JPWO2019155569A1 - 障害物検出装置および障害物検出方法 - Google Patents

障害物検出装置および障害物検出方法 Download PDF

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Abstract

列車(100)に搭載される障害物検出装置(20)であって、列車(100)の周囲を監視し、監視結果である距離画像を生成するセンサ(21)と、列車(100)が走行する線路に沿って設置された構造物の位置情報を含む地図情報を記憶する記憶部(22)と、センサ(21)から取得した距離画像および記憶部(22)に記憶されている地図情報を用いて、列車制御装置(10)から取得した情報であって列車の位置を示す第1の列車位置情報を補正し、補正結果である第2の列車位置情報を出力する補正部(23)と、第2の列車位置情報および地図情報を用いて、センサ(21)の監視範囲を決定する監視条件決定部(24)と、を備える。

Description

本発明は、列車の進路上にある障害物を検出する障害物検出装置および障害物検出方法に関する。
敷設された溝状の軌道に沿って走行する車両が、ステレオ光学系、レーザレーダ送受信装置などの障害物検知手段を備え、障害物検知手段を用いて周囲の障害物を検出することが特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の車両は、一般道路面をタイヤで走行するいわゆる自動車である。
特開2001−310733号公報
上記特許文献1に記載の障害物検知手段を列車に搭載することによって、列車は、進路上にある障害物を検出できる。しかしながら、レール上を車輪で走行する列車は、一般道路面をタイヤで走行する自動車と比較して制動距離が長くなる。上記特許文献1に記載の障害物検知手段は、列車に搭載された場合、制動距離が長くなる分、自動車に搭載された場合よりも遠方まで監視範囲を広げなければならない。そのため、自動車に搭載された場合よりも演算量が増大してしまう、という問題があった。上記特許文献1に記載の障害物検知手段は、画像の解像度を低下させることで演算量を抑制できるが、画像の解像度を低下させると障害物を検出する精度が低下してしまう、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、演算量を抑制しつつ、精度を低下させることなく障害物を検出できる障害物検出装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、列車に搭載される障害物検出装置である。障害物検出装置は、列車の周囲を監視し、監視結果である距離画像を生成するセンサと、列車が走行する線路に沿って設置された構造物の位置情報を含む地図情報を記憶する記憶部と、を備える。また、障害物検出装置は、センサから取得した距離画像および記憶部に記憶されている地図情報を用いて、列車制御装置から取得した情報であって列車の位置を示す第1の列車位置情報を補正し、補正結果である第2の列車位置情報を出力する補正部と、第2の列車位置情報および地図情報を用いて、センサの監視範囲を決定する監視条件決定部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、障害物検出装置は、演算量を抑制しつつ、精度を低下させることなく障害物を検出できる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる障害物検出装置の構成例を示す図 実施の形態1にかかる障害物検出装置の障害物検出処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかる補正部が列車の位置を補正する処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかる障害物検出装置の監視範囲の例を示す図 実施の形態1にかかる障害物検出装置において列車と路側構造物との位置関係を特定する例を示す図 実施の形態1にかかる障害物検出装置が備える処理回路をプロセッサおよびメモリで構成する場合の例を示す図 実施の形態1にかかる障害物検出装置が備える処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の例を示す図 実施の形態2にかかる補正部が列車の位置を補正する処理を示すフローチャート
以下に、本発明の実施の形態にかかる障害物検出装置および障害物検出方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる障害物検出装置20の構成例を示す図である。障害物検出装置20は、列車100に搭載され、列車100の進行方向にある障害物を検出する装置である。障害物検出装置20は、列車制御装置10および出力装置30に接続される。列車制御装置10および出力装置30も、列車100に搭載される装置である。障害物検出装置20は、センサ21と、記憶部22と、補正部23と、監視条件決定部24と、障害物判定部25と、を備える。
