WO2004034267A1

WO2004034267A1 - データ中継装置およびこれを用いたデータ管理システム

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Publication number: WO2004034267A1
Application number: PCT/JP2003/012815
Authority: WO
Inventors: Kinnichi Yamada; Tamotsu Kinose; Hirokazu Chikakiyo
Original assignee: Arkray, Inc.
Priority date: 2002-10-09
Filing date: 2003-10-07
Publication date: 2004-04-22
Also published as: CN1703684A; US20060058982A1; AU2003271110A1; JP2004133632A; EP1560121A4; EP1560121A1; CN100361098C

Abstract

新しい検査機器または測定機器を接続する際に設定変更が不要なデータ中継装置およびデータ管理システムを提供する。互いに異なるフォーマットのデータを生成する複数種類の検査機器５ａ，５ｂ…をＬＡＮ３に接続するためのアダプタ４が、検査機器５ａ，５ｂ…の種類に応じて、各機器の個別電文を共通電文に変換するための変換プログラムをあらかじめ記憶し、検査機器５ａ，５ｂ…からシリアル送信される個別電文を、共通フォーマットに変換して通信管理端末２へ送信する。

Description

明細書データ中継装置およびこれを用いたデータ管理システム技術分野

本発明は、臨床検査装置等の各種装置を L A N等のネットワークに接続するために用いられる中継装置に関する。背景技術

従来、測定機器等により測定されたデータをサーバに収集して処理するシステムが広く用いられている。例えば病院等において、各診療科や検査部で用いられる測定機器または検査機器を院内ネットワークに接続し、患者のデ一夕をサーバで一元管理するシステムが導入されている。しかし、測定機器や検査機器のそれぞれが出力するデータのフォーマットは統一されていないので、どこかで共通フォーマツトに変換する必要がある。図 1 0に、従来のシステム構成の一例を示す。図 1 0に示したシステムは、中継機 8 7を介して複数種類の検査機器 M 1〜M nを L A N 8 2に接続し、検査機器 M 1〜M nで測定されたデ一夕を、一旦、中継機 8 7から L A N 8 2経由で通信管理端末 8 8へ送る。中継機 8 7 は、検査機器 M 1〜M nからシリアルバス 8 4により出力されるデータを、 L A N 8 2上で送信可能なフォーマットに変換する。そレて、通信管理端末 8 8が、 L A N 8 2経由で中継機 8 7から受け取ったデータを、デ—夕ベースサーバ 8 3等で処理可能な共通のフォーマツトに変換した後、データベースサーバ 8 3へ送信する。

また、複数種類の測定機器をサーバで処理する従来のシステムとして、例えば、測定機器のユーザが、データの処理結果のフォーマットをサーバにあらかじめ登録しておき、測定の際には、ユーザが、測定デ一夕とフォーマツト I Dとをサーバに送信し、サーバがその測定デ一夕の処理結果を前記フォーマツト I Dに対応するフォーマツトに変換して出力するシステムも知られている（特開 2 0 0 1— 3 3 8 0 4 2号公報）。しかしながら、上述した従来のシステムでは、新しい検査機器または測定機器を増設しょうとする場合、増設しょうとする機器に応じた通信条件やデータフォーマツトを手動で追加設定する必要があった。例えば、図 1 0に示したシステムの場合、通信管理端末 8 8に対して、新たに接続する機器を認識するための情報や、この機器による測定データを共通フォーマツ卜に変換するための変換プログラム等を追加する必要がある _c また、特開 2 0 0 1— 3 3 8 0 4 2号公報に記載されたシステムの場合も、新たに接続しょうとする測定機器用のデータ処理用フォーマツトゃフォーマット I Dを、サーバへ追加する必要がある。発明の開示

本発明は、上述したような手間を省き、新しい検査機器または測定機器を接続する際に設定変更が不要なデータ中継装置およびデータ管理システムを提供することを目的とする。

上記の目的を達成するために、本発明のデ一夕中継装置は、互いに異なるフォーマツトのデ一夕を生成する複数種類のデ一タ生成装置をネットワークに接続するためのデータ中継装置であって、前記複数種類のデ —夕生成装置からデータを受け取るデータ受信部と、前記データ受信部で受け取ったデータを、前記ネットワーク上の他の装置で処理可能な共通フォーマツトに変換する変換部とを備えたことを特徴とする。

