WO2022249455A1 - 光モニタデバイス - Google Patents

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宜輝 阿部
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    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means

Definitions

  • a spatial optical system 30 that branches and emits at a specific branching ratio in the direction of an incident-side optical fiber 11 that propagates a plurality of lights arranged in a two-dimensional array so that the light enters the spatial optical system 30; a plurality of light-propagating output optical fibers 12 arranged to receive most of the output light 42 from the spatial optical system 30; a first light receiving element 5A arranged to receive a first part of the emitted light 43A from the spatial optical system 30; a second light receiving element 5B arranged to receive a second part of the emitted light 43B; an incident-side optical lens 21 disposed between the spatial optical system 30 and the incident-side optical fiber 11 for converting light incident on the spatial optical system 30 into parallel light; an output side optical lens 22 disposed between the spatial optical system 30 and the output side optical fiber 12 for efficiently coupling the output light from the spatial optical system 30 to the output side optical fiber 12; have
  • FIG. 8 shows how most of the emitted light 42A-L shown in FIG. 7 is transmitted and reflected by the single-layer film 33B.
  • the member 30B and the single layer film 33B have different refractive indices, and the member 30B and the member 30C have the same refractive index, then most of the emitted light 42A-L and most of the emitted light 42B-L are parallel, and the optical axis is shifted by Y1 in the y direction.
  • the partial emitted light 42B-L refers to light with a longer wavelength in the majority of the emitted light 42B.

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Abstract

