WO2020194946A1

WO2020194946A1 - グロメット

Info

Publication number: WO2020194946A1
Application number: PCT/JP2019/050310
Authority: WO
Inventors: 弘行荒川
Original assignee: 住友電装株式会社
Priority date: 2019-03-27
Filing date: 2019-12-23
Publication date: 2020-10-01
Also published as: JP7151584B2; JP2020162343A

Abstract

グロメット１は、グロメット本体２と、グロメット１の取り付け箇所であるパネル３の組付孔４に対するシール性を持たせるシール部５とを備える。シール部５は、組付孔４の周縁とグロメット本体２との間に設けられている。シール部５は、グロメット本体２の軸回りに沿って環状に組付孔４の径に応じた外径を有して形成され、グロメット本体２のベース部８に着脱可能に取り付けられている。

Description

グロメット

　本開示は、ワイヤハーネスを保護するグロメットに関する。

　従来、車体パネルに設けられた孔にワイヤハーネスを通す場合、その孔とワイヤハーネスとを防水的にシールするために、孔にはグロメットが取り付けられ、そのグロメットにワイヤハーネスが通される（特許文献１等参照）。

特開２０１８－７３５７２号公報

　ところで、車体パネルに設けられる孔は、サイズが様々である。このため、孔のサイズごとにグロメットを製造した場合、その分コスト増を招くおそれがあった。

　そこで、部品のコスト減を可能にしたグロメットを提供することを目的とする。

　前記問題点を解決するグロメットは、筒状の接続部にワイヤハーネスが挿通され、前記接続部の基端に接続されたベース部が組付孔に嵌め込むように組み付けられるグロメット本体と、前記組付孔の周縁と前記グロメット本体との間に設けられた環状のシール部と、を備え、前記シール部は、前記グロメット本体の軸回りに沿って延在し、前記組付孔の径に応じた外径を有し、前記ベース部に着脱可能に取り付けられている。

　本開示によれば、部品コストを低減することができる。

図１は一実施形態のグロメットを示す分解斜視図である。図２はグロメットの組付状態を示す斜視図である。図３はグロメットの一部を示す概略斜視図である。図４はグロメットの組付状態を示す縦断面図である。図５Ａ，図５Ｂは異なる径のシール部を取り付けたグロメットの概略図である。図６Ａ、図６Ｂ，図６Ｃはグロメットの組み付け手順を示す説明図である。図７は変形例のグロメットを示す斜視図である。図８は変形例のグロメットの縦断面図である。

　［本開示の実施形態の説明］
　最初に本開示の実施形態を列記して説明する。

　本開示のグロメットは、
　［１］筒状の接続部にワイヤハーネスが挿通され、前記接続部の基端に接続されたベース部が組付孔に嵌め込むように組み付けられるグロメット本体と、前記組付孔の周縁と前記グロメット本体との間に設けられた環状のシール部と、を備え、前記シール部は、前記グロメット本体の軸回りに沿って延在し、前記組付孔の径に応じた外径を有し、前記ベース部に着脱可能に取り付けられている。

　この構成によれば、組付孔のサイズが異なっても、同一部品のグロメット本体に、組付孔の開口径に合ったシール部を取り付けるのみで、各々の組付孔の開口径に合ったグロメットとすることが可能となる。従って、グロメット本体の共用化が可能となるので、開口径が異なる組付孔ごとに専用のグロメットを製造する必要がない。例えば、開口径が異なる組付孔ごとにグロメット製造用の金型を用意する必要がない。よって、グロメットの部品コストを低減できる。

　［２］前記グロメット本体は、前記シール部が取り付けられる取付部を含んでおり、前記シール部が取り付けられていない状態の前記取付部の径は、前記シール部の内径よりも大きいことが好ましい。