また、上記の目的を達成するために、本発明にかかるデータ管理システムは、互いに異なるフォーマツトのデ一夕を生成する複数種類のデー夕生成装置をネットワークに接続するためのデ一夕中継装置を用いて、データ生成装置をネットワーク上のデータ管理装置に接続したデータ管理システムであって、前記データ中継装置が、前記複数種類のデ一夕生成装置からデータを受け取るデータ受信部と、前記データ受信部で受け取ったデータを、前記ネットワーク上の他の装置で処理可能な共通フォ一マットに変換する変換部とを備え、前記データ管理装置が、前記デー夕生成装置からのデータを前記共通フォーマツトで処理することを特徴とする。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の第 1の実施形態にかかるデータ管理システムの概略構成を示すプロック図である。

図 2は、第 1の実施形態にかかるデータ管理システムの通常検査時の動作を示す説明図である。

図 3は、第 1の実施形態にかかるデータ管理システムにおいて、ァダプ夕で作成される共通電文のフォーマツト例を示す説明図である。図 4は、第 1の実施形態にかかるデータ管理システムにおいて、通信管理端末からアダプタへ送られる検査結果要求の共通電文のフォーマツト例を示す説明図である。

図 5は、第 1の実施形態にかかるデ一夕管理システムの検査機器増設時の動作を示す説明図である。

図 6は、第 1の実施形態にかかるデ一夕管理システムにおいて、ァダプ夕により作成される接続機器情報の共通電文のフォーマツト例を示す説明図である。

図 7は、本発明の第 2の実施形態にかかるデータ管理システムの概略構成を示すブロック図である。図 8は、第 2の実施形態にかかるデータ管理システムの検査機器増設時の動作を示す説明図である。

図 9は、第 2の実施形態にかかるデータ管理システムにおいて、ァダプタが行う解析処理のフローを示す説明図である。

図 1 0は、従来のデータ管理システムの一例を示すブロック図である _c 発明を実施するための最良の形態

本発明にかかる上記のデータ中継装置は、接続されているデータ生成装置に関する機器情報を記憶する接続機器情報記憶部と、前記データ生成装置から、当該データ生成装置の機器情報を含むデータを受け取った場合、受け取ったデータ内の機器情報と、前記接続機器情報記憶部に記憶されている機器情報とを比較し、比較結果に応じて前記接続機器情報記憶部の内容を更新する機器情報更新部とをさらに備えたことが好ましい。さらに、デ一タ生成装置から受け取った機器情報を、前記データ生成装置からのデ一夕を処理するデータ管理装置へ、前記ネットワークを介して送信する機器情報送信部をさらに備えた構成とすることがより好ましい。なお、前記機器情報とは、前記データ生成装置に関する情報であって、少なくとも当該データ生成装置の種別を特定するための項目を含むことを条件に、任意の項目から構成され得る。

前記データ中継装置は、各データ生成装置の種類に応じた変換処理を前記変換部に行わせるための変換プログラムを記憶する変換プログラム記憶部と、データ生成装置が新たに接続された場合、当該データ生成装置に応じた変換プログラムが前記変換プログラム記憶部に記憶されているか否かを判断し、記憶されていない場合は当該変換プログラムを要求する変換プログラム取得部とをさらに備えたことが好ましい。また、デ一夕生成装置から受け取ったデータの特徴を抽出することにより、接続されたデータ生成装置の種類を特定する解析処理部をさらに備えた構成とすればより好ましい。

また、本発明にかかる上記のデータ管理システムにおいて、前記デー夕中継装置が、接続されているデータ生成装置に関する機器情報を記憶する接続機器情報記憶部と、前記データ生成装置から、当該データ生成装置の機器情報を含むデータを受け取った場合、受け取ったデータ内の機器情報と、前記接続機器情報記憶部に記憶されている機器情報とを比較し、比較結果に応じて前記接続機器情報記憶部の内容を更新する機器情報更新部とをさらに備えたことが好ましい。また、データ中継装置が、前記データ生成装置から受け取った機器情報を、前記ネットワークを介して前記データ管理装置へ送信する機器情報送信部をさらに備えた構成とすれば、より好ましい。

