WO2007139074A1 - 三次元ゲームの表示システム、表示方法及び表示プログラム - Google Patents

Abstract

　三次元空間３５を仮想的に構成し、オブジェクトの座標位置を制御する３Ｄ構成部２３と、画面上に表示されるウインドウ３１～３３を制御するウインドウ制御部２２と、ウインドウの種類、面積及び形状に基づいて視野範囲に応じて、ウインドウに三次元空間３５を二次元的に表示させる２Ｄ構成部２７とウインドウ３３内に配置され、ゲームに関する表示及び操作をするためのＧＵＩ３４を制御するＧＵＩ制御部２４と、ウインドウ３１～３３及びＧＵＩ３４に対する操作を行う入力インターフェース１５と、入力インターフェース１５による操作に基づいてウインドウ３１～３４の面積又は形状を変化させる拡縮制御部２５とを備える。 　これにより３Ｄゲームにおいて、複数のマルチウインドウによる多角的なゲーム内容の表示を可能とするとともに、ＧＵＩの操作性を維持しつつ、ゲーム内容自体の表示とＧＵＩとのバランスを保つことができる。

Description

明 細 書

三次元ゲームの表示システム、表示方法及び表示プログラム

技術分野

[0001] 本発明は、例えばゴルフゲームやテニス、野球等のスポーツ、ロールプレイングゲ ームにおける 3Dシーンなど、仮想的な三次元空間内に配置されたプレーヤーやそ の他のオブジェクトによって進行されるゲームプログラムを、二次元の画面上に表示 する三次元ゲームの表示システム、の表示方法及び表示プログラムに関する。

背景技術

[0002] 従来より、テレビゲームも多様に発展しており、その形態としては、家庭用ゲーム専 用機や業務用アーケードゲームの他、パーソナルコンピューターなどの汎用コンビュ 一ター上でゲームソフトを実行する方式など種々の装置が提供され、また、近年の通 信インフラの発達に伴!/、、ゲームプログラムをインターネット等の通信網を介して提供 する!/、わゆるオンラインゲームサービスも普及しつつある。

[0003] また、テレビゲームにおいて、操作者は、ディスプレイに表示される GUI (Graphical User Interface)を通じて操作を行い（例えば、特許文献 1参照）、パーソナルコンビュ 一ターによるゲームでは、 OS (Operating System)上でゲームプログラムのアプリケー シヨンを実行し、ディスプレイに表示されるマルチウィンドウ内に GUIが配置され、操 作者は、これを通じてゲーム操作を行う。

[0004] ところで、ゴルフゲームのようなシミュレーションゲームでは、仮想的に構築された三 次元空間内でゲームを進行し、その様子を二次元的な画面として表示する。特に、こ のような三次元の立体ゲームでは、様々なアングルから同時にゲーム内容を見られ た方が操作性を高めることができる。特に、パーソナルコンピューターによるゲームで は、 OS上のマルチウィンドウ機能を利用して、多数のウィンドウを表示することが可 能であり、操作者の好みに応じた画面レイアウトができる。また、操作者の好みに応じ て複数のマルチウィンドウを表示する際、そのウィンドウの大きさや形状にっレ、ても好 みに応じて自由にレイアウトを設定した!/、とする要請がある。

[0005] しかしながら、上述したように、ゲームのウィンドウ内には、図 6 (a)に示すような、操 作入力を行うための GUIが配置されていることから、ウィンドウのサイズや形状のみを 変更したのでは、図 6 (b)〜（d)に示すように、 GUIもウィンドウの縦横比と同率で伸 縮-変形されることとなり、その形状が歪んでしまうとともに、ゲーム内容自体の表示と GUIとのバランスが崩れてしまい、ゲーム内容が見づらくなつたり、 GUIの操作性が 低下したりする惧れがあった。

[0006] そこで、本発明は、上記のような問題を解決するものであり、例えばゴルフゲームな ど、仮想的な三次元空間内に配置されたプレーヤーやボールその他のオブジェクト によって進行されるゲームプログラムを、二次元の画面上に表示するゲームにおいて 、複数のマルチウィンドウによる多角的なゲーム内容の表示を可能とするとともに、 G UIの操作性を維持しつつ、ゲーム内容自体の表示と GUIとのバランスを保つことの できる三次元ゲームの表示システム、の表示方法及び表示プログラムを提供すること を目的とする。