本開示は、多心数の光ファイバについて、入射する光信号の偏光状態によらず、光信号のパワーを正確に測定することができる光モニタデバイスを小型かつ低コストに実現することを目的とする。 本開示に係る光モニタデバイスは、定められた入射領域から入射された入射光を、第1の方向及び第2の方向の2つに分岐する第1の分岐部(33A)と、前記第1の分岐部(33A)で前記第2の方向に分岐された分岐光を受光し、前記第1の分岐部で分岐された光の強度を、前記入射領域における入射位置ごとに検出する第1の受光素子(5A)と、前記第1の分岐部(33A)で前記第1の方向に分岐された分岐光を、前記第1の方向及び前記第2の方向の両方に垂直な第3の方向並びに前記第1の方向の2つに分岐する第2の分岐部(33B)と、前記第2の分岐部で前記第3の方向に分岐された分岐光を受光し、前記第2の分岐部(33B)で分岐された光の強度を、前記入射領域における入射位置ごとに検出する第2の受光素子(5B)と、を備える。

Description

光モニタデバイス
 本開示は光モニタデバイスに関し、特に光伝送装置などにあって光の強度を検出しその検出結果を他の部品にフィードバックするための光モニタデバイスに関する。
 近年、インターネットトラフィックの増大に伴い、通信システムにおいては通信容量を増大することが強く求められている。これを実現するため、通信局舎とユーザ宅間のアクセスネットワークや通信局舎同士を結ぶコアネットワークでは光ファイバを用いた通信システムが使われている。光ファイバ通信では通信の制御や設備の健全性の確認のために光ファイバを伝搬する光強度の検出がしばしば用いられる。例えば、アクセスネットワークでは、光ファイバに試験光を伝搬させ、その光強度検出から光ファイバの損失や健全性、心線対象や繋がりの確認などを行なっている。また、コアネットワークで用いられるWDM(Wavelength Division Multiplex)伝送ではフィードバック制御のため光強度のモニタリングが必要である。
 アクセスネットワークの光強度モニタリングでは、2本の平行導波路によって光を一定の分岐比で分岐する技術が使われており(例えば特許文献1参照。)、これによりアクセスネットワークにおける光信号の強度や伝搬損失の測定などが行なえる。
 WMD伝送での光強度モニタリングでは、1次元に配列された光ファイバと誘電体多層膜との組み合わせにより複数の光ファイバの光信号の強度を同時にモニタリングする技術が使われている(例えば特許文献2参照。)。
 しかし、従来のような配置構成とした光モニタデバイスにおいては、まだ以下に示すような課題がある。
 光通信が普及し、光設備/ケーブルのファイバ心数が多心化していく中で、まず、光ファイバ1心毎に光カプラを用いる光モニタデバイスの場合は多心化に応じてコストとサイズが増大する。光ファイバと光強度センサを1次元のアレイ状に配置した光モニタデバイスの場合も、光ファイバのアレイ配置には限界があり、それよりも光ファイバの心数が増大すれば、心数に応じてコストとサイズが増大する。
 また、このような光モニタデバイスを構成するための空間光学系としてフレネル反射を用いる技術がある。しかしながら、フレネル反射は入射するp偏光とs偏光により反射率が異なるため、入射する光の偏光状態により光センサ側に分岐される光の分岐比が変化し、正確な測定が行なえないという課題がある。
特許第3450104号 特開2004-219523
 本開示はこのような点に鑑みてなされたものであり、本開示は、数十心といった多心数の光ファイバについて、入射する光信号の偏光状態によらず、光信号のパワーを正確に測定することができる光モニタデバイスを小型かつ低コストに実現することを目的とする。
 上記目的を達成するため、本開示の光モニタデバイスは、
 複数の光ファイバを伝搬する光の強度を検出する光モニタデバイスにおいて、
 定められた入射領域から入射された入射光を、第1の方向及び第2の方向の2つに分岐する第1の分岐部と、
 前記第1の分岐部で前記第2の方向に分岐された分岐光を受光し、前記第1の分岐部で分岐された光の強度を、前記入射領域における入射位置ごとに検出する第1の受光素子と、
 前記第1の分岐部で前記第1の方向に分岐された分岐光を、前記第1の方向及び前記第2の方向の両方に垂直な第3の方向並びに前記第1の方向の2つに分岐する第2の分岐部と、
 前記第2の分岐部で前記第3の方向に分岐された分岐光を受光し、前記第2の分岐部で分岐された光の強度を、前記入射領域における入射位置ごとに検出する第2の受光素子と、
