JPWO2020090847A1 - フリートコントロール補助制御装置 - Google Patents

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Abstract

フリートコントロール装置20は、複数のユーザからの利用要求に基づいて、走行可能なエリアが限られた専用エリア40の既定経路41を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の走行を管理する。フリートコントロール補助制御装置10は、次の処理を実行するプロセッサ11を有する。行為目標候補情報表示処理S1は、ユーザの行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報を、選択装置60の表示画面61に表示して、ある行為目標候補を選択装置60で選択できるように出力する。目的地候補情報表示処理S2は、行為目標候補に対応付けられた目的地候補に関連する情報を表示画面61に表示して、ある目的地候補を選択装置60で選択できるように出力する。目的地取得処理S3と出力処理S4は、選択装置60で選択された目的地候補を目的地として取得してフリートコントロール装置20に出力する。

Description

本発明は、ユーザからの利用要求に基づいて、走行可能なエリアが限られた専用エリアの既定経路を自動走行するオンデマンド既定経路自動運転車両の運行を管理するフリートコントロール装置を補助するためのフリートコントロール補助制御装置に関する。
リゾート施設やゲートコミュニティ(gated community)などの専用エリアの移動には、ユーザが運転するレンタルカート(レンタル車両)が使われている(非特許文献1)。リゾート施設やゲートコミュニティなどの専用エリアでは、繁忙期にレンタルカートの台数が不足する場合がある。
繁忙期のレンタルカートの台数の不足を解消するために、専用エリアの移動に、ユーザが運転するレンタルカートに変えて、自動運転される自動運転カート(自動運転車両)を用いることが提案されている。ユーザは移動したいときに自動運転カートを呼び出して、目的地に着いたら乗り捨てる。自動運転カートは、レンタルカートのように長時間同じユーザに占有されない。そのため、自動運転カートを用いることで、繁忙期のカートの台数の不足を解消することができると考えられる。
また、従来、ユーザからの利用要求に基づいて、専用エリアの既定経路(a pre-defined route)を自動走行するオンデマンド既定経路自動運転車両が提案されている(特許文献1、2)。既定経路を走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両の運行は、ユーザからの利用要求に基づいて、フリートコントロール装置により制御される。
特許文献1、2では、ユーザが通信端末を操作することによって、通信端末からオンデマンド既定経路自動運転車両の利用要求が送信される。フリートコントロール装置は、通信端末から送信された利用要求を受信する。フリートコントロール装置は、ユーザからの利用要求などの情報に基づいて、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両の運行を制御する。
特開2003−24390号公報 特開2003−29838号公報
荒木幸代、外 7 名、"リゾート施設における低速モビリティの利用調査"、[online]、平成 30 年3 月 11 日、サービス学会、[平成30 年 10 月 20日検索]、インターネット〈URL:https://confit.atlas.jp/guide/event/sfs06/proceedings/list〉
専用エリアにオンデマンド既定経路自動運転車両を用いた場合、レンタル車両を用いる場合と比べて専用エリア内の車両の台数を減らすことができると考えられる。専用エリアにオンデマンド既定経路自動運転車両を用いた場合、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することが求められる。
本発明は、専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することを目的とする。
本願発明者らは、専用エリアの既定経路を自動走行するオンデマンド既定経路自動運転車両を制御するフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減するために、オンデマンド既定経路自動運転車両の台数を減らすことを考えた。そして、本願発明者らは、専用エリアにオンデマンド既定経路自動運転車両を用いた場合、オンデマンド既定経路自動運転車両はレンタル車両のように長時間ユーザに占有されないので、車両の台数を減らすことを考えた。しかしながら、専用エリアでのオンデマンド既定経路自動運転車両の利用をより詳細に検討したところ、車両の台数が減らないケースがあることがわかった。レンタル車両の利用にはユーザ自身による運転が必要だが、オンデマンド既定経路自動運転車両の利用にはその必要がない。そのため、今までレンタルカートを利用していなかったユーザがオンデマンド既定経路自動運転車両であれば利用することが多くなった。そのため、車両の台数が減らないケースがあることがわかった。
そこで、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減するために、フリートコントロール装置を補助するフリートコントロール補助制御装置を用いることを検討した。そして、オンデマンド既定経路自動運転車両の台数を減らすために、オンデマンド既定経路自動運転車両の利用をさらに検討した。ユーザが増えると、オンデマンド既定経路自動運転車両の利用回数が増える。しかし、そして、オンデマンド既定経路自動運転車両は、限られた専用エリアの既定経路を自動走行するものである。そのため、専用エリアで運行されるオンデマンド既定経路自動運転車両の1回の利用あたりの時間と距離は短い。また、専用エリアが、リゾート施設やゲートコミュニティなどである場合、専用エリアの大きさが限られているため、ユーザの目的地の数が比較的少ない。そのため、専用エリアで運行されるオンデマンド既定経路自動運転車両の利用時間と利用距離のばらつきは小さい。
専用エリアは、例えばリゾート施設やゲートコミュニティなどの限られたエリアであり、オンデマンド既定経路自動運転車両の利用距離と利用時間が短いので、オンデマンド既定経路自動運転車両をユーザの現在地に配車するまでの配車時間の調整がしやすい。例えば、ユーザの待ち時間を大幅に増加させることなく、オンデマンド既定経路自動運転車両を配車することができる。そして、フリートコントロール補助制御装置で、ユーザの行為候補またはユーザの目標候補の少なくともいずれかを示す行為目標候補に基づいてユーザの行為候補またはユーザの目標候補に合わせた情報をユーザが利用する選択装置に表示することにより、オンデマンド既定経路自動運転車両の利用の時間帯を分散させることができる。具体的には、フリートコントロール補助制御装置は、行為目標候補を選択装置に表示させる。行為目標候補は、選択装置で選択できるように表示される。行為目標候補は、ユーザの行為候補またはユーザの目標候補の少なくともいずれかを示す。ユーザの行為候補またはユーザの目標候補は、専用エリアの特性が反映されている。フリートコントロール補助制御装置は、ユーザによって選択された行為目標候補に対応付けられた少なくとも1つの目的地候補を選択装置に表示させる。目的地候補は、選択装置で選択できるように表示される。行為目標候補は専用エリアの特性が反映されているため、目的地候補も、専用エリアの特性が反映されている。フリートコントロール補助制御装置は、ユーザが選択した行為目標候補に基づいて絞られた目的地候補の中から、ユーザに目的地を選択させることができる。つまり、ユーザは、自ら選択した行為候補また目標候補に基づいて絞られた目的地候補の中から、目的地を選択することができる。一方、仮に、ユーザに行為目標候補を選択させる行程がない場合、専用エリアのマップと、マップ上に位置する複数の目的地候補とが選択装置に表示されることが考えられる。この場合、ユーザに提示される複数の目的地候補は、行為候補または目標候補に基づいて絞られていない。ユーザが選択した行為目標候補に基づいて目的地候補が絞られていると、専用エリア内のユーザの行為候補またはユーザの目標候補に合う特定の目的地を選択するように、ユーザを誘導できる。例えば、ユーザの利用が集中するピーク時からずれた時間帯でのオンデマンド既定経路自動運転車両の利用を増やすことができる。オンデマンド既定経路自動運転車両の利用の時間帯を分散させることによって、オンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間を調整しやすい。オンデマンド既定経路自動運転車両の利用の時間帯の分散させることで、オンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率を上げることができる。
このように、フリートコントロール補助制御装置を用いることによって、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率を上げることできる。それにより、フリートコントロール装置で配車されるオンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間を調整しやすい。オンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間を調整することにより、専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数を減らすことができることがわかった。そして、オンデマンド既定経路自動運転車両の台数を減らすことにより、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減すことができることがわかった。
(1)本発明のフリートコントロール補助制御装置は、複数のユーザからの利用要求に基づいて、走行可能なエリアが限られた専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両の走行を管理するフリートコントロール装置を補助するためのフリートコントロール補助制御装置であって、前記ユーザの行為候補または前記ユーザの目標候補の少なくともいずれかを示す複数の行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報を、前記複数のユーザの各々が使用する選択装置が有する表示画面に表示して、前記複数の行為目標候補の少なくとも一部の中からある行為目標候補を前記選択装置で選択できるように、前記複数の行為目標候補に関連する情報を出力する行為目標候補情報表示処理と、前記選択装置で選択された前記行為目標候補に対応付けられた、前記既定経路付近にある少なくとも1つの目的地候補に関連する情報を、前記表示画面に表示して、前記少なくとも1つの目的地候補の中からある目的地候補を前記選択装置で選択できるように、出力する目的地候補情報表示処理と、前記選択装置で選択された前記目的地候補を目的地として取得する目的地取得処理と、前記目的地取得処理で取得した前記目的地を前記オンデマンド既定経路自動運転車両の目的地とした前記利用要求を前記フリートコントロール装置に出力する出力処理と、を実行するプロセッサを有することを特徴とする。
この構成によると、既定経路は、走行可能なエリアが限られた専用エリアにある。つまり、既定経路が設けられるエリアは限られている。専用エリアは、例えばリゾート施設やゲートコミュニティなどである。選択装置は、複数のユーザの各々が使用する選択装置である。選択装置は、表示画面を有する。フリートコントロール補助制御装置は、複数の行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報を選択装置の表示画面に表示するように、複数の行為目標候補に関連する情報を出力する。フリートコントロール補助制御装置は、複数の行為目標候補の少なくとも一部の中からある行為目標候補を選択装置で選択できるように出力する。行為目標候補は、ユーザの行為候補またはユーザの目標候補の少なくともいずれかを示す。ユーザの行為候補またはユーザの目標候補は、専用エリアの特性が反映されている。行為目標候補には、少なくとも1つの目的地候補が対応付けられている。フリートコントロール補助制御装置は、ユーザによって選択された行為目標候補に対応付けられた少なくとも1つの目的地候補を選択装置に表示するように出力する。フリートコントロール補助制御装置は、少なくとも1つの目的地候補の中からある目的地候補を選択装置で選択できるように出力する。行為目標候補は専用エリアの特性が反映されているため、目的地候補も、専用エリアの特性が反映されている。フリートコントロール補助制御装置は、ユーザが選択した行為目標候補に基づいて絞られた目的地候補の中から、ユーザに目的地を選択させることができる。つまり、ユーザは、自ら選択した行為候補また目標候補に基づいて絞られた目的地候補の中から、目的地を選択することができる。一方、仮に、ユーザに行為目標候補を選択させる行程がない場合、専用エリアのマップと、マップ上に位置する複数の目的地候補とが選択装置に表示されることが考えられる。この場合、ユーザに提示される複数の目的地候補は、行為候補または目標候補に基づいて絞られていない。ユーザが選択した行為目標候補に基づいて目的地候補が絞られていると、専用エリア内のユーザの行為候補またはユーザの目標候補に合う特定の目的地を選択するように、ユーザを誘導できる。ユーザを特定の目的地に誘導すると、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率を上げることができる。例えば、ユーザの利用が集中するピーク時からずれた時間帯でのオンデマンド既定経路自動運転車両の利用を増やすことができる。オンデマンド既定経路自動運転車両の利用の時間帯の分散させることで、オンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率を上げることができる。このように、フリートコントロール補助制御装置を用いることによって、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率を上げることできる。それにより、フリートコントロール装置で配車するオンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間を調整しやすい。オンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間を調整することにより、専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数を減らすことができる。専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数を減らすことにより、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
従って、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
(2)本発明の他の観点によれば、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、(1)の構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記行為目標候補情報表示処理において、前記複数の行為目標候補に関連する情報を、前記表示画面の第1方向に沿って並べて表示するように出力する。
この構成によると、フリートコントロール補助制御装置は、ユーザの行為目標候補を一方向に並べて選択装置に表示させる。つまり、フリートコントロール補助制御装置は、複数の行為目標候補に順位をつけて、ユーザに提示する。ユーザは、順位が高い行為目標候補を選択する傾向がある。また、フリートコントロール補助制御装置は、ユーザの行為目標候補を一方向に並べて選択装置に表示させるので、複数の行為目標候補の順位を変更できる。複数の行為目標候補の順位を変更できると、順位の高い行為目標候補に対応付けられた目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。順位の高い行為目標候補に対応付けられた目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。そして、フリートコントロール補助制御装置を用いて、フリートコントロール装置で配車するオンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間をより調整しやすくすることができる。オンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間をより調整しやすくすることにより、専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことができる。専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。
従って、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
(3)本発明の他の観点によれば、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、(1)または(2)の構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記プロセッサは、前記行為目標候補情報表示処理が実行された後に、前記既定経路の少なくとも一部を含むマップ、前記マップ上に位置する前記ユーザの現在地、および、前記マップ上に位置する前記少なくとも1つの目的地候補を、前記表示画面に表示するように出力するマップ表示処理を更に実行する。
この構成によると、フリートコントロール補助制御装置は、行為目標候補情報表示処理が実行された後に、マップ表示処理を実行する。マップ表示処理において、フリートコントロール補助制御装置は、選択装置の表示画面にマップを表示する。さらに、フリートコントロール補助制御装置は、ユーザの現在地、および、ユーザが選択した行為目標候補に対応付けられた少なくとも1つの目的地候補をマップ上に表示する。したがって、フリートコントロール装置がマップを記憶しなくてよい。また、フリートコントロール装置がマップ上に位置するユーザの現在地、および、マップ上に位置する行為目標候補に対応付けられた目的地候補を表示するための処理をしなくてよい。そのため、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。また、フリートコントロール補助制御装置は、ユーザに、ユーザの現在地と目的地候補の位置を認識させることができる。
従って、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
(4)本発明の他の観点によれば、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、(3)の構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記マップ表示処理は、前記目的地取得処理が実行された後に実行され、前記マップ表示処理において、前記マップ上に、少なくとも、前記選択装置を使用する前記ユーザの現在地、および、前記目的地取得処理で取得された前記目的地表示するように出力する。
この構成によると、フリートコントロール補助制御装置は、目的地取得処理が実行された後に、マップ表示処理を実行する。マップ表示処理において、フリートコントロール補助制御装置は、選択装置を使用するユーザの現在地、および、ユーザが選択した目的地をマップ上に表示する。したがって、フリートコントロール装置がマップを記憶しなくてよい。また、フリートコントロール装置が、マップ上に位置するユーザの現在地、および、マップ上に位置する目的地を表示するための処理をしなくてよい。そのため、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。また、フリートコントロール補助制御装置は、ユーザに、ユーザの現在地とユーザが選択した目的地の位置を認識させることができる。
従って、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
(5)本発明の他の観点によれば、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、(3)の構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記マップ表示処理は、前記目的地取得処理が実行される前に実行され、前記マップ表示処理において、前記少なくとも1つの目的地候補を前記選択装置で選択できるように出力し、前記プロセッサは、前記マップ表示処理を実行している際の前記選択装置による選択に基づいて、前記マップ表示処理の実行を中断または一時停止して、前記目的地候補情報表示処理を実行し、前記目的地候補情報表示処理を実行している際の前記選択装置による選択に基づいて、前記目的地候補情報表示処理の実行を中断または一時停止して、前記マップ表示処理を実行する。
この構成によると、フリートコントロール補助制御装置は、目的地取得処理が実行される前に、マップ表示処理を実行する。マップ表示処理において、フリートコントロール補助制御装置は、ユーザが選択した行為目標候補に対応付けられた少なくとも1つの目的地候補を、マップ上に表示する。フリートコントロール補助制御装置は、選択装置による選択に基づいて、目的地候補情報表示処理とマップ表示処理の実行を切り換える。つまり、フリートコントロール補助制御装置は、選択装置による選択に基づいて、マップ表示処理の実行を中断または一時停止して、目的地候補情報表示処理を実行する。または、フリートコントロール補助制御装置は、選択装置による選択に基づいて、目的地候補情報表示処理の実行を中断または一時停止して、マップ表示処理を実行する。そして、マップ表示処理において、少なくとも1つの目的地候補を選択装置で選択できるように出力する。このため、フリートコントロール補助制御装置は、ユーザが選択した行為目標候補に基づいて絞られた目的地候補の中から、マップで現在位置を確認しながらユーザに目的地を選択させることができる。つまり、ユーザは、自ら選択した行為候補また目標候補に基づいて絞られた目的地候補の中から、マップで現在位置を確認しながら目的地を選択することができる。ユーザが選択した行為目標候補に基づいて目的地候補が絞られていると、専用エリア内のユーザの行為候補またはユーザの目標候補に合う特定の目的地を選択するように、ユーザを誘導できる。ユーザを特定の目的地に誘導すると、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。そして、フリートコントロール補助制御装置を用いて、フリートコントロール装置で配車でするオンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間をより調整しやすくすることができる。オンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間をより調整しやすくすることにより、専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことができる。専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
従って、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
(6)本発明の他の観点によれば、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、(1)〜(5)のいずれかの構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記行為目標候補情報表示処理において、前記複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して前記表示画面に表示できるように出力し、前記目的地候補情報表示処理において、前記少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して前記表示画面に表示するように出力し、前記複数の行為目標候補に関連する情報の表示内容は、前記行為目標候補の内容を説明する説明文の表示内容を少なくとも含み、前記複数の行為目標候補に関連する情報の表示形態は、前記行為目標候補を表すタイトル、前記行為目標候補の内容を説明する説明文、または、前記行為目標候補を表す図形の表示形態の少なくともいずれかを含み、前記少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示内容には、前記目的地候補の内容を説明する説明文の表示内容を少なくとも含み、前記少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示形態は、前記目的地候補を表すタイトル、前記目的地候補の内容を説明する説明文、または、前記目的地候補を表す図形の表示形態の少なくともいずれかを含む。
この構成によると、行為目標候補情報表示処理では、複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示画面に表示する。複数の行為目標候補に関連する情報の表示内容が変更される場合、変更される表示内容は、行為目標候補の内容を説明する説明文の表示内容を少なくとも含む。複数の行為目標候補に関連する情報の表示形態が変更される場合、変更される表示形態は、行為目標候補を表すタイトル、行為目標候補の内容を説明する説明文、または、行為目標候補を表す図形の表示形態の少なくともいずれかを含む。つまり、フリートコントロール補助制御装置は、複数の行為目標候補についてユーザへの見え方を変えて、ユーザに提示できる。複数についてユーザへの見え方を変えると、特定の行為目標候補に対応付けられた目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。特定の行為目標候補に対応付けられた目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。
また、目的地候補情報表示処理では、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示画面に表示する。少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示内容が変更される場合、変更される表示内容は、目的地候補の内容を説明する説明文の表示内容を少なくとも含む。少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示形態が変更される場合、変更される表示形態は、目的地候補を表すタイトル、目的地候補の内容を説明する説明文、または、目的地候補を表す図形の表示形態の少なくともいずれかを含む。フリートコントロール補助制御装置は、少なくとも1つの目的地候補についてユーザへの見え方を変えて、ユーザに提示できる。少なくとも1つの目的地候補についてユーザへの見え方を変えると、特定の目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。特定の目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。
そして、フリートコントロール補助制御装置を用いて、オンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げると、フリートコントロール装置で配車するオンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間をより調整しやすくすることができる。オンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間をより調整しやすくすることにより、専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことができる。専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。また、フリートコントロール補助制御装置が、複数の行為目標候補に関連する情報の複数の表示内容および複数の表示形態を記憶する。そのため、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
従って、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
(7)本発明の他の観点によれば、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、(6)の構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記行為目標候補情報表示処理において、前記選択装置による選択、前記ユーザの属性、または、前記専用エリアの状況に基づいて、前記複数の行為目標候補に関連する情報の前記表示位置、前記表示内容、または、前記表示形態の少なくともいずれかを変更して前記表示画面に表示するように出力し、前記目的地候補情報表示処理において、前記選択装置による選択、前記ユーザの属性、または、前記専用エリアの状況に基づいて、前記少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の前記表示位置、前記表示内容、または、前記表示形態の少なくともいずれかを変更して前記表示画面に表示するように出力する。
