WO2022230509A1

WO2022230509A1 - 車載撮像装置及びコンピュータプログラム

Info

Publication number: WO2022230509A1
Application number: PCT/JP2022/014649
Authority: WO
Inventors: 智浩松岡; 文彦横山; 剛口ノ町; 康夫杉田; 吉春孝治; 学唐沢
Original assignee: 株式会社Ｊｖｃケンウッド
Priority date: 2021-04-26
Filing date: 2022-03-25
Publication date: 2022-11-03
Also published as: US20240051484A1; JPWO2022230509A1; EP4332938A1

Abstract

車載撮像装置（１００）は、車両（５０）に対する衝撃を検出する衝撃検出部（１０４）と、衝撃検出部が検出した衝撃が所定以上である場合に第１通話先と接続し、衝撃が所定未満である場合に第２通話先と接続する接続処理部（１０７）と、ユーザーの操作を検出する操作検出部（１０８）とを備える。接続処理部は、操作検出部が通話先に接続する操作を検出した場合に第２通話先と接続する。

Description

車載撮像装置及びコンピュータプログラム

　本発明は、車載撮像装置及びコンピュータプログラムに関する。

　ドライブレコーダーなどの車載撮像装置には、事故が発生したときにコールセンターに通報する機能を有するものがある。また、車載撮像装置には、通話ボタンが押されることによってコールセンターに通報する機能を有するものがある。通話ボタンが押される場合には事故ほど緊急性のない場合であると想定される。
　車両を運転中に事故などの緊急事態が生じたときに外部に緊急情報を送信する技術に関して、送信用スイッチを押下することが不可能な状況においても緊急情報の送信を行うことができる技術が知られている（例えば特許文献１参照）。

特開２００１－２０２５７９号公報

　事故が発生したときに通話するコールセンターと通話ボタンが押されることによって通話するコールセンターとが同じである場合を考える。この場合、同じコールセンターに通話される数が多いため、通話が必要な人がコールセンターに通話しても、そのコールセンターが対応中であることなどによってつながらないおそれがある。また、同じコールセンターに通話されるため、コールセンターの負担が重くなるおそれがある。
　事故が発生した場合と事故以外の場合とにおいて、問い合わせたい内容が同じではないため、同じコールセンターにつながっても対応が難しいおそれがある。
　本実施形態の目的は、コールセンターなどの通話先へ通話する際の利便性を向上できる車載撮像装置及びコンピュータプログラムを提供することにある。

（１）本実施形態は、車両に対する衝撃を検出する衝撃検出部と、前記衝撃検出部が検出した前記衝撃が所定以上である場合に第１通話先と接続し、前記衝撃が所定未満である場合に第２通話先と接続する接続処理部と、ユーザーの操作を検出する操作検出部とを備え、前記接続処理部は、前記操作検出部が通話先に接続する操作を検出した場合に前記第２通話先に接続する、車載撮像装置である。
（２）本実施形態の一態様は、上記（１）に記載の車載撮像装置において、前記通話先に接続する操作後、前記衝撃検出部が所定時間以内に前記衝撃を検出した場合、前記衝撃が所定以上であるときは第１通話先と接続し、前記衝撃が所定未満であるときは第２通話先と接続する。
（３）本実施形態の一態様は、上記（１）又は上記（２）に記載の車載撮像装置において、前記車両の周囲で所定時間以上の間、所定以内の車間距離で走行しているあおり運転車両を検出する周囲車両検出部をさらに備え、前記接続処理部は、前記周囲車両検出部があおり運転車両を検出し、且つ前記操作検出部が通話先に接続する操作を検出した場合又は第３通話先からの要求を取得した場合に前記第３通話先と接続する。
（４）本実施形態の一態様は、上記（１）から上記（３）のいずれか一項に記載の車載撮像装置において、前記通話先に接続する操作後、所定時間以内にあおり運転車両を検出した場合、第３通話先と接続する。
（５）本実施形態の一態様は、上記（１）から上記（４）のいずれか一項に記載の車載撮像装置において、前記車両がカーナビゲーションシステムに設定された目的地の周辺で所定時間以上走行している、又は前記車両が前記目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出する車両状況検出部をさらに備え、前記接続処理部は、前記車両状況検出部が、前記車両が前記目的地の周辺で所定時間以上走行していること、又は前記車両が前記目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出し、且つ前記操作検出部が通話先に接続する操作を検出した場合又は第４通話先からの要求を取得した場合に前記第４通話先と接続する。
（６）本実施形態の一態様は、上記（１）から上記（５）のいずれか一項に記載の車載撮像装置において、前記車両の位置が特定の場所であるか否かを判定する車両位置判定部と、前記車両の周囲に特定のものがあるか否かを判定する車両周囲判定部とをさらに備え、前記接続処理部は、前記車両位置判定部が前記車両の位置が特定の場所であると判定し又は前記車両周囲判定部が前記車両の周囲に特定のものがあると判定し、且つ前記操作検出部が通話先に接続する操作を検出した場合又は第５通話先からの要求を取得した場合に前記第５通話先と接続する。

（７）本実施形態は、コンピュータに、車両に対する衝撃を検出するステップと、検出した前記衝撃が所定以上である場合に第１通話先と接続し、前記衝撃が所定未満であり且つ前記通話先に接続する操作を検出した場合に第２通話先と接続するステップとを実行させる、コンピュータプログラムである。

（８）本実施形態は、車両に対する衝撃を検出する衝撃検出部と、前記衝撃検出部が検出した前記衝撃が所定以上である場合に第１優先度で通話先に接続し、前記衝撃が所定未満である場合に第２優先度で前記通話先と接続する接続処理部と、ユーザーの操作を検出する操作検出部とを備え、前記接続処理部は、前記操作検出部が通話先に接続する操作を検出した場合に前記第２優先度で前記通話先と接続する、車載撮像装置である。
（９）本実施形態の一態様は、上記（８）に記載の車載撮像装置において、前記通話先に接続する操作後、前記衝撃検出部が所定時間以内に前記衝撃を検出した場合、前記衝撃が所定以上であるときは前記第１優先度で前記通話先と接続し、前記衝撃が所定未満であるときは前記第２優先度で前記通話先と接続する。
（１０）本実施形態の一態様は、上記（８）又は上記（９）に記載の車載撮像装置において、前記車両の周囲で所定時間以上の間、所定以内の車間距離で走行しているあおり運転車両を検出する周囲車両検出部をさらに備え、前記接続処理部は、前記周囲車両検出部があおり運転車両を検出し、且つ前記操作検出部が前記通話先に接続する操作を検出した場合又は前記通話先からの要求を取得した場合に第３優先度で前記通話先と接続する。
（１１）本実施形態の一態様は、上記（８）から上記（１０）のいずれか一項に記載の車載撮像装置において、前記通話先に接続する操作後、所定時間以内にあおり運転車両を検出した場合、第３優先度で前記通話先と接続する。
（１２）本実施形態の一態様は、上記（８）から上記（１１）のいずれか一項に記載の車載撮像装置において、前記車両がカーナビゲーションシステムに設定された目的地の周辺で所定時間以上走行している、又は前記車両が前記目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出する車両状況検出部をさらに備え、前記接続処理部は、前記車両状況検出部が、前記車両が前記目的地の周辺で所定時間以上走行していること、又は前記車両が前記目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出し、且つ前記操作検出部が前記通話先に接続する操作を検出した場合又は前記通話先からの要求を取得した場合に第４優先度で前記通話先と接続する。
（１３）本実施形態の一態様は、上記（８）から上記（１２）のいずれか一項に記載の車載撮像装置において、前記車両の位置が特定の場所であるか否かを判定する車両位置判定部と、前記車両の周囲に特定のものがあるか否かを判定する車両周囲判定部とをさらに備え、前記接続処理部は、前記車両位置判定部が前記車両の位置が特定の場所であると判定し又は前記車両周囲判定部が前記車両の周囲に特定のものがあると判定し、且つ前記操作検出部が前記通話先に接続する操作を検出した場合又は前記通話先からの要求を取得した場合に第５優先度で前記通話先と接続する。

（１４）本実施形態は、コンピュータに、車両に対する衝撃を検出するステップと、検出した前記衝撃が所定以上である場合に第１優先度で通話先と接続し、前記衝撃が所定未満であり且つ前記通話先に接続する操作を検出した場合に第２優先度で前記通話先と接続するステップとを実行させる、コンピュータプログラムである。

　本実施形態によれば、コールセンターなどの通話先へ通話する際の利便性を向上できる。

本発明の第１の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。本実施形態に係る車載撮像装置の構成例を示す図である。本実施形態に係る情報処理システムの動作の例１を示すフロー図である。本実施形態に係る情報処理システムの動作の例２を示すフロー図である。本実施形態に係る車載撮像装置の他の構成例１を示す図である。本実施形態に係る車載撮像装置の他の構成例２を示す図である。第１の実施形態の変形例に係る情報処理システムの構成例を示す図である。実施形態の変形例に係る車載撮像装置とサーバ装置との構成例を示す図である。実施形態の変形例に係る情報処理システムの動作の例１を示すフロー図である。実施形態の変形例に係る情報処理システムの動作の例２を示すフロー図である。実施形態の変形例に係る車載撮像装置の他の構成例１を示す図である。実施形態の変形例に係る車載撮像装置の他の構成例２を示す図である。本発明の第２の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。本実施形態に係る車載撮像装置の構成例を示す図である。本実施形態に係る情報処理システムの動作の例１を示すフロー図である。本実施形態に係る情報処理システムの動作の例２を示すフロー図である。本実施形態に係る車載撮像装置の他の構成例１を示す図である。本実施形態に係る車載撮像装置の他の構成例２を示す図である。

　次に、本実施形態の車載撮像装置及びコンピュータプログラムを、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
　なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。

　また、本願でいう「ＸＸに基づいて」とは、「少なくともＸＸに基づく」ことを意味し、ＸＸに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「ＸＸに基づいて」とは、ＸＸを直接に用いる場合に限定されず、ＸＸに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「ＸＸ」は、任意の要素（例えば、任意の情報）である。

　（第１の実施形態）
　（情報処理システム）
　図１は、本発明の第１の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図１において、情報処理システム１は、車載撮像装置１００－１と、車載撮像装置１００－２と、・・・、車載撮像装置１００－ｎ（ｎは、ｎ＞０の整数）と、コールセンター２００－１と、コールセンター２００－２と、コールセンター２００－３とを備える。

　車載撮像装置１００－１と、車載撮像装置１００－２と、・・・、車載撮像装置１００－ｎと、コールセンター２００－１と、コールセンター２００－２と、コールセンター２００－３とは、ネットワークＮＷを介して通信する。
　ネットワークＮＷは、例えば、インターネット、ＷＡＮ（Ｗｉｄｅ　Ａｒｅａ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ　Ａｒｅａ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）、プロバイダ装置、無線基地局などを含む。

　車載撮像装置１００－１は、車両５０－１に搭載される。車載撮像装置１００－１は、ユーザーＵ－１が使用する。車載撮像装置１００－２は、車両５０－２に搭載される。車載撮像装置１００－２は、ユーザーＵ－２が使用する。車載撮像装置１００－ｎは、車両５０－ｎに搭載される。車載撮像装置１００－ｎは、ユーザーＵ－ｎが使用する。
　以下、車両５０－１から車両５０－ｎのうち、任意の車両を、車両５０と記載する。車載撮像装置１００－１から車載撮像装置１００－ｎのうち、任意の車載撮像装置を、車載撮像装置１００と記載し、車載撮像装置１００を使用するユーザーをユーザーＵと記載する。

