WO2014065127A1

WO2014065127A1 - 情報処理端末、撮像機、情報処理方法、プログラム、および遠隔撮像システム

Info

Publication number: WO2014065127A1
Application number: PCT/JP2013/077545
Authority: WO
Inventors: 理志金田
Original assignee: ソニー株式会社
Priority date: 2012-10-22
Filing date: 2013-10-10
Publication date: 2014-05-01
Also published as: US20150319353A1; US9706101B2

Abstract

　本技術は、直接操作するのと同様の感覚で撮像機を遠隔操作することができるようにする情報処理端末、撮像機、情報処理方法、プログラム、および遠隔撮像システムに関する。本技術の情報処理端末は、撮像機と無線通信を行い、前記撮像機の識別情報を含む撮像機情報と、前記撮像機による撮像中の画像とを受信する通信部と、前記撮像機情報に基づいて、前記撮像機の外観の画像を生成する生成部と、前記撮像中の画像と前記外観の画像とを、表示部の同じ画面に表示させる表示制御部と、前記表示部に対する接触操作を検出する検出部とを備え、前記表示制御部は、前記外観の画像の向きと大きさを前記接触操作に応じて切り替える。本技術は、ディスプレイとタッチパネルを有する携帯機器に適用することができる。

Description

情報処理端末、撮像機、情報処理方法、プログラム、および遠隔撮像システム

　本技術は、情報処理端末、撮像機、情報処理方法、プログラム、および遠隔撮像システムに関し、特に、直接操作するのと同様の感覚で撮像機を遠隔操作することができるようにした情報処理端末、撮像機、情報処理方法、プログラム、および遠隔撮像システムに関する。

　デジタルスチルカメラなどの撮像機を遠隔操作する技術が各種提案されている。例えば特許文献１には、タッチパネルを備えた操作側の撮像機のディスプレイに、***作側の撮像機における操作キーの配置と同じ配置を有する操作キーの画像を表示させる技術が記載されている。操作キーの画像が操作されたとき、その操作キーに対応する動作の実行要求が操作側の撮像機から***作側の撮像機に無線を介して送信され、***作側の撮像機において各種の処理が実行される。

　特許文献２には、***作側の撮像機が操作側の撮像機にない操作キーを備えている場合、その操作キーに対応する動作の項目を操作側の撮像機のメニュー画像に追加する技術が記載されている。

特開２００９－９４５９１号公報特開２００９－９４５６３号公報

　特許文献１に記載の技術においては、***作側の撮像機から定期的に送信されてくるモニター画像を、***作側の撮像機の背面の外観を表す画像とともに操作側の撮像機のディスプレイに表示するようになっている。従って、操作側の撮像機のディスプレイに画像として表示される操作キーが、***作側の撮像機の背面にある操作キーに限定され、それ以外の操作キーをユーザは操作することができない。

　また、特許文献２に記載の技術においては、通常撮像時とは異なる項目が並ぶメニュー画像が表示されることから、使い慣れた操作を行うことが困難となり、誤操作の恐れがある。

　本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、直接操作するのと同様の感覚で撮像機を遠隔操作することができるようにするものである。

　本技術の第１の側面の情報処理端末は、撮像機と無線通信を行い、前記撮像機の識別情報を含む撮像機情報と、前記撮像機による撮像中の画像とを受信する通信部と、前記撮像機情報に基づいて、前記撮像機の外観の画像を生成する生成部と、前記撮像中の画像と前記外観の画像とを、表示部の同じ画面に表示させる表示制御部と、前記表示部に対する接触操作を検出する検出部とを備え、前記表示制御部は、前記外観の画像の向きと大きさを前記接触操作に応じて切り替える。

　前記検出部には、前記外観の画像に含まれる、前記撮像機に設けられた操作キーの画像である操作キー画像に対する前記接触操作を検出させ、前記通信部には、前記接触操作が行われた前記操作キー画像に応じた制御コマンドを前記撮像機に送信させることができる。

　前記表示制御部には、前記操作キー画像に対する前記接触操作が検出されることに応じて、前記操作キー画像の状態を変化させることができる。

　前記操作キーが、操作が行われた後に、操作が行われる前の状態に戻るキーであるか否かを表す情報を管理する管理部と、前記操作キー画像を用いた操作の履歴を管理する履歴管理部とをさらに設けることができる。この場合、前記表示制御部には、操作が行われる前の状態に戻らない前記操作キーを表す前記操作キー画像を用いた操作が行われたことが前記履歴に含まれる場合、前記撮像機との通信終了時に、前記撮像機における前記操作キーの状態が、操作後の状態と異なることを通知する情報を表示させることができる。

　前記撮像機情報には、前記制御コマンドと、操作が行われる前の状態に戻るキーであるか否かを表す前記情報が含まれるようにすることができる。

　前記生成部には、前記識別情報に基づいて、前記外観の画像のデータをネットワークを介して接続されるサーバから取得し、前記外観の画像を生成させることができる。

　前記撮像機情報には、前記撮像機の形状を表す情報と、前記撮像機に設けられた操作キーの配置を表す情報とが含まれるようにすることができる。この場合、前記生成部には、前記撮像機情報に含まれる情報に基づいて前記外観の画像を生成させることができる。

　前記通信部には、前記撮像機が撮影している画像に対して前記撮像機の状態を表す情報が重ねられた画像を前記撮像中の画像として受信させることができる。

　前記表示制御部には、前記画面内に重ならないように形成された領域に前記撮像中の画像と前記外観の画像とをそれぞれ表示させ、前記撮像中の画像の表示領域と前記外観の画像の表示領域の大きさを、前記接触操作に応じて切り替えさせることができる。

　前記通信部には、前記撮像機から送信されてくる、動きが検出されたことを表す情報を受信させ、前記表示制御部は、前記動きが検出されたことを表す情報が受信されることに応じて、前記撮像機において動きが検出されたことを表す情報を表示させることができる。

　本技術の第２の側面の撮像機は、撮像部と、撮像中の画像と、撮像機の識別情報を含む撮像機情報に基づいて生成した前撮像機の外観の画像とを表示部の同じ画面に表示させ、前記外観の画像の向きと大きさを前記表示部に対する接触操作に応じて切り替える情報処理端末と無線通信を行い、前記撮像機情報と、前記撮像部により得られた前記撮像中の画像とを送信するとともに、前記外観の画像に含まれる、前記撮像機に配置された操作キーの画像である操作キー画像に対する前記接触操作が検出されることに応じて前記情報処理端末から送信されてくる、前記接触操作が行われた前記操作キー画像に応じた制御コマンドを受信する通信部と、前記制御コマンドに応じた処理を行う実行部とを備える。

　前記撮像中の画像を表示する表示部と、動作モードを管理する管理部と、前記制御コマンドに応じた処理を行う前記動作モードが設定されている間、前記撮像中の画像を表示させないように制御する表示制御部とをさらに設けることができる。

　前記撮像機情報には、前記制御コマンド、前記操作キーが、操作が行われた後に、操作が行われる前の状態に戻るキーであるか否かを表す情報、前記撮像機の形状を表す情報、および前記操作キーの配置を表す情報が含まれるようにすることができる。

　前記撮像機に生じた動きを検出する動き検出部をさらに設けることができる。この場合、前記通信部には、前記動きが検出された場合、前記動きが検出されたことを表す情報を前記情報処理端末に送信させることができる。

　本技術の第３の側面の遠隔撮像システムは、撮像機と無線通信を行い、前記撮像機の識別情報を含む撮像機情報と、前記撮像機による撮像中の画像とを受信する通信部と、前記撮像機情報に基づいて、前記撮像機の外観の画像を生成する生成部と、前記撮像中の画像と前記外観の画像とを、表示部の同じ画面に表示させる表示制御部と、前記表示部に対する接触操作を検出する検出部とを備え、前記表示制御部が、前記外観の画像の向きと大きさを前記接触操作に応じて切り替え、前記検出部が、前記外観の画像に含まれる、前記撮像機に設けられた操作キーの画像である操作キー画像に対する前記接触操作を検出し、前記通信部が、前記接触操作が行われた前記操作キー画像に応じた制御コマンドを前記撮像機に送信する情報処理端末と、撮像部と、前記情報処理端末と無線通信を行い、前記撮像機情報と、前記撮像部により得られた前記撮像中の画像とを送信するとともに、前記情報処理端末から送信されてくる前記制御コマンドを受信する通信部と、前記制御コマンドに応じた処理を行う実行部とを備える撮像機とから構成される。

　本技術の第１の側面においては、撮像機と無線通信が行われ、前記撮像機の識別情報を含む撮像機情報と、前記撮像機による撮像中の画像とが受信される。また、前記撮像機情報に基づいて、前記撮像機の外観の画像が生成され、前記撮像中の画像と前記外観の画像とが、表示部の同じ画面に表示される。前記表示部に対する接触操作が検出され、前記外観の画像の向きと大きさが前記接触操作に応じて切り替えられる。

　本技術の第２の側面においては、撮像中の画像と、撮像機の識別情報を含む撮像機情報に基づいて生成した前撮像機の外観の画像とを表示部の同じ画面に表示させ、前記外観の画像の向きと大きさを前記表示部に対する接触操作に応じて切り替える情報処理端末と無線通信が行われる。また、前記撮像機情報と、前記撮像部により得られた前記撮像中の画像とが送信されるとともに、前記外観の画像に含まれる、前記撮像機に配置された操作キーの画像である操作キー画像に対する前記接触操作が検出されることに応じて前記情報処理端末から送信されてくる、前記接触操作が行われた前記操作キー画像に応じた制御コマンドが受信され、前記制御コマンドに応じた処理が行われる。

　本技術の第３の側面においては、情報処理端末により、撮像機と無線通信が行われ、前記撮像機の識別情報を含む撮像機情報と、前記撮像機による撮像中の画像とが受信される。また、前記撮像機情報に基づいて、前記撮像機の外観の画像が生成され、前記撮像中の画像と前記外観の画像とが、表示部の同じ画面に表示される。前記表示部に対する接触操作が検出され、前記外観の画像の向きと大きさが前記接触操作に応じて切り替えられる。さらに、前記外観の画像に含まれる、前記撮像機に設けられた操作キーの画像である操作キー画像に対する前記接触操作が検出され、前記接触操作が行われた前記操作キー画像に応じた制御コマンドが前記撮像機に送信される。一方、撮像機により、前記情報処理端末と無線通信が行われ、前記撮像機情報と、前記撮像部により得られた前記撮像中の画像とが送信される。また、前記情報処理端末から送信されてくる前記制御コマンドが受信され、前記制御コマンドに応じた処理が行われる。

