WO2021064892A1 - ドハティ増幅器 - Google Patents

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翔平 畠中
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Definitions

  • the present invention relates to a Doherty amplifier.
  • FIG. 1 is a diagram illustrating a configuration of a Doherty amplifier 100 according to a first embodiment.
  • the Doherty amplifier 100 is a high frequency semiconductor device.
  • the Doherty amplifier 100 includes an input terminal 10. One end of the input transmission line 11 is connected to the input terminal 10.
  • a branch portion 12 is provided at the other end of the input transmission line 11.
  • One end of the first input transmission line 14 and one end of the second input transmission line 16 are connected to the branch portion 12.
  • the transistor chip has, for example, a SiC substrate and GaN provided on the SiC substrate.
  • the carrier amplifier 20 and the peak amplifier 22 are, for example, GaN-HEMT.
  • the first input transmission line 14 and the second input transmission line 16 differ in electrical length by ⁇ / 4.
  • the first input transmission line 14 and the second input transmission line 16 are transmission lines for adjusting the phase of the input signal.
  • the second input transmission line 16 has a longer electrical length by ⁇ / 4 than the first input transmission line 14.
  • the wide portion 24b extends in a direction perpendicular to the first direction. Not limited to this, the wide portion 24b may extend in a direction intersecting the first direction. Further, a plurality of wide portions 24b may be provided on the first output transmission line 24.

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Abstract