 を備える。
 本開示によれば、数十心といった多心数の光ファイバについて、入射する光信号の偏光状態によらず、光信号のパワーを正確に測定することができる光モニタデバイスを小型かつ低コストに実現することができる。
s偏光及びp偏光の入射角度と反射の関係を説明する図である。 本開示に係る光モニタデバイスを説明する図である。 本開示に係る光モニタデバイスを説明する図である。 本開示に係る光モニタデバイスを説明する図である。 第1及び第2の屈折率界面における光の様子を説明する図である。 第3及び第4の屈折率界面における光の様子を説明する図である。 第1及び第2の屈折率界面における光の様子を説明する図である。 第3及び第4の屈折率界面における光の様子を説明する図である。 第3及び第4の屈折率界面における光の様子を説明する図である。
 以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本開示は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本開示は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
 本開示では上記課題を解決するために、図2に例示する構成によって実現可能な光モニタデバイスを提供する。
 本開示の光モニタデバイスは、
 入射光41の一部を特定の方向(第2の方向)へ、残りの一部を別の特定の方向(第3の方向)へ、残りの大部分をまた別の特定の方向(第1の方向)へと特定の分岐比で分岐し出射する空間光学系30と、
 空間光学系30に光を入射するように2次元配列状に配置された複数の光を伝搬する入射側光ファイバ11と、
 空間光学系30からの大部分の出射光42を受光するように配置された複数の光を伝搬する出射側光ファイバ12と、
 空間光学系30からの第1の一部の出射光43Aを受光するように配置された第1の受光素子5Aと、
 第2の一部の出射光43Bを受光するように配置された第2受光素子5Bと、
 空間光学系30と前記入射側光ファイバ11の間に配置され、空間光学系30への入射光を平行光とする入射側光学レンズ21と、
 空間光学系30と前記出射側光ファイバ12の間に配置され、空間光学系30からの出射光を効率よく出射側光ファイバ12に結合する出射側光学レンズ22と、
 を有する。
 図2に示すように、空間光学系30は、
 前記入射側光学レンズ21と接続され、一様な屈折率を持つ第1の部材30Aと、
 前記第1の部材30Aと接しており、第1の部材30Aとは異なる一様な屈折率を持つ第1の単層膜33Aと、
 前記第1の単層膜33Aと接しており、前記第1の部材30Aと同じ屈折率を持つ第2の部材30Bと、
 前記第2の部材30Bと接しており、第1の単層膜33Aと同じ屈折率を持つ第2の単層膜33Bと、
 前記第2の単層膜33Bと前記出射側光学レンズ22とに接続され、前記第1の部材30Aと同じ屈折率を持つ第3の部材30Cと、
 で構成されてもよい。
 ここで、第1の単層膜33Aの屈折率及び第2の単層膜33Bの屈折率は、任意である。例えば、第1の単層膜33Aの屈折率及び第2の単層膜33Bの屈折率は、第1の部材30A、第2の部材30B及び第3の部材30Cの屈折率より低い。また、第1の単層膜33Aの屈折率及び第2の単層膜33Bの屈折率は、同じであってもよいし、異なってもよい。
 第1の単層膜33Aは、入射された入射光を第1の方向及び第2の方向の2つに分岐する第1の分岐部として機能する。第2の単層膜33Bは、第1の単層膜33Aで第1の方向に分岐された分岐光を、第1の方向及び第2の方向の両方に垂直な第3の方向並びに第1の方向の2つに分岐する第2の分岐部として機能する。
 空間光学系30は、
 入射光41の光軸と特定の角度をもって設けられ、互いに平行な第1の屈折率界面31A及び第2の屈折率界面31Bと、入射光41の光軸と前述の特定の角度を持ち、第1の屈折率界面31A及び第2の屈折率界面31Bの法線と直交する法線をもって設けられた互いに平行な第3の屈折率界面31C及び第4の屈折率界面31Dと、を有しており、
 大部分の出射光42が出射する第1の方向が第1から第4の屈折率界面(31A、31B、31C、31D)を透過した方向であり、
 第1の一部の出射光43Aが出射する第2の方向が第1の屈折率界面31Aで反射した方向であり、