　この構成によれば、シール部をグロメット本体にきつく取り付けることが可能となるので、シール部がグロメット本体から脱落することを生じ難くすることができる。

　［３］前記取付部は、前記グロメット本体の外周面において周方向に凹設された溝部であることが好ましい。

　この構成によれば、シール部を溝部に嵌め込む構造により、シール部をグロメット本体にしっかりと固定することができる。

　［４］前記グロメット本体を前記組付孔に嵌め込む際に倒れて、前記グロメット本体の嵌め込みを許容し、前記グロメット本体が前記組付孔の奥まで挿し込まれると立ち上がって、前記組付孔からの前記グロメット本体の抜けを抑制する係止片を備えることが好ましい。

　この構成によれば、グロメットを組付孔に挿し込む際には、この挿し込みを案内するように係止片が倒れ込む動きをとるので、グロメットを組付孔に挿し込み易くすることができる。また、グロメットを組付孔に奥まで挿し込んだ後は、係止部が立ち上がって組付孔の裏面に係止するので、組付孔からグロメットを抜け難くすることもできる。

　［５］前記グロメット本体において軸回りに沿って延在し、前記グロメット本体の変形を抑制する環状の補強部を備えることが好ましい。

　この構成によれば、グロメット本体の変形が補強部によって抑えられるので、シール部とグロメット本体との間に隙間のない好適な取り付け状態を、長期間にわたって維持することができる。

　［本開示の実施形態の詳細］
　本開示のグロメットの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際とは異なる場合がある。

　図１及び図２に示すように、車載用のグロメット１は、グロメット本体２と、グロメット１の取り付け箇所であるパネル３の組付孔４に対するシール性を持たせる環状のシール部５とを備える。グロメット１は、組付孔４に通されるワイヤハーネス６を、組付孔４の周縁との接触による損傷から保護するように構成される。グロメット１は、例えば樹脂製であることが好ましい。パネル３は、車内外を区切る車体パネルである。

　グロメット本体２は、ベース部８と、ワイヤハーネス６が密着して挿通される筒状の接続部９とを備える。接続部９は、ベース部８から斜め方向に突出した円筒状をなす。ベース部８は、略楕円体状をなしている。グロメット１は、シール部５が取り付けられたグロメット本体２を組付孔４に嵌め込むようにしてパネル３に組み付けられる。なお、ワイヤハーネス６は、電線とその電線を収容するパイプとを備えてもよく、パイプの代わりにコルゲートチューブを備えてもよく、例えば電気信号を伝達する電線または電線束であってもよい。

　図３に示すように、接続部９には、ワイヤハーネス６が環状の介装品１０を介して組付固定されている。介装品１０は、例えばゴム等の樹脂材からなる。介装品１０は、介装品１０の孔１１にワイヤハーネス６が挿通された状態で接続部９の孔９ａに内嵌される。なお、介装品１０は、ワイヤハーネス６及び接続部９に対し、それぞれ圧入固定されることが好ましい。

　図１及び図４に示すように、ベース部８は、中空の筒部１３と、筒部１３よりも大径に形成された鍔部１４と、グロメット１を組付孔４に組み付けた際の抜け止めとなる係止片１５とを備える。係止片１５は、筒部１３の全周から径方向外向きに延出する環状リップであってよい。係止片１５は弾性変形可能であってよい。筒部１３は、グロメット本体２の軸方向片側が開口した略円筒状に形成されている。鍔部１４は、筒部１３が閉じられた側の周縁において、グロメット本体２の径方向外側に向かって突出するように軸Ｌ１回り一帯または全周に形成されている。鍔部１４の先端には、係止片１５に向かって突出した突起１６が形成されている。突起１６は鍔部１４の全周に延びる環状突条であってよい。グロメット本体２の接続部９に通されたワイヤハーネス６は、筒部１３の開口部１７からグロメット本体２の外部に引き出される。

　係止片１５は、基端を支点した倒れ及び起き上がりが可能な自由端である。係止片１５は、グロメット本体２の軸Ｌ１回りに沿って周方向一帯または全周に設けられている。係止片１５は、グロメット本体２を組付孔４に嵌め込む際に倒れて、グロメット１の嵌め込みを許容し、グロメット１が組付孔４の奥まで挿し込まれると立ち上がって、組付孔４からのグロメット１の抜けを抑制するストッパとなる。

