JPWO2021194828A5 - - Google Patents

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工程1:ヘキサデシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニナート
撹拌されている(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(10g、37.7mmol)のクロロホルム(70mL)混合液に、HATU(21.50g、56.5mmol)、ヘキサデカン-1-オール(9.14g、37.7mmol)、TEA(15.76mL、113mmol)及びイミダゾール(7.70g、113mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。反応混合物を水(100mL)でクエンチし、DCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、330g、石油エーテル:EA=10:1)により精製して、ヘキサデシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニナート(8.5g、純度100%、収率46.0%)を黄色の油状物として得た。LCMS (ESI) m/z calcd for C30H51NO4:489; found: 490 (M+H). 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.38 - 7.12 (m, 5H), 5.00 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 4.65 - 4.52 (m, 1H), 4.10(t, J = 8.8 Hz, 2H), 3.18 - 2.98(m, 2H), 1.71 - 1.52 (m, 4H), 1.50 - 1.19 (m, 33H), 0.97 - 0.83 (m , 3H).
工程2:ドコシル-L-フェニルアラニナート
空気中、25℃で撹拌されているドデシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニナート(6.3g、14.53mmol)のDCM(60mL)溶液に、TA(20mL、260mmol)を加えた。反応混合物を25℃で30分間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。反応を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、pHを8に調整し、有機層を分離した。水相をDCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮乾固して、表題化合物(5g、79%、収率82%)を赤色の油状物として得た。LCMS (ESI) m/z calcd for C21H35NO2: 333; found: 334 (M+1). 1H NMR (400 MHz, Chloroform-d) δ 7.69 (s, 2H), 7.30 - 7.26 (m, 3H), 7.23 - 7.14 (m, 2H), 4.17 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 4.04 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.29 - 3.15 (m, 2H), 1.54 - 1.46 (m, 2H), 1.33 - 1.25 (m, 18H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程4:ドデシル((((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
窒素下、25℃で撹拌されている((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メタノール(2.309g、2.76mmol)のピリジン(10mL)/THF(10mL)溶液に、1M tert-ブチルマグネシウムクロリド/THF(3.86mL、3.86mmol)溶液を滴下した。次いで、得られた反応混合物に、ドデシル(クロ(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(1.4g、2.76mmol)のTHF(5mL)溶液を滴下した。反応混合物を25℃で1.5時間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。反応物を真空中で濃縮乾固した。粗生成物を逆相HPLC精製(C18、0.1% HNHCOを含む25~100% MeCN/水)に供して、表題化合物(1.6g、99%、収率:43.9%)を黄色の油状物として得た。LCMS (ESI) m/z calcd for C79H82FN6O9P: 1309; found: 1310 (M+1). 1H NMR (400 MHz, Chloroform-d) δ 7.72 - 7.26 (m, 12H), 7.26 - 6.90 (m, 21H), 6.83 - 6.70 (m, 4H), 6.15 - 6.11 (m, 1H), 4.51 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 4.29 - 4.17 (m, 1H), 4.09 - 4.05 (m, 2H), 3.94 - 3.92 (m, 2H), 3.85 - 3.83 (m, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.72 (s, 3H), 3.30 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.99 - 2.77 (m, 3H), 1.94 - 1.92 (m, 1H), 1.84 - 1.72 (m, 1H), 1.65 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 1.46 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 1.27 - 1.22 (m, 18H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程3:デシル((((S)-1-(デシルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)オキシ)(((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニル)メトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
窒素、室温で撹拌されている((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メタノール(1.0g、1.193mmol)のTHF(12mL)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド/THF(1.790mL、1.790mmol)溶液を加え、25℃で1時間撹拌した。次いで、デシル((((S)-1-(デシルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)オキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(1.716g、2.387mmol)を25℃で反応物に加えた。得られた混合物を室温で6時間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。反応混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(120g、石油エーテル:EtOAc=1:1)により精製して、デシル((((S)-1-(デシルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)オキシ)(((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニル)メトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(650mg、0.458mmol、収率38.4%)を黄色の固体として得た。LCMS (ESI) m/z calcd for C84H98FN6O11P: 1417; found: 1418 (M+1).
工程4:デシル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(((S)-1-(デシルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)オキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
デシル((((S)-1-(デシルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)オキシ)(((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(650mg、0.298mmol)のDCM(6mL)溶液に、TFA(0.600mL)を0℃で加え、室温で2時間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。飽和NaHCO水溶液でpHを6~7に調整し、DCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(80g、MeOH:DCM=1:19)で精製してデシル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(((S)-1-(デシルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)オキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(250mg)を黄色の油状物として得た。異性体を以下の条件(カラム:DAICEL Dcpak P4VP、4.6×50mm、3μm;移動相A:、移動相B:ACN:MeOH=80:20(20mM NH);流速:2mL/分;勾配:5%B;220nm;RT1:2.68;RT2:2.87)で分離して、所望の化合物を含む画分を濃縮して、2種の異性体を得た。最初に溶出する異性体(実施例10A、RT1:2.68)を1:1の比率のACN/HOから再結晶化させた。固体を濾過により回収し、太陽灯(45℃)で乾燥させて、60mg(0.066mmol、収率22.07%)を白色の結晶固体として得た。LCMS (ESI) m/z calcd for C44H66FN6O9P: 872; found: 873(m+1). 1H NMR (300 MHz CDCl3).δ 8.12 (s, 1H), 7.26 - 7.16 (m, 5H), 6.36 (s, 1H), 6.28 - 5.82 (m, 1H), 4.74 (t, J = 6 Hz, 2H), 4.35 - 4.06 (m, 7H), 3.85 (s, 1H), 3.58 (s, 1H), 3.07 - 2.98 (m, 2H), 2.72 (s, 3H),1.64 - 1.56 (m, 4H), 1.38 (d, J = 3 Hz, 4H), 1.25 (s, 27H), 0.88 (t, J = 6 Hz, 6H).2番目に溶出した異性体(実施例10B、RT2:2.87)をACN/HOから再結晶化させた。固体を濾過により回収し、太陽灯(45℃)で乾燥させて、48mg(0.051mmol、収率17.28%)を白色の非晶質固体として得た。LCMS (ESI) m/z calcd for C44H66FN6O9P: 872; found: 873(m+1). 1H NMR (300 MHz CDCl3).δ 8.09 (s, 1H), 7.26 (s, 3H), 7.23 - 7.14 (m, 2H), 6.35 (t, J = 6 Hz, 1H), 6.09 (s, 1H), 4.80 (s, 1H), 4.56 (t, J = 9 Hz, 1H), 4.31 - 4.08 (m, 7H), 3.81 (s, 1H), 3.55 - 3.47 (m, 1H), 3.16 (t, J = 3 Hz, 1H), 3.00 - 2.93 (m, 1H), 1.74 (t, J = 3 Hz, 3H), 2.03 (s, 1H),1.73-1.55 (m, 5H),1.49 (d, J = 3 Hz, 3H), 1.26 (br s, 27H), 0.88 (t, J = 6 Hz, 6H).
工程5:ドデシル((2-(ドデシルオキシ)-2-オキソエトキシ)(((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メタノール(700mg×2、0.835mmol)のテトラヒドロフラン(7mL)混合液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド/THF(1.253mL×2、1.253mmol)を窒素雰囲気下、0℃で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物に、ドデシル((2-(ドデシルオキシ)-2-オキソエトキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(1271mg×2、1.671mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。反応混合物をゲルシリカカラム(120g、石油エーテル:EtOAc=5:1)により精製し、ドデシル((2-(ドデシルオキシ)-2-オキソエトキシ)(((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(2g、1.233mmol、収率73.8%)を黄色固体として得た。LCMS (ESI) m/z calcd for C87H104FN6O11P: 1459; found: 1460 (M+H).
工程6:ドデシル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(2-(ドデシルオキシ)-2-オキソエトキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
室温で撹拌されているドデシル((2-(ドデシルオキシ)-2-オキソエトキシ)(((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(2g、1370mmol)のDCM(20mL)溶液に、TFA(2mL、26.0mmol)を滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。反応混合物を水でクエンチし、ジクロロメタン(20mL)で抽出した。有機相を飽和NaHCO溶液(20mL)及び飽和ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下でエバポレーションして、粗生成物を黄色の油状物として得た。粗生成物をシリカゲルカラム(120g、DCM:MeOH=10:1)により精製して、表題化合物(1g)を黄色の油状物として得た。異性体をSCF(カラム:CHIRALPAK AS-H、2.0×25cm L(5μm);移動相A:CO、移動相B:IPA;流速:80mL/分;勾配:50%B;220nm;RT1:3.01;RT2:4.45;注入量:2mL;実行数:11)により分離して、最初に溶出する異性体(実施例11A、309.5mg、RT:3.01)を白色固体として得:LCMS (ESI) m/z calcd for C47H72FN6O9P: 914; found: 915 (M+H). 1H NMR (400 MHz, Chloroform-d) δ 8.17 (s, 1H), 7.32 - 7.14 (m, 5H), 6.38 - 6.31 (m, 1H), 6.13 (s, 2H), 4.86 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 4.39 (dd, J = 16.4, 10.0 Hz, 1H), 4.31 - 3.98 (m, 9H), 3.55 - 3.44 (m, 1H), 3.19 - 3.10 (m, 1H), 2.93 (dd, J = 13.6, 8.0 Hz, 1H), 2.79 - 2.70 (m, 3H), 1.66 - 1.56 (m, 4H), 1.34 - 1.22 (m, 36H), 0.92 - 0.84 (m, 6H)、2番目に溶出する異性体(実施例11B、265.9mg、RT:4.45)を白色固体として得た:LCMS (ESI) m/z calcd for C47H72FN6O9P: 914; found: 915 (M+H). 1H NMR (400 MHz, Chloroform-d) δ 8.07 (s, 1H), 7.29 - 7.14 (m, 5H), 6.39 - 6.11 (m, 3H), 4.71 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.41 (dd, J = 16.0, 10.4 Hz, 1H), 4.26 - 4.04 (m, 8H), 3.83 - 3.73 (m, 2H), 3.16 - 3.06 (m, 1H), 2.93 (dd, J = 14.0, 8.0 Hz, 1H), 2.75 - 2.62 (m, 3H), 1.68 - 1.53 (m, 4H), 1.34 - 1.22 (m, 36H), 0.92 - 0.84 (m, 6H)。
工程3:デシル((((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート
デシルL-アラニネート(3g、13.08mmol)、TEA(1.823mL、13.08mmol)及びフェニルホスホロジクロリデート(2.76g、13.08mmol)のDCM(30mL)溶液を、窒素下、室温で1時間撹拌する。次いで、((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メタノール(1.5g、1.790mmol)及び1M tert-ブチルマグネシウムクロリド/THF(18.31mL、18.31mmol)のTHF(15mL)/ピリジン(15.0mL)溶液を室温で30分間撹拌し、上記の混合物に加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。反応混合物を水でクエンチし、ジクロロメタン(100mL)と水(100mL)とで分配した。有機相を水(100mL)及び飽和ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下でエバポレーションして、粗生成物を白色固体として得た。残留物をゲルシリカカラム(330g、石油エーテル:EtOAc=1:1)により精製して、デシル((((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート(1g、純度93.9%、収率5.96%)の白色固体として得た。LCMS (ESI) m/z calcd for C71H74FN6O9P: 1204; found: 1205. 1H NMR (300 MHz, Chloroform-d) δ 7.80 - 7.68 (m, 1H), 7.62 - 7.51 (m, 4H), 7.47 - 7.02 (m, 25H), 6.92 - 6.73 (m, 4H), 6.25 - 6.06 (m, 1H), 4.65 - 4.53 (m, 1H), 4.38 - 4.28 (m, 2H), 4.20 - 4.02 (m, 4H), 3.82 - 3.72 (m, 6H), 3.57 - 3.46 (m, 1H), 2.89 - 2.83 (m, 1H), 2.04 - 1.94 (m, 1H), 1.92 - 1.84 (m, 1H), 1.78 - 1.69 (m, 2H), 1.51 - 1.41 (m, 2H), 1.32 - 1.24 (m, 15H), 0.90 (t, J = 6.0 Hz, 3H).
工程4:デシル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート
窒素下で撹拌されているデシル((((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート(1g、0.830mmol)のDCM(10mL)溶液に、室温でTFA(1mL、12.98mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。反応混合物を水でクエンチし、DCM(20mL)で抽出した。有機相を飽和炭酸ナトリウム(25mL)、水(25mL)及び飽和ブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下でエバポレーションして、粗生成物を白色固体として得た。粗生成物を分取SFC(カラム:CHIRALPAK IA、2×25cm、5μm;移動相A:Hex:DCM=3:1(0.1% FA)-HPLC、移動相B:EtOH-HPLC;流速:15mL/分;勾配:10分で30Bから30B;220/254nm;RT1:5.582;RT2:7.933;注入量:1mL;実行数:6)によって精製して、最初に溶出する異性体(実施例13A、RT1:5.582、100mg)を白色固体として得(この固体を、アキラルカラム(DAICEL DCpak P4VP、20×250cm、5μm;移動相A:CO、移動相B:MeOH(8mmol/L NH/MeOH)-HPLC;流速:50mL/分;勾配:20%B;254nm;注入量:1.5mL;実行数:4)によって再精製して、最初に溶出する異性体(実施例13A、RT1:6.63、60.8mg)を白色固体として得た。):LCMS (ESI) m/z calcd for C31H42FN6O7P: 660; found: 661(M+H). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.25 (s, 1H), 7.85 (s, 2H), 7.35 - 7.26 (m, 2H), 7.18 - 7.09 (m, 3H), 6.28 (dd, J = 7.6, 4.8 Hz, 1H), 6.02 - 6.00 (m, 1H), 5.83 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.66 - 4.64 (m, 1H), 4.21 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 4.10 (dd, J = 11.2, 4.4 Hz, 1H), 3.98 - 3.89 (m, 2H), 3.72 - 3.64 (m, 2H), 2.83 - 2.74 (m, 1H), 1.49 - 1.44 (m, 2H), 1.28 - 1.08 (m, 17H), 0.89 - 0.81 (m, 3H)、2番目に溶出する異性体(実施例13B、RT:7.933、104.9mg)を白色固体として得た:LCMS (ESI) m/z calcd for C31H42FN6O7P: 660; found: 661(M+H). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.27 (s, 1H), 7.85 (s, 2H), 7.38 - 7.26 (m, 2H), 7.22 - 7.08 (m, 3H), 6.28-6.24 (m, 1H), 6.03 - 6.00 (m, 1H), 5.86 - 5.73 (m, 1H), 4.66 - 4.56 (m, 1H), 4.24 (dd, J = 10.5, 5.7 Hz, 1H), 4.06 (dd, J = 11.1, 4.8 Hz, 1H), 3.99 - 3.71 (m, 3H), 3.64 (s, 1H), 2.83 - 2.67 (m, 1H), 1.53 - 1.37 (m, 2H), 1.31 - 1.11 (m, 17H), 0.89 - 0.80 (m, 3H).
