JP2000078846A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2000078846A
JP2000078846A JP10246731A JP24673198A JP2000078846A JP 2000078846 A JP2000078846 A JP 2000078846A JP 10246731 A JP10246731 A JP 10246731A JP 24673198 A JP24673198 A JP 24673198A JP 2000078846 A JP2000078846 A JP 2000078846A
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voltage
supply circuit
master
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JP10246731A
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Shoji Totsuka
正二 戸塚
Shigemi Hagiwara
茂実 萩原
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスター・スレーブ構成のスイッチングコン
バータ型電源装置において、交流入力電圧が一気に印加
されるときは勿論、交流入力電圧が徐々に上昇されると
きにも、マスター電源回路とスレーブ電源回路をマスタ
ー・スレーブ動作を確保しつつ、同時に動作開始させる
こと。 【解決手段】 マスタートランスT10に第1補助巻線
NB1に加えて第2補助巻線NB2を設け、マスター側
のPWM制御素子IC10への制御電圧を第1補助巻線
NB1から得るとともに、スレーブ側のPWM制御素子
IC20への制御電圧を第1補助巻線NB1および第2
補助巻線NB2から得ることにより、マスター側のPW
M制御素子IC10への制御電圧より高くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチングコン
バータ型の電源装置に関し、特にマスター・スレーブ構
成の2電源回路を有する電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器などの電源装置として、マスタ
ー・スレーブ構成のスイッチングコンバータ型電源装置
が広く使用されている。このようなマスター・スレーブ
構成の2電源回路の電源装置では、例えば特開平9−2
85121号公報に示されるように、入力電圧の印加
後、まず第1の電源回路であるマスター電源回路が起動
される。このマスター電源回路の起動をその出力電圧に
より確認して、第2の電源回路であるスレーブ電源回路
を起動するように構成されている。
【0003】このため、2つの電源回路の起動の間に
は、通常時間差を有している。また、この電源装置へ印
加される入力電圧が徐々に上昇する場合には、2つの電
源回路の起動の間の時間差はさらに大きくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように構成される
マスター・スレーブ構成のスイッチングコンバータ型電
源装置において、入力電圧の印加後、マスター・スレー
ブ構成の2つの電源回路の出力電圧が得られるのに時間
差を持っていることから、2つの電源回路の出力電圧が
同時に出力されることが必要な場合には問題があった。
この出力電圧の時間差は、入力電圧が一気に定格電圧で
印加される場合のほか、入力電圧スイープ試験などの、
入力電圧が徐々に上昇される場合に、特に問題となって
いた。
【0005】そこで、本発明は、徐々に上昇する入力電
圧の印加された場合にも、第1の電源回路であるマスタ
ー電源回路の起動と、このマスター電源回路の起動を受
けて動作する第2の電源回路であるスレーブ電源回路と
の時間差を実質的に無くし、マスター電源回路とスレー
ブ電源回路の2つの電源回路を同時に起動することがで
きる電源装置を得ることを目的とする。
【0006】また、マスター・スレーブ動作する2つの
電源回路を同時に起動するとともに、入力電圧が徐々に
低下した場合にも、2つの電源回路を同時に停止させる
ことができる電源装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電源装置は、入
力電圧を分圧し所定値の起動電圧として供給する起動回
路と、一次巻線、二次巻線、直列に接続された第1補助
巻線・第2補助巻線を有する第1トランスと、前記一次
巻線に直列に接続され、制御信号によりスイッチングさ
れる第1スイッチング素子と、前記起動回路の起動電圧
