JP2000055997A - 磁気センサ装置および電流センサ装置 - Google Patents

磁気センサ装置および電流センサ装置

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JP2000055997A
JP2000055997A JP10222166A JP22216698A JP2000055997A JP 2000055997 A JP2000055997 A JP 2000055997A JP 10222166 A JP10222166 A JP 10222166A JP 22216698 A JP22216698 A JP 22216698A JP 2000055997 A JP2000055997 A JP 2000055997A
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sensor device
bias magnetic
bias
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Shiro Nakagawa
士郎 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、磁界と出力との直線性がよ
く、測定範囲の広い磁気センサ装置および電流センサ装
置を提供する。 【解決手段】 GMR素子11には、値が連続的に変化
するバイアス磁界や、3つ以上の値を含むバイアス磁界
や、2つの値を含むバイアス磁界が印加される。GMR
素子11は、定電流源12より供給される定電流によっ
て駆動され、被測定磁界およびバイアス磁界に対応した
出力信号を発生する。GMR素子11の出力信号は、増
幅器13によって増幅されて、出力端子14より出力さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁界を測定する磁
気センサ装置、および電流によって発生する磁界を測定
することで電流を測定する電流センサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、産業界で広く利用されている磁気
応用製品等において、磁界を測定する磁気センサ装置が
広く用いられている。また、磁気センサ装置の応用とし
て、電流によって発生する磁界を測定することで電流を
非接触で測定する電流センサ装置も広く用いられてい
る。また、今後、電流センサ装置の用途としては、電気
自動車やソーラー電池のような直流大電流を扱う装置に
おいて直流大電流を非接触で測定するような用途も見込
まれる。なお、被測定電流が交流電流の場合には、トラ
ンスを用いて簡単に非接触で測定できる。しかし、被測
定電流が直流電流の場合には、電流を非接触で測定する
には、直流磁界で動作する磁気センサが必要となる。
【0003】直流電流を測定するための電流センサ装置
に利用する磁気センサ(磁気検出素子)としては、ホー
ル素子、磁気抵抗効果素子、フラックスゲート型磁気セ
ンサ等がある。
【0004】この中では、磁界とセンサ出力との直線性
の良さから、ホール素子が多く用いられている。しか
し、ホール素子には、出力が小さいという欠点がある。
ホール素子の代表的な例では、素子電流1mA、磁束密
度10mTにおいて、出力が10mV程度である。従っ
て、ホール素子を用いた電流センサ装置では、ホール素
子の出力を直流増幅する必要がある。しかし、増幅技術
のうち、直流増幅技術は、ドリフトを考慮すると、技術
的に最も難しい部類に属する。そのため、ホール素子を
用いた電流センサ装置は高価なものとなっていた。ま
た、従来、ホール素子の駆動電流を交流として、直流増
幅技術を回避する方法も広く採用されているが、この場
合には、整流回路等が新たに必要になるため、やはり、
ホール素子を用いた電流センサ装置が高価なものとなっ
てしまう。
【0005】フラックスゲート型磁気センサは、それ自
体の構造が複雑で扱いにくいため、電流センサ装置への
適用の例は少ない。また、フラックスゲート型磁気セン
サは、高感度ではあるが、直流出力を得るまでの信号処
理が複雑であるという欠点を有する。そのため、フラッ
クスゲート型磁気センサを用いた電流センサ装置は、や
はり、高価なものとなってしまう。
【0006】磁気抵抗効果素子としては、異方性磁気抵
抗(以下、AMR(Anisotropic Magneto Resistive )
と記す。)効果を用いたAMR素子と、巨大磁気抵抗
(以下、GMR(Giant Magneto Resistive )と記
