JP3482694B2 - 空気通路切替装置 - Google Patents

空気通路切替装置

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JP3482694B2 JP16040294A JP16040294A JP3482694B2 JP 3482694 B2 JP3482694 B2 JP 3482694B2 JP 16040294 A JP16040294 A JP 16040294A JP 16040294 A JP16040294 A JP 16040294A JP 3482694 B2 JP3482694 B2 JP 3482694B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の吹出口を備えた
空気通路切替手段に関し、特に車両用空気調和装置に用
いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用空気調和装置では、車室内
へ空調空気を吹き出すための吹出口として、デフロスタ
吹出口、センタフェイス吹出口、サイドフェイス吹出
口、およびフット吹出口が設けられており、サイドフェ
イス吹出口以外の各吹出口毎に設定された切替ドアの開
閉操作によって各吹出口の風量配分を調整している。そ
こで、近年、デフロスタ吹出口の切替ドアとフェイス吹
出口の切替ドアとを共用して切替ドアの数を削減するこ
とによりコストダウンを図った空気調和装置が提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、デフロスタ
吹出口とセンタフェイス吹出口とで切替ドアを共用した
場合、各吹出口毎の風量配分を調整することが困難で、
所定の風量配分の仕様値を達成することができない。例
えば、フットモードの場合を考えると、共用の切替ドア
は、フェイス吹出口を全閉する位置に駆動されることか
ら、デフロスタ吹出口は全開となる。
【0004】従って、空調空気(温調風)は、各吹出口
の中で最も上流に開口するフット吹出口より多く(例え
ば50%以上)吹き出されて、残りの空調空気が、フッ
ト吹出口より下流に開口するデフロスタ吹出口およびデ
フロスタ吹出口より下流に開口するサイドフェイス吹出
口より吹き出されることになる。しかし、デフロスタ吹
出口が共用の切替ドアによって全開となることから、フ
ット吹出口の下流に流れる空調空気は、大部分がデフロ
スタ吹出口へ流れて、デフロスタ吹出口より下流に開口
するサイドフェイス吹出口には殆ど流れないという問題
が生じる。本発明は、上記事情に基づいて成されたもの
で、その目的は、空気通路に設けられた複数の吹出口の
風量配分を所定の仕様値に調整することのできる空気通
路切替装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を採用する。 (請求項1の発明) 第1吹出口、第2吹出口、第3吹出口及び第4吹出口が
設けられ、これらのうち前記第1吹出口が空気の流れ方
向において最も上流側に位置し、且つ前記第1吹出口と
前記第2吹出口とが対向する通路壁面に開口する空気通
路と、この空気通路内で前記第1吹出口の下流側に位置
する回動軸を中心として回動操作されることにより前記
第1吹出口のみを開閉する第1吹出口ドアと、前記第2
吹出口と前記第4吹出口とを選択的に開閉し、且つ前記
第1吹出口ドアが前記第1吹出口を全開した時に前記第
4吹出口を全閉する開閉ドアと、前記空気通路内の前記
第2吹出口より上流で、前記第2吹出口側の前記通路壁
面から前記第1吹出口側の前記通路壁面へ向かって前記
空気通路内の途中まで延設されて、前記第1吹出口ドア
が前記第1吹出口を全開した状態の時に前記第1吹出口
ドアの先端が当接することによって前記第1吹出口ドア
の先端側に生じる空気流路を略遮断する仕切板と、 前記
第2吹出口、前記第3吹出口、及び前記第4吹出口より
空気流れ方向において上流側に位置し、前記空気通路内
を流れる空気の障壁となって、空気が直接前記第2吹出