この構成によると、フリートコントロール補助制御装置は、選択装置による選択、選択装置を用いるユーザの属性、または、専用エリアの状況に応じて、複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示画面に表示する。これにより、フリートコントロール補助制御装置は、ユーザの選択、ユーザの属性または専用エリアの状況に応じて、複数の行為目標候補に関連する情報についてユーザへの見え方を変えて、ユーザに提示できる。ユーザの選択、ユーザの属性または専用エリアの状況に応じて、複数の行為目標候補に関連する情報のユーザへの見え方を変えると、ユーザの選択、ユーザの属性または専用エリアの状況に合致した特定の行為目標候補に対応付けられた目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。ユーザの選択、ユーザの属性または専用エリアの状況に合致した特定の行為目標候補に対応付けられた目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。
フリートコントロール補助制御装置は、選択装置による選択、または、選択装置を用いるユーザの属性に応じて、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示画面に表示する。これにより、フリートコントロール補助制御装置は、ユーザの選択、ユーザの属性または専用エリアの状況に応じて、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報についてユーザへの見え方を変えて、ユーザに提示できる。ユーザの選択、ユーザの属性または専用エリアの状況に応じて少なくとも1つの目的地候補に関連する情報のユーザへの見え方を変えると、ユーザの選択、ユーザの属性または専用エリアの状況に合致した特定の目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。ユーザの選択、ユーザの属性または専用エリアの状況に合致した特定の目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。
そして、フリートコントロール補助制御装置を用いて、オンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げると、フリートコントロール装置で配車するオンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間をより調整しやすくすることができる。オンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間をより調整しやすくすることにより、専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことができる。専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。また、フリートコントロール補助制御装置が、複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態を、ユーザの属性、選択装置による選択、または、専用エリアの状況に対応付けて記憶する。そのため、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
従って、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
(8)本発明の他の観点によれば、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、(6)の構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記行為目標候補情報表示処理において、前記複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかが、前回の前記行為目標候補情報表示処理に前記選択装置で前記複数の行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報が表示されたときと異なるように、前記複数の行為目標候補に関連する情報を出力し、前記目的地候補情報表示処理において、前記少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかが、前回の前記目的地候補情報表示処理に前記選択装置で前記少なくとも1つの目的地候補が表示されたときと異なるように、前記少なくとも1つの目的地候補に関連する情報を出力する。
この構成によると、フリートコントロール補助制御装置は、複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを、前回の行為目標候補情報表示処理に選択装置で複数の行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報が表示されたときと異ならせる。つまり、フリートコントロール補助制御装置は、複数の行為目標候補に関連する情報について同じユーザへの見え方を前回の行為目標候補情報表示処理のときとは異なるものにすることにより、複数の行為目標候補の順位を変える等、前回の行為目標候補情報表示処理のときのユーザの選択結果に応じて変更した行為目標候補に関連する情報を、ユーザに提示できる。複数の行為目標候補の順位を変更する等、前回の行為目標候補情報表示処理のときのユーザの選択結果に応じて変更した行為目標候補に関連する情報を提示できると、特定の行為目標候補に対応付けられた目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。特定の行為目標候補に対応付けられた目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。
フリートコントロール補助制御装置は、ユーザが選択した行為目標候補に関連する情報に対応付けられた少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを、前回の目的地候補情報表示処理に選択装置で少なくとも1つの目的地候補に関連する情報が表示されたときと異ならせる。これにより、フリートコントロール補助制御装置は、少なくとも1つの目的地候補について同じユーザへの見え方を前回の目的地候補情報表示処理のときとは異なるものにすることにより、少なくとも1つの目的地候補の順位を変える等、前回の目的地候補情報表示処理のときのユーザの選択結果に応じて変更した目的地候補に関連する情報を、ユーザに提示できる。少なくとも1つの目的地候補の順位を変更する等、前回の目的地候補情報表示処理のときのユーザの選択結果に応じて変更した目的地候補に関連する情報を提示できると、特定の目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。特定の目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。
そして、フリートコントロール補助制御装置を用いて、オンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げると、フリートコントロール装置で配車するオンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間をより調整しやすくすることができる。オンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間をより調整しやすくすることにより、専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことができる。専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。
従って、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
(9)本発明の他の観点によれば、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、(8)の構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記行為目標候補情報表示処理において、前記複数の行為目標候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される行為目標候補に関連する情報が、前回の前記行為目標候補情報表示処理に前記選択装置で前記複数の行為目標候補の少なくとも一部が表示されたときと異なるように、前記複数の行為目標候補に関連する情報を出力し、前記目的地候補情報表示処理において、前記少なくとも1つの目的地候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される目的地候補に関連する情報が、前回の前記目的地候補情報表示処理に前記選択装置で前記少なくとも1つの目的地候補が表示されたときと異なるように、前記少なくとも1つの目的地候補に関連する情報を出力する。
この構成によると、フリートコントロール補助制御装置は、複数の行為目標候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される行為目標候補に関連する情報を、前回の行為目標候補情報表示処理に選択装置で行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報が表示されたときと異ならせる。つまり、複数の行為目標候補の中で最も順位の高い表示位置に表示される行為目標候補に関連する情報が、前回の行為目標候補情報表示処理に行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報が表示されたときと異なる。これにより、フリートコントロール補助制御装置は、複数の行為目標候補の中で最も順位の高い表示位置に表示される行為目標候補に関連する情報について同じユーザへの見え方を前回の行為目標候補情報表示処理のときとは異なるものにすることにより、以下の効果を得ることができる。フリートコントロール補助制御装置は、複数の行為目標候補の順位を変えてユーザに提示させたり、前回の行為目標候補情報表示処理のときのユーザの選択結果に応じて変更した行為目標候補に関連する情報を提示させたりすることができる。そして、フリートコントロール補助制御装置は、複数の行為目標候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される行為目標候補に対応付けられた目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。複数の行為目標候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される行為目標候補に対応付けられた目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。
フリートコントロール補助制御装置は、少なくとも1つの目的地候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される目的地候補に関連する情報を、前回の目的地候補情報表示処理に選択装置で少なくとも1つの目的地候補に関連する情報が表示されたときと異ならせる。つまり、少なくとも1つの目的地候補の中で最も順位の高い表示位置に表示される目的地候補に関連する情報が、前回の目的地候補情報表示処理に少なくとも1つの目的地候補に関連する情報が表示されたときと異なる。これにより、フリートコントロール補助制御装置は、少なくとも1つの目的地候補の中で最も順位の高い表示位置に表示される目的地候補に関連する情報について同じユーザへの見え方を前回の目的地候補情報表示処理のときとは異なるものにすることにより、以下の効果を得ることができる。フリートコントロール補助制御装置は、少なくとも1つの目的地候補の順位を変えてユーザに提示させたり、前回の目的地候補情報表示処理のときのユーザの選択結果に応じて変更した目的地候補に関連する情報を提示させたりすることができる。そして、フリートコントロール補助制御装置は、少なくとも1つの目的地候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。複数の行為目標候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。
そして、フリートコントロール補助制御装置を用いて、オンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げると、フリートコントロール装置で配車するオンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間をより調整しやすくすることができる。オンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間をより調整しやすくすることにより、専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことができる。専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。
従って、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
(10)本発明の他の観点によれば、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、(9)の構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記行為目標候補情報表示処理において、前記複数の行為目標候補のうち前回の前記行為目標候補情報表示処理に前記選択装置で選択された前記行為目標候補に関連する情報が、前記複数の行為目標候補の中で最も順位の高い表示位置に表示されるように、前記複数の行為目標候補に関連する情報を出力し、前記目的地候補情報表示処理において、前記複数の目的地候補のうち前回の前記目的地候補情報表示処理に前記選択装置で選択された前記目的地候補に関連する情報が、最も順位の高い表示位置に表示されるように、前記少なくとも1つの目的地候補に関連する情報を出力する。
この構成によると、フリートコントロール補助制御装置は、複数の行為目標候補のうち選択装置で前回の行為目標候補情報表示処理に選択された行為目標候補に関連する情報を、複数の行為目標候補の中で最も順位の高い表示位置に表示させる。つまり、前回の行為目標候補情報表示処理に選択された行為目標候補に関連する情報が、複数の行為目標候補の中で最も順位の高い表示位置に表示される。ユーザが選択した行為目標候補は、ユーザのモード(ユーザの気分や状態)が色濃く反映される。前回の行為目標候補情報表示処理に同じユーザが選択した行為目標候補から、現在のユーザのモードの傾向を推定することができる。フリートコントロール補助制御装置は、前回の行為目標候補情報表示処理にユーザが選択した行為目標候補を記憶しておくことによって、ユーザのモードが色濃く反映されている情報を得ることができる。そして、ユーザのモードが色濃く反映されている行為目標候補に関連する情報が、複数の行為目標候補の中で最も順位の高い表示位置に表示される。これにより、ユーザのモードが色濃く反映されている行為目標候補に対応付けられた特定の目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。特定の目的地候補は、例えば、混んでいない目的地候補である。特定の目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。
フリートコントロール補助制御装置は、複数の目的地候補のうち選択装置で前回の目的地候補情報表示処理に選択された目的地候補に関連する情報を、複数の目的地候補に関連する情報の中で最も順位の高い表示位置に表示させる。つまり、前回の目的地候補情報表示処理に選択された目的地候補に関連する情報が、複数の目的地候補の中で最も順位の高い表示位置に表示される。ユーザが選択した目的地候補は、ユーザのモード(ユーザの気分や状態)が色濃く反映されている。つまり、フリートコントロール補助制御装置は、前回の目的地候補情報表示処理に同じユーザが選択した目的地候補を記憶しておくことによって、ユーザのモードが色濃く反映されている情報を得ることができる。そして、ユーザのモードが色濃く反映されている目的地候補に関連する情報が、複数の目的地候補の中で最も順位の高い表示位置に表示される。これにより、ユーザのモードが色濃く反映されている特定の目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。特定の目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。
そして、フリートコントロール補助制御装置を用いて、オンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げると、フリートコントロール装置で配車するオンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間をより調整しやすくすることができる。オンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間をより調整しやすくすることにより、専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことができる。専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。
従って、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
(11)本発明の他の観点によれば、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、(8)の構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記プロセッサは、前記選択装置で選択された前記行為目標候補に関連する情報および前記選択装置で選択された前記目的地候補に関連する情報を、前記選択装置を使用する前記ユーザの属性に紐づけて、前記フリートコントロール補助制御装置が有するメモリに蓄積する蓄積処理を更に実行し、前記行為目標候補情報表示処理において、前記メモリを参照して、前記選択装置を使用する前記ユーザの属性に紐づけられた前記行為目標候補に関連する情報および前記目的地候補に関連する情報に基づいて、前記行為目標候補の前記表示位置、前記表示内容、または、前記表示形態の少なくともいずれかを変更して表示するように出力し、前記目的地候補情報表示処理において、前記メモリを参照して、前記選択装置を使用する前記ユーザの属性に紐づけられた前記行為目標候補に関連する情報および前記目的地候補に関連する情報に基づいて、前記目的地候補の前記表示位置、前記表示内容、または、前記表示形態の少なくともいずれかを変更して表示できるように出力する。
この構成によると、選択装置で選択された行為目標候補に関連する情報および選択装置で選択された目的地候補に関連する情報は、選択装置を使用するユーザの属性に紐づけられて、メモリに蓄積される。行為目標候補情報表示処理において、メモリを参照して、行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示するように出力する。そのため、フリートコントロール補助制御装置は、選択装置を使用するユーザの属性に紐づけられた行為目標候補に関連する情報を、複数の行為目標候補の中で最も順位の高い表示位置に表示することができる。これにより、ユーザの属性と同じ属性のユーザが過去に選択した特定の行為目標候補に対応付けられた目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。特定の行為目標候補に関連する情報に対応付けられた目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。
選択装置で選択された行為目標候補に関連する情報および選択装置で選択された目的地候補に関連する情報は、選択装置を使用するユーザの属性に紐づけられて、メモリに蓄積される。目的地候補情報表示処理において、メモリを参照して、目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示するように出力する。そのため、フリートコントロール補助制御装置は、選択装置を使用するユーザの属性に紐づけられた目的地候補に関連する情報を、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の中で最も順位の高い表示位置に表示することができる。これにより、ユーザの属性と同じ属性のユーザが過去に選択した特定の目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。特定の目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。
そして、フリートコントロール補助制御装置を用いて、オンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げると、フリートコントロール装置で配車するオンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間をより調整しやすくすることができる。オンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間をより調整しやすくすることにより、専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことができる。専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。
従って、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
(12)本発明の他の観点によれば、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、(1)〜(11)のいずれかの構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記プロセッサは、前記選択装置で選択された前記行為目標候補に関連する情報および前記選択装置で選択された前記目的地候補に関連する情報を、前記選択装置を使用する前記ユーザの属性に紐づけて、前記フリートコントロール補助制御装置が有するメモリに蓄積する蓄積処理を更に実行し、前記フリートコントロール装置は、少なくとも前記メモリに蓄積された情報に基づいて、前記オンデマンド既定経路自動運転車両が走行するルートおよび前記既定経路上の前記オンデマンド既定経路自動運転車両の配車を決める。
この構成によると、選択装置で選択された行為目標候補に関連する情報および選択装置で選択された目的地候補に関連する情報は、選択装置を使用するユーザの属性に紐づけられて、メモリに蓄積される。フリートコントロール装置は、少なくともメモリに蓄積された情報に基づいて、オンデマンド既定経路自動運転車両が走行するルートおよび既定経路上のオンデマンド既定経路自動運転車両の配車を決める。例えば、フリートコントロール装置は、オンデマンド既定経路自動運転車両を、現在専用エリアにいるユーザと同じ属性を有するユーザが過去に選択した行為目標候補または目的地候補を考慮したルートおよび配車を決める。例えば、フリートコントロール装置は、以下の3つのケースのようにオンデマンド既定経路自動運転車両の運行を制御する。第1のケースは、フリートコントロール装置は、例えば、あらかじめ混雑が予想される目的地を混雑する前に、高い順位でユーザに提示してオンデマンド既定経路自動運転車両を配車させるケースである。第2のケースは、フリートコントロール装置は、例えば、ユーザのオンデマンド既定経路自動運転車両の利用が少ない時間帯にユーザが集中する場所から遠いほど高い順位になるように、目的地の候補を提示してオンデマンド既定経路自動運転車両を配車させるケースである。第3のケースは、フリートコントロール装置は、例えば、混雑が予想される目的地を通らないルートを通るように、オンデマンド既定経路自動運転車両が走行するルートを決定するケースである。これにより、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。そして、専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことができる。専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。
従って、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
(13)本発明の他の観点によれば、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、(1)〜(12)の構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記プロセッサは、前記既定経路上の前記オンデマンド既定経路自動運転車両が前記ユーザの現在地に配車されるまでの配車時間、前記ユーザの現在地から前記目的地までの前記オンデマンド既定経路自動運転車両の走行に要する所要時間、または、前記ユーザの現在地から前記目的地までの料金の少なくともいずれかの情報を前記表示画面に表示するように出力する配車情報表示処理を更に実行する。
この構成によると、フリートコントロール補助制御装置は、配車情報表示処理を更に実行する。配車情報表示処理では、フリートコントロール補助制御装置は、配車時間、所要時間または料金の少なくとも次のいずれかの情報を表示画面に表示する。配車時間は、既定経路上のオンデマンド既定経路自動運転車両がユーザの現在地に配車されるまでの時間である。所要時間は、ユーザの現在地から目的地までのオンデマンド既定経路自動運転車両の走行に要する時間である。料金は、ユーザの現在地から目的地までの料金である。これにより、フリートコントロール装置が、配車時間、所要時間または料金の少なくとも次のいずれかの情報を表示画面に表示するための処理をしなくてよい。そのため、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
従って、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
(14)本発明の他の観点によれば、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、(1)〜(13)のいずれかの構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記プロセッサは、前記選択装置で選択された前記行為目標候補に関連する情報および前記選択装置で選択された前記目的地候補に関連する情報を、前記選択装置を使用する前記ユーザの属性に紐づけて、前記フリートコントロール補助制御装置が有するメモリに蓄積する蓄積処理と、少なくとも前記メモリに蓄積された前記ユーザの属性に紐づけられた前記行為目標候補に関連する情報および前記目的地候補に関連する情報を、前記行為目標候補、前記目的地候補、または、前記ユーザの少なくともいずれかに関連する統計情報を生成する統計情報生成処理を実行するプロセッサを有する情報生成装置に出力する蓄積情報出力処理と、を更に実行する。
この構成によると、フリートコントロール補助制御装置は、選択装置で選択された行為目標候補および選択装置で選択された目的地候補を、選択装置を使用するユーザの属性に紐づけられて、メモリに蓄積する。フリートコントロール補助制御装置は、少なくともメモリに蓄積されたユーザの属性に紐づけられた行為目標候補に関連する情報および目的地候補に関連する情報を、情報生成装置に出力する。情報生成装置は、統計情報を生成する。統計情報は、行為目標候補、目的地候補、または、ユーザの少なくともいずれかに関連する情報である。統計情報は、例えば、ユーザの属性ごとにまとめた行為目標候補に関連する情報および目的地候補に関連する情報である。フリートコントロール装置は、統計情報に基づいて、例えば専用エリアにいるユーザの属性に合わせて、オンデマンド既定経路自動運転車両を配車することができる。これにより、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。そして、専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことができる。専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。さらに、統計情報を、情報生成装置で活用することもできる。情報生成装置は、例えば経営分析装置である。なお、フリートコントロール補助制御装置が情報生成装置を兼ねていてもよい。
従って、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
