JP2000062286A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP2000062286A
JP2000062286A JP10228939A JP22893998A JP2000062286A JP 2000062286 A JP2000062286 A JP 2000062286A JP 10228939 A JP10228939 A JP 10228939A JP 22893998 A JP22893998 A JP 22893998A JP 2000062286 A JP2000062286 A JP 2000062286A
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unit
printing
printer
roller
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JP10228939A
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Takahisa Miyamori
貴久 宮森
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塵・埃等の影響によるサーマルヘッドの破損
および画像欠陥を防止して、印字品質を向上させること
が可能であるプリンタを提供することを課題とする。 【解決手段】 給紙部10と、該給紙部10から供給さ
れたペーパPを搬送する搬送部20と、該搬送部20に
よって搬送された前記ペーパPに印字を行う印字部30
とを備えたプリンタ1において、前記ペーパPに付着し
ている塵・埃等の異物の除去を行うクリーニング部60
を、前記給紙部10から前記印字部30までのペーパ搬
送経路中に設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタに関し、
詳しくは、プリンタの印字品質を向上させるための技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ペーパに対しての文字情報や
画像情報の高品位な印刷を可能とする方式として、昇華
型熱転写方式が知られている。
【0003】図3は、従来技術に係る昇華型熱転写方式
を利用したプリンタの概略構成図を示したものである。
図3において、従来技術に係る昇華型熱転写方式を利用
したプリンタは、印字前のペーパPを保持する機能とペ
ーパPの供給状態を司る機能とを有する給紙部110
と、給紙部110から供給されたペーパPを搬送する機
能を有する搬送部120と、搬送されたペーパPに文字
情報や画像情報の転写を行う印字部130と、画像情報
等の印字が行われた後のペーパPをプリンタ外に排出さ
せるためのガイドとして機能する切替ガイド140と、
画像情報等の印字後のペーパPを保持するペーパ排出部
150とから構成されている。
【0004】給紙部110は、給紙ホルダ111と給紙
ローラ112とから構成されている。また、搬送部12
0は、ペーパPの上面側に配置された第一の搬送ローラ
121と、ペーパPの下面側に配置された第二の搬送ロ
ーラ122との、一対のローラ対で構成されている。さ
らに、印字部130は、リボンカセット131と、サー
マルヘッド132と、プラテンローラ133と、グリッ
プローラ対134とから構成されている。
【0005】図3に示された従来技術に係るプリンタに
よれば、給紙部110から搬送部120を介して印字部
130に送られたペーパPには、リボンカセット131
内に設けられたリボン、サーマルヘッド132、プラテ
ンローラ133、およびグリップローラ対134を用い
て、画像情報等に応じて印字が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術に係るプリンタにおいては、給紙ホルダ110か
ら供給されるペーパPに塵・埃等が付着している場合が
ある。図3に示された従来技術に係るプリンタは、給紙
部(給紙ホルダ)110から印字部130に至るまでの
ペーパPを搬送する過程において、ペーパPに付着した
塵・埃等を除去する機構を有していない。したがって、
塵・埃等の影響で搬送部120あるいは印字部130が
汚染され、延いては、この塵・埃等によってサーマルヘ
ッド132が破損してしまうという問題があった。
【0007】また、従来技術に係るプリンタは、高品位
の印刷を可能とするものではあるが、サーマルヘッド1
