WO2002058014A1

WO2002058014A1 - Distributeur de pieces

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Publication number: WO2002058014A1
Application number: PCT/JP2001/000365
Authority: WO
Inventors: Tadanori Maki
Original assignee: Himecs Co., Ltd.
Priority date: 2001-01-19
Filing date: 2001-01-19
Publication date: 2002-07-25
Also published as: EP1353300A1; US20040048566A1; DE60128394T2; ATE362153T1; DE60128394D1; KR100744293B1; DK1353300T3; EP1353300A4; NZ527077A; JP2001175906A; CN1252651C; EP1353300B1; KR20030071806A; JP3556142B2; ES2284610T3; US7104880B2; CN1486475A; AU2001227077B2

Description

明細書コイン送出装置技術分野

この発明は、両替機や券売機、釣銭機、あるいはスロットマシン等の遊技機内に設置され、. コインを払い出す際に用いられるコイン送出装置に関する。背景技術

従来、この種のコイン送出装置は、一般に第 13図及び第 14図に示すように複数個のコイン受入孔（84) が円周方向に等間隔に配置されたローター（83) と呼ばれる円盤状回転体を用いたローター方式が採用されている（実公平 4一 4 5 0 8 4号公報等参照）。

このローター方式のコイン送出装置（B ) は、前記ローター（83) の上方に設けられたホッパー（80) 内に無秩序に堆積状態に収容されている多数枚のコイン (CN) (CN) …を、その最下部にあるコイン（CN) から順次送り出すものとなされているものである。

すなわち、電動モータ（82) の回転駆動により、ホッパー底面（81) の下方に配置されたローター（83) が矢印の方向に回転すると、各コイン受入孔（84) ( 84) …にコイン（CN) (CN) がはまり込み、コイン受入孔（84) にはまり込んだコイン（CN) がコイン送出口（85) に近づくと、該コイン（CN) がローター（83 ) の下方に潜り込むと共に、図示しないガイドに案内されて送出口（85) に移動し外部に送出されるのである。

このローター方式のコイン送出装置（B ) は、コイン受入孔（84) の内径に対応してそれより僅かに径小のコィンに対しては、高速での送出も順調に行えるが、それ以外の大きさのコィンゃ厚さの異なるコィンを確実に送出することができないものであった。

従って、例えば、互いにサイズの異なるコインを用いる遊技機を二種類製作する場合には、各々のコィンサイズに対応する二種類のコィン送出装置を製作しておかなければならず、いかにも非合理的であった。

この発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたもので、その目的は、一種類のサイズのコィンだけではなく、異なるサイズのコィンに対応することができ、しかもその許容範囲を可及的広くすることのできるコィン送出装置を提供することにある。

この発明の他の目的は、以下に示すこの発明の実施形態により明かにされるであろう。発明の開示

この発明は、上記目的を達成するために、従来のようなローターを用いないで、多数枚のコインを収容しうるドラム状回転体を用い、該ドラム状回転体を上下回りに回転させ、いわばその回転時に単数のコインを拾い上げ、該拾い上げたコインを上方位匱においてドラム状回転体の回転方向側方に放出するものとした。すなわち、この発明は、多数枚のコインを収容したまま上下回りに回転するドラム状回転体と、単数のコインを前記回転体の周壁内面に沿わせるように保持する 1ないし複数個のコイン受け部と、該コイン受け部に保持されたコインが回転体の回転により上昇させられたたコイン上昇位置において、コインをドラム状回転体の回転方向側方に放出する放出手段とを備えてなることを特徴とする'ものである。