　車載撮像装置１００は、その車載撮像装置１００を搭載する車両５０の周囲を撮像している。車載撮像装置１００は、車両５０に対する衝撃を検出した場合に、衝撃が所定以上の場合に第１通話先であるコールセンター２００－１と接続し、衝撃が所定未満である場合に第２通話先であるコールセンター２００－２と接続する。ただし、車載撮像装置１００は、通話先に接続するユーザーＵの操作を検出した場合にコールセンター２００－２に接続する。
　車載撮像装置１００は、車両５０の周囲で所定時間以上の間、所定以内の車間距離で走行しているあおり運転車両を検出した場合に、通話先を第３通話先であるコールセンター２００－３と接続する。ただし、車載撮像装置１００は、通話先に接続するユーザーＵの操作を検出した場合にコールセンター２００－３に接続する。車載撮像装置１００は、通話先に接続するユーザーＵの操作を検出した場合に、車両５０の周囲であおり運転車両を検出していないとき、第４通話先であるコールセンター２００－４に接続してもよい。

　以下、情報処理システム１に含まれる車載撮像装置１００について説明する。
　（車載撮像装置１００）
　図２は、本実施形態に係る車載撮像装置の構成例を示す図である。
　車載撮像装置１００は、通信部１０１と、撮像部１０２と、衝撃検出部１０４と、切替部１０５と、周囲車両検出部１０６と、接続処理部１０７と、操作検出部１０８と、記憶部１１０とを備える。
　車載撮像装置１００の一例は、ドライブレコーダーである。車載撮像装置１００は、車載型の映像記録装置である。車載撮像装置１００は、主に自動車事故が発生したときの状況記録を目的に車両５０に設置される。車載撮像装置１００は、フロントガラスやダッシュボードに取り付けた撮像部１０２で車外又は車内外の状況を記録する。

　通信部１０１は、通信モジュールによって実現される。通信部１０１は、ネットワークＮＷを介して、コールセンター２００－１～コールセンター２００－３などの外部の通信装置と通信する。通信部１０１は、例えばＬＴＥ（Ｌｏｎｇ　Ｔｅｒｍ　Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）（登録商標）などの移動通信システム、又は無線ＬＡＮなどの無線通信方式で通信してもよい。通信部１０１は、コールセンター２００－１と、コールセンター２００－２と、コールセンター２００－３との間で通信を行う。

　撮像部１０２は、電荷結合素子（ＣＣＤ：　Ｃｈａｒｇｅ　Ｃｏｕｐｌｅｄ　Ｄｅｖｉｃｅ）、相補型ＭＯＳ（ＣＭＯＳ：　Ｃｏｍｐｌｅｍｅｎｔａｒｙ　ＭＯＳ）などの撮像素子によって映像を取得する。例えば、撮像部１０２は、入力光を調整するために、レンズ、絞り制御機構、シャッタースピード制御機構及び焦点制御機構などを有する。また、撮像部１０２は、撮像素子の電気特性を調整するために、アンプなどの利得制御機構及びＡ／Ｄコンバータを有する。また、撮像部１０２は、出力用Ｉ／Ｆ及び各部分協調用のタイミングジェネレータなどを有する。撮像部１０２は、映像データを周囲車両検出部１０６に出力する。
　記憶部１１０は、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ　Ｄｉｓｋ　Ｄｒｉｖｅ）やフラッシュメモリ、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）などにより実現される。記憶部１１０は、周囲車両検出部１０６が出力した映像データを取得し、取得した映像データを記録する。

　衝撃検出部１０４は、衝撃情報を取得する。衝撃検出部１０４は、衝撃センサ（図示なし）が検出した衝撃を特定する情報を取得する。衝撃センサの一例は加速度センサであり、車載撮像装置１００に搭載されている。以下、一例として、衝撃センサが加速度センサによって構成されている場合について説明を続ける。衝撃センサは、加速度を特定する情報を取得する。衝撃センサは、取得した加速度を特定する情報を含む衝撃情報を作成し、作成した衝撃情報を衝撃検出部１０４へ出力する。

　衝撃検出部１０４は、取得した衝撃情報に含まれる加速度を特定する情報に基づいて、中衝撃を検出したか、大衝撃を検出したかを判定する。衝撃検出部１０４は、加速度が第１加速度閾値以上で且つ第２加速度閾値未満（第１加速度閾値≦加速度＜第２加速度閾値）である場合に中衝撃を検出したと判定し、中衝撃を検出したことを特定する情報を含む衝撃検出情報を作成する。衝撃検出部１０４は、加速度が第２加速度閾値以上（第２加速度閾値≦加速度）である場合に大衝撃を検出したと判定し、大衝撃を検出したことを特定する情報を含む衝撃検出情報を作成する。衝撃検出部１０４は、作成した衝撃検出情報を切替部１０５へ出力する。第１加速度閾値の一例は３Ｇであり、第２閾値の一例は５Ｇである。ただし、これは一例であり、その値に限られない。

　切替部１０５は、コールセンター２００－１からコールセンター２００－３の間で通話先を切り替える。切替部１０５は、接続処理部１０７に対して通常はコールセンター２００－１に通話先を設定している。切替部１０５は、衝撃検出部１０４が出力した衝撃検出情報を取得する。切替部１０５は、取得した衝撃検出情報に基づいて、中衝撃を検出したことを特定する情報が含まれる場合には、接続処理部１０７に対してコールセンター２００－２に通話先を切り替えることを要求する切替要求を作成し、作成した切替要求を接続処理部１０７へ出力する。切替部１０５は、取得した衝撃検出情報に基づいて、大衝撃を検出したことを特定する情報が含まれる場合には、接続処理部１０７に通話要求を出力する。

　周囲車両検出部１０６は、撮像部１０２が出力した映像データを取得し、取得した映像データを処理することによって、車両５０の周囲の車両を検出する。周囲車両検出部１０６は、車両５０の周囲の車両を検出した場合に、その周囲の車両が、車両５０の周囲で所定時間以上の間、所定以内の車間距離で走行しているあおり運転車両に該当するか否かを判定する。周囲車両検出部１０６は、あおり運転車両に該当する車両を検出した場合に、映像データを記憶部１１０に記憶させ、あおり運転車両に該当する車両を検出したことを特定する情報を含む危険車両検出情報を作成する。周囲車両検出部１０６は、作成した危険車両検出情報を切替部１０５へ出力する。
　あおり運転には、通行区分違反と、急ブレーキ禁止違反と、車間距離不保持と、進路変更禁止違反と、追越し違反と、減光等義務違反と、警音器使用制限違反と、安全運転義務違反と、最低速度違反（高速自動車国道）と、高速自動車国道等駐停車違反とが含まれる。例えば、車両５０の周囲で蛇行している蛇行運転車両は、安全運転義務違反に該当する。

　切替部１０５は、周囲車両検出部１０６が出力した危険車両検出情報を取得する。切替部１０５は、取得した危険車両検出情報に基づいて、接続処理部１０７に対してコールセンター２００－３に通話先を切り替えることを要求する切替要求を作成し、作成した切替要求を接続処理部１０７へ出力する。
　接続処理部１０７は、切替部１０５が出力した切替要求を取得し、取得した切替要求に基づいて、通話先を切替要求によって要求されている通話先に設定する。接続処理部１０７は、切替要求を取得していない状態で、切替部１０５が出力した接続要求を取得した場合に、設定されている第１通話先（コールセンター２００－１）を宛先とする通話要求を作成する。接続処理部１０７は、作成した通話要求を通信部１０１へ出力する。通信部１０１は、接続処理部１０７が出力した通話要求を取得し、取得した通話要求をコールセンター２００－１へ送信する。

　操作検出部１０８は、例えば、タッチパネルなどによって構成され、表示部（図示なし）に表示される画面に対するタッチ操作を検出し、タッチ操作の検出結果を、接続処理部１０７へ出力する。タッチパネルには、通話ボタンと、緊急ボタンとが含まれる。タッチ操作には、接続する操作などが含まれる。
　接続処理部１０７は、操作検出部１０８が出力した接続する操作の検出結果を取得した場合に設定されている通話先（コールセンター２００－２又はコールセンター２００－３）を宛先とする接続要求を作成する。接続処理部１０７は、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。通信部１０１は、接続処理部１０７が出力した接続要求を取得し、取得した接続要求をコールセンター２００－１へ送信する。
　接続処理部１０７は、操作検出部１０８から接続する操作の検出結果を取得した場合に、周囲車両検出部１０６が危険車両を検出していないとき、コールセンター２００－４を宛先とする接続要求を作成してもよい。接続処理部１０７は、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。

　衝撃検出部１０４、切替部１０５、周囲車両検出部１０６、接続処理部１０７、及び操作検出部１０８は、例えば、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）などのハードウェアプロセッサが記憶部１１０に格納されたコンピュータプログラム（ソフトウェア）を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、ＬＳＩ（Ｌａｒｇｅ　Ｓｃａｌｅ　Ｉｎｔｅｇｒａｔｉｏｎ）やＡＳＩＣ（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ　Ｓｐｅｃｉｆｉｃ　Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ　Ｃｉｒｃｕｉｔ）、ＦＰＧＡ（Ｆｉｅｌｄ－Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ　Ｇａｔｅ　Ａｒｒａｙ）、ＧＰＵ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）などのハードウェア（回路部；ｃｉｒｃｕｉｔｒｙを含む）によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。

　（情報処理システム１の動作）
　図３は、本実施形態に係る情報処理システムの動作の例１を示すフロー図である。
図３には、主に、車載撮像装置１００の動作の一例が示される。図３は、車両５０が衝撃を受ける場合の動作を示す。
　（ステップＳ１－１）
　車載撮像装置１００において、衝撃センサ１０３は、車両５０の加速度を特定する情報を取得する。
　（ステップＳ２－１）
　車載撮像装置１００において、衝撃センサは、加速度を特定する情報を含む衝撃情報を作成し、作成した衝撃情報を衝撃検出部１０４へ出力する。衝撃検出部１０４は、衝撃センサが出力した衝撃情報を取得する。衝撃検出部１０４は、取得した衝撃情報に含まれる加速度を特定する情報に基づいて、所定の時間以内に第１加速度閾値以上の加速度を検出したか否かを判定することによって中衝撃を検出したか否かを判定する。衝撃検出部１０４が第１加速度閾値以上の加速度を検出していない場合にはステップＳ１－１に戻る。

　（ステップＳ３－１）
　車載撮像装置１００において、衝撃検出部１０４は、第１加速度閾値以上の加速度を検出したことによって中衝撃を検出した場合に、中衝撃を検出したか、大衝撃を検出したかを判定する。
　（ステップＳ４－１）
　車載撮像装置１００において、衝撃検出部１０４は、大衝撃を検出したと判定した場合、大衝撃を検出したことを特定する情報を含む衝撃検出情報を作成する。衝撃検出部１０４は、作成した衝撃検出情報を切替部１０５へ出力する。切替部１０５は、衝撃検出部１０４が出力した衝撃検出情報を取得する。切替部１０５は、取得した衝撃検出情報に基づいて、大衝撃を検出したことを特定する情報が含まれる場合には、接続処理部１０７に通話要求を出力する。接続処理部１０７は、切替部１０５が出力した通話要求を取得する。接続処理部１０７は、取得した通話要求に基づいて、設定されている第１通話先（コールセンター２００－１）を宛先とする通話要求を作成する。接続処理部１０７は、作成した通話要求を通信部１０１へ出力する。通信部１０１は、接続処理部１０７が出力した通話要求を取得し、取得した通話要求をコールセンター２００－１へ送信する。これによって、車載撮像装置１００は、第１通話先（コールセンター２００－１）に接続する。

　（ステップＳ５－１）
　車載撮像装置１００において、衝撃検出部１０４は、中衝撃を検出したと判定した場合、中衝撃を検出したことを特定する情報を含む衝撃検出情報を作成する。衝撃検出部１０４は、作成した衝撃検出情報を切替部１０５へ出力する。切替部１０５は、衝撃検出部１０４が出力した衝撃検出情報を取得する。切替部１０５は、取得した衝撃検出情報に基づいて、中衝撃を検出したことを特定する情報が含まれる場合には、接続処理部１０７に対してコールセンター２００－２に通話先を切り替えることを要求する切替要求を作成し、作成した切替要求を接続処理部１０７へ出力する。接続処理部１０７は、切替部１０５が出力した切替要求を取得し、取得した切替要求に基づいて、コールセンター２００－２に通話先を切り替える。
　（ステップＳ６－１）
　車載撮像装置１００において、接続処理部１０７は、操作検出部１０８が出力した通話する操作の検出結果を取得したか否かを判定する。