本発明のデータ管理システムにおいて、各種データ生成装置用の変換プログラムを格納した変換プログラム記憶装置をさらに含むと共に、前記データ中継装置が、各データ生成装置の種類に応じた変換処理を前記変換部に行わせるための変換プログラムを記憶する変換プログラム記憶部と、データ生成装置が新たに接続された場合、当該データ生成装置に応じた変換プログラムが前記変換プログラム記憶部に記憶されているか否かを判断し、記憶されていない場合は、当該変換プログラムを前記変換プログラム記憶装置へ要求する変換プログラム取得部とをさらに備えたことが好ましい。

本発明のデータ管理システムにおいて、データ中継装置が、前記デ一夕生成装置から受け取ったデータの特徴を抽出することにより、接続されたデ一夕生成装置の種類を特定する解析処理部をさらに備えたことが好ましい。

本発明のデータ管理システムにおいて、変換プログラム記憶装置が、前記データ生成装置から受け取ったデ一夕の特徴を抽出することにより、接続されたデータ生成装置の種類を特定する解析処理部をさらに備えたことが好ましい。

あるいは、データ中継装置が、前記変換プログラム記憶装置から取得した変換プログラムを、前記ネットワークに接続されている他のデータ中継装置へ送信する構成としても良いし、データ中継装置が、前記変換プログラム記憶装置へ定期的にアクセスし、新しい変換プログラムが記憶されていた場合は、当該変換プログラムを取得して前記変換プロダラム記憶部へ記憶する構成としても良い。

以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。

(第 1の実施形態）

本発明の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。本実施形態にかかるデータ管理システムは、図 1に示すように、デー夕べ一ス（D B ) サーバ 1、通信管理端末 2、 L A N 3、アダプタ 4 (データ中継装置）、検査機器 5 (データ生成装置）、および受付 ·閲覧端末 6等を含む。なお、検査機器 5は、複数種類の検査機器 5 a， 5 b， 5 c…を含む。

D Bサーバ 1は、検査機器 5により測定されたデ一タを収集管理する, L A N 3は、本実施形態では Etherne t (登録商標）で実現する例を示すが、これに限定されない。

アダプタ 4は、検査機器 5 a， 5 b…から各機器固有のフォーマットで送信される電文（個別電文）を受信する受信部（図示せず）を有し、この受信部により受信した個別電文を、 L A N 3、 0 5サーバ1、および通信管理端末 2において取り扱うことが可能な共通フォーマツトの電文（共通電文）に変換する機能を有する。このため、アダプタ 4は、変換モジュール記憶部 4 bに、検査機器 5 a , 5 b…の種類に応じて、各検査機器の個別電文を共通電文に変換するための変換プログラムをあらかじめ記憶しており、アダプタ 4の C P U (図示せず）がこの変換プログラムに従って変換処理を行うことにより、前記の変換機能が実現される。

アダプタ 4は、上述の変換モジュール記憶部 4 bの他に、機器情報記憶部 4 aを有する。各アダプタ 4の機器情報記憶部 4 aには、当該ァダプ夕 4に接続されている検査機器 5毎に、機器シリアル I D、機器名、通信形態、電文形式、電文区切りコード等に関する情報（機器詳細情報）が記憶されている。これらの機器詳細情報は、後述するように、各検査機器 5がアダプタ 4に接続されたときに、検査機器 5からアダプタ 4に送られ、機器情報記憶部 4 aに記憶される。あるいは、アダプタ 4 に接続されることが想定される検査機器 5の機器詳細情報を、アダプタ 4の出荷時または設置時に、機器情報記憶部 4 aに予め記憶させておき、検査機器 5からはアダプタ 4へは、当該検査機器 5の種別を判別するための最低限の項目（例えば機器シリアル I Dまたは機器名等）のみを、機器情報としてアダプタ 4へ送信するようにしても良い。

