JP2000071745A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2000071745A
JP2000071745A JP10250512A JP25051298A JP2000071745A JP 2000071745 A JP2000071745 A JP 2000071745A JP 10250512 A JP10250512 A JP 10250512A JP 25051298 A JP25051298 A JP 25051298A JP 2000071745 A JP2000071745 A JP 2000071745A
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air
outlet
passage
door
heat exchanger
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Yuichi Ueno
祐一 上野
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温風バイパス通路16をA/Mドア3の支軸
側に設けることで、車室内に吹き出す空調風の風量が目
標風量に到達しないのを防止することができ、且つヒー
タケース2の小型化を図ることのできるヒータユニット
1を提供する。 【解決手段】 F/Dモード時またはDEFモード時
に、ヒータコア等の加熱用熱交換器4を通過する際に加
熱された高温の温風を、第1エアミックスチャンバ17
を有する空気通路15を迂回して、DEF吹出口13に
直接導くための温風バイパス通路16をA/Mドア3の
支軸側に設けるようにした。これにより、加熱用熱交換
器4の空気上流側の通風路の通路断面積を大きくとれ
る。また、空気通路15と温風バイパス通路16とを連
通する連通口19を、FACE吹出口12を開閉するF
ACEドア23にて開閉できるようにした。これによ
り、部品点数の軽減と、ヒータユニット1の小型化を達
成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気通路と温風バ
イパス通路とを連通する連通路をフェイスドアにて開放
または閉鎖することで、必要な吹出口モードで温風バイ
パス通路内に温風を流すようにした車両用空調装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平1−202514号公
報においては、図7に示したように、ヒータケース10
1内に、ヒータコア等の加熱用熱交換器102の出口と
フット吹出口103とを連通する略のの字形状の第1、
第2空気通路104、105を設けたヒータユニット
(従来の技術)100が提案されている。そして、これ
らの第1、第2空気通路104、105には、エアミッ
クスドア106によって振り分けられた迂回空気(冷
風)が合流すると共に、第1空気通路104の下流部位
でフェイス吹出口107およびデフロスタ吹出口109
が開口し、第1空気通路104に連通する第2空気通路
105の下流部位でフット吹出口103が開口してい
る。
【0003】そして、ヒータケース101内には、第
1、第2空気通路104、105に並列して、加熱用熱
交換器102の出口とフット吹出口103とを直接連通
し、フェイス吹出口107およびデフロスタ吹出口10
9を迂回する温風バイパス通路110が設けられてい
る。そして、温風バイパス通路110は、フット吹出口
103を開閉するためのフットドア111により開閉さ
れるように構成されている。なお、112、113は、
ヒータケース101内を第1、第2空気通路104、1
05と扇形開口部(通風路)114および加熱用熱交換
器102の設置部位とを仕切るための仕切り壁である。
【0004】そして、第1空気通路104内で温風と冷
風とが混合されてその混合した空気をフェイス吹出口1
07またはデフロスタ吹出口109およびフット吹出口
103に導き、加熱用熱交換器102を通過した直後の
温風の一部を冷風と混合されることなく温風バイパス通
路110を経てフット吹出口103に導くことで、車両
乗員の頭寒足熱感を向上させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のヒー
タユニット100においては、第2空気通路105およ
び温風バイパス通路110を、エアミックスドア106
