JP2000034496A - 複合粉体 - Google Patents

複合粉体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】アルカリ金属ケイ酸塩と水溶性塩とが複合化さ
れてなる、アルカリ金属ケイ酸塩の保存安定性の高い複
合粉体を提供すること。 【解決手段】無水物がxM2 O・ySiO2 ・zMe
O:(I)(式中、MはNa及び/又はKを示し、Me
はCa及び/又はMgを示し、y/x=0.5〜4.
0、z/x=0〜1.0、MeO中のMg/Ca=0〜
10である。)で表される組成の、平均粒径が1〜50
0μmのアルカリ金属ケイ酸塩粒子(A)と、20℃の
水への溶解度が1g/100g以上で平均粒径が0.0
1〜50μmの水溶性塩粒子(B)からなる複合粉体で
あって、(A)/(B)=1/9〜99/1の重量比で
ある複合粉体、並びに該複合粉体を含有してなる洗剤組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ金属ケイ
酸塩と水溶性塩とを複合化してなる複合粉体に関する。
さらに詳しくは、保存に伴う重量増加率が低く、状態変
化の少ない、アルカリ金属ケイ酸塩の保存安定性の高い
複合粉体に関する。
【0002】
【従来の技術】アルカリ金属ケイ酸塩は、カチオン交換
能を有するイオン交換体であり、古くから洗浄剤用のビ
ルダー等に利用されている。その特徴はアルミノケイ酸
塩系の洗浄剤用ビルダーであるゼオライトと異なり、水
に対して溶解性を持つことである。このため洗浄後のす
すぎ性が良好で、衣類への残留性が低い等といった利点
がある。またアルカリ緩衝能を有している点もゼオライ
トにはない機能である。このようなことから、近年Ca
イオン交換能にすぐれたケイ酸塩の開発が活発になって
いる。
【0003】しかし、アルカリ金属ケイ酸塩の特徴であ
る水への溶解性はケイ酸塩の利点である反面、空気中の
水分を吸収したり、炭酸ガスを吸収することによりイオ
ン交換能が低下する原因ともなる。このことから、かか
るケイ酸塩には保存により性能が低下しがちであるとい
う問題点がある。
【0004】そこで例えば、特開平8−143309号
公報や特開平9−309719号公報のように非晶質の
アルカリ金属ケイ酸塩を炭酸ガスで処理し、アルカリ金
属ケイ酸塩の耐水性を高める方法が提案されている。こ
の手法を用いた場合、酸性の炭酸ガスによりアルカリ金
属ケイ酸塩が中和されて局所的にシリカが生成し、水不
溶分が増加する難点がある。また中和により、アルカリ
金属ケイ酸塩の利点の1つであるアルカリ緩衝能が低下
する欠点もある。また特開平8−225317号公報の
ように硫酸アルカリ塩を非晶質ケイ酸塩に固溶させて、
耐吸湿性を向上させる試みもなされている。これには1
000℃以上の高温でケイ酸塩と硫酸アルカリを溶融さ
せる必要があり、エネルギー負荷が高いといった欠点
や、結晶性ケイ酸塩には適用できない等、汎用性に乏し
いものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
カリ金属ケイ酸塩と水溶性塩とが複合化されてなる、ア
ルカリ金属ケイ酸塩の保存安定性の高い複合粉体を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、 〔1〕 無水物がxM2 O・ySiO2 ・zMeO:
(I) (式中、MはNa及び/又はKを示し、MeはCa及び
/又はMgを示し、y/x=0.5〜4.0、z/x=
0〜1.0、MeO中のMg/Ca=0〜10であ
る。)で表される組成の、平均粒径が1〜500μmの
アルカリ金属ケイ酸塩粒子(A)と、20℃の水への溶
解度が1g/100g以上で平均粒径が0.01〜50
μmの水溶性塩粒子(B)からなる複合粉体であって、
(A)/(B)=1/9〜99/1の重量比である複合
粉体、 〔2〕 前記〔1〕記載の複合粉体を含有してなる洗剤
組成物、に関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】1.複合粉体の形態及び複合化方
法ついて 本発明の複合粉体はアルカリ金属ケイ酸塩粒子と水溶性
塩粒子とから形成されるものである。複合粉体における
アルカリ金属ケイ酸塩粒子及び水溶性塩粒子の平均粒径
は次の通りである。
【0008】アルカリ金属ケイ酸塩粒子の平均粒径は特