前記機器詳細情報のうち、通信形態に関する情報としては、当該検査機器 5とアダプタ 4との間の通信が、シリアル通信または E therne t のいずれであるかを表すデータが記憶される。シリアル通信の場合は、ポ —レート、データ長、パリティ、ストップビット等に関するデータが記憶される。 Etherne t 通信の場合は、当該検査機器 5の I Pアドレスが記憶される。電文形式に関する情報としては、検査機器 5が取り扱う電文が可変長であるか固定長であるかを表すデータが記憶される。固定長の場合は、電文ブロック数や電文長のデータが記憶される。可変長の場合は、電文ブロック数のデータが記憶される。電文区切りコードに関する情報としては、電文開始コード、電文終了コード、ブロック区切り開始コード、ブロック区切り終了コード等が記憶される。

通信管理端末 2は、検査機器 5からアダプタ 4を介して送信される共通電文を受け取り、受け取った共通電文から検査結果データを抽出し、検査項目や検体単位毎に編集し、その結果を D Bサーバ 1へ送信して記憶させる処理等を行う。受付 ·閲覧端末 6は、検査依頼の受付や、検査結果の閲覧等に用いられる。

ここで、図 2を参照しながら、通常の検査時の本データ管理システムの動作について説明する。

受付 ·閲覧端末 6より検査依頼が入力されることにより、検査ルーチンが開始される（P 1 ) 。検査依頼に従って、検査機器 5で検体を用いた測定が行われる（P 2 ) と、検査機器 5は、検査結果データを含む個別電文を作成し、シリアル通信によりアダプタ 4へ送信する（P 3 ) 。アダプタ 4は、検査結果の個別電文を受け取ると、変換モジュール記憶部 4 bに記憶されている変換プログラムから当該検查機器 5用の変換プログラムを選択し、選択した変換プログラムを用いて、受け取った個別電文を共通電文に変換する。作成された共通電文は、アダプタ 4の内部の記憶部（図示せず）に一旦記憶される（P 4 ) 。

ここで、前記 P 4でアダプタ 4が作成して記憶する検査結果の共通電文のフォーマット例を、図 3に示す。図 3に示すように、検査結果の共通電文は、電文開始コードを "RESULT" とし、検查を行った検査機器 5 (すなわち個別電文の送信元）の情報として、機器シリアル I Dおよび機器名を含む。これらの機器情報は、前述したように、検査機器 5からの個別電文から抽出される。さらに、検査日時、検査時に読み取られたバーコード I D、測定番号、測定識別コード、検査項目数、検査項目名，検査結果、検査エラー情報、画像項目数、画像データ等を含む。これらの検査結果情報も、検査機器 5からの個別電文から抽出される。なお、検査項目名および検査結果のフィールドは、検査項目数に応じて設けられる。画像データのフィールドも同様に、画像項目数に応じて設けられる。また、共通電文の各フィールド間は所定のコード（例えば "に' ）で区切られ、必要の無いフィールドには空文字が挿入される。

通信管理端末 2は、所定のタイミングで、アダプタ 4に対し、検査結果を要求する共通電文を送信する（P 5 ) 。アダプタ 4は、検査結果要求の共通電文を受け取ると、前記 P 4で記憶しておいた共通電文を内部の記憶部から取り出し、 L A N 3を介して通信管理端末 2へ送信する ( P 6 ) 。通信管理端末 2は、アダプタ 4から受け取った共通電文から検査結果データを抽出し、検査項目や検体単位毎に編集する（P 7 ) 。そして、通信管理端末 2は、編集した検査結果を D Bサーバ 1へ送信して記憶させる（P 8 ) 。これ以降、受付 · 閲覧端末 6を用いて、 D Bサ —バ 1から検体または患者単位の検査結果を読み出し（P 9 ) 、表示させることができる（P 1 0 ) 。

