WO2007100023A1 - スライド型電子機器の防塵構造およびスライド型電子機器 - Google Patents

Abstract

　第１の開口部１１ａおよび第２の開口部１２ａを、ＦＰＣ２０を導出する切欠部３１ａおよび切欠部３２ａを除いて封蓋する第１のパッキン３１および第２のパッキン３２を有している。第１のパッキン３１および第２のパッキン３２は、第２の筐体１２のスライド動作に伴って切欠部３１ａおよび切欠部３２ａを出入りするＦＰＣ２０の表面をワイプする。

Description

明 細 書 · スライド型電子機器の防塵構造およびスライド型電子機器

技術分野

本発明は、 第 1の筐体と、 第 1の筐体にスライ ド可能に装着された第 2の筐体 と、 第 1の筐体おょぴ第 2の筐体にそれぞれ内蔵された電子部品間を電気的に接 続する配線とを有するスライ ド型電子機器に関し、 特に、 筐体内の防塵構造に関 する。 背景技術

この種のスライ ド型電子機器としては、 例えば、 スライ ド型携帯電話機ゃスラ ィド型 P D A等がある。 一般に、 スライド型電子機器において、 第 1の筐体およ び第 2の筐体にそれぞれ内蔵された電子部品間は、 筐体の相対面に形成された第 1の開口部および第 2の開口部を経て延びるフレキシブル基板 （ F P C：

Flexible Printed Circuit board) 等の配線によって、 電気的に接続されている。

F P C等の配線は、 第 1の筐体に対して第 2の筐体が最大限にスライドされた 時であってもストレスが.かかつて破断することがない長さに、 設定されている。 即ち、 配線には、 マージンが確保されている。 配線のマージンは、 第 1の筐体に 対して第 2の筐体がスライドする際に、 第 1の開口部および第 2の開口部を出入 りする。 このため、 第 1の開口部おょぴ第 2の開口部は、 配線の出入りを妨げぬ ように、 配線の寸法に対してかなり大きいクリァランスを持っている。

特開 2 0 0 5— 1 3 5 4 1 7号公報には、 従来のスライド型電子機器の一例と して、 スライ ド型携帯電話機が開示されている。 このスライ ド型携帯端末機は、 第 1の筐体と、 第 1の筐体にスライド可能に装着された第 2の筐体とを有してい る。 図示はされていないが、 第 1の筐体および第 2の筐体にそれぞれ内蔵された 電子部品間は、 第 1の筐体および第 2の筐体の相対面に形成された第 1の開口部 およぴ第 2の開口部を経て延びる F P Cによつて電気的に接続される。 F P Cは、 第 1の筐体に対して第 2の筐体がスライドする際に、 第 1の開口部おょぴ第 2の 開口部を出入りする。 第 1の開口部おょぴ第 2の開口部は、 F P Cの出入りを妨 げぬように、 F P Cの寸法に対してかなり大きいクリアランスを持っている。 第 1 A図〜第 1 D図は、 特開 2 0 0 5— 1 3 5 4 1 7号公報に開示されたもの に似たスライド型携帯電話機を示す。 このスライド型携帯電話機は、 第 1の筐体 6 1と、 第 1の筐体 6 1にスライド可能に装着された第 2の筐体 6 2とを有して いる。 第 2の筐体 6 2を摩擦なくスライドするために、 第 1の筐体 6 1と第 2の 筐体 6 2との間にはギャップ Gが設けられている。

第 1の筐体 6 1に内蔵された第 1の電子部品としての第 1の回路基板 6 6と第 2の筐体 6 2に内蔵された第 2の電子部品としての第 2の回路基板 6 7との間は、 第 1の筐体 6 1と第 2の筐体 6 2との相対面に形成された第 1の開口部 6 1 aお ょぴ第 2の開口部 6 2 aを経て延びる F P C 7 0によって電気的に接続される。 符号 7 1および 7 2は、 コネクタを示す。

F P C 7◦は、 第 1の筐体 6 1に対して第 2の筐体 6 2がスライドする際に、 第 1の開口部 6 1 aおよぴ第 2の開口部 6 2 aを出入りする。 第 1の開口部 6 1 aおよび第 2の開口部 6 2 aは、 F P C 7 0の出入りを妨げぬように、 F P C 7 ◦の寸法に対してかなり大きいクリァランスを持っている。 発明の開示

第 1 A図〜第 1 D図に示したものをも含め、 従来のスライド型電子機器におい て、 第 1の筐体と第 2の筐体との間に設けられているギャップから、 塵や水分と いった異物が侵入する可肯 g性がある。

