WO2019198244A1

WO2019198244A1 - 搬送装置

Info

Publication number: WO2019198244A1
Application number: PCT/JP2018/015618
Authority: WO
Inventors: 永志別府
Original assignee: アズビル株式会社
Priority date: 2018-04-13
Filing date: 2018-04-13
Publication date: 2019-10-17
Also published as: EP3778442A4; EP3778442A1; CN111936403A; US20210130106A1; US11053083B2

Abstract

プレート１０と、プレート１０上に配置された複数の物品２０を押す搬出器具３０と、プレート１０に隣接して配置されたブリッジ５０と、ブリッジ５０に隣接して配置された、プレート１０から押し出された物品２０の列を搬送するコンベヤーベルト４０と、を備え、物品２０の所定の列がブリッジ５０からコンベヤーベルト４０に押し出された後、搬出器具３０が物品２０を押す方向と同じ方向にコンベヤーベルト４０が移動し、ブリッジ５０から離間する、搬送装置。

Description

搬送装置

　本発明は搬送装置に関する。

　例えば、医薬品や食品等を製造する際には、容器を炉内に格納し、容器の内包物に凍結乾燥処理等の温度処理や圧力処理を加えることがある。炉内には、通常、多数の容器がアレイ状に配置される。そのため、炉内の温度分布や圧力分布にムラがあると、炉内の配置によって容器の内包物の処理条件にムラが生じ、処理後の内包物の品質にムラが生じる場合がある。したがって、処理後の容器の内包物を抜き取り検査する際には、抜き取られた容器が、炉内のどこに配置されていたかをトレースできることが好ましい。ここで、炉内に配置された容器を列ごとに搬出すれば、抜き取られた容器が、炉内において何列目の横から何番目に配置されていたかをトレースすることが可能である。

　特許文献１は、プレート上に配置されていた複数の容器のうち、最もコンベヤーに近い容器の列の下に、コンベヤー側から薄いシートを挿入し、シートを引くことによって、１列の容器をコンベヤー上に移動させる方法を提案している。

　特許文献２は、炉内から容器をプレートを介してコンベヤーに押し出して搬出する際に、コンベヤーに押し出された容器の列に隣接する容器の列を、吸引装置によってプレート上に固定し、コンベヤーに押し出された容器の列内に、隣接する列の容器が引き出されて混入することを防止する方法を提案している。

　特許文献３は、プレート上に配置されていた複数の容器のうち、１列の容器をコンベヤーに押し出した後、容器が配置されているプレートを上昇させるか、コンベヤーを下降させるかして、プレート上の容器がコンベヤーに接触することを防止する方法を提案している。

欧州特許第１７１７５３３号明細書国際公開２０１５／０８２５６３号米国特許出願公開第２００９／２０８３２０号明細書

　特許文献１に記載の方法では、シートを容器の下に挿入する際に、容器が転倒するおそれがある。また、シートの移動に伴う容器の移動は、シートと容器との間に働く摩擦力に依存しているため、不安定である。さらに、例えば、容器の列の移動方向を規定するガイドが容器の列の両端側に設けられている場合、容器とガイドとの間に働く摩擦力が、シートと容器との間に働く摩擦力よりも大きいと、容器は移動できない。またさらに、シートを駆動する大型の装置がコンベヤーの手前に配置されるため、シートを駆動する大型の装置が清掃やメンテナンス作業の妨げになり得る。

　また、炉内においては、より多くの容器を格納できるように、容器は千鳥配置されることがあり、上方から見て容器のある列の容器間のくぼみに、隣の列の容器の一部が入り込むことがある。そのため、特許文献２、３に記載の方法では、コンベヤーに押し出された容器の列がコンベヤーによって流されると、コンベヤー上の容器が、コンベヤー手前の容器と接触して転倒したり、コンベヤーに押し出された容器の列内に、隣接する列の容器が引き出されて混入したりして、炉内における各容器の位置をトレースできない場合がある。

　医薬品や食品等の製造工程に限らず、複数の物品を列ごとにコンベヤーに搬送可能な技術が望まれている。そこで、本発明は、物品を列ごとにコンベヤーに搬送可能な搬送装置を提供することを目的の一つとする。

　本発明の態様によれば、上部に複数の物品を配置可能な支持体と、支持体上に配置された複数の物品を押す搬出器具と、支持体から押し出された物品の列を搬送するコンベヤーベルトと、を備え、物品の所定の列が支持体からコンベヤーベルトに押し出された後、搬出器具が物品を押す方向と同じ方向にコンベヤーベルトが移動し、支持体から離間する、搬送装置が提供される。

