JP2000005128A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2000005128A
JP2000005128A JP10186851A JP18685198A JP2000005128A JP 2000005128 A JP2000005128 A JP 2000005128A JP 10186851 A JP10186851 A JP 10186851A JP 18685198 A JP18685198 A JP 18685198A JP 2000005128 A JP2000005128 A JP 2000005128A
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lubricant
endoscope
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endoscope according
wire
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JP10186851A
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English (en)
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Masako Ito
雅子 伊藤
Yoshinori Shibata
義範 柴田
Shizuharu Miura
静春 三浦
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐薬品性に富み、潤滑剤の配置部位を問わず、
高度の滅菌が繰り返し可能な内視鏡を提供すること。 【解決手段】本発明の内視鏡は、可とう性(柔軟性)を
有する長尺物の挿入部2と、挿入部2の基端側に設置さ
れた操作部とを有している。挿入部2は、内部に潤滑剤
4を有している。この潤滑剤4は、粉末のフッ化炭素
((CF)n )を含有する。フッ化炭素のnの値は30
〜40であり、平均粒径は1〜4μm である。潤滑剤4
の水との接触角は120°以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用、工業用等
に用いられる内視鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療の分野では、消化管等の検査、診断
などに、内視鏡が使用されている。この内視鏡は、管腔
内に挿入される挿入部と、この挿入部の基端側に設置さ
れ、挿入部の先端部を湾曲操作される操作部とを有して
いる。また、この内視鏡は、操作部から延設され、光源
装置や制御装置に接続される接続部を有する。
【0003】挿入部は、曲がった管腔内に挿入され、こ
れに追従できるよう、可とう性を有する可とう管と、そ
の先端側において湾曲操作される湾曲部とを有する。
【0004】ところで、この挿入部内には、先端方向に
存在する湾曲部を湾曲させる湾曲機構、前記光源装置か
らの光を先端部に伝達するライトガイド、被写体の画像
を操作部に伝達するイメージガイド、治療・細胞検査等
を行う鉗子を挿通するチューブ、薬液等を注入する送気
・送液チューブなどの部材が必要に応じ長手方向に配設
されている。
【0005】そして、この可とう管や湾曲部を湾曲させ
ると、湾曲させたことにより内蔵する各部材に摩擦が生
じ、圧力が作用する。この摩擦や圧力から各部材を保護
するため、各部材の周りには潤滑剤が配されている。こ
れにより、各部材相互の摩擦抵抗が低減され、各部材の
移動が円滑となるので、各部材の損傷や破損が防止され
る。
【0006】従来、この潤滑剤には、黒鉛(グラファイ
ト)や二硫化モリブデン(MoS2)などが使用されて
いた。
【0007】しかし、二硫化モリブデンは、消毒薬とし
て広く用いられている過酸化水素(H22)系の薬品と
反応し、硫化水素(H2S)を発生させる(下記式参
照)。
【0008】 MoS2 + 2H22 → 2H2S + MoO4
【0009】この硫化水素は、内視鏡材料にダメージを
与え、内視鏡の故障を引き起こすおそれがある。
【0010】従って、潤滑剤として二硫化モリブデンを
使用する場合には、消毒薬が挿入部の内部に浸透するの
を防止するため、外皮を厚くしたり、外皮表面に保護層
が必要となり、細径化が困難で可とう性、湾曲性の低下
を招いていた。
【0011】一方、黒鉛は、導電性材料であり、電子内
視鏡等に用いる場合には短絡を生じるおそれがあるた
め、使用される内視鏡の種類や部位が制限される。
【0012】さらに、医療用に用いられる内視鏡は、体
腔内に挿入されるため、滅菌して使用される。この滅菌
には、酸化エチレンガス滅菌(EOG滅菌)が広く行わ
れている。
【0013】この滅菌に用いられている酸化エチレンは
腐食性の高い気体であるため、滅菌回数を重ねると、挿
入部の内部に入り込むおそれがある。このため、酸化エ
チレンガスのような腐食性の高い気体が、挿入部内に浸
透するのを防止する保護層(四フッ化エチレンなど)を
必要としていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐薬
品性に富み、潤滑剤の配置部位を問わない内視鏡、ま
た、高度の滅菌などが繰り返し可能な内視鏡を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(12)の本発明により達成される。
【0016】(1) 管内に挿入して使用されるチュー
ブ状の湾曲可能な挿入部を有する内視鏡であって、前記
挿入部の内部にフッ化炭素を含む潤滑剤を有することを
特徴とする内視鏡。
【0017】(2) 前記潤滑剤は前記挿入部に対し相
対的に移動可能な部材の周囲に配されている上記(1)
に記載の内視鏡。
【0018】(3) 前記部材は前記挿入部の内部に配
設されたワイヤーである上記(2)に記載の内視鏡。
【0019】(4) 前記部材は前記挿入部の内部に配
設されたチューブである上記(2)に記載の内視鏡。
【0020】(5) 前記挿入部はその内部に光学繊維
束を有し、該光学繊維同士の間隙に前記潤滑剤が配され
ている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の内視
鏡。
【0021】(6) 前記フッ化炭素は粉末である上記
(1)ないし(5)のいずれかに記載の内視鏡。
【0022】(7) 前記フッ化炭素の平均粒径が0.
