JP2000080338A - ゴム系感圧接着剤及びそれを用いた粘着シ―ト - Google Patents

ゴム系感圧接着剤及びそれを用いた粘着シ―ト

Info

Publication number
JP2000080338A
JP2000080338A JP17621499A JP17621499A JP2000080338A JP 2000080338 A JP2000080338 A JP 2000080338A JP 17621499 A JP17621499 A JP 17621499A JP 17621499 A JP17621499 A JP 17621499A JP 2000080338 A JP2000080338 A JP 2000080338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
natural rubber
sensitive adhesive
based pressure
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17621499A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Shibata
和彦 柴田
Yasuyuki Tanaka
康之 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP17621499A priority Critical patent/JP2000080338A/ja
Publication of JP2000080338A publication Critical patent/JP2000080338A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた粘着特性を有するとともに、実質的に
嚼解工程を省略でき、少ないエネルギー及び時間で容易
に製造可能なゴム系感圧接着剤を得る。 【解決手段】 ゴム系感圧接着剤は、原料天然ゴムラテ
ックス中に含まれる粒子径1μm以下の微粒子を主構成
成分とする天然ゴムを主ゴム成分として含む。他のゴム
系感圧接着剤は、原料天然ゴムラテックス中に含まれる
直鎖状の天然ゴムポリマーを主ゴム成分として含む。さ
らに他のゴム系感圧接着剤は、原料天然ゴムラテックス
中に含まれる重量平均分子量100000〜10000
00の天然ゴムを主ゴム成分として含む。さらに別のゴ
ム系感圧接着剤は、原料天然ゴムラテックスを遠心分離
して得られる漿液中に含まれる天然ゴムを主ゴム成分と
して含む。上記ゴム系感圧接着剤は、粘着付与剤樹脂を
含んでいてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム系感圧接着
剤、より詳細には天然ゴム系感圧接着剤と、それを用い
た粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天然ゴム系感圧接着剤(天然ゴム
系粘着剤)の製造過程において、天然ゴムの可塑性を向
上させたり、粘着剤の粘着特性を良好にするため、ほと
んどの場合、天然ゴムの分子量を低下させる嚼解(しゃ
っかい)処理が行われている。天然ゴムの可塑性が低い
と、粘着剤組成物溶液とした時の溶液粘度が高くなり、
粘着テープの支持体への塗工性が低下するので、ゴム濃
度を希釈するために多量の有機溶剤が必要となり、環境
衛生性や防災性などの安全性の点で好ましくない。ま
た、分子量が高すぎると、粘着付与剤樹脂との相溶性が
低下し、粘着特性発現の妨げになったり、粘着剤層があ
まりに高弾性となり、粘着テープとして適さない場合も
生じる。
【0003】上記のように、嚼解工程は天然ゴム系感圧
接着剤の製造において不可欠な工程であるが、嚼解をい
かなる方法で行っても、時間的・エネルギー的な面で多
大の浪費を伴うということが古くから指摘されている。
例えば、二本ロールやバンバリーミキサーなどを用いて
天然ゴムに機械的な力を加えて素練りを行う機械的嚼解
は大きなエネルギーを必要とする。また、天然ゴムを含
む溶液やラテックスに過酸化物などを添加して行う化学
的な嚼解では、多くの時間を要する。また、これらの嚼
解においては、素練り保進剤と呼ばれるチウラム系、メ
ルカプタン系、ジスルフィド系の化合物又はその亜鉛化
合物などに代表される化合物や、嚼解の触媒としてフタ
ロシアニン系の鉄触媒などを添加することが一般的とな