本願の発明に係るドハティ増幅器は、入力端子と、入力端子に接続された分岐部と、一端が分岐部と接続された第1入力伝送線路と、一端が分岐部と接続された第2入力伝送線路と、入力が第1入力伝送線路の他端に接続されたキャリア増幅器と、入力が第2入力伝送線路の他端に接続されたピーク増幅器と、一端がキャリア増幅器の出力に接続された第1出力伝送線路と、一端がピーク増幅器の出力に接続された第2出力伝送線路と、一端が第1出力伝送線路の他端と、第2出力伝送線路の他端と接続された合成線路と、合成線路の他端と接続された出力端子と、を備え、第1出力伝送線路は、第1出力伝送線路の他の部分と比較して幅が広い幅広部を有する。

Description

ドハティ増幅器
 この発明は、ドハティ増幅器に関する。
 特許文献1には、高周波信号が並列に入力される、第1増幅器と、1以上の第2増幅器と、第3増幅器とを備えたドハティ増幅器が開示されている。第1増幅器は、キャリアアンプとして高周波信号を増幅する。第2増幅器のそれぞれは、キャリアアンプ又はピークアンプとして高周波信号を増幅する。第3増幅器は、ピークアンプとして高周波信号を増幅する。特許文献1では、キャリアアンプのデバイスサイズの合計とピークアンプのデバイスサイズの合計との比を変更することで、増幅の効率の極大点の電力を変更できる。
日本特開2014-075717号公報
 特許文献1では、高い電力効率が得られる帯域を変更するために、予め第2増幅器と、第2増幅器のそれぞれをキャリアアンプ又はピークアンプに切り替える切替部とを設ける必要がある。このため、装置が大型化するおそれがある。
 また、キャリア増幅器のインピーダンス変成比を調整して、帯域を変更することが考えられる。この場合、キャリア増幅器の出力インピーダンスの調整精度が、出力伝送線路の幅の加工精度によって制限されるおそれがある。このため、最適なインピーダンス変成比を実現できない可能性があった。
 本発明は上述の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、高い電力効率が得られる帯域を高い精度で調整できるドハティ増幅器を得ることである。
 本願の発明に係るドハティ増幅器は、入力端子と、一端が該入力端子に接続され、他端に分岐部が設けられた入力伝送線路と、一端が該分岐部と接続された第1入力伝送線路と、一端が該分岐部と接続された第2入力伝送線路と、入力が該第1入力伝送線路の他端に接続されたキャリア増幅器と、入力が該第2入力伝送線路の他端に接続されたピーク増幅器と、一端が該キャリア増幅器の出力に接続された第1出力伝送線路と、一端が該ピーク増幅器の出力に接続された第2出力伝送線路と、一端が該第1出力伝送線路の他端と、該第2出力伝送線路の他端と接続された合成線路と、該合成線路の他端と接続された出力端子と、を備え、該第1出力伝送線路は、該第1出力伝送線路の他の部分と比較して幅が広い幅広部を有する。
 本願の発明に係るドハティ増幅器では、第1出力伝送線路は幅広部を有する。第1出力伝送線路の一部のみの幅を調整してキャリア増幅器の出力インピーダンスを調整することで、第1出力伝送線路全体の幅を調整する場合よりも、調整のレンジが大きくなる。このため、出力インピーダンスを高精度で調整できる。従って、インピーダンス変成比を高精度で調整して、高い電力効率が得られる帯域を高い精度で調整できる。
実施の形態1に係るドハティ増幅器の構成を説明する図である。 実施の形態1に係るインピーダンスの計算結果を示す図である。 実施の形態2に係るドハティ増幅器の構成を説明する図である。
 本発明の実施の形態に係るドハティ増幅器について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
 図1は、実施の形態1に係るドハティ増幅器100の構成を説明する図である。ドハティ増幅器100は高周波半導体装置である。ドハティ増幅器100は入力端子10を備える。入力端子10には入力伝送線路11の一端が接続される。入力伝送線路11の他端には、分岐部12が設けられる。分岐部12には、第1入力伝送線路14の一端と、第2入力伝送線路16の一端とが接続される。
 分岐部12は、入力端子10からの入力信号を分配する。入力信号はRF(Radio Frequency)信号である。入力信号は、分岐部12においてa:bの電力比率で第1入力伝送線路14と第2入力伝送線路16に分配される。分岐部12には、例えばウィルキンソン分配器が設けられる。ウィルキンソン分配器は2本のλ/4伝送線路から構成される。a=bの等分配の場合、2本のλ/4伝送線路の各々は例えば70.7Ωである。2本のλ/4伝送線路は互いにアイソレーション抵抗で接続される。アイソレーション抵抗は例えば100Ωである。