センサ21は、列車100の周囲の物体を検出する。物体には、鉄道事業者が設置した信号機、架線柱、踏切、駅、橋梁、トンネルなどの構造物が含まれる。このうち、信号機、架線柱、および踏切は、線路の路側に設置された路側構造物である。また、物体には、列車100の走行の障害となる障害物が含まれる。障害物とは、例えば、踏切の遮断中に線路内に入り込んだ自動車、崖からの落石、駅のホームから転落した乗客、踏切で取り残された車椅子などである。センサ21は、これらの構造物および障害物を検出可能な機器であり、例えば、2つ以上のカメラを備えたステレオカメラ、LIDAR(Light Detection And Ranging)、RADAR(Radio Detection And Ranging)などである。センサ21は、2つ以上の機器を備える構成であってもよい。本実施の形態において、センサ21は、ステレオカメラおよびLIDARを備える。センサ21では、ステレオカメラおよびLIDARが、列車100の周囲を検知して得られたデータから距離画像を生成し、生成した距離画像を補正部23および障害物判定部25に出力する。距離画像は、センサ21が列車100の周囲を監視した監視結果であり、2次元画像および距離情報を含んだ3次元画像の片方または両方を含む。センサ21は、列車100の先頭車両に搭載される。列車100が複数の車両で構成される場合、進行方向に応じて先頭車両が変更になるため、センサ21は両端の車両に搭載される。例えば、列車100が1号車から10号車で構成される10両編成の場合、進行方向に応じて1号車または10号車が先頭車両となる。この場合、センサ21は、列車100の1号車および10号車に設置される。障害物検出装置20は、列車100の進行方向の先頭車両に設置されたセンサ21を使用する。
記憶部22は、列車100が走行する線路の位置情報、および鉄道事業者が設置した構造物の位置情報を含む地図情報を記憶している。線路および構造物の位置情報は、起点となる位置からのキロ程で表す方法、緯度および経度で表す方法、3次元計測された点群による座標で表す方法などがあり、これらを組み合わせて用いてもよい。地図情報については、例えば、線路および構造物の位置情報を3次元座標値で表す場合、MMS(Mobile Mapping System)などを用いて作成することが可能である。MMSを用いて3次元計測された構造物は、各構造物を構成する点の座標によって表すことができるが、各構造物を構成する点のうちの1点の座標を代表値として用いてもよい。3次元計測された構造物を構成する1つの点Piはx軸方向、y軸方向、およびz軸方向の3軸の座標値を用いて3次元座標値Pi(xi,yi,zi)と表すことができる。記憶部22は、例えば、各構造物の代表値として、x軸方向、y軸方向、およびz軸方向の3軸の座標値のデータを記憶する。また、記憶部22は、例えば、キロ程による線路上の規定された間隔毎の位置を、x軸方向、y軸方向、およびz軸方向の3軸の座標値のデータを記憶する。なお、x軸方向、y軸方向、およびz軸方向については、例えば、平面直角座標系を用いて、xy軸を水平面上にとり、z軸を高さ方向にとることができる。または、任意の点を原点として、例えば、キロ程の起点を原点として、東向き方向をx軸方向、北向き方向をy軸方向、鉛直上向き方向をz軸方向とする座標系でもよい。各点の座標値を示すデータの単位については、メートル(m)などを使用することができるが、これに限定されるものではない。記憶部22は、線路上のキロ程ごと、例えば1メートルごとの3次元座標値を保持することで、3次元座標値で表される線路の位置座標を保持することができる。本実施の形態では、記憶部22は、線路および構造物の位置情報を、キロ程および3次元座標値の組み合わせで記憶している。記憶部22は、地図情報を、列車100が走行する過程で記憶してもよいし、事前に計測されたものを記憶していてもよいし、両方の組み合せでもよい。
補正部23は、後述するように、列車制御装置10から列車100の位置を示す列車位置情報を取得する。補正部23は、センサ21から取得した距離画像、および記憶部22に記憶されている地図情報を用いて、列車制御装置10から取得した列車100の列車位置情報を補正する。補正部23は、補正後の列車100の列車位置情報を監視条件決定部24に出力する。なお、補正部23が列車制御装置10から取得した列車100の列車位置情報を第1の列車位置情報とし、補正部23による補正結果である列車100の列車位置情報を第2の列車位置情報とする。
監視条件決定部24は、補正部23から取得した第2の列車位置情報、および記憶部22に記憶されている地図情報を用いて、列車100の進行方向に対するセンサ21の監視範囲を決定する。実施の形態1では、監視条件を、センサ21の監視範囲とする。
障害物判定部25は、センサ21から取得した距離画像に基づいて、列車100の進行方向における障害物の有無を判定する。障害物判定部25は、距離画像に障害物が含まれると判定した場合、障害物が検出されたことを示す情報である障害物検出情報を生成し、生成した障害物検出情報を出力装置30に出力する。障害物検出情報は、単に障害物が検出されたことを示すのみの情報であってもよいし、障害物が検出された位置の情報を含めてもよい。
