JP2000053375A - 旋回式天井クレーンに対応した垂直搬送システム - Google Patents

旋回式天井クレーンに対応した垂直搬送システム

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JP2000053375A
JP2000053375A JP10230584A JP23058498A JP2000053375A JP 2000053375 A JP2000053375 A JP 2000053375A JP 10230584 A JP10230584 A JP 10230584A JP 23058498 A JP23058498 A JP 23058498A JP 2000053375 A JP2000053375 A JP 2000053375A
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lift
lifting
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crane
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Yutaro Omote
佑太郎 表
Yuichi Ikeda
雄一 池田
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Obayashi Corp
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回式天井クレーンの仕事とリフトの揚重作
業とを独立させることにより、該リフトの搬送効率を向
上できる旋回式天井クレーンに対応した垂直搬送システ
ムを提供する。 【解決手段】 仮設屋根架構14に、クレーンレール1
6に平行配置される荷送用レール24を取付ける。リフ
ト22に、荷送用レール24の延設方向に沿って配置す
るとともに、揚重位置で荷送用レール24端に一直線状
に突き合わされる揚重用レール26を設ける。揚重用レ
ール26に、走行自在にリフトホイスト28を設ける。
リフトホイスト28は、揚重用レール26が荷送用レー
ル24に突き合わされた状態で、これら両レール24,
26間を乗り移り自在とする。リフトホイスト28は、
荷送用レール24を走行して作業床12aに吊り荷を仮
置きし、これを旋回式天井クレーン10で受け取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層階建物を構築
するにあたって、その施工階に設けた旋回式天井クレー
ンに、資材などの吊り荷をリフトによって揚重するよう
になった垂直搬送システムに関し、とりわけ、リフトに
よる吊り荷の搬送効率を向上するようにした旋回式天井
クレーンに対応した垂直搬送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来ではRC構造の高層ビルの建設用仮
設設備として、全天候型の仮設架構が提案されている。
この仮設架構は、構築予定建物の形状に合わせてその周
囲に複数本の仮設支柱を立設すると共に、各仮設支柱間
の上部に屋根架構を支持して、建物の高さ増加に伴って
仮設支柱を上方に継足しつつ該屋根架構を持上げること
により、天候に影響されることなく工事を遂行できるよ
うになっている。また、前記屋根架構の下面には天井ク
レーンを配置して、リフトにより揚重された吊り荷を、
この天井クレーンを通じて施工階の各部に搬送して組立
てるようになっている。また、近年では上記天井クレー
ンに旋回式のものが用いられ、リフトによって揚重され
た吊り荷を施工階の任意場所に効率良く搬送できるよう
になっている。
【0003】図5は旋回式天井クレーン2を用いた従来
の垂直搬送システム1を示す平面図で、該旋回式天井ク
レーン2は水平方向の旋回を可能とする荷吊りブーム3
を備え、この荷吊りブーム3は仮設屋根架構4に設けた
レール5を移動自在となり、かつ、この荷吊りブーム3
の先端部で吊荷を昇降するようになっている。即ち、こ
の場合は、上記レール5にこれと直角方向を指向するガ