口、前記第3吹出口、及び前記第4吹出口に流入するの
を阻止する邪魔板とを備え、前記第1吹出口ドアは、前
記第1吹出口を全開した状態の時に、前記第1吹出口よ
り下流の前記第2吹出口及び前記第3吹出口へ空気が通
り抜けることのできる形状に設けられたことを特徴とす
る。
【0006】
【0007】(請求項2の発明) 請求項1に 記載された空気通路切替装置において、前記
第1吹出口ドアは、前記第1吹出口を全開した状態の時
に、前記第1吹出口ドアの側方を空気が通り抜けること
のできる大きさに形成されたことを特徴とする。
【0008】(請求項3の発明) 請求項1に 記載された空気通路切替装置において、前記
第1吹出口ドアは、前記第1吹出口を全開した状態の時
に、前記第1吹出口ドアの側辺部または前記回動軸寄り
の端部に空気が通り抜けることのできる開口部が設けら
れたことを特徴とする。
【0009】(請求項4の発明) 請求項1〜3 に記載された何れかの空気通路切替装置に
おいて、前記空気通路は、車室内に空気を送る車両用空
気調和装置のダクトであり、前記第1吹出口、第2吹出
口、第3吹出口及び第4吹出口は、それぞれ乗員の足元
に向かって空気を吹き出すフット吹出口、車両のフロン
トガラスに向かって空気を吹き出すデフロスタ吹出口
両のサイドガラスに向かって空気を吹き出すサイドフ
ェイス吹出口、及び乗員の上半身に向かって空気を吹き
出すセンタフェイス吹出口であることを特徴とする。
【0010】
【0011】
【作用】上記構成より成る発明によれば、第1吹出口ド
アが第1吹出口を全開した状態の時に、第1吹出口ドア
の先端側に生じる空気流路が仕切板によって略遮断され
る。従って、空気通路内を流れる空気は、第1吹出口ド
アの先端側を通り抜けることなく、多くが第1吹出口ド
アによって開口された第1吹出口より吹き出されて、一
部が第1吹出口より下流の第2吹出口及び第3吹出口
流れる。
【0012】ここで、第1吹出口より下流へ流れる空気
は、空気通路内に仕切板が設けられていなければ、第1
吹出口ドアの先端側を通り抜けることになる。この時、
第2吹出口が第1吹出口側の通路壁面と対向する通路壁
面に開口するため、第1吹出口ドアの先端側を通り抜け
た空気の大部分がそのまま第2吹出口(第1吹出口ドア
が第1吹出口を全開する時は、開閉ドアが第4吹出口を
全閉して第2吹出口を全開する)より吹き出されて、第
3吹出口へ流れる量が少なくなる。一方、仕切板を設け
た場合は、第1吹出口を全開する第1吹出口ドアの先端
側に生じる空気流路が略遮断されるので、第1吹出口ド
アの側方あるいは第1吹出口ドアに設けられた開口部を
空気が通り抜けることができる。その結果、仕切板がな
い場合より第2吹出口へ流れる量が少なくなり、その分
だけ第3吹出口へ流れる量が増加することになる。
【0013】
【0014】
【実施例】次に、本発明の空気通路切替装置を適用した
車両用空気調和装置の一実施例を図1〜図8に基づいて
説明する。図1は空気通路切替装置の側面図、図2は図
1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図である。
車両用空気調和装置1は、図4に示すように、車室内に
空気を導くダクト(本発明の空気通路)2、このダクト
2内に空気を導入して車室内へ送る送風機3、冷房用熱
交換器である冷媒蒸発器4、暖房用熱交換器であるヒー
タコア5等より構成されている。
【0015】ダクト2は、その下流端に送風機3より送
られた空気を車室内へ吹き出すための吹出口が設けられ
ている。吹出口は、車両のフロントガラス(図示しな
い)に向けて空気を吹き出すデフロスタ吹出口6、乗員
の上半身(頭胸部)に向けて空気を吹き出すセンタフェ
イス吹出口7、車両のサイドガラス(図示しない)に向
けて空気を吹き出すサイドフェイス吹出口8、および乗
員の足元に向けて空気を吹き出すフット吹出口9であ
る。
【0016】デフロスタ吹出口6は、図2に示すよう
に、ダクト2の上壁面(本発明の通路壁面)でダクト幅