の支軸(シャフト)側に対して反対側、つまり扇形開口
部114の外周側に仕切り壁113を介して設けている
ため、ヒータケース101が大型化するという問題点が
ある。
【0006】この問題点を解消する目的で、ヒータケー
ス101を、第2空気通路105および温風バイパス通
路110を持たないものとサイズを同じにした場合に
は、加熱用熱交換器102の有効熱交換面積およびエア
ミックスドア106のサイズを小さくする必要がある。
【0007】このため、空気上流側よりヒータケース1
01内に冷風を流入させる扇形開口部(通風路)114
が狭くなり、ヒータケース101内を流れる空調風の風
量が少なくなり、各吹出口から車室内に吹き出す空気の
風量が目標風量に到達しない可能性がある。
【0008】
【発明の目的】本発明は、温風バイパス通路をエアミッ
クスドアの支軸側に設けることで、車室内に吹き出す空
調風の風量が目標風量に到達しないのを防止することの
できる車両用空調装置を提供することを目的とする。ま
た、ヒータケースの小型化を図ることのできる車両用空
調装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、加熱用熱交換器を通過する際に加熱された温風
を、空気通路を迂回して第2吹出口または第3吹出口に
導く温風バイパス通路をエアミックスドアの支軸側に設
けることで、加熱用熱交換器の有効熱交換面積およびエ
アミックスドアの一端から他端までのサイズを大きくす
ることができる。これにより、加熱用熱交換器4の空気
上流側の通風路の通路断面積が大きくとれるので、ヒー
タケース内を流れる空気の風量を多くすることができ
る。このため、各第1〜第3吹出口から車室内に吹き出
す空調風の風量を目標風量に到達させることができる。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、ヒータケ
ースの幅方向において温風バイパス通路と空気通路とを
並列するように設けることで、温風バイパス通路と空気
通路とをヒータケース内に形成する場合でも、ヒータケ
ースの厚み方向の大型化を防止することができる。これ
により、ヒータケースの厚み方向の小型化を達成するこ
とができる。
【0011】請求項3および請求項4に記載の発明によ
れば、空気通路と温風バイパス通路とは仕切り壁により
区画されており、温風バイパス通路をヒータケースの幅
方向の片側または両側にて空気通路と隣設するように設
けることで、ヒータケースの厚み方向の大型化を防止す
ることができる。これにより、ヒータケースの厚み方向
の小型化を達成することができる。
【0012】請求項5に記載の発明によれば、温風バイ
パス通路の加熱用熱交換器側の温風入口を、加熱用熱交
換器の出口近傍に設けることで、加熱用熱交換器の出口
より流出した温風を直接温風バイパス通路内に流入させ
ることができるので、第2吹出口または第3吹出口から
車室内に吹き出される空調風の温度を容易に上昇させる
ことができる。
【0013】請求項6に記載の発明によれば、空気通路
と温風バイパス通路とを連通して、空気通路を流れる空
調風を温風バイパス通路からの温風と合流させるための
連通路を設け、更に、乗員の頭胸部に空調風を吹き出す
ための第2吹出口を開閉する第2吹出口切替ドアに連通
路の開閉を行う連通路開閉ドアを兼ねさせることで、専
用の連通路開閉ドアを持つ車両用空調装置と比較して部
品点数を軽減でき、且つ専用の連通路開閉ドアを設ける
分だけヒータケースを小型化することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】〔実施形態の構成〕図1ないし図
6は本発明の実施形態を示したもので、図1はDEFモ
ード時の各ドア位置を示した図であり、図2は車両用空
調装置のヒータユニットを示した図である。
【0015】本実施形態の車両用空調装置は、車室外空
気(以下外気と言う)または車室内空気(以下内気と言
う)のいずれかを吸い込む吸込口モードを切り替える内
外気切替手段(図示せず)と、エバポレータ等の冷却用
熱交換器を内蔵したクーラユニットと、車室内に向かう
空気流を発生させる遠心式送風機と、ヒータコア等の加
熱用熱交換器4を内蔵したヒータユニット1とを備えて
いる。上記のうちヒータユニット1は、車両の車室内の
前方中央部に設けたセンター置きの空調(A/C)ユニ
ットで、冷風と温風とを混合して、車両乗員の要求する
