JP2000062641A - 車両の前部車体構造 - Google Patents

車両の前部車体構造

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JP2000062641A
JP2000062641A JP10239344A JP23934498A JP2000062641A JP 2000062641 A JP2000062641 A JP 2000062641A JP 10239344 A JP10239344 A JP 10239344A JP 23934498 A JP23934498 A JP 23934498A JP 2000062641 A JP2000062641 A JP 2000062641A
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side members
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Manabu Sato
学 佐藤
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントサイドメンバの曲折を防止でき、車
両の軽量化が可能な、車両の前部車体構造を提供するこ
と。 【解決手段】 フロントサイドメンバ10と、パワーユ
ニット12およびパワーユニット12を支持するエンジ
ンマウント14とから構成される。サイドメンバ10
は、車体側部左右に配置され車両前後方向に延びてい
る。サイドメンバの前端部10aには、車両幅方向に延
びるクロスメンバ18が設置され、サイドメンバの後端
部10bは、ダッシュパネル11と結合されている。ク
ロスメンバ18は、左右サイドメンバ10と結合してい
る部分18a,18c、および、センタメンバ13を設
置するマウント部を有するセンタ部18bによって3分
割されて構成されており、これらは所定の嵌合寸法をも
って嵌合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の前部車体構造
に関し、特に、フロントサイドメンバとサイドメンバを
結合するクロスメンバの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、エンジン本体、トラ
ンスミッションなどからなるパワーユニット12は、車
両前部(ダッシュパネル)11に設置されている。パワ
ーユニット12は、通常、エンジンマウント14を介し
て、フロントサイドメンバ10に取り付けられている。
エンジンマウント14は、エンジンが発生する振動をボ
ディーに伝えないようにパワーユニット12を弾性支持
するものであり、フロントサイドメンバ10に、通常、
左右非対称な位置に設置されている。
【0003】フロントサイドメンバ10は、閉断面を形
成しているので、車両走行中に加わる荷重やパワーユニ
ット12を支持するのに十分な剛性が得られる。また、
フロントサイドメンバ10は、車両衝突時、衝突荷重を
受けて軸方向に圧縮変形することで、衝突エネルギを吸
収する機能を有している。
【0004】しかしながら、図6に示すように、車両が
非衝突物36に衝突する際、フロントサイドメンバ10
は、衝突荷重を受けて、その前端部より軸圧縮するとと
もに、エンジンマウント14の設置部の前方部10dで
曲折される傾向がある。フロントサイドメンバ10が曲
折されると、軸圧縮する部位が減少し、衝突エネルギ吸
収量が低下するおそれがある。
【0005】この問題を解決するために、従来、フロン
トサイドメンバを補強する技術が、種々提案されてい
る。一例として、特開平7−25353号公報が開示さ
れている。この従来技術は、サイドビューにおけるサイ
ドメンバの曲折(上下)の防止に着目し、サイドメンバ
を補強するリブを追加することで、エンジンマウント設
置面の抗力を上げる構成としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のフロントサイドメンバ補強構造は、サイドビ
ューにおけるサイドメンバの曲折(上下)の防止に対し
て、主として効果を狙った構成となっている。したがっ
て、エンジンマウント設置位置が左右サイドメンバで異
なることに起因するプランビューにおけるサイドメンバ
の曲折(左右)の防止には十分な効果を期待することが
できない。
【0007】ここで、プランビューにおけるサイドメン
バの曲折が発生するメカニズムを、以下に延べる。
