JP2000070209A - 洗浄機 - Google Patents

洗浄機

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JP2000070209A
JP2000070209A JP10245082A JP24508298A JP2000070209A JP 2000070209 A JP2000070209 A JP 2000070209A JP 10245082 A JP10245082 A JP 10245082A JP 24508298 A JP24508298 A JP 24508298A JP 2000070209 A JP2000070209 A JP 2000070209A
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Japan
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lid
cleaning
opening
cleaning tank
tank
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Kenji Yoshida
賢治 吉田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄後の蓋開放時における蓋の下面から被洗
浄物への水滴の降りかかりを、製品コストの上昇を抑え
て減ずることができるようにする。 【解決手段】 洗浄槽16の上面の開口部17を上下の
回動により開閉する蓋29の下面29aの主体部分29
b2 を、蓋29の回動中心の存する後端部29a側ほど
低くなる斜面状に形成し、併せて、蓋29の上記後端部
29a側の洗浄槽16の側壁に段部32を形成すること
により、洗浄中から蓋29の下面29aの主体部分29
b2 に付着した水滴をその傾斜によって流し落とし、洗
浄後の蓋開放時には、蓋29の下面29aの主体部分2
9b2 から流れ落ちる水滴を、段部32で受けて、該段
部32から洗浄槽16の側壁を伝わせて流し落とすよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は上面が開口した洗浄
槽を有する洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上面が開口した洗浄槽を有す
る洗浄機は、その開口部を通しての、使用者による被洗
浄物の出し入れが上方より立ち姿勢のままででき、逐一
腰をかがめる必要がないことから、使い勝手が良いとさ
れている。
【0003】図12はこのタイプの洗浄機の従来構成を
示しており、洗浄槽1は上面が開口し、この洗浄槽1に
対して、蓋2が、図中左側の一端部2aを軸3により上
下に回動可能に支持して設けられ、その上下の回動によ
り洗浄槽1の上面の開口部を開閉するようになってい
る。又、この蓋2の下面2bは、図示の閉鎖状態で水平
面状となっており、その下方(洗浄槽1内)で、被洗浄
物(図示せず)の洗浄が行われるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】被洗浄物の洗浄が行わ
れるとき、洗浄槽1内で水が飛散することは避けられな
い。そして、その飛散した水は蓋2の下面2bに付着す
るもので、洗浄終了時には多くの水滴が蓋2の下面2b
に残る。この状況で、洗浄した被洗浄物を取出すべく蓋
2を持上げて開けると、該蓋2の下面2bに残った水滴
が、蓋2開放時における蓋2の振動により落下したり、
蓋2の下面2bを伝って流れ落ちたりすることにより、
下方の被洗浄物に降りかかって、洗浄した、特には乾燥
までした後の該被洗浄物をぬらしてしまう。
【0005】このような問題を解決すべく、従来は、蓋
2の下面2bに、付着した水が水滴となりにくい親水性
をもたせる処理として、蓋2の下面2bを構成する部材
を親水性材料を混入したもので作成するなどのことを行
ったものもあるが、しかし、このものでは、製品がコス
ト高になるという欠点を有していた。
【0006】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、洗浄後の蓋開放時における
蓋の下面から被洗浄物への水滴の降りかかりを、製品コ
ストの上昇を抑えて減ずることのできる洗浄機を提供す
るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗浄機は、第1に、上面が開口した洗浄槽
と、この洗浄槽に収容された被洗浄物を洗浄する洗浄機