方向(図1の左右方向)の一方寄り(図1の右側、図2
の下側)に開口する。センタフェイス吹出口7は、図3
に示すように、ダクト2の乗員側壁面の上部寄り(図1
参照)に開口する。サイドフェイス吹出口8は、図3に
示すように、センタフェイス吹出口7と並んでセンタフ
ェイス吹出口7の下側(図1参照)に開口する。フット
吹出口9は、ダクト2の下壁面(本発明の通路壁面)で
ダクト幅方向の他方寄り(図1の左側)に開口する。な
お、各吹出口は、吹出口モードに応じて作動する吹出口
切替手段(後述する)により選択的に開閉される。
【0017】送風機3は、ブロワケース3a、遠心式フ
ァン3b、ブロワモータ3cより成り、このブロワモー
タ3cへの印加電圧に応じて送風量(ブロワモータ3c
の回転数)が決定される。ブロワケース3aには、車室
内空気(内気)をダクト2内に導入する内気導入口10
と車室外空気(外気)をダクト2内に導入する外気導入
口11とが形成されるとともに、内気導入口10と外気
導入口11とを選択的に開閉する内外気切替ドア12が
設けられている。
【0018】冷媒蒸発器4は、冷媒圧縮機、冷媒凝縮
器、レシーバ、および減圧装置とともに冷凍サイクル
(図示しない)を構成するものである。この冷媒蒸発器
4は、ダクト2内に配されて、内部を流れる低温低圧の
冷媒との熱交換によって冷媒蒸発器4を通過する空気を
冷却する。
【0019】ヒータコア5は、水冷式エンジン(図示し
ない)の冷却水回路に介在されて、内部を高温の冷却水
が循環する。このヒータコア5は、ダクト2内で冷媒蒸
発器4の風下に配されて、内部を流れる高温の冷却水と
の熱交換によってヒータコア5を通過する空気を加熱す
る。
【0020】また、このヒータコア5は、ダクト2内を
流れる空気がヒータコア5を迂回することができるよう
に、ダクト2内でダクト幅方向の一方寄り(図2の下寄
り)に配置されている(図2参照)。ヒータコア5を通
過する空気量とヒータコア5を迂回する空気量との割合
は、ダクト2内に設けられたエアミックスドア13によ
って調節される。
【0021】このエアミックスドア13は、ダクト幅方
向の略中央部でダクト2に支持された回動軸13aを中
心として、ヒータコア5を全閉するマックスクール位置
(図2の二点鎖線位置)と、ヒータコア5を全開するマ
ックスホット位置(図2の実線位置)との間で回動可能
に設けられている。
【0022】上記の吹出口切替手段(本発明の空気通路
切替装置)は、デフロスタ吹出口6とセンタフェイス吹
出口7とを開閉する板状のデフ・フェイスドア14(本
発明の開閉ドア)と、フット吹出口9を開閉する板状の
フットドア15(本発明の第1吹出口ドア)とから成
る。
【0023】デフ・フェイスドア14は、デフロスタ吹
出口6とセンタフェイス吹出口7との間のダクト2内角
部で回動自在に支持された回動軸14aを中心として、
デフロスタ吹出口6を全閉する位置(図5および図6参
照)とセンタフェイス吹出口7を全閉する位置(図7お
よび図8参照)との間で回動可能に設けられている。従
って、このデフ・フェイスドア14は、デフロスタ吹出
口6とセンタフェイス吹出口7との何方か一方を全開し
て他方を全閉する。なお、サイドフェイス吹出口8は、
常時開口されている。
【0024】フットドア15は、フット吹出口9に対し
てダクト幅方向の中央側で回動自在に支持された回動軸
15aを中心として、フット吹出口9を全閉する位置
(図5および図7参照)とフット吹出口9を全開する位
置(図8参照)との間で回動可能に設けられている。上
記のデフ・フェイスドア14およびフットドア15は、
それぞれ図示しないリンク機構を介して駆動手段(例え
ばサーボモータ)により駆動される。
【0025】上記のデフ・フェイスドア14およびフッ
トドア15は、各吹出口モードに応じて以下のように駆
動される。 イ)フェイスモード デフ・フェイスドア14は、図5に示すように、デフロ
スタ吹出口6を全閉してセンタフェイス吹出口7を全開
する。フットドア15はフット吹出口9を全閉する。こ