　上記の搬送装置において、コンベヤーベルト上に配置された物品の列が、支持体上に配置された物品から離間するよう、コンベヤーベルトが移動してもよい。

　上記の搬送装置において、支持体上に複数の物品が千鳥配置されていてもよい。

　上記の搬送装置が、物品の所定の列が支持体からコンベヤーベルトに押し出された後、搬出器具が物品を押す方向と同じ方向にコンベヤーベルトを移動させ、コンベヤーベルトを支持体から離間させるベルトスライダーをさらに備えていてもよい。

　上記の搬送装置において、ベルトスライダーがコンベヤーベルトの裏面構造と接触する接触部を有し、ベルトスライダーの接触部がコンベヤーベルトの裏面構造を押すことにより、コンベヤーベルトが支持体から離間してもよい。

　上記の搬送装置において、コンベヤーベルトの裏面構造が突起であり、ベルトスライダーの接触部がコンベヤーベルト裏面の突起を押すことにより、コンベヤーベルトが支持体から離れてもよい。

　上記の搬送装置が、ベルトスライダーを移動させる偏芯カムをさらに備えていてもよい。

　上記の搬送装置が、コンベヤーベルトの位置をガイドする歯車をさらに備え、ベルトスライダーが、歯車を移動させることにより、コンベヤーベルトを移動させてもよい。

　上記の搬送装置が、コンベヤーベルトに押し出された物品のうち、所定の列の物品のみがコンベヤーベルトに残るよう、物品を支持体の方に押し戻すプッシャーをさらに備えていてもよい。

　上記の搬送装置において、コンベヤーベルトが弾性体であってもよい。コンベヤーベルトがチェーンを備えていてもよい。

　また、本発明の態様によれば、炉と、炉内に配置されたプレートと、プレート上に配置された複数の物品を押す搬出器具と、プレートに隣接して配置されたブリッジと、ブリッジに隣接して配置された、プレートから押し出された物品の列を搬送するコンベヤーベルトと、を備え、物品の所定の列がブリッジからコンベヤーベルトに押し出された後、搬出器具が物品を押す方向と同じ方向にコンベヤーベルトが移動し、ブリッジから離間する、炉システムが提供される。

　上記の炉システムにおいて、コンベヤーベルト上に配置された物品の列が、ブリッジ上に配置された物品から離間するよう、コンベヤーベルトが移動してもよい。

　上記の炉システムにおいて、プレート上に複数の物品が千鳥配置されていてもよい。

　上記の炉システムが、物品の所定の列がブリッジからコンベヤーベルトに押し出された後、搬出器具が物品を押す方向と同じ方向にコンベヤーベルトを移動させ、コンベヤーベルトをブリッジから離間させるベルトスライダーをさらに備えていてもよい。

　上記の炉システムにおいて、ベルトスライダーがコンベヤーベルトの裏面構造と接触する接触部を有し、ベルトスライダーの接触部がコンベヤーベルトの裏面構造を押すことにより、コンベヤーベルトがブリッジから離間してもよい。

　上記の炉システムにおいて、コンベヤーベルトの裏面構造が突起であり、ベルトスライダーの接触部がコンベヤーベルト裏面の突起を押すことにより、コンベヤーベルトがブリッジから離れてもよい。

　上記の炉システムが、ベルトスライダーを移動させる偏芯カムをさらに備えていてもよい。

　上記の炉システムが、コンベヤーベルトの位置をガイドする歯車をさらに備え、ベルトスライダーが、歯車を移動させることにより、コンベヤーベルトを移動させてもよい。

　上記の炉システムが、コンベヤーベルトに押し出された物品のうち、所定の列の物品のみがコンベヤーベルトに残るよう、物品をブリッジの方に押し戻すプッシャーをさらに備えていてもよい。

