WO1999010671A1

WO1999010671A1 - Electrovanne

Info

Publication number: WO1999010671A1
Application number: PCT/JP1997/002945
Authority: WO
Inventors: Takao Kojima; Hidekazu Himei
Original assignee: Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha
Priority date: 1997-08-25
Filing date: 1997-08-25
Publication date: 1999-03-04
Also published as: JP3497514B2; DE69738203D1; US6184766B1; EP1008791A4; EP1008791A1; DE69738203T2; EP1008791B1

Description

明細書電磁弁技術分野この発明は、電磁弁に関し、特に電気信号に応じて電磁装置の駆動により、流路が切り換えられる電磁弁に関するものである。背景技術図 7は従来の常閉型三方電磁弁の非通電状態を示す断面図である。

図において、ボビン 1は、磁性材料からなるプレート 2 2、ターミナル 6、 7 がインサ一卜された樹脂成型品であり、コイル巻き付け部 1 gが設けられている。さらに、このボビン 1には、入力ボート 2、出力ポート 3および排出ポー卜 4 が設けられ、オイルの漏れを防ぐための 0リング 9、 1 0が装着される 0リング溝 1 a、 1 bが設けられている。

また、プランジャ 2 9は磁性材料からなり、ボビン 1にガイドされ上下方向にのみ摺動可能に配設されている。また、ブッシュ 2 3は磁性材料からなり、ブランジャ 2 9に対して接触することがないようにボビン 1の一端側に嵌装されている。さらに、ケース 1 1は磁性材料からなり、コイル 1 2がコイル巻き付け部 1 gに巻装されたボビン 1の外周に装着され、プレート 2 2に力シメて固着されている。また、磁性材料からなるホルダ 2 4がケース 1 1とブッシュ 2 3との間に介装され、両者の磁気的なつながりを確保している。非磁性のホルダ 2 5がボビン 1の一端側に取り付けられ、ソレノィドの内部部品を固定している。

また、ボビン 1の他端の入力ポート 2には、ボール 1 3が挿入され、さらにブッシュ 1 4が挿入されて、ボビン 1の力シメ部 1 cを熱カシメすることにより、ボール 1 3の脱落を防止するようにしてある。プランジャ 2 9には、入力ポート 2内に装着されたボール 1 3を押すための弁棒 2 9 aがー体に設けられ、弁棒 2 9 aの根元部が弁部 2 9 bを形成している。

ここで、ケース 1 1、プレート 2 2、プランジャ 2 9、ブッシュ 2 3およびホルダ 2 4から磁気回路が構成されている。

このように構成された従来の電磁弁 1 0 0では、コイル 1 2に通電されていない状態では、入力ポート 2に作用する流体の圧力によりボール 1 3が弁座 1 eに着座し、流体が入力ポート 1 2から流入しない。そして、弁座 1 eに着座するボ —ル 1 3の動きにより、弁棒 2 9 aが押し上げられる。この弁棒 2 9 a、即ちプランジャ 2 9の上方への移動により、弁部 2 9 bが弁座 1 dから離れ、出力ポ一ト 3と排出ポー卜 4とが連通される。

