WO2005122537A1

WO2005122537A1 - 電子機器、および、筐体の向き検出方法

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Publication number: WO2005122537A1
Application number: PCT/JP2005/010683
Authority: WO
Inventors: Toshinori Hirose
Original assignee: Nec Corporation
Priority date: 2004-06-10
Filing date: 2005-06-10
Publication date: 2005-12-22
Also published as: CN1985500A; EP1755317A4; EP1755317A1; JP2005354384A; US20080256751A1

Abstract

　２軸ヒンジ（２１）によって結合された上部筐体（２）と下部筐体（３）とを有する携帯電話機（１）において、２軸ヒンジの垂直軸（Ｙ）を通る上部筐体の中心軸から離間した位置にマグネット（６１）が内蔵されている。これにより、２つの筐体を閉じたときの上部筐体の向きによって、マグネットが上記中心軸に対して対称な位置にくることになる。したがって、下部筐体におけるこれらの位置に対応する位置にＭＲセンサ（６２，６３）を配設することによって、上部筐体の向きを判定することができる。従来は筐体の向き検出に合計４素子が必要であったのに対し、本発明によればマグネットと２つのＭＲセンサの合計３素子で筐体の向き検出が可能となる。このように、本発明によれば、筐体の向き検出に必要な素子数を削減でき、その結果、素子の実装面積を縮小することが可能となる。

Description

明細書

電子機器、および、筐体の向き検出方法

技術分野

[0001] 本発明は、電子機器、および、筐体の向き検出方法に関し、特に、 2つの筐体が 2 軸ヒンジで結合された電子機器、および、その筐体の向きを検出する方法に関する。背景技術

[0002] 携帯電話機及び PHS (パーソナルノヽンディフォンシステム）は、双方の全契約者数が日本国内で 8700万人を越え（2004年 5月末時点）、一般的に所持されるアイテムとなっている。

[0003] 従来の折り畳み型携帯電話機は、図 1に示すように、操作部 104、制御部 105、記憶部 113、音声処理部 107、マイク 171、スピーカ 172、無線部 108、アンテナ 181、撮影部 110、表示制御部 109、表示部 111、割込コントローラ 112、開閉検出部 106 、スィッチ 161から構成される。これらのうち、操作部 104、制御部 105、記憶部 113、音声処理部 107、無線部 108、撮影部 110、表示制御部 109、割込コントローラ 112 、開閉検出部 106が、バス 114に接続されている。

[0004] 通常、表示部 111は上部筐体に、操作部 104は下部筐体にそれぞれ配設されている。上部筐体と下部筐体とは、一方向のみに回動する 1軸ヒンジによって結合されている。また、 2つの筐体の開閉状態を検出するために、上部筐体に磁石が配設され、下部筐体の磁石と対向する位置にスィッチ 161が配設されている。 2つの筐体が閉じて磁石とスィッチ 161とが近接しているときにはスィッチ 161が ONになり、 2つの筐体が開、て磁石とスィッチ 161とが離れるとスィッチ 161が OFFになる。このスイツチ 161の ON, OFFによって、開閉検出部 106は 2つの筐体が閉じているか開いて V、るかを確認することができる。

[0005] 開閉検出部 106は、 2つの筐体が閉じたことを検出すると、割込コントローラ 112に対して割込信号を発する。割込コントローラ 112は、割込信号を受け取ると、開閉検出部 106からの処理が現在行っている割込処理よりも上位の処理かを確認する。その結果、開閉検出部 106からの処理が最上位である場合には、割込コントローラ 112 は、制御部 105に対して割込要求をさらに出力する。

[0006] 割込コントローラ 112からの割込要求を受け取った制御部 105は、割込コントローラ 112内のレジスタにアクセスし、最上位の割込処理が何かを確認する。確認した割込処理に応じて、制御部 105は適切なプロセスを処理する（例えば、特開 2001— 136 251号公報 (文献 1)を参照)。

[0007] 携帯電話等は、通話をその主な機能として、るものの、近年では電子メール閲覧機能、ウェブブラウジング機能、撮影機能等を盛り込んだ複合的な形態へと進化している。力かる機能の高度化に従来の単純な折り畳み形状では対応できなくなりつつあり、 1軸ヒンジの代わりに、 2軸ヒンジが使用される事例が見受けられる。ここで「2軸ヒンジ」とは可動軸が 2つ存在するヒンジのことであり、これら 2つの軸は直交して配設されるのが一般的である。

