JP2000071399A - ストレッチラベル - Google Patents
ストレッチラベルInfo
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- JP2000071399A JP2000071399A JP10245283A JP24528398A JP2000071399A JP 2000071399 A JP2000071399 A JP 2000071399A JP 10245283 A JP10245283 A JP 10245283A JP 24528398 A JP24528398 A JP 24528398A JP 2000071399 A JP2000071399 A JP 2000071399A
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Abstract
強度が得られる適正温度幅が広く、しかも瞬時に良好な
シール強度を得ることができる結果、安定したヒートシ
ール性を有するストレッチラベルを提供することを課題
とする。 【解決手段】 ポリエチレン系樹脂からなる積層ストレ
ッチフィルム3より形成され、且つ被装着体に巻き付け
て重なり合う端部同士をヒートシールすることにより前
記被装着体に装着されるストレッチラベルであって、前
記積層ストレッチフィルム3は、基材1と、該基材1の
少なくとも片面側に積層された表面層2とを具備し、且
つ前記基材1は、自己伸縮性を有するポリエチレン系樹
脂で形成され、しかも前記表面層2は、シングルサイト
系メタロセン触媒を用いて重合された密度0.89〜
0.91g/cm3 の直鎖状低密度ポリエチレンからなるこ
とを特徴とする。
Description
巻装されるヒートシール性のストレッチラベルに関す
る。
トシール性を有するストレッチラベルとしては、酢酸ビ
ニルを3〜10%含有するエチレン−酢酸ビニル共重合
体からなる単層のストレッチフィルムより形成されるも
のが知られている。
は、図4に示すように、二枚のストレッチラベル24,
24がビア樽26等の容器の両側からそれぞれ緊張状態
となるように引き伸ばされて巻き付けられ、且つ対向す
る端部同士がヒートシールされることにより筒状ラベル
27に形成され、ビア樽26に密着状に装着される。
尚、図面では、説明上、前記ストレッチラベル24の厚
さ、ストレッチラベル24同士のヒートシール幅及びビ
ア樽26の直径の比率は、実際の比率とは異なって示し
ている。
続的に前記ストレッチラベル24を装着する場合(例え
ば、特願平10−123423のラベル装着装置)、ヒ
ートシール工程において十分な冷却時間がとれないた
め、確実にヒートシールして前記ビア樽26に装着する
には、瞬時にシール強度を得る必要がある。
来のストレッチラベル24では、上述のような方法でビ
ア樽26等の容器等に装着する場合には、必ずしも瞬時
に十分なシール強度が得られないために、中には端部同
士が確実に接着せず、筒状に加工するときの接着状態に
ばらつきを生じ、装着直後にストレッチラベル24の弾
性収縮力によってシール部分が剥離されて筒状ラベル2
7がビア樽26から離脱するようなものもあった。
度幅が狭いため、ヒートシール温度の変化によってシー
ル性に影響が及びやすく、特に、冬場等、外温の影響に
よってシール性が悪くなるものもあり、品質が安定しに
くいという問題があった。
容器に巻装する場合において、良好な自己伸縮性を有
し、且つ十分なシール強度が得られる適正温度幅が広
く、しかも瞬時に良好なシール強度を得ることができる
結果、安定したヒートシール性を有するストレッチラベ
ルを提供することを課題とする。
するためになされたもので、本発明に係るストレッチラ
ベルは、ポリエチレン系樹脂からなる積層ストレッチフ
ィルム3より形成され、且つ被装着体に巻き付けて重な
り合う端部同士をヒートシールすることにより前記被装
着体に装着されるストレッチラベルであって、前記積層
ストレッチフィルム3は、基材1と、該基材1の少なく
とも片面側に積層された表面層2とを具備し、且つ前記
基材1は、自己伸縮性を有するポリエチレン系樹脂で形
成され、しかも前記表面層2は、シングルサイト系メタ
ロセン触媒を用いて重合された密度0.89〜0.91
g/cm3 の直鎖状低密度ポリエチレンからなることを特徴
とする。
自己伸縮性を有するポリエチレン系樹脂で形成されてな
るため、自己伸縮性を有するとともに、表面層2が、シ
ングルサイト系メタロセン触媒を用いて重合された密度
0.89〜0.91g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレン
からなるため、良好な表面層2同士のホットタック性が
得られ、結果、機械的物性である自己伸縮性及び熱的特
性であるホットタック性の双方を兼ね備えたストレッチ
ラベルとなる。
ングルサイト系メタロセン触媒を用いて重合された密度
0.91〜0.93g/cm3 の直鎖状低密度ポリエチレン
からなれば、ストレッチラベルに適度な腰があるととも
に、より一層良好な自己伸縮性が得られる。
て、図面を参酌しつつ説明する。
に示すように、シングルサイト系メタロセン触媒を用い
て重合された直鎖状低密度ポリエチレン(以下、単に
「メタロセンLLDPE」と記載することがある)から
なる積層ストレッチフィルム3より形成され、該積層ス
トレッチフィルム3は、基材1と、該基材1の両面側に
積層された表面層2とを具備している。
タロセンLLDPEからなり、且つ前記表面層2は、密
度0.905g/cm3 のメタロセンLLDPEからなる。
前記基材1及び表面層2の三層の各厚みの比は、1:
1:1であり、全体で厚さ約100μmに形成されてな
る。
は、全面にわたって宣伝広告等の印刷層5が設けられる
ことによりシート状のストレッチラベル4が形成されて
