JP2000079119A - X線断層撮影装置 - Google Patents

X線断層撮影装置

Info

Publication number
JP2000079119A
JP2000079119A JP10252440A JP25244098A JP2000079119A JP 2000079119 A JP2000079119 A JP 2000079119A JP 10252440 A JP10252440 A JP 10252440A JP 25244098 A JP25244098 A JP 25244098A JP 2000079119 A JP2000079119 A JP 2000079119A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
image
type
tomography
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10252440A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Oikawa
四郎 及川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP10252440A priority Critical patent/JP2000079119A/ja
Publication of JP2000079119A publication Critical patent/JP2000079119A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】CT式・非CT式の両X線断層撮影を同一装置
で容易に行えるようにする。 【解決手段】この発明のX線断層撮影装置は、CT式X
線断層撮影を指定すると撮像系回転移動部10がX線管
2とパネル型X線センサ3とを連動回転させるとともに
CT用画像再構成部17がX線検出データに基づきCT
式断層画像用の処理を行い、非CT式X線断層撮影を指
定すると撮像系平行移動部11がX線管2とX線センサ
3に平行運動的な連動移動を行わせるとともに非CT用
画像作成部19がX線検出データに基づき非CT式断層
画像用の処理を行う構成となっており、撮影モードを指
定すれば、指定されたCT式X線断層撮影あるいと非C
T式X線断層撮影が自動的に実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医療分野あるい
は工業分野等において被検体の内部構造検査を行う際に
用いられるX線断層撮影装置に係り、特にCT(コンピ
ュータ・トモグラフィ)式X線断層撮影および非CT式
X線断層撮影の両方が同一装置で容易に行えるようにす
るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、病院ではX線CT装置によって被
検体の体内のCT式断層画像を撮影することが多い。従
来のX線CT装置は、図15に示すように、X線管62
と一次元多チャンネル式のX線検出器63が天板61の
上の被検体Mのまわりを巡るようX線管62とX線検出
器63とを連動回転させるとともに、X線管62からの
X線ビームの照射に伴って連動回転中のX線検出器63
から出力されるX線検出データに基づきCT式断層画像
用の3次元画像再構成処理を行って、最終的に所望断面
のCT式断層画像が得られるよう構成されている。この
X線CT装置は被検体Mの体軸に垂直な断面のX線画像
(横断面像)を得るのに適した装置である。
【0003】一方、従来、被検体Mの体軸に平行な断面
のX線画像(水平断面像)を得るのに適した非CT式の
X線断層撮影装置がある。この装置は、図16に示すよ
うに、天板61の上の被検体Mの体軸に平行な撮影対象
断面Maの透過X線像が常にフィルムカセッテやイメー
ジインテンシファイア等のX線検出器63の同一位置に
投影されるようX線管62とX線検出器63を被検体M
を間にして平行運動的に連動移動させるとともに、X線
管62からのX線ビームの照射に伴って連動移動中のX
線面センサから出力されるX線検出データに基づき(画
像積分などによる)画像作成処理を行って最終的に撮影
対象断面Maの非CT式断層画像を得る構成となってい
る。図16の装置の場合、撮影対象断面Maの上の点
A,BはX線検出器63の同一点a,bに常に投影さ
れ、撮影対象断面Maを外れた点CはX線検出器63の
異なる点c1,c2に投影されるようX線管2とX線検
出器63が連動移動させられる結果、撮影対象断面Ma
の透過X線像だけが常にX線検出器63の同一位置に投
