WO2007015464A1

WO2007015464A1 - プルリング付き酸素バリアキャップ

Info

Publication number: WO2007015464A1
Application number: PCT/JP2006/315157
Authority: WO
Inventors: Daisuke Imoda; Yasuhiro Yukawa
Original assignee: Toyo Seikan Kaisha, Ltd.
Priority date: 2005-08-01
Filing date: 2006-07-31
Publication date: 2007-02-08
Also published as: EP1918217A1; CN101263063A; US20100181315A1; KR20080042854A; JP2007039060A

Abstract

　プルリング付き容器のキャップにおいて、プルリングによる引き裂き開封の容易性と射出成形法によるワンピース成形の高い生産性を保持して、ガスバリア性、特に酸素バリア性、を格別に向上させ、併せて、従来の金属箔引き裂きにより派生する金属微粉による収納物の汚染やガスバリア樹脂成形材料の使用なども避けることを目的としたところの、熱可塑性樹脂により成形され、容器口部に固定されるプルリング付き酸素バリアキャップであって、プルリング付きキャップのスコア面に酸素バリア剤を塗布して、酸素バリア性塗膜を形成したことを特徴とする、プルリング付き酸素バリアキャップ。　

Description

明細書

プルリング付き酸素バリアキャップ

技術分野

[0001] 本発明は、プラスチック容器におけるプルリング付きキャップに関し、具体的には、プルリングのスコア面の酸素ノリア性が向上されたプルリング付き酸素ノリアキャップ及びその製造方法に係わるものである。

背景技術

[0002] プラスチック容器や金属容器における、蓋部材のリングに指先を掛けて引き裂いて開封するプルリング付きキャップは、流通時の密封性や消費時の簡易開封 (ワンタツチ開栓)或いは購入時の未開封保証などにより、飲食品や医薬品などの容器において以前から重用され、プラスチック容器においては主として射出成形法により、ワンピースプルリング付きキャップとして簡易に製造されて、る。

また、飲食品や医薬品などのプラスチック製の収納容器においては、外部から侵入する酸素ガスによる収納内容物の酸化劣化や微生物の発育に起因する変質或いは収納物の易揮発性成分の外部への散逸などを抑止するために、以前から、収納容器をガス遮蔽性 (ガスバリア性)の材料で形成することも行われてヽる。

[0003] しかし、プラスチック容器の口部の蓋部材は、容器の本体に比べて断面積 (表面積 )が小さい場合が多いこともあって、これまで通常はガス遮蔽性にされることはあまりなかった。

ところが、最近では衛生志向により収納飲食品の保存管理が厳しく求められ、嗜好の多様ィ匕により消費者力の収納飲食品の美味や香りの保持への要望も強くなり、また、品質管理のために収納医薬品における重要な揮発性成分の外部への散逸の阻止なども厳しく要求されるようになっているので、プラスチック容器の蓋部材においてもガスノリア性が必然ィ匕されつつあるとヽえる。

[0004] したがって、最近は、プラスチック容器のプルリング付きキャップにお、ても、ガスバリア性が強く求められている力プルリング付きキャップにおいては、指先の弱い力でも容易に引き裂いて開封できる必然性が求められるので、スコア部 (切り込みによる環状脆弱線)の厚みが薄くなつており、また、良好な成形性を得るためにはガスノリア性の低!、材料を使用せざるを得な!/、ので、プルリング付きキャップのガスバリア性の向上には特別の工夫が必要である。

そのために、最近では、プラスチック容器のプルリング付きキャップにおいて、ガスノリア性をもたらす種々の試みがなされており、スコアのないプルリングと金属箔などのガスバリア性シートの積層部材力なり、消費時に中栓ごと引き抜かれて、開栓時のスコアからのダストの発生がない中栓を有す複合蓋部材 (特許文献 1)、プルリング付きキャップのスコア面の下面にスコアの環状脆弱線の外径より大きい外径の金属箔又はノリア性積層フィルムをインサート成形などで一体ィ匕した、ガスノリア性の高いキャップ (特許文献 2及び 3)、エチレンビニルアルコール共重合体と相溶化剤及びポリオレフインカなる特定のガスノリア性榭脂により成形したプルリング付き注ぎ口（スパゥト）（特許文献 4)、などの改良提案が開示されている。

これらの改良手法ではプルリング付きキャップにおけるガスバリア性は、かなり向上されている力スコアのない中栓を使用する手法では、スコアのないプルリングにおいて中栓ごと引き抜くには力なりの強い力を要し、指先の弱い力でも容易に引き裂いて開封できるプルリング付きキャップの目的に沿わず、蓋本体と中栓が別個の成形品のツーピース成形なので生産性も低ぐまた、スコアの下面に金属箔などを一体ィ匕したプルリング付きキャップでは、金属箔ゃ積層部材のために指先の弱!、力では容易に引き裂いて開封できず、

