JP2000003982A - 液状封止材用溶融球状シリカ及び液状封止樹脂組成物 - Google Patents

液状封止材用溶融球状シリカ及び液状封止樹脂組成物

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JP2000003982A
JP2000003982A JP16866498A JP16866498A JP2000003982A JP 2000003982 A JP2000003982 A JP 2000003982A JP 16866498 A JP16866498 A JP 16866498A JP 16866498 A JP16866498 A JP 16866498A JP 2000003982 A JP2000003982 A JP 2000003982A
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Yutaka Konose
豊 木ノ瀬
Hiroatsu Aikawa
浩功 愛川
Yoshikazu Watanabe
由和 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板とICチップ間の僅かな隙間を封止する
隙間浸透性に優れ、且つ信頼性の高い液状封止樹脂組成
物及びこれに充填される溶融球状シリカフィラーを提供
すること。 【解決手段】 最大粒子径が24μm 、平均粒子径が2
〜7μm 、1μm 以下の粒子が全体の1%以下の粒度分
布を有し、BET比表面積が3m2/g以下である液状封止
材用溶融球状シリカ及びこれと常温で液状のエポキシ樹
脂又はシリコーン樹脂を含有する液状封止樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板とICチップ
間の僅かな隙間を封止する液状封止樹脂組成物及びそれ
に配合される溶融球状シリカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の高性能化、高機能化の要求は
マルチメディア時代を迎えてますます強くなっている。
これに伴って電子機器に使用される1Cパッケージの形
態も小型化、薄型化、多ピン化が進んでいる。半導体チ
ップは、その表面に形成された微細で複雑な電子回路を
空気中のほこりや湿気から保護するために、封止材でI
Cチップ全体を密閉して成型されている。現在、半導体
ICチップの封止材として最も多く用いられているのは
エポキシ樹脂封止材である。このエポキシ樹脂封止材
は、トランスファー成型用エポキシ樹脂封止材と液状エ
ポキシ樹脂封止材に大別され、現在その主力となってい
るのはトランスファー成型用エポキシ樹脂封止材であ
り、液状エポキシ樹脂封止材は、これまでその用途が限
定されていた。
【0003】しかし、この液状エポキシ樹脂封止材は、
最近、特にP−PGA(Plastic Pin Grid Array)、P
−BGA(Plastic Ball Grid Array )、フリップチッ
プあるいはCSP(Chip Saize Package又はChip Scale
Package)等の最先端半導体デバイスの封止材として使
用され始めてきた。それらの中、CSPは従来のデバイ
スと比較すると、小型で複雑な構造のものが多い。CS
Pの基板とICチップ間の隙間(ギャップ)は、従来の
75〜100μm 程度が主流であったものが、近年、多
ピッチ化に伴う狭ピッチ化のためにバンプサイズが小さ
くなり、ギャップも30〜50μm 程度のものが増えつ
つあり、更に最先端半導体デバイスではギャップ寸法が
1ミル(25.4μm )のものが開発されている。
【0004】このような最先端半導体デバイスを封止す
るためには、これまで以上の微細な加工性が要求され、
これに応じることができる封止材として、隙間浸透性に
優れる液状エポキシ樹脂封止材の開発が切望されてい
る。
【0005】一方、従来の液状エポキシ樹脂封止材に
は、該封止材の信頼性を高めるため、液状封止材とIC
チップとの線膨張率の差により発生する応力を低減する
という問題がある。これを解決するものとしては、液状
エポキシ樹脂封止材中にシリカフィラーを多量に配合し
て液状封止材の線膨張率を小さくする方法があり、この
シリカフィラーの多量配合に伴う流動性の問題を解決す
るものとして、優れた低粘度特性を有する微細な溶融球