と前記第1補助巻線の発生電圧を制御電圧として受けて
制御信号を発生し、前記第1スイッチング素子に制御信
号を供給する第1制御素子とからなり、前記入力電圧を
所定の電圧に変換して出力する第1電源回路と、一次巻
線、二次巻線を有する第2トランスと、前記一次巻線に
直列に接続され、制御信号によりスイッチングされる第
2スイッチング素子と、前記第1電源回路の第1トラン
スの直列接続された第1補助巻線、第2補助巻線の発生
電圧を制御電圧として受けて制御信号を発生し、前記第
2スイッチング素子に制御信号を供給する第2制御素子
とからなり、前記入力電圧を所定の電圧に変換して出力
する第2電源回路と、から構成されることを特徴とす
る。
【0008】また、第1制御素子及び第2制御素子はパ
ルス幅制御信号を発生するPWM制御素子であること、
入力電圧は交流入力電圧を整流、平滑した直流電圧であ
ること、第1電源回路及び第2電源回路の各二次巻線に
誘起される電圧をそれぞれ整流、平滑し直流電圧として
出力すること、をそれぞれ特徴とする。
【0009】本発明の電源装置によれば、マスター・ス
レーブ動作する第1電源回路及び第2電源回路の出力電
圧は、各PWM制御素子の制御電圧をマスター側である
第1電源回路の第1トランスの第1補助巻線,第2補助
巻線の誘起電圧から直接得ていること、スレーブ側の第
2電源回路のPWM制御素子の制御電圧は第1補助巻線
NB1の誘起電圧に第2補助巻線NB2の誘起電圧が加
算されて高い電圧として供給されることから、ほとんど
時間差がなく、実質的に同時に得られることになる。
【0010】さらに、本発明の電源装置によれば、徐々
に上昇する入力電圧が印加される場合にも、マスター電
源回路である第1電源回路の起動と、このマスター電源
回路の起動を受けて動作するスレーブ電源回路である第
2電源回路との時間差を実質的に無くし、マスター電源
回路とスレーブ電源回路の2つの電源回路を同時に起動
することができる。
【0011】また、本発明の電源装置によれば、マスタ
ー・スレーブ動作する2つの電源回路の同時に起動する
とともに、入力電圧が徐々に低下した場合にも、2つの
電源回路を同時に停止させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について、図1な
いし図3を参照して説明する。
【0013】図1は本発明の実施例に係る電源装置を示
す図である。
【0014】図1において、ブリッジ整流器BR1は、
交流入力を受けて全波整流し、直流電圧を出力する。平
滑コンデンサC1は、ブリッジ整流器BR1の直流出力
を平滑し、電源として供給する。
【0015】この電源装置は、ブリッジ整流器BR1、
平滑コンデンサC1とともに、起動回路1、マスター電
源回路である第1電源回路10、及びスレーブ電源回路
である第2電源回路20とから構成される。
【0016】起動回路1は、ブリッジ整流器BR1の直
流出力端に接続され、抵抗R1,ゼナーダイオードZD
1,抵抗R2によって電圧を低減・分圧し、低減・分圧
されたA点電圧を第1電源回路10の起動電圧として供
給する。
【0017】第1電源回路10は、一次巻線NP10、
二次巻線NS10、直列に接続された第1補助巻線NB
1・第2補助巻線NB2を有するトランスT10と、一
次巻線NP10に直列に接続され、PWM制御信号によ
りスイッチングされるMOS型トランジスタQ10と、
第1補助巻線NB1の発生電圧を整流平滑するマスター
補助平滑回路30と、起動回路1からの起動電圧とマス
ター補助平滑回路30の電圧を制御電圧として受けてP
WM制御信号を発生し、MOS型トランジスタQ10に
PWM制御信号を供給するPWM制御素子IC10と、
二次巻線NS10に接続され、その発生電圧を平滑整流
して第1電源回路10の出力電圧を形成するためのダイ
オードD10,D11,チョ−クコイルL10,コンデ
ンサC10とから構成される。この構成により、ブリッ
ジ整流器BR1の出力電圧を所定の電圧に変換して、出
力する。
【0018】第1補助巻線NB1と第2補助巻線NB2
は、トランスT10に同芯同一巻方向で直列に接続さ
れ、これら両補助巻線NB1,NB2に発生する誘起電
圧が加算される構成となっている。
【0019】なお、マスター補助平滑回路30は、ダイ
オードD30,抵抗R30、コンデンサC30から構成
されている。
【0020】第2電源回路20は、一次巻線NP20、
二次巻線NS20を有するトランスT20と、一次巻線
NP20に直列に接続され、PWM制御信号によりスイ
ッチングされるMOS型トランジスタQ20と、トラン
スT10の直列接続された第1補助巻線NB1、第2補
助巻線NB2の発生電圧を整流平滑するスレーブ補助平
滑回路40と、スレーブ補助平滑回路40の電圧を制御
