JP2000013069A - 回路部品の冷却装置、冷却装置を有する電子機器および回路部品用のヒートシンク - Google Patents

回路部品の冷却装置、冷却装置を有する電子機器および回路部品用のヒートシンク

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JP2000013069A JP10175968A JP17596898A JP2000013069A JP 2000013069 A JP2000013069 A JP 2000013069A JP 10175968 A JP10175968 A JP 10175968A JP 17596898 A JP17596898 A JP 17596898A JP 2000013069 A JP2000013069 A JP 2000013069A
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heat sink
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地平 北原
Hiroshi Ubukata
浩 生方
Hiroshi Nakamura
博 中村
Kazuya Shibazaki
和也 柴崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ファンユニットを含むヒートシンク
を薄くコンパクトに形成することができ、しかも、回路
部品の冷却性能を充分に確保できる冷却装置を得ること
にある。 【解決手段】冷却装置60は、動作中に発熱するMPU43
が熱的に接続される受熱部70と、この受熱部に並べて配
置されたファン取り付け部71と、を含むヒートシンク61
と;ファン96を回転自在に支持する偏平なファンケーシ
ング95を有し、ファンの回転軸線をヒートシンクに対し
交差させた姿勢でファン取り付け部に支持されたファン
ユニット63と;ヒートシンクに設置され、受熱部に伝え
られた回路部品の熱をファン取り付け部に移送するヒー
トパイプ62と;を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体パッケージ
のような回路部品の冷却装置、およびこの冷却装置を搭
載した電子機器ならびに回路部品の放熱を促進させるヒ
ートシンクの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ブック形のポータブルコンピュー
タや移動体情報機器に代表される携帯形の電子機器は、
文字、音声および画像のような多用のマルチメディア情
報を処理するため、MPU:microprocessing unitの処
理速度の高速化や多機能化が推し進められている。この
種のMPUは、高集積化や高性能化に伴って消費電力が
増加の一途を辿り、動作中の発熱量もこれに比例して急
速に増大する傾向にある。
【0003】そのため、発熱量の大きなMPUをポータ
ブルコンピュータの筐体に収容するに当っては、この筐
体の内部でのMPUの放熱性を高める必要があり、それ
故、電動式のファンユニットやヒートシンクのようなM
PU専用の冷却手段が必要不可欠な存在となりつつあ
る。
【0004】図23は、従来のMPUの冷却方式の一例
を示している。この図23において、符号1で示すプリ
ント回路基板は、ポータブルコンピュータの筐体の内部
に収容されている。プリント配線基板1には、発熱する
MPU2が実装されており、このMPU2の上面に冷却
装置3が取り付けられている。
【0005】冷却装置3は、ヒートシンク4と電動式の
ファンユニット5とを備えている。ヒートシンク4は、
アルミニウム合金のような熱伝導性に優れた金属材料に
て構成され、偏平な板状をなしている。ヒートシンク4
は、MPU2に熱的に接続されており、このヒートシン
ク4にMPU2の熱が熱伝導により拡散されるようにな
っている。このヒートシンク4は、MPU2とは反対側
の上面に多数の放熱フィン6を有している。これら放熱
フィン6は、ヒートシンク4の厚み方向に延びていると
ともに、上記筐体の内部に露出されている。
【0006】ファンユニット5は、ヒートシンク4に一
端に設置されている。ファンユニット5は、送風通路7
aを有するファンケーシング7と、このファンケーシン
グ7の送風通路7aに配置されたファン8とを備えてい
る。ファンケーシング7は、ファン8の回転軸線O1 を
水平にした縦置きの姿勢でヒートシンク4に固定されて
おり、その送風通路7aの吸い込み側の端部が放熱フィ
ン6と向かい合うとともに、排気側の端部が筐体の排気
口と向かい合っている。
【0007】そのため、ファン8が回転駆動されると、
筐体の内部にヒートシンク4に向かう空気流が形成さ
れ、この空気は、ヒートシンク4や放熱フィン6に沿っ
て流れた後、排気口を通じて筐体の外方に放出される。
この結果、ヒートシンク4が空気を媒体とする強制対流
により冷却されるとともに、このヒートシンク4に伝え
られたMPU2の熱が空気流に乗じて外方に持ち去られ
るようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ポータブル
コンピュータに代表される携帯形の電子機器は、携帯性
に優れることがその商品価値を高める大きな要素となっ
ている。そのため、最近のポータブルコンピュータは、
バッグ等への収納性を高めるため、筐体の薄型化および
軽量化が強化されており、それに伴い筐体内に収容され
る冷却装置3にしても、その薄型化や軽量化が強く求め
られている。
【0009】しかしながら、上記従来の冷却装置3は、
空気を媒体とする強制対流によってヒートシンク4を冷
却しているために、この冷却装置3の冷却能力は、ヒー
トシンク4の表面積およびファンユニット5の風量によ
って決定される。このため、冷却装置3の冷却能力を高
めようとすると、放熱フィン6の大形化や本数の増大を
招き、ヒートシンク4自体が重く大きなものとなる。
【0010】しかも、上記冷却装置3によると、ファン
ユニット5は、ファン8の回転軸線O1 を水平にした縦
置きの姿勢でヒートシンク4に固定されているため、フ
ァンケーシング7がヒートシンク4の上方に大きく突出
し、冷却装置3の厚み寸法が大きくなる。
【0011】この結果、冷却能力を高める程、冷却装置
3の厚み寸法、容積および質量が共に増大することにな
り、近年の冷却装置3を薄くコンパクトに形成したいと
いった要請に対応することができなくなる。
【0012】本発明の第1の目的は、ファンユニットを
含むヒートシンクを薄くコンパクトに形成することがで
き、しかも、回路部品の冷却性能を充分に確保できる冷
却装置およびヒートシンクを得ることにある。
【0013】本発明の第2の目的は、回路部品の冷却性
能を充分に確保しつつ、ファンユニットを含むヒートシ
ンクを薄くコンパクトに形成することができ、筐体の薄
型にも無理なく対応できる電子機器を得ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に係る本発明の冷却装置は、動作中に
発熱する回路部品が熱的に接続される受熱部と、この受
熱部に並べて配置されたファン取り付け部と、を含むヒ
ートシンクと;ファンを回転自在に支持する偏平なファ
ンケーシングを有し、上記ファンの回転軸線を上記ヒー
トシンクに対し交差させた姿勢で上記ファン取り付け部
に支持されたファンユニットと;上記ヒートシンクに設
置され、上記受熱部に伝えられた回路部品の熱を上記フ
ァン取り付け部に移送する移送手段と;を備えているこ
とを特徴としている。
【0015】このような構成において、回路部品が発熱
すると、この回路部品の熱はヒートシンクの受熱部に伝
えられた後、この受熱部からファン取り付け部に熱伝導
により拡散される。また、受熱部に伝えられた熱の一部
は、移送手段を介してファン取り付け部に積極的に移さ
れる。そのため、受熱部からファン取り付け部に向かう
熱の伝達経路が倍増し、ヒートシンク上での熱の移動が
効率良く行われる。
【0016】このヒートシンクのファン取り付け部には
ファンユニットが設置されているので、ファンユニット
のファンが回転駆動されると、ファンケーシングやヒー
トシンクのファン取り付け部に向かう空気流が形成さ
れ、これらファンケーシングおよびファン取り付け部が
空気を媒体とする強制対流により冷却される。これによ
り、ファン取り付け部に移された回路部品の熱は、空気
の流れに乗じて外方に放出され、回路部品の放熱性が高
められる。
【0017】そのため、上記構成によると、ヒートシン
クのファン取り付け部に積極的に熱を集めて空気中に放
出することができる。よって、ヒートシンクに多数の放
熱フィンを設けることなく所望の冷却性能を得ることが