従来、 ギャップから侵入する塵や水分といった異物への対策は、 施されていな かった。 ギャップから侵入した塵や水分は、 第 1の開口部を通って第 1の筐体内 に侵入し、 第 1の電子機器がダメージを受ける可能性がある。 ギャップから侵入 した塵や水分はまた、 第 2の開口部から第 2の筐体内部に侵入し、 第 2の電子機 器がダメージを受ける可能性もある。

最近、 スライ ド型電子機器の高機能化に伴い、 液晶ディスプレイの大型化や操 作ボタン数の増加などが進んできている。 その結果、 第 1の電子部品と第 2の電 子部品とを接続する配線のライン数も増加し、 幅等の寸法も大きくなつて来てい る。 寸法が大きくなつた配線に対応すべく、 第 1の開口部および第 2の開口部も 大型化している。 このため、 異物が筐体内に侵入する確率も増加している。 それ故、 本発明の課題は、 塵や水分などの異物の筐体内への浸入を防止できる スライド型電子機器の防塵構造を提供することである。

本発明の他の課題は、 上記のような防塵構造を有するスライド型電子機器を提 供することである。

本発明によれば、 第 1の電子部品を収容した第 1の筐体と、 前記第 1の筐体に スライド可能に装着され、 第 2の電子部品を収容した第 2の筐体と、 前記第 1の 筐体と前記第 2の筐体との相対面に形成された第 1の開口部および第 2の開口部 を経て延び、 前記第 1の電子部品と前記第 2の電子部品とを電気的に接続する配 線とを有するスライド型電子機器の防塵構造において、 前記第 1の開口部および 前記第 2の開口部の少なくとも一方を、 前記配線を導出する切欠部を除いて封蓋 するパッキンを有し、 前記パッキンは、 前記第 2の筐体のスライ ド動作に伴って 該切欠部を出入りする前記配線の表面をワイプすることを特徴とするスライ ド型 電子機器の防塵構造が得られる。

パッキンとして、 第 1の開口部おょぴ第 2の開口部をそれぞれ封蓋する 2つの パッキンを有していてもよい。 また、 パッキンは、 低摩擦係数の材料から成って いてもよレ、。 また、 ノ ッキンは、 可撓性を有していてもよい。 さらに、 パッキン は、 切欠部で終端する複数の片が並んだのれん状を呈していてもよい。

配線は、 F P Cであってもよい。

第 2の筐体は、 第 1の筐体に回動的にスライド可能に装着されていてもよい。 本発明によればまた、 上記スライド型電子機器の防麈構造を有するスライド型 電子機器が得られる。 図面の簡単な説明

第 1 A図〜第 I D図は、 従来の防塵構造を有するスライド型電子機器を示す図 であり、

第 2 A図〜第 2 D図は、 本発明の実施例 1による防塵構造を有するスライド型 電子機器を示す図であり、

第 3 A図〜第 3 C図は、 本発明の実施例 1による防塵構造を有するスライド型 電子機器を示す図であり、

第 4 A図〜第 4 C図は、 本発明の実施例 1による防塵構造における第 1のパッ キンを示す図であり、

第 5 A図〜第 5 D図は、 本発明の実施例 1による防塵構造における第 2のパッ キンを示す図であり、

第 6 A図〜第 6 C図は、 本発明の実施例 2による防塵構造を有するスライド型 電子機器を示す図であり、

第 7 A図〜第 7 C図は、 本発明の実施例 2による防塵構造における第 1のパッ キンを示す図であり、 そして、

第 8 A図〜第 8 D図は、 本発明の実施例 2による防塵構造における第 2のパッ キンを示す図である。 発明を実施するための最良の形態

本発明による防塵構造.は、 第 1の電子部品を収容した第 1の筐体と、 第 1の筐 体にスライド可能に装着され、 第 2の電子部品を収容した第 2の筐体と、 第 1の 筐体と第 2の筐体との相対面に形成された第 1の開口部および第 2の開口部を経 て延び、 第 1の電子部品と第 2の電子部品とを電気的に接続する配線とを有する スライド型携帯電話機等のスライド型電子機器に適用される。

第 1の開口部および第 2の開口部の少なくとも一方には、 配線を導出する切欠 部を除いて開口部を封蓋するパッキンを有している。 第 2の筐体のスライド動作 に伴つて切欠部を出入りする配線の表面は、 パッキンによってワイプされる。 以下、 図面を参照して、 本発明の実施例によるスライド型電子機器の防塵構造 と、 スライ ド型電子機器について説明する。

[実施例 1 ]

第 2 A図〜第 2 D図ならびに第 3 A図〜第 3 C図は、 本発明の実施例 1による 防塵構造が適用されたスライド型電子機器としてのスライド型携帯電話機を示し ている。 本携帯電話機は、 第 1の筐体 1 1と、 第 1の筐体 1 1にスライド可能に 装着された第 2の筐体 1 2とを有している。