状シリカを使用する数多くの方法が提案されている(特
開平2−59416号公報、特開平2−199013号
公報など)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
液状エポキシ樹脂封止材は、シリカフィラーの多量充填
が可能で高い信頼性を有し、且つ最先端半導体デバイス
の基板とICチップ間の僅かな隙間を封止する隙間浸透
性を十分兼ね備えているとは言い難い。このため、高い
信頼性と優れた隙間浸透性を有する液状エポキシ樹脂封
止材及びこの性能をシリカフィラー側から付与する液状
封止材用シリカの開発が望まれている。
【0007】従って、本発明の目的は、基板とICチッ
プ間の僅かな隙間を封止する隙間浸透性に優れ、且つ信
頼性の高い液状封止樹脂組成物及びこれに充填される溶
融球状シリカフィラーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は鋭意検討を行った結果、常温で液状のエポキシ
樹脂又はシリコーン樹脂に特定の粒度特性を有する溶融
球状シリカ、特に、1μm以下の粒子の割合が1%以下
である溶融球状シリカを配合した液状封止樹脂組成物
が、上記課題を解決し、基板とICチップ間の僅かな隙
間を封止する隙間浸透性に優れ、且つ信頼性が高いこと
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、最大粒子径が24μ
m 、平均粒子径が2〜7μm 、1μm 以下の粒子が全体
の1%以下の粒度分布を有し、BET比表面積が3m2/g
以下であることを特徴とする液状封止材用溶融球状シリ
カを提供するものである。
【0010】また、本発明は、(A)常温で液状のエポ
キシ樹脂又はシリコーン樹脂、及び(B)最大粒子径が
24μm 、平均粒子径が2〜7μm 、1μm 以下の粒子
が全体の1%以下の粒度分布を有し、BET比表面積が
3m2/g以下である溶融球状シリカフィラー、を含有する
ことを特徴とする液状封止樹脂組成物を提供するもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の液状封止用溶融球状シリ
カは、その形状は球状を呈し、粒度特性が、最大粒子径
が24μm 、平均粒子径が2〜7μm 、1μm 以下の粒
子が全体粒子の1%以下の粒度分布を有し、BET比表
面積が3m2/g以下のものである。破砕状シリカでは、液
状封止樹脂組成物とした場合、粘度が高くなり好ましく
ない。また、これら最大粒子径、平均粒子径及び粒度分
布の測定は、レーザー法マイクロトラック粒度分析計な
どを用いて行えばよい。
【0012】本発明の液状封止用溶融球状シリカの前記
最大粒子径の好ましい範囲は、22μm である。該溶融
球状シリカの最大粒子径を24μm 以下とすることによ
り、液状封止樹脂組成物とした場合、これをCSPの基
板とICチップ間の隙間に十分浸透させることができ
る。また、前記平均粒子径の好ましい範囲は3〜7、更
に好ましい範囲は3.3〜6.6μm である。液状封止
用溶融球状シリカの平均粒子径が7μm を越えると、分
級手段によっても最大粒子径を24μm 以下にすること
は困難である。また、平均粒子径が2μm 未満では、全
体の粒度分布に占める1μm 以下の粒子の割合が多くな
り、液状封止樹脂組成物とした場合、粘度が高くなり、
その結果隙間浸透性が悪くなる。また、本発明の液状封
止用溶融球状シリカの前記全体の粒度分布に占める1μ
m 以下の粒子の割合の好ましい値は、0.96%以下で
ある。全体の粒度分布に占める1μm 以下の粒子の割合
と、溶融球状シリカを樹脂に配合したときの粘度とは特
に強い相関関係がある。すなわち、1μm 以下の粒子の
割合が1%を越えると、液状封止材の粘度上昇が急激に
大きくなり、隙間浸透性が悪くなる。本発明の液状封止
用溶融球状シリカの前記BET比表面積の好ましい範囲
は、2.8m2/g以下である。該BET比表面積の値が3
m2/gを越えると粘度の上昇が大きくなり、隙間浸透性が
悪くなる。
【0013】また、本発明の液状封止材用溶融球状シリ
カは、常温で液状のエポキシ樹脂又はシリコーン樹脂
(以下、「(A)成分」ということがある)に、最大粒
子径が24μm 、平均粒子径が2〜7μm 、1μm 以下
の粒子が全体の1%以下の粒度分布を有し、BET比表
