JPWO2020067082A5 - - Google Patents
Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2020067082A5 JPWO2020067082A5 JP2020549248A JP2020549248A JPWO2020067082A5 JP WO2020067082 A5 JPWO2020067082 A5 JP WO2020067082A5 JP 2020549248 A JP2020549248 A JP 2020549248A JP 2020549248 A JP2020549248 A JP 2020549248A JP WO2020067082 A5 JPWO2020067082 A5 JP WO2020067082A5
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- polyvinyl acetal
- acetal resin
- resin film
- plasticizer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 229920002554 vinyl polymer Polymers 0.000 claims description 107
- DHKHKXVYLBGOIT-UHFFFAOYSA-N 1,1-Diethoxyethane Chemical compound CCOC(C)OCC DHKHKXVYLBGOIT-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 103
- 239000011354 acetal resin Substances 0.000 claims description 101
- 229920006324 polyoxymethylene Polymers 0.000 claims description 101
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 82
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims description 81
- 239000004014 plasticizer Substances 0.000 claims description 68
- 239000002346 layers by function Substances 0.000 claims description 53
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 33
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims description 26
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims description 26
- 230000006870 function Effects 0.000 claims description 22
- 239000011241 protective layer Substances 0.000 claims description 19
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 13
- YXFVVABEGXRONW-UHFFFAOYSA-N Toluene Chemical compound CC1=CC=CC=C1 YXFVVABEGXRONW-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 12
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 12
- 238000003475 lamination Methods 0.000 claims description 9
- LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N Ethanol Chemical compound CCO LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 8
- 238000000149 argon plasma sintering Methods 0.000 claims description 8
- 125000004432 carbon atom Chemical group C* 0.000 claims description 7
- 238000010030 laminating Methods 0.000 claims description 7
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 claims description 6
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 6
- 238000009413 insulation Methods 0.000 claims description 6
- 229920002037 poly(vinyl butyral) polymer Polymers 0.000 claims description 6
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 5
- 230000009993 protective function Effects 0.000 claims description 5
- 229920000178 Acrylic resin Polymers 0.000 claims description 4
- 239000004925 Acrylic resin Substances 0.000 claims description 4
- LYCAIKOWRPUZTN-UHFFFAOYSA-N Ethylene glycol Chemical compound OCCO LYCAIKOWRPUZTN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 4
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 claims description 4
- 238000000576 coating method Methods 0.000 claims description 4
- 238000004040 coloring Methods 0.000 claims description 4
- -1 ester compound Chemical class 0.000 claims description 4
- 229920000554 ionomer Polymers 0.000 claims description 4
- 229920005668 polycarbonate resin Polymers 0.000 claims description 4
- 239000004431 polycarbonate resin Substances 0.000 claims description 4
- 229920001225 polyester resin Polymers 0.000 claims description 4
- 239000004645 polyester resin Substances 0.000 claims description 4
- 229920005672 polyolefin resin Polymers 0.000 claims description 4