 第1入力伝送線路14の他端には、キャリア増幅器20の入力が接続される。第2入力伝送線路16の他端にはピーク増幅器22の入力が接続される。キャリア増幅器20はすべての出力領域において動作する。ピーク増幅器22はバックオフ領域では動作せず、入力信号の電力が大きい領域でのみ動作する。ピーク増幅器22は、キャリア増幅器20が飽和動作に差し掛かる中出力領域から飽和出力領域においてのみ動作する。
 キャリア増幅器20とピーク増幅器22の各々は、トランジスタチップを有する。キャリア増幅器20とピーク増幅器22は、それぞれ例えば10個のセルから構成される。キャリア増幅器20とピーク増幅器22のデバイスサイズは等しい。デバイスサイズは、例えばトランジスタのゲート数またはゲート幅に相当する。デバイスサイズにより例えばデバイスが流すことのできる電流の大きさが決まる。キャリア増幅器20のセル数と、ピーク増幅器22のセル数は等しくても良く、異なっても良い。
 トランジスタチップは、例えばSiC基板と、SiC基板上に設けられたGaNを有する。キャリア増幅器20およびピーク増幅器22は、例えばGaN-HEMTである。
 キャリア増幅器20の出力には、第1出力伝送線路24の一端が接続される。ピーク増幅器22の出力には、第2出力伝送線路26の一端が接続される。第1出力伝送線路24の他端と第2出力伝送線路26の他端は、合成線路28の一端と接続される。合成線路28の他端は出力端子30と接続される。
 第1入力伝送線路14と第2入力伝送線路16は、λ/4だけ電気長が異なる。第1入力伝送線路14と第2入力伝送線路16は、入力信号の位相調整用の伝送線路である。本実施の形態では、第2入力伝送線路16は第1入力伝送線路14よりλ/4だけ電気長が長い。
 第1出力伝送線路24と第2出力伝送線路26は、λ/4だけ電気長が異なる。第1出力伝送線路24と第2出力伝送線路26は、キャリア増幅器20とピーク増幅器22からの出力信号の位相調整用の伝送線路である。第1出力伝送線路24は第2出力伝送線路26に比べてλ/4だけ電気長が長い。この位相差は、バックオフ領域でピーク増幅器22が起動しないように設けられている。これに対し、第2入力伝送線路16は第1入力伝送線路14よりλ/4だけ電気長が長い。これにより、第1出力伝送線路24と第2出力伝送線路26からの出力信号は、互いに位相が揃う。
 これに限らず、第1入力伝送線路14は、第2入力伝送線路16よりλ/4だけ電気長が長く、第2出力伝送線路26は第1出力伝送線路24に比べλ/4だけ電気長が長くても良い。
 第1入力伝送線路14、第2入力伝送線路16、第1出力伝送線路24、第2出力伝送線路26および合成線路28の各々は、例えばマイクロストリップ線路である。第1入力伝送線路14、第2入力伝送線路16および第2出力伝送線路26は、予め定められた特性インピーダンスを有する。第1入力伝送線路14、第2入力伝送線路16および第2出力伝送線路26は、幅が一様な伝送線路である。第1入力伝送線路14、第2入力伝送線路16および第2出力伝送線路26の線路幅は例えば1.05mmである。
 第1出力伝送線路24は平面視で十字型である。第1出力伝送線路24は、直線状の主部24aを有する。主部24aは幅が一様である。主部24aの幅w1は1.05mmであり、長さl1は17.00mmである。主部24aは、入力端子10から出力端子30に向かう第1方向に延びる。第1出力伝送線路24において第1方向は信号の導波方向である。
 また、第1出力伝送線路24は、主部24aから突出した凸部を有する。凸部は、主部24aの両側から突出する。このため、第1出力伝送線路24は、第1出力伝送線路24の他の部分と比較して幅が広い幅広部24bを有する。幅広部24bは、凸部と、主部24aのうち凸部に隣接する部分によって形成される。換言すると、幅広部24bは、凸部と、主部24aのうち凸部に挟まれた部分によって形成される。
