JPWO2019195250A5 - - Google Patents

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ルイス酸を用いて塩素化アルカンを脱塩化水素化する方法が開発された。特開昭49-66613号公報には、80℃~95℃の温度で固体状の0.1~0.3重量%のFeClを用いて1,1,1,3-テトラクロロプロパンから1,1,3-トリクロロプロペンを生成する方法が教示及び開示されている。FeClは、この方法の適切な反応速度を確実にするために、塩素化アルカンと入念に混合される必要がある。米国特許第8,877,991号には、1,1,1,3-テトラクロロプロパンから1,1,3-トリクロロプロペンを生成する方法が開示されている。この特許には、120℃の温度で、0.4重量%までの水を添加して、0.08重量%のFeClを用いることが教示及び開示されている。さらに、この特許には、水を添加すると、この方法の選択率が改善されるが、転化率は約30%に低下することが開示されている。米国特許第8,889,927号には、1,1,3-トリクロロプロペン及び/又は3,3,3-トリクロロプロペンを製造する方法が教示及び開示されている。この特許には、50℃~140℃の範囲のプロセス温度で、0.03~0.11重量%のFeCl、0.001~5.0重量%のテトラクロロペンタン異性体を用いることが教示及び開示されており、ここで、トリクロロプロペン異性体の重量%は、高い選択率を伴って、40~70重量%の範囲にある。
国際公開第2015/175791号には、1,1,3,3-テトラクロロプロペンを製造する方法が開示されており、この方法は、1,1,1,3,3-ペンタクロロプロパンを脱塩化水素化することを含む。
本明細書では、ハロゲン化アルカンの脱ハロゲン化水素反応によりハロゲン化アルケンを製造及び単離する方法が提供される。本方法は、a)無水液体反応混合物を反応器内で調製することであって、反応混合物が、ハロゲン化アルカンと、均一系触媒と、任意に溶媒とを含み;反応混合物中の均一系触媒の濃度は、この工程の成分の総重量を基準として0.005重量%未満である、調製することと、b)反応混合物を加熱して、ハロゲン化アルケン、軽質副生成物、及び重質副生成物を形成することであって、この工程が100℃超の温度で実施される、形成することと、c)ハロゲン化アルケンを反応混合物の内容物から分離することと、d)重質副生成物を処分することとを含む。
ある態様では、本方法は、1,1,1,3-テトラクロロプロパンの脱塩化水素反応を介した、1,1,3-トリクロロプロペン、3,3,3-トリクロロプロペン、及びそれらの組合せの製造及び単離の方法であってもよい。本方法は、a)無水液体反応混合物を反応器内で調製することであって、反応混合物が、1,1,1,3-テトラクロロプロパンと、均一系触媒と、任意に溶媒とを含み;反応混合物中の均一系触媒の濃度は、この工程の成分の総重量を基準として0.005重量%未満である、調製することと、b)反応混合物を加熱して、ハロゲン化アルケン、軽質副生成物、及び重質副生成物を形成することであって、この工程が100℃超の温度で実施される、形成することと、c)ハロゲン化アルケンを反応混合物の内容物から分離することと、d)重質副生成物を処分することとを含む。
ある態様では、本方法は、1,1,1,2,3-ペンタクロロプロパンの脱塩化水素反応を介して、1,1,2,3-テトラクロロプロペン、2,3,3,3-テトラクロロプロペン、及びそれらの組合せを製造及び単離する方法であってもよい。本方法は、a)無水液体反応混合物を反応器内で調製することであって、応混合物が、1,1,1,2,3-ペンタクロロプロパンと、均一系触媒と、任意に溶媒とを含み;反応混合物中の均一系触媒の濃度は、この工程の成分の総重量を基準として0.005重量%未満である、調製することと、b)反応混合物を加熱して、ハロゲン化アルケン、軽質副生成物、及び重質副生成物を形成することであって、この工程が100℃超の温度で実施される、形成することと、c)ハロゲン化アルケンを反応混合物の内容物から分離することと、d)重質副生成物を処分することとを含む。