コイル 1 2に通電されると、ケース 1 1、プレート 2 2、プランジャ 2 9、ブッシュ 2 3およびホルダ 2 4から構成される磁気回路に磁気が流れ、プランジャ 2 9がプレート 2 2に磁気吸引される。この磁気吸引力が、ボール 1 3およびプランジャ 2 9を介して作用する流体の圧力に打ち勝ち、プランジャ 2 9がプレート 2 2の方向に移動する。このプランジャ 2 9の移動により、弁部 2 9 bが弁座 1 dに着座すると同時に、プランジャ 2 9の弁棒 2 9 aがボール 1 3を押し、ボール 1 3が弁座 1 eから離れる。そこで、出力ポート 3と排出ポート 4とが遮断され、入力ポ一ト 2と出力ポート 3とが連通される。この従来の電磁弁 1 0 0では、電磁力を発生させる部分と流体を制御する弁部分とがー体に構成されているので、仕様の異なる電磁弁に対しては部品の共通化が図れず、コストが高くなるという課題があった。発明の開示この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、電磁力を発生させる部分と流体を制御する弁部分とを分離できる構造とし、部品の汎用性を高め、低コスト化を達成できる電磁弁を得ることを目的とする。この発明による電磁弁は、入力ポート、出力ポートおよび排出ポートを有し、電磁装置の駆動により流路を切り換える電磁弁において、中心穴が形成され、コィルが外周に巻装された筒状のボビンと、上記入力ポート、出力ポートおよび排出ポートを有し、上記ボビンの一端側に配設されたハウジングと、上記ボビンと上記ハウジングとの間に介装された磁性材料からなるプレー卜と、貫通穴が設けられた底板とこの底板の端部から該底板の主面と直交する方向に延出された複数の爪とを有し、該貫通穴の中心を上記ボビンの中心穴に一致させて上記ボビンの他端側から冠装され、該爪を上記プレートおよび上記ハウジングにカシメて上記ボビン、上記プレートおよび上記ハウジングを一体に固定する磁性材料からなるケースと、有底円筒状をなし、底部を上記プレートに向けて上記ボビンの中心穴に挿入され、開口側の外周面が上記ケースの貫通穴の内壁面に対向しつつ上記ボビンの軸線方向に往復移動可能に構成されて、上記コィルへの通電時に発生する磁気吸引力により上記プレートに磁気吸引される磁性材料からなるプランジャと、上記ハウジング内に配設され、上記磁気吸引力と上記入力ポートを介して作用される流体の圧力との差により、流路を切り換えるボールと、上記ハウジング内に配設され、上記プレートに磁気吸引される上記ブランジャに押圧されて上記ボ —ルに上記磁気吸引力を伝達する非磁性材料からなる弁棒とを備え、上記ボビンのハウジング側の端面に被係合部が形成され、上記ハウジングのボビン側の端面に被係合部が形成され、かつ、ボビン位置決め用の係合部およびハウジング位置決め用の係合部が上記プレー卜に形成され、これらの係合部を上記ボビンおよび上記ハウジングの被係合部に係合させて、上記ボビンと上記ハウジングとの相対的な位置関係を確保するようにしたものである。図面の簡単な説明図 1はこの発明の実施例 1に係る常閉型三方電磁弁における非通電状態を示す断面図、

図 2はこの発明の実施例 1に係る常閉型三方電磁弁に適用されるボビンを示す断面図、

図 3はこの発明の実施例 1に係る常閉型三方電磁弁に適用されるケースを示す斜視図、

図 4はこの発明の実施例 1に係る常閉型三方電磁弁に適用されるケースの他の例を示す斜視図、

図 5はこの発明の実施例 2に係る常閉型三方電磁弁における非通電状態を示す断面図、

図 6はこの発明の実施例 3に係る常開型三方電磁弁における非通電状態を示す断面図、

図 7は従来の常閉型三方電磁弁の非通電状態を示す断面図である。発明を実施するための最良の形態以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。

実施例 1 .

図 1はこの発明の実施例 1に係る常閉型三方電磁弁における非通電状態を示す断面図、図 2はこの発明の実施例 1に係る常閉型三方電磁弁に適用されるボビンを示す断面図、図 3はこの発明の実施例 1に係る常閉型三方電磁弁に適用されるケースを示す斜視図である。