1〜15μm である上記(6)に記載の内視鏡。
【0023】(8) 前記潤滑剤は、前記フッ化炭素が
分散媒中に分散された状態で構成されている上記(1)
ないし(7)のいずれかに記載の内視鏡。
【0024】(9) 前記分散媒は半固形状である上記
(8)に記載の内視鏡。
【0025】(10) 前記分散媒はシリコーンゲルまた
はグリースである上記(8)に記載の内視鏡。
【0026】(11) 前記潤滑剤の水との接触角が70
°以上である上記(1)ないし(10)のいずれかに記載
の内視鏡。
【0027】(12) 前記潤滑剤は実質的に絶縁性を有
するものである上記(1)ないし(11)のいずれかに記
載の内視鏡。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内視鏡を添付図面
に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0029】図1は、本発明の内視鏡(ファイバースコ
ープタイプ)の実施例を示す全体図、図2は、図1に示
す内視鏡における可とう管の横断面図、図3は、図1に
示す内視鏡における湾曲部の縦断面図である。以下、図
1中、上方を「基端」、下方を「先端」という。
【0030】図1に示すように、本発明の内視鏡1は、
可とう性(柔軟性)を有する長尺物の挿入部2と、挿入
部2の基端側に設置された操作部5とを有している。操
作部5は、術者が把持して内視鏡1全体を操作する部分
である。
【0031】図1に示すように、操作部5は、その外壁
を形成する操作部本体51および操作部カバー52と、
後述する湾曲部21を遠隔的に湾曲操作(屈曲操作)す
るための湾曲操作機構と、挿入部2の先端部に供給する
流体を導入する送気・送液チャンネルとを有している。
操作部本体51には、その湾曲操作を行うための湾曲操
作レバー53が回動自在に支持されている。
【0032】操作部本体51の頭部には、接眼部6が設
けられている。この接眼部6により、被写体の画像を直
接観察することができる。また、この接眼部6は、CC
D(撮像素子)および撮像光学系等を内蔵するカメラ
(図示せず)に着脱自在に接続し得るようになってい
る。このため、被写体をモニター画像として観察するこ
ともできる。
【0033】また、操作部本体51における湾曲操作レ
バー53の支持部と反対側には、後述するライトガイド
32が挿通されている可とう性の連結管7が接続されて
いる。この連結管7の先端部には、図示しない光源装置
に接続されるコネクタ8が連結されている。
【0034】挿入部2は、管腔内に挿入して使用され
る。図1に示すように、挿入部2は、手元(基端)側か
ら可とう管20、その先端側に、湾曲(屈曲)可能な湾
曲部21を有している。そして、この湾曲部21の先端
に、先端部22が形成され、さらにその先端には、最先
端部23が形成されている。
【0035】図2に示すように、挿入部2の内部には、
イメージガイド31と、ライトガイド32と、鉗子挿通
用チューブ33と、送気用チューブ34と、送液用チュ
ーブ35とが、長手方向に沿って配設されている。ま
た、この挿入部2は、内側から順に、ワイヤー挿通構縁
37と、内皮381と、外皮382により層構造をなし
て被覆されている。さらに、挿入部2は、内部に潤滑剤
4を有している。
【0036】イメージガイド31は、被写体の画像を接
眼部6へ伝達する。このイメージガイド31は、光学繊
維束で構成されている。各光学繊維(光ファイバー)
は、接眼部6と最先端部23の両端部において例えば接
着剤により束ねて固定され、他の部分では、各光学繊維
が個々に移動可能な状態となっている。これにより、両
端部以外のイメージガイド31の横断面形状は、必要に
応じ変形することができる。
【0037】これらの光学繊維束を保護するため、イメ
ージガイド31は、内側から順に、第1保護チューブ3
11と、第2保護チューブ312とで被覆されている。
【0038】図3に示すように、挿入部2の最先端部2
3には、対物レンズ39が設置されている。イメージガ
イド31の末端(入射端)は、この対物レンズ39に接
続されている。
【0039】この対物レンズ39は、被写体の画像をイ
メージガイド31の入射端に結像させることができる。
【0040】ライトガイド32は、コネクタ8に接続さ
れた図示しない光源装置の光源からの光を導き、最先端
部23の前方に照射する。これにより、被写体を観察す
る際に必要な照明光を得ることができる。
【0041】このライトガイド32は、光学繊維束で構
成されている。各光学繊維(光ファイバー)は、コネク
タ8と最先端部23の両端部において例えば接着剤によ
り束ねて固定され、他の部分では、各光学繊維が個々に