 第2の一部の出射光43Bが出射する第3の方向が第3の屈折率界面31Cで反射した方向である、ことを特徴とする。
 また、空間光学系30は、
 入射光41の光軸と特定の角度をもって設けられ、互いに平行な第1の屈折率界面31A及び第2の屈折率界面31Bと、第1の屈折率界面31A及び第2の屈折率界面31Bよりも出射側光ファイバ12側に配置され、入射光41の光軸を中心とした円周方向に第1の屈折率界面31A及び第2の屈折率界面31Bを90度回転させた面に相当する第3の屈折率界面31C及び第4の屈折率界面31Dと、を有していてもよい。
 図2においては、第1の部材30Aと第1の単層膜33Aとの境界面を第1の屈折率界面31Aとし、第2の部材30Bと第1の単層膜33Aとの境界面を第2の屈折率界面31Bとし、第2の部材30Bと第2の単層膜33Bとの境界面を第3の屈折率界面31Cがとし、第3の部材30Cと第2の単層膜33Bとの境界面を第4の屈折率界面31Dとする。
 図2及び後述する図3から図9では、第1の方向がx軸方向であり、第2の方向がz軸方向であり、第3の方向がy軸方向である例を示すが、これらの方向は空間光学系30の光学設計に応じた任意の方向にすることができる。
 図2に示す空間光学系30について理解が容易になるよう、2次元配列されている入射側光ファイバ11及び出射側光ファイバ12のうちの1本のみを記載したものを図4に示す。以下、第1の単層膜33Aをx軸方向に透過した光を大部分の出射光42Aとし、第2の単層膜33Bをx軸方向に透過した光を大部分の出射光42Bとして説明する。また、入射光41の光軸がx軸方向であるとする。
 図4に示す第1の単層膜33Aの入射光41及び第1の一部の出射光43Aを含む断面(xz平面)を図5に示す。また、図4に示す第2の単層膜33Bの大部分の出射光42A及び第2の一部の出射光43Bを含む断面(xy平面)を図6に示す。
 部材30Aと単層膜33Aの屈折率が異なる場合、図5に示すように、入射光41は、一部が第1の屈折率界面31Aで反射されて出射光43Aとなり、残りは第1の屈折率界面31Aで屈折する。部材30Aと部材30Bとが同じ屈折率である場合、第1の屈折率界面31Aで屈折された光は、第2の屈折率界面31Bで再度屈折して大部分の出射光42Aとなり、入射光41と平行になる。図6においても、同様に、部材30Bと部材30Cとが同じ屈折率である場合、大部分の出射光42Aと大部分の出射光42Bは平行になる。なお、図5及び図6並びに後述する図7から図9では理解を容易にするために図示していないが、入射光41の一部は、第2の屈折率界面31Bでも反射されて出射光43Aとなり、大部分の出射光42Aの一部は、第4の屈折率界面31Dでも反射されて出射光43Bとなる。
 図5は、第1の方向(x方向)に沿って第1の単層膜33Aに入射する入射光41と、第1の単層膜33Aで第2の方向(z方向)に反射される第1の一部の出射光43Aと、を含む面であることから、第1の単層膜33Aにおける入射面となる。図6は、第1の方向(x方向)に沿って第2の単層膜33Bに入射する大部分の出射光42A及び第2の単層膜33Bで第3の方向(y方向)反射される第2の一部の出射光43Bを含む面であることから、第2の単層膜33Bにおける入射面となる。前述したように、第3の方向が第1の方向及び第2の方向に垂直となるように第1の単層膜33A及び第2の単層膜33Bを設けることで、第1の単層膜33Aにおける入射面と第2の単層膜33Bにおける入射面とを垂直にすることができる。
 図4に示す空間光学系30においては、前述したように、第1の単層膜33Aにおける入射面と第2の単層膜33Bにおける入射面とが垂直になるため、第1の単層膜33Aにおけるp偏光が第2の単層膜33Bにおけるs偏光となり、第1の単層膜33Aにおけるs偏光が第2の単層膜33Bにおけるp偏光となる。第1の単層膜33A及び第2の単層膜33Bは、光軸となす角及び屈折率が同じため、第1の単層膜33Aにおけるp偏光の分岐比と第2の単層膜33Bにおけるs偏光の分岐比は等しく、第1の単層膜33Aにおけるs偏光の分岐比と第2の単層膜33Bにおけるp偏光の分岐比も等しい。
 入射光41の強度Iのうちp偏光の強度をI、s偏光の強度をIとし、第1の単層膜33Aにおけるp偏光とs偏光の分岐比をK、Kとすると、第1の受光素子5Aに入る光パワーは式1、第2の受光素子5Bに入る光パワーは式2で表される。
(数1)