　（ステップＳ７－１）
　車載撮像装置１００において、接続処理部１０７は、操作検出部１０８が出力した通話する操作の検出結果を取得した場合に、設定されている第２通話先（コールセンター２００－２）を宛先とする接続要求を作成する。接続処理部１０７は、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。通信部１０１は、接続処理部１０７が出力した接続要求を取得し、取得した接続要求をコールセンター２００－２へ送信する。これによって、車載撮像装置１００は、第２通話先（コールセンター２００－２）に接続する。
　（ステップＳ８－１）
　車載撮像装置１００において、接続処理部１０７は、操作検出部１０８から通話する操作の検出結果を取得しない場合に、所定の時間が経過しているか否かを判定する。接続処理部１０７が所定の時間が経過していると判定した場合にはステップＳ１－１に移行し、所定の時間が経過していないと判定した場合にはステップＳ６－１に移行する。所定の時間は１０分以内の時間が好ましく、５分以内の時間がさらに好ましく、最も好ましくは３分以内の時間である。

　上記は衝撃があった後にユーザーが通話する操作をすることを想定しているが、ユーザーが通話する操作をした後に衝撃が検出されることもあるため、下記の処理としてもよい。ユーザーが通話する操作を行うと操作検出部１０８は通話する操作を検出し、通話する操作を検出した時刻を記憶部１１０に記憶する。その後、衝撃検出部１０４は衝撃を検出し、衝撃を検出した時刻を記憶部１１０に記憶する。接続処理部１０７は、操作検出部１０８が出力した通話する操作の検出結果を取得すると、記憶部１１０に保存されている通話する操作を検出した時刻と衝撃を検出した時刻とを比較する。通話する操作を検出した時刻と衝撃を検出した時刻との差が所定時間以内であった場合、大衝撃を検出したときは第１通話先（コールセンター２００－１）、中衝撃を検出したときは第２通話先（コールセンター２００－２）と接続する。所定時間は１分以内の時間が好ましく、１０秒以内の時間がさらに好ましい。

　図４は、本実施形態に係る情報処理システムの動作の例２を示すフロー図である。図４には、主に、車載撮像装置１００の動作の一例が示される。図４は、車載撮像装置１００が、車両５０の周囲の車両を検出する場合の動作を示す。
　（ステップＳ１－２）
　車載撮像装置１００において、撮像部１０２は、映像データを周囲車両検出部１０６に出力する。周囲車両検出部１０６は、撮像部１０２が出力した映像データを取得し、取得した映像データを処理することによって、車両５０の周囲の車両を検出する。周囲車両検出部１０６は、その周囲の車両が、あおり運転車両に該当するか否かを判定する。その周囲の車両が、あおり運転車両に該当しない場合には、ステップＳ１－２に戻る。

　（ステップＳ２－２）
　車載撮像装置１００において、周囲車両検出部１０６が、その周囲の車両があおり運転車両に該当すると判定した場合にあおり運転車両に該当する車両を検出したことを特定する情報を含む危険車両検出情報を作成する。周囲車両検出部１０６は、作成した危険車両検出情報を切替部１０５へ出力する。切替部１０５は、周囲車両検出部１０６が出力した危険車両検出情報を取得する。切替部１０５は、取得した危険車両検出情報に基づいて、接続処理部１０７に対して第３通話先であるコールセンター２００－３に通話先を切り替える。
　（ステップＳ３－２）
　車載撮像装置１００において、接続処理部１０７は、操作検出部１０８から接続する操作の検出結果を取得したか否かを判定する。
　（ステップＳ４－２）
　車載撮像装置１００において、接続処理部１０７は、操作検出部１０８から接続する操作の検出結果を取得した場合に、設定されている第３通話先（コールセンター２００－３）を宛先とする接続要求を作成する。接続処理部１０７は、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。通信部１０１は、接続処理部１０７が出力した接続要求を取得し、取得した接続要求をコールセンター２００－３へ送信する。これによって、車載撮像装置１００は、第３通話先（コールセンター２００－３）に接続する。

　（ステップＳ５－２）
　車載撮像装置１００において、接続処理部１０７は、操作検出部１０８から接続する操作の検出結果を取得しない場合に、所定の時間が経過しているか否かを判定する。接続処理部１０７が所定の時間が経過していると判定した場合にはステップＳ１－２に移行し、所定の時間が経過していないと判定した場合にはステップＳ３－２に移行する。所定の時間は１０分以内の時間が好ましく、５分以内の時間がさらに好ましく、最も好ましくは３分以内の時間である。
　上記はあおり運転があった後にユーザーが通話する操作をすることを想定しているが、ユーザーが通話する操作をした後にあおり運転が検出されることも想定される。具体的には、他の車があおられていて次に自車があおられそうである場合が想定される。例えば、撮像部１０２が出力した映像データに含まれる車両５０の周囲の車両に対して、所定以内の車間距離で走行しているあおり運転車両が存在している場合である。このような場合に、下記の処理としてもよい。ユーザーが通話する操作を行うと操作検出部１０８は通話する操作を検出し、通話する操作を検出した時刻を記憶部１１０に記憶する。その後、周囲車両検出部１０６はあおり運転を検出し、あおり運転を検出した時刻を記憶部１１０に記憶する。接続処理部１０７は、操作検出部１０８が出力した通話する操作の検出結果を取得すると、記憶部１１０に保存されている通話する操作を検出した時刻とあおり運転を検出した時刻とを比較する。通話する操作を検出した時刻とあおり運転を検出した時刻との差が所定時間以内であった場合、設定されている第３通話先（コールセンター２００－３）と接続する。接続処理部１０７は、操作検出部１０８が出力した通話する操作の検出結果を取得した後に、所定時間が経過しても、周囲車両検出部１０６があおり運転を検出しない場合に、第４通話先であるコールセンター２００－４と接続するようにしてもよい。所定時間は１０分以内の時間が好ましく、５分以内の時間がさらに好ましく、最も好ましくは３分以内の時間である。

　前述した実施形態では、車載撮像装置１００において、接続処理部１０７は、操作検出部１０８が通話先に接続する操作を検出した場合に、第２通話先（コールセンター２００－２）又は第３通話先（コールセンター２００－３）に接続する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、接続処理部１０７は、第１通話先（コールセンター２００－１）からの要求を取得した場合に、第１通話先（コールセンター２００－１）に接続してもよいし、第２通話先（コールセンター２００－２）からの要求を取得した場合に、第２通話先（コールセンター２００－２）に接続してもよいし、第３通話先（コールセンター２００－３）からの要求を取得した場合に、第３通話先（コールセンター２００－３）に接続してもよい。具体的には、車載撮像装置１００の緊急ボタンが押されるとコールセンターに通知を出す。コールセンターは、通知を出した車載撮像装置１００にコールし、車載撮像装置１００に接続する。このとき通知を受けた車載撮像装置１００に対して、受話器を取るかのように緊急ボタンやタッチパネルの通話ボタンを押して応答されてもよいし、この動作なしで即接続されるようにしてもよい。

　前述した実施形態では、情報処理システム１に三か所のコールセンター含まれる場合について説明したがこの例に限られない。例えば、情報処理システム１に四か所以上のコールセンターが含まれていてもよい。具体的には、車載撮像装置１００は、車両５０がカーナビゲーションシステム（図示なし）に設定された目的地の周辺で所定時間以上走行しているか否か、又は車両５０が目的地の周辺に所定時間以上停止しているか否かを判定するようにしてもよい。車載撮像装置１００は、車両５０が目的地の周辺で所定時間以上走行している、又は車両が目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出した場合に通話先を第４通話先へ切り替えるようにしてもよい。車載撮像装置１００は、接続する操作を検出した場合に第４通話先に接続するようにしてもよい。

　図５は、本実施形態に係る車載撮像装置の他の構成例１を示す図である。
　車載撮像装置１００ａは、通信部１０１と、撮像部１０２と、衝撃検出部１０４と、切替部１０５ａと、周囲車両検出部１０６と、接続処理部１０７と、操作検出部１０８と、記憶部１１０と、車両状況検出部１１１とを備える。
　車両状況検出部１１１は、車両５０がカーナビゲーションシステム（図示なし）に設定された目的地の周辺で所定時間以上走行している、又は車両５０が目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出する。車両状況検出部１１１は、車両５０が目的地の周辺で所定時間以上走行している、又は車両５０が目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出した場合に、車両５０が目的地の周辺で所定時間以上走行していることを特定する情報、又は車両５０が目的地の周辺に所定時間以上停止していることを特定する情報と含む車両状況情報を作成する。車両状況検出部１１１は、作成した車両状況情報を、切替部１０５ａへ出力する。なお、車両状況検出部１１１はカーナビゲーションシステム（図示なし）から上記処理に必要な情報を取得する。

　切替部１０５ａは、切替部１０５を適用できる。ただし、切替部１０５ａは、車両状況検出部１１１が出力した車両状況情報を取得する。切替部１０５ａは、取得した車両状況情報に基づいて、接続処理部１０７に対して第４通話先に通話先を切り替えることを要求する切替要求を作成し、作成した切替要求を接続処理部１０７へ出力する。
　接続処理部１０７は、切替部１０５ａが出力した切替要求を取得し、取得した切替要求に基づいて、通話先を切替要求で要求されている第４通話先に設定する。接続処理部１０７は、切替部１０５ａから接続要求を取得した場合に設定されている第４通話先に接続させる。

　また、車載撮像装置１００は、車両５０の位置が特定の場所であるか否かを判定するとともに、車両５０の周囲に特定のものがあるか否かを判定するようにしてもよい。車載撮像装置１００は、車両５０の位置が特定の場所であると判定し、又は車両５０の周囲に特定のものがあると判定した場合に、通話先を第５通話先へ切り替えるようにしてもよい。車載撮像装置１００は、接続する操作を検出した場合に第５通話先に接続するようにしてもよい。

　図６は、本実施形態に係る車載撮像装置の他の構成例２を示す図である。
　車載撮像装置１００ａａは、通信部１０１と、撮像部１０２と、衝撃検出部１０４と、切替部１０５ａａと、周囲車両検出部１０６と、接続処理部１０７と、操作検出部１０８と、記憶部１１０と、車両位置判定部１１２と、車両周囲判定部１１３とを備える。
　車両位置判定部１１２は、車両５０の位置が特定の場所であるか否かを判定する。例えば、車両位置判定部１１２は、カーナビゲーションシステム（図示なし）から車両５０の位置情報を取得し、取得した車両５０の位置情報に基づいて、車両５０の位置が予め設定されている特定の場所に該当するか否かを判定する。車両位置判定部１１２は、車両５０の位置が特定の場所であると判定した場合に、車両５０の位置が特定の場所であることを特定する情報を作成し、切替部１０５ａａへ出力する。

　車両周囲判定部１１３は、車両位置判定部１１２から車両５０の位置を取得し、カーナビゲーションシステム（図示なし）から目的地の位置を取得し、撮像部１０２が出力した映像データ内の特定の範囲に特定のものがあるか否かを判定する。車両周囲判定部１１３は、特定のものがあると判定した場合に、車両５０の周囲に特定のものがあることを特定する情報を作成し、切替部１０５ａａへ出力する。