積層部材の使用は生産性を低下させ、引き裂きにより金属微粉のダストが生じ収納物を汚染する惧れがあり、金属箔の腐食の発生の可能性もあり、金属箔が混入されると資源の再利用も容易ではな、。ガスノリア性の榭脂によりプルリング付きキャップを一体成形したスパゥトでは、スコア面以外のガスノリア剤の不要な箇所にもガスノリァ性榭脂が使用されてコスト高となり、ガスノリア性榭脂なので成形性やヒンジ部とリング部の強度も充分とは!、えな、。

このように従来のプルリング付きキャップにおいて、種々の手法によりガスバリア性を向上させても、プルリングによる開封の容易性が損なわれ、射出成形によるワンピース成形の生産性も得られなくなる場合も生じ、成形性やコスト面での有利さも低下し、金属微粉による収納物の汚染なども派生し、ヒンジ部やプルリング部材の強度も充分にならないなどの問題が残されてしまう。

[0006] 特許文献 1：特開平 6— 255663号公報（要約、特許請求の範囲の請求項 2〜3、段落 0004及び 0009)

特許文献 2 :特開平 7— 187212号公報 (要約）

特許文献 3：特開 2002— 362608号公報（要約）

特許文献 4：特開 2000 - 248128号公報（要約、段落 0005)

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0007] 段落 0003〜0005において前述した、従来技術のプルリング付きキャップにおけるガスノリア性の向上の問題を鑑みると、最近では、プラスチック容器のプルリング付きキャップにおいても、ガスバリア性が強く求められている力プルリング付きキャップにぉ、ては、指先の弱、力でも容易に引き裂、て開封できる要件は欠かすことができず、スコア部の厚みが薄くなつており、また、良好な成形性を得るためにはガスノリア性の低い材料を使用せざるを得ないので、これらの事項を踏まえて、本発明は、プルリングによる引き裂き開封の容易性と射出成形法によるワンピース成形の高い生産性を保持して、プルリング付きキャップにおけるガスノリア性、特に酸素ノリア性、を格別に向上させ、併せて、成形性やコスト面での有利さの低下や金属箔引き裂きにより派生する金属微粉による収納物の汚染なども阻止することを、発明が解決すべき課題とするちのである。

課題を解決するための手段

[0008] 本発明者らは、プルリング付きキャップにおけるガスノリア性、特に酸素バリア性、に関する力かる発明の課題の解決を図るベぐプルリング付きキャップにおいて、プルリングの構造やスコア部の形態及び成形方法ゃ榭脂材料の成形性、或いは酸素ノリアシート材料や酸素バリア剤材料、さらには酸素バリア剤の使用形態やそのための処理手段などについて、多面的に考察し種々の実験的な試行を行い、それらの過程にぉ、て、酸素透過はスコアが形成されて、る面 (スコア面）の酸素ノリア性に最も関連していることに着目して、上記の発明の課題を解決するには、従来の射出成形法でワンピース成形したプルリング付きキャップのスコア面に酸素ノリア剤の溶液を塗布乾燥することが、有効であることを知見し得て、さらに酸素バリア剤の種類や塗布法などの検討を深めて、指先の弱い力でも容易に引き裂いて開封できる要件を保持しつつ、スコア面の酸素バリア性を充分に向上させる本発明^ iij作するに至った。

[0009] 本発明は、基本的な構成な!/ヽしは特徴として、プルリング付きキャップにおけるスコァを有する面に酸素バリア剤を塗布する新規な要件力なり、特にスコア部にスプレィ法により塗布することを付加的な特徴とする。

塗膜の厚さは従来のノリアシートと異なり、 70 m程度以下でごく薄いので、従来のスコア面の開封の容易性を損なわずに、従来の金属箔ゃバリア榭脂成形材料を使用することなぐ充分な酸素バリア性をもたらすことを実現することができ、また、従来のワンピ

ース射出成形による成形容易性や高生産性による経済面の利点も保持することができる。

[0010] さらに、本発明は、酸素ノリア剤として好適には、変性エチレンビュルアルコール共重合体と無機板状フイラ一を含有する水性溶液を使用して酸素バリア機能を有効に発揮させ、また、スコア面と酸素ノリア性塗膜との接合一体性を高めるためにスコァ面にアンカー処理を施してから、酸素バリア剤を塗布するものでもある。

アンカー剤としてジイソシァネート系処理剤などを予めスコア面にコートすると、接合性向上のアンカー効果にカ卩えて、酸素ノリア一性もさらに高められるという予期し得な、作用効果を見い出すこともでき、本発明の付加的な特異性をもたらして！/、る。

[0011] その他に、本発明は、酸素バリア剤を塗布乾燥して塗膜を形成する要件を主たる構成とする、プルリング付き酸素ノリアキャップの製法、及び本発明のプルリング付き酸素バリアキャップに飲食品や医薬品などが収納された酸素バリア容器