に限定されるものではないが、分散性と保存安定性の観
点から1μm以上が好ましく、5μm以上がより好まし
く、7μm以上が特に好ましい。またイオン交換速度及
び水への分散性の観点から500μm以下が好ましく、
200μm以下がより好ましく、50μm以下が特に好
ましい。また、水溶性塩粒子の平均粒径は特に限定され
るものではないが、0.01〜50μmが好ましく、
0.05〜30μmがより好ましく、0.1〜20μm
が特に好ましい。アルカリ金属ケイ酸塩粒子と密に接触
する観点から50μm以下が好ましく、水溶性塩粒子同
士の凝集を抑える観点から0.01μm以上が好まし
い。さらに、アルカリ金属ケイ酸塩粒子の平均粒径より
も水溶性塩粒子の平均粒径が小さい方が、アルカリ金属
ケイ酸塩粒子の表面に水溶性塩粒子が接触した形態を取
りやすくなるため好ましい。
【0009】また、複合粉体の大きさとしては、アルカ
リ金属ケイ酸塩粒子と水溶性塩粒子が所定の範囲内の大
きさであれば特に限定されないが、例えば、1〜800
μmが好ましく、5〜200μmがより好ましい。分散
性と保存安定性の観点から1μm以上が好ましく、イオ
ン交換速度及び水への分散性の観点から800μm以下
が好ましい。
【0010】本発明における、複合粉体、アルカリ金属
ケイ酸塩粒子や水溶性塩粒子等の粒子の平均粒径は、電
子顕微鏡(SEM)による定方向接線径(フェレー径)
の平均値とする。SEMによる観察は、アルカリ金属ケ
イ酸塩粒子と水溶性塩粒子との区別や、これらの接触状
態を容易に確認することができるため好ましい。
【0011】本発明の複合粉体としては、アルカリ金属
ケイ酸塩粒子と水溶性塩粒子との接触が確認されるもの
が、本発明の効果をより良く発現することから好まし
い。両成分の接触はSEMによる観察から確認できる。
【0012】本発明の複合粉体の実質的な形態は特に限
定されるものではないが、両成分の粒子の接触箇所が2
点以上存在する形態が好ましい。例えば、アルカリ金属
ケイ酸塩粒子と水溶性塩粒子とが互いに緊密に接触した
集合体の形態(形態A)、アルカリ金属ケイ酸塩粒子表
面に水溶性塩粒子が2個以上接触した形態(形態B)が
挙げられる。形態Bの場合、水溶性塩粒子の粒径はアル
カリ金属ケイ酸塩粒子の粒径より小さい方が好ましい。
取り分け、形態Bにおいて、水溶性塩粒子がアルカリ金
属ケイ酸塩粒子の粒子表面を実質的に被覆した形態が特
に好ましい。図1に、形態Aの複合粉体の断面の模式図
を示す。図2に、形態Bの複合粉体の断面の模式図を示
す。
【0013】本発明の複合粉体の複合化方法としては、
アルカリ金属ケイ酸塩と水溶性塩の両者が粒子の場合、
それぞれ個別にあらかじめ所定の粒径に粉砕しておき、
次いで両者を混合機によって混合して複合粉体を形成さ
せても良い。また、アルカリ金属ケイ酸塩粒子と水溶性
塩粒子を粉砕機に添加し、粉砕しながら混合しても良
い。この場合、アルカリ金属ケイ酸塩粒子や水溶性塩粒
子の粉砕前の平均粒径としては、得られる複合粉体が所
定の範囲内の大きさに収まるのであれば何ら限定される
ものではない。
【0014】混合・粉砕時の温度は、両成分が粒子で存
在する限り特に限定されるものではなく、室温程度であ
れば良い。具体的には、5〜40℃が好ましく、10〜
30℃がより好ましい。また、混合・粉砕処理時間も特
に限定されるものではなく、例えば、0.5〜360分
間が好ましく、1〜60分間がより好ましい。
【0015】また、アルカリ金属ケイ酸塩と水溶性塩そ
れぞれの、原料として使用する際の粒径は、製造条件等
の設定により複合粒子における各粒子の粒径を比較的容
易に調節できるため、特に限定されない。例えば、アル
カリ金属ケイ酸塩の粒径としては1〜5000μmが好
ましく、5〜500μmがより好ましい。また、水溶性
塩の粒径としては、0.01〜500μmが好ましく、
0.1〜100μmがより好ましい。ハンドリング性の
観点からアルカリ金属ケイ酸塩は1μm以上、水溶液塩
は0.01μm以上が好ましく、粉体の負荷軽減の観点
からアルカリ金属ケイ酸塩は5000μm以下、水溶液
塩は500μm以下が好ましい。
【0016】アルカリ金属ケイ酸塩粒子と水溶性塩粒子
とを上記のように複合化するために用いられる粉砕装置
や混合装置は特に限定されるわけではないが、以下に示
されるものが好ましく用いられる。
【0017】粉砕装置としては、化学便覧(化学工学会