っている。このような添加物はゴムに臭いや変色をもた
らすばかりでなく、粘着テープとして使用した時に被着
体を汚染する可能性もあるため、粘着テープとしての用
途が限定される。したがって、素練り保進剤等の添加が
不要になれば、より広範な用途への適用が期待できる。
【0004】このように、天然ゴム系感圧接着剤及びこ
れを用いた粘着シートの製造において、嚼解工程の省略
若しくは短縮は、より効率的な製造方法への革新のため
に必要な大きな課題であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、優れた粘着特性を有するとともに、実質的に嚼
解工程を省略でき、少ないエネルギー及び時間で容易に
製造可能なゴム系感圧接着剤、及び粘着シートを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討する中で、原料天然ゴムラテッ
クスを連続遠心分離器により濃縮精製する際に得られる
漿液(セラム)中に、粒子径1μm以下の微粒子が存在
すること、この微粒子を構成するゴム(スキムゴム)が
分子量の低い直鎖状のポリマーであること、及びこのゴ
ムをゴム系感圧接着剤のゴム成分として用いると、実質
的に嚼解工程を省略でき、しかも優れた粘着特性が得ら
れることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、原料天然ゴムラテッ
クス中に含まれる粒子径1μm以下の微粒子を主構成成
分とする天然ゴムを主ゴム成分として含むゴム系感圧接
着剤を提供する。本発明は、また、原料天然ゴムラテッ
クス中に含まれる直鎖状の天然ゴムポリマーを主ゴム成
分として含むゴム系感圧接着剤を提供する。本発明は、
さらに、原料天然ゴムラテックス中に含まれる重量平均
分子量100000〜1000000の天然ゴムを主ゴ
ム成分として含むゴム系感圧接着剤を提供する。本発明
は、さらに、原料天然ゴムラテックス中に含まれるグリ
ーン強度での破断強度が0.5MPa以下である天然ゴ
ムを主ゴム成分として含むゴム系感圧接着剤を提供す
る。本発明は、さらにまた、原料天然ゴムラテックスを
遠心分離して得られる漿液中に含まれる天然ゴムを主ゴ
ム成分として含むゴム系感圧接着剤を提供する。本発明
の粘着シートは、支持体の少なくとも一方の面に上記の
何れかのゴム系感圧接着剤で構成された粘着剤層を有す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のゴム系感圧接着剤(ゴム
系粘着剤)の特徴は、原料天然ゴムラテックス中に含ま
れる粒子径1μm以下の微粒子を主構成成分とする天然
ゴムを主ゴム成分として含む点にある。
【0009】前記微粒子の粒子径は、例えば0.001
〜1μm、好ましくは0.05〜0.8μm程度であ
る。ゴム系感圧接着剤の主ゴム成分に占める上記微粒子
を構成する天然ゴムの割合は、例えば50重量%以上、
好ましくは70重量%以上、さらに好ましくは80重量
%以上(特に90重量%以上)であり、1μmを越える
粒子径の天然ゴムラテックス等を含ませることができ
る。
【0010】前記微粒子の調製法としては、特に限定さ
れないが、最も一般的な方法として、原料天然ゴムラテ
ックス中のうち粒子径の大きな粒子を沈降法により除去
して所望の粒子径を有する微粒子を得る方法が挙げられ
る。沈降法には、例えば、粒径と遠心力との相互作用を
利用する遠心分離器を用いる方法が含まれる。
【0011】上記粒子径1μm以下の微粒子を主構成成
分とする天然ゴムは、従来ゴム系粘着剤の原料として用
いられている天然ゴムと比較して分子量が低く、しか
も、従来用いられている天然ゴムと異なり、主に直鎖状
のポリマーであるという特徴を有する。より具体的に
は、従来用いられている天然ゴムのGPCによる重量平
均分子量が2000000程度であるのに対し、前記微
粒子を構成する天然ゴムの重量平均分子量は10000
0〜1000000程度(特に、200000〜100
0000、就中500000〜800000程度)であ
る。これは、上記微粒子が、天然ゴムの樹の中で高分子
量のゴムを生合成する過程の初期段階のものに相当して
おり、そのため、分子量が低く、直鎖状で、ポリマー鎖
中のアブノーマルグループの量が少ない構造を有するも
のと推察される。このような構造を持つ天然ゴムである
がゆえ、生ゴムそのものが持つ強度、すなわち未架橋/
加硫状態の強度、一般にグリーン強度と言われる強度