　切替部１０５ａａは、切替部１０５を適用できる。ただし、切替部１０５ａａは、車両位置判定部１１２が出力した車両５０の位置が特定の場所であることを特定する情報を取得し、又は車両周囲判定部１１３が出力した車両５０の周囲に特定のものがあることを特定する情報を取得した場合に、接続処理部１０７に対して第５通話先に通話先を切り替えることを要求する切替要求を作成し、作成した切替要求を接続処理部１０７へ出力する。
　接続処理部１０７は、切替部１０５ａａが出力した切替要求を取得し、取得した切替要求に基づいて、通話先を切替要求で要求されている第５通話先に設定する。接続処理部１０７は、切替部１０５ａａから接続要求を取得した場合に第５通話先に接続する。

　車両状況検出部１１１、車両位置判定部１１２、及び車両周囲判定部１１３は、例えば、ＣＰＵなどのハードウェアプロセッサが記憶部１１０に格納されたコンピュータプログラム（ソフトウェア）を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、ＬＳＩやＡＳＩＣ、ＦＰＧＡ、ＧＰＵなどのハードウェア（回路部；circuitryを含む）によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。

　本実施形態に係る情報処理システム１によれば、車載撮像装置１００は、車両５０に対する衝撃を検出する衝撃検出部１０４と、衝撃検出部１０４が検出した衝撃が所定以上である場合に第１通話先に接続し、衝撃が所定未満である場合に第２通話先に接続する接続処理部１０７と、ユーザーの操作を検出する操作検出部１０８とを備える。接続処理部１０７は、操作検出部１０８が通話先に接続する操作を検出した場合又は第２通話先からの要求を取得した場合に第２通話先と接続する。

　このように構成することによって、車載撮像装置１００は、事故が起こった場合に保険会社に連絡できる機能に加え、車両５０に対する衝撃が所定以上である場合などの確実に事故が発生したと想定される場合には、自動で緊急用のコールセンターなどの第１通話先に連絡できる。車載撮像装置１００は、衝撃が所定未満である場合などの軽微な衝撃の場合には通話先を事故用のコールセンターなどの第２通話先へ切り替え、通話ボタンを押すなどの通話先に接続する操作を検出した場合又は第２通話先からの要求を取得した場合に第２通話先に連絡できる。

　また、車両５０の周囲で所定時間以上の間、所定以内の車間距離で走行しているあおり運転車両を検出する周囲車両検出部１０６をさらに備えてもよい。接続処理部１０７は、周囲車両検出部１０６があおり運転車両を検出し、且つ操作検出部１０８が通話先に接続する操作を検出した場合又は第３通話先からの要求を取得した場合に第３通話先と接続してもよい。
　このように構成することによって、車載撮像装置１００は、あおり運転車両を検出した場合に通話先を運転用のコールセンターなどの第３通話先へ切り替え、通話ボタンを押すなどの通話先に接続する操作を検出した場合又は第３通話先からの要求を取得した場合に第３通話先に連絡できる。ここで、車載撮像装置１００は、あおり運転車両を検出した場合には、警察に連絡してもよい。また、車載撮像装置１００は、加害者の車に企業名などが入った車であれば、当該企業に連絡してもよい。

　（第１の実施形態の変形例）
　（情報処理システム）
　図７は、第１の実施形態の変形例に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図７において、情報処理システム１ｂは、車載撮像装置１００ｂ－１と、車載撮像装置１００ｂ－２と、・・・、車載撮像装置１００ｂ－ｎ（ｎは、ｎ＞０の整数）と、コールセンター２００－１と、コールセンター２００－２と、コールセンター２００－３と、中継サーバ３００とを備える。
　車載撮像装置１００ｂ－１と、車載撮像装置１００ｂ－２と、・・・、車載撮像装置１００ｂ－ｎとの各々は、中継サーバ３００と接続される。中継サーバ３００と、コールセンター２００－１と、コールセンター２００－２と、コールセンター２００－３とは、ネットワークＮＷを介して通信する。

　車載撮像装置１００ｂ－１は、車両５０ｂ－１に搭載される。車載撮像装置１００ｂ－１は、中継サーバ３００と無線によって接続され、ユーザーＵｂ－１が使用する。車載撮像装置１００ｂ－２は、車両５０ｂ－２に搭載される。車載撮像装置１００ｂ－２は、中継サーバ３００と無線によって接続され、ユーザーＵｂ－２が使用する。車載撮像装置１００ｂ－ｎは、車両５０ｂ－ｎに搭載される。車載撮像装置１００ｂ－ｎは、中継サーバ３００と無線によって接続され、ユーザーＵｂ－ｎが使用する。
　以下、車両５０ｂ－１から車両５０ｂ－ｎのうち、任意の車両を、車両５０ｂと記載する。車載撮像装置１００ｂ－１から車載撮像装置１００ｂ－ｎのうち、任意の車載撮像装置を、車載撮像装置１００ｂと記載し、車載撮像装置１００ｂを使用するユーザーをユーザーＵｂと記載する。

　車載撮像装置１００ｂは、その車載撮像装置１００ｂを搭載する車両５０ｂの周囲の映像を取得している。車載撮像装置１００ｂは、車両５０ｂに対する衝撃を検出した場合に、衝撃が所定以上の場合に車載撮像装置１００ｂの車載撮像装置ＩＤと接続情報とを含む、中継サーバ３００を宛先とする通話要求を作成する。車載撮像装置１００ｂは、作成した通話要求を送信する。中継サーバ３００は、車載撮像装置１００ｂが送信した通話要求を受信し、受信した通話要求に含まれる車載撮像装置ＩＤと接続要求とに基づいて車載撮像装置ＩＤに該当する車載撮像装置１００ｂを第１通話先であるコールセンター２００－１に接続する。

　車載撮像装置１００ｂは、車両５０ｂに対する衝撃を検出した場合に、衝撃が所定未満であり、且つユーザーＵｂの接続する操作を検出した場合に車載撮像装置ＩＤと、第２通話先であるコールセンター２００－２に接続する接続情報とを含む、中継サーバ３００を宛先とする接続要求を作成する。車載撮像装置１００ｂは、作成した接続要求を送信する。

　中継サーバ３００は、車載撮像装置１００ｂが送信した接続要求を受信する。中継サーバ３００は、受信した接続要求に含まれる車載撮像装置ＩＤと、接続情報とに基づいて、車載撮像装置ＩＤに該当する車載撮像装置１００ｂを第２通話先であるコールセンター２００－２に接続する。
　車載撮像装置１００ｂは、車両５０ｂの周囲で所定時間以上の間、所定以内の車間距離で走行しているあおり運転車両を検出し、且つユーザーＵｂの接続する操作を検出した場合に、車載撮像装置ＩＤと、第３通話先であるコールセンター２００－３に接続する接続情報とを含む、中継サーバ３００を宛先とする接続要求を作成する。車載撮像装置１００ｂは、作成した接続要求を送信する。

　中継サーバ３００は、車載撮像装置１００ｂが送信した接続要求を受信する。中継サーバ３００は、受信した接続要求に含まれる車載撮像装置ＩＤと接続情報とに基づいて、車載撮像装置ＩＤに該当する車載撮像装置１００ｂを第３通話先であるコールセンター２００－３に接続する。

　以下、情報処理システム１ｂに含まれる車載撮像装置１００ｂと中継サーバ３００とについて説明する。
　図８は、実施形態の変形例に係る車載撮像装置とサーバ装置との構成例を示す図である。
　（車載撮像装置１００ｂ）
　車載撮像装置１００ｂは、通信部１０１と、撮像部１０２と、衝撃検出部１０４ｂと、周囲車両検出部１０６ｂと、操作検出部１０８と、作成部１０９ｂと、記憶部１１０とを備える。
　車載撮像装置１００ｂの一例は、ドライブレコーダーである。車載撮像装置１００ｂは、車載型の映像記録装置である。車載撮像装置１００ｂは、主に自動車事故が発生したときの状況記録を目的に車両５０ｂに設置される。車載撮像装置１００ｂは、フロントガラスやダッシュボードに取り付けた撮像部１０２で車外又は車内外の状況を記録する。

　通信部１０１は、通信モジュールによって実現される。通信部１０１は、ネットワーク（図示なし）を介して、中継サーバ３００などの外部の通信装置と通信する。通信部１０１は、例えばＬＴＥ（Ｌｏｎｇ　Ｔｅｒｍ　Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）（登録商標）などの移動通信システム、又は無線ＬＡＮなどの無線通信方式で通信してもよい。通信部１０１は、中継サーバ３００との間で通信を行う。通信部１０１は、作成部１０９ｂが出力した通話要求と接続要求とを中継サーバ３００へ送信する。
　撮像部１０２は、映像データを周囲車両検出部１０６ｂに出力する。記憶部１１０は、周囲車両検出部１０６ｂが出力した映像データを取得し、取得した映像データを記録する。
　操作検出部１０８は、タッチ操作の検出結果を、作成部１０９ｂへ出力する。タッチ操作には、接続する操作などが含まれる。

　衝撃検出部１０４ｂは、衝撃検出部１０４を適用できる。ただし、衝撃検出部１０４ｂは、衝撃検出情報を作成部１０９ｂへ出力する。
　作成部１０９ｂは、衝撃検出部１０４ｂが出力した衝撃検出情報を取得する。作成部１０９ｂは、操作検出部１０８が出力した接続する操作の検出結果を取得する。
　作成部１０９ｂは、取得した衝撃検出情報に基づいて中衝撃を検出したことを特定する情報が含まれ、且つユーザーＵｂの接続する操作の検出結果を取得した場合には、車載撮像装置ＩＤと、第２通話先であるコールセンター２００－２に接続する接続情報とを含む、中継サーバ３００を宛先とする接続要求を作成する。作成部１０９ｂは、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。
　作成部１０９ｂは、取得した衝撃検出情報に基づいて大衝撃を検出したことを特定する情報が含まれる場合には、車載撮像装置ＩＤを含む、中継サーバ３００を宛先とする通話要求を作成する。作成部１０９ｂは、作成した通話要求を通信部１０１へ出力する。

　周囲車両検出部１０６ｂは、周囲車両検出部１０６を適用できる。ただし、周囲車両検出部１０６ｂは、作成した危険車両検出情報を作成部１０９ｂへ出力する。
　作成部１０９ｂは、周囲車両検出部１０６ｂが出力した危険車両検出情報を取得する。作成部１０９ｂは、取得した危険車両検出情報に基づいて、あおり運転車両に該当する車両を検出したことを特定する情報が含まれ、且つユーザーＵｂの接続する操作の検出結果を取得した場合には、車載撮像装置ＩＤと、第３通話先であるコールセンター２００－３に接続する接続情報とを含む、中継サーバ３００を宛先とする接続要求を作成する。作成部１０９ｂは、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。

　（中継サーバ３００）
　中継サーバ３００は、パーソナルコンピュータ、サーバ、スマートフォン、タブレットコンピュータ又は産業用コンピュータ等の装置によって実現される。中継サーバ３００は、例えば、第１通信部３０１－１と、第２通信部３０１－２と、接続処理部３０７と、記憶部３１０とを備える。

　第１通信部３０１－１は、通信モジュールによって実現される。第１通信部３０１－１は、ネットワーク（図示なし）を介して、車載撮像装置１００ｂ－１～車載撮像装置１００ｂ－ｎなどの外部の通信装置と通信する。第１通信部３０１－１は、例えばＬＴＥ（登録商標）などの移動通信システム、又は無線ＬＡＮなどの無線通信方式で通信してもよい。第１通信部３０１－１は、車載撮像装置１００ｂ－１～車載撮像装置１００ｂ－ｎとの間で通信を行う。第１通信部３０１－１は、車載撮像装置１００ｂ－１～車載撮像装置１００ｂ－ｎとの各々が送信する通話要求と接続要求とを受信する。

　第２通信部３０１－２は、通信モジュールによって実現される。第２通信部３０１－２は、ネットワークＮＷを介して、コールセンター２００－１～コールセンター２００－３などの外部の通信装置と通信する。第２通信部３０１－２は、例えば有線ＬＡＮなどの通信方式で通信してもよい。また、第２通信部３０１－２は、ＬＴＥ（登録商標）などの移動通信システム、又は無線ＬＡＮなどの無線通信方式で通信してもよい。第２通信部３０１－２は、コールセンター２００－１～コールセンター２００－３との間で通信を行う。