列車制御装置10は、地上に設置された地上子、列車100に搭載された図示しない車上子および速度発電機などを用いて列車100の位置を検出する。列車制御装置10は、検出した列車100の位置を第1の列車位置情報として補正部23に出力する。列車制御装置10における列車100の位置検出方法は、従来同様の一般的なものである。なお、列車制御装置10は、地上子によって示される絶対位置からの線路上の移動距離に基づいて列車100の位置を検出しているが、移動距離を算出する際の誤差、列車100の図示しない車輪による空転滑走などの影響によって、第1の列車位置情報には誤差が含まれることがある。
出力装置30は、障害物判定部25から障害物検出情報を取得した場合、列車100の運転士などに対して障害物が検出されたことを示す情報を出力する。出力装置30は、列車100の運転士などに対して、モニタなどを介して障害物が検出されたことを表示してもよいし、スピーカーなどを介して障害物が検出されたことを音声で出力してもよい。
つづいて、障害物検出装置20が障害物を検出する動作について説明する。図2は、実施の形態1にかかる障害物検出装置20の障害物検出処理を示すフローチャートである。障害物検出装置20において、センサ21は、列車100の周囲の物体を検出するため、列車100の進行方向に対して、列車100の周囲を検知して距離画像を生成する(ステップS1)。センサ21は、最初の段階では監視条件決定部24によって監視範囲が決定されていないので、列車100の進行方向を0°とした場合の水平方向の−90°から+90°の範囲、または監視可能な最大範囲を対象にして検知を行い、距離画像を生成する。センサ21は、生成した距離画像を補正部23に出力する。なお、センサ21の監視範囲について、一例として水平方向を対象とするが、垂直方向を対象にしてもよいし、水平方向および垂直方向の両方を対象にしてもよい。
補正部23は、列車制御装置10から列車100の第1の列車位置情報を取得する(ステップS2)。補正部23は、列車制御装置10から取得した第1の列車位置情報に基づいて記憶部22に記憶されている地図情報を検索し、センサ21の監視範囲すなわち距離画像に含まれる範囲の地図情報を抽出する(ステップS3)。補正部23は、第1の列車位置情報で示される位置を中心とした規定された範囲の地図情報を抽出してもよいし、列車制御装置10から列車100の進行方向の情報を取得し、列車100の進行方向側の規定された範囲、具体的には前述の−90°から+90°の範囲の地図情報を抽出してもよい。補正部23は、距離画像と抽出した地図情報とを比較し、距離画像に含まれる構造物の位置を特定する。具体的に、補正部23は、距離画像に含まれる物体が、抽出した地図情報内の構造物のいずれに対応するかを判断し、対応すると判断された地図情報内の構造物の地図情報における位置とすることによって、構造物の位置を特定する。補正部23は、特定した構造物の位置に基づいて、列車100の位置を補正する。構造物については、例えば、鉄道事業者が正確な位置を把握している可能性のある路側構造物としてもよい。補正部23は、第1の列車位置情報で示される列車100の位置を補正した第2の列車位置情報を生成し、監視条件決定部24に出力する(ステップS4)。
ここで、ステップS4の処理、すなわち補正部23における列車100の位置補正処理について詳細に説明する。図3は、実施の形態1にかかる補正部23が列車100の位置を補正する処理を示すフローチャートである。図4は、実施の形態1にかかる障害物検出装置20の監視範囲の例を示す図である。図5は、実施の形態1にかかる障害物検出装置20において列車100と路側構造物との位置関係を特定する例を示す図である。図4は、障害物検出装置20が搭載される列車100の進行方向において、線路200の路側に信号機300、踏切400、および駅500が設置され、さらに駅500よりも遠方にトンネル600が設置されていることを示している。また、監視範囲700はセンサ21の監視範囲を示し、障害物800は線路200上に存在する落石などの障害物である。図4において、列車100の進行方向は、矢印900で示される方向である。
補正部23は、センサ21から取得した距離画像から、構造物を検出する(ステップS11)。補正部23は、センサ21から取得した距離画像を用いて、構造物の種類までは特定できなくても、ある位置に構造物が存在することを認識することができる。補正部23は、前述のようにセンサ21がステレオカメラおよびLIDARの場合、従来からある一般的な手法によって、センサ21によって得られた距離画像に構造物が含まれていることを認識することができる。構造物として路側構造物を対象とした場合は、信号機、架線柱、踏切などであることから、センサ21では容易に路側構造物を検知することができる。そのため、距離画像には、何らかの路側構造物が含まれていることを想定している。なお、補正部23は、センサ21から取得した距離画像から複数の構造物を検出した場合、距離画像から検出した複数の構造物のうち、例えば、最も列車100に近い構造物を対象にして位置の特定を行う。
補正部23は、センサ21から取得した距離画像を用いて、列車100と検出できた構造物との位置関係を特定する(ステップS12)。位置関係とは、列車100と検出できた構造物との相対位置である。補正部23は、具体的には、列車100から構造物までの距離rおよび進行方向に対する水平方向における角度θを求める。補正部23は、従来からある一般的な手法によって、距離画像を用いて列車100から構造物までの距離rおよび角度θを求めることができる。補正部23は、位置関係を特定した構造物の相対位置に基づいて地図情報を検索し、地図情報から相対位置周辺にある構造物の情報を抽出する(ステップS13)。例えば、補正部23は、第1の列車位置情報、および地図情報に含まれる線路の位置情報に基づいて、第1の列車位置情報に基づく列車100の位置を3次元座標値に変換し、列車100の位置の3次元座標値から距離rおよび角度θの位置周辺の3次元座標値を地図情報から抽出する。