この発明によれば、コィン受け部に支持されるコインのサイズがー種類に限定されることがないので、数種類のコインを取り扱うことができ、金種の数に応じた複数のコイン払出装置が内蔵される釣銭機や、使用されるコインのサイズが異なる遊技機等の多種の本機に採用されうる汎用性の広いものとなる。前記コイン放出手段は、最も単純な構成では、コイン受け部をドラム状回転体の前方に向かって、すなわち開口面に向かってやや下向きに傾斜したものとし、ドラム状回転体の回転に従ってコインが自重により落下する際に傾斜したコイン受け部に案内される構成を採用できる。このような単純な構成の場合、コイン放 5 出高さ位置が限定されてしまうので、コインはコイン受け部に単に保持されるのみではなく、ドラム状回転体の回転に従ってコインが上昇させられた際にも、自重により落下することなく拘束保持されうるように、コイン抑え付け手段が設けられていることが好ましい。

コイン抑え付け手段を設けるものとした場合、所定位置でコインの抑え付けを

1 0 解除すると、コインが自重により下方に落下することになるが、その解除位置すなわちコイン落下位置において樋状のコイン受け部材をドラム状回転体内からドラム状回転体外へ掛け渡すように設けても良いし、コイン抑え付け解除時寸前にコインを叩き打つコイン叩打部材を、ドラム状回転体の上方に設けると共に、コィン抑え付け手段の付勢力を用いてコインにドラム状回転体外へ飛び出す力を付

1 5 与するものとしても良い。 '

このようなコイン抑え付け手段とコイン放出手段としての前記コイン叩打部材とを備えたコイン送出装置は、コインが拘束されたままドラム状回転体を回転させることができるので、装置の動作速度を可及的速いものとなしうる。

前記コイン抑え付け手段は、周壁外面に沿って配置されドラム状回転体の前後

" ⁰ 方向に移動しうる可動板と、該可動板の一端に設けられ、周壁に穿設された円弧状長孔内を移動するコイン抑え付け用突起と、該コイン抑え付け用突起を常にコイン抑え付け方向に付勢するように作用する付勢部材と、可動板の他端に設けられた可動板操作用突部とからなるものとすることが好ましい。このようなコイン抑え付け手段を機能させるためには、環状前面板に、対応する可動板の端部の移

2 5 動を許容する切欠部が設けられる一方、環状前面板の対向面に、前記可動板操作用突部を相対的に押圧してコイン抑え付け用突起をコイン抑え付け解除位置に保持せしめる領域と、前記押圧を解除してコイン抑え付け用突起をコイン抑え付け位置に保持せしめる領域とが設けられることが好ましい。このような構成を採用することにより、コインの抑え付け及び抑え付け解除が自動的に確実になされる

5 また、コイン抑え付け解除位置は、ドラム状回転体上部に設定されてなることが好ましい。コインを拾い上げる位置よりも比較的高い位置でコインを放出させることができ、いわばリフタ一的な機能も奏するものとなしうるからである。ドラム状回転体は、一体成形されたものであっても良いが、複数の回転体周壁 ¾ 構成片が、環状前面板と周縁に伝動ギアに嚙み合う歯を備えた環状後面板とに組

1 0 み付けられて形成され、環状前面板が複数個の溝付きローラに支承される一方、環状後面板が駆動用モータに繋がる前記伝動ギアに嚙み合わされることによりドラム状回転体が回転されるものとすることが好ましい。このような構成とすることにより、ドラム状回転体の内部を通る回転軸が存在せず、ドラム状回転体の回転方向の両側、すなわちコイン送出装置の前方及び後方を有効活用できるので、

1 5 例えば、コイン貯留タンクとの連結も行い易い。また、コイン放出手段をコインの落下を受け止めるような樋状のものとした場合、その設置も行いやすい。さらに駆動用モータの駆動力を伝えるギア構成の簡素化ひいては装置全体のコンパク ' ト化を図りうる。

また、ドラム状回転体は、コイン放出側の周縁の径が対向面側の周縁の径より

^{2 0} も大に設定されてなることが好ましい。このような構成を採用することにより、コイン放出手段としてコイン叩打部材を用いた場合に、コインを比較的高い位置に放出することができるからである。また、ドラム状回転体の相対的下部においては周壁内面が一側に傾斜しているので、単数のコインの拾い上げも行い易く、装置全体の動作効率を高めうる。 .