ある態様では、本方法は、1,1,1,3,3-ペンタクロロプロパンの脱塩化水素反応を介して、1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン、及びそれらの組合せを製造及び単離する方法であってもよい。本方法は、a)無水液体反応混合物を反応器内で調製することであって、反応混合物が、1,1,1,3,3-ペンタクロロプロパンと、均一系触媒と、任意に溶媒とを含み;反応混合物中の均一系触媒の濃度は、この工程の成分の総重量を基準として0.005重量%未満である、調製することと、b)反応混合物を加熱して、ハロゲン化アルケン、軽質副生成物、及び重質副生成物を形成することであって、この工程が100℃超の温度で実施される、形成することと、c)ハロゲン化アルケンを反応混合物の内容物から分離することと、d)重質副生成物を処分することとを含む。
他の従来の方法に比べて、これらの方法は、収率、サイクル時間、選択率、廃棄物削減率及び低い製造コストにおける改善をもたらすと示されている。本発明の別の態様において、少なくとも1つのハロゲン化アルケンが取り出された後に、未反応の又は余分な少なくとも1つの塩素化アルカン及び任意の溶媒が再循環させられて本方法に戻されてもよく、それにより効率が増す。本発明のさらなる態様では、無水HClである、本方法からの価値のある副生成物を捕捉してもよく、他の方法で用いること、又は市販することが可能である。
(I) ハロゲン化アルケンを製造する方法
本開示の一態様は、ハロゲン化アルケンを製造する方法を包含する。本方法は、少なくとも1つのハロゲン化アルカンと、少なくとも1つの均一系触媒とを含む無水液体反応混合物を反応器内で調製することであって、少なくとも1つの均一系触媒が、少なくとも1つの金属塩と、任意に溶媒とを含み;反応混合物中の均一系触媒の濃度は、この工程の成分の総重量を基準として0.005重量%未満である、調製することと、b)無水液体反応混合物を加熱して、少なくとも1つのハロゲン化アルケン、軽質副生成物、及び重質副生成物を形成することであって、この工程が100℃超の温度で実施される、形成することと、c)少なくとも1つのハロゲン化アルケンを無水液体反応混合物から分離することと、d)重質副生成物を処分することとを含む。少なくとも1つの均一系触媒を用いることにより、より低い資本コストが実現され、したがって、全体的な製造コストがより低くなる。
応混合物中の均一系触媒の濃度は、本方法の成分の総重量を基準として、0.005重量%未満である
本方法の温度は、少なくとも1つの塩素化アルカンの純度と、選択される均一系触媒と、選択される任意の溶媒とに応じて変動し得て、かつ変動するだろう。本法は、100℃超の温度で実施される。様々な実施形態において、本方法の温度は、110℃超、120℃超、130℃超、140℃超又は150℃超であってもよい
本方法の圧力は、101.3kPa(0psig超であり得る。様々な実施形態において、本方法の圧力は、101.3kPa(0psig超、446.1kPa(50psig超、790.8kPa(100psig超、1480.3kPa(200psig超、6996kPa(1000psig超又は13891kPa(2000psig超であり得る。好ましい実施形態において、本方法の圧力を、沸騰床(液体混合物の蒸気圧が、液体生成物が沸騰し始める反応器圧力と同じである)状態が得られるように調整してもよい。代替的な実施形態において、圧力は101.3kPa(0psig未満である。
一般に、クロマトグラフィー(例えば、GC)などの当業者に知られている任意の方法により決定されるように、反応が完了するまで反応を十分な時間にわたり進行させる。反応の持続時間は、5~12時間の範囲にあり得る。いくつかの実施形態において、反応の持続時間は、5~10時間、30分~9時間、1時間~8時間又は4時間~7時間の範囲にあり得る。
脱ハロゲン化水素法で生成されるハロゲン化アルケンを含む分離器からの生成物溶出流(b)は、少なくとも10%の収率を有し得る。様々な実施形態において、本方法において生成された塩素化アルケンを含む生成物溶出流(b)は、少なくとも20%、少なくとも50%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の収率を有し得る。