工程3:デシル((((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート
ドデシルL-アラニナート(3g、11.65mmol)、TEA(4.87mL、35.0mmol)及びフェニルホスホロジクロリデート(2.459g、11.65mmol)のDCM(30mL)溶液を、窒素下、室温で1時間撹拌した。次いで、((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メタノール(1.5g、1.790mmol)及びtert-ブチルマグネシウムクロリド/THF(16.32mL、16.32mmol)のTHF(15mL)/ピリジン(15mL)溶液を室温で30分間撹拌し、上記混合物に加えた。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、ジクロロメタン(100mL)と水(100mL)とで分配した。有機相を水(100mL)及び飽和ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下でエバポレーションして、粗生成物を白色固体として得た。残留物をゲルシリカカラム(330g、石油エーテル:EtOAc=1:1)により精製して、ドデシル((((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート(1.8g、純度98%、収率12.27%)を白色固体として得た。LCMS (ESI) m/z calcd for C73H78FN6O9P: 1233; found:1234 (M+1). 1H NMR (300 MHz, Chloroform-d) δ 7.79 - 7.71 (m, 1H), 7.60 - 7.49 (m, 4H), 7.45 - 7.04 (m, 25H), 6.90 - 6.74 (m, 4H), 6.21 - 6.13 (m, 1H), 4.65 - 4.53 (m, 1H), 4.33 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 4.26 - 4.17 (m, 1H), 4.15 - 4.00 (m, 3H), 3.84 - 3.71 (m, 6H), 3.59 - 3.42 (m, 1H), 2.05 - 1.97 (m, 1H), 1.75 (dd, J = 8.7, 6.3 Hz, 2H), 1.54 - 1.41 (m, 2H), 1.27 (br s, 19H), 0.93 - 0.86 (m, 3H).
工程4:ドデシル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート
窒素下、室温で撹拌されているドデシル((((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート(1.8g、1.459mmol)のDCM(18mL)溶液に、TFA(1.8mL、23.36mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。反応混合物を水でクエンチし、ジクロロメタン(20mL)で抽出した。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)、水(25mL)及び飽和ブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下でエバポレーションして、粗生成物を白色固体として得た。粗生成物を分取SFC(カラム:CHIRALPAK IH、2×25cm、5μm;移動相A:CO、移動相B:MEOH(2mM NH-MEOH);流速:5mL/分;勾配:30%B;220nm;RT1:3.94;RT2:5.13;注射量:1.5mL;実行数:14)により精製して、最初に溶出する異性体(実施例14A、RT:3.94、300mg)を白色固体として得、これを分取アキラルカラム(カラム:DAICEL DCpak P4VP、20×250cm、5μm;移動相A:CO、移動相B:MeOH(8mmol/L NH.MeOH)-HPLC;流速:50mL/分;勾配:25%B;254nm;注射量:1mL;実行数:10)によってさらに精製して、最初に溶出する異性体(実施例14A、RT1:3.85、178.3mg)を得:LCMS (ESI) m/z calcd for C33H46FN6O7P: 688; found: 689 (M+H). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.27 (s, 1H), 7.86 (br s, 2H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.20 - 7.11 (m, 3H), 6.30 - 6.23 (m, 1H), 6.06 - 5.95 (m, 1H), 5.79 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.66 - 4.57 (m, 1H), 4.28 - 4.20 (m, 1H), 4.10 - 4.02 (m, 1H), 3.99 - 3.90 (m, 1H), 3.89 - 3.74 (m, 2H), 3.65 (s, 1H), 3.34 (s, 2H), 2.79 - 2.71 (m, 1H), 1.49 - 1.39 (m, 2H), 1.28 - 1.15 (m, 19H), 0.89 - 0.81 (m, 3H)、2番目に溶出する異性体(実施例14B、RT:5.13、200mg)を白色固体として得、これを分取キラルカラム(カラム:CHIRALPAK IA、2×25cm、5μm;移動相A:Hex:DCM=3:1(0.1%FA)-HPLC、移動相B:IPA-HPLC;流速:20mL/分;勾配:8分で30Bから30B;220/254nm;RT1:4.103;RT2:6.726;注射量:1mL;実行数:4)によりさらに精製して、99.0mgの生成物(RT:4.103)を得た:LCMS (ESI) m/z calcd for C33H46FN6O7P: 688; found: 689 (M+H). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.25 (s, 1H), 7.88 (brs, 2H),7.35 - 7.26 (m, 2H), 7.18 - 7.09 (m, 3H), 6.32 - 6.24 (m, 1H), 6.05 - 5.94 (m, 1H), 5.82 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.64 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 4.26 - 4.17 (m, 1H), 4.14 - 4.06 (m, 1H), 3.94 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.75 - 3.62 (m, 2H), 2.84 - 2.71 (m, 1H), 1.49 - 1.43 (m, 2H), 1.28 - 1.14 (m, 21H), 0.89 - 0.81 (m, 3H)。
工程3:ヘキサデシル((((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート
窒素下、0℃で撹拌されているヘキサデシルL-アラニナート(2g、6.38mmol)及びTEA(1.937g、19.14mmol)のDCM(20mL)溶液に、フェニルホスホロジクロリデート(1.615g、7.65mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。
窒素下、室温で撹拌されている((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メタノール(2.67g、3.19mmol)のピリジン(10.0mL)/THF(10.0mL)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド/THF(8.93mL、8.93mmol)溶液を滴下した。反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。次いで、上記溶液をこの反応混合物に室温で添加した。得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応の完了を示した。反応混合物を真空中でエバポレーションして、粗生成物を赤色の油状物として得た。0%~60%EtOAc/石油エーテル溶媒勾配を使用するシリカカラム(120g)により、この油状物を精製して、ヘキサデシル((((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート(800mg、純度80%、収率7.78%)を淡黄色の半固体として得た。LCMS (ESI) m/z calcd for C83H98FN6O9P: 1288; found: 1289 (M+1).
工程3:ドコシル((((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート
窒素下、0℃で撹拌されているドコシルL-アラニナート(2g、5.03mmol)及びTEA(1.527g、17.09mmol)のDCM(20mL)溶液に、フェニルホスホロジクロリデート(1.273g、6.03mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。
窒素下、室温で撹拌されている((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メタノール(2.107g、2.51mmol)のピリジン(10.0mL)/THF(10.0mL)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド/THF(7.04mL、7.04mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。次いで、この反応混合物に上記溶液を室温で加えた。得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMS及びTLCは、反応の完了を示した。反応混合物を真空下でエバポレーションして、粗生成物を赤色の油状物として得た。0%~60%EtOAc/石油エーテル溶媒勾配を使用するシリカカラム(120g)により、この油状物を精製して、ドコシル((((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート(1.8g、純度80%、収率20.84%)を淡黄色の半固体として得た。LCMS (ESI) m/z calcd for C83H98FN6O9P: 1372; found: 1373 (M+1). 1H NMR (400 MHz, Chloroform-d) δ 7.94 (s, 1H), 7.59 - 7.45 ( m, 4H), 7.37 - 7.00 ( m, 26H), 6.85 - 6.73 ( m, 4H), 6.15 - 6.10 (m, 1H), 4.51 - 3.94 (m, 4H), 3.84 - 3.66 (m, 10H), 2.89 - 2.64 (m, 2H), 2.07 - 1.91 (m, 2H), 1.42 - 1.17 ( m, 41H), 0.90 - 0.84 (m, 3H).
工程4:ドコシル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート
室温で撹拌されているドコシル((((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート(2.1g、1.529mol)のDCM(15mL)溶液に、TFA(2mL、26.0mmol)を滴下し、30分間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。反応混合物をNaHCO(100mL)でクエンチし、DCM(60mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン(15mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(120g、石油エーテル:EtOAc=1:1)により精製して、所望の生成物を無色の半固体として得た。異性体を以下の条件で分取SFCによって分離した(カラム:CHIRALPAK IG、3×25cm、5μm;移動相A:CO、移動相B:IPA;流速:80mL/分;勾配:50%B;220nm;RT1:6.41;RT2:18.31;注入量:4.5mL;実行数:5)。最初に溶出する異性体である実施例16A(RT1:6.41)を回収して、329.7mg(純度97.6%、収率25.5%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, Chloroform-d) δ 8.03 (s, 1H), 7.36 - 7.10 ( m, 5H), 6.63 - 6.01 (m, 3H), 4.71 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.44 - 4.34 (m, 2H), 4.13 - 3.97 (m, 3H), 3.81 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.77 (s, 1H), 2.76 - 2.62 (m, 2H), 1.63 - 1.54 (m, 2H), 1.39 - 1.17 ( m, 41H), 0.90 - 0.84 (m, 3H).2番目の異性体である実施例16B(RT2:18.31)を回収して、188.1mg(純度98.06%、収率14.5%)を白色固体として得た。LCMS (ESI) m/z calcd for C43H66FN6O7P: 828; found: 829 (M+1). 1H NMR (400 MHz, Chloroform-d)δ 8.05 (s, 1H), 7.34 - 7.12 ( m, 5H), 6.33 (dd, J = 4.0, 7.2 Hz, 1H), 6.15 - 5.76 (m, 2H), 4.85 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 4.43 - 4.28 (m, 2H), 4.18 - 3.97 (m, 3H), 3.77 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 3.52 (br, s, 1H), 2.84 - 2.67 (m, 3H), 1.63 - 1.54 (m, 2H), 1.39 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.34 - 1.17 ( m, 38H), 0.90 - 0.84 (m, 3H).
工程1:テトラデシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニナート
(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(15g、56.5mmol)、2-(3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-イル)-1,1,3,3-テトラメチルイソウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(32.2g、85mmol)及びテトラデカン-1-オール(14.55g、67.8mmol)のDCM(200mL)溶液に、1H-イミダゾール(11.55g、170mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(21.92g、170mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で一晩撹拌した。TLCは反応の完了を示した。反応物を水(200mL)及びDCM(100mL)で希釈した。有機層を分離し、水層をDCM(2×200mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。残留物をcombiflash(シリカゲルカラム330g、ヘキサン:酢酸エチル=20:1)で精製した。所望の生成物を含む適切な画分を合わせ、真空中で溶媒を除去して、テトラデシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニナート(20g、41.2mmol、収率72.8%)を黄色の固体として得た。LCMS(M+Na)=485.0;保持時間(0.1% TFA)=3.56分。
工程1:オクタデシル(tert-ブトキシカルボニル)フェニルアラニナート
オクタデカン-1-オール(32.5g、120mmol)、(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(29g、109mmol)及びHATU(62.3g、164mmol)のDCM(100mL)溶液に、1H-イミダゾール(22.32g、328mmol)及びDIPEA(57.3mL、328mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で一晩撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=10:1、Rf=0.5)は反応の完了を示した。反応を水(200mL)及びDCM(100mL)でクエンチした。次いで、有機層を分離し、水層をDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。残留物をcombiflash(シリカゲルカラム330g、ヘキサン:酢酸エチル=20:1)で精製した。所望の生成物を含む適切な画分を合わせ、真空で濃縮して、オクタデシル(tert-ブトキシカルボニル)フェニルアラニナート(32g、61.8mmol、収率56.5%)を黄色の固体として得た。
工程3:ヘプタデカン-9-イル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
ヘプタデカン-9-イルL-フェニルアラニナート(2.75g、6.82mmol)、トリエチルアミン(0.951mL、6.82mmol)のDCM(60mL)溶液に、フェニルホスホロジクロリデート(1.019mL、6.82mmol)のDCM(1mL)溶液を窒素雰囲気下、約5℃で滴下し、次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(1g、3.41mmol)のTHF(20mL)/ピリジン(10mL)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(8.52mL、8.52mmol)を窒素雰囲気下、約5℃で滴下し、次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を2番目に調製した混合物に室温でゆっくりと加え、2時間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。混合物を濾過し、濃縮して、黄色の固体を得た。次いで、固体をEtOAc(40mL)に溶解させ、HCl(0.05N、20mL)で分配した。層を分離し、水層をEtOAc(30×2mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18、0~100% CHCN/10mM NHHCOO)により精製して、ヘプタデカン-9-イル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(600mg、0.660mmol、収率19.36%)を淡黄色の固体として得た。LCMS(M+H)=835.4;保持時間(0.1% TFA)=2.474及び2.506分。ジアステレオマーを分取SFC(装置:SFC-150(Waters)、カラム:OX 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:35℃;移動相:CO/EtOH(0.5% アンモニア/メタノール)=65/35;流速:100g/分、背圧:100バール;検出波長:214nm、サイクル時間:5分、サンプル溶液:700mgを60mLメタノールに溶解させた、注入量:3mL)により分離して、最初に溶出する異性体(実施例23A、RT1:1.13分、109mg、0.125mmol、収率17.43%)を得;LCMS(M+H)=835.4;保持時間(0.1% TFA)=2.468分;HPLC:保持時間(0.1% NHHCO)=9.409分; 1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.92 (s, 1H), 7.25-7.17 (m, 5H), 7.14 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.12-7.08 (m, 4H), 6.31 (dd, J = 7.3, 4.3 Hz, 1H), 6.10 (s, 2H), 4.71 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.26 (dd, J = 11.2, 7.7 Hz, 2H), 4.20 (dd, J = 11.3, 8.8 Hz, 1H), 4.03 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.88 (s, 1H), 2.99 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.76-2.63 (m, 3H), 1.86 (s, 2H), 1.24 (d, J = 9.0 Hz, 30H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H)、2番目に溶出する異性体(実施例23B、RT2:2.12分、145mg、0.167mmol、収率23.29%)を白色固体として;LCMS(M+H)=835.3;保持時間(0.1% TFA)=2.505分;HPLC:保持時間(0.1% NHHCO)=9.584分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ7.78 (s, 1H), 7.30-7.26 (m, 2H), 7.23 (dd, J = 8.4, 4.6 Hz, 3H), 7.15 (d, J = 7.8 Hz, 3H), 7.06 (dd, J = 7.5, 1.7 Hz, 2H), 6.32 (dd, J = 7.4, 4.2 Hz, 1H), 6.24 (s, 2H), 4.64 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.23-4.15 (m, 2H), 4.02 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.97 (dd, J = 11.5, 8.4 Hz, 1H), 3.73 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 3.04-2.92 (m, 2H), 2.70 (s, 1H), 2.66 (dt, J = 13.7, 7.8 Hz, 1H), 2.57 (ddd, J = 13.6, 7.1, 4.2 Hz, 1H), 1.89 (s, 2H), 1.24 (d, J = 4.9 Hz, 30H), 0.87 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程4:ノナデカン-10-イル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
ノナデカン-10-イルL-フェニルアラニナート(1,840mg、4.26mmol)、トリエチルアミン(0.594mL、4.26mmol)のDCM(30mL)冷(氷水浴)溶液に、フェニルホスホロジクロリデート(0.510mL、3.41mmol)のDCM(1mL)溶液を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(500mg、1.705mmol)のTHF(20mL)/ピリジン(10mL)冷(氷水浴)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(4.26mL、4.26mmol)を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を、2番目に調製した混合物に室温で滴下し、2時間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。減圧下で溶媒を除去し、残留物をEtOAc(200mL)及び水(50mL)で希釈した。有機相を分離し、水層をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相を水(50mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をゲルシリカクロマトグラフィー(80g、MeOH:DCM=1:15)により精製して、ノナデカン-10-イル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(650mg、0.742mmol、収率43.5%)を固体として得た。LCMS(M+H)=863.2;保持時間(0.1% TA)=2.77、2.83分。ジアステレオマーを分取SFC(装置:SFC-80(Thar,Waters);カラム:OZ 20×250mm、10μm(Daicel);カラム温度:40℃;移動相:CO/MeOH(0.2%アンモニア/メタノール)=45/55;流速:80g/分;背圧:100バール;検出波長:260nm;サイクル時間:7.5分;サンプル溶液:356mgを10mLのメタノールに溶解させた;注入量:1.5mL)により分離して、最初に溶出する異性体(実施例24A、RT1:1.71分、184.6mg、0.217mmol、99.36%、収率26.8%)をオフホワイトの固体として得;LCMS(M+H)=863.2;保持時間(0.1% TFA)=3.39分;1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.22 (s, 1H), 7.85 (brs, 2H), 7.27-7.19 (m, 4H), 7.18-7.08 (m, 4H), 7.04 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.23 (dd, J = 7.6, 4.9 Hz, 1H), 6.09 (dd, J = 11.9, 10.9 Hz, 1H), 5.73 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.68-4.60 (m, 1H), 4.51 (dd, J = 12.8, 7.0 Hz, 1H), 4.03-3.92 (m, 2H), 3.75 (dd, J = 10.9, 4.4 Hz, 1H), 3.61 (s, 1H), 2.98-2.89 (m, 1H), 2.78 (dd, J = 13.5, 8.3 Hz, 1H), 2.74-2.66 (m, 1H), 2.46-2.39 (m, 1H), 1.31-1.00 (m, 32H), 0.83 (td, J = 6.9, 3.1 Hz, 6H)、2番目に溶出する異性体(実施例24B、RT2:2.41分、133.7mg、0.155mmol、98.94%、収率:19.1%)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(M+H)=863.5;保持時間(0.1% TFA)=3.34分;1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.17 (s, 1H), 7.85 (s, 2H), 7.25-7.16 (m, 5H), 7.15-7.07 (m, 3H), 6.99 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.26 (dd, J = 7.3, 5.4 Hz, 1H), 6.13 (dd, J = 13.1, 10.6 Hz, 1H), 5.76 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.66 (p, J = 6.0 Hz, 1H), 4.50 (dd, J = 12.5, 6.7 Hz, 1H), 3.99 (dd, J = 10.7, 5.2 Hz, 1H), 3.95-3.85 (m, 2H), 3.64 (s, 1H), 2.95-2.87 (m, 1H), 2.80 (dd, J = 13.5, 8.0 Hz, 1H), 2.70-2.62 (m, 1H), 2.46-2.37 (m, 1H), 1.30-0.98 (m, 32H), 0.83 (td, J = 6.9, 4.7 Hz, 6H).