れにより、送風機3より送られた空調空気(冷風)は、
主にセンタフェイス吹出口7より乗員の上半身に向けて
吹き出される。
【0026】ロ)バイレベルモード デフ・フェイスドア14は、図6に示すように、デフロ
スタ吹出口6を全閉してセンタフェイス吹出口7を全開
する。フットドア15はフット吹出口9を半閉する。こ
れにより、送風機3より送られた空調空気は、主にセン
タフェイス吹出口7より乗員の上半身に向けて吹き出さ
れるとともに、フット吹出口9より乗員の足元に向けて
吹き出される。
【0027】ハ)デフロスタモード デフ・フェイスドア14は、図7に示すように、センタ
フェイス吹出口7を全閉してデフロスタ吹出口6を全開
する。フットドア15はフット吹出口9を全閉する。こ
れにより、送風機3より送られた空調空気(温風)は、
主にデフロスタ吹出口6よりフロントガラスに向けて吹
き出される。
【0028】ニ)フットモード デフ・フェイスドア14は、図8に示すように、センタ
フェイス吹出口7を全閉してデフロスタ吹出口6を全開
する。フットドア15はフット吹出口9を全開する。こ
れにより、送風機3より送られた空調空気(温風)は、
主にフット吹出口9より乗員の足元に向けて吹き出され
る。なお、上記の各吹出口モードにおいて、サイドフェ
イス吹出口8は常時開口していることから、サイドフェ
イス吹出口8からも少量の空調空気が吹き出される。
【0029】これらの各吹出口6〜9が形成されたダク
ト2内には、ヒータコア5を通過した空気をフット吹出
口9へ導くために、ヒータコア5の下流にダクト幅方向
の一方側半分を塞ぐ邪魔板16が設置されている(図2
参照)。この邪魔板16により、ヒータコア5を通過し
た空気は、直接デフロスタ吹出口6またはセンタフェイ
ス吹出口7へ流れることはなく、邪魔板16に沿ってダ
クト2内をダクト幅方向の他方側(図2の上方側)へ流
れた後、フット吹出口9側へ流れることができる。
【0030】従って、各吹出口6〜9は、空気の流れ方
向に対してフット吹出口9が最も上流側に位置すること
になり、次いで、デフロスタ吹出口6が位置し、センタ
フェイス吹出口7とサイドフェイス吹出口8が最も下流
側に位置することになる。
【0031】この各吹出口6〜9に対する空気の流れ方
向において、デフロスタ吹出口6の上流には、デフロス
タ吹出口6が開口するダクト2の上壁面からフット吹出
口9が開口するダクト2の下壁面に向かって仕切板17
が設けられている。この仕切板17は、デフロスタ吹出
口6の上流側開口周縁に沿ってダクト2の先端面(図2
および図3の左端面)から邪魔板16に達するまでの横
幅(図2および図3の左右方向)を有し、ダクト2の上
下方向において、フットドア15がフット吹出口9を全
開した状態の時にフットドア15の先端部に近接する位
置まで延設されている(図1参照)。
【0032】つまり、この仕切板17は、フットドア1
5がフット吹出口9を全開した状態の時に、フットドア
15の先端側を通り抜ける空気の流れを遮断することが
できる。また、フットドア15は、フット吹出口9を全
開した状態の時に、フットドア15の両側方を空気が通
り抜けることができるように、ダクト2の先端壁面およ
び邪魔板16との間に隙間18が形成される程度の大き
さに設けられている(図2参照)。但し、フットドア1
5は、フット吹出口9を全閉できる大きさであることは
言うまでもない。
【0033】次に、本実施例の作動を説明する。 イ)フェイスモード フットドア15がフット吹出口9を閉じることにより、
仕切板17より下側が開放される(図5参照)。このた
め、ダクト2内を流れる空調空気は、仕切板17の下側
を通り抜けてセンタフェイス吹出口7およびサイドフェ
イス吹出口8より車室内へ吹き出される。
【0034】ロ)バイレベルモード フットドア15は、図6に示すように、フット吹出口9
を半開した状態となるが、フットドア15と仕切板17
との間が閉じることはなく、両者の間を空気が通り抜け
ることができる。従って、ダクト2内を流れる空調空気