(15)本発明の他の観点によれば、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、(14)の構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記統計情報生成処理において、前記統計情報として、少なくとも前記メモリに蓄積された前記複数のユーザの属性に紐づけられた前記行為目標候補に関連する情報および前記目的地候補に関連する情報に基づいて、前記複数の行為目標候補を、前記複数の選択装置により選択された回数で順位付けしたランキング、前記少なくとも1つの目的地候補を、前記複数の選択装置により選択された回数で順位付けしたランキング、前記複数の行為目標候補を、紐づけられた属性を有する前記ユーザの数で順位付けしたランキング、または、前記少なくとも1つの目的地候補を、紐づけられた属性を有する前記ユーザの数で順位付けしたランキングの少なくともいずれかを生成する。
この構成によると、情報生成装置は、統計情報として、ランキングを生成する。ランキングは、選択された回数の行為目標候補のランキング、選択された回数の目的地候補のランキング、紐づけられた属性を有するユーザの数の行為目標候補のランキング、または、紐づけられた属性を有するユーザの数の目的地候補のランキングの少なくともいずれかを含む。情報生成装置は、生成したランキングを、フリートコントロール装置に出力できる。これにより、フリートコントロール装置は、オンデマンド既定経路自動運転車両の運行に、情報生成装置が生成したランキングを利用できる。フリートコントロール装置は、選択された回数が多い行為目標候補もしくは目的地候補、または、その属性が紐づけられたユーザの数が多い行為目標候補もしくは目的地候補を考慮して、オンデマンド既定経路自動運転車両のルートおよび配車を決定することができる。これにより、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。そして、専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことができる。専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。さらに、ランキングを、フリートコントロール装置以外の装置で活用することもできる。フリートコントロール装置以外の装置は、例えば経営分析装置である。
従って、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
<専用エリアの定義>
本発明において、走行可能なエリア(a drivable area)が限られた専用エリアは、例えばリゾート施設やゲートコミュニティなどであって、オンデマンド既定経路自動運転車両が専用で走行することが可能なエリアである。本発明において、専用エリアは、範囲が限定されたエリアである。専用エリアは、オンデマンド既定経路自動運転車両が走行しない一般車両が走行する公道を含まない。専用エリアは、オンデマンド既定ルート自動運転車両のみが走行可能なエリアであって、オンデマンド既定ルート自動運転車両以外の車両の存在を想定していないエリアであってもよい。または、専用エリアは、オンデマンド既定ルート自動運転車両およびオンデマンド既定ルート自動運転車両以外の車両が混在して専用で走行可能なエリアであってもよい。オンデマンド既定ルート自動運転車両以外の車両は、例えば、手動運転に切り替えたオンデマンド既定ルート自動運転車両である。本発明において、既定経路は、オンデマンド既定ルート自動運転車両が走行可能な予め決められた既定経路である。
<行為目標候補に関連する情報の定義>
本発明において、行為目標候補に関連する情報は、ユーザの行為候補またはユーザの目標候補の少なくともいずれかを示す情報である。行為目標候補に関連する情報は、図形で表示される情報であっても文字で表示される情報であってもよい。ユーザの行為は、例えば、買う、食べる、寝る、遊ぶ等である。ユーザの目標は、例えば、買いたい、食べたい、寝たい、遊びたい等である。複数の行為目標候補に関連する情報は、1つの階層で行為目標候補の選択肢が構成されてもよい。この場合、行為目標候補情報表示処理において、複数の行為目標候補に関連する情報の全てを、表示画面に表示するように出力する。また、複数の行為目標候補に関連する情報は、複数の階層で行為目標候補が選択できるように構成されてもよい。例えば、上位階層の行為目標候補の1つである「食べる」のユーザの行為候補または「食べたい」のユーザの目標候補について、その下位階層に「レストラン」「カフェ」「居酒屋」などの行為目標候補があってよい。この場合、行為目標候補情報表示処理において、複数の行為目標候補に関連する情報の一部である複数の行為目標候補に関連する情報を、上位階層から順番に表示画面に表示するように出力する。
<目的地候補に関連する情報の定義>
本発明において、目的地候補に関連する情報は、行為目標候補に対応付けられた目的地の候補に関連する情報である。少なくとも1つの目的地候補に関連する情報が、複数の行為目標候補に関連する情報のそれぞれに対応付けられてメモリに予め記憶される。目的地の候補は、専用エリア内に存在し、既定経路付近にある。目的地候補に関連する情報は、図形で表示される情報であっても文字で表示される情報であってもよい。目的地候補に関連する情報は、専用エリアにおける目的地候補の絶対位置または相対位置を含んでもよい。
<行為目標候補の表示位置、表示内容、または、表示形態の定義>
本発明において、行為目標候補の表示位置は、表示画面に表示される位置である。複数の行為目標候補は、表示画面に並んで表示されてもよい。複数の行為目標候補が表示画面に並んで表示されている場合、ユーザから選択されやすい表示位置がある。つまり、行為目標候補の表示位置によって、ユーザから選択される確率が高い順位が変化する。なお、表示画面の表示される複数の行為目標候補の並び方は、適宜設定可能である。例えば、複数の行為目標候補は、一方向に並んで表示画面に表示されてもよいし、円状に並んで表示画面に表示されてもよい。本発明において、行為目標候補の表示内容は、行為目標候補を示すユーザの行為候補またはユーザの目標候補を表す説明文などである。行為目標候補の表示内容を変更する場合には、例えば、行為目標候補を示すユーザの行為候補またはユーザの目標候補を表す説明文の一部を削除する。本発明において、行為目標候補の表示形態は、言語、大きさ、フォント、色などである。
<目的地候補の表示位置、表示内容、または、表示形態の定義>
本発明において、目的地候補の表示位置は、表示画面に表示される位置である。少なくとも1つの目的地候補は、表示画面に並んで表示されてもよい。少なくとも1つの目的地候補が表示画面に並んで表示されている場合、ユーザから選択されやすい表示位置がある。目的地候補の表示位置によって、ユーザから選択される確率が高い順位が変化する。なお、表示画面の表示される少なくとも1つの目的地候補の並び方は、適宜設定可能である。例えば、少なくとも1つの目的地候補は、一方向に並んで表示画面に表示されてもよいし、円状に並んで表示画面に表示されてもよい。本発明において、目的地候補の表示内容は、目的地候補を表す説明文などである。目的地候補の表示内容を変更する場合には、例えば、目的地候補を表す説明文の一部を削除する。本発明において、目的地候補の表示形態は、言語、大きさ、フォント、色などである。
<ユーザの属性、専用エリアの状況の定義>
本発明において、ユーザの属性は、ユーザの年齢、年齢層、性別、家族構成等である。本発明において、専用エリアの状況は、専用エリアの天候、専用エリアの気温、専用エリア内で開催されるイベント、専用エリア内の店舗の営業日および営業時間等である。専用エリアの状況は、ユーザの行為またはユーザの目標に影響を与える要因である。
<プロセッサの定義>
本発明において、プロセッサは、マイクロコントローラ、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マルチプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラム可能な論理回路(PLC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および本明細書に記載する処理を実行することができる任意の他の回路が含まれる。プロセッサは、ECU(Electronic Control Unit)であってもよい。
<情報の定義>
本発明において、情報とは、コンピュータによって取り扱い可能な、記号や文字の組からなるデジタル形式の信号を意味する。
<選択装置の定義>
本発明において、選択装置は、入力画面に表示された複数の情報の中から特定の情報を選択できるように構成された装置である。選択装置は、例えば情報端末である。情報端末とは、スマートフォン・携帯端末・タブレット端末・データ通信端末など、情報を送受信可能に構成された情報機器を意味する。選択装置は、利用者が所持してもよい。選択装置は、例えばオンデマンド既定経路自動運転車両の乗降場所などの特定の場所に配置されてもよい。また、選択装置は、フリートコントロール補助制御装置と1つの装置で構成されてもよい。
<メモリの定義>
本発明において、メモリは、各種データを記憶することが可能な装置である。メモリは、1つの記憶装置であってもよく、1つの記憶装置が有する記憶領域の一部であってもよく、複数の記憶装置を含んでいてもよい。記憶部は、例えば、RAM(Random Access Memory)を含んでもよい。RAMは、プロセッサがプログラムを実行するときに各種データを一時的に記憶する。記憶部は、例えば、ROM(Read Only Memory)を含んでもよく、含まなくてもよい。ROMは、プロセッサに実行させるプログラムを記憶する。
<ハードウェアリソースの定義>
本明細書において、ハードウェアリソースとは、プロセッサや記憶装置などのデバイスを意味する。本発明において、ハードウェアリソースを低減するとは、プロセッサまたは記憶装置の数を低減すること、プロセッサに求められる処理能力を下げること、記憶装置の容量を低減することなどを意味する。
<その他の定義>
本発明において、含む(including)、有する(comprising)、備える(having)およびこれらの派生語は、列挙されたアイテム及びその等価物に加えて追加的アイテムをも包含することが意図されて用いられている。
本発明において、取り付けられた(mounted)、接続された(connected)、結合された(coupled)、支持された(supported)という用語は、広義に用いられている。具体的には、直接的な取付、接続、結合、支持だけでなく、間接的な取付、接続、結合および支持も含む。さらに、接続された(connected)および結合された(coupled)は、物理的又は機械的な接続/結合に限られない。それらは、直接的なまたは間接的な電気的接続/結合も含む。
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本発明が属する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
一般的に使用される辞書に定義された用語のような用語は、関連する技術および本開示の文脈における意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、理想化されたまたは過度に形式的な意味で解釈されることはない。
本明細書において、「好ましい」という用語は非排他的なものである。「好ましい」は、「好ましいがこれに限定されるものではない」ということを意味する。本明細書において、「好ましい」と記載された構成は、少なくとも、上記(1)の構成により得られる上記効果を奏する。また、本明細書において、「してもよい」という用語は非排他的なものである。「してもよい」は、「してもよいがこれに限定されるものではない」という意味である。本明細書において、「してもよい」と記載された構成は、少なくとも、上記(1)の構成により得られる上記効果を奏する。
請求の範囲において、ある構成要素の数を明確に特定しておらず、英語に翻訳された場合に単数で表示される場合、本発明は、この構成要素を、複数有していてもよい。また本発明は、この構成要素を1つだけ有していてもよい。
本発明では、上述した好ましい構成を互いに組み合わせることを制限しない。本発明の実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、以下の説明に記載されたまたは図面に図示された構成要素の構成および配置の詳細に制限されないことが理解されるべきである。本発明は、後述する実施形態以外の実施形態でも可能である。本発明は、後述する実施形態に様々な変更を加えた実施形態でも可能である。また、本発明は、後述する変形例を適宜組み合わせて実施することができる。
本発明のフリートコントロール補助制御装置によると、専用エリアにオンデマンド既定経路自動運転車両を用いた場合に、オンデマンド既定経路自動運転車両をコントロールするフリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
本実施形態のフリートコントロール補助制御装置の構成を示すブロック図である。 実証実験で用いたレンタルカートの一例を示す図である。 実証実験で用いたレンタルカートに設置されたGPS計測器の一例を示す図である。 実証実験で得られた宿泊者数とカート貸出台数の関係を示すグラフである。 実証実験で得られた繁忙日の時間帯ごとの乗車回数を示すグラフである。 実証実験で得られた繁忙日の時間帯ごとの走行距離を示すグラフである。 実証実験で得られた1乗車あたりのカート走行時間度数分布を示すグラフである。 実証実験で得られたカート走行時間と稼働率の関係を示すグラフである。 実証実験で得られた1日あたりの走行距離度数分布を示すグラフである。 実証実験で得られた1日あたりの発車回数度数分布を示すグラフである。 実証実験で得られた走行距離と発車回数の散布図である。 実証実験で得られた駐車場ごとの1時間あたりの駐車場移動台数を示すグラフである。 実証実験を行った駐車場の地点をプロットしたマップである。 サービスアプリの表示画面の一例を示す図である。 サービスアプリの表示画面の別の一例を示す図である。 サービスアプリの表示画面の一例を示す図である。 サービスアプリの表示画面の一例を示す図である。 サービスアプリの表示画面の一例を示す図である。 実施形態の具体例に係るオンデマンド既定経路自動運転車両の側面図である。 実施形態の具体例に係るオンデマンド既定経路自動運転車両が用いられるオンデマンド型の自動運転サービスシステムを示すブロック図である。 実施形態の具体例に係るフリートコントロール装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態の具体例に係るフリートコントロール装置のプロセッサが実行する処理の手順である。 実施形態の具体例に係るフリートコントロール補助制御装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態の具体例に係るフリートコントロール補助制御装置のプロセッサが実行する処理の手順である。
(本発明の実施形態)
以下、本発明の実施形態に係るフリートコントロール補助制御装置について、図1を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態のフリートコントロール補助制御装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のフリートコントロール補助制御装置10は、フリートコントロール装置20を補助する装置である。フリートコントロール装置20は、複数のユーザからの利用要求に基づいて、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の走行を管理する装置である。複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50は、走行可能なエリアが限られた専用エリア40の既定経路41を自動走行する。
フリートコントロール補助制御装置10は、プロセッサ11を有する。プロセッサ11は、行為目標候補情報表示処理S1と、目的地候補情報表示処理S2と、目的地取得処理S3と、出力処理S4と、を実行する。
行為目標候補情報表示処理S1では、フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補に関連する情報を、複数のユーザの各々が使用する選択装置60に出力する。行為目標候補に関連する情報は、ユーザの行為候補またはユーザの目標候補の少なくともいずれかを示す。行為目標候補情報表示処理S1では、フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報を、選択装置60が有する表示画面61に表示するように、複数の行為目標候補に関連する情報を出力する。そして、行為目標候補情報表示処理S1では、フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補の少なくとも一部の中からある行為目標候補を、選択装置60で選択できるように、複数の行為目標候補に関連する情報を出力する。
目的地候補情報表示処理S2では、フリートコントロール補助制御装置10は、選択装置で選択された行為目標候補に対応付けられた少なくとも1つの目的地候補に関連する情報を、選択装置60に出力する。目的地候補情報表示処理S2では、フリートコントロール補助制御装置10は、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報を、表示画面61に表示するように出力する。そして、少なくとも1つの目的地候補の中からある目標地候補を、選択装置60で選択できるように出力する。少なくとも1つの目的地候補は、既定経路41付近にある。なお、行為目標候補および目標地候補は、フリートコントロール補助制御装置10に取得される。行為目標候補および目標地候補は、フリートコントロール補助制御装置10が有するメモリに予め記憶されていてもよい。
目的地取得処理S3では、フリートコントロール補助制御装置10は、選択装置60で選択された目的地候補を目的地として取得する。
出力処理S4では、フリートコントロール補助制御装置10は、目的地取得処理S3で取得した目的地をオンデマンド既定経路自動運転車両50の目的地としたユーザの利用要求をフリートコントロール装置20に出力する。
本実施形態のフリートコントロール補助制御装置10は、このような構成であるため、以下の効果を有する。
既定経路41は、走行可能なエリアが限られた専用エリア40にある。つまり、既定経路41が設けられるエリアは限られている。専用エリア40は、例えばリゾート施設やゲートコミュニティなどである。選択装置60は、複数のユーザの各々が使用する選択装置である。選択装置60は、表示画面61を有する。フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報を、選択装置60の表示画面61に表示するように、複数の行為目標候補に関連する情報を出力する。フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補少なくとも一部の中からある行為目標候補を選択装置60で選択できるように出力する。行為目標候補は、ユーザの行為候補またはユーザの目標候補の少なくともいずれかを示す。行為目標候補は、ユーザの行為候補またはユーザの目標候補の少なくともいずれかを示す。ユーザの行為候補またはユーザの目標候補は、専用エリアの特性が反映されている。行為目標候補には、少なくとも1つの目的地候補が対応付けられている。フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザによって選択された行為目標候補に対応付けられた少なくとも1つの目的地候補を選択装置に表示するように出力する。フリートコントロール補助制御装置10は、少なくとも1つの目的地候補の中からある目的地候補を選択装置で選択できるように出力する。行為目標候補は専用エリア40の特性が反映されているため、目的地候補も、専用エリア40の特性が反映されている。フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザが選択した行為目標候補に基づいて絞られた目的地候補の中から、ユーザに目的地を選択させることができる。つまり、ユーザは、自ら選択した行為候補また目標候補に基づいて絞られた目的地候補の中から、目的地を選択することができる。一方、仮に、ユーザに行為目標候補を選択させる行程がない場合、専用エリア40のマップと、マップ上に位置する複数の目的地候補とが選択装置に表示されることが考えられる。この場合、ユーザに提示される複数の目的地候補は、行為候補または目標候補に基づいて絞られていない。
ユーザが選択した行為目標候補に基づいて目的地候補が絞られていると、専用エリア40内のユーザの行為候補またはユーザの目標候補に合う特定の目的地を選択するように、ユーザを誘導できる。ユーザを特定の目的地に誘導すると、専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率を上げることができる。例えば、ユーザの利用が集中するピーク時からずれた時間帯でのオンデマンド既定経路自動運転車両50の利用を増やすことができる。オンデマンド既定経路自動運転車両50の利用の時間帯の分散させることで、オンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率を上げることができる。
このように、フリートコントロール補助制御装置10を用いることによって、専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率を上げることできる。それにより、フリートコントロール装置20で配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間を調整しやすい。オンデマンド既定経路自動運転車両5の配車時間を調整することにより、オンデマンド既定経路自動運転車両50の台数を減らすことができる。オンデマンド既定経路自動運転車両50の台数を減らすことにより、フリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。従って、本実施形態のフリートコントロール補助制御装置10は、専用エリア40の既定経路41を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50をコントロールするフリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
(本発明の実施形態の具体例)
以下、本発明の実施形態の具体例に係るフリートコントロール補助制御装置10について、図19〜図24を参照しつつ説明する。
<オンデマンド型の自動運転サービスシステムの構成>
まず、図20に基づいて、オンデマンド型の自動運転サービスシステム1の構成について、説明する。図20は、実施形態の具体例に係るオンデマンド既定経路自動運転車両50が用いられるオンデマンド型の自動運転サービスシステム1を示すブロック図である。
図20に示すように、オンデマンド型の自動運転サービスシステム1は、オンデマンド既定経路自動運転車両50、フリートコントロール装置20、フリートコントロール補助制御装置10、選択装置60とで構成される。フリートコントロール装置20は、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の運行を管理する。フリートコントロール補助制御装置10は、フリートコントロール装置20を補助する装置である。フリートコントロール補助制御装置10は、複数のユーザが操作する少なくとも1つの選択装置60と接続される。
<オンデマンド既定経路自動運転車両の構成>
図19および図20に基づいて、実施形態の具体例に係るオンデマンド既定経路自動運転車両50の一例について、説明する。図19は、実施形態の具体例に係るオンデマンド既定経路自動運転車両50の側面図である。
図19に示すように、オンデマンド既定経路自動運転車両50は、4つの車輪211および車体209を備える。4つの車輪211は、2つの前輪211fを含む。2つの前輪211fは、左右方向に並んで車体209の前部に配置されている。4つの車輪211は、2つの後輪211rを含む。2つの後輪211rは、左右方向に並んで車体209の後部に配置されている。オンデマンド既定経路自動運転車両50は、4つの車輪211が回転することによって走行する。
オンデマンド既定経路自動運転車両50は、シート202を備える。シート202には、複数の乗員が着座することができる。シート202は、フロントシート202fとリアシート202rを含む。フロントシート202fおよびリアシート202rは、前後方向に並んで、車体209に支持される。フロントシート202fは、リアシート202rより前に配置される。フロントシート202fおよびリアシート202rには、それぞれ、平均的な身長の大人2人の乗員が着座することができる。つまり、オンデマンド既定経路自動運転車両50に乗車可能な乗員の最大数は、4名である。また、車体209は、屋根部209aを上部に有する。屋根部209aは、フロントシート202fおよびリアシート202rの上に配置される。
シート202には、乗員の着座を検知する着座検知部(図示せず)が配置される。より詳細には、着座検知部は、フロントシート202fの2人の乗員が着座する位置に配置された2つの着座センサと、リアシート202rの2人の乗員が着座する位置に配置された2つの着座センサを含む。着座センサは、例えば圧力センサであり、シート202の中に配置される。着座センサは、乗員の着座による荷重を検出して、乗員がシート202に着座したことを検出する。着座センサは、所定時間以上乗員の着座による荷重を検出した場合に、乗員がシート202に着座したものとして、乗員の着座を検出する。着座検知部は、車両搭載制御装置215に接続される。着座検知部は、4つの着座センサの内、乗員の着座を検出した着座センサの数に基づいて、フロントシート202fおよびリアシート202rの着座する乗員の人数を検知する。そして、着座検知部は、シート202に着座する乗員の人数の情報を、乗員有無情報として車両搭載制御装置215に出力する。車両搭載制御装置215は、着座検知部で検出した着座する乗員の人数が変化した際に、エネルギー情報をフリートコントロール装置20に送信する。
オンデマンド既定経路自動運転車両50は、駆動機構212と、制動機構213と、進行方向制御機構214とを有する。
駆動機構212は、オンデマンド既定経路自動運転車両50に駆動力を付与可能である。制動機構213は、オンデマンド既定経路自動運転車両50に制動力を付与可能である。駆動機構212および制動機構213は、オンデマンド既定経路自動運転車両50の進行方向の速度を制御する。駆動機構212は、2つの後輪211rに駆動力を付与可能である。駆動力は、正の駆動力だけでなく負の駆動力を含んでよい。2つの後輪211rに正の駆動力が付与されると、オンデマンド既定経路自動運転車両50は加速する。2つの後輪211rに負の駆動力が付与されると、オンデマンド既定経路自動運転車両50は減速する。駆動機構212は、例えば、駆動モータMとバッテリBとを含む。オンデマンド既定経路自動運転車両50は電動車であり、駆動モータMは電気モータである。駆動モータMは、バッテリBに接続される。バッテリBは、オンデマンド既定経路自動運転車両50を駆動する電力を駆動モータMに供給する。バッテリBは、車両搭載制御装置215に接続される。車両搭載制御装置215は、バッテリBのエネルギー残量に関連するエネルギー情報を取得する。駆動モータMは、2つの後輪211rを駆動する。制動機構213は、4つの車輪211に制動力を付与可能である。4つの車輪211に制動力が付与されると、オンデマンド既定経路自動運転車両50は減速する。制動機構213は、例えば、4つのディスクブレーキ装置で構成される。4つのディスクブレーキ装置は、4つの車輪211にそれぞれ設けられる。4つのディスクブレーキ装置は、4つの車輪211を制動する。
なお、本明細書において、エネルギー残量とは、オンデマンド既定経路自動運転車両が充電可能な二次電池を搭載している場合、その二次電池のエネルギーの残量である。より具体的には、AhまたはWhなどの単位で表される二次電池の残りの容量のことである。本明細書において、エネルギー残量とは、オンデマンド既定経路自動運転車両が燃料の燃焼エネルギーによって駆動される駆動機構を搭載している場合、その搭載されている燃料の残量である。より具体的には、体積または重量などで表される燃料の残りの容量のことである。また、燃料は、具体的には、例えば、ガソリン、軽油、水素、LNG(Liquefied Natural Gas)、LPG(Liquefied Petroleum Gas)またはガス燃料などが含まれる。なお、車両の駆動に必要なエネルギーであれば、前記具体例に限定されることはない。また、車両の駆動機構がエンジンとモータのハイブリッド式駆動機構である場合、エネルギー残量は、二次電池の残量と燃料の残量の両方になる場合がある。
また、本明細書において、エネルギー残量に関連するエネルギー情報とは、上述したエネルギー残量を直接的に示す情報に限定されない。例えば、そのエネルギー残量で走行可能な時間、走行可能な距離などエネルギー残量によって得られる機能を示していれば、エネルギー残量を間接的に示す情報であっても良い。また、二次電池の場合、エネルギー残量関連情報は、直接的なエネルギー残量を示すSOC(State Of Charge)を含んでもよい。二次電池の場合、エネルギー残量に関連するエネルギー情報は、その二次電池のエネルギー残量を推定可能な情報である、二次電池の電圧、二次電池の電流を含んでもよい。なお、二次電池の電圧、二次電池の電流から開放電圧またはエネルギーの消費量を算出することで、エネルギー残量を推定可能である。
