JP2000007344A - 溶融ガラスの減圧脱泡装置 - Google Patents

溶融ガラスの減圧脱泡装置

Info

Publication number
JP2000007344A
JP2000007344A JP10173231A JP17323198A JP2000007344A JP 2000007344 A JP2000007344 A JP 2000007344A JP 10173231 A JP10173231 A JP 10173231A JP 17323198 A JP17323198 A JP 17323198A JP 2000007344 A JP2000007344 A JP 2000007344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten glass
vacuum degassing
pipe
downcomer
riser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10173231A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000007344A5 (ja
JP3861459B2 (ja
Inventor
Yusuke Takei
祐輔 竹居
Shigekuni Inoue
滋邦 井上
Michito Sasaki
道人 佐々木
Yasuharu Hirahara
康晴 平原
Junji Tanigaki
淳史 谷垣
Mitsuo Sugimoto
光夫 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP17323198A priority Critical patent/JP3861459B2/ja
Priority to CZ0189199A priority patent/CZ299870B6/cs
Priority to US09/322,993 priority patent/US6308534B1/en
Priority to DE69904878T priority patent/DE69904878T2/de
Priority to EP99111027A priority patent/EP0965567B1/en
Priority to IDP990588A priority patent/ID22972A/id
Publication of JP2000007344A publication Critical patent/JP2000007344A/ja
Priority to US09/858,489 priority patent/US6560996B2/en
Publication of JP2000007344A5 publication Critical patent/JP2000007344A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3861459B2 publication Critical patent/JP3861459B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B5/00Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
    • C03B5/16Special features of the melting process; Auxiliary means specially adapted for glass-melting furnaces
    • C03B5/225Refining
    • C03B5/2252Refining under reduced pressure, e.g. with vacuum refiners
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B5/00Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
    • C03B5/16Special features of the melting process; Auxiliary means specially adapted for glass-melting furnaces
    • C03B5/20Bridges, shoes, throats, or other devices for withholding dirt, foam, or batch
    • C03B5/205Mechanical means for skimming or scraping the melt surface
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
    • Y02P40/57Improving the yield, e-g- reduction of reject rates