影されて水平断面像が得られるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
装置は、平行断面像〔コロナル像(C)またはサジタル
像(S)〕が容易に得られないという問題がある。X線
CT装置のCT式X線断層撮影の場合、被検体Mの横断
面のX線検出データに基づいて画像再構成を行う構成で
あるので、横断面像は容易に得られても、平行断面像を
得るのには、どうしても時間がかかってしまう。また後
者の装置は、非CT式X線断層撮影により平行断面像は
容易に得られるが、横断面像が全く得られないという問
題がある。横断面像を得るには、改めてX線CT装置に
よるCT式X線断層撮影を行わなければならない。前者
のCT式X線断層撮影で得る横断面像と後者の非CT式
X線断層撮影で得る平行断面像は、おのおの被検体の異
なる内部構造情報をもたらすので、一方で他方を代用す
るは無理である。しかし、従来装置では、横断面像およ
び平行断面像のいずれでも簡単に得られるというわけで
はなく不便であった。
【0005】この発明は、上記の事情に鑑み、CT式X
線断層撮影および非CT式X線断層撮影の両方が容易に
行えるX線断層撮影装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明のX線断層撮影装置は、(a)被検体を間
に挟むようにして対抗配置されるX線ビーム照射用のX
線管、および、多数個のX線検出素子を縦横に配設して
なるX線面センサと、(b)X線管およびX線面センサ
が被検体のまわりを巡るようX線管とX線面センサとを
連動回転させる撮像系回転移動手段と、(c)撮影対象
断面の透過X線像が常にX線面センサの同一位置に投影
されるようX線管とX線面センサを被検体を間にして平
行運動的に連動移動させる撮像系平行移動手段と、
(d)X線管と連動回転中のX線面センサからX線ビー
ムの照射に伴って出力されるX線検出データに基づきC
T式断層画像用の画像再構成処理を行うCT用画像再構
成手段と、(e)X線管と連動移動中のX線面センサか
らX線ビームの照射に伴って出力されるX線検出データ
に基づき非CT式断層画像用の画像作成処理を行う非C
T用画像作成手段と、(f)CT式X線断層撮影と非C
T式X線断層撮影を選択的に指定する撮影モード指定手
段と、(g)CT式X線断層撮影が指定された場合は撮
像系回転移動手段とCT用画像再構成手段とを作動さ
せ、非CT式X線断層撮影が指定された場合は撮像系平
行移動手段と非CT用画像作成手段とを作動させる撮影
モード制御手段とを備えている。
【0007】〔作用〕次に、この発明のX線断層撮影装
置におけるCT式X線断層撮影と非CT式X線断層撮影
両用の作用を説明する。この発明の装置によりCT式X
線断層撮影を実行する場合、撮影技師(オペレータ)は
先ず撮影モード指定手段によってCT式X線断層撮影を
指定する。CT式X線断層撮影の指定があると、撮影モ
ード制御手段により撮像系回転移動手段とCT用画像再
構成手段とが作動状態に移行させられる。撮影が始まる
と、撮像系回転移動手段が、X線管とX線面センサが被
検体のまわりを巡るようX線管とX線面センサとを連動
回転させるとともに、CT用画像再構成手段が、X線管
からのX線ビームの照射に伴って連動回転中のX線面セ
ンサから出力されるX線検出データに基づきCT式断層
画像用の画像再構成処理を行う結果、最終的に所望断面
のCT式断層画像が得られる。
【0008】また、この発明の装置により非CT式X線
断層撮影を実行する場合、撮影技師(オペレータ)は先
ず撮影モード指定手段によって非CT式X線断層撮影を
指定する。非CT式X線断層撮影の指定があると、撮影
モード制御手段により撮像系平行移動手段と非CT用画
像作成手段とが作動状態に移行させられる。撮像系平行
移動手段が、撮影対象断面の透過X線像を常にX線面セ
ンサの同一位置に投影させるようX線管とX線面センサ
を被検体を間にして平行運動的に連動移動させるととも
に、非CT用画像作成手段が、X線管からのX線ビーム
の照射に伴って連動移動中のX線面センサから出力され
るX線検出データに基づき非CT式断層画像用の画像作
成処理を行う結果、最終的に撮影対象断面の非CT式断
層画像が得られる。なお、実施例装置の場合、CT式X
線断層撮影機構と非CT式X線断層撮影機構の両方を装
備していて、撮影技師がCT式X線断層撮影と非CT式
X線断層撮影のいずれか一方を指定する程度の操作を行
えば、後は指定されたCT式X線断層撮影ないし非CT
式X線断層撮影が自動的に実行されるのである。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、この発明の一実施例を図
面を参照しながら説明する。図1は実施例に係るX線断