- 239000002253 acid Substances 0.000 claims description 2
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 claims description 2
- 238000009826 distribution Methods 0.000 claims description 2
- RTZKZFJDLAIYFH-UHFFFAOYSA-N ether Substances CCOCC RTZKZFJDLAIYFH-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- 239000011521 glass Substances 0.000 claims description 2
- WGCNASOHLSPBMP-UHFFFAOYSA-N hydroxyacetaldehyde Natural products OCC=O WGCNASOHLSPBMP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- 230000031700 light absorption Effects 0.000 claims description 2
- 230000002265 prevention Effects 0.000 claims description 2
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 claims description 2
- 150000001241 acetals Chemical class 0.000 description 6
- 239000005340 laminated glass Substances 0.000 description 4
- 239000011229 interlayer Substances 0.000 description 3
- 239000004372 Polyvinyl alcohol Substances 0.000 description 2
- FRQDZJMEHSJOPU-UHFFFAOYSA-N Triethylene glycol bis(2-ethylhexanoate) Chemical compound CCCCC(CC)C(=O)OCCOCCOCCOC(=O)C(CC)CCCC FRQDZJMEHSJOPU-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- XTXRWKRVRITETP-UHFFFAOYSA-N Vinyl acetate Chemical group CC(=O)OC=C XTXRWKRVRITETP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000006359 acetalization reaction Methods 0.000 description 2
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 2
- 238000006116 polymerization reaction Methods 0.000 description 2
- 229920002451 polyvinyl alcohol Polymers 0.000 description 2
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 1
- 239000005357 flat glass Substances 0.000 description 1
- 230000009477 glass transition Effects 0.000 description 1
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 239000002904 solvent Substances 0.000 description 1
- 230000037303 wrinkles Effects 0.000 description 1
Description
合わせガラスに機能を付与する方法として、合わせガラス用中間膜(以下、単に「中間膜」と称することもある)に機能を付与する検討がなされている。しかしながら、中間膜そのものに新たな機能を付与する場合には、種々の色、厚さ、その他の従来公知の機能といった、多数の組み合わせに対応した種類の中間膜を揃える必要がある。そこで、新たな機能付与の方法として、可塑剤を含まないか又は少量含むポリビニルアセタール樹脂フィルムと、様々な機能を有する既存の複数のフィルム又は膜とを積層して中間膜を作製することが提案されている(例えば特許文献1)。しかしながら、可塑剤を含まないか又は少量含むポリビニルアセタール樹脂フィルムと、可塑剤を多く含み、耐貫通性又は遮音性等に優れるフィルム又は膜とを積層した場合、後者から前者に可塑剤が移行することにより、光学むらが生じたり、中間膜全体における可塑剤濃度が低くなって耐貫通性又は遮音性等が低下したりする問題がある。
また、ポリビニルアセタール樹脂フィルムに機能性層を付与するために、機能性材料を含む溶液を塗布する方法が提案されている(例えば特許文献2)。しかしながら、塗布した機能性材料を含む溶液から溶媒を除去するための加熱工程において、ガラス転移温度の低いポリビニルアセタール樹脂フィルムが変形したり、塗膜にクラック又は皺が生じたりする問題がある。そのような変形等を回避するために、低温で乾燥できる液状塗布材料が提案されている(例えば特許文献3)が、低温で乾燥できる低沸点溶媒を液状塗布材料に用いると、液状塗布材料が乾燥して固着し、連続運転ができなくなることがある。
引用文献4には、可塑剤含有ポリビニルアセタールシートと、可塑剤含分が少ないポリビニルアセタールシートから合わせガラス積層体を製造するに際して、シートを正確に配置するために、可塑剤含分が少ない又は可塑剤を含有しないポリビニルアセタールシートを、液体により可塑剤含有ポリビニルアセタールシート又は板ガラスに接着固定する方法が提案されており、前記液体として前記ポリビニルアセタールシートに含まれる可塑剤を使用してよいことが記載されている。しかしながら、同文献には、加熱によりポリビニルアセタールシートに可塑剤を吸収させることは記載されておらず、そのような加熱工程がなければ積層したシート又はガラスとの密着性が不十分となってずれが生じやすくなり得ることから、より高い密着性が求められることがあった。
また、ポリビニルアセタール樹脂フィルムに機能性層を付与するために、機能性材料を含む溶液を塗布する方法が提案されている(例えば特許文献2)。しかしながら、塗布した機能性材料を含む溶液から溶媒を除去するための加熱工程において、ガラス転移温度の低いポリビニルアセタール樹脂フィルムが変形したり、塗膜にクラック又は皺が生じたりする問題がある。そのような変形等を回避するために、低温で乾燥できる液状塗布材料が提案されている(例えば特許文献3)が、低温で乾燥できる低沸点溶媒を液状塗布材料に用いると、液状塗布材料が乾燥して固着し、連続運転ができなくなることがある。
引用文献4には、可塑剤含有ポリビニルアセタールシートと、可塑剤含分が少ないポリビニルアセタールシートから合わせガラス積層体を製造するに際して、シートを正確に配置するために、可塑剤含分が少ない又は可塑剤を含有しないポリビニルアセタールシートを、液体により可塑剤含有ポリビニルアセタールシート又は板ガラスに接着固定する方法が提案されており、前記液体として前記ポリビニルアセタールシートに含まれる可塑剤を使用してよいことが記載されている。しかしながら、同文献には、加熱によりポリビニルアセタールシートに可塑剤を吸収させることは記載されておらず、そのような加熱工程がなければ積層したシート又はガラスとの密着性が不十分となってずれが生じやすくなり得ることから、より高い密着性が求められることがあった。