す。)効果を用いたGMR素子とがある。GMR素子
は、AMR素子に比べて出力が大きい。なお、一般に、
AMR素子は、単にMR素子とも呼ばれる。
【0007】このような磁気抵抗効果素子は、出力が大
きいという利点を有する。特に、GMR素子は、10m
T当たりの抵抗変化量が5%程度となるので、例えば差
動構成として、GMR素子を1mAで駆動し、磁界がゼ
ロのときのGMR素子の抵抗値を10kΩとすると、磁
束密度10mTにおいて、出力は1Vとなり、ホール素
子の100倍程度の出力が得られる。従って、磁気抵抗
効果素子を用いることにより、直流増幅の困難性を回避
することが可能となり、安価な電流センサ装置を実現で
きる可能性がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、GMR
素子は、出力は大きいが、磁気抵抗効果が磁界の方向に
依存しないため、印加磁界の方向(電流センサ装置の場
合には電流の方向)を判別できないという問題点があ
る。さらに、GMR素子は、印加磁界が小さい領域にお
いて、感度が低いと共に、磁界に対する抵抗値変化の非
線形性が強いという問題点がある。
【0009】なお、このような問題点は、印加磁界がゼ
ロのときに出力が最大または最小となるように構成した
AMR素子においても同様である。
【0010】従来、上述のような磁気抵抗効果素子にお
ける問題点を回避するための一般的な方法としては、特
開昭63−277977号公報に示されるように、磁気
抵抗効果素子の磁界−抵抗変化特性に基づいて、抵抗値
が比較的、直線的に変化する領域内の磁界をバイアス磁
界として選択し、このバイアス磁界を磁気抵抗効果素子
に印加して、バイアス磁界を中心とした磁界の領域内
で、被測定磁界を測定する方法が採られていた。
【0011】しかしながら、この方法では、抵抗値が比
較的、直線的に変化する領域が狭いために、測定できる
磁界の範囲が非常に狭くなるという問題点がある。
【0012】また、特開昭62−22088号公報に
は、磁気抵抗効果素子における非線形性の改善のため
に、磁気センサに出力を負帰還する方法が示されてい
る。この方法では、磁気センサに被測定磁界と逆位相の
磁界を帰還し、磁気センサ自体は、常に磁束密度がゼロ
の近傍で動作するようにする。
【0013】しかしながら、この方法では、以下のよう
な問題点がある。すなわち、電気自動車用の電流センサ
装置のように、500Aもの大電流を測定する場合、被
測定磁界と逆位相の磁界を帰還するための帰還コイルの
巻数を、通常1巻きの検出コイルの1000倍、すなわ
ち1000巻きとしても、帰還電流は500mAとな
る。そのため、上述の方法は、帰還コイルの大型化や、
それに伴う高価格化や、帰還回路を設けることによる装
置の複雑化、消費電力の増大、発熱、価格上昇等のた
め、実際には採用しにくい技術である。
【0014】このように、従来は、磁気抵抗効果素子を
用いて、磁界と出力との直線性のよい磁気センサ装置を
構成しようとすれば、測定できる磁界の範囲が非常に狭
くなるか、装置が複雑化、大型化し、高価格化するとい
う問題点があった。
【0015】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、簡単な構成で、磁界と出力との直線
性がよく、測定範囲の広い磁気センサ装置および電流セ
ンサ装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気センサ装置
は、磁界に応じた信号を出力する磁気検出素子と、この
磁気検出素子に対して、複数の値を含むバイアス磁界を
印加するバイアス磁界印加手段とを備えたものである。
【0017】本発明の電流センサ装置は、被測定電流に
よって発生する磁界を測定することによって被測定電流
を測定する電流センサ装置であって、被測定電流によっ
て発生する磁界に応じた信号を出力する磁気検出素子
と、この磁気検出素子に対して、複数の値を含むバイア
ス磁界を印加するバイアス磁界印加手段とを備えたもの
である。
【0018】本発明の磁気センサ装置または電流センサ
装置では、バイアス磁界印加手段によって、磁気検出素
子に対して、複数の値を含むバイアス磁界が印加され、
磁気検出素子より、磁界に応じた信号が出力される。
【0019】本発明の磁気センサ装置または電流センサ
装置において、磁気検出素子は、例えば磁気抵抗効果素
子である。
【0020】また、本発明の磁気センサ装置または電流
センサ装置において、バイアス磁界印加手段は、例え
ば、値が連続的に変化するバイアス磁界を印加するもの
でもよいし、2つの値を含むバイアス磁界を印加するも