などをも発明群とするものである。

[0012] ところで、段落 0004〜0005において記述した、プルリング付きキャップにおけるガスノリア性の向上を図る、従来技術の特許文献を顧みても、また、その他の特許文献を精査しても、段落 0009〜0010において記載した本発明における特有の新規な構成及び作用効果に関する記載を見い出すことはできず、本発明は、注目されるべき新しいプルリング付き酸素ノリアキャップの改良技術を生み出したものといえよう。

[0013] 以上において、発明の課題を解決するための手段として、本発明の創作される経緯並びに本発明の基本的な構成及び特徴に沿って、本発明を概観的に記述したので、ここで、本発明全体を俯瞰すると、本発明は、次の発明単位群力も構成されるものであって、 [1]の発明を基本発明とし、それ以下の発明は、基本発明を具体化ないしは実施態様ィ匕するものである。なお、発明群全体をまとめて「本発明」という。

[0014] [1]熱可塑性榭脂により成形され、容器口部に固定されるプルリング付き酸素バリアキヤップであって、プルリング付きキャップのスコア面の上面及び Z又は下面に酸素ノリア剤を塗布して、酸素ノリア性塗膜を形成したことを特徴とする、プルリング付き酸素ノリアキャップ。

[2]酸素ノリア剤をプルリング付きキャップのスコア面の上面に塗布して、酸素バリァ性塗膜を形成したことを特徴とする、 [1]におけるプルリング付き酸素ノリアキヤップ。

[3]酸素ノリア剤の塗布力 Sスプレイ塗装によりなされたことを特徴とする、 [1]又は [ 2]におけるプルリング付き酸素ノリアキャップ。

[4]酸素バリア性塗膜の膜厚が 0. 07〜70 /ζ πιであることを特徴とする、 [1]〜[3] のいずれかにおけるプルリング付き酸素バリアキャップ。

[5]酸素バリア剤が変性エチレンビニルアルコール共重合体と無機板状フイラ一を含有する水性溶液であることを特徴とする、 [1]〜 [4]の、ずれか〖こおけるプルリング付き酸素バリアキャップ。

[6]プルリング付きキャップのスコア面にアンカー処理を施して、酸素バリア剤を塗布したことを特徴とする、 [1]〜 [5]の、ずれかにおけるプルリング付き酸素ノリアキヤップ。

[7]アンカー処理がコロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理、イト口処理のいずれかの処理である力又は該処理後にアンカー剤塗布を行うことを特徴とする、 [6] におけるプルリング付き酸素ノリアキャップ。

[8]アンカー剤がジイソシァネート系処理剤であることを特徴とする、 [7]におけるプルリング付き酸素ノリアキャップ。

[9]酸素バリア剤が環状脆弱線に沿って塗布されて、酸素バリア性塗膜が環状脆弱線部分にのみ形成されたことを特徴とする、 [1]〜 [8]の、ずれかにおけるブルリング付き酸素バリアキャップ。

[10]スコアが形成されたプルリング付きキャップがポリエチレン榭脂により成形されたものであることを特徴とする、 [1]〜 [9]の、ずれか〖こおけるプルリング付き酸素バリアキャップ。

[11]ブルリング付き酸素ノリアキャップが、ヒンジを介して開閉可能である蓋部と一体に成形されたワンピースキャップであることを特徴とする、 [ 1]〜 [ 10]の、ずれかにおけるプルリング付き酸素ノリアキャップ。

[12]プルリング付き酸素ノリアキャップが中栓であって、さらに中栓の注出口を密封する蓋部が設けられたことを特徴とする、 [1]〜 [10]の、ずれか〖こおけるプルリング付き酸素バリアキャップ。

[13]スコアが形成されたプルリング付きキャップのスコア面に、アンカー処理を施し又は施さずに、酸素バリア剤を塗布し乾燥して、酸素バリア性塗膜を形成すること〖こより製造されることを特徴とする、 [1]〜[12]のいずれかにおける、容器口部に固定されるプルリング付き酸素ノリアキャップの製法。

[14]スコアが形成されたプルリング付きキャップを、ワンピースキャップとして熱可塑性榭脂により射出成形して製造することを特徴とする、 [13]における、容器口部に固定されるプルリング付き酸素ノリアキャップの製法。

[15]飲食品又は医薬品が収納され、 [11]又は [12]のいずれかにおけるプルリング付き酸素ノリアキャップで容器口部を密封したことを特徴とする、酸素バリア性容器発明の効果

本発明のプルリング付き酸素ノリアキャップにおいては、指先の弱い力で簡易に引き裂、て開栓できる従来のスコア面の開封の容易性を損なわずに、従来の金属箔ゃノリア榭脂成形材料を使用することなぐ充分な酸素ノリア性をもたらすことができ、また、従来のワンピース射出成形による成形容易性や高生産性による経済面の利点ち保持することがでさる。