[0008] 図 2及び図 3に示すように、 2軸ヒンジが採用された従来の折り畳み型携帯電話機 1 01は、下部筐体 103の短辺近傍に「固定」された可動軸を中心に、他方の可動軸が回動する 2軸ヒンジ 121を有する。以下、下部筐体 103の短辺と略平行に設けられた 2軸ヒンジ 121の軸を水平軸 Xと、下部筐体 103の短辺と略垂直に設けられた 2軸ヒンジ 121の軸を垂直軸 yとして説明する。

[0009] 携帯電話機 101の上部筐体 102には、表示部 111が配設されている。この表示部 111を下部筐体 103に対向させて上部筐体 102と下部筐体 103とを折り畳むと、図 2 に示すようになる。この状態から、上部筐体 102を水平軸 Xを中心に略 90度開き、上部筐体 102を垂直軸 yを中心に略 180度旋回させ、ここから水平軸 Xを中心に上部筐体 102を略 90度閉じると、図 3に示すように表示部 111が外部に露出した状態で上部筐体 102と下部筐体 103とを閉じることができる。この状態で電子メールの確認や、広い画面で撮影機能の使用が可能である。

[0010] 2軸ヒンジが採用された従来の折り畳み型携帯電話機 101では、磁石とホール素子とを 2対用いることによって、 2つの筐体 102, 103を閉じたときの上部筐体 102の向きを検出することが可能となる。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題 [0011] 上述したように、磁石とスィッチ 161とを 1対用いることによって、 2つの筐体の開閉状態を検出可能であるが、 2軸ヒンジが採用された従来の折り畳み型携帯電話機 10 1において、図 2に示した状態と図 3に示した状態とを判別できない。スィッチ 161が ONになることによって 2つの筐体 102, 103が閉じていることまでは判っても、上部筐体 102がどちらの向きになっている力までは判らないからである。この問題は、磁石とスィッチ 161の代わりに、磁石とホール素子等を用いた場合も同様である。

[0012] 一方、筐体閉時の筐体の向き検出は、磁石とホール素子とを 2対用いることによつて可能となる。しかし、この場合には必要な素子数が増え、これらの素子の実装面積の増大が避けられない。

[0013] 以上の問題は、折り畳み型携帯電話機に限らず、 PDA (パーソナルデジタルァシスタント)や、ノートパソコン、カムコーダなどの電子機器にも共通する問題である。

[0014] 本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、筐体の向き検出に用いられる素子の実装面積を縮小することにある。

課題を解決するための手段

[0015] このような目的を達成するために、本発明にかかる電子機器は、第 1筐体と、第 1筐体と対向する平面を有する第 2筐体と、第 2筐体の平面に平行な水平軸とこの水平軸に垂直な垂直軸とからなる 2つの可動軸を持ち、第 1筐体と第 2筐体との間を結合する 2軸ヒンジと、 2軸ヒンジの垂直軸を通る第 1筐体の中心軸から離間した位置に配設された第 1磁気素子とを備えることを特徴とする。

[0016] また、本発明にかかる筐体の向き検出方法は、第 1筐体の中心軸力も離間した位置に配設された磁石から発生する磁界を、前記第 1筐体に 2軸ヒンジによって結合された第 2筐体の中心軸を挟んだそれぞれの位置に配設された 2つの磁気センサのいずれかによつて検知するステップと、磁界を検知したのが前記 2つの磁界センサのヽずれであるかによって前記第 2筐体に対する前記第 1筐体の向きを判定するステップとを備えることを特徴とする。

発明の効果

[0017] 本発明では、第 1筐体の中心軸力離間した位置に第 1磁気素子を配設するので、第 1の筐体と第 2の筐体とを閉じたときの第 1筐体の向きによって、第 1磁気素子が上記中心軸に対して対称な位置にくる。したがって、第 2筐体におけるこれらの位置に対応する位置に第 2磁気素子を配設することによって、第 1筐体の向きを判定することができる。従来は筐体の向き検出に合計 4素子が必要であつたのに対し、本発明によれば 1つの第 1磁気素子と 2つの第 2磁気素子の合計 3素子で筐体の向き検出が可能となる。このように、本発明によれば、筐体の向き検出に必要な素子数を削減でき、その結果、素子の実装面積を縮小することが可能となる。