層撮影装置の全体構成を示すブロック図、図2は実施例
装置のX線管およびフラットパネル型X線センサ(X線
面センサ)まわりの構成を示す模式図である。
【0010】実施例のX線断層撮影装置は、図1に示す
ように、被検体Mを載せる天板1を備えるとともに、天
板1の上の被検体Mを挟んで対抗配置されるX線ビーム
照射用のX線管2および透過X線を検出するフラットパ
ネル型X線センサ(適宜「パネル型X線センサ」と略
記)3を備えている。実施例装置の天板1は、被検体M
を載せたままで前後や上下あるいは左右に移動可能な構
成になっている。この天板1の移動は天板駆動部4のコ
ントロールにより行われる。また、X線管2は、回転
中、高電圧発生器などを含む照射制御部5のコントロー
ルにより、管電圧・管電流等の設定照射条件に従って被
検体MへX線ビームを照射する構成となっている。
【0011】実施例装置のX線管2とパネル型X線セン
サ3は、CT式X線撮影用の連動回転と、非CT式X線
撮影用の連動移動の二つが可能な構成になっている。す
なわち、被検体Mのまわりを巡るようX線管2とパネル
型X線センサ3とを連動回転させる回転移動形態と、撮
影対象断面Maの透過X線像が常にパネル型X線センサ
3の同一位置に投影されるようX線管2とパネル型X線
センサ3を被検体Mを間にして平行運動的に連動移動さ
せる平行移動形態が選択的に行える構成となっている。
回転移動形態に関して具体的に言えば、図2に示すよう
に、X線管2とパネル型X線センサ3が回転ギア7によ
り周方向に回る回転リング6で結合されていて1電動モ
ータ(図省略)等により回転ギア7が駆動されると回転
リング6が矢印RA,RBに示す方向に回転するととも
に、回転リング6の回転に伴って、X線管2およびパネ
ル型X線センサ3は、図3に示すように、回転中心(撮
影中心)Zのまわりを一体となって回転することにな
る。
【0012】平行移動形態に関して具体的に言えば、図
2に示すように、回転ギア7が駆動されて回転リング6
が矢印RCで示す所定角度範囲を往復回転するのに伴っ
て、X線管2もパネル型X線センサ3も同じ所定角度範
囲だけ回転中心Zのまわりを円弧状(平行運動的)に移
動することになる。ただパネル型X線センサ3は、図2
に示すように、回転ギア8により支点Wを中心に回動す
るカムプレート9に取り付けられていて、電動モータ
(図省略)等により回転リング6の回転量に応じた角度
だけ回転ギア8が駆動されてカムプレート9の傾きが補
正され、パネル型X線センサ3は移動中も常に水平状態
を維持する結果、撮影対象断面Maの透過X線像が常に
パネル型X線センサ3の同一位置に投影させられること
になる。上記の回転ギア7のコントロールは撮像系回転
移動部10により行われ、また回転ギア8のコントロー
ルは撮像系平行移動部11により行われる。
【0013】なお、これら天板駆動部6や照射制御部7
によるコントロールは、いずれも、操作卓STによる入
力操作等に伴って撮影制御部12から適時に送出される
指令信号に従って行われる。また、撮像系回転移動部1
0や撮像系平行移動部11によるコントロールも操作卓
STによる入力操作等に伴って撮影制御部12から適時
に送出される指令信号に従って行われる。 さらに、実
施例装置の場合、操作卓STによりCT式X線撮影と非
CT式X線撮影が選択的に指定できるよう構成されてい
て、撮影モード制御部13から指定に応じた指令信号が
コントロールが撮像系回転移動部10や撮像系平行移動
部11に送られて選択された撮影モードに見合ったコン
トロールが行われる。操作卓STは撮影モード指定手段
となっている。
【0014】さらに、実施例装置の場合、CT式X線撮
影と非CT式X線撮影とでX線ビームが変わるようコリ
メータCLの内部に設置された開閉リーフ(図示省略)
の開度が撮影モード制御部13によってコントロールさ
れる構成になっている。すなわち、図5に示すように、
CT式X線撮影の場合はX線ビームはファンビームFB
に整形され、非CT式X線撮影の場合はX線ビームはコ
ーンビームCBに整形されるようコリメータCLの内部
の開閉リーフ(図示省略)の開度が自動的に調整され
る。一方、パネル型X線センサ3は、図9に示すよう
に、多数のX線検出素子XDが縦横に配列されており、
CT式X線撮影ではファンビームFBの裾の広がりに対
応して中央部の狭い帯状領域VAに並ぶ1〜数列分のX
線検出素子DXだけが使われ、非CT式X線撮影ではコ
ーンビームFBの裾の広がりに対応した広い方形領域V
Bに並ぶ多数のX線検出素子DXが使われることにな
る。
【0015】実施例装置によるCT式X線撮影では、X
線管2からのファンビームFBの照射に伴って連動回転
中のパネル型X線センサ3から出力されるX線検出デー