脱塩化水素法において生成された1,1,3-トリクロロプロペン、3,3,3-トリクロロプロペン又はそれらの組合せを含む分離器からの生成物溶出流(b)は、少なくとも10%の収率を有し得る。様々な実施形態において、本方法において生成された1,1,3-トリクロロプロペン、3,3,3-トリクロロプロペン又はそれらの組合せを含む生成物溶出流(b)は、少なくとも20%、少なくとも50%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の収率を有し得る。
脱塩化水素法において生成された1,1,2,3-テトラクロロプロペン、2,3,3,3-テトラクロロプロペン又はそれらの組合せを含む分離器からの生成物溶出流(b)は、少なくとも10%の収率を有し得る。様々な実施形態において、本方法において生成された1,1,2,3-テトラクロロプロペン、2,3,3,3-テトラクロロプロペン又はそれらの組合せを含む生成物溶出流(b)は、少なくとも20%、少なくとも50%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の収率を有し得る。
脱塩化水素法において生成された1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン又はそれらの組合せを含む分離器からの第1の生成物流は、少なくとも10%の収率を有し得る。様々な実施形態において、本方法において生成された1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン又はそれらの組合せを含む第1の生成物流は、少なくとも20%、少なくとも50%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%の収率を有し得る。
(VI) 塩素化アルケンのさらなる反応
態様は、本方法は、ハロゲン化アルケン、例えば、1,1,3-トリクロロプロペン、3,3,3-トリクロロプロペン又はそれらの組合せ、1,1,2,3-テトラクロロプロペン、2,3,3,3-テトラクロロプロペン又はそれらの組合せ、及び1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン又はそれらの組合せを、1つ以上のヒドロフルオロオレフィンに転化る方法をさらに含んでいてもよい。これらの方法は、1回の反応又は2回以上の反応においてフッ素化触媒の存在下でハロゲン化アルケンとフッ素化剤とを接触させることを含む。これらの方法は、気相又は液相のいずれかにおいて実施可能であり、50℃~400℃の範囲の温度の気相が好ましい。
実施例1:1,1,1,3-テトラクロロプロパンからの1,1,3-トリクロロプロペン、3,3,3-トリクロロプロペン又はそれらの組合せの製造(本発明によらない)
凝縮器を備えた500mLの三口丸底フラスコ内に、250mLの1,1,1,3-テトラクロロプロパン(250FB)及びFeCl触媒を入れた。フラスコを外部の加熱マントルにより加熱し、撹拌して本方法の望ましい温度を維持し、FeCl触媒の流動化及び混合を確実にした。凝縮器を室温で維持して、HCl及び軽質副生成物を方法から逃がす一方で、生成物及び反応物を凝縮してフラスコに戻した。試料を30分ごとに反応混合物から抜き取り、収率及び転化率を決定した。
図2は、約8重量ppmのFeClを溶解させた状態にて、約150℃及び周囲圧力で250FBを113eに転化させる連続反応蒸留を示す。170℃のグリセロール浴を使用して反応器を加熱し、撹拌した。113eの選択率は、99%超であると分かった。稼働の最後に、合計で約110gの113eが回収された。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] ハロゲン化アルケンを製造する方法であって、前記方法が、
a)無水液体反応混合物を反応器内で調製すること、ここで、前記反応混合物は、少なくとも1つのハロゲン化アルカン、少なくとも1つの金属塩を含む少なくとも1つの均一系触媒及び任意に溶媒を含み、
b)前記反応混合物を加熱して、少なくとも1つのハロゲン化アルケン、軽質副生成物及び重質副生成物を形成すること、
c)前記ハロゲン化アルケンを分離すること、並びに
d)前記重質副生成物を処分すること、を含む、方法。
[2] 前記ハロゲン化アルカンが塩素化アルカンである、[1]に記載の方法。
[3] 前記塩素化アルカンが、2~6個の炭素原子及び少なくとも1個の塩素原子を含む、[1]又は[2]に記載の方法。