本発明者らは、前記課題を解決するために、中間膜に用いるポリビニルアセタール樹脂フィルムについて詳細に検討を重ね、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、以下の好適な態様を包含する。
〔1〕可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムの製造方法であって、ポリビニルアセタール樹脂フィルムに対して可塑剤液を接触させる接触工程、及び可塑剤液を接触させたポリビニルアセタール樹脂フィルムを加熱する加熱工程を含み、接触工程前のポリビニルアセタール樹脂フィルム中の可塑剤の量がポリビニルアセタール樹脂フィルムの総質量に対して0~20質量%である、方法。
〔2〕前記〔1〕に記載の方法により得られる可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムと機能性層(A)とを有する機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムの製造方法であって、可塑剤液を接触させたポリビニルアセタール樹脂フィルムの可塑剤液接触面と機能性層(A)とが接するように両者を積層させる積層工程を含む、方法。
〔3〕接触工程及び加熱工程の後に、可塑剤液接触面と機能性層(A)とを重ね合わせて積層する積層工程(i)を含む、前記〔2〕に記載の方法。
〔4〕加熱工程の際に、可塑剤液接触面と機能性層(A)とを重ね合わせて加熱して積層する積層工程(ii)を含む、前記〔2〕に記載の方法。
〔5〕接触工程において、機能性層(A)に対して可塑剤液を接触させる機能性層(A)への接触工程、及び得られた機能性層(A)の可塑剤液接触面とポリビニルアセタール樹脂フィルムとを重ね合わせる工程を含む、前記〔2〕に記載の方法。
〔6〕接触工程において、ポリビニルアセタール樹脂フィルムと機能性層(A)との間に可塑剤液を注入する工程、及びポリビニルアセタール樹脂フィルムと可塑剤液と機能性層(A)とを重ね合わせる工程を含む、前記〔2〕又は〔4〕に記載の方法。
〔7〕機能性層(A)が、着色層、光吸収層、光反射層、遮音層、光散乱層、発光層、導電層、繊維層及び二重像防止層からなる群から選択される1又は2以上の層である、前記〔2〕~〔6〕のいずれかに記載の方法。
〔8〕機能性層(A)が、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリオレフィン樹脂及びアイオノマー樹脂からなる群から選択される1以上の樹脂を樹脂成分として含有する層である、前記〔2〕~〔7〕のいずれかに記載の方法。
〔9〕機能性層(A)がポリビニルアセタール樹脂を樹脂成分として含有する層であり、当該層中の可塑剤の量が当該層の総質量に基づいて16質量%未満である、前記〔8〕に記載の方法。
〔10〕機能性層(A)の厚さが0.01~300μmである、前記〔2〕~〔9〕のいずれかに記載の方法。
〔11〕接触工程において、ポリビニルアセタール樹脂フィルム100質量部あたり0質量部より多く50質量部以下の量で可塑剤液を接触させる、前記〔1〕~〔10〕のいずれかに記載の方法。
〔12〕前記〔1〕に記載の方法により得られる可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムと別のフィルム(C)との積層フィルムの製造方法であって、可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムと別のフィルム(C)とを積層する積層工程を含む、方法。
〔13〕前記〔2〕~〔10〕のいずれかに記載の方法により得られる機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムと別のフィルム(C)との積層フィルムの製造方法であって、機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムと別のフィルム(C)とを積層する積層工程を含む、方法。
〔14〕別のフィルム(C)が、着色機能、遮音機能、遮熱機能、発光機能、保護機能、導電機能又は二重像防止機能のいずれかの機能を有する層を1以上有する樹脂フィルムである、前記〔12〕又は〔13〕に記載の方法。
〔15〕別のフィルム(C)が、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリオレフィン樹脂及びアイオノマー樹脂からなる群から選択される1以上の樹脂を樹脂成分として含有する樹脂フィルムである、前記〔12〕~〔14〕のいずれかに記載の方法。
〔16〕接触は印刷又は塗布によって行う、前記〔1〕~〔15〕のいずれかに記載の方法。
〔17〕可塑剤液中の可塑剤の含有量が20~100質量%である、前記〔1〕~〔16〕のいずれかに記載の方法。
〔18〕接触工程前のポリビニルアセタール樹脂フィルムが別の層(B)と積層されている、前記〔1〕~〔17〕のいずれかに記載の方法。
〔19〕別の層(B)が、着色層、光吸収層、光反射層、遮音層、光散乱層、発光層、導電層、繊維層、二重像防止層及び保護層からなる群から選択される1以上の機能性層(X)である、前記〔18〕に記載の方法。
〔20〕可塑剤液中の可塑剤は、繰り返し単位2~10のオリゴアルキレングリコールの少なくとも片末端がエーテル結合若しくはエステル結合により炭素数2~14の基と結合している化合物、又は炭素数2~14のオリゴカルボン酸化合物と炭素数2~14のアルコール化合物とのエステル化合物である、前記〔1〕~〔19〕のいずれかに記載の方法。
〔21〕ポリビニルアセタール樹脂フィルムの厚さが10~350μmである、前記〔1〕~〔20〕のいずれかに記載の方法。
〔22〕ポリビニルアセタール樹脂フィルム中のポリビニルアセタール樹脂がポリビニルブチラール樹脂である、前記〔1〕~〔21〕のいずれかに記載の方法。
〔23〕ポリビニルアセタール樹脂フィルム中のポリビニルアセタール樹脂の、ブルックフィールド型(B型)粘度計を用いて20℃、30rpmで測定された、濃度10質量%のトルエン/エタノール=1/1(質量比)溶液の粘度が400mPa・s以下である、前記〔1〕~〔22〕のいずれかに記載の方法。
〔24〕ポリビニルアセタール樹脂フィルム中のポリビニルアセタール樹脂の、ブルックフィールド型(B型)粘度計を用いて20℃、30rpmで測定された、濃度10質量%のトルエン/エタノール=1/1(質量比)溶液の粘度が200mPa・sより大きい、前記〔1〕~〔23〕のいずれかに記載の方法。
〔25〕ポリビニルアセタール樹脂フィルム中のポリビニルアセタール樹脂の分子量分布が2.7以上である、前記〔1〕~〔24〕のいずれかに記載の方法。
〔26〕ポリビニルアセタール樹脂フィルムの可塑剤液接触面の表面粗さRzが5μm以下である、前記〔1〕~〔25〕のいずれかに記載の方法。
〔27〕ポリビニルアセタール樹脂フィルムが、有色、光吸収、光反射、光散乱、発光及び導電からなる群から選択される1以上の機能を有するものである、前記〔1〕~〔26〕のいずれかに記載の方法。
〔28〕可塑剤液が、着色層、光吸収層、光反射層、遮音層、光散乱層、発光層、導電層、繊維層及び二重像防止層からなる群から選択される1以上の機能性層(Y)を形成するための機能性材料を含有する、前記〔1〕~〔27〕のいずれかに記載の方法。
〔29〕加熱工程において40℃以上100℃以下で加熱する、前記〔1〕~〔28〕のいずれかに記載の方法。
〔30〕前記〔2〕~〔11〕及び〔13〕~〔29〕のいずれかに記載の方法により得られる機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム。
〔31〕前記〔1〕、〔11〕、〔16〕、〔17〕及び〔20〕~〔29〕のいずれかに記載の方法により得られる可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルム。