なる。
を構成するメタロセンLLDPEと、表面層2を構成す
るメタロセンLLDPEとを別々の押出機により溶融状
態で導き一つの口金より押し出して積層する共押出法に
より製造することができる。このような共押出法によっ
て積層ストレッチフィルム3が形成された場合には、各
層同士が溶融状態時に接着されてなるため、各層の特徴
が失われない。
の公知の方法により設けられている。
直鎖状低密度ポリエチレンには、適宜公知の添加剤、例
えば、安定剤、抗酸化剤、滑剤及び抗ブロッキング剤等
を添加することができる。
使用する場合について説明すると、前記構成の二枚のス
トレッチラベル4が、図2及び図4に示すように、前記
印刷層5が外面になるようにビア樽6の両側から緊張状
態となるように引き伸ばされて巻き付けられ、向かい合
った各ストレッチラベル4の端部の内面同士がヒートシ
ールされることにより筒状ラベル7に形成されてなる。
このとき、筒状ラベル7は前記ストレッチラベル4の弾
性収縮力によりビア樽6に密着して装着される。尚、積
層ストレッチフィルム3の厚みは、100μmで、スト
レッチラベル4同士のヒートシール幅は2〜10mm程
度で、ビア樽6の直径は250〜500mm程度である
が、図面(図2及び図4)では、説明上、前記積層スト
レッチフィルム3の厚さ、前記ヒートシール幅及びビア
樽6の直径の比率は、実際の比率とは異なって示してい
る。
トシール面となる内面が良好なホットタック性を有する
表面層2により形成されているため、瞬時に強い接着力
が得られ、ヒートシール後にストレッチラベル4(特に
基材1)の自己伸縮性によってヒートシール部分同士を
離間させる方向に力が働いても、ヒートシールされた両
端部が剥がれるおそれがない。
前記表面層2を構成する密度0.905g/cm3 のメタロ
センLLDPEは融点99℃であり、また、前記基材1
を構成する密度0.920g/cm3 のメタロセンLLDP
Eは融点117℃であるため、表面層2の融点よりも高
く、且つ基材1の融点よりも低い温度(基材1が完全に
溶融しない温度)にてヒートシールすることにより、表
面層2が溶融してシールされても、内側に位置する基材
1が溶けないため、筒状ラベル7のシール部分の強度が
落ちるおそれがない。
レッチラベル4と、比較例としての従来のストレッチラ
ベル24とについて、ホットタック特性を比較した。比
較例としては、酢酸ビニル成分を7%含むエチレン−酢
酸ビニル共重合体からなる単層フィルムを用いた。
トレッチラベル24について測定したホットタック特性
の試験結果を図3に示す。尚、ホットタック特性は、ヒ
ートシール強度の変化により評価される。具体的には、
幅3cmのサンプルのフィルム同士を80〜160℃範
囲内においてヒートシールバー(幅1cm、長さ30c
m)で1秒間圧着(2kg/cm2)直後、各フィルム
に45gの荷重をかけてフィルム同士が剥離する方向へ
引っ張り、両フィルムが剥離した長さ(熱間剥離距離)
を測定する
ベル4は、比較例に比して、熱間剥離距離が短く、且つ
ラベル同士のヒートシール時に、強固に接着する温度範
囲が比較的低温から高温まで広範囲に及ぶことがわかっ
た。即ち、ラベルのヒートシール直後のシール強度を示
すホットタック性が、広い温度幅において良好であるこ
とがわかった。
4を該ストレッチラベル4の一方の表面層2の外面全面
に設けられた印刷層5が外面側になるようにビア樽6に
巻き付けて筒状ラベル7を形成したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、印刷層5は部分的に設けても
よく、また、前記ストレッチラベル4のヒートシール部
分を除いて設けられた印刷層5が内面側(ビア樽6側)
になるように巻き付けて筒状ラベル7を形成してもよ
い。
の密着を良くするため、前記表面層2にコロナ放電処理
を行ってもよく、更に、印刷層5は、前記基材1と表面
層2との間(後述のように、別個に作成したフィルムを
貼り合わせる場合)に設けられてなってもよい。
材1の両面側の表面層2との三層構造からなるストレッ
チフィルム3を共押出法によって形成したが、ストレッ
チフィルム3の製造方法はこれに限定されるものではな
く、それぞれ、別個に作成された各層のフィルムを貼り
合わせるドライラミネート方法や前記基材1の両面側に
表面層2を溶融押し出しする押出ラミネート方法等の公
知の技術で製造することができる。
樽6への装着時に内面となる側)にのみ設けてもよい。
但し、基材1の両面側に表面層2を設けることにより、
積層フィルムのバランス(カール防止等)がとれるた
め、好ましい。
脂は、密度0.91〜0.93g/cm 3 の範囲内のメタロ
センLLDPE、特に、密度0.915〜0.925g/
cm3の範囲内のメタロセンLLDPEが、前記伸縮性、
腰、及び透明性の点で好ましいが、基材1を構成するポ
リエチレン系樹脂はこれに限定されない。例えば、マル
チサイト系触媒による密度0.91〜0.93g/cm3 の
直鎖状低密度ポリエチレンや低密度ポリエチレン、酢酸
ビニル含有量が7%以下のエチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオノマー等及
びこれらの混合物であってもよい。但し、弾性伸縮性を
有し、前記表面層2よりも融点が高く、腰が強いものが
好ましい。
層フィルムに形成されてなったが、基材1は多層フィル
ムであってもよい。
DPEの密度は、0.89〜0.91g/cm3 の範囲内で
あれば特に限定されない。但し、密度0.90〜0.9
1g/cm3 において前記ホットタック性が良く、且つ適度
に伸縮性も有しているため、好ましい。
み及び各層の厚みの比は、特に限定されず、例えば、基
材1は、20〜200μm、表面層2は、10〜100
μm等、適宜設計変更可能である。