32が破損すればもちろんのこと、破損にまで至らない
場合であっても、サーマルヘッド132の表面あるいは
プラテンローラ133の表面等に付着した塵・埃等によ
って、またあるいはその塵・埃等でサーマルヘッド13
2の表面等に発生した傷によって、印字後のペーパPに
画像欠陥が発生するという問題もあった。
【0008】そこで、本発明は、上記問題を解決するた
めになされたものであって、塵・埃等の影響によるサー
マルヘッドの破損および画像欠陥を防止して、印字品質
を向上させることが可能であるプリンタを提供すること
を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記課題を解
決するための本発明は、給紙部10と、該給紙部10か
ら供給されたペーパを搬送する搬送部20と、該搬送部
20によって搬送された前記ペーパに印字を行う印字部
30とを備えたプリンタにおいて、前記ペーパに付着し
ている塵・埃等の異物の除去を行うクリーニング部60
を備えたことを特徴としている。
【0010】本発明に係るプリンタによれば、前記クリ
ーニング部60において前記ペーパに付着している異物
を取り除くことが可能となるので、塵・埃等の影響によ
るサーマルヘッドの破損および画像欠陥を防止して、印
字品質を向上させることが可能であるプリンタを得るこ
とができる。
【0011】また、本発明に係るプリンタにおいては、
前記クリーニング部60が、前記給紙部10から前記印
字部30までのペーパ搬送経路中に設けられた構成であ
ることが好ましい。
【0012】この好ましい例によれば、前記クリーニン
グ部60が、前記給紙部10から前記印字部30までの
ペーパ搬送経路中に設けられているので、前記ペーパに
付着した異物が前記印字部30へ侵入することはなくな
る。したがって、前記印字部30を構成しているサーマ
ルヘッド等に対する異物の影響も無くすことが可能とな
るので、塵・埃等の影響によるサーマルヘッドの破損お
よび画像欠陥を防止して、印字品質を向上させることが
可能であるプリンタを得ることができる。
【0013】また、本発明に係るプリンタにおいては、
前記印字部30が、インクリボン31dと、該インクリ
ボン31dのインクを昇華させる機能を有したサーマル
ヘッド32と、該サーマルヘッド32と対を成すプラテ
ンローラ33と、前記ペーパを挟持して前記印字部30
における前記ペーパの動きを調整する機能を有したグリ
ップローラ対34とを用いて構成されており、前記クリ
ーニング部60が、前記給紙部10から前記グリップロ
ーラ対34までのペーパ搬送経路中に設けられた構成で
あることが好ましい。
【0014】この好ましい例によれば、前記クリーニン
グ部60が前記給紙部10から前記グリップローラ対3
4までのペーパ搬送経路中に設けられているので、前記
ペーパに付着している異物を効果的に除去することが可
能となる。この構成に係るプリンタで前記ペーパに印字
を行う場合には、前記インクリボン31dと前記サーマ
ルヘッド32と前記プラテンローラ33と前記グリップ
ローラ対34とを用いるわけであるが、この際、前記ペ
ーパは常に前記グリップローラ対34に挟持されてお
り、前記グリップローラ対34の下流側においては各色
の印字を行った前記ペーパが移動している状態である。
すなわち、前記グリップローラ対34の下流側のペーパ
搬送経路中に前記クリーニング部60を設けると、印字
品質に悪影響を及ぼす可能性がある。したがって、この
好ましい例においては、前記クリーニング部60を前記
グリップローラ対34の上流側であって、前記ペーパの
印字品質に影響を与えない位置に設けて、前記ペーパに
付着している異物の除去を効果的に行っている。
【0015】また、本発明に係るプリンタにおいては、
前記クリーニング部60が、前記給紙部10から前記搬
送部20までのペーパ搬送経路中に設けられた構成であ
ることが好ましい。
【0016】この好ましい例によれば、前記クリーニン
グ部60が、前記印字部30の上流側に位置する前記搬
送部20のさらに上流側である、前記ペーパの印字品質
に影響を与えない位置に設けられているので、前記ペー
パに付着している塵・埃等の異物を効果的に除去するこ
とが可能となる。したがって、この好ましい例によれ
ば、前記印字部30を構成しているサーマルヘッド32
等に対する異物の影響を無くし、塵・埃等の影響による
サーマルヘッドの破損および画像欠陥を防止して、印字
品質を向上させることが可能であるプリンタを得ること
ができる。