工程3:ヘンイコサン-11-イル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
ヘンイコサン-11-イルL-フェニルアラニナート(1.254g、2.73mmol)、トリエチルアミン(0.380mL、2.73mmol)のDCM(20mL)溶液に、フェニルホスホロジクロリデート(0.408mL、2.73mmol)のDCM(1mL)溶液を窒素雰囲気下、約5℃で滴下した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.4g、1.364mmol)のTHF(20mL)/ピリジン(10mL)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(3.41mL、3.41mmol)を窒素雰囲気下、0℃で滴下した。次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を2番目に調製した混合物に室温で滴下し、2時間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。混合物を濾過し、濃縮して、黄色の固体を得た。次いで、固体をEtOAc(40mL)に溶解させ、HCl(0.05N、20mL)で分配した。層を分離し、水層をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18、0~100% CHCN/10mM NHHCOO)により精製して、ヘンイコサン-11-イル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(240mg、0.256mmol、収率18.77%)を得た。LCMS:no mass;保持時間(0.1% TFA)=4.004、4.097分。ジアステレオマーを2回の連続する分取SFC精製:1回目の精製(装置:SFC-150(Waters)、カラム:OX 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:35℃;移動相:CO/MeOH(0.2% アンモニア/メタノール)=55/45;流速:100g/分、背圧:100バール;検出波長:214nm、サイクル時間:4.5分、サンプル溶液:280mgを40mLメタノールに溶解させた;注入量:2mL)及び2回目の精製(装置:SFC-150(Waters)、カラム:ID 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:35℃;移動相:CO/MeOH(0.2% アンモニア/メタノール)=55/45;流速:120g/分、背圧:100バール;検出波長:214nm、サイクル時間:5分、サンプル溶液:220mgを40mLメタノールに溶解させた;注入量:2mL)により精製して、最初に溶出する異性体(実施例25A、RT1:1.08分、133mg、0.145mmol、収率32.3%)を得;LCMS:保持時間(0.1% TFA)=3.697分;HPLC:保持時間(0.1% NHHCO)=12.652分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.64 (s, 1H), 7.29 (dd, J = 11.0, 6.9 Hz, 3H), 7.25-7.20 (m, 2H), 7.18-7.13 (m, 5H), 6.29 (dd, J = 7.6, 4.1 Hz, 1H), 5.86 (s, 2H), 4.90-4.82 (m, 1H), 4.51 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 4.19-4.11 (m, 1H), 4.70 (dd, J = 11.8, 10.0 Hz 1H), 3.72 (dd, J = 11.7, 9.3 Hz, 1H), 3.63-3.38 (m, 2H), 3.07 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 2.89 (dd, J = 13.6, 7.7 Hz, 1H), 2.69 (s, 1H), 2.67-2.58 (m, 1H), 2.51-2.43 (m, 1H), 1.66 (s, 6H), 1.25-1.15 (m, 30H), 0.87 (dd, J = 6.9, 5.8 Hz, 6H)、及び2番目に溶出する異性体(実施例25B、RT2:1.69分、100mg、0.107mmol、収率23.77%)を得た;LCMS:保持時間(0.1% TFA)=3.785分;HPLC:保持時間(0.1% NHHCO)=13.150分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.90 (s, 1H), 7.25-7.17 (m, 5H), 7.13 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 7.07 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.30 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 6.21 (s, 2H), 4.85-4.78 (m, 1H), 4.67 (dd, J = 12.8, 7.8 Hz, 1H), 4.32-4.25 (m, 1H), 4.25-4.13 (m, 2H), 3.90 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 3.06 (dd, J = 12.8, 5.6 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 13.9, 7.2 Hz, 1H), 2.71-2.65 (m, 3H), 1.92 (s, 4H), 1.25-1.15 (m, 32H), 0.87 (t, J = 7.2 Hz, 6H).
工程3:テトラデシル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート
テトラデシルL-アラニナート(1217mg、4.26mmol)、トリエチルアミン(0.594mL、4.26mmol)のDCM(30mL)冷(氷水浴)溶液に、フェニルホスホロジクロリデート(899mg、4.26mmol)のDCM(1mL)溶液を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(500mg、1.705mmol)のTHF(20mL)/ピリジン(10mL)冷(氷水浴)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(4.26mL、4.26mmol)を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を2番目に調製した混合物に室温で滴下し、2時間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。反応混合物を水でクエンチし、ジクロロメタン(100mL)と水(100mL)とに分配した。有機相を水(100mL)、飽和ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中でエバポレーションして粗生成物を得た。残留物をシリカゲルカラム(25g、MeOH:DCM=10:1)により精製し、テトラデシル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート(457mg、0.552mmol、収率32.4%)を得た。LCMS(M+H)=717.1;保持時間(0.1% TFA)=2.82分。ジアステレオマーを分取SFC(装置:SFC-80(Thar,Waters);カラム:AD 20×250mm、10μm(Daicel);カラム温度:40℃;移動相:CO/ETOH(1.0%アンモニア/メタノール)=45/55;流速:80g/分;背圧:100バール;検出波長:214nm;サイクル時間:7.7分;サンプル溶液:457mgを35mLのメタノールに溶解させた;注入量:3mL)により分離して、最初に溶出する異性体(実施例28A、RT1:1.69分、148.5mg、0.224mmol、100%、収率32.5%)をオフホワイトの固体として得;LCMS(M+H)=717.1;保持時間(0.1% TFA)=2.81分;1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.24 (s, 1H), 7.84 (s, 2H), 7.32-7.27 (m, 2H), 7.13 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 6.28 (dd, J = 7.6, 4.8 Hz, 1H), 5.98 (dd, J = 13.4, 10.1 Hz, 1H), 5.81 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.65 (dd, J = 12.7, 7.1 Hz, 1H), 4.22 (dd, J = 10.8, 5.5 Hz, 1H), 4.10 (dd, J = 10.9, 4.5 Hz, 1H), 3.97-3.89 (m, 2H), 3.73-3.65 (m, 2H), 2.81-2.73 (m, 1H), 2.48-2.42 (m, 1H), 1.50-1.43 (m, 2H), 1.20 (d, J = 15.3 Hz, 22H), 1.13 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 0.85 (t, J = 6.8 Hz, 3H)、2番目に溶出する異性体(実施例28B、RT2:3.4分、154.8mg、0.231mmol、95.26%、収率32.3%)をオフホワイトの固体として得た;LCMS(M+H)=717.1;保持時間(0.1% TFA)=2.82分;1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.26 (s, 1H), 7.85 (s, 2H), 7.34-7.28 (m, 2H), 7.15 (dd, J = 14.3, 7.5 Hz, 3H), 6.26 (dd, J = 7.6, 4.9 Hz, 1H), 5.99 (dd, J = 13.1, 10.0 Hz, 1H), 5.78 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.61 (dd, J = 12.5, 7.2 Hz, 1H), 4.24 (dd, J = 10.7, 5.9 Hz, 1H), 4.06 (dd, J = 10.8, 4.7 Hz, 1H), 3.97-3.90 (m, 1H), 3.87-3.76 (m, 2H), 3.63 (s, 1H), 2.79-2.70 (m, 1H), 2.47-2.42 (m, 1H), 1.48-1.41 (m, 2H), 1.24-1.19 (m, 23H), 1.17 (s, 2H), 0.85 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程2:オクタデシルL-アラニナート
オクタデシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニナート(34.47g、78mmol)のTFA(30mL、389mmol)及びDCM(150mL)混合液を25℃で一晩撹拌した。LCMSは新たな生成物の存在を示した。反応物を濃縮し、残留物のpHをNaOH(1N)で8~9に調整した。混合物をDCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)で精製して、オクタデシルL-アラニナート(26g、76mmol、収率98%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=342.2;保持時間(0.1% TFA)=2.245分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 4.12-4.08 (m, 2H), 3.55-3.54 (m, 1H), 1.68-1.61 (m, 4H), 1.34-1.33 (m, 5H), 1.33-1.22 (m, 28H), 0.89-0.86 (m, 3H).
実施例33:トリデカン-7-イル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニナート
工程2:トリデカン-7-イルL-アラニナート
トリデカン-7-イル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニナート(14.4g、38.8mmol)及びTFA(25mL、324mmol)のDCM(125mL)溶液を25℃で一晩撹拌した。TLCは、出発物質が消費され、新たな化合物が検出されたことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物のpHを1N NaOHで8に調整し、得られた混合物をDCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して残留物を得た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=20:1-DCM:MeOH=20:1)で精製して、トリデカン-7-イルL-アラニナート(10.3g、37.9mmol、収率98%)を黄色の油状物として得た。1H NMR: (400MHz, d6-DMSO): 4.93-4.87 (m, 1 H), 3.84-3.79 (m, 1 H), 1.55-1.53 (m, 4 H), 1.50 (d, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.22-1.26 (m, 16 H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 6 H).
