WO2012090743A1

WO2012090743A1 - 内容物提供装置

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Publication number: WO2012090743A1
Application number: PCT/JP2011/079284
Authority: WO
Inventors: 横山拓己
Original assignee: サントリーホールディングス株式会社
Priority date: 2010-12-27
Filing date: 2011-12-19
Publication date: 2012-07-05
Also published as: CN103458747B; MY170795A; TWI480013B; JP5564737B2; CN103458747A; JP2012135518A; TW201244676A

Abstract

　内容物提供装置は、流下可能な内容物が密封されたポーション容器３とポーション容器３を支持可能な支持体９とを有し、内容物を収容する容器本体１と、容器本体１の口部に密封状に貼着されたシール蓋２とを備えたポーション容器３を用い、支持体９がシール蓋２側を介してポーション容器３を支持する容器支持部９Ｄを備え、ポーション容器３を容器支持部９Ｄとの間で圧縮する加圧手段１２を有し、この圧縮による剥離に基づいて容器本体１から流れ出る内容物を排出させる下方開口部１４が容器支持部９Ｄに形成されている。

Description

内容物提供装置

　本発明は、流下可能な内容物が密封されたポーション容器と同ポーション容器を支持可能な支持体とを有し、ポーション容器から内容物を流出させる内容物提供装置に関する。

　このような内容物提供装置の従来例として下記の特許文献１が知られている。この特許文献１に記された発明では、ポーション容器として、内容物を収容する容器本体と、容器本体の口部に密封状に貼着されたシール蓋とを備えた容器が用いられ、支持体は、ポーション容器から排出される内容物を受ける主容器の開口部に螺合されるキャップ本体と、このキャップ本体の上端に螺合される上蓋とを備える。ポーション容器はシール蓋が下向きになる姿勢で上蓋の下面に支持され、上蓋をキャップ本体に対して下向きに螺進させると、上蓋に支持されたポーション容器のシール蓋が、キャップ本体に設けられたカッターによって破断され、キャップ本体に形成された通路を介して内容物が主容器に流下する。

特許４４８５８６９号公報

　上述した従来の内容物提供装置では、カッターが取り付けられた複雑な構成のキャップ本体が必要であった。また、使用後などに内容物提供装置を洗浄する際には、シール蓋の破断に基づいて内容物が付着したカッターも含めて支持体を洗浄する必要があった。

　本発明の目的は、ポーション容器を支持する支持体を可及的に簡単な構造とすることができ、且つ、使用後などにおける支持体の洗浄操作が簡単で済む内容物提供装置を提供することにある。

　本発明の第１の特徴構成は、
　流下可能な内容物が密封されたポーション容器と前記ポーション容器を支持可能な支持体とを有し、前記ポーション容器から前記内容物を流出させる内容物提供装置であって、
　前記ポーション容器として、前記内容物を収容する容器本体と、前記容器本体の口部に密封状に貼着されたシール蓋とを備えたポーション容器を用い、
　前記支持体が、前記シール蓋側を介して前記ポーション容器を支持する容器支持部を備え、
　前記ポーション容器を前記容器支持部との間で圧縮する加圧手段を有し、
　前記圧縮による前記シール蓋の剥離に基づいて前記容器本体から流れ出る前記内容物を前記支持体から排出させる下方開口部が前記容器支持部に形成されている点にある。

　本発明の第１の特徴構成によれば、加圧手段の操作によってポーション容器の内圧が高まることで、シール蓋が剥離されて内容物が流出し、支持体の下方開口部から排出される、という形で内容物が提供される。したがって、ポーション容器を支持する支持体をカッターなどの省かれた簡単な構造とすることができ、且つ、使用後などにおける支持体の洗浄操作も簡単となった。また、ポーション容器の内容物がカッターと触れることもないため非常に衛生的な内容物提供装置が得られた。

　本発明の他の特徴構成は、前記容器支持部は、前記シール蓋が下向きとなる姿勢で前記ポーション容器を支持し、且つ、前記下方開口部に向かって次第に下がる傾斜支持面を有する点にある。