ここで、前記 P 5で通信管理端末 2からアダプタ 4へ送信される検査結果要求の共通電文のフォーマット例を、図 4に示す。図 4に示すように、検査結果要求の共通電文は、電文開始コードとして、 "REQUEST" を表すコードを先頭に持ち、検査結果を要求する検査機器 5 の E therne t 接続 I Pアドレス、機器シリアル I D、機器名、および、検查データ要求件数を含む。なお、検査データ要求件数を指定しない場合は、アダプタ 4に記憶されている共通電文を全て要求する意味である。このように、本実施形態のデ一夕管理システムは、検査機器 5からの個別電文に含まれている機器情報および検査結果情報を、アダプタ 4が共通電文に変換して通信管理端末 2へ送信する。

次に、新しい検査機器 5がアダプタ 4へ接続された場合の本データ管理システムの動作について、図 5を参照しながら説明する。

新しい検査機器 5を、送信機能を O Nにした状態で、アダプタ 4の空きポートへ接続する（P I 1 ) と、検査機器 5は、電源が投入された時に、自らの機器詳細情報を含む電文を、シリアル通信によりアダプタ 4 へ送信する（P 1 2 ) 。アダプタ 4は、前述したように、機器情報記憶部 4 aに、自らの各ポートに接続されている機器に関する機器詳細情報を記憶しているが、前記 P 1 2で送信された新たな機器詳細情報を受け取ると、機器情報記憶部 4 aの記憶内容を自動更新する（P 1 3 ) 。

また、アダプタ 4は、所定のタイミングで、自らに接続されている全ての検査機器 5の機器情報を含む共通電文を作成し、 E therne t 通信により通信管理端末 2へ送信する（P 1 4 ) 。なお、ここで共通電文に含まれる機器情報は、前述の機器詳細情報と同じ情報であっても良いし、機器シリアル I Dおよび機器名等の最小限の項目を含む情報であっても良い。これにより、通信管理端末 2は、デ一夕管理システム上の各ァダプタ 4に、現在どのような検査機器 5が接続されているかを自動認識することができる。また、通信管理端末 2は、アダプタ 4から受け取った共通電文から前記機器情報を抽出し、機器情報記憶部 2 aへ記憶する。なお、ここでは、電源投入時に、検査機器 5から自らの機器詳細情報のみを含む（検査結果を含まない）電文をアダプタ 4へ送信し、ァダプ夕 4がこの電文から機器詳細情報を取得するものとした。しかし、ァダプ夕 4が、例えば、各検査機器 5の電源投入後の最初の検査結果を送信する個別電文から、機器詳細情報を取得するようにしても良い。

ここで、前記 P 1 4でアダプタ 4により作成 ·送信される共通電文のフォーマット例を、図 6に示す。図 6に示すように、？ 1 4で作成 '送信される共通電文は、電文開始コードとして、 "DEVICE" を表すコードを先頭に持ち、当該アダプタ 4に接続されている機器数を表すフィールドと、この機器数に応じた数の、機器シリアル I Dおよび機器名のフィ —ルドを有する。なお、ここでは、機器シリアル I Dと機器名のみを機器情報とした例を示したが、機器情報は他のデータを含んでいても良い。通信管理端末 2も、前述したように、各アダプタ 4に接続されている検査機器 5に関する情報を機器情報記憶部 2 aに記憶しているが、 P 1 4で送信された共通電文を受け取ると、その機器情報記憶部 2 aに記憶されている内容を自動更新する（P 1 5 ) 。

このように、本実施形態にかかるデータ管理システムでは、新しい接続機器 5がいずれかのアダプタ 4に接続されると、アダプタ 4および通信管理端末 2の設定内容が自動的に更新されるので、手動で設定変更を行う手間を省くことができる。

なお、本実施形態において、アダプタ 4に対して検査機器 5をシリアル接続する例を示したが、接続形態はこれに限定されず、例えば E therne t接続のよう,な接続形態であっても良い。

(第 2の実施形態）

本発明の他の実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する本実施形態にかかるデータ管理システムは、図 7に示すように、 D B サーバ 1、通信管理端末 2、 L A N 3、アダプタ 1 4，検査機器 5 ( 5 a , 5 b - ) 、受付 ·閲覧端末 6、外部通信サーバ 7等を備えている。本実施形態のデータ管理システムに用いられるアダプタ 1 4は、第 1の実施形態のアダプタ 4とはその動作が異なる。また、アダプタ 1 4は、外部通信サーバ 7およびィンタ一ネット 8を介して、検査機器情報サーバ 9にアクセスする機能を有する。