でき、このヒートシンク自体を薄くコンパクトに形成す
ることができる。
【0018】しかも、ファンユニットは、ファン取り付
け部に沿うように横置きされているので、ファンユニッ
トの上下方向への高さ寸法を低く抑えることができる。
そのため、ファンユニットがヒートシンクの厚み方向に
大きく突出することはなく、上記ヒートシンクを薄くコ
ンパクトに形成できることと合わせて、回路部品の放熱
性を良好に維持しつつ、冷却装置の薄型化を実現でき
る。
【0019】上記第1の目的を達成するため、請求項6
に係る本発明の冷却装置は、動作中に発熱する回路部品
に熱的に接続される受熱部を有する第1の基盤と;この
第1の基盤に重ね合わされることで第1の基盤に熱的に
接続された第2の基盤と;を具備し、上記第1の基盤と
第2の基盤とは、夫々固有の熱伝導率を有する金属材料
にて構成され、上記第2の基盤の熱伝導率は、第1の基
盤の熱伝導率よりも大きく定められていることを特徴と
している。
【0020】このような構成において、回路部品が発熱
すると、この回路部品の熱は第1の基盤の受熱部に伝え
られた後、この受熱部の周囲に熱伝導により拡散され
る。この際、第1の基盤に重ね合わされた第2の基盤
は、その熱伝導率が第1の基盤の熱伝導率よりも大きい
ので、第1の基盤の受熱部に伝えられた回路部品の熱
は、第2の基盤を介して第1の基盤の隅々にまで万遍な
く伝えられることになり、受熱部の周囲への熱の拡散が
良好となる。
【0021】すなわち、固有の熱伝導率を有する一枚の
ヒートシンクの熱伝導によって回路部品の熱を拡散させ
るためには、ヒートシンクの肉厚を増して熱容量を大き
くしたり、熱伝達時の熱抵抗を小さく抑える必要があ
る。すると、ヒートシンクが厚く重いものとなり、冷却
装置の薄型化の妨げとなる。
【0022】しかるに、上記のように第1の基盤の受熱
部に伝えられた回路部品の熱を、より熱を伝え易い第2
の基盤を介して積極的に受熱部の周囲に導くようにすれ
ば、第1の基盤の厚みを大幅に増すことなく、熱の移動
を効率良く行うことができ、冷却装置の薄型化を実現で
きる。
【0023】さらに、第2の基盤として厚みや形状が異
なる種々の形態のものを用意すれば、回路部品の発熱量
に応じた第2の基盤を選択して用いることができる。こ
のため、冷却装置への熱伝達を過不足なく行えるととも
に、この冷却装置が過剰品質となるのを防止でき、この
冷却装置の重量増加を抑えることができる。
【0024】上記第1の目的を達成するため、請求項1
3に係る本発明のヒートシンクは、動作中に発熱する回
路部品が熱的に接続される受熱部と、この受熱部に並べ
て配置され、モータ駆動のファンを有するファンユニッ
トが取り付けられるファン取り付け部と、を含む板状の
放熱パネルと;上記放熱パネルに熱的に接続され、上記
受熱部に伝えられた回路部品の熱を上記ファン取り付け
部に移送するヒートパイプと;を備えていることを特徴
としている。
【0025】このような構成において、回路部品が発熱
すると、この回路部品の熱は放熱パネルの受熱部に伝え
られた後、この受熱部からファン取り付け部に熱伝導に
より拡散される。また、受熱部に伝えられた熱の一部
は、ヒートパイプを介してファン取り付け部に積極的に
移される。そのため、受熱部からファン取り付け部に向
かう熱の伝達経路が倍増し、放熱パネル上での熱の移動
が効率良く行われる。
【0026】この放熱パネルのファン取り付け部にはフ
ァンユニットが設置されているので、ファンユニットの
ファンが回転駆動されると、ファン取り付け部に向かう
空気流が形成され、このファン取り付け部が空気を媒体
とする強制対流により冷却される。これにより、ファン
取り付け部に移された回路部品の熱は、空気の流れに乗
じて外方に放出され、回路部品の放熱性が高められる。
【0027】そのため、上記構成によると、放熱パネル
のファン取り付け部に積極的に熱を集めて空気中に放出
することができる。よって、放熱パネルに多数の放熱フ
ィンを設けることなく所望の冷却性能を得ることがで
き、ヒートシンクの薄型化が可能となる。
【0028】しかも、ファンユニット自体が偏平なた
め、このファンユニットが放熱パネルの厚み方向に大き
く突出することはなく、放熱パネルを薄く形成できるこ
とと合わせて、回路部品の放熱性を良好に維持しつつ、
ヒートシンクの薄型化が可能となる。
【0029】上記第2の目的を達成するため、請求項1
1に係る本発明の電子機器は、筐体と;この筐体の内部
に収容され、動作中に発熱する回路部品が実装された回
路基板と;上記筐体に内蔵された冷却装置と;を具備し
ている。そして、上記冷却装置は、上記回路部品が熱的
に接続される受熱部と、この受熱部に並べて配置された
ファン取り付け部と、を含むヒートシンクと;ファンを
回転自在に支持する偏平なファンケーシングを有し、上
記ファンの回転軸線を上記ヒートシンクに対し交差させ
た姿勢で上記ファン取り付け部に支持されたファンユニ
ットと;上記ヒートシンクに設置され、上記受熱部に伝
えられた回路部品の熱を上記ファン取り付け部に移送す
る移送手段と;を備えていることを特徴としている。
【0030】このような構成において、電子機器の使用
に伴い回路部品が発熱すると、この回路部品の熱はヒー
トシンクの受熱部に伝えられた後、この受熱部からファ
ン取り付け部に熱伝導により拡散される。また、受熱部
に伝えられた熱の一部は、移送手段を介してファン取り
付け部に積極的に移される。そのため、受熱部からファ
ン取り付け部に向かう熱の伝達経路が倍増し、ヒートシ
ンク上での熱の移動が効率良く行われる。
【0031】ヒートシンクのファン取り付け部にはファ
ンユニットが設置されているので、このファンユニット
のファンが回転駆動されると、筐体の内部にファンケー
シングやヒートシンクのファン取り付け部に向かう空気
流が形成され、これらファンケーシングおよびファン取
り付け部が空気を媒体とする強制対流により冷却され
る。これにより、ファン取り付け部に移された回路部品
の熱は、空気の流れに乗じて外方に放出され、回路部品
の放熱性が高められる。
【0032】そのため、上記構成によると、ヒートシン
クのファン取り付け部に積極的に熱を集めて空気中に放
出することができる。よって、ヒートシンクに多数の放
熱フィンを設けることなく所望の冷却性能を得ることが
でき、ヒートシンク自体を薄くコンパクトに形成するこ
とができる。
【0033】しかも、ファンユニットは、ファン取り付
け部に沿うように横置きされているので、ファンユニッ
トの上下方向への高さ寸法を低く抑えることができる。
そのため、ファンユニットがヒートシンクの厚み方向に
大きく突出することはなく、ヒートシンクを薄くコンパ
クトに形成できることと合わせて、回路部品の放熱性を
良好に維持しつつ、筐体の薄型化にも無理なく対応する
ことができる。
【0034】上記第2の目的を達成するため、請求項1
2に係る本発明の電子機器は、筐体と;この筐体の内部
に収容され、動作中に発熱する回路部品が実装された回
路基板と;上記筐体に内蔵された冷却装置と;を具備し
ている。
【0035】そして、上記冷却装置は、上記回路部品に
熱的に接続される受熱部を有する第1の基盤と;この第
1の基盤に重ね合わされることで第1の基盤に熱的に接
続された第2の基盤と;を備え、これら第1の基盤と第
2の基盤とは、夫々固有の熱伝導率を有する金属材料に
て構成され、上記第2の基盤の熱伝導率は、第1の基盤
の熱伝導率よりも大きく定められていることを特徴とし
ている。
【0036】このような構成において、電子機器の使用
に伴い回路部品が発熱すると、この回路部品の熱は第1
の基盤の受熱部に伝えられた後、この受熱部の周囲に熱
伝導により拡散される。この際、第1の基盤に重ね合わ
された第2の基盤は、その熱伝導率が第1の基盤の熱伝
導率よりも大きいので、第1の基盤の受熱部に伝えられ
た回路部品の熱は、第2の基盤を介して第1の基盤の隅
々にまで万遍なく伝えられることになり、受熱部の周囲
への熱の拡散が良好となる。
【0037】すなわち、固有の熱伝導率を有する一枚の
ヒートシンクの熱伝導によって回路部品の熱を拡散させ
るためには、ヒートシンクの肉厚を増して熱容量を大き
くしたり、熱伝達時の熱抵抗を小さく抑える必要があ
る。すると、ヒートシンクが厚く重いものとなり、冷却
装置の薄型化の妨げとなる。
【0038】しかるに、上記のように第1の基盤の受熱
部に伝えられた回路部品の熱を、より熱を伝え易い第2
の基盤を介して積極的に受熱部の周囲に導くようにすれ
ば、第1の基盤の厚みを大幅に増すことなく、熱の移動
を効率良く行うことができ、冷却装置ひいては筐体の薄
型化を実現できる。
【0039】さらに、第2の基盤として厚みや形状が異
なる種々の形態のものを用意すれば、回路部品の発熱量
に応じた第2の基盤を選択して用いることができる。こ