図面の簡単な説明

[図 1]図 1は、 1軸ヒンジが使用された従来の折り畳み型携帯電話機の機能ブロック図である。

[図 2]図 2は、 2軸ヒンジが採用された従来の折り畳み型携帯電話機の斜視図であり、表示部を格納して筐体を閉じた状態を示して、る。

[図 3]図 3は、 2軸ヒンジが採用された従来の折り畳み型携帯電話機の斜視図であり、表示部を露出して筐体を閉じた状態を示して、る。

[図 4]図 4は、本発明の第 1の実施例に力かる折り畳み型携帯電話機の斜視図であり、表示部を格納して筐体を閉じた状態を示している。

[図 5]図 5は、本発明の第 1の実施例にかかる折り畳み型携帯電話機の斜視図であり、上部筐体を開いた状態を示している。

[図 6]図 6は、本発明の第 1の実施例に力かる折り畳み型携帯電話機の斜視図であり、上部筐体が旋回中の状態を示している。

[図 7]図 7は、本発明の第 1の実施例にかかる折り畳み型携帯電話機の斜視図であり、上部筐体を 180度旋回させた後の状態を示している。

[図 8]図 8は、本発明の第 1の実施例に力かる折り畳み型携帯電話機の斜視図であり、表示部を露出して筐体を閉じた状態を示している。

[図 9]図 9は、本発明の第 1の実施例に力かる折り畳み型携帯電話機の機能ブロック図である。

[図 10]図 10は、図 9における開閉検出部の機能ブロック図である。

[図 11]図 11は、本発明の第 2の実施例に力かる折り畳み型携帯電話機の斜視図である。 [図 12]図 12は、本発明の第 2の実施例に力かる折り畳み型携帯電話機の機能ブロック図である。

[図 13]図 13は、図 12における開閉検出部の機能ブロック図である。

発明を実施するための最良の形態

[0019] 以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。

[0020] 本発明の第 1の実施例に力かる折り畳み型携帯電話機について説明する。図 4〜図 8に示すように、第 1の実施例に力かる折り畳み型携帯電話機 1は、表面に表示部 (表示手段） 11が配設された上部筐体 (第 1筐体) 2と、表面に操作部 4が配設された下部筐体 (第 2筐体） 3と、これら 2つの筐体 2, 3の間を結合する 2軸ヒンジ 21とを有する。筐体 2, 3は共に平面視略矩形をしており、筐体 2, 3のそれぞれの短辺に 2軸ヒンジ 21が接続されている。 2軸ヒンジ 21とは、可動軸が 2つ存在するヒンジのことであり、これら 2つの軸は直交して配設されるのが一般的である。ここでは、操作部 4が配設された下部筐体 3の平面に略平行に設けられた軸を水平軸 X、この水平軸に略垂直に設けられた軸を垂直軸 Yと呼ぶ。上部筐体 2と下部筐体 3とは 2軸ヒンジ 21 の水平軸 Xを中心にした開閉が可能であり、さらに上部筐体 2は 2軸ヒンジ 21の垂直軸 Yを中心に旋回させることが可能である。

[0021] 図 5に示すように、上部筐体 2の中心軸は、 2軸ヒンジ 21の垂直軸 Yを通る。この上部筐体 2の中心軸カゝら離間した位置に、磁界を発生させるマグネット (磁石、第 1磁気素子） 61が内蔵されている。一方、下部筐体 3の中心軸 Aは、 2軸ヒンジ 21の水平軸 Xと直交する。 2つの筐体 2と 3とが閉じ、筐体 2と 3とが対向しているときには、下部筐体 3の中心軸 Aは上部筐体 2の中心軸と対向する。この下部筐体 3の中心軸 Aを挟んだそれぞれの位置に、磁界を検知する 2つの磁気センサ（第 2磁気素子） 62, 63が内蔵されている。より具体的にいえば、 2つの磁気センサ 62, 63は下部筐体 3の中心軸 Aに対して略対称に配設されて、る。図 4に示すように 2つの筐体 2と 3とを閉じたときには、磁気センサ 62がマグネット 61と対向する。また、上部筐体 2を 2軸ヒンジ 21の垂直軸 Yを中心に 180°旋回させ、図 8に示すように 2つの筐体 2と 3とを閉じたときには、磁気センサ 63がマグネット 61と対向する。