　接続処理部３０７は、第１通信部３０１－１が受信した通話要求を取得する。接続処理部３０７は、取得した通話要求に基づいて例えばコールセンター２００－１に接続する。
　接続処理部３０７は、第１通信部３０１－１が受信した接続要求を取得する。接続処理部３０７は、取得した接続要求に含まれる車載撮像装置ＩＤと、接続情報とに基づいて、車載撮像装置ＩＤに該当する車載撮像装置１００ｂを接続情報で指定されているコールセンター２００に接続する。

　（情報処理システム１ｂの動作）
　図９は、実施形態の変形例に係る情報処理システムの動作の例１を示すフロー図である。図９には、主に、車載撮像装置１００ｂと中継サーバ３００との動作の一例が示される。図９は、車両５０ｂが衝撃を受ける場合の動作を示す。
　（ステップＳ１－３）
　車載撮像装置１００ｂにおいて、衝撃センサ１０３は、車両５０ｂの加速度を特定する情報を取得する。
　（ステップＳ２－３）
　車載撮像装置１００ｂにおいて、衝撃センサは、加速度を特定する情報を含む衝撃情報を作成し、作成した衝撃情報を衝撃検出部１０４ｂへ出力する。衝撃検出部１０４ｂは、衝撃センサが出力した衝撃情報を取得する。衝撃検出部１０４ｂは、取得した衝撃情報に含まれる加速度を特定する情報に基づいて、第１加速度閾値以上の加速度を検出した否かを判定することによって中衝撃を検出したか否かを判定する。衝撃検出部１０４ｂが第１加速度閾値以上の加速度を検出していない場合にはステップＳ１－３に戻る。

　（ステップＳ３－３）
　車載撮像装置１００ｂにおいて、衝撃検出部１０４ｂは、第１加速度閾値以上の加速度を検出したことによって中衝撃を検出した場合に、中衝撃を検出したか、大衝撃を検出したかを判定する。
　（ステップＳ４－３）
　車載撮像装置１００ｂにおいて、衝撃検出部１０４ｂは、大衝撃を検出したと判定した場合、大衝撃を検出したことを特定する情報を含む衝撃検出情報を作成する。衝撃検出部１０４ｂは、作成した衝撃検出情報を作成部１０９ｂへ出力する。作成部１０９ｂは、衝撃検出部１０４ｂが出力した衝撃検出情報を取得する。作成部１０９ｂは、取得した衝撃検出情報に基づいて、大衝撃を検出したことを特定する情報が含まれる場合には、車載撮像装置ＩＤを含む、中継サーバ３００を宛先とする通話要求を作成する。

　（ステップＳ５－３）
　車載撮像装置１００ｂにおいて、作成部１０９ｂは、作成した通話要求を通信部１０１へ出力する。通信部１０１は、作成部１０９ｂが出力した通話要求を取得し、取得した通話情報を中継サーバ３００へ送信する。

　（ステップＳ６－３）
　中継サーバ３００において、第１通信部３０１－１は、車載撮像装置１００ｂが送信した通話要求を受信する。接続処理部３０７は、第１通信部３０１－１が受信した通話要求を取得する。接続処理部３０７は、取得した通話要求に基づいてコールセンター２００－１に通話する。

　（ステップＳ７－３）
　車載撮像装置１００ｂにおいて、衝撃検出部１０４ｂは、中衝撃を検出したと判定した場合、中衝撃を検出したことを特定する情報を含む衝撃検出情報を作成する。衝撃検出部１０４ｂは、作成した衝撃検出情報を作成部１０９ｂへ出力する。作成部１０９ｂは、衝撃検出部１０４ｂが出力した衝撃検出情報を取得する。
操作検出部１０８は、接続するタッチ操作を検出したか否かを判定する。

　（ステップＳ８－３）
　車載撮像装置１００ｂにおいて、操作検出部１０８は、接続するタッチ操作を検出した場合に、接続する操作の検出結果を作成部１０９ｂに出力する。作成部１０９ｂは、操作検出部１０８が出力した接続する操作の検出結果を取得する。作成部１０９ｂは、取得した通話する操作の検出結果に基づいて、車載撮像装置ＩＤと、接続情報とを含む、中継サーバ３００を宛先とする接続要求を作成する。

　（ステップＳ９－３）
　車載撮像装置１００ｂにおいて、作成部１０９ｂは、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。通信部１０１は、作成部１０９ｂが出力した接続要求を取得し、取得した接続要求を中継サーバ３００へ送信する。

　（ステップＳ１０－３）
　中継サーバ３００において、第１通信部３０１－１は、車載撮像装置１００ｂが送信した接続要求を受信する。接続処理部３０７は、第１通信部３０１－１が受信した接続要求を取得し、取得した接続要求に基づいて、設定されている第２通話先であるコールセンター２００－２に接続する。

　（ステップＳ１１－３）
　車載撮像装置１００ｂにおいて、作成部１０９ｂは、操作検出部１０８から接続する操作の検出結果を取得しない場合に、所定の時間が経過しているか否かを判定する。作成部１０９ｂが所定の時間が経過していると判定した場合にはステップＳ１－３に移行し、所定の時間が経過していないと判定した場合にはステップＳ７－３に移行する。所定の時間は１０分以内の時間が好ましく、５分以内の時間がさらに好ましく、最も好ましくは３分以内の時間である。
　上記は衝撃があった後にユーザーが通話する操作をすることを想定しているが、ユーザーが通話する操作をした後に衝撃が検出されることもあるため、下記の処理としてもよい。ユーザーが通話する操作を行うと操作検出部１０８は通話する操作を検出し、通話する操作を検出した時刻を記憶部１１０に記憶する。その後、衝撃検出部１０４ｂは衝撃を検出し、衝撃を検出した時刻を記憶部１１０に記憶する。作成部１０９ｂは、操作検出部１０８が出力した通話する操作の検出結果を取得すると、記憶部１１０に保存されている通話する操作を検出した時刻と衝撃を検出した時刻とを比較する。通話する操作を検出した時刻と衝撃を検出した時刻との差が所定時間以内であった場合、車載撮像装置ＩＤと、接続情報とを含む、中継サーバ３００を宛先とする接続要求を作成する。所定時間は１分以内の時間が好ましく、１０秒以内の時間がさらに好ましい。

　図１０は、実施形態の変形例に係る情報処理システムの動作の例２を示すフロー図である。図１０には、主に、車載撮像装置１００ｂと中継サーバ３００との動作の一例が示される。図１０は、車載撮像装置１００ｂが、車両５０ｂの周囲の車両を検出する場合の動作を示す。

　（ステップＳ１－４）
　車載撮像装置１００ｂにおいて、撮像部１０２は、映像データを周囲車両検出部１０６ｂに出力する。周囲車両検出部１０６ｂは、撮像部１０２が出力した映像データを取得し、取得した映像データを処理することによって、車両５０ｂの周囲の車両を検出する。周囲車両検出部１０６ｂは、その周囲の車両が、あおり運転車両に該当するか否かを判定する。

　（ステップＳ２－４）
　車載撮像装置１００ｂにおいて、周囲車両検出部１０６ｂが、その周囲の車両があおり運転車両に該当すると判定した場合にあおり運転車両に該当する車両を検出したことを特定する情報を含む危険車両検出情報を作成する。周囲車両検出部１０６ｂは、作成した危険車両検出情報を作成部１０９ｂへ出力する。あおり運転車両に該当する車両を検出したことを特定する情報の一例は、車両のナンバーや企業名である。
　操作検出部１０８は、通話するタッチ操作を検出したか否かを判定する。

　（ステップＳ３－４）
　車載撮像装置１００ｂにおいて、操作検出部１０８は、接続するタッチ操作を検出した場合に、接続する操作の検出結果を、作成部１０９ｂに出力する。作成部１０９ｂは、操作検出部１０８が出力した接続する操作の検出結果を取得する。作成部１０９ｂは、取得した接続する操作の検出結果に基づいて、車載撮像装置ＩＤと、接続情報とを含む、中継サーバ３００を宛先とする接続要求を作成する。

　（ステップＳ４－４）
　車載撮像装置１００ｂにおいて、作成部１０９ｂは、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。通信部１０１は、作成部１０９ｂが出力した接続要求を取得し、取得した接続要求を中継サーバ３００へ送信する。

　（ステップＳ５－４）
　中継サーバ３００において、第１通信部３０１－１は、車載撮像装置１００ｂが送信した接続要求を受信する。接続処理部３０７は、第１通信部３０１－１が受信した接続要求を取得し、取得した接続要求に基づいて、設定されている第３通話先であるコールセンター２００－３に接続する。

　（ステップＳ６－４）
　車載撮像装置１００ｂにおいて、作成部１０９ｂは、所定の時間が経過しているか否かを判定する。作成部１０９ｂが所定の時間が経過していると判定した場合にはステップＳ１－４に移行し、所定の時間が経過していないと判定した場合にはステップＳ２－４に移行する。所定の時間は１０分以内の時間が好ましく、５分以内の時間がさらに好ましく、最も好ましくは３分以内の時間である。

　上記はあおり運転があった後にユーザーが通話する操作をすることを想定しているが、ユーザーが通話する操作をした後にあおり運転が検出されることも想定される。具体的には、他の車があおられていて次に自車があおられそうである場合が想定される。例えば、撮像部１０２が出力した映像データに含まれる車両５０ｂの周囲の車両に対して、所定以内の車間距離で走行しているあおり運転車両が存在している場合である。このような場合に、下記の処理としてもよい。ユーザーが通話する操作を行うと操作検出部１０８は通話する操作を検出し、通話する操作を検出した時刻を記憶部１１０に記憶する。その後、周囲車両検出部１０６ｂはあおり運転を検出し、あおり運転を検出した時刻を記憶部１１０に記憶する。作成部１０９ｂは、操作検出部１０８が出力した通話する操作の検出結果を取得すると、記憶部１１０に保存されている通話する操作を検出した時刻とあおり運転を検出した時刻とを比較する。通話する操作を検出した時刻とあおり運転を検出した時刻との差が所定時間以内であった場合、車載撮像装置ＩＤと、接続情報とを含む、中継サーバ３００を宛先とする接続要求を作成する。所定時間は１０分以内の時間が好ましく、５分以内の時間がさらに好ましく、最も好ましくは３分以内の時間である。

　前述した実施形態の変形例では、情報処理システム１ｂに三か所のコールセンターが含まれる場合について説明したがこの例に限られない。例えば、情報処理システム１ｂに四か所以上のコールセンターが含まれていてもよい。具体的には、車載撮像装置１００ｂは、車両５０ｂがカーナビゲーションシステム（図示なし）に設定された目的地の周辺で所定時間以上走行しているか否か、又は車両５０ｂが目的地の周辺に所定時間以上停止しているか否かを判定するようにしてもよい。車載撮像装置１００ｂは、車両５０ｂが目的地の周辺で所定時間以上走行している、又は車両５０ｂが目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出し、且つ操作を検出した場合に第４通話先に接続するようにしてもよい。