【0008】図1において、車両が衝突荷重を受ける
と、フロントサイドメンバ10には軸方向の圧縮荷重F
1 が作用する。これと同時に、フロントサイドメンバ1
0と被衝突物36との衝突角度が直角以外であったり、
もともとサイドメンバ10がプランビューにおいてカー
ラインに対して角度ηをもってレイアウトされている場
合、フロントサイドメンバ10とダッシュパネル11と
の結合部10bには、曲げモーメントM1 が作用する。
(M1 =F1 sinη・L1
【0009】一方、パワーユニット12はエンジンマウ
ント14を介してフロントサイドメンバ10と結合され
ているため、フロントサイドメンバ10のエンジンマウ
ント設置点14a,14bには、前記モーメントとは逆
方向のモーメントM2 が作用する。
【0010】ところが、FF車に多く見られる横置きの
パワーユニットのエンジンマウントのサイドメンバに対
する設置位置は、サイドメンバ先端からの距離が左右で
異なっていることが多く、一般にこの距離が短いエンジ
ン側のエンジンマウント14aを設置するサイドメンバ
に対する前記逆方向モーメント(M2e=F2 ・L2l
は、他方、トランスミッション側のエンジンマウント1
4bを設置するサイドメンバに作用する逆方向モーメン
ト(M2t=F2 ・L2t)に対して大きい。
【0011】したがって、モーメントは、 エンジン側 : Me =F1 sinη・L1 −F2 ・L2e トランスミッション側 : Mt =F1 sinη・L1 −F2 ・L2t となり、トランスミッション側のモーメントの方がF2
(L2e−L2t)分だけエンジン側より大きい。このた
め、サイドメンバの左右方向のたわみ角δも、トランス
ミッション側のサイドメンバに対してエンジン側のサイ
ドメンバの方が大きくなる。
【0012】ここで、フロントサイドメンバ10の先端
部10aには、サイドメンバの左右方向の剛性を確保す
るために、クロスメンバ18が両サイドメンバを結合し
ているが、前出のサイドメンバに発生するたわみに対し
てクロスメンバ18には引張り入力が作用し、一方でサ
イドメンバ側にはその反力が作用する。この反力の大き
さはたわみ角δの大きさに比例すると考えられるため、
当然、サイドメンバ先端10aからエンジンマウント1
4までの距離(L1 −L2 )が長いトランスミッション
側のエンジンマウント14近傍のサイドメンバ10に
は、サイドメンバ先端を車両中心方向へ曲折しようとす
るモーメントmがエンジン側よりも大きく作用する。
【0013】したがって、トランスミッション側のサイ
ドメンバ10は、エンジン側に比べて、エンジンマウン
ト14の前方部10dにおいてはるかに曲折しやすく、
左右のサイドメンバを均等に軸方向に圧潰することは困
難なのである。
【0014】また、仮に、前述の従来技術(特開平7−
025353号)におけるリブをプランビューにおける
サイドメンバの曲折(左右)の防止に効果を有するサイ
ドメンバ側面に設けたとしても、サイドメンバ周長増加
にともなう重量増加は避けられない。
【0015】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、レインフォースやリブなどのサイ
ドメンバの補強をおこなわずに、エンジンマウント付近
に発生するモーメントを低減することにより、衝突時、
フロントサイドメンバの曲折を防止することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、車両のフロントサイドメンバと、フロン
トサイドメンバの先端部近傍で、左右のフロントサイド
メンバを結合するクロスメンバを有し、フロントサイド
メンバにおけるエンジンマウントの取り付け位置が、フ
ロントサイドメンバ先端からの距離に関して左右フロン
トサイドメンバで異なるレイアウトを有する車両におい
て、前記クロスメンバには、フロントサイドメンバ間の
長さを伸縮自在とする伸縮機構を有することを特徴とす
る。
【0017】以下、本発明の作用を説明する。本発明に
おける車両の前部車体構造は、車両が衝突荷重を受ける
と、フロントサイドメンバには軸方向の圧縮荷重が作用
する。これと同時に、フロントサイドメンバと被衝突物
との衝突角度が直角以外であったり、もともとサイドメ
ンバ10がプランビューにおいてカーラインに対して角
度ηをもってレイアウトされている場合、フロントサイ
ドメンバ10とダッシュパネル11との結合部10bに
は、曲げモーメントM1 が作用する。