〔32〕前記〔14〕に記載の方法により得られる別のフィルム(C)との積層フィルムにおいて、別のフィルム(C)が保護機能を有する層を有する樹脂フィルムである積層フィルムから、保護機能を有する層が剥離されてなるフィルム。
〔33〕前記〔19〕に記載の方法により得られ、接触工程前のポリビニルアセタール樹脂フィルムが別の層(B)としての保護層と積層されている可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムから、保護層が剥離されてなる、可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルム。
〔34〕前記〔19〕に記載の方法により得られ、接触工程前のポリビニルアセタール樹脂フィルムが別の層(B)としての保護層と積層されている機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムから、保護層が剥離されてなる、機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム。
〔35〕前記〔30〕に記載の機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムにおいて、機能性層(A)が保護層を有するものであり、保護層を有する機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムから保護層が剥離されてなる、機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム。
〔36〕前記〔30〕に記載の機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム又は前記〔31〕に記載の可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムのいずれかと、原料としたポリビニルアルコールの粘度平均重合度1700、アセタール化度69~71モル%かつ酢酸ビニル単位含有量1モル%以下のポリビニルブチラール樹脂72質量%及びトリエチレングリコール-ビス-(2-エチルヘキサノエート)28質量%を含有する厚さ0.76mmの1枚の可塑化ポリビニルブチラール樹脂フィルムとを接合して測定された耐熱クリープ性を示す値が10mm以下である、請求項30に記載の機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム又は請求項31に記載の可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルム。
〔37〕前記〔30〕に記載の機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム又は前記〔31〕に記載の可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムのいずれかを、原料としたポリビニルアルコールの粘度平均重合度1700、アセタール化度69~71モル%かつ酢酸ビニル単位含有量1モル%以下のポリビニルブチラール樹脂72質量%及びトリエチレングリコール-ビス-(2-エチルヘキサノエート)28質量%を含有する厚さ0.38mmの2枚の可塑化ポリビニルブチラール樹脂フィルムの間に配置して接合して測定された耐熱クリープ性を示す値が10mm以下である、請求項30に記載の機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム又は請求項31に記載の可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルム。
〔38〕2枚の透明基材の間に、前記〔30〕に記載の機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム又は前記〔31〕に記載の可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムが挟持された積層体。
〔39〕可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムが透明基材に直接接触している、前記〔38〕に記載の積層体。
〔40〕前記〔38〕又は〔39〕に記載の積層体において、2枚の透明基材がガラスである、合わせガラス。
即ち、本発明は、以下の好適な態様を包含する。
〔1〕可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムの製造方法であって、ポリビニルアセタール樹脂フィルムに対して可塑剤液を接触させる接触工程、及び可塑剤液を接触させたポリビニルアセタール樹脂フィルムを加熱する加熱工程を含み、接触工程前のポリビニルアセタール樹脂フィルム中の可塑剤の量がポリビニルアセタール樹脂フィルムの総質量に対して0~20質量%である、方法。
〔2〕前記〔1〕に記載の方法により得られる可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムと機能性層(A)とを有する機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムの製造方法であって、可塑剤液を接触させたポリビニルアセタール樹脂フィルムの可塑剤液接触面と機能性層(A)とが接するように両者を積層させる積層工程を含む、方法。
〔3〕接触工程及び加熱工程の後に、可塑剤液接触面と機能性層(A)とを重ね合わせて積層する積層工程(i)を含む、前記〔2〕に記載の方法。
〔4〕加熱工程の際に、可塑剤液接触面と機能性層(A)とを重ね合わせて加熱して積層する積層工程(ii)を含む、前記〔2〕に記載の方法。
〔5〕接触工程において、機能性層(A)に対して可塑剤液を接触させる機能性層(A)への接触工程、及び得られた機能性層(A)の可塑剤液接触面とポリビニルアセタール樹脂フィルムとを重ね合わせる工程を含む、前記〔2〕に記載の方法。
〔6〕接触工程において、ポリビニルアセタール樹脂フィルムと機能性層(A)との間に可塑剤液を注入する工程、及びポリビニルアセタール樹脂フィルムと可塑剤液と機能性層(A)とを重ね合わせる工程を含む、前記〔2〕又は〔4〕に記載の方法。
〔7〕機能性層(A)が、着色層、光吸収層、光反射層、遮音層、光散乱層、発光層、導電層、繊維層及び二重像防止層からなる群から選択される1又は2以上の層である、前記〔2〕~〔6〕のいずれかに記載の方法。
〔8〕機能性層(A)が、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリオレフィン樹脂及びアイオノマー樹脂からなる群から選択される1以上の樹脂を樹脂成分として含有する層である、前記〔2〕~〔7〕のいずれかに記載の方法。
〔9〕機能性層(A)がポリビニルアセタール樹脂を樹脂成分として含有する層であり、当該層中の可塑剤の量が当該層の総質量に基づいて16質量%未満である、前記〔8〕に記載の方法。
〔10〕機能性層(A)の厚さが0.01~300μmである、前記〔2〕~〔9〕のいずれかに記載の方法。
〔11〕接触工程において、ポリビニルアセタール樹脂フィルム100質量部あたり0質量部より多く50質量部以下の量で可塑剤液を接触させる、前記〔1〕~〔10〕のいずれかに記載の方法。
〔12〕前記〔1〕に記載の方法により得られる可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムと別のフィルム(C)との積層フィルムの製造方法であって、可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムと別のフィルム(C)とを積層する積層工程を含む、方法。
〔13〕前記〔2〕~〔10〕のいずれかに記載の方法により得られる機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムと別のフィルム(C)との積層フィルムの製造方法であって、機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムと別のフィルム(C)とを積層する積層工程を含む、方法。