面積が3m2/g以下である溶融球状シリカ(以下、
「(B)成分」ということがある)を成分(A)と成分
(B)の合計量に占める成分(B)の割合が、最大で8
0重量%配合した混合物の50℃における粘度が、20
Pa・s (200ポイズ)以下、好ましくは18Pa・s 以
下である。この液状封止材用溶融球状シリカ混合物は、
配合される溶融球状シリカフィラーが前記粒度特性を有
するため、80重量%の高配合であっても低粘度を示
す。この粘度の測定は、例えば、ELD型回転粘度計を
用いて行えばよい。
【0014】また、本発明の液状封止材用溶融球状シリ
カは、前記(A)に前記(B)を成分(A)と成分
(B)の合計量に占める成分(B)の割合が、最大で8
0重量%配合した混合物の50℃における回転粘度計の
10回転の粘度値X1 Pa・s (又はポイズ)と1回転の
粘度値X2 Pa・s (又はポイズ)との比(X1 /X2
が、2.0以下、好ましくは1.5以下である。このX
1 /X2 値はチクソ指数とも言われ、回転粘度計におけ
る回転数による粘度上昇度を示すものである。この液状
封止材用溶融球状シリカ混合物は、配合される溶融球状
シリカフィラーが前記粒度特性を有するため、80重量
%程度の高配合量であっても、チクソ指数は低い。この
チクソ指数は通常使用される回転粘度計を用いて測定さ
れる。
【0015】本発明の液状封止用溶融球状シリカを得る
方法としては、特に制限されないが、珪酸アルカリと鉱
酸との湿式反応により合成された高純度シリカゲルを作
成し、次いでこの高純度シリカゲルをボールミル又はジ
ェットミル等の粉砕機により粉砕して、例えば、平均粒
子径が5μm の溶融粉砕シリカを得る。この溶融粉砕シ
リカを溶融炉に供給して、酸素−LPG混合火炎中でシ
リカの融点以上の温度で溶融し、次いで、溶融したシリ
カを急冷した後、サイクロンで捕集して溶融球状シリカ
を得る方法が好ましい。この溶融球状シリカは必要に応
じて分級処理して、上記範囲の粒度特性を有する液状封
止用溶融球状シリカとすればよい。
【0016】また、本発明の液状封止用溶融球状シリカ
は、イオン性不純物として、煮沸抽出水中のNaイオン
とClイオンがそれぞれ1ppm以下、放射性不純物と
してのU、Thがそれぞれ1ppb以下であることが好
ましい。イオン性不純物量が多い場合は、いわゆるソフ
トエラーの原因になることが知られており、特に、半導
体メモリーデバイスの封止用として使用する場合は注意
が必要である。
【0017】常温で液状のエポキシ樹脂としては、1分
子中に1個以上のエポキシ基を有する液状物であれば、
特に制限されないが、例えば、液状フェノールノボラッ
ク系エポキシ樹脂、液状クレゾールノボラック系エポキ
シ樹脂、液状ビスフェノールA系エポキシ樹脂、液状ビ
スフェノールAD系エポキシ樹脂、液状ビスフェノール
F系エポキシ樹脂、液状指環族系エポキシ樹脂、1 、1-
ビス(4- ヒドロキシフェニル) エタンのグリシジルエー
テルなどの液状エポキシ樹脂等が挙げられる。常温で液
状のエポキシ樹脂は、これら単独もしくは2種以上を混
合して使用することができる。
【0018】常温で液状のシリコーン樹脂としては、例
えば、下記一般式(1):
【0019】
【化1】
【0020】(式中、nは2 〜10,000であり、R1 〜R
8 の主体はメチル基であり、該メチル基は水素原子、メ
チル基、フェニル基、高級脂肪酸残基、エポキシ含有基
又はポリオキシアルキレン基で置換されたものであって
もよく、また、R4 及びR5 がメチレン基の環状ポリシ
ロキサンを形成していてもよい。)で表されるポリシロ
キサンであり、25℃における粘度が2 〜100Pa ・s(1,
000 ポイズ) 、好ましくは2 〜500Pa ・s(1,000 ポイ
ズ) を有する常温で液状の鎖状、部分水素化、環状ある
いは変性ポリシロキサンが挙げられる。具体的には、2
5℃の粘度が60ポイズのポリジメチルシロキサンオイ
ル、25℃の粘度が500ポイズのポリジメチルシロキ
サンオイル、末端に水酸基を有するポリジメチルシロキ
サン、末端にビニル基を有するポリシロキサンなどが例
示される。
【0021】また、本発明の液状封止樹脂組成物は、
(A)常温で液状のエポキシ樹脂又はシリコーン樹脂及
び(B)最大粒子径が24μm 、平均粒子径が2〜7μ
m 、1μm 以下の粒子が全体粒子の1%以下の粒度分布