　本構成であれば、ポーション容器をシール蓋が下向きとなる姿勢で容器支持部に載置すると、ポーション容器のシール蓋が、下方開口部に向かって次第に下がる傾斜支持面に沿って傾斜姿勢となるので、シール蓋の剥離に基づいてポーション容器から収容物が円滑に流出され易い。

　本発明の他の特徴構成は、前記ポーション容器を構成する前記容器本体の口部及び前記シール蓋は、前記傾斜支持面と対応する傾斜状に設けられている点にある。

　本構成であれば、ポーション容器をシール蓋が下向きとなる姿勢で容器支持部に載置する際に、ポーション容器から最も下方に突出した位置にあるシール蓋の箇所を容器支持部の下方開口部の位置と一致するように載置することで、ポーション容器の容器本体の底部が概して水平に延びた、次工程において加圧手段によって円滑に圧縮され易い好都合な状態が得られる。

　本発明の他の特徴構成は、前記加圧手段は、前記支持体の上方に形成された上方開口部に対して閉鎖方向に螺進させることで前記容器支持部に近接操作される加圧部材によって構成されている点にある。

　本構成であれば、加圧部材を支持体に対して閉鎖方向に螺進させるという非常に簡単な操作で、ポーション容器に対する圧縮操作が実行される。また、シール蓋の剥離が実行された後も加圧部材を更に螺進させることで加圧部材によって上方開口部を閉鎖することができて都合がよい。

　本発明の他の特徴構成は、前記ポーション容器から排出される前記内容物を受ける主容器を備え、
　前記支持体は、前記主容器の上方に設けられた開口部を閉鎖するように係止される下方係止部と、前記ポーション容器及び前記加圧手段を受け入れる上方開口部とを有する点にある。

　本構成であれば、例えば主容器に主飲料となる第１液体を収容しておき、この第１液体に混入させるべき第２液体が密封されているポーション容器を用意しておけば、使用者が自分に都合のよい任意のタイミングで加圧手段を操作して、第１液体に第２液体が混入された飲料を手に入れることができる。
　また、支持体を主容器の開口部に係止させれば、開口部が閉鎖され、且つ、ポーション容器を設置と加圧手段とを受け入れる上方開口部が得られるため好都合である。

　本発明の他の特徴構成は、前記ポーション容器の前記容器本体は、互いに直径の異なる複数の筒部と、これら複数の筒部の端部どうしを接続するフランジ部とを有する点にある。

　本構成であれば、ポーション容器が加圧手段による圧縮を受けたときに、主に容器本体のフランジ部が軸心方向に向かって傾斜することで、互いに直径の異なる複数の筒部どうしが径方向で重なり合うような変形を起こすので、比較的小さな圧縮力でポーション容器の内容積を十分に縮め、内圧を高めることができる。

　本発明の他の特徴構成は、前記ポーション容器の前記容器本体はその前記口部付近に、前記圧縮に応じて前記シール蓋の一部を優先的に剥離させるべく径方向内側に突出した突出部を有する点にある。

　本構成であれば、ポーション容器が加圧手段による圧縮を受けたときに、容器本体の口部付近から径方向内側に突出した突出部が、シール蓋の一部を優先的に剥離させるので、比較的小さな一定の圧縮力で、ポーション容器の密閉状態が失われ、ポーション容器から収容物が流出される。また、内圧の高まりによって最初に剥離される箇所がシール蓋のうちの一定箇所に定まり易いため、ポーション容器からの流出物と接触する箇所が容器支持部内の局部に限定されるので洗浄などを含めた後始末が簡単で済む。

は内容物収容装置（連通操作機構の操作前）を示す一部縦断側面図である。は内容物収容装置（連通操作機構の操作後）を示す一部縦断側面図である。はポーション容器の平面図である。はポーション容器の斜視図である。はポーション容器の縦断側面図である。はポーション容器の側面図である。はポーション容器を収容した容器蓋の一部縦断面図である。は容器蓋の底面図である。は内容物収容装置（連通操作機構の操作前）の別実施形態を示す一部縦断側面図である。は内容物収容装置（連通操作機構の操作後）の別実施形態を示す一部縦断側面図である。はポーション容器の別実施形態を示す斜視図である。はポーション容器の別実施形態を示す側面図である。はポーション容器の別実施形態を示す平面図である。はポーション容器の別実施形態を示す斜視図である。はポーション容器の別実施形態を示す平面図である。はポーション容器の別実施形態を示す斜視図である。は図１５におけるＸＶＩＩ－ＸＶＩＩ縦断面を示す拡大図である。