　本技術によれば、直接操作するのと同様の感覚で撮像機を遠隔操作することができる。

本技術の一実施形態に係る遠隔撮像システムの構成例を示す図である。撮像機の背面の構成例を示す図である。撮像機の上面の構成例を示す図である。撮像機の構成例を示すブロック図である。操作機の正面の構成例を示す図である。操作機の構成例を示すブロック図である。制御コマンドリストの例を示す図である。通信開始処理について説明するフローチャートである。撮像中の画像の表示例を示す図である。待ち受け画像の表示例を示す図である。撮像機の動作モードの設定画面の例を示す図である。操作機の動作モードの設定画面の例を示す図である。撮像機のディスプレイの表示例を示す図である。操作機に表示される遠隔操作画面の例を示す図である。遠隔操作画面に表示されるモデル画像について説明する図である。モデル画像の向きの変化の例を示す図である。モデル画像の向きの変化の例を示す図である。モデル画像の向きの変化の例を示す図である。モデル画像の向きの変化の例を示す図である。撮像処理について説明するフローチャートである。遠隔操作の具体例について説明する図である。遠隔操作の具体例について説明する図２１に続く図である。遠隔操作の具体例について説明する図である。遠隔操作画面の例を示す図である。警告処理について説明するフローチャートである。撮像機に表示される警告の例を示す図である。操作機に表示される警告の例を示す図である。通信終了処理について説明するフローチャートである。遠隔撮像モードの終了通知の例を示す図である。遠隔操作モードの終了通知の例を示す図である。図８のステップＳ２９において行われる第１のモデル画像生成処理について説明するフローチャートである。図８のステップＳ２９において行われる第２のモデル画像生成処理について説明するフローチャートである。図８のステップＳ２９において行われる第３のモデル画像生成処理について説明するフローチャートである。コンピュータの構成例を示すブロック図である。

＜遠隔撮像システムの構成例＞
　図１は、本技術の一実施形態に係る遠隔撮像システムの構成例を示す図である。

　図１の遠隔撮像システムは撮像機１と操作機２から構成される。ここでは、いわゆるスマートフォンなどの携帯型の情報処理端末を操作機２として、デジタルスチルカメラなどの撮像機１を操作して遠隔撮像を行う場合について説明する。例えば撮像機１は、ユーザが携帯する操作機２から離れた位置に三脚などで固定される。

　撮像機１は例えばレンズ交換式のデジタルスチルカメラである。操作機２の筐体正面にはディスプレイが設けられ、ディスプレイにはタッチパネルが設けられる。ユーザは、ディスプレイに表示されたボタンを指で触れるなどして各種の操作を行うことができる。双方向の矢印で示すように、撮像機１と操作機２は無線LANやBluetooth（登録商標）などの無線通信を介して相互にデータを送受信できるようになされている。

　撮像機１は、通常撮像モードと遠隔撮像モードの２つの動作モードを少なくとも有している。ユーザは例えば撮像機１を操作して動作モードを切り替えることができる。

　通常撮像モードは、撮像機１に設けられた操作キーがユーザにより操作されることに従って各動作を実行するモードである。遠隔撮像モードは、操作機２から送信されてくる要求に従って各動作を実行するモードである。遠隔撮像モードの設定時、基本的に、撮像機１に対する直接の操作は無効になる。

　一方、操作機２は、遠隔操作モードの動作モードを少なくとも有している。

　遠隔操作モードは、動作の実行要求を無線通信を介して撮像機１に送信し、撮像機１を遠隔から操作するモードである。撮像機１が遠隔操作モードを有し、操作機２が通常撮像モードと遠隔撮像モードを有するようにしてもよい。

　図１の遠隔撮像システムにおいては、例えば、撮像機１において遠隔撮像モードが設定され、操作機２において遠隔操作モードが設定されたとき、操作機２のディスプレイにモデル画像とモニター画像が並べて表示される。

　モデル画像は、撮像機１の外観を立体的に表す画像である。モデル画像には、撮像機１の本体に設けられる各種の操作キーの画像である操作キー画像が、撮像機１における操作キーの配置と同じ配置で含まれる。なお、ここでいう立体的な画像とは、視差のある左目用の画像と右目用の画像をそれぞれユーザの左目と右目に導くことによって立体視を実現させるいわゆる3D画像ではない。

　モニター画像は、撮像機１が撮像している画像である。撮像機１により撮像された画像は、撮像機１のディスプレイに表示されるのではなく、撮像機１から操作機２に送信され、モニター画像として操作機２のディスプレイに表示される。

　後に詳述するように、モデル画像は、スライド操作によって向きを変えたり、ピンチ操作によって拡大縮小させたりすることができるようになされている。ユーザは、撮像機１の各面に設けられている操作キーの画像をモデル画像上で表示させることができ、表示させた操作キー画像をタップ操作などで接触操作することができる。

　操作キー画像が接触操作されたとき、操作キー画像に対応する動作の実行要求が操作機２から撮像機１に送信される。例えばユーザがモニター画像を見てシャッターチャンスを決め、モデル画像上のシャッターキーの画像を押したとき、静止画の撮像を要求する信号が送信され、撮像機１により撮像が行われる。

　このように、モデル画像には各種の操作キー画像が撮像機１における操作キーの配置と同じ配置で含まれる。ユーザは、撮像機１を直接操作するのと同じ感覚で操作機２を遠隔から操作することができる。

　また、スライド操作やピンチ操作によってモデル画像の表示を切り替えることができるから、ユーザは、特定の範囲に見える操作キーだけでなく、撮像機１の各位置にある操作キーの画像を用いて操作を行うことができる。

　以上のようにして遠隔撮像を行う撮像機１と操作機２の動作についてはフローチャートを参照して後述する。

＜撮像機１の構成例＞
［外観の構成について］
　図２は、撮像機１の背面の構成例を示す図である。

　主な構成について説明すると、撮像機１の背面には、中心より左側寄りの位置にディスプレイ１１が設けられる。通常撮像モード時、ディスプレイ１１には、撮像中の画像や、ユーザにより選択された撮像済みの画像などが表示される。

　ディスプレイ１１の右側には円形の選択キー１２が設けられ、選択キー１２の中心には決定キー１３が設けられる。例えば、選択キー１２は、ディスプレイ１１に表示されたメニュー画像上のカーソルを上下左右に移動させるときに操作され、決定キー１３は、メニュー画像から項目を決定するときに操作される。

　選択キー１２の上にはメニューキー１４が設けられる。メニューキー１４は、種々の項目が配置されたメニュー画像をディスプレイ１１に表示させるときに操作される。

　ディスプレイ１１の上にはファインダー１５が設けられ、撮像機１の本体の上面右側には、円盤状の操作キーであるモードダイヤル１６が設けられる。モードダイヤル１６は、撮像機１が備える複数の撮像モードを切り替えるときに操作される。

　図３は、撮像機１の上面の構成例を示す図である。

　モードダイヤル１６の左側には電源キー１７が設けられる。電源キー１７は、撮像機１の電源をON、OFFするときに操作される。

　撮像機１の正面左側には、ズームレンズを有する円筒状のレンズ部１８が設けられ、右側には、前方に突出する形でグリップ部１９が形成される。

　グリップ部１９の上面には、円形のシャッターキー２０が設けられ、シャッターキー２０を囲むように、左右に所定の範囲で回動可能なズームキー２１が設けられる。シャッターキー２０は２段式の操作キーである。１段分押下して半押し状態になったとき、フォーカスや露出が最適化した状態で固定し、２段分押下して全押し状態になったとき、撮像が行われる。ズームキー２１は、画角を望遠側、広角側に切り替えるときに操作される。

　このように、撮像機１の本体の各面には各種の操作キーが設けられる。

［内部の構成について］
　図４は、撮像機１の構成例を示すブロック図である。

　撮像機１は、ディスプレイ１１の他に、光学部３１、撮像部３２、信号処理部３３、記憶部３４、制御部３５、入力部３６、センサ部３７、無線通信部３８、およびスピーカ３９を備える。

　光学部３１は、レンズ部１８を構成するズーム用、フォーカス用などのレンズや、その駆動機構、シャッタ機構、アイリス機構などを備える。光学部３１は、制御部３５による制御に従って駆動し、被写体からの光を撮像部３２に導く。

　撮像部３２は、被写体からの光を電気信号に変換する固体撮像素子や、固体撮像素子からの画像信号をデジタル化するA/D変換回路などを備える。固体撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などが用いられる。

　信号処理部３３は、撮像部３２からの画像信号に対して画質補正などの信号処理を施し、表示用の画像信号を生成してディスプレイ１１に出力する。また、信号処理部３３は、信号処理後の画像信号を基に記録用の圧縮画像データを生成し、記憶部３４に出力して記憶させる。さらに、信号処理部３３は、記憶部３４から読み出した圧縮画像データを伸張し、表示用の画像信号を生成してディスプレイ１１に出力する。

　通常撮像モード時、信号処理部３３による信号処理によって得られた画像信号はディスプレイ１１に出力され、撮像中の画像の表示に用いられる。また、遠隔撮像モード時、信号処理部３３による信号処理によって得られた画像データは制御部３５に出力され、操作機２に対してモニター画像を送信することに用いられる。

　記憶部３４は、信号処理部３３により生成された記録用の画像データを記憶する。記憶部３４には、例えば、フラッシュメモリからなるメモリカード、光ディスクなどの可搬型記録媒体、あるいはHDD(Hard Disk Drive)などの固体型記録媒体などが用いられる。

　制御部３５は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などのメモリを備えるマイクロコンピュータである。制御部３５は、メモリに格納されたプログラムを実行することによって撮像機１の全体の動作を制御する。

　図４に示すように、制御部３５においては、所定のプログラムが実行されることによってモード設定部５１、コマンド実行部５２、および表示制御部５３が実現される。

　モード設定部５１は、撮像機１の動作モードを管理する。

　コマンド実行部５２は、遠隔撮像モードが設定されているときに操作機２から送信されてきた制御コマンドを実行し、静止画の撮像やズーム調整などの、制御コマンドに応じた各種の処理を行う。操作機２から送信されてきた制御コマンドは、無線通信部３８により受信され、制御部３５に供給される。

　表示制御部５３は、ディスプレイ１１の表示を制御する。例えば、表示制御部５３は、通常撮像モード時、信号処理部３３により生成された表示用の画像信号に基づいて撮像中の画像をディスプレイ１１に表示させる。また、表示制御部５３は、遠隔撮像モード時、ディスプレイ１１をOFFにする。

　なお、制御部３５においては他の処理を行う機能部も実現される。モード設定部５１、コマンド実行部５２、および表示制御部５３が行う処理以外の処理については、制御部３５が行うものとして説明する。

