JP2000055974A - ケーブル終端接続部の部分放電測定方法 - Google Patents

ケーブル終端接続部の部分放電測定方法

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JP2000055974A
JP2000055974A JP10220818A JP22081898A JP2000055974A JP 2000055974 A JP2000055974 A JP 2000055974A JP 10220818 A JP10220818 A JP 10220818A JP 22081898 A JP22081898 A JP 22081898A JP 2000055974 A JP2000055974 A JP 2000055974A
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partial discharge
cables
end connection
measuring
frequency
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JP10220818A
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English (en)
Inventor
Yoshio Tsunoda
美伯 角田
Kengo Yoshida
健吾 吉田
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接続した電気機器を無視して終端接続部の部
分放電を測定する。 【構成】 測定周波数として電気機器Xのインピーダン
スが零となるような周波数を選定し、この測定周波数を
用いることにより、終端接続部12a、12b間を短絡
したことと等価となるので、終端接続部12a、12b
に接続した電気機器Xの存在を無視することができる。
このような状態で、電気機器X側からの試験用電圧を印
加により、終端接続部12a、12b付近で部分放電が
発生すると、コンデンサと見做せる検出用箔電極14
a、14b、及び信号検出回路15を介して、選定した
測定周波数成分の信号を抽出により得られた部分放電信
号を測定器16によって検出できる。なお、外部から両
ケーブル11a、11bに雑音が混入しても、これらの
雑音はケーブル11a、11bの対称性により信号検出
回路15内の平衡回路の差動的な結線によって容易に相
殺されるため、測定器16では終端接続部12a、12
b付近の放電による信号のみが高感度で得られることに
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器を接続し
たケーブル終端接続部の部分放電測定方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、変電用開閉装置等の電気機器に
電力ケーブルを接続する場合などにおいて、システム全
体の部分放電特性を把握しておくことが必要となるが、
電気機器、電力ケーブルは工場出荷時において放電特性
が測定可能なので問題はないが、ケーブルの電気機器へ
の終端接続部の放電特性は工事後に測定しなければなら
ない。
【0003】従来のこのようなケーブルの終端接続部の
部分放電測定は、ケーブルの終端接続部を絶縁接続部に
置き換える方法が知られている。この場合に、2相間の
インピーダンスZが零であれば、2相の差動検出は絶縁
接続部と同一になるので、2相の電気機器を接続した端
子間を短絡すればよいことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし現実では、ケー
ブル終端接続部の現場作業工事は相当に大掛かりであ
り、絶縁層等が形成されていて、ここから電気機器を切
り離し、2相の導体を短絡することは容易ではない。従
って、電気機器を接続した状態においてケーブル終端接
続部の放電特性の測定が望まれている。
【0005】本発明の目的は、終端に電気機器を接続し
たケーブルにおいて、特定の周波数を用いてこの電気機
器の存在を無視し終端接続部の部分放電特性を測定し得
るケーブル終端接続部の部分放電測定方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係るケーブル終端接続部の部分放電測定方
法は、ケーブル終端接続部に電気機器を接続した場合に
おける前記ケーブル終端接続部の部分放電を測定する方
法であって、2相のケーブル間に接続した前記電気機器
のインピーダンスが零近く又は極小になる測定周波数を
求め、前記両ケーブルの終端接続部の近傍の防食層にそ
れぞれ検出用箔電極を貼着し、これらの検出用箔電極に
測定回路を接続し、前記検出用箔電極の近傍にそれぞれ
校正用箔電極を貼付し、これらの校正用箔電極に校正用
回路に接続し、試験用電圧を前記両ケーブル終端接続部
に印加し、前記検出用箔電極で得られる前記両ケーブル
の部分放電を含む前記測定周波数成分による信号を前記
測定回路により前記両ケーブルから平衡的に抽出し、更
にこの測定信号を前記校正用箔電極、校正用回路を用い
て校正して、前記両ケーブルの終端接続部における部分
放電の大きさを測定することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。
【0008】先ず、終端接続の工事前に部分放電測定す
べき端末から見た電気機器XのインピーダンスZを求
め、このインピーダンスZの周波数特性(f−Z特性)
を評価して、インピーダンスZがほぼ零、つまり端末間
を短絡したと見做せる周波数f(通常では数MHz)を
求める。
【0009】なお、インピーダンスZがほぼ零とは、供
試電力ケーブルのサージインピーダンスに比べて、当該
インピーダンスZが無視できる程に小さいことを意味す
る。例えば、ケーブルのサージインピーダンスが20〜
30Ω程度であれば、それよりも1桁以上小さいとき、
即ち数Ω程度以下のインピーダンスZであれば、端末間
を短絡したと見做すことができる。
【0010】また、場合によっては、上述したようなイ
ンピーダンスZが零と見做せない場合が生ずることも考
えられるので、この場合はインピーダンスZが極小とな
る周波数を選ぶようにしてもよい。このような周波数で
あっても、近似的な測定は可能である。
【0011】インピーダンスZが零と見做せる周波数f