【0017】また、本発明に係るプリンタにおいては、
前記クリーニング部60が、粘着ローラおよびスパイラ
ルローラの少なくとも一方を用いて構成された構成であ
ることが好ましい。
【0018】この好ましい例によれば、前記クリーニン
グ部60が、粘着ローラおよびスパイラルローラの少な
くとも一方を用いて構成されているので、前記ペーパに
付着している塵・埃等の異物を、前記クリーニング60
に粘着させ、あるいは前記クリーニング部60で掃き出
すことによって、効果的に除去することが可能となるプ
リンタを得ることができる。
【0019】また、本発明に係るプリンタにおいては、
前記ペーパの印字面側に、前記粘着ローラおよび前記ス
パイラルローラの少なくとも一方を設けた構成であるこ
とが好ましい。
【0020】この好ましい例によれば、前記ペーパの印
字面側に前記粘着ローラおよび前記スパイラルローラの
少なくとも一方が設けられているので、印字品質に直接
影響を及ぼす前記ペーパの印字面側の異物は効果的に除
去することが可能となる。したがって、この好ましい例
によれば、前記ペーパの印字面側に位置するサーマルヘ
ッド32等に対する異物の影響を無くし、塵・埃等の影
響によるサーマルヘッド32の破損および画像欠陥を防
止して、印字品質を向上させることが可能であるプリン
タを得ることができる。
【0021】また、本発明に係るプリンタにおいては、
前記クリーニング部60が、着脱自在であることが好ま
しい。
【0022】この好ましい例によれば、使用頻度に応じ
て、前記クリーニング部60を適宜取り外して清掃する
ことができるので、メンテナンス性に優れるとともに、
塵・埃等の影響によるサーマルヘッド32の破損および
画像欠陥を防止することが可能であるプリンタを得るこ
とができる。また、このプリンタにおいては、例えば、
水洗いが可能である粘着性ローラを用いて前記クリーニ
ング部60を構成することが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態を説明する。
【0024】図1は、本発明の実施形態に係る昇華型熱
転写方式を利用したプリンタ(以下、単に「プリンタ」
ともいう。)の概略構成図を示したものである。図1に
おいて、本実施形態に係るプリンタ1は、印字前のペー
パPを保持する機能とペーパPの供給状態を司る機能と
を有した給紙部10と、給紙部10から供給されたペー
パPを搬送する機能を有した搬送部20と、搬送部20
によって搬送されたペーパPに文字情報や画像情報の転
写を行う機能を有した印字部30と、印字部30によっ
て画像情報等の印字が行われた後のペーパPをプリンタ
外に排出させるためのガイドとしての機能を有した切替
ガイド40と、画像情報等の印字後のペーパPを保持す
る機能を有したペーパ排出部50と、ペーパに付着して
いる塵・埃等の異物を除去する機能を有したクリーニン
グ部60とを用いて構成されている。
【0025】給紙部10は、給紙ホルダ11と給紙ロー
ラ12とから構成されている。給紙ホルダ11には、複
数枚のペーパPが保持されており、必要に応じて、この
給紙ホルダ11からペーパPが供給される。給紙ホルダ
11からのペーパPの供給は、給紙ローラ12を用いて
行われる。ペーパPを供給する際には、プリンタ1の制
御部(図示省略)からのペーパPを供給する旨の信号に
基づいて、給紙ローラ12の回転が行われ、この給紙ロ
ーラ12の回転によって、ペーパPが1枚ずつ印字部3
0の方向へ供給される。
【0026】搬送部20は、第一の搬送ローラ21と第
二の搬送ローラ22とから成る一対のローラ対で構成さ
れている。第一の搬送ローラ21は、ペーパPの上面側
に配置され、第二の搬送ローラ22は、ペーパPの下側
に配置されている。給紙部10から供給されたペーパP
は、一対のローラ21,22で構成された搬送部20の
ローラ21,22間に挟持され、その状態で各ローラ2
1,22を回転させることによって、1枚ずつ印字部3
0の方向へ搬送される。
【0027】印字部30は、リボンカセット31とサー
マルヘッド32とプラテンローラ33とグリップローラ
対34とリボンガイドローラ35とから構成されてい
る。
【0028】リボンカセット31は、リボンカセットケ
ース31aと、このリボンカセット31a内に設けられ
たリボン供給ローラ31bとリボン巻き取りローラ31
cとインクリボン31dとから構成されている。インク
リボン31d(一点鎖線で表示)は、ペーパPの印字領
域と同等以上の幅を有する樹脂フィルム等から成るテー