工程3:トリデカン-7-イル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート
トリデカン-7-イルL-アラニナート(2314mg、8.52mmol)、トリエチルアミン(1.188mL、8.52mmol)のDCM(40mL)冷(氷水浴)溶液に、フェニルホスホロジクロリデート(1.274mL、8.52mmol)のDCM(40mL)溶液を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(1000mg、3.41mmol)のTHF(30mL)/ピリジン(15mL)冷(氷水浴)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(8.52mL、8.52mmol)を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を2番目に調製した混合物に室温で滴下し、2時間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。HO(20mL)及びEtOAc(30mL)を加えた。有機相を分離し、水層をEtOAc(20mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、水(20mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)で精製して、トリデカン-7-イル(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート(320mg、0.450mmol、収率13.18%)を得た。LCMS(M+H)=703.3;保持時間(0.1% TA)=2.04分。ジアステレオマーを分取SFC(装置:SFC-150(Waters);カラム:OX 20×250mm、10μm(Daicel);カラム温度:35℃;移動相:CO/MeOH(0.2%アンモニア/メタノール)=70/30;流速:100g/分;背圧:100バール;検出波長:214nm;サイクル時間:7分;サンプル溶液:700mgを40mLのメタノールに溶解させた;注入量:2mL)により分離して、最初に溶出する異性体(実施例33A、RT1:2.12分、100%)をオフホワイトの固体として得;LCMS(M+H)=703.3;保持時間(0.1% TFA)=2.59分;1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.23 (s, 1H), 7.82 (brs, 2H), 7.29 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.13 (t, J = 8.8 Hz, 3H), 6.28 (dd, J = 7.6, 4.8 Hz, 1H), 5.94 (dd, J = 13.4, 10.3 Hz, 1H), 5.80 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.75-4.60 (m, 2H), 4.21 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 4.08 (dd, J = 10.9, 4.4 Hz, 1H), 3.73-3.63 (m, 2H), 2.80-2.72 (m, 1H), 2.48-2.41 (m, 1H), 1.47-1.37 (m, 4H), 1.22-1.07 (m, 19H), 0.80 (dt, J = 17.3, 6.9 Hz, 6H)、2番目に溶出する異性体(実施例33B、RT2: 2.43 分、98.25%)をオフホワイトの固体として得;LCMS(M+H)=703.3;保持時間(0.1% TFA)=2.60分;1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.19 (s, 1H), 7.84 (brs, 2H), 7.33-7.27 (m, 2H), 7.20-7.12 (m, 3H), 6.26 (dd, J = 7.4, 5.1 Hz, 1H), 5.98 (dd, J = 12.9, 10.3 Hz, 1H), 5.79 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.75-4.68 (m, 1H), 4.59 (dd, J = 12.4, 6.8 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 10.7, 5.1 Hz, 1H), 4.10 (dd, J = 10.7, 5.1 Hz, 1H), 3.77-3.69 (m, 1H), 3.65 (s, 1H), 2.77-2.68 (m, 1H), 2.47-2.40 (m, 1H), 1.46-1.37 (m, 4H), 1.24-1.13 (m, 19H), 0.82 (td, J = 6.8, 1.7 Hz, 6H)、3番目に溶出する異性体(実施例33C、RT3:2.89分、97.55%)をオフホワイトの固体として得;LCMS(M+H)=703.3;保持時間(0.1% TFA)=2.61分;1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.19 (s, 1H), 7.84 (brs, 2H), 7.33-7.27 (m, 2H), 7.20-7.12 (m, 3H), 6.26 (dd, J = 7.4, 5.1 Hz, 1H), 5.98 (dd, J = 12.9, 10.3 Hz, 1H), 5.79 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.75-4.68 (m, 1H), 4.59 (dd, J = 12.4, 6.8 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 10.7, 5.1 Hz, 1H), 4.10 (dd, J = 10.7, 5.1 Hz, 1H), 3.77-3.69 (m, 1H), 3.65 (s, 1H), 2.77-2.68 (m, 1H), 2.47-2.40 (m, 1H), 1.46-1.37 (m, 4H), 1.24-1.13 (m, 19H), 0.82 (td, J = 6.8, 1.7 Hz, 6H)、4番目に溶出する異性体(実施例33D、RT4:3.95分、99.54%)をオフホワイトの固体として得た;LCMS(M+H)=703.3;保持時間(0.1% TFA)=2.62分;1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.19 (s, 1H), 7.84 (brs, 2H), 7.33-7.27 (m, 2H), 7.20-7.12 (m, 3H), 6.26 (dd, J = 7.4, 5.1 Hz, 1H), 5.98 (dd, J = 12.9, 10.3 Hz, 1H), 5.79 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.75-4.68 (m, 1H), 4.59 (dd, J = 12.4, 6.8 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 10.7, 5.1 Hz, 1H), 4.10 (dd, J = 10.7, 5.1 Hz, 1H), 3.77-3.69 (m, 1H), 3.65 (s, 1H), 2.77-2.68 (m, 1H), 2.47-2.40 (m, 1H), 1.46-1.37 (m, 4H), 1.24-1.13 (m, 19H), 0.82 (td, J = 6.8, 1.7 Hz, 6H)。
工程4:ペンタデカン-8-イル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート
ペンタデカン-8-イルL-アラニナート(4.09g、13.64mmol)、トリエチルアミン(1.901mL、13.64mmol)のDCM(6mL)冷(氷水浴)溶液に、フェニルホスホロジクロリデート(2.88g、13.64mmol)のDCM(1mL)溶液を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(2g、6.82mmol)のTHF(4mL)/ピリジン(2mL)冷(氷水浴)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(17.05mL、17.05mmol)を窒素雰囲気下で滴下し、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を2番目に調製した混合物に室温で滴下し、-20℃で60時間撹拌した。LCMSは、新たな生成物の存在を示した。冷(氷水浴)反応混合物を飽和NHCl(20mL)でクエンチし、濾過し、濃縮した。濾液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相を飽和NaCl(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(120g、CHCN/10mM NHHCOO=1:3)により精製した。適切な画分を合わせ、溶媒を真空中で除去して、ペンタデカン-8-イル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート(350mg、0.464mmol、収率6.80%)を白色固体として得た。LCMS:no mass、保持時間(0.1% TFA)=2.77分。ジアステレオマーを分取SFC(装置:SFC-150(Waters);カラム:OX 20×250mm、10μm(Daicel);カラム温度:35℃;移動相:CO/MeOH(0.2%アンモニア/メタノール)=60/40;流速:100g/分;背圧:100バール;検出波長:214nm;サイクル時間:5分;サンプル溶液:580mgを60mLのメタノールに溶解させた;注入量:2mL)により分離して、最初に溶出する異性体(実施例34A、RT1:1.40分、180mg、0.242mmol、収率30.4%)を白色固体として得;保持時間(0.1% TFA)=2.164分、m/z=731.2(M+H);HPLC:保持時間(0.1% NHHCO)=12.438分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.83 (s, 1H), 7.28 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.25-7.22 (m, 1H), 7.19 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.12 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.45 (s, 2H), 6.34 (dd, J = 7.2, 4.2 Hz, 1H), 4.85 (p, J = 6.2 Hz, 1H), 4.73 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.39 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 4.22-3.89 (m, 3H), 2.74 (s, 1H), 2.73-2.59 (m, 2H), 1.49 (d, J = 4.5 Hz, 4H), 1.35 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 1.21 (d, J = 6.4 Hz, 20H), 0.88-0.82 (m, 6H)、2番目に溶出する異性体(実施例34B、RT2:2.42分、156mg、0.207mmol、収率26.0%)を白色固体として得た;保持時間(0.1% TFA)=2.189分、m/z=731.3(M+H);HPLC:保持時間(0.1% NHHCO)=12.549分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.98 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.17 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.11 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.82 (s, 2H), 6.33 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.88-4.79 (m, 2H), 4.46-4.24 (m, 4H), 4.06-3.95 (m, 1H), 2.76-2.66 (m, 3H), 1.46 (d, J = 6.1 Hz, 4H), 1.36 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.20 (t, J = 15.3 Hz, 20H), 0.83 (td, J = 6.8, 3.3 Hz, 6H).
工程3:トリコサン-12-イル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート
トリコサン-12-イルL-アラニナート(3.37g、8.18mmol)、トリエチルアミン(1.141mL、8.18mmol)のDCM(50mL)***液に、フェニルホスホロジクロリデート(1.223mL、8.18mmol)のDCM(1mL)溶液を窒素雰囲気下、約5℃で滴下し、次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(1.2g、4.09mmol)のTHF(20mL)/ピリジン(10mL)***液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(10.23mL、10.23mmol)を窒素雰囲気下、0℃で滴下した。次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を2番目に調製した混合物に室温で滴下し、2時間撹拌した。LCMSは生成物の存在を示した。混合物を濾過し、濃縮して、黄色の固体を得た。次いで、固体をEtOAcに溶解させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、0~100% CHCN/10mM NHHCOO)により精製して、トリコサン-12-イル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニナート(850mg、0.972mmol、収率23.7%)を黄色の固体として得た。LCMS:保持時間(0.1% TFA)=4.004、4.097分。ジアステレオマーを分取SFC(装置:SFC-80(Thar、Waters);カラム:OX 20×250mm、10μm(Daicel);カラム温度:35℃;移動相:CO/MeOH(0.2% アンモニア/メタノール)=55/45;流速:100g/分;背圧:100バール;検出波長:214nm;サイクル時間:4分;サンプル溶液:880mgを30mLのメタノール及びDCMに溶解させた)により分離して、最初に溶出する異性体(実施例38A、RT1:1.2分、296mg、0.338mmol、収率40.7%)を白色固体として得;LCMS:保持時間(0.1% TFA)=3.907分;HPLC:保持時間(0.1% TFA)=13.606分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.79 (s, 1H), 7.31 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.21 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 7.15 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.35 (dd, J = 7.0, 4.7 Hz, 1H), 6.05 (s, 2H), 4.87 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 4.72 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 4.38 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 4.00 (dd, J = 15.8, 8.1 Hz, 1H), 3.86-3.62 (m, 2H), 2.75 (s, 1H), 2.72-2.62 (m, 2H), 1.76 (s, 4H), 1.36 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.26-1.20 (m, 36H), 0.87 (t, J = 6.8 Hz, 6H)、2番目に溶出する異性体(実施例38B、RT2:2.56分、168mg、0.197mmol、23.73%収率)を白色固体として得た;LCMS(M+H)=843.4;保持時間(0.1% TFA)=3.983分;HPLC:保持時間(0.1% TFA)=13.942分;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.18 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.15 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.33 (dd, J = 7.4, 4.2 Hz, 1H), 6.00 (s, 2H), 4.86 (dd, J = 11.7, 5.8 Hz, 2H), 4.36 (ddd, J = 20.6, 11.3, 8.7 Hz, 2H), 4.03 (dd, J = 16.1, 9.0 Hz, 1H), 3.91-3.84 (m, 1H), 3.71 (s, 1H), 2.81-2.67 (m, 3H), 1.77 (s, 4H), 1.40 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.26-1.18 (d, J = 14.5 Hz, 36H), 0.87 (t, J = 6.9 Hz, 6H).
工程1:ヘキサデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
ヘキサデカン-1-オール(8.85g、36.5mmol)、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(10g、33.2mmol)及びHATU(18.93g、49.8mmol)のDCM(100mL)溶液に、イミダゾール(6.78g、100mmol)及びDIPEA(17.39mL、100mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で一晩撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=10:1、Rf=0.5)は反応の完了を示した。反応を水(100mL)及びDCM(50mL)でクエンチし、有機層を分離した。水層をDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して粗生成物を得た。残留物をcombiflash(シリカゲルカラム330g、ヘキサン:酢酸エチル=20:1)で精製した。生成物を含む適切な画分を合わせ、溶媒を真空で除去して、ヘキサデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(8.5g、16.17mmol、収率48.7%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 6.87 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 6.82 (dd, J = 14.9, 5.6 Hz, 1H), 4.37 (dd, J = 9.2, 5.8 Hz, 1H), 4.13 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.15 (dd, J = 13.8, 5.7 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 13.7, 9.4 Hz, 1H), 1.67-1.57 (m, 2H), 1.41 (s, 9H), 1.37 (d, J = 12.3 Hz, 2H), 1.31 (s, 24H), 0.92 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程2:ヘキサデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
ヘキサデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(8.5g、16.17mmol)のDCM(100mL)溶液に、TFA(7.47mL、97mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=10:1、Rf=0.05)は、反応の完了を示した。反応物を水(200mL)及びDCM(100mL)で希釈した。有機層を分離し、水層をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、粗ヘキサデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(6.3g、14.80mmol、収率92%)を得て、これを精製することなく次の工程で使用した。
工程3:ヘキサデシル(2S)-2-(((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
ヘキサデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(3.99g、9.38mmol)及びトリエチルアミン(1.307mL、9.38mmol)のDCM(60mL)冷(氷水浴)溶液に、窒素雰囲気下で、フェニルホスホロジクロリデート(1.978g、9.38mmol)のDCM(10mL)溶液を滴下し、次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(1.1g、3.75mmol)のTHF(30mL)/ピリジン(15mL)冷(氷水浴)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(9.38mL、9.38mmol)を窒素雰囲気下で滴下し、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を2番目に調製した混合物に室温で滴下し、2時間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。混合物を濾過し、濃縮して、黄色の固体を得た。次いで、固体をEtOAc(40mL)に溶解させ、HCl(0.05N、20mL)で分配した。層を分離し、水層をEtOAc(40mL)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。残留物をcombiflash(シリカゲルカラム20g、DCM:MeOH=24:1)により精製した。生成物を含む適切な画分を合わせ、溶媒を真空中で除去して、ヘキサデシル(2S)-2-(((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(500mg、0.583mmol、収率15.56%)を黄色の固体として得た。LCMS(M+H)=857.1;保持時間(0.1% TFA)=2.52分。ジアステレオマーをSFC(装置:SFC-80(Thar、Waters)、カラム:OZ 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/ETOH(1.0%アンモニア/メタノール)=60/40;流速:80g/分;背圧:100バール;検出波長:259nm;サイクル時間:9分)により分離して、最初に溶出する異性体(実施例39A、RT1:1.67分、200mg、0.233mmol、収率40.0%)を白色固体として得;LCMS(M+H)=857.3;保持時間(0.1% TFA)=2.512分;HPLC:保持時間(0.1% TFA)=13.439分;1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.18 (s, 1H), 7.84 (s, 2H), 7.22 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.09 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.95 (s, 1H), 6.88 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 6.26 (dd, J = 7.4, 5.1 Hz, 1H), 6.15 (dd, J = 12.3, 10.5 Hz, 1H), 5.78 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.55 (dd, J = 12.6, 6.9 Hz, 1H), 4.02 (dd, J = 9.8, 5.2 Hz, 2H), 3.93 (ddd, J = 13.8, 10.8, 4.2 Hz, 3H), 3.64 (s, 1H), 2.95 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 2.80 (dd, J = 13.7, 9.0 Hz, 1H), 2.69 (dd, J = 12.0, 6.3 Hz, 1H), 2.43 (dd, J = 13.6, 7.2 Hz, 2H), 1.43 (s, 2H), 1.19 (d, J = 23.9 Hz, 26H), 0.85 (t, J = 6.8 Hz, 3H)、2番目に溶出する異性体(実施例39B、RT2:2.82分、200mg、0.233mmol、収率40.0%)を白色固体として得た;LCMS(M+H)=857.3;保持時間(0.1% TA)=2.512分;HPLC:保持時間(0.1% NHHCO)=13.736分;LCMS(M+H)=857.3;保持時間(0.1% TFA)=2.52分;HPLC:保持時間(0.1% TA)=13.39分;1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.22 (s, 1H), 7.83 (s, 2H), 7.25 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.11 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.91 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.23 (dd, J = 7.6, 4.8 Hz, 1H), 6.14 (dd, J = 12.7, 10.6 Hz, 1H), 5.74 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.52 (dd, J = 12.9, 7.2 Hz, 1H), 4.06 (dd, J = 10.8, 6.4 Hz, 1H), 3.98 (dd, J = 9.4, 6.0 Hz, 1H), 3.89-3.83 (m, 1H), 3.82-3.75 (m, 1H), 3.60 (s, 1H), 3.36 (dd, J = 11.7, 6.5 Hz, 1H), 2.96 (dd, J = 12.1, 4.6 Hz, 1H), 2.80 (dd, J = 13.5, 9.1 Hz, 1H), 2.73-2.65 (m, 1H), 2.43 (dd, J = 13.5, 7.5 Hz, 2H), 1.40-1.35 (m, 2H), 1.23 (d, J = 4.9 Hz, 26H), 0.86-0.83 (m, 3H).