構と、一端部が上下に回動可能に支持され、その上下の
回動により前記洗浄槽の上面の開口部を開閉する蓋とを
具備し、その蓋の下面を前記一端部側ほど低くなる斜面
状に形成すると共に、前記蓋の一端部側の洗浄槽側壁
に、開放時の蓋の前記下面を伝って流れ落ちる水滴を受
ける段部を形成して成ることを特徴とする(請求項1の
発明)。
【0008】このものによれば、まず洗浄中から、蓋の
下面に付着した水滴が、蓋の下面の傾斜を伝って流れ落
ちることで、洗浄終了時に蓋の下面に付着したまま残る
水滴の量が少なくなる。又、その残った水滴も、蓋の下
面の傾斜によって流れやすくなっており、蓋を開放した
ときに速やかに流れる。そして、その流れ落ちた水滴
は、洗浄槽側壁の段部に受けられて、該段部から洗浄槽
の側壁を伝って流れ落ちるものであり、かくして、洗浄
後の蓋開放時に蓋の下面から流れ落ちる水滴が被洗浄物
に降りかかるのを減ずることができる。
【0009】この場合、蓋の下面は、一端部側ほど傾斜
度が大きくなる斜面状に形成することによって、蓋の下
面に付着した水滴が一層流れ落ちやすくなる(請求項2
の発明)。又、蓋の下面は、一端部とは反対側の部分か
ら一端部側へ向かう方向とは直交する方向にも、中央部
から両側に離れるほど低くなる斜面状に形成することに
よって、その中央部から両側に離れる方向にも水滴が流
れ落ちるようになる(請求項3の発明)。更に、蓋の下
面には、一端部とは反対側の部分から一端部側へ延びる
溝を形成することによって、蓋の下面に付着した水滴が
溝の各下縁部に集められ、流れ落ちやすくなる(請求項
4の発明)。
【0010】本発明の洗浄機は、第2に、上面が開口し
た洗浄槽と、この洗浄槽に収容された被洗浄物を洗浄す
る洗浄機構と、一端部が上下に回動可能に支持され、そ
の上下の回動により前記洗浄槽の上面の開口部を開閉す
る蓋とを具備し、その蓋の下面を前記一端部側ほど低く
なる斜面状に形成すると共に、蓋の回動中心を蓋の下面
側に設けたことを特徴とする(請求項5の発明)。
【0011】このものによっても、洗浄中から、蓋の下
面に付着した水滴が、蓋の下面の傾斜を伝って流れ落ち
ることで、洗浄終了時に蓋の下面に付着したまま残る水
滴の量を少なくすることができる。又、その残った水滴
も、蓋の下面の傾斜によって流れやすくなっており、蓋
を開放したときに速やかに流れる。
【0012】そして、この場合、蓋の回動中心が蓋の下
面側に位置することで、開放時における洗浄槽内方への
蓋の下面の突出を少なくできるものであり、上述の蓋を
開放したときに流れた水滴は、洗浄槽の側壁面近くに落
ちる。これに対して、被洗浄物はかご等に収納して洗浄
槽内に配置され、洗浄槽の側壁面からはある程度離れて
いるので、落ちた水滴が被洗浄物に降りかかるのを減ず
ることができる。
【0013】更に、この場合、そのようにして被洗浄物
に対する水滴の降りかかりを減じ得ることにより、洗浄
槽に形成する段部を小さくでき、もしくは該段部を形成
せずに済ませ得るものであり、これらによって、洗浄槽
を広く形成することができ、被洗浄物の収容量を増すこ
とが可能となる。
【0014】本発明の洗浄機は、第3に、上面が開口し
た洗浄槽と、この洗浄槽に収容された被洗浄物を洗浄す
る洗浄機構と、前記洗浄槽の上面の開口部を開閉する蓋
とを具備すると共に、その蓋の下面に風を当てる送風機
構を具備して成ることを特徴とする(請求項6の発
明)。このものによれば、蓋の下面に付着した水滴に風
を当てて蒸発させることで、蓋開放時に流れ落ちる水滴
の量を減らすことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明をシステムキッチン
の流し台用キャビネットに組込む食器洗浄機に適用し
て、その第1実施例につき、図1ないし図4を参照して
説明する。まず図4には、システムキッチンの流し台用
キャビネット11を示しており、これの一般にステンレ
ス板から成る天板12には、シンク13を形成すると共
に、このシンク13の図中左側の側方に位置して水切板
部14を形成し、更に、その水切板部14の図中左側の
側方に位置して洗浄機、例えば食器洗浄機15を設けて
いる。
【0016】食器洗浄機15は洗浄槽16を主体に構成
したものであり、その洗浄槽16は開口部17で示すよ
うに上面が開口し、その開口部17を、上記天板12に
形成した開口部(図示せず)に合わせて水密に結合し、
それ以外の部分をキャビネット11内に位置させてい
る。従って、この実施例の食器洗浄機15は、システム
キッチンの流し台用キャビネット11を外箱として利用