〔14〕別のフィルム(C)が、着色機能、遮音機能、遮熱機能、発光機能、保護機能、導電機能又は二重像防止機能のいずれかの機能を有する層を1以上有する樹脂フィルムである、前記〔12〕又は〔13〕に記載の方法。
〔15〕別のフィルム(C)が、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリオレフィン樹脂及びアイオノマー樹脂からなる群から選択される1以上の樹脂を樹脂成分として含有する樹脂フィルムである、前記〔12〕~〔14〕のいずれかに記載の方法。
〔16〕接触は印刷又は塗布によって行う、前記〔1〕~〔15〕のいずれかに記載の方法。
〔17〕可塑剤液中の可塑剤の含有量が20~100質量%である、前記〔1〕~〔16〕のいずれかに記載の方法。
〔18〕接触工程前のポリビニルアセタール樹脂フィルムが別の層(B)と積層されている、前記〔1〕~〔17〕のいずれかに記載の方法。
〔19〕別の層(B)が、着色層、光吸収層、光反射層、遮音層、光散乱層、発光層、導電層、繊維層、二重像防止層及び保護層からなる群から選択される1以上の機能性層(X)である、前記〔18〕に記載の方法。
〔20〕可塑剤液中の可塑剤は、繰り返し単位2~10のオリゴアルキレングリコールの少なくとも片末端がエーテル結合若しくはエステル結合により炭素数2~14の基と結合している化合物、又は炭素数2~14のオリゴカルボン酸化合物と炭素数2~14のアルコール化合物とのエステル化合物である、前記〔1〕~〔19〕のいずれかに記載の方法。
〔21〕ポリビニルアセタール樹脂フィルムの厚さが10~350μmである、前記〔1〕~〔20〕のいずれかに記載の方法。
〔22〕ポリビニルアセタール樹脂フィルム中のポリビニルアセタール樹脂がポリビニルブチラール樹脂である、前記〔1〕~〔21〕のいずれかに記載の方法。
〔23〕ポリビニルアセタール樹脂フィルム中のポリビニルアセタール樹脂の、ブルックフィールド型(B型)粘度計を用いて20℃、30rpmで測定された、濃度10質量%のトルエン/エタノール=1/1(質量比)溶液の粘度が400mPa・s以下である、前記〔1〕~〔22〕のいずれかに記載の方法。
〔24〕ポリビニルアセタール樹脂フィルム中のポリビニルアセタール樹脂の、ブルックフィールド型(B型)粘度計を用いて20℃、30rpmで測定された、濃度10質量%のトルエン/エタノール=1/1(質量比)溶液の粘度が200mPa・sより大きい、前記〔1〕~〔23〕のいずれかに記載の方法。
〔25〕ポリビニルアセタール樹脂フィルム中のポリビニルアセタール樹脂の分子量分布が2.7以上である、前記〔1〕~〔24〕のいずれかに記載の方法。
〔26〕ポリビニルアセタール樹脂フィルムの可塑剤液接触面の表面粗さRzが5μm以下である、前記〔1〕~〔25〕のいずれかに記載の方法。
〔27〕ポリビニルアセタール樹脂フィルムが、有色、光吸収、光反射、光散乱、発光及び導電からなる群から選択される1以上の機能を有するものである、前記〔1〕~〔26〕のいずれかに記載の方法。
〔28〕可塑剤液が、着色層、光吸収層、光反射層、遮音層、光散乱層、発光層、導電層、繊維層及び二重像防止層からなる群から選択される1以上の機能性層(Y)を形成するための機能性材料を含有する、前記〔1〕~〔27〕のいずれかに記載の方法。
〔29〕加熱工程において40℃以上100℃以下で加熱する、前記〔1〕~〔28〕のいずれかに記載の方法。
〔30〕前記〔2〕~〔11〕及び〔13〕~〔29〕のいずれかに記載の方法により得られる機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム。
〔31〕前記〔1〕、〔11〕、〔16〕、〔17〕及び〔20〕~〔29〕のいずれかに記載の方法により得られる可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルム。
〔32〕前記〔14〕に記載の方法により得られる別のフィルム(C)との積層フィルムにおいて、別のフィルム(C)が保護機能を有する層を有する樹脂フィルムである積層フィルムから、保護機能を有する層が剥離されてなるフィルム。
〔33〕前記〔19〕に記載の方法により得られ、接触工程前のポリビニルアセタール樹脂フィルムが別の層(B)としての保護層と積層されている可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムから、保護層が剥離されてなる、可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルム。
〔34〕前記〔19〕に記載の方法により得られ、接触工程前のポリビニルアセタール樹脂フィルムが別の層(B)としての保護層と積層されている機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムから、保護層が剥離されてなる、機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム。
〔35〕前記〔30〕に記載の機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムにおいて、機能性層(A)が保護層を有するものであり、保護層を有する機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムから保護層が剥離されてなる、機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム。
〔36〕前記〔30〕に記載の機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム又は前記〔31〕に記載の可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムのいずれかと、原料としたポリビニルアルコールの粘度平均重合度1700、アセタール化度69~71モル%かつ酢酸ビニル単位含有量1モル%以下のポリビニルブチラール樹脂72質量%及びトリエチレングリコール-ビス-(2-エチルヘキサノエート)28質量%を含有する厚さ0.76mmの1枚の可塑化ポリビニルブチラール樹脂フィルムとを接合して測定された耐熱クリープ性を示す値が10mm以下である、請求項30に記載の機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム又は請求項31に記載の可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルム。
〔37〕前記〔30〕に記載の機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム又は前記〔31〕に記載の可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムのいずれかを、原料としたポリビニルアルコールの粘度平均重合度1700、アセタール化度69~71モル%かつ酢酸ビニル単位含有量1モル%以下のポリビニルブチラール樹脂72質量%及びトリエチレングリコール-ビス-(2-エチルヘキサノエート)28質量%を含有する厚さ0.38mmの2枚の可塑化ポリビニルブチラール樹脂フィルムの間に配置して接合して測定された耐熱クリープ性を示す値が10mm以下である、請求項30に記載の機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム又は請求項31に記載の可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルム。