移動可能な状態となっている。これにより、両端部以外
のライトガイド32の横断面形状は、必要に応じ変形す
ることができる。
【0042】これらの光学繊維束を保護するため、ライ
トガイド32は、保護チューブ321で被覆されてい
る。
【0043】イメージガイド31およびライトガイド3
2に用いられる光学繊維は、石英、多成分ガラス、プラ
スチック等により構成されている。
【0044】これら光学繊維束を構成する光学繊維の直
径は、特に限定されないが、2〜40μm 程度が好まし
く、4〜10μm 程度がより好ましい。直径がこの範囲
の上限値を超えると、画素密度の低下や導光の効率が悪
くなる場合があり、下限値を下回ると、光学繊維束の間
隙に対する潤滑剤4の充填性が悪くなる場合があるから
である。
【0045】鉗子挿通用チューブ33は、中空構造であ
り、ここに鉗子が挿通される。この鉗子により、内視鏡
1は最先端部23の近傍で、種々の処置、治療等を行う
ことができる。
【0046】なお、この鉗子挿通用チューブ33には鉗
子以外の他の医療処置具、診断具などを挿通してもよ
い。
【0047】送気用チューブ34、送液用チューブ35
は、挿入部2の先端で開放しており、その先端開口によ
り管腔内に流体を注入し、あるいは、管腔内から流体を
吸引することができる。例えば、送液用チューブ35に
より、操作部5の前記送気・送液チャンネルから導入さ
れた洗浄水、薬液等を、管腔内に挿入・留置された最先
端部23の近傍に注入、あるいは最先端部23の近傍の
体液等を回収することができる。
【0048】湾曲操作レバー53を回動させるとワイヤ
ー36を牽引、弛緩することができる。これにより、挿
入部2の湾曲部21を、所定の方向に湾曲させることが
できる。
【0049】一対のワイヤー36は、挿入部2の中心軸
を介しておおむね対向するように配置されている。ま
た、ワイヤー36は、ワイヤー挿通構縁37と内皮38
1との間に挿入されている。このワイヤー36の先端
は、挿入部2の先端部22の閉塞された部分に接着、固
定されている。
【0050】このため、湾曲操作レバー53を回動さ
せ、一方のワイヤー36を牽引し、他方のワイヤー36
を弛緩すると、図3に示すように、湾曲部21は、その
牽引したワイヤー36の先端のある側へ湾曲する。
【0051】また、操作部5を操作して、挿入部2を軸
を中心に回転させ、これと前記湾曲を組み合わせること
により、360°全方向を観察することができる。
【0052】ワイヤー36には、頻回の牽引操作により
断線を生じることがない程度の強度および耐久性を有
し、また、伸びの少ないものが用いられる。このような
ワイヤーとしては、例えば、ステンレス鋼等の金属線、
ポリアミド、ポリエステル等の樹脂繊維による単線や繊
維束が挙げられる。
【0053】また、ワイヤー36の外径は、その構成材
料や挿入部2の横断面形状、寸法、構成材料等の諸条件
により異なるが、ワイヤー36が例えばポリアクリレー
ト製撚り糸またはステンレス鋼の単線で構成されている
場合、その外径は、30〜3000μm 程度が好まし
く、100〜1000μm 程度がより好ましい。
【0054】ワイヤー挿通構縁37は、内皮381とと
もにワイヤー37を支持する。両者が、ワイヤー36を
支持することにより、ワイヤー36は定められた方向に
円滑に湾曲できる。
【0055】また、内皮381および外皮382によ
り、挿入部2の各部材は、外部から隔絶され、保護され
ている。さらに、内皮381および外皮382は、挿入
部2の表面に接触する物質、例えば、薬品や体液などが
挿入部2の内部に浸透するのを防止し、挿入部2内の各
部材を保護する。
【0056】ワイヤー挿通構縁37および内皮381
は、ワイヤー36を支持可能であり、ワイヤー36を牽
引した場合に、破損の生じない強度および耐久性を有す
る材料(例えばステンレスなど)で構成されている。
【0057】ワイヤー挿通構縁37および内皮381の
厚さは、ワイヤー36を支持可能であり、かつ挿入部2
の可とう性・湾曲性を妨げるものでなければ特に限定さ
れず、100〜3000μm 程度が好ましく、100〜
200μm 程度がより好ましい。
【0058】外皮382は、摩擦により管腔内の組織に
損傷を与えることを防止するため、例えば、軟質ポリ塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタ
ン、ポリアミド、シリコーン樹脂、ポリテトラフルオロ
エチレン等で構成されている。
【0059】外皮382の厚さは、挿入部2内の各種部
材を保護可能であり、かつ、挿入部2の可とう性・湾曲
性を妨げないものであれば特に限定されず、100〜3
000μm 程度が好ましく、200〜1000μm 程度