　シール部５は、グロメット本体２の軸Ｌ１回りに沿って延在し、組付孔４の周縁とグロメット本体２との間のシール性を保つべくグロメット本体２に取り付けられる。シール部５は、グロメット本体２に設けられた取付部１９に取り付けられている。取付部１９は、ベース部８の外周面において周方向に凹設された溝部２０として形成され得る。本例の溝部２０は、筒部１３の基端付近においてグロメット本体２の軸Ｌ１回り一帯または全周に形成されている。溝部２０の径Ｒ１は、環状のシール部５の内径Ｒａ（図１参照）よりも大きい。

　図４に示すように、シール部５は、組付孔４の開口径に応じた外径Ｒｂのものが選択されてグロメット本体２に組み付けられている。すなわち、組付孔４の開口径が異なる場合でも、同じグロメット本体２が使用できるように、組付孔４の開口径に応じた外径を持つシール部５が選択されている。例えば、組付孔４の開口径が小さい場合、外径Ｒｂが小さめのシール部５が使用され、組付孔４の開口径が大きい場合、外径Ｒｂが大きめのシール部５が使用される。

　シール部５は、グロメット本体２に対して３つの面で面接触する。シール部５とグロメット本体２との面接触によって形成される密着界面またはシール界面を、面接触部Ｓと呼称することがある。本例の面接触部Ｓは、シール部５の内周面とグロメット本体２の径方向外向き面（溝部２０の最奥面）との面接触によって形成される第１の面接触部Ｓ１と、シール部５の上面（第１の軸方向端面）と溝部２０の天面（第１の軸方向内向き面）すなわち鍔部１４の下面との面接触によって形成される第２の面接触部Ｓ２と、シール部５の下面（第２の軸方向端面）と溝部２０の下面（第２の軸方向内向き面）との面接触によって形成される第３の面接触部Ｓ３とを含むことができる。グロメット１が組付孔４に組み付けられた場合、シール部５の外周面全周が組付孔４の周縁全周と密着し、この３つの面接触部Ｓ１，Ｓ２，Ｓ３においてシール部５とグロメット本体２とが密着することによって、グロメット１は、組付孔４をシールし、車内外の密閉性が保たれる。

　グロメット１が組付孔４に組み付けられた際、係止片１５及び突起１６がパネル３を厚さ方向に挟み込む。この組付け後に、鍔部１４の全周から延出する突起１６はパネル３の第１面（例えば上面または車外面）に密着し、組付孔４の周縁から離れた位置において環状シールを形成する。また、筒部１３の全周から延出する係止片１５は、パネル３の第２面（例えば下面または車内面）に密着し、組付孔４の周縁から離れた位置において環状シールを形成する。このように、シール部５のみならず、グロメット本体２でもパネル３とのシール性が保たれる。

　次に、図５及び図６を用いて、本実施形態のグロメット１の作用について説明する。

　図５Ａ及び図５Ｂに示すように、グロメット１を組付孔４に組み付ける場合、組付孔４の開口径に合った外径Ｒｂのシール部５を選択してグロメット本体２に組み付ける。例えば、図５Ａに示すように、開口径が「Ｗ１」の組付孔４にグロメット１を取り付ける場合は、この径Ｗ１に合うサイズの外径Ｒｂ１のシール部５ａをグロメット本体２に取り付ける。このように、組付孔４が小さめの場合、外径サイズが小さいシール部５ａが選択される。

　図６Ａ及び図６Ｂに示すように、グロメット１を組付孔４に組み付ける際、係止片１５が組付孔４の周縁に接触すると、組付孔４の周縁に押されることにより、係止片１５が基端を支点にして同図の矢印Ａ方向に沿って倒れ込む。よって、グロメット１を組付孔４に組み付ける際に挿し込み易くなる。図６Ｃに示すように、グロメット１が組付孔４に奥まで挿し込まれると、シール部５が組付孔４の周縁に接触し、組付孔４に位置決めされる。また、このとき、係止片１５が基端を支点に同図の矢印Ｂ方向に立ち上がり、係止片１５の先端がパネル３の内面に係止可能になる。これにより、パネル３へのグロメット１の組み付けが完了する。