補正部23は、距離画像から位置関係を特定した構造物の位置を、抽出した地図情報で示される構造物の位置で特定する(ステップS14)。例えば、補正部23は、距離画像から位置関係を特定した構造物の位置を、地図情報から抽出した構造物の3次元座標値を用いて特定する。図4の例では、構造物として路側構造物である信号機300および踏切400があるが、補正部23は、列車100に最も近い信号機300を対象にして位置関係を特定する。信号機300の正確な位置は、3次元座標値によって地図情報に記録されている。補正部23は、距離画像から位置関係を特定した構造物、図4の例では信号機300の位置を、地図情報で示される信号機300の位置すなわち3次元座標値を用いて特定する。
補正部23は、特定された信号機300の位置に基づいて列車100の位置を特定し、列車100の位置を補正する(ステップS15)。補正部23は、距離rおよび角度θによって列車100と信号機300との位置関係が既知であることから、信号機300の位置を3次元座標値で固定して、距離rおよび角度θを用いて列車100の位置を補正する。すなわち、補正部23は、第1の列車位置情報を補正する。図4の例では、信号機300から左側に列車100の進行方向とは反対向きの直線を引き、信号機300から、この直線に対して角度θおよび距離rの位置にあるものが補正後の列車100となる。
補正部23は、補正後の列車100の位置を第2の列車位置情報とし、第2の列車位置情報を監視条件決定部24に出力する(ステップS16)。
図2のフローチャートの説明に戻る。監視条件決定部24は、補正部23から取得した第2の列車位置情報、および記憶部22に記憶されている地図情報を用いて、列車100の進行方向に対するセンサ21の監視条件、すなわち監視範囲700を決定する(ステップS5)。監視条件決定部24は、地図情報に含まれる線路200の位置情報から線路200の形状が把握できるため、列車100の進行方向の線路200が含まれるように、センサ21の監視範囲700を決定する。形状とは、線路の曲率および勾配、軌道の幅などを含む。監視条件決定部24は、図4に示すようにセンサ21の監視範囲700を決定すなわち限定することで、ステップS1のときと比較して、センサ21の演算量を低減することができる。また、監視条件決定部24は、センサ21の監視範囲700を限定することで、ステップS1の際に得られる距離画像を使用する場合と比較して、障害物判定部25の演算量を低減することができる。
ここで、監視条件決定部24が、第1の列車位置情報を用いてセンサ21の監視範囲700を決定する場合を想定する。監視条件決定部24は、誤差が含まれる第1の列車位置情報、および地図情報を用いて列車100の進行方向に対するセンサ21の監視範囲700を決定する場合、列車100の位置の誤差を考慮してセンサ21の監視範囲700を決定しなければならない。そのため、監視条件決定部24は、第2の列車位置情報を用いた場合よりも、監視範囲700を大きく設定する必要がある。これは、センサ21が遠方まで監視する場合、列車100の位置の僅かな誤差が、遠方では大きな距離の差につながるためである。特に列車100がカーブまたは勾配に差し掛かったところでは、大きな距離の差になる。本実施の形態において、監視条件決定部24は、列車100の位置を補正した第2の列車位置情報を用いることで、第1の列車位置情報を用いる場合と比較して、センサ21の監視範囲700を小さくでき、センサ21および障害物判定部25の演算量を低減することができる。
監視条件決定部24は、決定した監視条件すなわち監視範囲700の情報を、センサ21に出力する。監視範囲700の情報は、例えば、センサ21が検知を行う向きおよび範囲の情報であってもよいし、センサ21が検知を行う範囲を角度で示す情報であってもよい。
センサ21は、監視条件決定部24から取得した監視条件すなわち監視範囲700に基づいて検知を行って、距離画像を生成する(ステップS6)。センサ21は、生成した距離画像を、補正部23および障害物判定部25に出力する。また、センサ21は、監視範囲700を含む広域を検出し、監視範囲700に含まれる検出結果のみを用いてもよい。
障害物判定部25は、障害物があるか否か、すなわちセンサ21から取得した距離画像に障害物が含まれているか否かを判定する(ステップS7)。障害物判定部25は、前述の補正部23と同様の手法により、センサ21から取得した距離画像を用いて、距離画像に障害物が含まれているか否かを判定することができる。障害物判定部25は、障害物がある、すなわち距離画像に障害物が含まれる場合(ステップS7:Yes)、障害物が検出されたことを示す障害物検出情報を、出力装置30に出力する(ステップS8)。出力装置30は、障害物判定部25から障害物検出情報を取得した場合、列車100の進行方向において障害物が検出されたことを示す情報を、運転士などに対して出力する。
障害物検出装置20は、障害物がない、すなわち距離画像に障害物が含まれていない場合(ステップS7:No)、またはステップS8の処理の後、ステップS2に戻って上記処理を繰り返し実施する。具体的には、補正部23は、ステップS6においてセンサ21で生成された距離画像を取得するごとに、ステップS2からステップS4までの処理を実施する。補正部23は、ステップS3において、監視条件決定部24から監視範囲700の情報を取得して、監視範囲700の範囲で地図情報を抽出してもよい。監視条件決定部24は、第2の列車位置情報を取得するごとに、ステップS5の処理を実施する。
なお、障害物判定部25において、距離画像に障害物が含まれているか否かを判定する上記の方法は一例であり、他の方法を用いてもよい。例えば、障害物判定部25は、同じ路線を走行する場合、前回走行したとき、または障害物を検出しなかったときの過去の距離画像を保持しておく。障害物判定部25は、同一列車位置において、最新の距離画像と、保持している距離画像とを比較し、差分があった場合、すなわち保持している距離画像には無い物体が最新の距離画像で検出された場合、最新の距離画像に障害物が含まれていると判定する。
また、障害物判定部25は、障害物がある場合、出力装置30に障害物検出情報を出力するとともに、列車制御装置10に対して、列車100を停止または減速させるためのブレーキ指示を出力してもよい。列車制御装置10は、障害物判定部25からブレーキ指示を取得した場合、列車100を停止または減速する制御を行う。
つづいて、障害物検出装置20のハードウェア構成について説明する。障害物検出装置20において、センサ21は、前述のようにステレオカメラ、LIDARである。記憶部22はメモリである。補正部23、監視条件決定部24、および障害物判定部25は、処理回路により実現される。すなわち、障害物検出装置20は、列車100の位置を補正して、障害物を検出することができる処理回路を備える。処理回路は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサおよびメモリであってもよいし、専用のハードウェアであってもよい。
図6は、実施の形態1にかかる障害物検出装置20が備える処理回路をプロセッサおよびメモリで構成する場合の例を示す図である。処理回路がプロセッサ91およびメモリ92で構成される場合、障害物検出装置20の処理回路の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ92に格納される。処理回路では、メモリ92に記憶されたプログラムをプロセッサ91が読み出して実行することにより、各機能を実現する。すなわち、処理回路は、列車100の位置を補正して、障害物を検出することが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を備える。また、これらのプログラムは、障害物検出装置20の手順および方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
ここで、プロセッサ91は、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などであってもよい。また、メモリ92には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
図7は、実施の形態1にかかる障害物検出装置20が備える処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の例を示す図である。処理回路が専用のハードウェアで構成される場合、図7に示す処理回路93は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。障害物検出装置20の各機能を機能別に処理回路93で実現してもよいし、各機能をまとめて処理回路93で実現してもよい。
なお、障害物検出装置20の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、障害物検出装置20では、補正部23が、列車制御装置10で検出された列車100の位置を補正し、監視条件決定部24が、補正後の列車100の位置に基づいてセンサ21の監視範囲700を決定することとした。これにより、障害物検出装置20は、列車100の位置を精度良く特定することによって監視範囲700を限定できるため、演算量を抑制しつつ、精度を低下させることなく、障害物800を検出することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、障害物検出装置20は、列車100の位置を補正していたが、センサ21の精度などの原因によって、補正後の列車100の位置が線路200上にない場合が考えられる。実施の形態2では、障害物検出装置20は、2段階で列車100の位置を補正する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
実施の形態2における障害物検出装置20の構成は、図1に示す実施の形態1の障害物検出装置20の構成と同様である。また、障害物検出装置20の障害物検出処理についても、図2に示す実施の形態1のフローチャートと同様である。実施の形態2では、図2に示すフローチャートのステップS4の処理、すなわち補正部23における列車100の位置補正処理の内容が、実施の形態1と異なる。図8は、実施の形態2にかかる補正部23が列車100の位置を補正する処理を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートは、図3に示す実施の形態1のフローチャートに対して、ステップS21およびステップS22の処理を追加したものである。
ステップS15の処理の後、補正部23は、記憶部22の地図情報に含まれる線路200の位置情報に基づいて、補正結果、すなわち補正後の列車100の位置が線路200上にあるか否かを判定する(ステップS21)。補正部23は、補正後の列車100の位置の3次元座標値が、線路200上のいずれかの位置の3次元座標値と同一の場合、補正後の列車100の位置が線路200上にあると判定することができる。補正部23は、補正後の列車100の位置が線路200上にない場合(ステップS21:No)、信号機300の位置を固定して信号機300と距離rおよび角度θの関係を保ちつつ、さらに列車100の位置を線路200上にくるように移動して補正する(ステップS22)。例えば、補正部23は、信号機300を中心にして回転させるように列車100の位置を移動させる。補正部23は、補正後の列車100の位置が線路200上にある場合(ステップS21:Yes)、またはステップS22の処理を行った場合、列車100が線路200上にある状態の補正後の列車100の位置を第2の列車位置情報とし、第2の列車位置情報を監視条件決定部24に出力する(ステップS16)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、障害物検出装置20では、補正部23が、列車制御装置10で検出された列車100の位置を補正し、補正後の列車100の位置が線路200上にない場合、さらに、列車100の位置が線路200上にくるように補正することとした。これにより、障害物検出装置20は、実施の形態1と比較して、さらに、列車100の位置を精度良く特定することによって監視範囲700を限定できるため、演算量を抑制しつつ、精度を低下させることなく、障害物800を検出することができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、障害物検出装置20は、列車100の位置を補正し、列車100の位置の誤差を考慮しなくてよいことから、センサ21の監視範囲700を限定していた。実施の形態2では、障害物検出装置20は、監視範囲700に含まれる構造物に基づいて、センサ21の監視範囲700および分解能を調整すなわち決定する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
実施の形態2にかかる障害物検出装置20および列車100の構成は、実施の形態1と同様である。ここでは、列車100の進行方向の状況が図4の場合を想定する。
踏切400付近では、人、自動車などが線路200を横断するため、踏切400のない線路200の部分、例えば信号機300付近の線路200の部分と比較して、列車100にとって障害物になる物体が存在する可能性が高くなる。そのため、監視条件決定部24は、踏切400が含まれる規定された範囲では、通常時すなわち踏切400のない線路200の部分と比較して、センサ21の監視範囲700を通常時よりも広くし、センサ21の分解能を高くするように、センサ21の監視条件を決定する。実施の形態2では、監視条件を、センサ21の監視範囲700、およびセンサ21の分解能とする。規定された範囲については、各踏切400の交通量などによって個別に設定してもよいし、全ての踏切400で一律に設定してもよい。監視条件決定部24は、実施の形態2において踏切400などに対して規定された範囲が設定されている場合、規定された範囲に応じて、実施の形態1の手法により決定した監視範囲700を修正する。また、駅500付近では、乗客の転落などが想定される。そのため、監視条件決定部24は、駅500が含まれる規定された範囲では、通常時すなわち駅500のない線路200の部分と比較して、センサ21の監視範囲700を広くし、センサ21の分解能を高くするように、センサ21の監視条件を決定する。規定された範囲については、各駅500の利用乗客数などによって個別に設定してもよいし、全ての駅500で一律に設定してもよい。監視条件決定部24は、例えば、センサ21の空間分解能を通常時よりも短くする、または、センサ21のサンプリングレートを通常時よりも高くするようにセンサ21の監視条件を決定することによって、センサ21の分解能を高くすることができる。通常時とは、例えば、センサ21が信号機300付近を検知するときである。センサ21は、分解能を高くすることによって、より小さな障害物800を検出することができる。
センサ21では、踏切400付近および駅500付近を検知する場合、踏切400および駅500のない線路200の部分を検知する場合と比較して演算量は増える。ただし、センサ21では、監視条件決定部24によるセンサ21の監視範囲700および分解能の設定内容によっては、実施の形態1の図2に示すフローチャートのステップS1のときと比較して、演算量を低減することが期待できる。障害物判定部25の演算量についても同様に、低減することが期待できる。
一方、トンネル600内では、線路200の周辺が閉じた空間になっているため、トンネル600のない部分、例えば信号機300付近の線路200の部分と比較して、列車100にとって障害物になる物体が存在する可能性が低くなる。そのため、監視条件決定部24は、トンネル600が含まれる規定された範囲では、通常時すなわちトンネル600のない線路200の部分と比較して、センサ21の監視範囲700を狭くし、センサ21の分解能を低くするように、センサ21の監視条件を決定する。規定された範囲については、各トンネル600によって個別に設定してもよいし、全てのトンネル600で一律に設定してもよい。監視条件決定部24は、例えば、センサ21の空間分解能を通常時よりも粗くする、または、センサ21のサンプリングレートを通常時よりも低くするようにセンサ21の監視条件を決定することによって、センサ21の分解能を低くすることができる。
センサ21では、トンネル600内を検知する場合、トンネル600のない線路200の部分を検知する場合と比較して、さらに演算量を低減することができる。障害物判定部25の演算量についても同様に、さらに低減することができる。
なお、監視条件決定部24は、列車100の進行方向の状況によらず、センサ21の分解能を調整してもよい。例えば、監視条件決定部24は、センサ21の監視範囲700を規定された第1の範囲より狭くできた場合、センサ21の分解能を上げてもよい。センサ21では、分解能を上げることで演算量が増加するが、演算量の増加分が、監視範囲700が限定されたことによる演算量の低減分よりも小さければ、センサ21の演算量を低減しつつ、分解能を向上することができ、より小さな障害物を検出することができる。または、監視条件決定部24は、センサ21の監視範囲700が規定された第2の範囲より広くなった場合、センサ21の分解能を下げてもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、障害物検出装置20では、監視条件決定部24が、列車100の進行方向の状況によって、センサ21の分解能を調整することとした。これにより、障害物検出装置20は、列車100の進行方向の状況に応じて、センサ21の分解能を高くすること、またはセンサ21の演算量をさらに低減することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10 列車制御装置、20 障害物検出装置、21 センサ、22 記憶部、23 補正部、24 監視条件決定部、25 障害物判定部、30 出力装置、100 列車、200 線路、300 信号機、400 踏切、500 駅、600 トンネル、700 監視範囲、800 障害物。
実施の形態3.
実施の形態1では、障害物検出装置20は、列車100の位置を補正し、列車100の位置の誤差を考慮しなくてよいことから、センサ21の監視範囲700を限定していた。実施の形態では、障害物検出装置20は、監視範囲700に含まれる構造物に基づいて、センサ21の監視範囲700および分解能を調整すなわち決定する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
実施の形態にかかる障害物検出装置20および列車100の構成は、実施の形態1と同様である。ここでは、列車100の進行方向の状況が図4の場合を想定する。

Claims (14)

  1. 列車に搭載される障害物検出装置であって、
    前記列車の周囲を監視し、監視結果である距離画像を生成するセンサと、
    前記列車が走行する線路に沿って設置された構造物の位置情報を含む地図情報を記憶する記憶部と、
    前記センサから取得した前記距離画像および前記記憶部に記憶されている前記地図情報を用いて、列車制御装置から取得した情報であって前記列車の位置を示す第1の列車位置情報を補正し、補正結果である第2の列車位置情報を出力する補正部と、
    前記第2の列車位置情報および前記地図情報を用いて、前記センサの監視範囲を決定する監視条件決定部と、
    を備えることを特徴とする障害物検出装置。
  2. 前記補正部は、前記距離画像から前記線路の路側に設置された構造物を検出し、前記列車と検出した構造物との相対位置を特定し、前記地図情報に含まれる構造物の位置情報に基づいて前記構造物の位置を特定し、前記相対位置に基づいて前記列車の位置を特定して前記第1の列車位置情報を補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の障害物検出装置。
  3. 前記記憶部は、さらに、前記線路の位置情報を記憶し、
    前記補正部は、前記地図情報に含まれる前記線路の位置情報に基づいて、前記第1の列車位置情報の補正結果で示される前記列車の位置が線路上にあるか否かを判定し、線路上にある場合は補正結果を前記第2の列車位置とし、線路上に無い場合、さらに前記第1の列車位置情報の補正結果で示される前記列車の位置が線路上にくるように移動して前記第2の列車位置とする、
    ことを特徴とする請求項2に記載の障害物検出装置。
  4. 前記監視条件決定部は、前記監視範囲に含まれる構造物に基づいて、前記センサの監視範囲および前記センサの分解能を決定する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の障害物検出装置。
  5. 前記監視条件決定部は、
    前記センサの監視範囲に踏切が含まれる場合、前記踏切が含まれる規定された範囲では前記監視範囲を通常時よりも広くし、前記分解能を通常時よりも高くし、
    前記センサの監視範囲に駅が含まれる場合、前記駅が含まれる規定された範囲では前記監視範囲を通常時よりも広くし、前記分解能を通常時よりも高くし、
    前記センサの監視範囲にトンネルが含まれる場合、前記トンネルが含まれる規定された範囲では前記監視範囲を通常時よりも狭くし、前記分解能を通常時よりも低くする、
    ことを特徴とする請求項4に記載の障害物検出装置。
  6. 前記センサから取得した前記距離画像に基づいて障害物の有無を判定する障害物判定部、を備え、
    前記障害物判定部は、前記距離画像に障害物が含まれると判定した場合、障害物が検出されたことを示す情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の障害物検出装置。
  7. 前記センサから取得した前記距離画像に基づいて障害物の有無を判定する障害物判定部、を備え、
    前記障害物判定部は、前記距離画像に障害物が含まれると判定した場合、前記列車制御装置に対してブレーキ指示を出力する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の障害物検出装置。
  8. 列車に搭載される障害物検出装置における障害物検出方法であって、
    前記列車の備える記憶部が、前記列車が走行する線路に沿って設置された構造物の位置情報を含む地図情報を記憶している場合、
    センサが、前記列車の周囲を監視し、監視結果である距離画像を生成する監視ステップと、
    補正部が、前記センサから取得した前記距離画像および前記記憶部に記憶されている前記地図情報を用いて、列車制御装置から取得した情報であって前記列車の位置を示す第1の列車位置情報を補正し、補正結果である第2の列車位置情報を出力する補正ステップと、
    監視条件決定部が、前記第2の列車位置情報および前記地図情報を用いて、前記センサの監視範囲を決定する監視条件決定ステップと、
    を含むことを特徴とする障害物検出方法。
  9. 前記補正ステップにおいて、前記補正部は、前記距離画像から前記線路の路側に設置された構造物を検出し、前記列車と検出した構造物との相対位置を特定し、前記地図情報に含まれる構造物の位置情報に基づいて前記構造物の位置を特定し、前記相対位置に基づいて前記列車の位置を特定して前記第1の列車位置情報を補正する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の障害物検出方法。
  10. 前記記憶部が、さらに、前記線路の位置情報を記憶している場合、
    前記補正ステップにおいて、前記補正部は、前記地図情報に含まれる前記線路の位置情報に基づいて、前記第1の列車位置情報の補正結果で示される前記列車の位置が線路上にあるか否かを判定し、線路上にある場合は補正結果を前記第2の列車位置とし、線路上に無い場合、さらに前記第1の列車位置情報の補正結果で示される前記列車の位置が線路上にくるように移動して前記第2の列車位置とする、
    ことを特徴とする請求項9に記載の障害物検出方法。
  11. 前記監視条件決定ステップにおいて、前記監視条件決定部は、前記監視範囲に含まれる構造物に基づいて、前記センサの監視範囲および前記センサの分解能を決定する、
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1つに記載の障害物検出方法。
  12. 前記監視条件決定ステップにおいて、前記監視条件決定部は、
    前記センサの監視範囲に踏切が含まれる場合、前記踏切が含まれる規定された範囲では前記監視範囲を通常時よりも広くし、前記分解能を通常時よりも高くし、
    前記センサの監視範囲に駅が含まれる場合、前記駅が含まれる規定された範囲では前記監視範囲を通常時よりも広くし、前記分解能を通常時よりも高くし、
    前記センサの監視範囲にトンネルが含まれる場合、前記トンネルが含まれる規定された範囲では前記監視範囲を通常時よりも狭くし、前記分解能を通常時よりも低くする、
    ことを特徴とする請求項11に記載の障害物検出方法。
  13. 障害物判定部が、前記センサから取得した前記距離画像に基づいて障害物の有無を判定する障害物判定ステップ、を含み、
    前記障害物判定ステップにおいて、前記障害物判定部は、前記距離画像に障害物が含まれると判定した場合、障害物が検出されたことを示す情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項8から12のいずれか1つに記載の障害物検出方法。
  14. 障害物判定部が、前記センサから取得した前記距離画像に基づいて障害物の有無を判定する障害物判定ステップ、を含み、
    前記障害物判定ステップにおいて、前記障害物判定部は、前記距離画像に障害物が含まれると判定した場合、前記列車制御装置に対してブレーキ指示を出力する、
    ことを特徴とする請求項8から12のいずれか1つに記載の障害物検出方法。
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