2 5 さらに、ドラム状回転体の回転軸は、水平であることが好ましいが、場合によつては、斜状となっても構わない。図面の簡単な説明

第 1図は、この発明の一実施形態の斜視図である。

第 2図は、同背面側からの斜視図である。

第 3図は、同背面図である。

第 4図は、同右側面図である。

第 5図は、実施形態のコイン送出装置において、コイン抑え付け手段がコインを抑え付ける前の作動状態のドラム状回転体内側からの説明図である。

第 6図は、同ドラム状回転体外側からの説明図である。

第 7図は、実施形態のコイン送出装置において、コイン抑え付け手段がコインを抑え付けた際の作動状態のドラム状回転体内側からの説明図である。

第 8図は、同ドラム状回転体外側からの説明図である。

第 9図は、実施形態のコイン送出装置において、コインを抑え付けていない回転体周壁構成片が、コィン送出装置上部を通過する状態の説明図である。

第 1 0図は、実施形態のコイン送出装置において、コイン放出（コイン抑え付け解除及びコイン叩打）前のドラム状回転体外側からの説明図である。

第 1 1図は、実施形態のコイン送出装置において、コイン放出（コイン叩打及びコイン抑え付け解除）時のドラム状回転体外側からの説明図である。

第 1 2図は、実施形態のコイン送出装置において、コイン放出（コイン抑え付け解除及びコイン叩打）後のドラム状回転体外側からの説明図である。

第 1 3図は、従来のローター方式のコイン送出装置の側面図である。

第 1 4図は、同要部平面図である。発明を実施するための最良の形態以下、この発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。第 1図は、この発明に係るコイン送出装置（A) の前方、すなわちコインが放出される側から見た斜視図で、コイン送出装置（A) は、背面側において多数枚のコインが無秩序に堆積状態に収容されたコイン貯留タンク（丁）に連結されている。

このコイン送出装置（A) は、駆動用モータ（_M) が取り付けられたケース（ C) と、ドラム状回転体（1) が取り付けられた前面パネル（P) とが組み合わされてなるものである。

第 2図は、ドラム状回転体（1) 等が取り付けられた前面パネル（P) を、ドラム状回転体（1) ごとケース（C) から取り外した状態を裏側から見た斜視図、第 3図はその背面図、第 4図は側面図で、これらの図面に示されるように、ドラム状回転体（1) は、前方側において 3個の支承用溝付きローラ（31) (32)

(33) に支承されると共に、後方側において駆動用モータ（M) につながるギア

(34) に嚙み合わされることにより上下回りに回転駆動されるものとなされているものである。（41) (42) (43) は、前記支承用溝付きローラ（31) (32) ( 33) の回転軸で、一端が前面パネル（P) に支持され、他端がケース（C) の後面パネノレ（図示省略）に支持されている。

前記前面パネル（P) 中央部には窓孔（19) が設けられ、該窓孔（19) からコイン（CN) がコイン送出装置（A) 外へ放出されることになる。図示のとおり、該窓孔（19) は、その下縁がドラム状回転体（1) の前面開口下縁よりも上方に位置して、ドラム状回転体（1) の内部に一定量のコイン（CN) …が収容されるものとなされている。

而して、ドラム状回転体（1) は、 6個の同形同大の回転体周壁構成片（2 A ) (2 B) …が環状前面板（3) と、周縁に前記駆動用モータ（M) につながるギア（M) に嚙み合う歯（4 a) (4 a) …を有する環状後面扳（4) とに組み付けられて形成されているものである。この組み付け形成は、各周壁構成片（2 A) …の環状前面板（3) に対応する側縁部に突設された係止片（29a) (29a ) と、環状後面板（4) に対応する側縁部に突設された係止片（29c) 及びビス止め部（29d) とが環状前面板（3) 又は環状後面板（4) に係止、ビス止めされることにより、両環状前後面板（3) (4) 間に掛け渡されたように取り付けられ、もって各周壁構成片（2A) (2 B) …が両環状前後面板（3) (4) 間 5 に円周方向に等間隔に配置されたドラム状回転体（1) が得られるのである。