　図１１は、実施形態の変形例に係る車載撮像装置の他の構成例１を示す図である。
　車載撮像装置１００ｂａは、通信部１０１と、撮像部１０２と、衝撃検出部１０４ｂａと、周囲車両検出部１０６ｂａと、操作検出部１０８と、作成部１０９ｂａと、記憶部１１０と、車両状況検出部１１１とを備える。
　車両状況検出部１１１は、車両５０ｂがカーナビゲーションシステム（図示なし）に設定された目的地の周辺で所定時間以上走行している、又は車両５０ｂが目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出する。車両状況検出部１１１は、車両５０ｂが目的地の周辺で所定時間以上走行している、又は車両５０ｂが目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出した場合に、車両５０ｂが目的地の周辺で所定時間以上走行していることを特定する情報、又は車両５０ｂが目的地の周辺に所定時間以上停止していることを特定する情報と含む車両状況情報を作成する。車両状況検出部１１１は、作成した車両状況情報を、作成部１０９ｂａへ出力する。なお、車両状況検出部１１１はカーナビゲーションシステム（図示なし）から上記処理に必要な情報を取得する。
　作成部１０９ｂａは、車両状況検出部１１１が出力した車両状況情報を取得する。作成部１０９ｂａは、取得した車両状況情報に基づいて、車両５０ｂが目的地の周辺で所定時間以上走行していることを特定する情報、又は車両５０ｂが目的地の周辺に所定時間以上停止していることを特定する情報が含まれ、且つユーザーＵｂの接続する操作の検出結果を取得した場合には、車載撮像装置ＩＤと、第４通話先に接続する接続情報とを含む、中継サーバ３００を宛先とする接続要求を作成する。作成部１０９ｂａは、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。

　また、車載撮像装置１００ｂは、車両５０ｂの位置が特定の場所であるか否かを判定するとともに、車両５０ｂの周囲に特定のものがあるか否かを判定するようにしてもよい。車載撮像装置１００ｂａは、車両５０ｂの位置が特定の場所であると判定し、又は車両５０ｂの周囲に特定のものがあると判定した場合に、第５通話先へ接続するようにしてもよい。車載撮像装置１００ｂａは、接続する操作を検出した場合に第５通話先に接続するようにしてもよい。

　図１２は、実施形態の変形例に係る車載撮像装置の他の構成例２を示す図である。
　車載撮像装置１００ｂｂは、通信部１０１と、撮像部１０２と、衝撃検出部１０４ｂｂと、周囲車両検出部１０６ｂｂと、操作検出部１０８と、作成部１０９ｂｂと、記憶部１１０と、車両位置判定部１１２と、車両周囲判定部１１３とを備える。
　車両位置判定部１１２は、車両５０ｂの位置が特定の場所であるか否かを判定する。例えば、車両位置判定部１１２は、カーナビゲーションシステム（図示なし）から車両５０ｂの位置情報を取得し、取得した車両５０ｂの位置情報に基づいて、車両５０ｂの位置が予め設定されている特定の場所に該当するか否かを判定する。車両位置判定部１１２は、車両５０ｂの位置が特定の場所であると判定した場合に、車両５０ｂの位置が特定の場所であることを特定する情報を作成し、作成部１０９ｂｂへ出力する。
　車両周囲判定部１１３は、車両位置判定部１１２から車両５０ｂの位置を取得し、カーナビゲーションシステム（図示なし）から目的地の位置を取得し、撮像部１０２が出力した映像データ内の特定の範囲に特定のものがあるか判定する。車両周囲判定部１１３は、特定のものがあると判定した場合に、車両５０ｂの周囲に特定のものがあることを特定する情報を作成し、作成部１０９ｂｂへ出力する。
　作成部１０９ｂｂは、車両位置判定部１１２が出力した車両５０ｂの位置が特定の場所であることを特定する情報、又は車両周囲判定部１１３が出力した車両５０ｂの周囲に特定のものがあることを特定する情報を取得し、且つユーザーＵｂの接続する操作の検出結果を取得した場合に、車載撮像装置ＩＤと、第５通話先に接続する接続情報とを含む、中継サーバ３００を宛先とする接続要求を作成する。作成部１０９ｂｂは、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。

　実施形態の変形例に係る情報処理システム１ｂによれば、車載撮像装置１００ｂは、車載撮像装置１００において、車両５０ｂがカーナビゲーションシステムに設定された目的地の周辺で所定時間以上走行していること、又は車両５０ｂが目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出する車両状況検出部１１１をさらに備える。接続処理部１０７は、車両状況検出部１１１が、車両５０ｂが目的地の周辺で所定時間以上走行している、又は車両５０ｂが目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出し、且つ操作検出部１０８が通話先に接続する操作を検出した場合又は第４通話先からの要求を取得した場合に第４通話先と接続する。
　このように構成することによって、車載撮像装置１００ｂは、例えば自分の駐車場に他人の車が停まっていることによって、車両５０ｂがカーナビゲーションシステムに設定された目的地の周辺で所定時間以上走行している場合、車両５０ｂが目的地の周辺に所定時間以上停止している場合に、通話先をトラブル用のコールセンターなどの第４通話先へ切り替え、通話先に接続する操作を検出した場合に第４通話先に接続できる。

　また、車両５０ｂの位置が特定の場所であるか否かを判定する車両位置判定部１１２と、車両５０ｂの周囲に特定のものがあるか否かを判定する車両周囲判定部１１３とをさらに備える。接続処理部１０７は、車両位置判定部１１２が車両５０ｂの位置が特定の場所であると判定し又は車両周囲判定部１１３が車両５０ｂの周囲に特定のものがあると判定し、且つ操作検出部１０８が通話先に接続する操作を検出した場合又は第５通話先からの要求を取得した場合に第５通話先と接続する。
　このように構成することによって、車載撮像装置１００ｂは、踏切、路面電車の線路内、交差点、高速道路などの特定の場所、又は踏切、路面電車の線路内、交差点、高速道路などの特定のものがあると判定した場合に、事故が起こる可能性が高い状態であると想定されるため、通話先に接続する操作を検出した場合に、第５通話先と接続できる。

　（第２の実施形態）
　（情報処理システム）
　図１３は、本発明の第２の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図１３において、情報処理システム１ｃは、車載撮像装置１００ｃ－１と、車載撮像装置１００ｃ－２と、・・・、車載撮像装置１００ｃ－ｎ（ｎは、ｎ＞０の整数）と、コールセンター２００とを備える。
　車載撮像装置１００ｃ－１と、車載撮像装置１００ｃ－２と、・・・、車載撮像装置１００ｃ－ｎと、コールセンター２００とは、ネットワークＮＷを介して通信する。

　車載撮像装置１００ｃ－１は、車両５０ｃ－１に搭載される。車載撮像装置１００ｃ－１は、ユーザーＵｃ－１が使用する。車載撮像装置１００ｃ－２は、車両５０ｃ－２に搭載される。車載撮像装置１００ｃ－２は、ユーザーＵｃ－２が使用する。車載撮像装置１００ｃ－ｎは、車両５０ｃ－ｎに搭載される。車載撮像装置１００ｃ－ｎは、ユーザーＵｃ－ｎが使用する。
　以下、車両５０ｃ－１から車両５０ｃ－ｎのうち、任意の車両を、車両５０ｃと記載する。車載撮像装置１００ｃ－１から車載撮像装置１００ｃ－ｎのうち、任意の車載撮像装置を、車載撮像装置１００ｃと記載し、車載撮像装置１００ｃを使用するユーザーをユーザーＵｃと記載する。

　車載撮像装置１００ｃは、その車載撮像装置１００ｃを搭載する車両５０ｃの周囲を撮像している。車載撮像装置１００ｃは、車両５０ｃに対する衝撃を検出した場合に、衝撃が所定以上の場合に第１優先度で通話先であるコールセンター２００に接続する。車載撮像装置１００ｃは、車両５０ｃに対する衝撃を検出した場合に、衝撃が所定未満であり、且つ通話先に接続するユーザーＵｃの操作を検出した場合に第２優先度で通話先であるコールセンター２００に接続する。
　車載撮像装置１００ｃは、通話先に接続するユーザーＵｃの操作を検出し、且つ車両５０ｃの周囲で所定時間以上の間、所定以内の車間距離で走行しているあおり運転車両を検出した場合に第３優先度で通話先であるコールセンター２００に接続する。
　車載撮像装置１００ｃは、通話先に接続するユーザーＵｃの操作を検出した場合に、車両５０ｃの周囲であおり運転車両を検出していないとき、第４優先度で通話先であるコールセンター２００に接続してもよい。
　コールセンター２００では、優先度に基づいて、ユーザーＵｃに対応する。

　以下、情報処理システム１ｃに含まれる車載撮像装置１００ｃについて説明する。
　（車載撮像装置１００ｃ）
　図１４は、本実施形態に係る車載撮像装置の構成例を示す図である。
　車載撮像装置１００ｃは、通信部１０１と、撮像部１０２と、衝撃検出部１０４と、周囲車両検出部１０６と、接続処理部１０７ｃと、操作検出部１０８と、記憶部１１０とを備える。
　車載撮像装置１００ｃの一例は、ドライブレコーダーである。車載撮像装置１００ｃは、車載型の映像記録装置である。車載撮像装置１００ｃは、主に自動車事故が発生したときの状況記録を目的に車両５０ｃに設置される。車載撮像装置１００ｃは、フロントガラスやダッシュボードに取り付けた撮像部１０２で車外又は車内外の状況を記録する。

　通信部１０１は、通信モジュールによって実現される。通信部１０１は、ネットワークＮＷを介して、コールセンター２００などの外部の通信装置と通信する。
　衝撃検出部１０４は、衝撃検出情報を接続処理部１０７ｃへ出力する。
　接続処理部１０７ｃは、接続処理部１０７を適用できる。ただし、接続処理部１０７ｃは、衝撃検出部１０４が出力した衝撃検出情報を取得する。接続処理部１０７ｃは、取得した衝撃検出情報に基づいて、大衝撃を検出したことを特定する情報が含まれる場合には、第１優先度を含む接続要求を作成する。接続処理部１０７ｃは、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。
　接続処理部１０７ｃは、取得した衝撃検出情報に基づいて、中衝撃を検出したことを特定する情報が含まれる場合には、その後操作検出部１０８から接続する操作の検出結果を取得した場合に、第２優先度を含む接続要求を作成する。接続処理部１０７ｃは、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。

　周囲車両検出部１０６は、撮像部１０２が出力した映像データを取得し、取得した映像データを処理することによって、車両５０ｃの周囲の車両を検出する。周囲車両検出部１０６は、車両５０ｃの周囲の車両を検出した場合に、その周囲の車両が、車両５０ｃの周囲で所定時間以上の間、所定以内の車間距離で走行しているあおり運転車両に該当するか否かを判定する。周囲車両検出部１０６は、あおり運転車両に該当する車両を検出した場合に、映像データを記憶部１１０に記憶させ、あおり運転車両に該当する車両を検出したことを特定する情報を含む危険車両検出情報を作成する。あおり運転車両に該当する車両を検出したことを特定する情報の一例は、車両のナンバーや企業名である。周囲車両検出部１０６は、作成した危険車両検出情報を接続処理部１０７ｃへ出力する。

　接続処理部１０７ｃは、操作検出部１０８から接続する操作の検出結果を取得した場合に、周囲車両検出部１０６から危険車両検出情報を取得している場合に、第３優先度を含む接続要求を作成する。接続処理部１０７ｃは、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。
　接続処理部１０７ｃは、操作検出部１０８から接続する操作の検出結果を取得した場合に、周囲車両検出部１０６から所定の時間が経過しても危険車両検出情報を取得していないとき、第４優先度を含む接続要求を作成してもよい。接続処理部１０７ｃは、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。

　（情報処理システム１ｃの動作）
　図１５は、本実施形態に係る情報処理システムの動作の例１を示すフロー図である。
図１５には、主に、車載撮像装置１００ｃの動作の一例が示される。図１５は、車両５０ｃが衝撃を受ける場合の動作を示す。
　（ステップＳ１－５）
　車載撮像装置１００ｃにおいて、衝撃センサ１０３は、車両５０ｃの加速度を特定する情報を取得する。
　（ステップＳ２－５）
　車載撮像装置１００ｃにおいて、衝撃センサは、加速度を特定する情報を含む衝撃情報を作成し、作成した衝撃情報を衝撃検出部１０４へ出力する。衝撃検出部１０４は、衝撃センサが出力した衝撃情報を取得する。衝撃検出部１０４は、取得した衝撃情報に含まれる加速度を特定する情報に基づいて、所定の時間以内に第１加速度閾値以上の加速度を検出した否かを判定することによって中衝撃を検出したか否かを判定する。衝撃検出部１０４が中衝撃を検出していない場合にはステップＳ１－５に戻る。