温度の空調風を作り出すエアミックス温度コントロール
方式を採用している。
【0016】遠心式送風機は、クーラユニットのクーラ
ケースの空気下流側に連結されたスクロールケース5、
このスクロールケース5内に回転自在に配された遠心式
ファン、およびこの遠心式ファンを回転駆動するブロワ
モータ等から構成されている。なお、スクロールケース
5の中央部には、内外気切替手段から外気または内気を
スクロールケース5内に吸入するためのベルマウス形状
の吸入口6が形成されている。
【0017】そして、ヒータユニット1は、スクロール
ケース5の空気下流側に連結されたヒータケース2を備
えている。このヒータケース2内には、空気上流側から
空気下流側に向かって、エアミックス(A/M)ドア
3、加熱用熱交換器4および吹出口切替手段が設けられ
ている。
【0018】A/Mドア3は、両面にウレタン樹脂等の
パッキンが貼り付けられた樹脂ドア部、およびこの樹脂
ドア部の一端に一体成形されてヒータケース2に回動自
在に支持された丸棒形状の支軸(シャフト)等から構成
された片側支持の板ドアである。このA/Mドア3は、
MAX・COOL(全閉)からMAX・HOT(全開)
の間で、加熱用熱交換器4を通過する空気量と加熱用熱
交換器4を迂回する空気量とを調節することで、車室内
に吹き出す空調風の吹出温度を調整する。なお、図1に
示した一点鎖線は、A/Mドア3の作動範囲を表す。
【0019】そして、A/Mドア3は、サーボモータ等
のアクチュエータによって駆動される場合には、空調制
御手段としての空調制御装置(エアコンECU)により
アクチュエータを制御することにより開度が決められ
る。また、A/Mドア3は、温度コントロールレバー等
の手動操作手段の操作位置に応じて開度が決められるよ
うにしても良い。
【0020】加熱用熱交換器4は、ヒータケース2の図
示下方側に設置されて、入口側面が図示上方を向いてお
り、出口側面が図示下方を向いている。そして、加熱用
熱交換器4は、車両に搭載されているエンジンで暖めら
れたエンジン冷却水がパイプ10を通って流入する。こ
の加熱用熱交換器4は、流入したエンジン冷却水と通過
する空気とを熱交換させることで、空気を加熱する温水
式ヒータ(ヒータコア)である。
【0021】ここで、ヒータケース2の最空気下流側で
は、車両乗員の足元部に向けて空調風を吹き出すための
第1吹出口としてのフット(FOOT)吹出口11、車
両乗員の頭胸部(上半身)に向けて空調風を吹き出すた
めの第2吹出口としてのフェイス(FACE)吹出口1
2、およびフロント窓ガラスの内面に向けて空調風を吹
き出すための第3吹出口としてのデフロスタ(DEF)
吹出口13等が開口している。
【0022】なお、FACE吹出口12およびDEF吹
出口13は、ヒータケース2の図示上方側で開口してお
り、FOOT吹出口11は、FACE吹出口12および
DEF吹出口13よりも下方で、且つヒータケース2の
図示下方側で開口している。また、ヒータケース2の内
部は、ヒータケース2の内壁面に一体成形された仕切り
壁14によって空気通路15と温風バイパス通路16と
に区画されている。
【0023】空気通路15は、図2に示したように、ヒ
ータケース2の中央側に設けられた2つの仕切り壁14
間に形成されている。この空気通路15は、加熱用熱交
換器4を通過する際に加熱された温風と加熱用熱交換器
4を迂回した冷風とを混合する第1エアミックスチャン
バ17を有し、この第1エアミックスチャンバ17で温
風と冷風とを混合した空調風を、FACE吹出口12、
DEF吹出口13およびFOOT吹出口11に導く中央
側通風路(第1空気通路)である。
【0024】温風バイパス通路16は、図2に示したよ
うに、A/Mドア3の支軸側のヒータケース2の側壁の
内壁面と2つの仕切り壁14間、つまり空気通路15の
幅方向の両側にそれぞれ形成されている。この温風バイ
パス通路16は、加熱用熱交換器4を通過する際に加熱
された温風を、DEF吹出口13に直接導き、更に、空
気通路15を経てFOOT吹出口11に導く両側通風路
(第2空気通路)である。
【0025】そして、温風バイパス通路16の入口は、
加熱用熱交換器4の出口近傍で開口しており、温風バイ
パス通路16の出口は、スクロールケース5の側壁面近
傍で、且つDEF吹出口13近傍で開口している。な
お、温風バイパス通路16の出口とDEF吹出口13と
の間には、温風バイパス通路16を通過した高温の温風