　上記の炉システムにおいて、コンベヤーベルトが弾性体であってもよい。コンベヤーベルトがチェーンを備えていてもよい。

　本発明によれば、物品を列ごとにコンベヤーに搬送可能な搬送装置を提供可能である。

第１実施形態に係る搬送装置の模式的上面図である。第１実施形態に係る搬送装置の模式的上面図である。第１実施形態に係る搬送装置の模式的上面図である。第１実施形態に係る搬送装置の模式的側面図である。第１実施形態に係る搬送装置の模式的側面図である。第１実施形態に係る搬送装置の模式的上面図である。参考例に係る搬送装置の模式的上面図である。第２実施形態に係る搬送装置の模式的上面図である。第２実施形態に係る搬送装置の模式的側面図である。第２実施形態に係る搬送装置の模式的側面図である。第３実施形態に係る搬送装置の模式的正面図である。第３実施形態に係る搬送装置の模式的側面図である。第３実施形態に係る搬送装置の模式的側面図である。第４実施形態に係る搬送装置の模式的上面図である。第４実施形態に係る搬送装置の模式的上面図である。

　以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。ただし、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。

　（第１実施形態）
　第１実施形態に係る搬送装置は、図１に示すように、上部に複数の物品２０を配置可能な支持体５と、支持体５上に配置された複数の物品２０を押す搬出器具３０と、支持体５から押し出された物品２０の列を搬送するコンベヤーベルト４０と、を備える。第１実施形態に係る搬送装置において、物品２０の所定の列がブリッジ５０からコンベヤーベルト４０に押し出された後、搬出器具３０が物品２０を押す方向と同じ方向にコンベヤーベルト４０が移動し、支持体５から離間する。コンベヤーベルト４０上に配置された物品２０の列が、支持体５上に配置された物品２０から離間するよう、コンベヤーベルト４０は移動する。

　支持体５は、図２に示すように、閉空間１００内に配置されているプレート１０と、少なくとも一部が閉空間１００外に配置されているブリッジ５０と、を備える。ブリッジ５０は、プレート５とコンベヤーベルト４０の間に配置されている。閉空間１００は、例えば、炉、槽及び保管庫等によって提供される。閉空間１００において、温度及び圧力の少なくとも一方が管理されてもよい。また、閉空間１００において、温度分布及び圧力分布の少なくとも一方が管理されてもよい。炉は、凍結乾燥炉であってもよい。扉等により、閉空間１００は解放可能である。

　複数の物品２０のそれぞれは、例えば凍結乾燥等の処理をされる薬品を保存しているバイアル等の容器であるが、特に限定されない。複数の物品２０のそれぞれは、例えば、円柱形状を含む。より多くの物品２０がプレート１０上に配置されるよう、複数の物品２０は、千鳥配置（Ｓｔａｇｇｅｒｅｄ　ａｒｒａｎｇｅｍｅｎｔ）される。そのため、複数の物品２０は、搬出器具３０の進行方向横側から見ると、重なり合うように配置されている。また、複数の物品２０は、コンベヤーベルト４０と略平行な列ごとに、上方から見て、中心が互い違いになるよう配置されている。

　例えば、コンベヤーベルト４０側の１列目の物品２０のそれぞれの中心に対して、２列目の物品２０のそれぞれの中心は列方向にずれている。しかし、１列目の物品２０のそれぞれの中心に対して、３列目の物品２０のそれぞれの中心は、列方向において概ねずれていない。複数の物品２０の中心は、三角格子状のパターンの格子点に配置されているとみなすことができる。ただし、本開示において、三角格子状のパターンをなす三角形は、正三角形であってもよいし、正三角形でなくてもよい。

　複数の物品２０を閉空間１００から出す際には、閉空間１００を提供している炉等の扉が開かれ、図３に示すように、搬出器具３０が、プレート１０上の複数の物品２０を、ブリッジ５０を介して、コンベヤーベルト４０に向けて押し出す。搬出器具３０は、例えば、閉空間１００内における複数の物品２０の一番奥の列に接触可能な形状を有する。換言すれば、搬出器具３０は、プレート１０上の複数の物品２０のうち、コンベヤーベルト４０の反対側の物品２０の列に接触可能な形状を有する。搬出器具３０の形状は、例えばバーである。搬出器具３０の進行方向は、例えば、プレート１０及びブリッジ５０の上面と平行、かつコンベヤーベルト４０の搬送方向に対して垂直である。プレート１０及びブリッジ５０近傍には、搬出器具３０で押された物品２０が、搬出器具３０の進行方向に対して横方向に広がらないようにするガイド７０が設けられていてもよい。

