JP2000076095A - プログラムトレース装置およびプログラムトレース方法およびそのプログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

プログラムトレース装置およびプログラムトレース方法およびそのプログラムを記憶した記憶媒体

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JP2000076095A
JP2000076095A JP10242670A JP24267098A JP2000076095A JP 2000076095 A JP2000076095 A JP 2000076095A JP 10242670 A JP10242670 A JP 10242670A JP 24267098 A JP24267098 A JP 24267098A JP 2000076095 A JP2000076095 A JP 2000076095A
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Satoshi Hirai
聡 平井
Masao Yamamoto
昌生 山本
Koichi Kumon
耕一 久門
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラムトレース装置およびプログラムト
レース方法およびそのプログラムを記憶した記憶媒体に
関し、オペレーティングシステムやハードウェアに手を
加えることなくプログラムトレースをすることを目的と
する。 【解決手段】割り込み手段の位置情報を保持するオリジ
ナル割り込み情報保持手段と、プログラムのトレース情
報を取得するトレース手段と、トレース情報収集手段の
位置情報を保持するトレース用割り込み情報保持手段を
作成するトレース用割り込み情報作成手段とを備え、使
用する割り込み情報保持手段をオリジナル割り込み情報
保持手段からトレース用割り込み情報保持手段に切り替
え、割り込みが発生した時に、トレース用割り込み情報
保持手段に保持されている発生した割り込みの位置情報
に対応するトレース情報収集手段により,CPUの内部
情報および主記憶を参照してトレース情報を収集する構
成をもつ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プログラムのトレ
ース情報を収集するプログラムトレース装置およびプロ
グラムトレース方法およびそのプログラムを記憶する記
憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプログラムトレースの手法は次の
ようなものである。 インストラクション・セット・エミュレーション
(Instruction-set Emulation) ターゲットシステムの命令を実行可能なエミュレーショ
ンシステムを作成し、その上でオペレーティングシステ
ムやユーザプログラムを動作させ、1命令毎の情報を収
集する。
【0003】 スタティック・コード・アノテーショ
ン(Static Code Annotation) オペレーティングシステムやユーザプログラムのコード
の一部を書き替えて、データアクセスや分岐履歴等の情
報を収集する。
【0004】 シングル・ステップ・エグゼキューシ
ョン(Single Step Execution ) オペレーティングシステムが提供するデバッグ機能を用
いて、1命令毎にトレースルーチンを呼び出し、情報を
収集する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のプログラ
ムトレースをする手法には次のよう問題点があった。 インストラクション・セット・エミュレーション
(Instruction-set Emulation) 取得できる情報の制限はないが、ターゲットシステムの
エミュレーションシステムの開発が必要である。特に、
プロセッサアーキテクチャに関する詳細な情報が必要で
あり、作成に多大な工数を必要とする。
【0006】 スタティック・コード・アノテーショ
ン(Static Code Annotation) ソースコードあるいは、オブジェクトコードを書き替え
るために、特定命令にしか、トレースコードを挿入でき
ず、1命令単位のトレースは行なえない。
【0007】 シングル・ステップ・エグゼキューシ
ョン(Single Step Execution ) オペレーティングシステムが提供する機能を利用するた
め、指定プロセスしかトレースできず、オペレーティン
グシステムの内部情報や別プロセスのトレースが行なえ
ない。
【0008】本発明は、オペレーティングシステムやハ
ードウェアに手を加えることなく容易にプログラムのト
レース情報を取得できるプログラムトレース装置および
プログラムトレース方法およびそのプログラムを記憶す
る記憶媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、割り込み手段
についての情報を保持する割り込み情報保持手段を備
え、割り込みが発生したとき該割り込み情報保持手段を
参照して、割り込み手段の位置情報を求め、割り込み処
理をするシステムにおけるプログラムトレース装置にお
いて、割り込み手段の位置情報を保持するオリジナル割
り込み情報保持手段と、プログラムのトレース情報を取
得するトレース手段とを備え、トレース手段は、CPU
の内部情報および主記憶を参照してトレース情報を取得
するトレース情報収集手段と、トレース情報収集手段の
位置情報を保持するトレース用割り込み情報保持手段を
作成するトレース用割り込み情報作成手段とを備え、ト
レース情報を収集する時、使用する割り込み情報保持手
段をオリジナル割り込み情報保持手段からトレース用割
り込み情報保持手段に切り替え、割り込みが発生した時
に、トレース用割り込み情報保持手段に保持されている
発生した割り込みの位置情報に対応するトレース情報収
集手段により,CPUの内部情報および主記憶を参照し
てトレース情報を収集するようにした。
【0010】図1は本発明の基本構成を示す。図1にお
いて、1はオリジナル割り込み情報保持手段であって、
各ポインタはそれぞれの割り込み手段のあるアドレスを
指定するものである。
【0011】2はトレース用割り込み情報保持部手段で
あって、プログラムトレース用に作成されたものであ
る。トレース用割り込み情報保持手段2の各ポインタは
トレース手段5のそれぞれの割り込みに対するトレース