タは、データ収集部14により収集された後、データを
ディジタル化するAD変換部15へ送られる。AD変換
部15の後には、X線検出データを記憶する検出データ
メモリ16およびX線検出データに基づきCT式断層画
像用の画像再構成処理を行うCT用画像再構成部17
や、最終的に得られる任意断面のCT式断層画像を格納
するCT式断層画像メモリ18が設けられている。この
CT用画像再構成部17では、通常のX線CT装置で用
いられると同様の信号処理で3次元画像再構成が行われ
る。
【0016】また、実施例装置による非CT式X線撮影
では、X線管2からのファンビームFBの照射に伴って
連動移動中のパネル型X線センサ3から出力されるX線
検出データも、データ収集部14により収集された後、
データをディジタル化するAD変換部15を経て検出デ
ータメモリ16に格納される。検出データメモリ16の
後には、X線検出データに基づき非CT式断層画像用の
画像作成処理を行う非CT用画像作成部19や、最終的
に得られる撮影対象断面Maの非CT式断層画像を格納
する非CT式断層画像メモリ20が設けられている。こ
の非CT用画像作成部19では、信号処理の一例として
次々と検出されるX線画像を画像積分した後でハイパス
フィルタをかける信号処理が行われる。
【0017】後者の非CT式断層撮影を仮に実行した時
の上記信号処理例について再度詳細に示す。図6に示す
ように、被検体Mの体軸と平行な撮影対象断面Maに
「C」の字が存在し、図7に示すように、撮影対象断面
Maと平行でやや上方の断面Mbに「B」の字が存在
し、撮影対象断面Maと平行でやや下方の断面Mcに
「F」の字が存在したとする。移動中のパネル型X線セ
ンサ3では、図8(b)に示すように、撮影対象断面M
aの「C」は常に同一位置に投影されるが、断面Mbの
「B」や断面Mcの「F」は、図8(a)および図8
(c)に示すように、全体にばらまかれてパネル型X線
センサ3の位置に応じて互いにズレて投影される。した
がって、次々と得られる画像を画像積分すると、撮影対
象断面Maの「C」はコントラストの強い明瞭な像を形
成し、逆に断面Mbの「B」や断面Mcの「F」は、コ
ントラストの弱い不明瞭な像を形成する。そして、画像
積分後にハイパスフィルタをかけると、コントラストが
弱くて高周波成分の少ない断面Mbの「B」や断面Mc
の「F」の像は除かれ、コントラストが強くて高周波成
分の多い断面Maの「C」の像は残る。つまり、非CT
式断層画像メモリ20に格納される非CT式断層画像
は、撮影対象断面Maの「C」だけ(撮影対象断面Ma
だけ)の画像となる。なお、撮影対象断面Maの「C」
の拡大率mはm=(r1+r2)/r1となる。勿論、
X線管2とパネル型X線センサ3の設定角度および天板
1の位置設定の調整により、任意方向・任意位置の断面
について非CT式断層撮影を行うことができ、コロナル
像やサジタル像等の任意平行断層像を得ることができ
る。
【0018】さらに、実施例のX線断層撮影装置は、各
断層画像メモリ18,20に記憶された断層画像を表示
する表示モニタ21や、各断層画像メモリ18,20に
記憶される断層画像をフィルムに焼き付けてX線写真と
して出力する画像焼付け器(レザー式イメージャー)2
2、或いは、各断層画像メモリ18,20に記憶された
断層画像を画像信号で保存する画像保存メモリ23を備
えている。そして、操作卓STからの操作入力により撮
影制御部12から送出される指令信号に従って、各断層
画像が画像表示モニタ21へ出力されて表示されたり、
画像焼付け器22から画像写真として出力されたり、あ
るいは画像保存メモリ23に格納保存されたりすること
になる。
【0019】続いて、図9のパネル型X線センサ3の構
成を具体的に説明する。このパネル型X線センサ3にお
けるX線検出素子XDの配列としては、例えば横(x)
方向1024,縦(y)方向1024の正方形マトリッ
クス構成が挙げられる。また、パネル型X線センサ3
は、画像周辺の像歪みが少なくて解像度も高い上、従来
のイメージインテンファイアに比べると、薄型の軽量物
で扱い易いなど多くの利点を有する。
【0020】パネル型X線センサ3は、図10(a),
(b)に示すように、入射X線を電荷あるいは光に変換
するX線変換層24と、X線変換層24で生じた電荷あ
るいは光を検出する素子が縦横にマトリックス状に配置
形成されている検出アレイ層25との積層構造となって
おり、図10(a)に示す直接変換タイプのセンサと、
図10(b)に示す間接変換タイプのセンサとがある。
前者の直接変換タイプの場合、X線変換層24が入射X
線を直に電荷に変換するセレン層やCdZnTe層など