ーダ6が走行自在に取り付けられるとともに、このガー
ダ6に走行自在にホイスト7が取り付けられており、こ
のホイスト7に上記荷吊りブーム3が旋回自在に取り付
けられる。従って、上記旋回式天井クレーン2は、荷吊
りブーム3がホイスト7を介して上記レール5および上
記ガーダ6に沿った2次元移動が可能となり、かつ、該
荷吊りブーム3自体の旋回機能により、吊り荷を施工階
の隅々まで搬送できるようになっている。
【0004】一方、上記旋回式天井クレーン2が設けら
れる構築予定建物の側面には、地上から吊り荷を施工階
まで揚重するリフト8が設けられる。このリフト8は地
上で荷台8aに載置した吊り荷を施工階まで揚重する一
方、上記旋回式天井クレーン2は、ガーダ6をレール5
に走行させてリフト8方向に移動するとともに、ホイス
ト7をガーダ6に走行させて同様にリフト方向に移動
し、荷吊りブーム3で上記リフト8の吊り荷を吊り込む
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の旋回式天井クレーンに対応した垂直搬送システム
にあっては、リフト8で揚重した吊り荷を旋回式天井ク
レーン2に受け渡すにあたって、上述したように吊り荷
を載置したリフト8を施工階まで揚重し、この吊り荷を
旋回式天井クレーン2の荷吊りブーム3がリフト8まで
移動して受け取りに行くようになっている。このため、
旋回式天井クレーン2が吊り荷の建込みなどで他の仕事
を行っている場合は、この仕事を終えるまでリフト8は
揚重位置で待機することになる。このため、リフト8は
この待機時間によって搬送効率が大幅に低下し、延いて
は、全体工期に遅れが生じてしまうという課題があっ
た。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、リフトで施工階まで揚重した吊り荷
を、この施工階の内方まで搬送して作業床に載置してお
く一方、旋回式天井クレーンは吊り荷をこの作業床から
受け取ることにより、旋回式天井クレーンの仕事とリフ
トの揚重作業とを独立させて、該リフトの搬送効率を向
上するようにした旋回式天井クレーンに対応した垂直搬
送システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の請求項1に示す旋回式天井クレーンに対応
した垂直搬送システムは、施工階の天井部分に設けたク
レーンレールに移動自在に取り付けられたクレーンホイ
ストと、このクレーンホイストに設けた水平方向に旋回
自在な旋回式天井クレーンと、地上などの荷吊り位置か
ら上記施工階の揚重位置に吊り荷を揚重するリフトと、
を備えた旋回式天井クレーンに対応した垂直搬送システ
ムにおいて、上記天井部分に取り付けられ、上記旋回式
天井クレーンの荷受け可能な範囲内に配置された荷送用
レールと、上記リフトに設けられ、上記揚重位置で該荷
送用レールと接続される揚重用レールと、該揚重用レー
ルと上記荷送用レールとの間で走行自在なリフトホイス
トとを備える。
【0008】また、本発明の請求項2に示す旋回式天井
クレーンに対応した垂直搬送システムは、上記リフト
は、上記荷吊り位置と上記揚重位置との間に垂直に設け
られて、上記揚重用レールを昇降案内するガイド部材を
備え、このガイド部材は、上記揚重用レールの長さ方向
両端部に該揚重用レールをその幅方向に挟むように間隔
を隔てて配設する。
【0009】以上の構成により本発明の旋回式天井クレ
ーンに対応した垂直搬送システムの作用は、請求項1で
はリフトの揚重用レールに、荷吊りしたリフトホイスト
が走行自在となっており、このリフトホイストは、リフ
トの揚重位置で該揚重用レールが荷送用レールと接続さ
れることにより乗り移り、そして、該荷送用レールを走
行することができる。従って、上記リフトホイストは荷
吊りした状態でリフトから荷送用レールを介して施工階
まで搬送することができるため、この施工階に吊り荷を
荷下ろしして仮置きすることができる。そして、旋回式
天井クレーンはリフトまで吊り荷を取りに行くことな
く、施工階に仮置きされた吊り荷を吊り上げて目的の場
所まで搬送することになる。
【0010】一方、上記施工階に吊り荷を仮置きしたリ