　また、図５Ｂに示すように、径がＷ１よりも大きい「Ｗ２」の組付孔４にグロメット１を取り付ける場合は、この径Ｗ２に合うサイズの外径Ｒｂ２のシール部５ｂをグロメット本体２に取り付ける。シール部５ｂの外径Ｒｂ２は、シール部５ａ外径Ｒｂ１よりも大きい。このように、組付孔４が大きめの場合、外径サイズが大きいシール部５ｂをグロメット本体２に取り付ける。そして、サイズが小さいシール部５ａが取り付けられたグロメット１を組み付けるときと同様の手順で、サイズが大きいシール部５ｂが取り付けられたグロメット１を組付孔４に組み付ける。

　上記実施形態のグロメット１によれば、以下のような効果を得ることができる。

　グロメット本体２に取り付けられるシール部５は、グロメット１の組付先である組付孔４の径Ｗ１，Ｗ２に応じた外径のものが適宜選択されて取り付けられる。このため、組付孔４のサイズが異なっても、同一部品のグロメット本体２に、組付孔４の開口経に合ったシール部５を取り付けるのみで、各々の組付孔４の開口径に合ったグロメット１とすることが可能となる。従って、グロメット本体２の共用化が可能となるので、開口径が異なる組付孔４ごとにグロメット１を用意する必要がない。よって、グロメット１の部品コストを低減することができる。

　グロメット本体２は、シール部５が取り付けられる取付部１９を含む。シール部５が取り付けられていない状態の取付部１９の径Ｒ１は、シール部５の内径よりも大きい。よって、シール部５をグロメット本体２にきつく取り付けることが可能となるので、シール部５がグロメット本体２から脱落することを生じ難くすることができる。

　グロメット本体２の取付部１９は、グロメット本体２の外周面において周方向に凹設された溝部２０として形成され得る。よって、シール部５を溝部２０に嵌め込む構造により、シール部５をグロメット本体２にしっかりと固定することができる。

　グロメット本体２を組付孔４に嵌め込む際に倒れて、グロメット本体２の嵌め込みを許容し、グロメット本体２が組付孔４の奥まで挿し込まれると立ち上がって、組付孔４からのグロメット本体２の抜けを抑制する係止片１５を、グロメット１に設けた。このため、グロメット１を組付孔４に挿し込む際には、この挿込を案内するように係止片１５が倒れ込む動きをとるので、グロメット１を組付孔４に挿し込み易くすることができる。また、グロメット１を組付孔４に奥まで挿し込んだ後は、係止片１５が立ち上がって組付孔４の裏面に係止するので、組付孔４からグロメット１を抜け難くすることもできる。

　また、径の異なるシール部５を複数用意しておく思想は、ワイヤハーネス６及び接続部９の間に取り付けられる介装品１０にも適用できる。例えば、接続部９の径、すなわち接続部９の孔９ａの径に応じた外径を有する介装品１０を複数種類用意しておく。そして、ワイヤハーネス６をグロメット１の接続部９の孔９ａに挿通する際、孔９ａの径に合う介装品１０を介装させて、接続部９に通す。こうすれば、接続部９の径が異なる場合に、ワイヤハーネス６と接続部９とのシール性を保つことができる。同様に、様々なワイヤハーネス６の径に適合する様々な内径を有する介装品１０を用意してもよい。

　なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。

　・図７及び図８に示すように、グロメット１は、グロメット本体２の変形を抑制する補強部３１を備えてもよい。この場合、グロメット本体２の変形、例えば径方向内向きの変形が補強部３１によって抑えられるので、シール部５とグロメット本体２との間に隙間のない好適な取り付け状態、例えば初期取り付け状態を、長期間にわたって維持することができる。補強部３１は、筒部１３の内側に取り付けられるか固定される補強リングであってよい。