がより好ましい。
【0060】図3に示すように挿入部2の湾曲部21を
湾曲させた場合、または、管腔の湾曲に追従するために
可とう管20が湾曲する場合等において、上述した各部
材は、湾曲方向に応じた所定の方向に引っ張られ、移動
する。
【0061】このとき、各部材間には摩擦が生じ、挿入
部2の湾曲抵抗が増大する。このため、各部材の周囲に
は潤滑剤4が配されている。具体的には、イメージガイ
ド31、ライトガイド32、鉗子挿通用チューブ33、
送気用チューブ34、送液用チューブ35等の各種チュ
ーブ、ワイヤー36、ワイヤー挿通構縁37などの周囲
に潤滑剤4が配されている。
【0062】この潤滑剤4により、各部材間の摩擦が低
減される。従って、挿入部2を湾曲させたとき、各部材
は潤滑剤4により円滑に移動することができるようにな
り、挿入部2の湾曲抵抗を減少させることができる。し
かも、これにより、摩擦により生じる各部材の表面の損
傷を防止することが可能となる。
【0063】また、この潤滑剤4をワイヤー36の周囲
に配することにより、ワイヤー36と、ワイヤー挿通構
縁37および内皮381との摩擦が低減され、ワイヤー
36の牽引を円滑に行うことができる。従って、潤滑剤
4をワイヤー36の周囲に配することにより、内視鏡1
の湾曲操作の操作性、追従性が向上する。
【0064】この潤滑剤4は、イメージガイド31およ
びライトガイド32を構成する光学繊維の間隙にも配さ
れている。
【0065】この潤滑剤4により、各光学繊維間の摩擦
が軽減され、湾曲に伴い、各光学繊維が円滑に移動する
ことができる。このため、挿入部2を湾曲させたとき
に、イメージガイド31およびライトガイド32を構成
する光学繊維束は円滑に変形することができる。これに
より、各光学繊維への引張り、圧迫、挫屈が抑制でき、
イメージガイド31およびライトガイド32の損傷を防
止することができる。
【0066】本発明は、この潤滑剤4の組成に特徴を有
する。すなわち、この潤滑剤4は、フッ化炭素((C
F)n )を含有するものである。
【0067】本発明者は、潤滑剤にフッ化炭素を用いる
ことについて鋭意研究を重ね、その結果、潤滑剤にフッ
化炭素を含有させることにより、下記の利点が得られる
ことを発見した。
【0068】1.潤滑性 フッ化炭素を含有する潤滑剤4は、従来の潤滑剤、たと
えば、二硫化モリブデン、黒鉛等と同等またはそれ以上
の潤滑性を有する。従って、このような潤滑剤4を挿入
部2に用いることにより、湾曲抵抗を有効に低減させる
ことができ、しかも、摩擦による損傷から各部材を有効
に保護することができる。
【0069】2.耐薬品性 挿入部2は、使用前後に消毒薬等の薬品に浸漬すること
がある。かかる消毒薬には過酸化水素等が含まれている
こともしばしばある。従来の潤滑剤には、このような薬
品と反応してしまい、硫化水素等を発生させるものもあ
った。また、このような薬品により劣化しまたは腐食さ
れ、長期の使用に耐えられないものもあった。
【0070】これに対し、フッ化炭素を含有する潤滑剤
4は耐薬品性に優れている。このため、潤滑剤4は、そ
のような薬品に接触しても、変質、劣化しにくく腐食も
起こりにくい。ましてや、硫化水素等を発生させること
もない。
【0071】従って、このような潤滑剤4を有する内視
鏡1は、過酸化水素等の薬品に日常的に接触する環境下
でも、劣化することなく長期にわたって使用することが
可能になる。
【0072】3.撥水性 挿入部2は、酸化エチレンガス(EOG)等を用いた高
度な滅菌に供される。この酸化エチレンガスは、挿入部
2の内部に浸透し易く、ゴムや樹脂などに吸着され易
い。このため、挿入部2を、このような滅菌に繰り返し
供すると、挿入部2内の部材が徐々に劣化していくとい
う問題があった。
【0073】しかし、フッ化炭素を含有する潤滑剤4は
撥水性を有している。このため、このような潤滑剤4を
挿入部2に用いると、酸化エチレンガス等が内部に浸透
しにくくなり、各部材の劣化を防止することができる。
【0074】従って、このような挿入部2は、高度な滅
菌を繰り返し行っても劣化しにくくなり、このような滅
菌に繰り返し供することができる。
【0075】4.絶縁性 フッ化炭素を含有する潤滑剤4は電気絶縁性を有するの
で、挿入部2中で使用できる場所に制限がなく、広く用
いることができる。しかも、これにより挿入部2全体の
絶縁性を高めることができる。
【0076】特に、潤滑剤4を電子内視鏡に使用した場
合、例えばリード線やリード線とCCDとの接続部など
の周辺に潤滑剤4が存在していても短絡等を引き起こす
ことはない。しかも、漏電、感電等を防止することもで
きる。
【0077】このように、潤滑剤4は、前記4つの優れ