は、電気機器Xの存在を無視して部分放電測定を行うた
めに利用するものである。この周波数fを求めるため
に、電気機器Xに電力ケーブルを接続する前に、図1に
示すように電気機器Xに可変の周波数を出力する発振器
1を、抵抗R及び2本のリード線2、3を介して接続す
る。電力ケーブルの終端に接続する電気機器Xは多分岐
の分布定数系と見做せるので、供与される周波数によっ
て反射特性が異なる。つまり、多分岐の分布定数でのf
−Z特性の例においては、特定区間の長さと特定の周波
数でのインピーダンスZの低下は対応する。従って、発
振器1からの周波数を変えながら抵抗Rを挟んだ電圧V
とV’の比を確認し、V’/Vが十分に小さくなる周波
数f、即ち電気機器XのインピーダンスZが零に近くな
る周波数fを求める。
【0012】なお、電気機器Xの線路定数が既知であれ
ば、この既知の線路定数を基に、EMTPと呼ばれる手
法により周波数fを計算により算出できるので、この周
波数fを使用してもよい。
【0013】図2は本発明に係る方法を実施するための
実施例の構成図である。多分岐の分布定数系である電気
機器Xに接続した2本のケーブル11a、11bのそれ
ぞれの終端接続部12a、12bの近傍の防食層13
a、13bの外側に、それぞれ検出用箔電極14a、1
4bを貼り付け、これらの検出用箔電極14a、14b
の出力を差動的に検出する信号検出回路15を介して測
定器16に接続する。また、検出用電極14a、14b
の近傍に校正用箔電極17a、17bを貼り付け、これ
らの校正用箔電極17a、17bに校正用回路18を接
続する。
【0014】また、ケーブル11a、11bの絶縁層の
接地線にリング状磁性体19a、19bを配置すること
により、本発明で測定周波数として用いるような高周波
では高インピーダンスとなって、あたかも絶縁接続部が
再現され、他方で商用周波数においては接地状態が確保
されるようにしている。
【0015】測定周波数として先に求めた周波数fを選
定すると、選定した周波数fにおいては、終端接続部1
2a、12b間を短絡したことと等価となるので、終端
接続部12a、12bに接続した電気機器Xの存在を無
視することができる。
【0016】そこで、電気機器X側から商用周波数の試
験用電圧を印加できる。この試験用電圧の印加により、
終端接続部12a、12b付近で部分放電が発生すれ
ば、コンデンサと見做せる検出用箔電極14a、14b
で放電信号が得られる。部分放電は種々の周波数が混在
しているが、信号検出回路15において選定した測定周
波数成分の信号を抽出することにより、電気機器Xの存
在を無視した終端接続部12a、12b付近で発生した
部分放電信号のみが得られ、測定器16によって測定で
きることになる。
【0017】3相電力ケーブルにおいては、順次に上述
にような2相の組み合わせを行って繰り返して測定をす
ることができる。
【0018】なお、外部から両ケーブル11a、11b
に雑音が混入しても、これらの雑音はケーブル11a、
11bの対称性により信号検出回路15内の平衡回路の
差動的な結線によって容易に相殺されるため、測定器1
6では終端接続部12a、12b付近の放電による信号
のみが高感度で得られることになる。
【0019】また、校正用箔電極17a、17bを介し
て、校正用回路18の電源から既知の電荷を注入するこ
とによって間接校正、つまりケーブル内部で生ずる放電
を外部の検出部に電荷を注入して校正を行う。この校正
により、測定器16で得られた放電信号の大きさの正当
な評価を行うことができる。
【0020】なお、商用周波数電圧は実施例のように電
気機器自体、又は接続される複数ケーブルの遠端から加
えることができる。この電圧は運転時と同等のものとす
ることもできる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るケーブ
ル終端接続部の部分放電測定方法は、接続した電気機器
のインピーダンスを零とするような測定周波数を用い、
差動検出動作により雑音を除去し、更に間接校正を行う
ので、部分放電の検出感度が向上し、定量測定が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気機器のインピーダンス測定の回路図であ
る。
【図2】実施例の構成図である。
【符号の説明】
1 発振器 11a、11b ケーブル 12a、12b 終端接続部 13a、13b 防食層 14a、14b 検出用箔電極 15 信号検出回路 16 測定器 17a、17b 校正用箔電極 18 校正用回路 X 電気機器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル終端接続部に電気機器を接続し
    た場合における前記ケーブル終端接続部の部分放電を測
    定する方法であって、2相のケーブル間に接続した前記
    電気機器のインピーダンスが零近く又は極小になる測定
    周波数を求め、前記両ケーブルの終端接続部の近傍の防
    食層にそれぞれ検出用箔電極を貼着し、これらの検出用
    箔電極に測定回路を接続し、前記検出用箔電極の近傍に
    それぞれ校正用箔電極を貼付し、これらの校正用箔電極
    に校正用回路に接続し、試験用電圧を前記両ケーブル終
    端接続部に印加し、前記検出用箔電極で得られる前記両
    ケーブルの部分放電を含む前記測定周波数成分による信
    号を前記測定回路により前記両ケーブルから平衡的に抽
    出し、更にこの測定信号を前記校正用箔電極、校正用回
    路を用いて校正して、前記両ケーブルの終端接続部にお
    ける部分放電の大きさを測定することを特徴とするケー
    ブル終端接続部の部分放電測定方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005518547A (ja) * 2002-02-21 2005-06-23 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 閉じ込められている物体の位置を求める方法および装置
JP2009258011A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 J-Power Systems Corp 部分放電測定方法

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