検查機器情報サーバ 9は、検査機器プログラムライブラリ 9 aを有する。検査機器プログラムライブラリ 9 aは、各種の検査機器 5に対応してアダプタ 1 4へ記憶させておくべき解析モジュールを格納したライブラリである。解析モジュールとは、アダプタ 1 4が個別電文の特徴から機種を特定するための情報（機種特定情報）や、アダプタ 1 4が個別電文を共通電文に変換するための変換プログラム等を含む。機種特定情報とは、後に詳述するが、アダプタ 1 4が新たな検査機器 5から個別電文を受け取った場合に、その電文から機種を特定するための手がかりとなる、電文中の特徴に関する情報である。検査機器 5の各機種に対応した解析モジュールは、新機種を発売する時や既存機種のバージョンアップの際等に、検査機器 5のメーカーにより作成され、前記ライブラリへ登録される。

本データ管理システムは、通常検査時の動作については、第 1の実施形態で説明したデ一タ管理システムと同様であるが、新しい検査機器 5 がアダプタ 1 4へ接続された場合の動作が、第 1の実施形態と異なる。ここで、新しい検査機器が追加された場合の本データ管理システムの動作について、図 8および図 9を参照しながら説明する。

新しい検査機器 5を、送信機能を O Nにした状態で、アダプタ 1 4の空きポートへシリアル接続する（P 2 1 ) 。接続された検査機器 5は、検査を行う毎に、あるいは所定のタイミングで（あらかじめ定められた時刻、あるいは所定回数の検査が終了する毎等に）、検査結果を含む電文を作成し、シリアル通信によりアダプタ 1 4へ送信する（P 2 2 ) 。アダプタ 1 4は、新たに接続された検査機器 5から電文を受け取ると、電文の特徴からその検査機器 5の種類を特定するために、受け取った電文を解析する（P 2 3 ) 。なお、アダプタ 1 4内部の変換モジュール記憶部 1 4 bには、所定の検査機器 5の解析モジュールが予め登録されている。つまり、アダプタ 1 4は、解析モジュールが変換モジュール記憶部 1 4 bに登録されている検査機器 5からの個別電文を処理することはできるが、例えば新しい機種の検査機器 5等、解析モジュールが変換モジュール記憶部 14 bに登録されていない検査機器 5の場合は、検査機器情報サーバ 9にアクセスし、必要な解析モジュールを取得しなければならない。

上記 P 23の解析処理の手順の一例を、図 9を参照して説明する。ァダブ夕 14は、最初に、検査機器 5からの逋信データから、電文開始の目印となる区切り開始コード（例えば S TX等）と、電文終了の目印となる区切り終了コード（例えば ETX， ETB等）を検出することにより、その間のデ一夕を 1電文として抽出する（S 1) 。なお、ここで抽出された 1電文の長さ（電文長）も、検査機器 5の種類を特定するための判断要素となる。さらに、アダプタ 14は、抽出した電文中に所定の文字列が含まれるか否かを探索し、その文字列のパターン、位置、および桁数が、アダプタ 14が変換モジュール記憶部 14 bに記憶している，既知の検査機器 5の機種特定情報と一致するか否かをチェックする（S 2) 。

S 2において、所定のパターンの文字列が、アダプタ 14の変換モジユール記憶部 14 bに記憶されている機種特定情報に一致する位置および桁数で検出された場合、アダプタ 14の内部の記憶部には当該検査機器 5の個別電文を共通電文に変換するプログラム等が既に存在するので，図 8の P 30へ進む。図 9の S 3において、新たに接続された検査機器 5の種類が特定できなかった塲合、アダプタ 14は、 S 1で抽出した電文の解析を、外部通信サーバ 7を介して検査機器情報サーバ 9へ依頼する（S 4，図 8の P 24) 。