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】上昇管と上流側ピットや下降管と下流側ピット
との接続部における空気の流入を防ぎ、減圧効果を十分
に発揮する事のできる安価な耐火物製管路から成る溶融
ガラスの減圧脱泡装置の提供。 【解決手段】溶融ガラスの自由液面を耐火物製上昇管お
よび下降管の下端より高くし、これらの下端を支持する
上・下流側ピット上の下部受けレンガとの接触部や下部
受けレンガの目地部をシール材で埋める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続的に供給され
る溶融ガラスから気泡を除去するための溶融ガラスの減
圧脱泡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、成形されたガラス製品の品質
を向上させるために、図4に示すように、溶融炉で溶融
した溶融ガラスを成形装置で成形する前に溶融ガラス内
に発生した気泡を除去する減圧脱泡装置が用いられてい
る。図4に示す減圧脱泡装置410は、溶解槽420内
の溶融ガラスGを減圧脱泡処理して、次の処理槽に連続
的に供給するプロセスに用いられるものであって、減圧
脱泡する際には、真空吸引されて内部が減圧される減圧
ハウジング412内に設けられ、減圧ハウジング412
と共に減圧される減圧脱泡槽414と、その両端部に、
下方に向かって垂直に取り付けられた上昇管416およ
び下降管418が配置されており、上昇管416の下端
は、溶解槽420に連通する上流側ピット422の溶融
ガラスG内に浸漬されており、下降管418の下端は、
同様に、次の処理槽(図示せず)に連通する下流側ピッ
ト424の溶融ガラスG内に浸漬されている。
【0003】そして、減圧脱泡槽414は、図示しない
真空ポンプによって真空吸引されて内部が減圧される減
圧ハウジング412内におおむね水平に設けられ、減圧
ハウジング412と共に減圧脱泡槽414の内部が1/
3〜1/20気圧に減圧されているので、上流側ピット
422内の脱泡処理前の溶融ガラスGは、上昇管416
によって吸引上昇されて減圧脱泡槽414に導入され、
減圧脱泡槽414内で減圧脱泡処理が行われた後、下降
管418によって下降させて下流側ピット424に導出
される。
【0004】減圧ハウジング412は、金属製、例えば
ステンレス製または耐熱鋼製のケーシングであり、外部
から真空ポンプ(図示せず)等によって吸引口412c
を介して真空吸引されて内部が減圧され、内部に設けら
れた減圧脱泡槽414内を吸引孔414aおよび414
bを介して所定の圧力、例えば1/20〜1/3気圧に
減圧して維持する。この減圧ハウジング412内の減圧
脱泡槽414、上昇管416および下降管418の周囲
には、これらを断熱被覆する耐火物製レンガなどの断熱
材430が配設されている。
【0005】従来技術の減圧脱泡装置410において
は、高温、例えば1200〜1400℃の温度の溶融ガ
ラスGを処理するように構成されているので、本出願人
の出願に係る特開平2−221129号公報に開示され
ているように、減圧脱泡槽414、上昇管416および
下降管418などのように溶融ガラスGと直接接触する
溶融ガラスの管路は、白金または白金ロジウムのような
白金合金などの貴金属製円管で構成されている。
【0006】ここで、これら減圧脱泡槽414、上昇管
416および下降管418などの溶融ガラスの管路を白
金または白金合金などの貴金属製円管で構成するのは、
これら貴金属は溶融ガラスとの高温反応性が低く、高温
の溶融ガラスGと接触する際に高温の溶融ガラスGと反
応して溶出する可能性が極めて低いので、溶融ガラスG
に不純物を混入させる心配がなく、かつ、高温での強度
がある程度確保できるからである。
【0007】ところで、減圧脱泡槽414を貴金属製円
管で構成する場合には、白金などの貴金属は非常に高価
なので、管の肉厚を厚くすることは直ちにコストを大幅
に上昇させることになり、コストおよび強度の両方の点
から円管の直径には限界があり、円管の直径をあまり大
きくすることはできず、そのために、減圧脱泡槽414
で脱泡処理できる溶融ガラスGの流量にも限界が生じ、
大流量の減圧脱泡装置を構築できないという問題があっ
た。
【0008】また、溶融ガラスGは、粉体の原料を溶解
反応させることによって得られるので、溶解する際に
は、溶解槽420の温度は高い方が好ましく、また、減
圧脱泡する際にも、高温では溶融ガラスGの粘度が低く
なるので、温度は高い方が好ましい。しかしながら、高
温強度の点などから減圧脱泡槽414などに貴金属合金
を用いる必要がある一方で、貴金属は高価なものであ
り、コストの点から円管の肉厚をあまり厚くすることは
できず、白金などの貴金属を用いたとしても高温になる
にしたがって強度が低下することは避けられないので、
減圧脱泡装置410の入口での溶融ガラスGの温度は、
前述した所定温度(1200〜1400℃)に制限され
ていた。
【0009】従って高温溶融ガラスの管路を白金で構成
すると、厚みが薄い白金が損耗していずれは穴があくこ
とを設計段階から考慮しておかねばならず、ガラス製品
の生産を一時中止して、白金の修理や更新を短時間で行
える設備としておかねばならない。公知の減圧脱泡装置
の白金製管路(減圧槽、上昇管および下降管)は一体化
されたものであるから、管路を修理や更新をする場合に
は、減圧条件を解除して減圧槽、上昇管および下降管の
内部のガラスをすべて払い出し、その後に減圧装置全体
を常温まで下げ、しかる後白金を修理や更新をする必要
があった。この際に溶融ガラスと縁を切る位置として
は、上昇管および下降管の下端が妥当であり、特に、上
昇管や下降管を修復する際には下方の高温ガラス溜りか
ら管を引き離すために減圧脱泡装置全体を少なくとも1
メートル程度は吊り上げる構造となしておく必要があっ
た。しかし大型で重量が非常に重く、かつ運転中は高温
減圧条件下に置かれる頑丈な構造の減圧脱泡装置410
全体を上下動することは、非常に困難で危険を伴う作業
であった。
【0010】このように、高温反応性の低い白金や白金
ロジウムは高価であるため、装置の大型化がコストの面
から困難であり、たとえ大型化しても円管の肉圧は十分
に厚くできず、そのため熱に対する強度が保てないた
め、温度を高くできず、溶融ガラスの粘性を小さくして
脱泡効果を十分に発揮させることが難しく、また、肉圧
は十分に厚くできないため、作業の困難な修理や更新を
考慮する必要があり、装置の大型化および大流量化は実
用上困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このためコスト低減の
点から、図4に示す従来の減圧脱泡装置410の減圧脱
泡槽414、上昇管416および下降管418の管路を
高価な白金等の貴金属に替えて安価な炉材で構成するこ
とによって、装置の大型化、脱泡処理量の増大を図るこ
とが考えられる。しかしながら、炉材の大型化には限界
が有り、減圧脱泡槽414、上昇管416や下降管41
8をそれぞれ1個の炉材で製作するのは到底不可能であ
る。このため、減圧脱泡装置410の減圧脱泡槽41
4、上昇管416および下降管418を炉材で構成する
には、多数の炉材を組み合わせる必要があり、そのた
め、溶融ガラスと直接接触する管路にも炉材間を接合す
る目地部が不可避的に存在することになる。
【0012】一方、減圧脱泡装置においては、真空ポン
プで減圧して溶融ガラスを吸い上げるため、空気が減圧
ハウジング内部に流入することを防止する必要性があ