のため、冷却装置への熱伝達を過不足なく行えるととも
に、この冷却装置が過剰品質となるのを防止でき、この
冷却装置を含む電子機器の重量増加を抑えることができ
る。
【0040】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施の形態
を、ポータブルコンピュータに適用した図1ないし図1
1にもとづいて説明する。図1は、電子機器としてのブ
ック形のポータブルコンピュータ11を開示している。
このポータブルコンピュータ11は、コンピュータ本体
12と、このコンピュータ本体12に支持されたディス
プレイユニット13とを備えている。
【0041】コンピュータ本体12は、箱状の筐体14
を有している。この筐体14は、マグネシウム合金のよ
うな熱伝導性を有する金属材料にて構成されている。筐
体14は、底壁14aと、この底壁14aと向かい合う
上壁14bと、これら底壁14aと上壁14bとを結ぶ
前壁14c、左右の側壁14dおよび後壁(図示せず)
とを有している。そして、この筐体14は、厚み寸法が
20mm程度に定められており、従来一般的なポータブル
コンピュータに比べて薄型化が強化されている。
【0042】筐体14の上壁14bは、パームレスト1
6とキーボード装着口17とを有している。パームレス
ト16は、上壁14bの前半部において筐体14の幅方
向に沿って延びている。キーボード装着口17は、筐体
14の内部に向けて凹むような凹所にて構成され、この
キーボード装着口17には、キーボード18が取り付け
られている。
【0043】図3に示すように、キーボード18は、合
成樹脂製のキーボードベース19と、多数のキー20と
を備えている。キーボードベース19は、キーボード装
着口17にきっちりと嵌まり込むような大きさを有する
長方形の板状をなしており、このキーボードベース19
の上面にキー20が配置されている。キーボードベース
19の下面は、金属製の補強板21によって覆われてい
る。この補強板21は、筐体14の内部に露出されてい
る。
【0044】図1に示すように、筐体14の上壁14b
は、上向きに突出する一対のディスプレイ支持部23
a,23bを有している。ディスプレイ支持部23a,
23bは、上壁14bの後端部において、筐体14の幅
方向に互いに離間して配置されている。
【0045】ディスプレイユニット13は、偏平な箱状
のディスプレイハウジング24と、このディスプレイハ
ウジング24に収容された液晶表示装置25とを備えて
いる。ディスプレイハウジング24は、表示用開口部2
6が形成された前面を有している。液晶表示装置25
は、文字や画像等が表示される表示画面25aを有し、
この表示画面25aは、表示用開口部26を通じてディ
スプレイハウジング24の外方に露出されている。
【0046】ディスプレイハウジング24は、一対の脚
部27a,27bを有している。脚部27a,27b
は、ディスプレイ支持部23a,23bに導かれている
とともに、ヒンジ装置28(図2に示す)を介して筐体
14に回動可能に支持されている。このため、ディスプ
レイユニット13は、パームレスト16やキーボード1
8を上方から覆うように倒される閉じ位置と、パームレ
スト16、キーボード18および表示画面25aを露出
させる開き位置とに亘って選択的に回動し得るようにな
っている。
【0047】図3に示すように、筐体14の内部には、
第1および第2の回路基板31,32が収容されてい
る。第1の回路基板31は、パームレスト16およびキ
ーボード18の下方において、筐体14の底壁14aと
平行に配置されている。第1の回路基板31は、その右
側縁部と後縁部とで規定される角部に、図1に示すよう
な切り欠き31aを有している。切り欠き31aは、キ
ーボード18の右端部の下方に位置され、筐体14の右
側の側壁14dに隣接されている。
【0048】第2の回路基板32は、第1の回路基板3
1の切り欠き31aに対応した位置において、筐体14
の底壁14aに沿って配置されている。第2の回路基板
32は、第1の回路基板31よりも低い位置に設置され
ており、この第2の回路基板32の端部には、第1の回
路基板31の下方に入り込む延長部33が形成されてい
る。延長部33は、一対のスタッキングコネクタ34を
介して第1の回路基板31に電気的に接続されている。
【0049】第2の回路基板32は、表面35aと裏面
35bとを有している。第2の回路基板32の裏面35
bは、筐体14の底壁14aと向かい合っている。第2
の回路基板32の表面35aは、図7に示すようなMP
U実装領域37を有し、このMPU実装領域37は、筐
体14の内部に臨んでいる。
【0050】MPU実装領域37には、四つの通孔38
が形成されている。通孔38は、四角形の角部の位置関
係を保って配置されており、これら通孔38で囲まれた
部分に第1のコネクタ39が実装されている。
【0051】このMPU実装領域37には、MPUホル
ダ40が配置されている。MPUホルダ40は、金属製
のフレーム41と、このフレーム41に固定された四つ
のボス部42とを有している。フレーム41は、平坦な
板状をなしており、上記第2の回路基板32の表面35
aに重ね合わされている。ボス部42は、上記通孔38
に対応するように配置されているとともに、夫々MPU
実装領域37の上方に向けて突出されている。
【0052】図3および図7に示すように、MPU実装
領域37には、上記MPUホルダ40を介して回路部品
としてのMPU:microprocessing unit43が実装され
ている。MPU43は、マルチチップ・モジュール(以
下MCMと称する)44と、このMCM44を収容する
ケース45とを備えている。
【0053】MCM44は、多層構造の配線基板46
と、この配線基板46の表面に実装されたBGA 形の半導
体パッケージ47と、配線基板46の表面および裏面に
実装された複数のQFP 形の半導体パッケージ48と、配
線基板46の裏面に実装された第2のコネクタ49とを
備えている。
【0054】BGA 形の半導体パッケージ47は、ベース
基板50とICチップ51とを有している。ベース基板
50は、配線基板46の表面に実装されている。ICチ
ップ51は、ベース基板50に多数の半田ボールを介し
てフリップチップ接続されている。このICチップ51
は、文字、音声、画像のような多用なマルチメディア情
報を処理するため、動作中の消費電力が大きくなってお
り、それに伴いICチップ51の発熱量も冷却を必要と
する程に大きなものとなっている。
【0055】上記ケース45は、アルミニウム合金のよ
うな熱伝導性に優れた金属材料にて構成されている。こ
のケース45は、ケース本体54と、このケース本体5
4に嵌合された裏蓋55とを備え、全体として偏平な四
角形の箱形をなしている。
【0056】ケース本体54は、配線基板46の表面お
よび半導体パッケージ47,48を覆っている。このケ
ース本体54の四つの角部には、凹部56が形成されて
いる。凹部56は、MPUホルダ40のボス部42に対
応するもので、夫々挿通孔57を有している。そして、
凹部56の底は、配線基板46の表面に隣接されてい
る。裏蓋55は、その外周縁部がケース本体54に取り
外し可能に引っ掛かっており、配線基板46の裏面やそ
こに実装された半導体パッケージ48を覆っている。こ
の裏蓋55は、ケース本体54の凹部56と協働して上
記配線基板46を挟んでおり、このことにより、配線基
板46とケース45とが一体化されている。
【0057】配線基板46の第2のコネクタ49は、裏
蓋55を貫通してケース55の外方に露出されている。
第2のコネクタ49は、第1のコネクタ39に嵌合され
ており、この嵌合により、MPU43と第2の回路基板
32とが電気的に接続されている。
【0058】ケース45の裏蓋55は、MPUホルダ4
0に重ねられている。このMPUホルダ40のボス部4
2は、裏蓋55を貫通してケース45内に挿入されてお
り、これらボス部42の先端が配線基板46の裏面に接
している。
【0059】図7や図9に示すように、ケース45のケ
ース本体54は、発熱するICチップ51に対応する位
置に開口部58を有している。開口部58は、ICチッ
プ51よりも大きな開口形状を有し、この開口部58を
通じてICチップ51がケース45の外方に露出されて
いる。
【0060】ところで、図3、図8および図9に示すよ
うに、MPU43のケース45には、上記ICチップ5
1の放熱を促進させるための冷却装置60が取り付けら
れている。この冷却装置60は、ヒートシンク61、ヒ
ートパイプ62および電動式のファンユニット63とを
備えている。
【0061】ヒートシンク61は、平坦な長方形板状を
なす放熱パネル64を有している。この放熱パネル64
は、図4に示すように、筐体14の幅方向に延びる長軸