編、p.826〜838(1998))記載の粉砕機が
用いられ、例えば以下のものが挙げられる。 (1)圧力や打撃力により粉砕する装置で、例えばジョ
ークラッシャー、ジャイレトリクラシャー、ロールクラ
ッシャー、ロールミル等がある。 (2)高速回転するローター周辺に打撃板が固定され、
ローターと打撃板とによるせん断力等によって処理物を
粉砕する装置で、例えばハンマーミル、インパクトクラ
ッシャー、ピンミル等がある。 (3)リング上にロールもしくはボールが押しつけられ
つつ回転し、その間で処理物をすりつぶして粉砕する装
置で、例えばリングローラーミル、リングボールミル、
遠心ローラーミル、ボールベアリングミル等がある。 (4)円筒形の粉砕室を備え、その粉砕室の中に粉砕媒
体としてボールやロッドを入れて回転もしくは振動させ
ることにより処理物を粉砕する粉砕装置で、例えばボー
ルミル、振動ミル、遊星ミル等がある。 (5)円筒形の粉砕室を備え、その粉砕室にボールまた
はビーズなどの粉砕媒体を入れ、この媒体に挿入したデ
ィスク型やアニュラー型の攪拌機構による、せん断、摩
擦作用によって処理物を粉砕する装置で、タワーミル、
アトライター、サンドミル等がある。
【0018】次に混合装置であるが、以下のものが例示
される。 (1)混合槽内部に攪拌軸を有し、この軸に攪拌羽根を
取り付けて、粉末の混合を行う形式のミキサー。例えば
ヘンシェルミキサー、ハイスピードミキサー(深江工業
(株)製)等がある。 (2)粉体投入口を備えた竪型シリンダーと混合ブレー
ドを備えたメインシャフトより成り、メインシャフトは
上部軸受けによって支えられ、排出側がフリーになって
いる構造の連続ミキサー。例えばフレキソミックスミキ
サー((株)パウレック製)がある。 (3)攪拌ピンを有した円盤の上部に原料を投入し、こ
の円盤を高速回転させて、せん断作用によって混合を行
う連続ミキサー。例えばフロージェットミキサー
((株)粉研パウテックス製)、スパイラルピンミキサ
ー(太平洋機工(株)製)等がある。
【0019】また、水溶性塩が溶液又はスラリーの状態
で複合化の操作を行っても良い。この場合、水や有機溶
媒等の溶媒に水溶性塩を溶解又は分散させ、それをアル
カリ金属ケイ酸塩粒子にスプレー又は滴下する操作が好
ましい。このような操作により、アルカリ金属ケイ酸塩
粒子の表面に水溶性塩の粒子が析出し、本発明の複合粉
体を得ることができる。
【0020】また、本発明の複合粉体は造粒物として用
いても良い。造粒物の平均粒径は特に限定されるもので
はないが、水への分散性の観点から1000μm以下が
好ましく、より好ましくは500μm以下、さらに好ま
しくは5〜200μm、特に好ましくは5〜100μm
となる程度で良い。造粒化する場合、造粒装置を用いて
本発明の複合粉体を加圧成形すること等により造粒物を
得ることができる。造粒装置としては、造粒便覧(日本
粉体工業会編、p.173〜197(1975))に記
載の圧縮造粒機構による造粒装置が挙げられ、具体的に
は、ロールコンパクター、ブリケッティングマシン、ロ
ータリー打錠機等が好ましい。また、攪拌しながら粉体
にシェアをかけて造粒する手法により複合粉体の造粒物
を形成しても良い。具体的にはヘンシェルミキサー(三
井三池工業(株)製)やハイスピードミキサー(深江工
業(株)製)、バーチカルグラニュレーター((株)パ
ウレック製)等を用いて複合粉体の造粒物を形成させ
る。
【0021】2.アルカリ金属ケイ酸塩について 本発明において、水溶性塩粒子と複合体を形成するアル
カリ金属ケイ酸塩粒子とは、結晶質又は非晶質のアルカ
リ金属ケイ酸塩粒子であり、イオン交換能を有するもの
が好ましい。イオン交換能は、例えば、実施例中に記載
のCaイオン交換能の測定方法により測定できる。その
値は特に限定されるものではないが、10〜250mg
/gが好ましく、50〜250mg/gが特に好まし
い。さらに好ましくは120〜250mg/gで、この
領域のものは、例えば、洗剤用のCaイオン交換体とし
て利用する場合に少量で効力を発揮するため、コンパク
ト洗剤に配合可能な点より好ましい。
【0022】そのようなイオン交換能を有するアルカリ
金属ケイ酸塩として、無水物がxM 2 O・ySiO2
zMeO:(I)(式中、MはNa及び/又はKを示
し、MeはCa及び/又はMgを示し、y/x=0.5
〜4.0、z/x=0〜1.0、MeO中のMg/Ca