フトホイストは、空状態で上記荷送用レールを逆に走行
して上記揚重用レールまで戻ることができる。このた
め、この揚重用レールまで戻った時点でリフトを下降し
て、次の吊り荷を積み込む態勢を取ることができるよう
になり、このリフトによる揚重作業と上記旋回式天井ク
レーンによる搬送作業とが独立されることになる。従っ
て、リフトは旋回式天井クレーンの仕事が終わるのを待
つことなく、次の作業へと進めることができるため、該
リフトの搬送効率を向上することができる。
【0011】また、請求項2ではリフトで揚重される吊
り荷は、該揚重用レールの長さ方向両端部にこのレール
をその幅方向に挟むように間隔を隔てて配設されたガイ
ド部材間に挟まれた状態でリフトホイストに吊り下げら
れる。従って、上記吊り荷が揚重用レールの昇降を案内
するガイド部材と干渉することがなく、揚重用レールの
長さを超える長尺の吊り荷であっても揚重および施工階
への搬送が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図4は本発明に
かかる旋回式天井クレーンに対応した垂直搬送システム
の一実施形態を示し、図1は旋回式天井クレーンを配置
した施工階の平面図、図2は旋回式天井クレーンを用い
て構築しようとする建物架構の正面図、図3は旋回式天
井クレーンを用いて構築しようとする建物架構の側面
図、図4はリフトの全体構成を示す斜視図である。
【0013】即ち、本発明の旋回式天井クレーンに対応
した垂直搬送システムの基本構成は、施工階12の天井
部分14に設けたクレーンレール16に移動自在に取り
付けられたクレーンホイスト18と、このクレーンホイ
スト18に水平方向の旋回を自在に設けた荷吊りブーム
20の先端部で吊荷を昇降するようになった旋回式天井
クレーン10と、この旋回式天井クレーン10に荷渡し
するために、地上Gなどの荷吊り位置から上記施工階1
2の揚重位置に吊り荷を揚重するリフト22と、を備え
る。
【0014】そして、上記天井部分14に取り付けられ
るとともに、上記クレーンレール16に平行配置される
荷送用レール24と、上記リフト22に設けられ、上記
荷送用レール24の延設方向に沿って配置されるととも
に、揚重位置で該荷送用レール24端に一直線状に突き
合わされる揚重用レール26と、該揚重用レール26に
走行自在に設けられて荷吊りし、この揚重用レール26
が上記荷送用レール24に突き合わされた状態で、これ
ら両レール24,26間で乗り移り自在となり、かつ、
該荷送用レール24を走行自在なリフトホイスト28と
を備える。
【0015】本実施形態の垂直搬送システムに用いられ
る旋回式天井クレーン10は、図1から図3に示すよう
に自動化工法によって構築される多層階の建物架構30
に適用される。この建物架構30は、仮設支柱となる4
本のポスト32で囲まれる内方に下層から上層に向かっ
て構築される。上記ポスト32には、クライミング装置
34を介して上方への盛り替えが可能となった天井部分
としての仮設屋根架構14が設けられ、この仮設屋根架
構14の下方を施工階12として建物架構30が構築さ
れる。
【0016】そして、上記仮設屋根架構14の下面に上
記旋回式天井クレーン10が左右2基設けられ、これら
旋回式天井クレーン10によって施工階12の全域に亘
って吊り荷の搬送が行われる。該旋回式天井クレーン1
0のクレーンレール16はそれぞれの天井クレーン10
に対して3本づつが1組となって設けられる。該クレー
ンレール16はH型鋼を用いて形成され、上記仮設屋根
架構14の下面に取り付けられる。
【0017】上記1組となった3本のクレーンレール1
6には、それぞれのクレーンレール16に跨がるように
直角方向にガーダ36が取付けられ、このガーダ36は
クレーンレール16に対して走行自在となっている。こ
のガーダ36はレールとしての機能を備え、このガーダ
36にクレーンホイスト18が走行自在に取り付けられ
る。このクレーンホイスト18には荷吊りブーム20が
水平方向の旋回を自在に取り付けられ、これの先端部に
吊り荷を玉掛けするためのフック38が昇降自在に設け
られる。