が、通常の天然ゴムに比べて非常に低く、破断強度にお
いて、通常の天然ゴムが少なくとも5MPa以上を示す
のに対し、0.5MPa以下しか示さない。
【0012】本発明のゴム系感圧接着剤は、上記のよう
な特定の天然ゴムを主ゴム成分と含むため、従来行われ
ていた低分子量化のための嚼解工程を行う必要がない
か、又は行ったとしてもエネルギー及び時間を従来の1
/3以下に低減できる。そのため、感圧接着剤の製造に
おいて、消費エネルギーを大きく低減できるとともに、
工程数を減少できるので生産効率も大幅に向上でき、製
造工程の革新をなすことができる。また、直鎖状のポリ
マーを主成分とするため、天然ゴム溶液(又は分散液)
とした際に、従来の嚼解ゴムと比較すると、同濃度同重
量平均分子量における溶液(又は分散液)粘度が低く、
塗工性に優れる。また、同粘度で比較した場合には、よ
り高濃度化できるという利点を有する。さらに、本発明
のゴム系感圧接着剤は、従来の嚼解天然ゴムを用いた感
圧接着剤と比較して遜色のない優れた粘着特性を有す
る。
【0013】上記より、本発明には、原料天然ゴムラテ
ックス中に含まれる直鎖状の天然ゴムポリマーを主ゴム
成分として含むゴム系感圧接着剤も包含される。ゴム系
感圧接着剤のゴム成分に占める上記直鎖状の天然ゴムポ
リマーの割合は、例えば50重量%以上、好ましくは7
0重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上(特に
90重量%以上)である。ゴム系感圧接着剤には、ゴム
成分として分岐状の天然ゴムポリマー等が含まれていて
もよい。なお、直鎖状の天然ゴムポリマーの定性及び定
量分析は、NMR、オスモメーター、粘度計、結合脂肪
酸量の測定などにより行うことができる。
【0014】また、本発明には、天然ゴムラテックス中
に含まれる重量平均分子量100000〜100000
0の天然ゴムを主ゴム成分として含むゴム系感圧接着剤
も包含される。前記重量平均分子量は、好ましくは20
0000〜1000000程度、さらに好ましくは50
0000〜800000程度である。なお、重量平均分
子量はGPCにより測定できる。ゴム系感圧接着剤に
は、分子量が1000000を越える天然ゴム等を適宜
な量含ませることができる。
【0015】さらに、本発明には、原料天然ゴムラテッ
クス中に含まれるグリーン強度での破断強度が0.5M
Pa以下の天然ゴムを主ゴム成分として含むゴム系感圧
接着剤も包含される。前記のグリーン強度での破断強度
は、好ましくは0.01〜0.5MPa程度、さらに好
ましくは0.1〜0.5MPa程度である。
【0016】さらに、本発明には、天然ゴムラテックス
を遠心分離して得られる漿液(セラム)中に含まれる天
然ゴム(スキムゴム)を主ゴム成分として含むゴム系感
圧接着剤も包含される。ゴム系感圧接着剤のゴム成分に
占める上記スキムゴムの割合は、例えば50重量%以
上、好ましくは70重量%以上、さらに好ましくは80
重量%以上(特に90重量%以上)である。
【0017】本発明のゴム系感圧接着剤において、天然
ゴムの配合形態は特に限定されず、ラテックスの形態、
有機溶剤の溶液(または分散液)の形態、加熱低粘度化
可能な固形物の形態等の何れの形態で配合されていても
よい。
【0018】本発明の代表的なゴム系感圧接着剤は、主
に天然ゴムとタッキファイヤー(粘着付与剤樹脂)によ
り構成され、必要に応じて、さらに軟化剤、可塑剤、老
化防止剤、充填剤、着色剤(顔料など)等の適宜な添加
剤を配合して調製される。これらを天然ゴムに添加する
際の形態は、天然ゴムの形態にも依存するが、エマルシ
ョンであっても有機溶液状であっても分散体や分散液で
あっても特に限定されない。
【0019】粘着付与剤樹脂としては、例えば、ロジン
エステル、水添ロジンエステル、不均化ロジンエステ
ル、重合ロジンエステルなどのロジン系樹脂;クマロン
インデン樹脂、水添クマロンインデン樹脂、フェノール
変性クマロンインデン樹脂、エポキシ変性クマロンイン
デン樹脂などのクマロンインデン系樹脂;ポリテルペン
樹脂、スチレン変性テルペン樹脂、フェノール変性テル
ペン樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、芳香
族変性脂肪族系石油樹脂、芳香族系純モノマー樹脂など
の石油樹脂などが挙げられる。これらは単独で、又は2
種以上組み合わせて使用できる。粘着付与剤の配合量
は、天然ゴム100重量部に対して10〜200重量部
