JP2000028027A - 電磁弁駆動方法 - Google Patents

電磁弁駆動方法

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JP2000028027A
JP2000028027A JP10208566A JP20856698A JP2000028027A JP 2000028027 A JP2000028027 A JP 2000028027A JP 10208566 A JP10208566 A JP 10208566A JP 20856698 A JP20856698 A JP 20856698A JP 2000028027 A JP2000028027 A JP 2000028027A
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solenoid valve
capacitor
driving
injection
voltage
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JP10208566A
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English (en)
Inventor
Kozo Kono
弘三 河野
Koji Aihara
浩司 相原
Toshiyuki Yoshino
敏之 吉野
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 昇圧回路からの昇圧電圧の浪費を防ぎ、消費
電力が少なくて済むようにすること。 【解決手段】 電磁弁SV1の駆動が所定時間以上休止
してコンデンサの制御用電圧VCPが低下した場合、そ
の後の最初の駆動の前に電磁弁SV1が作動しないよう
に短く設定された所定時間幅W1のプリ駆動パルスによ
り電磁弁SV1をプリ駆動し、電磁弁SV1のソレノイ
ドコイル21に生じた逆起電力によりコンデンサを所定
のレベルまで充電する。しかる後所定のタイミングで電
磁弁SV1を正規駆動パルスにより駆動し、所定レベル
の制御用電圧VCPによりハイサイドの電界効果トラン
ジスタ24をオンすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁の駆動をハ
イサイドスイッチ素子を用いて行うようにした電磁弁駆
動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁弁を駆動する場合、その駆動回路は
電磁弁と直列に半導体スイッチング素子等を接続し、こ
の半導体スイッチング素子を外部からの制御信号によっ
てオン、オフ制御し、これにより電磁弁への励磁電流を
制御するようにした構成が一般的である。このようなス
イッチング素子は通常電磁弁のローサイドに配置される
場合が多い。しかし、自動車等で使用される電磁弁を駆
動する場合には、安全性の面からハイサイドスイッチに
て電磁弁を駆動したいという要求が強まっている。その
理由は、自動車等はボディがバッテリーの負極端子に接
続されているので、駆動線がボディとショート故障をし
た場合でもスイッチから見てアース側に電磁弁を配置し
たシステム(ハイサイドスイッチシステム)では電磁弁
が誤って付勢されることがないので安全だからである。
【0003】ところで、電磁弁のハイサイドに設けられ
るスイッチをNPNトランジスタで構成した場合、無駄
な電力を消費する上に発熱が生じ、さらに、電磁弁の最
低作動電圧も数V分上昇してしまうという不具合を生じ
る。ハイサイドスイッチとしては、この他にNチャンネ
ル型の電界効果トランジスタ(FET)の使用も考えら
れるが、同様の問題を生じる。したがって、Nチャンネ
ル型のFET又はNPN型のトランジスタをハイサイド
スイッチ素子として効率よく使用するためには、電磁弁
駆動電圧よりも高い電圧を作る必要があった。
【0004】この問題を解決するため、特開平10−2
6245号公報には、直流電源からの直流電圧を昇圧し
て高圧電圧を得る昇圧回路と、高圧電圧を電磁弁のソレ