【0018】一方、パワーユニット12はエンジンマウ
ント14を介してフロントサイドメンバ10と結合され
ているため、フロントサイドメンバ10のエンジンマウ
ント設置点14a,14bには、前記モーメントとは逆
方向のモーメントM2 が作用する。
【0019】ところが、FF車に多く見られる横置きの
パワーユニットのエンジンマウントのサイドメンバに対
する設置位置は、サイドメンバ先端からの距離が左右で
異なっていることが多く、一般にこの距離が短いエンジ
ン側のエンジンマウント14aを設置するサイドメンバ
に対する前記逆方向モーメントM2eは、他方、トランス
ミッション側のエンジンマウント14bを設置するサイ
ドメンバに作用する逆方向モーメントM2tに対して大き
い。したがって、サイドメンバ先端での左右方向のたわ
み角δも、トランスミッション側のサイドメンバに対し
てエンジン側のサイドメンバの方が大きくなる。
【0020】ここで、フロントサイドメンバ10の先端
部10aには、サイドメンバの左右方向の剛性を確保す
るために、クロスメンバ18が両サイドメンバを結合し
ているが、前出のサイドメンバに発生するたわみに対し
てクロスメンバ18には引張り入力が作用し、一方でサ
イドメンバ側にはその反力が作用する。この反力の大き
さはたわみ角δの大きさに比例すると考えられるため、
当然、サイドメンバ先端10aからエンジンマウント1
4までの距離が長いトランスミッション側のエンジンマ
ウント14近傍のサイドメンバ10には、サイドメンバ
先端を車両中心方向へ曲折しようとするモーメントがエ
ンジン側よりも大きく作用するため、トランスミッショ
ン側のサイドメンバ10は、エンジン側に比べて、エン
ジンマウント14の前方部10dにおいてはるかに曲折
しやすく、左右のサイドメンバを均等に軸方向に圧潰す
ることは困難である。
【0021】そこで、車両のフロントサイドメンバと、
フロントサイドメンバの先端部近傍で、左右のフロント
サイドメンバを結合するクロスメンバ18において、フ
ロントサイドメンバ間の長さを伸縮自在とする伸縮機構
を設置したことにより、サイドメンバのたわみ角に応じ
てフロントサイドメンバ間の長さが伸縮するため、エン
ジンマウント近傍を起点として発生するサイドメンバを
曲折しようとするモーメントが低減されるため、プラン
ビューにおけるサイドメンバの曲折を防止することがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明による車両の前部車
体構造の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明す
る。図1〜4は、本発明による車両の前部車体構造の一
実施の形態を示す図であり、図1は通常時の上面図、図
2は衝突時の上面図、図3は伸縮機構の分解構成図、図
4はクロスメンバにおける伸縮機構の作用図である。
【0023】まず、図1を用いて構成を説明する。本実
施の形態の前部車体構造は、フロントサイドメンバ(以
下、サイドメンバ)10と、パワーユニット12および
パワーユニット12を支持するエンジンマウント(以
下、マウント)14とから構成されている。
【0024】サイドメンバ10は、車体構造の剛性を高
めるための基本的な骨格であり、車体側部左右に配置さ
れ車両前後方向に延びている。サイドメンバ10の前端
部10aには、車両幅方向に延びるクロスメンバ18が
設置されている。また、サイドメンバ10の後端部10
bは、ダッシュパネル11と結合されている。クロスメ
ンバ18は、左右サイドメンバ10と結合している部分
18a,18c、および、センタメンバ13を設置する
マウント部を有するセンタ部18bによって3分割され
て構成されており、これらは所定の嵌合寸法をもって嵌
合されている。
【0025】図3及び図4に示すように、嵌合部分は、
ナットプレート18eおよびボルト18fによって締結
されており、左右クロスメンバ18a,18cに設けた
ガイド穴18dに沿って、所定のせん断力すなわちクロ
スメンバの軸方向引張り圧縮力が作用すると、ガイド穴
18d寸法の範囲でクロスメンバ左右部とセンタ部の嵌
合寸法が図4のように変化するため、クロスメンバ18
が伸縮可能な構成となっている。
【0026】図1に示すように、マウント14は、パワ
ーユニット12をサイドメンバ10などの車体骨格に設
置する際の中間部材として両者間に設置されている。マ
ウントは弾性材などを備え、パワーユニットが発生する
