JP2000019371A - レンズ保持装置 - Google Patents

レンズ保持装置

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JP2000019371A
JP2000019371A JP10190363A JP19036398A JP2000019371A JP 2000019371 A JP2000019371 A JP 2000019371A JP 10190363 A JP10190363 A JP 10190363A JP 19036398 A JP19036398 A JP 19036398A JP 2000019371 A JP2000019371 A JP 2000019371A
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Hiroyoshi Iwasaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂製のレンズ押え環3を用いて、レンズ1
を確実に保持するとともに、レンズ1の保持後でもその
レンズ1を取り外すことを可能とする。 【解決手段】 レンズ鏡筒2のレンズ保持部21にレンズ
1を嵌合し、レンズ鏡筒2内にレンズ押え環3を挿入
し、レンズ保持部21とレンズ押え環3との間でレンズ1
を保持する。レンズ押え環3は、黒色の樹脂材を使用
し、径方向に弾性変位可能とする弾性部33を設ける。レ
ンズ押え環3をレンズ鏡筒2内のレンズ保持位置で弾性
部33を介して固定する固定手段41を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズをレンズ鏡
筒に保持するレンズ保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズ鏡筒内に組み込まれるレン
ズは、レンズ鏡筒の径方向に対しては、レンズ鏡筒を構
成する内壁により位置決めがなされるが、レンズ鏡筒の
軸方向、すなわちレンズ鏡筒の径方向と直交する方向に
対しては、別の手段を用いる必要がある。
【0003】例えば、特開昭56−92511号公報に
記載されているように、レンズを接着剤でレンズ鏡筒内
に直接接着して固定する手段がある。
【0004】この手段による場合、レンズ鏡筒とレンズ
の外周端縁との間に接着剤を流し込むという煩わしい作
業を有する問題点に加えて、接着後は容易にレンズを取
り外すことができなくなるという問題点がある。
【0005】また、特開昭62−125308号公報に
記載されているように、レンズ鏡筒の外側から内側に貫
通するねじ部材をレンズ鏡筒に螺合させ、レンズ鏡筒の
内側に突出したねじ部材の先端部でレンズを固定する手
段がある。
【0006】この手段による場合、レンズ鏡筒にねじ部
材を螺合する部分を確保する必要があることから、レン
ズ鏡筒の小形化が制限される問題点がある。
【0007】また、特開昭62−234112号公報に
記載されているように、レンズ鏡筒内にレンズ保持部と
レンズ押え環保持部とを形成し、このレンズ鏡筒内にレ
ンズおよびレンズ押え環を順に組み込んで、レンズ押え
環をレンズ押え環保持部に接着剤で接着固定すること
で、レンズ保持部とレンズ押え環との間にレンズを挟持
状態に固定する手段がある。
【0008】この手段による場合、特開昭56−925
11号公報および特開昭62−125308号公報に記
載の手段に比べ、接着剤の塗布作業に関しては、レンズ
とレンズ鏡筒の間に接着剤を流し込む作業に比べて容易
であり、また、ねじ部材を螺合する部分を確保する必要
もないことから、レンズ鏡筒の小形化を図ることもでき
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−234112号公報に記載の手段では、レンズ保
持部とレンズ押え環との間隔は、レンズ押え環保持部が
形成される位置で決まるため、レンズ押え環保持部を正
確な位置に形成しないと、レンズ保持部とレンズ押え環
との間でレンズのがたが生じてしまう問題点がある。さ
らに、特開昭56−92511号公報に記載の手段と同
様に接着後は、容易にレンズを取り外すことができない
問題点がある。
【0010】また、レンズ押え環をこのレンズ押え環の
周囲から複数の尖状部を突設した金属板にて構成し、こ
のレンズ押え環をレンズ鏡筒内へ挿入すれば、レンズ押
え環がレンズに当接して保持した状態で、尖状部がレン
ズ鏡筒の内周面に弾性的に食い込んで係止することによ
り、上記のような問題点を解決することを考えてみたと
ころ、レンズ押え環は、レンズ鏡筒へ食い込むことが可
能な金属板で構成する必要があるため、表面を黒塗り塗