からなり、検出アレイ層25の表面に電荷検出素子26
として表面電極27に対向形成された電荷収集電極でも
って電荷の検出を行いコンデンサC1に蓄電するととも
に蓄積電荷がTFT(Thin Film Transister:薄膜トラ
ンジスタ) 28を介して取り出される構成となってい
て、各電荷検出素子26と、その上のX線変換層24の
一部分と、コンデンサC1およびTFT28とで1個の
X線検出素子XDが形成される。
【0021】後者の間接変換タイプの場合、X線変換層
24が入射X線を光に変換するシンチレータ層からな
り、検出アレイ層25の表面に光検出素子29として形
成されたフォトダイオードでもって光の検出を行いコン
デンサC1に蓄電するとともに、蓄積電荷がTFT28
を介して取り出される構成となっていて、各光検出素子
29と、その上のX線変換層24の一部分と、コンデン
サC1とおよびTFT28とで1個のX線検出素子XD
が形成される。
【0022】そして、パネル型X線センサ3では、図1
1に示すように、各X線検出素子XD,…,XDがそれ
ぞれTFT28を介して縦横に走る読出し配線30,3
1に接続されているとともに、読出し配線30,31
は、それぞれ横読出し用ゲートドライバ32又は縦読出
し用マルチプレクサ33に接続されており、ゲートドラ
イバ32とマルチプレクサ33へ読出し用の走査信号が
送り込まれることになる。パネル型X線センサ3の各X
線検出素子XDの特定は横方向・縦方向の配列に沿って
各X線検出素子XDへ順番に割り付けられている0〜1
023のアドレスに基づいて行われるので、読出し用の
走査信号は、それぞれ横方向アドレスまたは縦方向アド
レスを指定する信号となる。
【0023】横・縦の走査信号に従ってゲートドライバ
32から読出し配線30に対して読出し用の電圧が印加
されるのに伴い、各検出素子XD,…,XDより順番に
X線検出信号がTFT28から読出し配線31を通り、
さらにX線検出データとしてデータ収集部14の各プリ
アンプ34を経てマルチプレクサ33へ読みだされて収
集されることになる。
【0024】上のことから、パネル型X線センサ3から
の検出信号の読出し方式は、概ね通常のTVカメラなど
の映像検出器に準ずる構成である。実施例のセンサ3の
場合には、データ収集部14を構成するゲートドライバ
32やマルチプレクサ33およびプリアンプ34、さら
にはA/D変換部15なども、パネル型X線センサ3の
検出アレイ層25の表面周縁に設置されていて、一段と
集積化が図られた構成となっている。また、パネル型X
線センサ3から得られたX線検出データを記憶する検出
データメモリ16や断層画像を記憶する断層画像メモリ
18,20は、パネル型X線センサ3でのX線検出素子
XDの縦横マトリック構成に対応するマトリックス構成
を持つフレームメモリ方式の記憶デバイスが使われてい
る。
【0025】続いて、以上に述べた構成を有する実施例
装置によりX線撮影を行う時の装置動作を説明する。先
ず、CT式X線断層撮影を、撮影進行経過を示す図12
のフローチャートを参照しながら説明する。 〔ステップS1〕先ず、天板1の上に被検体Mを乗せた
後、天板1を移動させて撮影対象の関心部位を撮影位置
へセットする。
【0026】〔ステップS2〕操作卓STの入力操作に
よってCT式X線撮影を指定する。
【0027】〔ステップS3〕操作卓STの入力操作に
よってX線撮影の開始を指令する。
【0028】〔ステップS4〕X線管2およびパネル型
X線センサ3が被検体Mのまわりを連動回転するととも
に天板1が被検体Mの体軸方向に移動しながらX線照射
とX線検出データの収集が行われる。実施例装置のCT
式X線断層撮影ではスパイラルスキャンで撮影が行われ
る。
【0029】〔ステップS5〕収集されたX線検出デー
タが検出データメモリ16に格納されるとともに、CT
用画像再構成部17により処理が行われ、最終的に所望
断面のCT式断層画像が表示モニタ21の画面に表示さ
れたり、X線写真として画像焼付け器22から出力され
たり、画像保存メモリ23に記憶されたりする。
【0030】〔ステップS6〕被検体MにCT式X線撮
影対象の関心部位が他にあれば、天板1を移動させて撮
影位置へセットした後、ステップS3以下を再び繰り返
し実行する。CT式X線撮影対象の関心部位が他になけ
れば、ステップS7へ進む。
【0031】〔ステップS7〕被検体Mが天板1から降
ろされて、CT式X線断層撮影は終了となる。
【0032】次に、非CT式X線断層撮影を、撮影進行
経過を示す図13のフローチャートを参照しながら説明
する。 〔ステップF1〕先ず、天板1の上に被検体Mを乗せた
後、天板1を移動させて撮影対象断面Maを撮影位置へ
セットする。