図 1において、ハウジング 5 1は入力ポート 5 2、出力ポート 5 3および排出ポート 5 4を有し、外周部に 0リング 9、 1 0が装着される 0リング溝 5 1 a、 5 1 bが設けられ、さらに位置決め用の係合穴 5 1 cが設けられた樹脂成型品である。このハウジング 5 1には、入力ポート 5 2と出力ポート 5 3とを連通する流路 3 0が設けられ、該流路 3 0の入力ポート 5 2側に第 1の弁座 5 1 dが設けられている。さらに、このハウジング 5 1には、出力ポート 5 3と排出ポート 5 4とを連通する流路 3 1が設けられている。この流路 3 1は、後述する弁棒の口ッドが揷入される小径の流路 3 1 aと弁棒の樹脂体が挿入される大径の流路 3 1 bとから構成されている。そして、流路 3 1 aの排出ポート 5 4側に第 2の弁座 5 1 eが設けられている。さらに、流路 3 1 bは流体を流れやすくするために弁棒の樹脂体の外径より大径に形成され、該樹脂体を案内するためのガイドが内周壁面に周方向に複数突設されている。なお、第 1および第 2の弁座 5 1 d、 5 1 eが設けられた流路 3 0、 3 1は同軸に設けられている。また、ハウジング 5 1 の入力ポート 5 2には、ボール 1 3が挿入され、さらにブッシュ 1 2が挿入されて、ハウジング 5 1を熱カシメすることにより、ボール 1 3の脱落を防止するよつにしてめる。

ボビン 5は、ターミナル 6、 7がインサートされた筒状の樹脂成型品であり、その外周にはコイル巻き付け部 5 bが設けられ、一側の端面には位置決め用の突起 5 cが設けられている。また、ボビン 5の中心穴 5 aの一側の内周面には、図 2に示されるように、プランジャ案内用のガイド部 5 eが周方向に 4つ設けられている。さらに、樹脂製のカバー 6 3がターミナル 6の突出部を覆うようにボビン 5に装着されている。また、コイル 1 2はコイル巻き付け部 5 bに巻装され、その両端がそれぞれターミナル 6、 7に電気的に接続されている。

プランジャ 2は有底円筒状に成形された磁性材料からなり、貫通穴 2 aが底部の中心に穿設されている。このプランジャ 2は、ボビン 5の中心穴 5 a内に配設され、底部側の外周面がガイド部 5 eに案内されて上下に摺動移動できるようになっている。

ケース 6 1は側壁の一部を切り欠いた有底円筒状に成形された磁性材料からなり、図 3に示されるように、貫通穴 6 1 aが底部の中心に穿設され、固定用の爪 6 1 b、 6 1 cがその開口側に 2本づっ延設されている。キャップ 5 9は、非磁性材料からなり、プランジャ 2の外径より若干大きい内径のガイド部 5 9 aおよびこのガイド部 5 9 aの外周に延設されたフランジ部 5 9 bを有している。このキヤップ 5 9は、ガイド部 5 9 aがケース 6 1の貫通穴 6 1 aに内側から嵌入されてケース 6 1に装着されている。

弁棒 6 0は金属製のロッド 6 0 aがィンサート成形された樹脂成型品であり、ロッド 6 0 aの両端が樹脂体 6 0 bから突出し、樹脂体 6 0 bの一端側が第 2の弁座 5 1 eに密接する外径形状に成形され、弁部 6 0 cを構成している。プレート 5 5は、磁性材料からなり、弁棒 6 0を挿通させる貫通穴 5 5 aおよびボビン 5の突起 5 cを揷通させる貫通穴 5 5 bが穿設されている。

このように構成された電磁弁 2 0を組み立てるには、ボール 1 3が組み込まれたハウジング 5 1に上部側からプレート 5 5を組みつける。この時、プレート 5 5の貫通穴 5 5 aと第 2の弁座 5 1 eが設けられたハウジング 5 1の流路 3 1とがー致され、プレート 5 5の貫通穴 5 5 bとハウジング 5 1の係合穴 5 1 cとが一致される。そして、弁棒 6 0が貫通穴 5 5 aから流路 3 1内に挿入される。弁棒 6 0の樹脂体 6 0 bは流路 3 1 b内に収納され、樹脂体 6 0 bの一側から突出するロッド 6 0 aは流路 3 1 aおよび流路 3 0内に挿入される。

ついで、ターミナル 6、 7、コイル 1 2およびプランジャ 2が組み込まれたボビン 5を上方からハウジング 5 1に組みつける。この時、ボビン 5の突起 5 じがプレート 5 5の貫通穴 5 5 bに揷通され、ハウジング 5 1の係合穴 5 1 cに嵌め込まれ、ボビン 5、プレート 5 5およびハウジング 5 1が一括して位置決めされる。また、弁棒 6 0の樹脂体 6 0 bの他側から延出したロッド 6 0 aが貫通穴 2 aを挿通してプランジャ 2の内部にまで延出されている。