程度が一般的であるがこれに限定されない。なお、他の
添加剤の配合量は、天然ゴム100重量部に対して、通
常、合計で0.3〜50重量部程度であるが、これに限
定されない。
【0020】本発明の粘着シートは、支持体の少なくと
も一方の面に上記本発明のゴム系感圧接着剤で構成され
た粘着剤層を有している。
【0021】支持体としては、例えば、プラスチックフ
ィルム、紙、不織布、発砲体、金属箔などの適宜なもの
を用いることができる。粘着剤層は、支持体に固定され
ていてもよく、支持体より剥離可能に形成されていても
よい。粘着剤層が支持体より剥離可能な粘着テープは、
例えば、支持体の表面を剥離剤で処理し、その上に粘着
剤層を設けることにより得られる。粘着剤層の厚さは、
取扱性等を損なわない範囲で適宜設定できるが、一般に
は1〜500μm程度である。
【0022】本発明の粘着シートの製造法としては、慣
用の粘着シートの製造法を適用できる。例えば、ロール
コーター、リバースコーター、グラビアコーター、バー
コーターなどの塗布装置を使用して、前記特定の天然ゴ
ムを含むゴム系感圧接着剤(ゴム系粘着剤)組成物を支
持体上に塗布し、乾燥する方法や、前記組成物を剥離ラ
イナー上に塗布し、乾燥させた後、支持体に転写させる
転写方式などにより製造できる。本発明の粘着シート
は、適宜の幅に裁断しロール状に巻回することにより、
粘着テープとして使用することもできる。
【0023】
【発明の効果】本発明のゴム系感圧接着剤及び粘着シー
トによれば、特定の天然ゴムを用いるため、実質的に嚼
解工程を省略でき、少ないエネルギー及び時間で容易に
製造できるとともに、良好な粘着特性が得られる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてより詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。なお、グリーン強度の測定は以下の方法
により行った。 (グリーン強度の測定方法)天然ゴムを乾燥後の厚みが
0.4mmとなるように離型ライナー上に塗布乾燥して
得たサンプルシートを、ダンベルで打ち抜いて屈曲部幅
5mm、長さ5cmのサンプル片を作製した。このサン
プル片をチャック間距離2cmで掴み、引張速度500
mm/分で引張り、破断したときの強度を測定し、その
強度を断面積で割った値をMPaの単位に換算して、グ
リーン強度(破断強度)とした。
【0025】実施例1 粒子径0.1〜0.8μm程度の微粒子ラテックスより
得られる未処理天然ゴム(スキムゴム;重量平均分子
量:約700000〜800000、直鎖状ポリマー含
有率:約98重量%、グリーン強度での破断強度:0.
42MPa)100重量部、軟化点100℃のテルペン
系粘着付与樹脂100重量部、老化防止剤1重量部、ト
ルエン300重量部で構成される天然ゴム系粘着剤組成
物を調製し、これを厚さ25μmのPET(ポリエチレ
ンテレフタレート)フィルム上に塗工し、70℃で8分
間乾燥させて厚さ30μmの粘着剤層を有する粘着テー
プを得た。
【0026】実施例2 軟化点100℃のテルペン系粘着付与樹脂100重量
部、老化防止剤1重量部、トルエン100重量部を、ノ
ニオン系界面活性剤2重量部含む水140重量部に添加
し撹拌して得られたエマルジョンと、天然ゴムラテック
スから連続遠心分離機により漿液として得られた粒子径
0.1〜0.8μm程度の微粒子天然ゴムラテックス1
00重量部とを混合して天然ゴム系粘着剤組成物を調製
した。これを厚さ25μmのPETフィルム上に塗工
し、130℃で5分間乾燥させて厚さ30μmの粘着剤
層を有する粘着テープを得た。なお、前記微粒子天然ゴ
ムラテックスにおいて、微粒子を構成するゴムの重量平
均分子量は約700000〜800000、前記ゴムの
直鎖状ポリマー含有率は約98重量%であった。
【0027】実施例3 平均粒径0.15μmの微粒子ラテックスより得られる
未処理天然ゴム(重量平均分子量:48万、直鎖状ポリ
マー含有率:99重量%、グリーン強度での破断強度:
0.17MPa)100重量部、軟化点100℃のテル
ペン系粘着付与樹脂100重量部、老化防止剤1重量
部、トルエン300重量部で構成される天然ゴム系粘着
剤組成物を調製し、これを厚さ25μmのPETフィル
ム上に塗工し、70℃で8分間乾燥させて厚さ30μm
の粘着剤層を有する粘着テープを得た。
【0028】比較例1 天然ゴム100重量部、軟化点100℃のテルペン系粘