　以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
　図１に示す内容物提供装置は、主飲料となる第１液体を収容するための主容器４を備え、主容器４の開口部を閉じる樹脂製の容器蓋７は、ポーション容器３を載置させるためのポーションホルダーを兼ねている。主容器４は金属製の保温容器や樹脂製の断熱容器で形成されている。

　ポーション容器３は、樹脂製の容器本体１を備え、容器本体１の口部には、アルミニウム製のラミネートフィルムなどの樹脂シートで形成されたシール蓋２が熱溶着などにより貼着されている。ポーション容器３には主容器４内の第１液体に混入させるべき第２液体が密封されている。

　ポーションホルダーを兼ねる容器蓋７は、主容器４の上方に位置する開口部を閉じる蓋本体９（支持体の一例）と、蓋本体９に設けられた支持部９Ｄ（容器支持部の一例）の上面との間でポーション容器３を圧縮する加圧部材１２（加圧手段の一例）とを有する。ここでは、加圧部材１２は、蓋本体９の上方に位置する開口部を更に閉鎖するための閉止栓を兼ねている。

　蓋本体９は、主容器４の上端口部４Ａ（開口部の一例）に形成された第１雌ネジ部５に螺合される第１雄ネジ部６を備えた円筒状の下筒部９Ａ（下方係止部の一例）と、下筒部９Ａの上端から径方向外向きに延出されたフランジ部９Ｂと、フランジ部９Ｂの上端から上向きに延出された上筒部９Ｃ（上方開口部の一例）とを有する。

　加圧部材１２は、概して円板状の摘み部１２Ａと、摘み部１２Ａの下面から下方に延出されたプラグ部１２Ｂとを有する。プラグ部１２Ｂには、蓋本体９の上筒部９Ｃに設けられた第２雌ネジ部１０に螺合される第２雄ネジ部１１が形成されている。

　蓋本体９の下筒部９Ａの下端は、所定の断面積の連通孔１４（下方開口部の一例）を残して、部分円柱状の支持部９Ｄによって閉鎖されている。支持部９Ｄの上面は連通孔１４に向かって直線状に下がる傾斜底部２０（傾斜支持面の一例）を構成している。下筒部９Ａ内の傾斜底部２０と第２雌ネジ部１０との間にポーション容器３を収容する容器収容空間８が形成されている。
　主容器４の上方に位置する開口部を蓋本体９によって閉じた状態では、蓋本体９の容器収容空間８と主容器４の液体収容空間１３とは連通孔１４によってのみ接続された状態となる。

　図５に示すように、ポーション容器３の口部は、その底部１７に対して概して傾斜底部２０と対応する角度で傾斜した平面に沿って延びている。
　そこで、図１に示すように、ポーション容器３を、シール蓋２が下となる逆さまの姿勢で、且つ、ポーション容器３の最も高い部位が連通孔１４に臨むように傾斜底部２０に載置すると、ポーション容器３の底部１７が概して水平な姿勢となる。

　この状態で、蓋本体９の上筒部９Ｃに加圧部材１２（加圧機構の一例）を螺合していくと、加圧部材１２の下面と傾斜底部２０の間でポーション容器３が上下方向で圧縮され、容器本体１内の内圧が所定値に達すると、図２に示すように、ポーション容器３のシール蓋２の一部が容器本体１から剥がれて、シール蓋２の剥がれた箇所から内部の第２液体が連通孔１４を介して主容器４の第１液体に注がれ、主容器４内に第１液体と第２液体の混合液が得られる。