そして、ゥェ一ブヮッシャ 6 2がボビン 5の上部に配置され、ケース 6 1が上方からボビン 5を覆うように被せられる。この時、プランジャ 2の開口側がキヤップ 5 9のガイド部 5 9 a内に納められる。そして、ケース 6 1を下方に押しながら、爪 6 1 bをハウジング 5 1に力シメ、さらに爪 6 1 cをプレート 5 5に力シメ、ハウジング 5 1、プレート 5 5およびボビン 5を一体化する。ついで、夕一ミナル 7の端部がケース 6 1に溶接されて、電磁弁 2 0が組み立てられる。このように組み立てられた電磁弁 2 0では、ケース 6 1、プレート 5 5およびプランジャ 2から磁気回路が構成され、プランジャ 2の両端がボビン 5のガイド部 5 eおよびキャップ 5 9のガイド部 5 9 aによりガイドされている。

なお、ケース 6 1の底部とボビン 5の上端との間にウエーブヮッシャ 6 2を介装し、ウエーブヮッシャ 6 2の弾性変形に伴う反発力により押し付け荷重を確保するようにしているが、図 4に示されるように、ケース 6 1の底部に押え片 6 1 dを設け、押え片 6 1 dにより押し付け荷重を確保するようにしてもよい。つぎに、この電磁弁 2 0の動作について説明する。

コイル 1 2に通電されていない状態では、入力ポ一ト 5 2に作用する流体の圧力によりボール 1 3が第 1の弁座 5 1 dに着座し、流体が入力ポ一ト 1 2から流入しない。そして、第 1の弁座 5 1 dに着座するボール 1 3の動きにより、口ッド 6 0 aが押し上げられる。このロッド 6 0 a、即ち樹脂体 6 0 bの上方への移動により、弁部 6 0 cが第 2の弁座 5 1 eから離れ、出力ポー卜 5 3と排出ポート 5 4とが連通される。

コイル 1 2に通電されると、ケース 6 1、プレート 5 5およびプランジャ 2から構成される磁気回路に磁気が流れ、プランジャ 2がプレート 5 5に磁気吸引される。この磁気吸引力が、ボール 1 3、弁棒 6 0およびプランジャ 2を介して作用する流体の圧力に打ち勝ち、プランジャ 2がプレート 5 5の方向に移動する。このプランジャ 2の移動により、弁部 6 0 cが第 2の弁座 5 1 eに着座すると同時に、弁棒 6 0のロッド 6 0 aがボール 1 3を押し、ボール 1 3が第 1の弁座 5 1 dから離れる。そこで、出力ポート 5 3と排出ポ一ト 5 4とが遮断され、入力ポ一ト 5 2と出力ポ一ト 5 3とが連通される。このように、この実施例 1によれば、電磁弁 2 0がボビン側（電磁力を発生させる部分）とハウジング側（流体を制御する弁部分）とに分割されて構成されているので、種類の異なる電磁弁に対して、部品の共通化が図られ、低コスト化が図られる。

また、ボビン 5とハウジング 5 1とがケース 6 1の爪 6 1 b、 6 l bのカシメにより一体化されているので、組立性が向上される。

また、プレート 5 5がボビン 5とハウジング 5 1との間に介装され、ボビン 5 に設けられた突起 5 cがプレート 5 5の貫通穴 5 5 bを介してハウジング 5 1の係合穴 5 1 cに嵌め込まれるようにしているので、ボビン 5、ハウジング 5 1およびプレート 5 5が簡易に位置決めされ、組立性が一層向上される。また、ボビン 5とハウジング 5 1との相対位置関係が確保されるので、プランジャ 2および流路 3 0、 3 1が確実に同軸的に配列され、プランジャ 2および弁棒 6 0がスムーズに上下移動でき、安定した弁開閉動作が得られる。