第 1の筐体 1 1には、 第 1の電子部品としての第 1の回路基板 1 6および図示 しない充電式バッテリ等が内蔵されている。 第 1の筐体 1 1のおもて面上には、 キーボードが設けられている。 ただし、 キーボードは、 第 3 C図中、 図示が省略 されている。

第 2の箧体 1 2には、 第 2の電子部品としての第 2の回路基板 1 7および図示 しないアンテナ等が内蔵されている。 第 2の筐体 1 2のおもて面上には、 液晶デ イスプレイ、 力一ソルボタン、 スピーカ、 およびマイクロフォン等が設けられて いる。

第 1の筐体 1 1と第 2の筐体 1 2との相対面、 即ち、 第 1の筐体 1 1のおもて 面と第 2の筐体 1 2のおもて面とには、 第 1の筐体 1 1と第 2の筐体 1 2とをス ライド可能に結合するためのスライダ 1 8および 1 9が、 それぞれ設けられてい る。 さらに、 第 2の筐体 1 2を摩擦なくスライドするために、 第 1の筐体 1 1と 第 2の筐体 1 2との間にはギャップ Gが設けられている。

第 1の筐体 1 1に内蔵された第 1の回路基板 1 6と第 2の筐体 1 2に内蔵され た第 2の回路基板 1 7との間は、 第 1の筐体 1 1と第 2の筐体 1 2との相対面に 形成された第 1の開口部 1 1 aおよび第 2の開口部 1 2 aを経て延びる F P C 2 0によって電気的に接続されている。 符号 2 1および 2 2は、 コネクタを示す。

F P C 2 0は、 第 1の筐体 1 1に対して第 2の筐体 1 2がスライドする際に、 第 1の開口部 1 1 aおよぴ第 2の開口部 1 2 aを出入りする。 第 1の開口部 1 1 aおよび第 2の開口部 1 2 aは、 F P C 2 0の出入りを妨げぬように、 F P C 2 0の寸法に応じたクリアランスを持っている。

本携帯電話機においては特に、 第 1の開口部 1 1 aおよび第 2の開口部 1 2 a に、 F P C 2 0を導出する切欠部 3 1 aおよび切欠部 3 2 aを除いて開口部を封 蓋する第 1のパッキン 3 1および第 2のパッキン 3 2を有している。 第 1のパッ キン 3 1および第 2のパッキン 3 2はそれぞれ、 第 1の開口部 1 1 aおよび第 2 の開口部 1 2 aに嵌め込まれている。 第 1のパッキン 3 1および第 2のパッキン 3 2はそれぞれ、 第 1の開口部 1 1 aおよぴ第 2の開口部 1 2 aに接着、 ネジ止 め、 またはプレートによる押さえ付けのスタイルで装着されてもよい。

第 4 A図〜第 4 C図ならぴに第 5 A図〜第 5 D図は、 第 1のパッキン 3 1なら びに第 2のパッキン 3 2を示している。

第 2の筐体 1 2のスライド動作に伴って切欠部 3 1 aおよび切欠部 3 2 aを出 入りする F P C 2 0の表面は、 第 1のパッキン 3 1および第 2のパッキン 3 2に よってワイプされる。 たとえギャップ G中に露出している F P C 2 0の表面にギ ヤップ Gから侵入した塵や水分が付着したとしても、 第 2の筐体 1 2のスライド 動作に伴って切欠部 3 1 aおよび切欠部 3 2 aを通過する際にワイプアウトされ る。 この結果、 塵や水分は、 第 1の筐体 1 1および第 2の筐体 1 2のどちらにも 侵入しない。

第 1のパッキン 3 1および第 2のパッキン 3 2は、 シリコンゴムから成ってい るが、 プラスチック板、 スポンジ等を採用してもよい。 パッキンの材料は、 F P C 2 0の出入りを妨げぬように、 可撓性を有し、 低摩擦係数であることが好まし い。 パッキンの材料にはまた、 耐久性に優れていことも望まれる。

[実施例 2 ]

本発明の実施例 2は、 パッキンの形状に特徴を有している。 このため、 実施例 1と同じもしくは同様の部分については、 図示おょぴ詳細な記述を省略する。 第 6 A図〜第 6 C図は、 本発明の実施例 2による防塵構造が適用されたスライ ド型電子機器としてのスライド型携帯電話機を示している。 本携帯電話機は、 第 1の筐体 1 1と、 第 1の筐体 1 1にスライド可能に装着された第 2の筐体 1 2と を有している。