前記環状後面板（4) の外面には、コイン貯留タンク（T) との間に介在されるコイン供給量調整部材（28) が固定されており、ドラム状回転体（1) がスムーズに回転して所期する機能を果たしうるように、貯留タンク（T) からドラム状回転体（1) に供給されるコイン（CN) …の数量が調整するものとなされてい L 0 る。

前記各周壁構成片（2A) (2 B) …には、ドラム状回転体（1) の回転方向に向かった先端にコイルばね掛止用鉤部（5) が設けられる一方、他端が内側に僅かに折り曲げられてコイン（CN) の厚さよりも高さの低いコイン受け部（6) が立ち上がり形成されると共に、中間部に斜め前方に向かって湾曲する円弧状長 L 5 孔（7) が設けられている。また、各周壁構成片（2A) …のコイン受け部（6 ) と円弧状長孔（7) の前面板側の一端との間であってかつ環状前面板（3) 近傍位置には、コイン（CN) の一部を周壁外に露出させる小窓孔（8) が設けられている。

また、各周壁構成片（2A) …には、コイン（CN) をコイン受け部（6) に抑 0 え付けて拘束保持すると共に、コイン 0 がドラム状回転体（1) 内上部に位置した際に前記抑え付けを解除するものとなされたコイン抑え付け手段（10) が設けられている。

このコイン抑え付け手段（10) は、周壁構成片（2A) …の外面に沿って配置されドラム状回転体（1) の前後方向に回動しうる可動板（11) と、該可動板（ 5 11) の一端に設けられ、周壁構成片（2A) …に穿設された円弧状長孔（7) 内を移動するコイン抑え付け用突起 ²) と、該コイン抑え付け用突起 ²) を常にコイン抑え付け方向に付勢するように作用する付勢部材としてのコイルばね（

13) と、可動板（U) の他端に設けられた可動板操作用突部（14) とから構成されている。

前記可動板（11) は、回転体周壁構成片（2 A) …の一部を外面側に切り起こし形成されてなる回動支持軸（9 ) を中心として回転体周壁構成片（2 A) …の外面に沿ってドラム状回転体（1 ) の前後方向に回動するものとなされている。前記コイルばね（13) は、第 2図等に示すように、一端が可動板（11) に掛止される一方、他端が後方の周壁構成片（2 B ) …のコイルばね掛止用鉤部（5 ) に掛止されている。

そして、環状前面板（3 ) には、対応する可動板（11) の端部の移動を許容する切欠部（3 a ) が設けられる一方、環状前面板（3 ) の対向面に、前記可動板操作用突部（14) を相対的に押圧してコイン抑え付け用突起（12) をコイン抑え付け解除位置に保持せしめる領域（51) と、前記押圧を解除してコイン抑え付け用突起（12) をコイン抑え付け位置に保持せしめる領域（52) とが設けられている。前記押圧領域（51) は、欠円状環状体として具体化され、可動板操作用突部 (14) が摺接する部位であることから、可動板操作用突部（14) の滑らかな摺接を保証するために平滑面に形成されると共に摩擦係数が小さくかつ耐摩耗性に優れた合成樹脂から作製されている。

前記押圧解除領域（52) は、対向面上部に設けられ、押圧領域（51) と押圧解除領域（52) との間には、回転方向に沿って下り坂状の第 1カム面（53) 及び登り坂状の第 2カム面（54) が形成されている。可動板操作用突部（ ) 、これら押圧領域（51) 、第 1カム面（53) 、押圧解除領域（52) 、第 2カム面（54) を順次通過し押圧領域（51) に戻ることにより、コイン抑え付け用突起（12) がコィン抑え付け解除位置からコイン抑え付け位置への移動、該コイン抑え付け位置からコイン抑え付け解除位置への復帰が自動的になされるのである。