た利点を有し、その相乗効果により、後述するような優
れた内視鏡1が提供される。
【0078】フッ化炭素((CF)n )のnの値は、特
に限定されないが、10〜100程度が好ましく、20
〜70程度がより好ましく、30〜40程度がさらに好
ましい。nの値がこの範囲の上限値を超えると、十分な
潤滑性を得られない場合があり、下限値未満だと、撥水
性の点で不十分となる場合があるからである。
【0079】また、フッ化炭素の平均分子量は、特に限
定されないが、前記と同様の理由から、300〜350
0程度が好ましく、600〜2500程度がより好まし
く、900〜1200程度がさらに好ましい。
【0080】フッ化炭素は粉末であることが好ましい。
粉末であることにより、潤滑剤4は、狭い間隙にも入り
込むことができ、潤滑をより円滑に行うことができるよ
うになる。
【0081】粉末によるフッ化炭素の平均粒径は、特に
限定されないが、0.1〜15μm程度が好ましく、
0.5〜10μm 程度がより好ましく、1〜4μm 程度
がさらに好ましい。平均粒径が、この範囲の上限値を超
えると、潤滑剤4の充填性が悪くなり、十分な潤滑性が
得られなくなる場合があるからである。一方、この下限
値を下回る平均粒径のフッ化炭素は、製造上困難であ
る。
【0082】なお、潤滑剤4は、フッ化炭素の粉末を分
散媒に分散させたものであってもよい。
【0083】このような分散媒としては、例えば、シリ
コーンゲル、グリース等の半固形状の分散媒、オイルな
どが挙げられる。特に、潤滑剤4は半固形状の分散媒を
有していると、潤滑性が得られるだけでなく、取扱いが
容易となる。さらには、挿入部2の各部材を衝撃等から
保護することも可能になる。
【0084】また、潤滑剤4は、フッ化炭素のほかに、
例えば、他の潤滑剤、さらには、ポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)、チッ化ホウ素などを含有していて
もよい。潤滑剤4の使用部位や使用条件によっては、こ
れらを有することにより、最適化した潤滑剤4が得られ
る。
【0085】潤滑剤4中のフッ化炭素の含有率は、特に
限定されないが、5重量%以上が好ましく、10重量%
以上がより好ましい。フッ化炭素の含有率が低すぎる
と、前述した潤滑剤4の利点が十分に得られなくなる場
合があるからである。
【0086】潤滑剤4の比重は、特に限定されないが、
2.0〜4.0が好ましく、2.2〜3.0がより好ま
しく、2.3〜2.7がさらに好ましい。比重がこの範
囲の上限値を超えると、潤滑性に劣る場合があり、下限
値を下回ると、撥水性に劣る場合があるからである。
【0087】また、潤滑剤4の水との接触角は、70°
以上であることが好ましく、90°以上であることがよ
り好ましく、120°以上であることがさらに好まし
い。水との接触角がこの値以上であると、特に優れた撥
水性を得ることができ、高度の滅菌を繰り返し行って
も、各部材の劣化を抑えることができるようになるから
である。
【0088】以上述べたように、挿入部2に、フッ化炭
素を含有する潤滑剤4を用いることにより、挿入部2を
湾曲させたときに生じる各部材間の摩擦が抑制され、各
部材の破損を防止することができる。
【0089】しかも、これにより、耐薬品性と絶縁性に
優れた挿入部2を得ることができる。従って、挿入部2
は、過酸化水素等の薬品にさらされても劣化しにくく、
薬品等を用いた殺菌・滅菌等に繰り返し供することが可
能となる。
【0090】さらに、高い撥水性を有するため、酸化エ
チレンガス等の内部に浸透し易い物質で滅菌・殺菌等を
行った場合でも、かかる物質が内部に浸透しにくくな
る。このため、挿入部2は、酸化エチレンガス等を用い
た高度な滅菌を繰り返し行っても劣化しにくくなる。
【0091】さらには、潤滑剤4が耐薬品性と撥水性を
有しているため、外部から薬品等が挿入部2に浸透する
のを防止する外皮382および内皮381を薄くするこ
とが可能となる。これにより、内視鏡を細径化すること
が可能となる。
【0092】以上、本発明の内視鏡を、図示の実施例の
基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はない。
【0093】例えば、潤滑剤4を配する部位は前述した
部位に限られず、例えば操作部5内の摺動部のような他
の部位にも配することができる。また、前述した各部位
のうちの特定の部分にのみ限定して配することもでき
る。
【0094】また、ワイヤー36の本数は、前述したよ
うに一対すなわち2本でなくてもよい。例えば、ワイヤ
ー36の本数は、1本でもよく、3本以上であってもよ
い。
【0095】また、各部材の構成は、同様の機能を有す