=0〜10である。)で表される組成のものが好適であ
る。このような組成のアルカリ金属ケイ酸塩として、例
えば、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、粉
末1号ケイ酸ナトリウム、粉末2号ケイ酸ナトリウム等
が挙げられる。また、特にイオン交換能の高いアルカリ
金属ケイ酸塩として特開平8−26717号公報記載の
非晶質アルカリ金属ケイ酸塩や特公平1−41116号
公報記載の結晶質アルカリ金属ケイ酸塩が例示される。
【0023】更に高いイオン交換能を発現する、より好
ましいアルカリ金属ケイ酸塩としては、上記の組成式
(I)において、さらに、y/x=1.0〜2.1、z
/x=0.001〜1.0のアルカリ金属ケイ酸塩が挙
げられる。このような組成のアルカリ金属ケイ酸塩は、
非晶質のものでは、例えば、xSiO2 ・yM2 O・z
MemOn(式中、Mは周期表のIa族元素を、Meは
周期表のIIa、IVa、IIb、IIIb、Vb又はVIII族元素
を示し、x/y=1.0〜2.0、z/x=0.001
〜1.0、n/m=1〜2.5である。)で表され、か
つ、8重量%以下の含水量を持つ非晶質系ビルダー等が
好適である。また結晶質のアルカリ金属ケイ酸塩では、
特許公報第2525318号記載の合成無機ビルダーが
好適である。
【0024】また、本発明においては、カリウムを含有
するアルカリ金属ケイ酸塩を用いることにより、その保
存安定性を一段と向上させることができる。このような
好適な、カリウムを含有するアルカリ金属ケイ酸塩の組
成としては、上記の式(I)において、さらに、y/x
=1.4〜2.1、z/x=0.001〜1.0、M 2
O中のK/Na=0.09〜1.11で表される組成が
挙げられる。このようなアルカリ金属ケイ酸塩として
は、特許公報第2525342号記載の結晶性アルカリ
金属ケイ酸塩が特に好適例として挙げられる。
【0025】3.水溶性塩について 本発明における水溶性塩とは、水溶性のアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩及びアンモニウム塩であって、
ケイ酸塩を除く塩の総称である。これらの塩のうち、特
に好ましいのはアルカリ金属塩である。また、ここで水
溶性とは、20℃の水への溶解度が1g/100g以上
であることをいう。
【0026】アルカリ金属塩としては、Li、Na、
K、Rb、Csの中から選ばれるアルカリ金属の塩で、
具体的には化学便覧改訂3版(基礎編I)(日本化学会
編)147〜149頁記載のLi塩、159〜165頁
記載のNa塩、140〜146頁記載のK塩、179頁
記載のRb塩、125〜126頁記載のCs塩の中で2
0℃の水への溶解度が1g/100g以上のものであ
る。そしてこれらのうち硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、塩化
物、酢酸塩が好ましく、さらに硫酸塩がより好ましい。
またカチオン種としてはNa、Liが好ましく、さらに
好ましくはLiである。そして本発明の効果をより高く
発現させる水溶性金属塩として、硫酸ナトリウム、塩化
ナトリウム、硫酸リチウム、硝酸リチウム、酢酸リチウ
ム、塩化リチウムが最も好ましい。
【0027】アルカリ土類金属塩としてはMg、Ca、
Ba、Raの中から選ばれるアルカリ土類金属の塩で、
具体的には化学便覧改訂3版(基礎編I)(日本化学会
編)149〜151頁記載のMg塩、114〜117頁
記載のCa塩、109〜111頁記載のBa塩、179
頁記載のRa塩の中で20℃の水への溶解度が1g/1
00g以上のものである。そしてこれらのうち硫酸塩、
硝酸塩、炭酸塩、塩化物、酢酸塩が好ましく、硫酸塩が
より好ましい。またカチオン種としてはMg、Caが好
ましく、最良の組み合わせとしては硫酸マグネシウムで
ある。
【0028】アンモニウム塩は、具体的には化学便覧改
訂3版(基礎編I)(日本化学会編)156〜159頁
記載のアンモニウム塩のうち、20℃の水への溶解度が
1g/100g以上のものが該当する。これらのうち硫
酸塩、硝酸塩、炭酸塩、塩化物、酢酸塩が好ましく、さ
らに硫酸塩及び炭酸塩がより好ましい。
【0029】したがって、好ましい水溶性塩としては、
Li+ 、Na+ 、K+ 、NH4 + 及びMg2+からなる群
より選ばれた1種のカチオン成分と、SO4 2- 、NO3