また、ボビン 5の中心穴 5 aにガイド部 5 eを設け、ケース 6 1の底部の貫通穴 6 1 aに装着したキヤップ 5 9にガイド部 5 9 aを設け、ガイド部 5 e、 5 9 aによりプランジャ 2の両端を案内するようにしているので、プランジャ 2がスムーズに上下移動できるようになり、安定した弁開閉動作が得られる。

また、弁棒 6 0は金属製の口ッド 6 0 aが両端を延出させて樹脂体 6 0 bにィンサート成形されて構成されているので、ボール 1 3との衝突部位のみを口ッド 6 0 aで構成してボール 1 3との衝突に伴う摩耗および損傷をなくし、耐久性を -確保しつつ軽量化が図られる。さらに、弁棒全体を金属製とした場合には、加工性の点から、弁部 6 0 cの形成が困難となるが、インサート成形時に、弁部 6 0 cを樹脂体 6 0 bに一体に形成でき、弁部 6 0 cを有する弁棒 6 0を低コストで形成できる。なお、上記実施例 1では、突起 5 cがボビン 5に設けられ、貫通穴 5 5 bがプレート 5 5に設けられ、さらに係合穴 5 1 cがハウジング 5 1に設けられ、突起 5 cを貫通穴 5 5 bを介して係合穴 5 1 cに嵌め込んで、ボビン 5、プレート 5 5およびハウジング 5 1を位置決めするものとしている。しなしながら、位置決め機構はこれに限定されるものではなく、ボビン 5およびハウジング 5 1に突起を設け、プレー卜にボビン位置決め用貫通穴とハウジング位置決め用貫通穴とを設け、ボビンおよびハウジングの突起をプレートのボビン位置決め用貫通穴およびハウジング位置決め用貫通穴にそれぞれ嵌め込んで、ボビン 5、プレート 5 5 およびハウジング 5 1を位置決めしてもよい。また、ボビン 5およびハウジング 5 1に係合穴を設け、プレー卜にボビン位置決め用突起とハウジング位置決め用突起とを設け、プレートのボビン位置決め用突起およびハウジング位置決め用突起をボビンおよびハウジングの係合穴にそれぞれ嵌め込んで、ボビン 5、プレート 5 5およびハウジング 5 1を位置決めしてもよい。さらには、ボビン 5に突起を設け、ハウジング 5 1に係合穴を設け、プレートにボビン位置決め用貫通穴とハウジング位置決め用突起とを設け、ボビンの突起をプレートのボビン位置決め用貫通穴に嵌め込み、プレー卜のハウジング位置決め用突起をハウジングの係合穴に嵌め込んで、ボビン 5、プレート 5 5およびハウジング 5 1を位置決めしてもよい。実施例 2 .

図 5はこの発明の実施例 2に係る常閉型三方電磁弁における非通電状態を示す断面図である。図において、ターミナル 6、 7が下端側に位置するようにボビン 5にインサ一ト成形されている。このターミナル 6は折り曲げられてボビン 5の側面から上方 —に延出している。そして、樹脂製のカバー 6 3がターミナル 6の突出部を覆うようにボビン 5に装着され、ターミナル 7がプレート 5 5に溶接されている。なお、他の構成は上記実施例 1と同様に構成されている。

従って、この実施例 2においても、上記実施例 1と同様の効果を奏する。また、この実施例 2によれば、ターミナル 6がボビン 5の下端側から上方に向けて延出しているので、ターミナル 6の取り出し方向が上向きとなり、取付自由度が大きくなるというメリツ卜がある。

そして、ボビン側（電磁力を発生させる部分）とハウジング側（流体を制御する弁部分）とに分割されて構成されているので、構成部品の大幅な変更なしに、ターミナル 6の取り出し方向を変更することができる。実施例 3 .