装をしないとこのレンズ押え環で反射した外光がレンズ
鏡筒内に漏光してしまうという問題が生じ、また、金属
板であるため、材料等の費用のコストが高いという問題
も生じる。
【0011】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、黒色の樹脂材を使用することで黒塗り塗装を行な
う手間を省略することができる樹脂製のレンズ押え環を
用いて、レンズを確実に保持できるとともに、レンズの
保持後でもそのレンズを取り外すことができ、さらに、
レンズ鏡筒の小形化の制限を低減できるレンズ保持装置
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のレンズ保
持装置は、内側にレンズを保持するレンズ保持部を有す
るレンズ鏡筒と、径方向に弾性変位可能とする弾性部を
有し、前記レンズ鏡筒内に挿入されてレンズ保持部との
間でレンズを保持する樹脂製のレンズ押え環と、このレ
ンズ押え環を前記レンズ鏡筒内のレンズ保持位置で前記
弾性部を介して固定する固定手段とを具備しているもの
である。
【0013】そして、レンズ押え環をレンズ鏡筒内へ挿
入すれば、レンズ鏡筒内のレンズを保持する位置で、固
定手段によりレンズ押え環の径方向に弾性変位可能とす
る弾性部を介してレンズ鏡筒に固定するため、レンズ鏡
筒内のレンズを確実に保持するとともに、レンズの保持
後でもそのレンズを取り外すことが可能となり、レンズ
鏡筒の小形化の制限も低減される。しかも、レンズ押え
環を樹脂材で成形加工できるため、例えば漏光の防止の
ために黒色化する必要があるが、黒色の樹脂材を使用す
ることで黒塗り塗装を行なう手間を省略可能とする。
【0014】請求項2記載のレンズ保持装置は、請求項
1記載のレンズ保持装置において、レンズ押え環は、弾
性部の内径側に周方向に沿って形成されて弾性部の径方
向への弾性変位を許容する孔部を有しているものであ
る。
【0015】そして、レンズ押え環の弾性部の内径側に
周方向に沿って孔部を形成したため、この孔部により弾
性部の径方向への弾性変位を許容可能とする。
【0016】請求項3記載のレンズ保持装置は、請求項
1または2記載のレンズ保持装置において、固定手段
は、レンズ押え環の弾性部から外径方向に突設された係
合部、およびこの係合部が係合されるレンズ鏡筒の係合
孔を有しているものである。
【0017】そして、固定手段は、レンズ押え環の弾性
部から外径方向に突設された係合部、およびこの係合部
が係合されるレンズ鏡筒の係合孔を有しているため、弾
性部の径方向への弾性変位による係合部と係合孔との着
脱により、レンズ押え環をレンズ鏡筒内に確実に固定す
るとともに容易に取り外すことが可能となる。
【0018】請求項4記載のレンズ保持装置は、請求項
1または2記載のレンズ保持装置において、固定手段
は、レンズ鏡筒の内側から突設されてレンズ押え環の弾
性部に係合する突部を有しているものである。
【0019】そして、固定手段は、レンズ鏡筒の内側か
ら突設されてレンズ押え環の弾性部に係合する突部を有
しているため、弾性部の径方向への弾性変位による弾性
部と突部との着脱により、レンズ押え環をレンズ鏡筒内
に確実に固定するとともに容易に取り外すことが可能と
なる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のレンズ保持装置の
一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0021】図1ないし図4に第1の実施の形態を示
し、図1はレンズ保持装置の断面図、図2はレンズ保持
装置の一部を拡大した断面図、図3はレンズ押え環の平
面図、図4はレンズ押え環の断面図である。
【0022】なお、各図中上側を被写体からの光束の入
射方向とし、この方向(上側)を前方とし、反対方向
(下側)を後方として以下説明する。
【0023】図1において、1はレンズであり、2はレ
ンズ1が組み込まれるレンズ鏡筒であり、3はレンズ鏡
筒2に組み込まれたレンズ1をレンズ鏡筒2内に固定保
持するレンズ押え環である。
【0024】レンズ1は、中央域のレンズ部11とその周
囲に形成されるフランジ部12とを有している。このフラ
ンジ部12には、光軸と平行な外周面12a 、光軸に直交し
互いに平行な前方面12b 、および後方面12c が形成され
ている。
【0025】また、レンズ鏡筒2は、例えばポリカーボ
ネイトなどの樹脂材料で円筒状に形成されている。レン
ズ鏡筒2の内周面には、レンズ1のフランジ部12を後方
面12c 側から嵌合的に保持するレンズ保持部(レンズ嵌
合部)21、このレンズ保持部21に嵌合されたレンズ1を