〔38〕2枚の透明基材の間に、前記〔30〕に記載の機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム又は前記〔31〕に記載の可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムが挟持された積層体。
〔39〕可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムが透明基材に直接接触している、前記〔38〕に記載の積層体。
〔40〕前記〔38〕又は〔39〕に記載の積層体において、2枚の透明基材がガラスである、合わせガラス。
Claims (36)
- 可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムの製造方法であって、ポリビニルアセタール樹脂フィルムに対して可塑剤液を接触させる接触工程、及び可塑剤液を接触させたポリビニルアセタール樹脂フィルムを加熱する加熱工程を含み、接触工程前のポリビニルアセタール樹脂フィルム中の可塑剤の量がポリビニルアセタール樹脂フィルムの総質量に対して0~20質量%である、方法。
- 請求項1に記載の方法により得られる可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムと機能性層(A)とを有する機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムの製造方法であって、可塑剤液を接触させたポリビニルアセタール樹脂フィルムの可塑剤液接触面と機能性層(A)とが接するように両者を積層させる積層工程を含む、方法。
- 接触工程及び加熱工程の後に、可塑剤液接触面と機能性層(A)とを重ね合わせて積層する積層工程(i)を含む、請求項2に記載の方法。
- 加熱工程の際に、可塑剤液接触面と機能性層(A)とを重ね合わせて加熱して積層する積層工程(ii)を含む、請求項2に記載の方法。
- 接触工程において、機能性層(A)に対して可塑剤液を接触させる機能性層(A)への接触工程、及び得られた機能性層(A)の可塑剤液接触面とポリビニルアセタール樹脂フィルムとを重ね合わせる工程を含む、請求項2に記載の方法。
- 接触工程において、ポリビニルアセタール樹脂フィルムと機能性層(A)との間に可塑剤液を注入する工程、及びポリビニルアセタール樹脂フィルムと可塑剤液と機能性層(A)とを重ね合わせる工程を含む、請求項2又は4に記載の方法。
- 機能性層(A)が、着色層、光吸収層、光反射層、遮音層、光散乱層、発光層、導電層、繊維層及び二重像防止層からなる群から選択される1又は2以上の層である、請求項2~6のいずれかに記載の方法。
- 機能性層(A)が、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリオレフィン樹脂及びアイオノマー樹脂からなる群から選択される1以上の樹脂を樹脂成分として含有する層である、請求項2~7のいずれかに記載の方法。
- 機能性層(A)がポリビニルアセタール樹脂を樹脂成分として含有する層であり、当該層中の可塑剤の量が当該層の総質量に基づいて16質量%未満である、請求項8に記載の方法。
- 機能性層(A)の厚さが0.01~300μmである、請求項2~9のいずれかに記載の方法。
- 接触工程において、ポリビニルアセタール樹脂フィルム100質量部あたり0質量部より多く50質量部以下の量で可塑剤液を接触させる、請求項1~10のいずれかに記載の方法。
- 請求項1に記載の方法により得られる可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムと別のフィルム(C)との積層フィルムの製造方法であって、可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムと別のフィルム(C)とを積層する積層工程を含む、方法。
- 請求項2~10のいずれかに記載の方法により得られる機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムと別のフィルム(C)との積層フィルムの製造方法であって、機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムと別のフィルム(C)とを積層する積層工程を含む、方法。
- 別のフィルム(C)が、着色機能、遮音機能、遮熱機能、発光機能、保護機能、導電機能又は二重像防止機能のいずれかの機能を有する層を1以上有する樹脂フィルムである、請求項12又は13に記載の方法。
- 別のフィルム(C)が、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリオレフィン樹脂及びアイオノマー樹脂からなる群から選択される1以上の樹脂を樹脂成分として含有する樹脂フィルムである、請求項12~14のいずれかに記載の方法。
- 接触は印刷又は塗布によって行う、請求項1~15のいずれかに記載の方法。
- 可塑剤液中の可塑剤の含有量が20~100質量%である、請求項1~16のいずれかに記載の方法。
- 接触工程前のポリビニルアセタール樹脂フィルムが別の層(B)と積層されている、請求項1~17のいずれかに記載の方法。
- 別の層(B)が、着色層、光吸収層、光反射層、遮音層、光散乱層、発光層、導電層、繊維層、二重像防止層及び保護層からなる群から選択される1以上の機能性層(X)である、請求項18に記載の方法。
- 可塑剤液中の可塑剤は、繰り返し単位2~10のオリゴアルキレングリコールの少なくとも片末端がエーテル結合若しくはエステル結合により炭素数2~14の基と結合している化合物、又は炭素数2~14のオリゴカルボン酸化合物と炭素数2~14のアルコール化合物とのエステル化合物である、請求項1~19のいずれかに記載の方法。
- ポリビニルアセタール樹脂フィルムの厚さが10~350μmである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
- ポリビニルアセタール樹脂フィルム中のポリビニルアセタール樹脂がポリビニルブチラール樹脂である、請求項1~21のいずれかに記載の方法。
- ポリビニルアセタール樹脂フィルム中のポリビニルアセタール樹脂の、ブルックフィールド型(B型)粘度計を用いて20℃、30rpmで測定された、濃度10質量%のトルエン/エタノール=1/1(質量比)溶液の粘度が400mPa・s以下である、請求項1~22のいずれかに記載の方法。
- ポリビニルアセタール樹脂フィルム中のポリビニルアセタール樹脂の、ブルックフィールド型(B型)粘度計を用いて20℃、30rpmで測定された、濃度10質量%のトルエン/エタノール=1/1(質量比)溶液の粘度が200mPa・sより大きい、請求項1~23のいずれかに記載の方法。
- ポリビニルアセタール樹脂フィルム中のポリビニルアセタール樹脂の分子量分布が2.7以上である、請求項1~24のいずれかに記載の方法。
- ポリビニルアセタール樹脂フィルムの可塑剤液接触面の表面粗さRzが5μm以下である、請求項1~25のいずれかに記載の方法。
- ポリビニルアセタール樹脂フィルムが、有色、光吸収、光反射、光散乱、発光及び導電からなる群から選択される1以上の機能を有するものである、請求項1~26のいずれかに記載の方法。
- 可塑剤液が、着色層、光吸収層、光反射層、遮音層、光散乱層、発光層、導電層、繊維層及び二重像防止層からなる群から選択される1以上の機能性層(Y)を形成するための機能性材料を含有する、請求項1~27のいずれかに記載の方法。
- 加熱工程において40℃以上100℃以下で加熱する、請求項1~28のいずれかに記載の方法。
- 保護機能を有する層が剥離されてなるフィルムの製造方法であって、請求項14に記載の方法により得られ、別のフィルム(C)が保護機能を有する層を有する樹脂フィルムである、別のフィルム(C)との積層フィルムから、保護機能を有する層を剥離する工程を含む、方法。