[4] 前記塩素化アルカンが塩素化プロパンを含む、[1]~[3]のいずれかに記載の方法。
[5] 前記塩素化プロパンが、二塩素化プロパン、三塩素化プロパン、四塩素化プロパン、五塩素化プロパン、六塩素化プロパン又はそれらの組合せを含む、[4]に記載の方法。
[6] 前記塩素化アルカンが1,1,1,3-テトラクロロプロパン(250FB)を含む、[5]に記載の方法。
[7] 前記塩素化アルカンが1,1,1,2,3-ペンタクロロプロパン(240DB)を含む、[5]に記載の方法。
[8] 前記塩素化アルカンが1,1,1,3,3-ペンタクロロプロパン(240FA)を含む、[5]に記載の方法。
[9] 前記ハロゲン化アルケンが塩素化アルケンである、[1]~[8]のいずれかに記載の方法。
[10] 前記塩素化アルケンが、2~6個の炭素原子及び前記塩素化アルカンよりも1個少ない塩素原子を含む、[9]に記載の方法。
[11] 前記塩素化アルケンが塩素化プロペンである、[10]に記載の方法。
[12] 前記塩素化プロペンが、一塩素化プロペン、二塩素化プロペン、三塩素化プロペン、四塩素化プロペン、五塩素化プロペン又はそれらの組合せを含む、[11]に記載の方法。
[13] 前記塩素化アルケンが、1,1,3-トリクロロプロペン、3,3,3-トリクロロプロペン又はそれらの組合せを含む、[10]~[12]のいずれかに記載の方法。
[14] 前記塩素化アルケンが、1,1,2,3-テトラクロロプロペン、2,3,3,3-テトラクロロプロペン又はそれらの組合せを含む、[10]~[12]のいずれかに記載の方法。
[15] 前記塩素化アルケンが、1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン又はそれらの組合せを含む、[10]~[12]のいずれかに記載の方法。
[16] 前記均一系触媒が、アルミニウム塩、ビスマス塩、クロム塩、コバルト塩、銅塩、ガリウム塩、金塩、インジウム塩、鉄塩、鉛塩、マグネシウム塩、マンガン塩、水銀塩、ニッケル塩、白金塩、パラジウム塩、ロジウム塩、サマリウム塩、スカンジウム塩、銀塩、チタン塩、スズ塩、亜鉛塩、ジルコニウム塩及びそれらの組合せを含む群から選択される金属塩を含む、[1]~[15]のいずれかに記載の方法。
[17] 前記反応混合物中の均一系触媒の濃度が、前記方法の成分の総重量を基準として0.06重量%未満である、[1]~[16]のいずれかに記載の方法。
[18] 前記均一系触媒が、鉄塩である金属塩を含む、[16]又は[17]に記載の方法。
[19] 前記鉄塩中の鉄の酸化状態が、鉄(II)、鉄(III)又はそれらの組合せを含む、[18]に記載の方法。
[20] 前記溶媒がアルコールを含む、[1]~[19]のいずれかに記載の方法。
[21] 前記アルコールが、メタノール、エタノール、n-プロパノール、2-プロパノール、n-ブタノール、イソブタノール又はそれらの組合せを含む、[20]に記載の方法。
[22] 前記溶媒が前記ハロゲン化アルカンを含む、[1]~[21]のいずれかに記載の方法。
[23] 前記方法が、100℃超、110℃超、120℃超、130℃超、140℃超又は150℃超の温度で実施される、[1]~[22]のいずれかに記載の方法。
[24] 前記方法が0psig超の圧力で実施される、[1]~[23]のいずれかに記載の方法。
[25] 前記方法が0psig未満の圧力で実施される、[1]~[23]のいずれかに記載の方法。
[26] 液体混合物の蒸気圧が、液体生成物が沸騰を始める反応器内の圧力と同じである、[24]又は[25]に記載の方法。
[27] 前記ハロゲン化アルケンが、前記方法の間に気相として取り出される、[1]~[26]のいずれかに記載の方法。
[28] 未反応の又は余分なハロゲン化アルカンが再循環させられて前記反応器に戻される、[1]~[27]のいずれかに記載の方法。
[29] 無水溶媒が再循環させられて前記反応器に戻される、[1]~[28]のいずれかに記載の方法。
[30] 前記均一系触媒が少なくとも1つの溶媒に溶解した金属塩を含む、[1]~[29]のいずれかに記載の方法。
[31] 前記金属塩がFeCl を含み、前記少なくとも1つの溶媒がメタノールを含む、[30]に記載の方法。