図面の簡単な説明

[0016] 第 1図は、本発明における、中栓としてのプルリング付き酸素ノリアキャップの実例を示す、構造断面図である。

第 2図は、本発明の一態様である、プルリング付き酸素ノリアキャップをヒンジキヤップと一体成形したワンピースキャップを示す、構造断面図である。

発明を実施するための最良の形態

[0017] 本発明については、本発明の課題を解決するための手段として、本発明の基本的な構成に沿って以上において記述した力以下においては、段落 0014に前述した本発明群の発明についての実施の形態を、図面を参照しながら、具体的に詳しく説明する。

[0018] 1.プルリング付き酸素ノリアキャップ

(1)基本構成

本発明における、中栓としてのプルリング付き酸素ノリアキャップの基本構造が図 1 に断面構造図として例示されている。

図 1にお、て酸素バリア剤塗布面と記載されて!、る二面が、スコア面の上下面であり、スコア面の下面にスコアが形成されている。酸素ノリア剤の溶液はスコア面の上面ないしは下面もしくは両面に塗布される。スコア面の上部にプルリングが図示されており、キャップのスパゥト部（外筒部）の側面に、嵌合溝を内面に有する固着部が設けられており、その嵌合溝により酸素ノリアキャップが容器の口部（ノズル）に固定される。

図 2においては、本発明の一態様として、プルリング付き酸素ノリアキャップをヒンジキャップと一体成形したワンピースキャップが例示されている。

[0019] (2)スコア

スコアは、プルリング付きキャップのスコア面に環状切り込みを設けて形成された、引き裂き開封のための環状脆弱線であり、切り込みは、好ましくは断面形状が V字形に切り込まれ、射出成形装置の金型内プルリング付キャップがワンピース成形される際に金型表面形状により、同時に形成される。切り込みは、通常は引き裂き易くするために、引き裂き力の働く面の反対面のスコァ面の下面に形成される力スコア面の上面に形成してもよい。

[0020] スコアの厚みは薄いほど、プルリングによる引き裂き開封が容易となり好ましいが、あまり薄くすると酸素ガス (及び水分)のバリア性が低くなり過ぎ、また、成形生産性も低下してしまうので、 200 m程度が限度であり、 300 m程度までの厚さであればポリエチレン榭脂では 3kgf程度の開封力となり、女性や高齢者でも指先の弱い力で容易に開封できる。

スコア面の外径は小さいほど酸素透過性は小さくなるが、小さ過ぎると開封孔も小さ過ぎて消費時に収納内容物、例えば食品におけるドレッシングの具材など、の排出が困難となり、また、プルリングに消費者の指先が掛カり難くなるので、 10mm程度が限度である。この時、キャップ全体の外径は 20mm程度となる。

[0021] (3)酸素バリア剤の塗布

酸素バリア剤は、酸素ガスの外部力もの侵入のみならず、ガスノリア剤として、容器に収納された食品からの水分や医薬品の重要な易揮発性成分が外部に揮発散逸されることをも抑止する。

酸素バリア剤は、酸素バリア剤の溶液の形態で塗布によりスコア面に施され、スコア面の上面及び Z又は下面に塗布される。収納内容物の食品の衛生的な観点から、また、医薬品の純度保持の観点力もして、収納内容物との接触を避けるために酸素ノリア剤は上面に塗布するのが好ましい。

容器本体で保護されないスコア面に対して酸素ノリア剤を全面塗布するのが好適であるが、スコア部が薄肉化のために酸素透過性が高くなつているので、スコア部、すなわち環状脆弱線に沿った部分の塗膜を厚くして酸素ノリア性を高めるか、又はその部分のみに、酸素ノリア剤を塗布して酸素ノリア剤の使用量を低減してもよい。なお、スコアの形成された面へ酸素バリア剤を塗布すると、スコアの溝内に液溜まりして、最も肉厚の薄、部分の塗膜が厚くなる作用と効果が期待できる。

したがって、酸素ノリア剤と収納内容物との直接の接触を避け、併せて、スコアの溝内に酸素バリア剤を液溜まりさせる観点から、スコアを酸素バリア性キャップの上面（スコア面の上面）に形成してもよい。 [0022] 塗布方法は、スプレイ塗装 (スプレイノズルによる吹き付け塗装）が簡易で塗布工程における生産性も高く最適であるが、ロール塗装などの他の塗装法も使用できる。酸素バリア剤の塗膜の厚さは酸素バリア性と開封容易性との兼ね合いからして、 0.