するものである。
【0017】しかして、洗浄槽16の内部には、底部
に、噴水アーム18とヒータ19とを配設しており、そ
の上方部に、被洗浄物、この場合、食器20を収納する
かご21を上方より出し入れ可能に収容している。又、
洗浄槽16には、給水弁22を具えた給水管23を接続
しており、その給水弁22を開放することによって、水
道水が給水管23から洗浄槽16内に所定水位となるま
で供給され、洗浄水となるようになっている。そして、
その洗浄水は前記ヒータ19によって所定温度例えば6
0[℃]程度まで加熱されるようになっている。
【0018】更に、洗浄槽16の外側には、洗浄ポンプ
24と排水ポンプ25とを配設しており、そのうちの洗
浄ポンプ24によって、洗浄槽16内の洗浄水を、洗浄
槽16の底部に設けたフィルタ付き貯水タンク部26か
ら吸入して前記噴水アーム18に圧送するようになって
いる。又、排水ポンプ25によっては、洗浄槽16内の
洗浄水を、同貯水タンク部26から吸入して前記シンク
3の図示しない排水管に排出するようになっている。
【0019】噴水アーム18は、上述のように洗浄水が
圧送されてくると、その洗浄水をかご21内の食器(被
洗浄物)20に向けて噴射すると共に、その噴射の反動
によって回転するようになっており、この回転により食
器20に洗浄水が万遍なく噴射され、洗剤を溶かし込ん
だ洗浄液による食器20の洗い、清水による食器20の
すすぎが行われる。
【0020】加えて、洗浄槽16の外側には、送風機2
7を配設している。この送風機27は、すすぎ後の乾燥
時に洗浄槽16内に外気を送り込むためのもので、その
送り込まれた空気は前記ヒータ19により加熱されて熱
風化され、この熱風により、すすぎ後の食器20を乾燥
させるようになっている。従って、給水弁22、噴水ア
ーム18、洗浄ポンプ24、排水ポンプ25、及びヒー
タ19、送風機27は、洗浄槽16の内部に収容された
被洗浄物を洗浄して乾燥までする洗浄機構28を構成す
るものである。
【0021】さて、洗浄槽16の上面の開口部17に対
しては、蓋29を設けている。この蓋29は、詳細には
図1に示すように、中空の偏平箱状を成すもので、一端
部、この場合、後端部(図中左側端部)29aを、軸3
0によって蓋支持部材31(図4参照)に上下に回動可
能に支持しており、その上下の回動によって、洗浄槽1
6の上面の開口部17を開閉するようになっている。
【0022】又、この蓋29の下面29bは、前端部及
び後端部に加えて左右の両側端部、すなわち、周囲部2
9b1 より、これに囲まれた主体部分29b2 が下方に
一段***しており、この主体部分29b2 を上述の後端
部29a側ほど低くなる斜面状に形成している。そし
て、蓋29の閉鎖状態では、その主体部分29b2 が洗
浄槽16内に入り込み、周囲部29b1 が洗浄槽16の
上縁部に載るようになっている。
【0023】これに対して、洗浄槽16の後側の側壁、
すなわち、蓋29の後端部側の側壁には、段部32を形
成している。この段部32は、洗浄槽16の上面の開口
部17に臨む上向きで、前(内)下がりの斜面状を成し
ており、前記蓋29の回動中心である軸30の中心から
該段部32の前(内)側端部までの距離Aは、軸30の
中心から蓋29の下面29bの最下部29b3 までの距
離Bに対して、同等以上(A≧B)に定めている。
【0024】次に、上記構成のものの作用を述べる。洗
浄槽16の内部に収容された食器(被洗浄物)20の洗
浄が前述のごとく行われるとき、洗浄槽16内で飛散す
る水は、蓋29の下面29bのうち、洗浄槽16内に位
置した主体部分(斜面)29b2 に付着する。この蓋2
9の下面29bの主体部分29b2 に付着した水滴は、
洗浄中、その主体部分29b2 の傾斜を伝って図1に矢
印C1 で示すように流れ落ちるものであり、それによっ
て、洗浄の終了時に蓋29の下面29bに付着したまま
残る水滴の量が少なくなる。
【0025】又、その残った水滴も、蓋29の下面29
bの主体部分29b2 の傾斜によって流れやすくなって
おり、蓋29を開放したときには、図2に示すごとく、
水平面に対する蓋29の下面29bの主体部分29b2
の角度が増すことで、矢印C2 で示すように下側へ速や
かに流れる。
【0026】そして、図3に示すごとく蓋29を開放し
切ったときにも、蓋29の下面29bの主体部分29b
2 に残った水滴は、その主体部分29b2 を伝って矢印
C3で示すように流れ落ちるが、このとき、蓋29の下
面29bの主体部分29b2の閉蓋状態における最下部