工程1:オクタデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
オクタデカン-1-オール(8.98g、33.2mmol)、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(10g、33.2mmol)、イミダゾール(6.78g、100mmol)、DIPEA(17.39mL、100mmol)及びHATU(18.93g、49.8mmol)のDCM(500mL)混合液を25℃で16時間撹拌した。TLCは新たな生成物の存在を示した。水(500mL)を加え、得られた混合物をDCM(250mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=30:1)で精製して、オクタデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(16g、28.9mmol、収率87%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.34-6.98 (m, 3H), 4.21-4.01 (m, 3H), 3.03-2.84 (m, 3H), 2.83 (qd, J = 13.5, 7.0 Hz, 2H), 1.49 (s, 3H), 1.39 (s, 9H), 1.23 (s, 30H), 0.84 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程2:オクタデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
オクタデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(16g、28.9mmol)のDCM(100mL)溶液に、TFA(95mL、1228mmol)を25℃で加えた。反応混合物を
25℃で4時間撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応物を濃縮乾固し、残留物のpHをNaCO溶液で5~6に調整し、次いで、DCM(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、オクタデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(8.0g、17.63mmol、収率61.0%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.14- 6.83 (m, 3H), 4.08-3.85 (m, 2H), 3.60 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 2.83 (qd, J = 13.5, 7.0 Hz, 2H), 1.48 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 1.23 (s, 30H), 0.85 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程1:イコシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
イコサン-1-オール(9.91g、33.2mmol)、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(10g、33.2mmol)、イミダゾール(6.78g、100mmol)、DIPEA(17.39mL、100mmol)及びHATU(18.93g、49.8mmol)のDCM(500mL)溶液を25℃で16時間撹拌した。TLCは、新たな生成物の存在を示した。水(500mL)を添加し、反応混合物をDCM(250mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=30:1)で精製して、イコシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(14g、24.0mmol、収率72.5%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.36-7.34 (m, 1H), 7.06-6.98 (m, 3H), 4.02-3.99 (m, 3H), 2.88 (m, 3H), 1.51-1.48 (m, 2H), 1.32 (s, 9H), 1.27 (S, 34H), 0.86-0.83 (m, 3H).
工程2:イコシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
イコシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(14g、24.06mmol)のDCM(50mL)溶液にTFA(50mL、649mmol)を25℃で加えた。反応混合物を25℃で4時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。反応物を濃縮乾固した。残留物のpHをNaCO溶液で5~6に調整し、DCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、イコシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(8g、16.61mmol、収率69.0%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.11- 6.84 (m, 3H), 3.98 (dd, J = 11.6, 5.9 Hz, 2H), 3.60 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 2.94- 2.72 (m, 2H), 2.07 (s, 2H), 1.47 (s, 2H), 1.23 (s, 34H), 0.84 (d, J = 6.8 Hz, 3H).
工程1:ドコシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
ドコサン-1-オール(10.84g、33.2mmol)、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(10g、33.2mmol)、イミダゾール(6.78g、100mmol)、DIPEA(17.39mL、100mmol)及びHATU(18.93g、49.8mmol)のDCM(500mL)混合液を25℃で16時間撹拌した。TLCは、新たな生成物の存在を示した。水(500mL)を加え、反応混合物をDCM(250mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=30:1)で精製して、ドコシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(16g、26.2mmol、収率79%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.36-7.34 (m, 1H), 7.06-6.98 (m, 3H), 4.03-4.00 (m, 3H), 3.00-2.68 (m, 3H), 1.51-1.48 (m, 2H), 1.32 (s, 9H), 1.27 (S, 38H), 0.86-0.83 (m, 3H).
工程2:ドコシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
ドコシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(10g、16.40mmol)のDCM(50mL)溶液に、TFA(1.263mL、16.40mmol)を0℃で加えた。次いで、混合物を室温に加温し、2時間撹拌した。TLCは、反応の完了を示した。反応混合物のpHを飽和NaCO溶液で7~8に調整し、DCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)で精製して、ドコシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(8g、14.91mmol、収率91%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.00 (d, J = 34.2 Hz, 3H), 5.76 (s, 1H), 3.99 (s, 2H), 3.62 (s, 1H), 2.83 (s, 2H), 1.47 (s, 2H), 1.23 (s, 38H), 0.85 (s, 3H).
工程3:イコシル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
イコシルL-フェニルアラニナート(7.60g、17.05mmol)及びトリエチルアミン(2.376mL、17.05mmol)のDCM(48mL)冷(氷水浴)溶液に、窒素雰囲気下、氷水中で、フェニルホスホロジクロリデート(3.60g、17.05mmol)のDCM(1mL)溶液を滴下し、次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(2g、6.82mmol)のTHF(24mL)/ピリジン(12mL)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(17.05mL、17.05mmol)を窒素雰囲気下、0℃で滴下し、次いで、混合物を室温に加温し、30分間撹拌した。最初に調製した混合物を2番目に調製した混合物に室温で滴下し、2時間撹拌した。LCMSは、反応の完了を示した。反応混合物を濾過し、濃縮し、次いで、残留物をDCMで希釈した。混合物に水を加え、抽出した。次いで、有機層を0.5N HCl(3回)及びブラインで洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0~5% MeOH/DCM)により精製して、イコシル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(800mg、0.867mmol、収率12.71%)を得た。LCMS(M+H)=877.7;保持時間(0.1% TFA)=3.82分。ジアステレオマーを分取SFC(装置:SFC-80(Thar、Waters)、カラム:OZ 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:60℃、移動相:CO/ETOH(1.0%アンモニア/メタノール)=60/40;流速:80g/分;背圧:100バール;検出波長:260nm;サイクル時間:9分)により分離して、最初に溶出する異性体(実施例43A、RT1:1.35分、125.8mg、0.1434mmol、100.0%、収率16.79%)をオフホワイトの固体として得;LCMS(M+H)=877.7、保持時間(0.1% TFA)=3.82分;HPLC:保持時間(0.1% NHHCO)=13.350分;1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.14 (d, J = 18.6 Hz, 1H), 7.33-7.18 (m, 5H), 7.16- 6.99 (m, 5H), 6.42-6.28 (m, 1H), 4.76-4.65 (m, 1H), 4.17 (dt, J = 37.1, 18.6 Hz, 1H), 4.02 (ddd, J = 23.5, 12.5, 5.9 Hz, 4H), 2.98 (dt, J = 15.3, 7.5 Hz, 1H), 2.86 (dd, J = 11.8, 6.5 Hz, 1H), 2.80-2.59 (m, 2H), 1.47 (dd, J = 18.5, 12.9 Hz, 2H), 1.39 -1.08 (m, 36H), 0.91 (t, J = 6.4 Hz, 3H)、2番目に溶出する異性体(実施例43B、RT2:2.04分、207.5mg、0.2366mmol、99.56%、収率17.10%)をオフホワイトの固体として得た;LCMS(M+H)=877.7、保持時間(0.1% TFA)=3.84分;HPLC:保持時間(0.1% NHHCO)=12.581分;1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.06-7.96 (m, 1H), 7.18- 6.89 (m, 10H), 6.24-6.12 (m, 1H), 4.58 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 4.04-3.94 (m, 2H), 3.91-3.73 (m, 3H), 3.08- 3.03 (m, 1H), 2.91 (ddd, J = 13.5, 6.3, 2.2 Hz, 1H), 2.84-2.40 (m, 3H), 1.4-1.27 (m, 2H), 1.23-1.08 (m, 36H), 0.79 (t, J = 6.9 Hz, 3H)。
工程2:12,12,13,13,14,14,15,15,15-ノナフルオロペンタデカン-1-オール
亜鉛(28.5g、436mmol)のエタノール(50mL)スラリーに、AcOH(1.386mL、24.21mmol)を加えた。12,12,13,13,14,14,15,15,15-ノナフルオロ-10-ヨードペンタデカン-1-オール(50g、97mmol)のエタノール(10.0mL)溶液を、撹拌しながら1時間かけて滴下し、反応混合物を50℃で4時間加熱した。TLCは、新たな化合物の存在を示した。反応物を濃縮乾固した。残留物のpHをNaCO水溶液で5~6に調整し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、N SOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、12,12,13,13,14,14,15,15,15-ノナフルオロペンタデカン-1-オール(21g、53.8mmol、収率55.5%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.54 (t, J = 17.0, 6.8 Hz, 2H), 2.16-2.12 (m, 2H), 1.62-1.51 (m, 4H), 1.33 (s, 14H).
工程5:12,12,13,13,14,14,15,15,15-ノナフルオロペンタデシル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
12,12,13,13,14,14,15,15,15-ノナフルオロペンタデシルL-フェニルアラニナート(7.33g、13.64mmol)及びトリエチルアミン(1.901mL、13.64mmol)のDCM(48mL)冷(氷水浴)溶液に、窒素雰囲気下でフェニルホスホロジクロリデート(2.88g、13.64mmol)のDCM(1mL)滴下し、次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(2.0g、6.82mmol)のTHF(24mL)/ピリジン(12mL)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(13.64mL、13.64mmol)を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を2番目に調製した混合物に室温で滴下し、室温で2時間撹拌した。LCMSは、反応の完了を示した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。次いで、残留物をDCMで希釈し、水、0.5N HCl(3回)、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0~5% MeOH/DCM)により精製して、12,12,13,13,14,14,15,15,15-ノナフルオロペンタデシル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(1g、1.032mmol、収率15.13%)を得た。LCMS(M+H)=969.7;保持時間(0.1% TFA)=2.15分。ジアステレオマーを分取SFC(装置:SFC-80(Thar、Waters)、カラム:AS 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.2%アンモニア/メタノール)=70/30;流速:70g/分;背圧:100バール;検出波長:260nm;サイクル時間:6.5分;サンプル溶液:510mgを12mLのメタノールに溶解させた;注入量:2mL)により分離して、最初に溶出する異性体(実施例44A、RT1:1.66分、100.5mg、0.127mmol、98.59%、収率16.79%)をオフホワイトの固体として得;LCMS(M+H)=969.7;保持時間(0.1% TFA)=2.76分;HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=7.911分;1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.24 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.85 (s, 2H), 7.35-7.07 (m, 8H), 7.02 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.23 (dd, J = 7.5, 4.9 Hz, 1H), 6.14-6.00 (m, 1H), 5.74 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.52 (dd, J = 12.6, 7.2 Hz, 1H), 3.89 (dddd, J = 42.6, 35.9, 14.2, 9.5 Hz, 5H), 3.63 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 2.99-2.85 (m, 1H), 2.84-2.63 (m, 2H), 2.18 (dd, J = 18.2, 10.0 Hz, 2H), 1.50 (dd, J = 15.5, 7.8 Hz, 2H), 1.38-1.28 (m, 4H), 1.18 (d, J = 15.8 Hz, 13H)、2番目に溶出する異性体(実施例44B、RT2:2.77分、85.5mg、0.107mmol、97.28%、収率:14.10%)をオフホワイトの固体として得た;LCMS(M+H)=969.7;保持時間(0.1% TFA)=2.75分;HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=7.876分;1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.20 (s, 1H), 7.85 (s, 2H), 7.29-7.16 (m, 5H), 7.11 (dd, J = 7.2, 3.2 Hz, 3H), 6.98 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.28 (dd, J = 7.2, 5.2 Hz, 1H), 6.20-6.06 (m, 1H), 5.78 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.54 (dd, J = 12.5, 6.8 Hz, 1H), 4.11-3.92 (m, 2H), 3.95-3.79 (m, 3H), 3.66 (s, 1H), 2.88 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 2.80 (dd, J = 13.5, 7.9 Hz, 1H), 2.75-2.64 (m, 1H), 2.19 (s, 2H), 1.56-1.42 (m, 2H), 1.35 (d, J = 6.8 Hz, 4H), 1.27-1.07 (m, 13H).