ドラム状回転体（1 ) の上方には、第 2図及び第 9図〜第 12図に示すように、コイン（CN) をコイン送出装置（A) の前方へ放出するためのコイン放出手段 '（ 20) が設けられている。このコイン放出手段（20) は、ドラム状回転体（1) の上方において前後両面パネル間に支持された回転軸（2²) と、該回転軸（22) に直交し周壁構成片（2A) …の小窓孔（8) から露出するコイン（CN) を叩き打つコイン叩打部材（21) と、前記回転軸（22) の一端部に設けられ環状後面板（ 4) の歯（4 a) (4 a) …に嚙み合うギア（²³) とから構成されている。また、前記コイン抑え付け用突起（12) もこのコイン放出手段（20) の一部を構成している。そして、前記ギア（23) と環状後面板（4) とのギア比は、 1 ： 6に設定され、各周壁構成片（2A) …の小窓孔（8) がコイン放出手段（20) の下方を通過する度に、コイン叩き打ち部材（21) の先端部が小窓孔（8) を出入りするものとなされている。

図中（44) は駆動用モータ（M) の駆動軸に固定されたウォームギアで、該ゥオームギア（44) に嚙み合う中間ギアと同軸のギア（34) に環状後面板（4) 周縁の歯（4 a) (4 a) …が嚙み合わされており、駆動用モータ（M) が回転すると、前記ギア（34) が図 1においては時計回りに回転することにより、ドラム状回転体（1) が反時計回りに回転するものとなされている。

而して、上記構成を有するコイン送出装置（A) の作動状態を、第 5図〜第 12 図に示すようにドラム状回転体（ 1 ) の外側又は内側から説明すると、前記のとおり、駆動用モータ（M) の回転に従って、ドラム状回転体（1) が回転すると、ドラム状回転体（1) の下部に収容されている多数枚のコイン（CN) (CN) … のうち、 1枚のコイン（CN) 力コイン受け部（6) に拾い上げられるようにして、上方に運び上げられる。第 5図は、その状態をドラム状回転体（1) の内側から見たもの、第 6図は、外側から見たものである。この時、前記コイン受け部 (6) に対応するコイン抑え付け用突起（12) は、環状前面板（3) に対向する押圧領域（51) にある可動板操作用突部（14) が押圧されていることにより、コイン（CN) 力ら離れたコイン抑え付け解除位置にある。さらに、ドラム状回転体（1) の回転に従って、回転体周壁構成片（2A) の可動板操作用突部（14) が第 1カム面（53) を通過し始めると、可動板操作用突部（14) に対する押圧力が漸次弱まる一方、コイルばね（13) の付勢力により可動板（11) が環状前面板（3) 方向に摺動してコイン抑え付け用突起（12) が円弧状長孔（7) に沿って環状前面板方向すなわちコイン抑え付け方向に移動し始める。そして、第 6図及び第 7図に示すように、可動板操作用突部（14) が第 1 カム面（53) の走行方向中央部を通り過ぎると、コイン抑え付け方向に移動し始めたコイン抑え付け用突起（12) は、コイン（CN) に当接すると共に、コイルばね ³) の付勢力によりコイン（CN) を抑え付けるようになる。次位の周壁構成片（2 B) (2 C) …も順次、コイン受け部（6) がコイン（CN) を拾い上げ、コイン抑え付け用突起 (12) が作動してコイン (CN) を抑え付けることになる。第 9図は、コイン（CN) を掴んでいない回転体周壁構成片（2E) がコイン送出装置（A) の上部すなわち回転体周壁構成片（2E) の可動板操作用突部（14 ) が押圧解除領域（52) を通過する状態を説明するもので、コイン（CN) が存在しないために、コイン抑え付け用突起（12)·が円弧状長孔（7) を最大限移動して環状前面板（3) に近接する位置にまで移動している。また、この回転体周壁構成片（2E) に先行する回転体周壁構成片（2D) は、その可動板操作用突部 (14) が第 2カム面（54) に押圧されて可動板（11) を環状後面板（4) 方向に移動させると共に、コイン抑え付け用突起（12) をコイン抑え付け解除位置にまで位置させている。