と第1エアミックスチャンバ17で適度な温度に調節さ
れた空調風とが混ざり合う第2エアミックスチャンバ1
8が設けられている。
【0026】また、ヒータケース2の図示上方側には、
FACE吹出口12とDEF吹出口13との間で、FA
CE吹出口12近傍で開口した長方形状の連通口19が
形成されている。この連通口19は、仕切り壁20に設
けられて、空気通路15と温風バイパス通路16とを連
通する連通路を形成する。さらに、ヒータケース2の図
示下方側には、加熱用熱交換器4の出口から空気通路1
5の入口および温風バイパス通路16の入口までを結ぶ
略J字形状の温風通路21が形成されている。
【0027】吹出口切替手段は、FOOT吹出口11の
開閉を行う第1吹出口切替ドアとしてのフット(FOO
T)ドア22、FACE吹出口12の開閉を行う第2吹
出口切替ドアとしてのフェイス(FACE)ドア23、
およびDEF吹出口13の開閉を行う第3吹出口切替ド
アとしてのデフロスタ(DEF)ドア24等から構成さ
れている。上記のうちのFACEドア23は、仕切り壁
20のFACE吹出口12側に回動自在に支持されて、
連通口19の開閉を行う連通路開閉ドアを兼ねる。
【0028】これらのFOOTドア22、FACEドア
23およびDEFドア24は、いずれも、両面にウレタ
ン樹脂等のパッキンが貼り付けられた樹脂ドア部、およ
びこの樹脂ドア部の一端に一体成形されてヒータケース
2に回動自在に支持された丸棒形状の支軸(シャフト)
等から構成された片側支持の板ドアである。なお、これ
らのFOOTドア22、FACEドア23およびDEF
ドア24は、フェイス(FACE)モード、バイレベル
(B/L)モード、フット(FOOT)モード、フット
デフ(F/D)モードまたはデフロスタ(DEF)モー
ドのうちのいずれかの吹出口モードに切り替える。
【0029】ここで、FACEモードとは、車両乗員の
頭胸部(上半身)に向けて空調風を吹き出す吹出口モー
ドであり、また、B/Lモードとは、車両乗員の頭胸部
と足元部との両方に向けて空調風を吹き出す吹出口モー
ドであり、更に、FOOTモードとは、車両乗員の足元
部に向けて空調風を吹き出す吹出口モードである。そし
て、F/Dモードとは、車両乗員の足元部とフロント窓
ガラスの内面の両方に向けて空調風を吹き出す吹出口モ
ードであり、また、DEFモードとは、フロント窓ガラ
スの内面に向けて空調風を吹き出す吹出口モードであ
る。
【0030】そして、FOOTドア22、FACEドア
23およびDEFドア24は、サーボモータ等のアクチ
ュエータによって駆動される場合には、エアコンECU
によりアクチュエータを制御することにより吹出口モー
ドが決められる。また、FOOTドア22、FACEド
ア23およびDEFドア24は、吹出口切替レバー等の
手動操作手段の操作位置に応じて吹出口モードが決めら
れるようにしても良い。
【0031】〔実施形態の作用〕次に、本実施形態の車
両用空調装置1の作用を図1ないし図6に基づいて簡単
に説明する。
【0032】イ)FACEモード時 吹出口モードがFACEモードの場合には、図3に示し
たように、FOOTドア22にてFOOT吹出口11が
閉塞(シール)され、また、FACEドア23にてFA
CE吹出口12が開放され、且つ連通口19がシールさ
れ、更に、DEFドア24にてDEF吹出口13がシー
ルされる。
【0033】これにより、遠心式送風機のスクロールケ
ース5の吐出口よりヒータケース2の空気上流側に流入
した冷風は、A/Mドア3の開度に応じて振り分けられ
る。そして、A/Mドア3により振り分けられた冷風の
一部は、空気通路15の第1エアミックスチャンバ17
内に直接流入する。
【0034】一方、冷風の残部は、加熱用熱交換器4を
通過する際に加熱されて温風となった後に、加熱用熱交
換器4の出口から温風通路21を通って第1エアミック
スチャンバ17内に流入する。ここで、FACEモード
時には、FACEドア23にて連通口19がシャットさ
れ、DEFドア24にてDEF吹出口13がシャットさ
れているので、温風バイパス通路16には温風が流れる
ことはない。
【0035】したがって、第1エアミックスチャンバ1
7内で冷風と温風とが混合されて適温となった空調風
は、FACEドア23にて開かれているFACE吹出口
12から車室内に吹き出される。すなわち、FACE吹
出口12から車室内に吹き出す空調風は、A/Mドア3
にて振り分けられた冷風と温風との割合に応じて混合さ