[0022] 磁気センサ 62, 63としては、磁気抵抗センサ（以下「MR (Magnetic Resistance)センサ」という）を用いることができる。 MRセンサは、磁界によって抵抗値が変化することを利用した磁気センサである。ホール素子は N極又は S極の!/、ずれかの極性を検知するのに対し、 MRセンサは磁極の極性に関係なく感知することを特徴とする。以下では、磁気センサ 62, 63として MRセンサを用いるものとし、その一方を第 1MRセンサ 62、他方を第 2MRセンサ 63と呼ぶ。

[0023] 次に、図 9を参照し、折り畳み型携帯電話機 1の構成についてさらに説明する。折り畳み型携帯電話機 1は、上述した表示部 11、操作部 4、マグネット 61、第 1,第 2MR センサ 62, 63の他に、制御部 5、記憶部 13、音声処理部 7、マイク 71、スピーカ 72、無線部 8、アンテナ 81、撮影部 10、表示制御部 9、開閉検出部 6、割込コントローラ 1 2をさらに有する。これらのうち、操作部 4、制御部 5、記憶部 13、音声処理部 7、無線部 8、撮影部 10、表示制御部 9、開閉検出部 6、割込コントローラ 12が、バス 14に接続されている。

[0024] ここで、制御部 5は、折り畳み型携帯電話機 1の各部の動作を制御する。記憶部 13 は、制御部 5を動作させるプログラムやその他の各種データを記憶する。音声処理部 7は、マイク 71から入力された信号に対する AZD変換、スピーカ 72に出力する信号の DZA変換などの処理を行う。無線部 8は、アンテナ 81によって送受信される信号の周波数変換、符号ィ匕または復号などの処理を行う。撮影部 10は、カメラによる撮影などを行なう。表示制御部 9は、文字を含む画像を表示部 11に表示する際の制御を行う。開閉検出部 6は、 2つの MRセンサ 62, 63の検知結果に基づき、上部筐体 2と下部筐体 3との開閉状態を検出する。この開閉検出部 6はまた、図 10に示すように、磁界を検知したのが 2つの MRセンサ 62, 63のいずれである力によって、筐体閉時の上部筐体 2の向きすなわち表示部 11の向きを判定する向き判定部（向き判定手段 ) 64を有する。割込コントローラ 12は、表示部 11が外部に露出した状態で 2つの筐体 2, 3が閉じられたときに、割込制御を行う。

[0025] 次に、再び図 4〜図 8を参照し、折り畳み型携帯電話機 1の動作について説明する。なお、説明の便宜上、表示部 11側にマグネット 61の N極力表示部 11の反対側に S極が向!ヽて、るものとする。

[0026] 図 4に示す状態では、表示部 11が下部筐体 3と対向する形で、上部筐体 2と下部筐体 3とが閉じている。このとき、第 1MRセンサ 62力マグネット 61の N極と対向する。このため、マグネット 61の N極から高密度の磁束が第 1MRセンサ 62に加えられる。第 1MRセンサ 62の検知面に磁束が加えられると、第 1MRセンサ 62から開閉検出部 6に向力つて電流が流れる。このとき、第 2MRセンサ 63の検知面には磁束が加えられていないので、第 2MRセンサ 63から開閉検出部 6へは電流が流れない。第 1M Rセンサ 62からの電流を開閉検出部 6が検知することによって、上部筐体 2が表示部 11を外部に露出することなく閉じられていると判定することができる。

[0027] 図 5に示すように、下部筐体 3と対向していた上部筐体 2を水平軸 Xを中心に略 90 度開くと、第 1MRセンサ 62にカ卩えられていたマグネット 61の磁束が取り除かれる。その結果、第 2MRセンサ 63からの電流のみならず、第 1MRセンサ 62からの電流も途絶えることとなる。これにより、開閉検出部 6は、上部筐体 2が開いたと判定することとなる。

[0028] 図 5に示す状態から、上部筐体 2を垂直軸 Yを中心に略 90度旋回させると、図 6に示すようになる。さらに 90度垂直軸 Yを中心に旋回させると、図 7に示すように、表示部 11が下部筐体 3と背向する状態になる。このとき、第 2MRセンサ 63が、マグネット 61の S極に向き合う形になる。

