JPWO2018207719A1 - 可変速モータ装置 - Google Patents

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Abstract

2つの3相インバータはダブルエンデッド3相コイルにHブリッジモード及びスターモードを与える。2つのインバータの一方は、スターモードにおいて中性点電圧を出力する。Hブリッジモードにおいて、各相コイルは、交互に切り替えられるPWMレグ及び電位固定レグに接続される。もう1つの例において、3相インバータ及び3相整流器はダブルエンデッド3相コイルにモータモード及び発電モードを与える。短絡トランジスタが3相整流器を短絡する時、3相整流器は中性点となる。もう1つの例において、3相整流器はさらに星形接続3相コイルに接続される。【選択図】なし

Description

本発明は、可変速モータ装置に関し、特に、ダブルエンデッド3相コイルをもつ車両用の可変速電気機械に関する。
ダブルエンデッド3相コイルが2個の3相インバータにより駆動されるダブルインバータ式モータ装置が知られている。しかし、このダブルインバータ式モータ装置は複雑な配線及び3相インバータの追加を必要とする。このため、現状のダブルインバータ式モータ装置が標準の3相インバータ駆動モータ装置と競争することは容易ではない。
特許文献1は、ダブルインバータ式モータ装置を提案している。1つの相コイルに接続される2個のレグは、互いに反対位相でPWM駆動される。特許文献2は、ダブルインバータ式モータ装置のステータコイルに第3高調波電流を注入することを提案している。
特許文献3は、3相整流器及び短絡トランジスタがさらに追加されたダブルインバータ式モータ装置を提案する。このモータ装置によれば、3つの相コイルの各第1端子は第1の3相インバータに接続され、3つの相コイルの各第2端子は第2の3相インバータ及び3相全波整流器に並列に接続される。短絡トランジスタは3相整流器の一対の直流端子を短絡する。
スターモードにおいて、第2の3相インバータはオフされ、短絡トランジスタがオンされる。これにより、3つの相コイルの各第2端子は、星形接続3相コイルの中性点をなす。デルタモードにおいて、短絡トランジスタはオフされる。2つの3相インバータは、互いに電気角120度異なる2つの3相電圧を出力する。これにより、3つの相コイルはデルタ形接続をなす。結局、このモータ装置は星形接続とデルタ形接続とを切り替えることができる。
しかし、このモータ装置は、標準の3相モータ装置と比べて、3相整流器、短絡トランジスタ、及びもう1つの3相インバータの追加を必要とする。このモータ装置の欠点は製造コスト及び電力損失の増加である。
本出願人により出願された特許文献4及び5は、第2の3相コイルがさらに追加されたダブルインバータ式極数倍増モータ装置を提案する。極数倍増可能なこのモータ装置によれば、第1の3相コイルの各第1端子は第1の3相インバータに接続され、第1の3相コイルの各第2端子は第2の3相インバータに接続される。さらに、第2の3相コイルは、第2の3相インバータに接続される。
このモータ装置は、極数が倍増される倍極モードと、それらが倍増されない標準モードをもつ。第1の3相コイルは倍極モードにおいて標準モードと比べて反対の起電力を発生する。このモータ装置によれば、2つの3相コイルは倍極モードにおいて直列接続され、標準モードにおいて並列接続される。このモータ装置は倍極モードにおいて極数及び巻数の両方を倍増することができる。
しかし、このモータ装置によれば、2つの3相コイルを並列接続する時、1つの3相コイルの巻数を他の1つの3相コイルの巻数と一致させることが困難となる。さらに、ステータ及びロータは極数切替のための複雑な構造を必要とする。
特開2009-303298号公報 特開2015-122950号公報 特開2014-54094号公報 WO2017/081900号公報 特開2018-26995号公報
本発明の一つの目的は、電力損失の低減が可能なダブルエンデッド3相コイル式モータ装置を提供する事である。本発明のもう1つの目的は、車両用モータ装置の分野において標準的な3相モータ装置と競争可能なダブルエンデッド3相コイル式モータ装置を提供する事である。
本発明の第1の様相によれば、2つの3相インバータはダブルエンデッド3相コイルに接続される。コントローラは、ダブルエンデッド3相コイルの3つの相コイルを互いに独立に駆動するHブリッジモードを有する。コントローラはさらに、2つの3相インバータの一方が本質的に中性点電圧を出力するスターモードを有する。これにより、低速トルク及び有効速度範囲を改善することができる。さらに、インバータの電力損失を低減することができる。
好適な1つの態様において、中性点電圧を出力する3相インバータの3つのレグは、本質的に同じ制御信号により同期制御される。これにより、電流リップルを低減することができる。好適なもう1つの態様において、2つの3相インバータの各レグは、PWM期間と及び電位固定期間を所定のインタバルで切り替える。これにより、2つの3相インバータの間の温度差を低減することができる。
好適なもう1つの態様において、ステータコイルは、前記2つの3相インバータの一方に接続される第2の3相コイルを有する。この第2の3相コイルは、星形接続3相コイル又は第2のダブルエンデッド3相コイルからなる。この第2のダブルエンデッド3相コイルは、第3の3相インバータに接続される。コントローラは、これら2つの3相コイルを本質的に直列接続する直列モードと、これら2つの3相コイルを本質的に並列接続する並列モードとをもつ。これにより、低速トルク及び有効速度範囲が改善される。
好適なもう1つの態様において、ステータコイルはさらに第2の3相コイルをもつ。ダブルエンデッド3相コイル及び第2の3相コイルは、タンデムモータの2つのステータコアに別々に集中巻きで巻かれる。2つのステータコアのステータポールは周方向において互いに半ステータポールピッチシフトしている。2つのステータコアは、共通の籠形コイルに対面する。
本発明の第2の様相によれば、2つの3相インバータはダブルエンデッド3相コイルに接続される。コントローラは、ダブルエンデッド3相コイルの3つの相コイルを互いに独立に駆動するHブリッジモードを有する。このHブリッジモードにおいて、ダブルエンデッド3相コイルの各相コイルは、PWMレグ及び電位固定レグに接続される。PWMレグはパルス幅変調法によりスイッチングされる。電位固定レグの2つのアームトランジスタのどちらかは、オン状態を常に持続する。
本発明の第3の様相によれば、ダブルエンデッド3相コイルは、3相インバータと3相整流器に接続される。3相整流器の一対の直流端子は、逆流防止ダイオードを通じて3相インバータの一対の直流端子に接続される。3相整流器の一対の直流端子は、短絡トランジスタにより短絡される。短絡トランジスタがオンされるモータモードにおいて、3相インバータはダブルエンデッド3相コイルに3相電流を供給する。短絡トランジスタがオフされる発電モードにおいて、3相インバータ及び3相整流器は、ダブルエンデッド3相コイルにより発電された3相電圧を整流する。