- 、CO3 2- 、Cl- 、及びCH3 COO- からなる群
より選ばれた1種のアニオン成分とから構成されるもの
である。かかる水溶性塩は単独でも2種類以上を混合し
て使用しても良い。
【0030】4.アルカリ金属ケイ酸塩の保存安定性に
ついて 本発明の複合粉体における、アルカリ金属ケイ酸塩の保
存安定性の評価方法の1つとして、本発明の複合粉体と
アルカリ金属ケイ酸塩とを高湿度の大気下に保存した場
合のそれぞれの重量増加率を求め、その比を指標として
用いる評価方法がある。重量増加率比は実施例中に定義
されている。かかる重量増加率比は特に限定されるもの
ではないが、耐吸湿性向上効果の観点から0.8以下が
好ましく、0.5以下が特に好ましい。
【0031】また、アルカリ金属ケイ酸塩の保存安定性
は、アルカリ金属ケイ酸塩のイオン交換能の保存安定性
によっても評価できる。イオン交換能の保存安定性は、
実施例中に記載のCEC(カチオン交換能)残存率によ
って評価される値として定義される。かかるCEC残存
率は特に限定されるものではないが、即ち、イオン交換
能の保存による低下の程度が小さいものが、より安定性
が高い。かかるCEC残存率は特に限定されないが、2
0%以上が好ましく、更に好ましくは50%以上、より
好ましくは85%以上である。
【0032】さらに本発明に用いられるアルカリ金属ケ
イ酸塩が結晶性のケイ酸塩である場合、結晶相がアルカ
リ金属ケイ酸塩のイオン交換特性に大きく影響を及ぼす
ことから、アルカリ金属ケイ酸塩の結晶相保存率により
アルカリ金属ケイ酸塩の保存安定性が評価できる。結晶
相保存率は実施例中に定義されている。かかる結晶相保
存率の値は特に限定されるものではないが、20%以上
が好ましく、より好ましくは40%以上、さらに好まし
くは60%以上である。結晶性のアルカリ金属ケイ酸塩
の高いイオン交換能は、結晶相の保存安定性と密接にか
かわっていることから、結晶相保存率は20%以上が好
ましい。
【0033】5.アルカリ金属ケイ酸塩粒子と水溶性塩
粒子との複合割合について アルカリ金属ケイ酸塩粒子(A)と水溶性塩粒子(B)
との複合割合としては特に限定されるものではないが、
イオン交換能の観点から、重量比で(A)/(B)=1
/9以上が好ましく、保存安定性の観点から(A)/
(B)=99/1以下が好ましい。さらに、(A)/
(B)=3/7〜9/1がより好ましく、(A)/
(B)=5/5〜8/2が特に好ましい。また、上記の
範囲の割合で各成分を使用することにより、上記の範囲
の複合割合の複合粉体を得ることができる。
【0034】6.アルカリ金属ケイ酸塩の保存安定性を
向上させる原理 本発明における、アルカリ金属ケイ酸塩の保存安定性を
向上させる原理としては、複合粉体の構成成分であるア
ルカリ金属ケイ酸塩粒子と水溶性塩粒子との接触界面に
おけるイオン置換反応が関与していると考えられる。即
ち、本発明のアルカリ金属ケイ酸塩粒子と水溶性塩粒子
との接触界面でカチオンの置換が起こり、比較的耐水性
の高いアルカリ金属ケイ酸塩がアルカリ金属ケイ酸塩粒
子表面に生成することにより、アルカリ金属ケイ酸塩の
保存安定性が向上すると考えられる。さらに、イオン置
換反応はアルカリ金属ケイ酸塩粒子表面に留まると考え
られるため、アルカリ金属ケイ酸塩のイオン交換特性が
損なわれることはない。また、本発明の複合粉体を構成
する塩が水溶性であることから、イオン交換能を発現す
るアルカリ金属ケイ酸塩の水中分散性を妨げることがな
い。従って本発明の複合粉体は、その成分の一つである
アルカリ金属ケイ酸塩の持つイオン交換特性を阻害せず
に、保存安定性を向上させることができる。
【0035】7.複合粉体の利用について 本発明の複合粉体は保存安定性の高い、水溶性のイオン
交換体である。そのため利用方法としては、特に限定さ
れるものではないが、洗剤用のビルダーとして好適であ
る。洗剤用のビルダーとして利用する場合、あらかじめ
複合粉体を調製し、洗剤に添加してもよい。またあらか
じめ調製した複合粉体を必要に応じて他の洗剤配合物と
混合して洗剤粒子を形成させてもよい。
【0036】本発明の複合粉体を含有してなる本発明の
洗剤組成物中の、複合粉体の含有量は特に限定されるも
のではないが、有効なビルダー性能を発現させるうえで
洗剤組成物の1重量%以上が好ましく、洗剤組成物のp
Hを適正範囲にするうえで30重量%以下が好ましい。