を有し、BET比表面積が3m2/g以下である溶融球状シ
リカ、を含有するものである。該(A)成分及び該
(B)成分の具体例及び好ましい範囲等は前述のとおり
である。
【0022】本発明の液状封止樹脂組成物は、前記
(A)成分及び前記(B)成分以外に、他の任意成分を
含有することができる。該任意成分としては、エポキシ
樹脂の硬化剤、硬化触媒、着色剤などが挙げられる。前
記(A)成分が常温で液状のエポキシ樹脂の場合、任意
成分は第3級アミン、4−(イミダゾ−1−イル)フェ
ノール等の芳香族性水酸基含有第3級アミン、ジアゾビ
シクロ化合物などの硬化促進剤、無水フタル酸、無水テ
トラハイドロフタル酸、無水ヘキサハイドロフタル酸、
無水メチルヘキサハイドロフタル酸、無水メチルテトラ
ハイドロフタル酸及びイソフタル酸無水物等の硬化剤等
が挙げられる。
【0023】本発明の液状封止樹脂組成物中、前記
(B)成分の配合割合は、30〜80重量%、好ましく
は30〜75重量%である。
【0024】本発明の液状封止材用溶融球状シリカフィ
ラーは、常温で液状のエポキシ樹脂又はシリコーン樹脂
に高割合に配合可能であり、液状封止樹脂組成物の線膨
張率を小さくできるため高い信頼性を有する。また、該
溶融球状シリカは、特定の粒度分布を有し、そのうち、
特に1μm以下の粒子が全体の1%以下としたため、該
溶融球状シリカフィラーの高い配合量であっても該液状
封止樹脂組成物は低粘度で、良好な隙間浸透性を有す
る。このため、本発明の液状封止材用溶融球状シリカフ
ィラーは、24μm の狭ギャップ寸法のCSP封止材用
フィラーとして好適に使用される。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例を挙げて更に具体的に
説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限す
るものではない。
【0026】実施例1〜6、比較例1〜5 攪拌器付き反応槽に硝酸水溶液(HNO319.3重量%)3,285
gを取り、70℃に加熱した。これとは別に、珪酸ソー
ダJIS3号(Na2O7.2重量% 、SiO228.5重量% 、SiO2/Na2O
モル比3.20)2,100g を容器に取り攪拌し、EDTA0.6gを少
量の水に分散させて添加、溶解し、更に70℃で2 時間攪
拌した。硝酸水溶液にこのEDTA含有珪酸ナトリウム水溶
液を約30分間を要して添加し、この間反応槽の温度を70
〜80℃に保持した。添加後、反応スラリーを80℃で2 時
間攪拌して熟成を行った。この時の母液組成はHNO35.0
重量% 、NaNO311.1 重量% であった。この反応終了スラ
リーかたシリカの沈澱を濾過分離し、これを水中にリバ
ルブして洗浄した後、再びシリカの沈澱を濾過分離し
た。分離したシリカを攪拌器付き酸処理槽にとり、これ
に水と硝酸を加えてスラリー全量を3l、スラリー中の硝
酸濃度1Nとなるようにして調整し、更に35% 過酸化水素
水17g を添加して攪拌しながらこのシリカスラリーを90
℃で3 時間加熱して酸処理した後、スラリーからシリカ
を濾過分離し、以下常温により水によるリバルブ洗浄、
固液分離、乾燥を行い、さらに900 ℃で2 時間焼成し
た。シリカ中の不純物含有量は各不純物元素は全て5ppm
以下であり、U 、Thもそれぞれ1ppb以下の低放射性高純
度シリカを得た。次いでこの高純度シリカゲルをボール
ミル又はジェットミル等の粉砕機により粉砕して、平均
粒子径が5μm の溶融粉砕シリカを得た。この溶融粉砕
シリカを溶融炉に供給して、酸素−LPG混合火炎中で
シリカの融点以上の温度で溶融し、次いで、溶融したシ
リカを急冷した後、サイクロンで捕集して溶融球状シリ
カを得た。この溶融球状シリカは必要に応じて分級処理
を行い、各種粒度特性を有する溶融球状シリカを得た。
結果を表1に示す。また、得られた溶融球状シリカの粒
子径、粒度分布、比表面積及び常温で液状のエポキシ樹
脂と混合した混合物の粘度(25℃及び50℃)及び隙
間浸透性を下記の方法により測定した。結果を表1及び
表2に示す。なお、表中、「不可」はガラス棒で混練で
きない状態を示し、「浸透せず」は60分以上を示す。
【0027】(平均粒子径、最大粒子径及び1μm 以下
の粒度の測定)レーザー法マイクロトラック粒度分析計
を用いて常法により測定する。 (25℃及び50℃における粘度)25℃の粘度が0.