　入力部３６は、撮像機１の本体の各部に設けられた操作キーに対するユーザの操作を検出し、ユーザの操作に応じた信号を制御部３５に出力する。

　センサ部３７は、加速度センサやジャイロセンサなどにより構成される。センサ部３７は、加速度などを検出し、検出結果を表す信号を制御部３５に出力する。センサ部３７による検出結果に基づいて、撮像機１が動かされたか否かの判定が制御部３５により行われる。

　無線通信部３８は、アンテナや変調・復調回路などを備え、制御部３５による制御に従って、外部の機器である操作機２と無線通信を行う。無線通信部３８は、操作機２から送信されてきた制御コマンドなどの情報を受信し、制御部３５に出力する。また、無線通信部３８は、モニター画像などの情報が制御部３５から供給されたとき、それを操作機２に送信する。

　ディスプレイ１１は、LCD(Liquid Crystal Display)などにより構成され、信号処理部３３から供給された表示用の画像信号に基づいて画像を表示する。また、ディスプレイ１１は、制御部３５による制御に従って、撮像中の画像などにメニュー画像などを合成して表示する。

＜操作機２の構成例＞
［外観の構成について］
　図５は、操作機２の正面の構成例を示す図である。

　略長方形の薄板状の筐体を有する操作機２の正面には、そのほぼ全面にディスプレイ８１が設けられる。ディスプレイ８１には、例えば積層する形でタッチパネルが設けられる。図５に示すようにユーザは操作機２を横向きに持って操作することもできる。

　操作機２の正面の上端と下端（図５の向きにおいては左端と右端）の中央には、それぞれ、スピーカ８２と３つのキーからなる操作キー８３が設けられる。操作キー８３の隣にはマイクロフォン８４が設けられる。スピーカ８２とマイクロフォン８４は通話などに用いられる。遠隔操作モード時、例えばユーザに対する通知がスピーカ８２からの音声を用いて行われる。また、マイクロフォン８４により集音された音声が撮像機１に送信され、撮像機１のスピーカ３９から出力される。

［内部構成について］
　図６は、操作機２の構成例を示すブロック図である。

　操作機２は、ディスプレイ８１、スピーカ８２、マイクロフォン８４の他に、制御部９１、タッチパネル９２、無線通信部９３、および記憶部９４を備える。撮像機１が備える光学部３１、撮像部３２などが操作機２に設けられ、撮像機能が操作機２にも用意されるようにしてもよい。

　制御部９１は、CPUと、ROM、RAMなどのメモリを備えるマイクロコンピュータである。制御部９１は、メモリに格納されたプログラムを実行することによって操作機２の全体の動作を制御する。

　図６に示すように、制御部９１においては、所定のプログラムが実行されることによってモード設定部１０１、操作検出部１０２、モデル画像生成部１０３、表示制御部１０４、コマンドリスト管理部１０５、および履歴管理部１０６が実現される。

　モード設定部１０１は、操作機２の動作モードを管理する。

　操作検出部１０２は、タッチパネル９２から供給された信号に基づいてユーザの接触操作を検出する。例えば、モデル画像に対する接触操作が操作検出部１０２により検出されたとき、モデル画像の表示が切り替えられる。また、モデル画像上の操作キー画像に対する接触操作が操作検出部１０２により検出されたとき、撮像機１に対して制御コマンドが送信される。

　モデル画像生成部１０３は、遠隔操作モード時、撮像機１から送信されてきた情報に基づいてモデル画像を生成する。

　表示制御部１０４は、ディスプレイ８１の表示を制御する。例えば、表示制御部１０４は、遠隔操作モード時、撮像機１から送信され、無線通信部９３により受信されたモニター画像と、モデル画像生成部１０３により生成されたモデル画像をディスプレイ８１の同じ画面に並べて表示させる。

　コマンドリスト管理部１０５は、撮像機１から送信されてきた制御コマンドリストを管理する。制御コマンドリストは、例えば、遠隔操作モードが設定され、撮像機１との通信を開始した後に撮像機１から送信されてくる。制御コマンドリストは、操作キー画像を用いた各操作に対応する動作を撮像機１に行わせるための制御コマンドのリストである。

　履歴管理部１０６は、遠隔操作モード時にユーザにより行われた操作の履歴を含む関連付け情報を管理する。履歴管理部１０６が管理する操作履歴に基づいて、遠隔操作モードを終了するときのユーザに対する通知が切り替えられる。

　なお、制御部９１においては他の処理を行う機能部も実現される。モード設定部１０１～履歴管理部１０６が行う処理以外の処理については、制御部９１が行うものとして説明する。

　タッチパネル９２は、ディスプレイ８１の表面に対するユーザの接触操作を検出し、接触操作の内容を表す信号を制御部９１に出力する。

　無線通信部９３は、アンテナや変調・復調回路などを備え、制御部９１による制御に従って、外部の機器である撮像機１と無線通信を行う。無線通信部９３は、撮像機１から送信されてきたモニター画像などの情報を受信し、制御部９１に出力する。また、無線通信部９３は、制御コマンドなどの情報が制御部９１から供給されたとき、それを撮像機１に送信する。

　記憶部９４は、フラッシュメモリなどよりなり、制御部９１が実行するプログラムなどの各種のデータを記憶する。

［制御コマンドリストについて］
　図７は、コマンドリスト管理部１０５が管理する制御コマンドリストの例を示す図である。履歴管理部１０６が管理する関連付け情報は、制御コマンドリストに関連付けられる。

　図７の左側に示す制御コマンドリストにおいては、それぞれの操作キー画像を用いた操作に対応する制御コマンドに対して、制御コマンド番号、制御コマンド名、自動復帰フラグが対応付けられる。

　自動復帰フラグは、操作後に、操作前の状態に自動的に復帰する操作キーであるか、復帰しない操作キーであるかを表す。自動復帰フラグの値が０であることは、操作後に、操作前の状態に自動的に復帰しない（操作後のままにする）操作キーであることを表し、自動復帰フラグの値が１であることは、操作後に、操作前の状態に自動的に復帰する操作キーであることを表す。

　例えば、撮像機１に設けられたモードダイヤル１６（図３）を用いた操作には、時計回りの操作と反時計回りの操作がある。

　モードダイヤル１６を表す操作キー画像を時計回りに回す操作に対応する制御コマンドには、制御コマンド番号として「１」が割り当てられ、制御コマンド名として「モードダイヤル（時計回り）」が割り当てられる。また、自動復帰フラグには「０」の値が設定される。

　一方、モードダイヤル１６を表す操作キー画像を反時計回りに回す操作に対応する制御コマンドには、制御コマンド番号として「２」が割り当てられ、制御コマンド名として「モードダイヤル（反時計回り）」が割り当てられる。また、自動復帰フラグには「０」の値が設定される。

　撮像機１に設けられたシャッターキー２０を用いた操作には、半押し操作と全押し操作がある。

　シャッターキー２０の半押し操作に対応する制御コマンドには、制御コマンド番号として「３」が割り当てられ、制御コマンド名として「シャッターキー（半押し）」が割り当てられる。また、自動復帰フラグには「１」の値が設定される。

　一方、シャッターキー２０の全押し操作に対応する制御コマンドには、制御コマンド番号として「４」が割り当てられ、制御コマンド名として「シャッターキー（全押し）」が割り当てられる。また、自動復帰フラグには「１」の値が設定される。

　制御コマンドリストにおいては、他の操作キー画像を用いた操作に対応する制御コマンドに対しても同様に各情報が対応付けられる。

　図７の右側に示す関連付け情報には、位置座標と操作履歴が含まれる。

　位置座標は、モデル画像の表示座標における、各操作キー画像の表示位置を表す。履歴管理部１０６は、スライド操作やピンチ操作が行われ、モデル画像の向きや大きさが切り替えられる毎に、各操作キー画像の座標を更新する。

　図７の例においては、モードダイヤル１６を表す操作キー画像のモデル画像上の位置が「x1,y1」で表される位置とされている。また、モードダイヤル１６を表す操作キー画像を時計回りに回す操作の操作履歴が「0」、反時計回りに回す操作の操作履歴が「1」とされている。反時計回りに回す操作の操作履歴が「1」であることは、モードダイヤル１６を表す操作キー画像を反時計回りに回す操作が１回だけ行われたことを表す。

　また、シャッターキー２０を表す操作キー画像のモデル画像上の位置が「x2,y2」で表され、半押し操作と全押し操作の操作履歴がそれぞれ「0」とされている。

　このように、操作機２においては、遠隔操作モード時、制御コマンドリストと、座標位置、操作履歴を含む関連付け情報とが管理される。

＜撮像機１と操作機２の動作＞
［通信開始処理］
　はじめに、図８のフローチャートを参照して、通信を開始する撮像機１と操作機２の処理について説明する。

　通信の開始前、通常撮像モードが設定された撮像機１のディスプレイ１１には、図９に示すような撮像中の画像が表示される。ディスプレイ１１には、撮像中の画像に重ねて、撮像機１の状態を表す情報として、バッテリ残量を表すアイコン２０１、撮像モードを表すアイコン２０２、撮像可能枚数を表すアイコン２０３が表示される。

　一方、操作機２のディスプレイ８１には、図１０に示すような待ち受け画像が表示される。

　このような状態でユーザにより動作モードが通常撮像モードから遠隔撮像モードに切り替えられたとき、ステップＳ１において、撮像機１のモード設定部５１は遠隔撮像モードを設定する。

　図１１は、撮像機１の動作モードの設定画面の例を示す図である。

　撮像機１の背面に設けられたメニューキー１４（図２）が押されたとき、ディスプレイ１１の左端には、各種の設定項目を表すアイコンが縦に並ぶメニュー画像２１１が表示される。ユーザは、選択キー１２を操作するなどして動作モードに関する設定項目である項目２１２を選択し、動作モードを通常撮像モードから遠隔撮像モードに切り替えることができる。

　一方、操作機２の動作モードとして遠隔操作モードがユーザにより選択されたとき、ステップＳ２１において、操作機２のモード設定部１０１は遠隔操作モードを設定する。

　図１２は、操作機２の動作モードの設定画面の例を示す図である。

　待ち受け画像が表示された状態において所定の操作が行われたとき、ディスプレイ８１には、遠隔モード設定画像２２１が表示される。遠隔モード設定画像２２１には、遠隔操作モードを表すアイコンと、遠隔撮像モードを表すアイコンが表示される。ユーザは、遠隔操作モードを表すアイコンを接触操作し、操作機２の動作モードを遠隔操作モードに切り替えることができる。