電圧として受けてPWM制御信号を発生し、MOS型ト
ランジスタQ20にPWM制御信号を供給するPWM制
御素子IC20と、二次巻線NS20に接続され、その
発生電圧を平滑整流して第2電源回路10の出力電圧を
得るためのダイオードD20,D21,チョ−クコイル
L20,コンデンサC20とから構成される。この構成
により、ブリッジ整流器BR1の出力電圧を所定の電圧
に変換して、出力する。なお、マスター補助平滑回路3
0は、ダイオードD30,抵抗R30、コンデンサC3
0から構成されている。
【0021】第1電源回路10及び第2電源回路20の
出力電圧は、それぞれ異なった電圧とすることも、また
同一の電圧とすることもできるものであり、この電源装
置を使用する装置に応じて定められる。
【0022】また、マスター電源回路のPWM制御素子
IC10とスレーブ電源回路のPWM制御素子IC20
とは、同じ制御電圧VCCにて動作するように同一定格
のものが使用される。ただ、製造上などの要因により、
その動作する制御電圧に多少のばらつきを持つことは避
けられない。
【0023】このように構成される本発明の動作につい
て、説明する。
【0024】まず、電源装置への交流入力電圧として、
定格電圧が一気に印加される場合について説明する。
【0025】定格電圧の交流入力電圧が電源装置に印加
されると、ブリッジ整流器BR1で整流され、平滑コン
デンサC1で平滑される。この平滑整流された電圧が、
起動回路1に加えられ、低減・分割されたA点の電圧が
第1電源回路1のPWM制御素子IC10に制御電圧V
CC1として与えられる。
【0026】制御電圧VCC1が与えられたPWM制御
素子IC10は、制御動作を開始し、PWM制御信号を
発生する。発生したPWM制御信号は、スイッチング素
子であるMOS型トランジスタQ10のゲートに供給さ
れ、MOS型トランジスタQ10はPWM制御動作を開
始する。
【0027】これにともない、マスタートランスT10
の一次巻線NP10に平滑コンデンサC1からMOS型
トランジスタQ10のオン・オフスイッチング動作に応
じて電流が流れ、二次巻線NS10及び第1補助巻線N
B1・第2補助巻線NB2に電圧が誘起される。第1補
助巻線NB1に誘起された電圧は、マスター補助平滑回
路30を介してPWM制御素子IC10の制御電圧VC
C1として供給される。
【0028】また、第1補助巻線NB1及び第2補助巻
線NB2に誘起された電圧は、第2電源回路20のスレ
ーブ補助平滑回路40を介してPWM制御素子IC20
の制御電圧VCC2として供給される。
【0029】なお、マスター補助平滑回路30を介して
PWM制御素子IC10に供給される制御電圧VCC1
は、起動回路から供給される制御電圧VCC1とほぼ同
じ電圧値に設定されている。ただ、PWM制御素子IC
1の安定動作のために、マスター補助平滑回路30を介
してPWM制御素子IC10に供給される制御電圧VC
C1は、起動回路から供給される制御電圧より、若干高
めに設定することが好ましい。
【0030】また、第1補助巻線NB1の誘起電圧と第
2補助巻線NB2の誘起電圧とは、加算されるように設
定されており、スレーブ電源回路20のPWM制御素子
IC20に供給される制御電圧は、加算される第2補助
巻線NB2の誘起電圧分だけ高い値となる。このため、
PWM制御素子IC20の保護のためにクランプ回路な
どの過電圧抑制回路を必要に応じて設けることができ
る。
【0031】一方、第2電源回路20では、第1補助巻
線NB1及び第2補助巻線NB2に誘起された電圧がス
レーブ補助平滑回路40を介して制御電圧VCC2とし
て形成される。この制御電圧VCC2が供給されたPW
M制御素子IC20は、制御動作を開始し、PWM制御
信号を発生する。発生したPWM制御信号は、スイッチ
ング素子であるMOS型トランジスタQ20のゲートに
供給され、MOS型トランジスタQ20はPWM制御動
作を開始する。
【0032】そして、トランスT20の一次巻線NP2
0に平滑コンデンサC1からMOS型トランジスタQ2
0のオン・オフスイッチング動作に応じて電流が流れ、
二次巻線NS20に電圧が誘起される。
【0033】このようにして第1電源回路10及び第2
電源回路20が起動し、各トランスT10,T20の二
次巻線NS10,NS20に誘起された電圧がそれぞれ
平滑整流されて、出力電圧としてマスター・スレーブ動
作にて、外部負荷に供給される。
【0034】このマスター・スレーブ動作において、マ
スター補助平滑回路30及びスレーブ補助平滑回路40
の時定数は数msecであり、各電源回路の時定数
(0.5ないし1sec)と比較して、きわめて短くほ
とんど無視できるものであること、各PWM制御素子I