図 6はこの発明の実施例 3に係る常開型三方電磁弁における非通電状態を示す断面図である。

図において、ハウジング 5 1には、入力ポート 5 2と出力ポート 5 3とを連通する流路 3 0が設けられ、該流路 3 0の入力ポート 5 2側に第 1の弁座 5 1 が設けられている。さらに、このハウジング 5 1には、出力ポート 5 3と排出ポ一卜 5 4とを連通する流路 3 1を有する弁座体 3 2が配設されている。この流路 3 1は、弁棒 6 0のロッド 6 0 aが挿入される小径の流路 3 1 aと弁棒 6 0の樹脂体 6 0 bが挿入される大径の流路 3 1 bとから構成されている。そして、流路 3 1 aの出力ポ一卜 5 3側に第 2の弁座 5 1 eが設けられている。さらに、流路 3 1 bは流体を流れやすくするために弁棒 6 0の樹脂体 6 0 bの外径より大径に形成され、該樹脂体 6 0 bを案内するためのガイドが内周壁面に周方向に複数突設されている。ここで、第 1および第 2の弁座 5 1 d、 5 l eが設けられた流路 3 0、 3 1は同軸に設けられている。なお、他の構成は上記実施例 1と同様に構成されている。

つぎに、この電磁弁 2 1の動作について説明する。コイル 1 2に通電されていない状態では、入力ポート 5 2に作用する流体の圧力によりボール 1 3が第 2の弁座 5 1 eに着座し、入力ポート 5 2と出力ポート 5 3とが連通され、出力ポー卜 5 3と排出ポ一ト 5 4とが遮断される。そして、第 2の弁座 5 1 eに着座するボール 1 3の動きにより、ロッド 6 0 aが押し上げられる。このロッド 6 0 a、即ち樹脂体 6 0 bの上方への移動により、プランジャ 2がガイド部 5 e、 5 9 aに案内されて上方に移動する。

コイル 1 2に通電されると、ケース 6 1、プレート 5 5およびプランジャ 2から構成される磁気回路に磁気が流れ、プランジャ 2がプレー卜 5 5に磁気吸引される。この磁気吸引力が、ボール 1 3、弁棒 6 0およびプランジャ 2を介して作用する流体の圧力に打ち勝ち、プランジャ 2がプレート 5 5の方向に移動する。このプランジャ 2の移動により、弁棒 6 0のロッド 6 0 aがボール 1 3を押し、ボール 1 3が第 2の弁座 5 1 eから離れ、第 1の弁座 5 1 dに着座する。そこで、入力ポート 5 2と出力ポート 5 3とが遮断され、出力ポート 5 3と排出ポート 5 4とが連通される。

従って、この実施例 3においても、上記実施例 1と同様の効果が得られる。このように、この発明は、入力ポート、出力ポートおよび排出ポートを有し、電磁装置の駆動により流路を切り換える電磁弁において、中心穴が形成され、コィルが外周に巻装された筒状のボビンと、上記入力ポート、出力ポートおよび排出ポートを有し、上記ボビンの一端側に配設されたハウジングと、上記ボビンと上記ハウジングとの間に介装された磁性材料からなるプレートと、貫通穴が設けられた底板とこの底板の端部から該底板の主面と直交する方向に延出された複数の爪とを有し、該貫通穴の中心を上記ボビンの中心穴に一致させて上記ボビンの他端側から冠装され、該爪を上記プレートおよび上記ハウジングに力シメて上記ボビン、上記プレー卜および上記ハウジングを一体に固定する磁性材料からなるケースと、有底円筒状をなし、底部を上記プレートに向けて上記ボビンの中心穴に揷入され、開口側の外周面が上記ケースの貫通穴の内壁面に対向しつつ上記ボビンの軸線方向に往復移動可能に構成されて、上記コイルへの通電時に発生する磁気吸引力により上記プレー卜に磁気吸引される磁性材料からなるプランジャと、上記ハウジング内に配設され、上記磁気吸引力と上記入力ポートを介して作用される流体の圧力との差により、流路を切り換えるボールと、上記ハウジング内こ配設され、上記プレー卜に磁気吸引される上記プランジャに押圧されて上記ボールに上記磁気吸引力を伝達する非磁性材料からなる弁棒とを備え、上記ボビンのハウジング側の端面に被係合部が形成され、上記ハウジングのボビン側の端面に被係合部が形成され、かつ、ボビン位置決め用の係合部およびハウジング位置決め用の係合部が上記プレー卜に形成され、これらの係合部を上記ボビンおよび上記ハウジングの被係合部に係合させて、上記ボビンと上記ハウジングとの相対的な位置関係を確保するようにしたので、ボビン側とハウジング側とに分離することによる組立性の低下がなく、部品の汎用性が高められ、低コスト化を達成できる電磁弁が得られる。