本発明の洗剤組成物の用途としては特に限定されるもの
ではないが、衣料用洗剤、食器用洗剤、住居用洗剤、自
動車用洗剤、歯ミガキ、身体用洗剤、金属用洗浄剤とし
て用いられる。
【0037】本発明の洗剤組成物に用いることのできる
陰イオン性界面活性剤としては、例えば、高級アルコー
ル若しくはそのエトキシレート化物の硫酸エステルの
塩、アルキルベンゼンスルホン酸の塩、パラフィンスル
ホン酸の塩、α−オレフィンスルホン酸の塩、α−スル
ホ脂肪酸の塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステルの塩
又は脂肪酸塩等が挙げられる。ここで、塩としてはNa
塩、K塩等のアルカリ金属塩が好ましい。
【0038】本発明の洗浄剤組成物は、非イオン性界面
活性剤を更に含有しても良い。(c)成分には、例え
ば、高級アルコールのエチレンオキサイド付加物、若し
くはエチレンオキサイド/プロピレンオキサイド付加
物、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルポリグリコシ
ド等が挙げられる。
【0039】本発明の洗浄剤組成物に用いられるビルダ
ーとしては、本発明の複合粉体の他に、例えば、炭酸
塩、結晶性アルミノケイ酸塩、非晶質アルミノケイ酸
塩、リン酸塩、ホウ酸塩等の無機ビルダーやニトリロ三
酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、酒石酸塩、クエン
酸塩、アクリル酸(共)重合体等の有機ビルダー等のナ
トリウム、カリウム等のアルカリ金属塩が挙げられる。
【0040】本発明の洗剤組成物は、衣料用洗剤の分野
で公知の陽イオン性界面活性剤や両性界面活性剤、漂白
剤(過炭酸塩、過ホウ酸塩、漂白活性化剤等)、再汚染
防止剤(カルボキシメチルセルロース等)、柔軟化剤、
還元剤(亜硫酸塩等)、蛍光増白剤、抑泡剤(シリコー
ン等)等を含有しても良い。
【0041】また本発明の複合粉体はカチオンの交換体
であることから、重金属等のイオン交換を行う機能を有
する。従って排水処理剤や水処理剤等にも利用できる。
また、重金属あるいは貴金属を担持させる触媒用の担体
としても利用できる。更に本発明の複合粉体は塩基性の
複合粉体であるため、塩基性触媒として利用することも
可能である。
【0042】
【実施例】実施例1 容量50ミリリットルのメノウ製遊星ミルに、表1に記
載のアルカリ金属ケイ酸塩(500μmのふるい通過
品)5gを添加した。その後、8000rpmで5分間
粉砕を行い、平均粒径10〜20μmの11種類の粉砕
アルカリ金属ケイ酸塩を得た。これらの粉砕アルカリ金
属ケイ酸塩の平均粒径は、SEMにより観察した20個
以上の該ケイ酸塩のフェレー径の平均値とした。
【0043】
【表1】
【0044】これとは別に、表1に記載のアルカリ金属
ケイ酸塩(500μmのふるい通過品)4gと硫酸リチ
ウム一水和物(和光純薬製、平均粒径50μm)1g
((A)/(B)=80/20)を上記と同じ種類のミ
ルに添加した。その後、8000rpmで5分間粉砕及
び混合を行い、11種類の複合粉体を得た。粉砕アルカ
リ金属ケイ酸塩と同じように、得られた複合粉体のSE
Mによる観察を行ったところ、複合粉体は、平均粒径が
8〜20μmのアルカリ金属ケイ酸塩粒子表面に、平均
粒径が1〜5μmの硫酸リチウム一水和物粒子が2個以
上接触した形態であることがわかった。図3に、得られ
た複合粉体のLot.KのSEM像の写真を、図4にそ
の一部を示す模式図を示す。
【0045】以上により得られた粉砕アルカリ金属ケイ
酸塩及び複合粉体のCaイオン交換能を以下の要領で測
定した。結果を表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】Caイオン交換能:試料0.04gを精秤
し、塩化カルシウム溶液(濃度はCaCO3 として10
0ppm)100mL中に加え、20℃で10分間攪拌
した。その後、得られた液体を0.2μmのフィルター
でろ過し、ろ液10mL中に含まれるCa量(CaCO
3 換算量)をEDTA滴定により定量した。その値より
Caイオン交換能を求めた。
【0048】次に、得られた粉砕アルカリ金属ケイ酸塩
と複合粉体をそれぞれ0.5gずつシャーレに計りと
り、温度30℃、湿度80%の環境下で23時間保存
し、重量増加率を以下の方法で算出した。 重量増加率(%):