のでもよい。
【0021】また、本発明の磁気センサ装置または電流
センサ装置は、バイアス磁界印加手段が、値が周期的に
変動するバイアス磁界を印加するものとし、更に、磁気
検出素子の出力信号を平均化して出力する平均化手段を
備えたものとしてもよい。この場合には、バイアス磁界
印加手段が、交互に2値のうちの一方となるように、値
が周期的に変動するバイアス磁界を印加するようにして
もよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0023】始めに、本発明の第1の実施の形態につい
て説明する。本実施の形態は、磁気検出素子としてのG
MR素子に対して、値が連続的に変化するバイアス磁界
または3つ以上の値を含むバイアス磁界を印加するよう
にしたものである。
【0024】図1は、本実施の形態に係る磁気センサ装
置を含む電流センサ装置の構成を示す回路図である。本
実施の形態に係る磁気センサ装置は、一端が接地された
GMR素子11と、このGMR素子11の他端に接続さ
れ、GMR素子11に定電流を供給する定電流源12
と、入力端がGMR素子11の他端に接続され、出力端
が磁気センサ装置の出力端子14に接続された増幅器1
3とを備えている。本実施の形態に係る磁気センサ装置
は、更に、GMR素子11に対して、値が連続的に変化
するバイアス磁界または3つ以上の値を含むバイアス磁
界を印加する手段を備えているが、これについては、後
で詳しく説明する。
【0025】この磁気センサ装置を含む本実施の形態に
係る電流センサ装置は、更に、被測定電流が通過する導
電部21を囲うように設けられ、一部にギャップを有す
る磁気ヨーク22を備えている。磁気ヨーク22のギャ
ップに生じる磁界は、図1における左右方向となる。G
MR素子11は、磁気ヨーク22のギャップ内に、長手
方向が図1における左右方向を向くように配置されてい
る。
【0026】次に、本実施の形態に係る磁気センサ装置
の動作について説明する。GMR素子11には、被測定
磁界が印加されると共にバイアス磁界が印加される。G
MR素子11は、定電流源12より供給される定電流に
よって駆動され、被測定磁界およびバイアス磁界に対応
した出力信号を発生する。この出力信号は、GMR素子
11の抵抗値に比例した電圧信号である。GMR素子1
1の出力信号は、増幅器13によって増幅されて、出力
端子14より出力される。
【0027】次に、本実施の形態に係る電流センサ装置
の動作について説明する。この電流センサ装置では、導
電部21を紙面直交方向に流れる被測定電流によって磁
界が発生する。この磁界は、磁気ヨーク22のギャップ
内に配置されたGMR素子11に印加される。この磁界
の大きさは電流の大きさに応じて変化する。また、電流
の方向に応じて、磁界の方向も変化する。電流センサ装
置は、被測定電流によって発生した磁界を測定すること
で、間接的に被測定電流を測定する。この電流センサ装
置において、被測定電流によって発生した磁界を測定す
る動作は、上述の磁気センサ装置の動作と同様である。
【0028】図2は、GMR素子の磁界−抵抗変化特性
を示す特性図である。図2において、横軸は、磁界を表
し、縦軸は抵抗値を表している。なお、図2における縦
軸の抵抗値は、被測定磁界に応じて変化するGMR素子
の抵抗値の最小値を基準としたときの、その最小値から
の抵抗値の変化量で表している。図2に示したように、
GMR素子における抵抗値の変化の特性は、磁界がゼロ
の位置を中心にして対称である。なお、磁界の値が正の
ときと負のときとでは、互いに磁界の方向が逆となる。
GMR素子は、図2に示したような特性を有するので、
抵抗値だけでは磁界の方向を判別することができない。
【0029】そこで従来は、一般に、例えば図2に示し
たようにバイアス磁界BをGMR素子に印加し、GMR
素子の動作点を原点から離れたP点としてGMR素子を
動作させるようにしていた。この場合には、被測定磁界
の値が正のときにはGMR素子の抵抗値が増加し、被測
定磁界の値が負のときにはGMR素子の抵抗値が減少す
るので、GMR素子の出力から、被測定磁界の大きさお
よび方向を検出することが可能となる。しかしながら、
図2に示したような磁界−抵抗変化特性において、動作
点Pの近傍では磁界に対する抵抗値の変化が略直線的で
あるが、このように直線的である範囲は狭い。なお、バ
イアス磁界は、通常、永久磁石によって与えられる。
【0030】図3は、従来のGMR素子とバイアス磁界
用の磁石との配置の一例を示す側面図である。この例で
は、基板110の一方の面に、スパッタ技術等により、