- 保護層が剥離されてなる、可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムの製造方法であって、請求項19に記載の方法により得られ、接触工程前のポリビニルアセタール樹脂フィルムが別の層(B)としての保護層と積層されている、可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムから、保護層を剥離する工程を含む、方法。
- 保護層が剥離されてなる、機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムの製造方法であって、請求項19に記載の方法により得られ、接触工程前のポリビニルアセタール樹脂フィルムが別の層(B)としての保護層と積層されている機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムから、保護層を剥離する工程を含む、方法。
- 保護層が剥離されてなる、機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムの製造方法であって、請求項2~11及び13~29のいずれかに記載の方法により得られ、機能性層(A)が保護層を有するものである、保護層を有する機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルムから、保護層を剥離する工程を含む、方法。
- 積層体の製造方法であって、2枚の透明基材の間に、請求項2~11及び13~29のいずれかに記載の方法により得られる機能性層(A)付きポリビニルアセタール樹脂フィルム又は請求項1、11、16、17及び20~29のいずれかに記載の方法により得られる可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムを挟持する工程を含む、方法。
- 可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムを透明基材に直接接触させる、請求項34に記載の方法。
- 2枚の透明基材がガラスである、請求項34又は35に記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018180926 | 2018-09-26 | ||
JP2018180926 | 2018-09-26 | ||
PCT/JP2019/037439 WO2020067082A1 (ja) | 2018-09-26 | 2019-09-25 | 可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2020067082A1 JPWO2020067082A1 (ja) | 2021-09-24 |
JPWO2020067082A5 true JPWO2020067082A5 (ja) | 2022-10-03 |
Family
ID=69953536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020549248A Pending JPWO2020067082A1 (ja) | 2018-09-26 | 2019-09-25 | 可塑剤が吸収されてなるポリビニルアセタール樹脂フィルムの製造方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20220010082A1 (ja) |
EP (1) | EP3858901A4 (ja) |
JP (1) | JPWO2020067082A1 (ja) |
KR (1) | KR20210064228A (ja) |
CN (1) | CN112789312B (ja) |
WO (1) | WO2020067082A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109551840A (zh) * | 2017-09-27 | 2019-04-02 | 上海劲嘉建材科技有限公司 | Pvc塑料装饰板及其制备方法 |
JP7457853B1 (ja) * | 2022-12-05 | 2024-03-28 | 積水化学工業株式会社 | ポリビニルアセタール樹脂 |
Family Cites Families (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4216319B1 (ja) * | 1964-08-10 | 1967-09-04 | ||
US3441361A (en) * | 1965-01-05 | 1969-04-29 | Monsanto Co | Dyed polyvinyl acetal sheet containing an alkylated hydroxy phenyl benzotriazole stabilizer |
US3346526A (en) * | 1965-04-21 | 1967-10-10 | Monsanto Co | Thermally stable inks for printing of polyvinyl butyral |
US3982984A (en) * | 1973-04-27 | 1976-09-28 | Monsanto Company | Process of making a polyvinyl butyral composite interlayer for laminated safety glass |
US4385951A (en) * | 1981-03-25 | 1983-05-31 | Ppg Industries, Inc. | Low pressure lamination of safety glass |
US4341576A (en) * | 1981-06-01 | 1982-07-27 | Ppg Industries, Inc. | Fabricating laminated safety glass without an autoclave |
JPS58145645A (ja) * | 1982-02-23 | 1983-08-30 | Bridgestone Corp | 合せガラスの製造方法 |
DE69107117T2 (de) * | 1990-05-14 | 1995-09-21 | Sekisui Chemical Co Ltd | Zwischenlagen zur Verwendung in schallisolierenden Verbundgläsern. |
JP2703471B2 (ja) * | 1992-04-23 | 1998-01-26 | 積水化学工業株式会社 | 合わせガラス用中間膜 |
JPH06115981A (ja) * | 1992-10-06 | 1994-04-26 | Sekisui Chem Co Ltd | 合わせガラス用中間膜 |
JPH06328625A (ja) | 1993-05-21 | 1994-11-29 | Sekisui Chem Co Ltd | 中間膜の製造方法 |
DE19951444A1 (de) | 1999-10-25 | 2001-04-26 | Huels Troisdorf | Verfahren und Folie zur Herstellung von Verbundsicherheitsscheiben |
DE10143190A1 (de) | 2001-09-04 | 2003-03-20 | Kuraray Specialities Europe | Hochmolekulare, vernetzte Polyvinylbutyrale, Verfahren zu deren Herstellung sowie deren Verwendung |
DE10319198A1 (de) | 2002-07-04 | 2004-01-15 | Kuraray Specialities Europe Gmbh | Vernetzte Polyvinylacetale |
