JPH09217048A - 感圧接着剤組成物及び情報担体用シート - Google Patents

感圧接着剤組成物及び情報担体用シート

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JPH09217048A
JPH09217048A JP2236996A JP2236996A JPH09217048A JP H09217048 A JPH09217048 A JP H09217048A JP 2236996 A JP2236996 A JP 2236996A JP 2236996 A JP2236996 A JP 2236996A JP H09217048 A JPH09217048 A JP H09217048A
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natural rubber
pressure
sensitive adhesive
adhesive composition
sheet
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Hiromichi Takahashi
広通 高橋
Yasushi Ikeda
康司 池田
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天然ゴム特有の臭いがなく、吸水率が低く、
機械特性に優れ、天然物特有のロット間格差がなく、作
業性が良好で、無色透明の感圧接着剤組成物、及び該組
成物を塗布した情報担体シートの提供。 【構成】 非剥離性接着剤基剤に、この基剤に対し非親
和性を示す微粒状充填剤を配合してなる剥離可能な感圧
接着剤組成物において、非剥離性接着剤基剤が実質的に
蛋白質を含有しない脱蛋白天然ゴム又はそのグラフト化
物を主成分とする感圧接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実質的に蛋白質を含有
しない脱蛋白天然ゴム又はそのグラフト化物を非剥離性
接着剤基剤の主成分として用いた剥離可能な感圧接着剤
組成物、及びこの感圧接着剤組成物を塗布してなる再剥
離可能な情報担体用シートに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、郵便法の改正にともない、封書よりも郵便料金が安
く、しかも封書と同様の親展性を有する葉書システムが
実用化され、普及しはじめている。この親展性を有する
葉書システムは、他人に知られると不都合な各種情報を
印字あるいは印刷した葉書を折り畳み、各種情報表示面
を重ねあわせて接着し、前記情報を隠蔽状態にして通常
の葉書のように郵送し、受け取った宛名人が重ね合わせ
た接着面を剥離して、表示されている隠蔽情報を読み取
るものである。
【0003】このような親展性を有する葉書システムに
おいては、隠蔽情報表示面を剥離可能に接着することが
必要であるが、従来のこの種接着方式としては、剥離可
能に接合した2枚の透明フィルムの積層体の片面に接着
剤層を設け、剥離紙でこの接着剤層を被覆したものを隠
蔽紙片に貼着し、隠蔽情報表示部に所望の情報を印字あ
るいは印刷後、剥離紙を除去して前記隠蔽側紙片を隠蔽
情報表示部側に重ね合わせて接着し、受領した宛名人が
2枚の透明フィルムの接合面を剥離して、透明フィルム
を通して隠蔽情報を読み取る方式のものが知られてい
る。また、貯蔵、輸送時のブロッキングを防止するため
に、特定の接着剤に熱可塑性のない微小硬質物質を配合
した感圧性接着剤を塗布した封筒用帳票も提案されてい
る。
【0004】しかしながら、従来の剥離可能に接合した
2枚の透明フィルムの積層体を用いた方式では、この積
層体がコスト高にならざる得ない上に、使用に際して
は、剥離紙を除去しなければならないという欠点があ
る。一方、従来のブロッキング防止用の感圧性接着剤を
塗布した封筒用帳票には、いったん接着した後に接着部
分を剥離することができないため、部分的な接着を行
い、接着部分の内側に切り取り用ミシン目等を設けて切
り開く手段をとらざるを得ず、親展性を有する葉書シス
テムに利用することは不可能であるという欠点を有す
る。
【0005】このような欠点を解決するために、剥離可
能な感圧接着剤が提案されている。例えば、特開平5−
69687 号公報には、天然ゴム、合成ゴム等の従来一般に
使用されている非剥離性接着剤基剤に、この基剤に対し
非親和性を示すシリカ等の微粒状充填剤を配合してなる
剥離可能な感圧接着剤組成物、及びこの組成物を塗布し
た情報担体用シートが開示されている。
【0006】しかしここで用いられている天然ゴムは、
ゴム分のほか、水、タンパク質、無機塩類などを含むラ
テックスとして得られ、そして、天然ゴムラテックスか