手段のアドレスを指している。
【0012】3はオペレーティングシステムである。4
は割り込み手段であって、割り込みハンドラ0、割り込
みハンドラ1、・・・割り込みハンドラnをもつもので
ある。
【0013】5はトレース手段であって、制御手段9で
発行された割り込みに対してCPUの内部情報および主
記憶を参照してその割り込みに対応するトレース手段に
より、そのトレース情報を取得するものである。
【0014】5’はトレース情報収集手段であって、C
PUの内部情報および主記憶からトレース情報を収集す
るものである。6は、トレース用割り込み情報作成手段
であって、トレース情報収集のための割り込み情報を作
成し、トレース用割り込み情報保持手段に保持するもの
である。
【0015】7はトレース記録領域である。8はアプリ
ケーションプログラムである。9は制御手段である。
【0016】図1の本発明の基本構成の動作を説明す
る。図1において、点線は制御手段9で割り込みが発行
されてからトレース情報を取得し、オペレーティングシ
ステムにおいて割り込み手段が実行されるまでの動作の
流れを示す。
【0017】通常の動作では、オペレーティングシステ
ム3は、制御手段9で割り込みが発行されるとオリジナ
ル割り込み情報保持手段1が参照され、該当する割り込
みについてポインタが参照され、オペレーティングシス
テム3においてその割り込み命令を実行する割り込み手
段4により割り込み処理が実行される。
【0018】トレースモードにおいて、トレース手段5
のトレース用割り込み情報作成手段6は、トレース用割
り込み情報保持手段2にトレース情報収集のための割り
込み情報を作成する。その時、トレース用割り込み情報
保持手段2の各割り込みのポインタはそれぞれのポイン
タに対応するトレースプログラムを指すようにする。
【0019】 制御手段9で割り込みが発行される
と、トレース用割り込み情報保持手段2が参照される。 トレース情報収集手段5’は該当する割り込みにつ
いての情報を取得し、トレース情報とする。
【0020】 トレース情報収集手段5’はトレース
情報をトレース記録領域に記録する。 次にオリジナル割り込み情報保持手段が参照され、
該当する割り込み手段のあるアドレスが求められる。
【0021】 オペレーティングシステム3におい
て、該当する割り込み手段により割り込み処理が実行さ
れる。 以上の処理を、割り込み毎に繰り返し、トレース情報を
取得することができる。
【0022】上記により、本発明のトレース手段によ
り、任意のハードウェアイベント、オペレーティングシ
ステム割り込みイベント、エラーイベント等のトレース
情報をオペレーティングシステム3に関知しないで取得
できる。さらに、後述するように、ハードウェア(制御
手段9)とオペレーティングシステム3との間に位置す
ることでシングルステップモード、あるいはブロックス
テップモードにおいてオペレーティングシステム3より
先に制御を取り込むことができ、1命令毎もしくは分岐
命令毎にアプリケーションプログラム8のみならずオペ
レーティングシステム内部もトレースできる。
【0023】既存のソフトウェアに一切手を加える必要
がないので、トレースプログラム(トレース手段)のロ
ードおよびアンロードによりトレース機能のシステムへ
の動的な付加、切り離しが可能である。
【0024】このように、本発明は、既存のハードウェ
アを一切変更することなく、またオペレーティングシス
テムやアプリケーションプログラムに一切手を加えるこ
となく、任意の割り込みトレースが可能になる。また、
1命令毎のトレース、分岐ブロック単位でのトレースが
可能なので、システムの全挙動のトレースが可能にな
る。さらに、指定タスクのみのトレース、ユーザ空間も
しくはカーネル空間のみのトレースを指定することによ
り指定された空間のみのトレースを取得することが可能
になる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態1は、オリジ
ナル割り込みテーブルの位置を割り込みテーブルレジス
タにセットした値により定め、割り込み処理機能を備え
たシステム上で動作させる。トレースプログラムは、動
作時に全割り込みをフックする(横取りする)ことによ
り、ハードウェアとオペレーティングシステムとの間に
位置して、割り込み毎にCPUの内部情報および主記憶
を参照して各レジスタの情報やシステムテーブル等の情
報取得を行なう。また、取得したトレース情報をメモリ
あるいは補助記憶装置内領域へ出力する。
【0026】割り込みハンドラの機能としては、タイマ
割り込み、キーボード割り込み、ディスク割り込み等の
ハードウェア割り込み、OSサービス等のソフトウェア
割り込み、CPUエラー等の例外割り込み処理、シング
ルステップトレース、ブロックトレース等のデバッグ割
り込み等がある。
【0027】図2は本発明の実施の形態1を示す。本発
明の実施の形態1は、トレース用割り込みテーブルを作
成し、オリジナル割り込みテーブルの位置を指し示す割
り込みテーブルレジスタの内容をトレース用割り込みテ
ーブルを作成する位置に変更する。
【0028】このトレース用割り込みテーブルの作成お
よび割り込みテーブルレジスタの変更は、プログラムの
ロード、アンロードをできるシステムにおいて、システ
ムを起動後のどの時点でも動的に可能であり、何度でも
挿抜可能である。
【0029】各割り込みが発生した際に、トレースプロ
グラムがその割り込みを取得し、その割り込みについて
の情報を取得し、トレース情報としてトレース領域にス
トアする。その後オリジナル割り込みテーブルを参照し
て割り込みハンドラのアドレスを求め、その割り込みハ
ンドラに処理を移行し、指示された割り込み処理を行な
う。このようにして、オペレーティングシステムにいっ
さい関知させないでトレース情報の収集を行なうととも
にその割り込み処理を実行することができる。
【0030】図2において、11はオリジナル割り込み
テーブルである(図1のオリジナル割り込み情報保持手
段1に相当する)。
【0031】15はトレース用割り込みテーブルである
(図1のトレース用割り込み情報保持手段2に相当す
る)。21はオペレーティングシステムである。
【0032】22は割り込みハンドラである(図1の割
り込み手段4に相当する)。41は制御部である。4
1、42はCPUを構成する。
【0033】42は割り込みテーブルレジスタである。
51はトレースプログラムである(図1のトレース手段
5に相当する)。。
【0034】511はトレース情報収集プログラムであ