　搬出器具３０が物品２０をコンベヤーベルト４０に向かって押している間、コンベヤーベルト４０は、ブリッジ５０に近接している。この間、コンベヤーベルト４０とブリッジ５０の間には、物品２０が落下しない程度の隙間があってもよい。コンベヤーベルト４０の高さとブリッジ５０の高さは、物品２０が転倒しないように調整される。所定の列、例えば１列の物品２０をコンベヤーベルト４０上に押し出した後、搬出器具３０は停止する。なお、所定の列は、２列以上の複数の列であってもよい。

　図４に示すように、コンベヤーベルト４０の下方には、筐体６１が配置されている。筐体６１内には、物品２０の所定の列がブリッジ５０からコンベヤーベルト４０に押し出された後、コンベヤーベルト４０を搬出器具３０の押し出し方向に移動させ、コンベヤーベルト４０をブリッジ５０から離間させるベルトスライダー６３が配置されている。筐体６１内部には、レール６２が配置されている。ベルトスライダー６３は、レール６２に沿って移動可能である。ベルトスライダー６３は、コンベヤーベルト４０の裏面構造４１と接触可能な接触部６４を有する。

　コンベヤーベルト４０の裏面構造４１は、突起であってもよいし、凹部であってもよい。筐体６１の上面には、コンベヤーベルト４０の裏面構造４１を露出するための開口が設けられている。あるいは、筐体６１の上面はなくてもよい。レール６２は、コンベヤーベルト４０の裏面と平行、かつコンベヤーベルト４０の搬送方向に対して垂直に配置されている。したがって、レール６２は、図３に示す搬出器具３０の進行方向と平行に配置されている。

　図４に示すベルトスライダー６３の接触部６４は、ベルトスライダー６３に設けられた突起等のガイドであってもよいし、ベルトスライダー６３の側面であってもよい。ベルトスライダー６３は、例えば、レール６２に沿って自走可能である。図５に示すように、ベルトスライダー６３がレール６２に沿ってブリッジ５０から離れる方向に移動すると、ベルトスライダー６３の接触部６４がコンベヤーベルト４０の裏面構造４１の側面に接触し、裏面構造４１の側面を押す。これにより、コンベヤーベルト４０がブリッジ５０から離れる方向に押され、コンベヤーベルト４０がブリッジ５０から離間する。したがって図１に示すように、コンベヤーベルト４０上の物品２０の列が、ブリッジ５０上の物品２０の列から離間する。なお、コンベヤーベルト４０が弾性体からなる場合は、ベルトスライダー６３で押されたコンベヤーベルト４０は面内で弾性変形してもよい。コンベヤーベルト４０が、チェーン、メッシュ、あるいはスラット等を備える場合は、ベルトスライダー６３で押されたコンベヤーベルト４０において、それらの構成部品の間隔が狭まったり、広がったりすることによって、コンベヤーベルト４０が面内で変形してもよい。

　図６に示すように、コンベヤーベルト４０がブリッジ５０から離間した状態で、コンベヤーベルト４０は駆動され、コンベヤーベルト４０上の物品２０の列が、コンベヤーベルト４０によって搬送される。コンベヤーベルト４０上の物品２０の列が搬送された後、ベルトスライダー６３がレール６２に沿ってブリッジ５０に近づく方向に移動し、コンベヤーベルト４０は、再び、ブリッジ５０に近接する。

　ここで、図７に示すように、仮に、コンベヤーベルト３４０がブリッジ３５０から離間しないまま駆動されると、コンベヤーベルト３４０で搬送される物品２０の列が、ブリッジ３５０上の物品２０と接触し、コンベヤーベルト３４０上の物品２０が転倒する場合がある。また、ブリッジ３５０上の物品２０が転倒して、コンベヤーベルト３４０上に混入し、さらに他の物品２０を転倒させる場合がある。

　これに対し、第１実施形態に係る搬送装置によれば、図１に示すプレート１０上で複数の物品２０が千鳥配置されていても、コンベヤーベルト４０で運ばれる物品２０の列が、次にコンベヤーベルト４０で運ばれるブリッジ５０上の物品２０の列から確実に分離されるため、コンベヤーベルト４０で運ばれる物品２０の列が、次にコンベヤーベルト４０で運ばれる物品２０の列に接触しない。そのため、次にコンベヤーベルト４０で運ばれる物品２０が、コンベヤーベルト４０で運ばれる物品２０の列内に引き出されて混入したり、物品２０が転倒したりしない。したがって、コンベヤーベルト４０で運ばれた物品２０を抜き取り検査する際に、抜き取られた物品２０が、プレート１０上のどこに配置されていたかをトレースできることが可能である。