本発明の第4の様相によれば、ダブルエンデッド3相コイルは、3相インバータと3相整流器に接続される。さらに、3相整流器は星形接続3相コイルに接続される。モータモードにおいて、3相インバータは、本質的に直列接続されたダブルエンデッド3相コイル及び星形接続3相コイルに3相電流を供給する。発電モードにおいて、3相インバータは中性点電圧を出力する。これにより、ダブルエンデッド3相コイル及び星形接続3相コイルは、本質的に並列接続される。
好適な態様において、ダブルエンデッド3相コイル及び星形接続3相コイルは、タンデム配置された2つのステータコアに別々に巻かれる。2つのステータコアは、互いに異なるランデル型ロータコアに別々に対面する。2つのランデル型ロータコアの一方に巻かれた界磁コイルに供給される界磁電流の方向はモード切替時に反転される。
図1は第1実施例のモータ装置を示す配線図である。 図2はモード選択ルーチンを示すフローチャートである。 図3はスターモードにおける3相電圧の平均波形を示すタイミングチャートである。 図4はスターモードを示す模式配線図である。 図5はスターモードを示す模式配線図である。 図6はHブリッジモードを示す模式配線図である。 図7はHブリッジモードを示す模式配線図である。 図8はHブリッジモードを示す模式配線図である。 図9はHブリッジモードを示す模式配線図である。 図10はHブリッジモードを示す模式配線図である。 図11はHブリッジモードを示す模式配線図である。 図12はHブリッジモードを示す模式配線図である。 図13はHブリッジモードを示す模式配線図である。 図14は6個のレグの状態を示すタイミングチャートである。 図15は従来の3相モータ装置を示す模式配線図である。 図16はHブリッジモードを示す模式配線図である。 図17は第2実施例の直列モードを示す配線図である。 図18は第2実施例の並列モードを示す配線図である。 図19は第3実施例の直列スターモードを示す配線図である。 図20は第3実施例の直列Hブリッジモードを示す配線図である。 図21は第3実施例の並列スターモードを示す配線図である。 図22は第3実施例の並列Hブリッジモードを示す配線図である。 図23はタンデム集中巻き誘導モータを示す断面図である。 図24は籠形ロータを示す軸方向断面図である。 図25は前ステータコアを示す側面図である。 図26は後ステータコアを示す側面図である。 図27は倍極モードにおける磁極面の配置を示す周方向展開図である。 図28は6つの相磁界を示すベクトル図である。 図29は前ステータコアを示す側面図である。 図30は後ステータコアを示す側面図である。 図31は倍相モードにおける磁極面の配置を示す周方向展開図である。 図32は相磁界ベクトルを示すベクトル図である。 図33は第4実施例のモータモードを示す配線図である。 図34は第4実施例の発電モードを示す配線図である。 図35は第5実施例のモータモードを示す配線図である。 図36は第5実施例の発電モードを示す配線図である。 図37はスタータジエネレータを示す軸方向断面図である。 図38はロータポールの配置を示す展開図である。 図39はロータ回路を示す配線図である。 図40は端子リングを示す側面図である。 図41はモータモードにおけるステータコイルの配置を示す展開図である。 図42は発電モードにおけるステータコイルの配置を示す展開図である。
第1実施例
第1実施例のダブルエンデッド3相コイル式モータ装置が図1-図16を参照して説明される。図1は、トラクションモータとして用いられるダブルエンデッド3相コイル式モータ装置を示す配線図である。3相同期モータ又は3相誘導モータからなるトラクションモータはステータコイル1をもつ。ダブルエンデッド3相コイルからなるステータコイル1は、U相コイル1U、V相コイル1V、及びW相コイル1Wからなる。ステータコイル1は、2つの3相インバータ3及び4に接続される。
インバータ3はレグ3U、3V及び3Wからなる。インバータ4はレグ4U、4V及び4Wからなる。良く知られているように、6個のレグ3U-4Wはそれぞれ、直列接続された上アームスイッチおよび下アームスイッチからなる。アームスイッチはそれぞれ、逆並列ダイオードをもつIGBTからなる。U相コイル1Uはレグ3U及び4Uの交流端子を接続する。V相コイル1Vはレグ3V及び4Vの交流端子を接続する。W相コイル1Wはレグ3W及び4Wの交流端子を接続する。
DCリンク電圧Vdがインバータ3及び4に印加されている。レグ3Uは相電圧VUを出力し、レグ3Vは相電圧VVを出力し、レグ3Wは相電圧VWを出力する。レグ4Uは相電圧VU2を出力し、レグ4Vは相電圧VV2を出力し、レグ4Wは相電圧VW2を出力する。コントローラ100はインバータ3及び4をパルス幅変調(PWM)制御する。
コントローラ100は、スターモード及びHブリッジモードをもつ。図2はコントローラ100のモード選択ルーチンを示すフローチャートである。ステップS100は、所定値を超える高トルク値が要求されるか否かを判定する。高トルク値が要求される時、スターモードが実行され(S102)、そうでなければ、Hブリッジモードが実行される(S104)。
スターモードが図3-図5を参照して説明される。図3は、スターモードにおける3相電圧VU、VV、及びVWの平均波形を示すタイミングチャートである。中性点として動作するインバータ4の3つのレグ4U、4V、及び4Wは中性点電圧Vnを出力する。この中性点電圧Vnは、従来の星形(Wye)接続3相コイルの中性点電圧を意味する。共通のPWMデユーティ比がレグ4U、4V、及び4Wに与えられる。これにより、レグ4U、4V、及び4Wは、互いに等しい平均出力電圧Vnを出力する。
レグ4U、4V、及び4Wの各上アームトランジスタは同期してスイッチングされる。同様に、レグ4U、4V、及び4Wの各下アームトランジスタは同期してスイッチングされる。図4は、レグ4U、4V、及び4Wの各上アームトランジスタがオンされている期間の一例を示す。図4において、相コイル1Uからレグ4Uに流れるU相電流IUの一部は、レグ4Vを通じて相コイル1Vに流れるV相電流IVとなる。このU相電流IUの他部は、レグ4Wを通じて相コイル1Wに流れるW相電流IWとなる。
図5は、レグ4U、4V、及び4Wの各下アームトランジスタがオンされている期間の一例を示す。図5において、相コイル1Uからレグ4Uに流れるU相電流IUの一部は、レグ4Vを通じて相コイル1Vに流れるV相電流IVとなる。このU相電流IUの他部は、レグ4Wを通じて相コイル1Wに流れるW相電流IWとなる。
結局、レグ4U、4V、4Wが互いに等しいPWMデユーティ比で同期スイッチングされる時、相電圧VU2、VV2、及びVW2は平均出力電圧Vnとなる。相電圧VU2、VV2、及びVW2が等しいことは、インバータ4がいわゆる中性点を形成することを意味する。したがって、このスターモードは、従来の星形接続3相コイルと実質的に同じ回路構成となる。このスターモードにおいて、インバータ4は、図3に示される中性点電圧Vnを出力することが好適であるが、たとえば0.5Vdのような振幅をもつ中間直流電圧を出力することも可能である。