レンズ保持部21内に固定保持するためのレンズ押え環3
を保持するレンズ押え環保持部22とが形成されている。
【0026】レンズ保持部21とレンズ押え環保持部22
は、段面を前方に向けて形成した前後する2つの段部で
形成され、後方側の段部がレンズ保持部21とされ、前方
側の段部がレンズ押え環保持部22とされている。
【0027】レンズ保持部21は、段面21a とレンズ押え
環保持部22との段差部である側壁面21b とを有し、これ
ら段面21a と側壁面21b とでレンズ1のフランジ部12を
後方側と周囲から嵌合的に保持することで、レンズ1を
光軸とこれに直交する方向とに位置決めするように構成
されている。
【0028】つまり、段面21a がフランジ部12の後方面
12c に当接してレンズ1を光軸方向の後方で支持するこ
とで光軸方向の位置決めを行ない、側壁面21b がフラン
ジ部12の外周面12a と当接することでレンズ1を光軸と
直交する方向の位置決めを行なうように構成されてい
る。
【0029】側壁面21b の内周径は、レンズ1の光軸と
直交する方向への位置決めを行なうため、フランジ部12
がガタなく嵌合される径に設定されている。段面21a の
光軸側の空孔部は、レンズ1を透過した光束が通過する
ため、この光束のケラレが生じないように段面21a の幅
が設定されている。側壁面21b の光軸に沿う方向の幅、
つまりレンズ保持部21とレンズ押え環保持部22との段差
幅は、フランジ部12の厚さよりも小さく形成され、レン
ズ1をレンズ保持部21に嵌合した状態で、フランジ部12
の前方面12b がレンズ押え環保持部22の段面22a より前
方に突出するように設定されている。
【0030】レンズ押え環保持部22は、段面22a と側壁
面22b とを有し、側壁面22b でレンズ押え環3の周囲を
嵌合的に保持することで、レンズ押え環3を光軸と直交
する方向で位置決め保持するように構成されている。側
壁面22b には、次に説明するレンズ押え環3の係合部が
係合する係合孔22c が円周上の複数箇所に等間隔に形成
されている。
【0031】次に、図3および図4を参照しながらレン
ズ押え環3について説明する。
【0032】レンズ押え環3は、中心に孔部31を有する
径方向に幅広の環状板で、例えばポリカーボネイト等の
黒色の樹脂材にて成形加工されている。
【0033】レンズ押え環3の外径(3r1 )と側壁面
22b の内径とは互いにレンズ押え環3が側壁面22b 内に
カタ無く組み込まれる径でそれぞれ形成されている。
【0034】レンズ押え環3の孔部31は、レンズ部11の
外径より大きく形成されるが、フランジ部12の外径より
小さく形成されている。そのため、レンズ部11は孔部31
に嵌合するが、フランシ部12の前方面12b はレンズ押え
環3に当接するように構成されている。
【0035】レンズ押え環3には、周方向に沿う方向に
長い形状の孔部32が等間隔に複数箇所に形成されてい
る。本実施の形態では、レンズ押え環3の中心に対し中
心角60゜幅の孔部32が等間隔に3箇所に形成されてい
る。
【0036】レンズ押え環3に孔部32を形成すること
で、この孔部32が形成されたレンズ押え環3の外側の部
分が弾性部33として形成されている。つまり、孔部32が
形成されることで、弾性部33はレンズ押え環3を形成す
る樹脂材の弾性により、孔部32の側に弾性的に変形する
ことが許容されることとなる。
【0037】弾性部33の外側には、レンズ押え環保持部
22に形成された係合孔22c に係合する係合部34が形成さ
れている。この係合部34の前方側の面34f と後方側の面
34rは、前方側の面34f が後方に向かって、また後方側
の面34r が前方側に向かって傾斜する傾斜面に形成され
ている。本実施の形態では、面34f が35゜の傾斜で後
方側に傾斜され、面34r が45゜の傾斜で前方側に向か
って傾斜されている。
【0038】そして、レンズ押え環3の弾性部33から外
径方向に突設された係合部34、およびこの係合部34が係
合されるレンズ鏡筒2の係合孔22c により、レンズ押え
環3をレンズ鏡筒2内のレンズ保持位置で弾性部33を介
して固定する固定手段41が構成されている。
【0039】孔部31の内側縁には、内周縁の略上半分を
内側に競り出した競出し部31a が形成されている。この
競出し部31a は、その下側にレンズ部11の周縁部が入り
込むように角型に形成され、また、上面側は、後方側か
ら前方側に向かって孔部31の内周径が広がって開放する
ように傾斜面に形成されている。
【0040】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0041】まず、レンズ1のレンズ鏡筒2内への組み