特許文献 1 :特開 2004— 216165号公報

発明の開示

[0007] 本発明は、仮想的な三次元空間内に配置されたオブジェクトによって進行されるゲ ームプログラムを、二次元の画面上に表示する三次元ゲームの表示システムであつ て、三次元空間を仮想的に構成し、オブジェクトの座標位置を制御する三次元構成 部と、画面上に表示されるウィンドウを制御するウィンドウ制御部と、ウィンドウの種類 、面積及び形状に基づく視野範囲に応じて、ウィンドウに三次元空間を二次元的に 表示させる二次元構成部とウィンドウ内に配置され、ゲームに関する表示及び操作を するためのグラフィックユーザーインターフェースを制御するユーザーインターフエ一 ス制御部と、ウィンドウ及びグラフィックユーザーインターフェースに対する操作を行う 入力インターフェースと、入力インターフェースによる操作に基づ!/、てウィンドウの面 積又は形状を変化させる拡縮制御部とを備える。

[0008] そして、本発明の三次元ゲームの表示方法では、

(1)三次元構成部によって、三次元空間を仮想的に構成し、オブジェクトの座標位置 を制御し、

(2)二次元構成部によって、画面上に表示されるウィンドウの種類、面積及び形状に 基づく視野範囲に応じて、ウィンドウに三次元空間を二次元的に表示させるとともに、 ユーザーインターフェース制御部によって、ウィンドウ内に配置され、ゲームに関する 表示及び操作をするためのグラフィックユーザーインターフェースを制御し、

(3)入力インターフェースを通じて、ウィンドウ及びグラフィックユーザーインターフエ ースに対する操作を受け付け、拡縮制御部によって、入力インターフェースによる操 作に基づいてウィンドウの面積又は形状を変化させる

ステップを備える。

[0009] 上記（2)において、上記グラフィックユーザーインターフェースは、ウィンドウ毎に固 有の配置基点からの相対座標の縮尺によって決定される位置及び縮尺に表示され、 上記（3)において、拡縮制御部は、ウィンドウの形状に応じて、配置基点の座標位置 を演算する。

[0010] 上記発明において、配置基点は、ウィンドウの縦方向の縦拡大率と、横方向の横拡 大率のうち、小さい伸縮率に従って座標位置及び縮尺で表示されることが好ましい。 また、上記発明において、グラフィックユーザーインターフェースの伸縮率には、上限 値及び下限値が設定され、グラフィックインターフェースは、ウィンドウの面積の変化 に応じて、上限値及び下限値の範囲で伸縮されることが好まし!/、。

[0011] このような本発明によれば、複数のマルチウィンドウによって仮想三次元空間を自 由なアングルから多角的に見ることができるとともに、ウィンドウに配置された GUIは、 ウィンドウの拡縮に応じて変位する配置基点からの相対距離及び角度によって位置 決めがされることから、ウィンドウの形状によって歪んだり、縮小されすぎたり、拡大さ れすぎたりするのを回避することができる。

[0012] なお、上述した本発明に係る装置及び方法は、所定の言語で記述されたプロダラ ムをコンピューター上で実行することにより実現することができる。そして、このようなプ ログラムは、コンピューターで読み取り可能な記録媒体に記録することができ、プログ ラムの保存、運搬及びインストールを容易に行うことができる。

図面の簡単な説明

[0013] [図 1]図 1は、実施形態に係る 3Dゲームシステムの構成を示すブロック図である。

[図 2]図 2は、実施形態に係る 3Dゲームシステムの画面構成を示す説明図である。 [図 3]図 3は、実施形態に係る 3Dゲームシステムのウィンドウの拡縮処理を示す説明 図である。