【0033】〔ステップF2〕次に、操作卓STの入力
操作によって非CT式X線撮影を指定する。
【0034】〔ステップF3〕操作卓STの入力操作に
よってX線撮影の開始を指令する。
【0035】〔ステップF4〕X線管2およびパネル型
X線センサ3が被検体Mを間にして所定角度範囲RCを
平行運動的に一往復移動するとともに、X線照射とX線
検出データの収集が行われる。
【0036】〔ステップF5〕収集されたX線検出デー
タが検出データメモリ16に格納されるとともに、非C
T用画像作成部19により必要な処理が行われ、最終的
に撮影対象断面の非CT式断層画像が表示モニタ21の
画面に表示されたり、X線写真として画像焼付け器22
から出力されたり、画像保存メモリ23に記憶されたり
する。
【0037】〔ステップF6〕被検体Mに非CT式X線
撮影対象の断面が他にあれば、天板1を移動させて撮影
位置へセットした後、ステップF3以下を再び繰り返し
実行する。非CT式X線撮影対象の断面が他になけれ
ば、ステップF7へ進む。
【0038】〔ステップF7〕被検体Mが天板1から降
ろされて、非CT式X線断層撮影は終了となる。このよ
うに、実施例装置によれば、CT式X線断層撮影と非C
T式X線断層撮影のいずれか一方を指定する程度の操作
を行えば、指定されたCT式X線断層撮影あるいは非C
T式X線断層撮影が自動的に実行される。また、X線検
出器が薄型の軽量物であるX線面センサであるので、被
検体のまわりを巡る回転移動も特に困難なく容易に装置
化できる。
【0039】この発明は上記実施の形態に限られること
はなく、下記のように変形実施することができる。 (1)実施例装置は、パネル型X線センサ3が平面形状
であったが、図14に示すように、円筒面形状に湾曲し
ているX線面センサ3aを備えている装置が、変形例と
して挙げられる。変形例の撮影対象断面MAも、X線面
センサ3aの検出面を相似比(r1)/(r1+r2)
で縮小した回転中心Zを通る円筒面となる。X線面セン
サ3aを用いる場合、湾曲円弧方向における中央部と端
部の画像拡大率が同一となる利点がある。
【0040】(2)実施例装置の非CT用画像作成部1
9の場合、次々と検出されるX線画像を画像積分した後
でハイパスフィルタをかける信号処理が行われる構成で
あったが、非CT用画像作成部19による信号処理は他
の方式であってもよい。
【0041】例えば、各回転角度における投影X線画像
を各々2次元フーリエ変換し、フーリエ空間で総合的に
フィルター処理を施した後で逆フーリエ変換により、所
望の断層画像を得ることができる。
【0042】(3)実施例装置の場合、非CT式X線断
層撮影においてX線管2およびパネル型X線センサ3が
所定角度範囲を一往復移動する構成であったが、X線管
2およびパネル型X線センサ3は所定角度範囲を片道移
動するだけであってもよい。
【0043】(4)実施例装置のCT式X線断層撮影で
はファンビームが用いられていたが、CT式X線断層撮
影でもコーンビームを用いるようにしてもよい。
【0044】(5)実施例装置では、X線検出器として
フラットパネル型X線センサを用いたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えばイメージインテンシ
ファイアなどでもよい。
【0045】
【発明の効果】以上に詳述したように、この発明のX線
断層撮影装置によれば、CT式X線断層撮影機構と非C
T式X線断層撮影機構の両方を装備しており、CT式X
線断層撮影と非CT式X線断層撮影のいずれか一方を指
定する程度の操作を行えば、後は指定されたCT式X線
断層撮影あるいは非CT式X線断層撮影が自動的に実行
される構成となっているので、被検体の異なる内部構造
情報をもたらす横断面像も平行断面像も、一つの装置で
簡単に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のX線断層撮影装置の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図2】実施例装置のX線管とパネル型X線センサまわ
りの構成を示す模式図である。
【図3】実施例装置におけるCT式X線断層撮影実行時
のX線管とパネル型X線センサの連動回転状況を示す模
式図である。
【図4】実施例装置における非CT式X線断層撮影実行
時のX線管とパネル型X線センサの連動移動状況を示す
模式図である。
【図5】実施例装置におけるファンビームとコーンビー
ムの各照射状況を示す斜視図である。
【図6】非CT式X線断層撮影の撮影対象断面例を示す
斜視図である。
【図7】非CT式X線断層撮影実行時の撮影進行状況を
示す模式図である。
【図8】非CT式X線断層撮影実行時における被検体M