X1と、筐体14の奥行き方向に延びる短軸X2 とを有
している。そのため、放熱パネル64は、長軸X1 に沿
う第1および第2の縁部65a,65bと、短軸X2に
沿う第3および第4の縁部65c,65dとを有してい
る。
【0062】放熱パネル64は、第1の基盤66と、こ
の第1の基盤66に重ね合わされた第2の基盤67とを
備えている。第1の基盤66は、アルミニウム合金をダ
イカスト成形することで構成され、固有の熱膨張率α1
を有している。そして、この第1の基盤66は、第1の
面としての下面66aと、第2の面としての上面66b
とを有し、これら下面66aおよび上面66bの各部の
寸法は、高精度に定められている。
【0063】図10は、放熱パネル64を第1の基盤6
6の下面66aの方向から見た状態を示している。この
図10に最も良く示されるように、第1の基盤66は、
受熱部70と、放熱部としてのファン取り付け部71と
を有している。これら受熱部70とファン取り付け部7
1とは、第1の基盤66の下面66aにおいて、放熱パ
ネル64の長軸X1 の方向に互いに並べて配置されてい
る。
【0064】受熱部70は、MPU43のケース45が
重ね合わされる平坦な受熱面72を有している。この受
熱面72には、下向きに僅かに突出する座部73が形成
されている。この座部73は、ケース本体54の開口部
58と向かい合う平坦な座面73aを有している。座部
73の周囲には、受熱面72から下向きに突出する四つ
のボス部74が配置されている。ボス部74は、上記M
PU43のケース45の凹部56に対応するもので、夫
々凹部56の挿通孔57に連なるねじ挿通孔75を有し
ている。ねじ挿通孔75は、第1の基盤66の上面66
bに開口されており、この第1の基盤66の上面66b
には、複数のかしめ用の凸部76が分散して配置されて
いる。
【0065】上記ファン取り付け部71は、平滑なガイ
ド面77を有している。ガイド面77は、受熱部70の
受熱面72に連なっている。そのため、受熱部70とフ
ァン取り付け部71とは、同一平面上に位置されてい
る。
【0066】第2の基盤67は、固有の熱膨張率α2 を
有する銅板にて構成されている。この第2の基盤67の
熱膨張率α2 は、第1の基盤66の熱膨張率α1 よりも
大きく定められている。第2の基盤67は、第1の基盤
66の上面に重ね合わされている。第2の基盤67は、
図4に示すような複数の嵌合孔79を有し、これら嵌合
孔79に第1の基盤66の凸部76が嵌合されている。
そして、第2の基盤67は、図4の(B)および(C)
に示すように、凸部76の先端をかしめて押し潰すこと
で第1の基盤67の上面66bに固定されており、これ
ら第1の基盤66と第2の基盤67との間には、導電性
のグリス80が介在されている。
【0067】したがって、第1基盤66と第2の基盤6
7とは、熱伝導を妨げるような隙間を有することなく密
に重ね合わされており、これら第1および第2の基盤6
6,67の接触部分の熱抵抗が小さく抑えられている。
【0068】第2の基盤67は、第1の基盤66の上面
66bにおいて、上記受熱部70からファン取り付け部
71に跨って配置されている。この第2の基盤67の平
面形状および肉厚は、上記ICチップ51の発熱量に応
じて決められている。
【0069】図8ないし図11に示すように、放熱パネ
ル64の第2の基盤67は、第1の基盤66の周囲に張
り出す第1ないし第3の支持部82a,82b,82c
を一体に有している。第1および第2の支持部82a,
82bは、第1の基盤66の受熱部70に対応した位置
に配置されている。第1の支持部82aは、放熱パネル
64の第3の縁部65cに沿って延びており、第2の支
持部82bは、放熱パネル64の第1の縁部65aに沿
って延びている。第3の支持部82cは、第1の基盤6
6のファン取り付け部71に対応した位置に配置されて
いる。この第3の支持部82cは、放熱パネル64の第
1の縁部65cに沿って延びており、上記第2の支持部
82bと隣り合っている。
【0070】図9や図10に示すように、上記放熱パネ
ル64の受熱部70は、MPU43の上方からケース4
5に重ね合わされており、この受熱部70のボス部74
の先端がケース45の凹部56の底を貫通して配線基板
46の表面に接している。受熱部70の二つのボス部7
4のねじ挿通孔75には、夫々放熱パネル64の上方か
らねじ83が挿入されている。ねじ83は、凹部56の
挿通孔57、配線基板46を貫通してMPUホルダ40
のボス部42および第2の回路基板32の通孔38にね
じ込まれている。
【0071】また、図10に示すように、第2の回路基
板32の残りの通孔38には、この第2の回路基板32
の下方から他のねじ84が挿通されている。ねじ84
は、配線基板46、凹部56の挿通孔57を貫通して受
熱部70の残りのボス部74のねじ挿通孔75にねじ込
まれている。
【0072】そのため、図3や図8に示すように、ヒー
トシンク61と第2の回路基板32とは、MPU43を
挟み込んだ状態で互いに結合されている。この結合によ
り、MPU43が第2の回路基板32の表面35aに押
し付けられ、第1のコネクタ39と第2のコネクタ49
との嵌合が維持されている。それとともに、放熱パネル
64の受熱部70がMPU43に固定され、受熱部70
の座面73aが発熱するICチップ51と僅かな隙間を
介して向かい合っている。そして、この座面73aとI
Cチップ51との間には、熱伝導性を有するグリス85
が介在されており、このグリス85を介して座面73a
とICチップ51とが熱的に接続されている。
【0073】図8に示すように、ヒートシンク61の放
熱パネル64をMPU43のケース45に結合した状態
では、そのファン取り付け部71がMPU43や第2の
回路基板32の側方に突出されている。そして、このフ
ァン取り付け部71および受熱部70は、放熱パネル6
4の周囲に張り出す複数のブラケット部87を有してい
る。ブラケット部87は、図6に示すように、筐体14
の底壁14aと向かい合うとともに、この底壁14aか
ら上向きに延びる複数の取り付け座88にねじ89を介
して固定されている。
【0074】そのため、ヒートシンク61は、筐体14
の底壁14aと平行に配置されている。この結果、ファ
ン取り付け部71のガイド面77が筐体14の右側の側
壁14dに隣接した位置において、底壁14aと向かい
合っているとともに、第2の基盤67が上記キーボード
18の補強板21に近接もしくは接している。
【0075】上記ヒートパイプ62は、水あるいはアル
コールのような作動媒体が封入されたパイプ本体91を
有している。このパイプ本体91は、放熱パネル64の
第3の縁部65cに沿って延びる第1の部分92aと、
放熱パネル64の第1の縁部65aに沿って延びる第2
の部分92bとを有し、全体として平面視L形をなして
いる。パイプ本体91の第1の部分92aは、第2の基
盤67の第1の支持部82aにかしめて固定されている
とともに、パイプ本体91の第2の部分92bは、第2
の基盤67の第2および第3の支持部82b、82cに
かしめて固定されている。
【0076】このため、パイプ本体91の第1の部分9
2aは、第1の支持部82aを介して放熱パネル64の
受熱部70に熱的に接続され、パイプ本体91の第2の
部分92bは、第2および第3の支持部82b,82c
を介して放熱パネル64の受熱部70およびファン取り
付け部71に夫々熱的に接続されている。この結果、ヒ
ートパイプ62は、図5に概略的に示すように、ヒート
シンク61の周囲において受熱部70とファン取り付け
部71とに跨って配置されている。
【0077】なお、第1ないし第3の支持部82a〜8
2cは、上記かしめによりパイプ本体91を取り巻くよ
うに湾曲されて、このパイプ本体91に密接されてお
り、パイプ本体91と第1ないし第3の支持部82a〜
82cとの接触部分の熱抵抗が小さく抑えられている。
【0078】図10や図11に示すように、上記ファン
ユニット63は、ファン取り付け部71のガイド面77
に支持されている。ファンユニット63は、ファンケー
シング95と、このファンケーシング95に支持された
ファン96とを備えている。
【0079】ファンケーシング95は、例えばアルミニ
ウム合金のような熱伝導性に優れた金属材料にて構成さ
れている。ファンケーシング95は、四つの角部を有す
る偏平な四角形の枠状をなしている。このファンケーシ
ング95の厚み寸法は、上記MPU43のケース45の
厚み寸法と略同等に定められている。そして、ファンケ
ーシング95は、ファン取り付け部71のガイド面77
に重ね合わされる平坦な支持面97を有し、この支持面
97の中央部にファン収容部98が形成されている。
【0080】ファン収容部98は、ファンケーシング9