【0049】
【数1】
【0050】次に、上式より算出した粉砕アルカリ金属
ケイ酸塩の重量増加率と複合粉体の重量増加率の比を以
下の式で計算した。 重量増加率比:
【0051】
【数2】
【0052】重量増加率比が0.8以下であれば、複合
粉体の吸湿性は低下していると判断でき、複合化による
保存安定性効果が発現していると評価される。表2か
ら、いずれの場合も重量増加率比は0.8を大きく下回
っており、複合化により保存安定性が向上することが分
かった。
【0053】実施例2 実施例1の複合粉体の中から表3記載のものを選び、そ
れらをシャーレ上に0.04gずつ精秤し、温度30
℃、湿度80%の環境下で23時間保存した。保存後の
Caイオン交換能を実施例1と同様の方法で測定した。
得られた値と、実施例1で測定した保存前のCaイオン
交換能の値を用い、以下の計算式に基づき、CEC残存
率を算出した。結果を表3に示す。 CEC残存率(%):
【0054】
【数3】
【0055】比較例1 実施例2で選択した複合粉体を構成するアルカリ金属ケ
イ酸塩に対応する粉砕アルカリ金属ケイ酸塩のCEC残
存率を、実施例2と同様の方法で測定した。その結果を
表3に示す。いずれも実施例2の複合粉体よりもCEC
残存率は低いものであった。
【0056】
【表3】
【0057】実施例3 実施例1で用いたミルと同じ種類のミルに、実施例1の
Lot.Kの組成を有する結晶性アルカリ金属ケイ酸塩
(平均粒径17μm)4gと表4に記載の水溶性塩(平
均粒径50μm)1g((A)/(B)=80/20)
を添加した。その後、8000rpmで5分間粉砕及び
混合を行い、11種類の複合粉体を得た。
【0058】
【表4】
【0059】SEMによる観察の結果、得られた複合粉
体は、平均粒径が8〜15μmの結晶性アルカリ金属ケ
イ酸塩粒子と平均粒径0.5〜7μmの水溶性塩粒子と
が互いに緊密に接触した集合体の形態であることが確認
された。
【0060】次に、得られた複合粉体0.5gをシャー
レに計りとり、温度30℃、湿度80%の環境下で23
時間保存した。そして保存前後の複合粉体について、X
線回折装置(理学(株)製)によりそのX線回折パター
ンを測定した。得られた回折パターンのうち、格子定数
d=4.08Å付近に現れる結晶性アルカリ金属ケイ酸
塩のピーク強度の保存前後の値を用いて、下記記載の計
算式によって結晶相保存率を算出した。結果を表4に示
す。 結晶相保存率(%):
【0061】
【数4】
【0062】比較例2 実施例3で使用したものと同じ結晶性アルカリ金属ケイ
酸塩(17μm)のみを、実施例3と同様の保存方法で
保存し、結晶相保存率を測定した。結果を表4に示す。
【0063】比較例3 実施例3で使用したものと同じ結晶性アルカリ金属ケイ
酸塩(17μm)4.0gと、リン酸リチウム(50μ
m)1.0gを実施例3と同様の方法で粉砕混合し、平
均粒径10μmの結晶性アルカリ金属ケイ酸塩粒子と平
均粒径2μmのリン酸リチウム粒子からなる複合粉体を
得た。このものの結晶相保存率を測定した。結果を表4
に示す。リン酸リチウムの溶解度が低い(0.039g
/100gH2 O(20℃))ため、得られた複合粉体
の結晶相保存率は低かった。
【0064】比較例4 実施例3で使用したものと同じ結晶性アルカリ金属ケイ
酸塩(17μm)4.0gと硫酸ナトリウム(225μ
m)1.0g((A)/(B)=80/20)を密閉式
容器に入れ、激しく振動させて混合した。得られたもの
をSEMにより観察したところ、平均粒径17μmの結
晶性アルカリ金属ケイ酸塩粒子と平均粒径225μmの
硫酸ナトリウムの緊密な接触はみられず、互いの粒子が
別々に凝集していた。このものの結晶相保存率を測定し
たところ、12%と低いものであった。
【0065】実施例4 実施例3で使用したものと同じ結晶性アルカリ金属ケイ
酸塩(17μm)4.5gと無水硫酸ナトリウム(50
μm)0.5g((A)/(B)=90/10)を実施
例3と同様の方法で複合化し複合粉体を得た。SEMに
よる観察の結果、得られた複合粉体は、平均粒径10μ
mのアルカリ金属ケイ酸塩粒子と平均粒径3μmの無水
硫酸ナトリウム粒子とが互いに緊密に接触した集合体の
形態であることがわかった。その結晶相保存率を測定し
た結果、36%であった。
【0066】次に、結晶性アルカリ金属ケイ酸塩(17
μm)1.5gと無水硫酸ナトリウム(50μm)3.