+K   (式1)
(数2)
(1-K)I+K(1-K)I   (式2)
 以上より第1の受光素子5Aと第2の受光素子5Bに入る光パワーの合計値は式3となる。
(数3)
(K+K-K)(I+I)=(K+K-K)I   (式3)
 分岐比K、Kは空間光学系30の屈折率と入射角のみに依存するため2つの受光素子5A及び5Bに入る光パワーの和と入射光41の光パワーとの比は偏光状態によらず一定となる。
 図2及び図4に例示する光モニタデバイスでは、入射側光ファイバ11から光は入射側光学レンズ21で平行光となり拡散により損失することが防がれる。さらに空間光学系30によって大部分の出射光42が出射側光学レンズ22に導かれる。出射側光学レンズ22は空間光学系30を通過した大部分の出射光42を集光し、出射側光ファイバ12に結合する。このように、入射光ファイバ11から出た大部分の出射光42を損失が少ない状態で出射側光ファイバ12に導くことができる。
 複数の波長の光を含む入射光41が第1の単層膜33Aに入射する場合を図7に示す。入射光41は、単層膜33Aでは波長が異なると異なる方向に進む。このため、屈折率界面31Bへの入射位置が波長によって異なる。一方で、屈折率界面33Bから部材30Bに入射した光は、部材30Aと部材30Bとが同じ屈折率である場合、単層膜33Aと部材30Bの間の屈折により、入射光41と同じ方向に進む。以下、屈折率界面33Bから部材30Bに入射した光(大部分の出射光42A)のうち、長波長の光を大部分の出射光42A-Lと、短波長の光を大部分の出射光42A-Sとする。図7においては、長波長の光の方が屈折角が小さいとしているが、これに限定されない。この場合、入射光41と大部分の出射光42A-Lとの光軸はz方向にZ1だけずれ、入射光41と大部分の出射光42A-Sとの光軸はz方向にZ2(Z1<Z2)だけずれる。
 図7に示す大部分の出射光42A-Lが単層膜33Bにおいて透過及び反射される様子を図8に示す。前述したように、部材30Bと単層膜33Bの屈折率が異なり、部材30Bと部材30Cとが同じ屈折率である場合は、大部分の出射光42A-Lと大部分の出射光42B-Lは、平行で、光軸がy方向にY1だけずれる。なお、部分の出射光42B-Lは、大部分の出射光42Bのうち長波長の光を指す。
 図7に示す大部分の出射光42A-Sが単層膜33Bにおいて透過及び反射される様子を図9に示す。前述したように、部材30Bと単層膜33Bの屈折率が異なり、部材30Bと部材30Cとが同じ屈折率である場合は、大部分の出射光42A-Sと大部分の出射光42B-Sは、平行で、光軸がy方向にY2だけずれる。なお、部分の出射光42B-Sは、大部分の出射光42Bのうち短波長の光を指す。
 これらより、各出射側光ファイバ12の入射端面での光軸を平行に配置しても、波長に依らず透過光を出射側光ファイバ12に結合させることができる。
 しかし、図7から図9に示すように、入射光41と大部分の出射光42Bとでは、光軸にずれが生じる。そのため、本開示では、出射側光学レンズ22の位置及びレンズ径は、入射光41の波長範囲に応じて定められている。また、単層膜33A又は33Bの厚さが大きくなればなるほど、入射光41と大部分の出射光42Bの光軸のズレは大きくなる。そのため、出射側光学レンズ22の位置は、単層膜33A及び33Bの厚さに応じて定められている。また、出射側光学レンズ22の径を、入射光41の波長幅と単層膜33A及び33Bの厚さに応じて定める値以上とすることで、光損失を小さくすることができる。一方、出射側光学レンズ22の径が前記入射側ファイバの設置間隔以上となると隣のレンズとぶつかるため、出射側光学レンズ22の径は前記入射側ファイバの設置間隔以下であることが必要である。
 一方、空間光学系30によって分岐された一部の出射光43A及び43Bは大部分の出射光42とは別の方向に配置された受光素子5A又は5Bに導かれる。このように、入射側光ファイバ11から出射側光ファイバ12に伝搬する光の一部の強度を測定できる。
 2つの受光素子5A及び5Bで測定される光パワーの和と出射光42の強度比は一定であり、比が予め分かっており、例えばそれが1:Nであるとして、受光素子5A及び5Bで測定された光の強度の和がL[mW]であるとすると、入射側光ファイバ11から入射した光強度は(N+1)×L[mW]、出射側光ファイバ12に伝搬した光強度はN×L[mW]であると知ることができる。