[0029] ここ力水平軸 Xを中心に上部筐体 2を略 90度閉じると、表示部 11を外部に露出した状態で上部筐体 2と下部筐体 3とを閉じることができる。このとき、マグネット 61の S 極からの磁束力第 2MRセンサ 63の検知面に加えられる。これにより、第 2MRセンサ 63から開閉検出部 6に向力つて電流が流れる。このとき、第 1MRセンサ 62から開閉検出部 6へは電流が流れない。第 2MRセンサ 63からの電流を開閉検出部 6が検知することによって、表示部 11が外部に露出した状態で上部筐体 2が閉じられたと判定することができる。

[0030] このように判定すると、開閉検出部 6は割込コントローラ 12に割込信号を出力する。

開閉検出時の処理が現在要求されている処理のうち最上位のものであった場合には、割込コントローラ 12はさらに制御部 5に割込信号を送出する。この割込コントローラ 12からの割込信号を受けて、制御部 5は開閉検出時の処理を行なう。

[0031] 開閉検出部 6から割込信号を出力する際の条件としては、以下のものを挙げることができる。

•第 1MRセンサ 62または第 2MRセンサ 63からの信号入力時

(筐体を閉じたときのみ反応）

'第 1MRセンサ 62または第 2MRセンサ 63からの信号変化時

(筐体を閉じたときと開いたときの双方反応）

'第 1MRセンサ 62または第 2MRセンサ 63からの信号中断時

(筐体を開いたときのみ反応）

ただし、これらにこだわるものではない。例えば、特定のアプリケーションや機能 (力メラ）などを動作させているときには、筐体の状態の変化を制御部 5に通知させないようにしてもよい。

[0032] また、この開閉検出時の処理としては、以下のものを挙げることができる。

•表示部 11の表示方向の変更

，表示部 11の表示内容の変更

•表示部 11の図示しな、バックライトの点灯 ·消灯

•表示部 11の有効'無効

•撮影部 10の起動'終了

•工場出荷時に規定されたアプリケーションの起動

•操作者が事前に規定したアプリケーションの起動

'マイク 71及びスピーカ 72の感度の調整

'マイク 71またはスピーカ 72が複数ある場合のこれらの切り替えただし、これらに制限するものではな!/、。

[0033] 以上のように、本実施例では、上部筐体 2の中心軸力も離間した位置にマグネット 6 1を配設するので、上部筐体 2と下部筐体 3とが閉じたときの上部筐体 2の向きによつて、マグネット 61が上記中心軸に対して対称な位置にくる。したがって、下部筐体 3 におけるこれらの位置に対応する位置に第 1MRセンサ 62および第 2MRセンサ 63 を配設することによって、上部筐体 2の向きを判定することができる。従来は筐体の向き検出に「雄」（ホール素子における磁束又はスィッチにおける突起）と「雌」（ホール素子又はスィッチ自身）の双方が 2つ必要だったものを、本実施例によれば「雄」側を 1つにすることが可能となる。このように、本実施例によれば、筐体の向き検出に必要な素子数を削減でき、その結果、素子の実装面積を縮小することが可能となる。

[0034] 本実施例では、上部筐体 2にマグネット 61を、下部筐体 3に第 1MRセンサ 62及び第 2MRセンサ 63を配置している。しかし、上部筐体 2に第 1MRセンサ 62及び第 2 MRセンサ 63を、下部筐体 3にマグネット 61を配置してもよい。また、本実施例では、第 1MRセンサ 62及び第 2MRセンサ 63を下部筐体 3の 2軸ヒンジ 21で結合されていない端部に配置している力 2軸ヒンジ 21の近傍に配置してもよい。なお、第 1MRセンサ 62及び第 2MRセンサ 63の代わりに各極性に対応したホール素子を用いることもできるが、この場合には部品種類が増え (N極反応のものと S極反応のもの）、製造コストの面で不利となる。

[0035] 次に、本発明の第 2の実施例に力かる折り畳み型携帯電話機について説明する。

図 11に示すように、第 2の実施例に力かる折り畳み型携帯電話機 1Aは、互いに極性が異なる 2つのマグネット (磁石、第 2磁気素子） 65, 66と、磁束の向きを検知する 1つの磁気センサ (第 1磁気素子) 67とを用いて、上述した第 1の実施例と同様の効果を得るものである。以下、磁気センサ 67として、ホール素子 67を用いる場合について説明する。