第 10図〜第 12図は、コイン（CN) が抑え付けられた回転体周壁構成片（2A) 1 コイン叩打部材（21) の軸棒（22) 下方を通過する途上から通過後までを示すもので、回転体周壁構成片（2A) 力コイン叩打部材軸棒（22) の下方を通過し始めると、コイン叩打部材 (21) が回転し、第 10図に示すようにコイン（CN ) が露出している小窓孔（8) の上方に位置するようになる。この状態では、回転体周壁構成片（2A) の可動板操作用突部（14) 1 まだ押圧解除領域（52) I I にあり、正に第 2カム面（54) に差し掛かる直前である。

そして、ドラム状回転体（1 ) がもう少し回転して、第 11図に示すように可動板操作用突部（14) が第 2カム面（54) を通過し始めると同時に、コイン叩打部材（21) が下向きに回転して、小窓孔（8 ) に入って行って、コイン（CN) を強く叩打することになるのであるが、この第 11図はその直前の状態を示すものである。

この状態からさらにドラム状回転体（1 ) がもう少し回転し、該回転に従って逆回転するコイン叩打部材 (21) が、小窓孔 ( 8 ) に入って行って、コイン (CN ) を強く叩打し、コイン抑え付け用突起（12) に抑え付けられて拘束されているコイン（CN) を、その被拘束状態から脱出させ、下方に落下させようとする。その際、コイン抑え付け用突起（12) によるコイン抑え付け方向への付勢力はまだ作用しているので、該付勢力が落下寸前のコイン（CN) に対しては、コイン（CN ) をドラム状回転体（1 ) 側方に飛び出させる力として作用することになる。その飛び出し直後のコイン（CN) 力第 11図に鎮線で示されている。

その直後には、可動用操作用突部（14) 、第 2カム面（54) に接するようになって押圧されると、可動板（11) を環状後面板（4 ) 方向に移動させ、コイン抑え付け用突起（12) をコイン抑え付け解除位置に移動させることになる。

第 12図は、コイン（CN) が放出された後の回転体周壁構成片（2 A) 及びコィン放出手段（20) が示されているもので、回転体周壁構成片（2 A) の可動板操作用突部（14) 1 第 2カム面（54) の走行方向中央部に達しており、可動板（ 11) が環状後面板（4 ) 方向に摺動すると共に、コイン抑え付け用突起（12) が環状後面板（4 ) 方向に移動し始めている。この状態において、コイン（）を叩打し終わったコイン叩打材 (21) は、前記小窓孔（8 ) から出てきて、上向きに回転し始めている。

この状態から、ドラム状回転体（1 ) がさらに回転すると、同図に示す先行する回転体周壁構成片（2 F ) のように、第 2カム面（54) を通過して押圧領域（ 51) に突入した可動板操作用突部（ ) が押圧され、可動板（11) がさらに環状後面板（4 ) 方向に搢動すると共に、コイン抑え付け用突起（12) が環状後面板

( 4 ) 近傍にまで移動する。この状態は、可動板操作用突部（14) 力、;、先の第 1 カム面（53) に到達するまで保持されるものである。

而して、次位の回転体周壁構成片（2 B ) ( 2 C ) …のコイン抑え付け用突起

(12) 、前記回転体周壁構成片（2 A) のコイン抑え付け用突起（12) と同様に作動し、該作動に対応して、コイン放出手段が作動することにより、このコィン送出装置（A) からコイン（CN) (CN) …が続々と放出されるのである。産業上の利用可能性