の各断面の撮影状況を断面ごとに分離して示す平面図で
ある。
【図9】実施例装置のフラットパネル型X線センサの基
本構成を示す平面図である。
【図10】フラットパネル型X線センサの層構造を示す
断面図である。
【図11】フラットパネル型X線センサまわりの回路構
成を示すブロック図である。
【図12】実施例装置のCT式X線断層撮影の進行経過
を示すフローチャートである。
【図13】実施例装置の非CT式X線断層撮影の進行経
過を示すフローチャートである。
【図14】変形例装置のX線管とパネル型X線センサま
わりの構成を示す模式図である。
【図15】従来のX線CT装置の要部構成を示す概略図
である。
【図16】従来の非CT式X線断層撮影装置の要部構成
を示す概略図である。
【符号の説明】
1 …天板 2 …X線管 3 …フラットパネル型X線センサ 3a …X線面センサ 10 …撮像系回転移動部 11 …撮像系平行移動部 13 …撮影モード制御部 18 …CT用画像再構成部 20 …非CT用画像作成部 M …被検体 MA,Ma …撮影対象断面 ST …操作卓 XD …X線検出素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)被検体を間に挟むようにして対抗配
    置されるX線ビーム照射用のX線管、および、多数個の
    X線検出素子を縦横に配設してなるX線面センサと、
    (b)X線管およびX線面センサが被検体のまわりを巡
    るようX線管とX線面センサとを連動回転させる撮像系
    回転移動手段と、(c)撮影対象断面の透過X線像が常
    にX線面センサの同一位置に投影されるようX線管とX
    線面センサを被検体を間にして平行運動的に連動移動さ
    せる撮像系平行移動手段と、(d)X線管と連動回転中
    のX線面センサからX線ビームの照射に伴って出力され
    るX線検出データに基づきCT式断層画像用の画像再構
    成処理を行うCT用画像再構成手段と、(e)X線管と
    連動移動中のX線面センサからX線ビームの照射に伴っ
    て出力されるX線検出データに基づき非CT式断層画像
    用の画像作成処理を行う非CT用画像作成手段と、
    (f)CT式X線断層撮影と非CT式X線断層撮影を選
    択的に指定する撮影モード指定手段と、(g)CT式X
    線断層撮影が指定された場合は撮像系回転移動手段とC
    T用画像再構成手段とを作動させ、非CT式X線断層撮
    影が指定された場合は撮像系平行移動手段と非CT用画
    像作成手段とを作動させる撮影モード制御手段とを備え
    ていることを特徴とするX線断層撮影装置。
JP10252440A 1998-09-07 1998-09-07 X線断層撮影装置 Pending JP2000079119A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10252440A JP2000079119A (ja) 1998-09-07 1998-09-07 X線断層撮影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10252440A JP2000079119A (ja) 1998-09-07 1998-09-07 X線断層撮影装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000079119A true JP2000079119A (ja) 2000-03-21

Family

ID=17237411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10252440A Pending JP2000079119A (ja) 1998-09-07 1998-09-07 X線断層撮影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000079119A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001296365A (ja) * 2000-04-13 2001-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd X線撮影センサ
JP2005137878A (ja) * 2003-10-14 2005-06-02 Canon Inc 放射線撮像装置、放射線撮像方法及びプログラム
JP2006280844A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Asahi Roentgen Kogyo Kk コーンビームx線ct撮影装置