は、フットドア15によって半開されたフット吹出口9
より車室内へ吹き出されるとともに、仕切板17とフッ
トドア15との間を通り抜けてセンタフェイス吹出口7
およびサイドフェイス吹出口8より車室内へ吹き出され
る。
【0035】ハ)デフロスタモード フットドア15がフット吹出口9を閉じることにより、
仕切板17より下側が開放される(図7参照)。このた
め、ダクト2内を流れる空調空気は、仕切板17の下側
を通り抜けてデフロスタ吹出口6およびサイドフェイス
吹出口8より車室内へ吹き出される。
【0036】ニ)フットモード フットドア15はフット吹出口9を全開する(図8参
照)。これにより、ダクト2内を流れる空調空気は、主
にフット吹出口9へ流れて車室内へ吹き出される。ま
た、フットドア15がフット吹出口9を全開して、フッ
トドア15と仕切板17との間が遮断されることによ
り、フット吹出口9より下流へ流れる空気は、フットド
ア15の両側方を通り抜けていく。
【0037】ここで、フット吹出口9より下流へ流れる
空気は、仕切板17が設置されていなければ、フットド
ア15の先端側、つまりダクト2内の上方寄りを通り抜
けて流れることになる。この時、デフロスタ吹出口6が
ダクト2の上壁面に開口することから、フットドア15
の先端側を通り抜けた空気は、主にデフロスタ吹出口6
より吹き出されるため、サイドフェイス吹出口8へ流れ
る空気量が少なくなる。このため、仕切板17のない従
来構造では、デフロスタ吹出口6の風量配分を40%以
下に調整することができない。
【0038】これに対して、本実施例では、デフロスタ
吹出口6より上流に仕切板17を設置して、フット吹出
口9より下流へ流れる空気がフットドア15の両側方を
通り抜ける構造としたことにより、仕切板17を設置し
ない場合と比較して、デフロスタ吹出口6へ流れる量が
少なくなり、その分だけサイドフェイス吹出口8へ流れ
る量が増加することになる。この結果、フットモード時
に要求される風量配分(フット吹出口9:デフロスタ吹
出口6:サイドフェイス吹出口8=60:20:20
%)を達成することが可能となる。
【0039】また、本実施例では、デフロスタ吹出口6
の上流に仕切板17を設置したことにより、デフロスタ
吹出口6へ流れる冷却空気が制限されて、デフロスタ吹
出口6とフット吹出口9との温度差を適切に保つことが
可能となる。
【0040】〔変形例〕本実施例では、フットドア15
がフット吹出口9を全開した状態の時に、フットドア1
5の両側方を空気が通り抜けることができるように、フ
ットドア15とダクト2の先端壁面および邪魔板16と
の間に隙間が形成されるようにフットドア15の大きさ
を設定したが、図9に示すように、フットドア15の両
側に空気が通り抜けるための切欠き部15b(本発明の
開口部)を形成しても良い。あるいは、フットドア15
の回転軸とフット吹出口9との間に余裕がある場合は、
図10に示すように、フットドア15の下端部に空気が
通り抜けるための開口部15cを形成しても良い。
【0041】
【発明の効果】本発明の空気通路切替装置は、第1吹出
口を第2吹出口ドアが全開した状態の時に、第1吹出口
ドアの先端側を通り抜ける空気の流れが仕切板によって
遮断されるため、第1吹出口より下流へ流れる空気は、
第1吹出口ドアの側方あるいは第1吹出口ドアに設けら
れた開口部を通り抜けることになる。この結果、空気通
路内に仕切板を設置していない場合(つまり第1吹出口
ドアの先端側を空気が通り抜ける場合)と比較して、第
2吹出口(第1吹出口ドアが第1吹出口を全開する時
は、開閉ドアが第4吹出口を全閉して第2吹出口を全開
する)へ流れる空気量が少なくなり、その分だけ第3吹
出口へ流れる空気量が増加することになる。これによっ
て、第1吹出口、第2吹出口、および第3吹出口の風量
配分を所望の値に調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気通路切替装置の側面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】空気調和装置の送風系を示す模式図である。