らゴム分を凝固させて生ゴム(クレープゴムまたはスモ
ークドシートゴム)を得ているが、このような天然ゴム
を用いると、天然ゴム特有の臭いが生じたり、吸水率が
高く、不純物を含むためにエネルギーロスが高く機械的
特性も不十分であり、更に天然物特有な産地、産出時期
等の違いにより原料のロット間格差があり加硫特性が安
定しないと言う欠点もあった。更に天然ゴムは貯蔵中に
硬化が進むストレージハードニングの現象があり、使用
時可塑化の為に素練り作業が欠かせない不便さがあり、
また天然ゴムは、イソプレンの構造単位をもち多数の共
役二重結合を有するポリエンであるカロチノイドを不純
物として含有する為、着色していたり、又経時により着
色が濃くなる欠点を有していた。
【0007】従って、本発明の目的は、天然ゴム特有の
臭いがなく、吸水率が低く、機械特性に優れ、天然物特
有のロット間格差がなく、作業性が良好で、無色透明の
感圧接着剤組成物、及び該組成物を塗布した情報担体シ
ートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、非剥離性接着剤基剤として、脱蛋白天然ゴム又は
そのグラフト化物を用いることにより、上記課題を解決
できることを見出し本発明を完成するに到った。即ち、
本発明は、非剥離性接着剤基剤に、この基剤に対し非親
和性を示す微粒状充填剤を配合してなる剥離可能な感圧
接着剤組成物において、非剥離性接着剤基剤が、実質的
に蛋白質を含有しない脱蛋白天然ゴム又はそのグラフト
化物を主成分とすることを特徴とする感圧接着剤組成
物、及びこの剥離可能な感圧接着剤組成物をシート上に
塗布してなることを特徴とする再剥離性情報担体用シー
トを提供するものである。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
非剥離性接着剤基剤は、通常では接着せず、所定の圧が
加えられると接着可能となり、接着後には剥離不能な感
圧接着剤であり、実質的に蛋白質を含有しない脱蛋白天
然ゴム又はそのグラフト化物が主成分として用いられ
る。本発明に用いられる脱蛋白天然ゴムとしては、脱蛋
白天然ゴム中の蛋白質含有量が、その総窒素含有率にお
いて0.02重量%以下であるものが好ましく、また、脱蛋
白天然ゴムのグラフト化物としては、スチレン又はメタ
クリル酸メチル或いはこれらの混合物をグラフト共重合
させて得られるものが好ましい。特に本発明において
は、非剥離性接着剤基剤として脱蛋白天然ゴムのグラフ
ト化物を用いるのが好ましい。
【0010】天然ゴムの蛋白質含有率は通常ケールダー
ル法によって決定される窒素含有率(N%)の 6.3倍量
で表されてきた。新鮮な天然ゴムラテックス(フィール
ドラテックス)で固形分に対する重量%として約3〜5
重量%(N%として約 0.5〜0.8)、市販の精製ラテック
スおよび生ゴム(スモークドシートゴム)で約2重量%
(N%として約0.3)以上である。また、一般に、天然ゴ
ムは、分子量がそれぞれ 100万〜 250万と10万〜20万の
高分子量成分と低分子量成分との混合体であることが知
られている。高分子量成分は、低分子量成分が天然ゴム
に含まれているアブノーマル基を介して相互に結合し分
枝したものと推測されている。本来の生合成で生成した
と考えられる分子量10万の低分子量ゴム1分子に、分子
間結合に介在するペプチド分子が1分子即ち窒素原子
(原子量14)が1原子結合したときの窒素含量は 0.014
%である。この量に相当する窒素は除去されずに残ると
考えられる。したがって、不可避的に0.02%程度以下の
窒素含量は残存するため、窒素含有率が0.02%以下のレ
ベルまで除去された天然ゴムは、完全に蛋白質が除去さ
れていると判断される。
【0011】本発明に用いられる脱蛋白天然ゴムは、例
えば、天然ゴムラテックスに蛋白分解酵素を添加し、蛋
白質を分解させた後、界面活性剤によって繰り返し洗浄
する事によって得られる。洗浄は遠心分離などで行えば
よい。本発明の脱蛋白天然ゴムを得るための出発原料と
なる天然ゴムラテックスは、天然のゴムの木から得られ
たフィールドラテックスを意味し、ラテックスは市販の
アンモニア処理ラテックスでも新鮮なフィールドラテッ
クスのいずれをも使用することができる。
【0012】前記蛋白分解酵素としては、特に限定され
ず、細菌由来のもの、糸状菌由来のもの、酵母由来のも
ののいずれでも構わないが、これらの中では細菌由来の
プロテアーゼを使用するのが好ましい。また、界面活性
剤としては、例えば陰イオン性界面活性剤および/また
は非イオン性界面活性剤が使用可能である。陰イオン性
界面活性剤には、例えばカルボン酸系、スルホン酸系、
硫酸エステル系、リン酸エステル系などの界面活性剤が
ある。カルボン酸系界面活性剤としては、例えば炭素数
が6以上30以下である脂肪酸塩、多価カルボン酸塩、ロ