り、溶融ガラスが流れる管路の内、減圧ハウジングで覆
われている部分については、減圧ハウジング自体が空気
の流入を防いでいるため問題はないが、減圧ハウジング
で覆われていない上昇管の上流側ピットと接続する下端
部、および減圧ハウジングで覆われていない下降管の下
流側ピットと接続する下端部から空気が減圧ハウジング
内部へ流入しないように対策を十分に講ずる必要があ
る。しかし、炉材自体の気孔率を下げ、通気性の殆どな
い炉材を選んだとしても、上述の通りレンガ等の炉材間
を接合する目地の存在は不可避的であり、たとえ目地部
に通気性の少ない目地材を使用しても、減圧ハウジング
で覆われないレンガの目地部の隙間から管路内部を通っ
て減圧ハウジング内へ空気が流入し、またレンガと減圧
ハウジングの隙間を通じて減圧ハウジング内へ空気が流
入するのを防ぐことは困難である。
【0013】このように空気が減圧ハウジング外部から
流入し、減圧ハウジング内で所定の減圧度が十分に保て
ない場合、減圧脱泡装置の立ち上げ時の溶融ガラスの吸
引効果を低下させるほか、減圧を利用して溶融ガラス内
の泡を脱泡する脱泡効果が十分に発揮されない問題が生
じる。
【0014】一方、白金などの貴金属合金に替えて炉材
を使用しても、依然として炉材自体の浸蝕や劣化による
管路の補修や修理の必要性はあり、その場合、白金など
の貴金属合金を用いた減圧脱泡装置のように、装置全体
を 1メートルも吊り上げる非常に困難な作業を行うこと
は、炉材を用いた大型の装置においては殆ど不可能であ
る。また、炉材で構成された管を従来の減圧脱泡装置4
10のように直接溶融ガラス内に浸漬した場合、減圧ハ
ウジングに覆われない炉材製管が突出しているため、上
述したように炉材と管路の気密性が低下するばかりか、
急熱急冷により炉材が破損したり、高温の溶融ガラスの
液面と空気に直接さらされる管外周部は、著しく浸蝕さ
れ損傷が激しいため、実用上使用できない問題がある。
そのため、溶融ガラス内に炉材製管を直接浸漬しない減
圧脱泡装置が強く求められていた。
【0015】本発明の目的は、以上の従来技術の問題点
を解決し、減圧脱泡装置の立ち上げ時に、減圧ハウジン
グ外部からの空気の流入を防ぎ、減圧による溶融ガラス
の吸い上げを効果的に行ない、また減圧脱泡装置の定常
作動中の減圧効果を維持することができ、なおかつ、上
昇管や下降管さらには減圧脱泡槽の補修や修理が容易に
でき、大流量の溶融ガラスを処理できる大型の実用的な
減圧脱泡装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、真空吸引されて内部が減圧される減圧ハ
ウジングと、この減圧ハウジング内に設けられ、溶融ガ
ラスの減圧脱泡を行う耐火物製減圧脱泡槽と、前記減圧
ハウジング内において、前記減圧脱泡槽に連通して設け
られ、減圧脱泡前の溶融ガラスを吸引上昇させて前記減
圧脱泡槽に導入する、耐火物製上昇管と、前記減圧ハウ
ジング内において、前記減圧脱泡槽に連通して設けら
れ、減圧脱泡後の溶融ガラスを前記減圧脱泡槽から下降
させて導出する、耐火物製下降管と、前記減圧ハウジン
グおよび前記上昇管を支持し、前記上昇管と連通して接
続される上流側ピットと、前記減圧ハウジングおよび前
記下降管を支持し、前記下降管と連通して接続される下
流側ピットとを具備し、前記上昇管および前記下降管の
下端を減圧開始時の溶融ガラスの自由表面液面高さより
低い位置としたことを特徴とする溶融ガラスの減圧脱泡
装置を提供するものである。
【0017】その際、前記上流側ピットの前記上昇管の
支持部および前記下流側ピットの前記下降管の支持部の
少なくとも一方において、前記上昇管の下端および前記
下降管の下端のうちの、前記支持部に対応する少なくと
も一方を載置して支持する下部受けレンガを設けた減圧
脱泡装置であることが好ましく、また下部受けレンガ
は、平滑度が0.3mm以下に研磨された面を持つ複数
の耐火物製レンガをお互いに面接触させて組み上げ、前
記複数の耐火物製レンガの面接触によって生じる目地に
所定のシール材を充填することが好ましく、また、下部
受けレンガは、前記目地部の拡がりを防ぐ金属製押さえ
が取り付けられることが好ましい。また、下部受けレン
ガは、前記上昇管および前記下降管の少なくとも一方の
下端部と面一となった下端部を有する前記減圧ハウジン
グと接触して支持するとともに、その接触部に所定のシ
ール材を充填することが好ましい。また、前記上昇管お
よび前記下降管の下側部分の前記減圧ハウジングは、水
冷用水管を有することが好ましい。
【0018】また、前記上昇管および前記下降管の少な
くとも一方は、前記減圧ハウジングの外部に突出した下
端部を有し、前記上昇管および前記下降管の少なくとも
一方の外部に突出した下端部分の外周を所定のシール材
で被覆し、被覆された前記シール材をその外側から帯状
金物で締めつけた減圧脱泡装置であることが好ましい。
その際、前記上流側ピットの前記上昇管の支持部と前記
上昇管の下端との接触部および前記下流側ピットの前記
下降管の支持部と前記下降管の下端との接触部の少なく
とも一方に所定のシール材を充填することが好ましく、
また前記被覆された前記シール材と前記帯状金属との間
には、水冷用水管を有することが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の溶融ガラスの減圧
脱泡装置について、図面に示される好適実施例をもとに
詳細に説明する。
【0020】図1に本発明の溶融ガラスの減圧脱泡装置
の一実施例の断面図を模式的に示している。この模式図
は、溶融ガラスGを真空吸引して上昇管および下降管を
上昇させる直前の減圧脱泡装置の立ち上げ時の状態を示
している。減圧脱泡装置10は、略門型のステンレス製
減圧ハウジング12と、減圧ハウジング12内に水平に
収納配置された減圧脱泡槽14と、減圧ハウジング12
内に垂直に収納配置され、減圧脱泡槽14の左右両端部
にそれぞれ、各上端部が取り付けられる上昇管16およ
び下降管18と、減圧ハウジング12と上昇管16を支
持する上流側ピット22と、減圧ハウジング12と下降
管18を支持する下流側ピット24と、上昇管16の支
持部および下降管18の支持部に設けられ、上昇管16
および下降管18の下端を載置して支持する下部受けレ
ンガ32とから構成される。減圧脱泡装置10は、溶解
槽20内の溶融ガラスGを減圧脱泡処理して、図示しな
い次の処理槽、例えば、フロートバスなどの板材の成形
処理槽や瓶などの成形作業槽などに連続的に供給するプ
ロセスに用いられるものである。
【0021】減圧ハウジング12は、減圧脱泡槽14を
減圧する際の気密性を確保するためのケーシング(圧力
容器)として機能するものであり、本実施例では、ほぼ
門型に形成されて、減圧脱泡槽14、上昇管16および
下降管18の全体を包み込むように構成され、さらに減
圧ハウジング12内部で、減圧脱泡槽14、上昇管16
および下降管18の外側の領域に、溶融ガラスGの高熱
を遮断し、なおかつ減圧脱泡槽14内の真空吸引の支障
とならない通気性のある耐火物製レンガからなる断熱材
30を含んでいる。なお、この減圧ハウジング12は、
減圧脱泡槽14に必要とされる気密性および強度を有す
るものであれば、その材質、構造は特に限定されるもの
ではないが、金属製、特にステンレス製または耐熱鋼製
とすることが好ましい。また、減圧ハウジング12に
は、右上部に真空吸引して内部を減圧する吸引口12c
が設けられており、図示しない真空ポンプによって真空
吸引されて減圧ハウジング12の内部が減圧され、その
ほぼ中央部に配置された減圧脱泡槽14内を所定の圧