上記 P 23の解析処理により、新たに接続された検査機器 5の種類が特定できた場合は、アダプタ 14は、その検査機器 5の機器情報を含む共通電文を作成し、 Ethernet 通信により、通信管理端末 2へ送信する (P 30) 。通信管理端末 2は、機器情報記憶部 2 aに、各アダプタ 1 4に接続されている検查機器 5に関する情報を記憶しており、 P 3 0で送信された共通電文を受け取ると、その機器情報記憶部 2 aに記憶されている内容を自動更新する（P 3 1 ) 。

一方、上記 P 2 3の解析処理により、新たに接続された検査機器 5の種類が特定できず、検査機器情報サーバ 9へ電文の解析が依頼された場合は、検査機器情報サーバ 9は、電文中の所定の文字列のパターン、位置、および桁数が、検査機器プログラムライブラリ 9 aに記憶されている機種特定情報のいずれかと一致するか否かをチェックする（P 2 5 ) _c そして、検査機器情報サーバ 9は、新たに接続された検査機器 5の種類を特定すると、特定した機種の機器情報と共に、当該機種用の解析モジユールを検査機器プログラムライブラリ 9 aから取り出し、アダプタ 1 4へ送信する（P 2 6 ) 。

アダプタ 1 4は、前記 P 2 6で検査機器情報サーバ 9から送信された機器情報および解析モジュールを、インタ一ネット 8および外部通信サーバ 7を介して受信し、機器情報記憶部 1 4 aおよび変換モジュール記憶部 1 4 bへ記憶する（P 2 7 ) 。従って、これ以降、アダプタ 1 4において、新しく接続された検査機器 5の個別電文を識別し、共通電文に変換する処理を行うことが可能となる。

また、前記 P 2 7で新しい検査機器 5用の解析モジュールを受信 ·記憶したアダプタ 1 4は、 L A N 3に接続されている他の全てのアダプタ 1 4へ、その解析モジュールを転送し、記憶させる（P 2 8、 P 2 9 ) これにより、 L A N 3に接続されている全てのアダプタ 1 4において、新しく接続された検査機器 5の個別電文を識別し、共通電文に変換する処理を行うことが可能となる。

なお、上記の例では、新しい検査機器 5がアダプタ 1 4へ接続された時に、必要に応じて検査機器情報サーバ 9へアクセスするものとしたが、検査機器情報サーバ 9へのアクセス方法はこれに限定されない。例えば、 L A N 3に接続されているいずれか一つのアダプタ 1 4が、定期的に検査機器情報サーバ 9へアクセスし、新しく発売される検査機器用の解析モジュールや、既存の検査機器用のバージョンアップされた解析モジュール等が登録されていないかを調べて、新しい解析モジュールがあればそれをダウンロードして内部の記憶部へ登録するようにしても良い。また、本実施形態においても、アダプタ 1 4と検査機器 5との接続形態は、 E therne t接続およびシリアル接続のいずれであっても良い。

第 1および第 2の実施形態において、データ生成装置の例として、検査機器 5 a ; 5 b…を例示したが、データ生成装置は検査機器に限らず、測定装置やその他の任意の装置であっても良い。また、ネットワーク上のアダプタ 4 ( 1 4 ) の数や、アダプタ 4 ( 1 4 ) に接続される検査機器 5の数も、図 1や図 7に示した具体例に限定されない。

以上に説明したように、本発明によれば、新しい検査機器または測定機器を接続する際に設定変更が不要なデータ中継装置およびデータ管理システムを提供することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 互いに異なるフォーマツトのデータを生成する複数種類のデータ生成装置をネッ卜ワークに接続するためのデータ中継装置であって、前記複数種類のデータ生成装置からデータを受け取るデータ受信部と，前記データ受信部で受け取ったデータを、前記ネットワーク上の他の装置で処理可能な共通フォーマツトに変換する変換部とを備えたことを特徴とするデータ中継装置。

2 . 接続されているデータ生成装置に関する機器情報を記憶する接続機器情報記憶部と、

前記データ生成装置から、当該データ生成装置の機器情報を含むデータを受け取った場合、受け取ったデータ内の機器情報と、前記接続機器情報記憶部に記憶されている機器情報とを比較し、比較結果に応じて前記接続機器情報記憶部の内容を更新する機器情報更新部とをさらに備えた、請求の範囲 1に記載のデータ中継装置。