振動をボディーに伝えないように振動を減衰させるもの
である。マウント14のサイドメンバ10への設置位置
については、一般にパワーユニットの慣性軸上に設置さ
れることが多く、エンジン、トランスミッションは、一
般に前後・左右対称形状ではないために、慣性軸はカー
ラインに対して傾きを持つ。
【0027】その結果、本実施の形態では、横置きエン
ジン車におけるマウント設置位置として一般的な、エン
ジン側のマウント14aがトランスミッション側のマウ
ント14bに対して、車両前方となるように設置されて
いる。
【0028】次に、本実施の形態の車両の前部車体構造
が、車両衝突時に衝突エネルギを吸収する作用について
説明する。
【0029】車両が衝突荷重を受けると、フロントサイ
ドメンバ10には軸方向の圧縮荷重が作用する。これと
同時に、フロントサイドメンバ10と被衝突物36との
衝突角度θが直角以外であったり、もともとサイドメン
バ10がプランビューにおいてカーラインに対して角度
ηをもってレイアウトされている場合、フロントサイド
メンバ10とダッシュパネル11との結合部には、曲げ
モーメントM1 が作用する。
【0030】
【数1】M1 =F1 sinη・L1 (式中、F1 はサイドメンバ軸圧縮反力、L1 はサイド
メンバ10先端からダッシュパネル11結合部までの距
離である。)
【0031】一方、パワーユニット12はエンジンマウ
ント14を介してサイドメンバ10と結合されているた
め、サイドメンバ10のエンジンマウント14の設置点
14a,14bには、前記モーメントM1 とは逆方向の
モーメントM2 が作用する。
【0032】
【数2】M2 =F2 ・L2 (式中、F2 はエンジンマウント発生反力、L2 はエン
ジンマウント14からダッシュパネル11結合部までの
距離である。)
【0033】ところが、FF車に多く見られる横置きの
パワーユニットのエンジンマウントのサイドメンバに対
する設置位置は、サイドメンバ先端からの距離が左右で
異なっていることが多く、エンジンマウント14からダ
ッシュパネル11結合部までの距離L2 も左右で異な
る。
【0034】本実施の形態において、L2 寸法がトラン
スミッション側に対して長い、エンジン側のエンジンマ
ウント14を設置するサイドメンバ10に発生する逆方
向モーメントM2eは、トランスミッション側のエンジン
マウント14を設置するサイドメンバ10に作用する逆
方向モーメントM2tに対して大きい。したがって、エン
ジン側のサイドメンバたわみ角δe に対して、トランス
ミッション側のサイドメンバたわみ角δt の方が大きく
なる。
【0035】ここで、サイドメンバ先端部10aには、
サイドメンバの左右方向の剛性を確保するためにクロス
メンバ18が両サイドメンバ10を結合しているが、前
出のサイドメンバ先端部10aに発生するたわみ角δに
対して、このクロスメンバ18には引張り入力rが作用
し、一方でサイドメンバ10側にはその反力Rが作用す
る。この反力Rの大きさはたわみ角δの大きさに比例す
ると考えられるため、当然、サイドメンバ10先端から
エンジンマウント14までの距離が長いトランスミッシ
ョン側のサイドメンバ10において、先端部10aとエ
ンジンマウント設置点14a,14bの間には、サイド
メンバ先端を車両中心方向へ曲折しようとするモーメン
トmt が、エンジン側のモーメントme よりも大きく作
用する。
【0036】ところが、本実施の形態によれば、車両の
フロントサイドメンバ10と、フロントサイドメンバ先
端部10a近傍で、左右のフロントサイドメンバを結合
するクロスメンバ18において、フロントサイドメンバ
10間の長さを伸縮自在とする伸縮機構を設置したこと
により、サイドメンバ10のたわみ角δに応じてフロン
トサイドメンバ10間の長さが伸縮する。
【0037】すなわち、左右サイドメンバと結合してい
る部分18a,18c、および、センタメンバ13を設
置するマウント部を有するセンタ部18bによって3分
割されて構成されたクロスメンバ18において、所定の
嵌合寸法を決定するナットプレート18eおよびボルト
18fによる締結部に対して、所定のせん断力すなわち
クロスメンバ18の軸方向引張りまたは圧縮力rが作用
すると、ガイド穴18d寸法の範囲でクロスメンバ左右
部とセンタ部の嵌合寸法がサイドメンバのたわみを減ら
す方向に変化する。
【0038】つまり、たわみ角δの大きいトランスミッ
ション側では、大きく嵌合寸法が変化し、たわみ角δの