ジン酸塩、ダイマー酸塩、ポリマー酸塩、トール油脂肪
酸塩等が挙げられ、好ましくは炭素数10〜20のカルボン
酸塩である。炭素数が6未満では蛋白質及び不純物の分
散・乳化が不十分であり、炭素数が30を超えると水に分
散し難くなる。
【0013】前記スルホン酸系界面活性剤としては、例
えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン
酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンス
ルホン酸塩、ジフェニルエーテルスルホン酸塩等が挙げ
られる。硫酸エステル系界面活性剤としては、例えばア
ルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキル
硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル硫酸塩、トリスチレン化フェノール硫酸エステル塩、
ポリオキシアルキレンジスチレン化フェノール硫酸エス
テル塩等が挙げられる。リン酸エステル系界面活性剤と
してはアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレ
ンリン酸エステル塩等が挙げられる。これらの化合物の
塩としては、金属塩(Na、K 、Ca、Mg、Zn等) 、アンモ
ニウム塩、アミン塩(トリエタノールアミン塩等)など
があげられる。
【0014】また、非イオン性界面活性剤としては、例
えばポリオキシアルキレンエーテル系、ポリオキシアル
キレンエステル系、多価アルコール脂肪酸エステル系、
糖脂肪酸エステル系、アルキルポリグリコシド系などが
好適に使用される。ポリオキシアルキレンエーテル系の
非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシアル
キレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンポリオール
アルキルエーテル、ポリオキシアルキレンスチレン化フ
ェノールエーテル、ポリオキシアルキレンジスチレン化
フェノールエーテル、ポリオキシアルキレントリスチレ
ン化フェノールエーテルなどがあげられる。前記ポリオ
ールとしては、炭素数2〜12のポリオールがあげられ、
例えばプロピレングリコール、グリセリン、ソルビトー
ル、シュクロース、ペンタエリスリトール、ソルビタン
などが挙げられる。
【0015】ポリオキシアルキレンエステル系の非イオ
ン性界面活性剤としては、例えばポリオキシアルキレン
脂肪酸エステルなどが挙げられる。多価アルコール脂肪
酸エステル系の非イオン性界面活性剤としては、炭素数
2〜12の多価アルコール脂肪酸エステルまたはポリオキ
シアルキレン多価アルコールの脂肪酸エステルがあげら
れ、より具体的には、例えばソルビトール脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライ
ド、脂肪酸ジグリセライド、ポリグリセリン脂肪酸エス
テルなどが挙げられる。また、これらのポリアルキレン
オキサイド付加物(例えばポリオキシアルキレンソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン
脂肪酸エステルなど)も使用可能である。
【0016】糖脂肪酸エステル系の非イオン性界面活性
剤としては、例えばショ糖、グルコース、マルトース、
フラクトース、多糖類の脂肪酸エステルなどが挙げら
れ、これらのポリアルキレンオキサイド付加物も使用可
能である。アルキルポリグリコシド系の非イオン性界面
活性剤としては、例えばアルキルグルコシド、アルキル
ポリグルコシド、ポリオキシアルキレンアルキルグルコ
シド、ポリオキシアルキレンアルキルポリグルコシドな
どが挙げられ、これらの脂肪酸エステル類も挙げられ
る。また、これらのポリアルキレンオキサイド付加物も
使用可能である。
【0017】これらの界面活性剤におけるアルキル基と
しては、例えば炭素数4〜30のアルキル基があげられ
る。また、ポリオキシアルキレン基としては、炭素数2
〜4のアルキレン基を有するものがあげられ、例えば酸
化エチレンの付加モル数が1〜50モル程度のものがあげ
られる。また、前記脂肪酸としては、例えば炭素数4〜
30の直鎖または分岐した飽和または不飽和脂肪酸が挙げ
られる。
【0018】蛋白分解酵素で天然ゴムラテックス中の蛋
白質を分解させるには、蛋白分解酵素をフィールドラテ
ックスまたはアンモニア処理ラテックスに約10〜0.001
重量%の割合で添加する。添加量が 0.001重量%未満の
場合は添加量が少なすぎて十分な効果が得られず、10重
量%を超えると量が多すぎてコストアップにつながると
共に、酵素の活性も低下する。