3 . 前記データ生成装置から受け取った機器情報を、前記データ生成装置からのデータを処理するデータ管理装置へ、前記ネッ卜ワークを介して送信する機器情報送信部をさらに備えた、請求の範囲 2に記載のデ一夕中継装置。

4 . 各データ生成装置の種類に応じた変換処理を前記変換部に行わせるための変換プログラムを記憶する変換プログラム記憶部と、

データ生成装置が新たに接続された場合、当該データ生成装置に応じた変換プログラムが前記変換プログラム記憶部に記憶されているか否かを判断し、記憶されていない場合は当該変換プログラムを要求する変換プログラム取得部とをさらに備えた、請求の範囲 1に記載のデータ中継

5 . 前記データ生成装置から受け取ったデータの特徴を抽出することにより、接続されたデータ生成装置の種類を特定する解析処理部をさらに備えた、請求の範囲 4に記載のデータ中継装置。

6 . 互いに異なるフォーマツトのデータを生成する複数種類のデータ生成装置をネットワークに接続するためのデ一夕中継装置を用いて、デ一夕生成装置をネットワーク上のデ一夕管理装置に接続したデータ管理システムであって、

前記データ中継装置が、

前記複数種類のデータ生成装置からデータを受け取るデータ受信部と、前記データ受信部で受け取ったデータを、前記ネットワーク上の他の装置で処理可能な共通フォーマツ卜に変換する変換部とを備え、

前記データ管理装置が、前記データ生成装置からのデータを前記共通フォーマツトで処理することを特徴とするデ一夕管理システム。

7 . 前記データ中継装置が、

接続されているデータ生成装置に関する機器情報を記憶する接続機器情報記憶部と、

前記データ生成装置から、当該データ生成装置の機器情報を含むデ一夕を受け取った場合、受け取ったデータ内の機器情報と、前記接続機器情報記憶部に記憶されている機器情報とを比較し、比較結果に応じて前記接続機器情報記憶部の内容を更新する機器情報更新部とをさらに備えた、請求の範囲 6に記載のデータ管理システム。

8 . 前記データ中継装置が、前記データ生成装置から受け取った機器情報を、前記ネットワークを介して前記デ一夕管理装置へ送信する機器情報送信部をさらに備えた、請求の範囲 7に記載のデータ管理システム _c 9 . 各種データ生成装置用の変換プログラムを格納した変換プロダラム記憶装置をさらに含むと共に、前記データ中継装置が、

各データ生成装置の種類に応じた変換処理を前記変換部に行わせるための変換プログラムを記憶する変換プログラム記憶部と、

データ生成装置が新たに接続された場合、当該データ生成装置に応じた変換プログラムが前記変換プログラム記憶部に記憶されているか否かを判断し、記憶されていない場合は、当該変換プログラムを前記変換プログラム記憶装置へ要求する変換プログラム取得部とをさらに備えた、請求の範囲 6に記載のデータ管理システム。

1 0 . 前記データ中継装置が、前記データ生成装置から受け取ったデ一夕の特徴を抽出することにより、接続されたデータ生成装置の種類を特定する解析処理部をさらに備えた、請求の範囲 9に記載のデータ管理

1 1 . 前記変換プログラム記憶装置が、前記データ生成装置から受け取ったデータの特徴を抽出することにより、接続されたデータ生成装置の種類を特定する解析処理部をさらに備えた、請求の範囲 9に記載のデ —タ管理システム。

1 2 . 前記データ中継装置が、前記変換プログラム記憶装置から取得した変換プログラムを、前記ネットワークに接続されている他のデータ中継装置へ送信する、請求の範囲 9に記載のデータ管理システム。

1 3 . 前記データ中継装置が、前記変換プログラム記憶装置へ定期的にアクセスし、新しい変換プログラ厶が記憶されていた場合は、当該変換プログラムを取得して前記変換プログラム記憶部へ記憶する、請求の範囲 9に記載のデータ管理システム。