力、例えば、1/20〜1/3気圧に減圧して維持する
ように構成されている。
【0022】減圧ハウジング12のほぼ中央部には、減
圧脱泡槽14がおおむね水平に配置されている。この減
圧脱泡槽14の管路の断面は、従来技術と同様に、円形
でもよいが、大流量の溶融ガラスGの減圧脱泡処理を行
うには長方形が好ましい。また、減圧脱泡槽14を構成
する緻密質耐火物製レンガを製造する面からも長方形の
方が好ましい。減圧脱泡槽14の上部には、減圧ハウジ
ング12を図示しない真空ポンプ等によって吸引口12
cから真空吸引することによって、減圧脱泡槽14内を
所定の圧力(1/20〜1/3気圧)に減圧して維持す
るために、減圧ハウジング12と連通する吸引孔14
a,14bが設けられている。また、減圧脱泡槽14内
には、溶融ガラスG中の気泡が浮上し、堰止められて破
泡するようにバリヤ36aとバリヤ36bが設けられて
いる。
【0023】また、減圧脱泡槽14の左端部には上昇管
16の上端部が、減圧脱泡槽14の右端部には下降管1
8の上端部がそれぞれ下方に向かって垂直に接続されて
いる。そして、上昇管16および下降管18の下端部は
門型に形成された減圧ハウジング12の脚部の下端と面
一になるように構成され、下部受けレンガ32を介して
溶融ガラスGで充たされた上流側ピット22および下流
側ピット24の天井部分で支持される。このため、減圧
脱泡槽14、上昇管16および下降管18を減圧ハウジ
ング12によって常時吊架して支持する必要がない。
【0024】これに対して、従来は、図4に示す減圧脱
泡装置410のように、上昇管416および下降管41
8を上流側ピット422および下流側ピット424に浸
漬していたため、減圧脱泡槽414、上昇管416およ
び下降管418を減圧ハウジング412によって常時吊
架して支持する必要があるし、補修や更新をする際に上
昇管416および下降管418を上流側ピット422お
よび下流側ピット424から1メートルも吊り上げて抜
き出す危険な作業をしなければならず、装置も大型化す
る為、実用上問題があったが、図1に示す減圧脱泡装置
10のように、下部受けレンガ32を介して上流側ピッ
ト22および下流側ピット24上に載置することで、下
部受けレンガ32から上昇管16および下降管18の下
端を少し持ち上げて切り離すことができるので、1メー
トルも吊り上げる危険な作業を行う必要はなくなり、容
易に上昇管16、下降管18および減圧脱泡槽14を上
流側ピット22および下流側ピット24から下ろすこと
ができる。
【0025】また、上昇管16、減圧脱泡槽14および
下降管18の管路壁断面は、緻密質耐火物製レンガで組
み上げられ、溶融ガラスGと直接接触する管路の内壁面
を構成する内表面レンガ層と、この内表面レンガ層の背
後に所定間隔、例えば20〜50mm離間させて、耐火
物製レンガで組み上げられ、内表面レンガ層をバックア
ップするバックアップレンガ層と、レンガ層間にラミン
グ材が充填されたラミング材層とから構成される多層断
面構造を有するのが好ましい。
【0026】本発明において減圧脱泡槽14、上昇管1
6および下降管18の一連の管路の少なくとも溶融ガラ
スGと直接接触する管路を構成するのに用いられる耐火
物製レンガは、緻密質耐火物製レンガであることが好ま
しく、少なくとも溶融ガラスGと直接接触する管路を構
成する内表面レンガ層として組み上げることができるよ
うに、管路の形状に合わせて、所定の形状に成形された
レンガであり、緻密度が高く、溶融ガラスGに溶出して
も品質を劣化、例えば、着色や異質化など生じさせるこ
とがなく、好ましくは、溶融ガラスGとの反応性が小さ
く、溶融ガラスに浸蝕されにくい、緻密質耐火物性レン
ガであればどのようなものでもよい。このような緻密質
耐火物製レンガを成形するのに用いる緻密質耐火物とし
ては、例えば、電鋳耐火物および緻密質焼成耐火物が挙
げることができる。
【0027】ここで電鋳耐火物としては稠密な電鋳耐火
物であればどのようなものでもよく、好ましくは、高嵩
密度で、内部には閉気孔があっても、鋳込み面の気孔率
は極めて小さく、好ましくはほぼ0で、上昇管、減圧脱
泡槽および下降管の真空を保つことのできる、稠密な電
鋳耐火物であればよい。このような電鋳耐火物として
は、例えば、ジルコニア系電鋳耐火物、アルミナ系電鋳
耐火物、アルミナ−ジルコニア−シリカ(AZS;Al
2 3 −ZrO2 −SiO2)系電鋳耐火物などを挙げる
ことができる。一方、緻密質焼成耐火物としては、高耐
蝕性焼成耐火物であればどのようなものでもよいが、例
えば、緻密質なデンスジルコンなどの緻密質ジルコニア
−シリカ系焼成耐火物、デンスアルミナなどの緻密質ア
ルミナ系焼成耐火物や、緻密質アルミニウム−ジルコニ
ア−シリカ系焼成耐火物を挙げることができる。
【0028】このような緻密質耐火物製レンガは空気を
疎通せず減圧を維持できる炉材であり、下部受けレンガ
32にも用いられるため、減圧ハウジング12によって
覆われていない下部受けレンガ32の表面から直接空気
が管路内部に流入することはない。
【0029】また、ラミング材層に充填するラミング材
とは、耐火性骨材と硬化材等を混合した粉体の耐火物材
に少量の水を添加して鋳込みによって施工されるキャス
タブル炉材の一種であり、加熱によってセラミックボン
ドができ、強度を出すものを言う。このようなラミング
材としては、例えばアルミナ系(Al2 3 )ラミング
材、ジルコニア−シリカ系(ZrO2 −SiO2 )ラミ
ング材、およびアルミナ−ジルコニア−シリカ系(AZ
S;Al2 3 −ZrO2 −SiO2 )ラミング材が挙
げられ、好適な具体例としてはアルミナ系ではCMP−
AH,ジルコニア−シリカ系ではZR−2000、およ
びアルミナ−ジルコニア−シリカ系ではZM−2500
(いずれも旭硝子(株)製)が例示される。また、この
ようなラミング材としては、この他特公昭57−266
6号公報に開示された、(モノまたはジ)アルミン酸カ
ルシウムまたはシリコアルミン酸カルシウムを主成分と
して含む製鉄アルミナ質スラグ、(モノまたはジ)アル
ミン酸カルシウム型アルミナ質セメント、シリコアルミ
ナ質セメントおよび高温焼成マグネシアなどのアルカリ
土類無機物質と、シリカ、酸化クロムおよびアルミナな
どの超微粉末と、不活性充填剤とからなり、従来よりカ
ルシウム含有量および混練水量が少なく、高強度で耐熱
性および耐浸蝕性に優れた新規なセメントも例示され
る。このようなラミング材のうち、従来のアルミナセメ
ントの替わりに、微量の活性超微粉末をベースとした結
合材が用いられるラムクリートと呼ばれるキャスタブル
炉材が好ましい。さらに、特に有効なラミング材として
は、ローセメントタイプラミング材と呼ばれるものを挙
げることができ、超微粉末をベースとし、3〜6%の少
量の水量添加とバイブレータ施工によって非常に緻密な
充填がなされ、耐蝕性および耐熱性に優れた物性を得る
ことができる。好適な具体例としては、ホワイトラム
(旭硝子(株)製)が例示される。
【0030】減圧脱泡槽14、上昇管16および下降管
18の形状は少なくとも筒状管であれば特に限定され
ず、その断面形状は円形、楕円形または正方形や長方形
などの矩形やその他の多角形とすることができる。ま
た、減圧ハウジング12内部で、減圧脱泡槽14、上昇
管16および下降管18の一連の管路の外側に、溶融ガ
ラスGの高温を断熱する断熱材30を設けているが、減
圧脱泡槽14の真空吸引の支障とならない通気性を有す
る断熱材によって構成される。また、上流側ピット22
は、溶解槽20と管路によって連通しており、上昇管1