5の厚み方向に凹む凹所にて構成されている。このファ
ン収容部98は、上記支持面97の略全面に亘って開口
された開口部100と、この開口部100と向かい合う
底壁101と、この底壁101から開口部100の開口
縁部に向かう周壁102とを有している。
【0081】ファン収容部79の底壁101には、吸込
口103が形成されている。吸込口103は、開口部1
00と向かい合っている。また、ファン収容部98の周
壁102には、排出口104が形成されている。この排
出口104は、開口部100に連なっている。
【0082】吸込口103の内周縁部には、径方向内側
に向けて延びる複数のステー106が形成されており、
これらステー106の先端部に円盤状のモータ支持部1
07が形成されている。モータ支持部107は、偏平な
DCブラシレスモータ108(図3に示す)を支持して
いる。モータ108は、ファンケーシング95の厚み方
向に延びる回転軸109を有している。このモータ10
8は、図示しないリード線を介して第2の回路基板32
に電気的に接続されている。そして、モータ108は、
MPU43の温度が予め決められた値に達した時に駆動
されるようになっている。
【0083】上記ファン96は、モータ108の回転軸
109に支持されている。ファン96は、複数のブレー
ド110を有し、これらブレード110の先端がファン
収容部98の周壁102に隣接されている。そのため、
ファン収容部98の排出口104は、ファン96の径方
向外側に位置されており、上記吸込口103と略直交す
るような位置関係となっている。
【0084】ファンケーシング95は、その四つの角部
がねじ111を介して放熱パネル64のファン取り付け
部71に固定されている。この固定により、ファンケー
シング95の支持面97がファン取り付け部71のガイ
ド面77に密接され、このガイド面77によってファン
収容部98の開口部100が塞がれている。
【0085】したがって、放熱パネル64のガイド面7
7は、ファン96と向かい合うとともに、ファン収容部
98の底壁101や周壁102と協働して送風通路11
2を構成しており、この送風通路112は、吸込口10
3や排出口104に連なっている。
【0086】また、ファンケーシング95は、多数の放
熱フィン115を有している。放熱フィン115は、フ
ァン収容部98の吸込口103の周囲に位置されてお
り、上記筐体14の内部に露出されている。
【0087】図3に示すように、ファンユニット63
は、開口部100および吸込口103を通る回転軸線O
1 を有している。回転軸線O1 は、回転軸109の軸方
向に延びている。そして、ファンユニット63は、上記
回転軸線O1 を放熱パネル64のガイド面77と直交さ
せた横置きの姿勢でファン取り付け部71に固定されて
いる。そのため、ファンユニット63は、放熱パネル6
4に沿うように配置されており、そのファンケーシング
95の吸込口103が筐体14の底壁14aと僅かな隙
間を存して向かい合っている。
【0088】ファンケーシング95の排出口104は、
上記MPU43とは反対側に位置されており、上記放熱
パネル64の第4の縁部65dに臨んでいる。この排出
口104は、筐体14の右側の側壁14dと向かい合っ
ており、この側壁14dには、排気口116が形成され
ている。そのため、送風通路112は、排気口116を
通じて筐体14の外方に通じている。
【0089】このような構成のポータブルコンピュータ
11において、MPU43のICチップ51が発熱する
と、このICチップ51の熱は、グリス85を介して放
熱パネル64の座部73に伝えられる。この熱は、座部
73から受熱部70に伝達されるとともに、この受熱部
70からファン取り付け部71に熱伝導により拡散され
る。
【0090】また、この放熱パネル64には、受熱部7
0とファン取り付け部71とに跨るヒートパイプ62が
熱的に接続されているので、ICチップ51から受熱部
70に伝えられた熱の一部は、第1および第2の支持部
82a,82bを介してヒートパイプ62に伝えられ
る。この熱伝達により、パイプ本体91内の作動媒体が
加熱されて蒸気となり、この蒸気はヒートパイプ62の
第1の部分92aから第2の部分92bに向けて流動す
る。ヒートパイプ62の第2の部分92bは、MPU4
3から遠ざかっているので、第1の部分92aに比べて
温度が低く、かつ内部圧力が低く保たれている。
【0091】そのため、第2の部分92aに導かれた蒸
気は、ここで放熱し凝縮する。この凝縮により液化され
た作動媒体は、第2の部分92bから第1の部分92a
に向けて還流し、再度受熱部70の熱を受けて加熱され
る。この作動媒体の蒸発および凝縮の繰り返しにより、
受熱部70の熱がファン取り付け部71に積極的に移さ
れる。
【0092】MPU43の温度が予め規定された値を上
回ると、DCブラシレスモータ108を介してファン9
6が回転駆動される。このファン96の回転により、筐
体14内の空気がファンケーシング95の吸込口103
から送風通路112に吸い込まれ、この送風通路112
を排出口104に向けて流れる。この空気の流れによ
り、ファンケーシング95および放熱パネル64が強制
的に冷却されるとともに、この放熱パネル64のファン
取り付け部71に伝えられた熱が空気流に乗じて外部に
放出され、MPU43の放熱が促進される。そして、こ
の送風通路112を流れる空気は、排出口104から排
気口116を通じて筐体14の外方に放出される。
【0093】この際、ファンユニット63のファンケー
シング95は、吸込口103と向かい合う開口部100
を有し、この開口部100が放熱パネル64のガイド面
77によって塞がれている。そのため、ガイド面77
は、ファンケーシング95と協働して送風通路112を
構成しており、この送風通路112を流れる空気がヒー
トシンク61のガイド面77に直接吹き付けられる。
【0094】したがって、放熱パネル64とファンケー
シング95との間に熱伝達を妨げるような熱抵抗が生じ
ることはないとともに、放熱パネル64のファン取り付
け部71を空気を媒体とする強制対流によって直接冷却
することができ、ファン取り付け部71に熱伝達された
ICチップ51の熱を効率良く筐体14の外方に放出す
ることができる。
【0095】また、上記構成の場合、ファン取り付け部
71に固定されたファンケーシング95も熱伝導性に優
れた金属材料にて構成されているので、ファン取り付け
部71の熱がファンケーシング95に効率良く伝えら
れ、このファンケーシング95をヒートシンク61の一
部として活用することができる。
【0096】しかも、放熱パネル64の第1の基盤66
は、筐体14の底壁14aから延びる取り付け座88に
ねじ89を介して固定されているので、ヒートシンク6
1に伝えられたICチップ51の熱の一部は、取り付け
座88から底壁14aへの熱伝導により筐体14に拡散
され、この筐体14から自然空冷により大気中に放出さ
れる。
【0097】このような放熱経路を有するポータブルコ
ンピュータ11によれば、ICチップ51の熱を放熱パ
ネル64のファン取り付け部71に効率良く移動させ
て、空気を媒体とする強制対流により大気中に放出する
ことができる。そのため、ヒートシンク61に多数の放
熱フィンを設けることなく所望の冷却性能を得ることが
でき、MPU43の過熱を確実に防止することができ
る。
【0098】しかも、ファンユニット63は、ファン9
6の回転軸線O1 をファン取り付け部71のガイド面7
7と直交させた横置きの姿勢でファン取り付け部71に
固定されているので、放熱パネル64に対するファンユ
ニット63の突出高さを低く抑えることができる。この
ため、ファンユニット63自体がMPU43と同一平面
上で並べて配置されていることと合わせて、ヒートシン
ク61ひいては冷却装置60を薄くコンパクトに形成す
ることができる。
【0099】よって、MPU43の放熱性能を充分に維
持しつつ、筐体14の薄型化に無理なく対応することが
できる。また、上記構成によると、ヒートシンク61の
放熱パネル64は、受熱部70やファン取り付け部71
を有する第1の基盤66と、この第1の基盤66の上面
に重ねられた第2の基盤67とで構成されている。そし
て、第2の基盤67は、受熱部70からファン取り付け
部71に跨って配置されているとともに、その熱伝導率
が第1の基盤66の熱伝導率よりも大きく定められてい
る。そのため、第1の基盤66の受熱部70に伝えられ
たICチップ51の熱は、第2の基盤67を通じて第1
の基盤66の隅々にまで効率良く拡散されることにな
り、ヒートシンク61の厚みを増すことなく受熱部70
の周囲への熱の拡散を効率良く行うことができる。
【0100】すなわち、アルミニウム合金製の第1の基
盤66のみでICチップ51の熱を拡散させるために