れたものであるから、A/Mドア3の開度に応じて容易
に温度コントロールできる。
【0036】ロ)B/Lモード時 吹出口モードがB/Lモードの場合には、図4に示した
ように、FOOTドア22にてFOOT吹出口11が開
放され、また、FACEドア23にてFACE吹出口1
2が開放され、且つ連通口19がシールされ、更に、D
EFドア24にてDEF吹出口13がシールされる。
【0037】このB/Lモード時には、FACEモード
と同様にして、FACEドア23にて連通口19がシャ
ットされ、DEFドア24にてDEF吹出口13がシャ
ットされているので、温風バイパス通路16には温風が
流れることはない。したがって、第1エアミックスチャ
ンバ17内で冷風と温風とが混合されて適温となった空
調風は、FACEドア23にて開かれているFACE吹
出口12またはFOOTドア22にて開かれているFO
OT吹出口11から車室内に吹き出される。
【0038】ハ)FOOTモード時 吹出口モードがFOOTモードの場合には、図5に示し
たように、FOOTドア22にてFOOT吹出口11が
開放され、また、FACEドア23にてFACE吹出口
12がシールされ、且つ連通口19が開放され、更に、
DEFドア24にてDEF吹出口13がシールされる。
【0039】このFOOTモード時には、FACEドア
23にて連通口19が開かれているが、DEFドア24
にてDEF吹出口13がシャットされているので、温風
バイパス通路16には温風が流れることはない。したが
って、第1エアミックスチャンバ17内で冷風と温風と
が混合されて適温となった空調風は、FOOTドア22
にて開かれているFOOT吹出口11から車室内に吹き
出される。
【0040】ニ)F/Dモード時 吹出口モードがF/Dモードの場合には、図6に示した
ように、FOOTドア22にてFOOT吹出口11が開
放され、また、FACEドア23にてFACE吹出口1
2がシールされ、且つ連通口19が開放され、更に、D
EFドア24にてDEF吹出口13が開放される。
【0041】このF/Dモード時には、FACEドア2
3にて連通口19が開かれており、DEFドア24にて
DEF吹出口13も開かれているので、温風バイパス通
路16内に温風が流れる。したがって、第1エアミック
スチャンバ17内で冷風と温風とが混合されて適温とな
った空調風の一部は、FOOTドア22にて開かれてい
るFOOT吹出口11から車室内に吹き出される。
【0042】また、加熱用熱交換器4の出口から温風通
路21を通って温風バイパス通路16内に流入した高温
の温風は、温風バイパス通路16の出口から第2エアミ
ックスチャンバ18内に流入する。一方、第1エアミッ
クスチャンバ17内で冷風と温風とが混合されて適温と
なった空調風の残部は、連通口19を通って第2エアミ
ックスチャンバ18内に流入する。
【0043】そして、第2エアミックスチャンバ18内
で冷風と高温の温風とが混合されて、FOOT吹出口1
1から吹き出される空調風の温度よりも高温の空調風
は、DEFドア24にて開かれているDEF吹出口13
から車室内に吹き出される。したがって、F/Dモード
時には、温風バイパス通路16を使用してDEF吹出口
13から車室内に吹き出される空気の吹出温度を上昇さ
せることができるため、B/Lモードの時よりも上下温
度差を大きくとれる。
【0044】そして、高温の空調風がフロント窓ガラス
の内面に向けて集中的に吹き出されるので、フロント窓
ガラスの内面に曇りが発生することはなく、また、フロ
ント窓ガラスの内面に発生した曇りを瞬時に取り除くこ
とができる。
【0045】ホ)DEFモード時 吹出口モードがDEFモードの場合には、図1に示した
ように、FOOTドア22にてFOOT吹出口11がシ
ールされ、また、FACEドア23にてFACE吹出口
12がシールされ、且つ連通口19が開放され、更に、
DEFドア24にてDEF吹出口13が開放される。
【0046】このDEFモード時には、F/Dモード時
と同様にして、FACEドア23にて連通口19が開か
れており、DEFドア24にてDEF吹出口13も開か
れているので、温風バイパス通路16内に温風が流れ
る。したがって、第1エアミックスチャンバ17内で冷
風と温風とが混合されて適温となった空調風は、連通口
19を経て第2エアミックスチャンバ18内に流入す
る。
【0047】一方、加熱用熱交換器4の出口から温風通
路21、温風バイパス通路16を通って第2エアミック