[図 4]図 4は、実施形態に係る 3Dゲームシステムのウィンドウの表示処理を示すフロ 一チャート図である。

[図 5]図 5は、実施形態に係るコンピューター読み取り可能な記録媒体を示す斜視図 である。

[図 6]図 6は、従来の 3Dゲームシステムにおけるウィンドウの拡縮処理を示す説明図 である。

発明を実施するための最良の形態

[0014] (3Dゲームシステムの構成）

以下に添付図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。図 1は、本実 施形態に係る 3Dゲームシステムの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態 では、パーソナルコンピューター 1上で、ゴルフゲームソフトを実行する場合を例示す る。また、本実施形態では、本発明をゴルフゲームソフトに適用した場合を例に説明 する力 本発明はこれに限定されるものではなぐ例えば、テニス、野球などのスポー ッゲーム等の、ロールプレイングゲームにおける 3Dシーン等、三次元表示を行うソフ トウエアであれば、適用すること力 Sできる。

[0015] 本実施形態に係る 3Dゲーム装置は、パーソナルコンピューター 1上でゴルフゲー ムソフトを実行することにより構成される。具体的に、このパーソナルコンピューター 1 は、図 1に示すように、演算処理を行う CPU2と、データやプログラムを記録するハー ドディスク等の記憶装置 12と、インターネット等の通信ネットワーク 4に接続するため の通信インターフェース（I/F) 13と、ディスプレイ 11等の表示装置に接続するため の表示インターフェース（I/F) 14と、マウスやキーボード、コントローラ一等の入力 デバイス 15aを接続するための入力インターフェース（I/F) 15とを備えている。

[0016] なお、本実施形態においてパーソナルコンピューター 1は、通信ネットワーク 4を通 じて、ゲームサーバ 5にアクセス可能となっており、このゲームサーバ 5を通じて、他の ユーザーが使用するゲーム装置と通信することができ、多数のユーザーがゲームサ ーバ 5を通じて、一つのゲームプログラムに参加することが可能となっている。 [0017] すなわち、この通信ネットワーク 4を通じたオンラインゲームでは、参加プレイヤーの 情報 (使用キャラクターの特性、所持クラブ等のアイテムの特性などゲーム進行に係 る情報）や演出のための情報が、ゲームサーバー 5を介して各参加プレイヤーの端 末に配信されて共有される。その一方で、コースの 3D形状やキャラクタのモデル、テ タスチヤ等の仮想空間のプレゼンテーションに係る情報は、各ユーザーの端末に予 めインストールされており、三次元及び二次元の画像的な処理は、ユーザー端末側 で実行され、各プレイヤーの状況やゲーム進行が各ユーザーの端末にお!/、てリアル タイムに同期されて反映されるようになっている。なお、ゲーム進行において、演出や 臨場感を高めたり、プレイヤ一間の話題として一定時間毎に情報の配信及び情報の 共有が行われている力 ショット条件の入力中は、簡易的な情報の共有を行い、操作 完了後の入力条件が、サーバ 5を通じて完全に共有される。

[0018] CPU2では、ゴルフゲームソフトウェアが実行されることによって種々のモジュール が構築される。ここで、 「モジュール」とは、装置や機器等のハードウェア、或いはその 機能を持ったソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成され、所定の動 作を達成するための機能単位を示す。具体的に、 CPU2上には、ゴルフゲームが実 行されることによって、ウィンドウ制御部 22と、 3D構成部 23と、 GUI制御部と、拡縮 制御部 25と、アプリケーション実行部 26と、 2D構成部 27とが構築される。

[0019] アプリケーション実行部 26は、ゴルフゲームソフトを実行し、仮想的な三次元空間 3 内に配置されたオブジェクトによるゴルフゲームを進行させるモジュールであり、具体 的には、ゴルフゲームプログラムを実行することにより、ゴルフのルールに則したゲー ムの進行管理 (OBは 1打罰加算で打ち直し、複数人プレイ時のショット順制御等）、 ゲームの進行結果に伴うスコアの管理を行い、ユーザー毎に選択され、使用されて いるキャラクタの能力パラメータやゴルフクラブ等のアイテムの特性などに基づいて、 打撃走査によるボールの打ち出し条件の演算を行い、仮想空間内におけるボール の弾道シミュレーションの演算処理を実行する。