　遠隔操作モードが設定されたとき、ステップＳ２２において、操作機２の制御部９１は、無線通信部９３を制御して操作機情報を送信し、遠隔撮像モードが設定されている機器の検索を行う。

　操作機情報には、例えば、操作機２の識別情報である機器ID、時刻、現在位置、機能の情報が含まれる。なお、現在位置の情報については、現在位置の取得機能を撮像機１が備えておらず、操作機２が備えているなどの所定の条件を満たす場合に、操作機２から撮像機１に送信されるようにしてもよい。この場合、撮像機１に送信された現在位置の情報は、撮像した画像に位置情報を付加することに用いられる。

　ステップＳ２において、撮像機１の制御部３５は、操作機情報が送信されてきたか否かを判定する。操作機情報が送信されてこないとステップＳ２において判定した場合、ステップＳ３において、制御部３５はタイムアウトであるか否かを判定し、タイムアウトではないと判定した場合、ステップＳ１以降の処理を繰り返す。

　タイムアウトであるとステップＳ３において判定された場合、ステップＳ４において、表示制御部５３は、通信の失敗を通知するメッセージをディスプレイ１１に表示させ、処理を終了させる。

　一方、操作機情報が送信されてきたとステップＳ２において判定した場合、ステップＳ５において、制御部３５は、操作機情報を受信し、記憶部３４に記憶させるなどして操作機２の登録を行う。

　操作機２の登録を行った後、ステップＳ６において、制御部３５は、撮像機情報を操作機２に送信する。撮像機情報には、例えば、撮像機１の識別情報である機器ID、制御コマンドリスト、機能の情報が含まれる。後述するように、撮像機１の形状や操作キーの配置に関する情報が撮像機情報に含まれるようにしてもよい。

　ステップＳ２３において、操作機２の制御部９１は、撮像機情報が送信されてきたか否かを判定する。撮像機情報が送信されてこないとステップＳ２３において判定した場合、ステップＳ２４において、制御部９１はタイムアウトであるか否かを判定し、タイムアウトではないと判定した場合、ステップＳ２１以降の処理を繰り返す。

　タイムアウトであるとステップＳ２４において判定された場合、ステップＳ２５において、表示制御部１０４は、通信の失敗を通知するメッセージをディスプレイ８１に表示させ、処理を終了させる。

　一方、撮像機情報が送信されてきたとステップＳ２３において判定した場合、ステップＳ２６において、制御部９１は、撮像機情報を受信し、記憶部９４に記憶させるなどして撮像機１の登録を行う。

　撮像機１の登録を行った後、ステップＳ２７において、制御部９１は、モニター画像の送信要求を操作機２に送信する。モニター画像の送信要求は、撮像中の画像に各種のアイコンなどが重畳された、撮像機１のディスプレイ１１に表示される図９の画像を、適切なフレームレートで送信することの要求を表す情報である。すなわち、撮像機１のディスプレイ１１に表示される画像をそのまま送信することが操作機２から撮像機１に対して要求されることになる。

　ステップＳ７において、撮像機１の制御部３５はモニター画像の送信要求を受信する。ステップＳ８において、制御部３５は、信号処理部３３から供給された画像信号に基づいてモニター画像のデータを生成し、モニター画像の送信を開始する。

　モニター画像の送信を開始した後、ステップＳ９において、表示制御部５３は、ディスプレイ１１を図１３に示すようにOFFにする。これにより、撮像機１の消費電力を抑えることができる。

　ステップＳ２８において、操作機２の制御部９１は、モニター画像の受信を開始する。

　ステップＳ２９において、モデル画像生成部１０３はモデル画像生成処理を行う。モデル画像生成処理は、撮像機１から送信されてきた撮像機情報に基づいてモデル画像を生成する処理である。

　例えば操作機２は、機器IDとモデル画像のデータを対応付けたデータベースを有している。モデル画像生成部１０３は、撮像機１から送信されてきた撮像機情報に含まれる機器IDに対応するモデル画像のデータをデータベースから取得し、取得したデータに基づいてモデル画像を生成する。モデル画像生成処理の詳細については後述する。

　ステップＳ３０において、表示制御部１０４は、撮像機１から送信されてきたモニター画像と、モデル画像生成部１０３により生成されたモデル画像を同じ画面に並べて表示させる。

　図１４は、ディスプレイ８１に表示される遠隔操作画面の例を示す図である。

　遠隔操作画面の右側にはモデル画像領域２３１が形成され、左側にはモニター画像領域２３２が形成される。モデル画像領域２３１はモデル画像の表示領域であり、モニター画像領域２３２はモニター画像の表示領域である。モデル画像領域２３１とモニター画像領域２３２は、例えば縦横の比率が固定の長方形の領域であり、図１４の例においてはモデル画像領域２３１の方がモニター画像領域２３２より大きい領域とされている。

　モデル画像領域２３１には、正面に対して若干斜めの方向から見た撮像機１の外観を表すモデル画像２４１が表示されている。また、モニター画像領域２３２には、撮像機１から送信されてきた、図９に示す画像と同じ画像がモニター画像として表示されている。

　モニター画像領域２３２に示すように、モニター画像は、撮像中の画像に、撮像機１のバッテリ残量を表すアイコン２５１、撮像モードを表すアイコン２５２、撮像可能枚数を表すアイコン２５３を重ねて表示する画像である。アイコン２５１乃至２５３は、それぞれ、撮像機１において撮像中の画像に重ねて表示される図９のアイコン２０１乃至２０３に対応する。

　撮像機１においてディスプレイ１１がOFFとなり、操作機２において遠隔操作画面が表示された後、通信開始処理は終了する。

　図１５は、遠隔操作画面に表示されるモデル画像２４１について説明する図である。

　モデル画像２４１は、撮像機１の外観を立体的に表す画像である。ユーザは、ディスプレイ８１に表示されるモデル画像２４１に対して太線矢印で示すようにスライド操作を行うことによって、モデル画像２４１の向きを変えることができる。

　例えば、上方向のスライド操作を行った場合、モデル画像２４１により表される撮像機１の向きは、スライド量に応じて、正面が上方向を向くように変化する。撮像機１の底面の構成が見えるモデル画像２４１が表示されることになる。

　また、右方向のスライド操作を行った場合、モデル画像２４１により表される撮像機１の向きは、スライド量に応じて、正面が右方向を向くように変化する。撮像機１の左側面の構成が見えるモデル画像２４１が表示されることになる。

　図１６乃至１９は、モデル画像２４１の向きの変化の例を示す図である。

　例えば、図１４の状態でユーザがモデル画像２４１に触れ、図１６の白抜き矢印＃１に示すように左方向のスライド操作を行った場合、スライド量に応じて向きが変わり、モデル画像２４１は図１６に示すように撮像機１の右側面の外観を表す状態になる。

　また、図１６の状態でユーザがモデル画像２４１に触れ、図１７の白抜き矢印＃２に示すように左方向のスライド操作を行った場合、スライド量に応じて向きが変わり、モデル画像２４１は図１７に示すように撮像機１の背面の外観を表す状態になる。

　さらに、図１７の状態でユーザがモデル画像２４１に触れ、図１８の白抜き矢印＃３に示すように下方向のスライド操作を行った場合、スライド量に応じて向きが変わり、モデル画像２４１は図１８に示すように撮像機１の上面の外観を表す状態になる。

　上下左右のスライド操作だけでなく、斜め方向のスライド操作によってもモデル画像２４１の向きを変えることができる。

　例えば、図１８の状態でユーザがモデル画像２４１に触れ、図１９の白抜き矢印＃４に示すように左斜め上方向のスライド操作を行った場合、スライド量に応じて向きが変わり、モデル画像２４１は図１９に示すように撮像機１の底面の外観を表す状態になる。図１９のモデル画像領域２３１に表示されているモデル画像２４１の状態は、レンズ部が右斜め下を向いている状態である。

　このように、ユーザは、ディスプレイ８１への接触操作によって、モデル画像２４１を自在に回転させることができる。また、ピンチアウト操作によってモデル画像２４１を拡大させ、ピンチイン操作によってモデル画像２４１を縮小させることもできる。

［撮像処理］
　次に、図２０のフローチャートを参照して、撮像を含む各種の処理をユーザの操作に応じて行う撮像機１と操作機２の処理について説明する。図２０の処理は、図８の処理が行われた後に開始される。

　ステップＳ４１において、撮像機１の制御部３５はモニター画像を送信する。

　ステップＳ５１において、操作機２の制御部９１は、撮像機１から送信されてきたモニター画像を受信する。受信されたモニター画像は、表示制御部１０４により遠隔操作画面に表示される。

　ステップＳ５２において、操作機２のコマンドリスト管理部１０５は、モデル画像２４１上の操作キー画像に対する接触操作を検出したか否かを判定する。

　ユーザにより接触操作が行われた場合、操作検出部１０２は、接触操作が行われた位置を検出する。コマンドリスト管理部１０５は、接触操作が行われた位置に操作キー画像があるかを、履歴管理部１０６が管理する関連付け情報に含まれる座標位置に基づいて確認する。ステップＳ５２においては、接触操作が行われた位置に操作キー画像があることが確認された場合、操作キー画像に対する接触操作を検出したと判定されることになる。

　操作キー画像に対する接触操作が行われたとステップＳ５２において判定された場合、ステップＳ５３において、表示制御部５３は操作キー画像の表示を切り替える。例えば、接触操作が行われた操作キー画像の表示が、操作後の状態を表すように切り替えられる。

　ステップＳ５４において、コマンドリスト管理部１０５は、ユーザの操作に応じた操作要求を撮像機１に送信する。操作要求には、接触操作が行われた操作キー画像に対応する制御コマンド番号の制御コマンドが含まれる。

　ステップＳ５５において、履歴管理部１０６は操作履歴を更新する。操作履歴は、操作キー画像を用いた操作が行われる毎に更新されることになる。

　操作履歴の更新が行われた後、ステップＳ５６において、制御部９１は、遠隔操作モードを終了するか否かを判定する。遠隔操作モードを終了しないとステップＳ５６において判定した場合、制御部９１は、ステップＳ５１以降の処理を繰り返す。ステップＳ５２において操作キー画像に対する操作を検出していないと判定された場合も同様に、ステップＳ５１以降の処理が繰り返される。遠隔操作モードを終了するとステップＳ５６において判定した場合、制御部９１は処理を終了させる。