込みについて説明する。
【0042】レンズ1をレンズ鏡筒2の前方の開口部か
ら、フランジ部12を後方に向けた状態でレンズ鏡筒2内
に落とし込み、レンズ1のフランジ部12をレンズ保持部
21に嵌合させる。フランジ部12がレンズ保持部21に嵌合
することで光軸方向および径方向への位置決めがなされ
る。
【0043】次に、レンズ押え環3のレンズ鏡筒2内へ
の組み込みについて説明する。
【0044】レンズ押え環3は、係合部34を含む部分の
外径(3r2 )が、レンズ押え環保持部22の側壁面22b
の内径より大きいため、係合部34がレンズ押え環保持部
22の前端縁に干渉して、レンズ押え環保持部22内への挿
入が阻止される。
【0045】係合部34が形成されている弾性部33は、内
径側に弾性的に撓むことができるので、この弾性部33の
弾勢力に抗してレンズ押え環3をレンズ押え環保持部22
内に強制的に押し込むことで、レンズ鏡筒2内に入れる
ことができる。
【0046】ここで、係合部34の後方側の面34r が前方
に向かって傾斜しているため、係合部34は面34r により
レンズ押え環保持部22の前端縁に対してガイドされなが
ら弾性的に内径側にスムーズに変形する。
【0047】係合部34の側壁面22b への弾性部33による
押圧力に抗しながらレンズ押え環3をさらに後方側に挿
入していき、レンズ押え環3がフランジ部12に当接した
位置で挿入を完了する。
【0048】ここで、レンズ押え環保持部22の係合孔22
c は、レンズ押え環3がフランジ部12に当接するまで挿
入されたとき、係合孔22c の前方側の縁部22c1が係合部
34の前方側の面34f の途中に当接するように、係合孔22
c の形成位置と大きさが設定されている。
【0049】係合孔22c をこのように形成することで、
レンズ押え環3がフランジ部12に当接する位置まで挿入
されたとき、係合部34が係合孔22c 内に入り込み、縁部
22c1が面34f に当接することになる。
【0050】つまり、係合部34の前方側の面34f が後方
に傾斜しているので、係合部34は、係合孔22c の縁部22
c1に弾性部33の弾勢の反力を後方に取って係合孔22c に
係合することとなる。
【0051】したがって、レンズ押え環3は、レンズ1
を後方に押圧した状態でレンズ鏡筒2内に固定保持する
こととなる。
【0052】また、側壁面21b の光軸に沿う方向の幅
が、レンズ1のフランジ部12の厚さよりも小さく形成さ
れているので、フランジ部12がレンズ保持部21に嵌合し
た状態で、フランジ部12の前方面12b はレンズ押え環保
持部22の段面22a より前方側に突出しているため、フラ
ンジ部12は段面21a とレンズ押え環3とにより挟持され
ることとなる。
【0053】また、レンズ押え環3の外径(3r1 )
は、側壁面22b にガタ無く組み込まれる径になっている
ため、レンズ押え環3は、光軸に対し偏心することな
く、レンズ押え環保持部22内に保持される。
【0054】なお、レンズ1の周縁部がレンズ押え環3
の競出し部31a に覆われるので、外光の漏光を防止でき
る。
【0055】以上のように、レンズ押え環3をレンズ鏡
筒2内へ挿入すれば、レンズ鏡筒2内のレンズ1を保持
する位置で、固定手段41によりレンズ押え環3の径方向
に弾性変位可能とする弾性部33を介してレンズ鏡筒2に
固定するため、レンズ鏡筒2内のレンズ1を確実に保持
することができるとともに、レンズ1の保持後でもその
レンズ1を取り外すことができ、レンズ鏡筒2の小形化
の制限も低減できる。しかも、レンズ押え環3を樹脂材
で成形加工できるため、黒色の樹脂材を使用すること
で、黒塗り塗装を行なう手間を省略することができる。
【0056】また、レンズ押え環3の弾性部33の内径側
に周方向に沿って孔部32を形成したため、この孔部32に
より弾性部33の径方向への弾性変位を許容できる。
【0057】また、固定手段41は、レンズ押え環3の弾
性部33から外径方向に突設された係合部34、およびこの
係合部34が係合されるレンズ鏡筒2の係合孔22c を有し
ているため、弾性部33の径方向への弾性変位による係合
部34と係合孔22c との係脱により、レンズ押え環3をレ
ンズ鏡筒2内に確実に固定できるとともに容易に取り外
すことができる。
【0058】次に、図5に第2の実施の形態を示し、図
5はレンズ保持装置の断面図である。
【0059】レンズ押え環3とレンズ押え環保持部22と
を固定する固定手段41は、第1の実施の形態では係合部
34と係合孔22c とで構成されているが、図5に示すよう
に、レンズ鏡筒2の側壁面22b から突設されてレンズ押
え環3の弾性部33に係合する突部51にて構成しても、第