着付与樹脂100重量部、老化防止剤1重量部、トルエ
ン800重量部で構成される天然ゴム系粘着剤組成物を
調製し、これを厚さ25μmのPETフィルム上に塗工
し、70℃で8分間乾燥させて厚さ30μmの粘着剤層
を有する粘着テープを得た。
【0029】比較例2 ペンタクロロチオフェノールを0.5重量部添加し二本
ロールに12回通すことにより嚼解した天然ゴム100
重量部、軟化点100℃のテルペン系粘着付与樹脂10
0重量部、老化防止剤1重量部、トルエン300重量部
で構成される天然ゴム系粘着剤組成物を調製し、これを
厚さ25μmのPETフィルム上に塗工し、70℃で8
分間乾燥させて厚さ30μmの粘着剤層を有する粘着テ
ープを得た。
【0030】比較例3 軟化点100℃のテルペン系粘着付与樹脂100重量
部、老化防止剤1重量部、トルエン100重量部を、ノ
ニオン系界面活性剤2重量部含む水140重量部に添加
し攪拌して得たエマルジョンと、天然ゴムラテックス1
00重量部とを混合して天然ゴム系粘着剤組成物を調製
した。これを厚さ25μmのPETフィルム上に塗工
し、130℃で5分間乾燥させて厚さ30μmの粘着剤
層を有する粘着テープを得た。
【0031】比較例4 天然ゴムラテックス100重量部に過酸化ベンゾイル1
重量部を添加し、酸素を吹き込んで70℃の温度下に5
時間加熱攪拌して嚼解処理を行った。この嚼解天然ゴム
ラテックス100重量部と、軟化点100℃のテルペン
系粘着付与樹脂100重量部、老化防止剤1重量部、ト
ルエン100重量部をノニオン系界面活性剤2重量部含
む水140重量部に添加し攪拌して得たエマルジョンと
を混合して天然ゴム系粘着剤組成物を調製した。これを
厚さ25μmのPETフィルム上に塗工し、130℃で
5分間乾燥させて厚さ30μmの粘着剤層を有する粘着
テープを得た。
【0032】比較評価 実施例及び比較例で得た粘着テープについて、下記の比
較評価を行った。 接着力:280番の耐水研磨紙で表面研磨した厚さ2m
mの鋼板に、幅20mmの粘着テープを2kgのゴムロ
ーラーを一往復させて圧着し、30分経過後、23℃/
65%RH条件下での180度ピール力(引張り速度3
00mm/分)を測定し、接着力とした。 時間的損失:嚼解するために5時間以上の時間的損失が
発生する場合を×、時間的損失が発生しない場合を○と
評価した。 エネルギー損失:嚼解するために多くのエネルギーを必
要とする(エネルギー損失が発生する)場合を×、必要
としない場合を○と評価した。
【0033】結果を表1に示す。
【表1】 表1より明らかなように、実施例の粘着テープは、粘着
特性及び製造効率の両面において優れている。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料天然ゴムラテックス中に含まれる粒
    子径1μm以下の微粒子を主構成成分とする天然ゴムを
    主ゴム成分として含むゴム系感圧接着剤。
  2. 【請求項2】 原料天然ゴムラテックス中に含まれる直
    鎖状の天然ゴムポリマーを主ゴム成分として含むゴム系
    感圧接着剤。
  3. 【請求項3】 原料天然ゴムラテックス中に含まれる重
    量平均分子量100000〜1000000の天然ゴム
    を主ゴム成分として含むゴム系感圧接着剤。
  4. 【請求項4】 原料天然ゴムラテックス中に含まれるグ
    リーン強度での破断強度が0.5MPa以下である天然
    ゴムを主ゴム成分として含むゴム系感圧接着剤。
  5. 【請求項5】 原料天然ゴムラテックスを遠心分離して
    得られる漿液中に含まれる天然ゴムを主ゴム成分として
    含むゴム系感圧接着剤。
  6. 【請求項6】 さらに粘着付与剤樹脂を含む請求項1〜
    5の何れかの項に記載のゴム系感圧接着剤。
  7. 【請求項7】 支持体の少なくとも一方の面に請求項1
    〜6の何れかの項に記載のゴム系感圧接着剤で構成され
    た粘着剤層を有する粘着シート。
JP17621499A 1998-06-23 1999-06-23 ゴム系感圧接着剤及びそれを用いた粘着シ―ト Pending JP2000080338A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17621499A JP2000080338A (ja) 1998-06-23 1999-06-23 ゴム系感圧接着剤及びそれを用いた粘着シ―ト