　一方、モニター画像を送信した後、ステップＳ４２において、撮像機１の制御部３５は、操作要求が送信されてきたか否かを判定する。

　操作要求が送信されてきたとステップＳ４２において判定した場合、ステップＳ４３において、制御部３５は、操作機２から送信されてきた操作要求を受信する。

　ステップＳ４４において、コマンド実行部５２は、操作要求に含まれる制御コマンドの制御コマンド番号に基づいて、操作機２により要求されている動作を制御コマンドリストを参照して認識し、動作に応じた処理を実行する。

　操作要求に応じた処理を実行した後、ステップＳ４５において、制御部３５は、遠隔撮像モードを終了するか否かを判定する。遠隔撮像モードを終了しないとステップＳ４５において判定した場合、制御部３５は、ステップＳ４１以降の処理を繰り返す。ステップＳ４２において操作要求が送信されてこないと判定された場合も同様に、ステップＳ４１以降の処理が繰り返される。遠隔撮像モードを終了するとステップＳ４５において判定した場合、制御部３５は処理を終了させる。

［制御の具体例について］
　図２１乃至図２３を参照して、静止画の撮像を含む、図２０の処理により実現される遠隔操作の具体例について説明する。

　図２１および図２２は、モードダイヤル１６の操作について説明する図である。ここでは、撮像機１の撮像モードを、初期状態であるオートモードからマニュアルモードに切り替える場合について説明する。

　オートモードは、撮像に最適な設定を撮像機１が自動的に行い、シャッターキーが押されることに応じて静止画の撮像を行うモードである。また、マニュアルモードは、シャッタースピードと絞りの設定をユーザが手動で行い、シャッターキーが押されることに応じて静止画の撮像を行うモードである。

　図２１のモデル画像領域２３１には、撮像機１の上面に設けられたモードダイヤル１６を表す操作キー画像の近傍が拡大して表示されている。例えば、図１８に示すモデル画像２４１が表示されている状態でユーザがモードダイヤル１６を表す操作キー画像付近を中心にしてピンチアウト操作を行ったとき、図２１に示す状態のモデル画像２４１が表示される。

　撮像機１のモードダイヤル１６は、モデル画像２４１上では操作キー画像２６１として表示される。操作キー画像２６１上に表示されるアイコン２６１Ａはオートモードを表すアイコンであり、「Ｍ」の文字のアイコン２６１Ｂはマニュアルモードを表すアイコンである。ポインタ２６１Ｃの隣にアイコン２６１Ａが位置していることは、現在の撮像モードの設定がオートモードであることを表す。

　電源キー１７は、モデル画像２４１上では操作キー画像２６２として表示される。なお、モニター画像領域２３２のアイコン２５２の図柄もアイコン２６１Ａの図柄と同じとされ、オートモードが設定されていることを表している。

　操作キー画像２６１の近傍には、操作キー画像２６１を時計方向または反時計方向に接触操作することができることを表す操作ガイド２７１が表示される。操作ガイド２７１は、例えば、ユーザが、操作キー画像をある程度拡大表示させた時点で表示される。これにより、ユーザは、操作キー画像をどのように操作できるのかを容易に確認することができる。

　モデル画像２４１上の「x1,y1」（図７）で表される位置に対する反時計方向の接触操作が操作検出部１０２により検出された場合、コマンドリスト管理部１０５により、操作キー画像に対する接触操作が行われたと判定される（ステップＳ５２）。操作キー画像に対する接触操作を検出したとき、操作機２が備えるバイブレータを振動させ、それによって操作の検出をユーザに通知するようにしてもよい。

　また、図２２に示すように、表示制御部１０４により、１段分だけ反時計方向に回った状態を表すように操作キー画像２６１の表示が切り替えられる（ステップＳ５３）。図２２の例においては、マニュアルモードを表すアイコン２６１Ｂがポインタ２６１Ｃの隣に表示されている。

　このとき、モニター画像領域２３２のアイコン２５２の図柄も、アイコン２６１Ｂの図柄と同じ図柄に切り替わる。なお、アイコン２５２の表示は、操作要求に応じた処理が撮像機１において実行され、その後に送信されてきたモニター画像をモニター画像領域２３２に表示させることに伴って切り替わるものである。

　さらに、操作キー画像２６１に対する反時計方向の接触操作が検出されることに応じて、コマンドリスト管理部１０５により、制御コマンド番号「２」の制御コマンドを含む操作要求が撮像機１に対して送信される（ステップＳ５４）。上述したように、制御コマンド番号「２」の制御コマンドは、モードダイヤル１６を反時計回りに回す操作を表す。また、履歴管理部１０６により操作履歴が更新され、モードダイヤル１６を反時計回りに回す操作が１回行われたことが管理される（ステップＳ５５）。

　撮像機１においては、制御コマンド番号「２」の制御コマンドを含む操作要求がコマンド実行部５２により受信され（ステップＳ４３）、モードダイヤル１６を反時計回りに回す操作が要求されていることが認識される。また、操作要求に応じた処理が実行され、撮像モードがオートモードからマニュアルモードに切り替えられる（ステップＳ４４）。

　このように、ユーザは、操作キー画像２６１に触れることで、撮像機１のモードダイヤル１６を直接操作するのと同じ動作を撮像機１に行わせることができる。

　図２３は、シャッターキー２０の操作について説明する図である。

　図２３のモデル画像領域２３１には、撮像機１のグリップ部１９の上面に設けられたシャッターキー２０を表す操作キー画像の近傍が拡大して表示されている。例えば、図２２に示すモデル画像２４１が表示されている状態でユーザが下方向にスライド操作を行ったとき、図２３に示す状態のモデル画像２４１が表示される。

　撮像機１のシャッターキー２０は、モデル画像２４１上では操作キー画像２８１として表示され、ズームキー２１は、モデル画像２４１上では操作キー画像２８２として表示される。操作キー画像２８２の近傍には、操作キー画像２８２を時計方向または反時計方向に接触操作することができることを表す操作ガイド２９１が表示される。操作ガイド２９１も、例えば、ユーザが、操作キー画像２８２をある程度拡大表示させた時点で表示される。

　モデル画像２４１上の「x2,y2」（図７）で表される位置に対する１回目の接触操作が操作検出部１０２により検出された場合、コマンドリスト管理部１０５により、操作キー画像に対する接触操作が行われたと判定される（ステップＳ５２）。

　また、図２３において点線＃１１で囲んで示すように、表示制御部１０４により、半押し状態を表すように操作キー画像２８１の表示が切り替えられる（ステップＳ５３）。上述したように、撮像機１のシャッターキー２０は２段式の操作キーである。シャッターキー２０は、１回目の押下が行われることにより半押し状態となり、所定時間内に２回目の押下が行われることにより全押し状態になる。

　操作キー画像２８１が半押し状態であることは、操作キー画像２８１の回りに点線を表示させたり、画像自体を変化させたりして表される。半押し状態であることが色の変化によって表されるようにしてもよい。

　さらに、操作キー画像２８１に対する１回目の接触操作が行われたことが検出されることに応じて、コマンドリスト管理部１０５により、制御コマンド番号「３」の制御コマンドを含む操作要求が撮像機１に対して送信される（ステップＳ５４）。制御コマンド番号「３」の制御コマンドは、シャッターキー２０の半押し操作を表す。また、履歴管理部１０６により操作履歴が更新され、シャッターキー２０の半押し操作が１回行われたことが管理される（ステップＳ５５）。

　撮像機１においては、制御コマンド番号「３」の制御コマンドを含む操作要求がコマンド実行部５２により受信され（ステップＳ４３）、シャッターキー２０の半押し操作が要求されていることが認識される。また、操作要求に応じた処理が実行され、フォーカスの固定などが行われる（ステップＳ４４）。

　また、モデル画像２４１上の「x2,y2」で表される位置に対する２回目の接触操作が所定の時間内に行われたことが操作検出部１０２により検出された場合、コマンドリスト管理部１０５により、制御コマンド番号「４」の制御コマンドを含む操作要求が撮像機１に対して送信される（ステップＳ５４）。制御コマンド番号「４」の制御コマンドは、シャッターキー２０の全押し操作を表す。また、履歴管理部１０６により操作履歴が更新され、シャッターキー２０の全押し操作が１回行われたことが管理される（ステップＳ５５）。

　撮像機１においては、制御コマンド番号「４」の制御コマンドを含む操作要求がコマンド実行部５２により受信され（ステップＳ４３）、シャッターキー２０の全押し操作が要求されていることが認識される。また、操作要求に応じた処理が実行され、静止画の撮像が行われる（ステップＳ４４）。

　撮像された静止画はモニター画像として操作機２に送信され、遠隔操作画面のモニター画像領域２３２に表示される。ユーザは、撮像機１を用いて通常撮像モードで撮像を行ったときと同様に、撮像した静止画を撮像直後に確認することができる。その後、遠隔撮像モードの終了がユーザにより指示されない限り、モニター画像の送受信が続けられる（ステップＳ４１，Ｓ５１）。

　撮像した静止画は、撮像機１において保存されるだけでなく、操作機２にも保存されるようにしてもよい。この場合、データ量削減のために、信号処理部３３により圧縮処理が施された静止画が撮像機１から操作機２に送信され、操作機２の記憶部９４に記憶される。

　このように、ユーザは、操作キー画像２８１に触れることで、撮像機１のシャッターキー２０を直接操作するのと同じ動作を撮像機１に行わせることができる。また、操作機２において撮像が行われるわけではないため、手ぶれが生じることもない。

　さらに、半押し操作と全押し操作の２段階の操作といったように、操作キー画像２８１を用いた操作と、シャッターキー２０を用いた操作を一致させることで、より直感的な操作を実現することが可能となる。半押し状態の操作キー画像２８１と全押し状態の操作キー画像２８１をそれぞれ異なる色で表示させることも可能である。

　操作キー画像２８１の状態をユーザに通知する方法として、例えば、半押し状態になった時に「ピピッ」、全押し状態になった時に「カシャ」などの効果音を操作機２のスピーカ８２から出力させるようにしてもよい。操作キー画像２８１以外の操作キー画像の操作時も同様であり、また、消音機能も備えていることが望ましい。

　図２４は、遠隔操作画面の例を示す図である。

　操作キー画像２８１などを用いた撮像前、ユーザは、モニター画像領域２３２を図２４に示すように拡大させることによって、撮像する画像の画角を確認することができる。モニター画像領域２３２が拡大することに連動して、モデル画像領域２３１は小さくなる。モデル画像領域２３１とモニター画像領域２３２の拡大／縮小は、例えば、ユーザが領域の縁に触れ、スライド操作を行うことによって行われる。

［警告処理］
　次に、図２５のフローチャートを参照して、撮像機１において動きが検出されたときに警告を出力する撮像機１と操作機２の処理について説明する。図２５の処理は、例えば図２０の処理が行われている間、繰り返し行われる。