　また、第１実施形態において、図４に示すように、ベルトスライダー６３が、コンベヤーベルト４０下方の筐体６１内に配置されている。そのため、設置に場所をとらず、コンベヤーベルト４０周囲の作業者の作業性を妨げないことが可能である。

　（第２実施形態）
　第２実施形態に係る搬送装置の上面図は、図１に示した第１実施形態に係る搬送装置と同様である。第２実施形態に係る搬送装置は、図８及び図９に示すように、受動的なベルトスライダー１６３を移動させる偏芯カム１６４を備える。偏芯カム１６４は、モーター等の回転装置１６５で回転される。偏芯カム１６４の回転面は、搬出器具３０の進行方向と平行である。ベルトスライダー１６３の底部には凹部１６６が設けられており、偏芯カム１６４は、ベルトスライダー１６３の凹部１６６内で回転する。

　図１０に示すように、偏芯カム１６４がある方向に回転すると、偏芯カム１６４は、凹部１６６の内壁のうち、ブリッジ５０から遠い側の内壁に接触し、当該内壁を押す。これにより、ベルトスライダー１６３がブリッジ５０から離れる方向に押される。ベルトスライダー１６３の接触部６４はコンベヤーベルト４０の裏面構造４１の側面に接触し、裏面構造４１の側面を押す。そのため、コンベヤーベルト４０がブリッジ５０から離れる方向に押され、コンベヤーベルト４０がブリッジ５０から離間する。

　コンベヤーベルト４０上の物品２０の列が搬送された後、偏芯カム１６４は逆方向に回転し、ベルトスライダー１６３がレール６２に沿ってブリッジ５０に近づく方向に移動し、コンベヤーベルト４０は、再び、ブリッジ５０に近接する。第２実施形態に係る搬送装置のその他の構成要素は、第１実施形態と同様であってもよい。

　（第３実施形態）
　第３実施形態に係る搬送装置の上面図は、図１に示した第１実施形態に係る搬送装置と同様である。第３実施形態に係る搬送装置は、図１１に示すように、コンベヤーベルト４０の位置をガイドする歯車２６４をさらに備える。歯車２６４の例としては、駆動スプロケット及び従動スプロケットが挙げられる。歯車２６４は、コンベヤーベルト４０の裏面構造と勘合する。コンベヤーベルト４０の裏面構造は、歯車２６４と噛み合う構造であってもよい。図１２に示すように、歯車２６４は、筐体６１内に配置された軸２６５によって保持される。軸２６５は、コンベヤーベルト４０の裏面と平行、かつコンベヤーベルト４０の搬送方向に対して垂直に配置されている。したがって、軸２６５は、搬出器具３０の進行方向と平行に配置されている。

　第３実施形態において、ベルトスライダー２６３は、歯車２６４を挟む構造を有する。そのため、図１３に示すように、ベルトスライダー１６３がレール６２に沿ってブリッジ５０から離れる方向に移動すると、ベルトスライダー１６３が歯車２６４の側面に接触し、歯車２６４を押す。これにより、歯車２６４がブリッジ５０から離れる方向に押される。また、歯車２６４にガイドされるコンベヤーベルト４０も、ブリッジ５０から離れる方向に押され、コンベヤーベルト４０がブリッジ５０から離間する。

　コンベヤーベルト４０上の物品２０の列が搬送された後、ベルトスライダー２６３はレール６２に沿ってブリッジ５０に近づく方向に移動し、歯車２６４をブリッジ５０方向に押す。これにより、コンベヤーベルト４０は、再び、ブリッジ５０に近接する。第３実施形態に係る搬送装置のその他の構成要素は、第１実施形態と同様であってもよい。

　（第４実施形態）
　第４実施形態に係る搬送装置は、図１４及び図１５に示すように、コンベヤーベルト４０上に押し出された物品２０を押し戻すプッシャー８０をさらに備える。プッシャー８０は、物品２０の側面に接触する平坦な接触面を有する。図１４に示すように、搬出器具３０で押された物品２０の列は搬出器具３０の進行方向において前後にばらつく場合がある。この場合、コンベヤーベルト４０上に配置されるべき物品２０の一部が、ブリッジ５０に残る場合がある。