[32] 前記ハロゲン化アルカンの転化率%が60%超である、[1]~[31]のいずれかに記載の方法。
[33] 前記方法が連続的である、[1]~[32]のいずれかに記載の方法。
[34] 1,1,3-トリクロロプロペン、3,3,3-トリクロロプロペン又はそれらの組合せを製造する方法であって、前記方法が、
a)1,1,1,3-テトラクロロプロパン(250FB)及び均一系触媒を含む無水液相反応混合物を反応器内で調製すること、
b)1,1,3-トリクロロプロペン、3,3,3-トリクロロプロペン又はそれらの組合せ、軽質副生成物及び重質副生成物を形成すること、並びに
c)前記1,1,3-トリクロロプロペン、3,3,3-トリクロロプロペン又はそれらの組合せを分離すること、を含む、方法。
[35] 前記均一系触媒が、メタノール、1,1,1,3-テトラクロロプロパン又はそれらの組合せを含む溶媒中に溶解したFeCl を含む、[34]に記載の方法。
[36] 前記FeCl の濃度が0.06重量%未満である、[34]又は[35]に記載の方法。
[37] 前記1,1,1,3-テトラクロロプロパンの転化率%が60%超である、[34]~[36]のいずれかに記載の方法。
[38] 1,1,2,3-テトラクロロプロペン、2,3,3,3-テトラクロロプロペン又はそれらの組合せを製造する方法であって、前記方法が、
a)1,1,1,2,3-ペンタクロロプロパン(240DB)及び均一系触媒を含む無水液相を反応器内で調製すること、
b)1,1,2,3-テトラクロロプロペン、2,3,3,3-テトラクロロプロペン又はそれらの組合せ、軽質副生成物及び重質副生成物を形成すること、並びに
c)前記1,1,2,3-テトラクロロプロペン、2,3,3,3-テトラクロロプロペン又はそれらの組合せを分離すること、を含む、方法。
[39] 前記均一系触媒が、メタノール、1,1,1,2,3-ペンタクロロプロパン又はそれらの組合せを含む溶媒中に溶解したFeCl を含む、[38]に記載の方法。
[40] 前記FeCl の濃度が0.06重量%未満である、[38]又は[39]に記載の方法。
[41] 前記1,1,1,2,3-ペンタクロロプロパン(240DB)の転化率%が60%超である、[38]~[40]のいずれかに記載の方法。
[42] 1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン又はそれらの組合せを製造する方法であって、前記方法が、
a)1,1,1,3,3-ペンタクロロプロパン及び均一系触媒を含む無水液相を反応器内で調製すること、
b)1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン又はそれらの組合せ、軽質副生成物及び重質副生成物を形成すること、並びに
c)1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン又はそれらの組合せを分離すること、を含む、方法。
[43] 前記均一系触媒が、メタノール、1,1,1,3,3-ペンタクロロプロパン又はそれらの組合せを含む溶媒中に溶解したFeCl を含む、[42]に記載の方法。
[44] 前記FeCl の濃度が0.06重量%未満である、[42]又は[43]に記載の方法。
[45] 前記1,1,1,3,3-ペンタクロロプロパン(240FA)の転化率%が20%超である、[42]~[44]のいずれかに記載の方法。
[46] 前記ハロゲン化アルケンがフッ素化生成物に転化される、[1]~[45]のいずれかに記載の方法。

Claims (17)

  1. ハロゲン化アルケンを製造する方法であって、前記方法が、
    a)無水液体反応混合物を反応器内で調製すること、ここで、前記反応混合物は、少なくとも1つのハロゲン化アルカン、少なくとも1つの金属塩を含む少なくとも1つの均一系触媒及び任意に溶媒を含み;前記反応混合物中の均一系触媒の濃度は、本工程の成分の総重量を基準として0.005重量%未満であり
    b)前記反応混合物を加熱して、少なくとも1つのハロゲン化アルケン、軽質副生成物及び重質副生成物を形成すること、ここで、本工程が100℃超の温度で実施され
    c)前記ハロゲン化アルケンを分離すること、並びに
    d)前記重質副生成物を処分すること、を含む、方法。
  2. 前記ハロゲン化アルカンが塩素化アルカンである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記塩素化アルカンが、2~6個の炭素原子及び少なくとも1個の塩素原子を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記塩素化アルカンが塩素化プロパンを含み、任意に、前記塩素化プロパンが、二塩素化プロパン、三塩素化プロパン、四塩素化プロパン、五塩素化プロパン、六塩素化プロパン又はそれらの組合せを含む、請求項2又は3に記載の方法。
  5. 前記塩素化プロパン1,1,1,3-テトラクロロプロパン(250FB)、1,1,1,2,3-ペンタクロロプロパン(240DB)又は1,1,1,3,3-ペンタクロロプロパン(240FA)を含む、請求項に記載の方法。
  6. 前記ハロゲン化アルケンが塩素化アルケンである、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記塩素化アルケンが、2~6個の炭素原子及び前記塩素化アルカンよりも1個少ない塩素原子を含む、請求項に記載の方法。
  8. 前記塩素化アルケンが塩素化プロペンであり、任意に、前記塩素化プロペンが、一塩素化プロペン、二塩素化プロペン、三塩素化プロペン、四塩素化プロペン、五塩素化プロペン又はそれらの組合せを含む、請求項に記載の方法。
  9. 前記塩素化アルケンが、1,1,3-トリクロロプロペン、3,3,3-トリクロロプロペン若しくはそれらの組合せ、1,1,2,3-テトラクロロプロペン、2,3,3,3-テトラクロロプロペン若しくはそれらの組合せ、又は1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン若しくはそれらの組合せを含む、請求項7又は8に記載の方法。
  10. 前記均一系触媒が、アルミニウム塩、ビスマス塩、クロム塩、コバルト塩、銅塩、ガリウム塩、金塩、インジウム塩、鉄塩、鉛塩、マグネシウム塩、マンガン塩、水銀塩、ニッケル塩、白金塩、パラジウム塩、ロジウム塩、サマリウム塩、スカンジウム塩、銀塩、チタン塩、スズ塩、亜鉛塩、ジルコニウム塩及びそれらの組合せを含む群から選択される金属塩を含む、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記均一系触媒が、鉄塩である金属塩を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記溶媒がアルコールを含み、任意に、前記アルコールが、メタノール、エタノール、n-プロパノール、2-プロパノール、n-ブタノール、イソブタノール又はそれらの組合せを含む、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記溶媒が前記ハロゲン化アルカンを含む、請求項1~12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記方法が、110℃超、120℃超、130℃超、140℃超又は150℃超の温度で実施される、請求項1~13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記方法が101.3kPa(0psig超の圧力で実施されるか、又は前記方法が101.3kPa(0psig)未満の圧力で実施される、請求項1~14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記均一系触媒が少なくとも1つの溶媒に溶解した金属塩を含み、任意に、前記金属塩がFeCl を含み、かつ、前記少なくとも1つの溶媒がメタノールを含む、請求項1~15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記ハロゲン化アルケンがフッ素化生成物に転化される、請求項1~16のいずれか1項に記載の方法。
JP2020554214A 2018-04-03 2019-04-02 ハロゲン化アルカンの触媒化脱ハロゲン化水素によりハロゲン化アルケンを生成する方法 Active JP7500430B2 (ja)

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