　図４～図６に示すように、ポーション容器３の容器本体１を構成する筒部１６は、底部１７の外周から上方に延びた部分円錐形の第１筒部１６ａと、第１筒部１６ａの上端付近から更に上方に延びた部分円錐形の第２筒部１６ｂと、第２筒部１６ｂの上端付近から更に上方に延びた部分円錐形の第３筒部１６ｃとを有する。

　尚、図４に示すように、底部１７は概して円形の外形を有するが、平面視における筒部１６は、第１筒部１６ａの下端に位置する底部１７を除き概して楕円形の外形を有する。楕円の長辺の短辺に対する比は、第１筒部１６ａの上端位置から第３筒部１６ｃの上端位置に向かって次第に増大するように設定されており、ポーション容器３の口部は、これらの楕円の長軸に沿って傾斜している。

　第２筒部１６ｂの下端は第１筒部１６ａの上端を超える外径を有し、第３筒部１６ｃの下端は第２筒部１６ｂの上端を超える外径を有する。そして、第１筒部１６ａの上端と第２筒部１６ｂの下端とは、幅の狭い概して水平に延びた第１環状フランジ部１６ｄによって接続されている。同様に、第２筒部１６ｂの上端と第３筒部１６ｃの下端とは、幅の狭い概して水平に延びた第２環状フランジ部１６ｅによって接続されている。その結果、筒部１６は、全体として概して蛇腹状の構造を備えることになる。

　第１筒部１６ａ及び第２筒部１６ｂの幅（図５における高さ）は周方向に沿って一定とされているが、一番上方の第３筒部１６ｃの幅は周方向に沿って所定の割合で変化することで、第３筒部１６ｃの上端に位置する第３環状フランジ部１６ｆが形成するポーション容器３の口部は、前述したように、第１筒部１６ａ、第２筒部１６ｂ及び底部１７に対して傾斜した構成となっている。

　図４に示すように、第３筒部１６ｃの周方向に関する１箇所には、容器本体１の口部から径方向内側に突出した先鋭突出部１８（突出部の一例）が形成されている。先鋭突出部１８は、第３筒部１６ｃの下端に位置する第２環状フランジ部１６ｅから第３筒部１６ｃの上端に位置する第３環状フランジ部１６ｆまで、底部１７に対して概して鉛直方向に延びている。

　先鋭突出部１８の径方向内側の先端は鋭角をなしている。先鋭突出部１８の周方向の位置は、図４において傾斜した口部における最も高い位置で、且つ、図８に示すように、ポーション容器３を蓋本体９の傾斜底部２０にシール蓋２が下となる逆さまの姿勢で設置したときに連通孔１４に臨む位置とされている。

　ポーション容器３の筒部１６は蛇腹状の構造を有するため、前述のように、図１の状態から、蓋本体９の上筒部９Ｃに加圧部材１２を螺合していくと、筒部１６は、加圧部材１２の下面と傾斜底部２０との間で上下方向での圧縮を受けて、第１環状フランジ部１６ｄと第２環状フランジ部１６ｅの各内径側の縁部が外径側の縁部よりも下がる現象と、第１筒部１６ａが第２筒部１６ｂの内側に進入する現象と、第２筒部１６ｂが第３筒部１６ｃの内側に進入する現象とが交互に或いはほぼ同時に進行する形態で、比較的容易に変形する。

　この筒部１６の変形によって、ポーション容器３の容積が減少し、内圧が急上昇するため、前述したように、ポーション容器３のシール蓋２の一部が容器本体１から剥がれて、シール蓋２の剥がれた箇所から内部の第２液体が連通孔１４を介して主容器４の第１液体に注がれる。
　すなわち、加圧部材１２を蓋本体９に対して螺進させることにより、傾斜底部２０に支持されたポーション容器３の底部１７を加圧部材１２の下面が下向きに押圧し、内圧上昇によってシール蓋２が剥離される。したがって、蓋本体９と加圧部材１２とが協働して加圧機構を構成している。