は、第1の基盤66の肉厚を増して熱容量を充分に確保
するとともに、熱伝達時の熱抵抗を小さく抑える必要が
ある。すると、第1の基盤66が厚くて重いものとな
り、冷却装置40の小型化や軽量化の妨げとなる。ま
た、熱伝導のことを考慮すれば、第1の基盤66をアル
ミニウム合金よりも熱伝導率の大きな銅系合金材料にて
構成すれば良いことになるけれども、銅系合金材料は、
アルミニウム合金よりも重いので、やはり冷却装置40
の軽量化が妨げられてしまう。
【0101】しかるに、上記のように第1の基盤66に
受熱部70に伝えられたICチップ51の熱を、より熱
を伝え易い第2の基盤67を介して受熱部70からファ
ン取り付け部71に伝えるようにすれば、第1の基盤6
6の厚み寸法を大幅に増大させることなく、受熱部70
からファン取り付け部71への熱の移動を効率良く行う
ことができ、放熱パネル64の薄型化を実現できる。
【0102】さらに、ヒートパイプ62は、第2の基盤
67に支持されているので、この第2の基盤67として
第1ないし第3の支持部82a〜82cの数や位置が異
なるもの、あるいは基盤67の形状や厚みが異なる種々
の形態のものを用意し、ICチップ51の発熱量に応じ
た最適な第2の基盤67を選択して用いるようにしれ
ば、第1の基盤66を共通としつつ、ファン取り付け部
71への熱の拡散を過不足なく行うことができる。その
ため、放熱パネル64が過剰品質となるのを防止でき、
ICチップ51の発熱量に応じた熱伝導性を有するヒー
トシンク61を容易に得ることができる。
【0103】それとともに、第2の基盤67は、ヒート
シンク62を支持する部材としても機能しているので、
この第2の基盤67を交換することで、第1の基盤66
はそのままでヒートパイプ62の口径や取り回し経路を
自由に変えることができ、MPU43の放熱経路を設計
する上で好都合となるといった利点がある。
【0104】なお、本発明を実施するに当っては、図1
0に二点鎖線で示すように、ファンケーシング95の排
出口104に複数の放熱フィン120を櫛歯状に並べて
配置したり、あるいは図3に二点鎖線で示すように、ヒ
ートシンク61のファン取り付け部71の端部に、ファ
ンケーシング95の排出口104に臨む複数の放熱フィ
ン121を形成しても良い。
【0105】この構成によれば、ファンケーシング95
又はファン取り付け部71の空気との接触面積が増大す
るので、放熱パネル64を厚くすることなく、その冷却
性能をより高めることができる。
【0106】また、本発明は、上記第1の実施の形態に
特定されるものではなく、図12ないし図14に本発明
の第2の実施の形態を示す。この第2の実施の形態は、
ヒートパイプ62の取り回し経路に関する事項が上記第
1の実施の形態と相違しており、冷却装置60の基本的
な構成は、上記第1の実施の形態と同様である。そのた
め、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同
一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を
省略する。
【0107】図12や図13に示すように、ヒートパイ
プ62は、放熱パネル64の第4の縁部65dに沿って
延びる第3の部分92cと、放熱パネル64の第2の縁
部65bに沿って延びる第4の部分92dとを有してい
る。ヒートパイプ62の第3の部分92cは、第2の部
分92bおよび第4の部部92dに連なっている。
【0108】また、放熱パネル64を構成する第2の基
盤67は、上記第1ないし第3の支持部82a〜82c
の他に第4ないし第6の支持部82d〜82fを有して
いる。第4および第5の支持部82dは、第1の基盤6
6のファン取り付け部71に対応した位置に配置されて
いる。第4の支持部82dは、放熱パネル64の第4の
縁部65dに沿って延びており、第5の支持部82e
は、放熱パネル64の第2の縁部65bに沿って延びて
いる。第6の支持部82fは、第1の基盤66の受熱部
70に対応した位置に配置されている。この第6の支持
部82fは、放熱パネル64の第2の縁部65bに沿っ
て延びており、上記第5の支持部82eと隣り合ってい
る。
【0109】ヒートパイプ62の第3の部分92cは、
第2の基盤67の第4の支持部82dにかしめて固定さ
れているとともに、第4の部分92dは、第2の基盤6
7の第5および第6の支持部82e,82fにかしめて
固定されている。
【0110】このため、ヒートパイプ62の第3の部分
92cは、第4の支持部82dを介して放熱パネル64
のファン取り付け部71に熱的に接続され、ヒートパイ
プ62の第4の部分92dは、第5および第6の支持部
82e,82fを介して夫々放熱パネル64のファン取
り付け部71および受熱部70に夫々熱的に接続されて
いる。よって、ヒートパイプ62は、放熱パネル64の
周囲において、図13に概略的に示すように、受熱部7
0およびファン取り付け部71を取り囲むように配置さ
れている。
【0111】また、図14に示すように、ヒートパイプ
62の第3の部分92cおよび第2の基盤67の第4の
支持部82dは、筐体14の排気口116とファンケー
シング95の排出口104との間に介在されている。そ
のため、ヒートパイプ62の第3の部分92cおよび第
2の基盤67の第4の支持部82dは、ファンケーシン
グ95の排出口104から排出される空気の排出経路上
に位置され、この空気により直接冷却されるようになっ
ている。
【0112】このような構成によると、ヒートパイプ6
2の第3の部分92cがファンユニット63から排出さ
れる空気の流れに直接さらされるので、この第3の部分
92cが空気を媒体とする強制対流により冷却される。
そのため、第3の部分92cの温度が第1、第2および
第4の部分92a,92b,92dに比べて低くなり、
ICチップ51の熱を受けて蒸気化された作動媒体の放
熱が効率良く行われる。
【0113】したがって、受熱部70からファン取り付
け部71への熱の移動をより効率良く行うことができ、
冷却装置60の冷却性能が向上する。また、図15は、
本発明の第3の実施の形態を開示している。
【0114】この第3の実施の形態は、第2の実施の形
態をさらに発展させたもので、冷却装置60の基本的な
構成は、第2の実施の形態と同様である。図15に示す
ように、ヒートパイプ62の第2の部分92bおよび第
4の部分92dは、その第3の部分92cに連なる端部
に上向きに屈曲された曲げ部130を有している。この
曲げ部130の存在により、ヒートパイプ62の第3の
部分92cは、第2の部分92bおよび第4の部分92
dよりも距離Lだけ上方に引き上げられて、ファンケー
シング95の排出口104の上端付近に配置されてい
る。そのため、ファンケーシング95の排出口104と
筐体14の排気口116との間へのヒートパイプ62の
張り出しが少なく抑えられている。
【0115】このような構成によれば、ヒートパイプ6
2の第3の部分92cが、筐体114の排気口116と
ファンケーシング95の排出口104との間に大きく入
り込むのを防止でき、この第3の部分92cによって排
出口104から排出される空気の流れが妨げられずに済
む。この結果、空気の排気抵抗が少なくなり、その分、
送風通路112内を流れる空気の流速が増して、放熱パ
ネル64のファン取り付け部71を効率良く冷却するこ
とができる。
【0116】また、排出口104から排気口116に向
かう空気の流れが滑らかとなるので、排気音が小さくな
り、ファンユニット63の運転時の騒音を低く抑えるこ
とができる。
【0117】なお、放熱パネル64に対するヒートパイ
プ62の配管形状は、上記実施の形態に特定されるもの
ではなく、例えば図16に示す本発明の第4の実施の形
態のように、一本のヒートパイプ141を放熱パネル6
4の第2の縁部65bに沿って直線的に配置し、このヒ
ートパイプ141の一端を受熱部70に接続するととも
に、他端をファン取り付け部71に結合しても良い。
【0118】また、図17に示す本発明の第5の実施の
形態に係るヒートパイプ151は、放熱パネル64の第
2の縁部65bに沿って配置された第1の部分152
と、放熱パネル64の第4の縁部65dに沿って配置さ
れた第2の部分153とを備えている。第1の部分15
2は、その両端部が受熱部70およびファン取り付け部
71に夫々熱的に接続されている。第2の部分153
は、ファン取り付け部71に熱的に接続されているとと
もに、ファンユニット63から排出される空気の排気経
路上に位置されている。
【0119】図18に示す本発明の第6の実施の形態に
係るヒートパイプ161は、放熱パネル64の第1の縁
部65aに沿って配置された第1の部分162と、放熱
パネル64の第3の縁部65cに沿って配置された第2
の部分163と、放熱パネル64の第2の縁部65bに