【0018】上記建物架構30の上記クレーンレール1
6が指向する方向の一側中央部には、吊り荷を、荷吊り
位置としての地上Gから上記施工階12まで揚重するた
めのリフト22が設けられる。このリフト22は図4に
示すように矩形状に組み立てられた搬器22aを備え、
この搬器22aの下面には上記荷送用レール24の延設
方向に沿って配置される揚重用レール26が取り付けら
れる。この揚重用レール26はH型鋼などにより下端部
にフランジを設けてあり、この揚重用レール26にリフ
トホイスト28が走行自在に取り付けられる。このリフ
トホイスト28には、吊り荷を昇降自在に玉掛けするフ
ック39が設けられる。
【0019】上記搬器22aは、地上Gと上記仮設屋根
架構14との間に垂直に張架されるガイド部材としての
ワイヤーロープ40,41によって昇降される。ワイヤ
ーロープ40,41は、搬器22aの揚重用レール26
が延設される方向の両端部に対応して地上Gに設けられ
る一対のウインチ38,38aから繰り出される。各ワ
イヤーロープ40,41は、各ウインチ38,38aか
ら上方に立ち上げて、仮設屋根架構14の下面にそれぞ
れ設けたシーブ群42,44を周回させた後、地上Gに
垂下して固定部46,46aに取り付けてある。そし
て、これら一対のワイヤーロープ40,41は、地上G
と仮設屋根架構14との間の垂直配索部分40a,41
aは平行に緊張配置され、この垂直配索部分40a,4
1aに上記搬器22aの両端部両側に設けたガイド穴2
2bが挿通されて、該搬器22aの昇降時の揺れを防止
するようになっている。
【0020】また、上記シーブ群42,44は、それぞ
れ一直線状に配置される4個のシーブ42a,42b,
42c,42dおよび44a,44b,44c,44d
からなり、中央部の2個のシーブ42b,42cおよび
44b,44cの間から下方に垂下したワイヤーロープ
40を、搬器22aの両端部上面に設けたシーブ46,
48に周回させて、該搬器22aを懸垂させてある。従
って、上記ウインチ38,38aを巻取りまたは巻戻し
することにより、搬器22aはウインチ38,38aの
巻取り量または巻戻し量の半分の移動量をもって昇降さ
れる。
【0021】そして、上記リフト22は搬器22aが最
上方位置となる揚重位置で、上記揚重用レール26は上
記荷送用レール24端に一直線状に突き合わされる。こ
のように一直線状に突き合わされた状態で、リフトホイ
スト28はこれら揚重用レール26と荷送用レール24
との間で乗り移りが可能となる。
【0022】以上の構成により本実施形態の旋回式天井
クレーンに対応した垂直搬送システムにあっては、吊り
荷を施工階12まで搬送するにあたって、まず、地上G
でリフト22のフック39に吊り荷を玉掛けした後、ウ
インチ38,38aを同期して巻き取ることにより搬器
22aが上昇し、これによって吊り荷を揚重することが
できる。そして、搬器22aが最上方位置まで達する揚
重位置で、揚重用レール26が仮設屋根架構14に設け
た荷送用レール24と一直線状に突き合わされ、この状
態で揚重用レール26に位置するリフトホイスト28を
移動して荷送用レール24に乗り移す。そして、該荷送
用レール24に移動したリフトホイスト28を、施工階
12の適宜位置まで走行させて吊り荷を作業床12aに
荷下ろしして仮置きし、その後、空になったリフトホイ
スト28を逆に走行させて上記揚重用レール26まで戻
す。
【0023】そして、上記作業床12aに仮置きされた
吊り荷は、旋回式天井クレーン10のガーダ36をクレ
ーンレール16に沿って走行させるとともに、該ガーダ
36に沿ってクレーンホイスト18を走行させて、荷吊
りブーム20を仮置きされた上記吊り荷近傍まで移動す
ることにより、該荷吊りブーム20のフック38に玉掛
けして吊上げ、この状態で吊り荷を目的の場所まで搬送
することになる。
【0024】従って、上記リフトホイスト28は、吊り
荷を作業床12aに仮置きした後に直ちに揚重用レール
26まで戻り、該リフトホイスト28が揚重用レール2
6まで戻った時点で搬器22aを下降して、次の吊り荷
を積み込む態勢を取ることができる。このため、リフト