ノイドコイルへ印加するのを制御するための電界効果ト
ランジスタと、コンデンサとを設け、直流電源と昇圧回
路とによってコンデンサに電界効果トランジスタのオ
ン、オフ制御用の制御用高圧電圧を充電しておき、所要
のタイミングで電界効果トランジスタのゲート電極に印
加するようにした構成が開示されている。
【0005】この構成によると、装置の電源を投入する
ことにより、コンデンサには直流電源と昇圧回路の両方
から充電電流が流れるが、コンデンサの充電電流が直流
電源の電圧と略等しくなると直流電源からコンデンサへ
は充電電流が流れなくなり、コンデンサへの充電電流は
昇圧回路からのみとなり、このようにしてコンデンサは
高圧電圧のレベルにまで充電される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の構成で
は、電磁弁を駆動しない場合においても昇圧回路からコ
ンデンサに充電電流が流れるため、昇圧回路の負荷が大
きくなってしまうという問題点を有している。すなわ
ち、昇圧回路は電磁弁の駆動初期段階において、高速作
動可能とするための大電流を電磁弁に流すためのもので
あり、昇圧回路には常に高い電圧を蓄えておくのが望ま
しいにも拘らず、上述した従来の構成では昇圧回路から
コンデンサへ常時電流が流れ、昇圧回路内のコンデンサ
の電荷を減少させている。
【0007】本発明の目的は、従来技術における上述の
問題点を解決することができるようにした電磁弁駆動方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、電磁弁の駆
動が所定時間以上休止した場合、その後の最初の駆動の
前に電磁弁が作動しないように短く設定された所定時間
幅だけ電磁弁を駆動し、しかる後所定のタイミングで電
磁弁を正規に駆動することにより、昇圧回路において発
生している昇圧電圧の浪費を防ぎ、消費電力が少なくて
済むようにしている。
【0009】請求項1の発明によれば、電磁弁のハイサ
イドに半導体スイッチング素子を設けると共に前記電磁
弁のコイルに生じる逆起電力又は直流電源からの直流出
力によって充電されるコンデンサを設け、該コンデンサ
に蓄えられる電荷を利用して前記半導体スイッチング素
子をオン、オフ制御するようにした電磁弁駆動方法にお
いて、前記電磁弁の非駆動状態が所定時間以上継続した
場合、その後の最初の正規の駆動に先立って、前記電磁
弁が作動しないように短く設定された所定時間幅だけ前
記電磁弁を駆動し、しかる後所定のタイミングで前記電
磁弁を正規に駆動するようにした構成が提案される。
【0010】請求項2の発明によれば、電磁弁のハイサ
イドに半導体スイッチング素子を設けると共に前記電磁
弁のコイルに生じる逆起電力又は直流電源からの直流出
力によって充電されるコンデンサを設け、該コンデンサ
に蓄えられる電荷を利用して前記半導体スイッチング素
子をオン、オフ制御するようにした電磁弁駆動方法にお
いて、電源投入後の前記電磁弁の最初の正規の駆動に先
立って、前記電磁弁が作動しないように短く設定された
所定時間幅だけ前記電磁弁を駆動し、しかる後所定のタ
イミングで前記電磁弁を正規に駆動するようにした構成
が提案される。
【0011】正規の駆動に先立って電磁弁が作動するこ
とのない時間幅だけ電磁弁に電気的エネルギーを与えた
場合、電磁弁は作動しないが電磁弁のソレノイドコイル
に逆起電力が生じる。このため、電磁弁の所定時間以上
の休止によりコンデンサの充電電圧が低下していたとし
ても、この逆起電力によりコンデンサを所定のレベルに
まで充電することができる。このため、昇圧回路からエ
ネルギーの供給を受ける必要なしにその直後の正規の駆
動の場合に電磁弁のハイサイドに設けられている半導体
スイッチング素子をコンデンサに充電された電気的エネ
ルギーを利用して確実に作動させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明による電磁弁駆動方法によ
って内燃機関の各気筒へ燃料を噴射するためのインジェ
クタ装置の電磁弁を駆動するように構成された、内燃機
関用燃料噴射システムの実施の形態の一例を示す概略構
成図である。