98Pa・s(9.8 ポイズ) のエポキシ樹脂(商品名「エピ
コート815」:油化シェル社製)12gと溶融球状シ
リカ28g(配合量70重量%)をポリプロピレン製ビ
ーカに秤量して、ガラス棒で均一に混合した後、恒温槽
で所定温度(50℃)下、ELD型回転粘度計(東機産
業社製)を用いて常法により測定する。 (チクソ指数の測定)25℃の粘度が0.98Pa・s(9.
8 ポイズ) のエポキシ樹脂(商品名「エピコート81
5」:油化シェル社製)12gと溶融球状シリカ28g
(配合量70重量%)をポリプロピレン製ビーカに秤量
して、ガラス棒で均一に混合した後、恒温槽で所定温度
(50℃)下、1回転及び10回転のそれぞれの粘度を
ELD型回転粘度計(東機産業社製)を用いて常法によ
り測定する。 (比表面積)BET法モノソーブ比表面積測定装置を用
いて常法にて測定する。 (隙間浸透性)図1に示すように、幅5mm、隙間寸法
30μm又は50μm 、長さ18mmの隙間を有する金
型を75℃の温度に加熱した後、一方に測定試料を垂ら
し、毛細管現象により片端にまで浸透した時間を測定し
て、時間(分)で表示する。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】本発明の液状封止材用溶融球状シリカフ
ィラーは、常温で液状のエポキシ樹脂又はシリコーン樹
脂に高割合に配合可能であり、液状封止樹脂組成物の線
膨張率を小さくできるため高い信頼性を付与できる。ま
た、該溶融球状シリカフィラーの高い配合量であっても
該液状封止樹脂組成物は低粘度であるため、良好な隙間
浸透性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】隙間浸透性を評価する金型の斜視図を示す。
【符号の説明】
1 測定試料 2 カバーガラス(18mm×18mm) 3 30μm の隙間を有する溝 4 50μm の隙間を有する溝 10 試験用金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 83/04 (72)発明者 渡辺 由和 福島県田村郡三春町字天王前3 日本化学 工業株式会社福島工場内 Fターム(参考) 4G072 AA25 BB07 DD04 DD05 GG01 GG02 HH14 HH21 JJ16 LL06 LL07 MM01 MM21 MM28 MM38 RR06 RR12 RR13 TT01 TT02 TT06 UU01 UU09 4J002 CD021 CD051 CD061 CP031 CP051 DJ016 FD140 GQ05 4M109 EA03 EA10 EB02 EB04 EB13 EC04 EC20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最大粒子径が24μm 、平均粒子径が2
    〜7μm 、1μm 以下の粒子が全体粒子の1%以下の粒
    度分布を有し、BET比表面積が3m2/g以下であること
    を特徴とする液状封止材用溶融球状シリカ。
  2. 【請求項2】 珪酸アルカリと鉱酸との湿式反応により
    合成されたシリカゲルを溶融したものであることを特徴
    とする請求項1記載の液状封止材用溶融球状シリカ。
  3. 【請求項3】 常温で液状のエポキシ樹脂又はシリコー
    ン樹脂に、前記液状封止材用溶融球状シリカを最大で8
    0重量%配合した混合物の50℃における粘度が、20
    Pa・s 以下であることを特徴とする請求項1記載の液状
    封止材用溶融球状シリカ。
  4. 【請求項4】 常温で液状のエポキシ樹脂又はシリコー
    ン樹脂に、前記液状封止材用溶融球状シリカを最大で8
    0重量%配合した混合物の50℃における回転粘度計の
    10回転の粘度値X1 Pa・s と1回転の粘度値X2 Pa・
    s との比(X 1 /X2 )が、2.0以下であることを特
    徴とする請求項1記載の液状封止材用溶融球状シリカ。
  5. 【請求項5】 (A)常温で液状のエポキシ樹脂又はシ
    リコーン樹脂、及び(B)最大粒子径が24μm 、平均
    粒子径が2〜7μm 、1μm 以下の粒子が全体の1%以
    下の粒度分布を有し、BET比表面積が3m2/g以下であ
    る溶融球状シリカフィラー、を含有することを特徴とす
    る液状封止樹脂組成物。
JP16866498A 1998-06-16 1998-06-16 液状封止材用溶融球状シリカ及び液状封止樹脂組成物 Pending JP2000003982A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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