29b3 は、洗浄槽16の側壁の段部32の内側縁部と
同等の内外位置又はそれより外側に位置し、それ以前で
は段部32の内側縁部より外側に位置するため、結局、
蓋29が閉鎖した状態にあるときから開放し切ったとき
まで、蓋29の下面29bの主体部分29b2 を伝って
流れ落ちた水滴は、洗浄槽16の側壁の段部32に受け
られて、該段部32から洗浄槽16の側壁を伝って流れ
落ちるものであり、かくして、洗浄後の蓋29の開放時
に蓋29の下面29bから流れ落ちる水滴が食器20に
降りかかるのを減ずることができる。
【0027】又、蓋29の下面29bの主体部分29b
2 を斜面状に形成すると共に、洗浄槽16の側壁に段部
32を形成するのは、従来の蓋2の下面2bに親水性を
もたせる処理を施したものに比して、安価に製作実現で
きるものであり、従って、製品コストの上昇を抑えるこ
ともできる。
【0028】以上に対して、図5ないし図11は本発明
の第2ないし第6実施例を示すもので、それぞれ、第1
実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略
し、異なる部分についてのみ述べる。
【0029】[第2実施例]図5に示す第2実施例にお
いては、蓋29の下面29bの主体部分29b2 ´を、
後端部29a側ほど傾斜度が大きくなる、湾曲した斜面
状に形成している。このようにすることによって、洗浄
中、蓋29の下面29bの主体部分29b2 ´に付着し
た水滴が矢印C4 で示すように流れるとき、その流れ先
で主体部分29b2 ´の傾斜度が漸次大きくなるため、
一層流れ落ちやすくなり、これによって、洗浄の終了時
に蓋29の下面29bに付着したまま残る水滴の量を一
層少なくできるので、洗浄後の蓋29の開放時に食器2
0に降りかかる水滴の量を一段と減ずることができる。
【0030】[第3実施例]図6及び図7に示す第3実
施例においては、蓋29の下面29bの主体部分29b
2 ″を、蓋29の後端部29aとは反対側の前端部29
cから後端部29a側へ向かう前後方向とは直交する左
右方向にも、中央部から両側に離れるほど低くなる、湾
曲した斜面状に形成している。
【0031】このようにすることによって、洗浄中、蓋
29の下面29bの主体部分29b2 ″に付着した水滴
は、矢印C4 (図6)で示すように主体部分29b2 ″
の前方から後方へ流れるのに加え、矢印C5 (図7)で
示すように主体部分29b2″の中央部から左右の両側
に離れる方向にも流れ落ちるもので、これによっても、
洗浄の終了時に蓋29の下面29bに付着したまま残る
水滴の量を一層少なくできるので、洗浄後の蓋29の開
放時に食器20に降りかかる水滴の量を一段と減ずるこ
とができる。
【0032】なお、この場合、主体部分29b2 ″の前
後方向の傾斜は、後端部29a側ほど傾斜度が大きくな
るようにしており、又、左右方向の傾斜も、中央部から
両側に離れるほど傾斜度が大きくなるようにしている。
これらにより、主体部分29b2 ″に付着した水滴がそ
の各方向に一層流れ落ちやすくなるから、洗浄の終了時
に蓋29の下面29bに付着したまま残る水滴の量を更
に少なくすることができて、洗浄後の蓋29の開放時に
食器20に降りかかる水滴の量も更に減ずることができ
る。たゞし、これに限られるものではなく、主体部分2
9b2 ″の前後方向及び左右方向の傾斜は、いずれも一
定の傾斜度で傾斜するものであっても良い。
【0033】[第4実施例]図8に示す第4実施例にお
いては、蓋29の下面29bの主体部分29b2 に、蓋
29の前端部29cから後端部29a側へ延びる溝41
を多数形成している。このようにすることによって、洗
浄中、蓋29の下面29bの主体部分29b2 に付着し
た水滴が溝41の各下縁部に矢印C6 ,C7 で示すよう
にそれぞれ集められ、流れ落ちやすくなるから、これに
よっても、洗浄の終了時に蓋29の下面29bに付着し
たまま残る水滴の量を一層少なくできて、洗浄後の蓋2
9の開放時に食器20に降りかかる水滴の量を一段と減
ずることができる。
【0034】なお、この場合、蓋29の下面29bの主
体部分29b2 は、第2実施例の主体部分29b2 ´、
又は第3実施例の主体部分29b2 ″に変えても良い。
又、溝41は図示した断面逆V字形のものに限られず、
断面逆U字形のものや、断面下向きのコ字形のものであ
っても、同様の作用効果を得ることができる。
【0035】[第5実施例]図9及び図10に示す第5
実施例においては、蓋29の回動中心を構成する軸30
を蓋29の下面側に設けている。又、それに対して、洗