強磁性薄膜を含むGMR素子111が形成され、基板1
10の他方の面に、バイアス磁界用の磁石112が接合
されている。GMR素子111は、強磁性体を含むこと
から、図3に示した配置では、GMR素子111の内部
を通過する磁束は、GMR素子111の図3における左
右の端面以外ではほとんど外に漏れず、GMR素子11
1の内部の磁界は均一である。従って、図2における点
Pは、原理的には一点である。
【0031】図4は、本実施の形態におけるGMR素子
11とバイアス磁界用の磁石との関係の一例を示す側面
図である。この例では、ガラス等の基板30の一方の面
に、スパッタ技術等により、強磁性薄膜を含むGMR素
子11が形成され、基板30の他方の面に、くさび状の
保持部材31を介して、バイアス磁界用の磁石32が接
合されている。この磁石32は、図4における左右方向
の両端部が両磁極となるように着磁されている。
【0032】図4に示した例では、GMR素子11に対
して、磁石32が所定の角度をもって斜めに配置されて
いるので、磁石32の一方の磁極とGMR素子11との
間の距離と、磁石32の他方の磁極とGMR素子11と
の間の距離が異なる。そのため、図4において破線で示
したように、GMR素子11の内部を通過する磁束は、
GMR素子11の図4における左右の端面以外の部分か
らも流出し、GMR素子11の内部のバイアス磁界は不
均一となる。この状態では、GMR素子11に対するバ
イアス磁界は、連続的に変化する複数の値を含むものと
なる。ここで、バイアス磁界が、図2におけるB1から
B2までの範囲に分布するものとすると、GMR素子1
1の動作点は、図2におけるP1からP2までの範囲に
分散して存在することになる。このことは、GMR素子
11を、動作点がP1からP2までの範囲に分散して存
在する多数の小さなGMR素子の集合と考えてもよい。
【0033】図5ないし図7は、本実施の形態における
GMR素子11とバイアス磁界用の磁石との関係の他の
例を示したものである。この例では、GMR素子11
は、図5に示したように、図における左右両端部で交互
に複数回折り返すように配置された線状の導電部11a
を有している。この導電部11aは、強磁性薄膜を含む
磁気抵抗効果材料によって形成されている。導電部11
aの両端部には、端子11b,11cが設けられてい
る。また、導電部11aは、絶縁材によって覆われてい
る。
【0034】図6に示したように、GMR素子11は、
ガラス等の基板30の一方の面に、スパッタ技術等によ
って形成されている。基板30の他方の面には、バイア
ス磁界用の磁石41が接合されている。この磁石41
は、図7に示したように、図における左右方向の一方の
端部側は長手方向に対して垂直な面になっているが、他
方の端部側は長手方向に対して斜めの面になっている。
また、磁石41は、図中の矢印で示したように、左右方
向の両端部が両磁極となるように着磁されている。
【0035】図5ないし図7に示した例では、磁石41
の長手方向の長さが連続的に変化しているので、GMR
素子11の内部のバイアス磁界は、場所によって異な
り、不均一となる。この状態では、GMR素子11に対
するバイアス磁界は、連続的に変化する複数の値を含む
ものとなる。
【0036】次に、図8を参照して、本実施の形態にお
けるGMR素子11とバイアス磁界用の磁石との関係の
更に他の例について説明する。この例では、図6および
図7における磁石41の代わりに、図8に示した磁石4
2を用いる。なお、この例において、GMR素子11の
構造は図5に示した通りである。磁石42は、図8中の
複数の矢印の両端部がそれぞれ両磁極となるように、場
所によって着磁状態が異なっている。なお、このよう
に、場所によって着磁状態を変えることは、ロータリエ
ンコーダにおける着磁等に使用される多点着磁用の着磁
装置を用いて、容易に実現することができる。この例で
は、GMR素子11の内部のバイアス磁界は、場所によ
って異なり、不均一となる。この状態では、GMR素子
11に対するバイアス磁界は、段階的に、あるいは連続
的に変化する複数の値を含むものとなる。
【0037】なお、GMR素子11に対して複数の値を
含むバイアス磁界を印加する方法は、図4ないし図8に
示した例に限定されず、他にも種々の方法が考えられ
る。
【0038】次に、図9および図10を参照して、本実
施の形態において、GMR素子11の内部のバイアス磁
界を不均一としたことによる効果について説明する。
【0039】図2に示した磁界−抵抗変化特性の点Pの
近傍の領域を拡大すると、その領域内の特性曲線は、S