プ状シートを用いて形成されており、このテープ状シー
トの表面には、ペーパPにカラー画像等を転写するため
のイエローインク領域(以下、「Y領域」という。)、
マゼンタインク領域(以下、「M領域」という。)およ
びシアンインク領域(以下、「C領域」という。)がテ
ープ状シートの長手方向に沿って順に形成され、C領域
に続いて、ペーパPに転写されたカラー画像の上から透
明の保護膜を形成するために用いられるオーバレイヤ材
が設けられたオーバレイヤ領域が形成されている。リボ
ン供給ローラ31bには、インクリボン31dがあらか
じめ巻回されており、このインクリボン31dは、カラ
ー画像等をペーパPに転写する際に必要に応じて供給さ
れ、転写に使用された後のインクリボン31dは、リボ
ン巻き取りローラ31cに巻き取られる。
【0029】グリップローラ対34は、ペーパPの上側
に配置された上部グリップローラ34aと、ペーパPの
下側に配置された下部グリップローラ34bとから構成
されている。ペーパPに画像等の転写(印字)を行う場
合には、これらのグリップローラ34a,34b間にペ
ーパPを挟持して、ペーパPに対するインクリボン31
dからの印字の際における、ペーパPとインクリボン3
1dとの位置合わせを行う。
【0030】切替ガイド40は、印字部30の下流側に
設けられており、プリンタ1の制御部(図示省略)から
の信号に基づいて、全ての印字が終了したものについて
のみ、ペーパPを排出するように機能する。
【0031】ペーパ排出部50は、切替ガイド40のさ
らに下流側に設けられており、切替ガイド40を介して
排出された印字済みのペーパPを保持することが可能で
あるように構成されている。
【0032】クリーニング部60は、第一のクリーニン
グローラ61と第二のクリーニングローラ62とから成
る一対のローラ対で構成されている。第一のクリーニン
グローラ61は、ペーパPの上面側に配置され、第二の
クリーニングローラ62は、ペーパPの下面側に配置さ
れている。これらの各ローラ61,62の表面(ペーパ
Pと接触する部分)は、粘着性を有する材料(例えば、
ウレタン、ゴム等)を用いて形成されている。すなわ
ち、クリーニング部60は、一対の粘着ローラ61,6
2を用いて構成されている。本実施形態に係るプリンタ
1は、給紙部10から供給されたペーパPが、第一およ
び第二のクリーニングローラ(一対の粘着ローラ)6
1,62を介して搬送部20に至るように構成されてい
る。また、このクリーニング部60は、プリンタ1から
着脱自在に構成されている。
【0033】次に、以上のように構成されたプリンタ1
の作動状態について、図1および図2を用いて説明す
る。図2は、本実施形態に係るプリンタにおける印字部
周辺の拡大概略構成図を示したものである。
【0034】まず、作動前のプリンタ1の給紙ホルダ1
1上には、印刷されるべく用意されたペーパPが任意の
枚数だけ保持されており、プリンタ1は、プリンタ1の
制御部(図示省略)からの印刷開始の信号(命令)が発
信されるまでは、この状態で待機している。
【0035】次に、プリンタ1の制御部(図示省略)か
らの信号(命令)に基づいて、ペーパPが給紙ホルダ1
1からプリンタ1の内部に供給される。この際、給紙ロ
ーラ12を回転させることによって、給紙ホルダ11に
保持されたペーパPは、一枚ずつプリンタ1の内部に供
給される。給紙ホルダ11と給紙ローラ12との設置間
隔、およびこれらの周囲の部材は、給紙ローラ12の回
転によってペーパPが一枚ずつ適当に供給されるような
位置に、あらかじめ設定して構成されている。
【0036】次に、給紙部10(給紙ホルダ11,給紙
ローラ12)から供給されたペーパPは、クリーニング
部60(第一のクリーニングローラ61,第二のクリー
ニングローラ62)を介して搬送部20(第一の搬送ロ
ーラ21,第二の搬送ローラ22)に送られる。クリー
ニング部60を構成している第一のクリーニングローラ
61および第二のクリーニングローラ62は、粘着ロー
ラを用いて構成されているので、給紙部10における待
機状態のとき(あるいはそれ以前)にペーパPに付着し
ていた塵・埃等の異物は、このクリーニング部60を通
過する際に、各ローラ61,62に粘着して取り除かれ
ることとなる。そして、クリーニング部60において塵
・埃等の異物が取り除かれたペーパPは、搬送部20に
送られ、搬送部を構成している各ローラ21,22を回
転させることによって、ペーパPは搬送部20の下流側
に搬送される。