　（ステップＳ３－５）
　車載撮像装置１００ｃにおいて、衝撃検出部１０４は、中衝撃を検出した場合に、大衝撃を検出したかを判定する。
　（ステップＳ４－５）
　車載撮像装置１００ｃにおいて、衝撃検出部１０４は、大衝撃を検出したと判定した場合、大衝撃を検出したことを特定する情報を含む衝撃検出情報を作成する。衝撃検出部１０４は、作成した衝撃検出情報を接続処理部１０７ｃへ出力する。
　接続処理部１０７ｃは、衝撃検出部１０４が出力した衝撃検出情報を取得する。接続処理部１０７ｃは、取得した衝撃検出情報に基づいて、大衝撃を検出したことを特定する情報が含まれる場合には、第１優先度を含む接続要求を作成する。接続処理部１０７ｃは、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。通信部１０１は、接続処理部１０７ｃが出力した接続要求を取得し、取得した接続要求をコールセンター２００へ送信する。

　（ステップＳ５－５）
　車載撮像装置１００ｃにおいて、衝撃検出部１０４は、中衝撃を検出したと判定した場合、中衝撃を検出したことを特定する情報を含む衝撃検出情報を作成する。衝撃検出部１０４は、作成した衝撃検出情報を接続処理部１０７ｃへ出力する。接続処理部１０７ｃは、衝撃検出部１０４が出力した衝撃検出情報を取得する。接続処理部１０７ｃは、取得した衝撃検出情報に基づいて、中衝撃を検出したことを特定する情報が含まれる場合には、その後操作検出部１０８から接続する操作の検出結果を取得したか否かを判定する。
　（ステップＳ６－５）
　車載撮像装置１００ｃにおいて、接続処理部１０７ｃは、操作検出部１０８から接続する操作の検出結果を取得した場合に、第２優先度を含む接続要求を作成する。接続処理部１０７ｃは、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。通信部１０１は、接続処理部１０７ｃが出力した接続要求を取得し、取得した接続要求をコールセンター２００へ送信する。

　（ステップＳ７－５）
　車載撮像装置１００ｃにおいて、接続処理部１０７ｃは、所定の時間が経過しているか否かを判定する。接続処理部１０７ｃが所定の時間が経過していると判定した場合にはステップＳ１－５に移行し、所定の時間が経過していないと判定した場合にはステップＳ５－５に移行する。所定の時間は１０分以内の時間が好ましく、５分以内の時間がさらに好ましく、最も好ましくは３分以内の時間である。
　上記は衝撃があった後にユーザーが通話する操作をすることを想定しているが、ユーザーが通話する操作をした後に衝撃が検出されることもあるため、下記の処理としてもよい。ユーザーが通話する操作を行うと操作検出部１０８は通話する操作を検出し、通話する操作を検出した時刻を記憶部１１０に記憶する。その後、衝撃検出部１０４は衝撃を検出すると、衝撃を検出した時刻を記憶部１１０に記憶する。接続処理部１０７ｃは、操作検出部１０８が出力した通話する操作の検出結果を取得すると、記憶部１１０に保存されている通話する操作を検出した時刻と衝撃を検出した時刻とを比較する。通話する操作を検出した時刻と衝撃を検出した時刻との差が所定時間以内であった場合、大衝撃を検出したときは第１優先度、中衝撃を検出したときは第２優先度を含む接続要求を作成する。所定時間の一例は１分以内の時間が好ましく、１０秒以内の時間がさらに好ましい。

　図１６は、本実施形態に係る情報処理システムの動作の例２を示すフロー図である。図１６には、主に、車載撮像装置１００ｃの動作の一例が示される。図１６は、車両５０ｃの周囲の車両を検出する場合の動作を示す。
　（ステップＳ１－６）
　車載撮像装置１００ｃにおいて、撮像部１０２は、映像データを周囲車両検出部１０６に出力する。周囲車両検出部１０６は、撮像部１０２が出力した映像データを取得し、取得した映像データを処理することによって、車両５０ｃの周囲の車両を検出する。周囲車両検出部１０６は、その周囲の車両が、あおり運転車両に該当するか否かを判定する。その周囲の車両が、あおり運転車両に該当しない場合には、ステップＳ１－６に戻る。

　（ステップＳ２－６）
　車載撮像装置１００ｃにおいて、周囲車両検出部１０６が、その周囲の車両があおり運転車両に該当すると判定した場合にあおり運転車両に該当する車両を検出したことを特定する情報を含む危険車両検出情報を作成する。周囲車両検出部１０６は、作成した危険車両検出情報を接続処理部１０７ｃへ出力する。接続処理部１０７ｃは、周囲車両検出部１０６が出力した危険車両検出情報を取得する。接続処理部１０７ｃは、操作検出部１０８から接続する操作の検出結果を取得したか否かを判定する。
　（ステップＳ３－６）
　車載撮像装置１００ｃにおいて、接続処理部１０７ｃは、操作検出部１０８から接続する操作の検出結果を取得した場合に、取得した接続する操作の検出結果に基づいて、第３優先度を含む接続要求を作成する。接続処理部１０７ｃは、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。通信部１０１は、接続処理部１０７ｃが出力した接続要求を取得し、取得した接続要求をコールセンター２００へ送信する。

　（ステップＳ４－６）
　車載撮像装置１００ｃにおいて、接続処理部１０７ｃは、操作検出部１０８から接続する操作の検出結果を取得しない場合に、所定の時間が経過しているか否かを判定する。接続処理部１０７ｃが所定の時間が経過していると判定した場合にはステップＳ１－６に移行し、所定の時間が経過していないと判定した場合にはステップＳ２－６に移行する。所定の時間は１０分以内の時間が好ましく、５分以内の時間がさらに好ましく、最も好ましくは３分以内の時間である。

　上記はあおり運転があった後にユーザーが通話する操作をすることを想定しているが、ユーザーが通話する操作をした後にあおり運転が検出されることも想定される。具体的には、他の車があおられていて次に自車があおられそうである場合が想定される。例えば、撮像部１０２が出力した映像データに含まれる車両５０ｃの周囲の車両に対して、所定以内の車間距離で走行しているあおり運転車両が存在している場合である。このような場合に、下記の処理としてもよい。ユーザーが通話する操作を行うと操作検出部１０８は通話する操作を検出し、通話する操作を検出した時刻を記憶部１１０に記憶する。その後、周囲車両検出部１０６はあおり運転を検出し、あおり運転を検出した時刻を記憶部１１０に記憶する。接続処理部１０７ｃは、操作検出部１０８が出力した通話する操作の検出結果を取得すると、記憶部１１０に保存されている通話する操作を検出した時刻とあおり運転を検出した時刻とを比較する。通話する操作を検出した時刻とあおり運転を検出した時刻との差が所定時間以内であった場合、第３優先度を含む接続要求を作成する。接続処理部１０７ｃは、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。通信部１０１は、接続処理部１０７ｃが出力した接続要求を取得し、取得した接続要求をコールセンター２００へ送信する。所定時間は１０分以内の時間が好ましく、５分以内の時間がさらに好ましく、最も好ましくは３分以内の時間である。

　前述した実施形態では、車載撮像装置１００ｃにおいて、接続処理部１０７ｃは、操作検出部１０８が通話先に接続する操作を検出した場合に、設定されている優先度で通話先であるコールセンター２００に接続する場合について説明したが、この例に限られない。具体的には、車載撮像装置１００ｃの緊急ボタンが押されると設定されている優先度でコールセンターに通知を出す。コールセンターは、通知を出した車載撮像装置１００ｃにコールし、車載撮像装置１００ｃに接続する。このとき通知を受けた車載撮像装置１００ｃに対して、受話器を取るかのように緊急ボタンやタッチパネルの通話ボタンを押して応答されてもよいし、この動作なしで即接続されるようにしてもよい。
　前述した実施形態では、車載撮像装置１００ｃが三種類の優先度でコールセンターに接続する場合について説明したがこの例に限られない。例えば、車載撮像装置１００ｃが四種類以上の優先度でコールセンターに接続してもよい。具体的には、車載撮像装置１００ｃは、車両５０ｃがカーナビゲーションシステム（図示なし）に設定された目的地の周辺で所定時間以上走行しているか否か、又は車両５０ｃが目的地の周辺に所定時間以上停止しているか否かを判定するようにしてもよい。車載撮像装置１００ｃは、車両５０ｃが目的地の周辺で所定時間以上走行している、又は車両５０ｃが目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出した場合に第１優先度、第２優先度、第３優先度とは異なる所定の優先度、例えば第４優先度でコールセンターに接続してもよい。車載撮像装置１００ｃは、接続する操作を検出した場合に第４優先度でコールセンターに接続するようにしてもよい。

　図１７は、本実施形態に係る車載撮像装置の他の構成例１を示す図である。
　車載撮像装置１００ｃａは、通信部１０１と、撮像部１０２と、衝撃検出部１０４と、周囲車両検出部１０６と、接続処理部１０７ｃａと、操作検出部１０８と、記憶部１１０と、車両状況検出部１１１とを備える。
　車両状況検出部１１１は、車両５０ｃがカーナビゲーションシステム（図示なし）に設定された目的地の周辺で所定時間以上走行している、又は車両５０ｃが目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出する。車両状況検出部１１１は、車両５０ｃが目的地の周辺で所定時間以上走行している、又は車両５０ｃが目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出した場合に、車両５０ｃが目的地の周辺で所定時間以上走行していることを特定する情報、又は車両５０ｃが目的地の周辺に所定時間以上停止していることを特定する情報と含む車両状況情報を作成する。車両状況検出部１１１は、作成した車両状況情報を、接続処理部１０７ｃａへ出力する。なお、車両状況検出部１１１はカーナビゲーションシステム（図示なし）から上記処理に必要な情報を取得する。

　接続処理部１０７ｃａは、接続処理部１０７ｃを適用できる。ただし、接続処理部１０７ｃａは、車両状況検出部１１１が出力した車両状況情報を取得した場合には、その後操作検出部１０８から接続する操作の検出結果を取得した場合に、第４優先度を含む接続要求を作成する。接続処理部１０７ｃａは、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。

　また、車載撮像装置１００ｃａは、車両５０ｃの位置が特定の場所であるか否かを判定するとともに、車両５０ｃの周囲に特定のものがあるか否かを判定するようにしてもよい。車載撮像装置１００ｃａは、車両５０ｃの位置が特定の場所であると判定し、又は車両５０ｃの周囲に特定のものがあると判定した場合に、第１優先度、第２優先度、第３優先度、第４優先度とは異なる所定の優先度、例えば第５優先度でコールセンターに接続してもよい。車載撮像装置１００ｃａは、接続する操作を検出した場合に第５優先度でコールセンターに接続するようにしてもよい。

　図１８は、本実施形態に係る車載撮像装置の他の構成例２を示す図である。
　車載撮像装置１００ｃｂは、通信部１０１と、撮像部１０２と、衝撃検出部１０４と、周囲車両検出部１０６と、接続処理部１０７ｃｂと、操作検出部１０８と、記憶部１１０と、車両位置判定部１１２と、車両周囲判定部１１３とを備える。
　車両位置判定部１１２は、車両５０ｃの位置が特定の場所であるか否かを判定する。例えば、車両位置判定部１１２は、カーナビゲーションシステム（図示なし）から車両５０ｃの位置情報を取得し、取得した車両５０ｃの位置情報に基づいて、車両５０ｃの位置が予め設定されている特定の場所に該当するか否かを判定する。車両位置判定部１１２は、車両５０ｃの位置が特定の場所であると判定した場合に、車両５０ｃの位置が特定の場所であることを特定する情報を作成し、接続処理部１０７ｃｂへ出力する。