沿って配置された第3の部分164とを備えている。第
1および第3の部分162,164は、その両端部が受
熱部70およびファン取り付け部71に夫々熱的に接続
されている。第2の部分163は、受熱部70に熱的に
接続されているこの第6の実施の形態のヒートパイプ1
61は、受熱部70を三方向から取り囲むようにして配
置されており、受熱部70からヒートパイプ161への
熱伝達が効率良く行われるようになっている。そして、
この受熱部70に伝えられた熱は、第1および第3の部
分162,164を通じてファン取り付け部71に移さ
れる。
【0120】また、図19に示す本発明の第7の実施の
形態に係るヒートパイプ171は、放熱パネル64の第
1の縁部65aに沿って配置された第1の部分172
と、第4の縁部65dに沿って配置された第2の部分1
73と、第2の縁部65bに沿って配置された第3の部
分174とを有している。第1および第3の部分17
2,174は、その両端部が受熱部70およびファン取
り付け部71に夫々熱的に接続されている。第2の部分
173は、ファン取り付け部71に熱的に接続されてい
るとともに、ファンユニット63から排出される空気の
排気経路上に位置されている。
【0121】この第7の実施の形態のヒートパイプ17
1は、ファン取り付け部71を三方向から取り囲むよう
にして配置されており、受熱部70からヒートパイプ1
71に伝えられた熱は、第1および第3の部分172,
174を通じてファン取り付け部71に移される。
【0122】図20に示す本発明の第8の実施の形態
は、上記第4の実施の形態と第5の実施の形態とを組み
合わせたものである。すなわち、この第8の実施の形態
では、一つの放熱パネル64に第1および第2の二本の
ヒートパイプ181,182が取り付けられている。
【0123】第1のヒートパイプ181は、放熱パネル
64の第1の縁部65aに沿って直線的に配置されてお
り、その両端部が受熱部70およびファン取り付け部7
1に夫々熱的に接続されている。第2のヒートパイプ1
82は、放熱パネル64の第2の縁部65bに沿って配
置された第1の部分183と、放熱パネル64の第4の
縁部65dに沿って配置された第2の部分184とを備
えている。第1の部分183は、その両端部が受熱部7
0およびファン取り付け部71に夫々熱的に接続されて
いる。第2の部分184は、ファン取り付け部71に熱
的に接続されているとともに、ファンユニット63から
排出される空気の排気経路上に位置されている。
【0124】このような構成によると、受熱部70に伝
えられたMPU43の熱の一部は、第1および第2の二
本のヒートパイプ181,182を介してファン取り付
け部71に移されるので、この熱を移動させる経路が倍
増し、熱をより効率良くファン取り付け部71に導くこ
とができる。そのため、特に発熱量のより大きなMPU
43の冷却装置60として好都合となる。
【0125】また、図21に示す本発明の第9の実施の
形態は、上記第1の実施の形態と第4の実施の形態とを
組み合わせたものである。すなわち、この第9の実施の
形態においても、一つの放熱パネル64に第1および第
2の二本のヒートパイプ191,192が取り付けられ
ている。
【0126】第1のヒートパイプ191は、放熱パネル
64の第1の縁部65aに沿って直線的に配置されてお
り、その両端部が受熱部70およびファン取り付け部7
1に夫々熱的に接続されている。第2のヒートパイプ1
92は、放熱パネル64の第2の縁部65bに沿って配
置された第1の部分193と、放熱パネル64の第3の
縁部65cに沿って配置された第2の部分194とを備
えている。第1の部分193は、その両端部が受熱部7
0およびファン取り付け部71に夫々熱的に接続されて
いる。第2の部分194は、受熱部70に熱的に接続さ
れている。
【0127】このような構成においても、受熱部70に
伝えられたMPU43の熱の一部は、第1および第2の
二本のヒートパイプ191,192を介してファン取り
付け部71に移されるので、この熱を移動させる経路が
倍増し、熱をより効率良くファン取り付け部71に導く
ことができる。
【0128】さらに、図22は、本発明の第10の実施
の形態を開示している。この第10の実施の形態は、放
熱パネル64の受熱部70に伝えられた熱をファン取り
付け部71に移すための構成が上記第1の実施の形態と
相違しており、それ以外の冷却装置60の構成は、第1
の実施の形態と同様である。そのため、第1の実施の形
態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その
説明を省略する。
【0129】図22に示すように、ヒートシンク61の
放熱パネル64は、受熱部70およびファン取り付け部
71を有する第1の基盤66と、この第1の基盤66の
上面66bにかしめて固定された第2の基盤200とで
構成されている。第2の基盤200は、その熱伝導率が
第1の基盤66よりも大きな銅系合金材料にて構成され
ている。第2の基盤200は、第1の基盤66の上面6
6bにおいて、受熱部70からファン取り付け部71に
跨るように重ね合わされている。そして、これら第1の
基盤66と第2の基盤200とは、図示しない熱伝導性
のグリスを介して密接され、これら両者間の熱抵抗が小
さく抑えられている。
【0130】このような構成によると、ICチップ51
の熱は、第1の基盤66の受熱部70に伝達されるとと
もに、この受熱部70からファン取り付け部71に熱伝
導により拡散される。また、第1の基盤66の上面66
bには、より熱を伝え易い第2の基盤200が重ね合わ
されているので、受熱部70に伝えられたICチップ5
1の熱を、第2の基盤200を通じて第1の基盤66の
ファン取り付け部71に効率良く移すことができる。
【0131】この構成によれば、第2の基盤200がヒ
ートパイプと同等の機能を果すので、放熱パネル64に
従来のような放熱フィンを設けることなく所望の冷却性
能を得ることができる。したがって、冷却装置60ひい
ては筐体14の薄型化を実現することができる。
【0132】なお、上記各実施の形態では、ファンユニ
ットの排出口をMPUとは反対側に配置したが、場合に
よってはファンユニットの排出口をMPUに向け、この
MPUをファンユニットから排出される空気の排出経路
上に位置させても良い。
【0133】また、上記第1の実施の形態のファンユニ
ットは、その回転軸線をファン取り付け部のガイド面に
対し直交させた横置きの姿勢で配置したが、筐体の厚み
に余裕があれば、このファンユニットをガイド面に対し
傾けて配置しても良い。
【0134】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ヒートシ
ンクに多数の放熱フィンを設けることなく所望の冷却性
能を得ることができ、ヒートシンク自体を薄くコンパク
トに形成することができる。しかも、ファンユニットが
ヒートシンクの厚み方向に大きく突出することもないの
で、回路部品の放熱性を良好に維持しつつ、冷却装置ひ
いては筐体の薄型化が可能となる。
【0135】また、回路部品の発熱量に応じた最適な第
2の基盤を選択して用いるようにすれば、第1の基盤を
共通としつつ、ファン取り付け部への熱の拡散を過不足
なく行えるので、冷却装置の過剰品質やそれに伴う重量
増大を防止することができる。したがって、冷却装置の
薄型化や軽量化に無理なく対応できるとともに、回路部
品の放熱経路を設計する上でも好都合となるといった利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るポータブルコ
ンピュータの斜視図。
【図2】ポータブルコンピュータの側面図。
【図3】MPUと冷却装置との位置関係を示すポータブ
ルコンピュータの断面図。
【図4】(A)は、冷却装置を筐体に組み込んだ状態を
示す平面図。(B)は、第1の基盤の凸部を第2の基盤
の嵌合孔に嵌め込んだ状態を示す断面図。(C)は、図
4の(A)の4F−4F線に沿う断面図。
【図5】ヒートシンク、MPU、ファンユニットおよび
ヒートパイプの位置関係を概略的に示す平面図。
【図6】図4の6F−6F線に沿う断面図。
【図7】第2の回路基板からMPUを取り外した状態を
示す斜視図。
【図8】MPUに冷却装置を取り付けた状態を示す斜視
図。
【図9】MPUから冷却装置を取り外した状態を示す斜
視図。
【図10】MPUから冷却装置を取り外した状態を示す
斜視図。
【図11】ヒートシンクからファンユニットを取り外し
た状態を示す斜視図。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る冷却装置の
斜視図。
【図13】ヒートシンク、MPU、ファンユニットおよ