以上のように、この発明に係るコイン送出装置は、コイン受け部に支持されるコインのサイズが一種類に限定されることがないので、サイズの異なる数種類のコインに対応でき、金種の数に応じた複数のコイン払出装置が内蔵される釣銭機や、使用されるコインのサイズが異なる遊技機等の多種の本機に採用されうる。

Claims

請求の範囲

1. 多数枚のコイン（CN) (CN) …を収容したまま上下回りに回転するドラム状回転体（1) と、

5 単数のコイン（CN) を前記回転体（1) の周壁（2) 内面に沿わせるように保持する 1ないし複数個のコイン受け部（6) と、

該コイン受け部（6) に保持されたコイン（CN) がドラム状回転体（1) の回転により上昇させられたコイン上昇位置において、コイン（CN) をドラム状回転体（1) の回転方向側方に放出する放出手段'（20) とを備えてなることを特徴と 0 するコイン送出装置。

2. 前記ドラム状回転体（1) の周壁（2) に、コイン（CN) をコイン受け部（ 6) に抑え付けて拘束保持すると共に、コイン（CN) がドラム状回転体（1) 内上部に位置した際に前記抑え付けを解除するものとなされたコイン抑え付け手段

5 (10) が設けられる一方、コイン抑え付け解除時に作動するコイン放出手段（20 ) が設けられてなる請求項 1に記載のコイン送出装置。

3. 前記ドラム状回転体（1) は、周壁（2) が環状前面板（3) と、周縁に伝動ギア（34) に嚙み合う歯（4 a) (4 a) …を備えた環状後面板（4) とに組 0 み付けられて形成され、環状前面板（3) が複数個の溝付きローラ（31) (32)

(33) に支承される一方、環状後面板（4) が駆動用モータ（M) に繋がる前記伝動ギア（34) に嚙み合わされることによりドラム状回転体 (1) が回転されるものとなされてなる請求項 2に記載のコィン送出装置。

5 4. 前記ドラム状回転体（1) の周壁（2) は、複数の回転体周壁構成片（2 A ) (2B) …から構成されてなる請求項 3に記載のコイン送出装置。

5. 前記コイン抑え付け手段（10) は、前記ドラム状回転体（1) の周壁（2) 外面に沿って配置されドラム状回転体（1) の前後方向に移動しうる可動板（11 ) と、

該可動板（11) の一端に設けられ、周壁（2) に穿設された円弧状長孔（7) 内を移動するコイン抑え付け用突起（12) と、

該コイン抑え付け用突起（12) を常にコイン抑え付け方向に付勢するように作用する付勢部材（13) と、

前記可動板（11) の他端に設けられた可動板操作用突部（14) とからなり、前記環状前面板（3) に、対応する可動板（11) の端部の移動を許容する切欠部（3 a) が設けられる一方、

環状前面板（3) の対向面に、前記可動板操作用突部（14) を相対的に押圧してコイン抑え付け用突起（12) をコイン抑え付け解除位置に保持せしめる領域（ 51) と、前記押圧を解除してコイン抑え付け用突起（12) をコイン抑え付け位置に保持せしめる領域（52) とが設けられると共に、コイン抑え付け解除位置がドラム状回転体（1) 上部に設定されてなる請求項 2ないし請求項 4のいずれかに記載のコイン送出装置。

6. 前記コイン抑え付け手段 0) は、各回転体周壁構成片（2A) (2B) … に設けられてなる請求項 5に記載のコィン送出装置。

7. 前記コイン放出手段（20) は、ドラム状回転体（1) の上方に設けられたコイン叩打部材（21) と、該コイン叩打部材（21) によるコイン叩打時にコイン（ ) にドラム状回転体（1) 外へ飛び出す力を付与するコイン抑え付け用突起（12 ) とからなる請求項 5ないし請求項 6のいずれかに記載のコイン送出装置。

8 . 前記ドラム状回転体（1 ) は、コイン（CN) 放出側の周縁の径が対向面側の周縁の径ょりも大に設定されてなる請求項 1ないし請求項 7のいずれかに記載のコイン送出装置。 '