　そのため、第４実施形態に係る搬送装置においては、列における物品２０の配置のばらつきが生じても、コンベヤーベルト４０で搬送されるべき物品２０の列が完全にコンベヤーベルト４０上に配置されるよう、次にコンベヤーベルト４０で搬送されるべき物品２０の少なくとも一部もコンベヤーベルト４０上に載るまで、搬出器具３０が物品２０を押す。その後、図１５に示すように、プッシャー８０が、コンベヤーベルト４０に押し出された物品２０のうち、所定の列の物品２０のみがコンベヤーベルト４０上に残るよう、物品２０をブリッジ５０の方に押し戻す。その後、コンベヤーベルト４０がブリッジ５０から離間し、コンベヤーベルト４０上の物品２０が搬送される。

　第４実施形態に係る搬送装置によれば、コンベヤーベルト４０上に押し出された物品２０の列の位置がばらついていても、プッシャー８０でコンベヤーベルト４０上に押し出された物品２０の列を押すことにより、列の位置のばらつきを解消することが可能である。また、搬送されるべき物品２０を、コンベヤーベルト４０上の適正な位置に配置することが可能である。

　（他の実施形態）
　上記のように本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。例えば、炉内外に搬送される物品は医薬品を含むことに限定されず、食品、飲料、及び精密部品等でもよいし、その他、あらゆる物品を含む。炉は、凍結乾燥炉に限定されず、発酵炉でもよく、あるいは内部の温度分布ムラの抑制、及び発塵の抑制が望まれる、あらゆる炉を含む。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。

　５・・・支持体、１０・・・プレート、２０・・・物品、３０・・・搬出器具、４０・・・コンベヤーベルト、４１・・・裏面構造、５０・・・ブリッジ、６１・・・筐体、６２・・・レール、６３・・・ベルトスライダー、６４・・・接触部、７０・・・ガイド、８０・・・プッシャー、１００・・・閉空間、１６３・・・ベルトスライダー、１６４・・・偏芯カム、１６５・・・回転装置、１６６・・・凹部、２６３・・・ベルトスライダー、２６４・・・歯車、２６５・・・軸、３４０・・・コンベヤーベルト、３５０・・・ブリッジ

Claims

　上部に複数の物品を配置可能な支持体と、
　前記支持体上に配置された前記複数の物品を押す搬出器具と、
　前記支持体から押し出された前記物品の列を搬送するコンベヤーベルトと、
　を備え、
　前記物品の所定の列が前記支持体から前記コンベヤーベルトに押し出された後、前記搬出器具が前記物品を押す方向と同じ方向に前記コンベヤーベルトが移動し、前記支持体から離間する、
　搬送装置。
　前記コンベヤーベルト上に配置された前記物品の列が、前記支持体上に配置された前記物品から離間するよう、前記コンベヤーベルトが移動する、請求項１に記載の搬送装置。
　前記支持体上に前記複数の物品が千鳥配置される、請求項１又は２に記載の搬送装置。
　前記物品の所定の列が前記支持体から前記コンベヤーベルトに押し出された後、前記搬出器具が前記物品を押す方向と同じ方向に前記コンベヤーベルトを移動させ、前記コンベヤーベルトを前記支持体から離間させるベルトスライダーをさらに備える、請求項１から３のいずれか１項に記載の搬送装置。
　前記ベルトスライダーが前記コンベヤーベルトの裏面構造と接触する接触部を有し、
　前記ベルトスライダーの接触部が前記コンベヤーベルトの裏面構造を押すことにより、前記コンベヤーベルトが前記支持体から離間する、
　請求項４に記載の搬送装置。
　前記コンベヤーベルトの裏面構造が突起であり、
　前記ベルトスライダーの接触部が前記コンベヤーベルトの裏面の突起を押すことにより、前記コンベヤーベルトが前記支持体から離れる、請求項５に記載の搬送装置。
　前記ベルトスライダーを移動させる偏芯カムをさらに備える、請求項４から６のいずれか１項に記載の搬送装置。
　前記コンベヤーベルトの位置をガイドする歯車をさらに備え、
　前記ベルトスライダーが、前記歯車を移動させることにより、前記コンベヤーベルトを移動させる、請求項４に記載の搬送装置。
　前記コンベヤーベルトに押し出された物品のうち、所定の列の物品のみがコンベヤーベルトに残るよう、前記物品を前記支持体の方に押し戻すプッシャーをさらに備える、請求項１から４のいずれか１項に記載の搬送装置。
　前記コンベヤーベルトが弾性体である、請求項１に記載の搬送装置。