【0014】図1において、燃料噴射制御装置1は、ア
クセル開度、エンジン回転数、冷却水温、吸入空気量等
を示す車両信号Sに応答して内燃機関2の各気筒C1〜
C4への燃料噴射タイミング、燃料噴射量、点火時期等
を制御するための装置であり、公知の構成のマイクロコ
ンピュータシステムによって構成されている。燃料噴射
制御装置1からは、気筒C1〜C4のそれぞれに対する
燃料噴射制御のための噴射制御信号A1〜A4が出力さ
れている。駆動ユニット3は、噴射制御信号A1〜A4
に応答して、気筒C1〜C4にそれぞれ対応して設けら
れているインジェクタ装置J1〜J4の電磁弁SV1〜
SV4をそれぞれ駆動するための駆動信号D1〜D4を
出力し、電磁弁SV1〜SV4は駆動信号D1〜D4に
それぞれ応答して開閉制御され、各気筒C1〜C4に所
要のタイミングで所要量の燃料が噴射される。
【0015】図2には、駆動ユニット3のうち、電磁弁
SV1を駆動するために必要な回路部分のみが詳細に示
されている。図2に示された回路は、駆動の初期段階に
おいて電磁弁SV1のソレノイドコイル21に高圧電圧
を印加して電磁弁SV1を素早く動作させ、しかる後、
電磁弁SV1の動作を保持するための所定の一定電流を
ソレノイドコイル21に流す定電流駆動制御を行うよう
にした回路構成となっている。図2において、22は直
流電圧VBを供給するための直流電源、23は直流電圧
VBを昇圧して160V程度の高圧電圧VPを出力する
公知の回路構成の昇圧回路である。
【0016】24は、昇圧回路23からの高圧電圧VP
を電磁弁SV1のソレノイドコイル21に印加するため
の半導体スイッチング素子として電磁弁SV1のアース
側と反対側のハイサイドに設けられたNチャンネル型の
電界効果トランジスタ(FET)であり、そのソースが
ソレノイドコイル21のハイサイド端子に接続され、そ
のドレインが昇圧回路23の出力に接続されている。な
お、ソレノイドコイル21には、定電圧ダイオード25
とダイオード26との直列回路が並列に接続されてお
り、ソレノイドコイル21のローサイド端子は直接アー
スされている。
【0017】符号27で示されるのは、電磁弁SV1を
定電流駆動するための公知の構成の定電流駆動制御部で
ある。定電流駆動制御部27は、直流電源22と電磁弁
SV1のソレノイドコイル21のハイサイド端子との間
に図示の如く直列に接続された、スイッチングトランジ
スタ28、電流検出抵抗器29及びダイオード30を有
し、電流検出抵抗器29の両端に生じる検出電圧が定電
流回路31に入力され、電磁弁SV1が定電流駆動され
るようスイッチングトランジスタ28が定電流回路31
によってオン、オフ制御される。上述の定電流駆動のた
めの制御は、定電流回路31の制御端子31Aに印加さ
れる、噴射制御信号A1の一部を構成するドライブ制御
信号DSが高レベルとなっている期間のみ実行される。
【0018】定電流駆動制御部27による定電流駆動に
先立って所定の一定期間だけ電磁弁SV1を高圧電圧V
Pによって高速動作させるべく、Nチャンネル型の電界
効果トランジスタ24を上記所定の一定期間だけオンさ
せるための制御用電圧VCPを出力するため、スイッチ
ング素子駆動回路32が設けられている。
【0019】図3には、スイッチング素子駆動回路32
の詳細回路図が示されている。スイッチング素子駆動回
路32は、コンデンサ41を含み、直流電源22によっ
てコンデンサ41にNチャンネル型の電界効果トランジ
スタ24のオン、オフ制御用の制御用電圧VCPを充電
しておくための電圧蓄積回路40と、該制御用電圧VC
Pを所要のタイミングでNチャンネル型の電界効果トラ
ンジスタ24のゲート電極に印加するためのスイッチン
グ回路50とを有している。
【0020】先ず、電圧蓄積回路40について説明する
と、42はコンデンサ41と並列に接続された定電圧ダ
イオードであり、定電圧ダイオード42によってコンデ
ンサ41の充電電圧がそのツェナー電圧以下に抑えられ
る。ダイオード43及び抵抗器46は、直流電源22か
らコンデンサ41へ充電電流を流すための充電路を形成
している。
【0021】スイッチング回路50は、その制御入力端