[0020] なお、このゴルフゲームプログラムでは、仮想三次元空間 35の表現手法を 3Dとす ることによって、映像等の臨場感を高めているが、最終的な表示デバイスは 2Dである ためユーザーの空間把握を支援するインタフェイスとして、打ち出し方向に沿った垂 直平面上でに移動させるカメラワークを自動的に実行させたり、上記平面をパワーゲ ージと関連付けた形で表現したりなどしている。

[0021] そして、入力インターフェース 15を介して、ユーザー操作を受け付け、そのユーザ 一操作によって取得される条件 (操作データ）に応じてプログラムを進行させ、そのゲ ーム進行に応じた表示情報（3Dポリゴン等）を生成し、二次元の平面としてウィンドウ 3；!〜 33に表示するとともに、その表示に伴った音声を出力する。

[0022] ウィンドウ制御部 22は、画面上に表示されるウィンドウ 3；!〜 33を制御するモジユー ルである。具体的には、三次元空間 3内に視野範囲を定める仮想的なカメラが配置さ れており、その仮想的なカメラが撮像したオブジェクトを二次元平面として各ウィンド ゥ 3；!〜 33に表示する。なお、本実施形態において、ウィンドウ 33は、プレーヤーの ショット動作をプレーヤー越しにゴルフホール全景を撮像したメインウィンドウであり、 このメインウィンドウ上に GUI34が配置されている。また、ウィンドウ 32は、ボールの 到達地点近傍を撮像したジャンプウィンドウであり、ウィンドウ 31は、ホールを上空か

[0023] 3D構成部 23は、三次元空間 3を仮想的に構成し、この三次元空間 3内の三次元 空間 35上に存在するオブジェクトの座標位置を制御するモジュールである。 2D構成 部 27は、ウィンドウ 3；!〜 33の種類、面積及び形状に基づき、各ウィンドウの視野範 囲に応じて、ウィンドウ 3；!〜 33に三次元空間 3を二次元的に表示させるモジュール である。

[0024] GUI制御部 24は、ウィンドウ 3；!〜 33 (本実施形態では、主としてメインウィンドウ 33 )内に配置され、ゲームに関する表示及び操作をするためのグラフィックユーザーィ ンターフェース（GUI) 34を制御するモジュールである。本実施形態では、ディスプレ ィ 11内に表示されるオブジェクトに対する操作を、 GUI34を通じて入力デバイス 15a により入力し、その操作に応じてゴルフゲームが進行される。

[0025] GUI34は、メインウィンドウ 33に主として表示されるグラフィックであり、図 2に示す ように、ゴルフゲームの進行状態（ホール番号や条件）を示すアイコン 341や、ピンま での距離や方向を示すアイコン 342、風向きを示すアイコン 343、プレーヤーのステ ィタス（ショット方向、クラブ、ターゲットパワー、カメラ位置等）を示すアイコン 344、プ レーヤーの名前や成績を示すアイコン 345、ユーザーが選択したゴルフクラブを示す アイコン 346、ボールの打撃位置を示すアイコン 347、そして、ショット動作をする際 に操作するアイコン 348などから構成されて!/、る。

[0026] 本実施形態では、この入力デバイス 15aにより入力されるユーザー操作の一つとし て、プレーヤー 35aがゴルフボール 35bをショットする際の、打撃データの入力がある 。この打撃データは、 GUI34 (主としてアイコン 348)に対する操作に基づいて入力さ れ、オブジェクトの一つであるゴルフボール 35bの三次元空間 3内における座標位置 が変化される。