工程5:7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,12-トリデカフルオロドデシル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,12-トリデカフルオロドデシルL-フェニルアラニナート(5804mg、10.23mmol)及びトリエチルアミン(3.56mL、25.6mmol)のDCM(60mL)冷(氷水浴)溶液に、窒素雰囲気下でフェニルホスホロジクロリデート(5396mg、25.6mmol)のDCM(60mL)滴下し、次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(3000mg、10.23mmol)のTHF(60mL)/ピリジン(30mL)冷(氷水浴)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(25.6mL、25.6mmol)を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を2番目に調製した混合物に室温で滴下し、2時間撹拌した。LCMSは、反応の完了を示した。NHCl溶液を残留物に加えてpHを7に調整し、有機層を分離し、水層をDCM(300mL)で抽出した。合わせた有機層を0.5N HCl(100mL、3回)及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0~5% MeOH/DCM)によって精製して、7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,12-トリデカフルオロドデシル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(462mg、0.463mmol、収率4.52%)を得た。LCMS(M+H)=999.0;保持時間(0.1% TFA)=2.03分。ジアステレオマーを分取SFC(装置:SFC-80(Thar、Waters)、カラム:IG 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/IPA(0.2%アンモニア/メタノール)=55/45;流速:80g/分;背圧:100バール;検出波長:260nm;サイクル時間:6分)により分離して、最初に溶出する異性体(実施例45A、1.46分、134.2mg、0.134mmol、100%、収率16.79%)オフホワイトの固体として得;LCMS(M+H)=999.7;保持時間(0.1% TFA)=2.60分;HPLC:保持時間(0.05% TFA)=12.070分;1HNMR (400 MHz, DMSO) δ 8.20 (s, 1H), 8.00- 7.71 (m, 2H), 7.32- 6.84 (m, 10H), 6.35- 6.22 (m, 1H), 6.21- 6.05 (m, 1H), 5.87- 5.74 (m, 1H), 4.62- 4.43 (m, 1H), 4.08- 3.95 (m, 2H), 3.95- 3.78 (m, 3H), 3.66 (s, 1H), 2.95- 2.61 (m, 3H), 2.30- 2.00 (m, 2H), 1.50- 1.02 (m, 9H)、2番目に溶出する異性体(実施例45B、RT2:2.15分、155.1mg、0.155mmol、100%、収率14.10%)をオフホワイトの固体として得た;LCMS(M+H)=999.7;保持時間(0.1% TFA)=2.60分;HPLC:保持時間(0.05% TFA)=12.048分;1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.20 (s, 1H), 8.00-7.74 (m, 2H), 7.32- 6.71 (m, 10H), 6.28 (dd, J = 7.4,5.1 Hz, 1H), 6.14 (dd, J = 13.0, 10.4 Hz, 1H), 5.79 (d,J = 5.5 Hz, 1H), 4.55 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 4.09-3.96 (m, 2H), 3.92- 3.81 (m, 3H), 3.66 (s, 1H), 2.78 (ddd,J = 50.3, 17.6, 6.9 Hz, 3H), 2.15 (d, J = 8.1Hz,2H), 1.58- 1.02 (m, 9H)。
工程5:5,5,6,6,7,7,8,8,8-ノナフルオロオクチル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
5,5,6,6,7,7,8,8,8-ノナフルオロオクチルL-フェニルアラニナート(5.99g、13.63mmol)及びトリエチルアミン(1.900mL、13.63mmol)のDCM(60mL)冷(氷水浴)溶液に、窒素雰囲気下でフェニルホスホロジクロリデート(2.88g、13.63mmol)のDCM(60mL)に滴下し、次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(1.997g、6.81mmol)のTHF(40mL)/ピリジン(20mL)冷(氷水浴)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(13.63mL、13.63mmol)を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を2番目に調製した混合物に室温で滴下し、2時間撹拌した。LCMSは、反応の完了を示した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残留物をDCMで希釈し、水、0.5N HCl(3回)、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(0~5% MeOH/DCM)で精製して、5,5,6,6,7,7,8,8,8-ノナフルオロオクチル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(1.2g、1.378mmol、収率20.24%)を得た。LCMS(M+H)=871.7;保持時間(0.1% TFA)=1.85分。ジアステレオマーを分取SFC(装置:SFC-80(Thar、Waters)、カラム:OZ 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MEOH(0.2%アンモニア/メタノール)=70/30;流速:80g/分;背圧:100バール;検出波長:260nm;サイクル時間:6分)により分離して、最初に溶出する異性体(実施例46A、RT1:2.07分、100.0mg、0.114mmol、98.71%、収率16.79%)をオフホワイトの固体として得;LCMS(M+H)=871.7;保持時間(0.1% TFA)=1.85分;HPLC:保持時間(0.05% TFA)=10.761分;1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.20 (s, 1H), 8.00-7.74 (m, 2H), 7.32- 6.71 (m, 10H), 6.28 (dd, J = 7.4, 5.1 Hz, 1H), 6.14 (dd, J = 13.0, 10.4 Hz, 1H), 5.79 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.55 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 4.09 - 3.96 (m, 2H), 3.92- 3.81 (m, 3H), 3.66 (s, 1H), 2.78 (ddd, J = 50.3, 17.6, 6.9 Hz, 3H), 2.15 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 1.58 -1.02 (m, 9H)、二番目に溶出する異性体(実施例46B、RT2:2.96分、148.0mg、0.169mmol、98.1%、収率14.10%)をオフホワイトの固体として得た;LCMS(M+H)=871.7;保持時間(0.1% TFA)=2.35分;HPLC:保持時間(0.05% TFA)=10.79分;1H NMR (400 MHz, DMSO). HPLC: Retention time (0.05% TFA) = 10.769 min. δ 8.20 (s, 1H), 8.00- 7.74 (m, 2H), 7.32- 6.71 (m, 10H), 6.28 (dd, J = 7.4, 5.1 Hz, 1H), 6.14 (dd, J = 13.0, 10.4 Hz, 1H), 5.79 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.55 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 4.09- 3.96 (m, 2H), 3.92- 3.81 (m, 3H), 3.66 (s, 1H), 2.78 (ddd, J = 50.3, 17.6, 6.9 Hz, 3H), 2.15 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 1.58- 1.02 (m, 9H)。
工程1:ノナデシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニナート
撹拌されている(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(26.6g、100mmol)及びEDC(24.96g、130mmol)のDCM(150mL)混合液に、DMAP(1.224g、10.02mmol)を0℃で加えた。30分後、ノナデカン-1-オール(28.5g、100mmol)を加え、得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。反応混合物を水(80mL)で希釈し、DCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=10:1)で精製して、ノナデシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニナート(42g、79mmol、収率79%)を黄色の油状物として得た。 1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.30-7.23 (m, 3H), 7.14-7.12 (m, 2H), 4.99-4.97 (m, 1H), 4.57-4.55 (m, 1H), 4.09-4.05 (m, 2H), 3.09-3.06 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 1.61-1.55 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 1.41 (s, 9H), 1.29 (bs, 30H), 0.86 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程3:ノナデシル((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
撹拌されているノナデシルL-フェニルアラニナート(31g、71.8mmol)の無水DCM(50mL)溶液に、トリエチルアミン(10.9mL、79mmol)を15分かけて-70℃で滴下した。この混合物に、フェニルホスホロジクロリデート(15.00g、71.1mmol)の無水DCM(30mL)溶液を1時間かけて加えた。反応混合物をこの温度で30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで加温し、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(13.09g、71.1mmol)及びトリエチルアミン(10.98mL、79mmol)のDCM(20mL)溶液を20分かけて加えた。粗混合物を0℃で4時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、得られた残留物をTHF(250mL)でトリチュレーションし、固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別した。ケーキをTHF(2×50mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をEtOAc(200mL)でトリチュレーションし、濾過によりノナデシル((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(20g、21.22mmol、収率29.6%)を白色固体として回収した(31PNMRにより測定して>98% de)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.41 - 7.27 (m, 2H), 7.25 - 7.15 (m, 5H), 7.15 - 6.98 (m, 3H), 4.43 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 4.13 - 3.96 (m, 2H), 3.84 - 3.74 (m, 1H), 3.10 (ddd, J = 20.0, 13.7, 5.8 Hz, 2H), 1.54 (s, 2H), 1.36 - 1.08 (m, 32H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H). 31PNMR (CDCl3, 162 MHz) δ -1.54.
工程1:ヘンイコシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニナート
撹拌されている(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(5g、18.85mmol)、HOBt(3.82g、28.3mmol)及びEDC(4.34g、22.62mmol)のDCM(150mL)混合液に、TEA(2.63mL、18.85mmol)を0℃で加えた。30分間撹拌した後、ヘンイコサン-1-オール(5.89g、18.85mmol)を加え、得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。反応混合物を水(80mL)で希釈し、DCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=10:1)で精製し、ヘンイコシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニナート(6.1g、10.90mmol、収率57.8%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.30-7.22 (m, 3H), 7.14-7.12 (m, 2H), 4.99-4.97 (m, 1H), 4.57-4.55 (m, 1H), 4.09-4.05 (m, 2H), 3.09-3.06 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 1.61-1.55 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 1.41 (s, 9H), 1.25 (bs, 32H), 0.85 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程2:ヘンイコシルL-フェニルアラニナート
撹拌されているヘンイコシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニナート(6.1g、10.90mmol)のDCM(50mL)溶液に、TFA(25mL、324mmol)を0℃で加えた。5分後、混合物を25℃に加温し、2時間撹拌した。TLCは、新たな生成物の存在を示した。反応混合物を濃縮し、残留物を水(50mL)で希釈し、pHを飽和NaCOで8~9に調整し、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0~20:1)により精製して、ヘンイコシルL-フェニルアラニナート(4.56g、9.92mmol、収率91%)を得た。 1 H NMR (400 MHz, CDCl 3 ) δ 7.34 - 7.27 (m, 2H), 7.26 - 7.16 (m, 3H), 4.09 (dd, J = 8.6, 4.8 Hz, 2H), 3.72 (dd, J = 7.8, 5.4 Hz, 1H), 3.08 (dd, J = 13.5, 5.4 Hz, 1H), 2.87 (dd, J = 13.5, 7.8 Hz, 1H), 1.58 (s, 2H), 1.25 (bs, 36H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程3:ヘンイコシル((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
撹拌されているヘンイコシルL-フェニルアラニナート(4.5g、9.79mmol)の無水DCM(50mL)溶液に、トリエチルアミン(1.497mL、10.77mmol)を15分かけて-70℃で滴下した。反応混合物に、フェニルホスホロジクロリデート(2.044g、9.69mmol)の無水DCM(30mL)溶液を1時間かけて加えた。反応混合物を-70℃で30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで加温し、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(1.784g、9.69mmol)及びトリエチルアミン(1.497mL、10.77mmol)のDCM(20mL)溶液を20分かけて加えた。粗混合物を0℃で4時間撹拌した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(250mL)でトリチュレーションした。固体トリエチルアミン塩酸塩を濾別した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(2×50mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を20% EtOAcのヘキサン溶液(200mL)でトリチュレーションし、固体を濾過により回収して、ヘンイコシル((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(2.2g、2.64mmol、収率27.0%)を白色固体として得た(31PNMRにより測定して>94% de)。 1 H NMR (400 MHz, CDCl 3 ) δ 7.35 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.26 - 7.14 (m, 6H), 7.05 (dd, J = 7.0, 2.4 Hz, 2H), 4.50 - 4.36 (m, 1H), 4.04 (ddd, J = 10.7, 8.7, 4.0 Hz, 2H), 3.87 - 3.76 (m, 1H), 3.10 (ddd, J = 20.0, 13.7, 5.8 Hz, 2H), 1.54 (s, 2H), 1.25 (s, 36H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H). 31 PNMR (CDCl 3 , 162 MHz) δ -1.54.
工程1:ペンタデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(4g、13.28mmol)のDCM(50mL)溶液に、DMAP(0.162g、1.328mmol)及びEDC(3.31g、17.26mmol)を0℃で加えた。30分後、ペンタデカン-1-オール(3.94g、17.26mmol)を加え、得られた反応混合物を25℃で2時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を水(40mL)で希釈し、DCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、ペンタデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(5.8g、11.33mmol、収率85%)を黄色の油状物として得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:(M+Na)=534.2;保持時間(0.1% TFA)=3.19分。
工程2:ペンタデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されているペンタデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(5.8g、11.33mmol)のDCM(50mL)溶液に、TFA(15mL、195mmol)を0℃で加えた。得られた反応混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応物を濃縮し、残留物をNaHCO(30mL)で希釈し、DCM(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)で精製して、ペンタデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(4.5g、10.93mmol、収率96%)を淡黄色の油状物として得た。LCMS(M+H)=412.4;保持時間(0.05% TFA)=2.01分。
工程1:ウンデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(5g、16.60mmol)のDCM(80mL)溶液に、DMAP(0.203g、1.660mmol)及びEDC(4.14g、21.57mmol)を0℃で加えた。30分後、ウンデカン-1-オール(3.72g、21.57mmol)を0℃で加え、得られた反応混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、DCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、ウンデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(6.9g、15.15mmol、収率91%)を黄色の固体として得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:(M+Na)=478.1;保持時間(0.1% TFA)=2.80分。
工程2:ウンデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されているウンデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(6.9g、15.15mmol)のDCM(60mL)溶液に、TFA(15mL、195mmol)を0℃で加えた。得られた反応混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をNaHCO(20mL)/水(50mL)で希釈し、DCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)で精製して、ウンデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(3.8g、10.52mmol、収率69.4%)を黄色の固体として得た。LCMS(M+H)=356.3;保持時間(0.05% TFA)=1.78分。
工程1:トリデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(4g、13.28mmol)のDCM(60mL)溶液に、DMAP(0.162g、1.328mmol)及びEDC(3.31g、17.26mmol)を0℃で加えた。30分後、トリデカン-1-オール(3.46g、17.26mmol)を加え、得られた反応混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、DCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、トリデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(5.7g、11.79mmol、収率89%)を黄色の固体として得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:(M+Na)=506.2;保持時間(0.1% TFA)=3.15分。
工程2:トリデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されているトリデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(5.7g、11.79mmol)のDCM(50mL)溶液に、TFA(12mL、156mmol)を0℃で滴下した。得られた反応混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をNaHCO(20mL)/水(50mL)で希釈し、DCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)で精製して、トリデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(2.6g、6.56mmol、収率55.7%)を淡黄色の固体として得た。LCMS(M+H)=384.4;保持時間(0.05% TFA)=1.88分。
工程3:トリデシル(S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
撹拌されているトリデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(2.6g、6.78mmol)のDCM(60mL)溶液に、トリエチルアミン(1.037mL、7.46mmol)を-70℃で滴下した。この混合物に、フェニルホスホロジクロリデート(1.416g、6.71mmol)の無水DCM(10mL)溶液を滴下した。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(1.248g、6.78mmol)及びトリエチルアミン(1.037mL、7.46mmol)のDCM(15mL)溶液を滴下した。得られた混合物を0℃で4時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(1×10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(tert-butyl mether ether)(120mL)でトリチュレーションし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(tert-butyl mether ether)(2×30mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を15% EtOAcのヘキサン溶液(50mL)でトリチュレーションし、固体を濾過により回収して、トリデシル(S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(1.1g、1.559mmol、収率22.99%)を白色固体として得た(31PNMRで測定して、>98% de)。LCMS(M+H)=706.3;保持時間(0.05% TFA)=3.40分。31P NMR (CDCl3, 162 MHz) δ -1.58.
工程1:ヘプタデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(4g、13.28mmol)のDCM(80mL)溶液に、DMAP(0.162g、1.328mmol)及びEDC(3.31g、17.26mmol)を0℃で加えた。30分後、ヘプタデカン-1-オール(4.43g、17.26mmol)を加え、得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、DCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、ヘプタデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(6.3g、11.67mmol、収率88%)を黄色の固体として得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:(M+Na)=563.2;保持時間(0.1% TFA)=4.62分。
工程2:ヘプタデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されているヘプタデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(5.8g、10.75mmol)のDCM(100mL)溶液に、TFA(20mL、260mmol)を0℃で滴下した。得られた反応混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応物を濃縮し、残留物をNaHCO(40mL)で中和し、DCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で精製して、ヘプタデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(4.4g、10.01mmol、収率93%)を淡黄色の固体として得た。LCMS(M+H)=440.2;保持時間(0.1% TFA)=2.31分。
工程3:ヘプタデシル(S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
撹拌されているヘプタデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(4.4g、10.01mmol)のDCM(100mL)溶液に、トリエチルアミン(1.530mL、11.01mmol)を-70℃で滴下した。この混合物に、フェニルホスホロジクロリデート(2.090g、9.91mmol)の無水DCM(10mL)溶液を滴下した。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(1.842g、10.01mmol)及びトリエチルアミン(1.530mL、11.01mmol)のDCM(20mL)溶液を滴下した。粗混合物を0℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(1×30mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(tert-butyl mether ether)(200mL)でトリチュレーションし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(tert-butyl mether ether)(2×20mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を15% EtOAcのヘキサン溶液(80mL)でトリチュレーションし、固体を濾過により回収して、ヘプタデシル(S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(1.6g、2.100mmol、収率20.99%)を白色固体として得た(31P NMRで測定して、>98% de)。LCMS(M+H)=762.1;保持時間(0.1% TFA)=4.70分。31PNMR (CDCl3, 162 MHz) δ -1.60.