オンデマンド既定経路自動運転車両50は、図示しないアクセルペダルおよびブレーキペダルを備える。本実施形態のオンデマンド既定経路自動運転車両50は、通常、自動運転モードで走行される。自動運転モードでは、アクセルペダルおよびブレーキペダルの操作によらず、車両搭載制御装置215が駆動機構212および制動機構213を制御することで、オンデマンド既定経路自動運転車両50の速度を制御する。また、オンデマンド既定経路自動運転車両50は、手動運転モードに切り替えて走行することができる。手動運転モードでは、乗員がアクセルペダルおよびブレーキペダルを操作することによって、駆動機構212および制動機構213がオンデマンド既定経路自動運転車両50の速度を制御する。アクセルペダルは、オンデマンド既定経路自動運転車両50を走行させるために、乗員によって操作される。アクセルペダルは、駆動機構212に接続される。もしくは、アクセルペダルの操作量を検出するセンサが設けられており、車両搭載制御装置215がそのセンサの信号に基づいて駆動機構212を制御する。ブレーキペダルは、オンデマンド既定経路自動運転車両50を制動させるために、乗員によって操作される。ブレーキペダルは、制動機構213に接続される。もしくは、ブレーキペダルの操作量を検出するセンサが設けられており、車両搭載制御装置215がそのセンサの信号に基づいて制動機構213を制御する。
進行方向制御機構214は、2つの前輪211fを操舵可能である。2つの前輪211fが操舵されることで、オンデマンド既定経路自動運転車両50の進行方向が制御される。
オンデマンド既定経路自動運転車両50は、ステアリングホイール204を備える。ステアリングホイール204は、進行方向制御機構214に接続される。ステアリングホイール204は、取り外すこともできる。ステアリングホイール204は、フロントシート202fに座る乗員の前に配置されている。本実施形態のオンデマンド既定経路自動運転車両50は、通常、自動運転モードで走行する。自動運転モードでは、ステアリングホイール204の操作によらず、車両搭載制御装置215が進行方向制御機構214を制御することで、進行方向制御機構214がオンデマンド既定経路自動運転車両50の進行方向を制御する。また、オンデマンド既定経路自動運転車両50は、手動運転モードに切り替えて走行することができる。手動運転モードでは、乗員がステアリングホイール204を操作することによって、進行方向制御機構214がオンデマンド既定経路自動運転車両50の進行方向を制御する。ステアリングホイール204は、オンデマンド既定経路自動運転車両50の進行方向を変えるために、乗員により操作される。ステアリングホイール204の回転により、2つの前輪211fが操舵される。2つの前輪211fが操舵されることで、オンデマンド既定経路自動運転車両50の進行方向が制御される。
オンデマンド既定経路自動運転車両50は、自車位置検出装置220を含む。自車位置検出装置220は、カメラ221、ライト222および全球測位衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)受信ユニット223を含む。カメラ221およびライト222は、車体209の底面に下方向を向くように配置される。カメラ221は、専用エリア40の既定経路41の路面を撮影する。カメラ221は、例えば単眼カメラである。ライト222は、カメラ221の近傍に2つ配置される。ライト222は、1つだけ設置されてもよい。ライト222は、既定経路41の路面に光を照射する。カメラ221は、ライト222による路面の照射範囲の少なくとも一部を撮像する。自車位置検出装置220は、カメラ221で撮像した路面の画像を、車両搭載制御装置215に出力する。GNSS受信ユニット223では、GNSS衛星から送信された電波を利用して現在位置の情報を生成する。GNSSを利用して生成されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の現在位置の情報は、GNSS衛星から送信された電波と、オンデマンド既定経路自動運転車両50の挙動を検出するセンサの信号に基づいて生成されてもよい。GNSSを利用して生成された現在位置の情報は、絶対位置の情報である。オンデマンド既定経路自動運転車両50の挙動を検出するセンサは、GNSS受信ユニット223内に設けられたセンサであってもよいし、オンデマンド既定経路自動運転車両50が有するその他のセンサであってもよい。GNSSを利用して生成されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の現在位置の情報は、GNSS衛星から送信された電波のみに基づいて生成されてもよい。自車位置検出装置220は、GNSS受信ユニット223で生成された自車の現在位置を、車両搭載制御装置215に出力する。
オンデマンド既定経路自動運転車両50は、前障害物検出装置218を含む。前障害物検出装置218は、オンデマンド既定経路自動運転車両50の前方向に存在する障害物を検出する。前障害物検出装置218は、例えばLIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)などのセンサを含む。前障害物検出装置218は、オンデマンド既定経路自動運転車両50の前方向に存在する障害物を検出した場合、前障害物検出信号を車両搭載制御装置215に出力する。
図20に示すように、車両搭載制御装置215は、プロセッサ251、メモリ252、通信装置253を備える。メモリ252は、情報を記憶可能に構成される。通信装置253は、フリートコントロール装置20と情報を送受信可能に構成される。通信装置253は、例えばダイポールアンテナなどのアンテナを含む。なお、車両搭載制御装置215は、物理的に、1つの装置で構成されても良いし、複数の装置で構成されても良い。
通信装置253は、フリートコントロール装置20から配車指令信号、事前配車指令信号および調停指令信号を受信する。配車指令信号、事前配車指令信号および調停指令信号は、フリートコントロール装置20で生成される。
配車指令信号は、フリートコントロール補助制御装置10からの利用要求を取得したフリートコントロール装置20で生成される。なお、利用要求は、ユーザが所持する選択装置60からフリートコントロール補助制御装置10に送信される。選択装置60は、例えば情報端末である。そして、フリートコントロール補助制御装置10は、選択装置60からユーザの利用要求を受信したときに、フリートコントロール装置20に送信する。本具体例では、ユーザごとに選択装置60を所持する。選択装置60は、フリートコントロール補助制御装置10と情報を送受信可能に構成される。また、フリートコントロール補助制御装置10は、フリートコントロール装置20と情報を送受信可能に構成される。なお、フリートコントロール補助制御装置10は、複数あってもよい。フリートコントロール補助制御装置10が複数の場合、複数のフリートコントロール補助制御装置10が1つのフリートコントロール装置20と情報を送受信可能に構成される。また、この場合、1つの選択装置60は、1つのフリートコントロール補助制御装置10と情報を送受信可能に構成されてもよいし、複数のフリートコントロール補助制御装置10と情報を送受信可能に構成されてもよい。
配車指令信号は、フリートコントロール装置20によって複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の中から乗車予定位置に配車する車両として選択された車両に受信される。配車指令信号は、既定経路41上の乗車予定位置に向かって走行することを指示する信号である。フリートコントロール装置20は、ルート情報、車両位置情報、乗員有無情報、利用要求情報、エネルギー情報等の情報に基づいて、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の中から乗車予定位置に配車する車両を選択する。配車指令信号は、ルート情報、車両位置情報、乗員有無情報、利用要求情報、エネルギー情報等の情報に基づいて、フリートコントロール装置20で生成される。エネルギー情報は、既定経路41上の複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50のエネルギー残量に関連する情報である。利用要求情報には、乗車予定位置の情報と、降車予定位置の情報が含まれる。
事前配車指令信号は、フリートコントロール装置20で生成される。事前配車指令信号は、フリートコントロール装置20によって複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の中から予想乗車位置に事前に配車する車両として選択された車両に受信される。予想乗車位置に事前に配車する車両は、フリートコントロール装置20によって、乗員が乗っておらず、配車指令信号を受信していない状態で、事前配車指令信号を受信することが可能な車両の中から選択される。事前配車指令信号は、既定経路41上の予想乗車位置に向かって走行することを指示する信号である。フリートコントロール装置20は、ルート情報、車両位置情報、乗員有無情報、エネルギー情報等の情報に基づいて、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の中から予想乗車位置に事前に配車する車両を選択する。事前配車指令信号は、ルート情報、車両位置情報、乗員有無情報、予想乗車位置情報、エネルギー情報等の情報に基づいて、フリートコントロール装置20で生成される。予想乗車位置情報は、既定経路41上の乗車位置になることが予想される位置である予想乗車位置に関連する情報であり、フリートコントロール補助制御装置10で生成される。予想乗車位置情報には、予想乗車位置の情報と、予想降車位置の情報が含まれる。
調停指令信号は、ルート情報、車両位置情報、乗員有無情報、利用要求情報、エネルギー情報等の情報に基づいて、フリートコントロール装置20で生成される。調停指令信号は、既定経路41の交差点において、他の車両の通過を待機することを指示する信号である。調停指令信号は、フリートコントロール装置20が、ルート情報および車両位置情報に基づいて、既定経路41の交差点に向かって走行するオンデマンド既定経路自動運転車両50が複数台存在すると判断した場合に、生成される。調停指令信号は、ルート情報、車両位置情報、乗員有無情報、利用要求情報、エネルギー情報に基づいて、フリートコントロール装置20によって複数台のオンデマンド既定経路自動運転車両50のうち調停のために走行が制御される車両として選択されたオンデマンド既定経路自動運転車両50に送信される。なお、調停指令信号は、オンデマンド既定経路自動運転車両50が、自車より車両前方向にある障害物の存在に関連する駆動機構212および制動機構213の制御が行われていない状態のときに、オンデマンド既定経路自動運転車両50に対して、フリートコントロール装置20から送信されてもよい。つまり、調停指令信号は、車両搭載制御装置215が前障害物検出装置218から前障害物検出信号を取得していない状態のオンデマンド既定経路自動運転車両50に対して、フリートコントロール装置20から送信されてもよい。
通信装置253は、前障害物検出装置218から前障害物検出信号を取得する。通信装置253は、前障害物検出信号を取得した場合に、前障害物検出信号をフリートコントロール装置20に送信する。
通信装置253は、バッテリBのエネルギー残量に関連するエネルギー情報を、フリートコントロール装置20に送信する。通信装置253は、所定間隔ごとに、エネルギー情報をフリートコントロール装置20に送信する。本明細書において、所定間隔は、所定の時間の間隔でもよいし、所定の走行距離の間隔でもよい。所定間隔は、任意に設定できる。
通信装置253は、シート202に着座する乗員の人数の情報を、乗員の有無に関連する乗員有無情報として、フリートコントロール装置20に送信する。通信装置253は、所定間隔ごとに、乗員有無情報をフリートコントロール装置20に送信する。
車両搭載制御装置215は、VGL(Virtual Guide Line)を用いた自動運転技術を実現する。車両搭載制御装置215における、VGLを用いた自動運転技術について、以下、より詳細に説明する。車両搭載制御装置215には、自車位置検出装置220から、カメラ221で撮像した路面の画像およびGNSS受信ユニット223で生成された自車の現在位置の情報が入力される。
車両搭載制御装置215のメモリ252は、あらかじめ取得した既定経路41の路面の画像である事前取得画像とその事前取得画像が撮像された既定経路41の絶対位置とを関連付けて記憶している。車両搭載制御装置215は、メモリ252に記憶された事前取得画像とカメラ221で撮像した路面の画像とを比較する。車両搭載制御装置215は、この比較を行う前に、GNSS受信ユニット223で生成された自車の現在位置の情報に基づいて、比較対象を絞り込む。車両搭載制御装置215は、カメラ221で撮像した路面の画像と少なくとも一部分が一致する事前取得画像と関連付けられた絶対位置に基づいて、オンデマンド既定経路自動運転車両50のより精度の高い現在位置を得る。通信装置253は、得られたオンデマンド既定経路自動運転車両50の現在位置を、現在位置情報として、フリートコントロール装置20に送信する。通信装置253は、所定間隔ごとに、現在位置情報をフリートコントロール装置20に送信する。
車両搭載制御装置215のメモリ252は、既定経路41の位置およびオンデマンド既定経路自動運転車両50の進行方向を関連付けて記憶している。既定経路41の位置およびオンデマンド既定経路自動運転車両50の進行方向は、オンデマンド既定経路自動運転車両50が、既定経路41をトレースして走行できるように関連付けて記憶される。例えば、既定経路41の絶対位置と、その絶対位置においてオンデマンド既定経路自動運転車両50の進行方向を変更するための操舵角とが関連付けて記憶される。車両搭載制御装置215は、オンデマンド既定経路自動運転車両50の現在位置に対応するオンデマンド既定経路自動運転車両50の進行方向を設定する。車両搭載制御装置215は、設定されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の進行方向に基づいて、進行方向制御機構214を制御する。つまり、車両搭載制御装置215は、オンデマンド既定経路自動運転車両50の進行方向が設定された進行方向になるように進行方向制御機構214を制御する。車両搭載制御装置215は、既定経路41を乗員の有無に関わらず自動で走行するように、進行方向制御機構214を制御する。
車両搭載制御装置215は、通過ルート情報に基づいて、既定経路41における進行方向を設定する。通過ルート情報は、フリートコントロール装置20から受信した配車指令信号に含まれる。通過ルート情報は、配車指令信号に基づいたオンデマンド既定経路自動運転車両50の走行予定ルートに含まれる交差点をどのように走行するかどうかの情報を含む。車両搭載制御装置215は、通過ルート情報に基づいて設定された進行方向に基づいて、進行方向制御機構214を制御する。
車両搭載制御装置215のメモリ252は、オンデマンド既定経路自動運転車両50の走行状態およびオンデマンド既定経路自動運転車両50の速度を関連付けて記憶している。車両搭載制御装置215は、オンデマンド既定経路自動運転車両50の走行状態に対応するオンデマンド既定経路自動運転車両50の速度を設定する。具体的には、オンデマンド既定経路自動運転車両50の走行状態は、例えば、配車状態、事前配車状態、待機状態、目的地走行状態、および、調停状態が含まれる。配車状態は、オンデマンド既定経路自動運転車両50が、フリートコントロール装置20から受信した配車指令信号に基づいて、乗車予定位置に向かって走行している状態である。配車状態では、オンデマンド既定経路自動運転車両50に乗員が乗っていない。事前配車状態は、オンデマンド既定経路自動運転車両50が、フリートコントロール装置20から受信した事前配車指令信号に基づいて、予想乗車位置に向かって走行している状態である。事前配車状態では、オンデマンド既定経路自動運転車両50に乗員が乗っていない。待機状態は、オンデマンド既定経路自動運転車両50に乗員が乗っておらず、オンデマンド既定経路自動運転車両50がフリートコントロール装置20から事前配車指令信号または配車指令信号を受信することが可能な状態である。目的地走行状態は、オンデマンド既定経路自動運転車両50に乗員が乗っており、フリートコントロール装置20から受信した配車指令信号に基づいて、乗車予定位置から降車予定位置に向かって走行している状態である。調停状態は、オンデマンド既定経路自動運転車両50がフリートコントロール装置20から調停指令信号を受信して走行している状態である。待機状態のオンデマンド既定経路自動運転車両50の速度を、速度V1とする。配車状態のオンデマンド既定経路自動運転車両50の速度を、速度V2とする。目的地走行状態のオンデマンド既定経路自動運転車両50の速度を、速度V3とする。調停状態のオンデマンド既定経路自動運転車両50の速度を、速度V4とする。事前配車状態のオンデマンド既定経路自動運転車両50の速度を、速度V5とする。速度V1は、速度V2および速度V3より小さい。速度V1は0であってもよい。速度V4は、速度V2、速度V3および速度V5より小さい。速度V4は0であってよい。速度V5は、エネルギー消費量が少ない速度で設定されることが好ましい。速度V2、速度V3および速度V5は、同じであってもよいし、全て異なってもよい。速度V1〜速度V5は、時速20km以下で設定される。例えば、速度V2、速度V3および速度V5は、時速20kmである。車両搭載制御装置215は、設定されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の速度に基づいて、駆動機構212および制動機構213を制御する。つまり、車両搭載制御装置215は、オンデマンド既定経路自動運転車両50の速度が設定された速度になるように、駆動機構212および制動機構213を制御する。車両搭載制御装置215は、既定経路41を乗員の有無に関わらず自動で走行するように、駆動機構212および制動機構213を制御する。
車両搭載制御装置215は、前障害物検出装置218から前障害物検出信号を取得すると、駆動機構212および制動機構213を制御して、オンデマンド既定経路自動運転車両50を停止させる。
<フリートコントロール装置の構成>
次に、図21および図22に基づいて、実施形態の具体例に係るフリートコントロール装置20の一例について、説明する。図21は、実施形態の具体例に係るフリートコントロール装置20の構成を示すブロック図である。図22は、本実施形態の具体例に係るフリートコントロール装置20のプロセッサ502が実行する処理の手順である。
図21に示すように、フリートコントロール装置20は、プロセッサ502、メモリ503および通信装置504を備える。通信装置504は、オンデマンド既定経路自動運転車両50と情報を送受信可能に構成される。通信装置504は、例えばダイポールアンテナなどのアンテナを含む。なお、フリートコントロール装置20は、物理的に、1つの装置で構成されても良いし、複数の装置で構成されても良い。フリートコントロール装置20が物理的に複数の装置で構成される場合、それぞれの装置が、プロセッサおよびメモリを備えてよい。
通信装置504は、フリートコントロール補助制御装置10が送信した、ユーザの利用要求を受信する。通信装置504は、オンデマンド既定経路自動運転車両50が送信した、自車の現在位置の情報およびバッテリBのエネルギー残量に関連するエネルギー情報を受信する。通信装置504は、オンデマンド既定経路自動運転車両50が送信した、前障害物検出信号を受信する。通信装置504は、プロセッサ502で生成した配車指令信号、事前配車指令信号および調停指令信号をオンデマンド既定経路自動運転車両50に送信する。
プロセッサ502は、配車機能520、調停機能521および管理機能522を有する。配車機能520は、事前配車車両選択処理、事前配車信号生成処理、配車車両選択処理および配車信号生成処理を行う。調停機能521は、調停信号生成処理を行う。管理機能522は、情報取得処理および送信処理を行う。つまり、プロセッサ502は、事前配車車両選択処理、事前配車信号生成処理、配車車両選択処理、配車信号生成処理、調停信号生成処理、情報取得処理および送信処理を実行するように構成される。なお、配車機能520および管理機能522は、それぞれ単独で処理を行うものではなく、互いに協調して処理を行う。調停機能521および管理機能522は、それぞれ単独で処理を行うものではなく、互いに協調して処理を行う。配車機能520および調停機能521は、それぞれ単独で処理を行うこともでき、互いに協調して処理を行うこともできる。
ここで、フリートコントロール装置20のプロセッサ502が実行する処理の手順について、図22に基づいて説明する。なお、図22に示す処理は、フリートコントロール装置20のプロセッサ502が実行する処理の中の1つである。つまり、フリートコントロール装置20のプロセッサ502は、図22の処理以外の処理も実行する。
図22に示すように、フリートコントロール装置20は、情報取得処理S101を実行する。情報取得処理S101ではフリートコントロール装置20は、情報を取得する。情報取得処理S101でフリートコントロール装置20が取得する情報は、ルート情報、車両位置情報、乗員有無情報、予想乗車位置情報、利用要求情報およびエネルギー情報である。
ルート情報は、既定経路41のマップ情報であり、メモリ503に予め記憶される。
車両位置情報は、既定経路41上の複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の現在位置の情報である。車両位置情報は、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の各々から送信されて、通信装置504に受信される。車両位置情報は、所定間隔ごとに、既定経路41上の複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50から送信される。
乗員有無情報は、既定経路41上の複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の乗員の有無に関連する情報である。乗員有無情報は、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の各々から送信されて、通信装置504に受信される。複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50が送信する乗員有無情報は、オンデマンド既定経路自動運転車両50のシート202に着座する乗員の人数の情報である。なお、フリートコントロール装置20では、シート202に着座する乗員が0人の場合は乗員なしとし、シート202に着座する乗員が1〜4人の場合は乗員ありとする。乗員有無情報は、シート202に配置された着座検知部で検出した着座する乗員の人数が変化した際に、既定経路41上の複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50から送信される。
予想乗車位置情報は、既定経路41上の乗車位置になることが予想される予想乗車位置に関連する情報である。予想乗車位置情報は、フリートコントロール補助制御装置10から送信されて、フリートコントロール装置20に受信される。予想乗車位置情報には、ユーザの利用要求に含まれる乗車予定位置となることが予想される乗車位置の情報と、ユーザの利用要求が行われることが予想される時刻である予想利用要求時刻の情報と、ユーザが降車する降車位置になることが予想される位置である予想降車位置の情報を含む。
利用要求情報は、ユーザが乗車する予定の乗車予定位置の情報を含むユーザの利用要求に関連する情報である。本具体例では、利用要求情報が、フリートコントロール補助制御装置10から送信されて、フリートコントロール装置20に受信される。利用要求情報は、乗車予定位置情報および降車予定位置情報を含む。乗車予定位置情報および目的地情報は、絶対位置情報である。乗車予定位置は、ユーザが乗車予定位置として指定した位置であってもよく、配車を要求する旨が入力された選択装置60付近の乗車可能な位置であってもよい。降車予定位置情報は、ユーザが指定した目的地に対応する降車予定位置の情報である。利用要求情報は、ユーザが選択装置60に利用要求に関連する情報が入力された際に、フリートコントロール補助制御装置10に送信される。
エネルギー情報は、既定経路41上の複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50のエネルギー残量に関連する情報である。エネルギー情報は、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の各々から送信されて、通信装置504に受信される。本具体例では、エネルギー情報は、オンデマンド既定経路自動運転車両50のバッテリBのエネルギー残量に関連する情報である。エネルギー情報は、所定間隔ごとに、既定経路41上の複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50から送信される。
フリートコントロール装置20は、事前配車車両選択処理S102を行う。事前配車車両選択処理S102では、フリートコントロール装置20は、取得したルート情報、車両位置情報、乗員有無情報および予想乗車位置情報に基づいて、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の中から予想乗車位置に事前に配車する車両を選択する。予想乗車位置に事前に配車する車両は、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の内の、乗員が乗っておらず、配車指令信号を受信していない状態で、事前配車指令信号を受信することが可能な車両の中から選択される。
ここで、フリートコントロール装置20は、予想降車位置が取得されている場合は、予想乗車位置を経由して予想降車位置まで走行するのに必要なエネルギー残量を有している車両を予想乗車位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50として選択する。
フリートコントロール装置20は、事前配車指令信号生成処理S103を行う。事前配車指令信号生成処理S103では、フリートコントロール装置20は、取得したルート情報、車両位置情報、乗員有無情報および予想乗車位置情報に基づいて、事前配車指令信号を生成する。事前配車指令信号は、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の中から選択された予想乗車位置情報に事前に配車する車両を、予想乗車位置に向かって走行させて、予想乗車位置利用要求時刻に予想乗車位置にいるように指示する信号である。
フリートコントロール装置20は、送信処理S104を行う。送信処理S104では、フリートコントロール装置20は、生成した事前配車指令信号を、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の中から選択された予想乗車位置に事前に配車する車両に送信する。
フリートコントロール装置20は、ユーザが所持する選択装置60から利用要求情報が入力されると(ステップS105:YES)、処理S106〜S109を行う。フリートコントロール装置20は、ユーザが所持する選択装置60から利用要求情報が入力されなければ(ステップS105:NO)、処理S106〜S109を行わない。配車車両選択処理S106では、フリートコントロール装置20は、取得したルート情報、車両位置情報、乗員有無情報、利用要求情報およびエネルギー情報に基づいて、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の中から、利用要求情報に含まれる乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50を選択する(ステップS106)。
具体的には、フリートコントロール装置20は、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の中から、乗員が乗っておらず配車指令信号を受信することが可能な車両を、乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50として選択する。乗員が乗っておらず配車指令信号を受信することが可能な車両には、事前配車状態の車両も含まれる。乗員が乗っておらず配車指令信号を受信することが可能な車両が複数台存在する場合は、フリートコントロール装置20は、例えば、次のような条件を満たす車両を、乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50に選択する。その条件とは、例えば、乗車予定位置まで走行するのに必要なエネルギー残量を有していることでもよい。その条件とは、例えば、乗車予定位置まで走行するのに必要なエネルギーより所定値以上多いエネルギー残量を有していることでもよい。降車予定位置が取得されている場合は、その条件とは、例えば、乗車予定位置を経由して降車予定位置まで走行するのに必要なエネルギー残量を有していることでもよい。その条件は、例えば、所定量より多いエネルギー残量を有していることでもよい。その条件は、例えば、現在位置が乗車予定位置に最も近いことでもよい。フリートコントロール装置20は、エネルギー残量と現在位置に基づいて、乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50を選択してもよい。