[0027] 拡縮制御部 25は、入力デバイス 15aによる操作に基づいてウィンドウ 3；!〜 33の面 積又は形状を変化させるモジュールである。詳述すると、図 3 (a)に示すように、 GUI 34 (341-348) tt,各ウィンドウ（ここでは、ウィンドウ 33)に固有の配置基点 P1〜P 4からの相対座標（（xl , yl)、 (x2, y2)、 (x3, y3)、 (x4, y4) )上における距離によ つて決定される位置に表示され、ウィンドウの形状の変化に応じて拡縮制御部 25は 、図 3 (b)や (c)に示すように、配置基点 P1〜P3の座標位置を演算するとともに、相 対座標（(xl , yl)、 （x2, y2)、 (x3, y3)、 (x4, y4) )を拡縮する。この相対座標（(x 1 , yl)、 (x2, y2)、 (x3, y3)、 (x4, y4) )の拡縮に応じて、各 GUI34 (34；!〜 348) の配置基点 P1〜P3に対する距離及び角度が決定されるとともに、各 GUI34 (341 〜348)のサイズ力 相対座標（（xl , yl)、 (x2, y2)、 (x3, y3)、 (x4, _y4) )の縮尺 に応じて拡縮される。

[0028] なお、本実施形態において配置基点 P1〜P4は、ウィンドウの縦方向の縦拡大率と 、横方向の横拡大率のうち、小さい拡大率に従って座標位置及び縮尺で表示され、 また、 GUI34の伸縮率には上限値及び下限値が設定されており、 GUI34は、その 上限値及び下限値の範囲で伸縮される。

[0029] (3Dゲームの表示方法）

以上の構成を有する 3Dゲームシステムを動作させることによって、本発明の三次元 ゲームの表示方法を実施することができる。図 4 (a)及び (b)は、本実施形態に係る 3 Dゲームシステムにおけるウィンドウ表示時の動作を示すフローチャート図である。

[0030] 先ず、入力デバイス 15aによりアプリケーション実行部 26及びウィンドウ制御部 22 を通じて、ウィンドウ（ここでは、ウィンドウ 33)のサイズ又は形状を変更する操作を行 つたとする（S 101)。

[0031] この操作に応じて、 3D構成部 23は、操作の対象となったウィンドウ 33に対応する 仮想的な三次元座標上のカメラ位置を取得するとともに（S102)、当該カメラで撮影 されている視野範囲内のオブジェクトの座標位置を算出する（S 103)。この 3D構成 部 23による算出結果は、 2D構成部 27に送出され、 2D構成部 27によって、三次元 空間 35を二次元的に描画処理される（S 104)。この二次元的な描画処理に際し、拡 縮制御部 25は、ウィンドウ制御部 22を通じて、操作の対象となったウィンドウ 33の面 積又は形状を変化させるとともに、 GUI34の配置変更処理を行う（S 105)。

[0032] このステップ S105において、拡縮制御部 25は、図 4 (b)に示すように、操作の対象 となったウィンドウ 33の変形量及び拡縮率を取得し（S201)、その各縮率が上限及 び下限の範囲内であるか判断する（S202)。拡縮率が範囲を超える場合 (ステップ S 202における" N")には、表示制限や変形制限を行う（S204)。この表示制限として は、例えば、縮小表示のときには、 GUIを簡略化したり、 GUIの一部を欠いて表示し たり、又は、重要度に応じた優先順位に従って不要な GUIの表示を制限するなどが 挙げられ、一方、変形制限としては、縮小表示のときには、ウィンドウ 33の縮小そのも のを制限したり、拡大表示のときには、 GUIの拡大を制限したりするなどが挙げられ

[0033] ステップ S202において、拡縮率が下限及び上限の範囲内であると判断した場合に は、次いで、縦横の拡大率を比較し、小さい方の拡大率を基準の拡大率とする（S20 5〜S207)。そして、この基準の拡大率を用いて、配置基点 P1〜P3のウィンドウ 33 上における座標位置を算出するとともに、配置基点 P1〜P3を基準とする相対座標（ (xl , yl)、 (x2, y2)、 (x3, y3) )の拡縮率を算出する。これと併せて、各 GUI34の 要素を拡縮する。