字曲線となる。従って、このS字曲線を直線で近似し
て、磁界と磁気センサ装置の出力電圧との関係を決める
と、ある磁界に対して、直線近似による出力電圧と実際
の磁気センサ装置の出力電圧との間には、誤差が生じ
る。この誤差を残留誤差電圧と呼ぶことにする。磁界に
対する残留誤差電圧の変化、すなわち残留誤差電圧特性
の曲線は、やはりS字曲線となる。
【0040】図9は、図2に示した磁界−抵抗変化特性
の点Pの近傍を直線で近似した場合において、残留誤差
電圧特性の一例を、簡単のために折れ線で表したもので
ある。図9において、縦軸は残留誤差電圧を表し、横軸
はバイアス点(B点)を原点にとって被測定磁界を表し
たものである。
【0041】図9において、折れ線L11は、所定の測
定磁界区間H11〜H12で、残留誤差電圧の最大値が
最小となるように磁界−抵抗変化特性を直線近似した場
合における残留誤差電圧特性を示している。このように
直線近似した場合には、被測定磁界の変化に伴い、残留
誤差電圧は折れ線L11に沿って移動する。この例で
は、測定磁界区間H11〜H12内で、残留誤差電圧
は、−D〜Dの許容範囲内となる。
【0042】ここで、残留誤差電圧の許容範囲を、−D
〜Dの半分、すなわち、−D/2〜D/2とする場合を
考える。この場合には、磁界−抵抗変化特性を直線近似
するための直線の傾きは、残留誤差電圧の許容範囲を−
D〜Dとする場合に比べて、図2に示した磁界−抵抗変
化特性の点Pにおける傾きにより近いものとなる。この
場合、残留誤差電圧特性は、折れ線L12のようにな
り、残留誤差電圧が−D/2〜D/2の許容範囲内とな
る測定磁界区間は、例えば、H11〜H12の半分のH
21〜H22となる。
【0043】図10は、本実施の形態におけるB点近傍
の残留誤差電圧特性を示したものである。図10におい
て、縦軸は残留誤差電圧を表し、横軸はB点を原点にと
って測定磁界を表したものである。
【0044】バイアス磁界がB点である場合には、被測
定磁界の変化に伴い、残留誤差電圧は折れ線L11に沿
って移動する。具体的には、被測定磁界が正の方向に増
加した場合には、被測定磁界がH1ときに残留誤差電圧
は極大値Dをとり、被測定磁界がH2ときに残留誤差電
圧はゼロとなり、被測定磁界がH3ときに残留誤差電圧
は−Dとなる。また、被測定磁界が負の方向に絶対値が
増加した場合には、被測定磁界が−H1ときに残留誤差
電圧は極小値−Dをとり、被測定磁界が−H2ときに残
留誤差電圧はゼロとなり、被測定磁界が−H3ときに残
留誤差電圧はDとなる。ここでは、H2=2×H1、H
3=3×H1の関係となっているものとする。
【0045】本実施の形態では、バイアス磁界がB点を
中心とする所定の範囲に分布する。ここで、図10に示
したように、バイアス磁界が分布する幅をWとし、W=
2H1とする。この場合、GMR素子11に印加される
磁界は、バイアス磁界に被測定磁界を加えた値の範囲で
ある、幅Wの範囲46に分布する。この範囲46は、被
測定磁界の変化に伴い、幅Wの範囲を維持したまま変化
する。そのため、本実施の形態における残留誤差電圧
は、折れ線L11上の幅Wの区間における平均値とな
る。このような本実施の形態における残留誤差電圧特性
を、図10において、折れ線L1で示す。
【0046】図10から分かるように、本実施の形態に
おいて、残留誤差電圧が−D/2〜D/2の許容範囲内
となる測定磁界区間は、H31〜H32となり、これ
は、残留誤差電圧が−D〜Dの許容範囲内となる測定磁
界区間H11〜H12の5/6であり、また、残留誤差
電圧が−D/2〜D/2の許容範囲内となる従来の測定
磁界区間H21〜H22(図9参照)の5/3倍、すな
わち約1.7倍となる。
【0047】また、逆に、測定磁界区間が同じ場合に
は、本実施の形態によれば、従来に比べて、残留誤差電
圧の最大値を小さくすることができる。例えば、測定磁
界区間をH31〜H32に固定して考えると、バイアス
磁界がB点である場合には、残留誤差電圧の最大値が最
小となるように磁界−抵抗変化特性を直線近似した場合
における残留誤差電圧特性は、図9における折れ線L1
3のようになる。この折れ線L13と、図10における
折れ線L1とを比較すると分かるように、本実施の形態
によれば、従来に比べて、残留誤差電圧の最大値を、3
/5、すなわち約1/1.7とすることができる。
【0048】このように、本実施の形態によれば、残留
誤差電圧の許容範囲が同じ場合には、従来に比べて、測
定磁界区間を広く(例えば約1.7倍に)することがで
き、逆に、測定磁界区間が同じ場合には、従来に比べ
て、残留誤差電圧の最大値を小さく(例えば約1/1.
7に)することができる。
【0049】従って、本実施の形態によれば、磁界と出
力との直線性がよく、測定範囲の広い磁気センサ装置ま
たは電流センサ装置を実現することができる。
【0050】しかも、本実施の形態によれば、バイアス
磁界を印加する従来の構成に比べて、付加的な部材をほ
とんど必要としないため、構成が簡単である。従って、
本実施の形態によれば、価格、形状、大きさ、消費電力
等を、従来のものとほとんど同じにしながら、磁界と出
力との直線性や、測定範囲等の特性を向上できる。
【0051】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。本実施の形態は、磁気検出素子としてのGM
R素子に対して、2つの値を含むバイアス磁界を印加す
るようにしたものである。
【0052】図11は、本実施の形態におけるGMR素
子とバイアス磁界用の磁石との関係の一例を示す側面図
である。この例では、特性の同じ2つGMR素子11
A,11Bを設けている。GMR素子11A,11B
は、それぞれ、ガラス等の基板30A,30Bの一方の
面に、スパッタ技術等によって形成されている。基板3
0A,30Bの他方の面には、それぞれ、バイアス磁界
用の磁石51A,51Bが接合されている。これらの磁
石51A,51Bは、共に、図11における左右方向の
両端部が両磁極となるように着磁されている。ただし、
磁石51A,51Bは、互いに磁化の大きさが異なり、
その結果、GMR素子11A,11Bに印加するバイア
ス磁界が異なるようになっている。ここでは、磁石51
AがGMR素子11Aに印加するバイアス磁界は、図2
におけるB点の磁界にH1を加えた値になり、磁石51
BがGMR素子11Bに印加するバイアス磁界は、図2
におけるB点の磁界からH1を引いた値になるように設
定されているものとする。
【0053】GMR素子11Aの一端には端子52Aが
設けられ、他端はGMR素子11Bの一端に接続されて
いる。GMR素子11Bの他端には、端子52Bが設け
られている。
【0054】本実施の形態では、第1の実施の形態にお
けるGMR素子11、基板およびバイアス磁界用の磁石
の代わりに、図11に示したGMR素子11A,11
B、基板30A,30Bおよび磁石51A,51Bから
なる集合体を用いる。すなわち、図11に示した集合体
が、図1における磁気ヨーク22のギャップ内に配置さ
れ、例えば、端子52Aが接地され、端子52Bが定電
流源12および増幅器13の入力端に接続される。
【0055】なお、図11に示したように、GMR素子
11A,11Bを、長手方向に沿って並べて配置する
と、集合体全体の長さが長くなるので、図12に示した
ように、集合体を2つに折り曲げて使用してもよい。こ
れにより、集合体の収納空間を小さくすることが可能と
なり、磁気センサ装置や電流センサ装置の小型化も可能
となる。
【0056】次に、図13を参照して、本実施の形態に
おけるGMR素子とバイアス磁界用の磁石との関係の他
の例について説明する。この例では、図5に示した構造
のGMR素子11を用いる。このGMR素子11は、図
6に示したように、基板30の一方の面に形成される。
この例では、基板30の他方の面に、図13に示したよ
うなバイアス磁界用の磁石60が接合される。この磁石
60は、2つの部分60A,60Bを含んでいる。これ
らの2つの部分60A,60Bは、互いに左右方向の両
端部が両磁極となるように着磁されている。ただし、2
つの部分60A,60Bは、互いに磁化の大きさが異な
り、その結果、GMR素子11に印加するバイアス磁界
が異なるようになっている。ここでは、部分60AがG
MR素子11に印加するバイアス磁界は、図2における
B点の磁界にH1を加えた値になり、部分60BがGM
R素子11に印加するバイアス磁界は、図2におけるB
点の磁界からH1を引いた値になるように設定されてい
るものとする。
【0057】次に、図14を参照して、本実施の形態に
おいて、GMR素子11に対して、2つの値を含むバイ
アス磁界を印加するようにしたことによる効果について
説明する。なお、以下の説明では、便宜上、図11およ
び図12に示した、直列に接続されたGMR素子11
A,11Bも、GMR素子11と表す。
【0058】図14は、本実施の形態におけるB点近傍
の残留誤差電圧特性を示したものである。図14におい
て、縦軸は残留誤差電圧を表し、横軸はB点を原点にと
って被測定磁界を表したものである。
【0059】バイアス磁界がB点である場合には、被測
定磁界の変化に伴い、残留誤差電圧は折れ線L11に沿
って移動する。本実施の形態では、バイアス磁界は、B
点の磁界にH1を加えた値と、B点の磁界からH1を引
いた値になる。この場合、GMR素子11に印加される
磁界は、2つのバイアス磁界にそれぞれ被測定磁界を加
えた2つの値となる。図14において、符号61A,6
1Bは、GMR素子11に印加される2つの磁界を示し
ている。この2つの磁界の差は、W(=2H1)であ
る。この2つの磁界は、被測定磁界の変化に伴い、両者
の差がWのまま変化する。そのため、本実施の形態にお
ける残留誤差電圧は、折れ線L11上において、磁界の
差がWとなる2点における各残留誤差電圧の平均値とな
る。このような本実施の形態における残留誤差電圧特性
を、図14において、折れ線L2で示す。
【0060】図14から分かるように、本実施の形態で
は、残留誤差電圧の許容範囲を−D〜Dとして、磁界−
抵抗変化特性を直線近似した場合、測定磁界区間はH1
1〜H12となるが、そのうちの2/3の区間であるH
41〜H42において、理想的には残留誤差電圧がゼロ
となる。なお、実際には、区間H41〜H42において
残留誤差電圧がゼロにならない場合もあるが、従来に比
べると極めてゼロに近い値となる。従って、本実施の形
態によれば、測定磁界区間をH41〜H42に設定し、
残留誤差電圧を略ゼロとすることができる。この測定磁
界区間H41〜H42は、残留誤差電圧の許容範囲を−
D/2〜D/2とした場合における従来の測定磁界区間
H21〜H22(図9参照)よりも広い範囲となる。
【0061】このように、本実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同様の効果を得ることができる上に、所
定の磁界区間において、残留誤差電圧を略ゼロとするこ
とができ、極めて精度のよい磁気センサ装置または電流
センサ装置を実現することができる。
【0062】なお、上記説明では、2つのバイアス磁界
の差を、W(=2H1)とした場合について説明した
が、それ以外の場合であっても、残留誤差電圧が略ゼロ
となる区間が狭くなったり、残留誤差電圧が若干大きく
なることはあるが、バイアス磁界を1点とする場合に比
べると、磁界と出力との直線性を向上することが可能で
あり、測定磁界区間を広くしたり、残留誤差電圧を小さ
くすることが可能となる。本実施の形態におけるその他
の構成、動作および効果は、第1の実施の形態と同様で
ある。
【0063】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。本実施の形態は、磁気検出素子としてのGM
R素子に対して、値が周期的に変動するバイアス磁界を
印加し、GMR素子の出力信号を平均化して出力するよ
うにした例である。
【0064】図15は、本実施の形態に係る磁気センサ
装置を含む電流センサ装置の構成を示す回路図である。
本実施の形態に係る電流センサ装置は、図1に示した第
1の実施の形態における電流センサ装置の構成に加え
て、更に、磁気ヨーク22の一部の周囲に設けられ、一
端が接地された交流磁界印加用のコイル71と、このコ
イル71の他端に接続され、コイル71に交流電流を供
給する交流電源72とを備えている。本実施の形態に係
る磁気センサ装置および電流センサ装置は、更に、増幅
器13の出力信号を時間的に平均化して、出力端子14
に出力する平均化手段としての積分器73を備えてい
る。なお、本実施の形態では、GMR素子11に直流の
バイアス磁界を印加する磁石は、1つのバイアス磁界、
例えば図2におけるバイアス磁界Bを印加するようにな
っている。
【0065】次に、本実施の形態に係る磁気センサ装置
および電流センサ装置の動作について説明する。GMR
素子11には、被測定磁界が印加されると共にバイアス
磁界が印加される。本実施の形態におけるバイアス磁界
は、磁石による直流バイアス磁界に、交流電源72およ
びコイル71によって発生される交流バイアス磁界を重
畳したものとなる。GMR素子11は、定電流源12よ
り供給される定電流によって駆動され、被測定磁界およ
びバイアス磁界に対応した出力信号を発生する。GMR
素子11の出力信号は、増幅器13によって増幅され、
積分器73によって平均化されて、出力端子14より出
力される。
【0066】本実施の形態では、GMR素子11に対し
て、直流バイアス磁界に交流バイアス磁界を重畳したバ
イアス磁界が印加される。このように、本実施の形態に
おけるバイアス磁界は、時間と共に周期的に変動する。
従って、残留誤差電圧も周期的に変動する。そして、本
実施の形態では、GMR素子11の出力信号を、増幅器
13によって増幅した後、積分器73によって平均化す
るので、積分器73の出力信号における残留誤差電圧も
平均化される。その結果、本実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0067】また、本実施の形態において、交流電源7
2よりコイル71に供給する交流電流を矩形波とすれ
ば、GMR素子11に印加されるバイアス磁界は、交互
に2値のうちの一方となるように、値が周期的に変動す
るバイアス磁界となる。この場合には、積分器73の出
力信号における残留誤差電圧は、2つのバイアス磁界に
対応する各残留誤差電圧の平均値となる。その結果、本
実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の効果を
得ることができる。
【0068】本実施の形態におけるその他の構成、動作
および効果は、第1または第2の実施の形態と同様であ
る。
【0069】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されず、種々の変更が可能である。例えば、上記各実施
の形態では、磁気検出素子としてGMR素子を例にとっ
て説明したが、本発明は、磁気検出素子がAMR素子の
場合にも適用することができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし6の
いずれかに記載の磁気センサ装置または請求項7ないし
12のいずれかに記載の電流センサ装置によれば、磁気
検出素子に対して、複数の値を含むバイアス磁界を印加
するようにしたので、簡単な構成で、磁界と出力との直
線性を向上でき、測定範囲を広くすることが可能とな
る。
【0071】また、請求項4記載の磁気センサ装置また
は請求項10記載の電流センサ装置によれば、2つの値
を含むバイアス磁界を印加するようにしたので、更に、
精度を向上させることが可能となるという効果を奏す
る。
【0072】また、請求項6記載の磁気センサ装置また
は請求項12記載の電流センサ装置によれば、交互に2
値のうちの一方となるように、値が周期的に変動するバ
イアス磁界を印加し、磁気検出素子の出力信号を平均化
して出力するようにしたので、更に、精度を向上させる
ことが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る磁気センサ装
置を含む電流センサ装置の構成を示す回路図である。
【図2】GMR素子の磁界−抵抗変化特性を示す特性図
である。
【図3】従来のGMR素子とバイアス磁界用の磁石との
配置の一例を示す側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるGMR素子
とバイアス磁界用の磁石との関係の一例を示す側面図で
ある。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるGMR素子
の構成の一例を示す平面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるGMR素子
とバイアス磁界用の磁石との関係の他の例を示す側面図
である。
【図7】図6におけるバイアス磁界用の磁石を示す平面
図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるバイアス磁
界用の磁石の他の例を示す平面図である。
【図9】従来の残留誤差電圧特性を示す特性図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における残留誤差
電圧特性を示す特性図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態におけるGMR素
子とバイアス磁界用の磁石を含む集合体を示す側面図で
ある。
【図12】図11に示した集合体の配置の仕方の一例を
示す側面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態におけるバイアス
磁界用の磁石の他の例を示す平面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における残留誤差
電圧特性を示す特性図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態に係る磁気センサ
装置を含む電流センサ装置の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
11…GMR素子、12…定電流源、13…増幅器、2
2…磁気ヨーク、32…磁石。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界に応じた信号を出力する磁気検出素
    子と、 この磁気検出素子に対して、複数の値を含むバイアス磁
    界を印加するバイアス磁界印加手段とを備えたことを特
    徴とする磁気センサ装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気検出素子は、磁気抵抗効果素子
    であることを特徴とする請求項1記載の磁気センサ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記バイアス磁界印加手段は、値が連続
    的に変化するバイアス磁界を印加することを特徴とする
    請求項1または2記載の磁気センサ装置。
  4. 【請求項4】 前記バイアス磁界印加手段は、2つの値
    を含むバイアス磁界を印加することを特徴とする請求項
    1または2記載の磁気センサ装置。
  5. 【請求項5】 前記バイアス磁界印加手段は、値が周期
    的に変動するバイアス磁界を印加し、 更に、前記磁気検出素子の出力信号を平均化して出力す
    る平均化手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    または2記載の磁気センサ装置。
  6. 【請求項6】 前記バイアス磁界印加手段は、交互に2
    値のうちの一方となるように、値が周期的に変動するバ
    イアス磁界を印加することを特徴とする請求項5記載の
    磁気センサ装置。
  7. 【請求項7】 被測定電流によって発生する磁界を測定
    することによって被測定電流を測定する電流センサ装置
    であって、 被測定電流によって発生する磁界に応じた信号を出力す
    る磁気検出素子と、 この磁気検出素子に対して、複数の値を含むバイアス磁
    界を印加するバイアス磁界印加手段とを備えたことを特
    徴とする電流センサ装置。
  8. 【請求項8】 前記磁気検出素子は、磁気抵抗効果素子
    であることを特徴とする請求項7記載の電流センサ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記バイアス磁界印加手段は、値が連続
    的に変化するバイアス磁界を印加することを特徴とする
    請求項7または8記載の電流センサ装置。
  10. 【請求項10】 前記バイアス磁界印加手段は、2つの
    値を含むバイアス磁界を印加することを特徴とする請求
    項7または8記載の電流センサ装置。
  11. 【請求項11】 前記バイアス磁界印加手段は、値が周
    期的に変動するバイアス磁界を印加し、 更に、前記磁気検出素子の出力信号を平均化して出力す
    る平均化手段を備えたことを特徴とする請求項7記載の
    または8記載の電流センサ装置。
  12. 【請求項12】 前記バイアス磁界印加手段は、交互に
    2値のうちの一方となるように、値が周期的に変動する
    バイアス磁界を印加することを特徴とする請求項11記
    載の電流センサ装置。
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