浄槽16の後側の側壁には段部51を形成している。こ
の段部51は、前述の段部32と同様に、洗浄槽16の
上面の開口部17に臨む上向きで、前(内)下がりの斜
面状を成すものであるが、段部32より小さく形成して
いる。たゞし、軸30の中心から該段部51の前(内)
側端部までの距離Dは、軸30の中心から蓋29の下面
29bの最下部29b3 までの距離Eに対して、同等以
上(D≧E)に定めている。
【0036】このものの場合、基本的な作用は第1実施
例と同様で、そのほか、特に軸30が蓋29の下面29
b側に位置することで、図10に示すように、開放時に
おける洗浄槽16内方への蓋28の下面29bの突出を
少なくできる。よって、蓋29を開放したときに流れた
水滴は、洗浄槽16の後側の側壁面近くに落ちるもの
で、図示した具体例では、段部51に落ち、従って、該
段部51に受けられ、該段部51から洗浄槽16の側壁
を伝って流れ落ちる。
【0037】又、この場合、段部51がなく、図10に
二点鎖線で示すように、洗浄槽16が該段部51の後壁
部まで後壁を拡張させて形成していて、上述の蓋29を
開放したときに流れた水滴が、洗浄槽16の後側の側壁
面近くに直接落ちたとしても、食器20はかご21に収
納して洗浄槽16内に配置され、洗浄槽16の側壁面か
らはある程度離れているので、落ちた水滴が食器20に
降りかかるのは少なく留めることできる。
【0038】かくして、この場合にも、洗浄後の蓋29
の開放時に蓋29の下面29bから流れ落ちる水滴が食
器20に降りかかるのを減ずることができるもので、更
に、安価に製作実現できるから、製品コストの上昇を抑
えることができる。
【0039】加えて、この場合、そのようにして食器2
0に対する水滴の降りかかりを減じ得ることにより、洗
浄槽16に形成する段部51を小さくでき、もしくは該
段部51を形成せずに済ませ得るものであり、これらに
よって、洗浄槽16を広く形成できるので、食器20の
収容量を増すことが可能となる。
【0040】[第6実施例]図11に示す第6実施例に
おいては、前述の送風機27に代えて、送風機構61を
設けている。この送風機構61は、モータ62により回
転駆動されるファン63を収容したケーシング64を、
洗浄槽16の前面部の外側に取付けたもので、そのケー
シング64は、ファン63により送られる外気を吹き出
すのに2つの吹出口65,66を有し、その一つの吹出
口65を、蓋29の下面29bの、この場合、水平面状
を成す主体部分29dに前下方より臨ませ、今一つの吹
出口66を、洗浄槽16内の中ほどの位置に前方より臨
ませている。
【0041】この構成で、乾燥時に、ファン63が吸入
した外気を吹出口65,66からそれぞれ矢印F,Gで
示すように吹き出させることにより、吹出口66から吹
き出される空気により、食器の乾燥を行い、吹出口65
から吹き出される空気を、蓋29の下面29bの主体部
分29dに付着した水滴に当てて蒸発させる。これによ
り、蓋29の下面29bに残る水滴の量を少なくできる
ので、蓋29の開放時に食器20に降りかかる水滴の量
を減ずることができる。又、この場合、安価に製作実現
できるものでもあるから、製品コストの上昇を抑えるこ
とができる。
【0042】なお、この場合の蓋29は、洗浄槽16の
上面の開口部を回動により開閉するものに限られず、ス
ライドにより開閉するものであっても良い。又、蓋29
の下面29bの主体部分29dは、前述の主体部分29
b2 ,29b2 ´,29b2″同様に傾斜していても良
い。更に、送風機構61による蓋29の下面29bの主
体部分29dへの送気は、食器20の乾燥とは別に、洗
浄後単独で行うようにしても良い。
【0043】又、全体として、洗浄機構は被洗浄物の乾
燥まで行うものに限られず、洗浄のみを行うものであっ
ても良い。更に、洗浄槽の上面の開口部を蓋の上下の回
動により開閉するものの場合、蓋は、後端部に代わっ
て、左側端部又は右側端部が回動可能に支持されていて
も良い。そのほか、被洗浄物は食器に限られず、例えば
野菜や果物等であっても良いもので、洗浄方式も、噴水
式には限られず、例えば水流式や発泡式あるいはかご揺
動式など他の方式であっても良い。
【0044】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。請求項1の洗浄機によれば、蓋の
下面の傾斜と、洗浄槽側壁の段部とで、洗浄後の蓋開放
時における蓋の下面から被洗浄物への水滴の降りかかり
を減ずることができ、しかも、それを製品コストの上昇