小さいエンジン側では、小さく嵌合寸法が変化する。し
たがって、エンジンマウント近傍を起点として発生する
サイドメンバを曲折しようとするモーメントが相殺さ
れ、しかも、左右サイドメンバのたわみ角δの差を小さ
くすることができるので、プランビューにおけるサイド
メンバの曲折を防止すると同時に、左右のサイドメンバ
を均等に軸方向に圧潰することができる。
【0039】以上、レインフォースやリブなどのサイド
メンバの補強をおこなわずに、エンジンマウント付近に
発生するモーメントを低減することにより、衝突時、フ
ロントサイドメンバの曲折を防止する構造について説明
した。なお、本実施の形態においては、クロスメンバ嵌
合部の閉断面形状は長方形断面同士が嵌め合う構造とし
たが、クロスメンバ断面は車体全体の剛性を考えて必要
形状を考慮すべきであり、必ずしも長方形である必要は
ない。
【0040】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、レインフォースやリブなどのサイドメンバの補
強をおこなわずに、エンジンマウント付近に発生するモ
ーメントを低減することにより、衝突時、フロントサイ
ドメンバの曲折を防止することができるので、車両の軽
量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両の前部車体構造の一実施の形
態の構成を示す通常時の上面図である。
【図2】本発明による車両の前部車体構造の一実施の形
態の構成を示す衝突時の上面図である。
【図3】伸縮機構の分解構成図である。
【図4】クロスメンバにおける伸縮機構の作用図であ
る。
【図5】従来技術による車両の前部車体構造の構成を示
す通常時の上面図である。
【図6】従来技術による車両の前部車体構造の構成を示
す衝突時の上面図である。
【符号の説明】
10 フロントサイドメンバ 10a フロントサイドメンバ先端部 10b フロントサイドメンバ後端部 11 ダッシュパネル 12 パワーユニット 13 センタメンバ 14 エンジンマウント 14a エンジン側エンジンマウント設置点 14b トランスミッション側エンジンマウント設置
点 18a,18c クロスメンバ 18b クロスメンバセンタ部 18d ガイド穴 18e ナットプレート 18f ボルト 36 被衝突物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のフロントサイドメンバと、該フロ
    ントサイドメンバの先端部近傍で、左右の前記フロント
    サイドメンバを結合するクロスメンバを有し、前記フロ
    ントサイドメンバにおけるエンジンマウントの取り付け
    位置が、前記フロントサイドメンバ先端からの距離に関
    して前記左右フロントサイドメンバで異なるレイアウト
    を有する車両において、 前記クロスメンバには、前記フロントサイドメンバ間の
    長さを伸縮自在とする伸縮機構を有することを特徴とす
    る車両の前部車体構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の前部車体構造におい
    て、 前記伸縮機構を構成するにあたり、前記クロスメンバは
    少なくとも2分割され、分割部材は互いに嵌合し、その
    嵌合寸法によって伸縮量をコンロトールすることを特徴
    とする車両の前部車体構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の前部車体構造におい
    て、 前記嵌合部には、前記伸縮量をコンロトールするガイド
    穴が設置され、該ガイド穴に沿って、前記クロスメンバ
    を結合するボルトがスライドすることによって前記伸縮
    量を規定することを特徴とする車両の前部車体構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020043712A (ko) * 2000-12-04 2002-06-12 이계안 엔진의 마운팅 구조
JP2002255059A (ja) * 2001-03-05 2002-09-11 Mazda Motor Corp 自動車の前部車体構造
WO2022080537A1 (ko) * 2020-10-15 2022-04-21 주식회사 엠이알아이티 전기차 플랫폼

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