【0019】また、酵素を添加するにあたり、他の添加
剤、例えばpH調整剤としてリン酸第一カリウム、リン酸
第二カリウム、リン酸ナトリウム等の燐酸塩や酢酸カリ
ウム、酢酸ナトリウム等の酢酸塩、さらに硫酸、酢酸、
塩酸、硝酸、クエン酸、コハク酸等の酸類またはその
塩、あるいはアンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等を併用
しても構わない。また、酵素としてリパーゼ、エステラ
ーゼ、アミラーゼ、ラッカーゼ、セルラーゼ等の酵素と
併用する事が出来る。
【0020】さらに、必要に応じてスチレンスルホン酸
共重合物、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、リ
グニンスルホン酸、多環型芳香族スルホン酸共重合物、
アクリル酸及び無水マレイン酸ホモポリマー及び共重合
物、イソブチレン−アクリル酸、イソブチレン−無水マ
レイン酸共重合物等の分散剤を併用することができる。
【0021】酵素による処理時間としては特に限定され
ないが、数分から1週間程度処理を行うことが好まし
い。また、ラテックスは攪拌しても良いし、静置でもか
まわない。また、必要に応じて温度調節を行っても良
く、適当な温度としては、5℃〜90℃、好ましくは20℃
〜60℃である。処理温度が90℃を超えると酵素の失活が
早く、5℃未満では酵素の反応が進行し難くなる。
【0022】界面活性剤によるラテックス粒子の洗浄方
法としては、例えば酵素処理を完了したラテックスに界
面活性剤を添加し遠心分離する方法が好適に採用でき
る。その際、界面活性剤はラテックスに対して 0.001〜
10重量%の範囲で添加するのが適当である。また、遠心
分離に代えて、ラテックス粒子を凝集させて分離する洗
浄方法を採用することもできる。遠心分離は1回ないし
数回行えばよい。また、天然ゴムを洗浄する際に、合成
ゴムまたは合成ゴムラテックスを組み合わせて用いるこ
ともできる。なお、以上の説明では、酵素分解後、界面
活性剤を添加してラテックスを洗浄したが、酵素と界面
活性剤とは同時に添加して処理してもよい。また、本発
明の脱蛋白天然ゴムを得る方法は特に限定されるもので
はない。
【0023】本発明において用いられる、非剥離性接着
剤基剤に対し非親和性を示す微粒状充填剤としては、例
えば、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリ
ン、活性白土、球状アルミナ、小麦デンプン、シリカ、
ガラス粉末、シラスバルーン、マイクロタルク等の単独
又は2種以上の混合物が挙げられる。これらの微粒状充
填剤としては、平均粒径が 0.1〜30μm のものが好まし
く、1〜20μm のものがより好ましい。
【0024】本発明の感圧接着剤組成物中の微粒状充填
剤の配合割合は、非剥離性接着剤基剤100 重量部に対
し、20〜130 重量部が好ましく、40〜100 重量部がより
好ましい。微粒状充填剤の配合量が20重量部未満である
と耐ブロッキング性に劣り、かつ接着力が高くなりすぎ
る傾向がみられる。また130 重量部より大きいと感圧接
着性が低下する。
【0025】本発明の情報担体用シートは、上記のよう
な剥離可能な感圧接着剤組成物をシート上に塗布するこ
とにより得られる。感圧接着剤組成物の塗布量は 0.5〜
5g/m2 が好ましい。塗布量が0.5 g/m2 未満であ
ると通常取り扱い中に剥がれ易く実用上問題があり、5
g/m2 を超えるとシートにカール等が生じ易く、また
印刷、プリント適性にも問題が生じ易い。
【0026】本発明の情報担体用シートは、例えば三つ
折り葉書、二つ折り葉書、一部折り重ねタイプの葉書及
び別体を重ね合わせるタイプの葉書等の親展性をもつ葉
書や、寸法拡大可能な整理シート、印刷用紙、端部を綴
じ合わせる綴じ合わせ用シート等として用いられるが、
特に、上述した感圧接着剤組成物の層の少なくとも一部
が隠蔽情報記載面となっている感圧接着葉書に適用する
と好適である。
【0027】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。また、脱蛋白天然ゴムの製造例も以下に示す。
尚、例中の、部及び%は特記しない限り重量基準であ
る。
【0028】製造例1 蛋白分解酵素としてノボノルディスクバイオインダクト
リー(株)のアルカラーゼ2.0M、天然ゴムラテックスは
ソクテック(マレイシア)社の固形ゴム分60.2%のもの
を使用した。天然ゴムラテックス15mlを 200mlの蒸留水
で希釈し、0.12%のナフテン酸ソーダで安定化した。燐
酸二水素ナトリウムを添加してpHを 9.2に調製した。ア
ルカラーゼ2.0Mを0.78gを10mlの蒸留水に分散させた
後、前記希釈天然ゴムラテックスに加えた。さらに、pH