る任意のものに置換することができる。
【0096】例えば、前述した実施例は、光学繊維束を
イメージガイドとして用いた光学内視鏡であるが、本発
明は、これに限られず、挿入部の先端部にCCD(撮像
素子)等を内蔵する電子内視鏡であってもよい。
【0097】このような電子内視鏡においては、潤滑剤
4は絶縁性を有するので、短絡、漏電等を防止でき、さ
らには感電も防止でき、より信頼性、安全性の高い内視
鏡を得ることができる。
【0098】また、前述した実施例は、医療用に用いら
れる内視鏡であるが、本発明は、これに限られず、工業
用等に用いられる内視鏡であってもよい。
【0099】
【実施例】[潤滑性試験]本発明の内視鏡に用いられる
潤滑剤を調整した。そして、その潤滑性を調べた。
【0100】第1の実施例においては、潤滑剤は、フッ
化炭素の粉末(日本カーボン社製「フッ化炭素」)であ
った。このフッ化炭素のnは30〜40であり、平均分
子量は930〜1240であり、平均粒径は2μm であ
った。また、この潤滑剤の比重は2.34〜2.68で
あり、水との接触角は145°であった。
【0101】第2の実施例においては、潤滑剤は、前記
フッ化炭素の粉末をシリコーンゲル(東レダウコーニン
グシリコーン社製「SE1880」)に分散させたもの
であった。この潤滑剤のフッ化炭素の含有率は10〜2
0重量%であり、比重は1.12〜1.32であり、水
との接触角は100〜120°であった。
【0102】この潤滑性は、図4に示すような、挿入部
内部の各部材間で生じる摩擦をモデル化した実験系で調
べた。
【0103】この実験系は、軸が水平となるように設置
された円柱9と、この円柱9に2.25周巻き付けたス
テーコイル10と、このステーコイル10内に挿通され
たアングルワイヤー11と、このアングルワイヤー11
の一端に取り付けられた重り13と、アングルワイヤー
11の他端に取り付けられた計り14と、アングルワイ
ヤー11の周りにまぶされた潤滑剤4とからなる。以下
の測定は、第1および第2の実施例の潤滑剤についてそ
れぞれ行った。
【0104】[1]まず、ステーコイル10の内部に前
記潤滑剤4を、全体にわたって均一になるように充填し
た。
【0105】このステーコイル10には、内径0.9m
m、外径1.6mm、ピッチ間隔0.35mm、長さ975m
mのステンレス製コイルを用いた。
【0106】[2]次に、この潤滑剤4を充填したステ
ーコイル10にアングルワイヤー11を挿通した。
【0107】アングルワイヤー11には、直径0.72
mm、長さ1350mmのステンレス製の撚り線ワイヤーを
用いた。
【0108】ステーコイル10とアングルワイヤー11
の間隙のギャップ長は、0.09mmであった。
【0109】[3]次に、図4に示すように、軸が水平
になるように取り付けた円柱9に、アングルワイヤー1
1が挿通されたステーコイル10を2.25周巻き付
け、アングルワイヤー11の一端には、重り13を、他
端には計り14を取り付けた。
【0110】円柱の直径は、76mmであった。また、重
り13の重さは、500gであった。そして、この重り
13により、アングルワイヤー11の一端は、鉛直下向
きに引っ張られた。
【0111】[4]次に、計り14を、水平かつ円柱9
の軸方向に対し垂直に引っ張り、動摩擦力F(kg)を測
定した。この測定を連続して10回行った。
【0112】また、比較例として、二硫化モリブデン、
黒鉛、窒化ホウ素の粉末を潤滑剤として用い、前記と同
様の測定を5〜10回行った。
【0113】黒鉛の平均粒径は2μm 、窒化ホウ素の平
均粒径は0.1〜12μm であった。また、二硫化モリ
ブデンは米粒上の粒子で、長径は平均8μm 、短径は平
均1.0μm であっった。これらの測定結果を下記表1
に示す。
【0114】
【表1】
【0115】表1の結果に示されるように、第1および
第2実施例の潤滑剤は優れた潤滑性を有し、内視鏡に用
いられる潤滑剤の構成材料として好適であることが確認
された。
【0116】[耐薬品性試験]本発明の内視鏡に用いら
れる潤滑剤の耐薬品性を調べた。この試験は、挿入部を
モデル化したチューブを用いて行った。
【0117】[1]直径8.5μm、ポリメチルメタク
リレート樹脂製光学繊維束を用意し、この光学繊維束の
導光量を調べた。
【0118】[2]次に、この光学繊維束と、潤滑剤
を、直径2.1mm、膜厚0.1mm、長さ1400mmのシ
リコーンチューブに充填し、両端を縛り密閉した。
【0119】この潤滑剤には、前記[潤滑性試験]の第
1および第2の実施例と同様のものをそれぞれ用いた。
【0120】[3]次に、過酸化水素を使用したガスプ
ラズマ滅菌装置(ジョンソン・エンド・ジョンソンメデ