07〜70 mが好ましく、酸素バリア剤の内容にもよるが一般に 0. 07 m未満ではノリア性が不足し、 70 mを超えると開封容易性が低下する。この規定は後記する実施例と比較例の対照に基、てなされて!/、る。

本発明のプルリング付き酸素ノリアキャップにおいては、酸素バリア性を 4. 2 X 10 一³〜 2. 1 X 10"⁴ (ccZcapZday)程度に向上させることを実現でき (後記の実施例を参照）、容器の実用上において充分な酸素ノリア性をもたらしている。

[0023] (4)酸素バリア剤

酸素バリア剤 (ガスバリア剤）は、好適には、エチレンビニルアルコール共重合体などの榭脂成分と無機板状フイラ一を含有する水性溶液が使用され、この水性溶液は酸素ノリア性が高ぐ食品容器などの優れた酸素ノリアコーティング剤として既に知られたものである（特開 2003— 276124号公報の要約及び段落 0021〜0023の実施例を参照)。

変性 EVOHはアルコールでな!/、と溶解せず、無機フイラ一はアルコール含有量が多、と劈開しなヽ（50wt%まで）ので、 50%以下のアルコール含有水溶液が好適に使用される。

その他、ポリアミド榭脂などの酸素遮蔽性榭脂の有機溶剤溶液なども使用し得る。酸素ノリア剤は、無機フィラーを使用する場合にはアルコール類の水性溶液が使用されるが、バリア剤によっては酢酸ェチルのような他の有機溶剤も使用される。

[0024] 上記の水溶液における、エチレンビュルアルコール共重合体は、ビュルアルコール分率力 0〜80モル⁰ /₀であり、エチレンと共重合することにより高湿度下のバリア性が向上する。水性アルコール溶剤への可溶性を高めるために、少量の共重合モノマ一で変性されて、てもよ、。

[0025] 無機板状フイラ一としての無機層状ィ匕合物とは、単位結晶層が互いに積み重なつて層状構造を有している無機化合物であり、劈開した状態において、粒径が 5 m以下でアスペクト比が 50〜5, 000程度のものが好ましい。アスペクト比が 50未満であればガスノリア性が不足し、 5, 000より大きいものは製造が難しぐ経済的にも高価なものとなる。粒径が 5 μ m以下であれば透明性がよぐ 1 μ m以下であれば透明性の重視される用途にはより好ましい。

[0026] 無機層状ィ匕合物の具体例としては、グラフアイト、カルコゲンィ匕物、粘土鉱物などを挙げることができる。粘度鉱物としては、膨潤性又は劈開性の観点から、スメクタイト族、バーミキユライト族及びマイ力族が好ましぐさらにはスメクタイト族が好ましい。スメタタイト族としては、モンモリロナイト、パイデライト、ノントロナイト、サボナイト、ソーコナイト、スチブンサイト、ヘクトライトなどが使用される。

[0027] 無機層状化合物は、分散媒に膨潤 ·劈開させることが好ましぐ無機層状化合物を膨潤又は劈開させる分散媒は、水、及びメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、エチレングリコール、ジエチレングリコールなどのアルコール類が主に使用され、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトンなども使用できる力水やプロパノールなどのアルコール類が好ましい。

[0028] 酸素バリア剤としては、無機板状フイラ一 (無機層状化合物)を有する分散液と、ェチレンビュルアルコール共重合体水性溶液との混合液を高圧分散処理して得られたものであることが好ましい。高圧分散処理の圧力条件は、 lOOkgfZcm²以上であることが好ましい。その後に適宜に分散媒ゃ溶剤は減量される。

無機層状ィ匕合物と榭脂成分との重量比は、 70Z30〜50Z50の範囲内であることが好ましい。他の条件にもよるが、無機層状化合物の比率が 70重量％を超えると形成されたバリア層が脆くなり、また 50重量⁰ /₀未満ではバリア性能が不充分である。無機層状ィ匕合物及び榭脂成分の濃度は、双方の合計で 0. 1〜70重量％の範囲内であることが好ましい。

酸素ノリア剤はアルコール類の水性溶液で、塗膜を 1 _μ m以下に薄くできる力乾燥性が比較的低いので、塗装後は、好ましくは熱風吹き付けなどの手段により強制乾燥される。

[0029] 力かる酸素バリア剤をスコア面に塗布すると、塗膜において榭脂層中に無機層状化合物

が劈開した状態でスコア面に平行にずれて多層に並び、あたかも迷路が形成されたような分散状態となって、酸素ガスがバリア層中の榭脂層を透過する場合には、通過経路が非常に長くなり、その結果として酸素透過量が低下させられ酸素バリア機能が高くなる。

酸素バリア性は、酸素バリア剤の塗布厚み以外にも、変性エチレンビニルアルコール共重合体のエチレン含量や架橋度、無機板状フイラ一の配合量やアスペクト比、酸素ノリア剤のスコア面との密着性などによっても変化する。