6から吸引する溶融ガラスGを溜めるピットであり、下
流側ピット24は、次の処理槽に連通し、下降管18か
ら導出され脱泡処理された溶融ガラスGを溜めるピット
である。減圧脱泡装置10の運転立ち上げのためには、
減圧によって溶融ガラスGを減圧脱泡槽14に導入する
のに、上流側ピット22のみならず下流側ピット24に
も溶融ガラスGがなければならないので、上流側ピット
22から下流側ピット24に溶融ガラスGを流すための
バイパス(図示せず)を設けておくのが好ましい。
【0031】下部受けレンガ32は、上昇管16および
下降管18をそれぞれ上流側ピット22および下流側ピ
ット24と接続する為に用いられるばかりでなく、上流
側ピット22および下流側ピット24に載置して、上昇
管16、下降管18、および減圧ハウジング12を支持
し、管路の荷重を支えるために設けられている。
【0032】また、下部受けレンガ32は、大きいため
一体物として成形することができず、図2(B)に示す
ように3分割したものを組み合わせている。図2(B)
に示す下部受けレンガ32はその真ん中が管路を形成す
る為、円形の穴の開いた円盤形状であるが、これに限ら
れず、管路の断面形状にあわせて矩形の穴の開いたもの
であっても良い。このように、下部受けレンガは複数の
レンガを組み合わせているため、下部受けレンガ32
は、溶融ガラスGを上昇管16および下降管18内に真
空吸引して減圧脱泡装置10を立ち上げる際、すなわち
熱上げの際、下部受けレンガ32も溶融ガラスGの高温
に熱せられ、熱膨張によりレンガ32a,32bおよび
32cの接触面に隙間ができ、その隙間から空気が流入
し、減圧ハウジング12内部の減圧を十分に保てない場
合がある。そのため、減圧脱泡装置10の熱上げ後、目
地が開かないように、レンガ32a、32b、および3
2cの外周側面の周りに金属製押さえ46が取り付けら
れ、外側から圧力を加えている。さらに、このような金
属製押さえ46を用いてもなお目地に隙間ができた場合
を考慮してレンガ32a、32bおよび32cのお互い
の接触部分の目地部にシール材を充填しエアシールをし
ている。シール材としては、高温耐熱性があり、エアシ
ールされるモルタルやキャスタブル材であれば良く、特
に限定されるものでない。例として、エアセットモルタ
ル、タイトシールおよびアサヒハイボンド(いずれも旭
硝子(株)製)が例示される。
【0033】また、下部受けレンガ32は、複数のレン
ガを組み合わせているため、レンガの目地部のわずかな
隙間から減圧ハウジング12の内部に空気が流入し、減
圧が維持不可能とならないように、あるいは、溶融ガラ
スGが目地部を浸蝕し、浸蝕した目地部からしみ出さな
いように、各分割されたレンガの接触面は、平滑度Dが
0.3mm以下に精密に研磨されたものを組み合わせて
いる。そして、図2(C)に示されるように、溶融ガラ
スGによって加熱され、下部受けレンガ32を構成する
緻密質耐火物製レンガから浸出する高粘度ガラス層40
によって隣接するレンガ(32a、32bおよび32
c)間を充填し、下部受けレンガ32の隣接レンガ間の
隙間を埋める(exudation)のである。これに
よって、空気が減圧ハウジング12内にレンガの目地部
の隙間から流入し、あるいは溶融ガラスGが目地部を浸
蝕してしみ出すのを防ぐことができる。平滑度Dが0.
3mmより大きいと、浸出した高粘度ガラス質が隣接す
るレンガ間の隙間を充填することができず、その隙間か
ら空気が減圧ハウジング内部に流入し、減圧効果が十分
に保てなくり、あるいは、溶融ガラスGが目地部を浸蝕
し、しみ出してしまうおそれがある。なお、平滑度D
は、面端部から5mm以内の領域を除いた研磨面の高さ
の最大と最小の差でもって定められる。平滑度Dが0.
3mm以下の精密な研磨は、一般的に使用されるダイヤ
モンド研磨機を利用して行うことができるが、一般に、
図2(A)に示されるように、研磨面の端部が研磨さ
れ、研磨面は凸形状になり易く、その場合平滑度Dは、
凸形状の落ちしろを言う。面端部から5mm以内を除く
のは、レンガ接触面全体に比べ面端部から5mm以内の
面積は圧倒的に小さく、面端部5mm以内の領域を考慮
しなくても、減圧を維持し、溶融ガラスGのしみ出しを
押さえるからである。なお、本実施例では、下部受けレ
ンガ32はレンガ32a、32b、32cの3個のレン
ガを組み上げて構成されているが、2個または4個等の
複数個のレンガを組んで構成しても良い。
【0034】また、減圧ハウジング12の下端部には水
管34が設けられ、さらに下部受けレンガ32との接触
部からの空気の流入を防ぐため、図1に示すようにシー
ル材38を充填する。これは、接触部にわずかな隙間が
生じ、減圧ハウジング12内に空気が流入し、減圧され
ないのを防ぐためである。シール材38は特に限定され
るものでなく、上述のモルタルやキャスタブル材で高温
耐熱性があり、エアシールされるものであればよい。例
として、エアセットモルタル、タイトシールおよびアサ
ヒハイボンド(いずれも旭硝子(株)製)が例示され
る。
【0035】減圧ハウジング12の下端部には、水管3
4が設けられている。減圧脱泡装置10の作動中、減圧
ハウジング12下端の温度が必要以上に高温化され、減
圧ハウジング12の金属製材料が強度の面から維持がで
きなくなることから、水冷し、減圧ハウジング12の温
度を適度に維持している。
【0036】また、図1は溶融ガラスGを吸引して上昇
管16および下降管18を上昇させる減圧吸引直前の溶
融ガラスGの自由表面の液面のレベルも示している。減
圧直前の溶融ガラスGの自由表面の液面の高さは、上昇
管16および下降管18の端より高く位置するように減
圧脱泡装置10は構成されており、本発明において最も
特徴とするところである。
【0037】このように、減圧直前の溶融ガラスGの自
由表面の液面の高さを上昇管16および下降管18の端
より高くするのは、以下の理由によるものである。従来
は、図4に示すように、管路を白金などの通気性のない
貴金属合金で構成していため、減圧効果は十分保つこと
ができたが、通気性のない緻密質耐火物製レンガを用い
て管路を構成し、上述のようにレンガの目地部にシール
材を充填してエアシールをした場合、一定の減圧を維持
するものの、減圧ハウジング12によって覆われていな
いレンガの目地部のわずかな隙間から管路内部に空気が
流入することで、減圧を十分に維持することはできな
い。そのため、減圧脱泡装置10では、上昇管16およ
び下降管18の下端を溶融ガラスGの自由表面の液面の
高さより低くしているのである。つまり、溶融ガラスG
の自由表面の液面レベルより下にあり、かつ減圧ハウジ
ング12の外にあるレンガの目地部、たとえば、下部受
けレンガ32を構成するレンガ32a、32b、32c
によって作られる目地部のわずかな隙間を通って外部か
ら管路内部に空気が流入しようとしても、自由表面であ
る液面レベルより下にある溶融ガラスGの圧力は大気圧
より高く、またその目地部のわずかな隙間も大気圧より
高いため、大気圧である外部の空気が大気圧より高い圧
力の目地部の隙間に向かって流入することはない。その
ため、減圧ハウジング12によって覆われていない目地
部のわずかな隙間が存在しても、圧力差から空気が流入
する事は無いのである。
【0038】本発明に係る溶融ガラスの減圧脱泡装置
は、基本的に以上のように構成されるが、以下にその作
用について説明する。
【0039】まず、減圧脱泡装置10の運転を開始する
に先立って、溶解槽20内の溶融ガラスGを図示しない
バイパスを開放して上流側ピット22から下流側ピット