【図5】フェイスモード時の各ドア位置を示す模式図で
ある。
【図6】バイレベルモード時の各ドア位置を示す模式図
である。
【図7】デフロスタモード時の各ドア位置を示す模式図
である。
【図8】フットモード時の各ドア位置を示す模式図であ
る。
【図9】フットドアの変形例を示す平面図である。
【図10】フットドアの変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 車両用空気調和装置 2 ダクト(空気通路) 6 デフロスタ吹出口(第2吹出口) 7 センタフェイス吹出口(第4吹出口) 8 サイドフェイス吹出口(第3吹出口) 9 フット吹出口(第1吹出口) 14 デフ・フェイスドア(開閉ドア) 15 フットドア(第1吹出口ドア) 15a回動軸 15b切欠き部(開口部) 15c開口部 17 仕切板

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1吹出口、第2吹出口、第3吹出口及
    び第4吹出口が設けられ、これらのうち前記第1吹出口
    が空気の流れ方向において最も上流側に位置し、且つ前
    記第1吹出口と前記第2吹出口とが対向する通路壁面に
    開口する空気通路と、 この空気通路内で前記第1吹出口の下流側に位置する回
    動軸を中心として回動操作されることにより前記第1吹
    出口のみを開閉する第1吹出口ドアと、 前記第2吹出口と前記第4吹出口とを選択的に開閉し、
    且つ前記第1吹出口ドアが前記第1吹出口を全開した時
    に前記第4吹出口を全閉する開閉ドアと、 前記空気通路内の前記第2吹出口より上流で、前記第2
    吹出口側の前記通路壁面から前記第1吹出口側の前記通
    路壁面へ向かって前記空気通路内の途中まで延設され
    て、前記第1吹出口ドアが前記第1吹出口を全開した状
    態の時に前記第1吹出口ドアの先端が当接することによ
    って前記第1吹出口ドアの先端側に生じる空気流路を略
    遮断する仕切板と、 前記第2吹出口、前記第3吹出口、及び前記第4吹出口
    より空気流れ方向において上流側に位置し、前記空気通
    路内を流れる空気の障壁となって、空気が直接前記第2
    吹出口、前記第3吹出口、及び前記第4吹出口に流入す
    るのを阻止する邪魔板とを 備え、 前記第1吹出口ドアは、前記第1吹出口を全開した状態
    の時に、前記第1吹出口より下流の前記第2吹出口及び
    前記第3吹出口へ空気が通り抜けることのできる形状に
    設けられたことを特徴とする空気通路切替装置。
  2. 【請求項2】 前記第1吹出口ドアは、前記第1吹出口
    を全開した状態の時に、前記第1吹出口ドアの側方を空
    気が通り抜けることができる大きさに形成されたことを
    特徴とする請求項1に記載された空気通路切替装置。
  3. 【請求項3】 前記第1吹出口ドアは、前記第1吹出口
    を全開した状態の時に、前記第1吹出口ドアの側辺部ま
    たは前記回動軸寄りの端部に空気が通り抜けることがで
    きる開口部が設けられたことを特徴とする請求項1に記
    載された空気通路切替装置。
  4. 【請求項4】 前記空気通路は、車室内に空気を送る車
    両用空気調和装置のダクトであり、前記第1吹出口、第
    2吹出口、第3吹出口及び第4吹出口は、それぞれ乗員
    の足元に向かって空気を吹き出すフット吹出口、車両の
    フロントガラスに向かって空気を吹き出すデフロスタ吹
    出口、車両のサイドガラスに向かって空気を吹き出すサ
    イドフェイス吹出口、及び乗員の上半身に向かって空気
    を吹き出すセンタフェイス吹出口であることを特徴とす
    る請求項1〜3に記載された何れかの空気通路切替装
    置。
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