ィカル株式会社製「STERRAD])を用い、このシ
リコーンチューブの滅菌を50回繰り返して行った。
【0121】その結果、50回滅菌を行った後も、フッ
化炭素の粉末およびこれを含む潤滑剤を充填したチュー
ブには、いずれも変化が見られなかった。また、これら
のチューブから、光学繊維束を取り出し、導光量を調べ
た。
【0122】その結果、滅菌前と比較して導光量の変化
は見られず、これらの光学繊維束は、イメージガイドお
よびライトガイドとしての機能を十分に果たすものであ
ることが確認された。
【0123】比較例として、前記[潤滑性試験]に用い
たものと同様の二硫化モリブデンの粉末を潤滑剤として
用い、前記と同様の試験を繰り返し行った。
【0124】その結果、滅菌を10回行った時点で、硫
化水素が発生し、その内圧により、チューブに裂け目が
生じ、内部の光学繊維束がむき出しとなった。
【0125】この光学繊維束は、イメージガイドおよび
ライトガイドとしての機能を十分に果たすことができな
い。
【0126】以上の結果から、内視鏡にフッ化炭素の粉
末およびこれを含む潤滑剤を用いると、内視鏡の耐薬品
性が向上することが確認された。
【0127】[撥水性試験]本発明の内視鏡の内部の撥
水性を調べた。
【0128】[1]まず、イメージガイドと、ライトガ
イドと、潤滑剤と、送気チューブとを有する挿入部(大
腸用ファイバースコープ)を製造した。
【0129】このイメージガイドおよびライトガイド
は、光学繊維束を構成する各光学繊維の間隙に潤滑剤が
入り込むように光学繊維束に潤滑剤をまぶした後、これ
らをそれぞれ保護チューブで被覆することにより製造さ
れたものである。
【0130】また、挿入部を製造する際、挿入部を構成
するイメージガイドおよびライトガイドの間隙にも潤滑
剤を充填した。
【0131】なお、潤滑剤には、前記[潤滑性試験]の
第1および第2の実施例と同様のものをそれぞれ用い
た。
【0132】[2]次に、内視鏡の内気圧と外気圧を均
等にするために(通気するために)送気チューブの通気
口金にEOGキャップを取り付けた後、この内視鏡を加
圧EOG滅菌装置で滅菌(酸化エチレンガス滅菌)し
た。
【0133】この滅菌は、内視鏡を、前記滅菌装置のチ
ャンバー内に設置した後、チャンバー内をバキュームに
より減圧してから、滅菌ガスをチャンバー内に導入する
ことにより行った。
【0134】また、この滅菌は、条件を滅菌温度55
℃、滅菌ガス圧98kPa 、滅菌時間4時間、清浄置換回
数15回(所用時間約2時間)として行った。また、使
用した滅菌ガス(昭和炭酸社製「ノンパクトE−2
0」)の組成は、酸化エチレンガス(EOG)20%、
炭酸ガス(CO2 )80%であった。
【0135】[3]滅菌後、挿入部を湾曲部の中央で切
断し、切断直後の湾曲部内部の酸化エチレンガス濃度を
ガス検知管で測定した。
【0136】[4]さらに、切断により湾曲部を半分失
った挿入部からライトガイドを取り出した。そして、取
り出したライトガイドを中央で切断して、切断直後のラ
イトガイド内部の酸化エチレンガス濃度をガス検知管で
測定した。なお、これら切断・測定の操作は、滅菌後迅
速に行った。
【0137】また、比較例として、前記[潤滑性試験]
に用いたものと同様の二硫化モリブデンの粉末を潤滑剤
として用いた挿入部を製造し、前記と同様の測定を行っ
た。
【0138】これらの測定結果を下記表2に示す。な
お、評価は、0.05ppm 未満をA、0.05ppm 以上
0.1ppm 未満をB、0.1ppm 以上をCとした。
【0139】
【表2】
【0140】表2の結果に示されるように、フッ化炭素
の粉末およびこれを含む潤滑剤は撥水性に富み、かかる
潤滑剤を有する内視鏡は、内部に滅菌ガスが浸透しにく
い特質を有することが確認された。
【0141】[電気伝導性試験]本発明の内視鏡の電気
伝導性を調べた。
【0142】[1]まず、先端にCCDを有し、内部に
CCDからの信号伝達用ケーブルが配設され、挿入部内
の間隙には潤滑剤が充填された挿入部を製造した。
【0143】このケーブルの一端は、前記CCDに接続
した。また、この潤滑剤には、前記[潤滑性試験]の第
1および第2の実施例と同様のものを用いた。
【0144】[2]次に、この挿入部を内視鏡の操作部
に接続し、前記ケーブルの他端もこの操作部に接続し
て、電子内視鏡を製造した。
【0145】[3]次に、バケツに0.9%食塩水を満
たし、この中にこの電子内視鏡の挿入部と電源装置の一
方の端子を浸した。また、電源装置の他方の端子は、電
子内視鏡の操作部にある電気コネクターに接続した。
【0146】[4]次に、この電源装置により、両端子
間に50Hzの交流電圧をかけた。電圧は、100Vから
手動で徐々に上げていき、そのときの電流を測定した。