22による吊り荷の揚重作業と、上記旋回式天井クレー
ン10による搬送作業とを独立して行うことができるよ
うになり、リフト22は旋回式天井クレーン10の仕事
が終わるのを待つことなく、次の作業へと進めることが
できるため、該リフト22の搬送効率を大幅に向上する
ことができる。
【0025】このとき、上記旋回式天井クレーン10の
荷吊りブーム20は、所定のスパンをもって水平方向に
旋回できるため、作業床12a上の吊り点がクレーンの
走行エリア外にあっても、多少の距離ならばこれを許容
することができるため、作業床12aに吊り荷を仮置き
する位置が少々ずれたとしても、これを容易に玉掛けす
ることができる。
【0026】また、リフトホイスト28は荷送用レール
24を走行して作業床12aの任意の場所に吊り荷を仮
置きすることができるため、時間に余裕のある場合は吊
り荷を建て込もうとする位置の近傍まで搬送して荷下ろ
しする一方、時間に余裕の無い場合は荷送用レール24
を長い距離走行させることなく、リフト22近傍の作業
床12a上に荷下ろしすることによって、搬送に柔軟性
を持たせて全体の搬送効率をより向上することができ
る。更に、現場によっては揚重班によって吊り荷をある
程度先行揚重することによって、高層階施工時の揚重の
遅れを吸収することが可能となる。
【0027】また、本実施形態では上記リフト22の搬
器22aは、ワイヤーロープ40,41の垂直配索部分
40a,41aによって昇降案内されるが、この垂直配
索部分40a,41aは、揚重用レール26の長さ方向
両端部に揚重用レール26をその幅方向に挟むように間
隔を隔てて配設されるので、吊り荷は、垂直配索部分4
0a,41a間に挟まれた状態でリフトホイスト28に
吊り下げられることになる。従って、吊り荷が揚重用レ
ール26の昇降を案内するワイヤーロープ40,41と
干渉することがなく、揚重用レール26の長さを超える
長尺の吊り荷であっても揚重および施工階12への搬送
が可能となる。
【0028】本実施形態ではリフト22の搬器22aを
昇降するワイヤーロープ40,40aをガイド部材とし
て用いた場合を開示したが、これに限ることなくガイド
部材としては搬器22aを昇降案内する機能を備えてお
れば良く、例えば、剛体の棒状体を地上Gと仮設屋根架
構14との間に対を成して垂直に設け、これをガイド部
材とすることもできる。また、本実施形態では旋回式天
井クレーン10を左右対称として2基設けたが、この旋
回式天井クレーン10は片側1基のみを設けることもで
きる。また、旋回式天井クレーン10を3基以上設けた
場合は、それぞれの間に対応するように複数のリフト2
2が設けられることになる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す旋回式天井クレーンに対応した垂直搬送システムに
あっては、旋回式天井クレーンの荷受け可能な範囲内
で、荷送用レールを天井部分に設ける一方、リフトに揚
重位置で該荷送用レールと接続される揚重用レールを設
け、該揚重用レールを吊り荷の揚重位置で上記荷送用レ
ールと接続し、揚重用レールに走行自在に設けられて荷
吊りするリフトホイストを、相互に接続した揚重用レー
ルと荷送用レールとの間で走行自在としたので、該リフ
トホイストを荷吊りした状態でリフトから荷送用レール
を介して施工階まで搬送し、施工階に吊り荷を仮置きす
ることができる。従って、旋回式天井クレーンはリフト
まで吊り荷を取りに行くことなく、施工階に仮置きされ
た吊り荷を吊り上げて目的の場所まで搬送できるように
なり、一方、吊り荷を仮置きして空状態となったリフト
ホイストは、直ちに上記揚重用レールまで戻って次の吊
り荷を積み込む態勢を取ることができる。このため、リ
フトによる揚重作業と旋回式天井クレーンによる搬送作
業とを独立させることができるようになり、リフトは旋
回式天井クレーンの仕事が終わるのを待つことなく、次
の作業へと進めることができるため、該リフトの搬送効
率を大幅に向上することができ、延いては、建物の工期
の短縮化を図ることができる。
【0030】また、本発明の請求項2に示す旋回式天井
クレーンに対応した垂直搬送システムにあっては、リフ