スチャンバ18内に流入した高温の温風は、第2エアミ
ックスチャンバ18内で連通口19から流入した空調風
と混ざり合った後に、DEFドア24にて開かれている
DEF吹出口13から車室内に吹き出される。したがっ
て、高温の空調風がフロント窓ガラスの内面に向けて集
中的に吹き出されるので、フロント窓ガラスの内面に曇
りが発生することはなく、また、フロント窓ガラスの内
面に発生した曇りを瞬時に取り除くことができる。
【0048】〔実施形態の効果〕以上のように、本実施
形態のヒータユニット1は、空気通路15と温風バイパ
ス通路16とが仕切り壁14により区画されており、温
風バイパス通路16をヒータケース2の幅方向の両側に
て空気通路15と並列して隣設させることで、ヒータケ
ース2の厚み方向の大型化を防止することができる。こ
れにより、ヒータユニット1の厚み方向の小型化を達成
することができる。そして、空気通路15と温風バイパ
ス通路16とを連通する連通口19をFACEドア23
にてシールすることで、専用の連通口開閉ドアを持つヒ
ータユニットと比較して部品点数を軽減できると共に、
ヒータユニット1の小型化を図ることができる。
【0049】また、温風バイパス通路16を、A/Mド
ア3の支軸(シャフト)側に設けることで、加熱用熱交
換器4の有効熱交換面積およびA/Mドア3の一端から
他端までのサイズを大きくすることができる。これによ
り、加熱用熱交換器4の空気上流側の通風路の通路断面
積が大きくとれるので、ヒータケース2内を流れる空気
の風量を多くすることができる。このため、FOOT吹
出口11、FACE吹出口12およびDEF吹出口13
から車室内に吹き出す空調風の風量を目標風量に到達さ
せることができる。
【0050】そして、B/Lモード時に、FACEドア
23にて連通口19をシールし、DEFドア24にてD
EF吹出口13をシールすることで、温風バイパス通路
16内を温風が流れることはないので、温風バイパス通
路16からFACE吹出口12へ高温の温風が送り込ま
れるのを防止できる。したがって、FACE吹出口12
から車室内に吹き出される空気の吹出温度が上昇するの
を防げるので、空調フィーリングの良好な頭寒足熱状態
を得ることができる。
【0051】さらに、F/Dモード時またはDEFモー
ド時にのみ、FACEドア23にて連通口19を開き、
DEFドア24にてDEF吹出口13を開くことで、温
風バイパス通路16からDEF吹出口13へ高温の温風
が送り込まれるように構成されている。したがって、上
部側吹出口としてのDEF吹出口13から吹き出される
空気の吹出温度を上昇させる必要のある吹出口モードの
み温風バイパス通路16を使用することができる。
【0052】そして、温風バイパス通路16の加熱用熱
交換器4側の温風入口を、加熱用熱交換器4の出口近傍
に設けることで、加熱用熱交換器4の出口より流出した
比較的に高温の温風を、直接温風バイパス通路16内に
流入させることができるので、DEF吹出口13から車
室内に吹き出される空調風の温度を容易に上昇させるこ
とができる。
【0053】〔他の実施形態〕本実施形態では、ヒータ
ケース2の内部に一体的に設けられた仕切り壁20に、
空気通路15と温風バイパス通路16とを連通する連通
口19を設け、FACEモード時またはB/Lモード時
にその連通口19をFACEドア23にてシャットする
ように構成したが、図3および図4に示したように、連
通口19よりも温風バイパス通路16の出口側に位置す
る仕切り壁20に1個または複数個の連通穴25を設け
て、FACEモード時またはB/Lモード時にその連通
穴25から温風バイパス通路16を通る高温の温風をF
ACE吹出口12に送り込むようにして、FACE吹出
口12から吹き出される空気の吹出温度を上昇させるよ
うにしても良い。
【0054】本実施形態では、空気通路15の両側に2
つの温風バイパス通路16をそれぞれ設けたが、空気通
路15の幅方向の片側に1つの温風バイパス通路16を
設けても良く、また、2つの空気通路15の間に1つの
温風バイパス通路16を設けても良い。さらに、ヒータ
ケース2内に形成される通風路の幅方向に空気通路15
と温風バイパス通路16とを交互に設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】DEFモード時の各ドア位置を示した断面図で
ある(実施形態)。
【図2】車両用空調装置のヒータユニットを示した断面