JP4605767B2 (ja) | 2003-01-09 | 2011-01-05 | クラレイ ユーロップ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 架橋したポリビニルアセタール |
MXPA05007218A (es) | 2003-01-09 | 2005-11-23 | Kuraray Specialities Europe | Poliacetales degradados. |
FR2928929B1 (fr) | 2008-03-19 | 2012-01-13 | Saint Gobain | Composition serigraphiable sur polyvinylbutyral |
EP2463336B1 (en) * | 2009-08-07 | 2019-10-02 | Kuraray Co., Ltd. | Polyvinyl acetal composition, laminate, and use thereof |
WO2012043280A1 (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-05 | 積水化学工業株式会社 | 変性ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアセタール及びセラミックスラリー組成物 |
EP2660216B1 (en) * | 2010-12-28 | 2021-04-07 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Interlayer for laminated glass and laminated glass |
KR20160065045A (ko) * | 2013-09-30 | 2016-06-08 | 세키스이가가쿠 고교가부시키가이샤 | 접합 유리용 중간막 및 접합 유리 |
EP2905127A1 (de) * | 2014-02-05 | 2015-08-12 | Kuraray Europe GmbH | Verfahren zur Herstellung von Verbundglaslaminaten aus einem Schichtkörper enthaltend eine weichmacherhaltige und eine weichmacherarme Polyvinylacetalfolie |
EP2905128A1 (de) * | 2014-02-05 | 2015-08-12 | Kuraray Europe GmbH | Verbundglaslaminate mit Wärmestrahlung abschirmenden Eigenschaften auf Basis von dünnen Folien aus weichmacherfreiem Polyvinylacetal |
JP6360704B2 (ja) | 2014-03-31 | 2018-07-18 | 積水化学工業株式会社 | 合わせガラス用中間膜、合わせガラス用中間膜の製造方法、合わせガラス及び合わせガラスの製造方法 |
JP2017021527A (ja) * | 2015-07-09 | 2017-01-26 | 積水化学工業株式会社 | タッチパネル用層間充填材料キット、積層体、及び、積層体の製造方法 |
WO2017148972A1 (en) * | 2016-03-01 | 2017-09-08 | Basf Se | Transparent conductive films based on polyvinyl acetal |
US11504951B2 (en) * | 2017-03-27 | 2022-11-22 | Kuraray Europe Gmbh | Polyvinyl acetal resin film for laminated glass |
-
2019
- 2019-09-25 US US17/279,425 patent/US20220010082A1/en active Pending
- 2019-09-25 CN CN201980062502.8A patent/CN112789312B/zh active Active
- 2019-09-25 WO PCT/JP2019/037439 patent/WO2020067082A1/ja unknown
- 2019-09-25 EP EP19867494.7A patent/EP3858901A4/en active Pending
- 2019-09-25 JP JP2020549248A patent/JPWO2020067082A1/ja active Pending
- 2019-09-25 KR KR1020217009001A patent/KR20210064228A/ko unknown
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1244332A (en) | Method for making safety or impact resistant laminates | |
KR970706961A (ko) | 자체 접착성의 폴리염화비닐 안전 유리 중간층 (Self-Adhering Polyvinyl Chloride Safety Glass Interlayer) | |
WO2017099167A1 (ja) | 合わせガラス | |
WO2007029541A1 (ja) | 一部がプラスチック板からなる合わせガラスの製造方法、および合わせガラス | |
JP6487131B2 (ja) | 合わせガラス用のポリビニルアセタール樹脂フィルム | |
US11981835B2 (en) | Interlayer filler material for touch panels, and laminate | |
JP2007509785A (ja) | 積層ガラス用途において埋込または貼付られたir反射性もしくは吸収性フィルムとともに使用するための中間層としてのアイオノマー樹脂 | |
CN1196006A (zh) | 改进的层压结构及其制造方法 | |
JPWO2020067082A5 (ja) | ||
WO2019203349A1 (ja) | ポリビニルアセタール樹脂フィルム | |
JP2018161889A (ja) | ポリビニルアセタール樹脂層と金属箔に基づく導電性構造体とを有するポリビニルアセタール樹脂フィルム、および前記フィルムを有する合わせガラス | |
JP2020500140A (ja) | 機能性フィルムを含む合わせガラスの製造方法 | |
CN112789312B (zh) | 吸收增塑剂而成的聚乙烯醇缩醛树脂薄膜的制造方法 | |
WO2019101713A1 (en) | Functionalized laminated safety glass and process of manufacturing the same | |
WO2018210900A1 (en) | Functionalized laminated safety glass and process of manufacturing the same | |
JP2016113467A (ja) | タッチパネル用層間充填材料及び積層体 | |
JPS6152093B2 (ja) | ||
CN113195429B (zh) | 夹层玻璃用中间膜及夹层玻璃 | |
WO2011055685A1 (ja) | 合わせガラスの製造方法 | |
JP3883738B2 (ja) | 透明積層体 | |
WO2020067176A1 (ja) | ポリビニルアセタール樹脂フィルムおよびそれを含む積層体 | |
WO2020116437A1 (ja) | 積層体 | |
JP2023027939A (ja) | 複合フィルム及びその製造方法 | |
JPS6152092B2 (ja) | ||
JPS61145504A (ja) | 偏光板 |