[0030] (5)アンカー処理

アンカー処理は、スコア面と酸素ノリア性塗布膜との接合性を高める処理であって、スコア面を、コロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理、イト口処理のいずれかの物理的処理を行うか、物理的処理後にさらにアンカー剤のコーティング (塗布）の化学的処理を行うことによってなされる。

本発明のプルリング付き酸素ノリアキャップは、段落 0033に後記するように、主としてポリエチレン榭脂により成形され、ポリエチレン榭脂は他の榭脂材料などとの接合性がかなり低いので、好ましくはアンカー処理が必要である。

[0031] アンカー剤の材質としては、特に限定されるものではないが、ジイソシァネートイ匕合物と活性水素化合物とを含むものであることが好ましい。

ジイソシァネートイ匕合物としては、へキサメチレンジイソシァネート（HDI)やイソホロンジイソシァネート (IPDI)などの脂肪族又は脂環族イソシァネートイ匕合物が挙げられる。

活性水素化合物としては、イソシァネートイ匕合物と結合する官能基を有するものであればよぐ例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、 1, 4 ブタンジオール、 1, 6 へキサンジオール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパンなどが挙げられる。

アンカー剤は、アンカー剤の溶液として使用され、溶剤成分は主として有機溶媒であり、アルコール類、脂肪族炭化水素類、脂環族炭化水素類、芳香族炭化水素類、エステル類、ケトン類、エーテル類、ハロゲンィ匕炭化水素類などが挙げられる。

[0032] アンカー剤をスコア面に膜状に塗布した厚みは、乾燥厚みが 0. 01〜5 μ m程度となるようにコートされるのが好ましい。塗布厚みが大きければアンカー強度には優れるが、引き裂き開封容易性に悪影響を与える。

本発明においては、段落 0010に記載したように、アンカー剤としてジイソシァネート系処理剤などを予めスコア面にコートすると、接合性向上のアンカー効果にカ卩えて、酸素バリアー性もさらに高められるという予期し得ない付加的な作用効果も発現される。

[0033] (6)榭脂材料

プルリング付き酸素ノリアキャップを一体形成する榭脂材料は、熱可塑性榭脂が使用される。

ポリエチレン榭脂が、プルリングとして適度の柔ら力さと伸び性を有し、射出成形性や経済性或いは資源再利用性や環境非汚染性などのために、好適に使用される。

[0034] 2.プルリング付き酸素ノリアキャップの使用態様

(1)容器における蓋部材

プルリング付き酸素ノリアキャップは、図 1に例示されるように、中栓部材に用いられ、また、中栓とヒンジを介して上方に開閉可能である蓋部が容器口部に設けられた蓋部材として一体的に製品化される他、図 2に例示されるように、蓋部まで一体に成形されたワンピースキャップとして用いることもできる。

(2)収納容器

飲食品又は医薬品が収納された酸素ノリア性容器として実用上有効に利用され、外部か

ら侵入する酸素ガスによる収納内容物の酸化劣化や微生物の発育に起因する変質或いは収納物の水分や易揮発性成分の外部への散逸などを充分に抑止することができる。特に、飲食品においては収納時の美味や香りを長く保持し得る。

[0035] 3.プルリング付き酸素ノリアキャップにおける製造

(1)プルリング付き酸素バリアキャップの製造

本発明のプルリング付き酸素ノリアキャップは、スコアが形成されたプルリング付きキャップのスコア面に、アンカー処理を施し又は施さずに、酸素バリア剤を塗布し乾燥して、酸素バリア性塗膜を形成することにより製造される。

[0036] (2)射出成形による一体成形スコアが形成されたプルリング付きキャップは、ワンピースキャップとして熱可塑性榭脂により射出成形して、高い生産性にて製造することができる。

実施例

[0037] 以下においては、各実施例によって、各比較例を対照して図面を参照しながら、本発明を実例としてより具体的に示して、本発明の構成の各要件の合理性と有意性及び従来技術に対する優位性とを実証する。

[図面による実例]

プルリング付き酸素バリアキャップの中栓としての実例力図 1に断面構造図として例示され、プルリング付き酸素ノリアキャップをヒンジキャップと一体成形したワンピースキャップの実例が、図 2に断面構造図として例示されている。

[0038] [実施例 1]

射出成形によりポリエチレン榭脂を使用してワンピース成形したプルリング付き酸素ノリアキャップにおいて、以下の条件にて酸素ノリア剤をスコア上面にスプレイ塗装した。酸素バリア剤；

(固形物）変性エチレンビュルアルコール共重合体〔エチレン含量： 32モル⁰ /₀ (過酸化水素）にて変性〕と無機板状フイラ一 (モンモリロナイト)の合計含有量が 5重量％で、固形物中のフィラー含有量が 60%である。