なお、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の中に、乗員が乗っておらず配車指令信号を受信することが可能な車両が存在しない場合は、フリートコントロール装置20は、乗員が乗っている車両の中から乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50を選択する。この場合は、例えば、フリートコントロール装置20は、配車指令信号に基づいて走行しているオンデマンド既定経路自動運転車両50のうち、現在位置が降車予定位置に最も近い車両を乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50として選択する。また、例えば、フリートコントロール装置20は、配車指令信号に基づいて走行しているオンデマンド既定経路自動運転車両50のうち、降車予定位置が乗車予定位置に最も近い車両を、乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50として選択する。フリートコントロール装置20は、現在位置と降車予定位置と乗車予定位置に基づいて、乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50を選択してもよい。フリートコントロール装置20は、エネルギー残量と現在位置と降車予定位置と乗車予定位置に基づいて、乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50を選択してもよい。
さらに、フリートコントロール装置20は、取得した乗員有無情報に基づいて、乗車予定人数が、1台のオンデマンド既定経路自動運転車両50に乗車できる最大の人数よりも多いと判断した場合は、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の中から、利用要求情報に含まれる乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50を複数台選択する。
乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50が選択されると、フリートコントロール装置20は、配車指令信号生成処理S107を行う。配車指令信号生成処理S107では、フリートコントロール装置20は、乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50に対する配車指令信号を生成する。配車指令信号は、取得したルート情報、車両位置情報、乗員有無情報、利用要求情報およびエネルギー情報に基づいて生成される。配車指令信号は、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の中から選択された乗車予定位置に配車する車両を、乗車予定位置に配車するための信号である。配車指令信号は、乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50の現在位置情報および乗車予定位置の情報に基づいて、乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50を、現在位置から乗車予定位置まで走行させて、乗車予定位置で停止させるための指令を含む。配車指令信号は、ユーザにより選択装置60に降車予定位置の情報が入力されている場合は、さらに、配車指令信号は、乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50を、乗車予定位置から降車予定位置まで走行させて、降車予定位置で停止させるための指令を含む。また、配車指令信号は、ユーザにより選択装置60に走行ルートの情報が入力されている場合は、さらに、乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50を、現在位置から乗車予定位置まで走行する際に指定された走行ルートを走行させるための指令を含む。また、配車指令信号は、ユーザにより選択装置60に経由予定位置の情報が入力されている場合は、さらに、乗車予定位置に配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50を、現在位置から乗車予定位置まで走行するまでの間に指定された経由予定位置で停止させるための指令を含む。
また、フリートコントロール装置20は、キャンセル要求に関連する情報を、利用要求を行ったユーザが所持する選択装置60から受信すると、乗車予定位置に配車される車両として選択されたオンデマンド既定経路自動運転車両50を、配車状態から待機状態に変更されるように制御する。
また、フリートコントロール装置20は、降車要求の情報を、利用要求を行ったユーザが所持する選択装置60から受信すると、ユーザが乗車した状態である目的地走行状態で走行するオンデマンド既定経路自動運転車両50の走行を停止するように制御する。
フリートコントロール装置20は、配車指令信号生成処理S107が実行されると、配車指令信号送信処理S108を実行する。配車指令信号送信処理S108では、フリートコントロール装置20は、生成された配車指令信号を、乗車予定位置に配車する車両として選択されたオンデマンド既定経路自動運転車両50に対して送信する。
次に、フリートコントロール装置20は、配車予定送信処理S109を実行する。配車予定送信処理S109では、フリートコントロール装置20は、フリートコントロール補助制御装置10に対して、乗車予定位置に配車する車両として選択されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の配車予定情報を送信する。また、配車予定情報を受信したフリートコントロール補助制御装置10は、配車予定情報を、利用要求情報が入力された選択装置60に送信する。配車予定情報は、複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の中から選択された乗車予定位置に配車される車両の乗車予定位置への配車の予定に関連する情報である。配車予定情報は、例えば、乗車予定位置に到着する予定の時刻、乗車予定位置に到着するまでの所要時間、乗車予定位置に配車する車両として選択されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の現在位置などの情報が含まれる。配車予定情報は、取得したルート情報、車両位置情報、乗員有無情報、利用要求情報およびエネルギー情報に基づいて、生成される。
次に、フリートコントロール装置20は、複数台のオンデマンド既定経路自動運転車両50が既定経路41の交差点に向かって走行している場合(S110:YES)、調停指令信号生成処理S111を実行する。フリートコントロール装置20は、取得したルート情報、車両位置情報、乗員有無情報、利用要求情報およびエネルギー情報に基づいて、調停指令信号生成処理S111を実行するかどうかを判断する。フリートコントロール装置20は、現在位置情報に基づいて、既定経路41の交差点から所定の距離以内の既定経路41にオンデマンド既定経路自動運転車両50が複数台存在する場合に、複数台のオンデマンド既定経路自動運転車両50が既定経路41の交差点に向かって走行していると判断する。ここでいう所定の距離とは、オンデマンド既定経路自動運転車両50が、前障害物検出装置218で車両前方向にある障害物を検出する距離よりも大きい距離である。
さらに、フリートコントロール装置20は、既定経路41の交差点に向かって走行している複数台のオンデマンド既定経路自動運転車両50が、前障害物検出装置218で車両前方向にある障害物を検出しておらず、障害物の存在に関連する制御が行われない状態である場合に、調停指令信号生成処理S111を実行する。フリートコントロール装置20は、既定経路41の交差点に向かって走行している複数台のオンデマンド既定経路自動運転車両50から前障害物検出信号を受信していない場合に、障害物の存在に関連する制御が行われない状態であると判断する。
調停指令信号生成処理S111では、フリートコントロール装置20は、取得したルート情報、車両位置情報、乗員有無情報、予想乗車位置情報、利用要求情報およびエネルギー情報に基づいて、調停指令信号を生成する。調停指令信号は、既定経路41の交差点に向かって走行している複数台のオンデマンド既定経路自動運転車両50が、交差点を通過する順番を決定する信号である。なお、調停指令信号は、既定経路41の交差点に向かって走行している複数台のオンデマンド既定経路自動運転車両50の速度を変化させるように指示する信号であってもよい。
フリートコントロール装置20は、調停指令信号生成処理S111が実行されると、調停指令信号送信処理S112を実行する。調停指令信号送信処理S112では、フリートコントロール装置20は、生成された調停指令信号を、既定経路41の交差点に向かって走行している複数台のオンデマンド既定経路自動運転車両50の少なくともいずれかに対して送信する。
なお、図21に示すフリートコントロール装置20の管理機能522は、取得したルート情報、車両位置情報、乗員有無情報、予想乗車位置情報、利用要求情報およびエネルギー情報に基づいて、既定経路41を走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50全体の走行を制御する処理を行う。
例えば、フリートコントロール装置20の管理機能522は、配車機能520および調停機能521の処理が行われたことにより、既定経路41を走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50の中の少なくとも1台のオンデマンド既定経路自動運転車両50の走行予定ルートが変更された場合に次の処理を行う。フリートコントロール装置20の管理機能522は、オンデマンド既定経路自動運転車両50の変更された走行予定ルートに基づいて、既定経路41を走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50全体の走行を制御する処理を行う。
また、フリートコントロール装置20のプロセッサ502は、充電管理機能(図示せず)を有してもよい。充電管理機能は、フリートコントロール装置20が取得した複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50のエネルギー情報に基づいて、エネルギー補充処理を行う。エネルギー補充処理は、フリートコントロール装置20が、エネルギー残量が所定の値以下であるオンデマンド既定経路自動運転車両50を検出した場合に実行される。エネルギー補充処理では、フリートコントロール装置20が、エネルギー残量が所定の値以下であるオンデマンド既定経路自動運転車両50のエネルギーを補充するために、この車両の走行を制御する。具体的には、フリートコントロール装置20は、エネルギー残量が所定の値以下であるオンデマンド既定経路自動運転車両50を充電ステーションに向かって走行させるように制御する。
<フリートコントロール補助制御装置の構成>
次に、図23および図24に基づいて、実施形態の具体例に係るフリートコントロール補助制御装置10の一例について、説明する。図23は、実施形態の具体例に係るフリートコントロール補助制御装置10の構成を示すブロック図である。図24は、本実施形態の具体例に係るフリートコントロール補助制御装置10のプロセッサ11が実行する処理の手順である。
図23に示すように、フリートコントロール補助制御装置10は、プロセッサ11、メモリ12および通信装置13を備える。メモリ12は、情報を記憶可能に構成される。通信装置13は、フリートコントロール装置20および選択装置60と情報を送受信可能に構成される。通信装置13は、例えばダイポールアンテナなどのアンテナを含む。なお、フリートコントロール補助制御装置10は、物理的に、1つの装置で構成されても良いし、複数の装置で構成されても良い。フリートコントロール補助制御装置10が物理的に複数の装置で構成される場合、それぞれの装置が、プロセッサおよびメモリを備えてよい。選択装置60は、例えばユーザが所持する情報端末である。
通信装置13は、フリートコントロール補助制御装置10で出力されるユーザの利用要求をフリートコントロール装置20に送信する。通信装置13は、選択装置60で選択された行為目標候補に関連する情報および目的地候補に関連する情報を受信する。通信装置13は、選択装置60が送信した、選択装置60の現在位置を受信する。
選択装置60は、タッチパネル64およびGNSS受信ユニット65を有している。タッチパネル64は、情報を表示したり、ユーザの操作により情報を入力したりすることができる。GNSS受信ユニット65は、GNSS衛星から送信された電波を利用して選択装置60の現在位置の情報を生成する。GNSSを利用して生成された選択装置60の現在位置の情報は、GNSS衛星から送信された電波と、選択装置60の挙動を検出するセンサの信号に基づいて生成される。GNSSを利用して生成された選択装置60の現在位置の情報は、絶対位置の情報である。選択装置60の挙動を検出するセンサは、選択装置60内に設けられるセンサである。そして、選択装置60は、GNSS受信ユニット65により現在位置を得ることができる。GNSSを利用して生成された選択装置60の現在位置の情報は、GNSS衛星から送信された電波のみに基づいて生成されてもよい。選択装置60は、フリートコントロール補助制御装置10に対して、選択装置60の現在位置を送信する。
ここで、フリートコントロール補助制御装置10のプロセッサ11が実行する処理の手順について、図24に基づいて説明する。プロセッサ11は、行為目標候補情報表示処理S1と、目的地候補情報表示処理S2と、目的地取得処理S3と、出力処理S4と、マップ表示処理S5と、配車情報表示処理S7と、蓄積処理S8と、蓄積情報出力処理S9と、統計情報生成処理S10とを実行する。
行為目標候補情報表示処理S1では、フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補に関連する情報を、ユーザが使用する選択装置60に出力する。行為目標候補情報表示処理S1では、フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報を、表示画面61の第1方向に沿って並べて表示するように出力する。表示画面61の第1方向は、直線で示される方向であってもよいし、曲線で示される方向であってもよい。
行為目標候補情報表示処理S1では、フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示するように出力する場合がある。つまり、同一または異なるユーザが使用する選択装置60に表示される複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかは変更される場合がある。複数の行為目標候補に関連する情報の表示内容は、行為目標候補の内容を説明する説明文の表示内容を少なくとも含む。複数の行為目標候補に関連する情報の表示内容を変更して表示する場合は、例えば、行為目標候補の内容を説明する説明文の内容を増やしたり減らしたりして表示する。複数の行為目標候補に関連する情報の表示形態は、行為目標候補を表すタイトル、行為目標候補の内容を説明する説明文、または、行為目標候補を表す図形の表示形態の少なくともいずれかを含む。複数の行為目標候補に関連する情報の表示形態を変更して表示する場合は、例えば、行為目標候補を表すタイトルの言語、フォントの大きさや色を変更して表示する。また、複数の行為目標候補に関連する情報の表示形態を変更して表示する場合は、例えば、行為目標候補の内容を説明する説明文の言語、フォントの大きさや色を変更して表示する。また、複数の行為目標候補に関連する情報の表示形態を変更して表示する場合は、例えば、行為目標候補を表す図形の大きさや色を変更して表示する。
行為目標候補情報表示処理S1では、フリートコントロール補助制御装置10は、選択装置60による選択に基づいて、複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示画面61に表示するように出力してよい。ここでの選択装置60による選択とは、複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態を変更する選択である。例えば、選択装置60で言語が選択できる場合は、フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補に関連する情報の表示形態をユーザにより選択された言語になるように変更して表示画面61に表示する。
または、行為目標候補情報表示処理S1では、フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザの属性に基づいて、複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示画面61に表示するように出力してよい。つまり、選択装置60に表示される複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかが、この選択装置60を使用するユーザの属性に基づいて変更されてもよい。例えば、フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザの年齢層または性別によって、複数の行為目標候補に関連する情報の表示形態を変更して表示画面61に表示する。
または、行為目標候補情報表示処理S1では、フリートコントロール補助制御装置10は、専用エリア40の状況に基づいて、複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示画面61に表示するように出力してよい。つまり、選択装置60に表示される複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかが、専用エリア40の状況に基づいて変更されてもよい。例えば、フリートコントロール補助制御装置10は、専用エリア40の天候、専用エリア40の気温、専用エリア40内で開催されるイベント、専用エリア40内の店舗の営業日および営業時間等によって、複数の行為目標候補に関連する情報の表示形態を変更して表示画面61に表示する。
または、行為目標候補情報表示処理S1では、フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかが、前回の行為目標候補情報表示処理に選択装置60で複数の行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報が表示されたときと異なるように、複数の行為目標候補に関連する情報を出力してよい。つまり、選択装置60に表示される複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかが、前回の行為目標候補情報表示処理に同一または異なるユーザが選択装置60で行為目標候補を選択する際に選択装置60に表示された複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかと異なる場合がある。例えば、フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される行為目標候補に関連する情報が、前回の行為目標候補情報表示処理に選択装置60で複数の行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報が表示されたときと異なるように、複数の行為目標候補に関連する情報を出力する。複数の行為目標候補に関連する情報が表示画面61の第1方向に沿って並べて表示される場合、複数の行為目標候補の中で最も順位の高い行為目標候補の表示位置は、表示画面61の第1方向の中央の位置または両端部の位置である。なお、フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補のうち前回の行為目標候補情報表示処理に選択装置60で選択された行為目標候補に関連する情報が、複数の行為目標候補の中で最も順位の高い表示位置に表示されるように複数の行為目標候補に関連する情報を出力してもよい。
または、行為目標候補情報表示処理S1では、フリートコントロール補助制御装置10は、メモリ12を参照して、複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示するように出力してよい。この場合、フリートコントロール補助制御装置10は、後述する蓄積処理S8で、行為目標候補に関連する情報および目的地候補に関連する情報を、選択装置60を使用するユーザの属性に紐づけて、メモリ12に予め蓄積している。フリートコントロール補助制御装置10は、例えば、メモリ12を参照して、選択装置60を使用するユーザの家族構成と同じ家族構成の属性を有するユーザが最も多く選択した行為目標候補に関連する情報を、最も順位の高い表示位置に表示されるように出力する。
目的地候補情報表示処理S2では、フリートコントロール補助制御装置10は、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報を出力する。フリートコントロール補助制御装置10は、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報を表示画面61に表示して選択装置60で選択できるように出力する。少なくとも1つの目的地候補に関連する情報は、選択装置60で選択された行為目標候補に対応付けられてメモリ12に予め記憶されている。
目的地候補情報表示処理S2では、フリートコントロール補助制御装置10は、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示するように出力する場合がある。つまり、同一または異なるユーザが使用する選択装置60に表示される少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかは変更される場合がある。少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示内容は、目的地候補の内容を説明する説明文の表示内容を少なくとも含む。少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示内容を変更して表示する場合は、例えば、目的地候補の内容を説明する説明文の内容を増やしたり減らしたりして表示する。少なくとも1つの目標地候補に関連する情報の表示形態は、目的地候補を表すタイトル、目的地候補の内容を説明する説明文、または、目的地候補を表す図形の表示形態の少なくともいずれかを含む。少なくとも1つの目標地候補に関連する情報の表示形態を変更して表示する場合は、例えば、目的地候補を表すタイトルの言語、フォントの大きさや色を変更して表示する。また、少なくとも1つの目標地候補に関連する情報の表示形態を変更して表示する場合は、例えば、目的地候補の内容を説明する説明文の言語、フォントの大きさや色を変更して表示する。また、少なくとも1つの目標地候補に関連する情報の表示形態を変更して表示する場合は、例えば、目的地候補を表す図形の大きさや色を変更して表示する。
目的地候補情報表示処理S2では、フリートコントロール補助制御装置10は、選択装置60による選択に基づいて、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示画面61に表示するように出力してよい。ここでの選択装置60による選択とは、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態を変更する選択である。例えば、選択装置60で言語が選択できる場合は、フリートコントロール補助制御装置10は、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示形態をユーザにより選択された言語になるように変更して表示画面61に表示する。
または、目的地候補情報表示処理S2では、フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザの属性に基づいて、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示画面61に表示するように出力してよい。つまり、選択装置60に表示される少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかが、この選択装置60を使用するユーザの属性に基づいて変更されてもよい。例えば、フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザの年齢層または性別によって、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示形態を変更して表示する。
または、目的地候補情報表示処理S2では、フリートコントロール補助制御装置10は、専用エリア40の状況に基づいて、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示画面61に表示するように出力してよい。つまり、選択装置60に表示される少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかが、専用エリア40の状況に基づいて変更されてもよい。例えば、フリートコントロール補助制御装置10は、専用エリア40の天候、専用エリア40の気温、専用エリア40内で開催されるイベント、専用エリア40内の店舗の営業日および営業時間等によって、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示形態を変更して表示する。
または、目的地候補情報表示処理S2では、フリートコントロール補助制御装置10は、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかが、前回の目的地候補情報表示処理に選択装置60で少なくとも1つの目的地候補が表示されたときと異なるように、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報を出力してよい。つまり、選択装置60に表示される少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかが、前回の目的地候補情報表示処理に同一または異なるユーザが使用する選択装置60で目的地候補を選択する際に選択装置60に表示された少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかと異なる場合がある。例えば、フリートコントロール補助制御装置10は、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報のうち最も順位の高い表示位置に表示される目的地候補に関連する情報が、前回の目的地候補情報表示処理に選択装置60で少なくとも1つの目的地候補が表示されたときと異なるように、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報を出力する。少なくとも1つの目的地候補に関連する情報が表示画面61の第1方向に沿って並べて表示される場合、少なくとも1つの目的地候補の中で最も順位の高い表示位置は、表示画面61の第1方向の中央の位置または両端部の位置である。なお、フリートコントロール補助制御装置10は、少なくとも1つの目的地候補のうち前回の目的地候補情報表示処理に選択装置60で選択された目的地候補に関連する情報が、少なくとも1つの目的地候補の中で最も順位の高い表示位置に表示されるように出力してもよい。
または、目的地候補情報表示処理S2では、フリートコントロール補助制御装置10は、メモリ12を参照して、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示するように出力してよい。この場合、フリートコントロール補助制御装置10は、後述する蓄積処理S8で、行為目標候補に関連する情報および目的地候補に関連する情報を、選択装置60を使用するユーザの属性に紐づけて、メモリ12に予め蓄積している。フリートコントロール補助制御装置10は、例えば、メモリ12を参照して、選択装置60を使用するユーザの家族構成と同じ家族構成の属性を有するユーザが最も多く選択した目的地候補に関連する情報を、最も順位の高い表示位置に表示されるように出力する。
フリートコントロール補助制御装置10は、目的地候補情報表示処理S2において、目的地候補が選択された場合、目的地取得処理S3において、選択装置60で選択された目的地候補を目的地として取得する。
ここで、フリートコントロール補助制御装置10は、目的地候補情報表示処理S2において選択装置60によるマップ表示の選択があった場合、目的地候補情報表示処理S2の処理を中断または一時停止して、マップ表示処理S5を行う。
マップ表示処理S5では、フリートコントロール補助制御装置10は、既定経路41の少なくとも一部を含むマップ、マップ上に位置するユーザの現在地、および、マップ上に位置する少なくとも1つの目的地候補を、表示画面61に表示するように出力する。マップ表示処理S5では、フリートコントロール補助制御装置10は、少なくとも1つの目的地候補を選択装置60で選択できるように出力する。