　・接続部９の個数は、１つに限定されず、複数としてもよい。

　・接続部９は、複数のワイヤハーネス６が通されるように構成されてもよい。

　・シール部５の中心軸線を含む縦断面におけるシール部５の断面形状は、四角形状に限定されず、例えば丸形状や、四角以外の多角形状でもよい。

　・面接触部Ｓは、３つの面接触部Ｓ１～Ｓ３に限定されず、例えば面接触部Ｓ１のみを有してもよい。

　・係止片１５は、グロメット本体２の周方向全域に限定されずことに限定されず、周方向において断続的に形成されてもよい。

　・係止片１５の形状は、基端を支点に倒れたり起き上がったりする自由端に限定されず、例えば所定量肉厚に形成された樹脂製の突部でもよい。この場合も、樹脂の弾性変形により、係止片１５のときと同様の作用効果を得ることができる。

　・鍔部１４は、グロメット本体２の平面方向に大きく飛び出す形状に限定されず、シール部５を嵌め込む溝部２０を構成できる程度に突出していればよい。

　・筒部１３は、溝部２０を有するように一部が段状に形成された形状に限定されず、この溝部２０が省略された平坦な形状としてもよい。この構成の場合、グロメット本体２にシール部５が取り付けられた際、例えば鍔部１４や係止片１５をシール部５の抜け止めとすればよい。

　・取付部１９は、溝部２０に限定されず、シール部５を固定できる形状の部位であればよい。

　・グロメット１は、車載用に限定されず、他の装置や機器に使用されてもよい。

　・シール部５は、組付孔４の径に応じて選択される径方向厚さを有する環状フィッティングと呼称することがある。シール部５は、パネル３の厚さより大きい軸方向長さと、凹凸のない平滑な外周面とを有してよい。図５Ａのシール部５ａの内径と図５Ｂのシール部５ｂの内径は同じであってよい。比較的小さい組付孔４に対応する図５Ａのシール部５ａの径方向厚さ（例えば外径Ｒｂ１－径Ｒ１の近似値）は、比較的大きい組付孔４に対応する図５Ｂのシール部５ｂの径方向厚さ（例えば外径Ｒｂ２－径Ｒ１の近似値）よりも小さい。

　・筒部１３は、組付孔４に挿入されるプラグ部と呼称することがある。筒状の接続部９は、ワイヤハーネススリーブと呼称することがある。

　・シール部５の材料は、ベース部８の材料と同じでもよく、異なってもよい。

　本開示は以下の実装例を包含する。限定のためでなく理解の補助として図示した実施形態の代表的な構成要素の参照符号を付した。

　［付記１］本開示の一以上の実装例は、第１面と第２面と貫通孔（４）とを有するパネル（３）に取り付けられるグロメット（１）に向けられている。パネル（３）は前記第１面と前記第２面とによって画定されるパネル厚を有する。前記貫通孔（４）は前記パネル（３）を厚さ方向に貫通している。グロメット（１）は、
　軸線（Ｌ１）を有し、前記パネル（３）の前記貫通孔（４）に挿入される筒状プラグ部（１３）と、
　前記筒状プラグ部（１３）の第１軸方向端部と接続され、前記パネル（３）の前記第１面と対面するか接触する第１軸方向部分（１４，１６，９）と、
　前記筒状プラグ部（１３）の第２軸方向端部と接続され、前記パネル（３）の前記第２面と対面するか接触する第２軸方向部分（１５）と、
　前記筒状プラグ部（１３）の外周面に形成された環状溝（２０）と、
　前記筒状プラグ部（１３）の前記環状溝（２０）に取り外し可能に取り付けられ、前記環状溝（２０）と前記貫通孔（４）とに密着する環状フィッティング（５）と
を備えることができる。