る。52は、トレース用割り込みテーブル作成手段であ
る(図1のトレース用割り込み情報作成手段に相当す
る)。
【0035】61はトレース記録領域である。62はア
プリケーションプログラムである。図2の構成の動作を
説明する。点線は動作の流れを示す。
【0036】(1) トレースプログラム動作前(初期
状態) 割り込みテーブルレジタ42はオペレーティングシ
ステムによって作成されたオリジナル割り込みテーブル
のアドレスが保持されている。例では、オリジナル割り
込みテーブルのアドレス80036400がセットされ
ている。
【0037】(2)トレース用割り込みテーブル15の
作成 トレース用割り込みテーブル作成手段52は,トレ
ース情報収集のためのトレース用割り込みテーブル15
を作成する。この時、トレース用割り込みテーブル15
の各割り込みハンドラへのポインタはトレース情報収集
プログラム511を指すように設定する。
【0038】 トレースを行う時は、トレースプログ
ラム51の割り込みテーブルレジスタ書き替え手段53
により、割り込みテーブルレジスタ42の値を、作成し
たトレース用割り込みテーブル15のアドレスに変更す
る。例えば、割り込みテーブルレジスタ42にF886
5400をセットする。
【0039】(3) 割り込みが発生した時の動作 制御部41で割り込みが発生すると、割り込みテーブル
レジスタ42が参照される。
【0040】 割り込みが発生すると、制御部41は
割り込みテーブルレジスタ42を参照する。 割り込みテーブル(トレース用割り込みテーブル1
5)のあるアドレスが求められる。
【0041】 割り込みテーブルから該当する割り込
みハンドラ(トレース情報収集プログラム)が求めら
れ、トレース情報収集プログラム511はCPUの内部
情報および主記憶を参照してトレース情報を取得する。
【0042】 トレース記録領域61に取得したトレ
ース情報を記録する。 、’オリジナル割り込みテーブル11が参照され、
該当する割り込みハンドラのアドレスが求められ、オペ
レーティングシステム21においてその割り込みハンド
ラにより割り込み処理が実行される。
【0043】図3は本発明の実施の形態2である。図3
はトレース用割り込みテーブルを作成する別の実施の形
態を示す。本実施の形態2では割り込みレジスタの値を
変更しない。その代わりに、オペレーティングシステム
のもつオリジナル割り込みテーブルを退避領域に退避
し、オリジナル割り込みテーブルのあった領域にトレー
ス用割り込みテーブルを作成する。このようにすること
により、割り込みテーブルレジスタをもたずにオリジナ
ル割り込みテーブルを作成する位置が固定的にテーブル
位置が設定されているか、あるいは割り込みテーブルレ
ジスタの値をユーザが変更できない場合にも対応するこ
とができる。以下、割り込みテーブルレジスタがあるが
ユーザが簡単に変更することのできないシステムの場合
を例として説明する。
【0044】割り込みが発生した時は、トレースプログ
ラムは、CPUの内部情報および主記憶を参照しトレー
ス情報を作成し、トレース領域に記録する。その後、退
避領域に退避してあるオリジナル割り込みテーブルを参
照し、指示された割り込みのポインタにより、割り込み
ハンドラのあるアドレスが求められる。そして、その割
り込みハンドラに移行し、割り込み処理をする。このシ
ーケンスを繰り返すことにより、オペレーティングシス
テムに関知させないでトレース情報を収集できる。
【0045】図3において、図2と同じ参照番号は同じ
ものを表す。11は退避領域に退避したオリジナル割り
込みテーブルである。15はトレース用割り込みテーブ
ルであって、割り込みテーブルレジスタに保持されてい
るアドレスに、トレース情報収集のために作成されたも
のである。オリジナル割り込みテーブル11の各割り込
みのポインタはそれぞれの割り込みハンドラのアドレス
を指しているが、トレース用割り込みテーブルのポイン
タはトレース情報収集プログラム511の領域を指して
いる。
【0046】54はオリジナル割り込みテーブル退避手
段であって、オリジナル割り込みテーブルを退避するも
のである。図3の構成において、例えば、割り込みテー
ブルレジスタ42は、オペレーティングシステムにより
作成されたオリジナル割り込みテーブル11のアドレス
80036400を保持しているとする。トレースをす
る時は、オリジナル割り込みテーブルは退避領域に退避
される。そして、オリジナル割り込みテーブル11が退
避する前にあったアドレス80036400にトレース
用割り込みテーブル11を作成する。トレース用割り込
みテーブル11のポインタはトレースプログラムの領域
を指すようにする。
【0047】制御部41から割り込みの指示が与えられ
ると、割り込みテーブルレジスタ42の値に従って、ト
レース用割り込みテーブル15が参照される。そして、
トレース情報取得プログラム511により対応する割り
込みの情報を取得し、トレース記録領域61に記録す
る。その後、退避領域のオリジナル割り込みテーブル1
1が参照されて指示された割り込みハンドラが実際にあ
るアドレスが求められ、その割り込みハンドラにより割
り込みが実行される。
【0048】図4は本発明の実施の形態1と実施の形態
2のフローチャートである。トレース用割り込みテーブ
ルを作成し、オリジナル割り込みテーブルと切り替えた
後のトレースのフローチャートを示すものである。
【0049】S1 割り込みが発生する。 S2 指示された割り込みについてトレース割り込みテ
ーブルが参照される。そして、そのポインタによりトレ
ースプログラムの領域に動作がJUMPする。
【0050】S3 その割り込みをトレースするのな
ら、S4でトレース処理を行ない、トレースを行なわな
いならS5の処理をする。 S4 トレースプログラムは、指示された割り込みのト
レースを取得し、トレース記録領域にトレース情報を記
録する。
【0051】S5 S3で割り込みをトレースしない
か、あるいはS4で割り込みのトレースを記録し終えた
ら、指示された割り込みについてオリジナル割り込みテ
ーブルを参照し、そのポインタで指示されるアドレスに
ある割り込みハンドラにJUMPする。そして、その割
り込みハンドラにより割り込み処理が実行される。
【0052】図5は本発明の実施の形態3である。本発
明の実施の形態3は、シングルステップモード(1命令
毎割り込み制御)を備えるシステムに対して、実施の形
態1にさらにシングルステップでの命令実行のトレース