 以上のように図2及び図4に例示する光モニタデバイスでは、屈折率界面でのフレネル反射により入射光は分岐されるが、フレネル反射は波長に依存せず、屈折率に依存するため広い波長域において光が分岐できる。
(第1の実施形態)
 図3に本開示の実施形態例を示す。図3では、理解が容易になるよう、2次元配列されている入射側光ファイバ11及び出射側光ファイバ12のうちの1本のみを記載している。部材30A、30B及び30Cは、例えば石英ガラスで作ることができる。第1の単層膜33A及び第2の単層膜33Bとしては、各部材間に所定の厚さのスペーサ34を配置し、隙間を開けることで空気層を利用することができる。入射側光学レンズ21及び出射側光学レンズ22は光コネクタなどで使用される角形のフェルール13又は14にGRIN(GRaded INdex)ファイバを内蔵したコリーメータで実現することができる。光ファイバ11及び12も同様にそれぞれ角形のフェルール13又は14に内蔵し、光コネクタと同様ガイドピン15とガイド穴を用いて入射側光ファイバ11、入射側光学レンズ21、出射側光ファイバ12、出射側光学レンズ22の光軸を調心することができる。受光素子5A及び5Bは市販の光センサ素子や光イメージセンサで実現できる。単層膜33A及び33B以外の接続部に屈折率整合材を充填することで余計なフレネル反射を抑制できる。
 石英ガラスから空気に光を入射する際のフレネル反射に関して、s偏光とp偏光のそれぞれついて入射角度と反射率との関係を図1に示す。図1に示した通り、p偏光の反射率はゼロとなる入射角がある。このとき単層膜33A及び33Bで分岐されるp偏光の分岐比もゼロとなるので、入射角がこの角度となるように第1の単層膜33A及び第2の単層膜33Bを設けると、前述した第1の受光素子5Aと第2の受光素子5Bに入る光パワーの合計はKIとなり、受光素子5A及び5Bで測定された光の強度の和と入射光パワーの関係がより容易となる。例えば、入射角度が30度以下となるように第1の単層膜33A及び第2の単層膜33Bを設けてもよい。
 図2から図4に例示する光モニタデバイスによれば、入射側光ファイバ11と出射側光ファイバ12は2次元に配列されており、空間光学系30によって2次元配列の光束を分岐する。これにより単心毎の光モニタデバイスや光ファイバが1次元に配列された光モニタデバイスを用いるよりも小型化が可能という効果がある。また、構成する部品が少ないことから低コスト化が容易という効果がある。加えて、入射する光信号の偏光状態によらず、光信号のパワーを正確にモニタすることができる。
 図2から図4では、入射側光ファイバ11、出射側光ファイバ12、入射側光学レンズ21及び出射側光学レンズ22が3×3の2次元配列状に配置されている例を示すが、2×2以上の任意の数の組み合わせでありうる。また入射側光ファイバ11及び出射側光ファイバ12の2次元配列の間隔は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
 以上、実施形態例だが、これに制限されるものではない。例えば、空間光学系30は立方形状に限らず、直方体などの任意の形状でありうる。また受光素子5の配置についても、空間光学系30で分岐された光を受光可能な任意の位置に配置することができる。例えば、受光素子5は空間光学系30の内部に埋設されていてもよい。
 また本開示の光モニタデバイスは、光伝送システムにおいて伝送される任意の光のモニタリングに用いることが可能である。例えば、送信装置、受信装置又は中継装置などの光伝送システムに用いられる任意の装置に本開示の光モニタデバイスを搭載し、受光素子5での測定結果を装置内又は装置外での任意の部品へのフィードバック又はフィードフォワードに用いることができる。また、光伝送システムにおける伝送線路の途中に本開示の光モニタデバイスを挿入し、伝送線路における光信号の強度や伝搬損失の測定を行うことができる。
 本開示は情報通信産業に適用することができる。
5A、5B:受光素子
11:入射側光ファイバ
12:出射側光ファイバ
13:入射側フェルール
14:出射側フェルール
15:ガイドピン
21:入射側光学レンズ
22:出射側光学レンズ
31:屈折率界面
33A、33B:単層膜
34:スペーサ
41:入射光
42:大部分の出射光
43A、43B:一部の出射光
30:空間光学系
30A、30B、30C:部材

Claims (7)