本携帯電話機においては、 第 1の開口部 1 1 aおよび第 2の開口部 1 -2 aに、 F P Cを導出する切欠部 4 1 aおよび切欠部 4 2 aを除いて開口部を封蓋する第 1のパッキン 4 1およぴ第 2のパッキン 4 2を有している。 第 1のパッキン 4 1 および第 2のパッキン 4 2はそれぞれ、 第 1の開口部 1 1 aおよぴ第 2の開口部 1 2 aに嵌め込まれている。 第 1のパッキン 4 1および第 2のパッキン 4 2はそ れぞれ、 第 1の開口部 1 1 aおよぴ第 2の開口部 1 2 aに接着、 ネジ止め、 また はプレートによる押さえ付けのスタイルで装着されてもよい。

第 7 A図〜第 7 C図ならびに第 8 A図〜第 8 D図は、 第 1のパッキン 4 1なら ぴに第 2のパッキン 4 2を示している。 第 1のパッキン 4 1ならびに第 2のパッ キン 4 2はそれぞれ、 切欠部 4 1 aおよび切欠部 4 2 aで終端する複数の片 4 1 bおよび複数の 4 2 bが並んだのれん状を呈している。

第 2の筐体 1 2のスライド動作に伴って切欠部 4 1 aおよび切欠部 4 2 aを出 入りする F P Cの表面は、 第 1のパッキン 4 1およぴ第 2のパッキン 4 2によつ てワイプされる。 たとえギャップ G中に露出している F P Cの表面にギヤップ G から侵入した塵や水分が付着したとしても、 第 2の筐体 1 2のスライド動作に伴 つて切欠部 4 1 aおよび切欠部 4 2 aを通過する際にワイプァゥトされる。 この 結果、 塵や水分は、 第 1の筐体 1 1およぴ第 2の筐体 1 2のどちらにも侵入しな レ、。

第 1のパッキン 4 1および第 2のパッキン 4 2は、 厚ざ 0 . 2 mmのプラスチ ック板から成っているが、 シリコンゴム等を採用してもよい。 パッキンの材料は、 F P C 2 0の出入りを妨げぬように、 可撓性を有し、 低摩擦係数であることが好 ましい。 また、 パッキン.がプラスチック板から成る場合、 その厚さとしては、 望 ましい可撓性が得られる厚さが採用される。 パッキンの材料にはまた、 耐久性に 優れていことも望まれる。 また、 切欠部 4 1 aおよび切欠部 4 2 aを規定する第 1のパッキン 4 1の片 4 1 bおよび第 2のパッキン 4 2の片 4 2 bのエッジは、 丸みを帯ぴている。 片 4 1 bおよぴ片 4 2 bのエッジの形状は、 F P Cの表面に 対する摩擦に関する支障が生じない範囲において、 フラットな形状や鋭利な形状 であってもよい。 産業上の利用可能个生 以上説明した実施例に限定されることなく、 本発明は、.当該特許請求の範囲に 記載された技術範囲内であれば、 種々の変形が可能であることは云うまでもなレ、。 例えば、 本発明は、 F P C等の帯状の配線に限らず、 線状の配線に対しても適用 可能である。 また、 本発明は、 直線的スライ ド型電子機器に限らず、 回動的スラ ィド型電子機器にも適用可能である。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 第 1の電子部品を収容した第 1の筐体と、 前記第 1の筐体にスライ ド可能 に装着され、 第 2の電子部品を収容した第 2の筐体と、 前記第 1の筐体と前記第 2の筐体との相対面に形成された第 1の開口部および第 2の開口部を経て延び、 前記第 1の電子部品と前記第 2の電子部品とを電気的に接続する配線とを有する スライド型電子機器の防塵構造において、

前記第 1の開口部および前記第 2の開口部の少なくとも一方を、 前記配線を導 出する切欠部を除いて封蓋するパッキンを有し、

前記パッキンは、 前記第 2の筐体のスライド動作に伴って該切欠部を出入りす る前記配線の表面をワイプすることを特徴とするスライド型電子機器の防塵構造。

2 . 前記パッキンとして、 前記第 1の開口部および前記第 2の開口部をそれぞ れ封蓋する 2つのパッキンを有する請求項 1に記載のスライド型電子機器の防塵 構造。

3 . 前記パッキンは、 低摩擦係数の材料から成る請求項 1に記載のスライ ド型 電子機器の防塵構造。

4. 前記パッキンは、 可撓性を有する請求項 1に記載のスラィド型電子機器の 防塵構造。

5 . 前記パッキンは、 前記切欠部で終端する複数の片が並んだのれん状を呈す る請求項 1に記載のスライド型電子機器の防塵構造。

6 . 前記配線は、 フレキシブル基板である請求項 1に記載のスライド型電子機 器の防塵構造。

7 . 前記第 2の筐体は、 前記第 1の筐体に回動的にスライ ド可能に装着されて レ、る請求項 1に記载のスラィド型電子機器の防塵構造。

8 . 請求項 1に記載のスライド型電子機器の防塵構造を有するスライド型電子 機器。