フリートコントロール補助制御装置10は、マップ表示処理S5において、目的地候補が選択された場合、目的地取得処理S3において、選択装置60で選択された目的地候補を目的地として取得する。
出力処理S4は、フリートコントロール補助制御装置10は、目的地取得処理S3で取得した目的地をオンデマンド既定経路自動運転車両50の目的地としたユーザの利用要求を、フリートコントロール装置20に出力する。
マップ表示処理S6では、フリートコントロール補助制御装置10は、選択装置60を使用するユーザの現在地、および、目的地取得処理S3で目的地として取得された目的地候補をマップ上に表示する。
配車情報表示処理S7では、フリートコントロール補助制御装置10は、配車時間、所要時間または料金の少なくとも次のいずれかの情報を表示画面61に表示する。配車時間は、既定経路41上のオンデマンド既定経路自動運転車両50がユーザの現在地に配車されるまでの時間である。所要時間は、ユーザの現在地から目的地までのオンデマンド既定経路自動運転車両50の走行に要する時間である。料金は、ユーザの現在地から目的地までの料金である。
蓄積処理S8では、フリートコントロール補助制御装置10は、行為目標候補に関連する情報および目的地候補に関連する情報を、選択装置60を使用するユーザの属性に紐づけて、メモリ12に蓄積する。メモリ12に蓄積される行為目標候補に関連する情報は、選択装置60で選択された行為目標候補に関連する情報である。行為目標候補に関連する情報は、例えば、この行為目標候補を過去に選択したユーザの属性と紐づけられてメモリ12に蓄積される。メモリ12に蓄積する目的地候補に関連する情報は、選択装置60で選択された目的地候補に関連する情報である。目的地候補に関連する情報は、例えば、この目的地候補を過去に選択したユーザの属性と紐づけられてメモリ12に蓄積される。
蓄積情報出力処理S9では、フリートコントロール補助制御装置10は、少なくともメモリ12に蓄積された情報を、プロセッサを有する情報生成装置10に出力する。メモリ12に蓄積された情報は、ユーザの属性に紐づけられた行為目標候補に関連する情報および目的地候補に関連する情報である。本実施例において、フリートコントロール補助制御装置10は、情報生成装置を兼ねている。フリートコントロール補助制御装置10のプロセッサ11は、統計情報生成処理S10を実行する。フリートコントロール補助制御装置10は、統計情報生成処理S10において、少なくともメモリ12に蓄積された情報に基づいて、行為目標候補、目的地候補、または、ユーザの少なくともいずれかに関連する統計情報を生成する。
行為目標候補および目的地候補に関連する統計情報は、例えば、ユーザの過去に選択した行為目標候補および目的地候補の他、ユーザが過去に選択した際のユーザの現在地を含む。さらに、行為目標候補に関連する統計情報は、例えば、ユーザの過去に選択した行為目標候補に含まれるイベントの開催日および開催時間の情報、天候などの環境の情報を含む。目的地候補に関連する統計情報は、例えば、ユーザの過去の乗車位置および乗車日時の情報や、降車位置および降車日時の情報、目的地候補に含まれる店舗の営業日および営業時間の情報を含む。ユーザに関連する統計情報は、例えば、宿泊施設のチェックインおよびチェックアウトの統計情報である。なお、統計情報生成処理S10では、フリートコントロール補助制御装置10は、これらの統計情報に基づいて、予想される予想乗車位置情報を生成してもよい。予想乗車位置情報は、既定経路41上の乗車予定位置になることが予想される予想乗車位置に関連する情報である。また、予想乗車位置情報には、ユーザの利用要求が行われることが予想される時刻である予想乗車位置利用要求時刻の情報を含んでもよい。
本具体例のフリートコントロール補助制御装置10は、このような構成であるため、上述の本実施形態フリートコントロール補助制御装置10の効果に加えて、以下の効果を有する。
フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザの行為目標候補を一方向に並べて選択装置60に表示させる。つまり、フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補に順位をつけて、ユーザに提示する。ユーザは、順位が高い行為目標候補を選択する傾向がある。また、フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザの行為目標候補を一方向に並べて選択装置60に表示させるので、複数の行為目標候補の順位を変更できる。複数の行為目標候補の順位を変更できると、順位の高い行為目標候補に対応付けられた目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。順位の高い行為目標候補に対応付けられた目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げることができる。そして、フリートコントロール補助制御装置10を用いて、フリートコントロール装置20で配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間をより調整しやすくすることができる。オンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間をより調整しやすくすることにより、専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことができる。専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。
フリートコントロール補助制御装置10は、行為目標候補情報表示処理S1が実行された後に、マップ表示処理S5を実行する。マップ表示処理S5において、フリートコントロール補助制御装置10は、選択装置60の表示画面61にマップを表示する。さらに、フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザの現在地、および、ユーザが選択した行為目標候補に対応付けられた少なくとも1つの目的地候補をマップ上に表示する。したがって、フリートコントロール装置20がマップを記憶しなくてよい。また、フリートコントロール装置20がマップ上に位置するユーザの現在地、および、マップ上に位置する行為目標候補に対応付けられた目的地候補を表示するための処理をしなくてよい。そのため、フリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。また、フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザに、ユーザの現在地と目的地候補の位置を認識させることができる。
フリートコントロール補助制御装置10は、目的地取得処理S3が実行された後に、マップ表示処理S6を実行する。マップ表示処理S6において、フリートコントロール補助制御装置10は、選択装置60を使用するユーザの現在地、および、ユーザが選択した目的地をマップ上に表示する。したがって、フリートコントロール装置20がマップを記憶しなくてよい。また、フリートコントロール装置20が、マップ上に位置するユーザの現在地、および、マップ上に位置する目的地を表示するための処理をしなくてよい。そのため、フリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。また、フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザに、ユーザの現在地と目的地候補の位置を認識させることができる。
フリートコントロール補助制御装置10は、目的地取得処理S3が実行される前に、マップ表示処理S5を実行する。マップ表示処理S5において、フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザが選択した行為目標候補に対応付けられた少なくとも1つの目的地候補を、マップ上に表示する。フリートコントロール補助制御装置10は、選択装置60による選択に基づいて、目的地候補情報表示処理S2とマップ表示処理S5の実行を切り換える。つまり、フリートコントロール補助制御装置10は、選択装置60による選択に基づいて、マップ表示処理S5の実行を中断または一時停止して、目的地候補情報表示処理S2を実行する。または、フリートコントロール補助制御装置10は、選択装置60による選択に基づいて、目的地候補情報表示処理S2の実行を中断または一時停止して、マップ表示処理S5を実行する。そして、マップ表示処理S5においては、少なくとも1つの目的地候補を選択装置60で選択できるように出力する。このため、フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザが選択した行為目標候補に基づいて絞られた目的地候補の中から、マップで現在位置を確認しながらユーザに目的地を選択させることができる。つまり、ユーザは、自ら選択した行為候補また目標候補に基づいて絞られた目的地候補の中から、マップで現在位置を確認しながら目的地を選択することができる。ユーザが選択した行為目標候補に基づいて目的地候補が絞られていると、専用エリア40内のユーザの行為候補またはユーザの目標候補に合う特定の目的地を選択するように、ユーザを誘導できる。ユーザを特定の目的地に誘導すると、専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げることができる。そして、フリートコントロール補助制御装置10を用いて、フリートコントロール装置20で配車でするオンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間をより調整しやすくすることができる。オンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間をより調整しやすくすることにより、専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことができる。専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
行為目標候補情報表示処理S1では、複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示画面61に表示することができる。複数の行為目標候補に関連する情報の表示内容が変更される場合、変更される表示内容は、行為目標候補の内容を説明する説明文の表示内容を少なくとも含む。複数の行為目標候補に関連する情報の表示形態が変更される場合、変更される表示形態は、行為目標候補を表すタイトル、行為目標候補の内容を説明する説明文、または、行為目標候補を表す図形の表示形態の少なくともいずれかを含む。つまり、フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補についてユーザへの見え方を変えて、ユーザに提示できる。複数の行為目標候補についてユーザへの見え方を変えると、特定の行為目標候補に対応付けられた目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。特定の行為目標候補に対応付けられた目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げることができる。
また、目的地候補情報表示処理S2では、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示画面61に表示することができる。少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示内容が変更される場合、変更される表示内容は、目的地候補の内容を説明する説明文の表示内容を少なくとも含む。少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示形態が変更される場合、変更される表示形態は、目的地候補を表すタイトル、目的地候補の内容を説明する説明文、または、目的地候補を表す図形の表示形態の少なくともいずれかを含む。つまり、フリートコントロール補助制御装置10は、少なくとも1つの目的地候補についてユーザへの見え方を変えて、ユーザに提示できる。少なくとも1つの目的地候補についてユーザへの見え方を変えると、特定の目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。特定の目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げることができる。
そして、フリートコントロール補助制御装置10を用いて、オンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げると、フリートコントロール装置20で配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間をより調整しやすくすることができる。オンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間をより調整しやすくすることにより、専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことができる。専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。また、フリートコントロール補助制御装置10が、複数の行為目標候補に関連する情報の複数の表示内容および複数の表示形態を記憶する。そのため、フリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
フリートコントロール補助制御装置10は、選択装置60による選択、選択装置60を用いるユーザの属性、または、専用エリア40の状況に応じて、複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示画面61に表示する。これにより、フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザの選択、ユーザの属性、または、専用エリア40の状況に応じて、複数の行為目標候補に関連する情報についてユーザへの見え方を変えて、ユーザに提示できる。ユーザの選択、ユーザの属性、または、専用エリア40の状況に応じて、複数の行為目標候補に関連する情報のユーザへの見え方を変えると、ユーザの選択、ユーザの属性、または、専用エリア40の状況に合致した特定の行為目標候補に対応付けられた目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。ユーザの選択、ユーザの属性、または、専用エリア40の状況に合致した特定の行為目標候補に対応付けられた目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げることができる。
フリートコントロール補助制御装置10は、選択装置60による選択、選択装置60を用いるユーザの属性、または、専用エリア40の状況に応じて、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示画面61に表示する。これにより、フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザの選択、ユーザの属性、または、専用エリア40の状況に応じて、少なくとも1つの目的地候補に関連する情報についてユーザへの見え方を変えて、ユーザに提示できる。ユーザの選択、ユーザの属性、または、専用エリア40の状況に応じて少なくとも1つの目的地候補に関連する情報のユーザへの見え方を変えると、ユーザの選択ユーザの属性、または、専用エリア40の状況に合致した特定の目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。ユーザの選択、ユーザの属性、または、専用エリア40の状況に合致した特定の目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げることができる。
そして、フリートコントロール補助制御装置10を用いて、オンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げると、フリートコントロール装置20で配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間をより調整しやすくすることができる。オンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間をより調整しやすくすることにより、専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことができる。専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。また、フリートコントロール補助制御装置10が、複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態を、ユーザの属性、選択装置による選択、または、専用エリア40の状況に対応付けて記憶する。そのため、フリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを、前回の行為目標候補情報表示処理に選択装置で複数の行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報が表示されたときと異ならせる。つまり、フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補に関連する情報について同じユーザへの見え方を前回の行為目標候補情報表示処理のときとは異なるものにすることにより、複数の行為目標候補の順位を変える等、前回の行為目標候補情報表示処理のときのユーザの選択結果に応じて変更した行為目標候補に関連する情報を、ユーザに提示できる。複数の行為目標候補の順位を変更する等、前回の行為目標候補情報表示処理のときのユーザの選択結果に応じて変更した行為目標候補に関連する情報を提示できると、特定の行為目標候補に対応付けられた目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。特定の行為目標候補に対応付けられた目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げることができる。
フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザが選択した行為目標候補に関連する情報に対応付けられた少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを、前回の目的地候補情報表示処理に選択装置で少なくとも1つの目的地候補に関連する情報が表示されたときと異ならせる。これにより、フリートコントロール補助制御装置10は、少なくとも1つの目的地候補についてユーザへの見え方を前回の目的地候補情報表示処理のときとは異なるものにすることにより、少なくとも1つの目的地候補の順位を変える等、前回の目的地候補情報表示処理のときのユーザの選択結果に応じて変更した目的地候補に関連する情報を、ユーザに提示できる。少なくとも1つの目的地候補の順位を変更する等、前回の目的地候補情報表示処理のときのユーザの選択結果に応じて変更した目的地候補に関連する情報を提示できると、特定の目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。特定の目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げることができる。
そして、フリートコントロール補助制御装置10を用いて、オンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げると、フリートコントロール装置20で配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間をより調整しやすくすることができる。オンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間をより調整しやすくすることにより、専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことができる。専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。
フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される行為目標候補に関連する情報を、前回の行為目標候補情報表示処理に選択装置で行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報が表示されたときと異ならせる。つまり、選択装置60において、複数の行為目標候補に関連する情報の中のうち最も順位の高い表示位置に表示される行為目標候補に関連する情報が、前回の行為目標候補情報表示処理に行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報が表示されたときと異なる。これにより、フリートコントロール補助制御装置は、複数の行為目標候補の中で最も順位の高い表示位置に表示される行為目標候補に関連する情報について同じユーザへの見え方を前回の行為目標候補情報表示処理のときとは異なるものにすることにより、以下の効果を得ることができる。フリートコントロール補助制御装置は、複数の行為目標候補の順位を変えてユーザに提示させたり、前回の行為目標候補情報表示処理のときのユーザの選択結果に応じて変更した行為目標候補に関連する情報を提示させたりすることができる。そして、フリートコントロール補助制御装置は、複数の行為目標候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される行為目標候補に対応付けられた目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。複数の行為目標候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される行為目標候補に対応付けられた目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げることができる。
フリートコントロール補助制御装置10は、複数の目的地候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される目的地候補に関連する情報を、前回の目的地候補情報表示処理に選択装置で少なくとも1つの目的地候補に関連する情報が表示されたときと異ならせる。つまり、少なくとも1つの目的地候補の中のうち最も順位の高い表示位置に表示される目的地候補に関連する情報が、前回の目的地候補情報表示処理に少なくとも1つの目的地候補に関連する情報が表示されたときと異なる。これにより、フリートコントロール補助制御装置は、少なくとも1つの目的地候補の中で最も順位の高い表示位置に表示される目的地候補に関連する情報について同じユーザへの見え方を前回の目的地候補情報表示処理のときとは異なるものにすることにより、以下の効果を得ることができる。フリートコントロール補助制御装置は、少なくとも1つの目的地候補の順位を変えてユーザに提示させたり、前回の目的地候補情報表示処理のときのユーザの選択結果に応じて変更した目的地候補に関連する情報を提示させたりすることができる。そして、フリートコントロール補助制御装置は、少なくとも1つの目的地候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。複数の行為目標候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げることができる。
そして、フリートコントロール補助制御装置10を用いて、オンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げると、フリートコントロール装置20で配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間をより調整しやすくすることができる。オンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間をより調整しやすくすることにより、専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことができる。専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。
フリートコントロール補助制御装置10は、複数の行為目標候補のうち選択装置60で前回の行為目標候補情報表示処理に選択された行為目標候補に関連する情報を、複数の行為目標候補の中で最も順位の高い表示位置に表示させる。つまり、前回の行為目標候補情報表示処理に選択された行為目標候補に関連する情報が、複数の行為目標候補の中で最も順位の高い表示位置に表示される。ユーザが選択した行為目標候補は、ユーザのモード(ユーザの気分や状態)が色濃く反映される。前回の行為目標候補情報表示処理に同じユーザが選択した行為目標候補から、現在のユーザのモードの傾向を推定することができる。フリートコントロール補助制御装置10は、前回の行為目標候補情報表示処理にユーザが選択した行為目標候補を記憶しておくことによって、ユーザのモードが色濃く反映されている情報を得ることができる。そして、ユーザのモードが色濃く反映されている行為目標候補に関連する情報が、複数の行為目標候補の中で最も順位の高い表示位置に表示される。これにより、ユーザのモードが色濃く反映されている行為目標候補に対応付けられた特定の目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。特定の目的地候補は、例えば、混んでいない目的地候補である。特定の目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げることができる。
フリートコントロール補助制御装置10は、複数の目的地候補のうち選択装置60で前回の目的地候補情報表示処理に選択された目的地候補に関連する情報を、複数の目的地候補に関連する情報の中で最も順位の高い表示位置に表示させる。つまり、前回の目的地候補情報表示処理に選択された目的地候補に関連する情報が、複数の目的地候補の中で最も順位の高い表示位置に表示される。ユーザが選択した目的地候補は、ユーザのモード(ユーザの気分や状態)が色濃く反映されている。つまり、フリートコントロール補助制御装置10は、前回の目的地候補情報表示処理に同じユーザが選択した目的地候補を記憶しておくことによって、ユーザのモードが色濃く反映されている情報を得ることができる。そして、ユーザのモードが色濃く反映されている目的地候補に関連する情報が、複数の目的地候補の中で最も順位の高い表示位置に表示される。これにより、ユーザのモードが色濃く反映されている特定の目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。特定の目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げることができる。
そして、フリートコントロール補助制御装置10を用いて、オンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げると、フリートコントロール装置20で配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間をより調整しやすくすることができる。オンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間をより調整しやすくすることにより、専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことができる。専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。
選択装置60で選択された行為目標候補に関連する情報および選択装置60で選択された目的地候補に関連する情報は、選択装置60を使用するユーザの属性に紐づけられて、メモリ12に蓄積される。行為目標候補情報表示処理S1においては、メモリ12を参照して、行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示するように出力する。そのため、フリートコントロール補助制御装置10は、選択装置60を使用するユーザの属性に紐づけられた行為目標候補に関連する情報を、複数の行為目標候補の中で最も順位の高い表示位置に表示することができる。これにより、ユーザの属性と同じ属性のユーザが過去に選択した特定の行為目標候補に対応付けられた目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。特定の目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げることができる。