また、上記弁棒は、樹脂体と、該樹脂体に両端を突出させてインサート成形された金属製のロッドとから構成されているので、弁棒の耐久性を確保しつつ軽量化が図られる。

また、非磁性材料からなるキャップが、上記プランジャの開口側の端部を覆うように上記ケースの貫通穴に嵌装されているので、プランジャの開口側の端部とケースとの間の磁気抵抗が増大し、プランジャをプレー卜に確実に磁気吸引できまた、上記ボビンの中心穴の一端側の内壁面に上記プランジャを案内するガイド部が設けられ、該ガイド部と上記キャップとにより上記プランジャの両端側をそれぞれガイドするようにしたので、往復移動におけるプランジャの軸心の振れが抑えられ、プランジャがスムーズに往復移動できるようになり、安定した弁開閉動作が得られる。

Claims

請求の範囲

1 . 入力ポート、出力ポートおよび排出ポートを有し、電磁装置の駆動により流路を切り換える電磁弁において、

中心穴が形成され、コイルが外周に巻装された筒状のボビンと、

上記入力ポ一ト、出力ポートおよび排出ポートを有し、上記ボビンの一端側に配設されたハウジングと、

上記ボビンと上記ハウジングとの間に介装された磁性材料からなるプレートと貫通穴が設けられた底板とこの底板の端部から該底板の主面と直交する方向に延出された複数の爪とを有し、該貫通穴の中心を上記ボビンの中心穴に一致させて上記ボビンの他端側から冠装され、該爪を上記プレートおよび上記ハウジングに力シメて上記ボビン、上記プレートおよび上記ハウジングを一体に固定する磁性材料からなるケースと、

有底円筒状をなし、底部を上記プレー卜に向けて上記ボビンの中心穴に挿入され、開口側の外周面が上記ケースの貫通穴の内壁面に対向しつつ上記ボビンの軸線方向に往復移動可能に構成されて、上記コイルへの通電時に発生する磁気吸引力により上記プレー卜に磁気吸引される磁性材料からなるプランジャと、上記ハウジング内に配設され、上記磁気吸引力と上記入力ポー卜を介して作用される流体の圧力との差により、流路を切り換えるボールと、

上記ハウジング内に配設され、上記プレー卜に磁気吸引される上記プランジャに押圧されて上記ボールに上記磁気吸引力を伝達する非磁性材料からなる弁棒とを備え、

上記ボビンのハウジング側の端面に被係合部が形成され、上記ハウジングのボビン側の端面に被係合部が形成され、かつ、ボビン位置決め用の係合部およびハウジング位置決め用の係合部が上記プレー卜に形成され、これらの係合部を上記ボビンおよび上記ハウジングの被係合部に係合させて、上記ボビンと上記ハウジングとの相対的な位置関係を確保するようにしたことを特徴とする電磁弁。

2 . 上記弁棒は、樹脂体と、該樹脂体に両端を突出させてインサート成形された金属製のロッドとから構成されていることを特徴とする請求項 1記載の電磁弁

3 . 非磁性材料からなるキヤップが、上記ブランジャの開口側の端部を覆うように上記ケースの貫通穴に嵌装されていることを特徴とする請求項 1記載の電磁弁。

4. 上記ボビンの中心穴の一端側の内壁面に上記プランジャを案内するガイド部が設けられ、該ガイド部と上記キャップとにより上記プランジャの両端側をそれぞれガイドするようにしたことを特徴とする請求項 3記載の電磁弁。