JP2006314774A (ja) * 2005-04-11 2006-11-24 Morita Mfg Co Ltd スカウトビュー機能を備えたx線撮影装置
CN114492060A (zh) * 2022-01-17 2022-05-13 北京工业大学 小模数塑料直齿圆柱齿轮工业ct投影及重建图像建模方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001296365A (ja) * 2000-04-13 2001-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd X線撮影センサ
JP2005137878A (ja) * 2003-10-14 2005-06-02 Canon Inc 放射線撮像装置、放射線撮像方法及びプログラム
JP4603823B2 (ja) * 2003-10-14 2010-12-22 キヤノン株式会社 放射線撮像装置、放射線撮像方法及びプログラム
JP2006280844A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Asahi Roentgen Kogyo Kk コーンビームx線ct撮影装置
JP4594783B2 (ja) * 2005-04-05 2010-12-08 朝日レントゲン工業株式会社 コーンビームx線ct撮影装置
JP2006314774A (ja) * 2005-04-11 2006-11-24 Morita Mfg Co Ltd スカウトビュー機能を備えたx線撮影装置
CN114492060A (zh) * 2022-01-17 2022-05-13 北京工业大学 小模数塑料直齿圆柱齿轮工业ct投影及重建图像建模方法
CN114492060B (zh) * 2022-01-17 2024-03-29 北京工业大学 小模数塑料直齿圆柱齿轮工业ct投影及重建图像建模方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1848985B1 (en) Multiple mode flat panel x-ray imaging system
US6373916B1 (en) X-ray CT apparatus
JP3378401B2 (ja) X線装置
US6574296B2 (en) Computer tomography unit and method for operating same
JP3325301B2 (ja) X線ct装置
JP5544152B2 (ja) 放射線断層画像生成装置
JP2005006772A (ja) X線診断装置及びct画像の生成方法
JPH06296607A (ja) X線ct装置
JP2006314774A (ja) スカウトビュー機能を備えたx線撮影装置
JP3548339B2 (ja) X線撮影装置
JPH0458944A (ja) X線断層撮影装置
DE10317140A1 (de) Mehrmodalitäts-Röntgen- und kernmedizinisches Mammographieabbildungssystem und Verfahren
JP2002357567A (ja) コンピュータ断層撮影装置
WO1993019672A1 (en) Radiation diagnostic apparatus
JPS63290547A (ja) テレビ断層撮影装置
JP2005204810A (ja) X線画像撮影装置
EP0917855A1 (en) X-Ray photographing apparatus and method capable of performing computerized tomography using C-Arm
JP2003052680A (ja) X線撮影装置
JP2000079119A (ja) X線断層撮影装置
JP2010162154A (ja) 放射線断層画像生成装置
JPH11118736A (ja) X線診断装置および診断方法
JP2000237177A (ja) X線立体像撮影方法及び装置
JP4551612B2 (ja) コンピュータ断層撮影装置
JP2011172847A (ja) 放射線画像生成装置及び放射線画像生成方法
JP2003190144A (ja) X線ct装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080603

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081021