平行となるまで内側に揺動した後、テーパ面22a、
25aの楔作用により同期して半径方向内側に移動し、未
加硫タイヤTに接近する。このような弧状セグメント22
の半径方向内側への移動により、単リンク35はピン37を
中心に直立位置を越えて内側に転倒するよう揺動し、上
方に向かって半径方向内側に傾斜するようになる。そし
て、前述のような弧状セグメント22の半径方向内側への
移動および単リンク35の内側への揺動により、各弧状セ
グメント22は前記ピン37を中心とする円弧に沿って下方
に平行移動するが、このとき、伝達部材42は収納穴41内
に押し込まれコイルスプリング43を圧縮する。
【0013】そして、前記弧状セグメント22が半径方向
内側限まで移動すると、これら弧状セグメント22は互い
に密着して連続リング状となるが、このとき、加硫モー
ルド、即ち上、下モールド15、12およびセクターモール
ド20は互いに密着し、前記未加硫タイヤTがこれらモー
ルド15、12、20の内部に収納される。その後、加硫ブラ
ダ33内に高温、高圧の加硫媒体を注入してこれらモール
ド15、12、20内に収納された未加硫タイヤTを加硫す
る。このとき、加硫ブラダ33は未加硫タイヤT内でドー
ナツ状に膨張するため、該未加硫タイヤTは型付け面1
3、16、21に押付けられ、下、上モールド12、15が未加
硫タイヤTのサイドウォール部Sを主に型付けし、セク
ターモールド20がトレッド部Dを主に型付けする。
【0014】このようにして加硫作業が終了すると、加
硫ブラダ33内から加硫媒体を排出して該加硫ブラダ33を
収縮させる。その後、上モールド15を上昇させてテーパ
リング25をセクターモールド20から離隔させることによ
り、各弧状セグメント22をテーパリング25による拘束か
ら解放するとともに、図示していない取出し装置により
加硫済みタイヤを搬出のために上昇させる。このとき、
各弧状セグメント22の半径方向内端には接触している加
硫済みタイヤから引き上げ力が付与されるため、該弧状
セグメント22は前記引き上げ力によって半径方向内側が
持ち上げられるよう揺動する。このとき、コイルスプリ
ング43は伝達部材42を介して各弧状セグメント22の傾斜
面22bに、モールド12、15、20の閉止時における単リン
ク35の延在方向に対してほぼ直交する方向の揺動力を付
与するため、単リンク35には前記揺動力に基づく大きな
回転モーメントが付与され、これにより、該単リンク35
はピン37を中心として起立するよう外側に揺動する。こ
の結果、弧状セグメント22の半径方向外端は前記単リン
ク35の揺動により僅かに押し上げられ、これにより、該
半径方向外端は下モールド12の上面との間の摩擦抵抗が
効果的に低減されて該上面上を円滑に摺動することにな
る。このようなことから弧状セグメント22はピン37を中
心とする円弧に沿って上昇しながら半径方向外側に向か
って円滑に移動し、加硫済みタイヤから引き剥される。
【0015】そして、各弧状セグメント22は加硫済みタ
イヤから離脱した後も慣性によって半径方向外側に向か
って移動するが、前記単リンク35が直立位置を若干外側
に越えた外側位置に到達すると、これら単リンク35は当
接面38に当接して外側への揺動が停止し、これにより、
各弧状セグメント22の慣性による半径方向外側への移動
も半径方向外側限において停止する。ここで、単リンク
35が停止している外側位置は前述のように直立位置を若
干外側に越えた位置であるため、該単リンク35は外力を
受けなければ内側に揺動することはなく、当該位置を保
持する。
【0016】図2はこの発明の第2実施形態を示す図で
ある。この実施形態においては、揺動力付与手段50を前
記収納穴41と同様の収納穴51および該収納穴51内に収納
固定された流体シリンダ52とから構成し、該流体シリン
ダ52のピストンロッド53の先端、即ち揺動力付与手段50
の出力端に、弧状セグメント22の傾斜面22bに転がり接
触する回転体としての円筒状ローラ54を回転可能に支持
させている。そして、このように揺動力付与手段50に流
体シリンダ52を用いれば、簡単な構造で大きな揺動力を
弧状セグメント22に付与することができる。また、ピス
トンロッド53の先端、即ち揺動力付与手段50の出力端に
弧状セグメント22に転がり接触するローラ54を設けてい
るので、前述と同様に揺動力付与手段50の出力端と弧状
セグメント22との間の摩擦抵抗を小さな値に抑えること
ができる。なお、前述の流体シリンダ52としては油圧シ
リンダ、エアシリンダ等を用いることができ、また、回
転体として球状のボールを用いることもできる。
【0017】なお、前述の実施形態においては、テーパ
リング25を上モールド15に取り付け一体移動させるよう
にしたが、この発明においては、テーパリングを上モー
ルドから切り離し、個別に移動させるようにしてもよ
い。また、前述の実施形態においては、単リンク35を当
接面38に直接当接させることで単リンク35の揺動を停止
させるようにしたが、この発明においては、弧状セグメ
ントをストッパーに当接させることで単リンクの揺動を
弧状セグメントを介して停止させるようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、弧状セグメントを半径方向外側に円滑に移動させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態を示す正面断面図であ
る。
【図2】この発明の第2実施形態を示す弧状セグメント
近傍の正面断面図である。
【符号の説明】
11…タイヤ加硫装置 12…下モールド 15…上モールド 20…セクターモールド 22…弧状セグメント 25…テーパリング 25a…テーパ面 26…加硫空間 35…単リンク 38…ストッパー 40…揺動力付与手段 43…コイルスプリング 52…流体シリンダ 54…回転体 T…タイヤ S…サイドウォール部 D…トレッド部 G…交差角