 幅広部24bは、第1出力伝送線路24に局所的に形成される。幅広部24bの幅w2は2.10mmである。幅w2は、トランジスタチップが実装された実装面と平行かつ第1方向と垂直な方向の幅である。幅広部24bの第1方向の長さl3は2.00mmである。また、第1出力伝送線路24の線路端から幅広部24bまでの距離l2は7.50mmである。
 上記の線路長および幅は、中心周波数を2.6GHzとした場合に合わせて設定されている。上記の寸法は一例であり、別の値でも良い。
 次に、ドハティ増幅器100の機能について説明する。入力端子10から入力されたRF信号は分岐部12で分配され、第1入力伝送線路14、第2入力伝送線路16を介して、キャリア増幅器20とピーク増幅器22に入力される。RF信号は、キャリア増幅器20とピーク増幅器22でそれぞれ増幅され、第1出力伝送線路24と第2出力伝送線路26を介して合成線路28で合成される。合成されたRF信号は、出力端子30から外部に出力される。
 ドハティ増幅器100は、例えば携帯基地局向けの送信用増幅器として用いられる。一般に、携帯基地局向けの送信用増幅器では、高速データ通信の実現のために振幅変動の大きな変調信号が用いられる。ドハティ増幅器100によれば、バックオフ領域においても高い電力効率を得ることができる。
 一般に、ドハティ増幅器のような出力の大きな増幅器に用いられるトランジスタの出力インピーダンスは低い。このため、ドハティ増幅器100では、整合回路および位相調整線路によりインピーダンス変成が行わる。これにより、出力インピーダンスはアンテナ等の外部負荷に整合する50Ωに変換される。
 ドハティ増幅器では、動作が異なるキャリア増幅器とピーク増幅器を一体として動作させる。このため、キャリア増幅器のインピーダンス変成比は、一般に動作状態を考慮して、出力または効率の最大化などの目的に応じて最適に設定される。
 また、次世代基地局向け送信用増幅器ではマルチキャリア化が求められることがある。このため、バックオフ領域における効率だけでなく、高い電力効率が得られる帯域も重要な性能指標の一つとされることが多い。ここで、一般にドハティ増幅器の帯域は、キャリア増幅器のバックオフ領域における出力インピーダンスに依存する。以上から、キャリア増幅器20の出力インピーダンスを高精度で調整することは、高機能のドハティ増幅器を実現するうえで重要である。
 また、ドハティ増幅器の効率と帯域は一般にトレードオフの関係をもつ。つまり、キャリア増幅器のインピーダンス変成比を小さく設定することにより、広帯域な特性を実現できる一方で、効率が低下する。
 キャリア増幅器の出力インピーダンスは、一般に出力伝送線路の幅を調整することで調整できる。ここで、帯域を広げるために、キャリア増幅器のインピーダンス変成比を小さく設定する場合を考える。このとき、キャリア増幅器の出力伝送線路を一様に幅広にすることが考えられる。しかし、幅が一様な線路において、適切なインピーダンス変成をもたらすには、線路幅を微細なレンジで加工する必要が生じるおそれがある。このため、加工が困難となり、最適な出力インピーダンスが得られないおそれがある。また、出力インピーダンスが高精度で設定されない場合、インピーダンス変成比が必要以上に低下し、効率が大きく低下するおそれがある。
 図2は、実施の形態1に係るインピーダンスの計算結果を示す図である。図2は、キャリア増幅器の出力伝送線路の形状がm1~m3のそれぞれの場合について、キャリア増幅器から出力伝送線路を見た時のインピーダンスの計算結果を表している。また、計算では、合成線路28から出力端子30までを理想的な25Ω終端と等価とみなしている。また、図2では2.6GHzにおけるインピーダンスが示されている。また、各伝送線路は、基板厚が0.508mm、比誘電率が3.72、導体厚が43um、誘電正接が0.007のマイクロストリップ線路とした。
 m1では、出力伝送線路の幅は一様で1.05mmであり、長さは17.00mmである。m2では、出力伝送線路の幅は一様で1.2mmである。m2では、m1よりも出力伝送線路が0.15mmだけ幅広である。m3は本実施の形態の第1出力伝送線路24の形状に対応する。m3では、出力伝送線路は長さが2.00mmの局所的な幅広部を有する。幅広部の幅は2.10mmであり、線路端から幅広部までの距離は7.50mmである。m2とm3ではインピーダンスが同等である。