子50Aに印加される制御信号HSが高レベルとなって
いる間だけ制御用電圧VCPをNチャンネル型の電界効
果トランジスタ24のゲート−ソース間に印加するため
の回路であり、スイッチングトランジスタ51、52及
び抵抗器53〜56が図示の如く接続されて成ってい
る。
【0022】電磁弁SV1を駆動するための回路は以上
のように構成されているので、駆動ユニット3の電源が
オンとなった直後はコンデンサ41の充電電圧は零ボル
トであるから、直流電源22からダイオード43と抵抗
器46とから成る充電路を通って流れる充電電流によっ
てコンデンサ41が充電される。このとき電界効果トラ
ンジスタ24はオフとなっている。上述した充電動作
は、コンデンサ41の充電電圧である制御用電圧VCP
が直流電圧VBからダイオード43における電圧降下分
を差し引いた電圧になるまで続けられる。
【0023】以上のように、電磁弁SV1を駆動する前
は電磁弁SV1のソレノイドコイル21を通して充電電
流がコンデンサ41に流れ、コンデンサ41を充電す
る。コンデンサ41は、また、電磁弁SV1の駆動時に
ソレノイドコイル21に生じた逆起電力によっても充電
され、この場合には直流電圧VBによる充電に比べてよ
り高い電圧に充電される。この充電電流がソレノイドコ
イル21に流れることによって電磁弁SVが作動するこ
とがないよう、抵抗器46の値が適宜に定められてい
る。なお、制御信号HSもまた、噴射制御信号A1の一
部を構成する制御のための信号である。
【0024】以上、電磁弁SV1の駆動のための回路構
成について説明したが、他の電磁弁SV2〜SV4も同
様の回路構成を用いて同様に駆動される。
【0025】次に、図2及び図3に示した回路により、
電磁弁SV1を本発明の方法によって制御するように構
成されている燃料噴射制御装置1について詳細に説明す
る。
【0026】詳細説明に先立って、燃料噴射制御装置1
による電磁弁SV1の駆動方法の概要を述べると、この
駆動方法は、図示しないキースイッチがオンとされてか
ら最初にインジェクタを駆動する場合、又は、車両走行
時にアクセルペダルを解除し燃料カットが長時間続くな
どしてインジェクタが所定時間以上駆動されない状態が
続いた後のインジェクタ駆動の場合、噴射制御信号A1
を構成している制御信号HS及びドライブ制御信号DS
による正規の駆動に先立って、電磁弁SV1が作動する
ことがないような短い時間長さに設定された所定時間幅
だけ電磁弁SV1を駆動するためのプリ駆動パルスを出
力し、これにより電磁弁SV1のソレノイドコイル21
に生じた逆起電力でコンデンサ41を充電することによ
り、制御用電圧VCPのレベルを電界効果トランジスタ
24を駆動するに足るレベルとしておき、制御信号HS
及びドライブ制御信号DSによる電磁弁SV1の正規の
駆動時に電界効果トランジスタ24が制御用電圧VCP
を利用して確実に作動するようにしたものである。
【0027】図4及び図5は、コンピュータシステムと
して構成されている燃料噴射制御装置1内で実行される
電磁弁の駆動制御のためのプログラムを示すフローチャ
ートである。
【0028】図4に示したメインルーチン100は、一
定時間(例えば10msec)毎に起動される。メイン
ルーチン100が起動されると、まずステップS1にお
いて車両信号Sをもとにインジェクタ装置J1での噴射
時間が計算される。次に、ステップS2では、ステップ
S1で計算された噴射時間が零であるか否か、すなわ
ち、無噴射であるか否かが判別される。ステップS1で
計算された噴射時間が零、すなわち無噴射であると判別
された場合には、ステップS2の判別結果はYESとな
り、ステップS3に入る。
【0029】ステップS3では、無噴射カウンタの値が
所定値K1よりも大きいか否かを判別する。電源投入時
のイニシャライズでは、無噴射カウンタの値は所定値K
1に初期化されている。無噴射カウンタ値が所定値K1
よりも大きい場合、ステップS3の判別結果はYESと
なり、メインルーチン100の処理をこのまま終了す
る。無噴射カウンタ値が所定値K1よりも小さいと、ス
テップS3の判別結果はNOとなり、ステップS4で無