工程1:ドデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(5g、16.60mmol)、ドデカン-1-オール(3.09g、16.60mmol)及びEDC(4.14g、21.57mmol)のDCM(50mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(2.027g、16.60mmol)を0℃で加えた。得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。混合物を水(80mL)で希釈し、DCM(100mL)で2回抽出した。合わせた有機相をブライン(100mL)で2回洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、ドデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(5.6g、11.92mmol、収率71.9%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS(M+Na)=492.1;保持時間(0.1% TFA)=2.954。
工程2:ドデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されているドデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(5.6g、11.92mmol)のDCM(50mL)溶液に、TFA(10mL)を0℃で加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮して、DCM及びTFAの大部分を除去した。氷水(20mL)を加え、pHをNaHCO水溶液で7に調整し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、石油エーテル:EtOAc=3:1)により精製して、ドデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(4g、7.01mmol、収率58.8%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=370.1;保持時間(0.1% TFA)=1.965。
工程3:ドデシル(S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
撹拌されているドデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(4g、10.83mmol)のDCM(50mL)溶液に、トリエチルアミン(1.580mL、11.37mmol)を-70℃で15分かけて滴下した。この混合物に、フェニルホスホロジクロリデート(2.261g、10.72mmol)の無水DCM(35mL)溶液を30分かけて滴下した。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(1.973g、10.72mmol)及びトリエチルアミン(1.655mL、11.91mmol)のDCM(30mL)溶液を20分かけて加えた。LCMSは反応の完了を示した。粗混合物を0℃で4時間撹拌し、白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(250mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(tert-butyl mether ether)(150mL)でトリチュレーションし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(tert-butyl mether ether)(100mL)で洗浄し、濾液を濃縮した。固体を石油エーテル:EtOAc=5:1(20:4mL)でトリチュレーションし、濾過して、石油エーテル:EtOAc=5:1(40:8mL)で洗浄して、ドデシル(S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(700mg、1.012mmol、収率9.35%)を白色固体として得た(31PNMRで測定して、>98% de)。LCMS(M+H)=691.0;保持時間(10mM NHHCO)=3.010分。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.31 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.18 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.03-6.99 (m, 3H), 6.94 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 4.15 (qd, J = 10.3, 5.5 Hz, 1H), 4.00 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.09-3.00 (m, 1H), 2.85 (dd, J = 13.7, 9.7 Hz, 1H), 1.47 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 1.21 (t, J = 12.7 Hz, 18H), 0.83 (t, J = 6.8 Hz, 3H). 31PNMR (DMSO-d6, 162 MHz) δ 0.21.
工程1:ノナデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(5g、16.60mmol)、ノナデカン-1-オール(4.72g、16.60mmol)のDCM(50mL)溶液に、EDC(4.14g、21.57mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(2.027g、16.60mmol)を0℃で加えた。得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、残留物をEtOAc(50mL)に入れ、水(30mL)で洗浄した。水層をEtOAc(30mL×2)で逆抽出し、合わせた有機相をブライン(80mL)で2回洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、ノナデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(5g、8.81mmol、収率53.1%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS(M+Na)=none;保持時間(0.1% TFA)=none。
工程2:ノナデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されているノナデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(5g、8.81mmol)のDCM(50mL)溶液に、TFA(10mL)を0℃で加えた。混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮して、DCM及びTFAの大部分を除去した。残留物を氷水(20mL)で希釈し、pHをNaHCO水溶液で7に調整し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、石油エーテル:EtOAc=3:1)により精製して、ノナデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(3.6g、7.70mmol、収率87%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=468.1;保持時間(0.1% TFA)=2.387。
工程3:ノナデシル(S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
撹拌されているノナデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(3g、6.41mmol)のDCM(50mL)溶液に、トリエチルアミン(0.936mL、6.74mmol)を-70℃で15分かけて滴下した。この混合物に、フェニルホスホロジクロリデート(1.340g、6.35mmol)の無水DCM(35mL)溶液を30分かけて滴下した。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(1.169g、6.35mmol)及びトリエチルアミン(0.981mL、7.06mmol)のDCM(30mL)溶液を20分かけて加え、0℃で4時間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(250mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(tert-butyl mether ether)(150mL)でトリチュレーションし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(tert-butyl mether ether)(100mL)で洗浄した。固体を石油エーテル:EtOAc=5:1(25:5mL)でトリチュレーションし、濾過して、石油エーテル:EtOAc=5:1(40:8mL)で洗浄して、ノナデシル(S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(1.1g、1.393mmol、収率21.71%)を白色固体として得た(31PNMRで測定して、>98% de)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.24 (d, J = 53.4 Hz, 3H), 6.97 (d, J = 27.4 Hz, 5H), 3.99 (s, 2H), 3.07 (s, 2H), 2.86 (s, 1H), 1.48 (s, 2H), 1.21 (s, 32H), 0.84 (s, 3H). 31PNMR (DMSO-d6, 162 MHz) δ 0.16.
工程1:テトラデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(5g、16.60mmol)のDCM(10mL)混合液に、DMAP(0.203g、1.660mmol)、テトラデカン-1-オール(4.63g、21.60mmol)及びEDC(4.14g、21.61mmol)のDCM(40mL)溶液を0℃で加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。LCMSは新たな生成物の存在を示した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、DCM(15mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(120g、石油エーテル:EtOAc=30:1)により精製して、テトラデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(7.2g、14.02mmol、収率85%)を白色固体として得た。LCMS(M+Na)=386.1;保持時間(10mM NHHCO)=2.319分。
工程2:テトラデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されているテトラデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(7.2g、14.47mmol)のDCM(50mL)溶液に、TFA(11.15mL、145mmol)を加えた。得られた混合物を5℃で3時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。1M NaOH(1mol/L)でpHを約8に調整し、有機相を分離した。水層をDCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相を水(30mL×2)、ブライン(30mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(120g、Santai、DCM:MeOH=10:1)で精製して、テトラデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(3.7g、7.86mmol、収率54.3%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=398.4;保持時間(0.1% TFA)=2.59分。
工程3:テトラデシル(S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート 撹拌されているテトラデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(3.7g、9.31mmol)の無水DCM(35mL)溶液に、EtN(1.362mL、9.77mmol)を-70℃で15分かけて滴下した。この混合物に、フェニルホスホロジクロリデート(1.944g、9.21mmol)の無水DCM(35mL)溶液を1時間かけて滴下した。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、EtN(1.427mL、10.24mmol)及び2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(1.696g、9.21mmol)のDCM(30mL)溶液を20分かけて加えた。反応混合物をこの温度で45分間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(1×25mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をtert-ブチルメチルエーテル(tert-butyl mether ether)(25mL)でトリチュレーションし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(tert-butyl mether ether)(25mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。粗固体を石油エーテル:EtOAc=5:1(30:6mL)でトリチュレーションし、濾過して、石油エーテル:EtOAc=5:1(40:8mL)で洗浄して、テトラデシル(S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(1.2g、1.667mmol、収率17.92%)を白色固体として得た(31PNMRにより測定して>98% de)。LCMS(M+H)=719.1;保持時間(0.1% TFA)=3.57分。31PNMR (CDCl3, 162 MHz) δ -1.60.
工程1:ヘンイコシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(3.7g、12.28mmol)のDCM(20mL)混合液に、DMAP(0.150g、1.228mmol)を0℃で加え、混合物を0℃で0.5時間撹拌した。ヘンイコサン-1-オール(5.00g、15.98mmol)及びEDC(3.07g、15.9mmol)のDCM(40mL)溶液を0℃で加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。LCMSは反応の完了を示した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、ヘンイコシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(7g、11.75mmol)を得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。
工程2:ヘンイコシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されているヘンイコシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(7g、11.75mmol)のDCM(50mL)溶液に、TFA(9.05mL、117mmol)を加えた。得られた混合物を5℃で2.5時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。1M NaOHで反応混合物のpHを約8に調整し、有機相を飽和NaCl(50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(120g、Santai、DCM:MeOH=50:1)で精製して、ヘンイコシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(4.4g、8.63mmol、収率73.5%)を油状物として得た。LCMS(M+H)=496.5;保持時間(0.1% TFA)=3.41分。
工程3:ヘンイコシル(S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
撹拌されているヘンイコシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(4.4g、8.88mmol)の無水DCM(50mL)溶液に、トリエチルアミン(1.299mL、9.32mmol)を-75℃で15分かけて滴下した。この混合物に、フェニルホスホロジクロリデート(1.854g、8.79mmol)の無水DCM(50mL)溶液を1時間かけて滴下した。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、トリエチルアミン(1.361mL、9.76mmol)及び2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(1.617g、8.79mmol)のDCM(30mL)溶液を20分かけて加えた。混合物を0℃で16時間撹拌し、室温で1時間撹拌した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(1×25mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をtert-ブチルメチルエーテル(tert-butyl mether ether)(50mL)でトリチュレーションし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(tert-butyl mether ether)(30mL)で洗浄し、合わせた濾液を濃縮した。粗固体を石油エーテル:EtOAc=3:1(30:10mL)でトリチュレーションし、濾過して、石油エーテル:EtOAc=2:1(20:10mL)で洗浄して、ヘンイコシル(S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(1.01g、1.235mmol、収率13.91%)を白色固体として得た(31PNMRで測定して、>98% de)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.37 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 7.22 (d, J = 8.1 Hz, 3H), 6.67 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 4.47-4.39 (m, 1H), 4.15-4.04 (m, 2H), 3.85 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 3.12-3.02 (m, 2H), 1.25 (s, 38H), 0.88 (t, J = 6.6 Hz, 3H). 31PNMR (CDCl3, 162 MHz) δ -1.60.
工程5:2-ブチルヘキシルL-フェニルアラニナート
撹拌されている2-ブチルヘキシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニナート(8.2g、20.22mmol)のDCM(75mL)溶液に、TFA(20mL、260mmol)を0℃で加えた。5分後、混合物を室温で2時間撹拌した。TLCは、出発物質が消費されたことを示した。反応物を真空中で濃縮して、残留物を得、これに水(100mL)を加え、飽和NaCOでpH8~9に調整した。得られた混合物をDCM(200mL×3)で抽出し、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH=100:0\20:1)によって精製して、2-ブチルヘキシルL-フェニルアラニナート(6.0g、19.64mmol、収率97%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3)δ 7.31 - 7.18 (m, 5H), 4.01 - 3.99 (m, 2H), 3.72 (dt, J = 25.8, 12.9 Hz, 1H), 3.06 (dd, J = 13.5, 5.4 Hz, 1H), 2.88 (dd, J = 13.5, 7.8 Hz, 1H), 1.60-1.51 (br, 2H), 1.28 (d, J = 17.6 Hz, 12H), 0.89 (t, J = 6.7 Hz, 6H).
工程6:2-ブチルヘキシル((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
撹拌されている2-ブチルヘキシルL-フェニルアラニナート(7.6g、24.88mmol)の無水DCM(50mL)溶液に、トリエチルアミン(3.80mL、27.4mmol)を15分かけて-70℃で滴下した。この混合物に、フェニルホスホロジクロリデート(5.20g、24.63mmol)の無水DCM(30mL)溶液を1時間かけて加えた。反応混合物を-70℃でさらに30分間撹拌し、2時間かけて0℃まで加温し、0℃で1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(4.53g、24.63mmol)及びトリエチルアミン(3.80mL、27.4mmol)のDCM(20mL)溶液を20分かけて加え、0℃で4時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(1×50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(250mL)でトリチュレーションした。次いで、トリエチルアミン塩酸塩を濾別した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(2×50mL)で洗浄し、合わせた濾液を濃縮した。粗生成物を5% EtOAcのヘキサン溶液(40mL)でトリチュレーションし、固体を濾過により回収して、2-ブチルヘキシル((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(2.5g、3.98mmol、収率16.01%)を白色固体として得た(31PNMRにより測定して>98% de)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.35 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.25 - 7.11 (m, 6H), 7.04 (dd, J = 7.0, 2.4 Hz, 2H), 4.53 - 4.35 (m, 1H), 3.96 (ddd, J = 36.3, 10.8, 5.7 Hz, 2H), 3.80 - 3.70 (m, 1H), 3.10 (ddd, J = 20.0, 13.7, 5.8 Hz, 2H), 1.54 (s, 1H), 1.33 - 1.11 (m, 12H), 0.88 (t, J = 6.5 Hz, 6H). 31PNMR (CDCl3, 162 MHz) δ -1.53.
工程1:ジメチル2,2-ジペンチルマロネート
撹拌されている水素化ナトリウム(7.57g、189mmol)のDMF(100mL)懸濁液に、N雰囲気下、0℃でジメチルマロネート(10g、76mmol)を滴下した。30分後、1-ヨードペンタン(37.5g、189mmol)のDMF(30mL)溶液を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(200mL)でクエンチし、ジエチルエーテル(80mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水(100mL×2)及びブライン(100mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中でエバポレーションして、ジメチル2,2-ジペンチルマロネート(27g、49.6mmol、収率65.5%)を得、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS(M+H)=273.2、保持時間(0.05% TFA):2.66分。
工程2:メチル2-ペンチルヘプタノエート
撹拌されているジメチル2,2-ジペンチルマロネート(27g、99mmol)、塩化リチウム(8.40g、198mmol)及び水(1.786mL、99mmol)のDMSO(150mL)混合液を、N雰囲気下、180℃で6時間加熱した。LCMSは、反応が完了したことを示した。混合物を室温に冷却し、HO(200mL)で希釈した。混合物をEtOAc(80mL)で2回抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、メチル2-ペンチルヘプタノエート(16g、39.6mmol、収率39.9%)を得、これを精製することなく次の工程で使用した。LCMS(M+H)=215.3;保持時間(0.05% TFA):2.86分。
工程5:2-ペンチルヘプチル-L-フェニルアラニナート
撹拌されている2-ペンチルヘプチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニナート(16.0g、36.9mmol)のDCM(80mL)溶液に、TFA(40mL、519mmol)を0℃で加えた。5分後、混合物を室温まで加温し、2時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。反応物を濃縮乾固し、水(80mL)を加え、飽和NaCOでpHを8~9に調整し、DCM(80mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0~20:1)によって精製して、2-ペンチルヘプチル-L-フェニルアラニナート(8.6g、25.8mmol、収率69.9%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.33 - 7.27 (m, 2H), 7.22 (ddd, J = 14.6, 6.7, 4.0 Hz, 3H), 4.08 - 3.94 (m, 2H), 3.88 - 3.64 (m, 1H), 3.19 - 3.01 (m, 1H), 2.92 - 2.80 (m, 1H), 1.61 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 1.49 (s, 2H), 1.35 - 1.20 (m, 16H), 0.89 (t, J = 6.9 Hz, 6H).