　車両周囲判定部１１３は、車両位置判定部１１２から車両５０ｃの位置を取得し、カーナビゲーションシステム（図示なし）から目的地の位置を取得し、撮像部１０２が出力した映像データ内の特定の範囲に特定のものがあるか判定する。車両周囲判定部１１３は、特定のものがあると判定した場合に、車両５０ｃの周囲に特定のものがあることを特定する情報を作成し、接続処理部１０７ｃｂへ出力する。
　接続処理部１０７ｃｂは、接続処理部１０７ｃを適用できる。ただし、接続処理部１０７ｃａは、車両位置判定部１１２が出力した車両５０ｃの位置が特定の場所であることを特定する情報又は車両周囲判定部１１３が出力した車両５０ｃの周囲に特定のものがあることを特定する情報を取得した場合には、その後操作検出部１０８から接続する操作の検出結果を取得した場合に、第５優先度を含む接続要求を作成する。接続処理部１０７ｃａは、作成した接続要求を通信部１０１へ出力する。

　本実施形態に係る情報処理システム１ｃによれば、車載撮像装置１００ｃは、車両５０ｃに対する衝撃を検出する衝撃検出部１０４と、衝撃検出部１０４が検出した衝撃が所定以上である場合に第１優先度で通話先と接続し、衝撃が所定未満である場合に第２優先度で通話先と接続する接続処理部１０７ｃと、ユーザーの操作を検出する操作検出部１０８とを備える。接続処理部１０７ｃは、操作検出部１０８が通話先に接続する操作を検出した場合に第２優先度で通話先と接続する。

　このように構成することによって、車載撮像装置１００ｃは、事故が起こった場合に保険会社に連絡できる機能に加え、車両５０ｃに対する衝撃が所定以上である場合などの確実に事故が発生したと想定される場合には、第１優先度で通話先に接続できる。車載撮像装置１００ｃは、衝撃が所定未満である場合などの軽微な衝撃の場合には、通話ボタンを押すなどの通話先に接続する操作を検出した場合又は通話先からの要求を取得した場合に第２優先度で通話先に接続できる。

　また、車両５０ｃの位置が特定の場所であるか否かを判定する車両位置判定部１１２と、車両５０ｃの周囲に特定のものがあるか否かを判定する車両周囲判定部１１３とをさらに備える。接続処理部ｃｂは、車両位置判定部１１２が車両の位置が特定の場所であると判定し又は車両周囲判定部１１３が車両５０ｃの周囲に特定のものがあると判定し、且つ操作検出部１０８が通話先に接続する操作を検出した場合又は通話先からの要求を取得した場合に第５優先度で通話先と接続する。

　このように構成することによって、車載撮像装置１００ｃｂは、踏切、路面電車の線路内、交差点、高速道路などの特定の場所、又は踏切、路面電車の線路内、交差点、高速道路などの特定のものがあると判定した場合に、事故が起こる可能性が高い状態であると想定されるため、通話先に接続する操作を検出した場合に、第５優先度で通話先に接続できる。

　また、車両５０ｃの周囲で所定時間以上の間、所定以内の車間距離で走行しているあおり運転車両を検出する周囲車両検出部１０６をさらに備えてもよい。接続処理部１０７ｃは、周囲車両検出部１０６があおり運転車両を検出し、且つ操作検出部１０８が通話先に接続する操作を検出した場合又は通話先からの要求を取得した場合に第３優先度で通話先と接続してもよい。
　このように構成することによって、車載撮像装置１００ｃは、あおり運転車両を検出した場合に、通話ボタンを押すなどの通話先に接続する操作を検出した場合又は通話先からの要求を取得した場合に第３優先度で通話先に接続できる。ここで、車載撮像装置１００ｃは、あおり運転車両を検出した場合には、警察に接続してもよい。また、車載撮像装置１００ｃは、加害者の車に企業名などが入った車であれば、当該企業に接続してもよい。

　実施形態に係る情報処理システム１ｃによれば、車載撮像装置１００ｃａは、車載撮像装置１００ｃにおいて、車両５０ｃがカーナビゲーションシステムに設定された目的地の周辺で所定時間以上走行している、又は車両５０ｃが目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出する車両状況検出部１１１をさらに備える。接続処理部１０７ｃａは、車両状況検出部１１１が、車両５０ｃが目的地の周辺で所定時間以上走行していること、又は車両５０ｃが目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出し、且つ操作検出部１０８が通話先に接続する操作を検出した場合又は通話先からの要求を取得した場合に第４優先度で通話先と接続する。

　このように構成することによって、車載撮像装置１００ｃａは、例えば自分の駐車場に他人の車が停まっていることによって、車両５０ｃがカーナビゲーションシステムに設定された目的地の周辺で所定時間以上走行している場合、車両５０ｃが目的地の周辺に所定時間以上停止している場合に、通話先に接続する操作を検出した場合に第４優先度で通話先と接続できる。

　以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
　例えば、上述した各装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、ＯＳや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
　また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ　Ｄｉｓｃ）等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。

　さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してコンピュータプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ（例えばＤＲＡＭ（Ｄｙｎａｍｉｃ　Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ））のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
　また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク（通信網）や電話回線等の通信回線（通信線）のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
　また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル（差分プログラム）であっても良い。

　本開示は、ＳＤＧｓの「産業と技術革新の基盤をつくろう」の実現に貢献し、ＩｏＴソリューションによる価値創出に寄与する事項を含む。

　本実施形態は車載撮像装置に利用することができる。

１、１ａ、１ｂ、１ｃ…情報処理システム、５０、５０ａ、５０ｂ、５０ｃ…車両、１００、１００ａ、１００ａａ、１００ｂ、１００ｂａ、１００ｂｂ、１００ｃ、１００ｃａ、１００ｃｂ…車載撮像装置、１０１…通信部、１０２…撮像部、１０４、１０４ａ、１０４ｂ、１０４ｂａ、１０４ｂｂ…衝撃検出部、１０５、１０５ａ、１０５ａａ…切替部、１０６、１０６ａ、１０６ｂ、１０６ｂａ、１０６ｂｂ…周囲車両検出部、１０７、１０７ｃ、１０７ｃａ、１０７ｃｂ…接続処理部、１０８…操作検出部、１０９、１０９ｂ、１０９ｂａ、１０９ｂｂ…作成部、１１０…記憶部、１１１…車両状況検出部、１１２…車両位置判定部、１１３…車両周囲判定部、２００…コールセンター、３００…中継サーバ、３０１－１…第１通信部、３０１－２…第２通信部、３０７…接続処理部、３１０…記憶部

Claims

　車両に対する衝撃を検出する衝撃検出部と、
　前記衝撃検出部が検出した前記衝撃が所定以上である場合に第１通話先と接続し、前記衝撃が所定未満である場合に第２通話先と接続する接続処理部と、
　ユーザーの操作を検出する操作検出部と
　を備え、
　前記接続処理部は、前記操作検出部が通話先に接続する操作を検出した場合に前記第２通話先と接続する、車載撮像装置。
　前記通話先に接続する操作後、前記衝撃検出部が所定時間以内に前記衝撃を検出した場合、前記衝撃が所定以上であるときは第１通話先と接続し、前記衝撃が所定未満であるときは第２通話先と接続する、請求項１に記載の車載撮像装置。
　前記車両の周囲で所定時間以上の間、所定以内の車間距離で走行しているあおり運転車両を検出する周囲車両検出部
　をさらに備え、
　前記接続処理部は、前記周囲車両検出部があおり運転車両を検出し、且つ前記操作検出部が通話先に接続する操作を検出した場合又は第３通話先からの要求を取得した場合に前記第３通話先と接続する、請求項１又は２に記載の車載撮像装置。
　前記通話先に接続する操作後、所定時間以内にあおり運転車両を検出した場合、第３通話先と接続する、請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の車載撮像装置。
　前記車両がカーナビゲーションシステムに設定された目的地の周辺で所定時間以上走行している、又は前記車両が前記目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出する車両状況検出部
　をさらに備え、
　前記接続処理部は、前記車両状況検出部が、前記車両が前記目的地の周辺で所定時間以上走行していること、又は前記車両が前記目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出し、且つ前記操作検出部が通話先に接続する操作を検出した場合又は第４通話先からの要求を取得した場合に前記第４通話先と接続する、請求項１から４のいずれか一項に記載の車載撮像装置。
　前記車両の位置が特定の場所であるか否かを判定する車両位置判定部と、
　前記車両の周囲に特定のものがあるか否かを判定する車両周囲判定部と
　をさらに備え、
　前記接続処理部は、前記車両位置判定部が前記車両の位置が特定の場所であると判定し又は前記車両周囲判定部が前記車両の周囲に特定のものがあると判定し、且つ前記操作検出部が通話先に接続する操作を検出した場合又は第５通話先からの要求を取得した場合に前記第５通話先と接続する、請求項１から請求項５のいずれか一項に記載の車載撮像装置。
　コンピュータに、
　車両に対する衝撃を検出するステップと、
　検出した前記衝撃が所定以上である場合に第１通話先と接続し、前記衝撃が所定未満であり且つ通話先に接続する操作を検出した場合に第２通話先と接続するステップと
　を実行させるコンピュータプログラム。
　車両に対する衝撃を検出する衝撃検出部と、
　前記衝撃検出部が検出した前記衝撃が所定以上である場合に第１優先度で通話先と接続し、前記衝撃が所定未満である場合に第２優先度で前記通話先と接続する接続処理部と、
　ユーザーの操作を検出する操作検出部と
　を備え、
　前記接続処理部は、前記操作検出部が通話先に接続する操作を検出した場合に前記第２優先度で前記通話先と接続する、車載撮像装置。
　前記通話先に接続する操作後、前記衝撃検出部が所定時間以内に前記衝撃を検出した場合、前記衝撃が所定以上であるときは前記第１優先度で前記通話先と接続し、前記衝撃が所定未満であるときは前記第２優先度で前記通話先と接続する、請求項８に記載の車載撮像装置。
　前記車両の周囲で所定時間以上の間、所定以内の車間距離で走行しているあおり運転車両を検出する周囲車両検出部
　をさらに備え、
　前記接続処理部は、前記周囲車両検出部があおり運転車両を検出し、且つ前記操作検出部が前記通話先に接続する操作を検出した場合又は前記通話先からの要求を取得した場合に第３優先度で前記通話先と接続する、請求項８又は９に記載の車載撮像装置。
　前記通話先に接続する操作後、所定時間以内にあおり運転車両を検出した場合、第３優先度で前記通話先と接続する、請求項８から請求項１０のいずれか一項に記載の車載撮像装置。
　前記車両がカーナビゲーションシステムに設定された目的地の周辺で所定時間以上走行している、又は前記車両が前記目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出する車両状況検出部
　をさらに備え、
　前記接続処理部は、前記車両状況検出部が、前記車両が前記目的地の周辺で所定時間以上走行していること、又は前記車両が前記目的地の周辺に所定時間以上停止していることを検出し、且つ前記操作検出部が前記通話先に接続する操作を検出した場合又は前記通話先からの要求を取得した場合に第４優先度で前記通話先と接続する、請求項８から請求項１１のいずれか一項に記載の車載撮像装置。
　前記車両の位置が特定の場所であるか否かを判定する車両位置判定部と、
　前記車両の周囲に特定のものがあるか否かを判定する車両周囲判定部と
　をさらに備え、
　前記接続処理部は、前記車両位置判定部が前記車両の位置が特定の場所であると判定し又は前記車両周囲判定部が前記車両の周囲に特定のものがあると判定し、且つ前記操作検出部が前記通話先に接続する操作を検出した場合又は前記通話先からの要求を取得した場合に第５優先度で前記通話先と接続する、請求項８から請求項１２のいずれか一項に記載の車載撮像装置。
　車両に対する衝撃を検出するステップと、
　検出した前記衝撃が所定以上である場合に第１優先度で通話先と接続し、前記衝撃が所定未満であり且つ前記通話先に接続する操作を検出した場合に第２優先度で前記通話先と接続するステップと
　をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。