を抑えて達成することができる。請求項2の洗浄機によ
れば、蓋の下面の傾斜を一端部側ほど傾斜度が大きくな
るようにしたことで、洗浄後の蓋開放時における蓋の下
面から被洗浄物への水滴の降りかかりを一段と減ずるこ
とができる。
【0045】請求項3の洗浄機によれば、蓋の下面の傾
斜を中央部から両側に離れる方向にも施したことで、洗
浄後の蓋開放時における蓋の下面から被洗浄物への水滴
の降りかかりを一段と減ずることができる。請求項4の
洗浄機によれば、蓋の傾斜した下面に更に溝を形成した
ことで、洗浄後の蓋開放時における蓋の下面から被洗浄
物への水滴の降りかかりを一段と減ずることができる。
【0046】請求項5の洗浄機によれば、蓋の下面の傾
斜と、蓋の回動中心を蓋の下側に設けたこととで、請求
項1の洗浄機と同様の効果が得られるのに加えて、洗浄
槽を広く形成できることにより、被洗浄物の収容量を増
すことができる。請求項6の洗浄機によれば、蓋の下面
に送風機構により当てる風で、請求項1の洗浄機と同様
の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す主要部分の閉蓋状態
での縦断側面図
【図2】同部分の開蓋途中状態での縦断側面図
【図3】同部分の開蓋状態での縦断側面図
【図4】全体的構成の開蓋状態での斜視図
【図5】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図6】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図7】図6のH−H線に沿う断面図
【図8】本発明の第4実施例を示す図7相当図
【図9】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図10】図3相当図
【図11】本発明の第6実施例を示す図1相当図
【図12】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
15は食器洗浄機(洗浄機)、16は洗浄槽、17は開
口部、20は食器(被洗浄物)、28は洗浄機構、29
は蓋、29aは後端部(一端部)、29bは下面、29
b2 ,29b2 ´,29b2 ″は主体部分、30は軸、
32は段部、41は溝、51は段部、61は送風機構、
65は吹出口を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面が開口した洗浄槽と、 この洗浄槽に収容された被洗浄物を洗浄する洗浄機構
    と、 一端部が上下に回動可能に支持され、その上下の回動に
    より前記洗浄槽の上面の開口部を開閉する蓋とを具備
    し、 その蓋の下面を前記一端部側ほど低くなる斜面状に形成
    すると共に、 前記蓋の一端部側の洗浄槽側壁に、開放時の蓋の前記下
    面を伝って流れ落ちる水滴を受ける段部を形成して成る
    ことを特徴とする洗浄機。
  2. 【請求項2】 蓋の下面を、一端部側ほど傾斜度が大き
    くなる斜面状に形成したことを特徴とする請求項1記載
    の洗浄機。
  3. 【請求項3】 蓋の下面を、一端部とは反対側の部分か
    ら一端部側へ向かう方向とは直交する方向にも、中央部
    から両側に離れるほど低くなる斜面状に形成したことを
    特徴とする請求項1又は2記載の洗浄機。
  4. 【請求項4】 蓋の下面に、一端部とは反対側の部分か
    ら一端部側へ延びる溝を形成したことを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載の洗浄機。
  5. 【請求項5】 上面が開口した洗浄槽と、 この洗浄槽に収容された被洗浄物を洗浄する洗浄機構
    と、 一端部が上下に回動可能に支持され、その上下の回動に
    より前記洗浄槽の上面の開口部を開閉する蓋とを具備
    し、 その蓋の下面を前記一端部側ほど低くなる斜面状に形成
    すると共に、 蓋の回動中心を蓋の下面側に設けたことを特徴とする洗
    浄機。
  6. 【請求項6】 上面が開口した洗浄槽と、 この洗浄槽に収容された被洗浄物を洗浄する洗浄機構
    と、 前記洗浄槽の上面の開口部を開閉する蓋とを具備すると
    共に、 その蓋の下面に風を当てる送風機構を具備して成ること
    を特徴とする洗浄機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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