5g((A)/(B)=30/70)を実施例3と同様
の方法で複合化し、複合粉体を得た。SEMによる観察
の結果、得られた複合粉体は、平均粒径12μmのアル
カリ金属ケイ酸塩粒子と平均粒径5μmの無水硫酸ナト
リウム粒子とが互いに緊密に接触した集合体の形態であ
ることがわかった。その結晶相保存率を測定した結果、
82%であった。
【0067】実施例5 実施例3で使用したものと同じ結晶性アルカリ金属ケイ
酸塩(17μm)4.0gと無水硫酸ナトリウム(45
μm)1.0g((A)/(B)=80/20)を密閉
式容器に入れ、激しく振動させて混合した。SEMによ
る測定の結果、得られた複合粉体は、平均粒径17μm
の結晶性アルカリ金属ケイ酸塩粒子と平均粒径45μm
の無水硫酸ナトリウム粒子とが互いに緊密に接触した集
合体の形態であることがわかった。このものの結晶相保
存率を測定したところ、37%であった。
【0068】
【発明の効果】本発明の複合粉体は、アルカリ金属ケイ
酸塩の持つイオン交換能を損なうことなく、アルカリ金
属ケイ酸塩の保存安定性を顕著に高めた複合粉体であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の複合粉体の断面の模式図であ
る。
【図2】図2は、本発明の複合粉体の断面の模式図であ
る。
【図3】図3は、本発明の複合粉体のSEM像の写真を
示す図である。
【図4】図4は、図3の一部を示す模式図である。
【符号の説明】
1 アルカリ金属ケイ酸塩粒子 2 水溶性塩粒子
フロントページの続き (72)発明者 大塚 和弘 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 (72)発明者 阪口 美喜夫 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 Fターム(参考) 4H003 BA10 CA18 DA01 DA02 DA05 DA09 DA11 DA17 EA15 EA25 FA07 FA16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無水物がxM2 O・ySiO2 ・zMe
    O:(I)(式中、MはNa及び/又はKを示し、Me
    はCa及び/又はMgを示し、y/x=0.5〜4.
    0、z/x=0〜1.0、MeO中のMg/Ca=0〜
    10である。)で表される組成の、平均粒径が1〜50
    0μmのアルカリ金属ケイ酸塩粒子(A)と、20℃の
    水への溶解度が1g/100g以上で平均粒径が0.0
    1〜50μmの水溶性塩粒子(B)からなる複合粉体で
    あって、(A)/(B)=1/9〜99/1の重量比で
    ある複合粉体。
  2. 【請求項2】 式(I)において、y/x=1.0〜
    2.1、z/x=0.001〜1.0である請求項1記
    載の複合粉体。
  3. 【請求項3】 式(I)において、y/x=1.4〜
    2.1、z/x=0.001〜1.0、M2 O中のK/
    Na=0.09〜1.11である請求項1記載の複合粉
    体。
  4. 【請求項4】 水溶性塩が、Li+ 、Na+ 、K+ 、N
    4 + 及びMg2+からなる群より選ばれた1種のカチオ
    ン成分と、SO4 2- 、NO3 - 、CO3 2- 、Cl- 、及
    びCH3 COO- からなる群より選ばれた1種のアニオ
    ン成分とから構成される、請求項1〜3いずれか記載の
    複合粉体。
  5. 【請求項5】 アルカリ金属ケイ酸塩粒子(A)表面
    に、水溶性塩粒子(B)が2個以上接触した形態である
    請求項1〜4いずれか記載の複合粉体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか記載の複合粉体を
    含有してなる洗剤組成物。
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