【0037】次に、搬送部20から搬送されたペーパP
は、印字部30に送られる。
【0038】図2に示すように、印字部30に搬送され
たペーパPの前端部は、はじめにグリップローラ対34
に当接し、当接した後は上部グリップローラ34aと下
部グリップローラ34bとの間に挟持される。そして、
ペーパPの所定の位置を印字開始位置にセットするため
に、ペーパPを挟持した状態でグリップローラ対34を
回転させて、ペーパPを順方向(図2の矢印Aの方向)
に搬送させる。印字開始位置にペーパPをセットする際
には、サーマルヘッド32を上方向(図2の矢印Xの方
向)に待避させた状態で、ペーパPを順方向に搬送させ
る。印字開始位置とは、サーマルヘッド32とプラテン
ローラ33とが接する位置である。ペーパPの所定の位
置が、印字開始位置にセットされた状態のとき、ペーパ
Pの後端部はグリップローラ対34に挟持されている。
このとき、切替ガイド40は、ペーパPをペーパ排出部
50側に排出しない位置に待避している。この状態か
ら、実質的なペーパPへの印字(画像情報等の転写)が
開始されるので、以下、このような状態を「印字開始状
態」という。
【0039】ペーパPへの実質的な印字を行う場合に
は、印字開始状態から、プリンタ1の制御部(図示省
略)からの信号に基づくサーマルヘッド32の印字動作
と同期させて、プラテンローラ33とサーマルヘッド3
2との間にセットされたペーパPを逆方向(図2の矢印
Bの方向)に搬送させる。ペーパPを逆方向に搬送させ
る場合には、グリップローラ対34を順方向の場合とは
反対方向に回転させる。サーマルヘッド32は、プラテ
ンローラ33とサーマルヘッド32との間を逆方向(図
2の矢印Bの方向)に搬送されるペーパPに対して、プ
リンタ1の制御部(図示省略)からの信号に基づいて駆
動され、これによりサーマルヘッド32が発熱し、所定
のインクリボン31dのインクを昇華させてペーパPに
転写すべく、サーマルヘッド32が、適宜、下方向(図
2の矢印Yの方向)に移動させられる。そして、熱昇華
されたインクリボン31dをペーパPの印字面に染み込
ませることによって、所定の画像等がペーパP上に転写
される。以下、印字開始状態からの上記一連の工程を、
「印字工程」という。
【0040】実際に、ペーパP上にカラー画像の転写を
行う場合には、上記印字工程を3回繰り返す必要があ
る。具体的には、まずはじめに、印字開始状態からイン
クリボン31dのY領域についての印字工程を行う。次
に、再びペーパPを印字開始状態にセットして、インク
リボン31dのM領域についての印字工程を行う。そし
て、さらに再びペーパPを印字開始状態にセットして、
インクリボン31dのC領域についての印字工程を行
う。このようにして、Y(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)の各色を重ね合わせることによっ
て、ペーパP上にカラー画像の転写を行うことができ
る。また、ペーパP上に転写された画像を保護するため
に、Y、M、Cの各色印字後のペーパPを印字開始状態
にセットし、その後、オーバレイヤ領域についての印字
工程を行う。なお、インクリボン31dの印字が終了し
た領域は、ペーパPを印字開始状態にセットする際にお
けるペーパPの順方向(図2の矢印Aの方向)の搬送に
同期して、リボン巻き取りローラ31cに巻き取られる
ことにより、Y領域、M領域、C領域、オーバレイヤ領
域が順に繰り出されることとなる。
【0041】印字開始状態から印字工程におけるサーマ
ルヘッド32は、ペーパPを順方向に搬送する際にはイ
ンクリボン31dから離反する上方向(図2の矢印Xの
方向)に移動し、ペーパPを逆方向に搬送して印字を行
う際には下方向(図2の矢印Yの方向)に移動してイン
クリボン31dの裏面側(ペーパPと接する面の反対
側)に当接する。
【0042】オーバレイヤ材の印字が終了した後に、切
替ガイド40は、ペーパPをペーパ排出部50側に排出
する位置に設定される。そして、ペーパPは、切替ガイ
ド40を介してペーパ排出部50に排出され、ペーパ排
出部50に保持される。
【0043】以上のように、本実施形態に係るプリンタ
1においては、給紙部10と印字部30との間のペーパ
搬送経路(図1および図2において二点鎖線で表示)の
途中(具体的には、給紙ローラ12とグリップローラ対
34との間)に、粘着ローラである第一のクリーニング
ローラ61と第二のクリーニングローラ62とを用いて
