JPWO2019163000A1 - モータ駆動システム - Google Patents

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Abstract

モータ駆動システムにおいて、第1の電圧と第2の電圧とを切換えて出力するインバータ(31)と、第1の電圧を出力させるための第1の電圧指令(71A)と、第2の電圧を出力させるための第2の電圧指令(72A)との何れかをインバータ(31)に送信する制御手段(35)と、を有するモータ駆動アンプ(10)と、送電コイルおよび受電コイルを有し、インバータ(31)から出力される第1の電圧によって送電コイル側から受電コイル側に非接触で電力を伝送する給電機構と、固定子および可動子を有し、インバータ(31)から出力される第2の電圧によって固定子が発生させる磁界で可動子を駆動するモータと、を備える。

Description

本発明は、非接触給電を行うことができるモータ駆動システムに関する。
産業界においては非接触給電の技術が一般的に用いられている。この非接触給電の技術は、固定子の上を可動子が移動するリニアモータの可動子への電力供給、センサまたはAGV(Automated Guided Vehicle、無人搬送機)等への電力供給のために用いられる。また、産業界においてモータ駆動アンプは、電気エネルギーを機械エネルギーに変換するために広く一般的に用いられ、リニアモータまたはその他のモータと併せてモータ駆動システムを構成する。さらに、センサまたはAGV等は、モータが搭載されるシステムとともに用いられている。
特許文献1には、可動子の二次側コイルが固定子の一次側コイルと向き合って配置され、可動子とともに二次側コイルが一次側コイルに沿って移動する間に、一次側コイルおよび二次側コイルを用いた電磁誘導によって非接触で可動子に給電する非接触給電装置の技術が開示されている。
特開2009−284695号公報
しかしながら、上記従来の技術である特許文献1では、複数の固定子のそれぞれに、可動子に給電するためのインバータと、自走式台車を走行させるために電気エネルギーを機械エネルギーに変換するモータ駆動アンプ用のインバータが必要になる。ここで、モータ駆動アンプとはモータ駆動する機能を備えた電力変換装置のことであり、インバータとは直流を交流に変換する回路である。このため、非接触給電装置とモータ駆動アンプそれぞれがインバータを備えるため、装置全体として大型化してしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、装置の大型化を抑制して非接触給電とモータ駆動を行うことができるモータ駆動システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のモータ駆動システムは、第1の電圧と第2の電圧とを切換えて出力するインバータと、第1の電圧を出力させるための第1の電圧指令と、第2の電圧を出力させるための第2の電圧指令との何れかをインバータに送信する制御手段と、を有するモータ駆動アンプと、送電コイルおよび受電コイルを有し、インバータから出力される第1の電圧によって送電コイル側から受電コイル側に非接触で電力を伝送する給電機構と、固定子および可動子を有し、インバータから出力される第2の電圧によって固定子が発生させる磁界で可動子を駆動するモータと、を備える。
本発明にかかるモータ駆動システムは、装置の大型化を抑制してモータ駆動と非接触給電とを行うことができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかるモータ駆動システムの構成を示す図 実施の形態1にかかるモータ駆動アンプの構成を示す図 実施の形態1にかかるモータ駆動アンプの動作を説明するための図 実施の形態2にかかるリニアモータの構成を示す図 実施の形態2にかかるリニアモータの非接触給電機構の構成を示す図 実施の形態2にかかるリニアモータが備える制御手段の動作手順を示すフローチャート 実施の形態2にかかるリニアモータにおける、コイルのオンおよびオフのタイミングを説明するための図 実施の形態3にかかるリニアモータが備える固定子の構成を示す図 実施の形態3にかかるリニアモータの概略構成を示す図 実施の形態3にかかるリニアモータにおける、コイルのオンおよびオフのタイミングを説明するための図 実施の形態4にかかるリニアモータの非接触給電機構の構成を示す図 実施の形態5にかかるリニアモータが備える固定子の構成を示す図 出力周波数と駆動アンプにおける損失との関係を示す図 実施の形態1から6にかかる制御手段のハードウェア構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかるモータ駆動システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるモータ駆動システムの構成を示す図である。モータ駆動システム1は、電圧を出力するモータ駆動アンプ10と、モータ駆動アンプ10に接続されるスイッチ30とを備えている。また、モータ駆動システム1は、スイッチ30を介してモータ駆動アンプ10に接続可能な給電機構40と、スイッチ30を介してモータ駆動アンプ10に接続可能なモータ50とを備えている。
モータ駆動システム1は、給電機構40内で非接触給電を行うことと、モータ50を駆動することとを切換えることができる。モータ駆動アンプ10は、第1の電圧を給電機構40に出力し、第2の電圧をモータ50に出力する。モータ駆動アンプ10は、第1の電圧を出力するための後述する電圧指令71Aと、第2の電圧を出力するための後述する電圧指令72Aと、を切換える後述の制御手段35を有している。
給電機構40は、スイッチ30を介してモータ駆動アンプ10に接続可能なよう構成されており、送電コイル41bと受電コイル41aとを有している。給電機構40は、スイッチ30を介してモータ駆動アンプ10に接続されるとモータ駆動アンプ10からの第1の電圧によって送電コイル41bに磁界を発生させる。給電機構40は、送電コイル41bが発生させる磁界を受電コイル41aに与えることで送電コイル41b側から受電コイル41a側に非接触で電力を伝送する。
モータ50は、モータ駆動アンプ10に接続可能なよう構成されており、固定子および可動子を有している。モータ50は、モータ駆動アンプ10に接続されるとモータ駆動アンプ10からの第2の電圧によって固定子が可動子を駆動させる。
なお、モータ駆動システム1は、スイッチ30を備えていなくてもよい。この場合、モータ駆動システム1の使用者によってモータ駆動アンプ10と給電機構40との接続、またはモータ駆動アンプ10とモータ50との接続が行われる。
このように、モータ駆動アンプ10は、モータ50を駆動するモータ駆動機能と、送電コイル41b側から受電コイル41a側に非接触で電力を伝送する非接触給電機能と、を備えている。モータ駆動アンプ10は、給電機構40に接続される場合には第1の電圧を出力し、モータ50に接続される場合には第2の電圧を出力する。
ここで、モータ駆動アンプ10の構成について説明する。図2は、実施の形態1にかかるモータ駆動アンプの構成を示す図である。モータ駆動アンプ10は、電圧を出力する電源32と、電源32から出力された電圧の周波数および振幅の大きさを変えるインバータ31と、インバータ31を制御するマイクロコンピュータである制御手段35とを備えている。電源32が、モータ駆動アンプ10の外部に配置され、外部からモータ駆動アンプ10へ電圧を供給してもよい。
電源32は、直流電源であり、電圧をインバータ31に出力する。なお、電源32は、交流電源であってもよい。この場合、電源32とインバータ31との間にコンバータが接続される。制御手段35は、CPU(Central Processing Unit)といったプロセッサ、およびメモリを有した半導体チップ等である。制御手段35は、インバータ31への電圧指令71A,72Aを切換えることによって、モータ駆動機能と非接触給電機能とを切換える。制御手段35は、非接触給電機能を実行させる場合には、第1の電圧指令である電圧指令71Aをインバータ31に送信し、モータ駆動機能を実行させる場合には、第2の電圧指令である電圧指令72Aをインバータ31に送信する。電圧指令71A,72Aは、出力させたい電圧の、周波数および振幅を示す指令である。インバータ31は、電圧指令71Aを受信すると第1の電圧を出力し、電圧指令72Aを受信すると第2の電圧を出力する。
図3は、実施の形態1にかかるモータ駆動アンプの動作を説明するための図である。モータ駆動システム1では、スイッチ30が操作されることによって、モータ駆動アンプ10が、給電機構40またはモータ50に接続される。スイッチ30への操作は、モータ駆動アンプ10に接続されてモータ駆動アンプ10を制御するPLC(Programmable Logic Controller)といった外部装置が行ってもよいし、使用者が手動で行ってもよい。
モータ駆動アンプ10が給電機構40に接続された場合、モータ駆動アンプ10の制御手段35は、給電機構40への電力供給に用いる電圧の出力を指示する電圧指令71Aをインバータ31に送信する。制御手段35がインバータ31に出力する電圧指令71Aは、出力電圧の周波数を、例えば70kHzから数MHzとさせるための指令である。
また、モータ駆動アンプ10がモータ50に接続された場合、モータ駆動アンプ10の制御手段35は、モータ50への電力供給に用いる電圧の出力を指示する電圧指令72Aをインバータ31に送信する。制御手段35がインバータ31に出力する電圧指令72Aは、出力電圧の周波数を、例えばモータ回転周波数である数百HzおよびPWM(Pulse Width Modulation)(パルス幅変調)周波数である2kHzから20kHzとさせるための指令である。PWM方式は、パルス信号の幅を変える変調方式である。
インバータ31は、制御手段35から電圧指令71Aを受信すると、電圧指令71Aに対応する電圧51Bをスイッチ30側へ出力する。また、インバータ31は、制御手段35から電圧指令72Aを受信すると、電圧指令72Aに対応する電圧52Bをスイッチ30側へ出力する。インバータ31が出力する電圧51B,52Bは、交流電圧である。
モータ駆動アンプ10が給電機構40に接続された場合、インバータ31は、給電機構40に対応する電圧51Bを、スイッチ30を介して給電機構40に出力する。また、モータ駆動アンプ10がモータ50に接続された場合、インバータ31は、モータ50に対応する電圧52Bを、スイッチ30を介してモータ50に出力する。第1の電圧である電圧51Bは、第2の電圧である電圧52Bよりも周波数が高い電圧である。このように、モータ駆動アンプ10は、給電機構40に接続された場合には、モータ50に接続された場合よりも高い周波数の電圧を出力し、モータ50に接続された場合には、給電機構40に接続された場合よりも低い周波数の電圧を出力する。
モータ駆動アンプ10が給電機構40に接続された場合にモータ駆動アンプ10が出力する電圧51Bの周波数の一例は、数MHzであり、モータ駆動アンプ10がモータ50に接続された場合にモータ駆動アンプ10が出力する電圧52Bの周波数の一例は、10kHzである。このように、モータ駆動機能と非接触給電機能とでは、供給される電圧の出力周波数が異なる。周波数が異なる理由は、非接触給電では送受信アンテナであるコイルの位置ずれがあるため、モータ駆動よりもコイルのインダクタンスが小さくなるからである。そのため、出力電力を得るためには電流または周波数が高くされる。しかし、電流を増大させるとコイルの銅損が発生し、エネルギー交換効率が悪化してしまう。そのため、非接触給電では、モータ駆動よりも周波数を高くすることが有効である。
このように、モータ駆動システム1は、モータ50への接続と給電機構40への接続とをスイッチ30で切換えることができるとともに、モータ50への電力供給と給電機構40への電力供給とをモータ駆動アンプ10の制御手段35で切換えることができる。このように、モータ駆動システム1は、1つのモータ駆動アンプ10にて、モータ駆動機能と非接触給電機能とを切換えることができる。すなわち、モータ駆動システム1は、1つのインバータ31でモータ駆動機能および非接触給電機能のそれぞれに適した周波数の電圧を供給することができる。
ここで、一般的にモータ駆動アンプから出力される電圧の出力周波数は、主に出力電力によって制約される。その理由は、大電力で出力周波数を高くした場合、インバータのスイッチング素子の損失が増大し発熱するためである。実施の形態1のモータ駆動アンプ10は、モータ50よりも低電力で動作可能なセンサ等に非接触給電で電力を供給する。例えば、モータ50に必要な電力が1kW程度であるのに対して、センサに必要な電力は1W程度である。このように、センサ等に供給する電力はモータ50に供給する電力よりも低くても良いので、モータ駆動アンプ10は、給電機構40に供給する電圧の出力周波数をモータ50に供給する電圧の出力周波数よりも高くすることが可能である。
なお、本実施の形態におけるセンサとしては、位置センサまたは近接センサが挙げられるが、本実施の形態におけるセンサは、例えば産業(Factory Automation)分野で用いられるセンサであれば何れのセンサであってもよい。
モータ駆動システム1は、非接触給電時に高い周波数の電圧を供給することができるので、給電機構40が備える送電コイル41bと受電コイル41aとの間のエネルギー変換効率を向上させることができる。
このように、モータ駆動アンプ10は、1つの電源32と、1つのインバータ31とを用いて、モータ駆動機能と非接触給電機能とを実現することができる。このため、モータ駆動システム1は、新たに非接触給電専用の電源を準備する必要がない。
比較例としてリニアモータの推力発生用の電磁束を流用する例を考える。モータ駆動機能と非接触給電機能とを有した比較例のモータ駆動システムは、非接触給電用に受け渡される電磁エネルギーに、推力発生用の電磁束を流用する。この場合、モータ駆動用の電磁束は、非接触給電用に比べて周波数が低く、出力電力を大きく取ることができない。もしくは出力電力を大きくとるために、電流が増大しエネルギー変換効率が低下するといった問題がある。すなわち、この比較例のモータ駆動システムでは、非接触給電用に受け渡される電圧が、推力発生用に最適化された電圧であるので、非接触給電用に受け渡される電圧として最適な周波数ではない。エネルギー変換効率良く非接触給電をするためには、非接触給電用の高周波電源を別途用意する必要があり、システムサイズが大型化してしまう。
一方、実施の形態1のモータ駆動システム1は、制御手段35がインバータ31への電圧指令71A,72Aを切換えることによってモータ駆動機能と非接触給電機能とを切換えるので、小さなシステム構成でモータ駆動および非接触給電を実現することができる。
このように実施の形態1によれば、モータ駆動アンプ10は、インバータ31と制御手段35とを備えている。そして、制御手段35が、非接触給電を行うための電圧51Bを出力するための電圧指令71Aと、モータ駆動を行うための電圧52Bを出力するための電圧指令72Aと、の何れかをインバータ31に送信している。これにより、インバータ31が、電圧51Bと電圧52Bとを切換えて出力している。換言すると、モータ駆動アンプ10は、1つのインバータ31が制御手段35からの指令に従って、モータ駆動用の電圧52Bと非接触給電用の電圧51Bとを切換えて出力する。したがって、モータ駆動システム1は、装置の大型化を抑制してモータ駆動と非接触給電とを行うことが可能となる。
さらに、モータ50は、リニアモータまたは回転モータの何れであってもよいので、モータ駆動システム1は、非接触給電が必要な種々の現場において、モータ50を駆動可能なモータ駆動アンプ10を非接触給電用のアンプとして代用することができる。
また、本実施の形態では、エネルギー変換効率よく非接触給電を実現できるので、非接触給電用の送電コイル41bおよび受電コイル41aのサイズの大型化を抑制する効果も得られる。すなわち、非接触給電時に電圧の高周波化が可能となるため、コアを小型化することができ、システムサイズの小型化につながる。
なお、実施の形態1では、インバータ31から出力される電圧がモータ駆動用の電圧52Bの場合、非接触給電機能は停止し、インバータ31から出力される電圧が非接触給電用の電圧51Bの場合、モータ駆動機能は停止するので、モータ駆動アンプ10は、非接触給電とモータ駆動とを交互に行うようなシステムに適用される。
実施の形態2.
つぎに、図4から図7を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、可動子にモータ駆動用の磁石と非接触給電用の受電コイルとを配置しておき、モータ駆動アンプが、1つのインバータから、モータ駆動用の電圧と非接触給電用の電圧とを切換えて出力する。すなわち、本実施の形態では可動子が受電コイルを備え、固定子が送電コイルを備える。つまり、モータを駆動する駆動コイルとして、送電コイルを用いる。
図4は、実施の形態2にかかるリニアモータの構成を示す図である。リニアモータ2Aは、軌道側にモータを駆動するためのモータ駆動アンプ10Aおよびコイル12を備えた磁石可動型のリニアモータである。リニアモータ2Aは、3相交流によって動作する。図4では、送電コイルに用いられる3相のコイル12と、受電コイル14Aと、が対向した状態でのリニアモータ2Aの構成を示している。リニアモータ2Aは、電磁誘導方式または磁気共鳴方式の非接触給電を行う。リニアモータ2Aは、1つの可動子61Aと、固定部62Aとを備えている。
固定部62Aは、後述する複数の固定子65Aを有している。1つの固定子65Aは、1つのモータ駆動アンプ10Aと、3相のコイル12とを含んで構成されている。各固定子65Aでは、3つのコイル12が直線状に並ぶよう配置されている。また、固定部62Aでは、各コイル12が直線状に並ぶよう、複数の固定子65Aが直線状に配置されており、モータ駆動によって可動子61Aが固定部62A上を直線移動する。
各固定子65Aが備えるコイル12は、可動子61A側に磁界を発生させる。コイル12は、可動子61Aを駆動するモータ駆動コイルの機能と、可動子61Aに送電する送電コイルの機能とを有している。
各モータ駆動アンプ10Aは、制御手段15と、1つのインバータ11と、後述する1つの電源80とを備えている。なお、図4では、電源80の図示を省略している。また、図4では、インバータ11とコイル12との接続を模式的に図示しており、正確な接続は後述する。電源80は、実施の形態1で説明した電源32と同様の機能を有しており、インバータ11に電圧を出力する。また、インバータ11は、実施の形態1で説明したインバータ31と同様の機能を有している。また、制御手段15は、実施の形態1で説明した制御手段35と同様の機能を有している。
1つの固定子65A内では、インバータ11が、3つのコイル12に接続されている。例えば、第1の固定子65A内では、第1のインバータ11が第1から第3のコイル12に接続され、第2の固定子65A内では、第2のインバータ11が第4から第6のコイル12に接続されている。第1および第4のコイル12は、U相交流電圧が印加されるU相コイルであり、第2および第5のコイル12は、V相交流電圧が印加されるV相コイルであり、第3および第6のコイル12は、W相交流電圧が印加されるW相コイルである。また、各インバータ11は、制御手段15および電源80に接続されている。
各固定子65Aでは、制御手段15が実施の形態1と同様の電圧指令をインバータ11に送信する。以下の説明では、非接触給電を行う際に第1の電圧を出力させるための指令を第1の電圧指令とし、モータ駆動を行う際に第2の電圧を出力させるための指令を第2の電圧指令として説明する。第1の電圧および第2の電圧は、実施の形態毎に異なってもよい。
インバータ11は、非接触給電を行う際には、制御手段15からの第1の電圧指令に従って第1の電圧をコイル12に供給し、モータ駆動を行う際には、制御手段15からの第2の電圧指令に従って第2の電圧をコイル12に供給する。これにより、コイル12は、非接触給電を行う際に供給される第1の電圧によって第1の磁界を発生させ、モータ駆動を行う際に供給される第2の電圧によって第2の磁界を発生させる。
可動子61Aは、固定部62Aによって直線運動させられる移動体である。ここでは、1つの可動子61Aの底面が、固定子65Aの2つ分の底面と同じ大きさを有している場合について説明する。可動子61Aは、位置センサ17と、永久磁石である磁石16と、整流器13と、3つの受電コイル14Aとを備えている。
磁石16は、固定部62A側に磁束を発生させる。磁石16の底面は、コイル12に対向する面である。磁石16の底面形状および底面寸法は、3つ分のコイル12が配置された矩形領域の形状および寸法と略同じである。換言すると、磁石16のコイル12に対する対向面は、コイル12の3つ分の配置領域と略同じである。
可動子61Aは、固定部62Aが備えるコイル12に流れる電流と、磁石16から発生する磁束との作用によって発生する推力で固定部62A上をコイル12の配置方向に沿って移動する。複数の固定子65Aが備える各コイル12は、直線状に並べられているので、可動子61Aは、コイル12の配置方向である直線方向に沿って移動する。
受電コイル14Aのコイル径と、コイル12のコイル径とは同じである。可動子61Aが備える各受電コイル14Aは、固定子65Aが備えるコイル12に1対1で対向できるよう可動子61A内に配置されている。可動子61Aでは、磁石16および3つの受電コイル14Aが、6つのコイル12に対向するよう直線状に配置されている。
受電コイル14Aのうちの第1の受電コイル14Aは、U相コイルであり、第2の受電コイル14Aは、V相コイルであり、第3の受電コイル14Aは、W相コイルである。各受電コイル14Aは、固定部62Aが備えるコイル12が発生させる磁界を受け取ることによって、固定部62Aからの交流電力を受電する。このように、リニアモータ2Aは、一次コイルであるコイル12および二次コイルである受電コイル14Aを用いた電磁誘導によって非接触で可動子61Aに給電を行う。受電コイル14Aは、受電した交流電力を整流器13に送る。
整流器13は、受電コイル14Aからの交流電力を直流電力に変換する素子である。整流器13は、変換した直流電力を後述するコンデンサ18に供給するとともに、位置センサ17といった負荷に供給する。
位置検出装置である位置センサ17は、可動子61Aの位置を検出するセンサである。位置センサ17は、整流器13を介して送られてくる直流電力を用いて動作する。位置センサ17は、可動子61Aが固定部62A内の何れの位置にあるかを検出する。位置センサ17は、可動子61Aの位置を示す位置情報を、無線通信によって各制御手段15に送信する。なお、位置センサ17は、可動子61Aに配置される付帯装置の一例であり、可動子61Aに配置される付帯装置は位置センサ17以外の位置検出装置であってもよい。
制御手段15は、位置センサ17から送られてくる位置情報に基づいて、各固定子65Aに送信する電圧指令を決定する。制御手段15は、磁石16とコイル12とが向き合う位置にある固定子65Aのコイル12に、モータ駆動用の電圧が供給されるようインバータ11に電圧指令を送る。換言すると、制御手段15は、磁石16とコイル12とが向き合うタイミングで、磁石16に向き合うコイル12にモータ駆動用の電圧が供給されるようインバータ11を制御する。また、制御手段15は、受電コイル14Aとコイル12とが向き合う位置にある固定子65Aのコイル12に、非接触給電用の電圧が供給されるようインバータ11に電圧指令を送る。換言すると、制御手段15は、受電コイル14Aとコイル12とが向き合うタイミングで、受電コイル14Aに向き合うコイル12に非接触給電用の電圧が供給されるようインバータ11を制御する。また、制御手段15は、固定子65Aが有する3つのコイル12の何れの上にも磁石16および受電コイル14Aが来ていない場合には、電圧を出力させない電圧指令をインバータ11に送る。
制御手段15は、インバータ11に対して、非接触給電用の電圧指令、モータ駆動用の電圧指令、電圧を出力させない電圧指令の何れか1つを送信する。なお、制御手段15は、固定子65Aが有する3つのコイル12の何れの上にも磁石16および受電コイル14Aが来ていない場合であっても、非接触給電用の電圧指令またはモータ駆動用の電圧指令をインバータ11に送ってもよい。また、位置センサ17以外の位置検出装置が位置情報を検出して制御手段15に送信してもよい。この場合、可動子61Aは、位置センサ17を有していなくてもよい。
なお、各モータ駆動アンプ10Aそれぞれに電源80を接続してもよいし、各モータ駆動アンプ10Aで電源80を共有してもよい。モータ駆動アンプ10Aで電源80を共有する場合、固定部62Aに対して1つの電源が配置され、この電源から各固定子65Aに電圧が出力される。
図5は、実施の形態2にかかるリニアモータの非接触給電機構の構成を示す図である。図5では、リニアモータ2Aが有している可動子61Aの回路構成と、リニアモータ2Aが有している固定子65Aの回路構成とを示している。なお、図5では、リニアモータ2Aが有する複数の固定子65Aのうちの1つの固定子65Aを図示している。また、図5では、可動子61Aが備える磁石16の図示を省略している。
リニアモータ2Aの非接触給電機構は、可動子61Aと固定子65Aとで実現される。固定子65Aは、1つのインバータ11と、3つのコイル12と、電源80と、制御手段15とを備えている。インバータ11は、U相、V相およびW相の各相2組ずつのスイッチング素子を用いた3相出力インバータである。各スイッチング素子は、トランジスタおよびダイオードを有している。
3つのコイル12は、U相コイルと、V相コイルと、W相コイルとからなる。そして、U相コイルが、U相のスイッチング素子に接続され、V相コイルが、V相のスイッチング素子に接続され、W相コイルが、W相のスイッチング素子に接続されている。固定子65Aでは、コイル12とスイッチング素子とがスター結線されている。
可動子61Aは、整流器13と、位置センサ17と、3つの受電コイル14Aとを備えている。なお、ここでは可動子61Aがコンデンサ18を備えている場合について説明する。整流器13は、U相、V相およびW相の各相2組ずつの合計6つのダイオードを有している。
3つの受電コイル14Aは、U相コイルと、V相コイルと、W相コイルとである。そして、U相コイルが、U相のダイオードに接続され、V相コイルが、V相のダイオードに接続され、W相コイルが、W相のダイオードに接続されている。
可動子61Aでは、整流器13と、コンデンサ18と、位置センサ17と、が並列接続されている。受電コイル14Aが固定子65Aから受電した交流電力は、整流器13に送られて整流器13が直流電力に変換する。この直流電力は、コンデンサ18に送られてコンデンサ18で蓄電されるとともに、位置センサ17に供給される。コンデンサ18への蓄電は、可動子61Aが停止している状態で、実施されてもよい。なお、可動子61Aは、コンデンサ18を有していなくてもよい。
リニアモータ2Aでは、コイル12が発生する磁界を受電コイル14Aが受け取ることによって非接触で電力伝送する。また、リニアモータ2Aでは、コイル12に流れる電流と、磁石16から発生する磁束とによって可動子61Aを移動させる。このように、リニアモータ2Aは、軌道側に可動子61Aを移動させるコイル12を備えており、非接触給電時にはコイル12が送電コイルとして用いられる。このように、リニアモータ2Aは、非接触給電のための専用コイルおよび非接触給電のための専用電源を準備することなく、駆動用のコイル12および電源80で非接触給電を実現できる。
つぎに、制御手段15の動作手順について説明する。図6は、実施の形態2にかかるリニアモータが備える制御手段の動作手順を示すフローチャートである。リニアモータ2Aは、動作を開始すると、位置センサ17が位置情報を検出して制御手段15に送信する。
制御手段15は、位置センサ17から位置情報を受信し(ステップS1)、位置情報に基づいて磁石16および受電コイル14Aの位置を算出する(ステップS2)。このとき、制御手段15は、コイル12に対する磁石16および受電コイル14Aの位置を算出する。
そして、制御手段15は、自らの固定子65Aに対して、磁石16および受電コイル14Aの位置に対応する電圧指令を算出する(ステップS3)。このとき、制御手段15は、磁石16が何れの固定子65Aにおける何れのコイル12の上に位置しているかを判定し、受電コイル14Aが何れの固定子65Aにおける何れのコイル12の上に位置しているかを判定する。制御手段15は、磁石16および受電コイル14Aがそれぞれ何れのコイル12の上に位置しているかに基づいて、各固定子65Aへの電圧指令を算出する。換言すると、制御手段15は、磁石16および受電コイル14Aがそれぞれ何れのコイル12の上に位置しているかに基づいて、各固定子65Aに対して第1の電圧指令および第2の電圧指令の何れを送信するかを決定する。制御手段15は、算出した電圧指令をインバータ11に送信する(ステップS4)。
制御手段15は、1つの固定子65A内で少なくとも1つのコイル12が磁石16の直下となり、且つ何れのコイル12も受電コイル14Aの直下となっていない場合には、この固定子65Aのインバータ11に対してモータ駆動用の電圧指令を送信する。
また、制御手段15は、1つの固定子65A内で少なくとも1つのコイル12が受電コイル14Aの直下となり、且つ何れのコイル12も磁石16の直下となっていない場合には、この固定子65Aのインバータ11に対して非接触給電用の電圧指令を送信する。
また、制御手段15は、1つの固定子65A内でコイル12が磁石16および受電コイル14Aの直下となっている場合には、この固定子65Aのインバータ11に対して電圧を0とする電圧指令をインバータ11に送信する。換言すると、制御手段15は、3つのコイル12のうちの少なくとも1つが磁石16の直下となり、且つ3つのコイル12のうちの少なくとも1つが受電コイル14Aの直下となっている場合には、電圧を0とする電圧指令を送信する。
各固定子65Aでは、インバータ11が、制御手段15から受信した電圧指令に基づいてコイル12のオンとオフを行う。インバータ11は、モータ駆動用の電圧指令を受信した場合は、モータ駆動用の電圧を出力して3つのコイル12をオンにする。インバータ11は、非接触給電用の電圧指令を受信した場合は、非接触給電用の電圧を出力して3つのコイル12をオンにする。インバータ11は、電圧を0とする電圧指令を受信した場合は、電圧を出力せずに3つのコイル12をオフにする。ここで、コイル12をオンにするとは、コイル12を動作状態にすることを言い、インバータ11からコイル12に、モータ駆動用の電圧あるいは非接触給電用の電圧が出力される状態を示す。なお、これらの電圧の例としては、上述したようにPWM変調された電圧も含まれる。また、コイル12をオフにするとは、インバータ11からコイル12にモータ駆動用の電圧および非接触給電用の電圧がいずれも出力されない状態を言う。
ここで、可動子61Aが備える磁石16および受電コイル14Aの位置と、各コイル12をオンにするタイミングとの関係について説明する。図7は、実施の形態2にかかるリニアモータにおける、コイルのオンおよびオフのタイミングを説明するための図である。
図7では、可動子61Aが移動中の第1のタイミングにおけるリニアモータ2Aの状態を状態(a)で示し、第2のタイミングにおけるリニアモータ2Aの状態を状態(b)で示している。また、図7では、最左端の固定子65Aが備えるコイル12を、左側から順番にコイル12−0U,12−0V,12−0Wで示し、左から2つ目の固定子65Aが備えるコイル12を、左側から順番にコイル12−1U,12−1V,12−1Wで示している。また、図7では、左から3つ目の固定子65Aが備えるコイル12を、左側から順番にコイル12−2U,12−2V,12−2Wで示し、最右端の固定子65Aが備えるコイル12を、左側から順番にコイル12−3U,12−3V,12−3Wで示している。なお、ここでは、可動子61Aが図内の右から左に移動するものとする。
第1のタイミングでは、状態(a)に示すように、最左端の固定子65Aの直上には磁石16および受電コイル14Aの何れも移動してきていない。また、左から2つ目の固定子65Aが備えるコイル12−1U,12−1V,12−1Wの直上には磁石16が移動してきている。また、左から3つ目の固定子65Aが備えるコイル12−2U,12−2V,12−2Wの直上には受電コイル14Aが移動してきている。また、最右端の固定子65Aは、磁石16および受電コイル14Aが通過した後であり、最右端の固定子65Aの直上には磁石16および受電コイル14Aの何れもが無い。
この第1のタイミングでは、最左端の固定子65Aが備えるコイル12−0U,12−0V,12−0W、および最右端の固定子65Aが備えるコイル12−3U,12−3V,12−3Wは、オフである。また、左から2つ目の固定子65Aが備えるコイル12−1U,12−1V,12−1Wは、モータ駆動用の電圧によってオンとなっている。また、左から3つ目の固定子65Aが備えるコイル12−2U,12−2V,12−2Wは、非接触給電用の電圧によってオンとなっている。
この後、可動子61Aが移動して磁石16の一部が最左端の固定子65Aが備えるコイル12−0Wの直上に位置することとなるタイミングが第2のタイミングである。第2のタイミングでは、状態(b)に示すように、最左端の固定子65Aが備えるコイル12のうち、最右端のコイル12−0Wの直上に磁石16が来ており、残りのコイル12−0U,12−0Vの直上には、磁石16および受電コイル14Aの何れも移動してきていない。
また、左から2つ目の固定子65Aが備えるコイル12のうち、最右端のコイル12−1Wの直上に受電コイル14Aが来ており、残りのコイル12−1U,12−1Vの直上には磁石16が来ている。また、左から3つ目の固定子65Aが備えるコイル12のうち、コイル12−2U,12−2Vの直上には受電コイル14Aが来ており、最右端のコイル12−2Wの直上には磁石16および受電コイル14Aの何れも移動してきていない。
また、最右端の固定子65Aは、磁石16および受電コイル14Aが通過した後であり、コイル12−3U,12−3V,12−3Wの直上には、磁石16および受電コイル14Aの何れもが無い。
この第2のタイミングでは、最左端の固定子65Aが備えるコイル12−0U,12−0V,12−0Wは、何れもモータ駆動用の電圧によってオンとなっている。また、左から2つ目の固定子65Aが備えるコイル12−1U,12−1V,12−1Wは、オフである。また、左から3つ目の固定子65Aが備えるコイル12−2U,12−2V,12−2Wは、非接触給電用の電圧によってオンとなっている。また、最右端の固定子65Aが備えるコイル12−3U,12−3V,12−3Wは、オフである。
なお、第2のタイミングでは、左から3つ目の固定子65Aが備えるコイル12−2U,12−2V,12−2Wを全てオフにしてもよい。すなわち、固定子65Aは、3つのコイル12の直上に3つの受電コイル14Aが移動してきている場合にのみ、非接触給電用の電圧によって3つのコイル12をオンにし、1つまたは2つのコイル12の直上に受電コイル14Aが移動してきている場合には、3つのコイル12をオフにしてもよい。
なお、実施の形態2では、磁石16の底面形状および底面寸法が3つ分のコイル12が配置された領域と略同じである場合について説明したが、磁石16の底面形状および底面寸法は、この形状および寸法に限らない。磁石16の底面形状および底面寸法は、4つ以上のコイル12が直線状に配置された領域と略同じであってもよい。換言すると、磁石16のコイル12に対する対向面は、コイル12の3つ分の配置領域よりも大きくてもよい。例えば、磁石16の底面形状および底面寸法は、6つ分のコイル12が直線状に配置された領域と略同じであってもよい。磁石16の底面形状および底面寸法が6つ分のコイル12を直線状に配置した領域と略同じである場合、可動子61Aが固定子65A上の何れの位置を移動中であっても、リニアモータ2Aは、少なくとも3つのコイル12を用いてモータ駆動を行うことができる。
また、実施の形態2では、可動子61Aが3つの受電コイル14Aを備える場合について説明したが、可動子61Aは、4つ以上の受電コイル14Aを備えていてもよい。この場合も、可動子61Aが備える受電コイル14Aが、固定子65Aが備えるコイル12に1対1で対向できるよう可動子61A内で受電コイル14Aが直線状に配置される。例えば、可動子61Aは、6つの受電コイル14Aを備えていてもよい。可動子61Aが6つの受電コイル14Aを備えている場合、可動子61Aが固定子65A上の何れの位置を移動中であっても、リニアモータ2Aは、少なくとも3つのコイル12を用いて非接触給電を行うことができる。
このように実施の形態2によれば、固定子65Aがインバータ11および制御手段15を備えている。そして、制御手段15が、磁石16および受電コイル14Aの位置に基づいて、非接触給電を行うための電圧指令と、モータ駆動を行うための電圧指令とを切換えてインバータ11に送信している。これにより、インバータ11が、非接触給電を行うための電圧と、モータ駆動を行うための電圧とを切換えて出力している。このように、モータ駆動アンプ10Aは、1つのインバータ11から、モータ駆動用の電圧と非接触給電用の電圧とを切換えて出力する。したがって、リニアモータ2Aは、装置の大型化を抑制してモータ駆動と非接触給電とを行うことが可能となる。
実施の形態3.
つぎに、図8から図10を用いてこの発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3では、固定子におけるスター結線の中性点が、スイッチを介してモータ駆動アンプの基準電位に接続される。これにより、固定子において単相の動作を可能とする。
図8は、実施の形態3にかかるリニアモータが備える固定子の構成を示す図である。図8の各構成要素のうち図5に示す実施の形態2の固定子65Aと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
実施の形態3では、後述するリニアモータ2Bが、固定子65Bおよび後述する可動子61Bを備えている。リニアモータ2Bは、複数の固定子65Bと制御手段15とを備えた固定部を備えており、この固定部上を可動子61Bが移動する。
リニアモータ2Bの非接触給電機構は、可動子61Bと固定子65Bとで実現される。固定子65Bは、固定子65Aと同様に、1つのインバータ11と、3相のコイル12とを備えており、3相のコイル12がスター結線されている。また、固定子65Bは、スイッチ19を備えている。
固定子65Bでは、スター結線の中性点20が、スイッチ19を介してモータ駆動アンプの基準電位に接続されている。具体的には、スター結線の中性点20が、固定子65Bの備える電源80にスイッチ19を介して接続されている。すなわち、ここでは、基準電位とは、電源80の負電位のことを言う。
実施の形態3では、制御手段15が、誘導起電力を発生させたいコイル12に対応するスイッチング素子をオンにするための電圧指令をインバータ11に送信する。具体的には、制御手段15は、非接触給電時には、非接触給電をさせたいコイル12に対応するスイッチング素子をオンにするための非接触給電用の電圧指令をインバータ11に送信する。
固定子65Bは、非接触給電時には制御手段15からの指示によってスイッチ19をオンにし、これにより単相の動作を行う。図8では、U相の上側のトランジスタを動作させた場合の電流経路を示している。このように、固定子65Bは、スイッチ19をオンにした状態で、インバータ11が備える特定のトランジスタを動作させることにより、動作させるトランジスタに対応するコイル12をオンにすることができる。これにより、固定子65Bは、コイル12を送電コイルとして動作させる際に、コイル12を単相ごとに界磁することが可能になる。
なお、固定子65Bは、モータ駆動を行う際には、制御手段15からの指示によりスイッチ19をオフにする。これにより、モータ駆動の際には、インバータ11の3相全てが動作することとなる。
このように、固定子65Bは、非接触給電時には単相毎に動作できるので、可動子61Bは、非接触給電を行う単相のコイル12に対向する1つの受電コイルがあればよい。これにより、3相の全てが動作する場合に比べて、可動子61Bを小型化することが可能となる。
図9は、実施の形態3にかかるリニアモータの概略構成を示す図である。図9の各構成要素のうち図4に示す実施の形態2のリニアモータ2Aと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
リニアモータ2Bは、可動子61Bと固定部62Bとを備えている。なお、図9では、可動子61Bが備える構成要素のうち磁石16および受電コイル14Bを図示しており、可動子61Bが備える位置センサ17、整流器13、コンデンサ18の図示は省略している。また、図9では、スイッチ19とコイル12との接続、およびモータ駆動アンプ10Bとコイル12との接続を模式的に図示しており、正確な接続は図8に示したとおりである。
可動子61Bは、磁石16と、1つの受電コイル14Bとを備えている。受電コイル14Bは、受電コイル14Aと同様のコイルである。固定部62Bは、複数の固定子65Bを備えている。固定部62Bが備える各固定子65Bは、モータ駆動アンプ10Bと、3つのコイル12と、スイッチ19とを備えている。モータ駆動アンプ10Bは、インバータ11と、制御手段15と、電源80とを備えている。固定子65Bと固定子65Aとの違いは、前述したように、固定子65Bがスイッチ19を有している点である。なお、スイッチ19は、モータ駆動アンプ10B内に配置されてもよい。
制御手段15は、固定子65B内で少なくとも1つのコイル12が磁石16の直下となる場合には、この固定子65Bのインバータ11に対して、コイル12をオンにするためのモータ駆動用の電圧指令を送信する。このとき、制御手段15は、スイッチ19をオフにする。
また、制御手段15は、固定子65B内でコイル12が受電コイル14Bの直下となり、且つ何れのコイル12も磁石16の直下となっていない場合には、この固定子65Bのインバータ11に対して受電コイル14Bの直下となっているコイル12をオンにするための非接触給電用の電圧指令を送信する。このとき、制御手段15は、スイッチ19をオンにする。
また、制御手段15は、固定子65B内でコイル12が磁石16および受電コイル14Bの直下となっている場合には、この固定子65Bのインバータ11に対して受電コイル14Bの直下となっているコイル12をオンにするための非接触給電用の電圧指令を送信する。
また、制御手段15は、固定子65B内でコイル12が磁石16および受電コイル14Bの何れの直下にもなっていない場合には、この固定子65Bのインバータ11に対して電圧を0とする電圧指令を送信する。
各固定子65Bでは、インバータ11が、制御手段15から受信した電圧指令に基づいてコイル12のオンとオフを行う。インバータ11は、モータ駆動用の電圧指令を受信した場合は、モータ駆動用の電圧を出力する。これにより、コイル12がオンになる。また、インバータ11は、非接触給電用の電圧指令を受信した場合は、非接触給電用の電圧指令に対応するコイル12に非接触給電用の電圧を出力する。これにより、非接触給電用の電圧指令に対応するコイル12がオンになり、その他のコイル12は、オフとなる。インバータ11は、電圧を0とする電圧指令を受信した場合は、電圧を出力せずに3つのコイル12をオフにする。
ここで、可動子61Bが備える磁石16および受電コイル14Bの位置と、各コイル12をオンにするタイミングとの関係について説明する。図10は、実施の形態3にかかるリニアモータにおける、コイルのオンおよびオフのタイミングを説明するための図である。リニアモータ2Bとリニアモータ2Aとでは、同様の位置にコイル12が配置されているものとする。すなわち、リニアモータ2Bのコイル12−0U,12−0V,12−0W,12−1U,12−1V,12−1W,12−2U,12−2V,12−2W,12−3U,12−3V,12−3Wは、図7に示したものと同じである。
図10では、可動子61Bが移動中の第1のタイミングにおけるリニアモータ2Bの状態を状態(c)で示し、第2のタイミングにおけるリニアモータ2Bの状態を状態(d)で示している。なお、ここでは、可動子61Bが図内の右から左に移動するものとする。
第1のタイミングでは、状態(c)に示すように、最左端の固定子65Bの直上には磁石16および受電コイル14Bの何れも移動してきていない。また、左から2つ目の固定子65Bの直上には磁石16が移動してきている。また、左から3つ目の固定子65Bの直上には受電コイル14Bが移動してきている。また、最右端の固定子65Bは、磁石16および受電コイル14Bが通過した後であり、最右端の固定子65Bの直上には磁石16および受電コイル14Bの何れもが無い。
この第1のタイミングでは、最左端の固定子65Bが備えるコイル12−0U,12−0V,12−0W、および最右端の固定子65Bが備えるコイル12−3U,12−3V,12−3Wは、何れもオフである。また、左から2つ目の固定子65Bが備えるコイル12−1U,12−1V,12−1Wは、何れもモータ駆動用の電圧によってオンとなっている。また、左から3つ目の固定子65Bが備えるコイル12のうち、コイル12−2Uは、非接触給電用の電圧によってオンとなり、コイル12−2V,12−2Wはオフとなっている。
この後、可動子61Bが移動して磁石16の一部が最左端の固定子65Bが備えるコイル12−0Wの直上に位置することとなるタイミングが第2のタイミングである。第2のタイミングでは、状態(d)に示すように、最左端の固定子65Bが備えるコイル12のうち、最右端のコイル12−0Wの直上に磁石16が来ており、残りのコイル12−0U,12−0Vの直上には、磁石16および受電コイル14Bの何れも移動してきていない。
また、左から2つ目の固定子65Bが備えるコイル12のうち、最右端のコイル12−1Wの直上に受電コイル14Bが来ており、残りのコイル12−1U,12−1Vの直上には磁石16が来ている。また、左から3つ目の固定子65Bおよび最右端の固定子65Bは、磁石16および受電コイル14Bが通過した後であり、コイル12−2U,12−2V,12−2W,12−3U,12−3V,12−3Wの直上には、磁石16および受電コイル14Bの何れもが無い。
この第2のタイミングでは、最左端の固定子65Bが備える、コイル12−0U,12−0V,12−0Wは、モータ駆動用の電圧によって全てオンとなっている。
また、左から2つ目の固定子65Bが備えるコイル12のうち、コイル12−1U,12−1Vはオフとなり、コイル12−1Wは非接触給電用の電圧によってオンとなっている。また、左から3つ目の固定子65Bおよび最右端の固定子65Bが備えるコイル12−2U,12−2V,12−2W,12−3U,12−3V,12−3Wは、何れもオフである。
このように、実施の形態3では、相単位でオンとオフを制御できるので、モータ駆動を行う固定子65Bは、磁石16が直上にあるコイル12のみをオンにし、残りのコイル12をオフにすることができる。
また、相単位でオンとオフを制御できるので、可動子61Bは、コイル12の単相分に対向するように1つの受電コイル14Bを備えればよい。したがって、可動子61Bを小さく構成することができる。
このように実施の形態3によれば、スター結線の中性点20がスイッチ19を介してモータ駆動アンプ10Bの基準電位に接続されているので、スイッチ19をオンにすることで単相毎にコイル12のオンとオフとを制御することができる。これにより、リニアモータ2Bは、非接触給電時には、1つのコイル12をオンにすればよく、モータ駆動時には、磁石16が直上にあるコイル12のみをオンにすればよいので、無駄な電力の消費を抑制できる。また、可動子61Bは、1つの受電コイル14Bを備えていればよいので、可動子61Bを小さく構成することができる。
実施の形態4.
つぎに、図11を用いてこの発明の実施の形態4について説明する。実施の形態4では、固定子および可動子にコンデンサを配置することによって磁気共鳴方式で非接触給電を行う。
図11は、実施の形態4にかかるリニアモータの非接触給電機構の構成を示す図である。図11の各構成要素のうち図5に示す実施の形態2のリニアモータ2Aと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
図11では、リニアモータ2Cが有している可動子61Cの回路構成と、リニアモータ2Cが有している固定子65Cの回路構成とを示している。なお、図11では、リニアモータ2Cが有する複数の固定子65Cのうちの1つの固定子65Cを図示している。また、図11では、可動子61Cが備える磁石16の図示を省略している。
リニアモータ2Cは、リニアモータ2Aと同様に、コイル12が発生する磁界を受電コイル14Aが受け取ることによって非接触で電力伝送する。また、リニアモータ2Cは、リニアモータ2Aと同様に、コイル12に流れる電流と、磁石16から発生する磁束とによって可動子61Cを移動させる。
リニアモータ2Cの非接触給電機構は、可動子61Cと固定子65Cとで実現される。可動子61Cと可動子61Aとの相違点は、可動子61Cが、負荷である位置センサ17と受電コイル14Aとの間にコンデンサ群21を備えている点である。具体的には、可動子61Cでは、整流器13と受電コイル14Aとの間にコンデンサ群21が接続される。コンデンサ群21は、受電コンデンサである3つのコンデンサ22a,22b,22cを備えている。
また、可動子61Cは、可動子61Aと同様に3つの受電コイル14Aを備えている。可動子61Cでは、受電コイル14Aと整流器13とを接続する接続線上にコンデンサ群21が配置されている。すなわち、可動子61Cでは、受電コイル14Aと整流器13との間の1つの接続線上に1つのコンデンサが配置されている。具体的には、第1の受電コイル14Aが接続されている第1の接続線上にコンデンサ22aが配置され、第2の受電コイル14Aが接続されている第2の接続線上にコンデンサ22bが配置され、第3の受電コイル14Aが接続されている第3の接続線上にコンデンサ22cが配置されている。換言すると、第1の受電コイル14Aに対して直列にコンデンサ22aが接続され、第2の受電コイル14Aに対して直列にコンデンサ22bが接続され、第3の受電コイル14Aに対して直列にコンデンサ22cが接続されている。
固定子65Cと固定子65Aとの相違点は、固定子65Cが、インバータ11を備えたモータ駆動アンプとコイル12との間に切換機構55を備えている点である。切換機構55は、3つの切換部51a,51b,51cを備えている。そして、切換部51aが、コンデンサ52aおよびスイッチ53aを備え、切換部51bが、コンデンサ52bおよびスイッチ53bを備え、切換部51cが、コンデンサ52cおよびスイッチ53cを備えている。送電コンデンサであるコンデンサ52a,52b,52cは、コイル12が、送電コイルとなる場合に用いられる。
切換機構55は、インバータ11とコイル12との間で、インバータ11およびコイル12に直列接続されている。3つのコイル12のうちの第1のコイル12には切換部51aが接続され、第2のコイル12には切換部51bが接続され、第3のコイル12には切換部51cが接続される。そして、切換部51aでは、コンデンサ52aおよびスイッチ53aが直列接続され、切換部51bでは、コンデンサ52bおよびスイッチ53bが直列接続され、切換部51cでは、コンデンサ52cおよびスイッチ53cが直列接続されている。なお、切換機構55は、固定子65Cが備えるモータ駆動アンプ内に配置されてもよいし、モータ駆動アンプの外側に配置されてもよい。
スイッチ53aは、インバータ11と第1のコイル12との間の経路を、コンデンサ52aを介した経路とするか、コンデンサ52aを介さない経路とするかを切換える。同様に、スイッチ53bは、インバータ11と第2のコイル12との間の経路を、コンデンサ52bを介した経路とするか、コンデンサ52bを介さない経路とするかを切換える。また、スイッチ53cは、インバータ11と第3のコイル12との間の経路を、コンデンサ52cを介した経路とするか、コンデンサ52cを介さない経路とするかを切換える。
このように、切換部51aでは、コンデンサ52aを介した経路と、コンデンサ52aを介さない経路とが、並列接続されており、スイッチ53aが、これらの経路を切換える。同様に、切換部51bでは、コンデンサ52bを介した経路と、コンデンサ52bを介さない経路とが、並列接続されており、スイッチ53bが、これらの経路を切換える。また、切換部51cでは、コンデンサ52cを介した経路と、コンデンサ52cを介さない経路とが、並列接続されており、スイッチ53cが、これらの経路を切換える。スイッチ53a〜53cは、固定子65Cに接続される制御手段15によって制御される。
切換機構55は、モータ駆動時はスイッチ53a〜53cによってコンデンサ52a〜52cを介さない経路を形成し、非接触給電時はスイッチ53a〜53cによってコンデンサ52a〜52cを介する経路を形成する。このように、切換機構55は、モータ駆動時と非接触給電時とで、インバータ11とコイル12との間の経路を切換える。
これにより、可動子61Cでは、非接触給電時には、コンデンサ22a〜22cおよび3つの受電コイル14Aによって第1の共振回路である第1のLC共振回路が作られる。また、固定子65Cでは、非接触給電時には、コンデンサ52a〜52cおよび3つのコイル12によって第2の共振回路である第2のLC共振回路が作られる。また、リニアモータ2Cにおいては、固定子65CのLC共振周波数と、可動子61CのLC共振周波数とが同じになるように、固定子65Cおよび可動子61Cを作製しておく。
リニアモータ2Cが備えるモータ駆動アンプは、非接触給電時にはLC共振回路のLC共振周波数に合わせて動作する。このように、リニアモータ2Cは、コイル12およびコンデンサ52a〜52cのLC共振周波数と同じ周波数でモータ駆動アンプを動作させることで、磁気共鳴方式で非接触給電することができる。
リニアモータ2Cが行う磁気共鳴方式の非接触給電は、LC共振を用いるのでコイル12と受電コイル14Aとの間の位置ずれに強い。電磁誘導方式の非接触給電は、コイル径の10分の1以下の位置ずれが許容されるのに対し、リニアモータ2Cが行う磁気共鳴方式の非接触給電は、コイル径の2分の1までコイル12と受電コイル14Aとの間の位置ずれを許容できる。例えば、コイル12および受電コイル14Aのコイル径が10cmである場合、電磁誘導方式では位置ずれの許容寸法が1cmであるのに対し、非接触給電方式では位置ずれの許容寸法が5cmとなる。
このように、リニアモータ2Cは、非接触給電のための専用コイルおよび非接触給電のための専用電源を準備することなく、モータ駆動に用いられるコイル12およびモータ駆動に用いられる電源80で磁気共鳴方式の非接触給電を実現できる。
このように実施の形態4によれば、可動子61Cにコンデンサ群21が配置されるとともに、固定子65Cにコンデンサ52a〜52cおよびスイッチ53a〜53cを備えた切換機構55が配置されている。これにより、リニアモータ2Cは、駆動用のコイル12および電源80で磁気共鳴方式の非接触給電を実現できる。
実施の形態5.
つぎに、図12を用いてこの発明の実施の形態5について説明する。実施の形態5では、実施の形態3で説明した固定子に対してスイッチ19とコイル12との間の接続線上にコンデンサを設ける。換言すると、実施の形態5では、スター結線されたコイル12の中性点20が、スイッチ19およびコンデンサを介してモータ駆動アンプの基準電位に接続される。
図12は、実施の形態5にかかるリニアモータが備える固定子の構成を示す図である。図12の各構成要素のうち図8に示す実施の形態3の固定子65Bと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
実施の形態5のリニアモータは、固定子65Dおよび実施の形態4で説明した可動子61Cを備えている。実施の形態5のリニアモータは、複数の固定子65Dを備えた固定部を有しており、この固定部上を可動子61Cが移動する。
固定子65Dと実施の形態3の固定子65Bとの相違点は、固定子65Dが、スイッチ19とコイル12との間にコンデンサ25を有している点である。また、固定子65Dと実施の形態4の固定子65Cとの相違点は、固定子65Dが、1つのスイッチ19および1つのコンデンサ25を備えている点である。換言すると、実施の形態4における固定子65Cは、3つの切換部51a,51b,51cを有していたが、本実施の形態における固定子65Dは、スイッチ19およびコンデンサ25からなる1つの切換部51dしか有していない。すなわち、本実施の形態では、送電コンデンサとしてコンデンサ25を有する。
固定子65Dでは、スター結線の中性点20が、スイッチ19およびコンデンサ25を介してモータ駆動アンプの基準電位に接続されている。具体的には、固定子65Dは、中性点20とスイッチ19との間の接続線上にコンデンサ25が配置されている。すなわち、スター結線の中性点20が、固定子65Dが備えるコンデンサ25に接続され、コンデンサ25が、固定子65Dに接続される電源80にスイッチ19を介して接続されている。
固定子65Dは、固定子65Bと同様に、非接触給電時には制御手段15からの指示によってスイッチ19をオンにし、これにより単相の動作を行う。このように、固定子65Dは、スイッチ19をオンにした状態で、インバータ11が備える特定のトランジスタを動作させることにより、動作させるトランジスタに対応する相をオンにすることができる。これにより、固定子65Dは、コイル12を送電コイルとして動作させる際に、コイル12を単相ごとに界磁することが可能になる。
なお、固定子65Dは、モータ駆動を行う際には、制御手段15からの指示によりスイッチ19をオフにする。これにより、モータ駆動の際には、インバータ11の3相全てが動作することとなる。
このように、固定子65Dは、モータ駆動時にはスイッチ19をオフにすることによってコンデンサ25を介さない経路を形成し、非接触給電時はスイッチ19をオンにすることによってコンデンサ25を介する経路を形成する。このように、固定子65Dは、モータ駆動時と非接触給電時とで、インバータ11とコイル12との間の経路を切換える。
これにより、可動子61Cでは、非接触給電時には、コンデンサ22a〜22cおよび3つの受電コイル14Aによって第1の共振回路である第1のLC共振回路が作られる。また、固定子65Dでは、非接触給電時には、コンデンサ25および電圧が供給されている特定のコイル12によって第2の共振回路である第2のLC共振回路が作られる。実施の形態5のリニアモータにおいては、固定子65DのLC共振周波数と、可動子61CのLC共振周波数とが合うように、固定子65Dおよび可動子61Cを作製しておく。
実施の形態5のリニアモータが備えるモータ駆動アンプは、非接触給電時にはLC共振回路のLC共振周波数に合わせて動作する。このように、実施の形態5のリニアモータは、コイル12およびコンデンサ25のLC共振周波数と同じ周波数でモータ駆動アンプを動作させることで、磁気共鳴方式で非接触給電することができる。
このように、固定子65Dは、非接触給電時には単相毎に動作できるので、固定子65D上を移動する可動子61Cは、非接触給電を行う単相のコイル12に対向する1つの受電コイル14Aがあればよい。すなわち、可動子61Cは、1つの受電コイル14Aを有していればよい。これにより、3相の全てが動作する場合に比べて、可動子61Cを小型化することが可能となる。
また、実施の形態4ではスイッチ53a〜53cおよびコンデンサ52a〜52cのように3つの切換部51a〜51cが必要であったが、実施の形態5では、スイッチ19およびコンデンサ25のように1つの切換部51dがあればよい。このため、固定子65Dは、簡易な構成となる。
なお、可動子61C側の構成は、実施の形態4で説明した図11と同様の構成を用いればよい。
このように実施の形態5によれば、スター結線の中性点20がスイッチ19およびコンデンサ25を介してモータ駆動アンプの基準電位に接続されているので、実施の形態3および実施の形態4と同様の効果を有する。すなわち、簡易な構成で相毎に磁気共鳴方式の非接触給電を実現することができる。
実施の形態6.