噴射カウンタ値に1を加えた後、メインルーチン100
の処理を終了する。
【0030】一方、ステップS2において、ステップS
1で計算された噴射時間が零でない、すなわち、無噴射
でないと判別された場合、ステップS2の判別結果はN
OとなりステップS5に入る。ここで、無噴射でないと
判別されたときは噴射が必要なことを意味している。ス
テップS5では、無噴射カウンタ値が所定値K2より大
きいか否かを判別し、コンデンサ41(図3)の充電が
必要かどうかを判断する。
【0031】ステップS5で、無噴射カウンタ値が所定
値K2より大きいと判別された場合、ステップS5の判
別結果はYESとなり、ステップS6に入る。無噴射カ
ウンタ値が所定値K2より大きい場合には、無噴射時間
が所定時間以上継続したためコンデンサ41の充電が必
要と判断し、インジェクタ装置J1のプリ駆動を行うた
めのプリ駆動フラグがステップS6でONとされる。
【0032】次に、ステップS7でインジェクタ装置J
1のプリ駆動のためのプリ噴射時期及びプリ噴射時間を
設定する。プリ噴射時間は電磁弁SV1が実際に作動す
ることがないよう短時間に設定される。さらに、ステッ
プS8でインジェクタ装置J1の正規の駆動のための噴
射時期、噴射時間を設定し、しかる後ステップS9で無
噴射カウンタ値をクリアしてメインルーチン100の処
理を終了する。
【0033】一方、ステップS5で、無噴射カウンタ値
が所定値K2よりも小さいと判別された場合、コンデン
サ41の充電のためのプリ駆動が不要と判断され、ステ
ップS5の判別結果はNOとなり、ステップS10に入
る。ステップS10では、プリ駆動フラグがONとなっ
ているか否かを判別する。プリ駆動フラグがONとなっ
ている場合はステップS10の判別結果はYESとな
り、メインルーチン100の処理を終了する。プリ駆動
フラグがONとなっていない場合は、ステップS10の
判別結果はNOとなり、ステップS8、S9が実行され
る。
【0034】以上説明したように、メインルーチン10
0では、インジェクタ装置J1の燃料無噴射状態がコン
デンサ41の充電が必要となる時間以上継続しているか
否かを判別する(ステップS5)。そして、無噴射カウ
ンタ値が所定値K2よりも大きくなった場合、コンデン
サ41の充電のために電磁弁SV1のプリ駆動が必要で
あると判断し、プリ駆動フラグをONとし(ステップS
6)、プリ噴射時期及びプリ噴射時間を設定する(ステ
ップS7)。
【0035】次に、噴射パルスの立下りの設定動作につ
き、図5及び図6を参照して説明する。
【0036】図5は、クランク角20°割込み処理20
0を示すフローチャートである。クランク角20°割込
み処理200に入ると、ステップS21でクランク角が
700°であるか否かが判別される。クランク角が70
0°でないと判別された場合には、ステップS21の判
別結果はNOとなり、ステップS22でクランク角に2
0°を加えた値をクランク角として次のステップS24
に入る。一方、ステップS21でクランク角が700°
であると判別された場合には、ステップS21の判別結
果はYESとなり、ステップS23でクランク角を0°
として、次のステップS24に入る。すなわち、その時
のクランク角が設定される。
【0037】ステップS24では無噴射であるか否かが
判別される。無噴射であると判別された場合は、噴射パ
ルスの立下りの設定は必要ないので、ステップS24の
判別結果はYESとなり、クランク角20°割込み処理
200が終了する。ステップS24で無噴射ではないと
判別されると、ステップS24の判別結果はNOとな
り、ステップS25に入る。
【0038】ステップS25ではプリ駆動フラグがON
となっているか否かが判別される。プリ駆動フラグがO
Nとなっていない場合は、ステップS25の判別結果は
NOとなり、ステップS26に入る。
【0039】ステップS26では、噴射開始時期からク
ランク角を差し引いた差分が所定値K3より小さいか否
かを判別する。噴射開始時期からクランク角を差し引い
た差分が所定値K3以上と判別された場合はステップS
26の判別結果はNOとなり、このままクランク角20