  1.  複数の光ファイバを伝搬する光の強度を検出する光モニタデバイスにおいて、
     定められた入射領域から入射された入射光を、第1の方向及び第2の方向の2つに分岐する第1の分岐部と、
     前記第1の分岐部で前記第2の方向に分岐された分岐光を受光し、前記第1の分岐部で分岐された光の強度を、前記入射領域における入射位置ごとに検出する第1の受光素子と、
     前記第1の分岐部で前記第1の方向に分岐された分岐光を、前記第1の方向及び前記第2の方向の両方に垂直な第3の方向並びに前記第1の方向の2つに分岐する第2の分岐部と、
     前記第2の分岐部で前記第3の方向に分岐された分岐光を受光し、前記第2の分岐部で分岐された光の強度を、前記入射領域における入射位置ごとに検出する第2の受光素子と、
     を備える光モニタデバイス。
  2.  前記第1の分岐部及び前記第2の分岐部を有する光学部品と、
     前記光学部品の前記入射領域に光を入射するように2次元配列状に配置されている複数の入射側光ファイバと、
     前記光学部品からの前記第1の方向への各出射光をそれぞれ受光するように2次元配列状に配置されている複数の出射側光ファイバと、
     前記光学部品と前記入射側光ファイバの間に配置され、前記光学部品への各入射光を平行光とする入射側光学レンズと、
     前記光学部品と前記出射側光ファイバの間に配置され、前記光学部品からの各出射光を前記出射側光ファイバに結合させる出射側光学レンズと、
     を有することを特徴とする請求項1に記載の光モニタデバイス。
  3.  前記光学部品は、
     前記入射側光学レンズと接続され、一様な屈折率を持つ第1の部材と、
     前記第1の部材と接しており、前記第1の部材の屈折率より低い一様な屈折率を持つ第1の単層膜と、
     前記第1の単層膜と接しており、前記第1の部材と同じ屈折率を持つ第2の部材と、
     前記第2の部材と接しており、前記第1の部材及び前記第2の部材の屈折率より低い一様な屈折率を持つ第2の単層膜と、
     前記第2の単層膜と前記出射側光学レンズとに接続され、前記第1の部材と同じ屈折率を持つ第3の部材と、で構成され、
     前記第1の単層膜が前記第1の分岐部として機能し、
     前記第2の単層膜が前記第2の分岐部として機能する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光モニタデバイス。
  4.  前記第1の部材と前記第1の単層膜との第1の境界面及び前記第2の部材と前記第1の単層膜との第2の境界面が前記入射光の光軸と特定の角度を有し、
     前記第2の部材と前記第2の単層膜との第3の境界面及び前記第3の部材と前記第2の単層膜との第4の境界面が前記第1の境界面及び前記第2の境界面の法線と直交する法線を有し、
     前記第1の方向が前記第1の境界面から前記第4の境界面を透過した方向であり、
     前記第2の方向が前記第1の境界面で反射した方向であり、
     前記第3の方向が前記第3の境界面で反射した方向である
     ことを特徴とする請求項3に記載の光モニタデバイス。
  5.  前記第1の部材と前記第1の単層膜との第1の境界面及び前記第2の部材と前記第1の単層膜との第2の境界面が前記入射光の光軸と特定の角度を有し、
     前記第2の部材と前記第2の単層膜との第3の境界面及び前記第3の部材と前記第2の単層膜との第4の境界面が前記入射光の光軸を中心とした円周方向に前記第1の境界面及び前記第2の境界面を90度回転させた面に相当し、
     前記第1の方向が前記第1の境界面から前記第4の境界面を透過した方向であり、
     前記第2の方向が前記第1の境界面で反射した方向であり、
     前記第3の方向が前記第3の境界面で反射した方向である
     ことを特徴とする請求項3に記載の光モニタデバイス。
  6.  前記特定の角度が前記入射光のp偏光の反射率をゼロとする角度である
     ことを特徴とする請求項4又は5に記載の光モニタデバイス。
  7.  前記第1の単層膜及び前記第2の単層膜が空気層である
     ことを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の光モニタデバイス。
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