選択装置60で選択された行為目標候補に関連する情報および選択装置で選択された目的地候補に関連する情報は、選択装置60を使用するユーザの属性に紐づけられて、メモリ12に蓄積される。目的地候補情報表示処理S2は、メモリ12を参照して、目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して表示するように出力する。そのため、フリートコントロール補助制御装置10は、選択装置60を使用するユーザの属性に紐づけられた目的地候補に関連する情報を、少なくとも1つの目的地候補の中で最も上位の表示位置に表示することができる。これにより、ユーザの属性と同じ属性のユーザが過去に選択した特定の目的地候補を選択するようにユーザを誘導できる。特定の目的地候補にユーザを誘導すると、専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げることができる。
そして、フリートコントロール補助制御装置10を用いて、オンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げると、フリートコントロール装置20で配車するオンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間をより調整しやすくすることができる。オンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間をより調整しやすくすることにより、専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことができる。専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。
フリートコントロール補助制御装置10は、配車情報表示処理S7を更に実行する。配車情報表示処理S7では、フリートコントロール補助制御装置10は、配車時間、所要時間または料金の少なくとも次のいずれかの情報を表示画面61に表示する。配車時間は、既定経路41上のオンデマンド既定経路自動運転車両50がユーザの現在地に配車されるまでの時間である。所要時間は、ユーザの現在地から目的地までのオンデマンド既定経路自動運転車両50の走行に要する時間である。料金は、ユーザの現在地から目的地までの料金である。これにより、フリートコントロール装置20が、配車時間、所要時間または料金の少なくとも次のいずれかの情報を表示画面61に表示するための処理をしなくてよい。そのため、フリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
フリートコントロール補助制御装置10では、選択装置60で選択された行為目標候補および選択装置で選択された目的地候補が、選択装置60を使用するユーザの属性に紐づけられて、メモリ12に蓄積される。フリートコントロール補助制御装置10は、少なくともメモリ12に蓄積されたユーザの属性に紐づけられた行為目標候補に関連する情報および目的地候補に関連する情報を、情報生成装置10に出力する。本具体例では、情報生成装置10は、フリートコントロール補助制御装置10を兼ねている。情報生成装置10は、統計情報を生成する。統計情報は、行為目標候補、目的地候補、または、ユーザの少なくともいずれかに関連する情報である。統計情報は、例えば、ユーザの属性ごとにまとめた行為目標候補に関連する情報および目的地候補に関連する情報である。これにより、フリートコントロール装置20は、統計情報に基づいて、例えば専用エリア40にいるユーザの属性に合わせて、オンデマンド既定経路自動運転車両50を配車することができる。専用エリア40の既定経路41上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率をより上げることができる。そして、これにより、専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことができる。専用エリア40の既定経路41上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両50の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。さらに、統計情報を、情報生成装置10で活用することもできる。情報生成装置は、フリートコントロール補助制御装置10を兼ねているが、兼ねていなくてもよい。情報生成装置は、例えば経営分析装置であってもよい。
従って、本実施形態の具体例のフリートコントロール補助制御装置10は、専用エリア40の既定経路41を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50をコントロールするフリートコントロール装置20のハードウェアリソースの負荷を低減することができる。
(本発明の実施形態の具体例の実証実験)
以下、本発明の実施形態の具体例に係るフリートコントロール補助制御装置10を用いて行った実証実験について、図2〜18を参照しつつ説明する。
<1.はじめに>
本願発明者らは、Public Personal Mobility(以下「PPM」と称する。)の研究開発を行っている。PPMは、ランドカーをベースにした複数のオンデマンド既定経路自動運転車両50である低速自動運転車両と、それらを集中制御する管制サーバー(フリートコントロール装置20およびフリートコントロール補助制御装置10)によって構成されている。PPMは、公共交通であるが相乗りを前提とせず、パーソナルな使い方ができる本願発明者ら独自のMobility-as-a-Service(以下、MaaS)を実現するシステムである。PPMは、将来的には、お年寄り、子連れなどを含む一般のユーザを対象とした、数キロ四方程度の広さの市街地やリゾートなどでの移動サービスの実現を目指している。
この実証実験では、リゾートにおけるサービスシステムを開発する目的で、300台近くのランドカーを活用しているリゾート施設(カヌチャベイリゾート)を実証フィールドとし、リゾート内移動サービスのユーザ価値を分析した。ランドカーの使われ方から、ランドカーの自動化とランドカーのシェアリングにより稼働率などの様々な課題が解決できる可能性が見えた。また、ユーザ価値分析の結果からPPMのサービスモデルの仮説を導出し、フリートコントロール装置20にオンデマンド型の自動運転サービスシステムを実装している。フリートコントロール装置20を補助するフリートコントロール補助制御装置10にオンデマンド型の自動運転サービスシステムのフロントエンドを実装し、選択装置60に実装されるオンデマンド型の自動運転サービスアプリのデザインを一つの例を紹介する。
近年、自動運転やコネクテッドなど次世代先進技術の開発が進んでいる。また、先進国の高齢化率上昇、シェアリングエコノミーの台頭などから自動運転に対する期待やニーズも高まっている。
従来、本願発明者らは電磁誘導式の自動運転ゴルフカーを1996年より発売している。近年ゴルフカー(以下、ゴルフ場以外での活用のため「ランドカー」と称する)は、生活圏内の短距離移動手段であるワンマイルモビリティとして注目を集めている。本願発明者らはランドカーによる移動を社会実装できるよう、数々の実証実験を行ってきた。2002年のオランダ国際花博会場内シャトルサービス、2013年の千葉県柏の葉におけるオンデマンド型水平エレベータコンセプト、2014年の岩手県大槌町でのシャトル運行などがあげられる。これらの取組みや関係各位の調整が実を結び、2014年には公道走行用の改良を加えたランドカーについて、電動小型低速車両としてナンバー取得が認められた。これによりランドカーの公道走行が可能となった。
そして2016年には公道における国内初の電磁誘導式自動運転の実証実験が石川県輪島市で開始された。続く2017年には経済産業省の端末交通システム実証事業、国土交通省の中山間地域における道の駅等を拠点とした自動運転サービス事業に参加協力している。
また、本願発明者らは、新しい自動運転技術であるVGL(Virtual Guide Line)の開発も進めている。本具体例では、車両搭載制御装置215により、VGLを用いた自動運転技術を実現している。電磁誘導式自動運転は道路に電磁誘導線やマグネットを埋設する必要があるが、VGLは路面の画像の特徴量により自車位置同定を行うためインフラ工事が不要である。今後、VGLの開発が進み実用化できれば、インストール先に合わせて電磁誘導式の自動運転技術と相補的にVGLの自動運転技術を組み合わせることも可能となる。
これらの自動運転技術や自動運転車両は低速に着目したものであり、一般的な自動車の自動運転とは適用先が大きく異なる。低速であることの一番の価値は歩行者と共存できることである。ランドカーの最高速は20km/h未満であるが、自動運転する場合の時速は8km/h前後になることが多く、電動車いすの最高速6km/h、一般的歩行速度4km/hとの混合が受容される速度である。リゾート施設、公園、住宅街、繁華街、景勝地などは自動車の進入をなるべく敬遠したい場所であり、ランドカーであれば歩行者の近くを走行しても低速なので威圧感を与えず接触のリスクも抑えられる。
上記のような利用シーンと車両特性を前提に置くと、低速で時間あたりの移動距離が制限されることから、数キロ四方程度の限定地域での利用が適当である。また、自動運転で短距離の移動であれば個人が車両を所有する必要性は低く、その地域内で複数人が車両を共有するシェアリングが理に適っている。
このような展望をふまえ、本願発明者らは、低速で走行する複数の自動運転車両をフリートコントロール装置20によりオンデマンドで配車する「オンデマンド型の自動運転サービスシステム」を開発している。一般的な自動運転では、高度なシステム技術、社会全体全体のインフラ整備、法律など社会制度の変革、ユーザの心理的受容性への配慮、など、大きな課題が山積している。しかし、低速で限定地域内での利用であれば実現性が高く、どのようなサービスデザインにするべきかという課題に焦点化できる。このサービスシステムがユーザにとって最適な価値を提供できるよう、適用候補先の一つであるリゾート施設の移動ニーズについて調査し、オンデマンド型の自動運転サービスシステム1を検討した。
<2.調査概要>
2−1. 調査場所
今回は沖縄県本島北部の名護市にあるリゾート施設(株式会社カヌチャベイリゾート)にて2017年7月、12月に調査を行った。調査を行ったリゾート施設の敷地面積は約80万坪で東京ディズニーランド5個分の広さである。ホテルエリアの外周は約3kmで敷地内に9つの宿泊棟が点在している。宿泊棟は、実証実験を行った当時で、ホテル295室、コンドミニアム150室であった。つまり、調査を行ったリゾート施設は、約3kmの外周で囲まれた敷地(沖縄県の中の一部のエリア)であり、走行可能なエリアが限られた専用エリアである。敷地内の移動手段は、図2に示すレンタルカート150、周回トローリーバス、自動車、または徒歩である。レンタルカート150は、1台のカートを1ユーザが利用するレンタル方式で利用される。レンタルカート150は、有料のランドカーである。周回トローリーバスは、無料のバスであり、15〜20分間隔で走行している。自動車は、ホテルエリアの一部とビーチへの道路は進入禁止であり、制限時速は20kmである。
敷地内は坂が多いこともありレンタルカート150の利用が盛んである。レンタルカート150は275台あるが8月、12月の繁忙期は足りなくなることもしばしばあるという。レンタルカート150は5人乗りガソリンモデルで運転には普通自動車運転免許が必要である。場内を低速走行させるため、最高速が10km/h程度になるようリミッターがかけられている。そして、方向指示器、ヘッドランプが付けられている。
広大な敷地、広い客室、自然豊かなロケーションなどから小さな子供連れのゲストも多く、レンタルカート150の移動もアトラクションの一つとして楽しまれている。レンタルカートによる施設内の移動は、レンタルカート150のユーザであるゲストの内発的動機に基づいて行われており、時刻、出発地、目的地はゲストによって決定されている。このことから、本具体例の低速のオンデマンド既定経路自動運転車両50を用いたオンデマンド型の自動運転サービスの移動ニーズの把握に最適である。
2−2. 調査方法
リゾート施設内の23台のレンタルカート150の前座席下にGPS計測器151(図3)を取り付け、走行軌跡をトラッキングした。なお、実証実験で用いたレンタルカート150は、ランドカーであるが、本具体例のオンデマンド既定経路自動運転車両50を手動運転モードに切り替えたものであってもよい。
2−3.レンタルカートの現状の課題
調査にあたり、レンタルカート150の課題について事前にヒアリングを行った。レンタルカート150のレンタルはホテルフロント、レンタルカート受付の両方で行われているが、多くの場合チェックインの際にフロントで手配される。フロントからレンタルカートスタッフに連絡し、レンタルカートスタッフまたはベルスタッフが車寄せに配車する。レンタルカート事務所は車寄せ向かい30mほどの場所に位置する。
現状どのような課題があるかをレンタルカートスタッフ1名、ホテルスタッフ5名にヒアリングした。その結果、以下のような課題があげられた。
(1)台数:繁忙期はレンタルカート150の台数が足りない、各施設の駐車場が足りない
(2)間違い:ゲスト同士の車両の乗り間違い、返却、連絡をせずレンタルカート150を乗り捨て
(3)運転:普通自動車運転免許がなく乗りたくても運転できない場合がある
(4)レンタル手続き:混雑時はホテルフロントからレンタルカート事務所に電話がつながらない
(5)車両:雨よけがないので雨天時は使えない、車両デザインがリゾートらしくない
(1)台数
リゾート施設の1日あたりの宿泊者数は年間平均では約600人であるが、8月の繁忙日は1000人程度に達する。この時期はレンタルのキャンセル待ちが出るほど台数が逼迫する。12月はイルミネーションイベントが行われ、外来の時間貸しレンタル希望者が増えるので、レンタルカート150の台数が足りなくなる。要望に合わせてレンタルカート150の台数を徐々に増やしているが、移動目的地の施設、時間帯が集中するため、各施設の駐車場が足りなくなる。
(2)間違い
レンタルカート150のボディカラーは4色あり、フロントウインドウ上部とキーにカート番号が表示されているが、1日に数台程度の乗り間違いが発生する。そのたびにレンタルカートスタッフは新しいレンタルカート150を貸出しし直している。乗り間違い以外にも、カートをレンタルカート事務所まで返却せず施設内に乗り捨ててしまうユーザもいる。その場合もスタッフが施設内を捜索して回収しなければいけない。
(3)運転
リゾート施設では私有地内であっても普通自動車運転免許の提示を義務づけている。運転免許返納者など運転免許を保持していない人は乗ることができない。レンタルカート150は子供に人気のため、子連れのゲストでどうしても乗りたい場合はベルスタッフが運転して対応する。
(4)レンタル手続き
季節により混雑する時間が集中するので、ホテルフロントからレンタルカート事務所に配車を要求するための電話がつながらない。30m程度の距離であるが、ホテルのスタッフがレンタルカート150を取りに行き、運転して配車している。
(5)車両
沖縄は急な雨が多く、レンタルカート150は開放的な車体のため雨が降り込んでしまう。そのため、チェックイン時に雨が降っている場合はスタッフが自動車で送迎し、雨がやんでからあらためてレンタルカート150を貸し出すようにしている。このようにレンタルカート課題への対処により施設スタッフの業務量が増加している。
<3.調査結果と考察>
3−1.宿泊者数とレンタルカート150の貸出台数
調査期間中の宿泊者数とレンタルカート150の貸出台数のグラフを図4に示す。期間中の7/15〜17が三連休(土日月)、7/22が土曜日である。7/11,15,16,22の宿泊者数が多く、7/17〜20の宿泊者数が少ない。宿泊者数とレンタルカート150の貸出台数、データ取得数とを勘案して、宿泊者数、レンタルカート150の貸出台数の両方が多い7/16を繁忙日とした。調査期間全体と繁忙日に注目して移動ニーズを解析する。
3−2.時間帯ごとの移動
時間帯別の移動需要を把握するため、時間帯ごとの乗車回数を図5に示す。施設内の移動は朝昼夜の食事への移動、ビーチレジャーなどアクティビティ実施場所への往復が一般的である。移動ピーク時間帯は午前9時である。翌日の宿泊者数が減っていることから、チェックアウトのための移動が加わり午前9時の移動が多かったのだと推測できる。
3−3.時間帯ごとのレンタルカート150の走行距離
先述のとおり自動運転サービスを想定した場合、同じ車両を複数のユーザが共有して利用するシェアリング方式になることが見込まれるため、車両が専有される時間も把握したい。ピーク需要の大きさ、必要台数の参考とするため時間帯ごとの利用回数と走行距離についてまとめた。レンタルカート150の速度は時速10kmに制限されているので、走行距離が同じであれば、走行時間(車両専有時間)はほぼ同じとみなせる。
時間帯ごとのレンタルカート走行距離を図6に示す。グラフの色の違いは車両の違いを表している。乗車回数とは異なり、繁忙日のピークは午後7時である。このことから朝の時間帯の移動は1回の移動あたりの距離が短いケースが多いこと、夕方の時間帯の移動は1回の移動あたりの距離が長いケースが多いことがうかがえる。また、車両によるばらつきが大きいことが見てとれる。
夕方以降に走行距離が伸びる傾向がみられるのは、午前中はアクティビティや食事への移動のため、必要距離のみの走行になっているからだろう。夕方はアクティビティ終了後に部屋に戻るだけではなく、施設内を周回してドライブを楽しむ移動が加わるためだと思われる。
また計測と同時に行動観察を実施したが、家族連れがアクティビティの際に分かれて移動する例も多く見られた。長時間屋外で遊んでいる場合、まだ遊び足りない子供と休憩が必要な子供とがいるため分かれて行動することもある。そこで往復が追加されることで走行距離が伸びていると推測される。
3−4.1乗車あたりのレンタルカート150の走行時間
図6のグラフを見ると車両によって、1乗車あたりの走行距離にばらつきがあることが分かった。調査期間全体の1乗車あたりのレンタルカート150の乗車時間について度数分布を図7に示す。
1乗車あたり30秒−1分30秒が最頻値であり、4分30秒以内の移動が全体の76%を占める。また、絶対数は少ないが10分以上乗車するユーザも存在する。最頻値の1分の移動の場合、移動距離は約166mとなる。宿泊棟アゼリアからクラブハウス、宿泊棟ノースウイングからレストラン棟がそれぞれ約200mなので、食事移動など目的に応じた移動が多くを占めていると思われる。3分以内の移動の場合、移動距離は約500mとなる。フロントからビーチ入口が約500mなので時季柄この地点間の移動が多かったと推測される。
3−5. レンタルカート150の走行時間と稼働率
前項から1台あたりの実際の走行時間はあまり長くないとことが予想される。調査期間全体の日毎のレンタルカート150の走行時間稼働率(1日あたりの実走行時間の割合)を図8に示す。
調査期間内のレンタルカート150の平均稼働率は1.8%である。一般に自家用車の稼働率は4%前後とされるのでその半分程度である。レンタルカート150は自動車と違ってある限定されたエリアで利用され、低速で走行距離も短くなるためこのような差が生まれていると思われる。上述のレンタルカート150の課題として挙げたとおり、繁忙期はレンタルカート150の台数が不足するので、稼働率を向上させられれば解決につながる。
3−6.移動タイプの違いによるセグメンテーション
これまでの結果から、多くのユーザは行動目的に応じて移動していることが分かった。しかし、スタッフへのヒアリングや現地での観察から、レンタルカート150をアトラクションのように楽しんで運転しているユーザセグメントが存在することが伺える。ユーザによるレンタルカート150の利用の仕方の違いを見るため、調査期間全体の車両別1日あたりの走行距離を度数分布で表したものを図9に示す。
調査期間全体の走行距離平均は約7kmである。大別すると1日の走行距離が短い、「ライト利用(5km未満)」が約70%、走行距離が中程度の「ミドル利用(5〜9km)」が約25%、走行距離が長い「ヘビー利用(9〜13km)」が約5%、の3グループに分かれる。
更に走行距離内の発車回数を把握するため、調査期間全体の1日あたりの発車回数度数分布を図10に示す。発車回数は1日あたり0回から31回まで分布している。全体の平均は16.5回で最頻値は6回である。
1日の走行距離、発車回数をレンタルカート150の活用度とし、活用度の違いから3つのグループに分類した。表1に示す。
Figure 2020090847
1日の走行距離と発車回数の2要素について検討するため、1日あたりの走行距離と発車回数について散布図に表した。図11に示す。走行距離と発車回数はほぼ相関するが、一部そこからはずれている値がみられる。活用度に応じて、ライト、ミドル、ヘビーの3つのグループに分類したが、これはユーザの分類ではなく利用した車両の移動の分類であることに注意されたい。宿泊棟の位置、ゲストの滞在目的(外でアクティブに過ごすか、部屋でのんびりとくつろぐか、など)、レンタルカート150の運転への積極性などの要因が加わって走行距離、発車回数の差が生まれている。今回の解析ではそこを分離できておらず、ある限定エリアでの移動ニーズをマクロに把握することに留まっている。
それをふまえると、レンタルカート150の活用度の低いライト利用グループは目的に応じた移動と推定でき、活用度が高いヘビー利用グループはレンタルカート150の運転をエンジョイしている移動と推測できる。ミドル利用グループは両者が混在した移動だといえる。また、そこから外れた値についてはユーザインタビューで得られた情報とあわせて以下のように推測する。
活用度がミドルと同程度の発車回数で相対的に走行距離が長い群は1乗車あたりの走行距離が長いといえる。これはレンタルカート150の運転を楽しんでいるが、外に観光に出かけているなどして施設内の滞在時間が少なかった利用タイプだと推測する。インタビューでレンタルカート150の運転が好きでそのためにこのリゾート施設を選んだ、と答えたゲストは夫婦、カップルの割合が高く身軽でアクティブな人が多かった。施設外の観光を楽しみ、滞在中の比較的短い時間内でレンタルカート150を楽しんだ場合、このような移動タイプになることが推測される。
対して、ミドルと同程度の発車回数で走行距離が短い群は1乗車あたりの走行距離が短いといえる。これは家族が二手に分かれ、ドライバーが何度も送迎を繰り返したからだと推測する。
このように同じようなレンタル形態で利用していても、レンタルカート150の利用の仕方は大きく異なる。これらの利用実態に合わせてサービスデザインをすればユーザの満足度向上に寄与できる。また、これらユーザ以外にも運転免許や料金が障壁となってレンタルカート150をレンタルしていないゲストも全体の60〜70%程度存在する。それらのレンタルカート150にとっての新規ユーザも取り込めるようなサービスデザインが求められる。
<4.利用効率化による必要台数試算>
ここまでの結果から、レンタル方式のサービスだけでは車両を十分に活用できていないことが分かった。ヘビー利用層に対してはレンタル方式のサービスがのぞましいので、ライト、ミドル利用層の移動をシェアリング方式のサービスで代替した場合の試算をする。試算参照データとして、施設内の駐車場の各所の駐車台数から求めた1時間ごとの移動台数を図12に示す。また、駐車場の地点をプロットした施設内マップを図13に示す。図13に示す施設内マップの道路上の破線が既定経路を示している。この日に駐車場で捕捉できた総台数は154台で全保有台数の56%である。繁忙期のピークには全保有台数275台の車両が図7、図12と同様の使われ方で移動すると仮定し試算を行った。
前述のとおり、4分30秒以上の移動はヘビーユーザー向けのレンタルカートを用いたレンタル方式のサービスとし、4分30秒未満の移動はオンデマンド既定経路自動運転車両50を用いたシェアリング方式のサービスで代替するサービス構成を考える。図12より、移動台数のピークは12時台であり、ピーク時には98台が移動している。図7の比率が適用できると考え、24台はレンタル方式のレンタルカート150とし、残りの75台分をシェアリング方式のオンデマンド既定経路自動運転車両50に置き換える。75台の移動時間と乗降に必要な2分/回の総計は284分となるため、これを何台かのオンデマンド既定経路自動運転車両50で賄うことを考える。
オンデマンド既定経路自動運転車両50の稼働率を10%とすると1台1時間で6分のデマンドを賄える。その場合、ピーク時は48台のオンデマンド既定経路自動運転車両50が必要となり、レンタルカート150の24台と合わせて72台の車両があれば、繁忙期のピーク需要に対応可能であることが分かる。75回のデマンドを48台で捌くことになるので、待ち時間は、最大でも1回分の配車を待つだけとなり、数分程度と考えられる。
このサービスデザインであればレンタル方式のレンタルカート150も残すことにより、レンタルカート150をアトラクションとして楽しむゲストの満足度も維持できる。但し、これは現状のレンタルカート150の移動需要に基づいた試算であり、自動運転により運転免許が無いなどの理由でレンタルカート150を使用していなかった層もシェアリング方式のオンデマンド既定経路自動運転車両50を利用できるようになると、必要台数は増える可能性がある。
<5.サービスモデルへの仮説>
現地での調査結果をふまえ、関係者らでユースケースのアイデア出しを行った。その結果、49のユースケースが得られた。それらのユースケースは、例えば、「カートイベント」、「ぶらりカート散歩」、「お気に入りのカート」としてまとめられる。具体的には、「カートイベント」に含まれるユースケースは、「カートの楽しみ方を教えてくれる」「移動以外に何ができるの?」「カートのイベントに子供が夢中」「すてきな時間をカートと」である。「ぶらりカート散歩」に含まれるユースケースは、「目的地もなくカートでぶらぶら」「夜、お酒を飲みながら」「星を見ながら夜風にあたる」である。「お気に入りのカート」に含まれるユースケースは、「待ってでも乗りたい」「愛着を生む」「感情的なつながり」「子供との会話」である。それらのユースケースについて、ユーザ行動のどの段階を支援しているのかについて分析した。まずはNormanの行為の7段階モデルを下敷きとし、「目標設定」、「行為の選択」、「実行」の3段階に分類した。「実行」に関してはどの提供価値に寄与しているかを明らかにするため、FKE バリューモデルを参考に「Useful(Fundamental Value)」、「Knowledge Value」、「Emotional Value」と更に分類し、3段階5区分とした。行為モデル3段階5区分を表2に示す。
Figure 2020090847
表2の行為モデルで分類すると、目的に応じた移動のユースケースは「実行−Useful」に寄与する。これは移動サービス全般に共通した価値である。それに対してリゾート施設のサービスモデルとして特徴的といえるのは、「目標設定」「行為の選択」に寄与するユースケースである。リゾート施設のゲストは滞在中の詳細な行動計画なしで、現地に到着してから何ができるのかを調べ、何をしようか検討する人が多い。そのため、その行動を決定したり、具体的な計画を立てたりするために必要な情報、選択肢の提示が必要とされている。目標設定に寄与するユースケースはユーザの行動設計につながる。ユーザ自身がゆったり過ごしたいと要望しているので、施設のサービスキャパシティに応じてタイミングを調整することで混雑を回避できるなどして満足度が向上することが考えられる。施設にとっても移動サービスを通じたレベニューマネジメントができるというメリットがある。また、リゾート来訪の理由はリフレッシュや思い出づくりであることが多いため「実行−Emotional Value」に対応するユースケースが多くみられた。短距離短時間乗車がメインで、長距離大量輸送の移動手段に対して利便性の価値が相対的に低い低速のオンデマンド既定経路自動運転車両50を用いたオンデマンド型の自動運転サービスシステム1では「実行−Emotional Value」は重要な提供価値となる。
<6.サービスアプリデザイン>
前項の仮説から、リゾート向けのオンデマンド型の自動運転サービスシステム1において、フリートコントロール補助制御装置10を用いたユーザ向けスマートフォン用のサービスアプリデザインをユーザ行動設計に寄与できるものにするよう検討した。ここでいうスマートフォンが、本具体例の選択装置60である。また、サービスアプリデザインのユーザインタフェースが、本具体例の選択装置60が有する表示画面61に表示される画面である。フリートコントロール補助制御装置10に用いられるサービスアプリデザインは、通常の配車アプリのように行先の指定を求めるのではないユーザインタフェースがのぞましいと考えた。そこで、本願発明者らは、ユーザの行為目標候補であるやりたいことや施設内でできることを検索しながら行動、行先の決定につなげられるユーザインタフェースを検討した。また、フリートコントロール補助制御装置10が補助するフリートコントロール装置20は、オンデマンド既定経路自動運転車両50の運行を管理する。図14〜図18にリゾート施設向けに開発したアプリのユーザインタフェース(以下、「UI」と称する。)を示す。