 m1のような幅が一様に1.05mmである線路においてインピーダンス変成をもたらすには、m2のように幅を1.20mmとする必要があることが計算で確認された。つまり、線路幅を一様に0.15mmだけ幅広にする必要がある。従って、線路幅を微細なレンジで加工する必要が生じる。一般に、このような細かい加工を手動で行うことは、伝送線路の加工精度上ほぼ不可能である。
 これに対し、m3では局所的に出力伝送線路の幅を広くすることで、m2と同様のインピーダンス変成を得ている。m3では、m2の場合に比べて、幅の増加量に対するインピーダンス変成比の低下量が小さい。m3では、出力伝送線路のうち長さが2.00mmの一部分について、他の部分よりも1.05mmだけ幅を広くすれば良い。このような加工は、一般に伝送線路の加工精度上問題ない。
 このように、第1出力伝送線路24の幅広部24bは、キャリア増幅器20のインピーダンス変成比が目標値と一致するような幅を有する。ここで、インピーダンス変成比は、ドハティ増幅器100の出力インピーダンスに対するキャリア増幅器20の出力インピーダンスの比である。インピーダンス変成比は、キャリア増幅器20の出力インピーダンスが基準となるインピーダンスで規格化された値であっても良い。本実施の形態のインピーダンス変成比は、ドハティ増幅器100の出力インピーダンスである50Ωでキャリア増幅器20の出力インピーダンスを規格化した値である。
 本実施の形態では、出力伝送線路全体の幅を調整する場合と比較して、調整のレンジを大きくできる。このため、加工が容易になり、出力インピーダンスを高精度で調整できる。従って、インピーダンス変成比を高精度で調整して、高い電力効率が得られる帯域を高い精度で調整できる。また、効率が想定外に低下することを抑制できる。
 また、幅広部24bは局所的に設けられる。このため、主部24aに金リボン等で凸部を設けることで、幅広部24bを容易に形成できる。これにより、幅広部24bの長さl3、幅w2、位置を容易に調整できる。また、例えば試作したドハティ増幅器100の帯域が目標値に対し狭かった場合にも、帯域を容易に調整できる。
 また、インピーダンス変成比を小さくするには、デバイスサイズ比を変えて、キャリア増幅器とピーク増幅器の出力比Pc/Ppを大きくすることが考えられる。この場合、デバイス構成を変更する必要が生じ、調整が煩雑になるおそれがある。これに対し、本実施の形態ではデバイス構成を変更する必要がなく、容易にインピーダンス変成比を調整できる。また、第1出力伝送線路24の形状の変更のみでインピーダンス変成比を調整できるため、ドハティ増幅器100の大型化を抑制できる。
 本実施の形態の変形例として、凸部は主部24aの片側から突出しても良い。この場合、主部24aの両側から凸部が突出する場合よりも凸部の大きさが大きくなる。従って、さらに加工を容易にできる。
 また、幅広部24bは第1方向と垂直な方向に延びる。これに限らず、幅広部24bは第1方向と交差する方向に延びれば良い。また、第1出力伝送線路24に複数の幅広部24bが設けられても良い。
 また、分岐部12にはハイブリッドカップラが設けられても良い。このとき、分岐部12と第1入力伝送線路14間の通過位相は、分岐部12と第2入力伝送線路16間の通過位相に対し、例えば90°小さい。この場合、第1入力伝送線路14と第2入力伝送線路16の電気長は等しく、第1出力伝送線路24は第2出力伝送線路26に比べλ/4だけ電気長が長くても良い。
 また、分岐部12と第1入力伝送線路14間の通過位相は、分岐部12と第2入力伝送線路16間の通過位相に対し、90°大きくても良い。この場合、第1入力伝送線路14と第2入力伝送線路16の電気長は等しく、第2出力伝送線路26は第1出力伝送線路24に比べλ/4だけ電気長が長くても良い。
 これらの変形は以下の実施の形態に係るドハティ増幅器について適宜応用することができる。なお、以下の実施の形態に係るドハティ増幅器については実施の形態1との共通点が多いので、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態2.