トで揚重される吊り荷を、揚重用レールの長さ方向両端
部にこのレールをその幅方向に挟むように間隔を隔てて
配設されたガイド部材間に挟んだ状態でリフトホイスト
に吊り下げることができるので、上記吊り荷が揚重用レ
ールの昇降を案内するガイド部材と干渉することがな
く、揚重用レールの長さを超える長尺の吊り荷であって
も揚重および施工階への搬送を可能にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す旋回式天井クレーン
を配置した施工階の平面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す旋回式天井クレーン
を用いて構築しようとする建物架構の正面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す旋回式天井クレーン
を用いて構築しようとする建物架構の側面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すリフトの全体構成を
示す斜視図である。
【図5】従来の垂直搬送システムを示す施工階の平面図
である。
【符号の説明】
10 旋回式天井クレーン 12 施工階 12a 作業床 14 仮設屋根架構 16 クレーンレール 18 クレーンホイスト 20 荷吊りブーム 22 リフト 24 荷送用レール 26 揚重用レール 28 リフトホイスト 40,41 ワイヤーロープ G 地上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E174 CA03 CA04 CA09 CA14 CA16 CA17 CA30 DA02 DA18 DA32 3F202 AA01 BA01 BA10 3F203 AA10 BA01 CA02 CC03 DA01 FA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施工階の天井部分に設けたクレーンレー
    ルに移動自在に取り付けられたクレーンホイストと、こ
    のクレーンホイストに設けた水平方向に旋回自在な旋回
    式天井クレーンと、地上などの荷吊り位置から上記施工
    階の揚重位置に吊り荷を揚重するリフトと、を備えた旋
    回式天井クレーンに対応した垂直搬送システムにおい
    て、 上記天井部分に取り付けられ、上記旋回式天井クレーン
    の荷受け可能な範囲内に配置された荷送用レールと、 上記リフトに設けられ、上記揚重位置で該荷送用レール
    と接続される揚重用レールと、 該揚重用レールと上記荷送用レールとの間で走行自在な
    リフトホイストと、を備えたことを特徴とする旋回式天
    井クレーンに対応した垂直搬送システム。
  2. 【請求項2】 上記リフトは、上記荷吊り位置と上記揚
    重位置との間に垂直に設けられて、上記揚重用レールを
    昇降案内するガイド部材を備え、このガイド部材は、上
    記揚重用レールの長さ方向両端部に該揚重用レールをそ
    の幅方向に挟むように間隔を隔てて配設したことを特徴
    とする請求項1に記載の旋回式天井クレーンに対応した
    垂直搬送システム。
JP10230584A 1998-08-17 1998-08-17 旋回式天井クレーンに対応した垂直搬送システム Pending JP2000053375A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107686056A (zh) * 2017-10-17 2018-02-13 中国建筑第七工程局有限公司 装配式混凝土建筑构件吊装安装专用起重平台及使用方法
CN110356968A (zh) * 2019-08-23 2019-10-22 江阴帕沃特起重机械有限公司 一种用于整经纱架的kbk运输轨道
CN111439673A (zh) * 2020-04-26 2020-07-24 中国建筑第七工程局有限公司 一种建筑吊运***

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