(分散媒）水 60重量％と n プロパノール 5重量％及び i プロパノール 30重量％アンカー処理；なし

ノリア膜厚； 0. 10 /z m

酸素透過度 (ccZcapZday)と開栓カ（kgf)を測定し結果を表 1に記載した。酸素透過度の測定方法：酸素透過係数測定装置 (OX— TRAN 2/20；モダンコントロール社)を用いて、 22°C - 60%RHの酸素透過係数を測定した。

開栓力の測定方法： 23°C下にて引張試験機 (テンシロン万能試験機 UCT— 500；オリエンテック社）を用いて、引張スピード 50mmZminでプルリングを垂直に引っ張つた時の荷重を測定した。結果を表 1に記載する。

[0039] [実施例 2〜 14]及び [比較例 1〜4]

表 1に記載の各条件以外は、実施例— 1と同条件にて実施した。結果を表 1に記載する。

なお、表 1において、酸素透過度と開栓力における〇χ印については、酸素透過度と開栓力が実用上好適である場合に〇印を、実用上問題がある場合に X印を付している。

実施例— 2〜8は、実施例一 1において、酸素ノリア膜厚を変更し、実施例— 9〜1 2は、実施例一 1において、酸素ノリア膜厚と固形物中の無機フィラー含有量⁰ /₀を変更し、実施例— 13〜： 14は、実施例— 1において、酸素ノリア膜厚を変更し、アンカ一処理を

行っている。アンカー処理は、イソシァネート系 2液型ポリウレタンの塗布である。比較例一 1は、ポリエチレン榭脂製の従来品であって、酸素バリア処理を行っていないプルリング付きキャップであり、比較例一 2〜3は実施例一 1において、酸素バリァ膜厚を変更し、比較例一 4は、酸素バリアのためにアルミ箔を貼付した従来品である。

[0040] [表 1]

[0041] [参考例]

実施例一 1と同条件で作成した酸素バリアキャップを、収納飲食品内容物としての水、アルコール、食用油、ドレッシングに 40°C— 1ヶ月間浸漬した後に酸素透過度を測定したところ、いずれの内容物に浸漬したものでも実施例— 1と同等の酸素ノリア性能を示し、酸素ノリア剤は内容物の影響を受けないことが確認された。

[0042] [実施例と比較例の結果の考察]

以上の各実施例及び各比較例を対照することにより、本発明のプルリング付き酸素ノリアキャップにお、ては、指先の弱、力で (3kgf程度)簡易に引き裂、て開栓できる従来のスコア面の開封の容易性を損なわずに、従来の金属箔ゃバリア榭脂成形材料を使用することなぐ充分な酸素バリア性をもたらすことができることが、明らかにされている。

[0043] 具体的には、実施例 1〜8においては、酸素バリア剤の膜厚を変化させており、 0 . 1〜50 /ζ πι【こお!ヽて、酸素ノリア'性を 4. 2 Χ 10^_3〜2. 1 X 10"⁴ (cc/cap/day )に向上させることを実現できている。また、膜厚の増大にしたがい酸素ノリア性も高くなり、酸素バリア剤の有効性と有意性が窺える。比較例 2では、膜厚が薄過ぎて（ 0. 05 m)酸素ノリア性が不充分であり、また、塗膜厚さムラが生じ均一厚さに塗布することも困難になる。比較例— 3では、膜厚が厚過ぎて（100 m)酸素バリア性が充分であるとしても開栓力が大き過ぎ実用的でない。したがって、膜厚は、酸素バリァ性と開封容易性の見合いで、 0. 07〜70 /ζ πι程度に規定するのが合理的である。特に実施例 8では、比較例ー4の酸素ノリアのためにアルミ箔を貼付した従来品に遜色のない酸素ノリア性を示しており注目される。

実施例 9〜12は無機板状フイラ一含有量を変化させており、酸素ノリア性を充分確保するには 30%程度必要であることが示されている。また、含有量の増大にしたがい酸

素ノリア性も高くなり、酸素バリア性に対する無機板状フイラ一の有効性と有意性も実施例— 13〜14では、アンカー剤の塗布が行われており、実施例— 13では、ァンカー処理のない対応する実施例 3に比べて、酸素ノリア性が僅かであるが向上され、実施例— 14では、実施例— 13に比べてアンカー剤の膜厚が厚いのでより酸素ノリア性が高ぐアンカー処理のない対応する実施例 3に比べると、酸素バリア性がかなり向上されて、ることが示されて!/、る。アンカー処理はスコア面と酸素ノリア剤の接合性の向上のためになされるのに、付カ卩的に酸素ノリア性も向上されることは、本発明に潜在した特徴であるといえる。