そして、 2D構成部 27は、二次元的に描画された三次元空間 35と、配置変更及び 拡縮処理された GUI34とを合成し、表示させる（S106)。

[0034] (表示プログラム）

上述した本実施形態係るシステム及び方法は、所定の言語で記述された入力プロ グラムをコンピューター上で実行することにより実現することができる。すなわち、この プログラムを、ユーザー端末や Webサーバ等のコンピューターや ICチップにインスト ールし、 CPU上で実行することにより、上述した各機能を有するシステムを容易に構 築すること力 Sできる。このプログラムは、例えば、通信回線を通じて配布することが可 能であり、またスタンドアローンの計算機上で動作するパッケージアプリケーションとし て譲渡すること力できる。

[0035] このようなプログラムは、図 5に示すような、パーソナルコンピューター 1で読み取り 可能な記録媒体 116〜119に記録することができる。具体的には、同図に示すような 、フレキシブルディスク 116やカセットテープ 119等の磁気記録媒体、若しくは CD- ROMや DVD—ROM117等の光ディスクの他、 RAMカード 118など、種々の記録 媒体に記録することができる。本実施形態は書き込み不可の CD— ROMや DVD— ROM117中にあるコンテンツに対してリンクを設けることができる特徴を有する。

[0036] そして、このプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体によれば 、汎用のコンピューターや専用コンピューターを用いて、上述したシステムや方法を 実施することが可能となるとともに、プログラムの保存、運搬及びインストールを容易 に fiうことができる。

[0037] (作用'効果）

以上説明したように、本実施形態によれば、複数のマルチウィンドウ 3；!〜 34によつ て仮想三次元空間 35を自由なアングルから多角的に見ることができるとともに、ウイ ンドウ 33に配置された GUI34は、ウィンドウ 33の拡縮に応じて変位する配置基点 P1 〜P4からの相対距離及び角度によって位置決めがされることから、ウィンドウ 33の形 状によって歪んだり、縮小されすぎたり、拡大されすぎたりするのを回避することがで きる。

産業上の利用の可能性

[0038] 以上述べたように、この発明によれば、例えばゴルフゲームなど、仮想的な三次元 空間内に配置されたプレーヤーやボールその他のオブジェクトを GUIを通じた操作 によって進行されるゲームにおいて、複数のマルチウィンドウによる多角的なゲーム 内容の表示が可能となるとともに、 GUIの操作性を維持しつつ、ゲーム内容自体の 表示と GUIとのバランスを保つことができる。

Claims

請求の範囲

[1] 仮想的な三次元空間内に配置されたオブジェクトによって進行されるゲームプログ ラムを、二次元の画面上に表示する三次元ゲームの表示システムであって、 前記三次元空間を仮想的に構成し、前記オブジェクトの座標位置を制御する三次 元構成部と、

前記画面上に表示されるウィンドウを制御するウィンドウ制御部と、

前記ウィンドウの種類、面積及び形状に基づく視野範囲に応じて、該ウィンドウに 前記三次元空間を二次元的に表示させる二次元構成部と

前記ウィンドウ内に配置され、前記ゲームに関する表示及び操作をするためのダラ フィックユーザーインターフェースを制御するユーザーインターフェース制御部と、 前記ウィンドウ及び前記グラフィックユーザーインターフェースに対する操作を行う 入力インターフェースと、

前記入力インターフェースによる操作に基づいて前記ウィンドウの面積又は形状を 変化させる拡縮制御部と、

を備え、

前記グラフィックユーザーインターフェースは、前記ウィンドウ毎に定められた固有 の配置基点からの相対座標上における位置及び縮尺で表示され、

前記拡縮制御部は、前記ウィンドウの形状に応じて、前記配置基点の位置及び前 記相対座標の縮尺を演算する

ことを特徴とする三次元ゲームの表示システム。

[2] 上記配置基点は、前記ウィンドウの縦方向の縦拡大率と、横方向の横拡大率のうち 、小さレ、拡大率に従って座標位置及び縮尺で表示されることを特徴とする請求項 1に 記載の三次元ゲームの表示システム。