次に、Hブリッジモードが、図6-図14を参照して説明される。このHブリッジモードによれば、各相コイルのそれぞれに接続される2つのレグの1つがPWM制御される。このレグはPWMレグと呼ばれる。この2つのレグの他の1つはDCリンク電圧Vd又は0Vに固定される。このレグは電位固定レグと呼ばれる。言い換えれば、電位固定レグは、直流電源の高電位(Vd)又は低電位(0V)を出力する。各PWMサイクル期間は電流供給期間Tsとフリーホィーリング期間Tfとの和に等しい。PWMデユーティ比は(Ts/(Ts+Tf))となる。
図6-図13は、U相コイル1Uに接続されるレグ3U及び4Uの動作を示す配線図である。図6-図9は、レグ3UからU相コイル1UへU相電流を流す正半波期間を示す配線図である。図10-図13は、レグ4UからU相コイル1UへU相電流を流す負半波期間を示す配線図である。レグ3V及び4Vの動作及びレグ3W及び4Wの動作は本質的にレグ3U及び4Uと同じである。レグ3Uは上アームトランジスタ3UU及び下アームトランジスタ3ULをもつ。レグ4Uは上アームトランジスタ4UU及び下アームトランジスタ4ULをもつ。
PWMモードP1を示す図6及び図7において、レグ3UはPWMレグとなり、レグ4Uは電位固定レグとなる。レグ4Uの下アームトランジスタ4ULが常にオンされる。図6は上アームトランジスタ3UUがオンされる電流供給期間Tsを示し、図7は下アームトランジスタ3ULがオンされるフリーホィーリング期間Tfを示す。
PWMモードP2を示す図8及び図9において、レグ4UはPWMレグとなり、レグ3Uは電位固定レグとなる。レグ3Uの上アームトランジスタ3UUが常にオンされる。図8は下アームトランジスタ4ULがオンされる電流供給期間Tsを示し、図9は上アームトランジスタ4UUがオンされるフリーホィーリング期間Tfを示す。
PWMモードP3を示す図10及び図11において、レグ4UはPWMレグとなり、レグ3Uは電位固定レグとなる。レグ3Uの下アームトランジスタ3ULが常にオンされる。図10は上アームトランジスタ4UUがオンされる電流供給期間Tsを示し、図11は下アームトランジスタ4ULがオンされるフリーホィーリング期間Tfを示す。
PWMモードP4を示す図12及び図13において、レグ3UはPWMレグとなり、レグ4Uは電位固定レグとなる。レグ4Uの上アームトランジスタ4UUが常にオンされる。図12は下アームトランジスタ3ULがオンされる電流供給期間Tsを示し、図13は上アームトランジスタ3UUがオンされるフリーホィーリング期間Tfを示す。
図14は、6個のレグ3U-4Wの状態を示すタイミングチャートである。6個のレグ3U-4Wは、電気角360度に等しい1つのPWMサイクル期間においてPWMレグとなり、次のPWMサイクル期間において電位固定レグとなる。電位固定レグが形成されるPWMサイクル期間の半分において電位固定レグの上アームトランジスタがオンされる。電位固定レグが形成されるPWMサイクル期間の残りの半分において電位固定レグの下アームトランジスタがオンされる。
Hブリッジモードの効果が図15及び図16を参照して説明される。図15は従来の星形接続3相コイル37を駆動する3相インバータ30を示す模式配線図である。3相インバータ30は、U相レグ31、V相レグ32、及びW相レグ33からなる。3相コイル37は、U相コイル34、V相コイル35、及びW相コイル36からなる。相コイル34-36はそれぞれ、並列接続された2つのコイル200からなる。コイル200はそれぞれ、所定の巻数値Nをもつ。3つのレグ31-33の各アームスイッチは、並列接続された2つのトランジスタ300をもつ。
図16は、Hブリッジモードを示す模式配線図である。相コイル1U-1Wはそれぞれは、直列接続された2つのコイル200からなる。図16に示されるHブリッジモードは、図15に示される従来の3相インバータと比べて電源電圧の利用率が2倍となる。したがって、図15に示される各コイル200に流れる電流は、図16に示される各コイル200に流れる電流と等しくなる。
言い換えれば、Hブリッジモードは、従来の星形接続3相コイルと比べて2倍の巻数をもつことができる。図16に示されるダブルエンデッド3相コイルは、2つの3相インバータ3及び4を必要とする。しかし、3相インバータ3及び4はそれぞれ、図15に示される3相インバータ30の半分の電流容量をもつことができる。結局、ダブルエンデッド3相コイルを駆動する2つのインバータ3及び4は、星形接続3相コイルを駆動する従来の3相インバータと等しい回路規模をもつことが理解される。
このHブリッジモードのインバータ損失は、従来の3相インバータと比べて大幅に低減される。これは、2つの3相インバータ3及び4のどちらかが電位固定レグとなり、2つの3相インバータ3及び4の他方だけがPWMスイッチングされるからである。
次に、スターモードの効果が説明される。スターモードにおけるステータコイル1の巻数値はHブリッジモードと比べて173%となる。これにより、直流電源の電流を増加することなく、トルクを大幅に増加することができる。好適には、スターモードは、トラクションモータの低速高トルク領域において選択される。
第2実施例
第2実施例のダブルエンデッド3相コイル式モータ装置が図17及び図18を参照して説明される。図17及び図18は、トラクションモータとして用いられるダブルエンデッド3相コイル式モータ装置を示す配線図である。このモータ装置よれば、第2ステータコイル2が、図1に示される第1実施例のモータ装置に追加される。この第2ステータコイルは、星形接続された3つの相コイル2U、2V、及び2Wからなる。相コイル2Uはレグ4Uの交流端子に接続される。相コイル2Vはレグ4Vの交流端子に接続される。相コイル2Wはレグ4Wの交流端子に接続される。第2ステータコイル2の中性点は中性点電位Vnをもつ。コントローラ100は直列モード及び並列モードをもつ。
直列モードが図17を参照して説明される。この直列モードにおいて、U相コイル1Uの逆起電力VU1は、U相コイル2Uの逆起電力VU2と同じ方向をもつ。同様に、V相コイル1Vの逆起電力VV1は、V相コイル2Vの逆起電力VV2と同じ方向をもつ。W相コイル1Wの逆起電力VW1は、W相コイル2Wの逆起電力VW2と同じ方向をもつ。この直列モードにおいて、インバータ4は停止され、インバータ3は3相電圧をステータコイル1及び2に印加する。6個の相コイル1U-2Wは互いに等しい巻数をもつ。したがって、この直列モードによれば、インバータ3は、ステータコイル1と比べて2倍の巻数をもつ星形接続3相コイルに接続される。
並列モードが図18を参照して説明される。この並列モードにおいて、U相コイル1Uの逆起電力VU1は、U相コイル2Uの逆起電力VU2と反対の方向をもつ。同様に、V相コイル1Vの逆起電力VV1は、V相コイル2Vの逆起電力VV2と反対の方向をもつ。W相コイル1Wの逆起電力VW1は、W相コイル2Wの逆起電力VW2と反対の方向をもつ。この並列モードにおいて、インバータ3は、図4及び図5に示されるスターモードにより駆動される。これにより、インバータ3の各レグ3U、3V、及び3Wはそれぞれ、中性点電圧Vnを出力する。したがって、ステータコイル1は、星形接続3相コイルとなる。その結果、インバータ4は、並列接続されたステータコイル1及び2に3相電流を供給することができる。