【0147】その結果、各電子内視鏡は、1500Vの
電圧をかけても流れた電流はいずれも5mA未満であっ
た。
【0148】また、比較例として、前記[潤滑性試験]
に用いたものと同様の黒鉛の粉末を潤滑剤として用いた
挿入部を製造し、前記と同様に電子内視鏡を製造した。
そして、前記と同様の測定を行った。その結果、100
Vの電圧をかけた時点で5mA以上の電流が流れた。
【0149】以上の結果から、挿入部にフッ化炭素の粉
末およびこれを含む潤滑剤を用いると、絶縁性に優れた
内視鏡が得られることが確認された。
【0150】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、優
れた潤滑性により湾曲抵抗が少なく、耐薬品性に富み、
内部の撥水性が高く、高い絶縁性を有する内視鏡を得る
ことができる。
【0151】そのため、挿入部を湾曲させた場合、その
湾曲を容易に行うことができると共に、挿入部内部の各
部材の損傷が生じにくい。また、薬品等によって変質、
劣化しにくい内視鏡を得ることができる。
【0152】さらに、高度の滅菌などが繰り返し可能な
内視鏡を得ることができる。さらに、潤滑剤の配置部位
が制限されない内視鏡を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内視鏡の実施例を示す全体図である。
【図2】図1に示す内視鏡における挿入部の横断面図で
ある。
【図3】図1に示す内視鏡の挿入部における湾曲部の縦
断面図である。
【図4】実施例における潤滑性試験を現す全体側面図で
ある。
【符号の説明】
1 内視鏡 2 挿入部 20 可とう管 21 湾曲部 22 先端部 23 最先端部 31 イメージガイド 311 第1保護チューブ 312 第2保護チューブ 32 ライトガイド 321 保護チューブ 33 鉗子挿通用チューブ 34 送気用チューブ 35 送液用チューブ 36 ワイヤー 37 ワイヤー挿通構縁 381 内皮 382 外皮 39 対物レンズ 4 潤滑剤 5 操作部 51 操作部本体 52 操作部カバー 53 操作部レバー 6 接眼部 7 連結管 8 コネクタ 9 円柱 10 ステーコイル 11 アングルワイヤー 12 2重ループ 13 重り 14 計り
フロントページの続き (72)発明者 三浦 静春 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 CA11 CA27 DA11 DA17 DA19 4C061 AA01 AA29 BB02 CC04 CC07 DD03 FF24 FF42 FF46 FF50 HH35 JJ01 JJ06 JJ12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管内に挿入して使用されるチューブ状の
    湾曲可能な挿入部を有する内視鏡であって、 前記挿入部の内部にフッ化炭素を含む潤滑剤を有するこ
    とを特徴とする内視鏡。
  2. 【請求項2】 前記潤滑剤は前記挿入部に対し相対的に
    移動可能な部材の周囲に配されている請求項1に記載の
    内視鏡。
  3. 【請求項3】 前記部材は前記挿入部の内部に配設され
    たワイヤーである請求項2に記載の内視鏡。
  4. 【請求項4】 前記部材は前記挿入部の内部に配設され
    たチューブである請求項2に記載の内視鏡。
  5. 【請求項5】 前記挿入部はその内部に光学繊維束を有
    し、該光学繊維同士の間隙に前記潤滑剤が配されている
    請求項1ないし4のいずれかに記載の内視鏡。
  6. 【請求項6】 前記フッ化炭素は粉末である請求項1な
    いし5のいずれかに記載の内視鏡。
  7. 【請求項7】 前記フッ化炭素の平均粒径が0.1〜1
    5μm である請求項6に記載の内視鏡。
  8. 【請求項8】 前記潤滑剤は、前記フッ化炭素が分散媒
    中に分散された状態で構成されている請求項1ないし7
    のいずれかに記載の内視鏡。
  9. 【請求項9】 前記分散媒は半固形状である請求項8に
    記載の内視鏡。
  10. 【請求項10】 前記分散媒はシリコーンゲルまたはグ
    リースである請求項8に記載の内視鏡。
  11. 【請求項11】 前記潤滑剤の水との接触角が70°以
    上である請求項1ないし10のいずれかに記載の内視
    鏡。
  12. 【請求項12】 前記潤滑剤は実質的に絶縁性を有する
    ものである請求項1ないし11のいずれかに記載の内視
    鏡。
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