図14が、スマートフォン60でのサービスアプリの起動時のUI61である。図14に示すように、UI61に、複数の行為目標候補に関連する情報62が画面横方向に沿って並べて表示されている(行為目標候補情報表示処理S1)。図14には、複数の行為目標候補に関連する情報62として、複数の行為目標候補を表すタイトルが示されている。図14に示す通り、複数の行為目標候補を表すタイトルは、例えば、「おすすめ」「レストラン・バー」「施設・サービス」「プレイスポット」等である。また、UI61に、ユーザが選択した行為目標候補に対応付けられた複数の目的地候補に関連する情報63が画面横方向に並べて表示されている(目的地候補情報表示処理S2)。また、図14に示すように、フリートコントロール補助制御装置10は、複数の目的地候補に関連する情報63として、複数の目的地候補の名前(タイトル)がUI61に表示されている。また、図14に示すように、フリートコントロール補助制御装置10は、複数の目的地候補に関連する情報63として、ユーザが選択した目的地候補の施設情報(説明文)をUI61に表示させてもよい。複数の目的地の施設情報は、施設の内容や営業時間やマップ上の位置等が含まれる。さらに、図14に示すように、フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザのスマートフォン60の操作により、UI61にマップを表示し、目的地候補の名前とともに、ユーザが選択した目的地候補のマップ上の位置を表示してもよい(マップ表示処理S5)。ユーザのスマートフォン60の操作は、具体的には、図14に示す「Map」アイコンの選択操作である。さらに、図14に示すように、フリートコントロール補助制御装置10は、フリートコントロール装置20から取得したオンデマンド既定経路自動運転車両50が現在地まで配車されるまでの所要時間を表示させてもよい。
なお、図15は、スマートフォン60でのサービスアプリの起動時のUI61の別の一例を示している。図15では、UI161に、複数の行為目標候補に関連する情報162が画面横方向に沿って並べて表示されている(行為目標候補情報表示処理S1)。また、UI161に、ユーザが選択した行為目標候補に対応付けられた複数の目的地候補に関連する情報163が画面縦方向に並べて表示されている(目的地候補情報表示処理S2)。
そして、図16に示すように、図14に示すUI61でユーザが選択した目的地候補(図14の例では「カヌチャビーチ」)が、目的地としてスマートフォン60からフリートコントロール補助制御装置10が取得する(目的地取得処理S3)。フリートコントロール補助制御装置10は、スマートフォン60から目的地を取得すると、フリートコントロール装置20に、取得した目的地をオンデマンド既定経路自動運転車両50の目的地としたユーザの利用要求を出力する(出力処理S4)。つまり、ユーザからの利用要求をフリートコントロール補助制御装置からフリートコントロール装置20に出力する。この際、図16に示すように、フリートコントロール補助制御装置10は、フリートコントロール装置20から、オンデマンド既定経路自動運転車両50が現在地まで配車されるまでの配車時間を取得して、スマートフォン60のUI61に表示する(配車情報表示処理S7)。また、図16に示すように、フリートコントロール補助制御装置10は、現在地から目的地までオンデマンド既定経路自動運転車両50を利用した場合の所要時間をスマートフォン60のUI61に表示させる(配車情報表示処理S7)。また、図16に示すように、フリートコントロール補助制御装置10は、現在地から目的地までのマップ上の経路を、スマートフォン60のUI61に表示させる(マップ表示処理S6)。
フリートコントロール装置20においてオンデマンド既定経路自動運転車両50の配車手続きが完了すると、図17に示すように、フリートコントロール補助制御装置10は、スマートフォン60のUI61にオンデマンド既定経路自動運転車両50の配車手続きが完了した旨を通知させる。
図17の表示の後、フリートコントロール補助制御装置10は、図18に示すように、スマートフォン60のUI61にオンデマンド既定経路自動運転車両50の配車状態(配車されるまでの残り時間)を表示させる。また、図18に示すように、フリートコントロール補助制御装置10は、現在地から目的地までのマップ上の経路を、スマートフォン60のUI61に表示させる。また、図18に示すように、フリートコントロール補助制御装置10は、スマートフォン60から、オンデマンド既定経路自動運転車両50の配車のキャンセルを受付可能に構成される。なお、フリートコントロール補助制御装置10は、スマートフォン60から、オンデマンド既定経路自動運転車両50の配車のキャンセルを受け付けた場合、フリートコントロール装置20にオンデマンド既定経路自動運転車両50の配車のキャンセルを出力する。さらに、図18に示すように、フリートコントロール補助制御装置10は、スマートフォン60から、目的地の変更を受付可能に構成される。
なお、フリートコントロール補助制御装置10は、ユーザの属性に紐づけられた行為目標候補に関連する情報および目的地候補に関連する情報がメモリ12に蓄積されて、行為目標候補、目的地候補、または、ユーザの少なくともいずれかに関連する統計情報を生成してもよい。図14および図15に示すように、ユーザは、マップをベースに目的地を指定するのではなく、アクティビティやショップといったユーザの行為目標候補を表示して目的地を選ぶことができる。このやり方はマーケティングデータの蓄積にも役に立つ。マップ上で行先設定すると、同じ場所に複数の施設(レストラン、プールなど)がある場合、ユーザの目的は把握できないが、行動目的から行先を指定することでユーザが何を求めて移動したのかがわかる。従って、フリートコントロール補助制御装置10で生成した統計情報に基づいて、サービス設計や情報提供、経営分析が可能になる。
<7.まとめ>
本調査を通じてリゾートにおけるレンタルカート150の利用について以下のことが明らかになった。
・レンタルカート150の利用時の走行時間、発車回数はばらつきがあり、ライト、ミドル、ヘビーの3つに区分できる。
・レンタルカート150の利用時の76%は4分30秒以内の移動である。
・レンタルカート150の稼働率は1.8%である。
・ライト、ミドルユースをオンデマンド既定経路自動運転車両50で代替した場合、現状の26%の台数でデマンドにこたえられる。
以上の結果から、ユーザの利用状況、本質的な移動ニーズを把握し、その上で本オンデマンド型の自動運転サービスシステム1が目指す提供価値を効果的に利用できるようUI61を検討することができた。低速のオンデマンド既定経路自動運転車両50でのオンデマンド型の自動運転サービスは、運行エリアが限定されるためエリア内でとりうるアクティビティも行き先も限定される。選択肢が限定されていることを暗に表現し、選択肢をブラウズしながら直感的に決定できる今回の目的ベースのUI61は低速のオンデマンド既定経路自動運転車両50ならではのユーザエクスペリエンスにつなげられる。ランドカーは低速、小型、オープンな車体、短い航続距離を特徴とする。ランドカーは、今までの車両の目指す、より速く、より堅牢にという特徴には沿うところの少ない車両である。しかし、歩行者と共存するという新たな観点から見れば、他にはない多数の利点が生まれる移動手段となる。ランドカーに自動運転技術を加えた低速のオンデマンド既定経路自動運転車両50の利点を引き出すためには、モノだけではなくサービスを中心に考え、そのサービスを実現するために車両をどう動かすかということが重要である。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。また、後述する変更例は適宜組み合わせて実施することができる。
本具体例のオンデマンド既定経路自動運転車両50を、図19および図20の一例に示している。本発明のオンデマンド既定経路自動運転車両は、図19および図20に示すオンデマンド既定経路自動運転車両に限らない。本発明のオンデマンド既定経路自動運転車両は、ユーザの利用要求に基づいて、フリートコントロール装置で運行が管理されるものであれば、どのような車両でもよい。本具体例のオンデマンド既定経路自動運転車両50は、車両搭載制御装置215において、VGLによる自動運転技術を用いている。しかしながら、本発明のオンデマンド既定経路自動運転車両は、VGL以外の自動運転技術を用いてもよい。
本発明のフリートコントロール補助制御装置は、選択装置で選択された行為目標候補に関連する情報および選択装置で選択された目的地候補に関連する情報を、選択装置を使用するユーザの属性に紐づけて、メモリに蓄積してもよい。そして、フリートコントロール装置は、少なくともメモリに蓄積された情報に基づいて、オンデマンド既定経路自動運転車両が走行するルートおよび既定経路上のオンデマンド既定経路自動運転車両の配車を決めてもよい。例えば、フリートコントロール装置は、オンデマンド既定経路自動運転車両を、現在専用エリアにいるユーザの属性と同じ属性を有するユーザが過去に選択した行為目標候補または目的地候補を考慮したルートおよび配車を決める。例えば、フリートコントロール装置は、以下の3つのケースのようにオンデマンド既定経路自動運転車両の運行を制御する。第1のケースは、フリートコントロール装置は、例えば、あらかじめ混雑が予想される目的地を混雑する前に、高い順位でユーザに提示してオンデマンド既定経路自動運転車両を配車させるケースである。第2のケースは、フリートコントロール装置は、例えば、ユーザのオンデマンド既定経路自動運転車両の利用が少ない時間帯にユーザが集中する場所から遠いほど高い順位になるように、目的地の候補を提示してオンデマンド既定経路自動運転車両を配車させるケースである。第3のケースは、フリートコントロール装置は、例えば、混雑が予想される目的地を通らないルートを通るように、オンデマンド既定経路自動運転車両が走行するルートを決定するケースである。これにより、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。そして、専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことができる。専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。
本発明の情報生成装置は、統計情報として、ランキングを生成してよい。ランキングは、選択された回数の行為目標候補のランキング、選択された回数の目的地候補のランキング、紐づけられた属性を有するユーザの数の行為目標候補のランキング、または、紐づけられた属性を有するユーザの数の目的地候補のランキング少なくともいずれかを含む。情報生成装置は、生成したランキングを、フリートコントロール装置に出力できる。これにより、フリートコントロール装置は、オンデマンド既定経路自動運転車両の運行に、情報生成装置が生成したランキングを利用できる。フリートコントロール装置は、選択された回数が多い行為目標候補もしくは目的地候補、または、その属性が紐づけられたユーザの数が多い行為目標候補もしくは目的地候補を考慮して、オンデマンド既定経路自動運転車両のルートおよび配車を決定することができる。なお、オンデマンド既定経路自動運転車両の配車を決定するとは、オンデマンド既定経路自動運転車両を乗車予定位置に配車または予想乗車位置に事前に配車することを決定することである。これにより、専用エリアの既定経路上に配置されたオンデマンド既定経路自動運転車両の稼働率をより上げることができる。そして、専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことができる。専用エリアの既定経路上に配置するオンデマンド既定経路自動運転車両の台数をより減らすことにより、フリートコントロール装置のハードウェアリソースの負荷をより低減することができる。さらに、ランキングを、フリートコントロール装置以外の装置で活用することもできる。フリートコントロール装置以外の装置は、例えば経営分析装置である。
本具体例において、フリートコントロール補助制御装置10のプロセッサ11は、行為目標候補の表示と目的地候補の表示の両方が変更される。しかしながら、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、行為目標候補の表示と目的地候補の表示のいずれかが変更されるものであってよい。
本具体例において、フリートコントロール補助制御装置10のプロセッサ11は、マップ表示処理S5、S6を実行している。本発明のフリートコントロール補助制御装置のプロセッサは、マップ表示処理を実行しなくてもよい。
本具体例において、フリートコントロール補助制御装置10のプロセッサ11は配車情報表示処理S7を実行している。本発明のフリートコントロール補助制御装置のプロセッサは、配車情報表示処理を実行しなくてもよい。
本具体例において、フリートコントロール補助制御装置10のプロセッサ11は蓄積処理S8を実行している。本発明のフリートコントロール補助制御装置のプロセッサは、蓄積処理を実行しなくてもよい。
本具体例において、フリートコントロール補助制御装置10のプロセッサ11は蓄積情報出力処理S9、および、統計情報生成処理S10を実行している。本発明のフリートコントロール補助制御装置のプロセッサは、蓄積情報出力処理、および、統計情報生成処理を実行しなくてもよい。
本具体例の実証実験において用いた選択装置60は、スマートフォンである。しかしながら、本発明の選択装置は、施設内のオンデマンド既定経路自動運転車両の乗り場に配置されたタブレット等の操作端末であってもよい。
本具体例の実証実験において用いたフリートコントロール補助制御装置10は、スマートフォン60のUI61にオンデマンド既定経路自動運転車両50の配車時間、所要時間、および、現在地から目的地までのマップ上の経路を表示させている。本発明のフリートコントロール補助制御装置は、配車情報表示処理において、オンデマンド既定経路自動運転車両の配車時間を選択装置の表示画面に表示させてなくてよい。本発明のフリートコントロール補助制御装置は、配車情報表示処理において、オンデマンド既定経路自動運転車両の所用時間を選択装置の表示画面に表示させてなくてよい。本発明のフリートコントロール補助制御装置は、配車情報表示処理において、現在地から目的地までのマップ上の経路を、選択装置の表示画面に表示させなくてよい。また、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、配車情報表示処理において、オンデマンド既定経路自動運転車両の料金を選択装置の表示画面に表示させてもよい。
具体例の実証実験において用いたフリートコントロール補助制御装置10は、スマートフォン60から、オンデマンド既定経路自動運転車両50の配車のキャンセルを受付可能に構成される。本発明のフリートコントロール補助制御装置は、選択装置からオンデマンド既定経路自動運転車両の配車のキャンセルを受付可能に構成されなくてよい。同様に、フリートコントロール補助制御装置は、選択装置から目的地の変更を受付可能に構成されなくてよい。
本具体例の実証実験において用いたフリートコントロール補助制御装置10は、現在地から目的地までオンデマンド既定経路自動運転車両50を利用した場合の所要時間を、スマートフォン60のUI61に表示するようにしている。本発明のフリートコントロール補助制御装置は、現在地から目的地までオンデマンド既定経路自動運転車両を利用した場合の所要時間と共に、現在地から目的地まで他の手段(例えば、徒歩)を利用した場合の所要時間を、選択装置の表示画面に表示するようにしてもよい。
また、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、ユーザの選択装置による選択に基づいて、オンデマンド既定経路自動運転車両の現在位置を表示したマップを、選択装置の表示画面に表示するようにしてもよい。
また、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、ユーザの選択装置による選択に基づいて、オンデマンド既定経路自動運転車両の現在位置を示すマップを、選択装置の表示画面に表示するようにしてもよい。
また、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、オンデマンド既定経路自動運転車両のタイプが複数ある場合、ユーザからの要求の選択装置による選択に基づいて、配車可能なオンデマンド既定経路自動運転車両のタイプを、選択装置の表示画面に表示するようにしてもよい。オンデマンド既定経路自動運転車両のタイプとは、例えば、補助が必要な方が乗車できる車両や、子供向けの車両である。
また、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、目的地候補に、特定の目的地を示さない周回コースを含んでもよい。
また、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、複数の目的地候補から1つ以上の経由地を含む目的地を選択できるようにしてもよい。
また、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、利用するユーザの人数を入力可能に構成して、必要に応じて、2台以上のオンデマンド既定経路自動運転車両のフリートコントロール装置に配車させるようにしてもよい。
また、本発明のフリートコントロール補助制御装置は、時間と場所を指定して、オンデマンド既定経路自動運転車両を事前に配車予約できるようにしてもよい。
10 フリートコントロール補助制御装置
11 プロセッサ
12 メモリ
20 フリートコントロール装置
40 専用エリア
41 既定経路
50 オンデマンド既定経路自動運転車両
60 選択装置
61 表示画面
62 ユーザの行為目標候補に関連する情報
63 少なくとも1つの目的地候補に関連する情報
S1 行為目標候補情報表示処理
S2 目的地候補情報表示処理
S3 目的地取得処理
S4 出力処理
S5、S6 マップ表示処理
S7 配車情報表示処理
S8 蓄積処理
S9 蓄積情報出力処理
S10 統計情報生成処理

Claims (15)

  1. 複数のユーザの利用要求に基づいて、走行可能なエリアが限られた専用エリアの既定経路を自動走行する複数のオンデマンド既定経路自動運転車両の運行を管理するフリートコントロール装置を補助するためのフリートコントロール補助制御装置であって、
    前記ユーザの行為候補または前記ユーザの目標候補の少なくともいずれかを示す複数の行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報を、前記複数のユーザの各々が使用する選択装置が有する表示画面に表示して、前記複数の行為目標候補の少なくとも一部の中からある前記行為目標候補を前記選択装置で選択できるように、前記複数の行為目標候補に関連する情報を出力する行為目標候補情報表示処理と、
    前記選択装置で選択された前記行為目標候補に対応付けられた、前記既定経路付近にある少なくとも1つの目的地候補に関連する情報を、前記表示画面に表示して、前記少なくとも1つの目的地候補の中からある目的地候補を前記選択装置で選択できるように、出力する目的地候補情報表示処理と、
    前記選択装置で選択された前記目的地候補を目的地として取得する目的地取得処理と、
    前記目的地取得処理で取得した前記目的地を前記オンデマンド既定経路自動運転車両の目的地とした前記利用要求を前記フリートコントロール装置に出力する出力処理と、
    を実行するプロセッサを有することを特徴とするフリートコントロール補助制御装置。
  2. 前記行為目標候補情報表示処理において、
    前記複数の行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報を、前記表示画面の第1方向に沿って並べて表示するように出力することを特徴とする請求項1に記載のフリートコントロール補助制御装置。
  3. 前記プロセッサは、前記行為目標候補情報表示処理が実行された後に、
    前記既定経路の少なくとも一部を含むマップ、前記マップ上に位置する前記ユーザの現在地、および、前記マップ上に位置する前記少なくとも1つの目的地候補を、前記表示画面に表示するように出力するマップ表示処理を更に実行することを特徴とする請求項1または2に記載のフリートコントロール補助制御装置。
  4. 前記マップ表示処理は、前記目的地取得処理が実行された後に実行され、
    前記マップ表示処理において、前記マップ上に、少なくとも、前記選択装置を使用する前記ユーザの現在地、および、前記目的地取得処理で取得された前記目的地を表示するように出力することを特徴とする請求項3に記載のフリートコントロール補助制御装置。
  5. 前記マップ表示処理は、前記目的地取得処理が実行される前に実行され、
    前記マップ表示処理において、前記少なくとも1つの目的地候補を前記選択装置で選択できるように出力し、
    前記プロセッサは、
    前記マップ表示処理を実行している際の前記選択装置による選択に基づいて、前記マップ表示処理の実行を中断または一時停止して、前記目的地候補情報表示処理を実行し、
    前記目的地候補情報表示処理を実行している際の前記選択装置による選択に基づいて、前記目的地候補情報表示処理の実行を中断または一時停止して、前記マップ表示処理を実行することを特徴とする請求項3に記載のフリートコントロール補助制御装置。
  6. 前記行為目標候補情報表示処理において、前記複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して前記表示画面に表示するように出力し、
    前記目的地候補情報表示処理において、前記少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかを変更して前記表示画面に表示するように出力し、
    前記複数の行為目標候補に関連する情報の表示内容は、前記行為目標候補の内容を説明する説明文の表示内容を少なくとも含み、
    前記複数の行為目標候補に関連する情報の表示形態は、前記行為目標候補を表すタイトル、前記行為目標候補の内容を説明する説明文、または、前記行為目標候補を表す図形の表示形態の少なくともいずれかを含み、
    前記少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示内容は、前記目的地候補の内容を説明する説明文の表示内容を少なくとも含み、
    前記少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示形態は、前記目的地候補を表すタイトル、前記目的地候補の内容を説明する説明文、または、前記目的地候補を表す図形の表示形態の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のフリートコントロール補助制御装置。
  7. 前記行為目標候補情報表示処理において、前記選択装置による選択、前記ユーザの属性、または、前記専用エリアの状況に基づいて、前記複数の行為目標候補に関連する情報の前記表示位置、前記表示内容、または、前記表示形態の少なくともいずれかを変更して前記表示画面に表示するように出力し、
    前記目的地候補情報表示処理において、前記選択装置による選択、前記ユーザの属性、または、前記専用エリアの状況に基づいて、前記少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の前記表示位置、前記表示内容、または、前記表示形態の少なくともいずれかを変更して前記表示画面に表示するように出力することを特徴とする請求項6に記載のフリートコントロール補助制御装置。
  8. 前記行為目標候補情報表示処理において、前記複数の行為目標候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかが、前回の前記行為目標候補情報表示処理に前記選択装置で前記複数の行為目標候補の少なくとも一部に関連する情報が表示されたときと異なるように、前記複数の行為目標候補に関連する情報を出力し、
    前記目的地候補情報表示処理において、前記少なくとも1つの目的地候補に関連する情報の表示位置、表示内容、または、表示形態の少なくともいずれかが、前回の前記目的地候補情報表示処理前記選択装置で前記少なくとも1つの目的地候補が表示されたときと異なるように、前記少なくとも1つの目的地候補に関連する情報を出力することを特徴とする請求項6に記載のフリートコントロール補助制御装置。
  9. 前記行為目標候補情報表示処理において、前記複数の行為目標候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される行為目標候補に関連する情報が、前回の前記行為目標候補情報表示処理に前記選択装置で前記複数の行為目標候補の少なくとも一部が表示されたときと異なるように、前記複数の行為目標候補に関連する情報を出力し、
    前記目的地候補情報表示処理において、前記少なくとも1つの目的地候補のうち最も順位の高い表示位置に表示される目的地候補に関連する情報が、前回の前記目的地候補情報表示処理に前記選択装置で前記少なくとも1つの目的地候補のいずれかが表示されたときと異なるように、前記少なくとも1つの目的地候補に関連する情報を出力することを特徴とする請求項8に記載のフリートコントロール補助制御装置。
  10. 前記行為目標候補情報表示処理において、前記複数の行為目標候補のうち前回の前記行為目標候補情報表示処理に前記選択装置で選択された前記行為目標候補に関連する情報が、最も順位の高い表示位置に表示されるように、前記複数の行為目標候補に関連する情報を出力し、
    前記目的地候補情報表示処理において、前記複数の目的地候補のうち前回の前記目的地候補情報表示処理に前記選択装置で選択された前記目的地候補に関連する情報が、最も順位の高い表示位置に表示されるように、前記少なくとも1つの目的地候補に関連する情報を出力することを特徴とする請求項9に記載のフリートコントロール補助制御装置。
  11. 前記プロセッサは、前記選択装置で選択された前記行為目標候補に関連する情報および前記選択装置で選択された前記目的地候補に関連する情報を、前記選択装置を使用する前記ユーザの属性に紐づけて、前記フリートコントロール補助制御装置が有するメモリに蓄積する蓄積処理を更に実行し、
    前記行為目標候補情報表示処理において、前記メモリを参照して、前記選択装置を使用する前記ユーザの属性に紐づけられた前記行為目標候補に関連する情報および前記目的地候補に関連する情報に基づいて、前記行為目標候補の前記表示位置、前記表示内容、または、前記表示形態の少なくともいずれかを変更して表示するように出力し、
    前記目的地候補情報表示処理において、前記メモリを参照して、前記選択装置を使用する前記ユーザの属性に紐づけられた前記行為目標候補に関連する情報および前記目的地候補に関連する情報に基づいて、前記目的地候補の前記表示位置、前記表示内容、または、前記表示形態の少なくともいずれかを変更して表示するように出力することを特徴とする請求項8に記載のフリートコントロール補助制御装置。
  12. 前記プロセッサは、前記選択装置で選択された前記行為目標候補に関連する情報および前記選択装置で選択された前記目的地候補に関連する情報を、前記選択装置を使用する前記ユーザの属性に紐づけて、前記フリートコントロール補助制御装置が有するメモリに蓄積する蓄積処理を更に実行し、
    前記フリートコントロール装置は、少なくとも前記メモリに蓄積された情報に基づいて、前記オンデマンド既定経路自動運転車両が走行するルートおよび前記既定経路上の前記オンデマンド既定経路自動運転車両の配車を決めることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のフリートコントロール補助制御装置。
  13. 前記プロセッサは、前記既定経路上の前記オンデマンド既定経路自動運転車両が前記ユーザの現在地に配車されるまでの配車時間、前記ユーザの現在地から前記目的地までの前記オンデマンド既定経路自動運転車両の走行に要する所要時間、または、前記ユーザの現在地から前記目的地までの料金の少なくともいずれかの情報を前記表示画面に表示するように出力する配車情報表示処理を更に実行することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のフリートコントロール補助制御装置。
  14. 前記プロセッサは、
    前記選択装置で選択された前記行為目標候補に関連する情報および前記選択装置で選択された前記目的地候補に関連する情報を、前記選択装置を使用する前記ユーザの属性に紐づけて、前記フリートコントロール補助制御装置が有するメモリに蓄積する蓄積処理と、
    少なくとも前記メモリに蓄積された前記ユーザの属性に紐づけられた前記行為目標候補に関連する情報および前記目的地候補に関連する情報を、前記行為目標候補、前記目的地候補、または、前記ユーザの少なくともいずれかに関連する統計情報を生成する統計情報生成処理を実行するプロセッサを有する情報生成装置に出力する蓄積情報出力処理と、を更に実行することを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載のフリートコントロール補助制御装置。
  15. 前記統計情報生成処理において、前記統計情報として、少なくとも前記メモリに蓄積された前記複数のユーザの属性に紐づけられた前記行為目標候補に関連する情報および前記目的地候補に関連する情報に基づいて、前記複数の行為目標候補を、前記複数の選択装置により選択された回数で順位付けしたランキング、前記少なくとも1つの目的地候補を、前記複数の選択装置により選択された回数で順位付けしたランキング、前記複数の行為目標候補を、紐づけられた属性を有する前記ユーザの数で順位付けしたランキング、または、前記少なくとも1つの目的地候補を、紐づけられた属性を有する前記ユーザの数で順位付けしたランキングの少なくともいずれかを生成することを特徴とする請求項14に記載のフリートコントロール補助制御装置。
JP2020553956A 2018-10-31 2019-10-30 フリートコントロール補助制御装置 Active JP7163403B2 (ja)

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