　例えば、撮像機１の画角をユーザが変更したとき、または、撮像機１が他人により持ち出されそうになったとき、撮像機１により動きが検出され、撮像機１と操作機２の双方において警告が出力される。

　ステップＳ７１において、撮像機１の制御部３５は、動きを検出したか否かをセンサ部３７からの出力に基づいて判定し、検出していないと判定した場合、処理を終了させる。

　一方、動きを検出したとステップＳ７１において判定された場合、表示制御部５３は、ステップＳ７２においてディスプレイ１１をONとし、ステップＳ７３において警告を表示させる。

　図２６は、動きが検出されたときにディスプレイ１１に表示される警告の例を示す図である。

　図２６に示すように、撮像中の画像に重ねて、遠隔撮像中であることを通知するメッセージとOKボタン３１１を含むウインドウ３０１が表示される。ユーザは、OKボタン３１１を押すことによって、画角調整などの、撮像機１に対する直接の操作を行うことができる。

　撮像機１に設けられたスピーカ３９からの音声によって警告の出力が行われるようにしてもよい。スピーカ３９から出力される音声は、撮像機１内に記録されているデータに基づいて出力される音声であってもよいし、操作機２のマイクロフォン８４により集音され、撮像機１にリアルタイムで送信されたユーザ自身の音声であってもよい。

　警告を表示させた後、ステップＳ７４において、制御部３５は、動きを検出したことを表す情報である動き検出情報を操作機２に送信する。

　ステップＳ９１において、操作機２の制御部９１は、動き検出情報が撮像機１から送信されてきたか否かを判定し、送信されてきていないと判定した場合、処理を終了させる。

　一方、動き検出情報が送信されてきたとステップＳ９１において判定した場合、ステップＳ９２において、制御部９１は、撮像機１から送信されてきた動き検出情報を受信する。

　ステップＳ９３において、表示制御部１０４は、ディスプレイ８１に警告を表示させる。

　図２７は、動き検出情報を受信したときにディスプレイ８１に表示される警告の例を示す図である。

　図２７の例においては、モニター画像の画角が、撮像機１が動くことによってずれている。図２７に示すように、モデル画像２４１に重ねて、撮像機１において動きが検出されたことを通知するメッセージとOKボタン３３１を含むウインドウ３２１が表示される。ユーザは、OKボタン３３１を押すことによって、ウインドウ３２１の表示を消すことができる。

　動き検出情報を送信した後、ステップＳ７５において、制御部３５は、背面に設けられた決定キー１３（図２）が押され、OKボタン３１１の操作が行われたか否かを入力部３６から供給される信号に基づいて判定する。

　決定キー１３が押されていないとステップＳ７５において判定した場合、ステップＳ７６において、制御部３５はタイムアウトか否かを判定する。タイムアウトではないとステップＳ７６において判定した場合、制御部３５はステップＳ７３以降の処理を続ける。

　一方、決定キー１３が押されたとステップＳ７５において判定された場合、表示制御部５３は、ステップＳ７７において警告の表示を消し、ステップＳ７８においてディスプレイ１１をOFFの状態に戻す。ステップＳ７６においてタイムアウトであると判定された場合も同様に、ステップＳ７８においてディスプレイ１１がOFFの状態になる。

　ディスプレイ１１をOFFの状態に戻し、直接の操作を無効にすることは、後述する通信終了処理が行われない限り、撮像機１を通常どおり動作させることができないことを意味する。通常どおり動作させることができないようにすることにより、撮像機１の盗難防止にも役立てることができる。

　以上のようにして警告が表示されることにより、撮像機１が他人によって持ち出されたりするのを防ぐことが可能になる。

［通信終了処理］
　次に、図２８のフローチャートを参照して、通信を終了させる撮像機１と操作機２の処理について説明する。

　図１２の設定画面を用いるなどして遠隔操作モードを終了する操作がユーザにより行われた場合、ステップＳ１２１において、操作機２のモード設定部１０１は遠隔操作モードを終了する。

　ステップＳ１２２において、制御部９１は、遠隔撮像モードの終了要求を撮像機１に送信する。

　ステップＳ１０１において、撮像機１の制御部３５は、操作機２から送信されてきた遠隔撮像モードの終了要求を受信する。制御部３５は、ステップＳ１０２において、遠隔撮像モードの終了確認を操作機２に送信し、ステップＳ１０３において、モニター画像の送信を終了させる。

　ステップＳ１０４において、表示制御部５３は、ディスプレイ１１をONとし、ステップＳ１０５において、メッセージを表示させるなどして、遠隔撮像モードの終了をユーザに通知する。

　図２９は、遠隔撮像モードの終了通知の例を示す図である。

　図２９の例においては、表示が再開された撮像中の画像に重ねて、遠隔撮像モードの終了を通知するメッセージとOKボタン３５１を含むウインドウ３４１が表示される。ユーザは、OKボタン３５１を押すことによってウインドウ３４１の表示を消すことができる。

　一方、ステップＳ１２３において、操作機２の制御部９１は、遠隔撮像モードの終了確認が撮像機１から送信されてきたか否かを判定する。遠隔撮像モードの終了確認が送信されてこないとステップＳ１２３において判定した場合、ステップＳ１２４において、制御部９１はタイムアウトであるか否かを判定し、タイムアウトではないと判定した場合、ステップＳ１２２以降の処理を繰り返す。

　タイムアウトであるとステップＳ１２４において判定された場合、ステップＳ１２５において、表示制御部１０４は、通信終了の失敗を通知するメッセージをディスプレイ８１に表示させ、遠隔操作モードの処理を継続させる。

　一方、遠隔撮像モードの終了確認が送信されてきたとステップＳ１２３において判定した場合、制御部９１は、ステップＳ１２６において遠隔撮像モードの終了確認を受信し、ステップＳ１２７においてモニター画像の受信を終了する。

　ステップＳ１２８において、履歴管理部１０６は、自動復帰しない操作キー、すなわち自動復帰フラグ（図７）の値が０の操作キーの操作履歴があるか否かを判定する。

　自動復帰しない操作キーの操作履歴がないとステップＳ１２８において判定された場合、ステップＳ１２９において、表示制御部１０４は、遠隔操作モードの終了をユーザに通知し、処理を終了させる。ディスプレイ８１には、遠隔操作モードが終了したことを通知するメッセージが表示される。

　一方、自動復帰しない操作キーの操作履歴があるとステップＳ１２８において判定された場合、ステップＳ１３０において、表示制御部１０４は、自動復帰しない操作キーについての注意を喚起するメッセージを含む通知を表示させる。例えば、図２１と図２２を参照して説明したようなモードダイヤル１６を表す操作キー画像２６１を用いた操作が行われている場合、モードダイヤル１６についての注意を喚起するメッセージが表示される。

　図３０は、ステップＳ１３０において表示される遠隔操作モードの終了通知の例を示す図である。

　図３０の例においては、ディスプレイ８１に表示されていた遠隔操作画面が消され、メッセージとOKボタン３７１を含むウインドウ３６１が表示されている。ウインドウ３６１には、遠隔操作モードの終了を通知するメッセージと、遠隔操作モードで操作したモードダイヤル１６が、操作前の状態に戻っていることを通知するメッセージが表示される。

　操作後に、操作前の状態に自動的に復帰しないモードダイヤル１６などの操作キーについては、ユーザが操作キー画像２６１を用いた操作を行っていても、当然、実際の撮像機１においては操作前の状態のままである。このように、撮像機１の操作キーが遠隔操作を行う前の状態のままであることを遠隔操作モードの終了時に通知することにより、ユーザが撮像機１を直接操作するときに設定を誤解したまま使用するといったことを防ぐことが可能になる。

　遠隔撮像モードや遠隔操作モードの終了通知が音声によって行われるようにしてもよい。撮像機１において図２９のOKボタン３５１が操作され、操作機２において図３０のOKボタン３７１が操作されたとき、通信が終了する。

［モデル画像生成処理］
　ここで、図８のステップＳ２９において行われる操作機２のモデル画像生成処理について説明する。

　はじめに、図３１のフローチャートを参照して、第１のモデル画像生成処理について説明する。

　図３１の処理は、機器IDとモデル画像のデータを対応付けたデータベースを用いてモデル画像を生成する処理である。

　ステップＳ２０１において、操作機２のモデル画像生成部１０３は、撮像機１から送信されてきた撮像機情報に含まれる機器IDを特定する。

　ステップＳ２０２において、モデル画像生成部１０３は、機器IDとモデル画像のデータを対応付けたデータベースであるモデル画像管理テーブルを参照し、撮像機１の機器IDに対応するモデル画像のデータを取得する。モデル画像管理テーブルは例えば記憶部９４に記憶されている。

　ステップＳ２０３において、モデル画像生成部１０３は、モデル画像管理テーブルから取得したデータに基づいてモデル画像を生成する。その後、図８のステップＳ２９に戻り、モデル画像生成部１０３により生成されたモデル画像が遠隔操作画面に表示される。

　次に、図３２のフローチャートを参照して、第２のモデル画像生成処理について説明する。

　図３２の処理は、インターネット上の図示せぬサーバから取得したデータに基づいてモデル画像を生成する処理である。この場合、操作機２はインターネットに接続され、サーバとの間で通信を行うことが可能とされる。サーバは、撮像機の機器IDとモデル画像のデータを対応付けたデータベースを有している。

　ステップＳ２１１において、操作機２のモデル画像生成部１０３は、撮像機１から送信されてきた撮像機情報に含まれる機器IDを特定する。

　ステップＳ２１２において、モデル画像生成部１０３は、撮像機１の機器IDをサーバに送信し、対応するモデル画像のデータの送信を要求する。

　ステップＳ２１３において、モデル画像生成部１０３は、サーバから送信されてくる、撮像機１の機器IDに対応するモデル画像のデータを受信する。

　ステップＳ２１４において、モデル画像生成部１０３は、サーバから取得したデータに基づいてモデル画像を生成する。その後、図８のステップＳ２９に戻り、それ以降の処理が行われる。

　次に、図３３のフローチャートを参照して、第３のモデル画像生成処理について説明する。

　図３３の処理は、撮像機１から送信されてくる撮像機情報に形状データとキー配置データが含まれており、それらのデータを用いてモデル画像を生成する処理である。形状データは、撮像機１の外観の形状を表すデータであり、キー配置データは、撮像機１に設けられた各操作キーの配置を表すデータである。

