WO2005083850A1 - コネクタ組立品及びコネクタ組立品の製造方法 - Google Patents

Abstract

このコネクタ組立品は、複数の同軸ケーブル３が接続されるヘッダー１と、プリント基板４上に実装されヘッダー１が着脱可能なソケット２とからなる。ヘッダー１は、複数のケーブルと電気的に接続される第１端子アレイ１２を備える。ソケット２は、ヘッダー１がソケット２と結合された時に第１端子アレイ１２と互いに接触する第２端子アレイ２１を備える。第１端子アレイ１２の各々は、ケーブルの各導線が接続されるワイヤー端子１２０と、第２端子アレイ２１の各々と接触する接点１２２とを含む。本発明の特徴とするところは、前記各第１端子アレイのワイヤー端子１２０は、一直線上に並んで配置され、前記各第１端子アレイの接点１２２は、２列で互い違いに配置され、各列の接点１２２のピッチは前記各ワイヤー端子１２０のピッチよりも大きい点にある。                                                                                 

Description

コネクタ組立品及びコネクタ組立品の製造方法

技術分野

[0001] 本発明は、ケーブルを基板に電気的に接続するためのコネクター組立品に関する 背景技術

[0002] 特開平 11— 307187は、電線を基板に接続するためのコネクター組立品を開示し ている。このコネクター組立品は、複数のケーブルが電気的に接続されたヘッダーと 、基板上に実装され前記ヘッダーが結合されるソケットとからなる。前記ヘッダーは前 記ケーブルが接続される第 1端子アレイを備える。前記ソケットは、前記ヘッダーが前 記ソケットに結合された時に前記第 1端子アレイと互いに接触する第 2端子アレイを 備える。第 2端子アレイは、ソケットを基板上に実装するためのリード端子を含み、リー ド端子を介して基板の電気回路と電気的に接続されている。前記ヘッダーが前記ソ ケットに結合されると、前記第 1端子アレイと第 2端子アレイとが接触し、その結果ケー ブルと基板の電気回路とが電気的に接続される。

[0003] このコネクター組立品では、前記第 1端子アレイは、前記ヘッダーの一面に一列に 並んで配置されており、ケーブルのピッチと第 1端子アレイのピッチとがー致していた 。そのため、ケーブルのピッチが小さくなると、第 1端子アレイのピッチ、およびそれに 対応する第 2端子アレイのピッチも小さくなり、コネクター組立品の製造や実装が困難 であった。特に、第 1端子アレイと第 2端子アレイとが接触する接点機構を極小のピッ チで製造するのが困難であった。

発明の開示

[0004] 本発明は上記問題点を解決するために為されたものであって、ケーブルのピッチが 小さくても製造や実装が容易なコネクターを提供することを目的とする。

[0005] 本発明に力かるコネクター組立品は、ヘッダーとソケットとを備える。前記ヘッダー は、複数のケーブルと電気的に接続される第 1端子アレイを備える。前記ソケットは前 記ヘッダーが結合可能であり、前記ヘッダーが結合された時に前記第 1端子アレイと 互いに接触する第 2端子アレイを備える。前記第 1端子アレイの各々は、ケーブルの 各導線が接続されるワイヤー端子と、前記第 2端子アレイの各々と接触する接点とを 含む。本発明の特徴は、前記各第 1端子アレイのワイヤー端子は、一直線上に並ん で配置され、前記各第 1端子アレイの接点は、 2列で互い違いに配置され、各列の接 点のピッチは前記各ワイヤー端子のピッチよりも大きい、という点にある。従って、本 発明のコネクタ組立品の場合、各第 1端子アレイの接点は 2列で互い違いに配置さ れ、各列の接点のピッチは前記各ワイヤー端子のピッチよりも大きいので、ワイヤー 端子のピッチ (すなわち、ケーブルのピッチ）が小さくても各列における接点のピッチ は大きくなり、コネクタ組立品の製造が容易となる。し力も、各第 1端子アレイのワイヤ 一端子は一直線上に並んで配置されて 、るので、ケーブルの導線とワイヤー端子と を糸はんだで一括してはんだ付けすることができ、ケーブルの接続も容易である。

[0006] 好ましくは、前記各第 2端子アレイは、前記ソケットを基板上に実装するためのリー ド端子を含み、各リード端子は、前記ソケットの両側に 2列で互い違いに配置されて いる。この場合、各列におけるリード端子のピッチを大きくすることができ、ソケットの 実装が容易となる。リード端子を大きく形成して、ソケットと基板との接合強度を増し、 実装信頼性を向上させることもできる。各リード端子は、前記ソケットの一面側に 2列 で互 、違 、に配置されて 、てもよ！/、。

[0007] 前記ソケットは、プリント基板上に実装され、前記ヘッダーは、プリント基板と平行に 前記ソケットに接続されるものでもよい。

[0008] また、本発明に力かるコネクター組立品の製造方法に関しては、以下のステップを 含むのが好ましい。

(a)フープ材に複数の前記第 1端子アレイを櫛歯状に形成するステップ。前記各第 1 端子アレイは、前記接点が前記フープ材に連結され、前記ワイヤー端子は自由端で ある。

(b)ステップ (a)で形成された 2本のフープ材を対向させ、各フープ材の前記ワイヤ 一端子が交互に一直線上に並び且つ各フープ材の前記接点が 2列で互い違いとな るように前記 2本のフープ材を配置し、前記各ワイヤー端子と前記各接点とが外部に 露出するように前記ボディに前記第 1端子アレイをインサート成形するステップ。 (c)前記フープ材を前記第 1端子アレイ力も切り離すステップ。

[0009] この製造方法を用いた場合、本発明に係るコネクター組立品のヘッダーの製造が 容易となる。

図面の簡単な説明

[0010] [図 1]本発明の第 1の実施形態に係るコネクター組立品の斜視図である。

[図 2]同上のコネクター組立品を結合させた状態を示す斜視図である。

[図 3]図 1のコネクター組立品のヘッダーの分解斜視図である。

[図 4]図 1のコネクター組立品のヘッダーの断面斜視図である。

[図 5]図 1のコネクター組立品の第 1端子アレイの斜視図である。

[図 6]図 1のコネクター組立品の第 1端子アレイ力 Sインサート成形されたボディの斜視 図である。

[図 7]図 1のコネクター組立品のボディにケーブルを載置した状態を示す図である。

[図 8]図 7の要部を拡大した断面斜視図である。

[図 9]図 1のコネクター組立品のヘッダーの製造方法を説明するための図である。

[図 10]図 1のコネクター組立品のヘッダーの断面図である。

[図 11]図 1のコネクタ一糸且立品のソケットの断面図である。

[図 12]図 2のコネクター組立品の断面斜視図である。

[図 13]図 1のコネクター組立品の平面図および側面図である。

[図 14A]図 1のコネクター組立品の製造方法を説明するための図である。

[図 14B]図 1のコネクター組立品の製造方法を説明するための図である。

[図 15]図 1のコネクター組立品のヘッダーの他の構成例である。

[図 16]本発明の第 2の実施形態に係るコネクター組立品の平面図である。

[図 17]図 16のコネクター組立品のヘッダーの断面図である。

[図 18]図 16のコネクター組立品のヘッダーの側面図である。

[図 19]図 16のコネクター組立品のヘッダーの断面図である。

[図 20]図 16のコネクター組立品のソケットの断面図である。

[図 21]図 16のコネクター組立品のソケットの他の構成例である。

[図 22A]図 16のコネクター組立品のヘッダーの製造方法を説明するための図である [図 22B]図 16のコネクター組立品のヘッダーの製造方法を説明するための図である 発明を実施するための最良の形態

[0011] 以下、添付の図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。

(第 1の実施形態）

図 1は、本発明の第 1の実施形態に係るコネクタ組立品を示す。このコネクタ組立品 は、複数の同軸ケーブル 3が接続されるヘッダー 1と、プリント基板 4上に実装されへ ッダー 1が着脱可能なソケット 2とからなる。このコネクタ組立品は、図 2に示すように、 ヘッダー 1をソケット 2へ結合することで、各同軸ケーブル 3をプリント基板 4の電気回 路（図示せず)へ接続するものである。

[0012] ヘッダー 1は、図 3および図 4に示すように、合成樹脂から形成された直方体形状の ボディ 11と、ボディ 11にインサート成形され同軸ケーブル 3と電気的に接続される第 1端子アレイ 12と、ボディ 11の上面を覆って電磁ノイズを遮断するシェル 13と力もな る。図 5に示すように、第 1端子アレイ 12の各々は金属などの導電性材料から形成さ れ、各同軸ケーブル 3の導線 301が半田付けされる細長い矩形のワイヤー端子 120 と、ワイヤー端子 120の一端力も下に走る連結片 121と、連結片 121の先端力も上に 立ち上がる接点 122とを備える。各第 1端子アレイ 12は、ワイヤー端子 120がー直線 上に並び且つ接点 122が 2列になるように順番に水平方向に 180度向きを変えて並 ベられ、図 6に示すように、ワイヤー端子 120と接点 122とが外部に露出するようにボ ディ 11にインサート成形される。その結果、各ワイヤー端子 120はボディ 11の上面に 一直線上に並んで配置され、各接点 122は、ボディ 11の長手方向に沿った両面に、 2列で互!、違!/、に配置される。各接点 122力 S 2列で互!、違!/、に配置されて!、るため、 図 6に示すように、ボディ 11の 1面における各接点 122のピッチ P1は、ワイヤー端子 120のピッチ（すなわち、同軸ケーブル 3のピッチ） P0の 2倍となる。例えば、ワイヤー 端子 120のピッチ P0を 0. 3mmとすると、接点 122のピッチ P1は 0. 6mmとなる。従 つて、同軸ケーブル 3の径が細くて同軸ケーブル 3のピッチが小さくても、各接点 122 のピッチを大きくすることができ、ヘッダー 1の製造が容易となる。 [0013] 図 7に示すように、各同軸ケーブル 3は、ボディ 11の長手方向に沿って並べられ、 図 8に示すように、各導線 301がボディ 11の上面に露出したワイヤー端子 120の上 に載置される。ボディ 11の上面には、ワイヤー端子 120の四隅の近辺に位置決め突 起 110が設けられており、各導線 301は位置決め突起 110にガイドされて、ワイヤー 端子 120の上に真っ直ぐ配置される。そして、図 9に示すように、ボディ 11の長手方 向に沿って各導線 301の上に一本の糸はんだ Sが載置され、各導線 301と対応する ワイヤー端子 120とが一括してはんだ付けされる。ここにおいて、各接点 122が 2列 で互 、違いに配置されて 、るにもかかわらず、ワイヤー端子 120がボディ 11の上面 に一直線上に並んで配置されているので、各導線 301と対応するワイヤー端子 120 とを一括してはんだ付けすることができるのである。

[0014] 図 3に示すように、同軸ケーブル 3の編組線 302の上下にはグランドバー 310がは んだ付けされ、グランドバー 310の両端は、ボディ 11の両端力 突出するアーム 111 に設けられた凹部 112に収納される。グランドバー 310は、後述するように、シェル 13 およびソケット 2を介して接地される。

[0015] シェル 13は、金属板に打ち抜き加工や曲げ加工を施すことによって形成される。シ エル 13は、図 3に示すように、長手方向の両端付近に、シェル 13を切って下向きに 折り曲げて形成した結合片 130を有し、結合片 130は第 1の孔 131を備える。シェル 13は、第 1の孔 131とボディ 11の長手方向の両端に設けられた結合凸部 113とが嵌 合することによって、ボディ 11に固定される。シェル 13がボディ 11に固定されると、グ ランドバー 310がシェル 13に接触し、電気的に導通する。また、図 10に示すように、 同軸ケーブル 3の導線 301と対向するシェル 13の下面には、絶縁テープ 132が貼ら れており、導線 301とシェル 13とが電気的に導通するのを防いでいる。

[0016] 次に、ソケット 2は、図 1に示すように、ヘッダー 1のボディ 11が挿入可能な凹部 200 を有するハウジング 20と、ノ、ウジング 20に保持された第 2端子アレイ 21とを備える。 ノ、ウジング 20は、長手方向の両端に、導電性材料から形成された取付金具 22を有 し、取付金具 22はプリント基板 4のグランドパッド 401に接続される。各第 2端子ァレ ィ 21は、ボディ 11が凹部 200に挿入された時に各第 1端子アレイ 12と互 ヽに接触す るように、凹部 200の長手方向に沿ってハウジング 20の両側に 2列で互!、違いに配 置されている。図 11に示すように、各第 2端子アレイ 21は、ソケット 2をプリント基板上 のノッド 400に実装するためのリード端子 210と、リード端子 210の一端力も延設され た逆 U字形の連結片 211と、連結片 211の一端から立ち上がり、弾性を有する接点 2 12とを備える。各第 2端子アレイ 21は、図 11および図 12に示すように、逆 U字形の 連結片 211が、凹部 200の内壁力もハウジング 20の外面まで跨って形成された溝 2 01に圧入されてハウジング 20に固定され、リード端子 210がハウジング 20の下面か ら外側に突出し、接点 212が凹部 200の内側へ突出する。第 2端子アレイ 21は、第 1 端子アレイ 12と互いに接触するようにハウジング 20の両側に 2列で互 、違いに配置 されているので、図 13に示すように、ハウジング 20の片側における各接点 212およ び各リード端子 210のピッチ P2は、ワイヤー端子 120のピッチ（すなわち、同軸ケー ブル 3のピッチ） P0の 2倍となる。例えば、ワイヤー端子 120のピッチを 0. 3mmとする と、第 2端子アレイの接点 212のピッチおよびリード端子 210のピッチは、第 1端子ァ レイの接点 122と同様に、 0. 6mmとなる。従って、同軸ケーブル 3の径が細くピッチ が小さくても、各接点 212を大きく形成することができ、ソケット 2の製造が容易となる。 また、リード端子 210のピッチも大きいので、ソケット 2をプリント基板 4に実装する際の 位置合わせが容易となり、またリード端子 210のプリント基板上へのはんだ付けも容 易となる。リード端子 210を大きく形成して、ソケット 2とプリント基板 4との接合強度を 増し、実装信頼性を向上させてもよい。

ヘッダー 1がソケット 2に挿入されると（すなわち、ボディ 11が凹部 200に挿入される と）、取付金具 22がシェル 13の両端に設けられた第 2の孔 133と係合し、ヘッダー 1 がソケット 2に固定される。各第 1端子アレイ 12の接点 122は、対応する第 2端子ァレ ィ 21の接点 212と接触し、各同軸ケーブル 3の導線 301が、第 1端子アレイ、第 2端 子アレイ、およびパッド 400を介して、プリント基板 4の電気回路と電気的に接続され る。また、シェル 13と取付金具 22とが係合することにより、グランドバー 310が取付金 具 22と導通し、同軸ケーブル 3の編組線 302力 グランドバー 301、シェル 13、取付 金具 22、およびグランドパッド 401を介して、接地される。なお、本実施形態では図 5 に示すように、各第 1端子アレイ 12の接点 122に、孔 123と凸部 124を設け、図 12に 示すように、ヘッダー 1とソケット 2とが結合された時に、各第 2端子アレイ 21の接点 2 12の一部が孔 123と嵌合し凸部 124が孔 123の下に位置することで、ヘッダー 1とソ ケット 2との結合強度を増して 、る。

[0018] 以上述べたように、本実施形態のコネクタ組立品は、第 1端子アレイ 12および第 2 端子アレイ 21の接点 122, 212が 2列で互い違いに配置されるので、各列における 接点のピッチおよびはリード端子のピッチは、ケーブルのピッチの 2倍となり、コネクタ の製造や実装が容易である。また、ワイヤー端子 120が、ボディ 11の上面に一直線 上に並んで配置されているので、全ての同軸ケーブル 3とワイヤー端子 120とを 1本 の糸はんだで一括してはんだ付けすることができ、ケーブルの接続も容易である。

[0019] 次に、本実施形態のボディ 11および第 1端子アレイ 12の製造方法について、図 14 A, 14Bを用いて説明する。なお、理解を容易にするために、図 14Aおよび図 14Bに おいては、第 1端子アレイ 12の形状を略して描いている。まず、図 14Aに示すように 、打ち抜き加工と曲げ加工等により、金属製のフープ材 5に第 1端子アレイ 12を櫛歯 状に形成する。第 1端子アレイ 12は、接点 122側がフープ材 5に連結され、ワイヤー 端子 120側は自由端である。次に、図 14Bに示すように、第 1端子アレイ 12が連結さ れた 2本のフープ材 5を水平方向に対向させ、 2本のフープ材 5を各第 1端子アレイ 1 2のワイヤー端子 120が交互に一直線上に並び且つ各接点 122が 2列に互い違いと なるように配置する。この状態で各ワイヤー端子 120と各接点 122とが外部に露出す るように 2本のフープ材 5をボディ 11にインサート成形する。最後に、図 14Bの破線で 示した位置で、フープ材 5を切断し、フープ材 5を第 1端子アレイ 12から切り離す。以 上の方法により、本実施形態のボディ 11および第 1端子アレイを容易に製造すること ができる。

[0020] なお、本実施形態では、シェル 13を取付金具 22を介して接地した力 シェル 13の 接地の方法はこれに限定されるものではない。例えば、図 15に示すように、シェル 1 3の一部を切って下へ折り曲げ、シェル 13と第 1端子アレイ 120の一つを電気的に接 続し、その第 1端子アレイ 120に対応する第 2端子アレイ 21をプリント基板 4のグラン ドに接続することで、第 1端子アレイおよび第 2端子アレイを介して、シェル 13を接地 してもよい。この場合、取付金具 22が不要となって、部品点数を削減することができ る。 [0021] また、本実施形態では、同軸ケーブルを例に挙げて説明した力 ケーブルは同軸 ケーブルに限定されるものではな 、。

(第 2の実施形態）

図 16は、本発明の第 2の実施形態に係るコネクタ組立品を示す。本実施形態の基 本構成は第 1の実施形態と同様であり、同様の箇所には同様の符号を付して説明を 省略する。第 1の実施形態では、プリント基板 4に対して垂直にヘッダー 1をソケット 2 に接続していたが、本実施形態のコネクタ組立品では、ヘッダー 1をプリント基板と平 行にソケット 2に接続する。

[0022] 図 16に示すように、本実施形態のコネクタ組立品も、複数の同軸ケーブル 3が接続 されるヘッダー 1と、プリント基板 4上に実装されヘッダー 1が着脱可能なソケット 2とか らなる。ヘッダー 1は、図 17に示すように、合成樹脂から形成されたボディ 11と、ボデ ィ 11にインサート成形され同軸ケーブル 3と電気的に接続される第 1端子アレイ 12と 、ボディ 11の上面および下面を覆って電磁ノイズを遮断するシェル 13とからなる。ボ ディ 11は、直方体形状で、長手方向に沿った一側面に、ソケット 2に挿入される挿入 凸部 500を有する。第 1端子アレイ 12は、細長い矩形のワイヤー端子 120と、ワイヤ 一端子 120の一端力 斜めに延設された連結片 121と、連結片 121の先端力 ワイ ヤー端子 120と平行に延びる接点 122とを備える。各第 1端子アレイ 12は、ワイヤー 端子 120がー直線上に並び且つ接点 122が 2列になるように順番に垂直方向（図 17 における垂直方向）に 180度向きを変えて並べられ、ワイヤー端子 120と接点 122と が外部に露出するようにボディ 11にインサート成形される。その結果、各ワイヤー端 子 120はボディ 11の上面に一直線上に並んで配置され、各接点 122は、揷入凸部 5 00の上下両面に、 2列で互い違いに配置される。各接点 122が 2列で互い違いに配 置されているため、揷入凸部 500の上面または下面における各接点 122のピッチは 、ワイヤー端子 120のピッチ（同軸ケーブルのピッチ）の 2倍となる。従って、同軸ケー ブル 3のピッチが小さくても、各接点 122のピッチを大きくすることができ、ヘッダー 1 の製造が容易となる。また、ワイヤー端子 120がボディ 11の上面に一直線上に並ん で配置されているので、全ての導線 301と対応するワイヤー端子 120とを一括しては んだ付けすることができる。 [0023] シェル 13は、図 16および図 18に示すように、揷入凸部 500を除くボディ 11の上面 を覆う上側シェル 600と、揷入凸部 500を除くボディ 11の下側を覆う下側シェル 601 とからなる。上側シェル 600と下側シェル 601とは、シェル 13の長手方向の両端に設 けられた第 1の連結片 602と、シェル 13の同軸ケーブル 3側の側面の両端に設けら れた第 2の連結片 603とによって連結されている。シェル 13は、第 1の連結片 602に 設けられた孔 604がボディ 11の両端に設けられた凸部 605に嵌合することで、ボディ 11に固定される。同軸ケーブル 3は、第 2の連結片 603の間力 外部に引き出される 。図 16および図 17に示すように、上側シェル 600は、上側シェル 600を切って下向 きに折り曲げた 2つの第 1の折曲片 606を有し、シェル 13がボディ 11に結合されると 、第 1の折曲片 606の先端力 同軸ケーブル 3の編組線 302にはんだ付けされたダラ ンドバー 310に接触する。さらに、上側シェル 600は、上側シェル 600を切って下向 きに折り曲げた 2つの第 2の折曲片 607を有し、シェル 13がボディ 11に結合されると 、図 19に示すように、各第 2の折曲片 607の先端が、挿入凸部 500の両端に配置さ れた各第 1端子アレイ 12のワイヤー端子 120に接触する。従って、挿入凸部 500の 両端の第 1端子アレイ 12に対応する第 2端子アレイ 21をプリント基板のグランドに接 続することで、編組線 302を、グランドバー 310、第 1の折曲片 606、シェル 13、第 2 の折曲片 607、第 1端子アレイ 12、および第 2端子アレイ 21を介して、接地すること ができる。

[0024] ソケット 2は、図 16および図 20に示すように、ソケットの長手方向に沿った一面にへ ッダー 1の揷入凸部 500が挿入可能な凹部 700を有するハウジング 20と、ハウジング 20に保持された第 2端子アレイ 21とを備える。第 2端子アレイ 21は、挿入凸部 500の 上面に露出する第 1端子アレイと接触するように凹部 700の上面力 斜め下に突出 する上側端子 21Aと、挿入凸部 500の下面に露出する第 1端子アレイと接触するよう に凹部 700の下面力も斜め上に突出する下側端子 21Bとの 2種類の端子力も構成さ れている。各上側端子 21A、下側端子 21Bは、ソケット 2をプリント基板上のパッド 40 0に実装するためのリード端子 210と、リード端子 210の一端力も延設されハウジング 20に保持される連結片 211と、連結片 211の一端力 斜め上または斜め下に延び、 弾性を有する接点 212とを備える。上側端子 21Aと下側端子 21Bは、挿入凸部 500 の上面と下面に互 、違いに配置されて 、る各第 1端子アレイ 12と接触するように、交 互に配置されている。従って、上側端子 21Aまたは下側端子 21Bのピッチは、同軸 ケーブル 3のピッチの 2倍となり、ソケット 2の製造が容易となる。

[0025] なお、図 20では、各リード端子 210は、ハウジング 20の凹部 700と反対側の一面に 引き出され一列に並んでいる力 図 21に示すように、リード端子 210をソケット 2の一 面側（換言すれば、ハウジング 20の一面側）に 2列で互い違いに配置しても良い。こ の場合、一列あたりのリード端子 210のピッチが 2倍となり、ソケット 2をプリント基板 4 に実装する際の位置合わせが容易となり、またリード端子 210のプリント基板上への はんだ付けも容易となる。リード端子 210を大きく形成して、ソケット 2とプリント基板 4 との接合強度を増し、実装信頼性を向上させてもよい。

[0026] また、本実施形態では、図 16および図 20に示すように、上側端子 21Aの先端の上 側となるハウジング 20の部位に切り欠き 701を設け、挿入凸部 500が凹部 700に挿 入される時に、上側端子 21Aの先端がハウジングの内面に接触しないようにしている

[0027] 以上述べたように、本実施形態のコネクタ組立品でも、コネクタの製造や実装が容 易である。また、全ての同軸ケーブル 3とワイヤー端子 120とを 1本の糸はんだで一括 してはんだ付けすることもできる。

[0028] 本実施形態のボディ 11および第 1端子アレイ 12の製造方法について、図 22Aおよ び図 22Bを用いて説明する。まず、図 22Aに示すように、打ち抜き力卩ェと曲げカロェ 等により、金属製のフープ材 5に第 1端子アレイ 12を櫛歯状に形成する。第 1端子ァ レイ 12は、接点 122側がフープ材 5に連結され、ワイヤー端子 120側は自由端であ る。次に、第 1端子アレイ 12が連結された 2本のフープ材 5のうちの一つを裏返し、図 22Bに示すように、 2本のフープ材 5を垂直方法に対向させ、 2本のフープ材 5を各第 1端子アレイ 12のワイヤー端子 120が交互に一直線上に並び且つ各フープ材 5の接 点 122が 2列に互 、違 、となるように配置する。この状態で各ワイヤー端子 120と各 接点 122とが外部に露出するように 2本のフープ材 5をボディ 11にインサート成形す る。最後に、図 22Bの破線で示した位置で、フープ材 5を切断し、フープ材 5を第 1端 子アレイ 12から切り離す。以上の方法により、本実施形態のボディ 11および第 1端子 アレイを容易に製造することができる。

上記のように、本発明の精神と範囲に反することなしに、広範に異なる実施形態を 構成することができることは明白なので、この発明は、添付クレームにおいて限定した 以外は、その特定の実施形態に制約されるものではない。

Claims

請求の範囲

[1] コネクター組立品であって、以下の構成を備える：

ヘッダー；このヘッダーは、複数のケーブルと電気的に接続される第 1端子ァレ ィを備える；

ソケット;このソケットは前記ヘッダーが結合可能であり、前記ヘッダーが結合さ れた時に前記第 1端子アレイと互いに接触する第 2端子アレイを備える；

前記第 1端子アレイの各々は、ケーブルの各導線が接続されるワイヤー端子と

、前記第 2端子アレイの各々と接触する接点とを含む；

特徴とするところは、

前記各第 1端子アレイのワイヤー端子は、一直線上に並んで配置され、 前記各第 1端子アレイの接点は、 2列で互い違いに配置され、各列の接点のピ ツチは前記各ワイヤー端子のピッチよりも大き 、。

[2] 請求項 1に記載のコネクター組立品にお 、て、

前記各第 2端子アレイは、ソケットを基板上に実装するためのリード端子を含み、各リ ード端子は、前記ソケットの両側に 2列で互 ヽ違いに配置されて 、る。

[3] 請求項 1に記載のコネクター組立品にお 、て、

前記各第 2端子アレイは、ソケットを基板上に実装するためのリード端子を含み、各リ ード端子は、前記ソケットの一面側に 2列で互 、違いに配置されて 、る。

[4] 請求項 1に記載のコネクター組立品にお 、て、

前記ソケットは、プリント基板上に実装され、

前記ヘッダーは、プリント基板と平行に前記ソケットに接続される。

[5] コネクター組立品の製造方法であって、

このコネクター組立品は、ヘッダーと、前記ヘッダーが結合可能なソケットとから なり、前記ヘッダーは、ボディと、前記ボディにインサート成形され複数のケーブルと 電気的に接続される第 1端子アレイとを備え、前記ソケットは、前記ヘッダーが結合さ れた時に前記第 1端子アレイと互いに接触する第 2端子アレイを備え、前記第 1端子 アレイの各々は、ケーブルの各導線が接続されるワイヤー端子と、前記第 2端子ァレ ィの各々と接触する接点とを含み、前記各第 1端子アレイのワイヤー端子は、一直線 上に並んで配置され、前記各第 1端子アレイの接点は、 2列で互い違いに配置され ている；

前記方法は、以下のステップを含む；

(a)フープ材に複数の前記第 1端子アレイを櫛歯状に形成するステップ;前記 各第 1端子アレイは、前記接点が前記フープ材に連結され、前記ワイヤー端子は自 由端である；

(b)ステップ (a)で形成された 2本のフープ材を対向させ、各フープ材の前記ヮ ィヤー端子が交互に一直線上に並び且つ各フープ材の前記接点が 2列で互い違い となるように前記 2本のフープ材を配置し、前記各ワイヤー端子と前記各接点とが外 部に露出するように前記ボディに前記第 1端子アレイをインサート成形するステップ；

(c)前記フープ材を前記第 1端子アレイから切り離すステップ。