工程1:2-ヘキシルオクチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニナート
撹拌されている(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(5g、18.85mmol)のDCM(100mL)混合液に、DMAP(0.230g、1.885mmol)及びEDC(4.73g、24.69mmol)を0℃で加えた。30分後、2-ヘキシルオクタン-1-オール(5.26g、24.53mmol)を0℃で加え、室温で2時間撹拌した。TLCは、出発物質が消費されたことを示した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、DCM(150mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、2-ヘキシルオクチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニナート(5.2g、6.76mmol、収率35.9%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.26 (dq, J = 14.3, 7.1 Hz, 3H), 7.13 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 4.97 (t, J = 11.8 Hz, 1H), 4.58 (dt, J = 16.2, 8.1 Hz, 1H), 4.26 - 3.90 (m, 2H), 3.07 (qt, J = 31.7, 15.8 Hz, 2H), 1.42 (s, 9H), 1.28 (dd, J = 22.6, 5.5 Hz, 20H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 6H).
工程6:2-ヘプチルノニル((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
撹拌されている2-ヘプチルノニルL-フェニルアラニナート(8g、20.53mmol)の無水DCM(100mL)溶液に、トリエチルアミン(2.86mL、20.53mmol)を15分かけて-70℃で滴下した。この混合物に、フェニルホスホン酸ジクロリド(4.00g、20.53mmol)の無水DCM(50mL)溶液を1時間かけて加えた。反応混合物を室温でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで加温し、さらに1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(3.78g、20.53mmol)及びTEA(2.86mL、20.53mmol)のDCM(30mL)溶液を20分かけて加え、0℃で16時間撹拌した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(25mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(150mL)でトリチュレーションし、トリエチルアミン塩酸塩を濾別した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(2×25mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮して、ジアステレオマーの同量の混合物を含有する粗固体を得た。ジアステレオマーをヘキサン(100mL)でトリチュレーションし、濾過して、2-ヘプチルノニル((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(2.5g、3.16mmol、収率15.40%)を白色固体として得た(31PNMRで測定して、>97% de)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.43 - 7.31 (m, 2H), 7.26 - 7.15 (m, 6H), 7.11 - 6.98 (m, 2H), 4.46 (ddd, J = 15.7, 10.1, 5.8 Hz, 1H), 4.05 - 3.85 (m, 2H), 3.78 (t, J = 11.1 Hz, 1H), 3.20 - 2.97 (m, 3H), 1.52 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 1.33 - 1.19 (m, 24H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 6H). 31PNMR (CDCl3, 162 MHz) δ -1.54.
工程2:メチル2-オクチルデカノエート
撹拌されているジメチル2,2-ジオクチルマロネート(12g、33.7mmol)、塩化リチウム(2.85g、67.3mmol)及び水(0.68mL)のDMSO(50mL)混合液を6時間還流撹拌した。LCMSは、所望の生成物の存在を示した。反応混合物を水(80mL)で希釈し、EtOAc(200mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(100% 石油エーテル)によって精製して、メチル2-オクチルデカノエート(11.16g、33.7mmol、収率100%)を得た。LCMS(M+H)=299;保持時間(0.1% TFA)=3.85分。
工程4:2-ノニルウンデシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニナート
撹拌されている(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(8.89g、33.5mmol)及びEDC(8.35g、43.5mmol)のDCM(150mL)混合液に、DMAP(0.409g、3.35mmol)を0℃で加えた。30分後、2-ノニルウンデカン-1-オール(10g、33.5mmol)を加え、得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。反応混合物を水(80mL)で希釈し、DCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=10:1)で精製して、2-ノニルウンデシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニナート(16g、29.3mmol、収率88%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.28-7.22 (m, 3H), 7.13 (d, J = 1.6 Hz, 2H), 4.98 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 4.57 (m, 1H), 4.00 - 3.96 (m, 2H), 3.01 (qt, J = 31.7, 15.8 Hz, 2H), 1.41 (s, 9H), 1.26 (dd, J = 22.6, 5.5 Hz, 32H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 6H).
工程6:2-ノニルウンデシル((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート
撹拌されている2-ノニルウンデシルL-フェニルアラニナート(8g、17.95mmol)の無水DCM(100mL)溶液に、トリエチルアミン(2.502mL、17.95mmol)を15分かけて-70℃で滴下した。この混合物に、フェニルホスホン酸ジクロリド(3.50g、17.95mmol)の無水DCM(50mL)溶液を1時間かけて-70℃で加えた。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで加温し、さらに1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(3.30g、17.95mmol)及びTEA(2.502mL、17.95mmol)のDCM(30mL)溶液を20分かけて加え、0℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(25mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(150mL)でトリチュレーションした。次いで、トリエチルアミン塩酸塩を濾別した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(2×25mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮して、ジアステレオマーの同量の混合物を含有する粗固体を得た。混合物をヘキサン(15mL)でトリチュレーションし、濾過して、2-ノニルウンデシル((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニナート(1.5g、1.856mmol、収率10.34%)を白色固体として得た(31PNMRにより測定して、>98% de)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.35 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.26 - 7.15 (m, 6H), 7.03 (dd, J = 13.7, 9.1 Hz, 2H), 4.45 (ddd, J = 15.6, 10.1, 5.8 Hz, 1H), 4.09 - 3.89 (m, 2H), 3.86 - 3.75 (m, 1H), 3.22 - 2.99 (m, 2H), 1.54 (s, 1H), 1.27 (dd, J = 27.8, 9.6 Hz, 32H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 6H). 31PNMR (CDCl3, 162 MHz) δ -1.53.
実施例67:2-ブチルヘキシル(S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
工程1:2-ブチルヘキシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(4g、13.28mmol)のDCM(60mL)に、DMAP(0.162g、1.328mmol)及びEDC(3.31g、17.26mmol)を0℃で加えた。得られた反応混合物を同じ温度で30分間撹拌し、次いで、2-ブチルヘキサン-1-オール(2.52g、15.93mmol)を加えた。得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応物を水(50mL)で希釈し、DCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2-ブチルヘキシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(4.6g、10.42mmol、収率78%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS:(M+Na)=464.0;保持時間(0.1% TFA)=2.59分。
工程2:2-ブチルヘキシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている2-ブチルヘキシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(4.6g、10.42mmol)のDCM(60mL)溶液に、TFA(15mL、195mmol)を0℃で滴下した。得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物をNaHCO(40mL)で中和し、DCM(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)で精製して、2-ブチルヘキシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(3.3g、9.66mmol、収率93%)を淡黄色の固体として得た。LCMS(M+H)=342.1;保持時間(0.1% TFA)=1.76分。純度:100%(254nm)。
工程1:2-ヘプチルノニル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(10g、33.2mmol)のDCM(120mL)に、DMAP(0.405g、3.32mmol)及びEDC(8.27g、43.1mmol)を0℃で加え、同じ温度で30分間撹拌した。次いで、この混合物に、2-ヘプチルノナン-1-オール(9.66g、39.8mmol)のDCM(10mL)溶液を加え、25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、DCM(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1)により精製して、2-ヘプチルノニル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(12.5g、22.13mmol、収率66.7%)を白色固体として得た。LCMS:(M+Na)=548.2;保持時間(0.05% TFA)=3.83分;純度:93.08%(214nm)。
工程2:2-ヘプチルノニル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている2-ヘプチルノニル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(12.5g、23.78mmol)のDCM(90mL)溶液に、TFA(20mL、260mmol)を0℃で滴下し、25℃で4時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物をNaHCO(50mL)で中和した。混合物を、水(50mL)とDCM(300mL)とに分配した。水層をDCM(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)で精製して、2-ヘプチルノニル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(7g、15.98mmol、収率67.2%)を淡黄色の油状物として得た。LCMS(M+H)=426.4;保持時間(0.05% TFA)=2.12分;純度:97.15%(214nm)。
工程1:2-オクチルデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(10g、33.2mmol)のDCM(120mL)に、DMAP(0.405g、3.32mmol)及びEDC(8.27g、43.1mmol)を0℃で加え、同じ温度で30分間撹拌した。次いで、この混合物に、2-オクチルデカン-1-オール(10.77g、39.8mmol)のDCM(10mL)溶液を加え、25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、DCM(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1)により精製して、2-オクチルデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(13.5g、20.11mmol、収率60.6%)を白色固体として得た。LCMS:(M+Na)=576.2;保持時間(0.1% TFA)=4.81分;純度:82.50%(214nm)。
工程2:2-オクチルデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている2-オクチルデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(13.5g、24.38mmol)のDCM(100mL)溶液に、TFA(20mL、260mmol)を0℃で滴下し、25℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応物を濃縮し、残留物をNaHCO(50mL)で中和し、DCM(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)で精製して、2-オクチルデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(7.1g、15.65mmol、収率64.2%)を淡黄色の油状物として得た。LCMS(M+H)=454.3;保持時間(0.05% TFA)=2.35分;純度:100%(254nm)。
工程3:2-オクチルデシル(S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
撹拌されている2-オクチルデシル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(7.1g、15.65mmol)のDCM(100mL)溶液に、トリエチルアミン(2.393mL、17.22mmol)を-70℃で滴下した。この混合物に、フェニルホスホロジクロリデート(3.27g、15.49mmol)の無水DCM(20mL)溶液を滴下した。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(2.88g、5.65mmol)及びトリエチルアミン(2.393mL、17.22mmol)のDCM(20mL)溶液を滴下した。粗混合物を0℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(200mL)でトリチュレーションし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(2×30mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。混合物をヘキサン(50mL)でトリチュレーションし、濾過により固体を回収した。濾液を濃縮し、残留物をヘキサン(25mL)でトリチュレーションし、濾過により固体を回収した。この手順を2回繰り返して2-オクチルデシル(S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(1.5g、1.570mmol、収率10.03%)を白色固体として得た(31PNMRにより測定して、>98% de)。LCMS(M+H)=776.0;保持時間(0.1% TFA)=4.75分。31PNMR (CDCl3, 162 MHz) δ -1.56.
工程1:2-ペンチルヘプチル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(8.71g、28.9mmol)のDCM(50mL)混合液に、EDC(7.22g、37.6mmol)及びDMAP(0.353g、2.89mmol)を0℃で加えた。30分後、2-ペンチルヘプタン-1-オール(7.00g、37.6mmol)のDCM(20mL)溶液を0℃で加え、反応物を15℃で16時間撹拌した。LCMSは、生成物が検出されたことを示した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、DCM(25mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、2-ペンチルベプチル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(11.2g、7.99mmol、収率27.6%)を黄色の油状物として得、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS(2M+Na)=961.2;保持時間(10% TFA)=2.854分。
工程1:2-ノニルウンデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(6g、19.91mmol)のDCM(60mL)に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(0.243g、1.991mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(4.97g、25.9mmol)を0℃で加えた。30分後、2-ノニルウンデカン-1-オール(7.73g、25.9mmol)のDCM(15mL)溶液を上記溶液に0℃で滴下し、15℃で一晩撹拌した。次いで、反応混合物を水(30mL)で希釈し、分配した。水相をDCM(35mL×2)で抽出し、合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、2-ノニルウンデシル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(14.06g、24.17mmol、収率121%)を黄色の油状物として得、これを精製することなく次の工程に使用した。
工程1:2-ヘキシルオクチル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(5g、16.60mmol)、DMAP(0.203g、1.660mol)及び2-ヘキシルオクタン-1-オール(4.63g、21.60mmol)に、EDC(4.14g、21.61mmol)のDCM(20mL)溶液に0℃で加え、0℃で2時間撹拌した。LCMSは、所望の生成物の存在を示した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、2-ヘキシオクチル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(8g、15.33mmol、収率92%)を油状物として得た。LCMS(M+Na)=520.2;保持時間(0.1% TFA)=3.42分。
工程2:2-ヘキシルオクチル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
撹拌されている2-ヘキシオクチル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(8g、16.07mmol)のDCM(30mL)溶液に、TFA(12.38mL、161mmol)を加え、得られた混合物を5℃で2.5時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物のpHを1N NaOHで約8に調整し、水(30mL)で希釈し、20分間激しく撹拌し、有機相を分離し、飽和NaCl(50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(120g、Santai、EtOAc:石油エーテル=1:50)によって精製して、2-ヘキシルオクチル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(4.1g、7.08mmol、収率44.1%)を油状物として得た。LCMS(M+H)=398.4;保持時間(0.1% TFA)=1.92分。
工程3:2-ヘキシルオクチル(S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
撹拌されている2-ヘキシルオクチル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(4.1g、10.31mmol)のDCM(50mL)溶液に、ETN(1.509mL、10.83mmol)を-70℃で15分かけて滴下した。この混合物に、フェニルホスホロジクロリデート(2.154g、10.21mmol)の無水DCM(35mL)溶液を1時間かけて加えた。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、2時間撹拌した。この混合物に、ETN(1.581mL、11.34mmol)及び2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(1.879g、10.21mmol)のDCM(30mL)溶液を20分かけて加え、0℃で4時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(1×25mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をtert-ブチルメチルエーテル(50mL)でトリチュレーションし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(25mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮して、2.0gを得た。粗固体を石油エーテル(10mL)でトリチュレーションし、濾過し、石油エーテル(5mL)で洗浄して、2-ヘキシルオクチル(S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(800mg、1.112mmol、収率10.78%)を白色固体として得た(31PNMRにより測定して、>95% de)LCMS(M+H)=720.2、保持時間(0.1% TFA)=3.45分。31PNMR (CDCl3, 162 MHz) δ-1.56.
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