構成されたクリーニング部60が配置されている。した
がって、本実施形態によれば、ペーパPが、印字部30
に至る前に必ずクリーニング部60を通過することとな
り、ペーパPに付着していた塵・埃等の異物はクリーニ
ング部60で取り除かれ、印字部30に搬送されたペー
パPに異物が付着していることはないので、印字部30
が塵・埃等によって汚染されることはなく、また、塵・
埃等によって印字部30を構成するサーマルヘッド32
等が破損することもない。また、印字部30に搬送され
たペーパPには塵・埃等は付着していないので、塵・埃
等に起因した画像欠陥、および塵・埃等でサーマルヘッ
ド32の表面等に発生した傷に起因した画像欠陥等の、
仕上がりプリントにおける画像欠陥を防止することが可
能となる。
【0044】さらに、本実施形態に係るプリンタ1にお
いては、クリーニング部60が、プリンタ1から着脱自
在に構成されている。したがって、本実施形態によれ
ば、使用頻度に応じて、クリーニング部60を適宜取り
外して清掃することが可能であるので、メンテナンス性
に優れるとともに、塵・埃等の影響によるサーマルヘッ
ド32の破損および画像欠陥を防止することが可能であ
るプリンタを得ることができる。
【0045】なお、本実施形態は、給紙部10を給紙ホ
ルダ11と給紙ローラとを用いて構成し、給紙ホルダ1
1からペーパPを供給する場合について説明したが、本
発明は、この構成に限定されるものではなく、例えば、
プリンタ1の内部あるいは外部に、給紙部10として長
尺状のペーパをロールしたものを用いてもよい。また、
このような構成(長尺状のペーパをロールしたもの)を
有するプリンタであれば、ペーパを任意の大きさに切断
するために、プリンタ内にカッタ等を設けてもよい。
【0046】また、本実施形態においては、クリーニン
グ部60が一対の粘着性のローラを用いて構成されてい
る場合について説明したが、本発明はこの構成に限定さ
れるものではなく、例えば、ペーパPの印字面に接触す
る部分にのみ粘着性のローラを設けてもよい。具体的に
は、本実施形態に係る第一のクリーニングローラ61
(ペーパPの印字面に接触するローラ)のみを粘着性ロ
ーラとして、クリーニング部60を構成してもよい。こ
のような構成であれば、印字面の異物を取り除くことが
できるので、塵・埃等の影響によるサーマルヘッド32
の破損および画像欠陥を防止することが可能であるプリ
ンタを得ることができる
【0047】また、本実施形態においては、クリーニン
グ部60を一対の粘着性のローラを用いて構成する場合
について説明したが、本発明はこの構成に限定されるも
のではない。したがって、例えば、クリーニング部60
を一対のスパイラルローラを用いて構成してもよい。こ
のようなクリーニング部60であれば、スパイラルロー
ラを回転させることにより、ペーパP上の塵・埃等の異
物をペーパP外に掃き出すことが可能となり、上記実施
形態と同様の効果を得ることができる。また、ペーパP
の印字面に接触する部分にのみスパイラルローラを設け
てもよい。さらに、例えば、クリーニング部60を、粘
着性のローラとスパイラルローラとを組み合わせて構成
してもよい。この場合、ペーパPの上面側に粘着性のロ
ーラを設け、ペーパPの下面側にスパイラルローラを設
ければ、上面側の異物は粘着性のローラで確実に取り除
き、下面側の異物はスパイラルローラでたたき落として
除去できるので、ペーパPに付着した塵・埃等の異物を
効果的に取り除くことが可能となる。
【0048】また、本実施形態においては、クリーニン
グ部60を、給紙ローラ12と搬送部20との間に配置
した場合について説明したが、本発明はこの構成に限定
されるものではなく、クリーニング部60を設ける位置
は、ペーパPの搬送経路(図1および図2で示した二点
鎖線)上であれば、どこであってもよい。ただし、本発
明の目的たる印字部30の損傷等を防止するためには、
印字部30よりも上流側に設ける必要がある。
【0049】また、本実施形態においては、クリーニン
グ部60を昇華型転写方式を用いたプリンタ1に設置し
た場合について説明したが、本発明はこの構成に限定さ
れるものではなく、例えば、溶融転写方式等の他の転写
方式を用いたプリンタ1に、上記各本実施形態に係るク
リーニング部60を設けてもよい。他の方式を用いたプ
リンタであっても、本発明に係るクリーニング部60を
設ければ、印字品質を向上させることが可能となる。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ペーパの搬送経路上にペーパに付着している塵・埃等の