C10,IC20の制御電圧をマスタートランスT10
の補助巻線NB1,NB2の誘起電圧から直接得ている
こと、スレーブ電源回路20のPWM制御素子IC20
の制御電圧は第1補助巻線NB1の誘起電圧に第2補助
巻線NB2の誘起電圧が加算されて高い電圧として供給
されること、などから、マスター・スレーブ動作する第
1電源回路10及び第2電源回路20の出力電圧は、ほ
とんど時間差がなく、実質的に同時に得られることにな
る。
【0035】なお、以上の説明では、第1電源回路10
及び第2電源回路20の両電源回路から出力電圧を得る
こととして説明しているが、スレーブ電源回路である第
2電源回路20の動作を停止し、マスター電源回路であ
る第1電源回路10のみから出力電圧を得る単独運転と
することもできる。この単独運転とする場合には、第2
電源回路20のスイッチング素子であるMOS型トラン
ジスタQ20のゲートに供給されるPWM制御信号を遮
断ないし停止する手段を、その経路中に設ければよい。
【0036】つぎに、本発明のさらに重要な特徴であ
る、電源装置への交流入力電圧が、徐々に上昇される場
合の動作について説明する。
【0037】図2は、本発明の電源装置に供給される交
流入力電圧が、徐々に上昇される場合の動作状況を示す
図であり、交流入力電圧を横軸に、PWM制御素子の制
御電圧を縦軸にとっている。図2(a)はマスター電源
回路である第1電源回路の動作状況を示し、図2(b)
はスレーブ電源回路である第2電源回路の動作状況を示
している。
【0038】図3は、対比のために示す図で、本発明に
おける第2補助巻線NB2を持たず、マスター補助平滑
回路へ第1補助巻線NB1の誘起電圧のみを供給すると
した場合の電源装置の動作状況を示す図であり、図2と
同様に交流入力電圧を横軸に、PWM制御素子の制御電
圧を縦軸にとっている。同図(a)、(b)はこの対比
のための電源装置におけるマスター電源回路である第1
電源回路及びスレーブ電源回路である第2電源回路の動
作状況を示している。
【0039】交流入力電圧を、例えば1Vづつ、徐々に
上昇させていくと、図2(a)に示すように、起動回路
1のA点電圧すなわちマスター側のPWM制御素子IC
10の制御電圧VCC1は徐々に上昇する。交流入力電
圧がある特定の起動電圧(例えば図に示すように70
V)になると、これに対応してPWM制御素子IC10
の制御電圧VCC1がオンスレシホールド電圧Vthに
達して、PWM制御素子IC10が動作を開始する。
【0040】このPWM制御素子IC10の動作によ
り、起動回路1の抵抗R2及びマスター平滑補助回路3
0に並列に負荷が接続されたことと等価となり、このP
WM制御素子IC10の引き込み電流により、PWM制
御素子IC10の制御電圧VCC1が図2(a)に示さ
れるように、低下してしまう。PWM制御素子IC10
自体はその制御電圧VCC1に関してヒステリシス特性
を有しており、一度動作すると少しの電圧低下があって
もその動作を継続することができるものである。
【0041】一方、同時動作を行うべき、スレーブ側の
PWM制御素子IC20は動作を開始しようとしてもこ
の低下した制御電圧では動作を開始することができない
が、本発明では第1補助巻線NB1の誘起電圧に第2補
助巻線NB2の誘起電圧を加えて、スレーブ側のPWM
制御素子IC20の制御電圧VCC2を得る構成として
いるため、PWM制御素子の動作開始に伴う電圧低下が
あっても、動作開始に必要な制御電圧が供給され、マス
ター側のPWM制御素子IC10の動作開始と同時に、
スレーブ側のPWM制御素子IC20が動作を開始する
ことになる。
【0042】これらマスター側のPWM制御素子IC1
0及びスレーブ側のPWM制御素子IC20の動作開始
に伴う、各電源回路10、20の動作は前述の動作と同
じであるので、詳しい説明は省略する。
【0043】さて、この動作開始の点について、対比の
ために、本発明における第2補助巻線NB2を持たず、
マスター補助平滑回路へ第1補助巻線NB1の誘起電圧
のみを供給するとした場合の電源装置の動作状況を示す
図3(b)で見ると、スレーブ側のPWM制御素子IC
20は動作を開始しようとしてもこの低下した制御電圧
では動作を開始することができない。この時点では、マ
スター側の第1電源回路10のみが動作を行っている。
この状態から、さらに交流入力電圧が上昇してスレーブ
側のPWM制御素子の制御電圧VCC2が一度下がった
電圧から再上昇してスレシホールド電圧Vthに達した
時点で、初めてPWM制御素子IC20が動作を開始し
て、スレーブ電源回路である第2電源回路20から出力
電圧が供給されることになる。
【0044】このように、マスター補助平滑回路へ第1
補助巻線NB1の誘起電圧のみを供給するとした場合に