結局、ステータコイル1の逆起電力を反転することにより、並列モードは直列モードと比べて巻数を半減することができる。ステータコイル1の逆起電力を反転することは、ステータコイル1に供給される第1の3相電流が、ステータコイル2に供給される第2の3相電流と比べて反対位相をもつことを意味する。これにより、モータ装置の有効速度範囲又は低速トルクを改善することができる。
第3実施例
第3実施例のダブルエンデッド3相コイル式モータ装置が図19及び図20を参照して説明される。図19及び図20は、トラクションモータとして用いられるダブルエンデッド3相コイル式モータ装置を示す配線図である。このモータ装置によれば、第3の3相インバータ5が、図17及び図18に示される第2実施例のモータ装置に追加される。ステータコイル2はダブルエンデッド3相コイルからなる。第3インバータ5は、U相レグ5U、V相レグ5V、及びW相レグ5Wからなる。レグ5UはU相コイル2Uに接続され、レグ5VはV相コイル2Vに接続され、レグ5WはW相コイル2Wに接続される。すなわち、ダブルエンデッド3相コイルからなるステータコイル1は3相インバータ3及び4に接続される。同様に、ダブルエンデッド3相コイルからなるステータコイル2は3相インバータ4及び5に接続される。コントローラ100は直列スターモード、直列Hブリッジモード、並列スターモード、及び並列Hブリッジモードをもつ。
直列スターモードが図19を参照して説明される。この直列スターモードにおいて、U相コイル1Uの逆起電力VU1は、U相コイル2Uの逆起電力VU2と同じ方向をもつ。同様に、V相コイル1Vの逆起電力VV1は、V相コイル2Vの逆起電力VV2と同じ方向をもつ。W相コイル1Wの逆起電力VW1は、W相コイル2Wの逆起電力VW2と同じ方向をもつ。この直列スターモードにおいて、インバータ4は停止され、インバータ3は3相電圧をステータコイル1及び2に印加する。さらに、インバータ5は、図4及び図5に示されるスターモードにより駆動される。これにより、インバータ5の各レグ5U、5V、及び5Wはそれぞれ、中性点電圧Vnを出力する。ステータコイル2は、星形接続3相コイルとなる。その結果、インバータ3は、相毎に直列接続されたステータコイル1及び2に3相電流を供給することができる。結局、各相コイル1U-2Wがそれぞれ、巻数値Nをもつ時、インバータ3は、相コイルの巻数値が2Nである星形接続3相コイルに接続される。
直列Hブリッジモードが図20を参照して説明される。この直列Hブリッジモードにおいて、U相コイル1Uの逆起電力VU1は、U相コイル2Uの逆起電力VU2と同じ方向をもつ。同様に、V相コイル1Vの逆起電力VV1は、V相コイル2Vの逆起電力VV2と同じ方向をもつ。W相コイル1Wの逆起電力VW1は、W相コイル2Wの逆起電力VW2と同じ方向をもつ。この直列Hブリッジモードにおいて、インバータ4は停止され、インバータ3及び5は、図6-図14に示されるHブリッジモードで運転される。
並列スターモードが図21を参照して説明される。この並列スターモードにおいて、U相コイル1Uの逆起電力VU1は、U相コイル2Uの逆起電力VU2と反対の方向をもつ。同様に、V相コイル1Vの逆起電力VV1は、V相コイル2Vの逆起電力VV2と反対の方向をもつ。W相コイル1Wの逆起電力VW1は、W相コイル2Wの逆起電力VW2と反対の方向をもつ。この並列スターモードにおいて、インバータ3及び5はそれぞれ、図4及び図5に示されるスターモードにより駆動される。これにより、インバータ3のレグ3U、3V、及び3Wはそれぞれ、中性点電圧Vnを出力する。さらに、インバータ5のレグ5U、5V、及び5Wはそれぞれ、中性点電圧Vnを出力する。ステータコイル1及び2はそれぞれ、星形接続3相コイルとなる。インバータ4は、相毎に並列接続されたステータコイル1及び2に3相電圧を印加する。結局、各相コイル1U-2Wがそれぞれ、巻数値Nをもつ時、インバータ4は、相コイルの巻数値がNである星形接続3相コイルに接続される。
並列Hブリッジモードが図22を参照して説明される。この並列Hブリッジモードにおいて、U相コイル1Uの逆起電力VU1は、U相コイル2Uの逆起電力VU2と反対の方向をもつ。同様に、V相コイル1Vの逆起電力VV1は、V相コイル2Vの逆起電力VV2と反対の方向をもつ。W相コイル1Wの逆起電力VW1は、W相コイル2Wの逆起電力VW2と反対の方向をもつ。この並列Hブリッジモードにおいて、インバータ3及び4は図6-図14に示されるHブリッジモードで運転される。さらに、インバータ4及び5も図6-図14に示されるHブリッジモードで運転される。インバータ3及び5は同期動作する。結局、この実施例によれば、相コイルの逆起電力に応じてモータの等価的な巻数値を4段階に変更することができる。
第2実施例及び第3実施例に好適なモータが図23-図32を参照して説明される。図23は、タンデム集中巻き誘導モータを示す断面図である。ハウジング50に収容された前モータ7及び後モータ8が共通の回転軸12の軸方向にタンデム配置されている。前モータ7は前ステータコア71、ステータコイル1、前ロータコア73、及び共通の籠形コイル9を有する。前ステータコア71はハウジング50に固定されている。ステータコイル1は前ステータコア71に巻かれている。前ロータコア73は回転軸12に固定されている。後モータ8は後ステータコア81、ステータコイル2、後ロータコア83、及び共通の籠形コイル9を有する。後ステータコア81はハウジング500に固定されている。ステータコイル2が後ステータコア81に巻かれている。後ロータコア83は回転軸12に固定されている。
ステータコア71及び81は、ハウジング50に固定された非磁性のスペーサ15を挟んでいる。ロータコア73及び83は、回転軸12に固定された非磁性のスペーサ16を挟んでいる。環状のスペーサ15及び16は省略可能である。ステータコイル1及び2の各一つのコイルエンドは、スペーサ15及び16により形成されたアイドルスペースに収容されている。
図24は籠形ロータを示す軸方向断面図である。ダイキャスト成形により形成された籠形コイル9は多数の導体バー91及び2個のエンドリング92からなる。ほぼ軸方向に延在する各導体バー91はロータコア73及び83の各スロットに別々に収容されている。各導体バー91はそれぞれ、ロータコア73及び83の各一つのスロットを順番に貫通している。環状のエンドリング92の一方は導体バー91の前端に接続され、他方は導体バー91の後端に接続されている。各エンドリング92は、放射状に形成された翼部93をもつ。回転する翼部93は、矢印により示される空気流を形成する。
このタンデム誘導モータは、ステータ極数を切替える極数切替技術を採用する。この極数切替技術は、ステータ極数を倍増する倍極モードと、ステータ相数を倍増する倍相モードとからなる。倍極モードが図25-図28を参照して説明される。図25は前ステータコア71を示す側面図である。前ステータコア71は環状のヨーク75から径方向内側へ突出する6個のステータポール72をもつ。ステータポール72は前突極と呼ばれる。各ステータポール72はそれぞれ、前ロータコア73に対面する磁極面74をもつ。ステータコイル1の3つの相コイル1U、1V、及び1Wが6個のステータポール72に順番に集中巻きされている。互いに隣接する2つのステータポール72の間の機械角は60度である。