1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0060】つまり、突部51の上側の傾斜面51a が係合
部34の面34r の作用に、下側の傾斜面51b が係合部34の
面34f の作用に対応する作用を果たすこととなる。
【0061】なお、前記各実施の形態において、弾性部
33の弾勢力は、係合部34の面34f ,34r の角度または突
部51の傾斜面51a ,51b の角度、レンズ押え環3の孔部
32の大きさ、レンズ押え環3の材質等により相対的に決
まるため、係合部34の面34f,34r の角度または突部51
の傾斜面51a ,51b の角度なども相対的に決定される。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載のレンズ保持装置によれ
ば、レンズ押え環をレンズ鏡筒内へ挿入すれば、レンズ
鏡筒内のレンズを保持する位置で、固定手段によりレン
ズ押え環の径方向に弾性変位可能とする弾性部を介して
レンズ鏡筒に固定するため、レンズ鏡筒内のレンズを確
実に保持することができるとともに、レンズの保持後で
もそのレンズを取り外すことができ、レンズ鏡筒の小形
化の制限も低減できる。しかも、レンズ押え環を樹脂材
で成形加工できるため、例えば漏光の防止のために黒色
化する必要があるが、黒色の樹脂材を使用することで黒
塗り塗装を行なう手間を省略することができる。
【0063】請求項2記載のレンズ保持装置によれば、
請求項1記載のレンズ保持装置の効果に加えて、レンズ
押え環の弾性部の内径側に周方向に沿って孔部を形成し
たため、この孔部により弾性部の径方向への弾性変位を
許容できる。
【0064】請求項3記載のレンズ保持装置によれば、
請求項1または2記載のレンズ保持装置の効果に加え
て、固定手段は、レンズ押え環の弾性部から外径方向に
突設された係合部、およびこの係合部が係合されるレン
ズ鏡筒の係合孔を有しているため、弾性部の径方向への
弾性変位による係合部と係合孔との係脱により、レンズ
押え環をレンズ鏡筒内に確実に固定できるとともに容易
に取り外すことができる。
【0065】請求項4記載のレンズ保持装置によれば、
請求項1または2記載のレンズ保持装置の効果に加え
て、固定手段は、レンズ鏡筒の内側から突設されてレン
ズ押え環の弾性部に係合する突部を有しているため、弾
性部の径方向への弾性変位による弾性部と突部との着脱
により、レンズ押え環をレンズ鏡筒内に確実に固定でき
るとともに容易に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すレンズ保持装
置の断面図である。
【図2】同上レンズ保持装置の一部を拡大した断面図で
ある。
【図3】同上レンズ押え環の平面図である。
【図4】同上レンズ押え環の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示すレンズ保持装
置の断面図である。
【符号の説明】
1 レンズ 2 レンズ鏡筒 3 レンズ押え環 21 レンズ保持部 22c 係合孔 32 孔部 33 弾性部 34 係合部 41 固定手段 51 突部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側にレンズを保持するレンズ保持部を
    有するレンズ鏡筒と、 径方向に弾性変位可能とする弾性部を有し、前記レンズ
    鏡筒内に挿入されてレンズ保持部との間でレンズを保持
    する樹脂製のレンズ押え環と、 このレンズ押え環を前記レンズ鏡筒内のレンズ保持位置
    で前記弾性部を介して固定する固定手段とを具備してい
    ることを特徴とするレンズ保持装置。
  2. 【請求項2】 レンズ押え環は、弾性部の内径側に周方
    向に沿って形成されて弾性部の径方向への弾性変位を許
    容する孔部を有していることを特徴とする請求項1記載
    のレンズ保持装置。
  3. 【請求項3】 固定手段は、レンズ押え環の弾性部から
    外径方向に突設された係合部、およびこの係合部が係合
    されるレンズ鏡筒の係合孔を有していることを特徴とす
    る請求項1または2記載のレンズ保持装置。
  4. 【請求項4】 固定手段は、レンズ鏡筒の内側から突設
    されてレンズ押え環の弾性部に係合する突部を有してい
    ることを特徴とする請求項1または2記載のレンズ保持
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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