述のように二枚のストレッチラベル4をビア樽6の周囲
二カ所でヒートシールして巻装する以外に、一枚のスト
レッチラベル4をビア樽6の全周に巻き付けて一カ所で
ヒートシールして使用することもできる。
ル4をビア樽6に装着する場合について説明したが、本
発明のストレッチラベル4を装着する対象は、ビア樽6
に限定されず、例えば、ビール瓶や酒瓶等の物流用プラ
スチックコンテナ、発砲スチロールケース、ドラム缶等
の金属缶、プラスチックボトル等の容器であってもよ
く、その形状も円筒状に限らず、矩形状、多角形状のも
のも採用可能である。
ルは、良好な自己伸縮性を保有しつつホットタック性が
向上せしめられてなることにより、瞬時にシール強度が
得られるとともに、良好なホットタック性が得られる温
度幅が広いため、外温の変化の影響を受けることなく安
定したヒートシール性を得ることができる結果、該スト
レッチラベルをビア樽等に巻装して使用する場合に、ヒ
ートシール部分が剥離してビア樽等から離脱するおそれ
がない。
トタック特性を示すグラフ。
状態を示す概略斜視図。
Claims (2)
- 【請求項1】ポリエチレン系樹脂からなる積層ストレッ
チフィルム(3)より形成され、且つ被装着体に巻き付
けて重なり合う端部同士をヒートシールすることにより
前記被装着体に装着されるストレッチラベルであって、
前記積層ストレッチフィルム(3)は、基材(1)と、
該基材(1)の少なくとも片面側に積層された表面層
(2)とを具備し、且つ前記基材(1)は、自己伸縮性
を有するポリエチレン系樹脂で形成され、しかも前記表
面層(2)は、シングルサイト系メタロセン触媒を用い
て重合された密度0.89〜0.91g/cm3 の直鎖状低
密度ポリエチレンからなることを特徴とするストレッチ
ラベル。 - 【請求項2】 前記基材(1)が、シングルサイト系メ
タロセン触媒を用いて重合された密度0.91〜0.9
3g/cm3 の直鎖状低密度ポリエチレンからなる請求項1
記載のストレッチラベル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10245283A JP2000071399A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | ストレッチラベル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10245283A JP2000071399A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | ストレッチラベル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000071399A true JP2000071399A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=17131371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10245283A Pending JP2000071399A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | ストレッチラベル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000071399A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001324932A (ja) * | 2000-03-08 | 2001-11-22 | Dainippon Printing Co Ltd | ストレッチラベル |
JP2014145967A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-14 | Fuji Seal International Inc | ストレッチラベル、及びストレッチラベルの製造方法 |
JP2016522759A (ja) * | 2013-04-15 | 2016-08-04 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 伸縮性スリーブフィルム |
-
1998
- 1998-08-31 JP JP10245283A patent/JP2000071399A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001324932A (ja) * | 2000-03-08 | 2001-11-22 | Dainippon Printing Co Ltd | ストレッチラベル |
JP4597403B2 (ja) * | 2000-03-08 | 2010-12-15 | 大日本印刷株式会社 | ストレッチラベル |
JP2014145967A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-14 | Fuji Seal International Inc | ストレッチラベル、及びストレッチラベルの製造方法 |
JP2016522759A (ja) * | 2013-04-15 | 2016-08-04 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 伸縮性スリーブフィルム |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071102 |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
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