は、マスター・スレーブで同時動作するべき各電源回路
10、20が一定の時間の間は、マスター電源回路であ
る第1電源回路のみしか動作しないといった、不都合な
問題がある。しかし、本発明では、このような不都合な
問題も発生することがない
【0045】すなわち、本発明では、マスタートランス
に第1補助巻線に加えて第2補助巻線を設けることで、
スレーブ側のPWM制御素子IC20への制御電圧を、
マスター側のPWM制御素子IC10への制御電圧より
高くすることによって、交流入力電圧が一気に印加され
るときは勿論、交流入力電圧が徐々に上昇されるときに
も、マスター電源回路である第1電源回路10とスレー
ブ電源回路である第2電源回路20をマスター・スレー
ブ動作を確保しつつ、同時に動作開始させることができ
る。
【0046】また、交流入力電圧が徐々に低下する場合
には、マスター側のPWM制御素子IC10の制御電圧
VCC1が、スレーブ側のPWM制御素子IC20の制
御電圧VCC2よりもさきにオフスレシホールド電圧に
なるため、マスター側のPWM制御素子IC10の動作
停止に引き続いてスレーブ側のPWM制御素子IC20
が動作停止し、マスタースレーブ動作を確保しつつ、同
時に動作を終了させることができる。
【0047】また、マスター電源回路のPWM制御素子
IC10とスレーブ電源回路のPWM制御素子IC20
とは、同じ制御電圧VCCにて動作するように同一定格
のものが使用されるとしても、製造上などの要因によ
り、その動作する制御電圧に多少のばらつきを持つこと
は避けられない。このように、マスター電源回路のPW
M制御素子IC10とスレーブ電源回路のPWM制御素
子IC20との動作する制御電圧に多少のばらつきを持
つていたとしても、本発明では、マスター電源回路であ
る第1電源回路10とスレーブ電源回路である第2電源
回路20をマスター・スレーブ動作を確保しつつ、同時
に動作開始させることができる。
【0048】
【発明の効果】本発明の電源装置によれば、マスター・
スレーブ動作する第1電源回路10及び第2電源回路2
0の出力電圧は、各PWM制御素子の制御電圧をマスタ
ー側である第1電源回路の第1トランスの第1補助巻
線,第2補助巻線の誘起電圧から直接得ていること、ス
レーブ側の第2電源回路のPWM制御素子の制御電圧は
第1補助巻線の誘起電圧に第2補助巻線の誘起電圧が加
算されて高い電圧として供給されることから、ほとんど
時間差がなく、実質的に同時に得られることになる。
【0049】さらに、本発明の電源装置によれば、徐々
に上昇する入力電圧の印加された場合にも、マスター電
源回路である第1電源回路の起動と、このマスター電源
回路の起動を受けて動作するスレーブ電源回路である第
2電源回路との時間差を実質的に無くし、マスター電源
回路とスレーブ電源回路の2つの電源回路を同時に起動
することができる。
【0050】また、本発明の電源装置によれば、マスタ
ー・スレーブ動作する2つの電源回路を同時に起動する
とともに、入力電圧が徐々に低下した場合にも、2つの
電源回路を同時に停止させることができる。
【0051】また、マスター電源回路のPWM制御素子
とスレーブ電源回路のPWM制御素子との動作する制御
電圧に多少のばらつきを持つていたとしても、マスター
電源回路である第1電源回路10とスレーブ電源回路で
ある第2電源回路20をマスター・スレーブ動作を確保
しつつ、同時に動作開始させることができる。
【0052】また、交流入力電圧が徐々に低下する場合
には、マスター側のPWM制御素子の制御電圧が、スレ
ーブ側のPWM制御素子の制御電圧よりもさきにオフス
レシホールド電圧になるため、マスター側のPWM制御
素子の動作停止に引き続いてスレーブ側のPWM制御素
子が動作停止し、マスタースレーブ動作を確保しつつ、
同時に動作を終了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電源装置を示す図。
【図2】本発明における電源装置に供給される入力電圧
が、徐々に上昇される場合の動作状況を示す図。
【図3】図3は、電源装置に供給される入力電圧が、徐
々に上昇される場合の動作状況を、対比のために示す
図。
【符号の説明】
BR1 ブリッジ整流器 C1 平滑コンデンサ 1 起動回路 10 マスター電源回路である第1電源回路 20 スレーブ電源回路である第2電源回路 30、40 補助平滑回路 T10、T20 トランス NP10,NP20 一次巻線 NS10,NS20 二次巻線 NB1,NB2 補助巻線 IC10、IC20 PWM制御素子 Q10,Q20 スイッチング素子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月10日(1998.11.