　ステップＳ２２１において、操作機２のモデル画像生成部１０３は、撮像機１から送信されてきた撮像機情報に含まれる形状データとキー配置データを取得する。

　ステップＳ２２２において、モデル画像生成部１０３は、取得した形状データとキー配置データに基づいてモデル画像を生成する。モデル画像生成部１０３は、例えば、形状データに基づいて撮像機１の外観を描画し、キー配置データにより表される位置に操作キー画像を配置することによってモデル画像を生成する。その後、図８のステップＳ２９に戻り、それ以降の処理が行われる。

　このように、各種の方法によりモデル画像を生成することが可能とされる。例えば、撮像機１が自身の外観を表すモデル画像のデータを管理しており、そのデータが撮像機情報に含めた形で操作機２に提供され、モデル画像の表示に用いられるようにしてもよい。

［効果について］
　以上のように、タッチパネル９２に対する接触操作により自在に回転、拡大、縮小が可能なモデル画像を表示することにより、撮像機１が備える全ての操作キーを用いた遠隔操作が可能になる。

　また、全ての操作キーの画像をモデル画像上に表示することにより、表示できない操作キーを用いた動作を別の操作キーに割り当てたり、その動作を行わせるための項目をメニューの中に組み込んだりするなどの煩雑な制御が不要になる。撮像中の被写体の画像に重ねて表示されるメニューに種々の動作の項目を組み込んだ場合、その項目の表示によって被写体が項目の下に隠れて確認できなくなることあるが、そのようなことを防ぐことも可能になる。ユーザにとっても、通常使用時と同じ感覚でそれぞれの動作を指示することができ、誤操作の恐れを低減させることが可能になる。

　また、通常使用時に撮像機１において表示される撮影中の画像、電池残量、撮像可能枚数、撮像モードの情報が、そのまま操作機２に送信され、モニター画像上に表示されるため、ユーザは、撮像を行うために必要な撮像機１の情報をすべて操作機２上で確認することができる。これにより、撮像開始後にメモリーカードの残量不足でシャッターチャンスを逃したり、メモリーカードの交換作業で無駄な撮像待ち時間を発生させるなどの不都合を回避することができる。

　さらに、操作後に操作前の状態に自動的に復帰しない操作キーの画像をモデル画像上で操作した場合、遠隔操作前の状態に戻ることを通信終了時にユーザに通知するようにしたため、ユーザが設定を誤解してしまうことを防ぐことが可能となる。

　遠隔撮像モードの間、動きの検出が無い限り、撮像機１のディスプレイ１１をOFFにするようにしたため、撮像機１の消費電力を抑えることが可能になる。

＜変形例＞
　以上においては、制御コマンドリストが撮像機情報に含めて撮像機１から操作機２に提供されるものとしたが、撮像機情報に含まれる機器IDに基づいて操作機２によりサーバに対して問い合わせが行われ、サーバから取得されるようにしてもよい。

　また、撮像機１がデジタルスチルカメラであるものとしたが、携帯電話機やゲーム機などの、撮像機能を有する各種の機器を遠隔から操作することも可能である。

［コンピュータの構成例］
　上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。

　図３４は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。

　CPU(Central Processing Unit)４０１、ROM(Read Only Memory)４０２、RAM(Random Access Memory)４０３は、バス４０４により相互に接続されている。

　バス４０４には、さらに、入出力インタフェース４０５が接続されている。入出力インタフェース４０５には、キーボード、マウスなどよりなる入力部４０６、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部４０７が接続される。また、入出力インタフェース４０５には、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部４０８、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部４０９、リムーバブルメディア４１１を駆動するドライブ４１０が接続される。

　以上のように構成されるコンピュータでは、CPU４０１が、例えば、記憶部４０８に記憶されているプログラムを入出力インタフェース４０５及びバス４０４を介してRAM４０３にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。

　CPU４０１が実行するプログラムは、例えばリムーバブルメディア４１１に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供され、記憶部４０８にインストールされる。

　なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。

　本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。

　例えば、本技術は、１つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。

　また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、１つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。

　さらに、１つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その１つのステップに含まれる複数の処理は、１つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。

　なお、本明細書において、システムとは、複数の構成要素（装置、モジュール（部品）等）の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、１つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている１つの装置は、いずれも、システムである。

［構成の組み合わせ例］
　本技術は、以下のような構成をとることもできる。

（１）
　撮像機と無線通信を行い、前記撮像機の識別情報を含む撮像機情報と、前記撮像機による撮像中の画像とを受信する通信部と、
　前記撮像機情報に基づいて、前記撮像機の外観の画像を生成する生成部と、
　前記撮像中の画像と前記外観の画像とを、表示部の同じ画面に表示させる表示制御部と、
　前記表示部に対する接触操作を検出する検出部と
　を備え、
　前記表示制御部は、前記外観の画像の向きと大きさを前記接触操作に応じて切り替える
　情報処理端末。

（２）
　前記検出部は、前記外観の画像に含まれる、前記撮像機に設けられた操作キーの画像である操作キー画像に対する前記接触操作を検出し、
　前記通信部は、前記接触操作が行われた前記操作キー画像に応じた制御コマンドを前記撮像機に送信する
　前記（１）に記載の情報処理端末。

（３）
　前記表示制御部は、前記操作キー画像に対する前記接触操作が検出されることに応じて、前記操作キー画像の状態を変化させる
　前記（２）に記載の情報処理端末。

（４）
　前記操作キーが、操作が行われた後に、操作が行われる前の状態に戻るキーであるか否かを表す情報を管理する管理部と、
　前記操作キー画像を用いた操作の履歴を管理する履歴管理部と
　をさらに備え、
　前記表示制御部は、操作が行われる前の状態に戻らない前記操作キーを表す前記操作キー画像を用いた操作が行われたことが前記履歴に含まれる場合、前記撮像機との通信終了時に、前記撮像機における前記操作キーの状態が、操作後の状態と異なることを通知する情報を表示させる
　前記（２）または（３）に記載の情報処理端末。

（５）
　前記撮像機情報には、前記制御コマンドと、操作が行われる前の状態に戻るキーであるか否かを表す前記情報が含まれる
　前記（４）に記載の情報処理端末。

（６）
　前記生成部は、前記識別情報に基づいて、前記外観の画像のデータをネットワークを介して接続されるサーバから取得し、前記外観の画像を生成する
　前記（１）乃至（５）のいずれかに記載の情報処理端末。

（７）
　前記撮像機情報には、前記撮像機の形状を表す情報と、前記撮像機に設けられた操作キーの配置を表す情報とが含まれ、
　前記生成部は、前記撮像機情報に含まれる情報に基づいて前記外観の画像を生成する
　前記（１）乃至（６）のいずれかに記載の情報処理端末。

（８）
　前記通信部は、前記撮像機が撮影している画像に対して前記撮像機の状態を表す情報が重ねられた画像を前記撮像中の画像として受信する
　前記（１）乃至（７）のいずれかに記載の情報処理端末。

（９）
　前記表示制御部は、前記画面内に重ならないように形成された領域に前記撮像中の画像と前記外観の画像とをそれぞれ表示させ、前記撮像中の画像の表示領域と前記外観の画像の表示領域の大きさを、前記接触操作に応じて切り替える
　前記（１）乃至（８）のいずれかに記載の情報処理端末。

（１０）
　前記通信部は、前記撮像機から送信されてくる、動きが検出されたことを表す情報を受信し、
　前記表示制御部は、前記動きが検出されたことを表す情報が受信されることに応じて、前記撮像機において動きが検出されたことを表す情報を表示させる
　前記（１）乃至（９）のいずれかに記載の情報処理端末。

（１１）
　撮像機と無線通信を行い、前記撮像機の識別情報を含む撮像機情報と、前記撮像機による撮像中の画像とを受信し、
　前記撮像機情報に基づいて、前記撮像機の外観の画像を生成し、
　前記撮像中の画像と前記外観の画像とを、表示部の同じ画面に表示させ、
　前記表示部に対する接触操作を検出し、
　前記外観の画像の向きと大きさを前記接触操作に応じて切り替える
　ステップを含む情報処理方法。

（１２）
　撮像機と無線通信を行い、前記撮像機の識別情報を含む撮像機情報と、前記撮像機による撮像中の画像とを受信し、
　前記撮像機情報に基づいて、前記撮像機の外観の画像を生成し、
　前記撮像中の画像と前記外観の画像とを、表示部の同じ画面に表示させ、
　前記表示部に対する接触操作を検出し、
　前記外観の画像の向きと大きさを前記接触操作に応じて切り替える
　ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。

（１３）
　撮像部と、
　撮像中の画像と、撮像機の識別情報を含む撮像機情報に基づいて生成した前撮像機の外観の画像とを表示部の同じ画面に表示させ、前記外観の画像の向きと大きさを前記表示部に対する接触操作に応じて切り替える情報処理端末と無線通信を行い、前記撮像機情報と、前記撮像部により得られた前記撮像中の画像とを送信するとともに、前記外観の画像に含まれる、前記撮像機に配置された操作キーの画像である操作キー画像に対する前記接触操作が検出されることに応じて前記情報処理端末から送信されてくる、前記接触操作が行われた前記操作キー画像に応じた制御コマンドを受信する通信部と、
　前記制御コマンドに応じた処理を行う実行部と
　を備える撮像機。

（１４）
　前記撮像中の画像を表示する表示部と、
　動作モードを管理する管理部と、
　前記制御コマンドに応じた処理を行う前記動作モードが設定されている間、前記撮像中の画像を表示させないように制御する表示制御部と
　をさらに備える前記（１３）に記載の撮像機。

（１５）
　前記撮像機情報には、前記制御コマンド、前記操作キーが、操作が行われた後に、操作が行われる前の状態に戻るキーであるか否かを表す情報、前記撮像機の形状を表す情報、および前記操作キーの配置を表す情報が含まれる
　前記（１３）または（１４）に記載の撮像機。

（１６）
　前記撮像機に生じた動きを検出する動き検出部をさらに備え、
　前記通信部は、前記動きが検出された場合、前記動きが検出されたことを表す情報を前記情報処理端末に送信する
　前記（１３）乃至（１５）のいずれかに記載の撮像機。

（１７）
　撮像を行い、
　撮像中の画像と、撮像機の識別情報を含む撮像機情報に基づいて生成した前撮像機の外観の画像とを表示部の同じ画面に表示させ、前記外観の画像の向きと大きさを前記表示部に対する接触操作に応じて切り替える情報処理端末と無線通信を行い、前記撮像機情報と、前記撮像部により得られた前記撮像中の画像とを送信し、
　前記外観の画像に含まれる、前記撮像機に配置された操作キーの画像である操作キー画像に対する前記接触操作が検出されることに応じて前記情報処理端末から送信されてくる、前記接触操作が行われた前記操作キー画像に応じた制御コマンドを受信し、
　前記制御コマンドに応じた処理を行う
　ステップを含む情報処理方法。