異物を除去するクリーニング部を設けることにより、塵
・埃等の影響によるサーマルヘッドの破損および画像欠
陥を防止して、印字品質を向上させることが可能である
プリンタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る昇華型転写方式を利用
したプリンタの概略構成図
【図2】図1に示されたプリンタを構成する印字部周辺
の拡大概略構成図
【図3】従来技術に係る昇華型転写方式を利用したプリ
ンタの概略構成図
【符号の説明】
1 プリンタ 10 給紙部 11 給紙ホルダ 12 給紙ローラ 20 搬送部 21 第一の搬送ローラ 22 第二の搬送ローラ 30 印字部 31 リボンカセット 31a リボンカセットケース 31b リボン供給ローラ 31c リボン巻き取りローラ 31d インクリボン 32 サーマルヘッド 33 プラテンローラ 34 グリップローラ対 34a 上部グリップローラ 34b 下部グリップローラ 35 リボンガイドローラ 40 切替ガイド 50 ペーパ排出部 60 クリーニング部 61 第一のクリーニングローラ 62 第二のクリーニングローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙部(10)と、該給紙部(10)か
    ら供給されたペーパを搬送する搬送部(20)と、該搬
    送部(20)によって搬送された前記ペーパに印字を行
    う印字部(30)とを備えたプリンタにおいて、 前記ペーパに付着している塵・埃等の異物の除去を行う
    クリーニング部(60)を備えたことを特徴とするプリ
    ンタ。
  2. 【請求項2】 前記クリーニング部(60)が、前記給
    紙部(10)から前記印字部(30)までのペーパ搬送
    経路中に設けられた請求項1に記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記印字部(30)が、インクリボン
    (31d)と、該インクリボン(31d)のインクを昇
    華させる機能を有したサーマルヘッド(32)と、該サ
    ーマルヘッド(32)と対を成すプラテンローラ(3
    3)と、前記ペーパを挟持して前記印字部(30)にお
    ける前記ペーパの動きを調整する機能を有したグリップ
    ローラ対(34)とを用いて構成されており、前記クリ
    ーニング部(60)が、前記給紙部(10)から前記グ
    リップローラ対(34)までのペーパ搬送経路中に設け
    られた請求項1または2に記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記クリーニング部(60)が、前記給
    紙部(10)から前記搬送部(20)までのペーパ搬送
    経路中に設けられた請求項1から3のいずれか1項に記
    載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記クリーニング部(60)が、粘着ロ
    ーラおよびスパイラルローラの少なくとも一方を用いて
    構成された請求項1から4のいずれか1項に記載のプリ
    ンタ。
  6. 【請求項6】 前記ペーパの印字面側に、前記粘着ロー
    ラおよび前記スパイラルローラの少なくとも一方を設け
    た請求項5に記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記クリーニング部(60)が、着脱自
    在である請求項1から6のいずれか1項に記載のプリン
    タ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020050477A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 セイコーエプソン株式会社 媒体搬送装置及び液体吐出装置

Cited By (3)

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JP2020050477A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 セイコーエプソン株式会社 媒体搬送装置及び液体吐出装置
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