図である(実施形態)。
【図3】FACEモード時の各ドア位置を示した断面図
である(実施形態)。
【図4】B/Lモード時の各ドア位置を示した断面図で
ある(実施形態)。
【図5】FOOTモード時の各ドア位置を示した断面図
である(実施形態)。
【図6】F/Dモード時の各ドア位置を示した断面図で
ある(実施形態)。
【図7】車両用空調装置のヒータユニットを示した断面
図である(従来の技術)。
【符号の説明】
1 ヒータユニット 2 ヒータケース 3 A/Mドア 4 加熱用熱交換器 11 FOOT吹出口(第1吹出口) 12 FACE吹出口(第2吹出口) 13 DEF吹出口(第3吹出口) 14 仕切り壁 15 空気通路 16 温風バイパス通路 17 第1エアミックスチャンバ 18 第2エアミックスチャンバ 19 連通口(連通路) 20 仕切り壁 21 温風通路 22 FOOTドア(第1吹出口切替ドア) 23 FACEドア(第2吹出口切替ドア) 24 DEFドア(第3吹出口切替ドア)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気を加熱する加熱用熱交換器と、一端が
    支軸に回動自在に支持されて、前記加熱用熱交換器を通
    過する空気量と前記加熱用熱交換器を迂回する空気量と
    を調節するエアミックスドアと、前記加熱用熱交換器お
    よび前記エアミックスドアを内蔵するヒータケースとを
    備えた車両用空調装置であって、 前記ヒータケースは、 乗員の足元部に空調風を吹き出すための第1吹出口、 乗員の頭胸部に空調風を吹き出すための第2吹出口、 窓ガラスに空調風を吹き出すための第3吹出口、 前記加熱用熱交換器を通過した温風と前記加熱用熱交換
    器を迂回した冷風とを混合した空調風を、前記第1吹出
    口または前記第2吹出口に導く空気通路、 および前記エアミックスドアの支軸側に設けられて、前
    記加熱用熱交換器を通過する際に加熱された温風を、前
    記空気通路を迂回して、前記第2吹出口または前記第3
    吹出口に導く温風バイパス通路を有することを特徴とす
    る車両用空調装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用空調装置におい
    て、 前記温風バイパス通路は、前記ヒータケースの幅方向に
    前記空気通路と並列するように設けられたことを特徴と
    する車両用空調装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の車両用空調装置におい
    て、 前記温風バイパス通路は、前記ヒータケースの幅方向の
    片側にて前記空気通路と隣設するように仕切り壁により
    区画されていることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の車両用空調装置におい
    て、 前記温風バイパス通路は、前記ヒータケースの幅方向の
    両側にて前記空気通路と隣設するように仕切り壁により
    区画されていることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のうちのいずれか
    に記載の車両用空調装置において、 前記温風バイパス通路の前記加熱用熱交換器側の温風入
    口は、前記空気通路の前記加熱用熱交換器側の出口近傍
    に設けられて、前記加熱用熱交換器の出口より流出した
    温風が直接前記温風バイパス通路内に流入するように構
    成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5のうちのいずれか
    に記載の車両用空調装置において、 前記ヒータケースは、前記第1吹出口の開閉を行う第1
    吹出口切替ドア、 前記第2吹出口の開閉を行う第2吹出口切替ドア、 前記第3吹出口の開閉を行う第3吹出口切替ドア、 および前記空気通路と前記温風バイパス通路とを連通し
    て、前記空気通路を流れる空調風を前記温風バイパス通
    路からの温風と合流させるための連通路を有し、 前記第2吹出口切替ドアは、前記連通路の開閉を行う連
    通路開閉ドアを兼ねることを特徴とする車両用空調装
    置。
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