（１８）
　撮像を行い、
　撮像中の画像と、撮像機の識別情報を含む撮像機情報に基づいて生成した前撮像機の外観の画像とを表示部の同じ画面に表示させ、前記外観の画像の向きと大きさを前記表示部に対する接触操作に応じて切り替える情報処理端末と無線通信を行い、前記撮像機情報と、前記撮像部により得られた前記撮像中の画像とを送信し、
　前記外観の画像に含まれる、前記撮像機に配置された操作キーの画像である操作キー画像に対する前記接触操作が検出されることに応じて前記情報処理端末から送信されてくる、前記接触操作が行われた前記操作キー画像に応じた制御コマンドを受信し、
　前記制御コマンドに応じた処理を行う
　ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。

（１９）
　　撮像機と無線通信を行い、前記撮像機の識別情報を含む撮像機情報と、前記撮像機による撮像中の画像とを受信する通信部と、
　　前記撮像機情報に基づいて、前記撮像機の外観の画像を生成する生成部と、
　　前記撮像中の画像と前記外観の画像とを、表示部の同じ画面に表示させる表示制御部と、
　　前記表示部に対する接触操作を検出する検出部と
　を備え、
　　前記表示制御部が、前記外観の画像の向きと大きさを前記接触操作に応じて切り替え、
　　前記検出部が、前記外観の画像に含まれる、前記撮像機に設けられた操作キーの画像である操作キー画像に対する前記接触操作を検出し、
　　前記通信部が、前記接触操作が行われた前記操作キー画像に応じた制御コマンドを前記撮像機に送信する
　情報処理端末と、
　　撮像部と、
　　前記情報処理端末と無線通信を行い、前記撮像機情報と、前記撮像部により得られた前記撮像中の画像とを送信するとともに、前記情報処理端末から送信されてくる前記制御コマンドを受信する通信部と、
　　前記制御コマンドに応じた処理を行う実行部と
　を備える撮像機と
　からなる遠隔撮像システム。

　１　撮像機，　２　操作機，　１１　ディスプレイ，　３５　制御部，　５１　モード設定部，　５２　コマンド実行部，　５３　表示制御部，　８１　ディスプレイ，　９１　制御部，　１０１　モード設定部，　１０２　操作検出部，　１０３　モデル画像生成部，　１０４　表示制御部，　１０５　コマンドリスト管理部，　１０６　履歴管理部

Claims

　撮像機と無線通信を行い、前記撮像機の識別情報を含む撮像機情報と、前記撮像機による撮像中の画像とを受信する通信部と、
　前記撮像機情報に基づいて、前記撮像機の外観の画像を生成する生成部と、
　前記撮像中の画像と前記外観の画像とを、表示部の同じ画面に表示させる表示制御部と、
　前記表示部に対する接触操作を検出する検出部と
　を備え、
　前記表示制御部は、前記外観の画像の向きと大きさを前記接触操作に応じて切り替える
　情報処理端末。
　前記検出部は、前記外観の画像に含まれる、前記撮像機に設けられた操作キーの画像である操作キー画像に対する前記接触操作を検出し、
　前記通信部は、前記接触操作が行われた前記操作キー画像に応じた制御コマンドを前記撮像機に送信する
　請求項１に記載の情報処理端末。
　前記表示制御部は、前記操作キー画像に対する前記接触操作が検出されることに応じて、前記操作キー画像の状態を変化させる
　請求項２に記載の情報処理端末。
　前記操作キーが、操作が行われた後に、操作が行われる前の状態に戻るキーであるか否かを表す情報を管理する管理部と、
　前記操作キー画像を用いた操作の履歴を管理する履歴管理部と
　をさらに備え、
　前記表示制御部は、操作が行われる前の状態に戻らない前記操作キーを表す前記操作キー画像を用いた操作が行われたことが前記履歴に含まれる場合、前記撮像機との通信終了時に、前記撮像機における前記操作キーの状態が、操作後の状態と異なることを通知する情報を表示させる
　請求項２に記載の情報処理端末。
　前記撮像機情報には、前記制御コマンドと、操作が行われる前の状態に戻るキーであるか否かを表す前記情報が含まれる
　請求項４に記載の情報処理端末。
　前記生成部は、前記識別情報に基づいて、前記外観の画像のデータをネットワークを介して接続されるサーバから取得し、前記外観の画像を生成する
　請求項１に記載の情報処理端末。
　前記撮像機情報には、前記撮像機の形状を表す情報と、前記撮像機に設けられた操作キーの配置を表す情報とが含まれ、
　前記生成部は、前記撮像機情報に含まれる情報に基づいて前記外観の画像を生成する
　請求項１に記載の情報処理端末。
　前記通信部は、前記撮像機が撮影している画像に対して前記撮像機の状態を表す情報が重ねられた画像を前記撮像中の画像として受信する
　請求項１に記載の情報処理端末。
　前記表示制御部は、前記画面内に重ならないように形成された領域に前記撮像中の画像と前記外観の画像とをそれぞれ表示させ、前記撮像中の画像の表示領域と前記外観の画像の表示領域の大きさを、前記接触操作に応じて切り替える
　請求項１に記載の情報処理端末。
　前記通信部は、前記撮像機から送信されてくる、動きが検出されたことを表す情報を受信し、
　前記表示制御部は、前記動きが検出されたことを表す情報が受信されることに応じて、前記撮像機において動きが検出されたことを表す情報を表示させる
　請求項１に記載の情報処理端末。
　撮像機と無線通信を行い、前記撮像機の識別情報を含む撮像機情報と、前記撮像機による撮像中の画像とを受信し、
　前記撮像機情報に基づいて、前記撮像機の外観の画像を生成し、
　前記撮像中の画像と前記外観の画像とを、表示部の同じ画面に表示させ、
　前記表示部に対する接触操作を検出し、
　前記外観の画像の向きと大きさを前記接触操作に応じて切り替える
　ステップを含む情報処理方法。
　撮像機と無線通信を行い、前記撮像機の識別情報を含む撮像機情報と、前記撮像機による撮像中の画像とを受信し、
　前記撮像機情報に基づいて、前記撮像機の外観の画像を生成し、
　前記撮像中の画像と前記外観の画像とを、表示部の同じ画面に表示させ、
　前記表示部に対する接触操作を検出し、
　前記外観の画像の向きと大きさを前記接触操作に応じて切り替える
　ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
　撮像部と、
　撮像中の画像と、撮像機の識別情報を含む撮像機情報に基づいて生成した前撮像機の外観の画像とを表示部の同じ画面に表示させ、前記外観の画像の向きと大きさを前記表示部に対する接触操作に応じて切り替える情報処理端末と無線通信を行い、前記撮像機情報と、前記撮像部により得られた前記撮像中の画像とを送信するとともに、前記外観の画像に含まれる、前記撮像機に配置された操作キーの画像である操作キー画像に対する前記接触操作が検出されることに応じて前記情報処理端末から送信されてくる、前記接触操作が行われた前記操作キー画像に応じた制御コマンドを受信する通信部と、
　前記制御コマンドに応じた処理を行う実行部と
　を備える撮像機。
　前記撮像中の画像を表示する表示部と、
　動作モードを管理する管理部と、
　前記制御コマンドに応じた処理を行う前記動作モードが設定されている間、前記撮像中の画像を表示させないように制御する表示制御部と
　をさらに備える請求項１３に記載の撮像機。
　前記撮像機情報には、前記制御コマンド、前記操作キーが、操作が行われた後に、操作が行われる前の状態に戻るキーであるか否かを表す情報、前記撮像機の形状を表す情報、および前記操作キーの配置を表す情報が含まれる
　請求項１３に記載の撮像機。
　前記撮像機に生じた動きを検出する動き検出部をさらに備え、
　前記通信部は、前記動きが検出された場合、前記動きが検出されたことを表す情報を前記情報処理端末に送信する
　請求項１３に記載の撮像機。
　撮像を行い、
　撮像中の画像と、撮像機の識別情報を含む撮像機情報に基づいて生成した前撮像機の外観の画像とを表示部の同じ画面に表示させ、前記外観の画像の向きと大きさを前記表示部に対する接触操作に応じて切り替える情報処理端末と無線通信を行い、前記撮像機情報と、前記撮像部により得られた前記撮像中の画像とを送信し、
　前記外観の画像に含まれる、前記撮像機に配置された操作キーの画像である操作キー画像に対する前記接触操作が検出されることに応じて前記情報処理端末から送信されてくる、前記接触操作が行われた前記操作キー画像に応じた制御コマンドを受信し、
　前記制御コマンドに応じた処理を行う
　ステップを含む情報処理方法。
　撮像を行い、
　撮像中の画像と、撮像機の識別情報を含む撮像機情報に基づいて生成した前撮像機の外観の画像とを表示部の同じ画面に表示させ、前記外観の画像の向きと大きさを前記表示部に対する接触操作に応じて切り替える情報処理端末と無線通信を行い、前記撮像機情報と、前記撮像部により得られた前記撮像中の画像とを送信し、
　前記外観の画像に含まれる、前記撮像機に配置された操作キーの画像である操作キー画像に対する前記接触操作が検出されることに応じて前記情報処理端末から送信されてくる、前記接触操作が行われた前記操作キー画像に応じた制御コマンドを受信し、
　前記制御コマンドに応じた処理を行う
　ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
　　撮像機と無線通信を行い、前記撮像機の識別情報を含む撮像機情報と、前記撮像機による撮像中の画像とを受信する通信部と、
　　前記撮像機情報に基づいて、前記撮像機の外観の画像を生成する生成部と、
　　前記撮像中の画像と前記外観の画像とを、表示部の同じ画面に表示させる表示制御部と、
　　前記表示部に対する接触操作を検出する検出部と
　を備え、
　　前記表示制御部が、前記外観の画像の向きと大きさを前記接触操作に応じて切り替え、
　　前記検出部が、前記外観の画像に含まれる、前記撮像機に設けられた操作キーの画像である操作キー画像に対する前記接触操作を検出し、
　　前記通信部が、前記接触操作が行われた前記操作キー画像に応じた制御コマンドを前記撮像機に送信する
　情報処理端末と、
　　撮像部と、
　　前記情報処理端末と無線通信を行い、前記撮像機情報と、前記撮像部により得られた前記撮像中の画像とを送信するとともに、前記情報処理端末から送信されてくる前記制御コマンドを受信する通信部と、
　　前記制御コマンドに応じた処理を行う実行部と
　を備える撮像機と
　からなる遠隔撮像システム。