　尚、筒部１６の変形過程では、先鋭突出部１８と近接したシール蓋２の部位がシール蓋２の他の部位よりも優先して剥がれることから、先鋭突出部１８は所定の内圧におけるシール蓋２の剥離を促す剥離誘導部１９を構成している。この最初の剥離過程を阻害しないように、先鋭突出部１８は傾斜底部２０の上には位置せず、連通孔１４に配置されるように傾斜底部２０の寸法が設定されている。

　傾斜底部２０の上面及びポーション容器３の口部が傾斜状に形成されている点は、加圧部材１２を蓋本体９に対して下向きに螺進させたときに、加圧部材１２の下面との摩擦によって傾斜底部２０の上で不用意に回転する事態を抑制する効果も生み出している。

　尚、図７に示すように、蓋本体９の下筒部９Ａの基端部（図７における上端部）には弾性のゴムリングから成るシールリング２１が係止されており、第１メネジ部５と第１オネジ部６との間のシールや、第２メネジ部１０と第２オネジ部１１との間のシールを行って、本発明の内容物提供装置を持ち運ぶ際などに主容器４の液体が漏れないようにしてある。

　ポーション容器３は蓋本体９の内部に収容されているので、加圧操作によりポーション容器３内の内容物を主容器４内に混入させた後でも、ポーション容器３は蓋本体９に保持される。これにより、主容器４の内部に手を直接入れることなく、蓋本体９を取り外すことで簡単に開封後のポーション容器３を取り出すことができる。

　例えば、主容器４には加温された湯を収容し、濃縮スープが密封されたポーション容器３を事前に蓋本体９に設置しておき、必要時に加圧機構の操作によりポーション容器３内の濃縮スープを湯に混入させて温かいスープを飲むようにすることができる。他にも、例えば、主容器４にコーヒーの液体を収容し、ミルクが密封されたポーション容器３や砂糖が密封されたポーション容器３などを事前に蓋本体９に設置しておき、必要時にコーヒーの液体にミルクや砂糖を混入させて飲むようにすることができる。

　　〔別実施形態〕
〈１〉ポーション容器３を支持部９Ｄとの間で圧縮する加圧手段として、図９及び図１０に示すように、下向きに押し下げるピストン式の加圧部材１２を用いてもよい。この実施形態では、蓋本体９の上筒部９Ｃの内周面は雌ネジのない平坦な円筒状を呈しており、加圧部材１２は、この内周面に対して上下に摺動自在に内嵌された円板状のピストン部材２２Ａと、ピストン部材２２Ａから上方に延出された棒状の支柱部材２２Ｂと、支柱部材２２Ｂの上端に設けられたノブ部材２２Ｃとを有する。

　この実施形態の場合、内容物提供の準備操作として、例えば、既に主容器４の上端口部に螺合された蓋本体９から先ず加圧部材１２を抜き取り、支持部９Ｄの上面にポーション容器３を反転して載置し、次に、あらためて蓋本体９の上筒部９Ｃに加圧部材１２のピストン部材２２Ａを挿通すればよい（図９の状態）。

　次に、必要なときに、図１０に示すようにノブ部材２２Ｃを下方に押し下げると、支持部９Ｄの上面とピストン部材２２Ａの下面との間でポーション容器３が圧縮され、図１の実施形態と同様に、ポーション容器３のシール蓋２の一部が容器本体１から剥がれて、シール蓋２の剥がれた箇所から内部の第２液体が連通孔１４を介して主容器４の第１液体に注がれ、主容器４内に第１液体と第２液体の混合液が得られる。

〈２〉凹部空間８にポーション容器３を収容するのに、逆さ姿勢で収容する以外に、口部が横向き又は斜め下向きになるような姿勢で、剥離誘導部１９が底部２０側に位置するように配置して連通孔１４に臨む様に構成してあっても良い。なお、この場合、加圧機構は、ポーション容器３に対して横方向から圧縮可能に形成しなければならない。