10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】起動回路1は、ブリッジ整流器BR1の直
流出力端に接続され、抵抗R1,ツェナーダイオード
D1,抵抗R2によって電圧を低減・分圧し、低減・分
圧されたA点電圧を第1電源回路10の起動電圧として
供給する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】第2電源回路20は、一次巻線NP20、
二次巻線NS20を有するトランスT20と、一次巻線
NP20に直列に接続され、PWM制御信号によりスイ
ッチングされるMOS型トランジスタQ20と、トラン
スT10の直列接続された第1補助巻線NB1、第2補
助巻線NB2の発生電圧を整流平滑するスレーブ補助平
滑回路40と、スレーブ補助平滑回路40の電圧を制御
電圧として受けてPWM制御信号を発生し、MOS型ト
ランジスタQ20にPWM制御信号を供給するPWM制
御素子IC20と、二次巻線NS20に接続され、その
発生電圧を平滑整流して第2電源回路20の出力電圧を
得るためのダイオードD20,D21,チョ−クコイル
L20,コンデンサC20とから構成される。この構成
により、ブリッジ整流器BR1の出力電圧を所定の電圧
に変換して、出力する。なお、スレーブ補助平滑回路4
は、ダイオードD40,抵抗R40、コンデンサC4
から構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】定格電圧の交流入力電圧が電源装置に印加
されると、ブリッジ整流器BR1で整流され、平滑コン
デンサC1で平滑される。この平滑整流された電圧が、
起動回路1に加えられ、低減・分圧されたA点の電圧が
第1電源回路10のPWM制御素子IC10に制御電圧
VCC1として与えられる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】なお、マスター補助平滑回路30を介して
PWM制御素子IC10に供給される制御電圧VCC1
は、起動回路から供給される制御電圧VCC1とほぼ同
じ電圧値に設定されている。ただ、PWM制御素子IC
10の安定動作のために、マスター補助平滑回路30を
介してPWM制御素子IC10に供給される制御電圧V
CC1は、起動回路から供給される制御電圧より、若干
高めに設定することが好ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】図3は、対比のために示す図で、本発明に
おける第2補助巻線NB2を持たず、第1補助巻線NB
1の誘起電圧をマスター及びスレーブ補助平滑回路に供
給した場合の電源装置の動作状況を示す図であり、図2
と同様に交流入力電圧を横軸に、PWM制御素子の制御
電圧を縦軸にとっている。同図(a)、(b)はこの対
比のための電源装置におけるマスター電源回路である第
1電源回路及びスレーブ電源回路である第2電源回路の
動作状況を示している。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】交流入力電圧を、例えば1Vづつ、徐々に
上昇させていくと、図2(a)に示すように、起動回路
1のA点電圧すなわちマスター側のPWM制御素子IC
10の制御電圧VCC1は徐々に上昇する。交流入力電
圧がある特定の起動電圧(例えば図に示すように70
V)になると、これに対応してPWM制御素子IC10
の制御電圧VCC1がオンスレッシュホールド電圧Vt
hに達して、PWM制御素子IC10が動作を開始す
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】さて、この動作開始の点について、対比の
ために、本発明における第2補助巻線NB2を持たず、
第1補助巻線NB1の誘起電圧をマスター及びスレーブ
補助平滑回路に供給した場合の電源装置の動作状況を示
す図3(b)で見ると、スレーブ側のPWM制御素子I
C20は動作を開始しようとしてもこの低下した制御電
圧では動作を開始することができない。この時点では、
マスター側の第1電源回路10のみが動作を行ってい
る。この状態から、さらに交流入力電圧が上昇してスレ
ーブ側のPWM制御素子の制御電圧VCC2が一度下が
った電圧から再上昇してスレッシュホールド電圧Vth
に達した時点で、初めてPWM制御素子IC20が動作
を開始して、スレーブ電源回路である第2電源回路20
から出力電圧が供給されることになる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】このように、第1補助巻線NB1の誘起電
圧をマスター及びスレーブ補助平滑回路に供給した場合
には、マスター・スレーブで同時動作するべき各電源回
路10、20が一定の時間の間は、マスター電源回路で
ある第1電源回路10のみしか動作しないといった、不
都合な問題がある。しかし、本発明では、このような不
都合な問題も発生することがない