図26は後ステータコア81を示す側面図である。後ステータコア81は環状のヨーク85から径方向内側へ突出する6個のステータポール82をもつ。ステータポール82は後突極と呼ばれる。各ステータポール82はそれぞれ、後ロータコア83に対面する磁極面84をもつ。ステータコイル2の3つの相コイル2U、2V、及び2Wが6個のステータポール82に順番に集中巻きされている。互いに隣接する2つのステータポール82の間の機械角は60度である。
ステータポール82はステータポール72に対して半ポールピッチに相当する機械角30度だけ周方向へシフトされている。各導体バー91のスキュー角はゼロである。導体バー91が所定のスキュー角をもつ時、ステータポール72はステータポール82と比べて周方向へシフトされることができる。
図27は倍極モードにおける磁極面74及び84の配置を示す周方向展開図である。この配置は倍極配列と呼ばれる。磁極面74及び84内に図示される破線はステータポール72及び82の最小の周方向幅を示す。相コイル2Vは周方向において相コイル1U及び1Wの中間位置に配置されている。相コイル2Uは周方向において相コイル1W及び1Vの中間位置に配置されている。相コイル2Wは周方向において相コイル1V及び1Uの中間位置に配置されている。言い換えれば、ステータコイル1及び2の互いに同相の2つの相コイルの間の周方向距離はステータポールピッチの1.5倍に等しい。
ステータコイル1及び2が磁極面74及び84に形成するこれらの相磁界U、V、Wは回転磁界を形成する。したがって、この回転磁界の電気角360度はステータポールピッチの1.5倍に相当する。磁極面74及び84はそれぞれ、電気角180度にほぼ相当する周方向幅をもつ。互いに隣接する2つの磁極面74の間のスロットはほぼ電気角60度に相当する周方向幅をもつ。
相コイル1Uを流れる電流IUは磁極面74に相磁界Uを形成する。相コイル1Wを流れる相電流IWは磁極面74に相磁界Wを形成する。相コイル1Vを流れる相電流IVは磁極面74に相磁界Vを形成する。同様に、相コイル2Uを流れる相電流IUは磁極面84に相磁界Uを形成する。相コイル2Wを流れる相電流IWは磁極面84に相磁界Wを形成する。相コイル2Vを流れる相電流IVは磁極面84に相磁界Vを形成する。
電気角360度は角度位置P1-P6により6個の角度領域に分割される。互いに隣接する2つの角度位置の間の電気角は60度である。相磁界-Vが第1領域(P1-P2)に合成され、相磁界Uが第2領域(P2-P3)に形成され、相磁界-Wが第3領域(P3-P4)に合成される。相磁界Vが第4領域(P4-P5)に形成され、相磁界-Uが第5領域(P5-P6)に合成され、相磁界Wが第6領域(P6-P1)に形成される。図28は6つの相磁界-V、U、-W、V、-U、及びWを示すベクトル図である。互いに電気角60度だけ離れた6個の相磁界ベクトルが電気角360度の範囲内に形成される。
倍相モードが図29-図32を参照して説明される。図29は前ステータコア71を示す側面図である。図30は後ステータコア81を示す側面図である。図29は図25と本質的に同じであり、図30は図26と本質的に同じである。しかし、各相コイル1U-2Wに供給される各相電流の位相が変更される。-U相電流-IUはU相電流IUと反対位相をもち、-V相電流-IVはV相電流IVと反対位相をもち、-W相電流-IWはW相電流IWと反対位相をもつ。
図31は倍相モードにおける磁極面74及び84の配置を示す周方向展開図である。この配置は倍相配列と呼ばれる。相電流IUが相コイル1Uに供給され、相電流IVが相コイル1Wに供給され、相電流IWが相コイル1Vに供給される。さらに、相電流-IUが相コイル2Uに供給され、-相電流-IWが相コイル2Vに供給され、相電流-IVが相コイル2Wに供給される。その結果、3つの磁極面74は相磁界U、V、及びWを順番に形成し、3つの磁極面84は相磁界-U、ーV、及び-Wを順番に形成する。
電気角360度は角度位置P1-P12により12個の角度領域に分割される。角度位置P1-P12のうち互いに隣接する2つの間の電気角は30度である。相磁界(U-V)が第1領域(P1-P2)に合成される。相磁界Uが第2領域(P2-P3)に形成される。相磁界(U-W)が第3領域(P3-P4)に合成される。相磁界-Wが第4領域(P4-P5)に形成される。相磁界(V-W)が第5領域(P5-P6)に合成される。相磁界Vが第6領域(P6-P7)に形成される。同様に、相磁界(V-U)が第7領域(P7-P8)に合成される。相磁界-Uが第8領域(P8-P9)に形成される。相磁界(W-U)が第9領域(P9-P10)に合成される。相磁界Wが第10領域(P10-P11)に形成される。相磁界(W-V)が第11領域(P11-P12)に合成される。相磁界-Vが第12領域(P12-P1)に形成される。結局、この倍相モードによれば、12個の相磁界ベクトルが電気角360度内に形成される。図32はこれらの相磁界ベクトルを示すベクトル図である。
コントローラ100は倍極モードと倍相モードの切替制御を実行する。極数切替技術と呼ばれるこの切替制御は、6個の相コイル1U-2Wに供給する各相電流の位相を調節することにより実行される。倍極モードは低速高トルク領域で選択される。第2実施例の直列モード及び第3実施例の直列スターモード及び直列Hブリッジモードは、倍極モードとともに実行されることが好適である。同様に、第2実施例の並列モード及び第3実施例の並列スターモード及び並列Hブリッジモードは、倍相モードとともに実行されることが好適である。倍極モードは、倍相モードと比べて、ステータコイルの極数及び巻数をそれぞれ倍増することができる。
この切替制御がさらに説明される。図27及び図31に示されるこの切替制御において、相コイル2U、2V、及び2Wを流れる相電流が反転される。言い換えれば、図27及び図31に示される相コイル2U、2V、及び2Wからなるステータコイル2は、図17及び図18に示されるステータコイル1に相当する。したがって、図27及び図31に示される相コイル1U、1V、及び1Wからなるステータコイル1は、図17及び図18に示されるステータコイル2に相当する。
さらに、倍極モードを示す図27において、W相電流IWが相コイル1W及び2Wに供給され、V相電流IVが相コイル1V及び2Vに供給される。倍相モードを示す図31において、V相電流IVが相コイル1Wに供給され、-V相電流-IVが相コイル2Wに供給される。さらに、W相電流IWが相コイル1Vに供給され、-W相電流-IWが相コイル2Vに供給される。これにより、回転磁界の回転方向の反転が防止される。
第4実施例
第4実施例のダブルエンデッド3相コイル式モータ装置が図33及び図34を参照して説明される。図33は、スタータジエネレータとして用いられるダブルエンデッド3相コイル式モータ装置を示す配線図である。このモータ装置よれば、図1に示される3相インバータ3の代わりに短絡整流器4Aが採用される。この短絡整流器4Aは、3相整流器40、逆流防止ダイオード41-42、及び短絡トランジスタ43からなる。このモータ装置はモータモード及び発電モードとをもつ。バッテリ300は48Vのバッテリ電圧をインバータ3に印加する。