°割込み処理200が終了する。噴射開始時期からクラ
ンク角を差し引いた差分が所定値K3より小さいと判別
された場合はステップS26の判別結果はYESとな
り、ステップS27に入る。
【0040】ステップS27ではアウトプットコンペア
に遅延時間をセットし、しかる後、ステップS28でア
ウトプットコンペア割込みを許可して、クランク角20
°割込み処理200が終了する。すなわち、ステップS
26の条件がYESとなったクランク角タイミングにお
いてプリ噴射の終了がセットされる。
【0041】一方、ステップS25で、プリ駆動フラグ
がONとなっており、ステップS25の判別結果がYE
Sとなると、ステップS29に入る。ステップS29で
は、プリ噴射時期からクランク角を差し引いた差分が所
定値K3より小さいか否かを判別する。プリ噴射時期か
らクランク角を差し引いた差分が所定値K3以上と判別
されると、ステップS29の判別結果はNOとなり、ク
ランク角20°割込み処理200が終了する。プリ噴射
時期からクランク角を差し引いた差分が所定値K3より
小さいと判別されると、ステップS29の判別結果はY
ESとなり、ステップS30でアウトプットコンペアに
遅延時間をセットし、しかる後ステップS31でアウト
プットコンペア割込みを許可して、クランク角20°割
込み処理200が終了する。
【0042】噴射パルスが立下がると同時に、アウトプ
ットコンペア割込みが発生し、図6に示したアウトプッ
トコンペア割込み処理300が起動される。アウトプッ
トコンペア割込み処理300においても、ステップS4
1でプリ駆動フラグがONとなっているか否かが判別さ
れる。プリ駆動フラグがONとなっていない場合、ステ
ップS41の判別結果はNOとなり、ステップS42で
噴射時間をアウトプットコンペアにセットし、アウトプ
ットコンペア割込み処理300が終了する。
【0043】ステップS41でプリ駆動フラグがONと
なっている場合は、ステップS41の判別結果はYES
となり、ステップS43でプリ噴射時間に相当した時間
をアウトプットコンペアへセットする。この後、ステッ
プS44でプリ駆動フラグをOFFとしてアウトプット
コンペア割込み処理300が終了し、ステップS8での
設定に従い正規の噴射動作が実行される。
【0044】図5及び図6に示す処理に従うプリ駆動パ
ルスP1と正規駆動パルスP2の設定について図7を参
照して説明する。
【0045】図7において、(A)はメインルーチン1
00の起動タイミングを示し、(B)はTDCパルスの
波形を示している。(C)はクランク20°パルスの波
形を示し、(D)は駆動信号D1に基づく噴射パルスの
波形を示している。
【0046】プリ噴射フラグがONであると、ステップ
S7で設定されたプリ噴射時期t1と現在のクランク角
とが比較される。この比較信号に基づいて今回の割込み
でアウトプットコンペアを設定する必要がある場合、遅
延時間をアウトプットコンペアレジスタへセットし、こ
れによりプリ駆動パルスP1の立下りタイミングt2が
設定される。この結果、プリ駆動パルスP1はt1〜t
2の間だけ「L」レベルとなり、この間だけ電磁弁SV
1を駆動する。しかしこの時間幅(遅延時間)W1は電
磁弁SV1が実際には作動しないような短い時間に設定
されているので、プリ駆動パルスP1を電磁弁SV1に
印加することによりコンデンサ41に所定の高電圧が充
電されるだけである。
【0047】しかる後、t3〜t4の間だけ電磁弁SV
1を実際に駆動するための時間幅W2の正規駆動パルス
P2が出力される。この結果、t3においては、コンデ
ンサ41がプリ駆動パルスP1によって電界効果トラン
ジスタ24をオンさせるのに充分なレベルにまで充電さ
れているので、インジェクタ装置J1の休止時間が長く
なっていても、昇圧回路23の出力を何等利用すること
なしに電界効果トランジスタ24を確実に動作させるこ
とができる。
【0048】以上、インジェクタ装置J1の駆動につい
てのみ説明したが、他のインジェクタ装置J1〜J4の
駆動も全く同様にして行われる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、上述の如く、電磁弁が