を 9.2に再調整した後、37℃で24時間維持した。酵素処
理を完了したラテックスにノニオン系界面活性剤Triton
X-100(東邦化学工業社製)を1%の濃度で添加し、1
1,000rpm で30分間遠心分離した。生じたクリーム状留
分を1%のTriton X-100(前出)を含む蒸留水 200mlに
再分散させ、再度遠心分離した。この作業を3回繰り返
した後、クリーム状の分散液に塩化カルシウムを添加し
て固形ゴムを単離した。単離した固形ゴムを真空乾燥し
た後、16時間アセトン抽出を行った。次いで、1%濃度
でトルエンに溶解し、11,000rpm で30分間遠心分離し
た。生成した透明のゴム溶液を分離した後、過剰のメタ
ノール中に沈澱させた。得られた固形ゴムを真空下室温
で乾燥した。この固形ゴムの窒素含有率は0.01%以下で
あった。
【0029】実施例1 マイクロタルク50部、小麦デンプン(平均粒径15μm)50
部の混合スラリーに、非剥離性接着剤基剤として、製造
例1で得られた脱蛋白天然ゴム 100部に対し、メタクリ
ル酸メチル40部をグラフト共重合させて得られた脱蛋白
天然ゴムラテックス 100部を添加して固型分濃度30%の
感圧接着剤組成物を調製した。この接着剤組成物を85g
/m2 の上質紙に固型分換算で1g/m2 になるように
バーコーターを用いて塗布した後、105 ℃で2分間乾燥
工程を経て感圧接着性シートを得た。
【0030】実施例2 感圧接着剤組成物の塗布量を3g/m2 に変える以外は
実施例1と同様にして感圧接着性シートを得た。
【0031】比較例1 マイクロタルク50部、小麦デンプン(平均粒径15μm) 5
0 部の混合スラリーに、非剥離性接着剤基剤として、天
然ゴム(ソクテック(マレイシア)社の固形ゴム分60.2
%のもの) 100部に対し、メタクリル酸メチル40部をグ
ラフト共重合させて得られた天然ゴムラテックス 100部
を添加して固型分濃度30%の感圧接着剤組成物を調製し
た。この接着剤組成物を85g/m2 の上質紙に固型分換
算で1g/m2 になるようにバーコーターを用いて塗布
した後、 105℃で2分間乾燥工程を経て感圧接着性シー
トを得た。
【0032】比較例2 接着剤組成物の塗布量を3g/m2 に変える以外は比較
例1と同様にして感圧接着性シートを得た。
【0033】実施例1, 2及び比較例1, 2で得られた
各感圧接着性シートの諸物性を下記の方法で評価した。
結果を表1に示す。 <評価方法> (1) 接着力:感圧接着性シートを、50kg/cm2の圧力で加
圧接着後、剥離強度を測定し、下記基準で接着力を評価
した ◎:非常に良い ○:良い △:やや悪い ×:
非常に悪い (2) 耐ブロッキング性:感圧接着性シートを接着剤塗布
面が内側になるように二つ折りし、500g/cm2の圧力を加
え、50℃にて30分間放置後、剥離強度を測定し、耐ブロ
ッキング性を下記基準で評価した。 ◎:非常に良い ○:良い △:やや悪い ×:
非常に悪い (3) 臭い:感圧接着性シートを瓶に詰め、180 ℃で5分
間保管後、臭いを下記の基準で官能評価した。 ◎:非常に良い ○:良い ×:悪い
【0034】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JLJ C09J 7/02 JLJ 151/04 JDH 151/04 JDH

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非剥離性接着剤基剤に、この基剤に対し
    非親和性を示す微粒状充填剤を配合してなる剥離可能な
    感圧接着剤組成物において、非剥離性接着剤基剤が、実
    質的に蛋白質を含有しない脱蛋白天然ゴム又はそのグラ
    フト化物を主成分とすることを特徴とする感圧接着剤組
    成物。
  2. 【請求項2】 脱蛋白天然ゴム中の蛋白質含有量が、そ
    の総窒素含有率において0.02重量%以下である請求項1
    記載の感圧接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 脱蛋白天然ゴムのグラフト化物が、脱蛋
    白天然ゴムにスチレン又はメタクリル酸メチル或いはこ
    れらの混合物をグラフト共重合させて得られるものであ
    る請求項1又は2記載の感圧接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の剥
    離可能な感圧接着剤組成物をシート上に塗布してなるこ
    とを特徴とする再剥離性情報担体用シート。
  5. 【請求項5】 情報担体用シートが感圧接着葉書である
    請求項4記載の再剥離性情報担体用シート。
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