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】また、交流入力電圧が徐々に低下する場合
には、マスター側のPWM制御素子IC10の制御電圧
VCC1が、スレーブ側のPWM制御素子IC20の制
御電圧VCC2よりも先にオフスレッシュホールド電圧
になるため、マスター側のPWM制御素子IC10の動
作停止に引き続いてスレーブ側のPWM制御素子IC2
0が動作停止し、マスタースレーブ動作を確保しつつ、
同時に動作を終了させることができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】また、マスター電源回路のPWM制御素子
IC10とスレーブ電源回路のPWM制御素子IC20
とは、同じ制御電圧VCCにて動作するように同一定格
のものが使用されるとしても、製造上などの要因によ
り、その動作する制御電圧に多少のばらつきを持つこと
は避けられない。このように、マスター電源回路のPW
M制御素子IC10とスレーブ電源回路のPWM制御素
子IC20との動作する制御電圧に多少のばらつきを
っていたとしても、本発明では、マスター電源回路であ
る第1電源回路10とスレーブ電源回路である第2電源
回路20をマスター・スレーブ動作を確保しつつ、同時
に動作開始させることができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】また、マスター電源回路のPWM制御素子
とスレーブ電源回路のPWM制御素子との動作する制御
電圧に多少のばらつきを持っていたとしても、マスター
電源回路である第1電源回路10とスレーブ電源回路で
ある第2電源回路20をマスター・スレーブ動作を確保
しつつ、同時に動作開始させることができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】また、交流入力電圧が徐々に低下する場合
には、マスター側のPWM制御素子の制御電圧が、スレ
ーブ側のPWM制御素子の制御電圧よりも先にオフスレ
ッシュホールド電圧になるため、マスター側のPWM制
御素子の動作停止に引き続いてスレーブ側のPWM制御
素子が動作停止し、マスタースレーブ動作を確保しつ
つ、同時に動作を終了させることができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧を分圧し所定値の起動電圧とし
    て供給する起動回路と、 一次巻線、二次巻線、直列に接続された第1補助巻線・
    第2補助巻線を有する第1トランスと、前記一次巻線に
    直列に接続され、制御信号によりスイッチングされる第
    1スイッチング素子と、前記起動回路の起動電圧と前記
    第1補助巻線の発生電圧を制御電圧として受けて制御信
    号を発生し、前記第1スイッチング素子に制御信号を供
    給する第1制御素子とからなり、前記入力電圧を所定の
    電圧に変換して出力する第1電源回路と、 一次巻線、二次巻線を有する第2トランスと、前記一次
    巻線に直列に接続され、制御信号によりスイッチングさ
    れる第2スイッチング素子と、前記第1電源回路の第1
    トランスの直列接続された第1補助巻線、第2補助巻線
    の発生電圧を制御電圧として受けて制御信号を発生し、
    前記第2スイッチング素子に制御信号を供給する第2制
    御素子とからなり、前記入力電圧を所定の電圧に変換し
    て出力する第2電源回路と、 から構成されることを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電源装置において、第1
    制御素子及び第2制御素子はパルス幅制御信号を発生す
    るPWM制御素子であることを特徴とする電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項1及び請求項2記載の電源装置に
    おいて、入力電圧は交流入力電圧を整流、平滑した直流
    電圧であることを特徴とする電源装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載の電源装置
    において、第1電源回路及び第2電源回路の各二次巻線
    に誘起される電圧をそれぞれ整流、平滑し直流電圧とし
    て出力することを特徴とする電源装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013169140A (ja) * 2013-03-28 2013-08-29 Toyota Motor Corp 電源システムおよびそれを備える電動車両、ならびに電源システムの制御方法
JP2017017859A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 キヤノン株式会社 電源装置及び電源装置を有する画像形成装置

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