[3] 前記グラフィックユーザーインターフェースの伸縮率には、上限値及び下限値が設 定され、

前記グラフィックインターフェースは、前記ウィンドウの面積の変化に応じて、該上 限値及び下限値の範囲で伸縮される

ことを特徴とする請求項 1に記載の三次元ゲームの表示システム。

[4] 仮想的な三次元空間内に配置されたオブジェクトによって進行されるゲームプログ ラムを、二次元の画面上に表示する三次元ゲームの表示方法であって、

三次元構成部によって、前記三次元空間を仮想的に構成し、前記オブジェクトの座 標位置を制御するステップ（1)と、

二次元構成部によって、前記画面上に表示されるウィンドウの種類、面積及び形状 に基づく視野範囲に応じて、該ウィンドウに前記三次元空間を二次元的に表示させ るとともに、ユーザーインターフェース制御部によって、前記ウィンドウ内に配置され、 前記ゲームに関する表示及び操作をするためのグラフィックユーザーインターフエ一 スを制御するステップ（2)と

入力インターフェースを通じて、前記ウィンドウ及び前記グラフィックユーザーインタ 一フェースに対する操作を受け付け、拡縮制御部によって、該入力インターフェース による操作に基づいて前記ウィンドウの面積又は形状を変化させるステップ（3)と、 を備え、

前記ステップ（2)において、前記グラフィックユーザーインターフェースは、前記ウイ ンドウ毎に固有の配置基点からの相対座標上における距離によって決定される位置 及び縮尺で表示され、

前記ステップ（3)において、前記拡縮制御部は、前記ウィンドウの形状に応じて、 前記配置基点の位置及び前記相対座標の縮尺を演算する

ことを特徴とする三次元ゲームの表示方法。

[5] 上記配置基点は、前記ウィンドウの縦方向の縦拡大率と、横方向の横拡大率のうち

、小さレ、拡大率に従って座標位置及び縮尺で表示されることを特徴とする請求項 4に 記載の三次元ゲームの表示方法。

[6] 前記グラフィックユーザーインターフェースの伸縮率には、上限値及び下限値が設 定され、

前記グラフィックインターフェースは、前記ウィンドウの面積の変化に応じて、該上 限値及び下限値の範囲で伸縮される

ことを特徴とする請求項 4に記載の三次元ゲームの表示方法。

[7] 仮想的な三次元空間内に配置されたオブジェクトによって進行されるゲームプログ ラムを、二次元の画面上に表示する三次元ゲームの表示プログラムであって、該プロ グラムは、コンピューターに、

三次元構成部によって、前記三次元空間を仮想的に構成し、前記オブジェクトの座 標位置を制御するステップ（1)と、

二次元構成部によって、前記画面上に表示されるウィンドウの種類、面積及び形状 に基づく視野範囲に応じて、該ウィンドウに前記三次元空間を二次元的に表示させ るとともに、ユーザーインターフェース制御部によって、前記ウィンドウ内に配置され、 前記ゲームに関する表示及び操作をするためのグラフィックユーザーインターフエ一 スを制御するステップ（2)と

入力インターフェースを通じて、前記ウィンドウ及び前記グラフィックユーザーインタ 一フェースに対する操作を受け付け、拡縮制御部によって、該入力インターフェース による操作に基づいて前記ウィンドウの面積又は形状を変化させるステップ（3)と、 を備える処理を実行させ、

前記ステップ（2)において、前記グラフィックユーザーインターフェースは、前記ウイ ンドウ毎に固有の座標上に定められた配置基点に対する相対的な距離及び角度に よって決定される位置及び縮尺に表示され、

前記ステップ（3)において、前記拡縮制御部は、前記ウィンドウの形状に応じて、 前記配置基点の座標位置を演算する

ことを特徴とする三次元ゲームの表示プログラム。

[8] 上記配置基点は、前記ウィンドウの縦方向の縦拡大率と、横方向の横拡大率のうち

、小さい拡大率に従って座標位置及び縮尺で表示されることを特徴とする請求項 7に 記載の三次元ゲームの表示プログラム。

[9] 前記グラフィックユーザーインターフェースの伸縮率には、上限値及び下限値が設 定され、

前記グラフィックインターフェースは、前記ウィンドウの面積の変化に応じて、該上 限値及び下限値の範囲で伸縮される

ことを特徴とする請求項 7に記載の三次元ゲームの表示プログラム。