〈３〉主容器４を用いず、ポーション容器３を収納する蓋本体９と加圧部材１２とだけを組み合わせた形態でも内容物提供装置として使用することが可能である。

〈４〉ポーション容器３は、図１１及び図１２に例示するように、鍔部２３における先鋭突出部１８を設けた部位を補強の目的で径方向外方に延長してもよい。

〈５〉ポーション容器３は、ポーション容器３が加圧されるとシール蓋２の一部（剥離誘導部１９など）が開封する構造であれば良く、必ずしも先鋭突出部１８を設ける必要はない。
　すなわち、例えば、図１３及び図１４に示すように、シールが強い強接着部２３Ａと弱い弱接着部２３Ｂとを設けて、ポーション容器３が加圧されるとシールの弱い弱接着部２３Ｂから開封する構造とすることができる。
　或いは、図１５、図１６及び図１７に示すように、レーザービーム等の照射によりシール蓋２の外側面に脆弱部として切り込み線２８を設けておき、加圧により切り込み線２８から開封するような構造とすることができる。
　尚、図１７に例示するように、シール蓋２は、一般的には外側からポリエステル樹脂（ＰＥＴ）層２４と印刷層２５、アルミニウム箔層２６、ポリエチレン（ＰＥ）またはポリプロピレン（ＰＰ）層２７からなる複数層のラミネートフィルムからなっている。

〈６〉ポーション容器３には、液体以外に砂糖や調味料などの粉粒体（流下可能な内容物の一例）を収容するようにしてあっても良い。

　尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。

１　　　容器本体
２　　　シール蓋
３　　　ポーション容器
４　　　主容器
４Ａ　　開口部（上端口部）
９　　　蓋本体（支持体）
９Ａ　　下筒部（下方係止部）
９Ｃ　　上筒部（上方開口部）
９Ｄ　　支持部（容器支持部）
１２　　加圧部材（加圧手段）
１４　　連通孔（下方開口部）
１６ａ　筒部（容器本体）
１６ｂ　筒部（容器本体）
１６ｃ　筒部（容器本体）
１６ｄ　フランジ部（容器本体）
１６ｅ　フランジ部（容器本体）
１８　　先鋭突出部（容器本体）
２０　　傾斜底部（傾斜支持面）

Claims

　流下可能な内容物が密封されたポーション容器と前記ポーション容器を支持可能な支持体とを有し、前記ポーション容器から前記内容物を流出させる内容物提供装置であって、
　前記ポーション容器として、前記内容物を収容する容器本体と、前記容器本体の口部に密封状に貼着されたシール蓋とを備えたポーション容器を用い、
　前記支持体が、前記シール蓋側を介して前記ポーション容器を支持する容器支持部を備え、
　前記ポーション容器を前記容器支持部との間で圧縮する加圧手段を有し、
　前記圧縮による前記シール蓋の剥離に基づいて前記容器本体から流れ出る前記内容物を前記支持体から排出させる下方開口部が前記容器支持部に形成されている内容物提供装置。
　前記容器支持部は、前記シール蓋が下向きとなる姿勢で前記ポーション容器を支持し、且つ、前記下方開口部に向かって次第に下がる傾斜支持面を有する請求項１に記載の内容物提供装置。
　前記ポーション容器を構成する前記容器本体の口部及び前記シール蓋は、前記傾斜支持面と対応する傾斜状に設けられている請求項２に記載の内容物提供装置。
　前記加圧手段は、前記支持体の上方に形成された上方開口部に対して閉鎖方向に螺進させることで前記容器支持部に近接操作される加圧部材によって構成されている請求項１から３のいずれか一項に記載の内容物提供装置。
　前記ポーション容器から排出される前記内容物を受ける主容器を備え、
　前記支持体は、前記主容器の上方に設けられた開口部を閉鎖するように係止される下方係止部と、前記ポーション容器及び前記加圧手段を受け入れる上方開口部とを有する請求項１から４のいずれか一項に記載の内容物提供装置。
　前記ポーション容器の前記容器本体は、互いに直径の異なる複数の筒部と、これら複数の筒部の端部どうしを接続するフランジ部とを有する請求項１から５のいずれか一項に記載の内容物提供装置。
　前記ポーション容器の前記容器本体はその前記口部付近に、前記圧縮に応じて前記シール蓋の一部を優先的に剥離させるべく径方向内側に突出した突出部を有する請求項１から６のいずれか一項に記載の内容物提供装置。