　［付記２］本開示の一以上の実装例では、前記環状フィッティング（５）は、外周面と、内周面と、第１の軸方向端面と、第２の軸方向端面と、前記外周面と前記内周面とによって画定される径方向厚さとを有することができ、前記環状フィッティング（５）の前記外周面は、前記貫通孔（４）の全周と密着するように構成されることができ、前記環状フィッティング（５）の前記内周面と前記第１の軸方向端面と前記第２の軸方向端面は、前記環状溝（２０）の全周と密着するように構成されることができ、前記環状フィッティング（５）の前記径方向厚さは、前記貫通孔（４）の孔径に応じて選択されることができる。

　［付記３］本開示の一以上の実装例では、前記環状フィッティング（５）は、
　第１の孔径（Ｗ１）を有する第１の貫通孔に適合する、第１の径方向厚さ（Ｒｂ１－Ｒ１）を有する第１サイズの環状フィッティング（５ａ）と、
　第２の孔径（Ｗ２）を有する第２の貫通孔に適合する、第２の径方向厚さ（Ｒｂ２－Ｒ１）を有する第２サイズの環状フィッティング（５ｂ）と、
を含む複数サイズの環状フィッティングから、貫通孔の孔径に応じて選択されることができる。

　［付記４］本開示の一以上の実装例では、前記複数サイズの環状フィッティングは、同じ内径を有することができる。

　［付記５］本開示の一以上の実装例では、前記環状フィッティング（５）は、前記パネル厚より大きい軸方向長さを有することができ、前記環状フィッティング（５）の前記外周面は、前記軸方向長さにわたって凹凸のない平滑面であってよい。

　［付記６］本開示の一以上の実装例では、前記第１軸方向部分（１４，１６，９）は、ワイヤハーネス（６）が挿通されるワイヤハーネススリーブ（９）と、前記ワイヤハーネススリーブ（９）を支持し、前記貫通孔（４）よりも径方向外側位置で前記第１面と対面するかまたは接触する鍔部（１４，１６）とを含んでよく、
　前記第２軸方向部分（１５）は、前記貫通孔（４）よりも径方向外側位置で前記第２面と接触する環状リップ（１５）を含んでよく、
　前記鍔部（１４，１６）と前記環状リップ（１５）は、前記パネル（３）を厚さ方向に弾性的に挟むように構成されてよい。

　１…グロメット
　２…グロメット本体
　３…パネル
　４…組付孔
　５…シール部
　６…ワイヤハーネス
　８…ベース部
　９…接続部
　１１…孔
　１３…筒部
　１４…鍔部
　１５…係止片
　１６…突起
　１７…開口部
　１９…取付部
　２０…溝部
　３１…補強部

Claims

　筒状の接続部にワイヤハーネスが挿通され、前記接続部の基端に接続されたベース部が組付孔に嵌め込むように組み付けられるグロメット本体と、
　前記組付孔の周縁と前記グロメット本体との間に設けられた環状のシール部と、を備え、
　前記シール部は、前記グロメット本体の軸回りに沿って延在し、前記組付孔の径に応じた外径を有し、前記ベース部に着脱可能に取り付けられている
グロメット。
　前記グロメット本体は、前記シール部が取り付けられる取付部を含んでおり、前記シール部が取り付けられていない状態の前記取付部の径は、前記シール部の内径よりも大きい
請求項１に記載のグロメット。
　前記取付部は、前記グロメット本体の外周面において周方向に凹設された溝部である
請求項２に記載のグロメット。
　前記グロメット本体を前記組付孔に嵌め込む際に倒れて、前記グロメット本体の嵌め込みを許容し、前記グロメット本体が前記組付孔の奥まで挿し込まれると立ち上がって、前記組付孔からの前記グロメット本体の抜けを抑制する係止片を備える
請求項１から請求項３のうちいずれか一項に記載のグロメット。
　前記グロメット本体において軸回りに沿って延在し、前記グロメット本体の変形を抑制する環状の補強部を備える
請求項１から請求項４のうちいずれか一項に記載のグロメット。