 図3は、実施の形態2に係るドハティ増幅器200の構成を説明する図である。ドハティ増幅器200は、第1出力伝送線路224の形状が実施の形態1と異なる。その他の構成は実施の形態1と同じである。
 第1出力伝送線路224は、U字型であり曲がっている。第1出力伝送線路224は、第1主部224a、第2主部224cおよび幅広部224bを有する。第1主部224aは、一端がキャリア増幅器20の出力に接続され、第2方向に延びる。第2方向は、トランジスタチップが実装された実装面と平行かつ第1方向と垂直な方向である。第2主部224cは、一端が合成線路28と接続され、第2方向に延びる。幅広部224bは、第1主部224aの他端と第2主部224cの他端とを接続する。
 第1主部224aの幅w21、第1主部224aのうち幅が変化する部分の長さw22、第2主部224cの幅w23、幅広部224bの長さl22は、それぞれ1.05mmである。また、第1主部224aのうち幅が一様な部分の長さl21は8.00mmである。幅広部224bのうち第1主部224aと第2主部224cの幅が均一な部分に挟まれた部分の幅w24は1.05mmである。線路端から幅広部224bまでの距離は1.00mmである。以上の寸法は一例であり、別の値でも良い。
 第1出力伝送線路224は、幅広部224bのうち幅w24で示される部分を除けば幅が一様と見なされる。本実施の形態においても、局所的に第1出力伝送線路224の幅を広くして幅広部224bを設けることで、インピーダンス変成を得ることができる。このため、出力伝送線路全体の幅を調整する場合と比較して、調整のレンジが大きくなり、出力インピーダンスを高精度で調整できる。従って、インピーダンス変成比を高精度で調整して、高い電力効率が得られる帯域を高い精度で調整できる。
 本実施の形態の変形例として、第1主部224aと第2主部224cが延びる方向である第2方向は、第1方向と垂直では無くても良い。第2方向は、第1方向と交差する方向であれば良い。また、第2主部224cは第1主部224aと異なる方向に延びても良い。つまり、第2主部224cは第1方向および第2方向と交差する第3方向に延びても良い。また、第1出力伝送線路224は、2回屈曲することでU字型を形成している。これに限らず、第1出力伝送線路224は2回以上屈曲しても良い。
 なお、各実施の形態で説明した技術的特徴は適宜に組み合わせて用いても良い。
 10 入力端子、11 入力伝送線路、12 分岐部、14 第1入力伝送線路、16 第2入力伝送線路、20 キャリア増幅器、22 ピーク増幅器、24 第1出力伝送線路、24a 主部、24b 幅広部、26 第2出力伝送線路、28 合成線路、30 出力端子、100、200 ドハティ増幅器、224 第1出力伝送線路、224a 第1主部、224b 幅広部、224c 第2主部

Claims (5)

  1.  入力端子と、
     一端が前記入力端子に接続され、他端に分岐部が設けられた入力伝送線路と、
     一端が前記分岐部と接続された第1入力伝送線路と、
     一端が前記分岐部と接続された第2入力伝送線路と、
     入力が前記第1入力伝送線路の他端に接続されたキャリア増幅器と、
     入力が前記第2入力伝送線路の他端に接続されたピーク増幅器と、
     一端が前記キャリア増幅器の出力に接続された第1出力伝送線路と、
     一端が前記ピーク増幅器の出力に接続された第2出力伝送線路と、
     一端が前記第1出力伝送線路の他端と、前記第2出力伝送線路の他端と接続された合成線路と、
     前記合成線路の他端と接続された出力端子と、
     を備え、
     前記第1出力伝送線路は、前記第1出力伝送線路の他の部分と比較して幅が広い幅広部を有することを特徴とするドハティ増幅器。
  2.  前記幅広部は、前記キャリア増幅器のインピーダンス変成比が目標値と一致するような幅を有することを特徴とする請求項1に記載のドハティ増幅器。
  3.  前記第1出力伝送線路は、直線状の主部と、前記主部から突出した凸部を有し、
     前記幅広部は、前記凸部と、前記主部のうち前記凸部に隣接する部分によって形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のドハティ増幅器。
  4.  前記凸部は、前記主部の両側から突出することを特徴とする請求項3に記載のドハティ増幅器。
  5.  前記第1出力伝送線路は、
     一端が前記キャリア増幅器の出力に接続され、前記入力端子から前記出力端子に向かう第1方向と交差する第2方向に延びる第1主部と、
     一端が前記合成線路と接続され、前記第1方向と交差する第3方向に延びる第2主部と、
     を備え、
     前記幅広部は、前記第1主部の他端と前記第2主部の他端とを接続することを特徴とする請求項1または2に記載のドハティ増幅器。
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