24内に導入する。溶融ガラスGの液面レベルが、上昇
管16および下降管18の端より高くなり、減圧ハウジ
ング12b内に来るまで溶融ガラスGを充たす。溶融ガ
ラスGの液面が所定のレベルに達すると、図示しない真
空ポンプを作動して、減圧ハウジング12内を吸引口1
2cから真空引きして、従って減圧脱泡槽14内を吸引
孔14aおよび14bから真空引きして、減圧脱泡槽1
4内を1/20〜1/3気圧に減圧する。その結果、溶
融ガラスGが上昇管16および下降管18内を上昇し、
減圧脱泡槽14内に導入され、溶解槽20と減圧脱泡槽
14との溶融ガラスGのレベル差が所定値となるよう
に、減圧脱泡槽14内に所定の深さまで満たされ、真空
引きされた上部空間が形成される。この後に、バイパス
が閉止される。
【0040】この後、溶融ガラスGは、溶解槽20から
上流側ピット22を経由し、上昇管16内を上昇して、
減圧脱泡槽14内に導入される。そして溶融ガラスG
は、減圧脱泡槽14内を流下する間に、所定の減圧条件
下で脱泡処理される。すなわち、所定の減圧条件下の減
圧脱泡槽14内において、溶融ガラスG中の気泡は、溶
融ガラスG中を浮上し、バリヤ36aおよび36bに堰
止められて破泡し、また、上部空間まで浮上して、破泡
する。こうして、溶融ガラスG中から気泡が除去され
る。このようにして、脱泡処理された溶融ガラスGは、
減圧脱泡槽14内から下降管18に導出され、下降管1
8内を下降して下流側ピット24内に導入され、下流側
ピット24から、図示しない次の処理槽(例えば成形処
理槽)に導出される。図1に示される減圧脱泡装置10
は、基本的に以上のように構成される。
【0041】次に、本発明の溶融ガラスの減圧脱泡装置
の他の実施例について説明する。図3は本発明の減圧脱
泡装置の他の実施例の断面図を模式的に示している。図
3に模式的に示される減圧脱泡装置310は、溶融ガラ
スGを真空吸引して上昇管および下降管を上昇させる直
前の減圧脱泡処理装置の立ち上げ時の状態を示してい
る。減圧脱泡装置310は、略門型のステンレス製減圧
ハウジング312と、減圧ハウジング312内に水平に
収納配置された減圧脱泡槽314と、減圧ハウジング3
12内に垂直に収納配置され、減圧脱泡槽314の左右
両端部にそれぞれ、各上端部が取り付けられる上昇管3
16および下降管318と、減圧ハウジング312と上
昇管316を支持する上流側ピット322と、減圧ハウ
ジング312と下降管318を支持する下流側ピット3
24と、上昇管316の支持部および下降管318の支
持部に設けられ、上昇管316および下降管318の下
端を載置して支持する下部受けレンガ332とから構成
される。このように、図1に示す減圧脱泡装置10と同
様に、上流側ピット322の天井部分と下流側ピット3
24の天井部分は、上昇管316と下降管318を支持
するため、上昇管316および下降管318の下端を少
し持ち上げて切り離すことができるので、従来の作業の
ように、1メートルも吊り上げる危険な作業を行う必要
はなくなり、容易に上昇管316、下降管318および
減圧脱泡槽314を上流側ピット322および下流側ピ
ット324から下ろすことができる。
【0042】減圧脱泡槽314の上部には、減圧ハウジ
ング312を図示しない真空ポンプ等によって吸引口3
12cから真空吸引することによって、減圧脱泡槽31
4内を所定の圧力(1/20〜1/3気圧)に減圧して
維持するために、減圧ハウジング312と連通する吸引
孔314a、314bが設けられ、減圧脱泡槽314内
には、溶融ガラスG中の気泡が浮上し、堰止められて破
泡するようにバリヤ336aとバリヤ336bが設けら
れ、さらに減圧ハウジング312内部で、減圧脱泡槽3
14、上昇管316および下降管318の一連の管路の
外側に、溶融ガラスGの高温を断熱する断熱材330が
設けられている。なお、減圧脱泡装置310は、上昇管
316および下降管318の下端部を除いて図1に示す
溶融ガラスの減圧脱泡装置10と構成は全く同じである
ため、構成の異なる上昇管316および下降管318の
下端部について説明し、他の構成部分の説明は省略す
る。
【0043】減圧脱泡装置310の上昇管316および
下降管318の下端部は、減圧ハウジング312から外
部に突出しており、突出した上昇管316および下降管
318の外周で上昇管316および下降管318を組ん
だ耐火物製レンガの目地部を覆うようにシール材を用い
て被覆している。被覆の方法は、断熱コーティングセメ
ントを用いてセラミックウール342を巻き付け、その
外側に周方向に数個に分割したボックス型の水冷用の水
管334を巻き、その外側から帯状金物343で締めつ
けて巻いている。これによって、減圧ハウジング312
の外側にある管路を構成するレンガの目地に生じたわず
かな隙間のエアシールを可能としている。
【0044】セラミックウール342を用いるのは、溶
融ガラスGの高温に耐える必要があるからであり、断熱
コーティングセメントはアルミナセメントのような高温
耐熱性に優れたものを用いているが、高温耐熱性のある
ものであれば制限的ではない。また、水冷用の水管を配
置するのは、溶融ガラスGの高温で減圧ハウジング31
2の端部が劣化損傷しないように冷却するためである。
また、セラミックウール342および水冷用の水管33
4の外側から帯状金物343で締めつけているのは、セ
ラミックウールと断熱コーティングセメントとからなる
シール材を固定するためであり、また、減圧ハウジング
312や上昇管316や下降管318の荷重を支えてい
る上流側ピット322と下流側ピット324から下ろし
て補修や更新をする際、上昇管316と下降管318の
管路を構成するレンガが目地部から分離されることなく
一体となって下ろすことを可能とするためである。
【0045】また、減圧脱泡装置310においても、減
圧脱泡装置10と同様に、減圧直前の溶融ガラスGの自
由表面の液面の高さは、上昇管316および下降管31
8の端より高くなるように減圧脱泡装置310は構成さ
れている。これによって、減圧開始時、溶融ガラスGの
自由表面の液面の高さ、すなわち溶解槽320の液面レ
ベルと等しい高さより下に位置し、減圧ハウジング31
2によって覆われないレンガの目地部の隙間から空気が
流入することはなく、下部受けレンガ332を構成する
レンガの目地部のわずかな隙間から空気が管路内部へ流
入することもないのである。なお、金属製押さえ346
は、図1に示す減圧脱泡装置10における金属製押さえ
46と同様の金属製押さえであり、シール材338は、
図1に示す減圧脱泡装置10におけるシール材38と同
様のシール材である。減圧脱泡装置310は基本的に以
上のように構成される。
【0046】本発明における溶融ガラスの減圧脱泡装置
について、実施例を挙げて説明したが、本発明は上述し
た実施例に限定されるわけではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲において種々の改良や設計の変更などが可
能なことはもちろんである。
【0047】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、上昇管や下降管は上流側ピットおよび下流側ピ
ットの天井部分で支持されるため、減圧脱泡槽の補修や
修理が容易にでき、減圧開始時の溶融ガラスの自由表面
の液面のレベルより上昇管または下降管の下端を低く
し、管路を構成するレンガの目地部で減圧ハウジングに
よって覆われていない部分や減圧ハウジング下端部と下
部受けレンガの接触部等に所定のシール材を充填してエ
アシールすることで、減圧ハウジング内の減圧が十分可