[0036] 本実施例では、第 1の実施例における第 1MRセンサ 62及び第 2MRセンサ 63の位置に N極のマグネット 65及び S極のマグネット 66が配置され、第 1の実施例におけるマグネット 61の位置にホール素子 67が配置される。すなわち、下部筐体 3の中心軸 Aに対して略対称なそれぞれの位置に N極のマグネット 65及び S極のマグネット 6 6が内蔵され、上部筐体 2の中心軸力離間した位置にホール素子 67が内蔵される。このホール素子 67は、図 12に示すように、開閉検出部 6Aに電気的に接続されている。ホール素子 67は磁束の向きによって出力電流の向きが変わる。したがって、図 13に示す開閉検出部 6Aの向き判定部（向き判定手段） 64Aは、ホール素子 67の出力電流の向きによって、上部筐体 2の向きを判定する。なお、図 11及び図 12では、図 5及び図 9に示した構成要素と同一部分を、図 5及び図 9と同一符号で示している産業上の利用可能性本発明は、折り畳み型携帯電話機に利用することができる。その他、例えば PDA や、ノートパソコン、カムコーダなどの電子機器にも利用可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 第 1筐体と、

前記第 1筐体と対向する平面を有する第 2筐体と、

前記第 2筐体の平面に平行な水平軸とこの水平軸に垂直な垂直軸とからなる 2つの可動軸を持ち、前記第 1筐体と前記第 2筐体との間を結合する 2軸ヒンジと、前記 2軸ヒンジの垂直軸を通る前記第 1筐体の中心軸から離間した位置に配設された第 1磁気素子と

を備えることを特徴とする電子機器。

[2] 前記第 1筐体は、前記 2軸ヒンジの垂直軸を中心に旋回する筐体であることを特徴とする請求項 1記載の電子機器。

[3] 前記 2軸ヒンジの水平軸と直交する前記第 2筐体の中心軸を挟んだそれぞれの位置に配設された 2つの第 2磁気素子をさらに備えることを特徴とする請求項 2記載の電子機器。

[4] 前記 2つの第 2磁気素子は、前記第 2筐体の中心軸に対して対称なそれぞれの位置に配設された磁気素子であることを特徴とする請求項 3記載の電子機器。

[5] 前記第 2磁気素子は、前記第 1筐体と前記第 2筐体とを対向させたときに、前記第 1 磁気素子と対向する位置に配設された磁気素子であることを特徴とする請求項 3記載の電子機器。

[6] 前記第 1筐体の表面に配設された表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項

3記載の電子機器。

[7] 前記第 1磁気素子は、磁界を発生させる磁石であり、

前記第 2磁気素子は、磁界を検知する磁気センサである

ことを特徴とする請求項 6記載の電子機器。

[8] 前記 2つの磁気センサの検知結果に基づき前記表示手段の向きを判定する向き判定手段をさらに備えることを特徴とする請求項 7記載の電子機器。

[9] 前記向き判定手段は、磁界を検知したのが前記 2つの磁気センサのいずれであるかによつて前記表示手段の向きを判定する手段であることを特徴とする請求項 8記載の電子機器。

[10] 前記 2つの第 2磁気素子は、互いに極性が異なる磁石であり、

前記第 1磁気素子は、磁束の向きを検知する磁気センサである

ことを特徴とする請求項 6記載の電子機器。

[11] 前記磁気センサの検知結果に基づき前記表示手段の向きを判定する向き判定手段をさらに備えることを特徴とする請求項 10記載の電子機器。

[12] 前記電子機器は、携帯電話機であることを特徴とする請求項 1記載の電子機器。

[13] 前記電子機器は、ノートパソコンであることを特徴とする請求項 1記載の電子機器。

[14] 第 1筐体の中心軸力離間した位置に配設された磁石力発生する磁界を、前記第 1筐体に 2軸ヒンジによって結合された第 2筐体の中心軸を挟んだそれぞれの位置に配設された 2つの磁気センサのいずれかによつて検知するステップと、磁界を検知したのが前記 2つの磁界センサのいずれであるかによって前記第 2筐体に対する前記第 1筐体の向きを判定するステップと

を備えることを特徴とする筐体の向き検出方法。