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-193774 1998-06-23
JP19377498 1998-06-23
JP17621499A JP2000080338A (ja) 1998-06-23 1999-06-23 ゴム系感圧接着剤及びそれを用いた粘着シ―ト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000080338A true JP2000080338A (ja) 2000-03-21

Family

ID=26497226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17621499A Pending JP2000080338A (ja) 1998-06-23 1999-06-23 ゴム系感圧接着剤及びそれを用いた粘着シ―ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000080338A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8604124B2 (en) 2003-06-19 2013-12-10 Nitto Denko Corporation Rubber-based pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive sheet of the same

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5584378A (en) * 1978-12-19 1980-06-25 Nitto Electric Ind Co Ltd Aqueous emulsion type adhesive composition
JPH04110377A (ja) * 1990-08-31 1992-04-10 Nichiban Co Ltd 粘着性組成物、それを用いた粘着体及びその粘着体の製造方法
JPH04178480A (ja) * 1990-11-09 1992-06-25 Sekisui Chem Co Ltd 溶剤型天然ゴム系粘着剤の製造方法
JPH0881502A (ja) * 1994-09-14 1996-03-26 Kao Corp 脱蛋白天然ゴムラテックスの製造方法
JPH09217048A (ja) * 1996-02-08 1997-08-19 Kao Corp 感圧接着剤組成物及び情報担体用シート

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5584378A (en) * 1978-12-19 1980-06-25 Nitto Electric Ind Co Ltd Aqueous emulsion type adhesive composition
JPH04110377A (ja) * 1990-08-31 1992-04-10 Nichiban Co Ltd 粘着性組成物、それを用いた粘着体及びその粘着体の製造方法
JPH04178480A (ja) * 1990-11-09 1992-06-25 Sekisui Chem Co Ltd 溶剤型天然ゴム系粘着剤の製造方法
JPH0881502A (ja) * 1994-09-14 1996-03-26 Kao Corp 脱蛋白天然ゴムラテックスの製造方法
JPH09217048A (ja) * 1996-02-08 1997-08-19 Kao Corp 感圧接着剤組成物及び情報担体用シート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8604124B2 (en) 2003-06-19 2013-12-10 Nitto Denko Corporation Rubber-based pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive sheet of the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3755889B2 (ja) 剥離可能なかつ裁断可能なエマルション感圧性接着剤
JPH10511726A (ja) エレクトロニクス用感圧接着テープ
JP2003321662A (ja) 感圧接着剤とその製法
JP2000517354A (ja) 少量のスチレンを有する感圧接着剤
JP2003171560A (ja) 粘着付与樹脂エマルション及びその製造方法、並びに水系感圧性接着剤組成物
JP2000290609A (ja) 粘着材
JP2007126676A (ja) 粘着剤用天然ゴムの製造方法及び天然ゴム系粘着剤組成物
WO1994003550A1 (en) Pressure sensitive adhesive latex compositions
JP2006016517A (ja) 水性粘着剤組成物及びその製造方法
WO1999067338A1 (fr) Autocollant adhesif en caoutchouc et feuille autocollante adhesive en caoutchouc fabriquee avec cet adhesif
JPS61261383A (ja) 再剥離性粘着剤組成物
JP2003221574A (ja) 粘着剤組成物、その製造方法および粘着テープ
JP2000080338A (ja) ゴム系感圧接着剤及びそれを用いた粘着シ―ト
JP2002285137A (ja) 粘着付与樹脂エマルジョンおよびその製造方法ならびに水系粘・接着剤組成物
JP4400977B2 (ja) 粘着剤用天然ゴムの製造方法及び天然ゴム系粘着剤組成物
JP4828676B2 (ja) 粘着付与樹脂エマルジョンの製造方法
JP2001072939A (ja) 両面接着テ―プ
JPH0813957B2 (ja) 水性粘着剤組成物
JP3314094B2 (ja) 天然ゴム系粘着剤組成物及びその粘着テープ
JP2000265138A (ja) 感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類
JPH06172725A (ja) 樹脂組成物および粘着シート材
JPH0711216A (ja) 水系感圧性接着剤組成物
JPS60223879A (ja) 感圧接着剤組成物
JPH06179856A (ja) 感熱性ディレードタック型粘着剤
JP2006008828A (ja) 粘着剤用複合樹脂組成物水性分散体及び粘着剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091130

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20091208

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100720

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02