実際には作動しないような短い時間幅だけ電磁弁を駆動
することにより生じる逆起電力によってコンデンサに所
定の高電圧が充電された後、電磁弁を実際に駆動するよ
うにしたので、電磁弁の非駆動状態が長くなってコンデ
ンサの充電電圧が低下していても、昇圧回路の出力を何
等利用することなしに半導体スイッチング素子を確実に
動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す概略構成図。
【図2】図1に示した駆動ユニットの一部詳細回路図。
【図3】図2に示したスイッチング素子駆動回路の詳細
回路図。
【図4】図1の燃料噴射制御装置における電磁弁の駆動
制御のためのメインルーチン処理を示すフローチャー
ト。
【図5】図1の燃料噴射制御装置における電磁弁の駆動
制御のためのクランク角20°割込み処理を示すフロー
チャート。
【図6】図1の燃料噴射制御装置における電磁弁の駆動
制御のためのアウトプットコンペア割込み処理を示すフ
ローチャート。
【図7】図1の燃料噴射制御装置におけるプリ噴射パル
スと正規噴射パルスの設定を説明するための説明図。
【符号の説明】
1 燃料噴射制御装置 2 内燃機関 3 駆動ユニット 21 ソレノイドコイル 22 直流電源 23 昇圧回路 24 電界効果トランジスタ(FET) 27 定電流駆動制御部 28 スイッチングトランジスタ 40 電圧蓄積回路 41 コンデンサ A1〜A4 噴射制御信号 C1〜C4 気筒 D1〜D4 駆動信号 DS ドライブ制御信号 HS 制御信号 J1〜J4 インジェクタ装置 P1 プリ駆動パルス P2 正規駆動パルス S 車両信号 SV1〜SV4 電磁弁 VB 直流電圧 VCP 制御用電圧 VP 高圧電圧
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 3/155 H02M 3/155 H (72)発明者 吉野 敏之 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内 Fターム(参考) 3G066 BA00 BA17 CD26 CD28 CE25 CE29 DC00 DC04 DC09 DC11 DC14 3H106 FA01 KK18 5H430 BB01 BB09 BB12 BB20 EE06 EE07 FF08 FF13 LA04 LB06 5H730 AS04 BB14 BB57 BB82 BB96 DD04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁弁のハイサイドに半導体スイッチン
    グ素子を設けると共に前記電磁弁のコイルに生じる逆起
    電力又は直流電源からの直流出力によって充電されるコ
    ンデンサを設け、該コンデンサに蓄えられる電荷を利用
    して前記半導体スイッチング素子をオン、オフ制御する
    ようにした電磁弁駆動方法において、 前記電磁弁の非駆動状態が所定時間以上継続した場合、
    その後の最初の正規の駆動に先立って、前記電磁弁が作
    動しないように短く設定された所定時間幅だけ前記電磁
    弁を駆動し、しかる後所定のタイミングで前記電磁弁を
    正規に駆動するようにしたことを特徴とする電磁弁駆動
    方法。
  2. 【請求項2】 電磁弁のハイサイドに半導体スイッチン
    グ素子を設けると共に前記電磁弁のコイルに生じる逆起
    電力又は直流電源からの直流出力によって充電されるコ
    ンデンサを設け、該コンデンサに蓄えられる電荷を利用
    して前記半導体スイッチング素子をオン、オフ制御する
    ようにした電磁弁駆動方法において、 電源投入後の前記電磁弁の最初の正規の駆動に先立っ
    て、前記電磁弁が作動しないように短く設定された所定
    時間幅だけ前記電磁弁を駆動し、しかる後所定のタイミ
    ングで前記電磁弁を正規に駆動するようにしたことを特
    徴とする電磁弁駆動方法。
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