びヒートパイプの位置関係を概略的に示す平面図。
【図14】ヒートパイプ、ファンユニットの排出口およ
び筐体の排気口の位置関係を示すポータブルコンピュー
タの断面図。
【図15】本発明の第3の実施の形態において、そのヒ
ートパイプ、ファンユニットの排出口および筐体の排気
口の位置関係を示すポータブルコンピュータの断面図。
【図16】本発明の第4の実施の形態において、そのヒ
ートシンク、MPU、ファンユニットおよびヒートパイ
プの位置関係を概略的に示す平面図。
【図17】本発明の第5の実施の形態において、そのヒ
ートシンク、MPU、ファンユニットおよびヒートパイ
プの位置関係を概略的に示す平面図。
【図18】本発明の第6の実施の形態において、そのヒ
ートシンク、MPU、ファンユニットおよびヒートパイ
プの位置関係を概略的に示す平面図。
【図19】本発明の第7の実施の形態において、そのヒ
ートシンク、MPU、ファンユニットおよびヒートパイ
プの位置関係を概略的に示す平面図。
【図20】本発明の第8の実施の形態において、そのヒ
ートシンク、MPU、ファンユニットおよびヒートパイ
プの位置関係を概略的に示す平面図。
【図21】本発明の第9の実施の形態において、そのヒ
ートシンク、MPU、ファンユニットおよびヒートパイ
プの位置関係を概略的に示す平面図。
【図22】本発明の第10の実施の形態において、MP
Uから冷却装置およびファンユニットを取り外した状態
を示す斜視図。
【図23】従来の冷却装置の断面図。
【符号の説明】
14…筐体 14a…底壁 43…回路部品(MPU) 60…冷却装置 61…ヒートシンク 62,141,151,161,171,181,18
2,191,192…ヒートパイプ 63…ファンユニット 64…放熱パネル 66…第1の基盤 67…第2の基盤 70…受熱部 71…ファン取り付け部 95…ファンケーシング 96…ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 博 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 (72)発明者 柴崎 和也 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 Fターム(参考) 3H034 AA02 BB02 BB06 CC03 DD01 DD24 DD28 EE03 5E322 AA03 BB03 DB08 FA04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作中に発熱する回路部品が熱的に接続
    される受熱部と、この受熱部に並べて配置されたファン
    取り付け部と、を含むヒートシンクと;ファンを回転自
    在に支持する偏平なファンケーシングを有し、上記ファ
    ンの回転軸線を上記ヒートシンクに対し交差させた姿勢
    で上記ファン取り付け部に支持されたファンユニット
    と;上記ヒートシンクに設置され、上記受熱部に伝えら
    れた回路部品の熱を上記ファン取り付け部に移送する移
    送手段と;を備えていることを特徴とする冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記ファンケ
    ーシングは、ファンを挟んで向かい合う吸込口および開
    口部と、ファンの径方向外側に位置された排出口と、を
    有し、このファンケーシングの開口部が上記ヒートシン
    クによって塞がれているとともに、このヒートシンク
    は、ファンケーシングと協働して上記吸込口および排出
    口に連なる送風通路を構成していることを特徴とする冷
    却装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の記載において、上記移
    送手段はヒートパイプであり、このヒートパイプは、ヒ
    ートシンクの受熱部およびファン取り付け部に夫々熱的
    に接続されていることを特徴とする冷却装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、上記ヒートシ
    ンクは、上記受熱部およびファン取り付け部を有する第
    1の基盤と、この第1の基盤に重ね合わすことで第1の
    基盤に熱的に接続された第2の基盤と、を備え、この第
    2の基盤は、上記ヒートパイプに熱的に接続された複数
    の支持部を備えていることを特徴とする冷却装置。
  5. 【請求項5】 請求項3の記載において、上記ヒートパ
    イプは、上記ファンユニットの排出口と対向する部分を
    有していることを特徴とする冷却装置。
  6. 【請求項6】 動作中に発熱する回路部品に熱的に接続
    される受熱部を有する第1の基盤と;この第1の基盤に
    重ね合わされることで第1の基盤に熱的に接続された第
    2の基盤と;を具備し、 上記第1の基盤と第2の基盤とは、夫々固有の熱伝導率
    を有する金属材料にて構成され、上記第2の基盤の熱伝
    導率は、第1の基盤の熱伝導率よりも大きく定められて
    いることを特徴とする冷却装置。
  7. 【請求項7】 請求項6の記載において、上記第1の基
    盤は、上記受熱部と隣り合う放熱部を有し、この放熱部
    に放熱手段が支持されていることを特徴とする冷却装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7の記載において、上記第1の基
    盤は、上記受熱部と放熱部とが同一平面上に並べて配置
    された第1の面と、この第1の面の反対側に位置された
    第2の面と、を有し、上記第2の基盤は、第2の面に重
    ね合わされているとともに、この第2の面上において、
    上記受熱部から放熱部に跨って配置されていることを特
    徴とする冷却装置。
  9. 【請求項9】 請求項8の記載において、上記ヒートシ
    ンクの第1の基盤は、熱伝導性を有する金属材料を用い
    たダイカスト成形品であることを特徴とする冷却装置。
  10. 【請求項10】 請求項9の記載において、上記第2の
    基盤の周縁には、ヒートパイプが熱的に接続されている
    ことを特徴とする冷却装置。
  11. 【請求項11】 筐体と;この筐体の内部に収容され、
    動作中に発熱する回路部品が実装された回路基板と;上
    記筐体に内蔵された冷却装置と;を具備し、 上記冷却装置は、上記回路部品が熱的に接続される受熱
    部と、この受熱部に並べて配置されたファン取り付け部
    と、を含むヒートシンクと;ファンを回転自在に支持す
    る偏平なファンケーシングを有し、上記ファンの回転軸
    線を上記ヒートシンクに対し交差させた姿勢で上記ファ
    ン取り付け部に支持されたファンユニットと;上記ヒー
    トシンクに設置され、上記受熱部に伝えられた回路部品
    の熱を上記ファン取り付け部に移送する移送手段と;を
    備えていることを特徴とする電子機器。
  12. 【請求項12】 筐体と;この筐体の内部に収容され、
    動作中に発熱する回路部品が実装された回路基板と;上
    記筐体に内蔵された冷却装置と;を具備し、 上記冷却装置は、上記回路部品に熱的に接続される受熱
    部を有する第1の基盤と;この第1の基盤に重ね合わさ
    れることで第1の基盤に熱的に接続された第2の基盤
    と;を備え、これら第1の基盤と第2の基盤とは、夫々
    固有の熱伝導率を有する金属材料にて構成され、上記第
    2の基盤の熱伝導率は、第1の基盤の熱伝導率よりも大
    きく定められていることを特徴とする電子機器。
  13. 【請求項13】 動作中に発熱する回路部品が熱的に接
    続される受熱部と、この受熱部に並べて配置され、モー
    タ駆動のファンを有するファンユニットが取り付けられ
    るファン取り付け部と、を含む板状の放熱パネルと;上
    記放熱パネルに熱的に接続され、上記受熱部に伝えられ
    た回路部品の熱を上記ファン取り付け部に移送するヒー
    トパイプと;を備えていることを特徴とするヒートシン
    ク。
  14. 【請求項14】 請求項13の記載において、上記放熱
    パネルは、上記受熱部およびファン取り付け部を有する
    第1の基盤と、この第1の基盤に重ね合わすことで第1
    の基盤に熱的に接続された第2の基盤と、を備え、この
    第2の基盤は、上記ヒートパイプに熱的に接続された複
    数の支持部を備えていることを特徴とするヒートシン
    ク。
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