能となり、減圧脱泡装置の立ち上げの際の減圧による溶
融ガラスの吸い上げを行ない、さらに減圧脱泡装置の定
常作動中の減圧効果も維持できる大流量の溶融ガラスを
処理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の溶融ガラスの減圧脱泡装置の一実施
例の概略断面図である。
【図2】 (A)はレンガの平滑度Dを示す概念図で、
(B)は下部受けレンガを摸式的に示した斜視図で、
(C)は下部受けレンガの目地部を示した断面図であ
る。
【図3】 本発明の溶融ガラスの減圧脱泡装置の他の実
施例の概略断面図である。
【図4】 従来の溶融ガラスの減圧脱泡装置の概略断面
図である。
【符号の説明】
10、310、410 減圧脱泡装置 12、312、412 減圧ハウジング 12c、312c、412c 吸引口 14、314、414 減圧脱泡槽 14a,14b、314a、314b、414a、41
4b 吸引孔 16、316、416 上昇管 18、318、418 下降管 20、320、420 溶解槽 22、322、422 上流側ピット 24、324、424 下流側ピット 30、330、430 断熱層 32、332 下部受けレンガ 34、334 水管 36a、36b、336a、336b バリア 38、338 シール材 40 ガラス層 342 セラミックウール 343 帯状金物 46、346 金属製押さえ G 溶融ガラス D 平滑度
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 道人 神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目1番地 旭硝子株式会社京浜工場内 (72)発明者 平原 康晴 神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目1番地 旭硝子株式会社京浜工場内 (72)発明者 谷垣 淳史 神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目1番地 旭硝子株式会社京浜工場内 (72)発明者 杉本 光夫 神奈川県横浜市栄区犬山町5−11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空吸引されて内部が減圧される減圧ハウ
    ジングと、 この減圧ハウジング内に設けられ、溶融ガラスの減圧脱
    泡を行う耐火物製減圧脱泡槽と、 前記減圧ハウジング内において、前記減圧脱泡槽に連通
    して設けられ、減圧脱泡前の溶融ガラスを吸引上昇させ
    て前記減圧脱泡槽に導入する、耐火物製上昇管と、 前記減圧ハウジング内において、前記減圧脱泡槽に連通
    して設けられ、減圧脱泡後の溶融ガラスを前記減圧脱泡
    槽から下降させて導出する、耐火物製下降管と、 前記減圧ハウジングおよび前記上昇管を支持し、前記上
    昇管と連通して接続される上流側ピットと、 前記減圧ハウジングおよび前記下降管を支持し、前記下
    降管と連通して接続される下流側ピットとを具備し、 前記上昇管および前記下降管の下端を減圧開始時の溶融
    ガラスの自由表面液面高さより低い位置としたことを特
    徴とする溶融ガラスの減圧脱泡装置。
  2. 【請求項2】前記上流側ピットの前記上昇管の支持部お
    よび前記下流側ピットの前記下降管の支持部の少なくと
    も一方において、前記上昇管の下端および前記下降管と
    の下端のうちの、前記支持部に対応する少なくとも一方
    を載置して支持する下部受けレンガを設けた請求項1に
    記載の溶融ガラスの減圧脱泡装置。
  3. 【請求項3】前記下部受けレンガは、平滑度が0.3m
    m以下に研磨された面を持つ複数の耐火物製レンガをお
    互いに面接触させて組み上げ、前記複数の耐火物製レン
    ガの面接触によって生じる目地に所定のシール材を充填
    したものである請求項2に記載の減圧脱泡装置。
  4. 【請求項4】前記下部受けレンガは、前記目地部の拡が
    りを防ぐ金属製押さえが取り付けられる請求項2または
    3に記載の溶融ガラスの減圧脱泡装置。
  5. 【請求項5】前記下部受けレンガは、前記上昇管および
    前記下降管の少なくとも一方の下端部と面一となった下
    端部を有する前記減圧ハウジングと接触して支持すると
    ともに、その接触部に所定のシール材を充填した請求項
    2〜4のいずれかに記載の溶融ガラスの減圧脱泡装置。
  6. 【請求項6】前記上昇管および前記下降管の下側部分の
    前記減圧ハウジングは、水冷用水管を有する請求項1〜
    5のいずれかに記載の溶融ガラスの減圧脱泡装置。
  7. 【請求項7】前記上昇管および前記下降管の少なくとも
    一方は、前記減圧ハウジングの外部に突出した下端部を
    有し、 前記上昇管および前記下降管の少なくとも一方の外部に
    突出した下端部分の外周を所定のシール材で被覆し、被
    覆された前記シール材をその外側から帯状金物で締めつ
    けた請求項1〜4のいずれかに記載の溶融ガラスの減圧
    脱泡装置。
  8. 【請求項8】前記上流側ピットの前記上昇管の支持部と
    前記上昇管の下端との接触部および前記下流側ピットの
    前記下降管の支持部と前記下降管の下端との接触部の少
    なくとも一方に所定のシール材を充填した請求項7に記
    載の減圧脱泡装置。
  9. 【請求項9】前記被覆された前記シール材と前記帯状金
    属との間には、水冷用水管を有する請求項7または8に
    記載の減圧脱泡装置。
JP17323198A 1998-06-19 1998-06-19 溶融ガラスの減圧脱泡装置 Expired - Fee Related JP3861459B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17323198A JP3861459B2 (ja) 1998-06-19 1998-06-19 溶融ガラスの減圧脱泡装置
CZ0189199A CZ299870B6 (cs) 1998-06-19 1999-05-28 Podtlakové odplynovací zarízení pro cerení roztaveného skla
US09/322,993 US6308534B1 (en) 1998-06-19 1999-06-01 Vacuum degassing apparatus for molten glass
EP99111027A EP0965567B1 (en) 1998-06-19 1999-06-11 Apparatus for refining molten glass under reduced pressure
DE69904878T DE69904878T2 (de) 1998-06-19 1999-06-11 Vorrichtung zum Läutern von geschmolzenem Glas unter vermindertem Druck
IDP990588A ID22972A (id) 1998-06-19 1999-06-17 Pesawat penghilang gas vakum untuk kaca lelehan
US09/858,489 US6560996B2 (en) 1998-06-19 2001-05-17 Vacuum degassing apparatus for molten glass