をとることができるようにしたものである。
【0053】プロセッサ内のシングルステップモードフ
ラグをオンにすることにより、1命令毎のステップ割り
込みが発生する。トレースプログラムでその制御フラグ
をオンにすることにより、1命令毎にステップ割り込み
が発生し、トレースプログラムはトレース情報を取得す
る。命令列の1連の命令に対してこれを繰り返し、一命
令毎のトレース情報を取得する。
【0054】本実施の形態3により、割り込み毎にトレ
ース情報を取得する実施の形態1に加え、1命令毎にト
レース情報を取得できるので、プログラムの全挙動のト
レース情報を取得することが可能になる。
【0055】図5において、図2、図3と共通の番号は
同じものを表す。44はシングルステップフラグであ
り、制御フラグレジスタ441に保持されている。命令
実行をシングルステップモード(1命令毎割り込み制
御)で行なうか、行なわないかを表すフラグを保持する
ものである。
【0056】55はシングルステップ割り込みトレース
ブログラムであり、1命令毎のトレース情報を取得する
ものである。71’は命令1、72’は命令2、73は
命令nであり、シングルステップモードでの命令列を表
す。
【0057】図5の実施の形態3の動作を説明する。シ
ングルステップモードでは、シングルステップモードを
表すフラグがシングルステップフラグ44がセットされ
る。
【0058】CPUが命令1を発行すると、シングルス
テップ割り込みが発生する。トレース用割り込みテーブ
ル15が参照され、シングルステップ割り込みハンドラ
であるシングルステップ割り込みトレースプログラム5
5により命令1のトレース情報が取得され、トレース記
録領域61に記録される。そして、その命令1がCPU
1により実行される。さらに、シングルステップモード
を継続するなら、シングルステップ制御フラグをセット
したままとする。このようにして、命令nまでのトレー
ス情報を取得できる。
【0059】シングルステップでのトレースを終了する
時は、シングルステップ割り込みトレースプログラム5
5はシングルステップ制御フラグをオフとする。図5の
構成において、シングルステップモードでない場合の割
り込み毎のトレース情報の取得は、図2の本発明の実施
の形態1、実施の形態2と同様である。
【0060】図6は本発明の実施の形態3のフローチャ
ートである。トレース用割り込みテーブルを作成し、オ
リジナル割り込みテーブルと切り替えた後のフローチヤ
ートである。
【0061】S1 割り込みが発生する。 S2 トレース用割り込みテーブルを参照してトレース
プログラムへJUMPする。
【0062】S3 その割り込みのトレースを取得する
かしないかを判定する。トレースを取得するならS4で
トレースを行ない、そのトレースをとらないならS5の
処理を行なう。
【0063】S4 トレース情報をトレース記録領域に
出力する(S1の割り込みがシングルステップ割り込み
ならシングルステップでの命令のトレースをとる)。 S5 シングルステップ割り込みか判定する。シングル
ステップ割り込みならS6の処理を行ない、シングルス
テップ割り込みでなければS8の処理を行なう。
【0064】S6 次の命令でシングルステップを実行
するかしないかをきめるために、シングルステップフラ
グ制御をする。次の命令でもシングルステップ実行する
ならシングルステップフラグを立てたままにし、シング
ルステップ実行をしないならシングルステップフラグを
下ろす。
【0065】S7 割り込み元へリターンし、次の割り
込みを待つ。 S8 オリジナルの割り込みハンドラでシングルステッ
プ実行するか、あるいはシングルステップ実行しないか
を定めるためにシングルステップフラグ制御をする。シ
ングルステップ実行をするならシングルステップフラグ
を立てたままにし、シングルステップ実行をしないなら
シングルステップフラグを下ろす。
【0066】S9 オリジナル割り込みテーブルを参照
して、割り込みハンドラへJUMPする。 図7は本発明の実施の形態4であって、ブロックトレー
スモード(分岐命令毎割り込み制御)を備えるシステム
において、分岐命令毎の割り込みのトレースをとるよう
にした場合の構成である。
【0067】本実施の形態4は、実施の形態1もしくは
実施の形態2に加えて、ブロックトレースモードにおい
て、分岐毎にトレースをとるようにしたものである。本
実施の形態4によれば、分岐命令割り込みの情報を取得
でき、プログラムコードと突き合わせることにより、プ
ログラム全体のトレースを容易に得ることができる。
【0068】図7において、図2、図3と共通の番号は
同じものを表す。45は分岐命令割り込み制御フラグで
あって、分岐命令割り込み制御をするかしないかを示す
ために保持されるフラグである。
【0069】56は分岐命令割り込みトレースプログラ
ムである。図7の構成の動作を説明する。分岐命令割り
込み制御フラグが立てられているとする。分岐命令割り
込みが発生すると、トレース用割り込みテーブル15が
参照され、分岐命令制御割り込みトレースプログラム5
6はその分岐命令割り込みのトレース情報を収集し、ト
レース記録領域61に記録する。そして、その分岐命令
がCPUで実行される。
【0070】なお、図7の構成において、分岐命令割り
込み以外の割り込みのトレースは図1の本発明の実施の
形態1、もしくは実施の形態2と同様である。図8は分
岐命令割り込み制御のトレースをとるためのフローチャ
ートである。
【0071】S1 割り込みが発生する。 S2 トレース用割り込みテーブルを参照してトレース
プログラムへJUMPする。
【0072】S3 その割り込みのトレースを取得する
かしないかを判定する。トレースを取得するならS4で
トレースを行ない、そのトレースをとらないならS5の
処理を行なう。
【0073】S4 トレース情報をトレース記録領域に
出力する(S1の割り込みが分岐命令割り込みなら分岐
命令割り込みのトレースをとる)。 S5 分岐命令割り込みか判定する。分岐命令割り込み
ならS6の処理を行ない、分岐命令割り込みでなければ
S8の処理を行なう。
【0074】S6 分岐命令割り込み制御をするかしな
いかをきめるために、分岐命令割り込み制御フラグをセ
ットする。分岐命令割り込み制御をするなら、分岐命令
割り込み制御フラグを立てたままにし、分岐命令割り込
み制御をしないなら分岐命令割り込み制御フラグを下ろ
す。
【0075】S7 割り込み元へリターンし、次の割り
込みを待つ。 S8 オリジナルの割り込みハンドラで分岐命令割り込
み制御をするかしないかをきめるために分岐命令割り込
み制御フラグをセットする。分岐命令割り込み制御をす
るなら分岐命令割り込み制御フラグを立て、分岐命令割
り込み制御をしないならフラグを下ろす。
【0076】S9 オリジナル割り込みテーブルを参照
して、割り込みハンドラへJUMPする。図9は本発明
の実施の形態5を示す。
【0077】本実施の形態5はマルチタスク機能をも
ち、タスク毎にシングルステップ割り込み制御を行なう
ことができるシステムを対象とする。このようなシステ
ムではタスク毎に保存されているシングルステップ制御
フラグをセットするかしないかに応じて(制御フラグを
イネーブルもしくはディセーブルにする)任意のタスク
で割り込みを発生させたり、発生させないことができ
る。
【0078】本実施の形態5は、任意のタスクでシング
ルステップ割り込みによりトレース情報を収集するよう
にしたものである。タスク毎にシングルステップ制御を
行なうか行なわないかを示すフラグをセットする。そし
て、タスク切り替えによりタスクが切り替わった際にそ
のフラグを反映され、シングルステップ制御でトレース
をとるか等が決定される。
【0079】このようにして、指定したタスクのみシン
グルステップによりトレース情報を収集することがで
き、その他のタスクは通常時と同様にリアルタイムで処
理することができる。
【0080】図9において、他の図と同じ参照番号はそ
れぞれに同じものである。25はタスク管理テーブルで
ある。441は制御フラグレジスタで制御フラグを保持
するレジスタである。
【0081】57はタスクトレースプログラムである。
図9の構成において、例えば、タスクA、タスクBはタ
スク管理テーブル25のシングルステップ制御フラグが
オンであるので、タスクA、タスクBに実行が切り替わ
った際にシングルステップ割り込みが発生する。そこで
トレース用割り込みテーブル15が参照され、シングル
ステップ割り込みトレースプログラム55およびタスク
トレースプログラム57はタスクA、タスクBの割り込
み情報(タスクA、タスクBが処理されたことを表す情
報)を取得できる。
【0082】その他の割り込みについてのトレース情報
の取得方法は、発明の実施の形態1、2もしくは実施の
形態3の場合と同様である。図10は本発明の実施の形
態5のフローチャートである。
【0083】S1 割り込みが発生する。 S2 トレース用割り込みテーブルを参照し、トレース
プログラムへJUMPする。
【0084】S3 その割り込みのトレース情報を取得
するか判定する。トレース情報を取得する必要があるな
らS4の処理を行ない、トレース情報を取得する必要が
ないならS5の処理をする。
【0085】S4 トレース領域へトレー情報を出力す
る。 S5 トレース情報を取得する必要がないか、もしくは
S5のトレース情報をトレース記録領域へ出力したら、
シングルステップ割り込みか判定する。シングルステッ
プ割り込みであればS6の処理を行ない、シングルステ
ップ割り込みでなければ、S8の処理を行なう。
【0086】S6 次のステップでもシングルステップ
割り込みをするか判定する。シングルステップ割り込み
フラグ制御をする。即ち、次のステップでもシングルス
テップ割り込みをするならシングルステップフラグを立
てたままにし、シングルステップ割り込みをしないなら
シングルステップフラグを下ろす。
【0087】S7 割り込み元へリターンし、次の割り
込みを待つ。 S8 S5でシングルステップ割り込みでないなら、オ
リジナルな割り込みハンドラのためのシングルステップ
フラグ制御をする。オリジナル割り込みハンドルの処理
において、シングルステップ制御をするなら、シングル
ステップフラグを立て、シングルステップ制御をしない
なら、シングルステップフラグを立てない。
【0088】S9 オリジナル割り込みテーブルを参照
して、割り込みハンドラへJUMPする。図11は本発
明の実施の形態6である。
【0089】図11は、マルチタスク機能をもちタスク
毎の制御や、シングルステップ割り込み制御をフラグ管
理によりユーザが簡単には行なう事のできないシステム
において、所定のタスク毎にトレース情報の収集をでき
るようにしたものである。
【0090】タスク切り替えは、特定の命令ないしは特
定の割り込みにおいて行なわれる。このタスクの切り替
えを認識し、タスク番号をチェックし、必要なタスクの
みのトレース情報をとる。
【0091】また、特定命令に対して、シングルステッ
プ割り込みを発生させるように設定することにより、タ
スク切り替えを認識し、必要なタスクのみ1命令毎のス
テップ割り込みによるトレース情報の取得ができる。
【0092】このようにして、指定したタスクのみ、シ
ングルステップ制御におけるトレース情報を収集でき、
その他のタスクはリアルタイムで通常の処理を行なうこ
とができる。
【0093】図11において、他の図と共通の参照番号
は共通部分を表す。25はタスク管理テーブルであっ
て、タスクとタスク番号をもつものである。58はタス
ク切り替え判定部であって、オペレーティングシステム
21におけるタスクの切り替えを判定するものである。
【0094】59はタスク番号判定部であって、切り替
えられたタスクの番号を判定するものである。592は
タスク番号保持部であって、トレースをとるタスクのタ
スク番号を保持するものである。
【0095】図11の本発明の実施の形態6の動作を説
明する。図11において、オペレーティングシステム2
1はタスク管理テーブル25に記録されているタスクを
処理するように制御する。
【0096】トレースプログラム51において、タスク
切り替え判定部58はオペレーティングシステム21の
制御におけるタスクの切り替わりと切り替えられたタス
ク番号を判定する。タスク番号判定部59はタスク番号
保持部592を参照し、切り替えられたタスクのトレー
ス情報を取得する必要があるかないかを判定する。そし
て、トレース情報を取得する必要があればトレース情報
を取得してトレース記録領域に出力する。また、その
際、シングルステップでのトレースが必要であれば、制
御フラグレジスタ441にシングルステップ制御フラグ
をセットし、シングルステップ制御トレースプログラム
によりシングルステップ割り込みによるトレースをと
り、トレース記録領域に記録する。
【0097】図12は、本発明の実施の形態6のフロー
チャートである。 S1 割り込みが発生する。 S2 トレース用割り込みテーブルを参照し、トレース
プログラムへJUMPする。
【0098】S3 タスクの切り替わりを認識し、タス
ク番号を判定する。タスク番号判定部に記録されている
番号に一致すればS4の処理を行ない、一致していなれ
ばS11の処理を行なう。
【0099】S4 その割り込みのトレース情報を取得
するか判定し、取得するのであればS5の処理を行な
い、取得しないのであればS6の処理を行なう。 S5 トレース領域へトレース情報を出力する。
【0100】S6 シングルステップ割り込みか判定す
る。シングルステップ割り込みであれば、S7の処理を
行ない、シングルステップ割り込みでなければ、S9の
処理を行なう。
【0101】S7 次のステップでもシングルステップ
割り込みをするかを判定し、シングルステップ割り込み
フラグ制御をする。即ち、次のステップでもシングルス
テップ割り込みをするならシングルステップフラグを立
てたままにし、シングルステップ割り込みをしないなら
シングルステップフラグを下ろす。
【0102】S8 割り込み元へリターンし、次の割り
込みを待つ。 S9 オリジナル割り込みハンドラのためのシングルス
テップフラグ制御をする。シングル制御ステップフラグ
制御をする。オリジナル割り込みハンドラの処理におい
て、シングルステップ制御をするなら、シングルステッ
プフラグを立て、シングルステップ制御をしないなら、
シングルステップフラグを立てない。
【0103】S10 オリジナル割り込みテーブルを参
照して、割り込みハンドラへJUMPする。 S11 S3で番号が合致しなければ、シングル割り込
み制御であるか判定する。シングルステップ制御であれ
ば、S12の処理を行ない、シングルステップ制御でな
ければS13の処理を行なう。
【0104】S12 シングルステップフラグを強制的
にオフにする。 S13 割り込み元へリターンする。 S14 オリジナル割り込みテーブルを参照して、割り
込みハンドラへJUMPする。
【0105】図13は本発明の実施の形態7である。本
実施の形態7は、オペレーティングシステムが動作する
カーネル空間(ユーザにより内容が書き替えられないよ
うに保護されている領域)とユーザ空間(ユーザが利用
できる領域)が分離されているシステムであり、割り込
みによりユーザ空間からカーネル空間に移行できるシス
テムに関するものである。
【0106】アプリケーションプログラムから割り込み
によりオペレーティングシステムに移行する。例えば、
ユーザ空間を走行中にハードウェア割り込みやオペレー
ティングシステムへのシステムコール(ソフトウェア割
り込み)が発生すると、ただちにカーネル空間に移行す
る。この動作を利用して、ユーザ空間のみの、もしくは
カーネル空間のみのトレース情報を取得することができ
る。本実施の形態7はユーザ空間のみのトレース情報を
取得するようにしたものである。
【0107】ユーザ空間では、割り込みもしくはシング
ルステップモードによりトレース情報を取得するが、カ
ーネル空間に移行してユーザ空間に戻るまでの間は割り
込みによるトレース情報の収集もしくはシングルステッ
プモードによる割り込みを抑制することにより、アプリ
ケーションプログラムのみトレース情報を収集するが、
オペレーティングシステム内は通常のモードで動作させ
ることができる。
【0108】図13は本発明の実施の形態7である。図
13において、他の図と共通の参照番号は共通部分を表
す。71はユーザ空間トレースプログラムであって、ユ
ーザ空間からカーネル空間への移行、カーネル空間から
ユーザ空間への戻りを判定するものである。
【0109】図13において、OS移行割り込み判定プ
ログラムが、ユーザ空間からカーネル空間への移行、カ
ーネル空間からユーザ空間への戻りを判定する。そし
て、カーネル空間での処理は通常の方法で行ない、ユー
ザ空間では割り込みに基づいてトレース情報を取得す
る。このトレースの方法は、図1の本発明の実施の形態
1もしくは2の場合と同様である。また、シングルステ
ップモードをセットして、シングルステップ割り込みに
より1命令毎にトレース情報をとることもでき、その場
合の動作は本発明の実施の形態3の動作と同様である。
【0110】上記のようにトレース制御を行なうことに
より、ユーザ空間でのみトレース情報を取得し、カーネ
ル空間でのトレース情報の取得は抑制される。図14
は、本発明の実施の形態7のフローチャートである。
【0111】S1 割り込みが発生する。 S2 トレース用割り込みテーブルを参照し、トレース
プログラムへJUMPする。
【0112】S3 割り込み元がユーザ空間であるかな
いかを判定する。ユーザ空間であればトレースをとる対
象なのでS4の処理をする。ユーザ空間でなくオペレー
ティングシステムの空間(カーネル空間)での割り込み
であればトレースをとらないので、S11の処理をす
る。
【0113】S4 その割り込みのトレース情報を取得
するか判定する。トレース情報を取得する必要があるな
らS5の処理を行ない、トレース情報を取得する必要が
ないならS6の処理をする。
【0114】S5 トレース領域へトレース情報を出力
する。 S6 トレース情報を取得する必要がないか、もしくは
S6のトレース情報をトレース記録領域へ出力したら、
シングルステップ制御フラグを判定し、シングルステッ
プ割り込みモードであるか判定する。シングルステップ
割り込みであればS7の処理を行ない、シングルステッ
プ割り込みでなければ、S9の処理を行なう。 S7 次のステップでもシングルステップ割り込みをす
るかを判定し、シングルステップ割り込みフラグ制御を
する。即ち、次のステップでもシングルステップ割り込
みをするならシングルステップフラグを立てたままに
し、シングルステップ割り込みをしないならシングルス
テップフラグを下ろす。
【0115】S8 割り込み元へリターンし、次の割り
込みを待つ。 S9 S6でシングルステップ割り込みでないと判定さ
れたら、オリジナル割り込みハンドラのためのシングル
ステップフラグ制御をする。オリジナル割り込みハンド
ラの処理において、シングルステップ制御をするなら、
シングルステップフラグを立て、シングルステップ制御
をしないなら、シングルステップフラグを立てない。
【0116】S10 オリジナル割り込みテーブルを参
照して、割り込みハンドラへJUMPする。 S11 S3で割り込み元がユーザ空間でないのでトレ
ースをとらない。そこで、シングルステップ割り込みか
判定する。シングルステップ割り込みであれば、S12
の処理を行ない、シングルステップ割り込みでなけれ
ば、S14の処理を行なう。
【0117】S12 シングルステップ制御としないた
めに、シングルステップフラグを強制的にオフにする。 S13 割り込み元へリターンする。
【0118】S14 オリジナル割り込みテーブルを参
照し、割り込みハンドラへJUMPし、割り込みハンド
ラで割り込み処理をする。 図15は本発明の実施の形態8である。
【0119】本発明の実施の形態8は、カーネル空間で
の割り込みのみをトレースし、ユーザ空間での割り込み
のトレースは行なわないようにしたものである。この点
以外は本発明の実施の形態7と同様である。
【0120】図15において他の図面と同じ参照番号は
同じものを表す。72はカーネル空間トレースプログラ
ムであって、カーネル空間への移行、ユーザ空間への戻
りを判定するものである。
【0121】図16は、本発明の実施の形態8のフロー
チャートである。S3で、割り込み元がカーネル空間で
あるかないかを判定する以外は、図14のフローチャー
トと同様である。
【0122】図17は本発明のシステム構成の実施の形
態である。図17において、81はコンピュータであ
る。
【0123】82はCPUである。83は主記憶であ
る。84は入出力インタフェースである。
【0124】85は内部補助記憶装置であって、内部磁
気ディスク装置等である。86は内部補助記憶装置にロ
ードされたオペレーションプログラムである。87は内
部補助記憶装置にロードされたアプリケーションプログ
ラムである。
【0125】88は内部補助記憶装置にロードされた本
発明のトレースプログラムである。91は、ドライブ装
置であって、記憶媒体92のプログラムをコンピュータ
にロードする装置である。
【0126】92は記憶媒体であって、磁気ディスク装
置、CDROM等の本発明のトレースプログラムを格納
する記憶媒体である。93は外部補助記憶装置である。
【0127】図17の構成において、本発明を実施する
時は、記憶媒体に格納されている本発明のトレースプロ
グラムをコンピュータに81にロードし、トレースを収
集するアプリケーションプログラムもしくはオペレーテ
ィングシステムのトレースをとる。
【0128】図18は本発明の記憶媒体の実施の形態で
ある。記憶媒体に本発明のトレースプログラムを格納す
る。記憶媒体は磁気ディスク装置等の磁気記憶媒体、あ
るいはCDROM等の光記憶媒体、もしくはその他、プ
ログラムを記憶できる記憶媒体を使用することができ
る。
【0129】
【発明の効果】本発明によれば、ハードウェアやオペレ
ーティングシステム、もしくはアプリケーションプログ
ラムに手を加えることなくトレース情報を容易に取得す
ることができる。また、シングルステップモードにより
1命令毎のトレースも可能なので、システムの全挙動の
トレースが可能である。
【0130】また、トレース対象とするタスクもしくは
空間(ユーザ空間、カーネル空間)を絞ったトレースも
行なうことが可能である。トレースプログラムを動的に
ロードもしくはアンロードできるので、任意のシステム
において任意の時にトレースの収集を行なうことができ
る。従って、本発明によれば、ユーザのいかなる環境で
もシステムを停止、変更することなく任意のトレース情
報を収集できる。
【0131】以上の説明に更に以下の項を開示する。 (1)割り込み手段についての情報を保持する割り込み
情報保持手段を備え、割り込みが発生したとき該割り込
み情報保持手段を参照して、割り込み手段の位置情報を
求め、割り込み処理をするシステムにおけるプログラム
トレース装置において、割り込み手段の位置情報を保持
するオリジナル割り込み情報保持手段と、プログラムの
トレース情報を取得するトレース手段とを備え、該トレ
ース手段は、CPUの内部情報および主記憶を参照して
トレース情報を取得するトレース情報収集手段と、トレ
ース情報収集手段の位置情報を保持するトレース用割り
込み情報保持手段を作成するトレース用割り込み情報作
成手段とを備え、トレース情報を収集する時、使用する
割り込み情報保持手段をオリジナル割り込み情報保持手
段からトレース用割り込み情報保持手段に切り替え、割
り込みが発生した時に、トレース用割り込み情報保持手
段に保持されている発生した割り込みの位置情報に対応
するトレース情報収集手段により,CPUの内部情報お
よび主記憶を参照してトレース情報を収集することを特
徴とするプログラムトレース装置。
【0132】(2)該システムは、1命令毎に割り込み
制御が可能なシステムであり、1命令毎にトラップ割り
込みを発生させることにより1命令毎の情報をトレース
することを特徴とする(1)項に記載のプログラムトレ
ース装置。
【0133】(3)該システムは、分岐割り込み毎に制
御が可能なシステムであり、分岐毎にトラップ割り込み
を発生させることにより分岐ブロック毎の情報をトレー
スすることを特徴とする(1)項もしくは(2)項に記
載のプログラムトレース装置。
【0134】(4)該システムは、タスク毎に割り込み
制御情報を保持し、タスク単位で1命令毎あるいは分岐
命令毎の割り込み制御を行うことのできるマルチタスク
機能を備えるものであり、タスク毎に割り込み制御を設
定することにより所定のタスクのみトレース情報を取得
することを特徴とする(1)項もしくは(2)項もしく
は(3)項に記載のプログラムトレース装置。
【0135】(5)該システムは、タスク毎に一意の番
号を保持するマルチタスク機能を備えるものであり、タ
スクが切り替えられた時に該トレース手段は切り替えら
れたタスク番号を認識し、トレースを行なうタスクであ
ればトレース情報を取得することにより所定のタスクの
みトレース情報を取得することを特徴とする(1)項も
しくは(2)項もしくは(3)項に記載のプログラムト
レース装置。
【0136】(6)該システムは、オペレーションシス
テムが動作するカーネル空間とアプリケーションプログ
ラムが動作するユーザ空間が分離され、ユーザ空間から
カーネル空間への呼出しに割り込み命令を使用するもの
であり、該ユーザ空間からカーネル空間への移行とユー
ザ空間への戻りを認識し、ユーザ空間もしくはカーネル
空間に対してのみトレースすることを特徴とする(1)
項もしくは(2)項もしくは(3)項に記載のプログラ
ムトレース装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1、実施の形態2のフロー
チャートを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態3を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態3のフローチャートを示す
図である。
【図7】本発明の実施の形態4を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態4のフローチャートを示す
図である。
【図9】本発明の実施の形態5を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態5のフローチャートを示
す図である。
【図11】本発明の実施の形態6を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態6のフローチャートを示
す図である。
【図13】本発明の実施の形態7を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態7のフローチャートを示
す図である。
【図15】本発明の実施の形態8を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態8のフローチャートを示
す図である。
【図17】本発明のシステム構成の実施の形態を示す図
である。
【図18】本発明の記憶媒体の実施の形態を示す図であ
る。
【符号の説明】 1:オリジナル割り込み情報保持手段 2:トレース用割り込み情報保持手段 3:オペレーティングシステム 4:割り込み手段 5:トレース手段 6:トレース用割り込み情報作成手段 7:トレース記録領域 8:アプリケーションプログラム 9:制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久門 耕一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5B042 AA03 BB23 BB25 CC11 DD06 EA03 EA18 FD01 FD07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 割り込み手段についての情報を保持する
    割り込み情報保持手段を備え、割り込みが発生したとき
    該割り込み情報保持手段を参照して、割り込み手段の位
    置情報を求め、割り込み処理をするシステムにおけるプ
    ログラムトレース装置において、 割り込み手段の位置情報を保持するオリジナル割り込み
    情報保持手段と、プログラムのトレース情報を取得する
    トレース手段とを備え、 該トレース手段は、CPUの内部情報および主記憶を参
    照してトレース情報を取得するトレース情報収集手段
    と、トレース情報収集手段の位置情報を保持するトレー
    ス用割り込み情報保持手段を作成するトレース用割り込
    み情報作成手段とを備え、 トレース情報を収集する時、使用する割り込み情報保持
    手段をオリジナル割り込み情報保持手段からトレース用
    割り込み情報保持手段に切り替え、割り込みが発生した
    時に、トレース用割り込み情報保持手段に保持されてい
    る発生した割り込みの位置情報に対応するトレース情報
    収集手段により,CPUの内部情報および主記憶を参照
    してトレース情報を収集することを特徴とするプログラ
    ムトレース装置。
  2. 【請求項2】 該システムは、割り込み情報保持手段の
    領域のアドレスを保持する割り込みテーブルレジスタを
    備え、オリジナル割り込み情報保持手段のアドレスをア
    ドレスA、およびトレース用割り込み情報保持手段の作
    成されるアドレスをアドレスBとした時、 トレース情報を収集する時に、割り込みテーブルレジス
    タの値をアドレスAからアドレスBに変更することを特
    徴とする請求項1に記載のプログラムトレース装置。
  3. 【請求項3】 オリジナル割り込み情報保持手段を退避
    領域に退避する手段を備え、 トレース情報を収集する時は、該オリジナル割り込み情
    報保持手段を退避領域に退避し、オリジナル割り込み情
    報保持手段の退避前にあったアドレスにトレース用割り
    込み保持手段を作成することを特徴とする請求項1に記
    載のプログラムトレース装置。
  4. 【請求項4】 割り込み手段についての割り込み情報を
    保持し、割り込みが発生したとき該割り込み情報を参照
    して、割り込み手段の位置情報を求め、割り込み処理を
    するシステムにおけるプログラムトレース方法におい
    て、 割り込み手段の位置情報を保持するオリジナル割り込み
    情報を保持し、 トレース情報収集手段の位置情報を保持するトレース用
    割り込み情報を作成して保持し、 トレース情報を取得する時、オリジナル割り込み情報の
    参照からトレース用割り込み情報の参照に切り替え、割
    り込みが発生した時に、トレース用割り込み情報の発生
    した割り込みの位置情報に対応するトレース情報収集手
    段により,CPUの内部情報および主記憶を参照してト
    レース情報を収集することを特徴とするプログラムトレ
    ース方法。
  5. 【請求項5】 割り込みプログラムについての情報を保
    持する割り込み情報を保持し、割り込みが発生したとき
    該保持されている割り込み情報を参照して、割り込みプ
    ログラムの位置情報を求め、割り込み処理をするシステ
    ムにおけるトレースプログラムを記憶した記憶媒体にお
    いて、 プログラムのトレース情報を取得するトレースプログラ
    ムを備え、 該トレースプログラムは、CPUの内部情報および主記
    憶を参照してトレース情報を取得するトレース情報収集
    プログラムと、トレース情報収集プログラムの位置情報
    を作成して保持するトレース用割り込み情報作成プログ
    ラムを含み、 トレース情報を取得する時、割り込み手段の位置情報を
    もつオリジナル割り込み情報の参照からトレース用割り
    込み情報の参照に切り替え、割り込みが発生した時に、
    トレース用割り込み情報の発生した割り込みの位置情報
    に対応するトレース情報収集プログラムにより,CPU
    の内部情報および主記憶を参照してトレース情報を収集
    するトレースプログラムを記憶することを特徴とする記
    憶媒体。
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