比較例 1は、ポリエチレン榭脂製の従来品であって、酸素バリア処理を行っていないので、本発明に比べて酸素透過度が 1桁程度も高ぐ酸素ノリア性の不足が明らかである。比較例 4は、酸素ノリアのためにアルミ箔を貼付した従来品であるので、酸素透過度が格別に低いのは当然であるが、開栓カも格別に高ぐ指先の弱い力で容易に開封できるプルリング付きキャップの本質を欠いており、引き裂き時の金属微粉ダストによる収納食品や医薬品の汚染などの問題を内在しているのも従来から明らかである。

以上の縷々記載した、各実施例と各比較例の対照による考察を踏まえれば、従来技術に比して本発明の優位性が明白であり、本発明の構成の各要件の合理性と有意性も明確にされて、ると、える。

産業上の利用分野

本発明のプルリング付き酸素ノリアキャップは、指先の弱い力で簡易に引き裂いて開栓できる従来のスコア面の開封の容易性を損なわずに、従来の金属箔ゃバリア榭脂成形材料を使用することなぐ充分な酸素バリア性をもたらすことができ、また、従来のワンピース射出成形による成形容易性や高生産性による経済面の利点も保持することができるので、産業上において、飲食品や医薬品などのプラスチック製の収納容器におけるプルリング付きキャップとして有用であり、利用可能性の高、ものである。

Claims

請求の範囲

[1] 熱可塑性榭脂により成形され、容器口部に固定されるプルリング付き酸素ノリアキヤップであって、プルリング付きキャップのスコア面の上面及び Z又は下面に酸素バリァ剤を塗布して、酸素ノリア性塗膜を形成したことを特徴とする、プルリング付き酸素ノリアキャップ。

[2] 酸素ノリア剤をプルリング付きキャップのスコア面の上面に塗布して、酸素バリア性塗膜を形成したことを特徴とする、請求項 1に記載されたプルリング付き酸素ノリアキヤップ。

[3] 酸素ノリア剤の塗布カ^プレイ塗装によりなされたことを特徴とする、請求項 1又は請求項 2に記載されたプルリング付き酸素ノリアキャップ。

[4] 酸素バリア性塗膜の膜厚が 0. 07-70 μ mであることを特徴とする、請求項 1〜請求項 3のいずれかに記載されたプルリング付き酸素ノリアキャップ。

[5] 酸素ノリア剤が変性エチレンビュルアルコール共重合体と無機板状フイラ一を含有する水性溶液であることを特徴とする、請求項 1〜請求項 4のヽずれかに記載されたプルリング付き酸素ノリアキャップ。

[6] プルリング付きキャップのスコア面にアンカー処理を施して、酸素バリア剤を塗布したことを特徴とする、請求項 1〜請求項 5の、ずれかに記載されたプルリング付き酸素ノリアキャップ。

[7] アンカー処理がコロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理、イト口処理の、ずれかの処理である力、又は該処理後にアンカー剤塗布を行うことを特徴とする、請求項 6 に記載されたプルリング付き酸素ノリアキャップ。

[8] アンカー剤がジイソシァネート系処理剤であることを特徴とする、請求項 7に記載されたプルリング付き酸素ノリアキャップ。

[9] 酸素バリア剤が環状脆弱線に沿って塗布されて、酸素バリア性塗膜が環状脆弱線部分にのみ形成されたことを特徴とする、請求項 1〜請求項 8のいずれかに記載されたプルリング付き酸素ノリアキャップ。

[10] スコアが形成されたプルリング付きキャップがポリエチレン榭脂により成形されたものであることを特徴とする、請求項 1〜請求項 9の、ずれか〖こ記載されたプルリング付き酸素ノリアキャップ。

[11] プルリング付き酸素ノリアキャップ力ヒンジを介して開閉可能である蓋部と一体に成形されたワンピースキャップであることを特徴とする、請求項 1〜請求項 10の、ずれかに記載されたプルリング付き酸素ノリアキャップ。

[12] プルリング付き酸素バリアキャップが中栓であって、さらに中栓の注出口を密封する蓋部が設けられたことを特徴とする、請求項 1〜請求項 10のいずれかに記載されたプルリング付き酸素ノリアキャップ。

[13] スコアが形成されたプルリング付きキャップのスコア面に、アンカー処理を施し又は施さずに、酸素バリア剤を塗布し乾燥して、酸素バリア性塗膜を形成することにより製造されることを特徴とする、請求項 1〜請求項 12のいずれかに記載された、容器口部に固定されるプルリング付き酸素ノリアキャップの製法。

[14] スコアが形成されたプルリング付きキャップを、ワンピースキャップとして熱可塑性榭脂により射出成形して製造することを特徴とする、請求項 13に記載された、容器口部に固定されるプルリング付き酸素ノリアキャップの製法。

[15] 飲食品又は医薬品が収納され、請求項 11又は請求項 12に記載されたプルリング付き酸素ノリアキャップで容器口部を密封したことを特徴とする、酸素バリア性容器。