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤの下側のサイドウォール部を主に型
    付けする下モールドと、下モールドに接近離隔可能でタ
    イヤの上側のサイドウォール部を主に型付けする上モー
    ルドと、下、上モールド間に設置され、全体としてリン
    グ状を呈するとともに円周方向に並べられた複数個の弧
    状セグメントからなり、タイヤのトレッド部を主に型付
    けするとともに、下、上モールドと密着して閉止したと
    き、内部に未加硫タイヤを収納する加硫空間が形成され
    るセクターモールドと、セクターモールドに接近離隔可
    能で、該セクターモールドに接近したとき、内周に設け
    られたテーパ面により弧状セグメントを同期して半径方
    向内側に移動させて互いに密着させるテーパリングと、
    上端部が各弧状セグメントに下端部が下モールドに回動
    可能に連結され、モールド閉止時に上方に向かって半径
    方向内側に傾斜している単リンクと、前記単リンクが下
    モールドとの連結点を中心として直立位置を越えるまで
    外側に揺動したとき、該単リンクの揺動を停止させるス
    トッパーと、モールド閉止時における単リンクの延在方
    向に対してほぼ直交する方向の揺動力を各弧状セグメン
    トに付与して、該単リンクを下モールドとの連結点を中
    心として外側に揺動させる揺動力付与手段とを備えたタ
    イヤ加硫装置を準備する工程と、単リンクが直立位置を
    越えるまで外側に揺動しストッパーに当接することで停
    止するとともに、各弧状セグメントが半径方向外側限に
    おいて停止しているとき、未加硫タイヤを搬入して下モ
    ールド上に載置する工程と、テーパリングをセクターモ
    ールドに接近させて弧状セグメントを互いに密着して連
    続リング状となるまで半径方向内側に同期移動させるこ
    とにより、単リンクを上方に向かって半径方向内側に傾
    斜するまで内側に揺動させるとともに、上モールドを下
    モールドに接近させることにより、下、上モールドおよ
    びセクターモールドを互いに密着させ、前記未加硫タイ
    ヤをモールド内に収納する工程と、モールド内に収納さ
    れた未加硫タイヤを加硫し、下、上モールドにより未加
    硫タイヤのサイドウォール部を主に型付けするととも
    に、セクターモールドによりトレッド部を主に型付けす
    る工程と、テーパリングをセクターモールドから離隔さ
    せるとともに、上モールド、加硫済みタイヤを上昇させ
    ることにより、各弧状セグメントを引き上げる際、揺動
    力付与手段から各弧状セグメントに単リンクの延在方向
    に対してほぼ直交する方向の揺動力を付与して、該単リ
    ンクを下モールドとの連結点を中心として外側に揺動さ
    せるとともに、各弧状セグメントを半径方向外側に移動
    させる工程と、慣性による弧状セグメントの半径方向外
    側への移動によって単リンクが直立位置を越えるまで外
    側に揺動したとき、該単リンクの揺動をストッパーによ
    り停止させる工程とを備えたことを特徴とするタイヤ加
    硫方法。
  2. 【請求項2】タイヤの下側のサイドウォール部を主に型
    付けする下モールドと、下モールドに接近離隔可能でタ
    イヤの上側のサイドウォール部を主に型付けする上モー
    ルドと、下、上モールド間に設置され、全体としてリン
    グ状を呈するとともに円周方向に並べられた複数個の弧
    状セグメントからなり、タイヤのトレッド部を主に型付
    けするとともに、下、上モールドと密着して閉止したと
    き、内部に未加硫タイヤを収納する加硫空間が形成され
    るセクターモールドと、セクターモールドに接近離隔可
    能で、該セクターモールドに接近したとき、内周に設け
    られたテーパ面により弧状セグメントを同期して半径方
    向内側に移動させて互いに密着させるテーパリングと、
    上端部が各弧状セグメントに下端部が下モールドに回動
    可能に連結され、モールド閉止時に上方に向かって半径
    方向内側に傾斜している単リンクと、前記単リンクが下
    モールドとの連結点を中心として直立位置を越えるまで
    外側に揺動したとき、該単リンクの揺動を停止させるス
    トッパーとを備えたタイヤ加硫装置において、モールド
    閉止時における単リンクの延在方向に対してほぼ直交す
    る方向の揺動力を各弧状セグメントに付与して、該単リ
    ンクを下モールドとの連結点を中心として外側に揺動さ
    せる揺動力付与手段を設けたことを特徴とするタイヤ加
    硫装置。
  3. 【請求項3】モールド閉止時における単リンクの延在方
    向と前記揺動力付与手段から各弧状セグメントに付与す
    る揺動力の作用方向との交差角を60度〜 120度の範囲と
    した請求項2記載のタイヤ加硫装置。
  4. 【請求項4】前記揺動力付与手段はコイルスプリングを
    有する請求項2記載のタイヤ加硫装置。
  5. 【請求項5】前記揺動力付与手段は流体シリンダを有す
    る請求項2記載のタイヤ加硫装置。
  6. 【請求項6】前記揺動力付与手段の弧状セグメントに接
    触する出力端を略球面の一部から構成した請求項2記載
    のタイヤ加硫装置。
  7. 【請求項7】前記揺動力付与手段の弧状セグメントに接
    触する出力端に回転体を設け、弧状セグメントに転がり
    接触させるようにした請求項2記載のタイヤ加硫装置。
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