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17323198A JP3861459B2 (ja) 1998-06-19 1998-06-19 溶融ガラスの減圧脱泡装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000007344A true JP2000007344A (ja) 2000-01-11
JP2000007344A5 JP2000007344A5 (ja) 2004-12-02
JP3861459B2 JP3861459B2 (ja) 2006-12-20

Family

ID=15956587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17323198A Expired - Fee Related JP3861459B2 (ja) 1998-06-19 1998-06-19 溶融ガラスの減圧脱泡装置

Country Status (6)

Country Link
US (2) US6308534B1 (ja)
EP (1) EP0965567B1 (ja)
JP (1) JP3861459B2 (ja)
CZ (1) CZ299870B6 (ja)
DE (1) DE69904878T2 (ja)
ID (1) ID22972A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003104730A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Asahi Glass Co Ltd 減圧脱泡装置
WO2009107531A1 (ja) 2008-02-27 2009-09-03 旭硝子株式会社 溶融ガラスの減圧脱泡装置および減圧脱泡方法
WO2012002031A1 (ja) * 2010-06-30 2012-01-05 旭硝子株式会社 溶融ガラスの減圧脱泡装置および減圧脱泡方法並びにガラス製品の製造装置および製造方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2233806C2 (ru) * 1998-01-09 2004-08-10 Сэн-Гобэн Витраж Способ и устройство для варки и очистки стеклообразующих материалов
JP3861459B2 (ja) * 1998-06-19 2006-12-20 旭硝子株式会社 溶融ガラスの減圧脱泡装置
JP2002293547A (ja) * 2001-03-28 2002-10-09 Asahi Glass Co Ltd 陰極線管用ガラスの製造方法
DE10249862B4 (de) * 2002-10-25 2020-06-10 AGC Inc. Aus PGM-Werkstoffen gefertigte Läuterkammer
US6795484B1 (en) * 2003-05-19 2004-09-21 Johns Manville International, Inc. Method and system for reducing a foam in a glass melting furnace
JP5067371B2 (ja) * 2006-08-29 2012-11-07 旭硝子株式会社 溶融ガラスの導管構造および該導管構造を用いた減圧脱泡装置
US9776903B2 (en) * 2010-06-17 2017-10-03 Johns Manville Apparatus, systems and methods for processing molten glass
AT509977B1 (de) * 2010-08-02 2012-01-15 Putz Anton Dipl Ing Vorrichtung zum entlüften von flüssigen/pastösen stoffen, insbesondere von in der papierherstellungverwendeten streichfarben
CZ201215A3 (cs) * 2012-01-11 2014-02-19 Vysoká škola chemicko-technologická v Praze Zařízení k čeření skloviny odstřeďováním

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1598308A (en) * 1922-11-01 1926-08-31 Cole French Com Pany Method of and apparatus for fining glass
FR1485634A (fr) 1966-04-19 1967-06-23 Boussois Souchon Neuvesel Sa Procédé et dispositif pour la fusion du verre et l'élaboration de produits vitreux
JP2817168B2 (ja) 1989-02-21 1998-10-27 旭硝子株式会社 ガラスの清澄装置
JP2817214B2 (ja) 1989-06-28 1998-10-30 旭硝子株式会社 減圧脱泡装置
JP2841512B2 (ja) 1989-08-07 1998-12-24 旭硝子株式会社 減圧脱泡装置の監視方法及びその装置
JP3032243B2 (ja) 1990-05-29 2000-04-10 旭硝子株式会社 着色ガラスの製造方法
JP3150726B2 (ja) 1991-09-04 2001-03-26 旭硝子株式会社 ガラス製品の製造法
JP2664039B2 (ja) 1992-01-20 1997-10-15 旭硝子株式会社 減圧脱泡方法及びその装置
JP3252975B2 (ja) 1992-01-30 2002-02-04 旭硝子株式会社 ガラスの製造方法及びその装置
JPH05208845A (ja) 1992-01-30 1993-08-20 Asahi Glass Co Ltd 着色ガラスの製造方法及びその装置
JPH05229831A (ja) 1992-02-20 1993-09-07 Asahi Glass Co Ltd 溶融物の均質化方法及び装置
JPH06305735A (ja) 1993-04-21 1994-11-01 Asahi Glass Co Ltd 溶融ガラスの流量制御装置
JP3767637B2 (ja) 1995-08-21 2006-04-19 旭硝子株式会社 高温溶融物用導管の支持構造体
KR100444628B1 (ko) * 1995-11-21 2004-11-03 아사히 가라스 가부시키가이샤 용융유리의정제방법및장치
US6119484A (en) 1997-10-06 2000-09-19 Asahi Glass Company Ltd. Vacuum degassing apparatus for molten glass
JP3861459B2 (ja) * 1998-06-19 2006-12-20 旭硝子株式会社 溶融ガラスの減圧脱泡装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003104730A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Asahi Glass Co Ltd 減圧脱泡装置
JP4513248B2 (ja) * 2001-09-28 2010-07-28 旭硝子株式会社 減圧脱泡装置および減圧脱泡方法
WO2009107531A1 (ja) 2008-02-27 2009-09-03 旭硝子株式会社 溶融ガラスの減圧脱泡装置および減圧脱泡方法
US8347654B2 (en) 2008-02-27 2013-01-08 Asahi Glass Company, Limited Vacuum degassing apparatus and vacuum degassing method for molten glass
US8468851B2 (en) 2008-02-27 2013-06-25 Asahi Glass Company, Limited Vacuum degassing apparatus and vacuum degassing method for molten glass
US8997526B2 (en) 2008-02-27 2015-04-07 Asahi Glass Company, Limited Vacuum degassing apparatus and vacuum degassing method for molten glass
WO2012002031A1 (ja) * 2010-06-30 2012-01-05 旭硝子株式会社 溶融ガラスの減圧脱泡装置および減圧脱泡方法並びにガラス製品の製造装置および製造方法
JP5772823B2 (ja) * 2010-06-30 2015-09-02 旭硝子株式会社 溶融ガラスの減圧脱泡装置および減圧脱泡方法並びにガラス製品の製造装置および製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE69904878D1 (de) 2003-02-20
EP0965567A1 (en) 1999-12-22
US6560996B2 (en) 2003-05-13
US6308534B1 (en) 2001-10-30
DE69904878T2 (de) 2003-08-28
CZ189199A3 (cs) 2000-03-15
ID22972A (id) 1999-12-23
EP0965567B1 (en) 2003-01-15
CZ299870B6 (cs) 2008-12-17
US20010037661A1 (en) 2001-11-08
JP3861459B2 (ja) 2006-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100682778B1 (ko) 용융유리용진공탈기장치
JP4992713B2 (ja) 減圧脱泡装置の上昇管または下降管のバックアップ構造
US6405564B1 (en) Vacuum degassing apparatus for molten glass
JP2000007344A (ja) 溶融ガラスの減圧脱泡装置
JP3823544B2 (ja) 溶融ガラスの減圧脱泡装置およびその製作方法
WO2007013228A1 (ja) 白金または白金合金製の中空管のバックアップ構造
JP3785788B2 (ja) 溶融ガラスの減圧脱泡装置
JP3882342B2 (ja) 溶融ガラスの減圧脱泡装置
US6948338B2 (en) Vacuum degassing apparatus for molten glass
JP3005210B2 (ja) 溶融ガラスの減圧脱泡装置用炉材および減圧脱泡装置
JP3915268B2 (ja) 溶融ガラスの減圧脱泡装置
JP3785810B2 (ja) 溶融ガラスの減圧脱泡装置
JP2000247647A (ja) 溶融ガラスの減圧脱泡装置用炉材および減圧脱泡装置
JPH11240725A (ja) 溶融ガラスの減圧脱泡装置
JP2006219371A (ja) 溶融ガラスの減圧脱泡装置およびその製作方法
JP2000178029A (ja) 溶融ガラスの減圧脱泡装置
JP2000290021A (ja) 減圧脱泡によるガラスの製造装置
JP4513248B2 (ja) 減圧脱泡装置および減圧脱泡方法
JP2003160340A (ja) 減圧脱泡装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031215

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091006

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101006

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101006

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111006

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111006

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131006

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees