WO2004069420A1

WO2004069420A1 - ポンプユニット及び容器

Info

Publication number: WO2004069420A1
Application number: PCT/JP2004/000867
Authority: WO
Inventors: Akira Mizuochi; Isamu Ishijima
Original assignee: Advanex Inc.
Priority date: 2003-02-10
Filing date: 2004-01-29
Publication date: 2004-08-19
Also published as: JP2004261639A

Abstract

このポンプユニットは、容器本体内に挿入される吸い込みパイプと、これに連通接続したベローズと、ベローズに接続してこれを伸縮させ、容器本体内の液を吸い出すピストン部と、シャフトケース及びベローズを収容するケースと、これの端部を覆うキャップ部とを備える。ケースには、ケース内外を連通させる空気孔が形成され、キャップ部とシャフトケースとの間に、ベローズを収縮させた際に空気孔の内側を容器本体の外側に連通させ、ベローズを延び方向に復帰させた際に空気孔の内側と容器本体の外側との間を遮断する開閉部が設けられている。

Description

明細書ポンプュニット及び容器技術分野

本発明は、例えば、家庭で使用される洗髪剤等のポンプ式容器に用いられるポンプュ-ット及ぴ容器に関する。背景技術

従来、例えば家庭で使用される洗髪剤や洗剤等を収容するための容器として、ポンプ式の容器が使用されている。このポンプ式の容器は、容器本体とこの容器本体に着脱可能に挿入されるポンプュニットとから構成されている。ポンプュニットは、通常、ピストン部を押圧すると、ピストン部が復帰して液を容器本体から吸い上げ、次にビストン部を抻すとビストン部の吐出口から液を出す。

この種のポンプュエツトとしては、ビストン部を押圧すると縮小するべローズ (蛇腹管）が手を離.すと再び伸長する復帰動作を利用して液をべローズ内に吸い上げ、 '更にビストン部を押圧することでベローズを縮小させてベローズ内の液を吐出口から出すものがある（例えば；特開平 1 0— 1 0 1 1 1 5号公報、特開平 1 0 - 2 1 1 9 4 7号公報参照）。このようなピストンの押圧動作、復帰動作に応じてべローズ内に液を導き、あるいはべローズ内から液を吐出させるために、ベローズの上流側と下流側とには、吸い込み弁と吐出弁とが設けられている。ところで、従来のポンプユニットには、液の吐出前後における容器本体内の内圧をほぼ一定にし、容器本体に膨らみや凹みが生じないよう、通常は容器本体内とその外部とを連通させる空気孔が設けられている。

しかしながら、このような空気孔が形成されていると、正常な状態、すなわち容器本体が正しく置かれてレヽる場合には支障はないものの、輸送時などにおいて転倒した状態に置かれた場合や、使用時などにぉレ、て誤つて転倒させてしまつた場合、この空気孔から容器本体内の液が洩れ出てしまうことがある。

蛇腹管からなるベローズとしては、大径部と小径部を交互に繰り返す形態のものが一般に使用されるが、生産性やコストの点で、螺旋形状の形態のものを使用することが望まれている。すなわち、大径部と小径部を交互に繰り返す形状のものでは、金型から取り出す際に製造物を引き抜くことで脱型するのが難しいので、射出成型による製造が困難である。一方、螺旋形状のものであれば、これを回転させつつ引き抜くことで脱型が可能であるので、射出成型が可能となって生産†生が高まり、その分コストの低減化が可能になる。

ところが、このようにべローズを螺旋形状の形態にすると、これが伸縮する際にねじり力が発生し、このねじり力により、このべローズに接続されたピストン部が回転してしまうことがある。し力し、このようにピストン部が回転してしまうと、ピストン部を押圧操作した際に手にねじり力が伝わってしまうことなどから、操作性が損なわれてしまうといった不満があった。

本発明の課題は、空気孔からの液洩れを防止することができ、さらには螺旋形状のベローズにも対応することのできるポンプュニット及ぴ容器を提供することにある。発明の開示

本発明のポンプユニットでは、容器本体に挿入され、前記容器本体内の液を前記容器本体外に吸い出すポンプュニットであって、前記容器本体内に挿入される吸い込みパイプと、この吸い込みパイプの上部に連通接続されて前記吸い込みパイブの延び方向に復帰可能なベローズと、前記べローズの上部に接続されて前記ベローズを伸縮させ、前記吸い込みパイプを介して前記容器本体内の液を前記容器本体外に吸い出すビストン部と、前記ビストン部のシャフトケース及び前記べローズを収容するケースと、前記容器本体の口部に取り付けられ、かつ前記ケースの、前記容器本体の前記口部側の端部を覆うキヤップ部とを備える。前記ケースには、前記ケースの内外を連通させる空気孔が形成されている。前記キャップ部と前記シャフトケースとの間には、前記べローズを収縮させた場合に前記空気孔の内側を前記容器本体の外側に連通させ、前記べ口一ズが前記延び方向に復帰することによって前記空気孔の内側と前記容器本体の外側との間の連通を遮断する開閉部が設けられている。このポンプユニットによれば、キャップ部とシャフトケースとの間に、開閉部を設けたから、ピストン部によりべローズを収縮させる操作によって空気孔の内側を容器本体の外側に連通させ、ベローズの延ぴ方向への復帰によって空気孔の内側と容器本体の外側との間の連通を遮断することができる。したがって、使用時においてはビストン部の操作により開閉部が空気孔の内側を容器本体の外側に連通し、容器本体内の圧力がほぼ大気圧に保たれる。また、非使用時にはべローズが延び方向に復帰することによって開閉部が空気孔の内側と容器本体の外側との間の ¾通を遮断することにより、空気孔を通っての液の洩れ出しが防止される。

前記ポンプユニットにおいては、前記シャフトケースが、前記ケースの軸回りには回転せず、かつ、前記軸方向には移動可能なように、前記ケースに内挿されていてもよい。

この場合、たとえべローズを螺旋形状のものにしても、ベローズのねじり力によってシャフトケースが回転しないようになる。したがって、螺旋形状のベローズによるねじり力がビストン部に伝わって操作性が損なわれてしまうといったことが防止される。

前記ピストン部が、前記シャフトケースと、前記シャフトケース内に移動可能に揷通されたビストンシャフトとを備え、前記ビストンシャフトに、前記シャフトケースの第 1係合部に着脱可能に係合するとともに、係合した際、前記ピストンシャフトと前記シャフトケースとの間を液密にする第 2係合部が設けられていてもよい。

この場合、ビストンシャフトの第 2係合部をシャフトケースの第 1係合部に係合させることにより、ピストンシャフトとシャフトケースとが一体化する。したがって、ピストンシャフトの操作によるシャフトケースの操作が可能になる。また、このビストンシャフトの第 2係合部をシャフトケースの第 1係合部に係合させることにより、ビストンシャフトとシャフトケースとの間を液密にすることができる。したがって、使用時に容器を誤って転倒させてしまっても、ピストンシャフトとシャフトケースとの間から容器本体内の液が洩れ出てしまうことが防止さ；^る。本発明の容器は、前記ポンプユニットを備える。

この容器によれば、上記の何れかに記載のポンプュニットを備えたことにより、使用時においてはピストン部の操作によって開閉部が空気孔の内側を容器本体の外側に連通させる。これにより、容器本体内の圧力がほぼ大気圧に保たれる。また、非使用時にはべローズが延ぴ方向に復帰することにより、開閉部が空気孔の内側と容器本体の外側との間の連通を遮断する。これにより、空気孔を通つて液が洩れ出すのを防止できる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明のポンプユニットを備えた容器の一実施形態を示す側断面図である。

図 2は、図 1に示した容器の要部の側断面図である。

図 3は、シャフトケースのチヤプレツトとの間の回り止めの機構を説明するための、断面視した要部平面図である。

図 4は、ピストンシャフト及びピストンヘッドの断面図である。

図 5は、図 1に示した容器の非使用時における側断面図である。

図 6は、図 1に示した容器の使用状態を説明するための側断面図である。図 7 Aは、弁棒についての変形例を示す要部拡大図であり、図 7 Bは、仕切りの孔の内縁形状の変形例を示す要部拡大図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明を詳しく説明する。

図 1は、本発明のポンプュニットを備えた容器の一実施形態を示すものであり、図 1中における符号 1 0がポンプュニット、 1 1が容器である。容器 1 1 は、液状の洗髪剤などが収容される容器本体 1 2に、ポンプュニット 1 0を取り付けて構成したものである。

容器本体 1 2は、合成樹脂で成形された有底筒状のもので、上部の口部 1 2 a の外周に雄ねじ部 1 3を形成したものである。口部 1 2 aには、雄ねじ部 1 3に螺合する雌ねじ部 1 4を備えた合成樹脂製のスクリユーキャップ 1 5が着脱自在に被着されている。このスクリューキャップ 1 5が被着されることにより、ポンプユニット 1 0が容器本体 1 2に取り付けられる。すなわち、スクリューキヤップ 1 5には、中央部に孔（図示せず）が形成されており、この孔内に合成樹脂からなるパイプ状のケース 1 6が揷通されることにより、ポンプュニット 1 0がスクリユーキャップ 1 5を介して容器本体 1 2に取り付けられている。

スクリュ一キャップ 1 5は、後述するチヤプレット 1 8とともに、本実施形態におけるキヤップ部 5 0を構成する。

ケース 1 6には、容器本体 1 2の口部 1 2 a側の外周部に、フランジ 1 6 aが形成されている。このフランジ 1 6 aは、スクリューキャップ 1 5の内面（下面）に当接されている。また、このフランジ 1 6 aの下面側にはパッキン 1 7が配設されており、このパッキン 1 7を介してスクリューキャップ 1 5の内面（下面）側と口部 1 2 aの上縁部とが、気密に圧接している。

このケース 1 6には、容器本体 1 2の口部 1 2 a内となる位置に、前記ケース 1 6の内外、すなわちケース 1 6内と、これの外側でかつ容器本体 1 2の内部とを連通させる空気孔 1 6 cが形成されている。空気孔 1 6 cは、後述するように、容器本体 1 2内を、ケース 1 6内に形成される部材間の間隙を通じて外部に連通させるにより、容器本体 1 2内の液容量の変化に起因して「へこみ」が生じるのを防止する。

ケース 1 6には、スクリューキャップ 1 5よりも上側に突出した部分にチヤプレット 1 8が取り付けられている。このチヤブレット 1 8は、前述したようにスクリユーキャップ 1 5とともに、本実施形態におけるキャップ部 5 0を構成する。このチヤブレット 1 8は、ケース 1 6の外周部に嵌合する外筒部 1 8 aと、ケース 1 6の内部に揷通された内筒部 1 8 bと、この内筒部 1 8 bの直上部に形成された頂部 1 8 じとを備えている。図 2に示すように、頂部 1 8 cの内面（底面）側には、フィン 1 8 dが形成されている。図 1に示したように、チヤプレツト 1 8がケース 1 6の上端部に取り付けられることにより、外筒部 1 8 aとケース 1 6のフランジ 1 6 aとでスクリユーキャップ 1 5が挟持され、ケース 1 6がスクリユーキヤップ 1 5に固定されている。チヤプレツト 1 8及ぴスクリユーキヤップ 1 5、すなわち、本実施形態におけるキャップ部 5 0は、ケース 1 6の口部 1 2 a側の端部を覆っている。

頂部 1 8 cには、その中心部に、後述するビストンシャフト 2 1を摺動させるための孔（図示せず）が形成されている。この孔の周辺部は、図 2に示したように、ビストンシャフト 2 1を良好に保持しかつフィン 1 8 dを機械的に補強するため、他の部位よりも肉厚に形成されている。前記孔は、ピストンシャフト 2 1 の円滑な摺動を可能にすべく、ビストンシャフト 2 1の外径よりも大径に形成されている。したがって、ビストンシャフト 2 1と孔の内縁部との間には、僅かながら隙間が形成されている。この隙間により、チヤプレツト 1 8の頂部 1 8 cの内外、すなわちチヤプレツト 1 8の内側に位置する前記空気孔 1 6 cと、チヤプレット 1 8の外側である外気側との間が連通する。

前記フイン 1 8 dは、ピストンシャフト 2 1を摺動させるための前記頂部 1 8 cの孔の周辺部に形成された環状かつ肉薄のもので、後述するシャフトケース 2 0の密着筒 2 0 cとともに、本実施形態における開閉部 5 1を構成する。

ポンプユニット 1 0は、図 1に示したように、前記ケース 1 6と、このケース 1 6内に揷通された状態に配置される合成樹脂製のベローズュニット 1 9と、このべローズュニット 1 9に接続されるシャフトケース 2 0、ピストンシャフト 2 1、及ぴピストンヘッド 2 2とを備える。シャフトケース 2 0とピストンシャフト 2 1とピストンヘッド 2 2とは、本実施形態におけるビストン部を構成する。ベローズュニット 1 9は、容器本体 1 2内に挿入されて容器本体 1 2内の液を容器本体 1 2外に吸い出す。このべローズュニット 1 9には、容器本体 1 2内に挿入される吸い込みパイプ 2 3が設けられている。この吸い込みパイプ 2 3は、その下端の吸い込み端 2 3 aが斜めにカツトされて形成されている。

吸い込みパイプ 2 3の上端側には、ケース 1 6の底部外側に形成された連結管 1 6 bが外揷されている。連結管 1 6 bの、ケース 1 6内の開口側には、樹脂製の弁棒 2 4が配設されている。この弁棒 2 4は、ケース 1 6の底部側（連結管 1 6 b側）から上側に延びて形成された棒状のものである。弁棒 2 4の内部には、連結管 1 6 bに連通する通液孔 2 4 aが形成されている。また、弁棒 2 4の上端部には、周面中央部が外側に湾曲した状態で膨出してなる弁部 2 4 bが形成されている。また、この弁棒 2 4の底部側には、ケース 1 6の内面に保持固定されるとともに、ベローズ 2 5の下端部を保持固定する有蓋筒状の固定部 2 4 cが形成されている。

ベローズュニット 1 9の一構成要素を構成するべローズ 2 5は、螺旋形状を有し、ケース 1 6内にてその長さ方向（上下方向）に伸縮することで、その延び方向に復帰可能に形成されている。ベローズ 2 5は、その内部に弁棒 2 4を挿通させることで、前記弁棒 2 4の通液孔 2 4 aおよび前記連結管 1 6 bを介して、前記吸い込みパイプ 2 3に連通している。ベローズ 2 5は、低密度ポリエチレン製からなる所定のパネ定数を備えたもので、押圧されることによつて容易に圧縮し、内部の容積を減少する。また、押圧力が解除されると、元の状態、すなわち延び方向に容易に復帰し、内部の容積を増加する。

ベローズ 2 5の上流側となるケース 1 6の連結管 1 6 b内には、容器本体 1 2 からべローズ 2 5内への液の流入のみを許容する吸い込み弁 2 6が設けられている。吸い込み弁 2 6は、連結管 1 6 bに一体成形された弁室 2 7を備えている。弁室 2 7内には、ケース 1 6の上部開口側から挿入された弁体 2 8が配設されている。弁体 2 8は、下流側（ベローズ 2 5側). に向かって開いた、おわん型形: 状を有する合成樹脂製のものである。弁体 2 8は、その外周面が弁室 2 7の内周面に密接することで、液の逆流を防止する。弁体 2 8については、弁室 2 7を閉塞できるものであれば、球状や半球状等のものでもよく、その形状は特に限定されない。

弁体 2 8には、その上流側に口ッド部 2 8 aが形成されており、このロッド部 2 8 aによって弁体 2 8の姿勢が安定する。弁体 2 8の周縁には、 V字状の切欠部（図示せず）が形成されている。この切欠部により、開弁時に液が速やかに抜け出て、弁棒 2 4の通液孔 2 4 aを介してべローズ 2 5側に流れる。

ベローズ 2 5の上端側には、筒状の圧入部 2 5 aが形成されている。この圧入部 2 5 aの内部には、仕切り 2 5 bが形成されている。この仕切り 2 5 bの中心部には、孔（図示せず）が形成されている。この孔は、前記弁棒 2 4の弁部 2 4 bに対して係脱可能に係合するよう形成されている。この孔は、弁部 2 4 bと係合することにより、その開口を液密に閉塞する。このような構成により弁部 2 4 b及び仕切り 2 5 bは弁として機能する。すなわち、非使用時に容器 1 1が転倒した場合に、弁部 2 4 bが仕切り 2 5 bの孔を閉塞していることにより、容器本体 1 2内の液がベローズ 2 5内を通り、シャフトケース 2 0、ピストンシャフト 2 1、ビストンへッド 2 2を通過して外に流れ出るのを防止する。

前記圧入部 2 5 aには、前記シャフトケース 2 0の下端側が液密に外挿されている。

シャフトケース 2 0は、合成樹脂からなる円筒状のもので、その下端部が圧入部 2 5 aに外揷することによってべローズ 2 5に連通している。シャフトケース 2 0は、その上端部がチヤブレット 1 8の内筒 1 8 b內に揷通することで、これに保持固定されている。このシャフトケース 2 0の内面には、雌ねじ部 2 0 a力 S 形成されている。このシャフトケース 2 0の上端部には、図 2に示したように、内側に向かってわずかに延出する第 1係合部 2 0 bが、シャフトケース 2 0の周方向に沿って形成されている。第 1係合部 2 0 bの上部には、前記チヤプレツト 1 8のフィン 1 8 dに係脱可能に係合する密着筒 2 0 cが形成されている。

密着筒 2 0 cは、シャフトケース 2 0の孔（図示せず）の周辺部を Hうように形成されている。密着筒 2 0 cは、シャフトケース 2 0が押し下げられていない状態では前記フイン 1 8 dの内面側に密着し、シャフトケース 2 0が押し下げられるとフィン 1 8 dから離間する。このような構成により、これらフィン 1 8 d と密着筒 2 0 cとは、前述したチヤプレツト 1 8の孔の内縁部とビストンシャフト 2 1との間における隙間を開閉する。これらフィン 1 8 dと密着筒 2 0 cとは、これらが離間して開くことにより、前記空気孔 1 6 cの内側を容器本体 1 2 の外側に連通させ、これらが密着して閉じることにより、空気孔 1 6 cの内側と容器本体 1 2の外側との間の連通を遮断する、本実施形態の開閉部 5 1として機能する。

この開閉部 5 1と、前述した弁部 2 4 bと仕切り 2 5 bとからなる弁は、液洩れ防止機能を発揮するために、後述するようにピストン部への押圧を解除してベローズ 2 5を伸び方向に復帰させた際に、共に閉じる必要がある。その場合、密着筒 2 0 cがフィン 1 8 dに当接してこれに密着する際に、これに抗する力 A と、仕切り 2 5 bの孔内に弁棒 2 4の弁部 2 4 bが挿通され、その膨出した部分が仕切り 2 5 bの孔に係合しようとする際にこれに抗する力 Bとが、 B〉Aの関係をなす必要がある。すなわち、ベローズ 2 5が伸ぴ方向に復帰した際、密着筒 2 0 cがフィン 1 8 dに当接すると、前記力 Aが前記力 Bより弱いことにより、フィン 1 8 dが密着筒 2 0 cの外面側に容易に撓み、密着筒 2 0 cの外面に密着するようになる。フィン 1 8 dに対する密着筒 2 0 cの係合 ·密着が円滑になされると、これとほぼ同時に、仕切り 2 5 bの孔内への弁部 2 4 bの揷通および係合による孔の閉塞が起こる。

よって、開閉部 5 1と弁部 2 4 bおよび仕切り 2 5 bとからなる弁は、ピストン部への押圧が解除されると、共にほぼ同時に閉じる。フィン 1 8 dの厚さや、仕切り 2 5 bの孔の内径および弁部 2 4 bの外径との関係、及び材質などについては、前述した力 Aと力 Bとの関係を満足するように決定されている。

シャフトケース 2 0の外周部には、前記シャフトケース 2 0の長さ方向に沿つて突条 2 9が形成されている。突条 2 9は、図 3に示すように、チヤブレット 1 8の内筒 1 8 bに形成された溝 3 0に嵌合し、後述するようにピストンへッド 2 2を回した際、シャフトケース 2 0が連れ回りしないようにするための回り止めとして機能する。突条 2 9は、溝 3 0の長さ方向に対して移動可能となっているので、後述するビストンへッド 2 2の押圧動作に伴うシャフトケース 2 0の昇降には、これら突条 2 9及び溝 3 0の嵌合に何等妨げられない。図 3に示すように、本実施形態では、シャフトケース 2 0に突条 2 9を四つ形成し、これに対応してチヤプレツト 1 8の内筒 1 8 bにも溝 3 0を四つ形成したが、これら突条 2 9及ぴ溝 3 0の数については特に限定されることなく、一つでも二つ以上でもよレ、。

図 1に示したように、シャフトケース 2 0の外周部の下端部には、大径部 3 1 が形成されている。大径部 3 1は、前記チヤプレツト 1 8の内筒部 1 8 bの厚みに相当する分、シャフトケース 2 0の他の箇所よりも大径に形成されており、ケース 1 6の内面にほぼ当接する。したがって、シャフトケース 2 0は、ケース 1 6内でガタつくことが防止されている。

ピストンシャフト 2 1は、シャフトケース 2 0に連通し、これに対して移動可能に内挿された円筒状の部品で、図 4に示すように、その下端部に雄ねじ部 2 1 aが形成された合成樹脂製の部品である。雄ねじ部 2 l aは、シャフトケース 2 0に形成された雌ねじ部 2 0 aに螺合するよう形成されている。したがって、ピストンシャフト 2 1は、ビストンシャフト 2 1自体が回動させられることにより、前述したようにシャフトケース 2 0に対して移動可能となっている。

ビストンシャフト 2 1には、前記雄ねじ部 2 1 aの少し上に第 2係合部 2 1 b が形成されている。第 2係合部 2 1 bは、ビストンシャフト 2 1の外周面において外側に突出し、かつ周方向に沿って形成された突条からなる。第 2係合部 2 1 bは、前記シャフトケース 2 0の第 1係合部 2 0 bに着脱可能に係合する。すなわち、第 2係合部 2 l bは、図 2に示したように、ピストンヘッド 2 1が最上昇位置に引き上げられて使用状態とされたとき、第 1係合部 2 0 bを乗り越えてこれの上側に位置することにより、前記第 1係合部 2 0 bに係合する。このとき、ビストンヘッド 2 1は、雄ねじ部 2 1 aが第 1係合部 2 0 bの下側に位置することにより、結果として第 2係合部 2 1 bと雄ネジ部 2 1 aとで第 1係合部 2 0 b を挟持する。したがって、シャフトケース 2 0の上部開口とピストンシャフト 2 1との間は、ビストンへッド 2 1がシャフトケース 2 0に対して引き上げられて使用状態とされた際、液密性が確保される。 .

ビストンシャフト 2 1には、図 1に示したように、その上端部に小径の連結管 2 1 cが形成されている。連結管 2 1 cには、ビストンへッド 2 2が連結されている。

連結管 2 1 c内には、ビストンシャフト 2 1側からビストンへッド 2 2側への液の流出のみを許容する吐出弁 3 4が設けられている。吐出弁 3 4は、連結管 2 1 cに一体成形された弁室 3 5と、弁体 3 6とを有して形成され、前述した吸い込み弁 2 6と同様に構成されている。

ビストンへッド 2 2は、前記ビストンシャフト 2 1の上端部にこれと一体に連結したもので、へッド本体 2 2 aと、ビストンシャフト 2 1に連通する吐出管 2 2 bとを備える。へッド本体 2 2 aは、前記のチヤプレツト 1 8の外筒部 1 8 a に嵌合してここに着脱自在に被着される。吐出管 2 2 bは、連結管 2 1 c内の弁室 3 5を介してピストンシャフト 2 1に連通している。吐出管 2 2 bは、その先端開口を吐出口とし、ここから容器本体 1 2内の液を吐出する。

次に、このような構成を備えるポンプュニット 1 0を備えた容器 1 1の使用方法を説明する。

移送（輸送時）や保管時などの非使用時においては、図 5に示すように、予めビストンへッド 2 2を回動し、ビストンシャフト 2 1をシャフトケース 2 0に対し押し下げた状態にしておく。すると、ビストンへッド 2 2がチヤプレツト 1 8 の外筒部 1 8 aに嵌合し、これに被着される。したがって、この状態で梱包などが容易になされる。この状態では、ピストンヘッド 2 2が押圧されることがないため、内部の液が強制的に送り出されることがない。

ビストンシャフト 2 1は、シャフトケース 2 0を押し下げることなく、これに収容された状態となっていることから、ベローズ 2 5が圧縮されることなく伸長した状態となっている。したがって、ベローズ 2 5は、長時間圧縮され続けることによるへたり等の不具合が生じなレ、。

弁棒 2 4の弁部 2 4 bがべローズ 2 5の圧入部 2 5 aの仕切り 2 5 bの孔（図示せず）に係合し、その開口を液密に閉塞しているので、容器 1 1を誤って転倒させてしまった場合などでも、容器本体 1 2内の液がベローズ 2 5を通って吐出管 2 2 bから洩れ出てしまうことがない。

シャフトケース 2 0が押し下げられることなく、ケース 1 6内の最上昇位置にあることから、シャフトケース 2 0の密着筒 2 0 cと、キャップ部 5 0を構成するチヤブレット 1 8のフィン 1 8 dとが密着し、開閉部 5 1を閉じる。したがつて、容器 1 1を誤って転倒させてしまい、容器本体 1 2内の液が空気孔 1 6 cを通過してしまったとしても、液がチヤプレツト 1 8とシャフトケース 2 0との間を抜けて外に洩れ出てしまうことがない。

ピストンシャフト 2 1が外部に露出しないため、汚れから保護することができる。

次に、禾I用者が図 5に示した状態にある容器 1 1を使用状態にするには、ビストンヘッド 2 2を回動させ、ピストンシャフト 2 1の雄ねじ部 2 1 aをシャフトケース 2 0の雌ねじ部 2 0 aに沿って上昇させる。この回動を続けると、ピストンシャフト 2 1がシャフトケース 2 0に対して上昇し、第 2係合部 2 1 bがシャフトケース 2 0の第 1係合部に当接する。さらに回動を続けることにより、ビストンシャフト 2 1の第 2係合部 2 1 bがシャフトケース 2 0の第 1係合部 2 0 b を乗り越えてその上部側に係合する。これにより、ピストンシャフト 2 1とシャフトケース 2 0とが一体化し、容器 1 1が図 1に示したような使用状態となる。このとき、前述したようにビストンへッド 2 1の第 2係合部 2 1 bと雄ねじ部 2 1 aとでシャフトケース 2 0の第 1係合部 2 0 bを挾持することにより、ピストンへッド 2 1とシャフトケースとが一体化され、両者の間の液密性が確保される。

この状態で、図 6に示すようにビストンへッド 2 2を押圧すると、ピストンシャフト 2 1及びシャフトケース 2 0が一体化しているので、シャフトケース 2 0 が下降し、ベロ一ズ 2 5が圧縮される。

このようにピストンへッド 2 2を押圧すると、シャフトケース 2 0が下降することによって密着筒 2 0 cがフィン 1 8 dから離間する。開閉部 5 1が開いて空気孔 1 6 cの内側が容器本体 1 2の外側に連通し、容器本体 1 2内が容器本体 1 2外に通じる。

シャフトケース 2 0が押し下げられ、ベローズ 2 5が圧縮されると、ベローズ 2 5の圧入部 2 5 aの仕切り 2 5 bが弁棒 2 4の弁部 2 4 よりも下降することにより、弁部 2 4 bと仕切り 2 5 bの孔 (図示せず) との係合が外れ、仕切り 2 5 bの孔が開放される。

ベローズ 2 5が圧縮されることによってべローズ 2 5内の空気が圧縮される力吸い込み弁 2 6が閉じるので、ベローズ 2 5内の空気はシャフトケース 2 0 内に流入し、ピストンシャフト 2 1の孔内、吐出弁 3 4、吐出管 2 2 bを通って外に吐出される。

続いて、ピストンヘッド 2 2への押圧を解除すると、ベローズ 2 5が延び方向に復帰して図 1に示した状態に戻るので、ベローズ 2 5内が負圧になる。ベローズ 2 5が延び方向に復帰するのに伴ってシャフトケース 2 0も上昇するので、密着筒 2 0 cがフィン 1 8 dに密着し、開閉部 5 1.が再度閉じる。

ベローズ 2 5内が負圧になると、吸い込み弁 2 6の弁体 2 8が上昇して吸い込み弁 2 6が開くので、容器本体 1 2から吸い込みパイプ 2 3を経てべ G—ズ 2 5 内に夜が吸い込まれ、ベローズ 2 5内が液で満たされる。

図 6に示したように、この押圧動作を再度繰り返すと、吸い込み弁 2 6が閉じることによってべローズ 2 5内の液の容器本体 1 2側への逆流が阻止される。したがって、ベローズ 2 5内の液がシャフトケース 2 0内に流入し、さらにピストンシャフト 2 1の孔内、吐出弁 3 4、吐出管 2 2 bを通って外に吐出される。このような操作において、容器本体 1 2内の空間は、空気孔 1 6 cを通り、チャプレツト 1 8の内筒部 1 8 dを回ってチヤプレツト 1 8の頂部 1 8 cとシャフトケース 2 0との間に通じ、さらに開閉部 5 1を通ってチヤプレツト 1 8とビストン部（ピストンシャフト 2 1またはピストンヘッド 2 2 ) との間を通り、容器本体 1 2の外部空間に連通する。したがって、容器本体 1 2内から液が吐出されると、その容積分に対応する空気が外部から流入するので、容器本体 1 2が「へこみ」を生じることなくほぼ原型を維持する。

続いて、ビストンへッド 2 2への押圧を解除すると、前述したようにべローズ 2 5が復帰してベローズ 2 5内が負圧になり、容器本体 1 2からべローズ 2 5内に液が吸い込まれ、ベローズ 2 5内が液で満たされるようになる。ベローズ 2 5 の復帰に伴い、シャフトケース 2 0も上昇して開閉部 5 1が再度閉じ、容器本体 1 2内と容器本体 1 2外との間の連通が遮断される。

ポンプユニット 1◦及びこれを用いた容器 1 1にあっては、キャップ部 5 0とシャフトケース 2 0との間に開閉部 5 1を設けたので、使用時にはビストン部の操作によって開閉部 5 1が空気孔 1 6 cの内側を容器本体 1 2の外側に連通させることにより、容器本体 1 2内の圧力をほぼ大気圧に保つことができる。非使用時には、ベローズ 2 5が延び方向に復帰することによって開閉部 5 1が空気孔 1

6 cの内側と容器本体 1 2の外側との間の連通を遮断するので、空気孔 1 6 cを通って液が洩れ出すのを防止することができる。

シャフトケース 2 0がケース 1 6に対してその周方向に回転しないようにしているので、ベローズ 2 5が螺旋形状であるにもかかわらず、ベローズ 2 5のねじり力によってシャフトケース 2 0が回転しない。したがって、螺旋形状のベローズ 2 5によるねじり力がピストンへッド 2 2に伝わり、その操作性が損なわれてしまうことも防止できる。

ビストンシャフト 2 1の第 2係合部 2 1 bをシャフトケース 2 0の第 1係合部

2 0 aに係合させることにより、ビストンシャフト 2 1とシャフトケース 2 0とが一体化し、ビストンシャフト 2 1側の操作によってシャフトケース 2 0の操作を行うことができるようになる。このビストンシャフト 2 1の第 2係合部 2 1 b をシャフ 1、ケース 2 0の第 1係合部 2 0 bに係合させることにより、ビストンシャフト 2 1とシャフトケース 2 0との間を液密にすることができる。したがつて、使用時に容器 1 1を誤って転倒させてしまっても、ビストンシャフト 2 1とシャフトケース 2 0との間から容器本体 1 2内の液が洩れ出てしまうことを防止することができる。

ビストンシャフト 2 1の第 2係合部 2 1 bを、シャフトケース 2 0の第 1係合部 2 0 aに着脱可能に係合するようにしたこと力ら、非使用時に、これらの係合を外した状態でビストンシャフト 2 1を押し下げることにより、ピストンシャフト 2 1は、シャフトケース 2 0を押し下げることなく、これに収容された状態となる。したがって、非使用時のベローズ 2 5は圧縮されることなく伸長した状態となるので、ベローズ 2 5が長時間圧縮され続けることによるへたり等の不具合が生じないようになる。

本発明は、前記例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の変更が可能である。例えば、ベローズについても、図 1に示したようにその凸が螺旋状に連続する形態でなく、大径部と小径部を交互に繰り返す形態としてもよい。吸い込み弁についても、ポール状のものなど従来公知の種々の形状のものが使用可能である。

空気孔 1 6 cは、図 1に示したように一つのみ形成するのでなく、複数形成するようにしてもよい。

弁棒 2 4の弁部 2 4 bやこの弁部 2 4 bに係合する仕切り 2 5 bなどの形状についても、それぞれの機能が備えられていれば任意の形態に変更することが可能である。例えば、弁棒 2 4として、図 7 Aに示すような形状の弁部 2 4 d、すなわち周面の膨出が軸方向にほぼ均一な円柱状の弁部 2 4 dとしてもよい。この場合、弁部 2 4 dの軸方向のどの位置でも仕切り 2 5 bの孔を閉塞できること力ら、開閉部 5 1を構成するシャフトケース 2 0の密着筒 2 0 cとチヤプレツト 1 8のフィン 1 8 dとの密着し易さ、すなわち密着筒 2 0 cがフィン 1 8 dに当接してこれに密着する際に生じる前記力 Aに影響されることなく、ベローズ 2 5が延び方向に復帰した際に弁部 2 4 dが仕切り 2 5 bの孔を瞬時に閉塞するようになる。

弁部 2 4 dを図 7 Aに示したような円柱状に形成した場合、この弁部 2 4 dによって仕切り 2 5 bの孔を液密に閉塞するためには、その外径 d 1を仕切り 2 5 bの孔の内径 d 2より大きくする必要がある。ただし、寸法差が大きくなり過ぎるとここでの抵抗が大となり、ベローズ 2 5の延び方向の復帰が十分になされず、開閉部 5 1が閉じなくおそれがある。したがって、寸法差を所定範囲内とする必要がある。

仕切り 2 5 bの孔の内周縁を、例えば図 7 Bに示すように内側に湾曲した形状にすれば、孔の内周縁を弁部 2 4 dが摺動する際の摩擦抵抗を下げることができるので、前記の寸法差の好ましい範囲（所定範囲）を広くして寸法管理の自由度を高めることができる。産業上の利用可能性

以上説明したように、本発明のポンプユニットは、キャップ部とシャフトケースとの間に、ビストン部によりべローズを収縮させる操作によって空気孔の内側を容器本体の外側に連通させ、ベローズの延び方向への復帰によって空気孔の内側と容器本体の外側との間の連通を遮断する開閉部を設.けた。したがって、使用時には、ピストン部の操作によって開閉部が空気孔の内側を容器本体の外側に連通させるので、容器本体内の圧力をほぼ大気圧に保つことができる。非使用時には、ベローズが延び方向に復帰することによって開閉部が空気孔の內側と容器本体の外側との間の連通を遮断するので、空気孔を通って液が洩れ出すのを防止することができる。

シャフトケースがケースに対してその周方向に回転しないようにすれば、たとえべローズを螺旋形状のものにしても、この螺旋形状のベローズによるねじり力がピストン部に伝わつて操作性が損なわれてしまうといったことが防止される。ピストン部を、シャフトケース内にビストンシャフトが移動可能に揷通するようにし、このピストンシャフトに、シャフトケースの第 1係合部に着脱可能に係合するとともに、係合した際、前記ピストンシャフトとシャフトケースとの間を液密にする第 2係合部を設ければ、'ピストンシャフトの第 2係合部をシャフトケ一スの第 1係合部に係合させることにより、ビストンシャフトとシャフトケースとを一体化させてビストンシャフト側の操作でシャフトケースを操作することができるようになる。ビストンシャフトの第 2係合部をシャフトケースの第 1係合部に係合させることにより、ビストンシャフトとシャフトケースとの間を液密にすることができるので、使用時に容器を誤って転倒させてしまっても、ピストンシャフトとシャフトケースとの間から容器本体内の液が洩れ出てしまうことを防止することができる。

本発明の容器は、前記ポンプユニットを備えたものであるから、使用時においてはビストン部の操作によつて開閉部が空気孔の内側を容器本体の外側に連通させることにより、容器本体内の圧力をほぼ大気圧に保つことができる。非使用時には、ベローズが延び方向に復帰することによって開閉部が空気孔の内側と容器本体の外側との間の違通を遮断することにより、空気孔を通って液が洩れ出すのを防止することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 容器本体に揷入され、前記容器本体内の液を前記容器本体外に吸い出すポンプュニットであって、

前記容器本体内に挿入される吸、込みパイプと、この吸レ、込みパイプの上部に連通接続されて前記吸い込みパイプの延び方向に復帰可能なベローズと、前記べローズの上部に接続されて前記べローズを伸縮させ、前記吸い込みパイプを介して前記容器本体内の液を前記容器本体外に吸い出すビストン部と、前記ビストン部のシャフトケース及ぴ前記べローズを収容するケースと、前記容器本体の口部に取り付けられ、かつ前記ケースの、前記容器本体の前記口部側の端部を覆うキヤップ部とを備え、

前記ケースに、前記ケースの內外を連通させる空気孔が形成され、

前記キャップ部と前記シャフトケースとの間に、前記べローズを収縮させた場合に前記空気孔の内側を前記容器本体の外側に連通させ、前記べローズが前記延び方向に復帰することによつて前記空気孔の内側と前記容器本体の外側との間の連通を遮断する開閉部が設けられているポンプュニット。

2 . 請求項 1に記載のポンプユニットであって、前記シャフトケースが、前記ケースの軸回りには回転せず、かつ、前記軸方向には移動可能なように、前記ケースに内挿されている。

3 . 請求項 1記載のポンプユニットであって、前記ピストン部が、前記シャフトケースと、前記シャフトケース内に移動可能に揷通されたビストンシャフトとを備え、

前記ビストンシャフトに、前記シャフトケ一スの第 1係合部に着脱可能に係合するとともに、係合した際、前記ピストンシャフトと前記シャフトケースとの間を液密にする第 2係合部が設けられている。

4 . 容器本体と、この容器本体の開口部に取り付けられた請求項 1〜 3のいずれか 1項に記載のポンプュニットを備えた容器。