3相整流器40は、U相ダイオードレグ4U、V相ダイオードレグ4V、及びW相ダイオードレグ4Wからなる。この3相整流器40は、図1に示されるインバータ3の6個のトランジスタを省略した回路構成をもつ。逆流防止ダイオード41のアノード電極は3相整流器40の高電位側の直流端子に接続され、そのカソード電極はインバータ3の高電位側の直流端子に接続されている。逆流防止ダイオード42のカソード電極は3相整流器40の低電位側の直流端子に接続され、そのアノード電極はインバータ3の低電位側の直流端子に接続されている。短絡トランジスタ43は、3相整流器40の2つの直流端子を短絡する。
エンジン始動のために採用されるモータモードが図33を参照して説明される。このモータモードによれば、短絡トランジスタ43がオンされ、インバータ3は3相電圧をステータコイル1に印加する。短絡トランジスタ43がオンされているため、3相整流器40及び短絡トランジスタ43は、ダブルエンデッド3相コイルであるステータコイル1を星形接続3相コイルに変更する。言い換えれば、短絡整流器4Aは、星形接続3相コイルの中性点を形成する。
3相整流器40及び短絡トランジスタ43の電圧降下が無視される時、短絡整流器4Aの電位は、星形接続3相コイルの中性点電位Vnとなる。中性点電位Vnはバッテリ300の正極電圧(48V)よりも低いため、逆流防止ダイオード41はオフされる。中性点電位Vnはバッテリ300の負極電圧(0V)よりも高いため、逆流防止ダイオード42はオフされる。結局、短絡整流器4Aは、図4及び図5に示されるインバータ4の中性点形成動作と同じ動作を実行する。ステータコイル1が星形接続されるため、電流増加無しにエンジン始動トルクを向上することができる。
発電モードが図34を参照して説明される。この発電モードによれば、短絡トランジスタ43がオフされる。その結果、ステータコイル1が発生する3相電圧は、3相インバータ3及び3相整流器40によりHブリッジモードで整流される。図34は、U相コイル1Uの発電電圧の振幅が最大となる位相期間の発電電流IGを示す。発電電流IGはレグ3U、相コイル1U、レグ4Uを通じてバッテリ300に供給される。
このスタータジエネレータによれば、発電モードにおけるステータコイル1の銅損は、上記されたHブリッジモードによる巻数低減により大幅に低減される。この実施例の特徴は、Hブリッジモードを採用する発電モードにおいて整流動作を実行する3相整流器40が、ダブルエンデッド3相コイルを星形接続3相コイルに変更するための短絡整流器4Aの一部を成す点にある。低速領域において星形接続コイルを使用するモータモードを使用することにより、発電動作を実行することができる。
第5実施例
第5実施例のダブルエンデッド3相コイル式モータ装置が図35及び図36を参照して説明される。図35は、スタータジエネレータとして用いられるもう一つのダブルエンデッド3相コイル式モータ装置を示す配線図である。このモータ装置よれば、第2ステータコイル2が、図33に示される第4実施例のモータ装置に追加される。この第2ステータコイル2は、星形接続された3つの相コイル2U、2V、及び2Wからなる。相コイル2Uはレグ4Uの交流端子に接続される。相コイル2Vはレグ4Vの交流端子に接続される。相コイル2Wはレグ4Wの交流端子に接続される。第2ステータコイル2の中性点は中性点電位Vnをもつ。図33に示される短絡トランジスタ43及び逆流防止ダイオード41-42は省略される。コントローラ100はモータモード及び発電モードをもつ。
モータモードが図35を参照して説明される。このモータモードにおいて、U相コイル1Uの逆起電力VU1は、U相コイル2Uの逆起電力VU2と同じ方向をもつ。同様に、V相コイル1Vの逆起電力VV1は、V相コイル2Vの逆起電力VV2と同じ方向をもつ。W相コイル1Wの逆起電力VW1は、W相コイル2Wの逆起電力VW2と同じ方向をもつ。このモータモードにおいて、インバータ3は3相電圧をステータコイル1及び2に印加する。6個の相コイル1U-2Wは互いに等しい巻数をもつ。したがって、このモータモードによれば、インバータ3は、ステータコイル1と比べて2倍の巻数をもつ星形接続3相コイルに接続されることが理解される。
発電モードが図36を参照して説明される。この発電モードにおいて、U相コイル1Uの逆起電力VU1は、U相コイル2Uの逆起電力VU2と反対の方向をもつ。同様に、V相コイル1Vの逆起電力VV1は、V相コイル2Vの逆起電力VV2と反対の方向をもつ。W相コイル1Wの逆起電力VW1は、W相コイル2Wの逆起電力VW2と反対の方向をもつ。この発電モードにおいて、インバータ3は、図4及び図5に示されるスターモードにより駆動される。これにより、インバータ3の各レグ3U、3V、及び3Wはそれぞれ、中性点電圧Vnを出力する。ステータコイル1は、星形接続3相コイルとなる。その結果、3相整流器4は、並列接続されたステータコイル1及び2の3相発電電圧を整流する。この実施例によれば、発電モードの銅損は、モータモードの銅損と比べて1/4となる。低速領域において星形接続コイルを使用するモータモードを使用することにより、発電動作を実行することができる。
第5実施例に好適なスタータジエネレータが図37-図42を参照して説明される。このスタータジエネレータはエンジン始動モード(モータモード)及び発電モードをもつ。図37はこのスタータジエネレータを示す軸方向断面図である。ステータコイル1はステータコア71に集中巻きされ、ステータコイル2はステータコア81に集中巻きされている。前モータ7は、界磁コイル730が巻かれたランデル型ロータコア73をもつ。後モータ8は、界磁コイル830が巻かれたランデル型ロータコア83をもつ。ランデル型ロータコア73及び83はそれぞれ、従来のランデル型ロータコアと本質的に同じである。
ロータコア73はコア731及びコア732からなる。コア731及び732はそれぞれ、ボス部から延在するL字状のロータポール733をもつ。ロータコア83はコア831及びコア832からなる。コア831及び832はそれぞれ、ボス部から延在するL字状のロータポール833をもつ。コア732及び831は一体に作製されることができる。界磁コイル730はロータポール733を磁化し、界磁コイル830はロータポール833を磁化する。
図38はロータポール733及び833の配置を示す展開図である。コア731のロータポール733及びコア832のロータポール833は、周方向において奇数番目の位置に配置される。コア732のロータポール733及びコア831のロータポール833は周方向において偶数番目の位置に配置される。コア731のロータポール733はN極をもち、コア732のロータポール733はS極をもつ。コア831のロータポール833は、エンジン始動モードにおいてS極をもち、発電モードにおいてN極をもつ。コア832のロータポール833は、エンジン始動モードにおいてN極をもち、発電モードにおいてS極をもつ。
図39は界磁コイル730及び830に界磁電流を供給するロータ回路を示す配線図である。このロータ回路は単相フルブリッジ(Hブリッジ)11およびダイオード回路13からなる。ハウジング50に固定されたHブリッジ11は2つのスイッチレグ111および112からなる。ダイオード回路13は、電圧降下用のダイオードペア130、2つの並列ダイオード131および132、及び直列ダイオード133からなる。逆並列接続された2個のダイオードからなるダイオードペア130は省略されることができる。
界磁コイル830の一端はダイオードペア130およびスリップリング17を通じてスイッチレグ111の出力端子に接続されている。スリップリング17は並列ダイオード131のアノード電極に接続されている。界磁コイル830の他端は並列ダイオード132のアノード電極及び界磁コイル730の一端に接続されている。界磁コイル730の他端は、並列ダイオード131のカソード電極及び直列ダイオード133のカソード電極に接続されている。直列ダイオード133のアノード電極及び並列ダイオード132のカソード電極はスリップリング18を通じてスイッチレグ112の出力端子に接続されている。
図40はダイオード回路13を内蔵する端子リング19を示す側面図である。回転軸12に固定されたこの端子リング19は、界磁コイル730及び830の各一端が別々に接続される2つの端子134をもつ。さらに、端子リング19は、スリップリング17及び18に別々に接続される2つの端子(図示せず)をもつ。Hブリッジ11はハウジング5に固定されている。
エンジン始動モード(モータモード)において、界磁電流はスイッチレグ111からスイッチレグ112へ流れる。これにより、界磁コイル830及び730は並列接続される。このため、界磁電流はエンジン始動初期において急速に立ち上がることができる。界磁電流は発電モードにおいてスイッチレグ112からスイッチレグ111へ流れる。これにより、2つの界磁コイル830及び730は直列接続される。エンジン始動モード及び発電モードにおいて、界磁コイル730を流れる界磁電流の方向は不変であり、界磁コイル830を流れる界磁電流の方向は反対となる。したがって、エンジン始動モード及び発電モードの間のモード切替が指令される時、ロータポール833の極性は反転される。
図41及び図42はステータコイル1及び2の配置を示す展開図である。ステータコイル1は互いに電気角120度離れた相コイル1U、1V、及び1Wからなる。ステータコイル2は互いに電気角120度離れた相コイル2U、2V、及び2Wからなる。相コイル1U-1Wはステータポール74に順番に巻かれている。相コイル2U-2Wはステータポール84に順番に巻かれている。相コイル1U及び2Uは同じ周方向位置をもち、相コイル1V及び2Vは同じ周方向位置をもち、相コイル1W及び2Wは同じ周方向位置をもつ。相コイル1Uは逆起電力VU1を発生し、相コイル1Vは逆起電力VV1を発生し、相コイル1Wは逆起電力VW1を発生する。同様に、相コイル2Uは逆起電力VU2を発生し、相コイル2Vは逆起電力VV2を発生し、相コイル2Wは逆起電力VW2を発生する。
エンジン始動モード(モータモード)における各逆起電力が図41を参照して説明される。コア731及び832のロータポール733及び833はN極をもち、コア732及び831のロータポール733及び833はS極をもつ。これにより、逆起電力VU1及びVU2は互いに同相となり、逆起電力VV1及びVV2は互いに同相となり、逆起電力VW1及びVW2は互いに同相となる。結局、ステータコイル1及び2が互いに同相の3相逆起電力を発生するこのエンジン始動モードは、従来の3相集中巻きモータと同じ3相逆起電力を発生する。
発電モードにおける逆起電力が図42を参照して説明される。この発電モードにおいて、これらの逆起電力は各相の発電電圧を意味する。コア731及び831のロータポール733及び833はN極をもち、コア732及び832のロータポール733及び833はS極をもつ。これにより、逆起電力VU1及びVU2は互いに反対相となり、逆起電力VV1及びVV2は互いに反対相となり、VW1及びVW2は互いに反対相となる。したがって、この発電モードによれば、6つの逆起電力ベクトルが電気角360度の範囲内に形成される。言い換えれば、この発電モードにおいて、タンデムステータは倍相配列をもつ。
エンジン始動モードにおいて、インバータ3はステータコイル1及び2に3相電流を供給する。インバータ3は3相矩形波電圧を出力することが好適である。ステータコイル1及び2は実質的に一つの合成星形コイルを構成する。この合成星形コイルのU相コイルは、直列接続された相コイル1U及び2Uからなる。相コイル1U及び2Uの逆起電力はエンジン始動モードにおいて互いに同じ方向となる。この合成星形コイルのV相コイルは、直列接続された相コイル1V及び2Vからなる。相コイル1V及び2Vの逆起電力はエンジン始動モードにおいて互いに同じ方向となる。この合成星形コイルのW相コイルは、直列接続された相コイル1W及び2Wからなる。相コイル1W及び2Wの逆起電力はエンジン始動モードにおいて互いに同じ方向となる。
上記説明された実施例の各特徴が更に説明される。各実施例は、簡素な構造及び低損失をもつ2レベル電圧源3相インバータを採用する。図1に示される第1実施例の2つの3相インバータはHブリッジモード及びスターモードを実行する。2つの3相インバータのどちらかは、スターモードにおいて実質的に星形接続3相コイルの中性点となる。これにより、ステータコイルの巻数を実質的に切替えることができる。
さらに、第1実施例は、2つの3相インバータの一方をPWM駆動し、その他方の上アームトランジスタと下アームトランジスタとを電気角180度毎に交代にオンするHブリッジモードを開示する。
図17に示される第2実施例は、2つの3相インバータの一方に接続される星形接続3相コイルからなる第2のステータコイルをもつ。2つのステータコイルの逆起電力の方向は直列モードにおいて相毎に同じであり、並列モードにおいて相毎に反対である。好適には、この逆起電力の方向切替は、モータの極数切替により実行される。これにより、極数及び巻数の倍増が可能な可変速モータ装置を実現することができる。図19に示される第3実施例よれば、
第2のダブルエンデッド3相コイル及び第3の3相インバータが第1実施例に追加される。第2実施例及び第3実施例に好適なステータ極数の切替は、ロータ極数の切替を要求する。図23に示されるタンデム集中巻きモータは銅損の増加無しにこの問題を解決する。
図33に示される第3実施例は、3相インバータおよび3相整流器に接続されるダブルエンデッド3相コイルを開示する。3相整流器は、3相インバータとともにHブリッジモードを実行する。更に、3相整流器は短絡回路の一部からなる。
図35に示される第5実施例によれば、星形接続3相コイルが第4実施例に追加される。直列モードにおいて、2つのステータコイルは実質的に直列接続される。3相インバータは中性点として動作する並列モードにおいて、2つのステータコイルは実質的に並列接続される。
第5実施例は、2つのステータコイルの1つの逆起電力の方向反転を要求する。この逆起電力の方向反転は、図37に示されるランデル式タンデムモータにより簡単に実現することができる。
結局、各実施例に記載される3相インバータおよび3相整流器からなる3相コンバータは、Hブリッジモードを実行することができ、かつ、スターモードにおいて中性点となることができるという共通の特徴をもつ。

Claims (23)

  1. ダブルエンデッド3相コイルを含むステータコイルを駆動する2つの3相インバータと、前記3相インバータをパルス幅変調で制御するコントローラとを備える可変速モータ装置において、
    前記コントローラは、Hブリッジモード及びスターモードを有し、
    前記ダブルエンデッド3相コイルの3つの相コイルは、前記Hブリッジモードにおいて互いに独立に駆動され、
    前記2つの3相インバータの一方は、前記スターモードにおいて互いに本質的に等しい中間電圧を前記3つの相コイルに個別に印加することを特徴とする可変速モータ装置。
  2. 前記中間電圧は、星形接続3相コイルの中性点電圧に本質的に等しい請求項1記載の可変速モータ装置。
  3. 前記中間電圧を出力する前記3相インバータの3つのレグは、本質的に同じ制御信号により同期制御される請求項1記載の可変速モータ装置。
  4. 前記ダブルエンデッド3相コイルの各相コイルは、前記Hブリッジモードにおいて前記2つの3相インバータのPWMレグ及び電位固定レグに接続され、
    前記PWMレグは、パルス幅変調(PWM)で制御され、
    前記電位固定レグは、高電位DCリンク電圧にほぼ等しい電圧及び低電位DCリンク電圧のどちらかにほぼ等しい電圧を交互に出力する請求項1記載の可変速モータ装置。
  5. 前記2つの3相インバータの6個のレグはそれぞれ、PWMレグ電圧を出力するPWMモード、前記高電位DCリンク電圧を実質的に出力する高電位固定モード、及び前記低電位DCリンク電圧を実質的に出力する低電位固定モードを順番に前記Hブリッジモードにおいて実行する請求項4記載の可変速モータ装置。
  6. 前記ステータコイルは、前記2つの3相インバータの一方に接続される第2の3相コイルをさらに有する請求項1記載の可変速モータ装置。
  7. 前記第2の3相コイルは、星形接続3相コイルからなる請求項6記載の可変速モータ装置。
  8. 前記コントローラは、直列モード及び並列モードを有し、前記直列モードは、前記ダブルエンデッド3相コイル及び前記第2の3相コイルを本質的に直列接続し、前記並列モードは、前記スターモードを採用することにより前記ダブルエンデッド3相コイル及び前記第2の3相コイルを本質的に並列接続する請求項7記載の可変速モータ装置。
  9. 前記第2の3相コイルは、第3の3相インバータに接続される第2のダブルエンデッド3相コイルからなる請求項6記載の可変速モータ装置。
  10. 前記コントローラは、直列モード及び並列モードを有し、前記直列モードは、前記2つのダブルエンデッド3相コイルを本質的に直列接続し、前記並列モードは、前記2つのダブルエンデッド3相コイルを本質的に並列接続する請求項9記載の可変速モータ装置。
  11. 前記ダブルエンデッド3相コイル及び前記第2の3相コイルは、共通の回転軸に沿って隣接配置された2つのステータコアに別々に巻かれている請求項6記載の可変速モータ装置。
  12. 前記ダブルエンデッド3相コイル及び前記第2の3相コイルは、集中巻きにより前記2つのステータコアのステータポールに巻かれ、
    前記2つのステータコアの前記ステータポールは、前記回転軸の周方向において互いに半ステータポールピッチだけシフトされている請求項11記載の可変速モータ装置。
  13. 前記2つのステータコアは、共通の籠形コイルに対面する請求項11記載の可変速モータ装置。
  14. ダブルエンデッド3相コイルを駆動する3相インバータ及び3相整流器と、前記3相インバータを制御するコントローラとを備える可変速モータ装置において、
    前記3相整流器の2つの直流端子は、逆流防止ダイオードを通じて前記3相インバータの2つの直流端子に個別に接続され、かつ、短絡トランジスタにより短絡可能であることを特徴とする可変速モータ装置。
  15. 前記コントローラは、モータモード及び発電モードを有し、
    前記モータモードは、前記短絡トランジスタをオンし、かつ、前記3相インバータから前記ダブルエンデッド3相コイルに3相電流を供給し、
    前記発電モードは、前記短絡トランジスタをオフし、かつ、前記3相インバータ及び前記3相整流器により前記ダブルエンデッド3相コイルの3相発電電圧を整流する請求項14記載の可変速モータ装置。
  16. ダブルエンデッド3相コイルを含むステータコイルを駆動する3相インバータ及び3相整流器と、前記3相インバータを制御するコントローラとを備える可変速モータ装置において、
    前記ステータコイルは、前記3相整流器に接続される星形接続3相コイルをさらに有することを特徴とする可変速モータ装置。
  17. 前記コントローラは、モータモード及び発電モードを有し、
    前記モータモードは、前記ダブルエンデッド3相コイル及び前記星形接続3相コイルを本質的に直列接続し、
    前記発電モードは、前記ダブルエンデッド3相コイル及び前記星形接続3相コイルを本質的に並列接続し、
    前記3相インバータは、前記発電モードにおいて本質的に中性点電圧を出力する請求項16記載の可変速モータ装置。
  18. 前記ダブルエンデッド3相コイル及び前記星形接続3相コイルは、共通の回転軸に沿って隣接配置された2つのステータコアに別々に巻かれている請求項17記載の可変速モータ装置。
  19. 前記2つのステータコアは、互いに異なるランデル型ロータコアに対面する請求項18記載の可変速モータ装置。
  20. ダブルエンデッド3相コイルを含むステータコイルを駆動する2つの3相インバータと、前記3相インバータをパルス幅変調で制御するコントローラとを備える可変速モータ装置において、
    前記コントローラは、前記ダブルエンデッド3相コイルの3つの相コイルを互いに独立に駆動するHブリッジモードを有し、
    前記ダブルエンデッド3相コイルの各相コイルは、前記Hブリッジモードにおいて前記2つの3相インバータのPWMレグ及び電位固定レグに接続され、
    前記PWMレグは、パルス幅変調(PWM)で制御され、
    前記電位固定レグは、ほぼ高電位DCリンク電圧及びほぼ低電位DCリンク電圧のどちらかを出力することを特徴とする可変速モータ装置。
  21. 前記2つの3相インバータの6個のレグはそれぞれ、PWMレグ電圧を出力するPWMモード、前記高電位DCリンク電圧を実質的に出力する高電位固定モード、及び前記低電位DCリンク電圧を実質的に出力する低電位固定モードを順番に前記Hブリッジモードにおいて実行する請求項21記載の可変速モータ装置。
  22. 前記ステータコイルは、前記2つの3相インバータの一方に接続される第2の3相コイルをさらに有する請求項20記載の可変速モータ装置。
  23. 前記第2の3相コイルは、星形接続3相コイルからなる請求項22記載の可変速モータ装置。
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