つぎに、図13を用いてこの発明の実施の形態6について説明する。実施の形態6では、インバータ11のスイッチング素子を形成する素材について説明する。スイッチング素子を形成する素材は、珪素(Si)(シリコン)が一般的であるが、実施の形態1から5で説明したインバータ11に、ワイドバンドギャップ半導体の一例である炭化珪素(SiC)を用いてもよい。
SiC素子は、Si素子よりもバンドギャップが大きいという特性を捉えて、ワイドバンドギャップ半導体と称される半導体の一例である。このSiC素子以外にも、例えば窒化ガリウム(GaN)系材料、またはダイヤモンドを用いて形成される半導体もワイドバンドギャップ半導体に属しており、これらの特性もSiCに類似した点が多い。従って、SiC以外の他のワイドバンドギャップ半導体をスイッチング素子に用いる構成も、本発明の要旨を成すものである。
モータ駆動アンプは、効率良く非接触給電するために電圧の出力周波数を高くすると、モータ駆動アンプの損失が増大し発熱する場合がある。ところが、発熱に対して冷却性能の高い冷却構造を採用するといった対策を行うとモータ駆動アンプは大型化してしまう。そこで、実施の形態6では、インバータ11のスイッチング素子にワイドバンドギャップ半導体を用いることで、モータ駆動アンプの損失の増大を半分以下に抑制することができる。
図13は、出力周波数と駆動アンプにおける損失との関係を示す図である。図13に示すグラフの横軸は、非接触給電する際にモータ駆動アンプが出力する電圧の出力周波数であり、縦軸は、非接触給電する際のモータ駆動アンプにおける損失である。ここでは、モータ駆動アンプにおける損失を発熱量として説明する。
図13に示すように、スイッチング素子がSi素子である場合、出力周波数が高くなると発熱量が急激に増大する。一方、スイッチング素子がSiC素子である場合、出力周波数が高くなっても発熱量は緩やかにしか増大しない。このように、出力周波数に対する発熱量の増大量は、スイッチング素子がSi素子である場合よりも、スイッチング素子がSiC素子である場合の方が小さい。
このように実施の形態6によれば、モータ駆動アンプのインバータ11にワイドバンドギャップ半導体を用いるので、小さい構成のインバータ11で、非接触給電およびモータ駆動を効率良く実施することが可能となる。
ここで、制御手段15のハードウェア構成について説明する。図14は、実施の形態1から6にかかる制御手段のハードウェア構成例を示す図である。制御手段15は、図14に示した制御回路300、すなわちプロセッサ301およびメモリ302により実現することができる。プロセッサ301の例は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、プロセッサ、DSPともいう)またはシステムLSI(Large Scale Integration)である。メモリ302の例は、RAM(Random Access Memory)、またはROM(Read Only Memory)である。
制御手段15は、プロセッサ301が、メモリ302で記憶されている、制御手段15の動作を実行するためのプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、このプログラムは、制御手段15の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。メモリ302は、プロセッサ301が各種処理を実行する際の一時メモリにも使用される。
プロセッサ301が実行するプログラムは、プログラムが格納された記録媒体であるコンピュータプログラムプロダクトで実現されてもよい。この場合の記録媒体の例は、プログラムが格納された非一時的な(non-transitory)コンピュータ可読媒体である。
また、制御手段15の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。なお、実施の形態2から6を組合せてもよい。また、受電コイル14A,14Bは、実施の形態2から5で説明した個数に限らず、任意の個数が配置されてもよい。また、受電コイル14Aは、複数個所に配置されてもよい。例えば、第1の受電コイル14Aが、磁石16の進行方向の前方に配置され、第2の受電コイル14Aが、磁石16の進行方向の後方に配置されてもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 モータ駆動システム、2A〜2C リニアモータ、10,10A,10B モータ駆動アンプ、11,31 インバータ、12 コイル、13 整流器、14A,14B,41a 受電コイル、15,35 制御手段、16 磁石、17 位置センサ、18,22a,22b,22c,25,52a,52b,52c コンデンサ、19,30,53a,53b,53c スイッチ、20 中性点、21 コンデンサ群、32,80 電源、40 給電機構、41b 送電コイル、50 モータ、51B,52B 電圧、51a,51b,51c,51d 切換部、55 切換機構、61A,61B,61C 可動子、62A,62B 固定部、65A,65B,65C,65D 固定子、71A,72A 電圧指令、300 制御回路、301 プロセッサ、302 メモリ。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のモータ駆動システムは、第1の電圧と第2の電圧とを切換えて出力するインバータと、第1の電圧を出力させるための第1の電圧指令と、第2の電圧を出力させるための第2の電圧指令との何れかをインバータに送信する制御手段と、送電コイルおよび受電コイルを有し、インバータから出力される第1の電圧によって送電コイル側から受電コイル側に非接触で電力を伝送する給電機構と、固定子および可動子を有し、インバータから出力される第2の電圧によって固定子が発生させる磁界で可動子を駆動するモータと、を備える。

Claims (11)

  1. 第1の電圧と第2の電圧とを切換えて出力するインバータと、前記第1の電圧を出力させるための第1の電圧指令と、前記第2の電圧を出力させるための第2の電圧指令との何れかを前記インバータに送信する制御手段と、を有するモータ駆動アンプと、
    送電コイルおよび受電コイルを有し、前記インバータから出力される前記第1の電圧によって前記送電コイル側から前記受電コイル側に非接触で電力を伝送する給電機構と、
    固定子および可動子を有し、前記インバータから出力される前記第2の電圧によって前記固定子が発生させる磁界で前記可動子を駆動するモータと、
    を備えることを特徴とするモータ駆動システム。
  2. 前記モータ駆動アンプの前記給電機構への接続と、前記モータ駆動アンプの前記モータへの接続と、を切換えるスイッチをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動システム。
  3. 前記固定子は、前記送電コイルを有し、
    前記可動子は、磁石および前記受電コイルを有し、
    前記モータはリニアモータである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動システム。
  4. 前記インバータは、3相出力インバータであり、
    3つの前記送電コイルを有する前記固定子を複数備え、
    前記磁石の前記送電コイルに対する対向面は、前記送電コイルの3つ分の配置領域よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動システム。
  5. 前記受電コイルは3つ以上である、
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のモータ駆動システム。
  6. 前記可動子は、前記可動子の位置を検出して前記可動子の位置を示す位置情報を出力する位置検出装置を備え、
    前記制御手段は、前記位置情報に基づいて、前記インバータに、前記第1の電圧指令および前記第2の電圧指令の何れを送信するかを決定する、
    ことを特徴とする請求項3から5のいずれか1つに記載のモータ駆動システム。
  7. 前記インバータは、3相出力インバータであり、
    3つの前記送電コイルはスター結線され、
    前記固定子は、前記スター結線の中性点に接続されたスイッチを備え、前記中性点は、前記スイッチを介して前記モータ駆動アンプの基準電位に接続されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動システム。
  8. 前記受電コイルは1つである、
    ことを特徴とする請求項7に記載のモータ駆動システム。
  9. 前記固定子のそれぞれは、
    前記送電コイルに接続された送電コンデンサと、
    前記インバータと前記送電コイルとの接続を前記送電コンデンサを介した接続とするか前記送電コンデンサを介さない接続とするかを切換えるスイッチと、
    をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項3から6のいずれか1つに記載のモータ駆動システム。
  10. 前記固定子のそれぞれは、前記中性点および前記スイッチに直列接続された送電コンデンサをさらに備え、
    前記中性点は、前記スイッチおよび前記送電コンデンサを介して前記モータ駆動アンプの基準電位に接続されている、
    ことを特徴とする請求項7に記載のモータ駆動システム。
  11. 前記インバータは、スイッチング素子を備え、
    前記スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体を含む、
    ことを特徴とする請求項3から10のいずれか1つに記載のモータ駆動システム。
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